JPH11305093A - 架空光ケーブルの製造装置およびその製造法 - Google Patents

架空光ケーブルの製造装置およびその製造法

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JPH11305093A
JPH11305093A JP10115772A JP11577298A JPH11305093A JP H11305093 A JPH11305093 A JP H11305093A JP 10115772 A JP10115772 A JP 10115772A JP 11577298 A JP11577298 A JP 11577298A JP H11305093 A JPH11305093 A JP H11305093A
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cooling tank
temperature
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Yoshiyasu Sato
吉保 佐藤
Naoki Okada
直樹 岡田
Hiroshi Miyaji
浩 宮地
Hiroyuki Sato
広行 佐藤
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造条件の変化に係わりなく安定した品質の
製品を得ることのできる架空光ケーブルの製造装置と製
造法を提供する。 【解決手段】 支持線11と光ケーブル13とが連結部
12で連結、一体化され、この連結部12に長手方向に
断続的に分離部18が形成され、この分離部18におい
て光ケーブル13が支持線11に対してたるみをもった
状態とされている架空光ケーブルを製造するにおいて、
一次冷却水槽30にて冷却後の中間製品Nの温度を温度
測定装置31で測定し、この温度測定値に基づいて前記
一次冷却水槽30の中間製品Nの挿通入り口30bと挿
通出口30dとの距離を変化させることによって一次冷
却水槽30における冷却条件を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、支持線と光ケー
ブルとが連結部で連結、一体化され、かつ光ケーブルに
たるみ(余長)を持たせた、自己支持型の架空光ケーブ
ルの製造装置と製造法に関し、安定した品質の製品を得
ることのできる架空光ケーブルの製造装置と製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に架空光ケーブルとその
製法について特願平8−10436号を提案している。
図3はこの先行発明において提案された架空光ケーブル
の一例を示すものである。この架空光ケーブルは支持線
11と連結部12と光ケーブル13とから概略構成され
ている。支持線11は、亜鉛メッキ鋼撚線などからなる
支持線本体14と、この支持線本体14を被覆するポリ
エチレンなどの合成樹脂からなる被覆体15とから構成
されている。
【0003】連結部12は、支持線11と光ケーブル1
3とを連結、一体化し、これにより光ケーブル13を支
持線11で吊持するためのもので、支持線11の底部か
ら垂下し光ケーブル13の頂部に延びる、連続した厚み
が1〜4mm程度の壁状のものであり、ポリエチレンな
どの合成樹脂から構成されている。また、光ケーブル1
3は、多数本の光ファイバ心線が収容された光ケーブル
コア16とこの光ケーブルコア16を被覆するポリエチ
レンなどの合成樹脂からなるシース17とからなってい
る。
【0004】そして、上記連結部12には、支持線11
に沿って断続的に切り開かれた多数の分離部18、18
…が形成されている。この分離部18の長さは例えば5
0cm程度とされ、相隣接する分離部18、18間の間
隔は例えば5cm程度となっている。
【0005】さらに、この連結部12の分離部18、1
8…の形成位置において光ケーブル13にはたるみが持
たされており、かつこのたるみは支持線11の側方にほ
ぼ交互に方向を変えて形成されている。換言すれば、光
ケーブル13は直線状の支持線11に対して左右方向に
蛇行した状態となっており、この光ケーブル13の蛇行
により支持線11に対して光ケーブル13が約0.1〜
0.7%程度の余長(たるみ)を持つこととなる。そし
て、この構造により、この架空光ケーブルは光ケーブル
13に引張力やこれによる歪が加わることがないか、あ
るいは低減するものとなっている。また、架空布設時に
はケーブル側方からの横風が前記分離部18によって形
成された隙間を通るようになっているため、この横風に
よる揚力(ケーブル上方向に働く力)が発生しにくく、
この結果この揚力に起因するダンシング(ケーブルの低
周波振動)がおこりにくくなっている。
【0006】つぎに、このような架空ケーブルの製造装
置について説明する。図4は、この架空光ケーブルの製
造装置の一例を示すもので、図中符号21はの押出機に
とりつけられた押出被覆用のクロスヘッドダイスであ
る。このクロスヘッドダイス21にはその挿入口から光
ケーブルコア16と支持線本体14とが同時に送り込ま
れ、かつ図示しない樹脂注入装置からポリエチレンなど
の溶融樹脂が供給され、これらが押し出されることによ
って光ケーブルコア16と支持線本体14との周囲に樹
脂が被覆され、かつ連結部12が形成された中間製品N
が得られる。
【0007】この中間製品Nは図5に示すように、支持
線11が下方に位置し、光ケーブル13が上方に位置す
るようにしてクロスヘッドダイス21の出口から連続的
に導き出される。このように重量が重くなる支持線11
を下方に配することにより、その重量により連結部12
がまっすぐな状態となって成形される。
【0008】また、上記クロスヘッドダイス21の出口
側には、分離部形成装置22が設けられている。この分
離部形成装置22は、鋭利な刃物(図示せず)を有し、
この刃物を中間製品Nに向けて断続的に前進あるいは後
退させて、クロスヘッドダイス21から出てきた中間製
品Nの連結部12を構成する樹脂がいまだ半溶融状態に
あるうちにこれに直線状の切り込みを入れ、断続的に分
離部18、18…を形成するものである。この分離部形
成装置22によって、図6に示すように連結部12のほ
ぼ中央に断続的に直線状の分離部18、18…が形成さ
れた中間製品Nは、ついで一次冷却漕23に送られ、こ
こで一次冷却され、その表面部分の樹脂が半固化した状
態となって、余長形成プーリ24に送られる。
【0009】余長形成プーリ24は、直径30cm〜2
00cm程度の円環状のものであって、図中矢印方向に
回転するようになっている。この余長形成プーリ24に
は中間製品Nが一周にわたって巻き付けられて矢印方向
に走行するようになっている。この巻き付けの際、巻き
取りによる張力により図7に示すように余長形成プーリ
24の外周面に支持線11と光ケーブル13とが接する
ことになる。
【0010】光ケーブル13と支持線11とはそれ自体
の直径が異なり、光ケーブル13の直径の方が大きいた
め、余長形成プーリ24に巻き付けられた中間製品Nの
うち、光ケーブル13の巻付直径が支持線11の巻付直
径よりも大きくなる。そして、余長形成プーリ24は所
要速度で回転するので、光ケーブル13の周速度、すな
わち走行速度が支持線11の走行速度よりも速くなるこ
とになる。これにより、中間製品Nを余長形成プーリ2
4に巻き付けることで光ケーブル13の走行速度が支持
線11の走行速度よりも速くなる。
【0011】この両者の走行速度差は、中間製品Nが余
長形成プーリ24から離れて行く際に、光ケーブル13
が分離部18、18…において支持線11から部分的に
切り離されているため、この分離部18、18…におい
てたるみ(余長)となって表れる。このため、余長形成
プーリ24から離れて行く中間製品Nは、その光ケーブ
ル13が分離部18、18…の位置においてたるんだ状
態となり、図3に示すような蛇行状態を呈することにな
る。
【0012】蛇行状態を呈している中間製品Nはただち
に二次冷却漕25に送られ、ここで二次冷却されること
によって完全に冷却され、樹脂が固化され、製品とな
る。かくして、図3に示す外観を有する架空光ケーブル
が連続的に得られ、引き取り装置により引き取られた
後、適宜巻き取りドラムなどに巻き取られる。
【0013】このような製法によれば、一基の製造ライ
ンで光ケーブルコア16および支持線本体14への樹脂
被覆、連結部12の形成ならびに光ケーブル13へのた
るみの形成を一工程で一挙に行うことができ、極めて効
率よく目的とする架空光ケーブルを製造することができ
る。
【0014】ところで、実際に架空光ケーブルを製造す
る場合、製造開始直後は得られた最終製品が良品である
かのチェックなどが行われるため、中間製品Nの線速は
遅かったり一定でなかったりして製造条件が安定しな
い。しかし得られた最終製品が良品であることが確認で
きれば、可能な限り中間製品Nの線速を上げ、一定の線
速の安定した製造条件で製造される。
【0015】一方、中間製品Nの線速が変化すると、一
次冷却漕23内の中間製品Nの滞留時間が変化し、この
結果一次冷却漕23内挿通後の中間製品Nの温度が変化
する。このとき線速が速くなりすぎ、中間製品Nの滞留
時間が短かすぎる場合には、一次冷却の前段階で連結部
12に形成された分離部18、18…が、冷却不十分で
再接着してしまうことがある。また中間製品Nが一次冷
却槽23挿通後に導かれる余長形成プーリ24におい
て、中間製品Nの温度が高いと連結部12、12…が必
要以上に変形し、光ケーブル13のたるみ具合(余長の
形成具合)にばらつきが生じたりすることがある。ま
た、一次冷却が過剰に行われると、中間製品Nは温度が
低くなりすぎて固化してしまうので余長が形成できなく
なることがある。
【0016】このように余長の形成具合には、中間製品
Nの温度が大きく影響する。したがって安定した製造条
件が得られるまでの生産の立ち上がり(生産初期)にお
いては、中間製品Nの線速が安定せず、その温度も安定
しないので、製品歩留まりがわるいといる問題がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、製造条件の変化に係わりなく安定した品質の
製品を得ることのできる架空光ケーブルの製造装置と製
造法を提供することにある。特に製造条件が変動しやす
い生産の立ち上がりにおいて、安定した品質の製品を得
ることができる架空光ケーブルの製造装置と製造法を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては以下のような手段を提案する。第
1の発明は、支持線本体と光ケーブルコアとを一括押出
被覆し、支持線と光ケーブルとが連結部で一体化した中
間製品とする押出機と、この中間製品の連結部の樹脂が
未固化のうちに、この連結部に長手方向に断続的に分離
部を形成する分離部形成装置と、この分離部を有する中
間製品を冷却する一次冷却漕と、この一次冷却漕にて冷
却後の中間製品において、その光ケーブルの走行速度を
支持線の走行速度よりも速めて、この光ケーブルにたる
みを生じさせる余長形成装置と、この余長形成後の中間
製品を再度冷却して製品とする二次冷却漕と、この製品
を引き取る引き取り装置を備えた架空光ケーブルの製造
装置であって、前記一次冷却漕と余長形成装置との間に
は、前記中間製品の温度を測定する温度測定装置が設け
られ、前記一次冷却漕は、その中間製品の入り口と出口
との距離を変化させることによって、この一次冷却漕内
の中間製品の長さを変化させる機構を有することを特徴
とする架空光ケーブルの製造装置である。第2の発明
は、支持線本体と光ケーブルコアとを一括押出被覆し、
支持線と光ケーブルとが連結部で一体化した中間製品と
し、この中間製品の連結部の樹脂が未固化のうちに、こ
の連結部に長手方向に断続的に分離部を形成し、この分
離部を有する中間製品を一次冷却し、この一次冷却後の
中間製品において、その光ケーブルの走行速度を支持線
の走行速度よりも速めて、この光ケーブルにたるみを生
じさせて余長を形成し、この余長形成後の中間製品を二
次冷却して製品とする架空光ケーブルの製造法であっ
て、前記一次冷却後の中間製品の温度を測定し、この温
度測定値に基づいて前記一次冷却条件を変化させて一次
冷却後の中間製品の温度を制御することを特徴とする架
空光ケーブルの製造法である。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の架空光ケーブル
製造装置の一例を示すものであり、1次冷却漕30の構
造と、温度測定装置31を設けたこと以外は、図4に示
した先行発明の装置と同様の構成となっている。図4に
示したものと同様の構成のものは同符号をつけて説明を
簡略化する。
【0020】温度測定装置31は、一次冷却漕30の挿
通出口30d側と余長形成プーリ24との間の所定位置
において、中間製品Nの温度を測定するものである。温
度測定装置31は中間製品Nの温度を測定することがで
きればよく、赤外線温度計などを好適に用いることがで
きる。また、温度測定装置31の配置位置は一次冷却漕
30の挿通出口30d側と余長形成プーリ24との間で
あれば特に限定することはない。
【0021】一次冷却漕30は直方体で、その内部には
冷却水が満たされている。また、その側面30aには中
間製品Nを挿通するための挿通入り口30bが設けら
れ、側面30aに対向する側面30cには、中間製品N
の挿通出口30dが設けられている。これらの挿通入り
口30b、挿通出口30dは、それぞれ中間製品Nが挿
通可能であって、かつ合成ゴム製のパッキンなどが設け
られて水密に閉じられている。
【0022】また前記側面30a、30cの少なくとも
どちらか一方は、その対向状態を保ったまま平行移動で
きるように可動自在に設けられている。すなわち、これ
ら側面30a、30cのどちらか一方あるいは両方を移
動させ、側面30a、30c間の距離(挿通入り口30
bと挿通出口30dとの距離)を例えばの範囲で変化さ
せることによって、中間製品Nの一次冷却漕30内の挿
通長さを0〜10m変化させることができる。すると、
中間製品Nの一次冷却漕30内の滞留時間が変化し、一
次冷却漕30にて冷却後の中間製品Nの温度を調整する
ことができるようになっている。
【0023】上述の温度測定装置31と一次冷却漕30
とは、コンピュータなどの制御装置(図示せず)によっ
て制御されいる。この制御装置は、予め測定した中間製
品Nの線速と温度測定装置31における中間製品Nの温
度測定値との関係と、この中間製品Nの温度測定値と中
間製品Nの一次冷却槽30内の挿通長さ(側面30a、
30c間の距離)との関係が入力されており、温度測定
装置31の温度測定値に基づいて、この一次冷却漕30
の側面30a、30c間の距離を変化させるように設定
されている。つまり、中間製品Nの温度が低すぎる場合
には側面30a、30c間の距離を短くして、中間製品
Nの一次冷却漕30内の挿通長さを短くし、逆に中間製
品Nの温度が高すぎる場合には、前記側面30a、30
c間の距離を長くするように制御されている。
【0024】図2(a)はこのような1次冷却漕の一例
を示した断面図である。一次冷却漕4の側面4aとこれ
と対向する側面4bには、それぞれ中間製品の挿通入り
口と挿通出口とが設けられている。また側面4aは、側
面4bと対向した状態のまま平行移動できるようになっ
ている。したがって側面4aを移動させることで、これ
らの側面4a、4b間の距離(挿通入り口と挿通出口と
の距離)を変更することができるようになっている。
【0025】図2(b)は1次冷却漕の他の例を示す断
面図である。一次冷却漕5において側面5aとこれと対
向する側面5bには、それぞれ中間製品の挿通入り口と
挿通出口とが設けられている。またその底面と、前記側
面5a、5b以外の対向する2つの側面とは、大小2種
類のU字状部材5c、5dが組み合わされて形成されて
いる。U字状部材5c、5dは、それぞれ1次冷却漕5
の底面を形成する長方形板状の底面形成部と、この底面
形成部の2つの短辺からそれぞれ垂設された対向する長
方形板状の側面形成部とからなっている。そしてこれら
のU字状部材5c、5dがそれぞれ複数個ずつ、互い違
いに重ねられて、その外面側はU字状部材5cからな
り、内面側はU字状部材5dからなる二層構造の一次冷
却槽5の底面と2つの側面が形成されている。これらの
U字状部材5c、5dが完全に重なっているときは、側
面5a、5b間の距離はもっとも短かく、U字状部材5
c、5dの重なりをそれぞれ徐々にずらしていくこと
で、側面5a、5b間の距離を長くしていくことができ
る。
【0026】ところで図1に示す装置において、一次冷
却漕30内の冷却水の温度は冷却条件に影響するので、
可能な範囲において一定温度を保つことが好ましい。例
えば、所要温度の冷却水を一次冷却漕30に連続して導
入し、一次冷却槽30内の冷却水を一次冷却槽30上部
からオーバーフローさせる、循環ポンプと水温調節器な
どを用いて冷却水の温度をコントロールすることなどが
できる。
【0027】図1に示す装置においては、温度測定装置
31における中間製品Nの温度の測定と、一次冷却漕3
0内の中間製品Nの挿通長さの調整とを連動して行い、
常に余長形成プーリ24における余長の形成具合を前記
中間製品Nの温度測定値により間接的に管理する以外
は、図4に示した装置とほぼ同様にして実際の製品を製
造することができる。余長の形成具合の管理は、具体的
には以下のようにして行われる。すなわち、製造開始前
に予め中間製品Nの線速と、温度測定装置31の中間製
品Nの温度測定値と、余長形成プーリ24における余長
の形成具合との関係のデータを求め、制御装置に入力し
ておく。そして製造時の中間製品Nの線速と温度測定装
置31の温度測定値に応じて、前記制御装置は前記デー
タに基づいて一次冷却漕30の側面30a、30c間の
距離を調整し、一次冷却漕30内の中間製品Nの挿通長
さを変化させ、常に温度測定装置31において線速に対
応した適切な温度測定値が得られるように制御する。
【0028】このようにすると、一次冷却漕30内挿通
後の中間製品Nは、余長形成プーリ24に送られて余長
が形成されるにおいて、常にその温度が適切に管理され
てるので、中間製品Nの線速が変化しても、余長の形成
具合(余長の長さ)をほぼ一定にすることができ、安定
した製品を得ることができる。このような装置と方法に
よれば、実際に製造中にオンラインで余長の長さを測定
することは難しいが、余長形成プーリ24導入前の温度
を管理し、これに基づいて一次冷却漕30の冷却条件を
調整することによって余長形成プーリ24における余長
の形成具合を間接的に管理することができる。この実施
例においては、制御装置によって中間製品Nの温度を制
御する例について説明したが、制御装置を設けずに、デ
ータに基づく作業員の判断で、前記温度測定装置31の
温度測定値に応じて一次冷却水槽30の側面30a、3
0c間の距離を変化させてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、一次冷却漕にて冷却後の中間製品の温度を測定し、
この温度測定値に基づいて一次冷却漕内の中間製品の長
さを変化させることにより、余長形成装置導入前の中間
製品の温度を管理することができる。このため、この中
間製品の温度管理によって間接的に余長の形成具合を管
理することができ、線速の変化に係わりなく安定した品
質の架空光ケーブルを得ることができる。したがって、
生産立ち上がりにおいて製造条件が安定しない場合にも
不良品の割合が少なく、生産性を向上させることがで
き、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の架空光ケーブルの製造装置の一例を
示す概略構成図。
【図2】 本発明の架空光ケーブルの製造装置の一次冷
却漕の例を示す概略構成図。
【図3】 先行発明の架空光ケーブルの一例を示す斜視
図である。
【図4】 先行発明の架空光ケーブルの製造装置の一例
を示す構成図である。
【図5】 先行発明の製法例における中間製品を示す斜
視図である。
【図6】 先行発明の製法例における中間製品を示す斜
視図である。
【図7】 図4の要部を拡大して示す構成図である。
【符号の説明】
4…一次冷却漕、4a,4b…側面、5…一次冷却漕、
5a,5b…側面、11…支持線、12…連結部、13
…光ケーブル、14…支持線本体、16…ケーブルコ
ア、18…分離部、22…分離部形成装置、24…余長
形成プーリ(余長形成装置)、25…二次冷却漕、30
…一次冷却漕、30a…側面、30b…挿通入り口(入
り口)、30c…側面、30d…挿通出口(出口)、3
1…温度測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 広行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持線本体と光ケーブルコアとを一括押
    出被覆し、支持線と光ケーブルとが連結部で一体化した
    中間製品とする押出機と、 この中間製品の連結部の樹脂が未固化のうちに、この連
    結部に長手方向に断続的に分離部を形成する分離部形成
    装置と、 この分離部を有する中間製品を冷却する一次冷却漕と、 この一次冷却漕にて冷却後の中間製品において、その光
    ケーブルの走行速度を支持線の走行速度よりも速めて、
    この光ケーブルにたるみを生じさせる余長形成装置と、 この余長形成後の中間製品を再度冷却して製品とする二
    次冷却漕と、 この製品を引き取る引き取り装置を備えた架空光ケーブ
    ルの製造装置であって、 前記一次冷却漕と余長形成装置との間には、前記中間製
    品の温度を測定する温度測定装置が設けられ、 前記一次冷却漕は、その中間製品の入り口と出口との距
    離を変化させることによって、この一次冷却漕内の中間
    製品の長さを変化させる機構を有することを特徴とする
    架空光ケーブルの製造装置。
  2. 【請求項2】 支持線本体と光ケーブルコアとを一括押
    出被覆し、支持線と光ケーブルとが連結部で一体化した
    中間製品とし、 この中間製品の連結部の樹脂が未固化のうちに、この連
    結部に長手方向に断続的に分離部を形成し、 この分離部を有する中間製品を一次冷却し、 この一次冷却後の中間製品において、その光ケーブルの
    走行速度を支持線の走行速度よりも速めて、この光ケー
    ブルにたるみを生じさせて余長を形成し、 この余長形成後の中間製品を二次冷却して製品とする架
    空光ケーブルの製造法であって、 前記一次冷却後の中間製品の温度を測定し、この温度測
    定値に基づいて前記一次冷却条件を変化させて一次冷却
    後の中間製品の温度を制御することを特徴とする架空光
    ケーブルの製造法。
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