JP2020176866A - 被災度表示システム - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、各建物が受ける損傷の程度である被災度は、同じ震度の地震であっても、建物の強度や建物の立つ地盤の状態により異なってくる上、建物の管理者は被災度の判定方法を心得ていないことが多いため、震度に比べて把握が困難である。
また、大きな地震の後には、住民が避難施設に避難する場合がある。この場合、避難施設の管理者が開設前に当該施設の被災度を確認する必要がある。しかし、被災度を判定することは、避難施設となる学校や公民館等を対象とする場合は特に容易ではなく、地震後に避難施設の開設が遅れる要因となってしまっていた。
例えば特許文献1には、地震計により測定される波形データから得られる加速度や、建物の固有周期、減衰定数等のデータを所定の計算式に代入して算出されたと、を用いて建物の被災度を予測し、それを所定領域内の複数の建物の各住人に通知するというものである。
つまり、被災度という情報は、一般の住人にとってはあまり馴染みのないものであり、通知の仕方によっては、地震後の避難等の行動を混乱させる要因となってしまう。
まず、本実施形態に係る被災度表示システム(以下本システム100)の概略構成について説明する。図1は、本システム100を表すブロック図である。
これらは通信ネットワーク7を介して互いに通信可能となっている。
被災度判定計1を取り付ける対象となる建物には、住宅(戸建て住宅、集合住宅等)と、公共施設(都道府県庁、市町村役場、消防署、病院、公民館、学校等)と、が含まれる。
また、被災度判定計1は、計測した揺れの大きさに基づいて、建物の位置における震度や建物の損傷の程度である被災度を判定するように構成されている。
また、被災度判定計1は、判定した震度及び被災度をセンターサーバ2へ送信するように構成されている。
また、センターサーバ2は、記録した震度に基づいて地震発生の有無を判断するように構成されている。
また、センターサーバ2は、地震が発生したと判断した場合に、防災情報管理サーバ3に地震発生を通知するようになっている。
また、防災情報管理サーバ3は、表示端末Tからの要求に基づき、センターサーバ2から取得した震度や被災度、利用者の安否を表示端末Tに配信するようになっている。
なお、防災情報管理サーバ3は、センターサーバ2と一体に構成してもよい。
管理用端末4は、例えば自治体の庁舎(都道府県庁や市町村役場等)内に設置される。
携帯端末5は、本システム100の利用者(建物の住人やその家族等)に所持される。
防災情報モニタ6は、例えば避難施設(学校や病院、公民館等)に設置される。
なお、本実施形態では、3種類の表示端末Tを備えることとしたが、少なくともいずれかを備えていればよい。
次に、本システム100が備える被災度判定計1の具体的構成について説明する。図2は被災度判定計1を表すブロック図、図3,4は被災度判定計1の取り付け方の一例を示す斜視図及び断面図である。
具体的には、CPUが、通信部12を介して受信した各種制御信号に基づき、記憶部13に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行うようになっている。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該処理プログラムの実行に必要なファイル等を記憶している。
表示部14は、LCD等のモニタで構成され、建物の室内に設けられる。
また、表示部14は、制御部11から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示するようになっている。
本実施形態に係る計測部15は、加速度センサ15aと、保護カバー15bと、を備えている。
計測部15は、例えば図3(a),(b)に示すように、加速度センサ15aが建物の壁面W等に取り付けられ、保護カバー15bが加速度センサ15aと接触せずに当該加速度センサ15aを覆うように取り付けられる。
加速度センサ15aは取り付け向きが決まっているため、床面Fに取り付ける場合には、床面Fから立設されたブラケット15cの側面に加速度センサ15aを取り付けるようにする。
本実施形態においては、気象庁震度階級(震度0から震度7までの10段階)に基づいて判定するようになっている。
こうした機能を有する制御部11は、本発明における震度判定手段をなす。
建物被災度を判定する方法には、例えば特開2017−096737公報等に記載されたような、従来公知のものを用いることができる。
本実施形態においては、1〜3の三段階で建物被災度を判定するようになっている。
地盤被災度を判定する方法にも、建物被災度の判定と同様、従来公知のものを用いることができる。
本実施形態においては、1〜5の五段階で地盤被災度を判定するようになっている。
以下、建物被災度と地盤被災度を区別しない場合には、単に被災度と表記する。
これらの機能を有する制御部11は、本発明における被災度判定手段をなす。
また、制御部11は、判定した震度や被災度を、通信部12を介してセンターサーバ2へ送信する機能を有している。
次に、本システム100が備えるセンターサーバ2の具体的構成について説明する。図5は、センターサーバ2を表すブロック図である。
なお、図5における括弧書きの符号は、後述する防災情報管理サーバ3のものである。
具体的には、CPUが、通信部22を介して受信した各種制御信号に基づき、記憶部23に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行うようになっている。
記憶部23は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該処理プログラムの実行に必要なファイル等を記憶している。
また、記憶部23は、被災度判定計1が取り付けられている複数の建物の位置情報をそれぞれ記憶している。
本実施形態では、一の建物の位置における震度が所定以上であると判定した場合、記憶部23に記憶されている位置情報を参照して、一の建物から所定範囲内に位置する他の建物の位置における震度を判定し、その判定結果も所定以上であった場合に、一の建物の位置において地震が発生したと判断するようになっている。こうすることで、例えば建物の近くを大型の自動車が通ったことによる建物の揺れを地震とご判断してしまうのを防ぐことができる。
このような機能を有する制御部21は、本発明における地震判断手段をなす。
なお、地震発生の有無を個々の被災度判定計1で判定するようにしてもよい。
すなわち、制御部21は、本発明における記録手段をなす。
また、制御部21は、防災情報管理サーバ3から震度や被災度のデータを要求する信号を受信したことに基づいて、記録した震度や被災度を、通信部22を介して防災情報管理サーバ3へ送信する機能を有している。
次に、本システム100が備える防災情報管理サーバ3の具体的構成について説明する。図5は防災情報管理サーバ3を表すブロック図、図6は各表示端末Tにおける利用者毎の閲覧権限を表す表である。
記憶部33は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該処理プログラムの実行に必要なファイル等を記憶している。
また、記憶部33は、本システム100の利用者と表示可能な被災度(閲覧権限)とを関連づける閲覧権限決定テーブル記憶している。
詳細は後述するが、閲覧権限決定テーブルの内容は、例えば図6(a),(b)に示すような表で表される。
本実施形態においては、各表示端末Tから送信されてきた利用者ID及びパスワードが、予め記憶部33に記憶されている利用者IDとパスワードの組合せと一致するか否かを判断することにより識別するようになっている。
なお、利用者ID及びパスワードは、本システム100全体で共通のものとしてもよいし、ログインしようとする表示端末T毎に異なるものとしてもよい。
このような機能を有することにより、制御部31は、本発明における識別手段をなす。
このような機能を有することにより、制御部31も、本発明における記録手段をなす。
本実施形態においては、表示させる対象が管理用端末4又は携帯端末5の場合には、センターサーバ2から地震発生の通知を受信後、更に管理用端末4又は携帯端末5からデータの送信を要求する信号を受信した場合に、センターサーバ2から要求に応じた震度及び被災度のデータを取得し、安否のデータとともに管理用端末4又は携帯端末5へ送信する。
一方、表示させる対象が防災情報モニタ6の場合には、地震発生の通知を受信すると、センターサーバ2から自動的に震度及び被災度のデータを取得し、安否のデータとともに防災情報モニタ6へ自動的に送信する。
また、防災情報モニタ6の場合には、データを送信する前に、その旨を通知する信号を防災情報モニタ6へ送信する。
このような機能を有することにより、制御部31は、本発明における表示制御手段をなす。
具体的には、記憶部33に記憶している閲覧権限決定テーブルを参照して、表示端末Tにログインした利用者の閲覧権限(ログインした利用者の閲覧を規制する被災度)を判定する。
また、ログインした利用者が集合住宅の施設管理者である場合、この利用者は公共施設及び戸建て住宅における震度及び被災度以外の情報を閲覧する権限を有していると判定することとなる。
また、ログインした利用者が避難施設(学校や病院、公民館等)の施設管理者である場合、この利用者は住宅における震度及び被災度以外の情報を閲覧する権限を有していると判定することとなる。
また、図6(b)に示すように、携帯端末5にログインした利用者が住民である場合、この利用者は公共施設及び集合住宅における震度及び被災度以外の情報を閲覧する権限を有していると判定することとなる。
このような機能を有することにより、制御部31は、本発明における閲覧権限判定手段をなす。
本実施形態においては、閲覧権限を判定した結果、閲覧することのできる(図6において「○」で示された)情報のデータのみを表示端末Tへ送信する(閲覧権限のない情報のデータを送信しない)ことにより規制するようになっている。
つまり、図6において「×」で示された震度や被災度は、本発明における「特定の建物の位置における震度」、「特定の建物の被災度」ということになる。
詳細は後述するが、本実施形態に係る防災情報モニタ6は、ログインを不用としているため、防災情報モニタ6へ送信する情報は、図6(c)に示したように、公共施設(都道府県庁、市町村役場、消防署、学校、病院等)における震度及び被災度のみとしている。
つまり、この場合には、公共施設以外の建物における震度、建物の被災度が、本発明における「特定の建物の位置における震度」、「特定の建物の被災度」ということになる。
これらの機能を有することにより、制御部31は、本発明における情報規制手段をなす。
また、防災情報管理サーバ3では情報のデータの送信に制限をかけず(全ての情報のデータを配信し)、各表示端末Tにおいて、全ての情報の中からログインしている利用者の閲覧権限に応じた情報のみを選択して表示するようにしてもよい。
この場合、各表示端末Tの制御部41,51が、情報規制手段をなすこととなる。
また、制御部31は、例えば管理者等により本システム100に所定操作がなされたことに基づいて、地震発生フラグの他に、防災訓練中のフラグを立てる機能も有している。
これにより、本システム100は、地震未発生、地震発生中、防災訓練中の三つの状態のいずれかの状態をとることとなる。
次に、本システム100が備える管理用端末4の具体的構成について説明する。図7は、管理用端末4を表すブロック図、図8,9は管理用端末4が表示する表示画面の一例である。
なお、図7における括弧書きの符号は、後述する携帯端末5のものである。
なお、管理用端末4は、専用の装置で構成してもよいし、市販のPC等で構成してもよい。
具体的には、CPUが、通信部42を介して受信した各種制御信号に基づき、記憶部63に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行うようになっている。
記憶部43は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、後述する防災管理システムのアプリケーションを含む各種処理プログラム、当該処理プログラムの実行に必要なファイル等を記憶している。
操作部45は、各種キーを備えたキーボードやマウス等のポインティングデバイス、あるいは表示部44に積層されたタッチパネル等で構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作、あるいはタッチパネルに対するタッチ操作の位置に応じて入力された操作信号を制御部41に出力するようになっている。
ログイン画面には、図示しない利用者IDの入力欄及びパスワードの入力欄が設けられ、利用者ID及びパスワードの入力を受け付けることが可能となっている。
ログインに必要な利用者IDとパスワードは、本システム100の利用者に予め配布されているものとする。
管理用端末4の利用者には、都道府県・市町村の防災担当者、本システム100の管理者等が含まれる。
そして、制御部41は、各入力欄に利用者ID及びパスワードが入力されると、それらを、通信部42を介して防災情報管理サーバ3へ送信する。
震度/被災度情報画面には、被災度判定計1が設置されている建物の名称、震度、建物被災度、地盤被災度、安否の一覧が閲覧権限の範囲内で表示される。
また、震度/被災度情報画面には、地図Mpが表示される。
この地図Mpには、建物の名称、震度、被災度、安否が重ねて表示される。
地震履歴情報画面S41には、例えば図8に示すように、これまでに発生した地震の、P波発生日時の先頭時刻、最大震度、最大建物被災度、最大地盤被災度の一覧L41が閲覧権限の範囲内で表示される。
また、地震履歴情報画面S41には、地図Mpが表示される。
また、制御部41は、地震履歴情報画面S41における震度アイコンI41が操作されると、直近に発生した地震の震度を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。本実施形態においては、丸数字Nで表示するようになっている。なお、丸数字Nは、震度に応じの背景色を異ならせてもよい。
また、制御部41は、地震履歴情報画面S41における建物被災度アイコンI42が操作されると、直近に発生した地震の建物被災度を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。
また、制御部41は、地震履歴情報画面S41における地盤被災度アイコンI43が操作されると、直近に発生した地震の地盤被災度を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。
機器一覧画面S42には、例えば図9に示すように、被災度判定計1の表示部14のシリアル番号、契約番号、施主名、電源状態(AC動作であるかバッテリ動作であるか)の一覧L42が表示される。
また、機器一覧画面S42には、地図Mpが表示される。
この地図Mpには、被災度判定計1の設置位置を示すマークMaが地図Mpに重ねて表示される。
なお、地図Mpに重ねて表示する震度、被災度、マークMa等の数が少なく、地図Mpの周縁部にこれらが表示されない場合には、地図Mpの縮尺を大きくして表示するようにしてもよい。
利用者一覧画面S43には、例えば図10に示すように、利用者に配布した利用者ID、利用者名、利用者の区分(システム管理者、防災担当者、一般利用者)の一覧L43が表示される。
また、利用者一覧画面S43には、安否の閲覧権限の確認画面へのリンク(「詳細」の文字)、及び施設の閲覧権限の確認画面へのリンク(「詳細」の文字)が張られている。
そして、制御部41は、安否の閲覧権限の確認画面へのリンクが操作されると、例えば図11(a)に示すように、利用者に割り当てられている安否の閲覧権限の一覧画面S44を表示させるようになっている。
また、制御部41は、施設の閲覧権限の確認画面へのリンクが操作されると、例えば図11(b)に示すように、利用者に割り当てられている施設の閲覧権限の確認画面S45を表示させるようになっている。
施設の閲覧権限の確認画面S45には、契約No、施設名、閲覧権限(○又は×)の一覧L45が表示される。
なお、図11には、各閲覧権限の一覧画面S44や確認画面S45を別ウインドウで表示したものを例示したが、利用者一覧画面S43に表示してもよい。
利用者設定画面には、ログインしている利用者の利用者ID、変更前の利用者名が表示される。
また、利用者設定画面には、利用者名の入力欄が設けられ、新しい利用者名の入力を受け付けることが可能となっている。
そして、制御部41は、入力欄に新しい利用者名が入力されると、それらを、通信部52を介して防災情報管理サーバ3へ送信するようになっている。
ログインしていない場合、利用可能な機能(選択可能なメニュー)が「震度・被災度」「地震履歴」の2つに制限される。
また、ログインしていない場合、震度/被災度情報画面には、公共施設における震度及び被災度のみが表示される。
また、地震履歴情報画面S41や機器一覧画面S42において、情報の一覧L41,L42を表示したが、直近の地震の情報のみを表示するようにしてもよい。
また、地震履歴情報画面S41や機器一覧画面S42において、一覧L41,L42に表示する情報は、上述したものに限られるものではなく、適宜変更可能である。
次に、本システム100が備える携帯端末5の具体的構成について説明する。図7は携帯端末5を表すブロック図、図12〜18は携帯端末が表示する表示画面の一例である。
記憶部53は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、後述する防災アプリケーションを含む各種処理プログラム、当該処理プログラムの実行に必要なファイル等を記憶している。
また、制御部51は、所定の起動操作が操作部55になされたこと等を契機として、防災アプリケーションを起動させ、トップ画面S51を表示部54に表示させるようになっている。
例えば、いずれのフラグも立てられていない場合、トップ画面S51には、図12(a)に示すように、地震が発生している旨の表示や、震度及び被災度が表示されず、地震が発生していないことを通知する情報Ifや、自治体のマークMa等が表示される。
一方、地震発生フラグが立てられている場合、トップ画面S51には、例えば図12(b)に示すように、地震が発生していることを通知する情報Ifや、直近に発生した震度及び被災度の一覧L51が表示される。
また、防災訓練フラグが立てられている場合、トップ画面S51には、防災訓練を行っている旨の表示や、ダミーの震度及び被災度の一覧が表示される。
利用者ID設定画面S52には、例えば図13に示すように、利用者IDの入力欄C51と、パスワードの入力欄C52と、が設けられ、利用者ID及びパスワードの入力を受け付けることが可能となっている。
ログインに必要な利用者IDとパスワードは、管理用端末4の場合と同様、本システム100の利用者に予め配布されているものとする。
この携帯端末5の利用者には、本システム100が設置される自治体の住人、当該住人の家族、当該自治体内で働く勤務者等が含まれる。
そして、制御部51は、各入力欄C51,C52に利用者ID及びパスワードが入力されると、それらを、通信部52を介して防災情報管理サーバ3へ送信するようになっている。
施設情報設定画面S53には、例えば図14に示すように、各建物の名称の一覧L52が表示される。
また、施設情報設定画面S53には、各建物に対応する切り替えスイッチSwが設けられており、各建物の情報を表示するか否かの設定を受け付けることが可能となっている。
そして、制御部51は、各スイッチSwのOn/Offが切り替えられると、それを、通信部52を介して防災情報管理サーバ3へ送信するようになっている。
地震履歴一覧画面S54には、例えば図15(a)に示すように、過去に発生した地震の一覧L53が表示される。
震度・被災度情報画面S55には、例えば図15(b)に示すように、発生した日時や、震度及び被災度の一覧L51が表示される。
マップ画面S56には、例えば図15(c)に示すように、地図Mpが表示される。
また、制御部51は、マップ画面S56における建物被災度アイコンI57が操作されると、直近に発生した地震の建物被災度を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。
また、制御部51は、マップ画面S56における地盤被災度アイコンI58が操作されると、直近に発生した地震の建物被災度を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。
安否登録画面S57には、例えば図16に示すように、状態選択欄C53と、メモ欄C54と、が設けられ、利用者の安否の入力を受け付けることが可能となっている。
本実施形態における状態選択欄C53は、プルダウンリストになっており、「安全」、「軽傷」、「重症」の3種類の状態を選択することが可能となっている。
メモ欄C54は、任意の文字を入力することが可能となっている。
また、制御部51は、安否が入力されると、それを、通信部52を介して防災情報管理サーバ3へ送信する。
安否確認画面S58には、例えば図17に示すように、利用者名(ニックネーム)、利用者によって登録された安否(状態、状態を示すアイコンIs)、メモの一覧L54が表示される。
また、制御部51は、マップ画面S56における安否情報アイコンI59又は安否確認画面S58におけるマップ表示アイコンI53が操作されると、例えば図18に示したように、安否を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。
本実施形態においては、状態を示すアイコンIsの形で安否が表示されるとともに利用者名が表示される。
ニックネーム登録画面には、ニックネームの入力欄が設けられ、ニックネームの入力を受け付けることが可能となっている。
そして、制御部51は、入力欄にニックネームが入力されると、それを、通信部42を介して防災情報管理サーバ3へ送信するようになっている。
ニックネームは利用者本人の他、当該利用者の関係者のものも入力することが可能となっている。
また、制御部51は、ニックネームが入力されると、それを、通信部52を介して防災情報管理サーバ3へ送信する。
ログインしていない場合、利用可能な機能(遷移可能な画面)が「震度/被災度情報」、「地震履歴一覧」、「マップ」の3つに制限される。
また、ログインしていない場合、震度/被災度情報画面には、図6に示したように、建設会社における震度及び被災度のみが表示される。
次に、本システム100が備える防災情報モニタ6の詳細について説明する。図19は、防災情報モニタ6の具体的構成を表すブロック図である。
記憶部63は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該処理プログラムの実行に必要なファイル等を記憶している。
また、記憶部63には、表示部64で表示するための動画のデータが記憶されている。
なお、表示部64を他の表示装置で構成したり、各部61〜64が一体となった専用の装置としたりしてもよい。
稼働開始時刻及び稼働終了時刻は、例えば本システム100(例えばセンターサーバ2や防災情報管理サーバ3)が備えるタイマーに基づいて計時する。
また、制御部61は、電源がONになっている状態で、防災情報管理サーバ3から地震発生が通知されていない場合には、記憶部63に記憶されたデータに基づく動画を表示部64に繰り返し表示する機能を有している。
なお、電源をONにしたときに入力を切り替えず、通常のTV放送を表示するようにしてもよい。
本実施形態においては、例えば図8,9に示した管理用端末4に表示したものと同様に、地震履歴情報を一覧表示するとともに、建物の位置における震度及び建物の被災度を地図Mpに重ねて表示させるようになっている。
なお、本実施形態に係る防災情報モニタ6は、ログイン機能を有していないため、表示部64に表示される震度及び被災度は、図6(c)に示したように、公共施設のものに限られている。
また、簡単な制御で、利用者毎に異なる閲覧権限を割り振ることができる。
また、表示端末を利用する利用者が確実に特定されるため、閲覧権限のない人が、本来閲覧することのできない被災度の情報を閲覧してしまうのを防ぐことができる。
また、例えば建物の近くを大型の自動車が通ったことによる建物の揺れを地震とご判断してしまうのを防ぐことができる。
また、一般の住人を含む不特定多数の人が閲覧可能な表示端末へ被災度を表示して、一般の住人が混乱してしまうのを防ぐことができる。
また、大きな被害を受けている建物がどこにあるのかや、利用者がどこでどうしているのかを容易に把握することができる。
1 被災度判定計
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
14 表示部
15 計測部
15a 加速度センサ
15b 保護カバー
15c ブラケット
2 センターサーバ
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
3 防災情報管理サーバ
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
T 表示端末
4 管理用端末
41 制御部
42 通信部
43 記憶部
44 表示部
45 操作部
5 携帯端末
51 制御部
52 通信部
53 記憶部
54 表示部
55 操作部
6 防災情報モニタ
61 制御部
62 通信部
63 記憶部
63 表示部
64 表示部
7 通信ネットワーク
Claims (8)
- 複数の建物にそれぞれ取り付けられ、前記建物に生じた揺れの大きさを計測する複数の計測手段と、
前記複数の計測手段がそれぞれ計測した前記揺れの大きさに基づいて、前記複数の建物が受けた損傷の程度である被災度をそれぞれ判定する被災度判定手段と、
前記計測手段が計測した前記揺れの大きさに基づいて、地震発生の有無を判断する地震判断手段と、
地震が発生したと前記地震判断手段が判断した場合に、前記被災度判定手段が判定した前記被災度を記録する記録手段と、
表示部を有する表示端末に、前記記録手段が記録した前記被災度を表示させる表示制御手段と、
前記表示端末の利用者が有する閲覧権限を判定する閲覧権限判定手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記閲覧権限判定手段が判定した閲覧権限に基づいて、前記記録手段が記録した複数の被災度のうち特定の建物の被災度の前記表示部への表示を規制する情報規制手段と、を備えることを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項1に記載の被災度表示システムにおいて、
前記計測手段が計測した前記揺れの大きさに基づいて、前記建物の位置における震度を判定する震度判定手段を備え、
前記記録手段は、地震が発生したと前記地震判断手段が判断した場合に、前記震度判定手段が判定した前記震度を記録し、
前記表示制御手段は、前記記録手段が記録した前記震度を前記表示端末に表示させ、
前記情報規制手段は、前記閲覧権限判定手段が判定した閲覧権限に基づいて、前記記録手段が記録した複数の震度のうち特定の建物の位置における震度の前記表示部への表示を規制することを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項1又は2に記載の被災度表示システムにおいて、
前記閲覧権限判定手段は、前記利用者と表示可能な被災度とを関連づけるテーブルを参照して、前記利用者の閲覧権限を判定することを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項3に記載の被災度表示システムにおいて、
前記表示端末は、前記利用者を識別可能な利用者IDの入力を受け付けることが可能に構成されており、
前記表示端末に入力された利用者IDに基づいて前記利用者を識別する識別手段を備えることを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載の被災度表示システムにおいて、
前記複数の建物の位置情報をそれぞれ記憶しており、
前記地震判断手段は、一の前記建物の位置における震度が所定以上であると前記震度判定手段が判定した場合、前記位置情報を参照して、一の前記建物から所定範囲内に位置する他の前記建物の位置における震度を判定し、その判定結果も所定以上であった場合に、一の前記建物の位置において地震が発生したと判断することを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項4に記載の被災度表示システムにおいて、
前記表示端末は、前記利用者の安否の入力を受け付けることが可能であり、
前記記録手段は、入力された安否を記録することを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項6に記載の被災度表示システムにおいて、
前記表示端末は、地図を表示するとともに、前記被災度及び前記安否を前記地図に重ねて表示することが可能であることを特徴とする被災度表示システム。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の被災度表示システムにおいて、
前記情報規制手段は、前記表示端末の種類に応じて、前記記録手段が記録した複数の被災度のうち特定の建物の被災度の前記表示部への表示を規制することを特徴とする被災度表示システム。
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