JPH10334078A - 災害時意思決定支援装置及び方法及び災害時の意思決定を支援するための実行手順を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

災害時意思決定支援装置及び方法及び災害時の意思決定を支援するための実行手順を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JPH10334078A
JPH10334078A JP34886697A JP34886697A JPH10334078A JP H10334078 A JPH10334078 A JP H10334078A JP 34886697 A JP34886697 A JP 34886697A JP 34886697 A JP34886697 A JP 34886697A JP H10334078 A JPH10334078 A JP H10334078A
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disaster
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input
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JP34886697A
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Masanori Takamoto
政典 高元
Hisanori Nonaka
久典 野中
Hiroshi Shojima
正嶋  博
Kunizo Sakai
邦造 酒井
Tetsuo Sato
哲夫 佐藤
Hiroshi Nakamura
博 中村
Koji Okubo
浩嗣 大窪
Takashi Matsubara
隆志 松原
Hideyuki Shigeta
英之 繁田
Kazuhisa Machida
和久 町田
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、天災被害や突発事故といった災害発
生時に、他方自治体や対応機関の各部署が迅速かつ的確
対応できるような意思決定を支援する支援装置及び方法
及び災害時の意思決定を支援するために実行手順を記憶
したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。 【解決手段】災害時に災害情報の入力を受け付け、予め
格納しておいた防災計画ルール,受け付けた災害情報お
よび災害発生時から実際に実行した意思決定の履歴であ
る履歴情報に基づいて、意思決定支援情報を作成し、意
思決定を行うための候補となる意思決定支援情報を出力
し、意思決定者による実際の意思決定の入力を受け付け
る。実際に実行した意思決定を意思決定履歴として記憶
することにより、後の意思決定に意思決定履歴を反映さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天災被害や突発事
故といった災害発生時に、地方自治体や対応機関の各部
署が迅速かつ的確に対応できるような意思決定を支援す
る災害時意思決定支援装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】災害時における意思決定支援を行う従来
システムでは、災害対策担当者は、災害情報を受け取る
と、対応すべく防災計画書の該当個所を参照することに
より、または自部署を含む各部署、関連機関の対応状況
に関する情報が格納されているデータベースサーバへ検
索・問い合わせを行う等により、連絡・伝達等の行動を
決めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、災害時において
県知事や市長・村長等の災害対策担当者が時事変化する
状況下においてどのような行動をとるべきかの意思決定
を行う場合には、災害対策担当者は、電話や無線等で地
震の震度や火災の状況等の災害情報を受信後、防災計画
書または自部署に関する情報を含む各部署、関連機関の
対応状況に関する情報が格納されているデータベースサ
ーバを参照することによって対応手順を決定している。
しかしながら、災害対策担当者は全ての外部状況を把握
したり、ある状況においてどのように行動したかの対応
の履歴をもれなく参照し把握することは困難であり、最
善の対応を行うことは困難である。
【0004】一方、プラント監視の分野においては、特
開平3−296699 号公報に記載されている計算機を用いて
緊急時における意思決定を支援する装置がある。この従
来技術に記載されている意思決定支援装置は、プラント
の異常時に操作ガイド等の支援情報を出力している。こ
の意思決定支援装置は、プラントの異常時には異常信号
が入力され、この異常信号を予め格納している知識情報
と照らし合わせて、対応する支援情報を出力している。
【0005】現在では、大火災,大地震,風水害等の自
然災害時における地方自治体等の災害対策の行動要領は
地域防災計画書等で決まっている。しかしながら、この
防災対策行動要領は、災害状況に対して、必ずこうしな
ければならないと一義的に決まるものではなく、様々な
行動要領の代案が残されている。また、災害状況という
ものは、時々刻々と変化するというものであり、この状
況の変化に応じてその各時点でどのような意思決定の選
択肢があり、どの選択肢を選択して実行することが最善
かを知ることは非常に難かしい。災害発生下の混乱時に
おいてこのような決定を下すことはなおさらである。さ
らには、防災対策時の行動要領は、災害対策担当者が交
代したり、災害対策担当者の取った実行履歴によって
も、選択しうる選択肢が時々刻々と変化するものであ
る。
【0006】また、一部の災害情報が伝達されなかった
場合には、充分に適切な災害活動の行動手順を示すこと
ができないという問題があった。
【0007】本発明の第1の目的は、かかる災害時の意
思決定を行う際の特有の問題点に鑑み、迅速的確に災害
対策行動を決定するための災害時意思決定支援装置及び
方法及び災害時の意思決定を支援するために実行手順を
記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供す
ることである。
【0008】また、本発明の第2の目的は、何らかの障
害で一部の災害情報が伝達されなかった場合にも、十分
に適切な防災活動の行動手順を示すことができる災害時
意思決定支援装置及び方法及び災害時の意思決定を支援
するために実行手順を記憶したコンピュータ読み取り可
能な記憶媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明による災害時意思決定支援装置では、
災害の状況により取るべき手段が記載されている防災計
画ルールを記憶している防災計画ルール記憶部と、地震
の地源地や震度,火災の状況等の災害情報の入力を受け
付ける情報入力受け付け部と、既に決定された意思決定
の履歴情報を記憶する意思決定履歴記憶部と、防災計画
ルール,災害情報および履歴情報に基づいて、意思決定
支援情報を作成する意思決定支援情報作成部と、前記意
思決定支援情報の実行を行う意思決定情報実行部と備え
ている。
【0010】これにより、時々刻々変化して入力される
災害情報及び入力された災害時意思決定の履歴情報とに
より、災害時に次にとるべき最善と思われる行動の選択
肢情報を提供できる。また、防災の責任者自身が、時々
刻々変化する全ての災害状況を記憶したり、これまでの
対応の履歴を記憶しておかなくても、迅速且つ的確に次
の行動の意思決定を行うことができる。
【0011】また、上記第2の目的を達成するため、災
害情報入力手段から入力される複数の災害情報に基づい
て防災計画ルール記憶手段を検索し、参照情報または選
択肢からなる支援情報を作成して出力する。また災害情
報推測手段を設け、このとき入力されている災害情報か
ら欠落している他の災害情報を推定し、災害情報を補完
する。
【0012】これにより、何らかの障害により災害情報
が得られない場合にも、過去の災害事例や経験的な知識
に基づいて欠落した災害情報を推定し、災害の状況に的
確に対応した行動手順の候補を支援情報として操作者に
提示することができ、迅速かつ的確に災害対策を施すこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例による災
害時意思決定支援装置110の構成図を示す,災害時意
思決定支援装置110は、災害状況とそれに対応する対
策項目及び対策実行の命令の入出力を行い例えばキーボ
ードやマウス等の入力装置と例えば後述する図3に示す
ような出力画面を表示するディスプレイ等の出力装置か
らなる入出力装置140,自部署の意思決定の内容の他
部署への伝達又は意思決定履歴記憶部130への格納又
は他装置からの意思決定内容の入力を行う通信機器15
0,災害の状況に対応した災害対策項目とその実施手順
が格納されている防災計画ルール記憶部120,意思決
定情報に従って既に行った意思決定事項を格納する意思
決定履歴記憶部130とそれぞれ接続されている。尚、
前述した図3に示す出力画面とは具体的には、右側の災
害情報と意思決定履歴を表示する状況報告ウインドウ3
1(以下、ウインドウ31とする。)、左上の災害対策
項目を表示する災害対策ウインドウ32(以下、ウイン
ドウ32とする。)および左下の対策手順を表示するガ
イダンスウインドウ33(以下、ウインドウ33とす
る。)からなる構成となっており、例えばこの例ではウ
インドウ31に震度7の地震発生という災害情報と緊急
配備体制発令という意思決定履歴を表示していることを
表している。災害時意思決定支援装置自身の構成は、災
害に対する注意報や災害時に例えば地震の震源地や震
度、火災の状況等の情報である災害情報の入力受け付け
を行う情報入力受け付け部111,防災計画ルール記憶
部120に記憶されている防災計画ルールと、意思決定
支援装置110装置により決定した意思決定の履歴情報
とに基づいて災害時に対応するための意思決定のための
支援情報を作成する意思決定支援情報作成部112と、
意思決定支援情報作成部112で作成された災害対策項
目とそれに対応する対策手順に従って意思決定情報の実
行を行う意思決定情報実行部113により構成される。
【0014】尚、実際にこのような災害時意思決定支援
装置110を実現させるためには、図1のように各情報
入力受け付け部111,意思決定支援情報作成部11
2,意思決定情報実行部113を備えた装置としても実
現できるが、演算装置を備えたパーソナルコンピュータ
等の計算機本体に、計算機内に図2に示す本装置の機能
を達成するアプリケーションプログラムを格納した記憶
媒体を挿入し、アプリケーションプログラムをインスト
ールすることによっても計算機内に各情報入力受け付け
部111,意思決定支援情報作成部112,意思決定情
報実行部113と同様の機能を実現可能である。また、
防災計画ルール記憶部120および意思決定履歴記憶部
130は、災害時意思決定支援装置から離隔した場所に
データベース記憶部として設置しても良い。この場合
は、意思決定支援装置110と各記憶部120,130
との間は通信機器150及びネットワーク等の伝送路を
介して通信されることになる。
【0015】次に本発明による処理手順を示すフローチ
ャートである図2を使って本発明による処理手順を説明
する。
【0016】本願発明による意思決定支援装置の情報入
力受け付け部111は災害情報の入力受け付けを行う
(ステップ201)。入力の受け付けは例えば、地震が
発生した場合などは、電話や無線等で受けた震源地や震
度等の災害情報の知らせを、入出力装置140の入力装
置であるキーボードにより入力したり、直接震源地や震
度等の災害情報データを受け取って入力受け付けを行
う。図4は、このようなして災害情報の入力を行った災
害情報入力データの例である。図4は災害情報入力受け
付け部111で受け付ける災害情報入力データのフォー
マット構成を示す図である。災害情報入力データはイベ
ント系列420に示されるように、入力された災害情報
の時系列の順に入力される。410は、例えば“震度7
の地震発生”という災害情報の内容を格納するためのフ
ォーマットを示す。411は災害情報を区別するための
識別コードである。格納項目としては発信元,発信情
刻,情報名(412)である。また、災害内容によって
はその災害固有の情報を追加することもできる。例えば
地震発生に対しては、震源,発生時刻等(413)を項
目として追加できる。尚、格納項目(発信元,発信時
刻,情報名)は、前述した図3の状況報告ウインドウ3
1を表示される。
【0017】次に、災害時意思決定支援装置110は災
害情報を受け付けると、意思決定履歴記憶部130に記
憶されている意思決定履歴を読み込む(ステップ20
2)。図6は意思決定履歴記憶部130に記憶されてい
る意思決定履歴のフォーマット構成を示す図である。意
思決定履歴記憶部130の意思決定履歴系列600は、
例えば意思決定を行った意思決定項目の時系列の順に格
納される。尚、何も選択又は決定が行われていない初期
状態では意思決定履歴系列600には何も格納されてい
ないことになる。610は、例えば緊急配備体制発令と
いう意思決定履歴の内容を格納するためのフォーマット
を示す。格納項目としては発信元,発信時刻,情報名で
あり、各内容が後に説明する実行リンク処理プログラム
によって記述,配信されたものである。尚、発信元「自
動」とは、ここでは震度7以上の地震に対して発信元を
問わず自動的に発令,送信されたことを示す。620
は、例えば県災害対策本部設置という意思決定履歴の内
容を格納するためのフォーマットを示す。610と同様
発信元,発信時刻,情報名の項目を有す。以降本実施例
ではこれらの3つの項目が共通に実行リンク処理により
格納されているものとする。尚、格納項目(発信元,発
信時刻,情報名)は、前述した図3の状況報告ウインド
ウ31に表示される。
【0018】次に、意思決定支援装置110の意思決定
支援情報作成部112は、受け付けた災害情報と意思決
定履歴記憶部130に記憶されている意思決定履歴を前
述したようにディスプレイに表示する(ステップ20
3)。この時のディスプレイの表示状態が前述した図3
である。
【0019】次に、意思決定支援装置110の意思決定
支援情報作成部112は意思決定情報すなわち災害対策
項目とその対策手順に関する情報の作成を行うため防災
計画ルール記憶部120に記憶されている防災計画ルー
ルを検索し(ステップ204)、発火条件を満たすかどう
かを判断する(ステップ205)。図5は意思決定履歴
記憶部130に格納されている防災計画ルールデータの
フォーマット構成を示す図である。
【0020】防災計画ルールは、発火条件部511,災
害対策項目部512,詳細ガイダンス部513,実行リ
ング部514で構成されるものとする。震度7の地震が
発生した場合に対応する防災計画ルールデータの一例が
510〜513である。発火条件部511に「地震発生
_震度7」を記述し、災害対策項目部512と詳細ガイ
ダンス部513にウインドウ32とウインドウ33への
表示内容をそれぞれ記述し、実行リンク部にウインドウ
33内で選択または実行するキーワードを指定する。図
5では、詳細ガイダンス部中のキーワードを矩形で囲ん
で表し、実行リンクの種類として(表示),(起動),
(実行)を設定するものとする。例えば図5中で、詳細
ガイダンス中の「発信時刻」は災害情報発信時刻を自動
的に表示することに対応し、「第2章・10項」は文書
DBシステムを起動することに対応し、「完了」は意思
決定履歴記憶部130へ“県災害対策本部設置”の履歴
を格納する処理を実行することに対応する。同一発火条
件に対し、災害対策項目が複数存在する場合には、災害
対策項目毎に、発火条件,災害対策項目部,詳細ガイダ
ンス部,実行リンク部の組を複数格納するものとする
(510,530,540,550)。
【0021】一方、各部の情報が無い場合には、それら
を省略しても良いものとする。また、発火条件部には、
対策条件を表す論理式を記述できるものとする。例え
ば、震度7の地震が発生しかつ緊急配備体制が発令され
ていない場合に対応する防災計画ルールデータの一例を
560〜562に示す。発火条件部560に論理式
「(地震発生_震度7)AND NOT(緊急配備体制
発令)」を記述し、災害対策項目部561に項目名と無
条件で発命される旨を表す“自動”を併記する。この場
合、無条件の自動発令であるから、特に詳細ガイダンス
や実行リンクを持つ必要が無く、これら各部は省略され
る。
【0022】一方、防災計画ルールの各発火条件部は、
別に発火条件列570として格納され,各発火条件の発
火条件列内の格納場所571と対応する防災計画ルール
の格納場所はポインタ等適当な表現手段により関連づけ
られているものとする。
【0023】発火条件とは図5防災計画ルールデータの
例中の発火条件列570に示すように、災害情報識別コ
ード411および意思決定履歴識別コード611からな
る条件文のことをいう。ステップ205において発火条
件を満たさないと判断された場合には、再び災害情報の
受け付けモード210に入る。一方、ステップ205に
おいて発火条件を満たすと判断された場合には、次に意
思決定支援情報作成部112は該当防災計画ルール中の
災害対策項目512を表示する(ステップ206)。そして
操作者が実行すべきと判断した災害対策項目の対策手順
の表示を行うため入出力装置の入力手段であるキーボー
ド等により災害対策項目の選択入力を受け付け(ステッ
プ207)、ステップ207により選択された項目に対
する対策手順(詳細ガイダンス513)を表示する(ス
テップ208)。ステップ208にて災害対策担当者に
具体的な対策手順の実行を行わせるため詳細ガイダンス
中の実行情報選択の入力を受け付ける(ステップ20
9)。選択入力の受け付けは、図5の防災計画ルールデ
ータの例に示すように、詳細ガイダンスとして表示する
内容513中のキーワードへ、514に示す内容の実行
リンクが設定され、各キーワードを操作者がマウスでク
リックすることにより受け付けられる。キーワードが選
択されれば選択された実行リンクの内容に従って処理が
実行される(ステップ210)。図5に示すようにリン
クの種類を複数設定するものとし、例えば“表示”リン
クに従った場合には詳細ガイダンス中に指定情報を表示
し(ステップ211、図5の例では図4の412におけ
る災害情報発信時刻を表示)、“起動”リンクに従った
場合には指定システムを起動し(ステップ212、図5
の例では文書DBシステム、操作者が起動システムを使
用し終われば操作者はそのシステムを終了させる)、
“実行”リンクに従った場合は詳細ガイダンス中に記述
される対策を行ったものとしてその履歴を図6のフォー
マットに従って意思決定履歴記憶部130へ格納する
(ステップ213)。このステップ213による処理が
前述した実行リンク処理プログラムの動作である。次
に、処理終了命令の入力が受け付けられたかどうかと、
災害対策項目の選択入力があるかどうかを判断する(ス
テップ214)。処理終了命令の入力の受け付けがあっ
た場合には一連の処理を終了させ、災害対策項目の選択
入力があった場合にはステップ208に戻り、どちらでも
ない場合にはステップ210に戻る。以上の説明により
本発明による意思決定の具体的処理手順について説明し
た。
【0024】次に、例えば指揮命令系統が予め決まって
いるような場合には、権限のない者が本意思決定支援装
置により意思決定を行うことを防ぐ必要がある。
【0025】そこで、災害対策担当者の正当性即ち災害
対策者が適切な人物であるかどうかを判断する必要があ
るが、このような場合の処理について図7,図8を用い
て説明する。
【0026】尚、図7には、操作者が災害状況に対して
行動をとるべき対応者であるかどうかを認識する場合に
本発明を実施するための構成例を、図8には処理フロー
の例を示している。
【0027】個人情報取得部77は操作者の個人情報デ
ータ取り込み(ステップ801)、個人情報蓄積部78
における個人認証データと照合し(ステップ802)、
意思決定支援情報作成部72は照合結果と防災計画ルー
ル記憶部120の防災計画ルールとの照合(ステップ8
03)、意思決定履歴記憶部130の意思決定履歴情報
との照合(ステップ804)を行い、意思決定支援情報
を作成する。図9に個人認証データの例を示す。氏名コ
ード格納エリアに氏名コードが格納され、その氏名コー
ドに対応した個人認証データ格納場所と関連づけられ
る。個人認証データ格納場所には、氏名コードに対応し
た人物の氏名,職種,権限が格納されているものとす
る。図10に対策を行える権限を追加した場合の防災計
画ルールデータの例を示す。条件部,災害対策項目部,
詳細ガイダンス部,実行リンク部に加え操作権限部を設
け、操作権限をレベルで表現し、図9の個人認証データ
中の権限の表現と対応させるものとする。図11に出力
画面例を示す。図11において、例えば「震度7の地震
発生」に対する複数の災害対策項目中で、知事のみが対
応可能なものと一般の県職員が対応してよいものが存在
し、操作者が一般県職員であるとすると、個人情報取得
部77は操作者の氏名コードを取得し、個人情報蓄積部
78中の氏名コード格納エリアから該当氏名コードを検
索してその権限レベルを読み取り、防災計画ルール中の
操作者権限のレベルが一致する災害対策項目を表示す
る。図11では、入出力装置74は、複数の災害対策項
目の内、知事のみが対応できる「県災害対策本部設置推
奨:知事」の表示を横線で消去して選択できないように
他と区別して表示した例を示す。さらに図12に個人情
報取得部77の装置構成の具体例を示す。操作者は、個
人情報を発信する無線タグ121を取り付けたリストバン
ド122を携帯し、操作時に個人情報を読み取り装置1
23に読み込ますことにより、個人情報取得を実現でき
る。本実施例により、操作のセキュリティを自動的に保
つことが可能となる。
【0028】また、本意思決定支援装置により操作の途
中で中断があった場合に、操作の継続を円滑に行う必要
がある。
【0029】このため、個人情報取得部77より取得さ
れた個人情報データと個人情報蓄積部78内の個人認証
情報および意思決定履歴記憶部130の意思決定履歴情
報に基づき、操作者が以前行った対応から継続して対策
する場合に、その時点での状態からの表示を行うことが
できる。例えば、図11では、操作者の個人識別データ
により操作者が特定の一般県職員であるとすると、その
職員の操作履歴とからその県職員が以前とった対策項目
に(済み)の印字を行うことによって、その県職員が最
後に対応した時点から継続操作を行うことができる。本
実施例により、操作者毎の操作継続を効率的に行うこと
が可能となる。
【0030】また、本意思決定支援装置により対策項目
を表示したにもかかわらず、それに対して何の対策もさ
れない場合には操作者に対して何らかの通知を行う必要
がある。
【0031】図13は、災害対策項目表示後、現在まで
の出力項日数,時間,重要度項目の有無等の距離基準に
基づき、一定距離内に対策者が意思決定操作を行わなか
った場合に、対策者へ警告を行うようにした実施例の装
置構成を、図14にその処理フローをそれぞれ示す。意
思決定支援情報作成部132が災害対策項目ウインドウ
に表示されている災害対策項目の選択入力を受け付ける
と、項目までの距離測定部137はそれを最も最近に対
策を行った対策項目として記憶し(ステップ141)、
表示された災害対策項目のなかで未選択のものを特定し
(ステップ142)、上記最近の選択項目と未選択項目
との間の距離を測定し(ステップ143)、その測定距
離とあらかじめ定められた基準値とを比較し(ステップ
144)、測定距離が大きければ入出力装置134より
警告表示を行わせる(ステップ145)。図15に、本
実施例の出力画面の例を示す。図15では、「震度7の
地震発生」に対する災害対策項目表示後、「県災害対策
本部本部設置推奨:知事」と「県内震度情報確認:県」
が未選択であるとし、最も最近に選択した災害対策項目
を「緊急配備に伴う関係機関への連絡:県」であるとす
る。距離を表示項目数とし基準値を2とすると、「緊急
配備に伴う関係機関への連絡:県」から「県災害対策本
部本部設置推奨:知事」と「県内震度情報確認:県」ま
での表示項目数は3(>2)と5(>2)であるので、
両項目を矩形で囲む等により他と区別して表示し、未対
策である旨の警告ウインドウを表示する。本実施例によ
り、災害対策漏れを事前に防ぐことが可能となる。
【0032】また、記憶された防災計画ルールと、入力
された災害情報と、入力された災害時意思決定の履歴情
報とに基づいて、意思決定支援情報を作成する際、防災
計画ルール,意思決定履歴情報、または入力された災害
情報に起因する理由により意思決定支援情報を作成でき
なかった場合には何らかの対策が必要となる。このよう
な場合にはその旨を通知し、手動による意思決定操作を
行う必要がある。このような場合の実施例の装置構成を
図16に示し、図17にその処理フローをそれぞれ示
す。情報入力受け付け部161で災害情報入力を受け付
けると(ステップ171)、意思決定支援情報作成部1
62は防災計画ルールとの照合(ステップ172),意
思決定履歴との照合を行い(ステップ173)、それら
結果から意思決定情報作成の可否の判定を行い(ステッ
プ174)、意思決定情報作成不可と判定された場合に
手動操作情報作成部167は手動操作情報を作成する
(ステップ175)。図18に、防災計画ルールと災害
情報入力データに起因する理由により意思決定支援情報
を作成できなかった場合の本実施例による災害情報入力
データの具体例を、図19に防災計画ルールの具体例を
それぞれ示す。図18では、災害情報データの属性に重
要度を持たしており、入力側が重要度に応じて“普
通”,“重要”,“最重要”を記述できるものとする。
また図19では、重要度が“最重要”であるにも関わら
ず防災計画ルール内に発火する条件がない場合に対応し
た条件「(最重要)AND(発火条件なし)」を発火条
件例に付加し、その災害対策項目部と詳細ガイダンス
部,実行リンク部に手動で対策する旨の記述を行うもの
とする。図20に本実施例による出力画面例を示す。図
20では、重要度属性“最重要”を持つ災害情報「風神
山からの噴煙」が入力されたとして、火山噴火に適合す
る発火条件部の記述が防災計画ルールに無い場合、意思
決定支援情報作成部162は処理を手動情報作成部16
7に渡し、手動情報作成部167は防災計画ルールの発
火条件列から条件「(最重要)AND(発火条件なし)」を検
索し、入出力装置164からウインドウ32に「不明な
最重要事象が発生しました」と表示され、ウインドウ3
3に表示するガイダンス情報としてその事象の内容およ
び付加情報確認を表示させて手動で対策を行うことを促
す。本実施例により、想定外事象に対しても継続的に災
害対策を遂行することが可能となる。さらに、入力され
るべき情報のうちいくつかが入力されなかった場合の実
施例について説明する。
【0033】図21は、本発明の一実施形態例で、この
実施形態では、災害情報入力手段2101,災害情報推
測手段2102,意思決定支援情報提供手段2103,
出力手段2104,指示入力手段2105,指示操作実
行手段2106、それに防災計画ルール記憶手段210
7とで災害時意思決定支援装置が構成されている。この
図21の災害時意思決定支援装置の処理フローを図22
に示す。
【0034】ステップ2201で注意報や災害実況報告
等の災害情報が入力された後、ステップ2202により
災害情報が欠落していると考えられる場合にはこれを補
完し、ステップ2203により提供すべき情報及び行動
の選択肢を決定し、ステップ2204により提供情報を
出力し、ステップ2205において操作者は災害時意思
決定支援装置の操作に対する指示を入力し、ステップ2
206により入力された指示操作を実行する。
【0035】この図22において、ステップ2201は
災害情報入力手段2101が、ステップ2202は災害
情報推測手段2102が、ステップ2203は意思決定
支援情報提供手段2103が、ステップ2204は出力
手段2104が、ステップ2205は指示入力手段21
05が、そしてステップ2206は指示操作実行手段2
106がそれぞれ処理を実行する。
【0036】つぎに、この実施形態による意思決定支援
装置の動作について、災害発生に対する各担当部署にお
ける意思決定の具体例を用いて説明する。
【0037】以下の説明では、この意思決定支援装置が
用いられるのは都道府県などの地方自治体の災害対策機
関であるとし、災害発生報告により、自治体の長が災害
状況によって災害対策本部設置の要否を判断する場合に
ついて、説明する。
【0038】災害情報入力手段2101は、少なくとも
ディスプレイと、キーボードやペン入力型の入力装置、
それにネットワーク通信手段とを備え、災害情報入力部
署において災害情報を入力し、ネットワークを通じて、
これらの災害情報を災害情報推測手段2102に送信す
ることができるようになっている。
【0039】また、入力すべき災害情報が震度や風速等
の電子情報のときには、災害情報入力手段2101をセ
ンサ装置に置き換えることにより災害情報入力部署の介
入なしに災害情報を直接に災害情報推測手段2102に
送ることができる。
【0040】例えば、地震計システムを災害情報入力手
段とした場合の災害情報は、少なくとも震度情報と場所
情報、それに観測日時とが組になった情報となる。
【0041】このときのイベント情報の一例を図23に
示す。
【0042】この図23において、第1のカラム230
1には、「県内で震度5の地震を観測」というイベント
を表すEQ005というコードが、第2のカラム230
2には、イベントの発行場所として「神戸管区気象台」
という文字列が、そして第3のカラム2303には、イ
ベントの発行年月日時刻(1996年11月18日15
時)を示す「1996−11−18−15」という数列
が、それぞれ書かれている。
【0043】また、このときのイベント(災害情報)の
コードとイベントの内容との対応を、各イベントの種別
毎に例示したのが図24である。
【0044】この図24において、例えば「EQ00
4」というコードに対応するイベントの内容は、「県内
で震度4の地震を観測」であることが示されている。
【0045】こうして、災害情報は、ネットワーク通信
手段を介して災害情報推測手段2102に送られる。
【0046】災害情報推測手段2102は、災害情報入
力部署での不手際や、災害情報入力手段2101の異常
など各種の原因により、送信されるべき災害情報が送信
されなかった場合に、受信済みの災害情報と、予め入力
された災害情報に関する知識や過去の災害事例に基づい
て、このときに欠落したであろう災害情報を推測し、こ
れを補完する処理を行う働きをするもので、この災害情
報推測手段2102での処理の詳細については後述す
る。
【0047】ここでは、とりあえず、図23に示した災
害情報に補完すべき情報が無かった場合を想定し、災害
情報入力手段2101から発行された災害情報がそのま
ま意思決定支援情報提供手段2103に送られるものと
する。
【0048】意思決定支援情報提供手段2103は、災
害情報推測手段2102から送られる災害情報と、指示
操作実行手段2106から送られてくる指示操作情報と
に基づいて、防災計画ルール記憶手段2107に記憶さ
れている防災計画ルール群を検索し、その中から現在の
災害状況に対応したルールを抽出し、抽出したルール中
の行動内容記述部分から行動の選択肢を決定し、抽出し
たルールの提供情報の記述部分から支援情報を決定す
る。
【0049】図25は、このときの防災計画ルールの一
例を示したもので、この図25のルールは、震度5の地
震を観測した場合に、知事に災害対策本部の設置を推奨
するという内容と、意思決定に際して参照すべき情報を
含んでいる。すなわち、発火条件部2501には「震度
5の地震を観測」を表すコード、また意思決定者を表す
行動主体部2502には「知事」、行動内容記述部25
03には「災害対策本部設置」、提供情報の記述部25
04には支援情報として「地域防災計画書第1章第項」
と「県南地域の地図」を表すコードがそれぞれ記述され
ている。
【0050】従って、この例における操作者の行動の選
択肢は、図示のように、「知事」が「災害対策本部設
置」を承認するか否かということになる。
【0051】また、行動内容記述部2503と関連付け
られた活動リスト部2505には、「災害対策本部の設
置にあたって実施すべき活動のリスト」が記述されてい
る。出力手段2104は、CRT装置や液晶ディスプレ
イなどの一般的な表示出力装置で構成され、意思決定支
援情報提供手段2103の出力である行動の選択肢と支
援情報を表示する働きをするもので、操作者は、この出
力手段2104に表示された支援情報を参考にして意思
決定を行い、行動の選択肢から取るべき行動を選択す
る。
【0052】そして、操作者により選択された、行動を
指示するデータは、キーボードやマウス等の指示入力手
段2105から、操作者により入力され、指示操作実行
手段2106に渡される。
【0053】この事例では、操作者たる「知事」は、
「地域防災計画書第1章第項」と「県南地域の地図」を
参照しながら「災害対策本部設置」の必要性を判断し、
その結果、「災害対策本部設置」を決定し、これを指示
入力手段2105を用いて入力したものとする。
【0054】そこで、指示操作実行手段2106は、入
力された指示操作処理情報「災害対策本部設置」を実現
するための情報を抽出し、意思決定支援情報提供手段21
03へ渡す。従って、この場合には、指示操作実行手段2
106は、図25の防災計画ルールの活動リスト部25
05に書かれた「災害対策本部設置に当たって実施すべ
き活動リスト」を取り出し、これが意思決定支援情報提
供手段2103に渡されることになる。
【0055】この結果、意思決定支援情報提供手段21
03は、指示操作実行手段2106から渡された活動リ
ストに基づいて、災害対応活動の参照情報又は選択肢か
らなる支援情報として、「○○局に通知する」、「一斉
同報を実施する」、「緊急配備を発令する」などの情報
を出力手段2104に表示させる。
【0056】従って、図21の実施形態によれば、以上
の処理により、災害の状況に応じた的確な支援情報を操
作者に提示することができ、この結果、操作者が行う災
害時の意思決定業務を、的確に支援することができる。
【0057】次に、災害情報推測手段2102の詳細に
ついて説明する。
【0058】まず、図25の防災計画ルールの発火条件
記述部2501は、IF−THEN形式のルールにおけ
るIF部に相当する。
【0059】この図25では、「震度5の地震を観測」を
表すコードが述語として書かれているが、より一般的に
は、この発火条件記述部2501には、複数の述語が「a
nd」や「or」という論理演算子で結びつけられた論理式
が記述されることになる。
【0060】例えば、いま、発火条件記述部2501
に、 (EQ006 or EQ007)and TK001 という論理式が記述されていたとすると、図24のイベ
ントコードから、この論理式は、「県内に震度6又は震
度7の地震が観測され、且つ津波警報が発令された場
合」という状況であることを意味していることが判る。
【0061】そこで、意思決定支援情報提供手段210
3は、この論理式を評価し、論理値が真であれば防災計
画ルールの行動主体部以下を評価し、支援情報を提示す
る働きをすることになる。
【0062】ところで、このような意思決定支援装置が
正常に動作するためには、災害情報入力手段101が完
全に機能していて、全ての災害情報(先の例では、EQ00
6 ,EQ007,TK001)が、正しく意思決定支援
情報提供手段2103に送られてくることが前提となっ
ている。
【0063】しかして、上記したように、災害などの非
常時には、必ずしも全ての情報が意思決定支援情報提供
手段2103に送られてくるという保証はなく、一部が
欠落してしまう可能性がある。
【0064】例えば、上記の例で、TK001に相当す
る状況が発生しているにもかかわらず、それを表す情報
が、通信ネットワークの障害などによって、意思決定支
援情報提供手段2103に送られてこなかったとする
と、いつまで立ってもこの防災計画ルールの条件部は成
立せず、災害の状況に応じた的確な支援情報を操作者に
提示することが困難になり、危険管理上の大きな問題点
となる。
【0065】そこで、本発明では、この問題点を解決す
るため、例えば図21の実施形態例に示されているよう
に、災害情報入力手段2101と意思決定支援情報提供
手段2103の間に、災害情報推測手段2102を設け
たものである。
【0066】図26は、この災害情報推測手段2102
の詳細な構成を示したもので、図示されているように、
この災害情報推測手段2102は、補完情報検索手段26
01と関連災害情報記憶手段2602,補完情報確認手段
2603、それに災害情報記憶手段2604で構成され
ている。
【0067】まず、補完情報検索手段2601は、災害
情報入力手段2101から災害情報を受け取った場合
に、関連災害情報記憶手段2602に記憶された情報に
従って、受け取った災害情報に関連した災害情報を検索
する働きをする。
【0068】次に、関連災害情報記憶手段32602
は、関連災害情報を記憶する働きをするものである。
【0069】ここで、この関連災害情報とは、過去の災
害事例や操作者がもつ知識などに基づいて、ある災害情
報が発生した場合に同時に発生している可能性が高い災
害情報の関連関係を表す情報のことである。
【0070】そして、この関連関係情報は、一般には防
災計画ルールに明確には定義されていない経験的なルー
ルであり、例えば図27に示すように、矩形図形270
1〜2702で災害情報(イベント)を表し、これらの
矩形図形を結ぶ矢印でイベント同士の関連関係を表した
モデルとして表現することができる。
【0071】この図27のモデルでは、例えば矩形図形
2701で示すイベントEQ004「県内で震度4の地
震を観測」が発生した場合には、それに伴って、矩形図
形2702で示すSH001「県災害対策本部を設置」
と、矩形図形2703で示すTT001「津波注意報発
令」、それに矩形図形2704で示すHT001「第1
号配備体制発令」が、それぞれ引き続いて発生すること
を表しているが、このことは、過去の災害事例などから
予め知らせていたものとする。
【0072】また、この図27のモデルでは、矩形図形
2702で示すSH001「県災害対策本部を設置」
と、矩形図形2704で示すHT001「第1号配備体
制発令」とは同時に発生することが多いということも表
しており、これも過去の事例から決めたものである。
【0073】なお、この実施形態例では、この関連災害
情報記憶手段2702には、災害情報のコードと、その
災害情報に関連した災害情報のコードとが組になって記
憶されるように構成してある。
【0074】次に、補完情報検索手段2601の処理を
図28により説明する。
【0075】まずステップ2801では、災害情報を災
害情報入力手段2101から受信し、ステップ2802
では、この受信した災害情報を災害情報記憶手段260
4に記憶する。
【0076】ここでは、例えば矩形図形2702のSH
001「県災害対策本部を設置」という災害情報を受信
したものとする。
【0077】ステップ2803では、関連災害情報記憶
手段2602の内容(図27)を検索し、このときの災
害情報に関連する災害情報、すなわち矩形図形2702
のSH001「県災害対策本部を設置」という災害情報
と関連付けられている矩形図形2704で示すHT00
1「第1号配備体制発令」を抽出する。
【0078】ステップ2804では、関連災害情報が抽
出されたかどうかを判定し、処理を分岐する。この例で
は、関連する情報が抽出されたことになる。
【0079】ステップ2805では、災害情報記憶手段
2604を検索し、このとき受信した災害情報に関連す
る災害情報であるHT001「第1号配備体制発令」と
いう災害情報が、その時点までに受信した災害情報の中
に存在しているか否かを調べる。
【0080】ステップ2806では、関連する災害情報
が災害情報記憶手段2604の中にあるかどうかを判定
する。この例では、関連する災害情報であるHT001
「第1号配備体制発令」が災害情報記憶手段2604の
中に存在しなかったものとする。
【0081】ステップ2807では、関連情報、すなわ
ち、この例での関連災害情報であるHT001「第1号
配備体制発令」を補完情報確認手段2603に送るので
ある。
【0082】次に、補完情報確認手段2603は、補完
情報検索手段2603により抽出された災害情報の関連
情報を新規な災害情報として登録すべきか否かを操作者
に問い合わせる処理を行うものであり、以下、これによ
る処理について、図29により説明する。
【0083】まず、ステップ2901で災害情報の関連
情報、すなわち、このときの関連情報であるHT001
「第1号配備体制発令」を受信すると、ステップ290
2では、このHT001「第1号配備体制発令」という
関連情報を、新たな災害情報(新規災害情報)として採
用するか、或いは破棄するかの問いかけを出力手段21
04に表示させる。そして、ステップ2903で、操作
者の入力を待つ。
【0084】そこで、操作者が、問いかけに応じて、こ
のときの関連情報の採否を決定し、指示入力手段210
5から回答したとすると、ステップ2903では、操作
者が入力した回答を受信してステップ2904に進む。
【0085】ステップ2904では、受信した回答に応
じて処理を分岐し、ステップ2905に進んだときに、ここ
で、受信した関連情報を新規災害情報として災害情報記
憶手段2604に記憶する処理を行うのである。
【0086】なお、以上の実施形態例では、補完情報確
認手段2603により、関連情報の採否を操作者に問い
合わせるようになっているが、例えば図27に示した災
害情報の関連情報に確信度を導入し、確信度が80%以
上であれば操作者に問い合わせることなく、受信した関
連災害情報を直ちに新規災害情報として災害情報記憶手
段2604に記憶するように構成してもよい。
【0087】そして、この場合には、例えば「災害対策
本部が設置されており、且つ避難勧告が出されている場
合には、災害救助法が適用されている可能性は70%」
というような災害情報間の関係を確信度付きのルール形
式で表現するようにしてやればよく、この場合には、災
害の状況に応じて処理の自動化が図れることになる。こ
こで、図27のモデルでは、災害情報の関連を、1対1
の関係としてだけ記述しているが、1対複数,複数対
1,複数対複数の関係として記述するようにしてもよ
い。
【0088】次に、関連災害情報記憶手段2602に記
憶すべき関連災害情報を、過去の災害事例から作成する
ようにした実施形態例について説明する。
【0089】一般に、図27に示す形式の関連災害情報
は、いきなりそれを作成しようとしても、それほど容易
には運ばない。
【0090】そこで、以下に説明する実施形態例では、
過去の災害事例における災害情報の履歴を、関連災害情
報記憶手段2602に記憶しておくことで、関連災害情
報の作成が容易に得られるようにしたものである。
【0091】過去の災害事例における災害情報の履歴の
表現方法のモデルの1例を図30に示す。
【0092】この図30において、矩形図形3001〜
3006は、災害時意思決定支援装置の外部又は内部に
おいて生成された災害情報(イベント)を、円形図形30
07〜3009は、災害情報に対する処理のタイミング
を、そして矢印は情報の流れを、それぞれ表していて、
全体として災害情報ネットワークを形成している。
【0093】そして、この図30からは、例えば矩形図
形3003の災害情報SH001「県災害対策本部を設
置」と、矩形図形3004の災害情報TK001「津波
警報発令」とに基づいて、意思決定又は自動処理がタイ
ミング3008で行われ、この結果、矩形図形3005
の災害情報「避難勧告発令」が生成されることが示され
ていることが判る。
【0094】このように、災害情報の履歴を、災害情報
ネットワークの形式で関連災害情報記憶手段2602に
記憶しておくようにすれば、この情報に基づいて、例え
ば矩形図形3005の災害情報「避難勧告発令」が補完
情報検索手段2601に入力された場合、この補完情報
検索手段2601は、この災害情報3005が生成され
たときの前提条件を辿ることにより、矩形図形3001
の災害情報EQ005「県内で震度5の地震を観測」と
矩形図形3003の災害情報SH001「県災害対策本
部を設置」、それに矩形図形3004の災害情報TK0
01「津波警報発令」とが存在しているものと予想する
ことができ、さらに矩形図形3001の災害情報EQ0
05「県内で震度5の地震を観測」から、矩形図形30
02の災害情報HT002「第2号配備体制発令」が生
成されていることが予想できることになる。
【0095】そして、これら存在が予測された災害情報
のいずれかが災害情報記憶手段2604に存在しなかった場
合には、この災害情報が欠落している可能性が有るもの
とし、このことを補完情報確認手段2603に送る処理
を行う。
【0096】従って、この結果、災害情報推測2102
で、過去の災害情報の履歴に基づいて補完すべき災害情
報を特定することができることになる。
【0097】図30のイベントネットワークには、防災
計画ルールに書かれた災害情報同士の因果関係と、防災
計画ルールには明示されていないが、過去の災害事例か
ら暗示される災害情報同士の因果関係の両方が含まれ
る。
【0098】ここで、さらに災害情報の関連情報の作成
を容易化するため、図31に示すように、過去の災害事
例で発生した災害情報を時系列的に列挙しておくように
しても良い。
【0099】すなわち、図31においては、発生した災
害情報は、イベントのコード3101と、災害情報の発生時
刻3102とが組にされ、対になっている。
【0100】例えば、ここで、イベントのコードEQ0
05は、図11から「県内で震度5の地震を観測」であ
るが、これと組になっている発生時刻は、「1996−
11−10−1528」という文字列で表現されてお
り、これは、1996年11月10日15時28分を表
している。
【0101】そこで、このような過去の災害事例におけ
る災害情報を複数個、関連災害情報記憶手段302に記
憶しておき、補完情報検索手段301で、これらの情報
に基づく多変量解析(相関解析)を行うことにより、災
害情報同士の相関の強さを数値化し、この数値化した結
果から欠落した災害情報を推測するのである。
【0102】例えば、いま、複数のイベントについての
時系列リストが与えられているものとし、この中の任意
の2種のイベントA,Bに着目し、これらのイベントA
とイベントBの関連関係を調べる場合を想定したとす
る。
【0103】そして、このときのイベントA,Bの出現
順序が、A→Bの順になっている場合と、B→Aの順に
なっている場合とが半々になっていた場合には、これら
イベントAとイベントBの間には順序関係は無いものと
する。
【0104】一方、イベントAとイベントBについて、
A→Bの順序でしか出現しなかった場合には、イベント
BはイベントAの後で発生するという直接的,間接的な
順序関係が存在するであろうことが推測できる。
【0105】そこで、出現順がA→Bのときは1点、B
→Aのときは−1点、そしてA又はBだけのときには、
それぞれ0点という具合に点数を付け、N個の時系列リ
ストについて、点数の平均値AVE(A-B) を算出する。
【0106】AVE(A-B)=(N個の時系列リストにつ
いての点数の総和)/N ここで、平均値AVE(A-B) が1に近い程、A→Bとい
う順序についての相関が強く、平均値AVE(A-B)=0
ならイベントAとイベントBの間には順序についての相
関は無く、平均値AVE(A-B) が−1に近い程、B→A
という順序についての相関が強いことになる。
【0107】そこで、いま、過去の時系列リストから、
例えばイベントAとイベントBに関しては、 AVE(A-B)=0.99 という高い確率にあることが算出されていて、且つ、現
在、イベントAの発生は報告されていないが、イベント
Bの発生が報告されていたとする。
【0108】そうすると、この場合は、実際にはイベン
トAが高い確率で発生しているにもかかわらず、何らか
の障害により、それが報告されていないものと推測する
ことができる。
【0109】そこで、以上の処理に必要な手続きを補完
情報検索手段2601に実行させるようにしてやればよ
い。
【0110】なお、多変量解析の具体的手法について
は、上記以外にも多くのものが知られているので、適当
な手法を用いれば良く、本発明が上記実施形態例の手法
に限定されるものではない。
【0111】本発明によれば、なんらかの障害により災
害情報が得られない場合にも、過去の災害事例や経験的
な知識にもとづいて欠落した災害情報を推定し、災害の
状況に的確に対応した行動手順の候補を操作者に提示す
ることができる。
【0112】従って、本発明によれば、操作者は、装置
からの出力を参照しながら行動手順を選択し、または指
示入力することによって、迅速かつ的確に災害対策を施
すことができる。
【0113】また、災害情報の中から誤情報が含まれて
いる場合には、その誤情報を除外した上で、災害対策項
目を決定する必要がある。
【0114】また図32に入力された災害情報が防災計
画ルールと履歴情報に矛盾するかどうかを判定し、また
は入力された災害情報の内容が防災計画ルールの規定を
充足しているかどうかを判定する事により災害情報の真
偽度を決定し、その真偽度に従って意思決定支援情報を
作成する場合の実施例の装置構成例を、図33にその処
理フローをそれぞれ示す。情報入力受け付け部3201
で災害情報入力を受け付けると(ステップ3301)、
災害情報真偽度判定部3207は防災計画ルールの規定
のチェックを行い(ステップ3302)、災害情報の真
偽を判定し(ステップ3303)、意思決定支援情報作
成部3202は判定結果に従って意思決定支援情報を作
成する(ステップ3304)。図34は、本実施例によ
り入力情報の真偽度を判定する場合の災害情報入力デー
タと防災計画ルールデータの例を示す。災害情報はタイ
トルが「地震発生_震度7」、発信元が「市民からの通
報」、重要度が「最重要」であるとする。また、防災計
画ルールの発火条件として災害情報の重要度属性が「最
重要」でタイトル「地震発生_震度7」の発信元属性が
「市民からの通報」である場合「(最重要 AND (地
震発生_震度7、発信元=“市民からの通報”)」とす
るものとする。災害情報真偽度判定部3207は、上記
災害情報が入力されると、防災計画ルールから発火条件
「(最重要 AND(地震発生_震度7.発信元=“市民か
らの通報”)」を検索し(ステップ3302)、市民からの不
確かな情報と判定して(ステップ3303)、処理を意
思決定支援情報作成部3202に渡し、意思決定支援情
報作成部3202はその防災計画ルールの各部の記述内
容を意思決定支援情報として入出力装置3204から出
力させる(ステップ3304)。図35に本実施例の出
力画面例を示す。図35では、火山情報は発信元が火山
観測所である場合のみを真の情報としその他を誤情報の
可能性ありと判定するという条件、すなわち「(火山情
報) AND NOT(火山情報,発信元=火山観測
所)」が防災計画ルールに含まれている場合に、「風神
山からの噴煙」という災害情報が入力されたとして、そ
の発信元が市民からの通報であるため誤情報と判定し、
ウインドウ32に「不確かな最重要事象が発生しまし
た」と表示し、ウインドウ33が不確かな情報である旨
記述された詳細ガイダンス部の内容を表示する。本実施
例により、誤情報に基づく誤対策を防ぐことが可能とな
る。
【0115】また、災害時だけでなく、いろいろな状況
に対応させるためにはいろいろな種類のルールを備える
必要がある。
【0116】そこで、防災計画ルール記憶手段に複数の
種類のルールを蓄え、災害時を含む例えば防災訓練時や
災害発生初動期や復旧段階や通常業務時のような複数の
状況に対応して、対応するルールおよび意思決定支援情
報を変更する場合の実施例の装置構成図を図36に示
し、図37にその処理フローをそれぞれ示す。図36で
は、複数のルール記憶部1〜n(3603)、複数の意
思決定履歴記憶部1〜n(3605)を備え、ルール切
換部3607はルール選択入力を受け付け(ステップ3
701)、選択されたルールへの切り替えを行い(ステ
ップ3702)、情報入力受け付け部3601は選択さ
れたルールに対応する情報入力を受け付け(ステップ3
703)、意思決定支援情報作成部3602は選択され
たルールとの照合を行い(ステップ3704)、選択さ
れたルールに対応する意思決定履歴記憶部3605の意
思決定履歴との照合を行い(ステップ3705)、意思
決定支援情報を作成する(ステップ3706)。図38
に本実施例による出力画面例を示す。図38では、複数
の種類のルールとして防災訓練時のルール,災害発生初
動期のルール,復旧段階のルール,通常業務での業務ル
ールを蓄えるものとし、左上の選択ボタンで各状況を選
択する。今、復旧段階を選択したとすると、復旧段階で
の復旧情報「不足物資の応援要請」「復旧配備体制発
令」が入力された旨選択的にウインドウ31に表示さ
れ、「不足物資の応援要請」を選択することによりウイ
ンドウ32に関連する対策項目が表示され、対策項目中
の「県内物資配給情報確認」の選択によりその実施手順
がウインドウ33に表示される。本実施例により、災害
発生時以外での装置使用が可能となる。
【0117】また、状況に応じて防災計画ルールを容易
に変更・作成させる必要がある。
【0118】図39に、記憶された防災計画ルールを入
力し直すことにより、作成される意思決定支援情報を動
的に変更する場合の実施例の装置構成例を示す。また図
40にその処理フロー例を示す。防災計画ルール加工部
3907は、入出力装置3904から防災計画ルールの入力
を受け付け(ステップ4001)、防災計画ルールを加
工し(ステップ4002)、防災計画ルール記憶部39
03へ加工した結果を格納し(ステップ4003)、情
報入力受け付け部3901は災害情報入力を受け付け
(ステップ4004)、意思決定支援情報作成部390
2は加工された防災計画ルールと照合し(ステップ40
05)、意思決定支援情報を作成する(ステップ400
6)。ステップ4002は、ウインドウ31の表示内
容,ウインドウ32の表示内容,ウインドウ33の表示
内容に対応して、災害情報入力を制御する防災計画ルー
ルの加工,災害対策項目出力を制御する防災計画ルール
の加工,ガイダンス内容出力を制御する防災計画ルール
の加工に分かれる。各々の処理フローを図41,図4
2,図43に示す。また各々に対応した画面出力例を図
44,図45,図46に示す。ステップ4001の防災
計画ルールの入力受け付けは、例えば、災害情報入力を
制御する防災計画ルールを加工する場合にはユーザがウ
インドウ31内をクリックすることにより、また災害対
策項目出力を制御する防災計画ルールを加工する場合に
はユーザがウインドウ32内をクリックすることによ
り、ガイダンス内容出力を制御する防災計画ルールを加
工する場合にはユーザが災害対策項目をクリックし、こ
れらのクリックに対してはそれぞれ図44,図45,図
46に示す入力ウインドウを表示させることで行われる
ものとする。ウインドウ31をクリックした場合、図4
1のステップ4101で災害イベント項目の入力を受け
付け(図44では、ユーザがイベント項目フィールドへ
「震度7の地震発生」を記入)、ステップ4102で関
連する災害対策項目の入力を受け付け(図44では、ユ
ーザが関連する災害対策項目フィールドへ記入)、ステ
ップ4103で防災計画記憶部への格納命令を受け付け
(図44では、ユーザが「格納」ボタンをクリック)、
ステップ4104で防災計画ルール記憶部へ格納(図4
2の防災計画ルールデータにおいて、イベント項目フィ
ールドへの記入内容を発火条件部511へ、関連する災
害対策項目フィールドへの記入内容を災害対策項目部5
12へ格納)する。ウインドウ31をクリックした場
合、図42のステップ4201で災害対策項目の入力を
受け付け(図45では、ユーザが災害対策項目フィール
ドへ「災害対策本部設置推奨:知事」を記入)、ステッ
プ4202で関連する災害イベント項目の入力を受け付
け(図45では、ユーザが関連する災害イベントへ記
入)、ステップ4203で防災計画記憶部への格納命令
を受け付け(図45では、ユーザが「格納」ボタンをク
リック)、ステップ4204で防災計画ルール記憶部へ
格納(図42の防災計画ルールデータにおいて、関連す
る災害イベントフィールドへの記入内容を発火条件部5
11にもつルールデータの災害対策項目部512に災害
対策項目フィールドへの記入内容を格納)する。災害対
策項目をクリックした場合、図43のステップ4301
で災害対策項目に対応したガイダンス内容の入力を受け
付け(図46では、ユーザがガイダンス入力ウインドウ
内にガイダンス内容を記入)、ステップ4302でキー
ワードの指定を受け付け(図46では、ユーザが“震度
分布地図”マウスによる帯表示→クリック等により指
定)、ステップ4303でキーワードに対する実行処理
入力を受け付け(図46では、ユーザが対策実行処理ウ
インドウ内の起動システムフィールドへ記入)、ステッ
プ3404で防災計画ルール記憶部への格納命令を受け
付け(図46では、ユーザが「格納」ボタンをクリッ
ク)、ステップ4305で防災計画ルール記憶部へ格納
(図42の防災計画ルールデータにおいて、ガイダンス
入力ウインドウへの記入内容を詳細ガイダンス部513
へ格納し、起動システムフィールドへの記入内容を実行
リンク部514へ「システム名(起動)」として格納)
する。本実施例により、防災計画ルールの変更・作成を
効率的に行うことが可能となる。
【0119】また、災害対策において、複数の部署に役
割分担され、かつ相互に関連しあっている場合がある。
このような場合には、他部署の意思決定を自部署の意思
決定に反映させる必要がある。
【0120】図47に、複数の防災計画ルール記憶手段
に各々の防災計画ルールを蓄え、災害時の状況に対応し
て、各々の防災計画ルールに基づいて意思決定支援情報
を作成し、各意思決定支援情報の出力に従って複数ユー
ザが意思決定情報を入力する場合の実施例の装置構成を
示す。また図48に、複数ユーザ間のネットワーク構成
例を示す。図47,図48では、災害情報管理部470
1に複数の意思決定支援端末が接続され、各意思決定支
援端末は情報入出力部4702,意思決定支援情報作成
部4703,各端末の使用目的に合わせた防災計画ルー
ルを記憶させた防災計画ルール記憶部4704,各端末
毎になされた意思決定履歴を格納する意思決定履歴記憶
部4706,意思決定情報実行部4707,入出力装置
4705から構成される。図49に災害情報管理部47
01の装置構成例を示す。災害情報入力受け付け部49
01はネットワークに接続された災害情報入力を受け付
け、災害情報送受信部4904はネットワークに接続さ
れて各意思決定支援端末の情報入出力部4702との情
報の送受信を行い、災害情報入出力管理部4902は、
災害情報入力受け付け部4701または災害情報送受信
部4904の受け付けた情報の災害情報記憶部4703
への格納、あるいは災害情報送受信部4904から送信する
ための災害情報の災害情報記憶部4703からの取り出
しを行う。
【0121】本実施例を知事室および県防災課における
端末で実現する場合の各部署における防災計画ルールデ
ータの具体例を図50,図51に、またそれらによる出
力画面例を図52,図53にそれぞれ示す。「震度7の
地震発生」の災害情報入力を災害情報受け付け部490
1が受け付けると、災害情報入出力管理部4902は災
害情報データを災害情報記憶部4903へ格納し、また
は災害情報送受信部4904へ渡し、災害情報送受信部
4904は災害情報データ「震度7の地震発生」を各端
末へ送信し、各端末は情報入出力受け付け部4702で
これを受け付け、図2の処理に従って各端末毎に意思決
定支援情報を作成・出力を行う。知事室において、図5
0に示すように、防災計画ルール中の発火条件列(地震
発生_震度7)が検索され、災害対策項目部,詳細ガイ
ダンス部に対応して図52に示すように「県災害対策本
部設置推奨」の意思決定支援情報を各ウインドウに表示
される。知事が「完了」を選択すると、実行リンク部の記
述に従った県災害対策本部設置“済み”の配信実行によ
り、情報入出力部4702からネットワーク上へ情報が
送信される。県災害対策本部設置“済み”の情報は災害
情報管理部4701の災害情報送受信部4904で受け付け
られ、災害情報記憶部4703に格納される。また、県
災害対策本部設置“済み”の情報は災害情報入力データ
と同様に扱われて、災害情報送受信部4904から各端
末へも送信され、各端末の情報入力受け付け部4702
で受け付けられる。県防災課における端末がこれを受け
付けたとすると、図51に示すように、発火条件列から
(災害対策本部)が検索され、図53に示すように県災
害対策本部設置に対応した災害対策項目、ガイダンスが
表示される。本実施例により、異なる部署の意思決定に
対応した整合性のある意思決定支援情報を各部署毎に提
供することができる。
【0122】また本発明は、音声情報を入力データへ変
換する手段または音声認識手段を備えることにより、ウ
インドウ31内のイベント項目の選択またはウインドウ
32内の災害対策項目の選択またはウインドウ33内の
キーワードへのアクセス等を、ユーザが音声で行うよう
に実施することもできる。本実施例により、装置の操作
を迅速に行うことが可能となる。
【0123】また本発明は、インターネットとの接続を
行うインターネット接続部を備えることにより、情報入
力受け付け部111または入出力装置140をインター
ネットと接続して災害情報の入力または意思決定支援情
報の伝達をインターネットを介して行うように実施する
ことができる。本実施例により、情報の入出力を効率的
に行うことが可能となる。
【0124】また本発明は、携帯端末内に図1の意思決
定支援装置110に示した各部を内蔵させて実施するこ
ともできる。本実施例により、装置を携帯することが可
能となる。
【0125】また本発明は、入出力データ変換部を備
え、前記災害情報を入力する情報入力受け付け部または
前記意思決定支援情報を出力する出力部は、入出力デー
タ変換部に接続され、交換されるデータは外部システム
のデータ形式を情報入力受け付け部または意思決定支援
情報出力部が扱うデータ形式へ変換するように実施する
ことができる。本実施例により、他システム間との接続
を容易に行うことが可能となる。
【0126】また本発明は、入出力データ変換部を備
え、前記災害情報を入力する情報入力受け付け部または
前記意思決定支援情報を出力する出力部は、入出力デー
タ変換部に接続され、交換されるデータは外部システム
のデータ形式を情報入力受け付け部または意思決定支援
情報出力部が扱うデータ形式へ変換し、変換できない場
合はそのシステムの名称またはデータ形式を表示するよ
うに実施することができる。本実施例により、他システ
ム間との接続を容易に行うことが可能となる。
【0127】また本発明では、ウインドウ32に表示さ
れる災害対策項目は各災害情報に対応した対策群であ
り、意思決定支援情報を出力する出力部は、対策群毎に
区別して出力するように実施できる。図54に、本実施
例の出力画面例を示す。ウインドウ31には「震度7の
地震発生」と「緊急配備体制発令」の災害情報が表示さ
れており、ウインドウ32には各々に対して、対策群と
して「内閣総理大臣への報告:県」と職員召集システム
起動:自動」の間の線で区分けして出力する。本実施例
により、災害状況と災害対策との対応付けが一目でわか
るようになる。
【0128】また本発明では、災害情報や災害対策項目
に優先順位または重要度に関する情報を含ませ、意思決
定支援情報を出力する出力部は、優先順位または重要度
毎に区別して出力するように実施することができる。図
54に、本実施例の出力画面例を示す。図54では、ウ
インドウ31内およびウインドウ32内の各項目の前に
記号“!!”,“!”を付加することにより最重要,重
要の区別を表示する。本実施例により、重要度の高い順
に効果的な災害対策を遂行することができる。また本発
明は、災害情報や災害対策項目に優先順位または重要度
に関する情報を含ませ、前記意思決定支援情報を出力す
る出力部は、優先順または重要度順に出力を切り替える
ようにして実施することができる。図54に、本実施例
の出力画面例を示す。図54では、ウインドウ32内の
各項目の前に重要度を表す記号“!!”,“!”を付加
し、各対策群内で重要度順に表示する。本実施例によ
り、重要度の高い順に効果的な災害対策を遂行すること
ができる。
【0129】また本発明は、災害情報や災害対策項目に
優先順位または重要度に関する情報および災害情報入力
と優先順位または重要度に従って出力するための警告情
報を含み(図55)、警告情報出力時には設置場所や操
作者の状況等の外部環境に応じて警告情報出力形式を決
定できるように実施することができる。図56に、本実
施例の出力画面例を示す。図56では、災害対策項目ウ
インドウ内の各項目の前に重要度を表す記号“!!”,
“!”を付加し、未対策かつ重要度が「最重要」および
「重要」の災害対策項目が存在する場合に、操作者に警
告ウインドウを表示する。本実施例により、重要度の高
い災害対策を漏れなく遂行することができる。
【0130】また本発明では、災害情報や災害対策項目
に優先順位または重要度に関する情報を含ませ、意思決
定支援情報を出力する出力部は、地図画面上に対策内容
または対策済み、未済みの情報、災害対策の優先順位や
重要度をアイコン化して表示するように実施することが
できる。本実施例により、対策履歴を一目で把握するこ
とが可能となる。
【0131】また本発明では、災害情報や災害対策項目
に優先順位または重要度に関する情報を含ませ、意思決
定支援情報を出力する出力部は、ウインドウの大きさ、
優先順位または重要度または時間を基準にして表示項目
数を制限するように実施することができる。例えば、図
54において、ウインドウ32の大きさに合わせて表示
項目数を6に制限すれば、最後の災害対策項目「情報セ
ンタパック出動要請:県」は削除され表示されない。本
実施例により、ウインドウ内の表示が煩雑になることを
防ぎ、見落としのない効率的な災害対策を遂行すること
ができる。
【0132】また本発明は、水道管理ルールまたは自治
体における窓口サービス業務ルール等、業務ルールを格
納する業務ルール記憶手段と、災害情報を入力する情報
入力受け付け部と、災害発生時に既に決定された、意思
決定の履歴情報を記憶する意思決定履歴記憶部と、前記
業務ルール,前記災害情報および前記履歴情報に基づい
て、意思決定支援情報を作成する意思決定支援情報作成
部と、前記意思決定支援情報を出力する出力部とを有す
る業務遂行時意思決定支援装置として実施することがで
きる。本実施例により、本発明による装置を災害時以外
にも適用可能となる。
【0133】また、災害時には災害対策を行うために、
例えば県の職員を早急に召集する必要がある。図57に
このような場合における出力画面を示す。
【0134】意思決定支援情報の災害対策項目として
「職員召集の実施」、「職員召集状況」を含ませ、意思
決定支援情報を出力する出力部は、職員召集状況を出力
する。図57では、状況報告として各部署における職員
召集状況(部署名,全人員,参集人員,消息不明人員)
を受信し、入出力装置の画面左上の召集状況ボタンによ
り、各部署における職員召集状況を表示する。本実施例
により、職員召集の状況が即座に把握可能となる。
【0135】また本発明は、意思決定支援情報の災害情
報の項目として「各方面への連絡の実施」、「各方面で
の連絡情報の受信確認情報」を含ませ、意思決定支援情
報を出力する出力部は各方面からの上記受信確認情報を
出力する。本実施例により、情報伝達の状況を即座に把
握することができる。
【0136】また本発明は、意思決定支援情報の災害情
報の項目として「各方面への連絡の実施」、「各方面へ
の通信回線の接続/切断情報」を含ませ、意思決定支援
情報を出力する出力部は、各方面からの上記接続情報に
基づき通信回線の健全性を出力する。
【0137】また本発明は、入力される災害情報として
「各方面への通信回線の混雑度」を含ませ、意思決定支
援情報は上記混雑度に基づいた空いている回線の選択肢
情報として実施することができる。
【0138】また本発明は、防災計画ルールを暗号化し
て記憶し、または暗号化された災害情報入力データを受
け付けることにより実施することができる。
【0139】また本発明は、擬似的に災害情報入力デー
タを入力することにより、平常時の防災訓練シミュレー
タとしても使用することができる。
【0140】
【発明の効果】本発明によれば、時々刻々変化して入力
される災害情報及び入力された災害時意思決定の履歴情
報とにより、災害時に次にとるべき最善と思われる行動
の選択肢情報を提供できる。また、防災の責任者自身
が、時々刻々変化する全ての災害状況を記憶したり、こ
れまでの対応の履歴を記憶しておかなくても、迅速且つ
的確に次の行動の意思決定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】災害意思決定支援装置の装書構成例を示す図で
ある。
【図2】本発明による処理フローの例を示す図である。
【図3】災害意思決定支援装置の出力画面例を示す図で
ある。
【図4】災害情報入力データの例を示す図である。
【図5】防災計画ルールデータの例を示す図である。
【図6】意思決定履歴データの例を示す図である。
【図7】対応者を識別する場合の装置構成例を示す図で
ある。
【図8】対応者を識別する場合の処理フローの例を示す
図である。
【図9】個人識別データの例を示す図である。
【図10】対策の権限を追加した防災計画ルールデータ
の例を示す図である。
【図11】個人認証を行う場合の出力画面の例を示す図
である。
【図12】個人情報取得部の装置構成例を示す図であ
る。
【図13】未対策項目に対する警告を行う場合の装置構
成例を示す図である。
【図14】未対策項目に対する警告を行う場合の処理フ
ローの例を示す図である。
【図15】未対策項目に対する警告を行う場合の出力画
面の例を示す図である。
【図16】想定外事象等に対応する場合の装置構成例を
示す図である。
【図17】想定外事象等に対応する場合の処理フローの
例を示す図である。
【図18】重要度の項を持つ災害情報入力データの例を
示す図である。
【図19】想定外事象に対応した防災計画ルールデータ
の例を示す図である。
【図20】想定外事象等に対応する場合の出力画面の例
を示す図である。
【図21】入力されるべき災害情報が欠如した場合の装
置構成例を示す図である。
【図22】入力されるべき災害情報が欠如した場合の処
理フローの例を示す図である。
【図23】入力されるべき災害情報が欠如した場合の災
害情報(イベント)入力データの例を示す図である。
【図24】入力されるべき災害情報が欠如した場合の災
害情報(イベント)のコードの内容の対応表である。
【図25】入力されるべき災害情報が欠如した場合の防
災計画ルールデータの例を示す図である。
【図26】入力されるべき災害情報が欠如した場合の災
害情報推定装置の構成例を示す図である。
【図27】入力されるべき災害情報が欠如した場合の災
害情報の関連情報のモデルの例を示す図である。
【図28】入力されるべき災害情報が欠如した場合の補
完情報検索手段の処理フローの例を示す図である。
【図29】入力されるべき災害情報が欠如した場合の補
完情報確認手段の処理フローの例を示す図である。
【図30】入力されるべき災害情報が欠如した場合の災
害の履歴を表すイベントネットワークの例を示す図であ
る。
【図31】入力されるべき災害情報が欠如した場合の災
害情報(イベント)の時系列リストを示す図である。
【図32】災害情報の真偽をチェックする場合の装置構
成例を示す図である。
【図33】災害情報の真偽をチェックする場合の処理フ
ローの例を示す図である。
【図34】災害情報の真偽をチェックする場合の災害情
報入力データと防災計画ルールデータの例を示す図であ
る。
【図35】災害情報の真偽をチェックする場合の出力画
面の例を示す図である。
【図36】複数の状況に対応してルールと意思決定支援
情報を変更する場合の装置構成例を示す図である。
【図37】複数の状況に対応してルールと意思決定支援
情報を変更する場合の処理フローの例を示す図である。
【図38】複数の状況に対応してルールと意思決定支援
情報を変更する場合の出力画面の例を示す図である。
【図39】防災計画ルールの入力により意思決定支援情
報を変更する場合の装置構成例を示す図である。
【図40】防災計画ルールの入力により意思決定支援情
報を変更する場合の処理フローの例を示す図である。
【図41】災害情報入力を制御する防災計画ルールを加
工する処理フローの例を示す図である。
【図42】災害対策項目出力を制御する防災計画ルール
を加工する処理フローの例を示す図である。
【図43】ガイダンス内容出力を制御する防災計画ルー
ルを加工する処理フローの例を示す図である。
【図44】状況報告ウインドウにおいて、防災計画ルー
ルの入力により意思決定支援情報を変更する場合の出力
画面の例を示す図である。
【図45】災害対策項目ウインドウにおいて、防災計画
ルールの入力により意思決定支援情報を変更する場合の
出力画面の例を示す図である。
【図46】ガイダンスウインドウにおいて、防災計画ル
ールの入力により意思決定支援情報を変更する場合の出
力画面の例を示す図である。
【図47】複数ユーザが意思決定支援情報を参照・入力
する場合の装置構成例を示す図である。
【図48】複数ユーザが意思決定支援情報を参照・入力
する場合のネットワーク構成例を示す図である。
【図49】災害情報管理部の装置構成例を示す図であ
る。
【図50】知事室における防災計画ルールデータの例を
示す図である。
【図51】県防災課における防災計画ルールデータの例
を示す図である。
【図52】知事室における出力画面の例を示す図であ
る。
【図53】県防災課における出力画面の例を示す図であ
る。
【図54】災害意思決定支援装置の出力画面の一例を示
す図である。
【図55】警告表示を行う場合の県防災課における防災
計画ルールデータの例を示す図である。
【図56】県防災課における出力画面の例を示す図であ
る。
【図57】情報受信の確認を行う場合の出力画面の例を
示す図である。
【符号の説明】
110…災害時意思決定支援装置、111…情報入力受
け付け部、112…意思決定支援情報作成部、113…
意思決定情報実行部、120…防災計画ルール記憶部、
130…意思決定履歴記憶部、140…入出力装置、1
50…通信機器、160…他部署における災害時意思決
定支援装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 邦造 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 佐藤 哲夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 中村 博 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 大窪 浩嗣 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 松原 隆志 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 繁田 英之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 町田 和久 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防災計画ルールを格納する防災計画ルール
    記憶部と、 災害情報を入力する情報入力受け付け部と、 災害発生時に既に決定された意思決定の履歴情報を記憶
    する意思決定履歴記憶部と、 前記防災計画ルール、前記災害情報および前記履歴情報
    に基づいて、意思決定支援情報を作成する意思決定支援
    情報作成部と、 該意思決定支援情報作成部で作成された意思決定支援情
    報の実行を行う意思決定情報実行部とを有する災害時意
    思決定支援装置。
  2. 【請求項2】前記意思決定支援情報は、災害時に次にと
    るべき行動の選択肢情報である請求項1記載の災害時意
    思決定支援装置。
  3. 【請求項3】前記意思決定支援情報は、災害時に次に行
    動をとるべき対応者の選択肢情報である請求項1記載の
    災害時意思決定支援装置。
  4. 【請求項4】前記意思決定支援情報に基づく意思決定情
    報を入力する入力部を更に備え、入力された意思決定情
    報を前記意思決定履歴記憶部に記憶する請求項1記載の
    災害時意思決定支援装置。
  5. 【請求項5】前記意思決定支援情報作成部は、対策者の
    勤務時間記憶手段および時間計測手段を備え、前記意思
    決定支援情報作成部は、現在の時刻が災害対策者の勤務
    時間外であれば、職員召集要請情報を意思決定支援情報
    として作成する請求項1記載の災害時意思決定支援装
    置。
  6. 【請求項6】前記意思決定支援情報作成部は、前記防災
    計画ルールと、前記災害情報と、前記災害時意思決定の
    履歴情報とに基づいて、災害時に次にとるべき行動の選
    択肢情報を作成する請求項1記載の災害時意思決定支援
    装置。
  7. 【請求項7】前記意思決定支援情報作成部は、前記防災
    計画ルールと、前記災害情報と、前記災害時意思決定の
    履歴情報とに基づいて、災害時に次にとるべき行動の推
    奨選択肢情報を動的に変更する請求項1記載の災害時意
    思決定支援装置。
  8. 【請求項8】災害時に取るべき行動の意思決定を支援す
    る方法であって、 防災計画ルールを格納し、 災害情報を入力を受け付け、 災害発生時に既に決定された意思決定の履歴情報を記憶
    し、 前記防災計画ルール、前記災害情報および前記履歴情報
    に基づいて、意思決定支援情報を作成し、 該意思決定支援情報の実行を行う災害時意思決定支援装
    置。
  9. 【請求項9】前記意思決定支援情報は、災害時に次にと
    るべき行動の選択肢情報である請求項8記載の災害時意
    思決定支援方法。
  10. 【請求項10】前記意思決定支援情報は、災害時に次に
    行動をとるべき対応者の選択肢情報である請求項8記載
    の災害時意思決定支援方法。
  11. 【請求項11】災害時の意思決定を支援するために実行
    手順を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、以下の処理手順を含む。災害情報を入力を受け
    付け、 予め格納しておいた防災計画ルール、前記受け付けた災
    害情報および災害発生時から実際に実行した意思決定の
    履歴情報に基づいて、意思決定支援情報を作成し、 該意思決定支援情報を出力し、 実際の意思決定の入力を受け付け、 該実際の意思決定を意思決定履歴として記憶する。
  12. 【請求項12】前記意思決定支援情報は、災害時に次に
    とるべき行動の選択肢情報である請求項11記載の災害
    時の意思決定を支援するために実行手順を記憶したコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  13. 【請求項13】前記意思決定支援情報は、災害時に次に
    行動をとるべき対応者の選択肢情報である請求項11記
    載の災害時の意思決定を支援するために実行手順を記憶
    したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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