JPH10332996A - プラスチック光ファイバコード - Google Patents

プラスチック光ファイバコード

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JPH10332996A
JPH10332996A JP9145047A JP14504797A JPH10332996A JP H10332996 A JPH10332996 A JP H10332996A JP 9145047 A JP9145047 A JP 9145047A JP 14504797 A JP14504797 A JP 14504797A JP H10332996 A JPH10332996 A JP H10332996A
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JP
Japan
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coating layer
optical fiber
plastic optical
resin
fiber cord
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Pending
Application number
JP9145047A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Inagaki
朝律 稲垣
Yukako Mizutani
有日子 水谷
Yasunori Sakai
康憲 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性があり、かつ、光コネクタとの接続に
際して十分な接続強度が得られ、さらに燃焼時に有毒ガ
スを発生しないプラスチック光ファイバコードを提供す
ること。 【解決手段】 プラスチック光ファイバFに1次被覆層
1,2次被覆層2及び3次被覆層3が形成される。1次
被覆層1がハロゲンを含まない硬質樹脂により形成され
ると共に、その外径寸法が光コネクタ側のフェルール1
0の収容孔部12の固着部14の内径寸法とほぼ同じに
仕上げられる。2次被覆層2がハロゲンを含まない軟質
樹脂により形成される。3次被覆層3が耐磨耗性に優れ
たハロゲンを含まない硬質樹脂により形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に用い
られるプラスチック光ファイバコードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラスチック光ファイバコードと
しては、例えば、特開昭61−90109号公報に開示
の如くプラスチック光ファイバの外周に1層のみの被覆
を施したものや、特開昭61−185708号公報に開
示の如く多層の被覆を施したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
プラスチック光ファイバによると、その被覆が可塑剤含
有の塩化ビニル樹脂等の軟質樹脂により形成されている
ため、当該コードの柔軟性は確保されるが、その柔軟性
故にコード端部に被覆層を介して光コネクタを圧着し、
又は、接着した場合にその固着強度に劣るという問題が
ある。逆に被覆を可塑剤を含まない塩化ビニル樹脂等の
硬質樹脂により形成した場合は、光コネクタとの固着強
度は強くなるが、当該コードの柔軟性に劣るという問題
がある。
【0004】また、後者のプラスチック光ファイバコー
ドによると、外側の層になるほど大きな曲げ弾性率、即
ち、硬質の樹脂が用いられているため、上述のプラスチ
ック光ファイバコードよりも柔軟性は向上する。しかし
ながら、光コネクタに接続することができるコードの外
径寸法には制約がある一方で、多層の被覆を施した場合
にはその外径寸法が大きくなるため、光コネクタとの接
続に支障が生じるという問題がある。
【0005】また、被覆層にハロゲンを含む樹脂、例え
ば、塩化ビニル樹脂等を用いた場合には、このコードが
燃焼した場合に、ハロゲンを含む有毒ガスを発生する恐
れがある。
【0006】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、柔軟性があり、かつ、十分
な接続強度をもって光コネクタと接続することが可能で
あり、さらに燃焼時に有毒ガスを発生しないプラスチッ
ク光ファイバコードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明のプラスチック光ファイバコードは、プラ
スチック光ファイバの外周にその内側から順に1次被覆
層,2次被覆層及び3次被覆層が形成され、その端部が
光コネクタ側のフェルールの収容孔部内に挿通されると
共に、被覆層を介してその収容孔部に固着されるプラス
チック光ファイバコードであって、前記1次被覆層をハ
ロゲンを含まない硬質樹脂により形成すると共に、その
外径寸法を前記収容孔部の固着部の内径寸法とほぼ同じ
に仕上げ、前記2次被覆層をハロゲンを含まない軟質樹
脂により形成し、前記3次被覆層を耐磨耗性に優れたハ
ロゲンを含まない硬質樹脂により形成したことを特徴と
する。
【0008】また、前記1次被覆層を、可塑剤を含まな
い硬質樹脂により形成してもよい。
【0009】なお、前記1次被覆層を、ポリエチレン,
ポリプロピレン又はナイロンのうちのいずれかの樹脂に
より形成し、前記2次被覆層を、エチレン−αオレフィ
ン共重合体樹脂又はスチレン系エラストマーにより形成
し、前記3次被覆層を、オレフィン系樹脂,酸グラフト
変成ポリオレフィン樹脂,ナイロン,ポリウレタン又は
ポリエステルのうちのいずれかの樹脂により形成しても
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる第1実施
形態のプラスチック光ファイバコードについて説明す
る。
【0011】このプラスチック光ファイバコードは、図
1に示すように、プラスチック光ファイバFの外周にそ
の内側から順に1次被覆層1,2次被覆層2及び3次被
覆層3が形成されている。
【0012】上記プラスチック光ファイバFは、ポリメ
タクリル酸メチル(PMMA)等よりなるコアの外周に
フッ素樹脂等よりなるクラッドを被覆した周知構造のも
のであり、その外径はおよそ0.5〜1.0mmであ
る。
【0013】1次被覆層1は、難燃性があり、ヤング率
が大きく、かつ、可塑剤が混入されず、さらに、ハロゲ
ンを含まない硬質樹脂を押出被覆することにより形成さ
れ、その外径寸法は、後述する光コネクタ側のフェルー
ル10の収容孔部12の固着部14の内径寸法とほぼ同
じ程度に仕上げられる。通常、上記外径寸法が0.5〜
1.0mmのプラスチック光ファイバFに対して、1次
被覆層1の外径寸法は、およそ1.0〜2.2mmに仕
上げられる。
【0014】1次被覆層1に用いられる樹脂の硬度は、
そのJIS硬度Aが90以上、被覆加工性を考慮すると
好ましくは、JIS硬度Aが90以上100以下のもの
が好ましい。
【0015】このような樹脂として、高密度ポリエチレ
ン,直鎖状の低密度ポリエチレン,ポリプロピレンの中
から選択される1種又は2種類以上のオレフィン系樹脂
100重量部に対して、水酸化アルミニウム,水酸化マ
グネシウム,水酸化カルシウム,ハイドロタルサイト類
等の金属水酸化物30〜200重量部を混入したものが
挙げられる。
【0016】また、高密度ポリエチレン,直鎖状の低密
度ポリエチレン,ポリプロピレンの中から選択される1
種又は2種類以上のオレフィン系樹脂100重量部に対
して、スチレン系エラストマーなどのエラストマー又は
エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA),エチレンエチ
ルアクリレート共重合体(EEA)などのエチレン−α
オレフィン共重合体又は水添SBR,EPRなどのゴム
の中から選択される1種又は2種類以上の軟質化物1〜
100重量部、水酸化マグネシウム,水酸化カルシウ
ム,ハイドロタルサイト類等の1種又は2種類の金属水
酸化物30〜400重量部を混入したものも挙げられ
る。なお、耐寒性を向上させる場合には、スチレン系エ
ラストマーなどのエラストマー,エチレン酢酸ビニル共
重合体(EVA),エチレンエチルアクリレート共重合
体(EEA)などのエチレン−αオレフィン共重合体を
混入するとよい。
【0017】なお、金属水酸化物は、耐水性、機械的性
質を考慮して、その平均粒子径は、0.1〜5μmの範
囲が適しており、より好ましくは、0.5〜2μmの範
囲が適している。また、その分散性等を考慮して脂肪酸
金属塩、シランカップリング剤、チタネートカップリン
グ剤等で表面処理したものを用いてもよい。
【0018】その他にも、ポリアミド系樹脂であるナイ
ロンも用いることができる。
【0019】上記2次被覆層2は、難燃性があり、かつ
ハロゲンを含まない軟質樹脂を押出被覆することにより
形成され、その外径寸法は、2.0〜3.2mmに仕上
げられる。
【0020】また、その硬度は、JIS硬度Aが90以
下、その中でもより柔らかい樹脂、例えば、JIS硬度
Aが50以上85以下のものを用いるのが好ましい。
【0021】このような樹脂としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体,エチレン−エチルアクリレート共重合
体,エチレン−プロピレン共重合体,エチレン−メチル
メタクリレート共重合体又はエチレン−プロピレン−ジ
エン共重合体などの中から選択される1種又は2種以上
のエチレン−αオレフィン共重合体100重量部に対し
て、水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム,ハイドロ
タルサイト類等の1種又は2種類の金属水酸化物50〜
400重量部を混入したもの等が挙げられる。
【0022】なお、上述の場合と同様に、金属水酸化物
は、耐水性、機械的性質を考慮して、その平均粒子径
は、0.1〜5μmの範囲が適しており、より好ましく
は、0.5〜2μmの範囲が適している。また、その分
散性等を考慮して脂肪酸金属塩、シランカップリング
剤、チタネートカップリング剤等で表面処理したものを
用いてもよい。
【0023】その他、スチレン系エラストマーを用いて
もよい。
【0024】3次被覆層3は、耐磨耗性に優れたハロゲ
ンを含まない硬質樹脂を押出被覆することにより形成さ
れ、その外径寸法が、2.1〜3.5mmに仕上げられ
る。
【0025】また、その硬度は、JIS硬度Aが90以
上、被覆加工性を考慮するとより好ましくは、90以上
100以下の硬質ものがよい。
【0026】このような樹脂としては、高密度ポリエチ
レン,直鎖状の低密度ポリエチレン,ポリプロピレン等
のオレフィン系樹脂や酸グラフト変性ポリオレフィン樹
脂が挙げられる。
【0027】その他,ナイロン(ポリアミド系樹脂),
ポリウレタン,ポリエステル等も挙げられ、この場合に
は2次被覆層との接着性を向上させるために、酸グラフ
ト変性ポリオレフィン樹脂又はアイオノマーのような接
着性樹脂を混入してもよい。
【0028】なお、上記1次被覆層1,2次被覆層2及
び3次被覆層3を形成する樹脂は必要に応じて架橋させ
てもよく、また、必要に応じてその特性を低下させない
範囲で、シリカ,カーボンブラック,酸化アンチモン,
ホウ酸亜鉛等の難燃助剤やその他酸化防止剤,分散剤,
銅害防止剤,着色剤,滑材,充填材,架橋剤等を混入し
てもよい。
【0029】また、3次被覆層3のさらに外周に保護被
覆層を形成してもよい。
【0030】なお、このようなプラスチック光ファイバ
コードにおいて、1次被覆層1の断面積がS1,ヤング
率がE1である場合、その破断強度は(S1×E1)で表
され、2次被覆層2の断面積がS2,ヤング率がE2であ
る場合、その破断強度は(S2×E2)で表され、3次被
覆層3の断面積がS3,ヤング率がE3である場合、その
破断強度は(S3×E3)で表され、軟質樹脂により形成
される2次被覆層2の破断強度(S2×E2)が、硬質樹
脂により形成される1次被覆層1及び3次被覆層3のそ
れぞれの破断強度(S1×E1),(S3×E3)よりも大
きい方が、このコードの柔軟性となる。
【0031】つまり、このようなプラスチック光ファイ
バコードをより柔軟にするためには、硬質樹脂により形
成された1次被覆層1及び3次被覆層3がより薄く、2
次被覆層2がより厚ければよい。したがって、一般的に
必要とされる柔軟性を得るためには、2次被覆層2の断
面積を1次被覆層1及び2次被覆層2のそれぞれの断面
積よりも大きくするのがよい。
【0032】かかるプラスチック光ファイバが接続され
る光コネクタは、通常、図2に示すような金属製フェル
ール10を備えている。このフェルール10は、筒状に
形成され、その基端側から先端側にかけて貫通する収容
孔部12が形成されている。その収容孔部12の先端側
は、その内径寸法がプラスチック光ファイバFの外径寸
法とほぼ同じ大きさに仕上げられたファイバ収容部13
とされ、また、その基端側は、ファイバ収容部13より
も大きな内径の固着部14とされている。また、これら
ファイバ収容部13と固着部14の間には、そのファイ
バ収容部13側に向かって順次縮径するガイド部15が
形成されている。
【0033】このフェルール10とプラスチック光ファ
イバコードとの接続について説明すると、まず、プラス
チック光ファイバコード端部の2次被覆層2及び3次被
覆層3が剥離されて、その端部から所定の長さに亘って
1次被覆層1が露出される。さらに、当該露出された1
次被覆層1のコード端部側が剥離されて、露出した1次
被覆層1の先端側にプラスチック光ファイバFが露出さ
れている。即ち、コード端部には、その先端側から順に
プラスチック光ファイバFと1次被覆層1が露出してい
る。
【0034】そして、プラスチック光ファイバコードを
収容孔部12の基端側より挿入すると、コード端部に露
出した光ファイバFがガイド部15によりファイバ収容
部13に導かれてそこに収容される。また、コード端部
に露出した1次被覆層1の端面がガイド部15に当接さ
れ、その露出した1次被覆層1が固着部14に収容され
る。この状態で、フェルール10の基端側を図2の矢符
Aに示す位置でカシメることにより、1次被覆層1が固
着部14に圧接され、1次被覆層1を介してプラスチッ
ク光ファイバコードがフェルール10に固着されること
になる。
【0035】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバコードによると、2次被覆層2を軟質樹脂により
形成しているため、プラスチック光ファイバFの被覆全
てを硬質樹脂により形成している場合と比べて、コード
の柔軟性に優れる。
【0036】これと同時に、最も外側の層である3次被
覆層3を、耐磨耗性に優れた硬質樹脂により形成してい
るため、コードの耐磨耗性にも優れる。なお、3次被覆
層3を、高密度ポリエチレン,直鎖状の低密度ポリエチ
レン,ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や酸グラフ
ト変性ポリオレフィン樹脂により形成した場合は、若干
耐磨耗性に劣るがコスト削減が図られる一方、ナイロン
(ポリアミド系樹脂),ポリウレタン,ポリエステルに
より形成した場合は、耐磨耗性に優れる。
【0037】しかも、最も内側の層である1次被覆層1
が硬質樹脂により形成されると共に、その内径寸法が、
フェルール10の収容孔部12の固着部14の内径寸法
とほぼ同じ大きさに仕上げられているため、1次被覆層
1を露出させたコード端部を収容孔部12に挿通させて
固着部に固着することができる。このように硬質樹脂に
より形成された1次被覆層1を介して固着しているた
め、軟質樹脂により形成された被覆を介して固着する場
合と比べて、接続強度が強くなる。しかも、フェルール
10の基端側を圧着した場合に生じやすい、プラスチッ
ク光ファイバFの変形を防止することもできる。
【0038】また、従来、可塑剤を混入したポリ塩化ビ
ニル等をプラスチック光ファイバFに接触して被覆して
いた場合には、その可塑剤が光ファイバFに移行してそ
の光伝送損失の増加を招く恐れがあったが、本実施形態
では、1次被覆層1に、可塑剤を含まない硬質樹脂を用
いているため、それに起因する光伝送損失の増加を防止
することができる。
【0039】さらに、プラスチック光ファイバFの各被
覆層1〜3に、塩化ビニル樹脂等のハロゲンを含む樹脂
を用いていないため、燃焼時にハロゲンを含む有毒ガス
を発生しない。
【0040】したがって、コードの柔軟性確保と、耐磨
耗性確保と、光コネクタとの接続強度確保と、光伝送損
失の低減化さらに、燃焼時の有毒ガス発生防止が同時に
達成される。
【0041】なお、上記第1実施形態では、プラスチッ
ク光ファイバコードとフェルール10とをカシメ固定に
より接続した場合で説明したが、光ファイバコードの1
次被覆層1とフェルール10の収容孔部12とを、接着
剤により固着した場合であって、1次被覆層1が硬質樹
脂により形成されているため、それらの接続強度は同様
に強固である。
【0042】なお、上記実施形態では、プラスチック光
ファイバコードとフェルール10とをカシメ固定により
接続した場合で説明したが、光ファイバコードの被覆層
とフェルール10の収容孔部12とを、接着剤により固
着した場合であっても、それらの接続強度は同様に強固
である。
【0043】下記に、第1実施形態に係るプラスチック
光ファイバコードの1次〜3次被覆層1〜3の配合例を
示しておく。
【0044】即ち、第1の配合例では、1次被覆層1が
高密度ポリエチレン100重量部に対して水酸化マグネ
シウム140重量部,酸化防止剤1重量部,滑材1重量
部を添加した樹脂により形成され、2次被覆層2がエチ
レン−αオレフィン共重合体100重量部よりなる樹脂
により形成され、3次被覆層3が高密度ポリエチレン1
00重量部よりなる樹脂により形成される。
【0045】また、第2の配合例では、1次被覆層1が
ポリプロピレン100重量部に対して水酸化アルミニウ
ム120〜140重量部,酸化防止剤1重量部,滑材1
重量部を添加した樹脂により形成され、2次被覆層2が
スチレン系エラストマー100重量部よりなる樹脂によ
り形成され、3次被覆層3がポリプロピレンにより形成
される。
【0046】第3の配合例では、1次被覆層1が高密度
ポリエチレン100重量部に対して水酸化マグネシウム
140重量部,酸化防止剤1重量部,滑材1重量部を添
加した樹脂により形成され、2次被覆層2がエチレン−
αオレフィン共重合体100重量部よりなる樹脂により
形成され、3次被覆層3がポリアミド100重量部より
なる樹脂により形成される。
【0047】第4の配合例では、1次被覆層1がポリプ
ロピレン100重量部に対して水酸化アルミニウム12
0〜140重量部,酸化防止剤1重量部,滑材1重量部
を添加した樹脂により形成され、2次被覆層2がスチレ
ン系エラストマーにより形成され、3次被覆層3がナイ
ロン又はポリウレタン又はポリエステルエラストマーに
より形成される。
【0048】上記の各配合例による光ファイバコードに
よると、被覆層がハロゲンを含んでいないため、燃焼時
にハロゲンを含む有毒ガスを発生することはない。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
のプラスチック光ファイバコードによると、1次被覆層
を硬質樹脂により形成し、2次被覆層を軟質樹脂により
形成し、3次被覆層を耐磨耗性に優れた硬質樹脂により
形成しているため、被覆層全てを軟質樹脂により形成し
た場合と比べてコードの柔軟性に優れる。また、1次被
覆層を硬質樹脂により形成すると共に、その外径寸法を
収容孔部の固着部の内径寸法とほぼ同じに仕上げている
ため、その1次被覆層を露出させたコード端部を収容孔
部に挿通し、1次被覆層を介して収容孔部の固着部に固
着することができ、十分な接続強度をもって光コネクタ
と接続することができる。さらに、3次被覆層を耐磨耗
性に優れた硬質樹脂により形成しているため、このコー
ドの耐磨耗性も確保できる。さらに、1次〜3次被覆層
をハロゲンを含まない樹脂により形成しているため、こ
のコードの燃焼時にハロゲンを含む有毒ガスを発生する
こともない。
【0050】なお、従来、被覆層の最も内側の被覆層を
可塑剤を混入した樹脂により形成した場合には、その可
塑剤が光ファイバに移行することによって、その光ファ
イバの光伝送損失が増加することがあった。そこで、1
次被覆層を、可塑剤を含まない硬質樹脂により形成する
と、可塑剤の移行による光ファイバの光伝送損失の増加
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態のプラスチック光
ファイバコードを示す断面図である。
【図2】同上のプラスチック光ファイバコードとフェル
ールとの接続状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 1次被覆層 2 2次被覆層 3 3次被覆層 10 フェルール 12 収容孔部 14 固着部 F プラスチック光ファイバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック光ファイバの外周にその内
    側から順に1次被覆層,2次被覆層及び3次被覆層が形
    成され、その端部が光コネクタ側のフェルールの収容孔
    部内に挿通されると共に、被覆層を介してその収容孔部
    に固着されるプラスチック光ファイバコードであって、 前記1次被覆層をハロゲンを含まない硬質樹脂により形
    成すると共に、その外径寸法を前記収容孔部の固着部の
    内径寸法とほぼ同じに仕上げ、 前記2次被覆層をハロゲンを含まない軟質樹脂により形
    成し、 前記3次被覆層を耐磨耗性に優れたハロゲンを含まない
    硬質樹脂により形成したことを特徴とするプラスチック
    光ファイバコード。
  2. 【請求項2】 前記1次被覆層を、可塑剤を含まない硬
    質樹脂により形成したことを特徴とする請求項1記載の
    プラスチック光ファイバコード。
  3. 【請求項3】 前記1次被覆層を、ポリエチレン,ポリ
    プロピレン又はナイロンのうちのいずれかの樹脂により
    形成し、 前記2次被覆層を、エチレン−αオレフィン共重合体樹
    脂又はスチレン系エラストマーにより形成し、 前記3次被覆層を、オレフィン系樹脂,酸グラフト変成
    ポリオレフィン樹脂,ナイロン,ポリウレタン又はポリ
    エステルのうちのいずれかの樹脂により形成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のプラスチック光ファイ
    バコード。
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