JPH10338436A - 昇降機及びその組立方法 - Google Patents

昇降機及びその組立方法

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JPH10338436A
JPH10338436A JP15052897A JP15052897A JPH10338436A JP H10338436 A JPH10338436 A JP H10338436A JP 15052897 A JP15052897 A JP 15052897A JP 15052897 A JP15052897 A JP 15052897A JP H10338436 A JPH10338436 A JP H10338436A
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JP
Japan
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car
hoistway
elevator
building
frame
Prior art date
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Application number
JP15052897A
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English (en)
Inventor
Shigeto Watanabe
重人 渡辺
Tsutomu Yoshida
勉 吉田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が容易であって、部品数が少なく、組立
作業が容易な昇降機を提供する。 【解決手段】 建物(50)の上下階間に垂直に立設する昇
降路(20)と、その昇降路(20)の内部を上下方向に移動可
能な箱状のかご(30)とを備えた昇降機(10)であって、前
記昇降路(20)は、建物(50)内部の上下階間に垂直に開口
する開口空間(21)と、この開口空間(21)の内面に沿って
垂直に固定されるとともにかご(30)を上下に移動させる
一本の支柱(40)と、建物(50)の上下に位置して、支柱(4
0)及び建物(50)に固定される少なくとも二つの枠(60)と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の上下階間
において、人や物を運搬可能な昇降機及びその組立方法
に関するものである。
【0002】
【先行技術】図12乃至図14は、従来の昇降機であっ
て、図12は、その昇降機の平面図、図13は、その一
部概略縦断面図、図14は、その概略斜視図を示すもの
である。従来の昇降機110は、建物の一階から三階の上
下階間に垂直に立設する四角筒状の昇降路120と、この
昇降路120の内部を上下方向に移動可能であって、人や
物を上下階に運搬可能な四角箱状のかご130とを備えて
いた。
【0003】前記昇降路120は、建物内部の構造部材に
より上下階間に垂直に開口する開口空間111の内部に形
成されたものであって、その開口空間111の各内面の表
面を覆うように固定された面材122により四角筒状の垂
直方向の通路を形成しているものであった。そして、昇
降路120は、各階の建物室内にかご130から出入りするた
めに開口した乗り場開口部140と、その乗り場開口部140
を覆うとともに自動的にスライドすることにより開閉可
能な二枚の平板からなる乗り場引戸160と、この乗り場
引戸160を開いたときに乗り場引戸160を内部に収納可能
な乗り場引戸収納部161とを備えている。そして、乗り
場開口部140は、乗り場引戸160を自動的にスライドさせ
るために乗り場引戸160の上方に位置して駆動力を付与
する乗り場引戸駆動部162と、乗り場引戸160の下方に位
置して乗り場引戸160の下部を横方向にスライドさせる
ためにガイドとなる乗り場スライドレール141とを備え
ていた。
【0004】前記かご130は、昇降路120の下部に配置し
たかご駆動部180により昇降路120の内部を上下方向に移
動することができるように形成されていた。具体的に
は、かご駆動部180は、かご130の重さと略釣り合う釣り
合いおもり181と、この釣り合いおもり181の重量が一端
側に加わり、かご130の荷重が他端側に加わるロープ183
と、このロープ183を移動させる電気モーターを組み込
んだ巻き上げ機182とを備えていた。すなわち、ロープ1
83の各端部側に接続されているかご130及び釣り合いお
もり181は、両者の重量を調整することによりロープ183
の両端側に加わる荷重のバランスがとれるように維持さ
れている。その状態において、巻き上げ機182がロープ1
83を滑車等を介して移動させることにより、かご130と
釣り合いおもり181との上下方向の位置が変わり、かご1
30を上下方向に移動することができるように形成してあ
るものである。
【0005】前記かご130は、かご130の出入口とするた
めに開口したかご開口部150と、そのかご開口部150を覆
うとともに自動的にスライドすることにより開閉可能な
二枚の平板からなるかご引戸170と、このかご引戸170を
開いたときにかご引戸170を内部に収納可能なかご引戸
収納部171とを備えている。そして、かご開口部150は、
かご引戸170を自動的にスライドさせるためにかご引戸1
70の上方に位置して駆動力を付与するかご引戸駆動部17
2と、かご引戸170の下方に位置してかご引戸170の下部
を横方向にスライドさせるためのガイドとなるかごスラ
イドレール151とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の昇降機は、昇降路120が、四角筒状に形成されている
ため、建物の内部に上下方向に開口する開口空間111の
内面を面材122により覆わなければならず、構造が複雑
であって、昇降路120に使用する部品数が多く必要にな
るという第一の問題点があった。
【0007】さらに、この昇降路120を形成する作業
は、狭い開口空間111の中に四角筒状のものを形成しな
ければならず、狭い昇降路120や開口空間111の内部に人
が入って組み立て作業をするのは容易ではなく、組立作
業が大変であるという第二の問題点があった。そこで、
請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第
1および第2の問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、構造が容易であって、部品数が
少なく、組立作業が容易な昇降機を提供しようとするも
のである。
【0008】これに加え、請求項2記載の発明は、間取
りが異なる多数の建物の設計にも容易に適用することが
でき、また、現場施工においても、周囲部材との間に寸
法を調整するための別の調整部材等を必要とせず、非常
に納まりが良くて、現場施工を容易にすることができる
昇降機を提供しようとするものである。これに加え、請
求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を具体的に特
定したもので、昇降路の枠を、モデュラーコーディネー
ションされた周囲部材の内面に添って形成したことによ
り、間取りが異なる多数の建物の設計にも容易に適用す
ることができ、また、現場施工においても、周囲部材と
の間に寸法を調整するための別の調整部材等を必要とせ
ず、非常に納まりが良くて、現場施工を容易にすること
ができる昇降機を提供しようとするものである。
【0009】これに加え、請求項4記載の発明は、枠を
建物の床部材または天井部材に固定したことにより、昇
降機全体の剛性を高めることができる昇降機を提供しよ
うとするものである。これに加え、請求項5記載の発明
は、枠の内部の空間を利用することができ、空間を有効
に利用することができるとともに、最上部の枠の剛性を
高めることができる昇降機を提供しようとするものであ
る。
【0010】これに加え、請求項6記載の発明は、建物
内部への蟻等の浸入を抑えることができる昇降機を提供
しようとするものである。これに加え、請求項7記載の
発明は、かごが、下方に移動して衝突しても、その衝撃
を抑えることができる昇降機を提供しようとするもので
ある。これに加え、請求項8記載の発明は、高齢者や身
体が不自由な人でも、椅子に座った状態の楽な姿勢で移
動可能な昇降機を提供しようとするものである。
【0011】請求項9記載の発明は、構造が容易であっ
て、部品数が少なく、組立作業が容易な昇降機の組立方
法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物(50)の上下階間に垂直に立設する昇降路(20)と、そ
の昇降路(20)の内部を上下方向に移動可能な箱状のかご
(30)とを備えた昇降機(10)であって、前記昇降路(20)
は、建物(50)内部の上下階間に垂直に開口する開口空間
(21)と、この開口空間(21)の内面に沿って垂直に固定さ
れるとともにかご(30)を上下に移動させる一本の支柱(4
0)と、建物(50)の上下に位置して、支柱(40)及び建物(5
0)に固定される少なくとも二つの枠(60)とを備えたこと
を特徴とする。
【0013】なお、ここで、「かご(30)を上下に移動さ
せる一本の支柱(40)」とは、支柱(40)に沿ってかご(30)
を上方に引っ張り、若しくは下方に下げることができる
ように形成されているものである。例えば、支柱(40)の
内部にかご(30)が固定されたチェーンが内蔵されてお
り、支柱(40)の上方に形成されたモーター等により、チ
ェーンを巻き上げて、かご(30)を移動させることができ
るようなものを含むものである。
【0014】また、ここで、「昇降路(20)は、」「開口
空間(21)と、」「一本の支柱(40)と、」「少なくとも二
つの枠(60)とを備えた」とは、「昇降路(20)」が「開口
空間(21)」の内部に形成された「支柱(40)」と、「少な
くとも二つの枠(60)」とから形成されているものを含む
ものであって、「開口空間(21)」の内部表面を面材で覆
って四角筒状に形成されたものを含まないものである。
【0015】本発明は、昇降路(20)が、建物内部の開口
空間(21)の内面を面材により覆っておらず、一本の支柱
(40)と、少なくとも二つの枠(60)とから形成されてい
る。これにより、昇降路(20)の構造を簡単にすることが
できて、昇降路(20)に使用する部品数も少なくすること
ができる。また、現場施工における組立作業も、面材に
より四角筒状に形成したものより部材数が少ないため、
容易に行うことができる。さらに、昇降路(20)が四角筒
状に形成されていない。すなわち、開口空間(21)の内部
が面材等により周囲から閉ざされた状態になっていな
い。これにより、組立作業において、狭い四角筒状の昇
降路(20)の内部に入り込んで作業をする必要がなく、昇
降路(20)の外側から手を差し込んで、簡単に組立作業を
行うことができる。
【0016】そして、本発明には、支柱(40)及び建物に
固定される少なくとも二つの枠(60)を備えている。この
枠(60)を形成したことにより、支柱(40)を確実に建物に
固定できることに加えて、支柱(40)及び建物を一体化す
ることができて、支柱(40)を含めた昇降路(20)全体の強
度及び剛性を、単に建物の開口空間(21)の内部に一本の
支柱(40)を通した場合よりも遥かに向上させることがで
きる。これにより、強度及び剛性に優れた昇降路(20)を
形成することができることと相まって、この昇降路(20)
を有する建物全体の強度及び剛性も向上させることがで
きる。
【0017】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、昇降路(20)は、その周囲に
位置して、水平方向寸法がモデュラーコーディネーショ
ンされた周囲部材の内部に収納可能に形成されているこ
とを特徴とする。ここで「モデュール」とは、建物の設
計において基準として用いる単位寸法をいうものであ
る。すなわち、建物のあらゆる部分を一定の大きさの倍
数関係に整えようとするときの基準になる寸法をいうも
のである。例えば、平面計画上でのモデュール寸法を9
10mmとして、部品、その部品の組合せ、及び接合が
一定のモデュール寸法により調整するようなものをい
う。一般的には、「モデュール」は、900mm、91
0mm、1000mm等の寸法が使用されているもので
ある。
【0018】また、ここで、「モデュラーコーディネー
ション」とは、いわゆる「モデュール割り」ともいい、
上記「モデュール」によって、寸法の有機的統一を行っ
ていることをいうものである。例えば、周囲部材の内面
の前後左右方向の寸法を1モデュールの整数倍、又は、
2分の1モデュールの整数倍、若しくは4分の1モデュ
ールの整数倍に設定するようなものを含むものである。
【0019】また、ここで、「周囲部材」とは、昇降路
(20)の周囲の建物躯体を意味するものである。この周囲
部材を形成する部材は、昇降路(20)の周囲に形成可能な
構造部材であれば、特に限定されるものではなく、例え
ば、各階の床部材(51)や天井部材(52)であっても良く、
また、平板状やパネル状の内壁面であっても良いし、さ
らに、柱材等からなる構造部材であっても良いものであ
る。
【0020】また、ここで、「少なくとも三方が」と
は、昇降路(20)の各階の乗降り用の出入口に係る場合
は、その出入口以外の三方を意味し、出入口以外の昇降
路(20)においては、四方が接するように形成されている
ものである。本発明は、昇降路(20)が、モデュラーコー
ディネーションされた周囲部材の内部に収納可能に形成
されている。これにより、建物の設計において、昇降路
(20)の設置場所の選択範囲が拡がり、数多くの種類の設
計を容易に行うことができる。これにより、間取りが異
なる多数の建物の設計にも容易に適用することができ
る。また、現場施工においても、周囲部材との間に寸法
を調整するための別の調整部材等を必要とせず、非常に
納まりが良くて、現場施工を容易にすることができる。
このように、設計が容易で、汎用性が高く、現場施工に
おける納まりが良くて、コンパクトな昇降機(10)を提供
することができる。
【0021】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または請求項2記載の特徴点に加え、昇降路(20)の枠(6
0)は、水平方向寸法がモデュラーコーディネーションさ
れた周囲部材の内面に添って少なくとも三方が接するよ
うに配置可能に形成されていることを特徴とする。本発
明は、昇降路(20)の枠(60)が、モデュラーコーディネー
ションされた周囲部材の内面に添って配置可能に形成さ
れている。これにより、建物の設計において、昇降路(2
0)の枠(60)の設置場所の選択範囲が拡がり、数多くの種
類の設計を容易に行うことができる。これにより、間取
りが異なる多数の建物の設計にも容易に適用することが
できる。また、現場施工においても、周囲部材との間に
寸法を調整するための別の調整部材等を必要とせず、非
常に納まりが良くて、現場施工を容易にすることができ
る。このように、設計が容易で、汎用性が高く、現場施
工における納まりが良くて、コンパクトな昇降機(10)を
提供することができる。
【0022】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、枠(6
0)は、建物(50)の各階の床部材(51)若しくは天井部材(5
2)に固定したことを特徴とする。本発明は、枠(60)が、
建物の各階の床部材(51)若しくは天井部材(52)に固定し
てある。このため、枠(60)を、昇降路(20)の長手方向の
途中であって、床部材(51)や天井部材(52)でない位置に
固定するよりも、遥かに強固に固定することができ、枠
(60)の剛性も大きなものにすることができる。これによ
り、枠(60)に支柱(40)を介してかご(30)の荷重が加わっ
ても、これらの荷重を枠(60)の周囲の建物の構造部材に
よって、しっかりと支えることができる。
【0023】請求項5記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に
加え、最上部の枠(60)は、枠(60)の内部を塞ぐととも
に、かご(30)を上下に駆動可能なかご駆動部(31)を備え
たことを特徴とする。なお、ここで、「かご駆動部(3
1)」とは、かご(30)を上下に移動可能な駆動原となるよ
うなもので、例えば、電気モーターの回転駆動力によ
り、かご(30)を上方に引っ張り上げることができるよう
なものを含むものである。
【0024】本発明は、枠(60)の内部にかご駆動部(31)
を形成している。このため、かご駆動部(31)をそれ以外
の空間に形成するよりも、全体として省スペースを図る
ことができる。また、かご駆動部(31)が、最上部の枠(6
0)の内部を塞いでいる。これにより、最上部の枠(60)が
全体として、一枚の面材状に形成されることとなり、最
上部の枠(60)の剛性を高めることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
の特徴点に加え、昇降路(20)は、その下部を防蟻処理を
施した防蟻パネル(70)で塞いだことを特徴とする。な
お、ここで、「防蟻パネル(70)」とは、蟻がいやがるよ
うな臭いや味や、或いは蟻を死滅可能な薬品をしみこま
せた材料若しくは表面にこれらの薬品等を塗布した材料
によりパネルを形成しているものを含むものである。
【0026】本発明は、昇降路(20)の下部を防蟻パネル
(70)で塞いでいる。これにより、昇降路(20)の下部か
ら、蟻等が昇降路(20)の内面を伝って、建物の内部に浸
入することを抑えることができる。請求項7記載の発明
は、上記した請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5または請求項6記載の特徴点に加え、最下
部の枠(60)は、枠(60)の内部を塞ぐとともに、常時はか
ご(30)と当接しないが、かご(30)が衝突すると、その衝
撃を吸収する衝撃吸収部(80)を設置したことを特徴とす
る。
【0027】なお、ここで、「衝撃吸収部(80)」とは、
外部から他の物の衝突した際に、その衝突の衝撃を抑え
ることができるものであれば良いのもである。例えば、
木質の薄板パネルや、樹脂からなるものであって、衝撃
的に衝突すると破壊し、その破壊により受けた衝撃を吸
収することができるものを含むものである。すなわち、
瞬間的な衝撃エネルギーをある程度の時間を必要とする
破壊エネルギーに変換させることで、かご30に加わる衝
撃を抑えることができるようなものを含むものである。
それ以外にも、硬質ゴム等の弾性材料からなり、弾性変
形することにより、衝撃エネルギーを弾性変形エネルギ
ーに変換させて、かご30の衝突にブレーキを加えること
ができるようなものであっても良いものである。
【0028】本発明は、最下部の枠(60)に衝撃吸収部(8
0)が形成されている。このため、常時は、かご(30)と当
接しないが、かご(30)が何かの不具合により、通常の移
動範囲から外れて、下方に移動しても、この衝撃吸収部
(80)に衝突して、その衝撃を吸収することができる。こ
れにより、かご(30)の内部の人や物を衝突時の衝撃から
守ることができる。
【0029】請求項8記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
6または請求項7記載の特徴点に加え、かご(30)は、そ
の内部に折り畳み可能な椅子(90)を備えたことを特徴と
する、。なお、ここで、「折り畳み椅子(90)」とは、か
ご(30)の内部に一体として固定されるとともに、椅子と
して使用しない場合は、折り畳んでかご(30)内のスペー
スを確保し、椅子として使用する場合は、取り出して、
開くことにより人が座ることができるような椅子となる
ようなものを含むものである。
【0030】本発明は、かご(30)の内部に折り畳み可能
な折り畳み椅子(90)を形成している。このため、折り畳
み椅子(90)を折り畳んだ状態で利用すると、かご(30)の
内部で立った状態で昇降することができ、さらに、車椅
子等もかご(30)の内部に入れることができる。また、折
り畳み椅子(90)を折り畳まずに椅子として利用すると、
この椅子に座った状態で、かご(30)を昇降させることが
できる。これにより、足腰が弱い高齢者や、身体が不自
由な人でも、かご(30)の内部において、楽な姿勢を維持
した状態で使用することができる。
【0031】請求項9記載の発明は、建物(50)の上下階
間に垂直に立設する昇降路(20)と、その昇降路(20)の内
部を上下方向に移動可能な箱状のかご(30)とを備えた昇
降機(10)の組立方法であって、建物(50)内部の上下階間
に垂直筒状に開口する開口空間(21)を形成する第一の工
程と、この開口空間(21)の内面に沿って垂直に立設する
支柱(40)を固定する第二の工程と、予め工場で一体化し
て形成された枠(60)を、建物(50)の各階床部に配置し
て、支柱(40)及び建物(50)に固定する第三の工程と、昇
降路(20)の内部の支柱(40)に沿って上下方向に移動可能
なかご(30)を形成する第四の工程とを備えたことを特徴
とする。
【0032】本発明は、先ず、開口空間(21)を形成し、
その後、支柱(40)を形成して、予め工場で一体化して形
成された枠(60)をかかる支柱(40)に取り付けて昇降路(2
0)を形成している。すなわち、昇降路(20)が、建物内部
の開口空間(21)の内面を面材により覆うような四角筒状
に形成されておらず、昇降路(20)を枠(60)及び支柱(40)
から形成したことにより、昇降路(20)の構造を簡単にす
ることができて、昇降路(20)に使用する部品数が少な
く、現場施工における組立作業を容易にすることができ
る。
【0033】また、枠(60)は、予め工場により一体化し
て形成しているため、現場では組み立てるだけで良く、
現場作業を簡易にすることができる。さらに、昇降路(2
0)が周囲と遮断されるような四角筒状に形成されていな
いため、組立作業において、狭い四角筒状の昇降路(20)
の内部に入り込んで作業をする必要がなく、昇降路(20)
の外側から手を差し込んで、簡単に組立作業を行うこと
ができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施の形態
を図面に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図5
は、本発明の第一の実施の形態を示すものであり、図1
は昇降機の横断面図、図2は昇降機の他の位置の横断面
図、図3は昇降機の縦断面図、図4は昇降機の概略斜視
図、図5は昇降機の概略構造図をそれぞれ示す。
【0035】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る昇降機10は、三階建ての建物50
の上下階間に垂直に立設する昇降路20と、その昇降路20
の内部を上下方向に移動して、人や物を上下階に運搬可
能な箱状のかご30とを備えたものである。前記昇降路20
は、建物50内部の上下階間に垂直に開口する開口空間21
と、この開口空間21の内面に沿って垂直に固定されると
ともにかご30を上下に移動させる一本の支柱40と、建物
50の上下に位置して、支柱40及び建物50に固定される四
つの枠60とを備えている。
【0036】前記開口空間21は、建物の床部材51や天井
部材52を上下方向に向かって開口するように形成したも
のである。前記支柱40は、上下の枠60をしっかりと固定
するとともに、その内部には、かご30に固定されてかご
30を上下に移動させる金属製のチェーンが内蔵されてい
る。この支柱40の最上部と最下部の枠60には、特に図示
しないが、チェーンを巻き付けるチェーン車が形成され
ており、このチェーン車の周囲にチェーンが巻き掛けて
ある。そして、このチェーンの途中にかご30が固定され
ている。
【0037】前記枠60は、昇降路20の内面に沿って釘等
により周囲の建物50の床部材51や天井部材52に固定され
る四角枠状に形成されている。そして、この枠60は、そ
の内側をかご30が移動することができるような大きさに
設定されている。最上部の枠60は、枠60の内部を塞ぐと
ともに、かご30を上下に駆動可能なかご駆動部31を備え
ている。かご駆動部31は、電気モーターの回転軸の回転
駆動力を複数個の歯車を介して、チェーン車に伝達し、
最上部及び最下部の枠60のチェーン車間でチェーンを回
転移動させて、チェーンの途中に固定されているかご30
を上下に移動させることができるものである。
【0038】また、最下部の枠60は、枠60の内部を塞ぐ
とともに、常時はかご30と当接しないが、かご30が衝突
すると、その衝撃を吸収する衝撃吸収部80が形成されて
いる。この衝撃吸収部80は、弾性材料である硬質ゴムか
ら形成されているものであって、かご30がこの衝撃吸収
部80に衝突してきても、弾性変形することにより、かご
30の内部への衝撃を抑えることができるように形成され
ているものである。
【0039】また、昇降路20は、その下部を防蟻処理を
施した防蟻パネル70で塞いである。この防蟻パネル70
は、蟻が嫌う臭いや、死滅させることができる薬品を予
めしみこませるとともに表面に塗布してあるものであ
る。そして、かご30は、その内部に折り畳み可能な椅子
90を備えている。図4に示すように、椅子90として使用
しないときは、上方に向かって折り畳んでかご30の内部
に人が立った状態で移動することができ、椅子90として
使用する場合は、その椅子90の腰掛ける部分を手前側に
向かって引き倒し、その上に座った状態で移動すること
ができるように形成されているものである。
【0040】前記かご30は、かご30の出入口とするため
に開口したかご開口部32と、そのかご開口部32を覆うと
ともに開けたときに折れるようにした開閉可能なかご折
戸33とを備えている。前記かご折戸33は、二枚の戸から
なり、かかる二枚の戸の間を、特に図示しないが丁番で
連結し、開けたときにかご折戸33の間が折れて、全体と
して半分の幅に折り畳むことができるようにしたもので
ある。すなわち、このかご折戸33は、反かご側に向かっ
て突出して、突条に折れるように形成されている。
【0041】前記昇降路20は、かご30から各階の建物室
内へ出入りするために各階の乗り場折戸23に面して開口
してかご開口部32に整合する乗り場開口部22と、その乗
り場開口部22を覆うとともに開けたときに折れるように
した開閉可能な乗り場折戸23とを備えている。この乗り
場折戸23も、前記かご折戸33と同様の構造であって、二
枚の戸からなり、全体として半分の幅に折り畳むことが
できるように形成されているものである。すなわち、乗
り場折戸23は、反かご側に向かって突出して、突条に折
れるように形成されている。
【0042】次に、上記した実施の形態の昇降機10の組
立手順について説明する。先ず、建物50の内部の上下階
間に垂直筒状に開口する開口空間21を形成する。具体的
には、昇降機10を形成する位置の建物の床部材51や天井
部材52に昇降路20となるような開口する部分を形成する
ことにより行うものである。次に、この開口空間21の内
面に沿って垂直に立設する支柱40を釘等により周囲の床
部材51や天井部材52に固定する。
【0043】次に、予め工場で一体化して形成された枠
60を、建物50の上下に配置して、支柱40及び建物50の床
部材51や天井部材52に固定する。具体的には、かご駆動
部31を内蔵した最上部用の枠60を三階の天井部材52に固
定し、衝撃吸収部80を内蔵した最下部用の枠60を一階の
床部材51に固定する。そして、それらの間の二階及び三
階の床部材51に中間用の枠60を釘等を用いて固定する。
【0044】次に、昇降路20の内部の支柱40に沿って上
下方向に移動可能なかご30を形成する。その際、支柱40
の内部のチェーンと、かご30とを固定し、チェーンを建
物の上下で回転させることにより、かご30を上下に移動
可能に形成する。これにより、昇降機10が完成する。次
に、上記した実施の形態の作用及び効果について説明す
る。
【0045】本発明は、昇降路20が、建物内部の開口空
間21の内面を面材により四角筒状に形成されておらず、
一本の支柱40と、四つの枠60とから形成されている。こ
れにより、昇降路20の構造を簡単にすることができて、
昇降路20に使用する部品数も少なくすることができる。
また、現場施工における組立作業も部材数が少ないた
め、容易にすることができる。さらに、昇降路20の強度
を有する構造部材が四角筒状に周囲と遮断されるような
構造に形成されていないため、組立作業において、狭い
四角筒状の昇降路20の内部に入り込んで作業をする必要
がなく、昇降路20の外側から手を差し込んで、簡単に組
立作業を行うことができる。
【0046】また、枠60は、予め工場により一体化して
形成されているため、現場では組み立てるだけで良く、
現場作業を簡易にすることができる。そして、本実施の
形態に係る昇降機10は、枠60が、建物の各階の床部材51
若しくは天井部材52に固定してある。このため、枠60
を、昇降路20の長手方向の途中であって、床部材51や天
井部材52でない位置の建物に固定するよりも、遥かに強
固に固定することができ、枠60の剛性も大きなものにす
ることができる。これにより、枠60に支柱40を介してか
ご30の荷重が加わっても、これらの荷重をしっかりと支
えることができる。
【0047】また、本実施の形態において、枠60の内部
にかご駆動部31を形成している。このため、かご駆動部
31をそれ以外の箇所に形成するよりも、全体として省ス
ペースを図ることができる。また、かご駆動部31が、最
上部の枠60の内部を塞いでいる。これにより、最上部の
枠60が全体として、一枚の面材状に形成されることとな
り、最上部の枠60の剛性を高めることができる。
【0048】そして、本実施の形態における昇降機10に
おいて、昇降路20の下部を防蟻パネル70で塞いでいる。
これにより、昇降路20の下部から、蟻等が昇降路20の内
面を伝って、建物の内部に浸入することを抑えることが
できる。そして、本昇降機10は、最下部の枠60に衝撃吸
収部80が形成されている。このため、常時は、かご30と
当接しないが、かご30が何かの不具合により、通常の移
動範囲から外れて、下方に移動しても、この衝撃吸収部
80に衝突して、その衝撃を吸収することができる。これ
により、かご30の内部の人や物を衝突時の衝撃から守る
ことができる。
【0049】また、本昇降機10は、かご30の内部に折り
畳み可能な折り畳み椅子90を形成している。このため、
折り畳み椅子90を折り畳んだ状態で利用すると、かご30
の内部で立った状態で昇降することができ、さらに、車
椅子等もかご30の内部に入れることができる。また、折
り畳み椅子90を折り畳まずに椅子として利用すると、こ
の椅子に座った状態で、かご30を昇降させることができ
る。これにより、足腰が弱い高齢者や、身体が不自由な
人でも、かご30の内部において、楽な姿勢を維持した状
態で使用することができる。
【0050】次に、第二の実施の形態について説明す
る。図6は、本発明の第二の実施の形態を示すものであ
って、昇降機の横断面図を示すものである。本実施の形
態は、第一の実施の形態と略同様であるが、かご30のか
ご開口部32を開閉するため、左右に90度回転しなが
ら、移動する二枚のかごスライド扉34を備えている点に
特徴を有するものである。
【0051】また、支柱40の両側には、かご30を案内す
るための昇降溝41が形成されており、その昇降溝41の内
部には、かご30から延びたスライド昇降部42が上下にス
ライド可能にはめ込まれている。その他の構成は、第一
の実施の形態と略同様であって、同様の部材には、同一
の部品番号を付与して説明を省略する。本実施の形態に
おいて、かごスライド扉34は、特に図示していないが、
その上方にかご開口部32及びかご30の両側面に添って形
成されたレールに吊り下げられた吊戸として形成されて
いるものである。そして、図6の閉状態のかごスライド
扉36に示すように、二枚のかごスライド扉34が、かご開
口部32を塞ぐことにより、かご開口部32の閉状態を形成
する。そして、図6の開閉途中のかごスライド扉37に示
すように、かごスライド扉34が回転しながら、かご30の
両側内面に向かって移動する。そして、図6の開状態の
かごスライド扉35に示すように、かご30の両側面に添っ
てかごスライド扉34が位置することにより、かご開口部
32を開放した状態として、人や物の出入りを可能にする
ものである。このように、開状態のかごスライド扉35
が、かご30の両側面に添うように配置するため、かごス
ライド扉34がかご開口部32を塞ぐことなく、かご開口部
32から人や物が出入りするのに邪魔にならず、スムーズ
に出入りすることができる。
【0052】次に、本発明の第三の実施の形態について
説明する。図7は、本発明の第三の実施の形態であっ
て、昇降機10の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態に係る昇降機10は、その昇降路20が、その周囲に
位置して、水平方向寸法がモデュラーコーディネーショ
ンされた周囲部材46の内部に収納可能に形成されている
ものである。具体的には、周囲部材46の前後左右の水平
方向寸法が、1モデュール(910mm)の碁盤目状の
ラインである1モデュールライン43に添って形成されて
いる。そして、昇降路20の枠60は、水平方向寸法がモデ
ュラーコーディネーションされた周囲部材46の内面に添
って接するように配置可能に形成され、かご30もその枠
60の寸法に合うように形成されているものである。な
お、ここで、周囲部材46は、昇降路20の周囲の建物躯体
を意味するものであって、各階の床部材51や天井部材52
等を意味するものである。また、ここでモデュールは、
建物の設計において基準として用いる単位寸法であっ
て、1モデュールを910mmに設定しているものであ
る。そして、建物の各寸法を、1モデュール(910m
m)によって、モデュラーコーディネーションされてお
り、各寸法の有機的統一を行っている。すなわち、各部
材の前後左右方向の寸法を1モデュールの整数倍、又
は、2分の1モデュールの整数倍、若しくは4分の1モ
デュールの整数倍等に設定している。
【0053】本実施の形態は、昇降路20の枠60が、モデ
ュラーコーディネーションされた周囲部材46の内面に添
って配置可能に形成されている。これにより、建物の設
計において、昇降路20の枠60の設置場所の選択範囲が拡
がり、数多くの種類の設計を容易に行うことができる。
これにより、間取りが異なる多数の建物の設計にも容易
に適用することができる。また、現場施工においても、
周囲部材46との間に寸法を調整するための別の調整部材
等を必要とせず、非常に納まりが良くて、現場施工を容
易にすることができる。このように、設計が容易で、汎
用性が高く、現場施工における納まりが良くて、コンパ
クトな昇降機10を提供することができる。
【0054】次に、本発明の第四の実施の形態について
説明する。図8は、本発明の第四の実施の形態であっ
て、昇降機10の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態は、第三の実施の形態とほぼ同様であって、周囲
部材46の前後左右の水平方向寸法が、1.25モデュー
ル(1137.5mm)の碁盤目状のラインである1.
25モデュールライン44に添って形成されている。そし
て、昇降路20の枠60は、水平方向寸法がモデュラーコー
ディネーションされた前記周囲部材46の内面に添って接
するように配置可能に形成され、かご30もその枠60の寸
法に合うように形成されているものである。その他の構
成、作用及び効果は、第三の実施の形態と、略同様であ
って、同様の部品番号には同一の部品番号を付与して説
明を省略する。
【0055】次に、本発明の第五の実施の形態について
説明する。図9は、本発明の第五の実施の形態であっ
て、昇降機10の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態は、第三及び第四の実施の形態とほぼ同様であっ
て、周囲部材46の前後左右の水平方向寸法が、1.5モ
デュール(1365mm)の碁盤目状のラインである
1.5モデュールライン44に添って形成されている。そ
して、昇降路20の枠60は、水平方向寸法がモデュラーコ
ーディネーションされた前記周囲部材46の内面に添って
接するように配置可能に形成され、かご30もその枠60の
寸法に合うように形成されているものである。その他の
構成、作用及び効果は、第三及び第四の実施の形態と、
略同様であって、同様の部品番号には同一の部品番号を
付与して説明を省略する。
【0056】次に、本発明の第六の実施の形態について
説明する。図10は、本発明の第六の実施の形態であっ
て、昇降機10の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態は、第三乃至第五の実施の形態とほぼ同様であっ
て、周囲部材46の前後の水平方向寸法が、1モデュール
(910mm)のラインである1モデュールライン43に
添って形成され、また、周囲部材46の左右の水平方向寸
法が、1.25モデュール(1137.5mm)のライ
ンである1.25モデュールライン44に添って形成され
ている。そして、昇降路20の枠60は、水平方向寸法がモ
デュラーコーディネーションされた前記周囲部材46の内
面に添って接するように配置可能に形成され、かご30も
その枠60の寸法に合うように形成されているものであ
る。その他の構成、作用及び効果は、第三乃至第五の実
施の形態と、略同様であって、同様の部品番号には同一
の部品番号を付与して説明を省略する。
【0057】次に、本発明の第七の実施の形態について
説明する。図11は、本発明の第七の実施の形態であっ
て、昇降機10の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態は、第三乃至第六の実施の形態とほぼ同様であっ
て、周囲部材46の前後の水平方向寸法が、1.25モデ
ュール(1137.5mm)のラインである1.25モ
デュールライン44に添って形成され、周囲部材46の左右
の水平方向寸法が、1モデュール(910mm)のライ
ンである1モデュールライン43に添って形成されてい
る。そして、昇降路20の枠60は、水平方向寸法がモデュ
ラーコーディネーションされた前記周囲部材46の内面に
添って接するように配置可能に形成され、かご30もその
枠60の寸法に合うように形成されているものである。そ
の他の構成、作用及び効果は、第三の実施の形態と、略
同様であって、同様の部品番号には同一の部品番号を付
与して説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、構造が容易であって、部品数が少
なく、組立作業が容易な昇降機を提供することができ
る。
【0059】請求項2記載の発明によれば、間取りが異
なる多数の建物の設計にも容易に適用することができ、
また、現場施工においても、周囲部材との間に寸法を調
整するための別の調整部材等を必要とせず、非常に納ま
りが良くて、現場施工を容易にすることができる昇降機
を提供することができる。請求項3記載の発明によれ
ば、昇降路の枠を、モデュラーコーディネーションされ
た周囲部材の内面に添って形成したことにより、間取り
が異なる多数の建物の設計にも容易に適用することがで
き、また、現場施工においても、周囲部材との間に寸法
を調整するための別の調整部材等を必要とせず、非常に
納まりが良くて、現場施工を容易にすることができる昇
降機を提供することができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、枠を建物の
床部材または天井部材に固定したことにより、昇降機全
体の剛性を高めることができる昇降機を提供することが
できる。請求項5記載の発明によれば、枠の内部の空間
を利用することができ、空間を有効に利用することがで
きてるとともに、最上部の枠の剛性を高めることができ
る昇降機を提供することができる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、蟻等の浸入
を抑えることができる昇降機を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、かごが、下方に移動して
衝突しても、その衝撃を抑えることができる昇降機を提
供することができる。請求項8記載の発明によれば、高
齢者や身体が不自由な人でも、椅子に座った状態の楽な
姿勢で移動可能な昇降機を提供することができる。
【0062】請求項9記載の発明によれば、構造が容易
であって、部品数が少なく、組立作業が容易な昇降機の
組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す横断面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機の他の位置を示す横断面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略構造図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す横断面図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略横断面図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略横断面図である。
【図9】本発明の第五の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略横断面図である。
【図10】本発明の第六の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略横断面図である。
【図11】本発明の第七の実施の形態を示すものであっ
て、昇降機を示す概略横断面図である。
【図12】従来の昇降機を示す平面図である。
【図13】従来の昇降機を示す一部概略縦断面図であ
る。
【図14】従来の昇降機を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 昇降機 20 昇降路 21 開口空間 22 乗り場開口部 23 乗り場折戸 30 かご 31 かご駆動部 32 かご開口部 33 かご折戸 34 かごスライド
扉 35 開状態のかごスライド扉 36 閉状態のかご
スライド扉 37 開閉途中のかごスライド扉 40 支柱 41 昇降溝 42 スライド昇降
部 43 1モデュールライン 44 1.25モデ
ュールライン 45 1.5モデュールライン 46 周囲部材 50 建物 51 床部材 52 天井部材 60 枠 70 防蟻パネル 80 衝撃吸収部 90 椅子 110 昇降機 111 開口空間 120 昇降路 130 かご 140 乗り場開口部 141 乗り場スラ
イドレール 150 かご開口部 151 かごスライ
ドレール 160 乗り場引戸 161 乗り場引戸
収納部 162 乗り場引戸駆動部 170 かご引戸 171 かご引戸収納部 172 かご引戸駆
動部 180 かご駆動部 181 釣り合いお
もり 182 巻き上げ機 183 ロープ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上下階間に垂直に立設する昇降路
    と、その昇降路の内部を上下方向に移動可能な箱状のか
    ごとを備えた昇降機であって、 前記昇降路は、建物内部の上下階間に垂直に開口する開
    口空間と、この開口空間の内面に沿って垂直に固定され
    るとともにかごを上下に移動させる一本の支柱と、建物
    の上下に位置して、支柱及び建物に固定される少なくと
    も二つの枠とを備えたことを特徴とする昇降機。
  2. 【請求項2】 昇降路は、その周囲に位置して、水平方
    向寸法がモデュラーコーディネーションされた周囲部材
    の内部に収納可能に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の昇降機。
  3. 【請求項3】 昇降路の枠は、水平方向寸法がモデュラ
    ーコーディネーションされた周囲部材の内面に添って少
    なくとも三方が接するように配置可能に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の昇降
    機。
  4. 【請求項4】 枠は、建物の各階の床部材若しくは天井
    部材に固定したことを特徴とする請求項1、請求項2ま
    たは請求項3記載の昇降機。
  5. 【請求項5】 最上部の枠は、枠の内部を塞ぐととも
    に、かごを上下に駆動可能なかご駆動部を備えたことを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項
    4記載の昇降機。
  6. 【請求項6】 昇降路は、その下部を防蟻処理を施した
    防蟻パネルで塞いだことを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4または請求項5記載の昇降機。
  7. 【請求項7】 最下部の枠は、枠の内部を塞ぐととも
    に、常時はかごと当接しないが、かごが衝突すると、そ
    の衝撃を吸収する衝撃吸収部を設置したことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5
    または請求項6記載の昇降機。
  8. 【請求項8】 かごは、その内部に折り畳み可能な椅子
    を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7記載
    の昇降機。
  9. 【請求項9】 建物の上下階間に垂直に立設する昇降路
    と、その昇降路の内部を上下方向に移動可能な箱状のか
    ごとを備えた昇降機の組立方法であって、 建物内部の上下階間に垂直筒状に開口する開口空間を形
    成する第一の工程と、 この開口空間の内面に沿って垂直に立設する支柱を固定
    する第二の工程と、 予め工場で一体化して形成された枠を、建物の各階床部
    に配置して、支柱及び建物に固定する第三の工程と、 昇降路の内部の支柱に沿って上下方向に移動可能なかご
    を形成する第四の工程とを備えたことを特徴とする昇降
    機の組立方法。
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