JPH10333004A - 架空光ケーブルの製造装置 - Google Patents

架空光ケーブルの製造装置

Info

Publication number
JPH10333004A
JPH10333004A JP9146900A JP14690097A JPH10333004A JP H10333004 A JPH10333004 A JP H10333004A JP 9146900 A JP9146900 A JP 9146900A JP 14690097 A JP14690097 A JP 14690097A JP H10333004 A JPH10333004 A JP H10333004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical cable
cable
capstan
support wire
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9146900A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyasu Sato
吉保 佐藤
Naoki Okada
直樹 岡田
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Hiroto Watanabe
裕人 渡邉
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP9146900A priority Critical patent/JPH10333004A/ja
Publication of JPH10333004A publication Critical patent/JPH10333004A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ケーブルと支持線とこれらを一体化する連
結部とからなり、光ケーブルに適度のたるみ(余長)が
形成された自己支持型の架空光ケーブルの製造装置にお
いて、安定かつ一定速度で架空光ケーブルの引き取りが
できる引き取り装置を提供すること。 【解決手段】 キャプスタン1と、キャタピラ2、2を
組み合わせた装置を用いて、キャプスタン1により架空
光ケーブルの余長を吸収し、キャタピラ2、2を用いて
架空光ケーブルを引き取る。あるいは、キャプスタン3
とキャタピラ4を組み合わせたケーブル引き取りシステ
ム一組以上を用いて、キャプスタン3とキャタピラ4に
より、架空光ケーブルの余長を吸収しつつ引き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、支持線と光ケー
ブルとが連結部で連結、一体化され、かつ光ケーブルに
たるみ(余長)を持たせた、自己支持型の架空光ケーブ
ルの製造装置に関し、ケーブルを安定かつ一定速度で引
き取ることのできる引き取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に架空光ケーブルとその
製法について、特願平8−10436号を提案してい
る。図2は、この先行発明において提案された、架空光
ケーブルの一例を示すものである。この架空光ケーブル
は支持線11と連結部12と光ケーブル13とから概略
構成されている。支持線11は、亜鉛メッキ鋼撚線など
からなる支持線本体14と、この支持線本体14を被覆
するポリエチレンなどの合成樹脂からなる被覆体15と
から構成されている。
【0003】連結部12は、支持線11と光ケーブル1
3とを連結、一体化し、これにより光ケーブル13を支
持線11で吊持するためのもので、支持線11の底部か
ら垂下し光ケーブル13の頂部に延びる、連続した厚み
が1〜4mm程度の壁状のものであり、ポリエチレンな
どの合成樹脂から構成されている。また、光ケーブル1
3は、多数本の光ファイバ心線が収容された光ケーブル
コア16とこの光ケーブルコア16を被覆するポリエチ
レンなどの合成樹脂からなるシース17とからなってい
る。
【0004】そして、上記連結部12には、支持線11
に沿って断続的に切り開かれた多数の分離部18、18
…が形成されている。この分離部18の長さは例えば5
0cm程度とされ、相隣接する分離部18、18間の間
隔は例えば5cm程度となっている。この分離部18の
長さ、間隔は任意に変更できる。
【0005】さらに、この連結部12の分離部18、1
8…の形成位置において光ケーブル13にはたるみが持
たされており、かつこのたるみは支持線11の側方にほ
ぼ交互に方向を変えて形成されている。換言すれば、光
ケーブル13は直線状の支持線11に対して左右方向に
蛇行した状態となっており、この光ケーブル13の蛇行
により支持線11に対して光ケーブル13が約0.1〜
0.7%程度の余長(たるみ)を持つこととなる。そし
て、この構造により、この架空光ケーブルは光ケーブル
13に引張力やこれによる歪が加わることがないか、あ
るいは低減するものとなっている。
【0006】次に、このような架空ケーブルの製造装置
について説明する。図3は、本発明の架空光ケーブルの
製造装置の一例を示すもので、図中符号21は、押出機
に取り付けられた押出被覆用のクロスヘッドダイスであ
る。このクロスヘッドダイス21にはそのマンドレルの
入口孔から、光ケーブルコア16と支持線本体14とが
同時に送り込まれ、かつ図示しない押出機からポリエチ
レンなどの溶融樹脂が供給され、クロスヘッドダイス2
1内で光ケーブルコア16と支持線本体14との周囲に
樹脂が被覆され、かつ連結部12が形成された中間製品
Nが得られる。
【0007】この中間製品Nは図4に示すように、支持
線11が下方に位置し、光ケーブル13が上方に位置す
るようにしてクロスヘッドダイス21の出口孔から連続
的に導き出される。このように重量が重くなる支持線1
1を下方に配することにより、その重量により連結部1
2が真っすぐな状態となって成形される。
【0008】また、上記クロスヘッドダイスの出口孔側
には、分離部形成装置22が設けられている。この分離
部形成装置22は、鋭利な刃物(図示せず)を有し、こ
の刃物を中間製品Nに向けて断続的に前進あるいは後退
させて、クロスヘッドダイス21から出てきた中間製品
Nの連結部12を構成する樹脂がいまだ半溶融状態にあ
るうちにこれに直線状の切り込みを入れ、断続的に分離
部18、18…を形成するものである。この分離部形成
装置22によって、図5に示すように連結部12のほぼ
中央に断続的に直線状の分離部18、18…が形成され
た中間製品Nは、次いで一次冷却水槽23に送られ、こ
こで冷却され、その表面部分の樹脂が半固化したような
状態となって、余長形成プーリ24に送られる。
【0009】余長形成プーリ24は、直径30cm〜2
00cm程度の円環状のものであって、図中矢印方向に
定速回転するようになっている。この余長形成プーリ2
4には中間製品Nが一周にわたって巻き付けられて矢印
方向に走行するようになっている。この巻き付けの際、
巻き取りによる張力により図6に示すように余長形成プ
ーリ24の外周面に支持線11と光ケーブル13とが接
することになる。
【0010】光ケーブル13と支持線11とはそれ自体
の直径が異なり、光ケーブル13の直径の方が大きいた
め、余長形成プーリ24に巻き付けられた中間製品Nの
うち、光ケーブル13の巻付直径が支持線11の巻付直
径よりも大きくなる。そして、余長形成プーリ24は定
速回転するので、光ケーブル13の周速度、すなわち走
行速度が支持線11の走行速度よりも速くなることにな
る。これにより、中間製品Nを余長形成プーリ24に巻
き付けることで光ケーブル13の走行速度が支持線11
の走行速度よりも速くなる。
【0011】この両者の走行速度差は、中間製品Nが余
長形成プーリ24から離れて行く際に、光ケーブル13
が分離部18、18…において支持線11から部分的に
切り離されているため、この分離部18、18…におい
てたるみ(余長)となって表れる。このため、余長形成
プーリ24から離れて行く中間製品Nは、その光ケーブ
ル13が分離部18、18…の位置においてたるんだ状
態となり、図2に示すような蛇行状態を呈することにな
る。
【0012】蛇行状態を呈している中間製品Nはただち
に二次冷却水槽25に送られ、ここで完全に冷却され、
樹脂が固化される。かくして、図2に示す外観を有する
架空光ケーブルが連続的に得られ、引き取り装置により
引き取られた後、適宜巻き取りドラムなどに巻き取られ
て製品とされる。
【0013】このような製法によれば、一基の製造ライ
ンで光ケーブルコア16および支持線本体14への樹脂
被覆、連結部12の形成ならびに光ケーブル13へのた
るみの付与を一工程で一挙に行うことができ、極めて効
率よく目的とする架空光ケーブルを製造することができ
る。
【0014】ところで、装置全体の線速を決定するの
は、最終段階の引き取り装置である。もし、線速が安定
しなければ、一次冷却条件などに狂いを生じ、その結果
得られる製品の品質にばらつきが生じることになる。す
なわち、引き取り装置は、製品の品質に直結する重要な
役割を果たしている。
【0015】従来の引き取り装置は、一対のキャタピラ
でケーブルを挟み込む、いわゆるキャタピラ型が多く用
いられていた。先行発明に係る架空光ケーブルは、連結
部12、12間において、光ケーブル13が支持線11
よりも若干長くなっている。この架空光ケーブルの引き
取りに、キャタピラ型の引き取り装置を用いた場合、光
ケーブル13と支持線11はキャタピラに挟まれること
で、まったく同じ速度で引き取られるため、光ケーブル
13と支持線11をつないでいる連結部12に負荷がか
かり、連結部12が変形したり裂けたりする恐れがあ
る。また、引き取り装置に挟み込まれる架空光ケーブル
の面積が、ケーブルの長手方向において変動してしま
い、引き取り速度を一定にすることができない。
【0016】キャタピラ型の引き取り装置に対し、円柱
状物の外周面にケーブルを巻き付け、円柱状物を、その
端面の中心に挿通させた軸を中心に回転させることで余
長を吸収できる、いわゆるキャプスタンと呼ばれる装置
がある。キャプスタンを用いた場合、光ケーブル13の
支持線11に対する余長はキャプスタンにより吸収され
るが、剛性の強いケーブルや、表面が滑りやすいケーブ
ルでは、たるみを生じてしまい、キャプスタンから外れ
てしまう可能性がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、余長を持つ架空光ケーブルを製造する装置に
おいて、安定かつ一定速度でケーブルの引き取りができ
る引き取り装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、キャプス
タンと、キャプスタンの光ケーブル進行方向直後に設け
られた一対のキャタピラ型引き取り装置からなる架空光
ケーブルの引き取り装置により解決された。また、かか
る課題は、キャプスタンとキャタピラ型引き取り装置一
つずつを組み合わせたケーブル引き取りシステム一組以
上からなる架空光ケーブルの引き取り装置により解決さ
れた。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明について
詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態例を示すも
のである。図1(a)は、引き取り装置の一例を示すも
のであり、図中符号1はキャプスタン、符号2はキャタ
ピラである。すなわち、この引き取り装置は、キャプス
タン1およびキャタピラ2、2から構成されており、こ
のキャプスタン1とキャタピラ2、2とは、近接した位
置に設けられている。
【0020】キャプスタン1は、端面の直径が30cm
から200cm程度、高さが30cmから200cm程
度の円柱状物であり、端面中心に設けられた軸を中心と
して回動自在に構成されている。キャタピラ2は、無端
ベルト2aおよびコロ2b、2b…から構成されてい
る。無端ベルト2aは、幅5cmから30cm程度の帯
状物を環状にすることで構成されている。コロ2b、2
b…は、無端ベルト2aの幅にほぼ等しい高さを持つ円
柱状物であり、それぞれの端面中心に設けられた軸(図
示せず)を中心に回動するようになっている。コロ2
b、2b…に設けられている軸はそれぞれ、図示しない
フレームに回動自在に取り付けられている。
【0021】また、コロ2b、2b…は、図示しない動
力源に接続されており、コロ2b、2b…を回動させる
ことで、無端ベルト2aを、コロ2b、2b…の軸と直
交する方向へ動かすことができる。この時、全てのコロ
2bが動力源に接続されていてもよいし、一直線上に並
設されているコロ2b、2b…の一部分のみが動力源に
接続されていてもよい。ただし、並設されているコロ2
b、2b…の両端部のコロ2b、2bは、他の中間部の
コロ2b、2b…と比較して、無端ベルト2aに接触し
ている面積が非常に大きいので、両端部のコロ2b、2
bは、ともに動力源に接続されていることが好ましい。
動力源に接続されていないコロ2b、2b…は、無端ベ
ルト2aのガイドの役割を果たす。
【0022】無端ベルト2aとコロ2bの接触面はそれ
ぞれ、十分な摩擦係数を持つように材料を選択すること
で構成してもよいし、あるいは、コロ2bの外周面に、
その軸と平行に複数の凹部を、それぞれが外周面を横断
するようにほぼ等間隔に設け、コロ2bを端面方向から
見たとき、その形状が歯車状となるようにしておき、無
端ベルト2aのコロ2bとの接触面に、コロ2bの凹部
と噛み合うように凸部を設けることで構成してもよい。
【0023】次に、図1(a)に示す引き取り装置の使
用方法について説明する。図1中、符号3は、図2に示
されている架空光ケーブルと同様の構成を有する架空光
ケーブル(以下、ケーブルと略記する)である。すなわ
ち、このケーブル3は、支持線11と連結部12と光ケ
ーブル13とから概略構成されており、光ケーブル13
は、連結部12、12間において、支持線11に対して
若干長くなっている。
【0024】このケーブル3を、キャプスタン1の外周
面にほぼ一周にわたって、支持線11と光ケーブル13
がキャプスタン1に密着するように巻き付ける。これに
より、光ケーブル13の余長は、キャプスタン1により
吸収され、キャプスタン1から離れた直後のケーブル3
は、支持線11および光ケーブル13が、たるみがなく
ピンと張った状態になっている。この状態のケーブル3
を、キャタピラ2、2の間に挟み込み、キャタピラ2、
2を作動させることで、ケーブル3を引き取ることがで
きる。
【0025】この時、キャタピラ2、2の間隔は、間に
挟み込まれるケーブルの太さによって調整することがで
きるようにしておくことが好ましい。また、キャタピラ
2、2は、同じ速度で連動することが好ましい。そのた
め、一つの動力源から二つのキャタピラ2に動力を供給
する、あるいは、コンピューターなどを利用してキャタ
ピラ2、2の速度管理を行うなどの対策が挙げられる。
【0026】すなわち、図1(a)に示した引き取り装
置は、キャプスタン1に、余長を持つケーブル3を、支
持線11と光ケーブル13がキャプスタン1に密着する
ようにほぼ一周にわたり巻き付けることで、キャプスタ
ン1により光ケーブル13の余長分を吸収することがで
き、キャプスタン1を離れた直後の、たるみのないケー
ブル3を、キャタピラ2、2で挟み込み引き取ること
で、ケーブル3を安定に、かつ一定速度で引き取ること
ができる。キャプスタン1を離れた直後にキャタピラ
2、2がケーブル3を挟み込んでいるので、ケーブル3
がキャプスタン1から外れることはない。また、キャプ
スタン1とキャタピラ2、2を組み合わせることで、2
つのキャタピラを用いた引き取り装置では不可能であっ
た、余長を吸収しながらの引き取りを可能にした。
【0027】図1(b)は、引き取り装置の他の例を示
すものであり、図中符号4はキャプスタン、符号5はキ
ャタピラである。すなわち、この引き取り装置は、非常
に近接して設けられているキャプスタン4およびキャタ
ピラ5からなるケーブル引き取りシステム6を二組使用
することで構成されている。
【0028】キャプスタン4は、端面の直径が30cm
から200cm程度、高さが30cmから200cm程
度の円柱状物であり、端面中心に設けられた軸を中心と
して回動自在に構成されている。キャタピラ5は、無端
ベルト5aおよびコロ5b、5b…から構成されてい
る。無端ベルト5aは、幅5cmから30cm程度の帯
状物を環状にすることで構成されている。コロ5b、5
b…は、無端ベルト5aの幅にほぼ等しい高さを持つ円
柱状物であり、それぞれの端面中心に設けられた軸(図
示せず)を中心に回動するようになっている。コロ5
b、5b…に設けられている軸はそれぞれ、図示しない
フレームに回動自在に取り付けられている。
【0029】また、コロ5b、5b…は、図示しない動
力源に接続されており、コロ5b、5b…を回動させる
ことで、無端ベルト5aを、コロ5b、5b…の軸と直
交する方向へ動かすことができる。この時、全てのコロ
5bが動力源に接続されていてもよいし、キャプスタン
4と同心円上に並設されているコロ5b、5b…の一部
分のみが動力源に接続されていてもよい。ただし、並設
されているコロ5b、5b…の両端部のコロ5b、5b
は、他の中間部のコロ5b、5b…と比較して、無端ベ
ルト5aに接触している面積が非常に大きいので、両端
部のコロ5b、5bは、ともに動力源に接続されている
ことが好ましい。動力源に接続されていないコロ5b、
5b…は、無端ベルト5aのガイドの役割を果たす。無
端ベルト4aとコロ4bの接触面はそれぞれ、十分な摩
擦係数を持つように材料を選択することで構成すること
が好ましい。
【0030】次に、図1(b)に示す引き取り装置の使
用方法について説明する。まず、キャプスタン4、4と
キャタピラ5、5を、図1(b)に示したような関係に
配置する。この時、キャタピラ5は、キャプスタン4と
の距離を、密着状態から、ケーブル3が十分通れる程度
まで、変えられるようになっている。ケーブル3を、キ
ャプスタン4、4の外周面に、支持線11と光ケーブル
13がキャプスタン4、4に密着し、キャプスタン4の
端面側から見たときに、その軌跡がほぼZ字状になるよ
うに巻き付ける。これにより、ケーブル3の余長は、キ
ャプスタン4、4により吸収され、キャプスタン4から
離れた直後のケーブル3は、たるみがなくピンと張った
状態になっている。次に、キャタピラ5、5をケーブル
3と密着する位置まで移動させる。すなわち、ケーブル
3をキャプスタン4とキャタピラ5の間に挟み込む。こ
の状態において、キャタピラ5、5を作動させること
で、ケーブル3を引き取ることができる。
【0031】キャタピラ5、5は、ケーブル3がたるん
だり、引っ張られたりすることのないよう、同じ速度で
連動することが好ましい。そのため、一つの動力源から
二つのキャタピラ5に動力を供給する、あるいは、コン
ピューターなどを利用してキャタピラ5、5の速度管理
を行うなどの対策が挙げられる。
【0032】図1(b)に示した引き取り装置の例で
は、キャプスタン4およびキャタピラ5からなるケーブ
ル引き取りシステム6を二組使用することで構成した
が、ケーブル3の余長が吸収され、ケーブル3を安定
に、かつ一定速度で引き取ることができる限りにおい
て、このケーブル引き取りシステム6を三組以上使用し
ても、一組しか使用しなくても差し支えない。
【0033】すなわち、図1(b)に示した引き取り装
置は、キャプスタン4、4に、余長を持つケーブル3
を、支持線11と光ケーブル13がキャプスタン4、4
に密着するように巻き付けることで、キャプスタン4、
4により光ケーブル13の余長分を吸収することがで
き、ケーブル3をキャプスタン4、4とキャタピラ5、
5で挟み込み引き取ることで、ケーブル3を安定に、か
つ一定速度で引き取ることができる。キャプスタン4と
キャタピラ5がケーブル3を挟み込んでいるので、ケー
ブル3がキャプスタン4から外れることはない。また、
キャプスタン4とキャタピラ5を組み合わせることで、
2つのキャタピラを用いた引き取り装置では不可能であ
った、余長を吸収しながらの引き取りを可能にした。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の引
き取り装置によれば、キャプスタンにケーブルをほぼ一
周にわたり巻き付けることで、キャプスタンによりケー
ブルの余長分を吸収することができる。キャプスタンを
通過したケーブルを、一対のキャタピラで挟み込み引き
取ることで、ケーブルを安定に、かつ一定速度で引きと
ることができる。キャプスタンを離れた直後に2つのキ
ャタピラがケーブルを挟み込んでいるので、ケーブルが
キャプスタンから外れることはない。また、キャプスタ
ンと2つのキャタピラを組み合わせることで、2つのキ
ャタピラを用いた引き取り装置では不可能であった、余
長を吸収しながらの引き取りが可能になる。
【0035】また、請求項2記載の引き取り装置によれ
ば、キャプスタンにケーブルを巻き付けると同時に、ケ
ーブルを、キャプスタンとキャタピラで挟み込み引き取
ることで、キャプスタンによりケーブルの余長分を吸収
することができ、ケーブルを安定に、かつ一定速度で引
き取ることができる。キャプスタンとキャタピラがケー
ブルを挟み込んでいるので、ケーブルがキャプスタンか
ら外れることはない。また、キャプスタンとキャタピラ
を組み合わせることで、2つのキャタピラを用いた引き
取り装置では不可能であった、余長を吸収しながらの引
き取りが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の引き取り装置の例を示す概略構成
図。
【図2】 先行発明の架空光ケーブルの一例を示す斜視
図。
【図3】 先行発明の架空光ケーブルの製造装置の一例
を示す構成図。
【図4】 先行発明の製法例における中間製品を示す斜
視図。
【図5】 先行発明の製法例における中間製品を示す斜
視図。
【図6】 図3の要部を拡大して示す構成図。
【符号の説明】
1…キャプスタン、2…キャタピラ、4…キャプスタ
ン、5…キャタピラ、6…ケーブル引き取りシステム、
11…支持線、12…連結部、13…光ケーブル、14
…支持線本体、16…ケーブルコア、18…分離部、2
2…分離部形成装置、23…一次冷却水槽、24…余長
形成プーリ、25…二次冷却水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 裕人 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持線本体と光ケーブルコアとを一括押
    出被覆して、支持線と光ケーブルとを連結部で一体化す
    る押出機と、この押出機から押し出された支持線と光ケ
    ーブルとの連結部の樹脂を、未固化のうちに長手方向に
    断続的に分離する分離装置と、この分離装置により連結
    部が断続的に分離された光ケーブルおよび支持線を冷却
    する一次冷却装置と、この一次冷却装置により冷却され
    た光ケーブルの走行速度を支持線の走行速度よりも速め
    て、光ケーブルにたるみを生じさせる余長付与装置と、
    この余長付与装置により支持線に対してたるみを生じて
    いる光ケーブルを支持線とともに再度冷却する二次冷却
    装置と、この二次冷却装置により冷却固化した架空光ケ
    ーブルを引き取る引き取り装置からなる架空光ケーブル
    の製造装置であって、 該引き取り装置は、架空光ケーブルの余長を吸収するキ
    ャプスタンと、キャプスタンの架空光ケーブル進行方向
    直後に設けられた一対のキャタピラ型引き取り装置から
    なることを特徴とする架空光ケーブルの引き取り装置。
  2. 【請求項2】 支持線本体と光ケーブルコアとを一括押
    出被覆して、支持線と光ケーブルとを連結部で一体化す
    る押出機と、この押出機から押し出された支持線と光ケ
    ーブルとの連結部の樹脂を、未固化のうちに長手方向に
    断続的に分離する分離装置と、この分離装置により連結
    部が断続的に分離された光ケーブルおよび支持線を冷却
    する一次冷却装置と、この一次冷却装置により冷却され
    た光ケーブルの走行速度を支持線の走行速度よりも速め
    て、光ケーブルにたるみを生じさせる余長付与装置と、
    この余長付与装置により支持線に対してたるみを生じて
    いる光ケーブルを支持線とともに再度冷却する二次冷却
    装置と、この二次冷却装置により冷却固化した架空光ケ
    ーブルを引き取る引き取り装置からなる架空光ケーブル
    の製造装置であって、 該引き取り装置は、架空光ケーブルの余長を吸収するキ
    ャプスタンと、キャタピラ型引き取り装置一つずつを組
    み合わせたケーブル引き取りシステム一組以上からなる
    ことを特徴とする架空光ケーブルの引き取り装置。
JP9146900A 1997-06-04 1997-06-04 架空光ケーブルの製造装置 Withdrawn JPH10333004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146900A JPH10333004A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 架空光ケーブルの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146900A JPH10333004A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 架空光ケーブルの製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10333004A true JPH10333004A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15418117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9146900A Withdrawn JPH10333004A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 架空光ケーブルの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10333004A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000028883A (ja) * 1998-06-22 2000-01-28 Siecor Operations Llc 自己支持型光ファイバケ―ブルの製造装置及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000028883A (ja) * 1998-06-22 2000-01-28 Siecor Operations Llc 自己支持型光ファイバケ―ブルの製造装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002124136A (ja) 自己支持型ケーブル及びその製造方法
JP4996001B2 (ja) 自己支持型光ファイバケーブルの製造装置及び方法
JP3070560B2 (ja) 自己支持型光ケーブルの製造方法
JPH10333004A (ja) 架空光ケーブルの製造装置
JPH01245208A (ja) 分割型光ファイバテープ心線の製造方法
JPH10333005A (ja) 架空光ケーブルの製法
JP2000111773A (ja) 架空光ケーブルの製造装置
JPH10333006A (ja) 架空光ファイバケーブルの製法
JP3254386B2 (ja) スリット付き余長入り自己支持型光ケーブルの製造方法
JPH11305092A (ja) 架空光ケーブルの製造装置
JPH10333003A (ja) 架空光ケーブルの製造装置
JPH0954232A (ja) 光ケーブルの製造方法及び製造装置
JPH11305091A (ja) 架空光ケーブルの製造装置
JPH09197223A (ja) 架空光ケーブルとその製法
JP2983841B2 (ja) 自己支持型ケーブル製造装置及び製造方法
JPH11305094A (ja) 架空光ケーブルの製造装置およびその製造法
JPH11305093A (ja) 架空光ケーブルの製造装置およびその製造法
JPH10332998A (ja) 架空光ファイバケーブルとその製法
JP4134500B2 (ja) 光ファイバケーブルの製造方法および製造装置
JPH11344651A (ja) 架空光ケーブル
JPH1138295A (ja) 架空光ケーブルの製法
JP2000121897A (ja) 架空光ケーブルの製造装置
JPS58128238A (ja) ビ−ドリングの製造方法
JPH0886944A (ja) 吊線付光ファイバケーブルの製造方法
JPS6055802B2 (ja) 光通信ケ−ブルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907