JP3333173B2 - 住宅と昇降機との組み合わせ - Google Patents

住宅と昇降機との組み合わせ

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JP3333173B2
JP3333173B2 JP2000119802A JP2000119802A JP3333173B2 JP 3333173 B2 JP3333173 B2 JP 3333173B2 JP 2000119802 A JP2000119802 A JP 2000119802A JP 2000119802 A JP2000119802 A JP 2000119802A JP 3333173 B2 JP3333173 B2 JP 3333173B2
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annular
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅と昇降機との組
み合わせに関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の例えば一階から二階へ又は二階か
ら一階へ荷物を移動させるべきときには、荷物を手に持
って又は抱えながら階段を昇降するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷物と
共に階段を昇降するのは必ずしも安全とは言えず、特に
荷物がかさばり又は重い場合にはなおさらである。ま
た、例えば二階建て住宅の二階とその上方の屋根裏空間
との間で荷物を移動させる場合、二階と屋根裏空間との
間に常設の階段を設けることは現行の建築基準法上、認
められておらず、従って梯子又は折り畳み式階段のよう
な仮設階段を用いざるを得ない。にもかかわらず、この
仮設階段は必ずしも安定ではなく、その幅が狭い場合が
多い。その結果、常設階段の場合に比べて荷物の移動が
更に困難になる。
【0004】そこで、本発明の目的は住宅の上階と下階
との間の移動を容易にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、下階と下階に隣接する上階と
を有する住宅と、支柱に案内されつつ昇降可能な昇降テ
ーブルを有する昇降機との組み合わせにおいて、昇降テ
ーブルがテーブル本体と、支柱に案内されつつ移動可能
な担体と、これらテーブル本体及び担体を互いに接続す
るアームとを具備し、下階の居室空間を画定する壁が背
後空間を隔てて互いに平行に拡がる一対の壁材を具備し
ており、昇降機の支柱を背後空間内に収容すると共に下
階の天井梁及び床梁により支持し、壁材にスリットを形
成して昇降テーブルの担体が支柱に案内されつつ移動せ
しめられたときに昇降テーブルのアームがスリットを介
し移動することによりテーブル本体が下階の居室空間内
を移動できるようにし、支柱を中空材から形成して支柱
の内部空間内に昇降機の手動式駆動装置を収容し、手動
式駆動装置を駆動するために下階の居室空間から手動式
駆動装置にアクセスできるようにするための開口を壁材
に形成し、下階の天井と上階の床とを貫通して下階と上
階とを互いに連通する連通口を形成すると共に、テーブ
ル本体を相補的に収容しうるように連通口の寸法を定
め、テーブル本体が上昇して連通口内に収容されると上
階からテーブル本体にアクセス可能になると共に、テー
ブル本体が連通口から下降するとテーブル本体が下階の
居室空間内を移動して下階からテーブル本体にアクセス
可能になるように昇降機を配置し、テーブル本体が連通
口内に収容されたときにテーブル本体の底面が下階の天
井面と面一になって下階の天井の一部を形成するように
し、このとき同時にテーブル本体の荷受面が上階の床面
と面一になって上階の床の一部を形成するようにテーブ
ル本体の厚さを設定している。即ち1番目の発明では、
例えば荷物を昇降機で移動させることが可能となり、従
って上階と下階との間の移動が容易にされる。また、昇
降テーブルが連通口内に収容されたときに昇降テーブル
の底面が下階の天井の一部を形成するので、天井の外観
及び機能が損なわれるのが阻止され、しかもこれを達成
するために特別な部材を必要としない。
【0006】更に、下階の天井だけでなく、上階の床の
外観及び機能が損なわれるのも阻止される。更に、支柱
が居室空間に露出されないので、外観が損なわれるのが
阻止される。また、住宅が通常有している背後空間内に
支柱が収容されるので、支柱の配置のために特別な空間
を設ける必要がない。更に、駆動装置が背後空間内に配
置されるので、駆動装置の配置のために特別な空間を設
ける必要がない。また、下階の居室空間から駆動装置に
アクセスでき、従って手動式の駆動装置が下階で操作さ
れる。
【0007】また、2番目の発明によれば1番目の発明
において、連通口周りの上階の床に環状凸部を形成する
と共に、荷受面周りのテーブル本体に環状凸部を受容可
能な環状凹部を形成し、テーブル本体が上昇されて環状
凸部が環状凹部内に受容されるとこれら環状凸部及び環
状凹部により上階と下階とを遮断する環状シールが形成
され、このときテーブル本体が上限高さ位置に位置決め
されるようにしている。
【0008】また、3番目の発明によれば1番目の発明
において、底面周りのテーブル本体に環状凸部を形成す
ると共に、連通口周りの下階の天井に環状凸部を受容可
能な環状凹部を形成し、テーブル本体が上昇されて環状
凸部が環状凹部内に受容されるとこれら環状凸部及び環
状凹部により上階と下階とを遮断する環状シールが形成
され、このときテーブル本体が上限高さ位置に位置決め
されるようにしている。
【0009】また、番目の発明によれば1番目の発明
において、下階の天井梁が間隙を隔てて延びる一対の天
井梁を具備しており、前記支柱を間隙内に配置すると共
に下階の天井梁に固定している。即ち番目の発明で
は、支柱の配置のために特別な空間を設ける必要がな
い。また、住宅が通常有している天井梁に支柱が固定さ
れるので、支柱の支持のために特別な部品を必要としな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、1は例えばユ
ニット工法による二階建ての住宅、2は住宅1の二階、
3は二階2の床、4は二階2の天井、5は二階2の壁、
6は二階2に隣接する屋根裏空間、7は屋根裏空間の床
をそれぞれ示す。二階2には床3、天井4、及び壁5に
よって居室空間8が画定され、屋根裏空間6には床7に
よって居室空間9が画定されている。ここで、居室空間
は後述する背後空間を除くあらゆる室内空間を含み、即
ち例えばリビングルーム、ダイニングルーム、キッチ
ン、洗面所、玄関ホール、クローゼット、屋根裏部屋な
どを含む。図1には、二階2の居室空間8が壁5により
互いに分離された第1の部屋10及び第2の部屋11で
あり、屋根裏空間6の居室空間9が屋根裏部屋である場
合が示されている。一方、二階の壁5は背後空間12を
隔てて互いに平行に拡がる一対の壁材、即ち第1の壁材
13及び第2の壁材14を具備している。
【0011】住宅1の内部空間、特に二階2には昇降機
15が配置される。この昇降機15は鉛直方向に延びる
単一の支柱16と、支柱16に案内されつつ昇降可能な
昇降テーブル17と、昇降テーブル17を昇降駆動する
ための、例えば手動式の駆動装置18とを具備する。支
柱16は背後空間12内に収容されている。その結果、
支柱16が居室空間8に露出されないので、外観が損な
われるのが阻止される。また、この背後空間12は住宅
1が通常有しているものであるので、支柱16を配置し
ても居室空間8が狭くならない。
【0012】支柱16は二階2の一対の天井大梁19及
び一対の床大梁20とに固定されて支持される。詳しく
説明すると、支柱16の頂端及び底端にそれぞれ設けら
れたフランジ部が略C字断面の大梁19,20の頂面に
例えばボルトにより固定される。これら天井大梁19及
び床大梁20は住宅1が通常有しているものであるの
で、支柱16の支持のために特別な部品を必要としな
い。この場合、支柱の16の頂端は一対の天井大梁19
の間に形成される間隙21内に配置されている。その結
果、支柱16の配置のために背後空間12を大きくする
必要がない。また、支柱16が天井大梁19から離脱し
たとしてもこれら天井大梁19の間に保持されうる。な
お、支柱16を天井小梁又は床小梁に固定してもよく、
天井梁のみ又は床梁のみに固定してもよい。
【0013】昇降テーブル17は支柱16上を移動可能
な担体22と、背後空間12の外部、例えば第1の部屋
10内を移動可能なテーブル本体23と、担体22とテ
ーブル本体23とを互いに接続するアーム24とを具備
する。担体22は図2に示されるように、略C字断面を
有すると共に、互いに対向する一対のローラ25と、駆
動装置18まで延びるワイヤ26(図1参照)が固定さ
れる突出部27とを有する。支柱16は全体として長方
形状断面を有する中空材からなり、その側面上に形成さ
れて長手方向に延びる一対のローラ案内溝28と、その
前面上に形成されて長手方向に延びるワイヤ通路溝29
と、長手方向に延びる内部空間30とを有する。担体2
2の一対のローラ25はそれぞれ対応するローラ案内溝
28内に収容され、ローラ案内溝28内を移動する。こ
れに対し、突出部27はワイヤ通路溝29内を移動す
る。このようにすると、ワイヤ26がワイヤ通路溝29
内を移動し、従ってワイヤ26のために特別な空間を設
ける必要がなくなる。また、ワイヤ26が延びる方向が
概ね鉛直方向に維持されるので、駆動装置18の駆動力
を昇降テーブル17の昇降のために有効に利用すること
ができる。一方、内部空間30内には駆動装置18が収
容される。
【0014】ワイヤ26は突出部27からワイヤ通路溝
29内を上方に進行し、支柱16の頂部に取り付けられ
たプーリ31で向きを変えた後に、支柱16の内部空間
30内を駆動装置18まで下方に進行する。ここで、ワ
イヤ26がワイヤ通路溝29のほぼ中央を進行し、かつ
内部空間30のほぼ中央を進行するように、プーリ31
の位置及び径が定められている。
【0015】再び図1を参照すると、第1の壁材13内
には長手方向に延びるスリット32が形成されている。
昇降テーブル17のアーム24はこのスリット32を介
して移動し、斯くしてテーブル本体23が第1の部屋1
0内を移動することが可能となる。駆動装置18はワイ
ヤ26を巻き取るためのドラム、ハンドル33とドラム
との間の動力伝達機構、回転防止機構などからなり、ユ
ーザにより作動されるハンドル33によって操作され
る。この駆動装置18は上述したように支柱16の内部
空間30内に配置されており、従って背後空間12内に
配置されていることにもなる。その結果、駆動装置18
の配置のために特別な空間を設ける必要がない。この場
合、ワイヤ26がワイヤ通路溝29内を進行することを
併せて考えると、背後空間12の幅が支柱16の幅とほ
ぼ同じであれば昇降機15を取り付けることができるこ
とになる。なお、駆動装置18として手動式の他、電動
式、油圧式などあらゆる形式のものを用いることができ
る。
【0016】ハンドル33は支柱16の背面側に設けら
れる。一方、ハンドル33と同じ側、即ち支柱16に関
しテーブル本体17と反対側に位置する第2の壁材14
には、第2の部屋11から駆動装置18にアクセスでき
るようにするための開口34が形成される。従って、駆
動装置18が第2の部屋11、即ち二階2において操作
されることになる。ハンドル33が一方向に回転せしめ
られてワイヤ26がドラムに巻き取られると、担体22
が上昇し、従ってテーブル本体23が上昇する。ハンド
ル33が逆方向に回転せしめられてワイヤ26がドラム
から取り出されるとテーブル本体23が下降する。
【0017】この場合、担体22は駆動装置18を通過
して昇降する。従って、ハンドル33を操作するのに必
要な空間と、担体22が昇降するのに必要な空間とが互
いに干渉しないようにする必要がある。そこで、担体2
2の断面を略C字断面にし、担体22に支柱16の背面
に沿って昇降する部分が存在しないようにしている。更
に図1を参照すると、壁5に隣接する第1の部屋10の
天井4と屋根裏部屋9の床とを貫通してこれら第1の部
屋10と屋根裏部屋9とを互いに連通する連通口35が
形成される。この連通口35の寸法は連通口35がテー
ブル本体23を相補的に収容しうるように定められてい
る。
【0018】テーブル本体23が上昇していくと、テー
ブル本体23が連通口35内に進入し、その結果連通口
35が遮断される。テーブル本体23が更に上昇する
と、図3に示されるように例えば天井大梁19の底面に
取り付けられた弾性材からなる規制部材36にアーム2
4が当接し、テーブル本体23が更に上昇するのが規制
される。即ち、アーム24が規制部材36に当接する高
さ位置がテーブル本体23の上限高さ位置となる。
【0019】昇降機15の非使用時、テーブル本体23
はこの上限高さ位置に保持される。このとき、図3及び
図4に示されるようにテーブル本体23の底面37が第
1の部屋10の天井面と面一になって第1の部屋10の
天井4の一部を形成する。その結果、天井4の外観及び
機能が損なわれるのが阻止される。しかも、テーブル本
体23の底面37が第1の部屋10の天井面と面一にな
るので、天井4の外観及び機能を維持するために特別な
部材を必要としない。
【0020】更にこのとき、図3及び図5に示されるよ
うにテーブル本体23の荷受面38が屋根裏部屋9の床
面と面一になって屋根裏部屋9の床7の一部を形成する
ようにテーブル本体23の厚さが定められている。その
結果、二階の天井4だけでなく、屋根裏部屋9の床7の
外観及び機能が損なわれるのも阻止される。従って、規
制部材36は底面37が第1の部屋10の天井面と面一
になりかつ荷受面38が屋根裏部屋9の床面と面一にな
る高さ位置にテーブル本体23を位置決めする機能も有
することになる。更に、荷受面38が屋根裏部屋9の床
面を越えて上昇するのを阻止する機能も有していると言
える。
【0021】テーブル本体23が上限高さ位置に位置す
るときには、屋根裏部屋9からテーブル本体23にアク
セスすることができる。即ち、屋根裏部屋9からテーブ
ル本体23に荷物を載せ、又はテーブル本体23から荷
物を下ろすことができる。この場合、テーブル本体23
の荷受面38が屋根裏部屋9の床面と面一になっている
ので、テーブル本体23に荷物を載せ又はテーブル本体
23から荷物を下ろすのを容易に行うことができる。
【0022】次いで、テーブル本体23が下降せしめら
れて第1の部屋10内に位置すると、第1の部屋10か
らテーブル本体23にアクセス可能になる。即ち、第1
の部屋10でテーブル本体23から荷物を下ろし、又は
テーブル本体23に荷物を載せることができる。このよ
うにして第1の部屋10と屋根裏部屋9との間で荷物の
移動が行われ、従って第1の部屋10と屋根裏部屋9と
の間で荷物の移動を容易に行うことができる。
【0023】なお、テーブル本体23には荷物の他、例
えば車椅子を載せることもでき、即ち昇降機15を人間
の移動にも使用できる。上述したように、昇降機15の
非使用時にはテーブル本体23が連通口35内に収容さ
れる。従って、このときテーブル本体23下方の空間を
通常の空間として使用することができる。言い換える
と、昇降機15を設けても第1の部屋10が狭くならな
い。
【0024】ところで、特に外観のことを考えると、テ
ーブル本体23の底面37には第1の部屋10の天井4
と同一のライニングを施し、テーブル本体23の荷受面
38には屋根裏部屋9と同一のライニングを施すのが好
ましい。また、テーブル本体23が少なくとも上限高さ
位置にあるときにスリット32及び開口34をそれぞれ
蓋によって覆うのが好ましい。この場合、蓋を対応する
壁材13,14から取り外し可能にしてもよいし、引き
戸又は回動扉のようなドアの形にしてもよい。
【0025】一方、テーブル本体23が下降して第1の
部屋10内にあるときには連通口35が解放されてお
り、このため屋根裏部屋9から第1の部屋10に物品な
どが落下する恐れがある。そこで、連通口35周りの屋
根裏部屋9の床7に囲いを設け、物品などが落下するの
を阻止するのが好ましい。図6は支柱16の頂端に設け
られるフランジ部39を詳細に示している。このフラン
ジ部39は支柱16の頂端を相補的に受容可能な受容部
40を有し、この受容部40内に支柱16の頂端が受容
される。受容部40の側面には長手方向に整列された複
数のピン孔41が形成され、これらピン孔41に対面す
る支柱16の側面に一つのピン孔42が形成される。フ
ランジ部39及び支柱16はフランジ部39のピン孔4
1のうちいずれか一つと、支柱16のピン孔42とを通
る固定ピン(図示しない)によって互いに固定される。
この場合、フランジ部39に複数のピン孔41が設けら
れているので、固定ピンが挿入されるピン孔41の位置
によって支柱16の全長を変更することができる。その
結果、天井大梁19から床大梁20までの距離が住宅に
よって異なる場合でも、別個の支柱16を用意する必要
がない。
【0026】図7(A)及び(B)は別の実施態様を示
している。テーブル本体23が連通口25内を滑らかに
移動できるようにするために、テーブル本体23の外周
面と連通口25の内周面との間にはわずかばかりの間隙
が形成されている。ところがこのような間隙が形成され
ると、例えば第1の部屋10内で空気調節された空気が
この間隙を介して第1の部屋10から漏れ、或いは音、
におい、光なども漏れる恐れがある。
【0027】そこで、図7(A)に示される例では、底
面37周りのテーブル本体23に環状凸部43を一体形
成すると共に、この環状凸部43を受容可能な環状凹部
44を連通口35周りの天井4に一体形成している。ま
た、図7(B)に示される例では、連通口35周りの床
7に環状凸部43を一体形成すると共に、荷受面38周
りのテーブル本体23にこの環状凸部43を受容可能な
環状凹部44を一体形成している。いずれの場合も、テ
ーブル本体23が上限高さ位置に位置すると環状凸部4
3が環状凹部44内に受容されて環状シールを形成し、
斯くして第1の部屋10と屋根裏部屋9とが確実に遮断
される。従って、例えば第1の部屋10での空気調節を
効率的に行うことができる。
【0028】同時に、これら環状凸部43及び環状凹部
44はテーブル本体23の位置決め作用も有し、この場
合規制部材36(図1参照)を設ける必要がない。図8
は更に別の実施態様を示している。図8を参照すると、
背後空間12上方に位置する屋根裏部屋9の床7には支
柱用開口45が形成され、支柱16がこの支柱用開口4
5を介し、床7を越えて屋根裏部屋9内に延長部分46
だけ延びている。この延長部分46には駆動装置18が
取り付けられ、従って駆動装置18が屋根裏部屋9にお
いて操作されることになる。
【0029】また、支柱16は一対の天井大梁19のう
ちテーブル本体23側に位置する天井大梁19に固定さ
れる。このようにするとアーム24の長さを短くするこ
とができ、従ってテーブル本体23の安定性を確保する
ことができる。一方、担体22は支柱16の各側に例え
ば四つずつ配置された計八つのローラを具備し、これら
ローラによって支柱16が包囲されている。このように
すると、テーブル本体23の安定性がさらに確保され
る。
【0030】これまで述べてきた実施態様では、下階が
二階建て住宅の二階とされ、かつ上階が屋根裏空間とさ
れている。しかしながら、下階及び上階はこれらが互い
に隣接する限りどのように定めてもよく、例えば下階を
一階としかつ上階を二階とすることもできるし、下階を
地階としかつ上階を一階とすることもできる。また、あ
らゆる階数の住宅に本発明を適用することができる。
【0031】また、上述の実施態様において壁5の一対
の壁材13,14はそれぞれ第1の部屋10及び第2の
部屋11を画定し、即ち壁5の両側は共に室内空間にな
っている。しかしながら、一対の壁材のうち一方の壁材
を外壁材とし、他方の壁材を内壁材として壁の一側に室
外空間があり、壁の他側に室内空間があるようにするこ
ともできる。この場合、昇降テーブルは室内空間内を昇
降する。
【0032】
【発明の効果】住宅の上階と下階との間の移動を容易に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降機と共に示す住宅の部分断面図である。
【図2】昇降テーブルの担体と共に示す支柱の断面図で
ある。
【図3】昇降テーブルが上限高さ位置にあるところを示
す住宅の部分断面図である。
【図4】昇降テーブルが上限高さ位置にあるときの二階
の天井を示す図である。
【図5】昇降テーブルが上限高さ位置にあるときの屋根
裏空間の床を示す図である。
【図6】フランジ部の拡大斜視図である。
【図7】別の実施態様による昇降テーブル及び連通口の
部分拡大図である。
【図8】更に別の実施態様による、昇降テーブルが上限
高さ位置にあるところを示す住宅の部分断面図である。
【符号の説明】
1…住宅 2…二階 3…二階の床 4…二階の天井 6…屋根裏空間 7…屋根裏空間の床 15…昇降機 16…支柱 17…昇降テーブル 35…連通口 37…底面 38…荷受面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 9/00 - 9/193 B66F 7/02 E04H 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下階と該下階に隣接する上階とを有する
    住宅と、支柱に案内されつつ昇降可能な昇降テーブルを
    有する昇降機との組み合わせにおいて、昇降テーブルが
    テーブル本体と、支柱に案内されつつ移動可能な担体
    と、これらテーブル本体及び担体を互いに接続するアー
    ムとを具備し、下階の居室空間を画定する壁が背後空間
    を隔てて互いに平行に拡がる一対の壁材を具備してお
    り、昇降機の支柱を該背後空間内に収容すると共に下階
    の天井梁及び床梁により支持し、壁材にスリットを形成
    して昇降テーブルの担体が支柱に案内されつつ移動せし
    められたときに昇降テーブルのアームが該スリットを介
    し移動することによりテーブル本体が下階の居室空間内
    を移動できるようにし、支柱を中空材から形成して該支
    柱の内部空間内に昇降機の手動式駆動装置を収容し、該
    手動式駆動装置を駆動するために下階の居室空間から該
    手動式駆動装置にアクセスできるようにするための開口
    を壁材に形成し、下階の天井と上階の床とを貫通して下
    階と上階とを互いに連通する連通口を形成すると共に、
    テーブル本体を相補的に収容しうるように該連通口の寸
    法を定め、テーブル本体が上昇して連通口内に収容され
    ると上階からテーブル本体にアクセス可能になると共
    に、テーブル本体が連通口から下降すると該テーブル本
    が下階の居室空間内を移動して下階からテーブル本体
    にアクセス可能になるように昇降機を配置し、テーブル
    本体が連通口内に収容されたときにテーブル本体の底面
    が下階の天井面と面一になって下階の天井の一部を形成
    するようにし、このとき同時にテーブル本体の荷受面が
    上階の床面と面一になって上階の床の一部を形成するよ
    うにテーブル本体の厚さを設定した組み合わせ。
  2. 【請求項2】 連通口周りの上階の床に環状凸部を形成
    すると共に、荷受面周りのテーブル本体に該環状凸部を
    受容可能な環状凹部を形成し、テーブル本体が上昇され
    て環状凸部が環状凹部内に受容されるとこれら環状凸部
    及び環状凹部により上階と下階とを遮断する環状シール
    が形成され、このときテーブル本体が上限高さ位置に位
    置決めされるようにした請求項1に記載の組み合わせ。
  3. 【請求項3】 底面周りのテーブル本体に環状凸部を形
    成すると共に、連通口周りの下階の天井に該環状凸部を
    受容可能な環状凹部を形成し、テーブル本体 が上昇され
    て環状凸部が環状凹部内に受容されるとこれら環状凸部
    及び環状凹部により上階と下階とを遮断する環状シール
    が形成され、このときテーブル本体が上限高さ位置に位
    置決めされるようにした請求項1又は2に記載の組み合
    わせ。
  4. 【請求項4】 下階の天井梁が間隙を隔てて延びる一対
    の天井梁を具備しており、前記支柱を該間隙内に配置す
    ると共に下階の天井梁に固定した請求項1に記載の組み
    合わせ。
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