JPH10339827A - 光ファイバコードと光コネクタとの接続構造 - Google Patents

光ファイバコードと光コネクタとの接続構造

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JPH10339827A
JPH10339827A JP15073997A JP15073997A JPH10339827A JP H10339827 A JPH10339827 A JP H10339827A JP 15073997 A JP15073997 A JP 15073997A JP 15073997 A JP15073997 A JP 15073997A JP H10339827 A JPH10339827 A JP H10339827A
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optical fiber
coating layer
fiber cord
optical
connection structure
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JP15073997A
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Tomonori Inagaki
朝律 稲垣
Tatsuo Inoue
達夫 井上
Masao Sasagawa
柾男 笹川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光伝送損失の増加を防止しつつ光ファイバコ
ードと光コネクタとの耐引抜強度を向上させることが可
能な光ファイバコードと光コネクタとの接続構造を提供
すること。 【解決手段】 光ファイバコード1先端にファイバ露出
部4が形成され、このファイバ露出部4近傍の被覆層3
の外周にその周方向に沿って環状溝部5が形成される。
光ファイバコード1端部が光コネクタ6側のフェルール
10内に挿通され、フェルール10の被覆保持孔部12
と被覆層3とが接着剤を介して固着される。接着剤が環
状溝部5に充填された状態で固化して接着層Lが形成さ
れ、接着層Lと環状溝部5との係合により光ファイバコ
ード1がフェルール10に抜止め保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバの外
周に被覆層が形成された光ファイバコードと光コネクタ
との接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバコードを光コネクタに
接続する際、図9及び図10に示すような接続構造が採
用されていた。
【0003】即ち、図9及び図10に示すように、光フ
ァイバコード100は、光ファイバ101の外周に被覆
層102を形成することによって構成され、その端部の
被覆層102が剥離されてファイバ露出部103が形成
されている。
【0004】また、光コネクタ106は、ハウジング1
07内に収容されたフェルール110の挿通孔部111
の一端側の内径寸法が光ファイバ101の外径寸法とほ
ぼ同じ大きさに仕上げられてファイバ保持孔部114が
形成されると共に、他端側内径寸法が光ファイバコード
100の外径寸法とほぼ同じ大きさに仕上げられて被覆
保持孔部112が形成される。また、ファイバ保持孔部
114の一端側の開口端縁部に、その一端側に向かって
内径寸法が順次拡開するテーパ状周面部115が形成さ
れる。
【0005】そして、端部にファイバ露出部103を形
成した光ファイバコード100をフェルール110の挿
通孔部111内にその他方端側より挿通して、ファイバ
露出部103をファイバ保持孔部114に収容させると
共に、ファイバ露出部103近傍の被覆層102を被覆
保持孔部112に収容させる。この際、予めファイバ露
出部103近傍の被覆層102の周囲に接着剤Lを塗布
しておき、被覆層102と被覆保持孔部112とを接着
剤Lにより固着する。その後、ファイバ保持孔部114
に挿通されたファイバ露出部103先端部にホットプレ
ートを押し当てて、加熱軟化したファイバ露出部103
をテーパ状周面部115に充填係合させる。
【0006】また、接着剤Lに代えて、フェルール11
0の他端側をカシメることによって、光ファイバコード
100端部の被覆層102を圧着固定する構成も採用さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような光ファイバコードと光コネクタとの接続構造によ
ると、次に述べるような問題がある。
【0008】即ち、被覆層102の外周面や被覆保持孔
部112の内周面が平滑な面に形成されているため、光
ファイバコード101の軸心方向に作用する力に対する
接着剤Lの接着強度が弱く、光ファイバコード101と
フェルール110間の耐引抜強度が小さいという問題が
ある。特に、被覆層102がポリオレフィン系樹脂等に
より形成されていたり、又、フェルール110が金属等
により形成されているような場合には、それらの接着性
が悪く、かかる問題は顕著である。
【0009】また、フェルール110の他端側をカシメ
ることによって光ファイバコード100を圧着固定する
場合にあっては、フェルール110を強い力でカシメる
ほど、両者の耐引抜強度は大きくなるが、このように強
い力でカシメると、カシメ固定された光ファイバ101
の歪みが大きくなり、光ファイバ101による光の伝送
損失が大きくなるという問題がある。
【0010】そこで、この発明は上述したような各問題
を解決すべくなされたもので、光伝送損失の増加を防止
しつつ光ファイバコードと光コネクタとの耐引抜強度を
向上させることが可能な光ファイバコードと光コネクタ
との接続構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の光ファイバコードと光コネクタとの接続
構造は、光ファイバの外周に被覆層が形成されその端部
で前記被覆層が剥離されてファイバ露出部が形成された
光ファイバコードと、ハウジング内に収容された略筒状
のフェルールの挿通孔部の一端側に前記ファイバ露出部
を収容固定するファイバ保持孔部が形成されると共に他
端側に前記ファイバ露出部近傍の被覆層を収容固定する
被覆保持孔部が形成された光コネクタとを備え、前記光
ファイバコード端部を前記挿通孔部内にその他端側より
挿通して、前記ファイバ露出部を前記ファイバ保持孔部
に収容すると共に、前記ファイバ露出部近傍の被覆層を
前記被覆保持孔部に収容して接着剤により固定した光フ
ァイバコードと光コネクタとの接続構造であって、前記
ファイバ露出部近傍の被覆層外周面に第1の凹部が形成
され、前記接着剤が前記第1の凹部を含め前記被覆保持
孔部と前記被覆層との間の空間に充填されて前記光ファ
イバコードと前記フェルールとが固着されたことを特徴
とする。
【0012】なお、前記第1の凹部は、前記被覆層の外
周面にその周方向に沿って形成された環状溝部や、前記
被覆層の外周面にその周方向に沿って間欠的に配設され
た複数の穴からなる孔群や、被覆層外周面に形成された
すり傷状の微細凹部であってもよい。
【0013】また、前記被覆保持孔部の内周面に第2の
凹部が形成され、前記接着剤が前記第2の凹部にも充填
されて前記光ファイバコードと前記フェルールとが固着
されていてもよい。
【0014】さらに、前記ファイバ保持孔部の内周面に
第3の凹部が形成され、そのファイバ保持孔部に挿通し
た前記ファイバ露出部を加熱により膨張させて前記第3
の凹部に充填係合させてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる第1実施
形態の光ファイバコードと光コネクタとの接続構造につ
いて、図1及び図2を参照して説明する。
【0016】この光ファイバコード1は、図1及び図2
に示すように、コア及びクラッドからなる樹脂製の光フ
ァイバ2の外周に樹脂製の被覆層3が形成されてなり、
その端部の被覆層3が剥離されて光ファイバ2が露出し
たファイバ露出部4が形成されている。このファイバ露
出部4は、光ファイバコード1端部を後述するフェルー
ル10に装着した際に、そのファイバ露出部4の一端部
がファイバ保持孔部14の一端側から所定長さ突出する
程度の長さに形成されている。
【0017】また、ファイバ露出部4近傍の被覆層3で
あって後述するフェルール10の被覆保持孔部12によ
って覆われる領域(図1の破線よりも一端側の領域)に
は、そのファイバ軸心方向に隔離した2箇所に、被覆層
3の周方向に沿って第1の凹部としての環状溝部5が形
成されている。
【0018】一方、光コネクタ6は、図1に示すよう
に、略筒状のハウジング7内に略筒状のフェルール10
が収容配置されてなる。
【0019】上記フェルール10は、その周胴部略中央
部に径方向外側に向け張り出した鍔部19が形成され、
この鍔部19がハウジング7の内周に形成された鍔部8
に係止される。
【0020】また、フェルール10の内部には、その一
端側から他端側にかけて貫通する挿通孔部11が形成さ
れる。この挿通孔部11の他端側の内径寸法が光ファイ
バコード1の外径寸法とほぼ同じに仕上げられて被覆保
持孔部12が形成されると共に、挿通孔部11の一端側
の内径寸法が光ファイバ1の内径寸法とほぼ同じに仕上
げられてファイバ保持孔部14が形成され、これら被覆
保持孔部12とファイバ保持孔部14との間に、一端側
に向かって内径寸法が順次縮径するガイド周面部13が
形成される。また、ファイバ保持孔部14一端側開口の
端縁部には、その一端側に向かって内径寸法が順次拡開
するテーパ状周面部15が形成されている。
【0021】これら光ファイバコード1と光コネクタ6
との接続は次のように行われる。
【0022】即ち、光ファイバコード1のファイバ露出
部4近傍の被覆層3外周面及び被覆保持孔部12内周面
の少なくともいずれか一方側に接着剤を塗布した後、光
ファイバコード1の端部を挿通孔部11に挿入して、被
覆層3の端面をガイド周面部13に当接させる。これに
より、ファイバ露出部4がファイバ保持孔部14に収容
されると共に、ファイバ露出部4近傍の被覆層3が被覆
保持孔部12に収容される。これにより、接着剤が、環
状溝部5を含めて被覆保持孔部12と被覆層3との間の
空間に充填されることになる。また、ファイバ露出部4
の先端部が、ファイバ保持孔部14の一側から僅かに突
出する。
【0023】この状態で暫時放置しておくと、やがて接
着剤が固化して環状溝部5と係合した接着層Lが形成さ
れ、この後、フェルール10の一端より突出したファイ
バ露出部4先端部をホットプレートに押し当てること等
によって、加熱軟化した光ファイバ2をテーパ状周面部
15に充填係合させる。
【0024】以上のように構成された光ファイバコード
1と光コネクタ6との接続構造によると、被覆層3とフ
ェルール10との接着するための接着層Lが環状溝部5
に係合するため、光ファイバコード1の軸心方向に作用
する力に対する接着層Lの接着強度が増大して、光ファ
イバコード1のフェルール10に対する耐引抜強度が大
きくなる。また、従来、フェルールをカシメ固定するこ
とによって両者を圧着固定した場合には、光ファイバに
歪みが生じて、光伝送損失が増加する恐れがあったが、
この接続構造では、光ファイバコード1に圧縮力を加え
ていないため、光ファイバコード1に歪みが生じにく
く、光伝送損失の増加を防止することができる。
【0025】さらに、環状溝部5が被覆層3の外周部全
集に形成されているため、光ファイバコード1に引っ張
り力が作用した際に、応力が被覆層3の全周に分散して
作用することになり、被覆層3又は接着層Lの周方向の
一箇所に集中して作用しないため、耐引抜強度がより大
きくなる。
【0026】また、環状溝部5を被覆層3のファイバ軸
方向に沿って隔離した2箇所に形成しているため、光フ
ァイバコード1が引っ張られた際の応力が、それぞれの
環状溝部5に分散して、つまり、被覆層3の軸方向に分
散して作用するため、耐引抜強度がより大きくなる。
【0027】なお、図3に示す第2実施形態の光ファイ
バコードと光コネクタとの接続構造のように、ファイバ
露出部4を保持するようにしてもよい。
【0028】即ち、この接続構造では、挿通孔部11の
ファイバ保持孔部14の内周面に凹部としてのリング状
の第3の凹部としての細溝部16がフェルール10の軸
方向に連続して複数形成されている。そして、先端部が
ファイバ保持孔部14の一端側から突出された状態でフ
ァイバ保持孔部14に収容配置されたファイバ露出部4
を光ファイバ2が軟化する温度よりも高い温度(例え
ば、110℃以上)で加熱すると、光ファイバコード1
製造時に当該光ファイバ2に付与された数10%の残留
歪みにより、ファイバ露出部4がその長さ方向に収縮す
ると共に径方向に膨張してファイバ露出部4が細溝部1
6に充填係合される。
【0029】以上のように構成された第2実施形態の光
ファイバコード1と光コネクタとの接続構造によると、
上述の第1実施形態の効果に加えて、細溝部16が形成
されたファイバ保持孔部14とファイバ露出部4との係
合により、光ファイバコード1がより強い力で保持され
てその軸心方向へのずれがより有効に防止されるという
効果が得られる。
【0030】なお、被覆層3の周囲に形成される凹部の
形状は、上記第1及び第2実施形態のように環状溝部5
に限られるものではないが、その凹部の形状(第1実施
形態の場合には特に深さ)が大きくなるほど、被覆層3
の強度が小さくなり、その逆に接着層Lは被覆層3との
接合強度が大きくなる。したがって、光ファイバコード
が引っ張られた際の、被覆層3の破断力と、接着層Lの
破断力(耐引き抜き強度)とは逆比例の関係となる。
【0031】例えば、図4では、凹部が被覆層3の円周
上を占める割合(被覆層円周上の凹部の累積長さ/被覆
層円周長)と被覆層3若しくは接着層Lが破断する力と
の関係を示している。なお、凹部が無い場合の被覆層の
破断力を100としている。
【0032】これによると、凹部が被覆層3の円周上を
占める割合が増大するにつれて、被覆層3の破断力が減
少していることがわかる。また、接着層Lの破断力は、
凹部が被覆層Lの円周上を占める割合が20%〜30%
に達するまでは激増し、それよりも増えると漸増してい
くことがわかる。そして、凹部が被覆層3の円周上を占
める割合が10%のときに、およそ98の破断力で被覆
層3の破断力と接着層Lの破断力とが釣り合い、10%
以下では、およそ98以下の破断力で被覆層3よりも先
に接着層Lが破断し、10%以上ではおよそ98以下の
破断力で接着層Lよりも先に被覆層3が破断する。した
がって、被覆層Lの破断力と接着層3の破断力とが釣り
合うとき、即ち、凹部が被覆層3の円周上を占める割合
が10%のときに、およそ最も大きい98の破断力を得
ることができることがわかる。
【0033】したがって、被覆層3の破断力と接着層L
の破断力とが釣り合ったものとなるように、被覆層3の
材質等に応じて凹部の形状を決定するのが望ましい。
【0034】図5及び図6は、この発明にかかる第3実
施形態の光ファイバコードと光コネクタとの接続構造を
示す図である。
【0035】この光ファイバコードと光コネクタとの接
続構造について、第1実施形態の接続構造との差異を中
心に説明すると、即ち、この光ファイバコード1では、
ファイバ露出部4近傍の被覆層3の外周に、周方向に沿
って所定間隔をあけて間欠的に配設された複数の穴から
なる孔群5bが、ファイバ軸方向に沿う3箇所の位置に
それぞれ形成されている。例えば、図5に示すような場
合には、孔群5bによる被覆層3の周方向の凹部の累積
長さが、被覆層3の円周長の1/10程度になるように
形成すればよい。
【0036】そして、被覆保持孔部12と被覆層3とを
接着剤を介して固着すると、接着剤が孔群5bに充填さ
れた状態で固化して接着層Lが形成され、こうして接着
層Lによる孔群5bへの係合が図られる。
【0037】以上のように構成された光ファイバコード
と光コネクタとの接続構造によると、接着層Lが孔群5
bに係合するため、光ファイバコード1のフェルール1
0に対する耐引抜強度が大きくなる。
【0038】このとき、孔群5bを構成する複数の穴の
個数及び間隔を適宜調整して、被覆層3の破断力と接着
層Lの破断力とを釣り合ったものとすることにより、光
ファイバコード1のフェルール10に対する耐引抜強度
をより大きなものとすることができる。
【0039】その他、もちろん第1実施形態の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0040】図7及び図8はこの発明にかかる第4実施
形態の光ファイバコードと光コネクタとの接続構造を示
す図である。
【0041】この光ファイバコードと光コネクタとの接
続構造について、第1実施形態の接続構造との差異を中
心に説明すると、この光ファイバコード1では、ファイ
バ露出部4近傍の被覆層3外周面を研磨紙等で研磨する
ことにより、その周方向に沿ってすり傷状の微細凹部5
cが形成されている。
【0042】さらに、この接続構造では、被覆保持孔部
12の内周面に第2の凹部としての周溝18が形成され
ている。
【0043】この被覆層3と被覆保持孔部12とを接着
剤を介して固着すると、接着剤が微細凹部5c及び周溝
18双方に食い込んだ状態で固化して接着剤Lが形成さ
れ、こうして接着層Lにより微細凹部5c及び周溝18
への係合が図られる。
【0044】以上のように構成された光ファイバコード
と光コネクタとの接続構造によると、接着層Lがその微
細凹部5c係合するため、光ファイバコード1のフェル
ール10に対する耐引抜強度が大きくなる。
【0045】また、接着層Lは周溝18に被覆保持孔部
12側の周溝18にも係合するため、接着層Lと被覆保
持孔部12との剥離が防止され、より耐引抜強度が向上
する。
【0046】さらに、微細凹部5cがファイバ露出部4
近傍の被覆層3全体に亘って分散して形成されるため、
光ファイバコード引抜時の応力が被覆層3の全域に亘っ
て分散して作用するため、より耐引抜強度が大きくな
る。
【0047】その他、上記第1実施形態の場合と同様の
効果を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の光ファイバコードと光コネクタとの接続構造による
と、ファイバ露出部近傍の被覆層外周面に第1の凹部が
形成され、接着剤が第1の凹部を含め被覆保持孔部と被
覆層との間の空間に充填されて光ファイバコードと前記
フェルールとが固着されているため、被覆層の第1の凹
部と対応する形状に固化した接着剤とその第1の凹部と
が係合し合って、光ファイバコードと光コネクタとの間
の耐引抜強度が大きくなる。また、両者を強くカシメ固
定した場合のように、光ファイバに歪みが生じることも
なく、光の伝送損失の増加を防止することができる。
【0049】また、請求項2に記載のように、第1の凹
部が、被覆層の外周面にその周方向に沿って形成された
環状溝部である場合、光ファイバコードが引っ張られた
際の応力が、被覆層の周方向に分散して固化した接着剤
及び被覆層に作用することになり、両者の耐引抜強度が
より大きくなる。
【0050】なお、光ファイバコードの耐引抜強度は、
被覆層の破断強度又は固化した接着剤の破断強度のいず
れか小さい方の破断強度によって左右される。このた
め、これらの破断強度が釣り合ったものとなるように、
第1の凹部を大きさ、形状を適宜調整する必要がある。
そこで、請求項3記載のように、第1の凹部を被覆層の
周方向に沿って間欠的に配設された複数の穴からなる孔
群としたり、請求項4記載のように、凹部を、被覆層外
周面に形成されたすり傷状の微細凹部とすると、被覆層
の破断強度と接着剤の破断強度とを釣り合ったものとす
ることができる。なお、このように両破断強度を釣り合
ったものとすることによって、光ファイバコードと光コ
ネクタとの固着強度を大きくすることができる。
【0051】また、請求項5記載に記載のように、被覆
保持孔部の内周面に第2の凹部を形成し、接着剤を第2
の凹部にも充填させて光ファイバコードとフェルールと
を固着すると、第2の凹部と対応する形状に固化した接
着剤とその第2の凹部とが係合し合って、光ファイバコ
ードと光コネクタとの耐引抜強度がより大きくなる。ま
た、両者を強くカシメ固定した場合のように、光ファイ
バに歪みが生じることもなく、光の伝送損失の増加を防
止することができる。
【0052】なお、請求項6記載のように、ファイバ保
持孔部の周面に第3の凹部を形成し、そのファイバ保持
孔部に挿通したファイバ露出部を加熱により膨張させて
第3の凹部に充填係合させると、光ファイバコードと光
コネクタとの耐引抜強度がより大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施形態の光ファイバコ
ードと光コネクタとの接続構造を示す一部破断側面図で
ある。
【図2】同上の接続構造にかかる光ファイバコードの端
部を示す斜視図である。
【図3】この発明にかかる第2実施形態の光ファイバコ
ードと光コネクタとの接続構造を示す一部破断側面図で
ある。
【図4】被覆層の破断力と接着層の破断力との関係を示
す図である。
【図5】この発明にかかる第3実施形態の光ファイバコ
ードと光コネクタとの接続構造を示す一部破断側面図で
ある。
【図6】同上の接続構造にかかる光ファイバコードの端
部を示す斜視図である。
【図7】この発明にかかる第4実施形態の光ファイバコ
ードと光コネクタとの接続構造を示す一部破断側面図で
ある。
【図8】同上の接続構造にかかる光ファイバコードの端
部を示す斜視図である。
【図9】従来の光ファイバコードと光コネクタとの接続
構造を示す一部破断側面図である。
【図10】同上の接続構造にかかる光ファイバコードの
端部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光ファイバコード 2 光ファイバ 3 被覆層 4 ファイバ露出部 5 環状溝部 6 光コネクタ 10 フェルール 12 被覆保持孔部 14 ファイバ保持孔部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの外周に被覆層が形成されそ
    の端部で前記被覆層が剥離されてファイバ露出部が形成
    された光ファイバコードと、ハウジング内に収容された
    略筒状のフェルールの挿通孔部の一端側に前記ファイバ
    露出部を収容固定するファイバ保持孔部が形成されると
    共に他端側に前記ファイバ露出部近傍の被覆層を収容固
    定する被覆保持孔部が形成された光コネクタとを備え、 前記光ファイバコード端部を前記挿通孔部内にその他端
    側より挿通して、前記ファイバ露出部を前記ファイバ保
    持孔部に収容すると共に、前記ファイバ露出部近傍の被
    覆層を前記被覆保持孔部に収容して接着剤により固定し
    た光ファイバコードと光コネクタとの接続構造であっ
    て、 前記ファイバ露出部近傍の被覆層外周面に第1の凹部が
    形成され、前記接着剤が前記第1の凹部を含め前記被覆
    保持孔部と前記被覆層との間の空間に充填されて前記光
    ファイバコードと前記フェルールとが固着されたことを
    特徴とする光ファイバコードと光コネクタとの接続構
    造。
  2. 【請求項2】 前記第1の凹部が、前記被覆層の外周面
    にその周方向に沿って形成された環状溝部であることを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバコードと光コネク
    タとの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の凹部が、前記被覆層の外周面
    にその周方向に沿って間欠的に配設された複数の穴から
    なる孔群であることを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバコードと光コネクタとの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記第1の凹部が、前記被覆層外周面に
    形成されたすり傷状の微細凹部であることを特徴とする
    請求項1記載の光ファイバコードと光コネクタとの接続
    構造。
  5. 【請求項5】 前記被覆保持孔部の内周面に第2の凹部
    が形成され、前記接着剤が前記第2の凹部にも充填され
    て前記光ファイバコードと前記フェルールとが固着され
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光
    ファイバコードと光コネクタとの接続構造。
  6. 【請求項6】 前記ファイバ保持孔部の内周面に第3の
    凹部が形成され、そのファイバ保持孔部に挿通した前記
    ファイバ露出部を加熱により膨張させて前記第3の凹部
    に充填係合させたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の光ファイバコードと光コネクタとの接続構
    造。
JP15073997A 1997-06-09 1997-06-09 光ファイバコードと光コネクタとの接続構造 Pending JPH10339827A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004069747A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの端部構造及びテンションメンバのクランプ構造
JP2011081077A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Fujikura Ltd 光ファイバ

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