JP2005255259A - エレベータ及びエレベータのカゴ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来より乗降口の間口を広くすることが可能なエレベータ及びエレベータのカゴを提供する。
【解決手段】 本発明のエレベータ10によれば、カゴ11の1対の側面12A,12Bに跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口14を備えているので、従来のものに比べて乗降口の間口を広くすることができる。これにより、カゴ11への出入りが容易になる。また、各階には、停止階側角部ドア35を挟んで両側にエレベータ10の操作スイッチ41,41が備えられているので、停止階側角部ドア35に対してどちらから近づいてきても、スムーズにエレベータの呼び出し操作を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータ及びエレベータのカゴに関し、特に、カゴの床面積に上限値が設定された家庭用エレベータ及びそのカゴに関する。
エレベータのカゴには、人以外にも車椅子や荷台等が乗り降りするため、カゴに備えた乗降口の間口は、車椅子又は必要に応じて荷台等でも容易に乗り降り可能な広さにすることが望ましい。しかしながら、建物の構造上の制約や、家庭用エレベータのように法規上カゴの大きさに条件が課せられている場合がある。このため、カゴの乗降口等を改良した種々のエレベータが提案されている。その一従来例として、車椅子の利用者が容易に乗り降りできるようにするために、エレベータのカゴの2つの側面に乗降口をそれぞれ設けたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−120984号公報(段落[0034]、第1図)
しかしながら、上記した従来のエレベータでは、2つの乗降口のうち何れの乗降口も、カゴに一側面内で収まるように開口しており、各乗降口の間口自体は、カゴに1つの乗降口を備えた場合に比べて広くなっていない。このため、車椅子の利用者等にとっては、依然としてエレベータへの乗り降りが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より乗降口の間口を広くすることが可能なエレベータ及びエレベータのカゴの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るエレベータは、エレベータのカゴのうち隣り合った1対の側面に跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口と、1対の側面の間の角部を境にして両側にスライドし、カゴ側角部乗降口を開閉するカゴ側角部ドアと、カゴの昇降経路のうちカゴ側角部乗降口と対向し得る位置に設けられた停止階側角部乗降口と、カゴ側角部ドアに重ねた状態で開閉される停止階側角部ドアとを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のエレベータにおいて、カゴ側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が、他方のスライドドアの先端部側面に接合されるように構成したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のエレベータにおいて、カゴ側角部ドアを構成する左右のスライドドアの各先端に段部を形成し、カゴ側角部ドアを閉じた状態で、それら段部同士が接合されるように形成したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータにおいて、停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が、他方のスライドドアの先端部側面に接合されるように構成したところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のエレベータにおいて、停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアの各先端に段部を形成し、カゴ側角部ドアを閉じた状態で、それら段部同士が接合されるように形成したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴのうち1対の側面の上辺部に沿ってそれぞれ帯状の強度壁を設けたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴのうち1対の側面の上部に、互いに平行になった複数の梁を設けたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴ側角部ドア及び停止階側角部ドアを構成するスライドドアが、開閉動作時に左右同時に始動するように構成したところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴ側角部ドア及び停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が他方のスライドドアの先端側面に接合するように構成され、開閉動作時に、一方のスライドドアが他方のスライドドアより先に始動するように構成したところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴの昇降経路のうち停止階側角部乗降口を有しない停止階には、カゴ側角部乗降口の左右の何れか片側のみに重なって開口した停止階側片側乗降口が形成され、その停止階側片側乗降口に、カゴ側角部ドアの片側のスライドドアに重ねた状態で開閉される停止階側片側ドアを設けたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴ内の床面積に法規上の上限値が設けられた家庭用エレベータであるところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れかに記載のエレベータにおいて、カゴの内部には、行き先を指定するためのカゴ内操作パネルが複数位置に備えられたところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載のエレベータにおいて、停止階角部乗降口を備えた停止階には、停止階側角部乗降口を挟んだ左右両側にカゴ外操作スイッチが設けられたところに特徴を有する。
請求項14の発明に係るエレベータのカゴは、エレベータのカゴのうち隣り合った1対の側面に跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口と、1対の側面で構成された角部を境にして両側にスライドし、カゴ側角部乗降口を開閉するカゴ側角部ドアとを備えたところに特徴を有する。
[請求項1,11及び14の発明]
請求項1,11及び14に係るカゴに備えたカゴ側角部乗降口は、カゴの隣り合った1対の側面に跨って連続して開口しているので、従来のものに比べて乗降口の間口を広くすることができる。これにより、カゴへの乗降が容易になる。特に、カゴ内の床面積に法規上の上限値が設けられた家庭用エレベータでは、乗降口の間口を格段に広くすることができる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、カゴ側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が、他方のスライドドアの先端部側面に接合されるので、カゴ側角部ドアを閉塞したときの密閉感を高めることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、カゴ側角部ドアを閉じた状態におけるスライドドアの接合部分の隙間が階段状になるので、その隙間を通してカゴ内から外部が見えることがなくなる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が、他方のスライドドアの先端部側面に接合されるので、停止階側角部ドアを閉塞したときの密閉感を高めることができる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、停止階側角部ドアを閉じた状態におけるスライドドアの接合部分の隙間が階段状になるので、その隙間を通してカゴ内から外部が見えることがなくなる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、カゴのうち1対の側面の上辺部に沿ってそれぞれ帯状の強度壁を設けたことで、それら1対の側面に跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口を形成しても、カゴの強度を確保することができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、カゴのうち1対の側面の上部に複数の梁を設けたことで、カゴ側角部乗降口を備えたカゴでも強度を確保することができる。
[請求項8の発明]
請求項8の構成によれば、カゴ側角部ドア及び停止階側角部ドアを構成するスライドドアが、開閉動作時に左右同時に始動するので、左右両側のスライドドアがタイミングをずらして始動する場合に比べて、開閉動作の始動から終了までの所要時間を短くすることができる。
[請求項9の発明]
請求項9の構成によれば、カゴ側角部ドア及び停止階側角部ドアが開閉される際に、左右のスライドドアのうち一方のスライドドアが他方のスライドドアより先に始動するので、一方のスライドドアの先端面が他方のスライドドアの先端部側面に摺接することが防がれる。
[請求項10の発明]
請求項10の構成のように、カゴの昇降経路のうち停止階側角部乗降口を有しない停止階に、カゴ側角部乗降口の左右の何れか片側のみに重なって開口した停止階側片側乗降口を形成することで、各停止階に応じて乗降口の広さを相違させることができる。
[請求項12の発明]
請求項12の構成によれば、カゴ内操作パネルをカゴ内の複数位置に設けたので、カゴ内で容易に行き先を指定することができる。
[請求項13の発明]
請求項13の構成によれば、停止階側角部乗降口を挟んだ左右両側に、エレベータのカゴ外操作スイッチを設けたので、停止階側角部乗降口に対してどちらの方向から近づいてきても、スムーズにエレベータの呼び出し操作を行うことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態のエレベータ10は、カゴ内床面積が1.1m以下に法規制された家庭用エレベータであり、カゴ11内の床面13の形状は、図1に示すように、例えば略正方形になっている。
図2に示すように、カゴ11は、例えば全体として直方体形状をなし、そのカゴ11のうち隣り合った1対の側面12A,12Bに跨って本発明に係るカゴ側角部乗降口14が連続形成されている。カゴ側角部乗降口14を開閉するカゴ側角部ドア15は、カゴ11のうち1対の側面12A,12Bの間の角部11Cを境にして両側にスライドする1対のスライドドア16,16で構成されている。各スライドドア16には、カゴ11における横方向の全長に対して略1/3程度の横幅をなした第1及び第2のドア板16A,16Bが備えられている。
図1に示すように、第1のドア板16Aの移動経路は、第2のドア板16Bの移動経路より外側にずれている。そして、スライドドア16が開かれると、図1の2点鎖線で示したように第1及び第2のドア板16A,16Bが、側面12A,12Bの一側部に残された壁部内で重ねて収納される。また、カゴ側角部ドア15が閉じられると、第1及び第2の両ドア板16A,16Bの一側縁部のみが互いに重なった状態になって、各側面12A,12Bの開口部分を塞ぐ。このとき、図3(A)に拡大して示すように、カゴ側角部ドア15を構成する左右のスライドドア16,16の一方の先端面は、他方のスライドドア16の端部側面に接合される。
なお、カゴ11の内部には、図1に示すように、カゴ側角部乗降口14を挟んだ両角部に操作パネル49,49(本発明に係る「カゴ内操作パネル」に相当する)が設けられている。
カゴ11の天井側には二重梁が備えられ、強度が確保されている。詳細には、カゴ11は、図4に示した躯体20に内装用膜板20A(図2参照)を取り付けてなる。また、図5には、躯体20に含まれるベース躯体21のみが示されている。このベース躯体21は、水平面と平行になった下枠体22と、その下枠体22の一辺の中央部分に接合されて垂直に起立した縦枠体23とからなる。縦枠体23は、1対の支柱24,24の上部間及び下部間にそれぞれ連絡部材25,25を差し渡してなり、下側の連絡部材25が、下枠体22の一辺に接合されている。また、上側の連絡部材25の下方に、カゴ11を昇降させるための油圧シリンダー18が配置されると共に、その油圧シリンダー18に備えた直動ロッド19の先端が連絡部材25に連結されている。
下枠体22は、矩形の外枠22Aと、その外枠のうち躯体20が接合された辺及びその対向辺の間に差し渡された1対の補強材22B,22Bとからなる。これら補強材22B,22Bの一端は、縦枠体23の支柱24,24に接合されると共に、各補強材22Bの下面には、上下方向の曲げに対する補強用のリブ22Lが備えられている。
ここで、従来のエレベータでは、下枠体22の4つの角部から柱を起立し、隣り合った柱の上端部間を1本の柱で連絡した構造になっていた。これに対し、本実施形態のカゴ11の躯体20は、図4に示すように、天井部に下枠体22と同構造の上枠体28を備え、下枠体22と上枠体28の対応した角部のうちカゴ側角部乗降口14に対応する角部を除く3つの角部間が主柱27によって連絡されている。また、縦枠体23が配された側面を除く3つの側面には、カゴ側角部乗降口14の上縁部の高さに、上枠体28の外枠28Aと平行な補助梁28Hが設けられている。これにより、前述の如く二重梁構造になっている。さらに、補助梁28Hと下枠体22との間には、カゴ側角部乗降口14の開口側縁に沿ってそれぞれ1本ずつの補助柱27Hが差し渡されると共に、カゴ側角部乗降口14に対応する角部には、上枠体28と補助梁28Hとの間を繋ぐ短柱27Tが設けられている。そして、上枠体28及び補助梁28Hと各柱との結合部分に補強板29が宛がわれている。
図6に示すように、エレベータ10が取り付けられた住居40は、例えば2階建になっており、その1,2階に跨ってカゴ11の昇降経路31が形成されている。昇降経路31は周りを角筒状の囲壁30によって囲まれ、この囲壁30のうち少なくともカゴ11の1対の側面12A,12Bと対向し得る部分が、各階の居住空間内に露出している。囲壁30には、停止したカゴ11のカゴ側角部乗降口14と対向する位置に、停止階側角部乗降口34が形成されている。また、停止階側角部乗降口34を開閉する停止階側角部ドア35は、図1に示すように、カゴ側角部ドア15と同様に、1対のスライドドア36,36からなる。各スライドドア36には、第1及び第2のドア板36A,36Bが備えられ、そのうち第1のドア板36Aが、第2のドア板36Bより内側に配されている。そして、カゴ側角部ドア15が閉じられると、図3(A)に拡大して示すように、一方のスライドドア36の先端面が、他方のスライドドア36の端部側面に接合される。
図6に示すように、住居40においてカゴ11の各停止階には、カゴ側角部乗降口14を挟んで左右両側に操作パネル41,41(本発明に係る「カゴ外操作パネル」に相当する)が設けられている。そして、所定の停止階にて少なくとも何れか一方の操作パネル41のスイッチを操作すると、その停止階にカゴ11が停止して、自動的にカゴ側角部ドア15及び停止階側角部ドア35が開かれる。ここで、これらカゴ側角部ドア15及び停止階側角部ドア35は、通常のエレベータと同様に、互いに重ねた状態で開閉される。また、カゴ側及び停止階側の各角部ドア15,35は、左右の両スライドドア16,16(36,36)が開閉動作時に同時に始動する。これにより、両側の戸がタイミングをずらして始動する場合や、同じ広さの間口全体を片開き戸で開閉する場合に比べて、開閉動作の始動から終了までの所要時間が短くなっている。
なお、両スライドドア36,36の接合部分の隙間を塞ぐために、例えば、図3(B)に示すように、一方のスライドドア36の先端面にゴム、フェルト又はブラシ等からなる可撓部材36Dを取り付け、可撓部材36Dが他方のスライドドア36の端部側面に押し付けられる構成にしてもよい。また、カゴ側角部ドア15に関しても同様である。
次に、上記構成からなる本実施形態のエレベータ10の動作について説明する。
車椅子50(図1参照)の利用者がエレベータ10に乗る場合には、通常のエレベータと同様に、住居40の何れかの階で操作パネル41のスイッチを操作すればよい。すると、スイッチ操作された階にカゴ11が移動してカゴ側及び停止階側の両角部ドア15,35が自動的に開く。
そして、カゴ11に乗り、カゴ11内の操作パネル49にて行き先指定操作を行うか所定時間が経過すると、カゴ側及び停止階側の角部ドア15,35が閉じられる。そして、目的の階にカゴ11が到着したら自動的に、カゴ側及び停止階側の角部ドア15,35が開き、カゴ11から降りることができる。ここで、家庭用エレベータの一般的なサイズを考慮して、図1に示すように、カゴ11の昇降領域の縦横の寸法(図1におけるL1,L2)を例えば1400mmとすると、本実施形態のカゴ側角部乗降口14が全開したときには、そのカゴ側角部乗降口14の間口の横幅(図1のL3)は、1100mmになる。従って、家庭用エレベータであっても、カゴ側及び停止階側の角部乗降口14,34の縁部と車椅子50との間に寸法的な余裕で生まれ、車椅子50の利用者が容易にカゴ11に乗り降りすることができる。
具体的には、車椅子50の利用者は、図1の矢印Aに示すようにカゴ11の対角線に沿ってカゴ11に乗り降りしてもよいし、図1の矢印B,Cに示すようにカゴ11の側面12A,12Bと対向する位置からカゴ11に乗り降りすることもできる。また、車椅子50をバックさせながらカゴ11に乗り降りすることも容易に行うことができる。
このように本実施形態のエレベータ10によれば、カゴ11の1対の側面12A,12Bに跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口14を備えているので、従来のものに比べて乗降口の間口を広くすることができる。これにより、カゴ11への出入りが容易になる。これに伴い、乗降口周りを広くする必要がなくなるので、住宅の設計者に取ってもエレベータの配置の自由度が高まる。また、カゴ側及び停止階側の角部ドア15,35を構成する左右のスライドドア16,16(36,36)のうち一方のスライドドア16(35)の先端面が、他方のスライドドア16(36)の先端部側面に接合されるので、図3(C)に示すように、左右のスライドドア55のエッジ部分56が突き合わされる構造のものに比べて、密閉感を高めることができる。また、カゴ11内には、操作パネル49が2つの位置に設けられているので、カゴ11内で容易に行き先を指定操作することができる。さらに、各階には、停止階側角部ドア35を挟んで両側にエレベータ10の操作パネル41,41が備えられているので、停止階側角部ドア35に対してどちらから近づいてきても、スムーズにエレベータの呼び出し操作を行うことができる。
[第2実施形態]
図7に示すように、本実施形態のエレベータ10’は、3階建ての住居45に設置され、カゴ11は、前記第1実施形態と同じ構成になっている。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同一の構成に関しては、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
本実施形態の住居45には、前記第1実施形態で説明した2階建ての住居40と同一構造の停止階側角部ドア35を1,2階に備えると共に、3階には、カゴ側角部乗降口14のうち左右の何れか片側のみに重なって開口した停止階側片側乗降口60が設けられている。また、この停止階側片側乗降口60には、停止階側片側ドア61が備えられている。そして、カゴ11が住居45の1,2階に停止したときには、各階の停止階側角部ドア35と共にカゴ側角部ドア15が左右の両側に開き、3階に停止したときには、カゴ11のカゴ側角部ドア15のうち片側のスライドドア16のみが停止階側片側ドア61に重なって開閉され、他方のカゴ側角部ドア15の他方のスライドドア16は、閉塞した状態に保持される。
このように、本実施形態の構成によれば、例えば、車椅子50の利用者が通常使用しない階においては、停止階側角部乗降口34よりも小さい停止階側片側乗降口60を設けることができる。また、乗降口の広さの自由度が高まる。
[第3実施形態]
本実施形態のエレベータ100は、図14に示すように、第1実施形態のエレベータ10にカゴ側側部乗降口101、及びカゴ側側面部ドア102を設けた構成になっている。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同一の構成に関しては、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
本実施形態のカゴ側側部乗降口101は、カゴ側角部乗降口14の側面12Bの対向面に形成されている。カゴ側側部乗降口101を開閉するカゴ側側部ドア102は、第1〜第3のドア板103A,103B,103Cが片面にスライドする1対のスライドドア103,103で構成されている。
このように、本実施形態のエレベータ100によれば、カゴ側側部乗降口101を設けたことで、2方向からの乗降が可能となり、カゴ111への乗降の自由度が高まる。
また、2方向から乗降が可能になったことで、カゴ側角部乗降口14から乗り、カゴ側側部乗降口101から降りる、又はカゴ側側部乗降口101から乗り、カゴ側角部乗降口14から降りるというように、前進のみで乗り降り可能になるので、車椅子50の利用者がカゴ111に、容易に乗り降りすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記各実施形態では、エレベータ10を住居に設置した場合を例示したが、本発明に係るエレベータの設置対象物は、階層構造を有するものであればよく、住居以外に、例えば、病院、工場、商業ビル、船等であってもよい。
(2)また、本発明に係るエレベータは、人以外の物のみを搬送するために用いてもよい。
(3)前記第1実施形態では、カゴ側及び停止階側の各角部ドア15,35を構成する左右のスライドドア16,16が開閉時に同時に始動する構成であったが、左右のスライドドアのうち一方のスライドドアが他方のスライドドアより先に始動する構成として、一方のスライドドアの先端面が他方のスライドドアの先端部側面に摺接することを防いだ構成にしてもよい。
(4)本発明に係るカゴ側及び停止階側の角部ドアの駆動源は、左右の戸が、別々の駆動源で開閉駆動される構成としてもよいし、共通の駆動源で開閉駆動される構成としてもよい。具体的には、図8に示したドア駆動機構のように、1つモータ64にて駆動されるベルト62に、カゴ側角部ドア15を構成する両スライドドア16,16を係止して、それらスライドドア16,16を互いに異なる方向にスライド駆動する構成にしてもよい。詳細には、ベルト62を、1対のプーリー63,63の間に張って長円状とし、その中間部分を直角曲げして、カゴ側角部乗降口14の上縁部に沿わせる。また、カゴ11の角部11Cにおいて、縦軸66を中心にして回転する1対のローラー65に、ベルト62の中間部分を当接し、さらに、一方のスライドドア16をベルト62のうち上辺に係止すると共に、他方側のスライドドア16を下辺に係止させる。そして、一方のプーリー63をモータ64で駆動する構成としてもよい。
(5)前記各実施形態のカゴ11は、床面形状が正方形であったが、床面形状は長方形であってもよい。
(6)前記第1実施形態では、カゴ側及び停止階側の角部ドア15,35を構成する左右のスライドドア16,16(36,36)のうち一方のスライドドア16(35)の先端面が、他方のスライドドア16(36)の先端部側面に接合される構成であったが、例えば、図9に示すように、左右のスライドドア16,16(36,36)の先端に、45度のテーパー面16T(36T)を設け、左右のスライドドア16,16(36,36)のテーパー面16T(36T)同士が接合される構成にしてもよい。
(7)また、図10に示すように、左右のスライドドア16,16(36,36)の先端に段部16D(36D)を形成し、ドアを閉じた状態で、それら段部16D(36D)同士が接合されるように構成してもよい。この構成によれば、スライドドアの接合部分の隙間が階段状になるのでその隙間を通してカゴ11内から外部が見えることがなくなる。
(8)さらに、図11に示すように、左右のスライドドア16,16(36,36)のうち一方のスライドドア16(36)の先端に凹部16V(36V)を形成する一方、他方のスライドドア16(36)の先端に凸部16W(36W)を形成し、ドアを閉じた状態で、凸部16W(36W)が凹部16V(36V)に凹凸嵌合する構成にしてもよい。
(9)なお、図9〜図11のものにおいても、図3(B)に示したもののように左右のスライドドア16,16(36,36)の何れか一方又は両方の先端部分に、ゴム、フェルト又はブラシ等からなる可撓部材を取り付けた構成にしてもよい。
(10)前記第1実施形態のカゴ11では、躯体20の下枠体22と上枠体28とが同じ構造をなしていたが、図12に示すように、上枠体28を外枠28Aのみで構成し、その外枠28Aの4つの角部には上方から補強板70を宛がった構成にしてもよい。
(11)前記第1実施形態のカゴ11の3つの側面には、梁が二重にして設けられていたが、図13に示すように、二重の梁の代わりに各側面に1本の梁71とその梁71に固定された帯状の強度壁72とを備えた構造にして、カゴの強度を確保してもよい。
(12)前記第1実施形態のカゴ側及び停止階側の角部ドア15,35は、共に4枚のドア板16A,16B(36A,36B)で構成されていたが、6枚のドア板で構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係るエレベータの平断面図 そのエレベータのカゴの斜視図 スライドドアの接合構造を示した平断面図 カゴを構成する躯体の斜視図 躯体に含まれるベース躯体の斜視図 エレベータが設置された住居の部分斜視図 第2実施形態に係るエレベータが設置された住居の部分斜視図 スライドドアの駆動機構を示した斜視図 スライドドアの接合構造の変形例1を示した平断面図 スライドドアの接合構造の変形例2を示した平断面図 スライドドアの接合構造の変形例3を示した平断面図 躯体の変形例1を示した斜視図 躯体の変形例2を示した斜視図 第3実施例に係るエレベータの平断面図
符号の説明
10,10’ エレベータ
11 カゴ
12A,12B 側面
14 カゴ側角部乗降口
15 カゴ側角部ドア
16,36 スライドドア
16D 段部
31 昇降経路
34 停止階側角部乗降口
35 停止階側角部ドア
41 操作パネル(カゴ外操作パネル)
49 操作パネル(カゴ内操作パネル)
60 停止階側片側乗降口
61 停止階側片側ドア
72 強度壁

Claims (14)

  1. エレベータのカゴのうち隣り合った1対の側面に跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口と、
    前記1対の側面の間の角部を境にして両側にスライドし、前記カゴ側角部乗降口を開閉するカゴ側角部ドアと、
    前記カゴの昇降経路のうち前記カゴ側角部乗降口と対向し得る位置に設けられた停止階側角部乗降口と、
    前記カゴ側角部ドアに重ねた状態で開閉される停止階側角部ドアとを備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記カゴ側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が、他方のスライドドアの先端部側面に接合されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記カゴ側角部ドアを構成する左右のスライドドアの各先端に段部を形成し、前記カゴ側角部ドアを閉じた状態で、それら段部同士が接合されるように形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ。
  4. 前記停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が、他方のスライドドアの先端部側面に接合されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータ。
  5. 前記停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアの各先端に段部を形成し、前記カゴ側角部ドアを閉じた状態で、それら段部同士が接合されるように形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のエレベータ。
  6. 前記カゴのうち前記1対の側面の上辺部に沿ってそれぞれ帯状の強度壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のエレベータ。
  7. 前記カゴのうち前記1対の側面の上部に、互いに平行になった複数の梁を設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のエレベータ。
  8. 前記カゴ側角部ドア及び前記停止階側角部ドアを構成するスライドドアが、開閉動作時に左右同時に始動するように構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のエレベータ。
  9. 前記カゴ側角部ドア及び前記停止階側角部ドアを構成する左右のスライドドアのうち一方のスライドドアの先端面が他方のスライドドアの先端側面に接合するように構成され、開閉動作時に、前記一方のスライドドアが前記他方のスライドドアより先に始動するように構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のエレベータ。
  10. 前記カゴの昇降経路のうち前記停止階側角部乗降口を有しない停止階には、前記カゴ側角部乗降口の左右の何れか片側のみに重なって開口した停止階側片側乗降口が形成され、その停止階側片側乗降口に、前記カゴ側角部ドアの片側のスライドドアに重ねた状態で開閉される停止階側片側ドアを設けたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のエレベータ。
  11. 前記カゴ内の床面積に法規上の上限値が設けられた家庭用エレベータであることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のエレベータ。
  12. 前記カゴの内部には、行き先を指定するためのカゴ内操作パネルが複数位置に備えられたことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のエレベータ。
  13. 前記停止階角部乗降口を備えた停止階には、前記停止階側角部乗降口を挟んだ左右両側にカゴ外操作スイッチが設けられたことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載のエレベータ。
  14. エレベータのカゴのうち隣り合った1対の側面に跨って連続して開口したカゴ側角部乗降口と、
    前記1対の側面で構成された角部を境にして両側にスライドし、前記カゴ側角部乗降口を開閉するカゴ側角部ドアとを備えたことを特徴とするエレベータのカゴ。
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