JPH10331128A - 潜堤用消波ブロック及び潜堤 - Google Patents

潜堤用消波ブロック及び潜堤

Info

Publication number
JPH10331128A
JPH10331128A JP15617997A JP15617997A JPH10331128A JP H10331128 A JPH10331128 A JP H10331128A JP 15617997 A JP15617997 A JP 15617997A JP 15617997 A JP15617997 A JP 15617997A JP H10331128 A JPH10331128 A JP H10331128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
block
submerged
dissipating
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15617997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Okuzono
英明 奥薗
Akihiro Yajima
昭弘 矢島
Hiroaki Wagahara
弘昭 我原
Mikio Takahashi
幹夫 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tetra Co Ltd
Original Assignee
Tetra Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tetra Co Ltd filed Critical Tetra Co Ltd
Priority to JP15617997A priority Critical patent/JPH10331128A/ja
Publication of JPH10331128A publication Critical patent/JPH10331128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波浪エネルギーの低減効果が高くて、特に満
潮時に天端上水深の深い干満時の潮位差の大きな水域に
構築される潜堤に設置したときに、波浪を効果的に減衰
させて、伝達波高を小さく抑制できる潜堤用消波ブロッ
ク、及び該消波ブロックを設置した潜堤の提供。 【解決手段】 立方形、直方形又はその他の四角柱形を
なすブロックの内部に外部に向かって開放している凹部
を有する潜堤用消波ブロックであって該凹部がブロック
の上面及び該上面を挟んで対向している2つの側面の3
つの面で外方に向かって開放している本発明の潜堤用消
波ブロック、方形の底面と該底面から上方に向かって突
出している突出部を有する潜堤用消波ブロックであって
該突出部が底面の対向する2つの辺部の内側でそれらの
辺部と平行に底面に沿って延びながら上方に向かって突
出している壁状体からなる本発明の潜堤用消波ブロッ
ク、並びにその消波ブロックの少なくとも一種を設置し
た本発明の潜堤によって、上記の課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜堤用消波ブロッ
クおよびそれを設置した潜堤に関する。より詳細には、
本発明は、来襲波が砕波する直前または直後に、渦を積
極的に誘発したり、波浪の流れの方向転換、波の分流、
細流化、小衝突などを積極的に生じさせて、波浪を減衰
させ、伝達波高を小さく抑制することのできる潜堤用消
波ブロックおよびそれを設置した潜堤に関する。
【0002】
【従来の技術】波浪が岸に到達する前にそのエネルギー
を減衰させて、岸の侵食や護岸の破損などを防止するた
めに、海中などの水域に潜堤を構築することが従来から
広く行われている。通常の潜堤は、景観を考慮して、低
潮位時でも潜堤が水面に現れることのないようにして水
中に構築されており、そのため潜堤の天端上水深は低潮
位時を基準にして決められている。その結果、特に潮位
変動の大きい水域では、高潮位時に潜堤の天端上水深が
大きくなって、高潮位時に潜堤が来襲波の砕波作用やエ
ネルギーの低減作用を十分に発揮できず、伝達波高を小
さく抑えるという潜堤本来の機能を果たし得なくなって
いる。そのため、低潮位時のみならず、高潮位時にも伝
達波高を小さく抑え得る潜堤が従来から強く求められて
いる。特に、九州沿岸や太平洋側沿岸などのような潮位
変動の大きい海域ではそのような潜堤に対する要望が極
めて強くなっているが、そのような要望を十分に満たす
潜堤は従来開発されていないのが実情である。また、伝
達波高を低く抑え得ると共に、水棲生物の生育をも促進
できる潜堤が、水域環境の浄化、保全、水産資源の増殖
などの点から強く要望されているが、そのような潜堤は
従来開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、低潮位時だけではなく、高潮位時においても、
来襲波の砕波作用やエネルギーの低減作用を十分に発揮
して、伝達波高を小さく抑えることができる潜堤、およ
びそのための消波部材を提供することである。さらに、
本発明の目的は、上記した伝達波高の抑制作用と併せ
て、水域環境の浄化、保全、水産資源の増殖などを促進
し得る潜堤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは、潜堤の形状、構造、材質、水域での潜堤
の設置方式、潜堤用の部材などについて多面的に検討を
重ねてきた。その結果、外部に向かって開放する凹部を
有する特定の消波ブロックおよび/または方形の底面上
に特定の壁状構造からなる突出部を有する消波ブロック
を潜堤の天端に配置すると、低潮位時だけではなく、潜
堤の天端上水深の大きな高潮位時であっても、来襲波の
砕波、方向転換、分流、細流化、小衝突などを十分に生
起させて、来襲波のエネルギーの低減を促進すると共
に、伝達波高を小さく抑制できることを見出した。ま
た、本発明者らは、その際に、上記した特定の消波ブロ
ックと共に水棲生物の生育促進機能を有する部材を用い
て潜堤を構築すると、上記した来襲波のエネルギーの低
減や伝達波高の抑制と併せて、水域環境の浄化、保全、
水産資源の増殖が同時にはかれることを見出し、それら
の知見に基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、立方形、直方形また
はその他の四角柱形をなすブロックの内部に外部に向か
って開放している凹部を有する潜堤用消波ブロックであ
って、前記凹部が、ブロックの上面および該上面を挟ん
で対向している2つの側面の3つの面で外方に向かって
開放していることを特徴とする潜堤用消波ブロックであ
る。
【0006】そして、本発明は、方形の底面と、前記底
面から上方に向かって突出している突出部を有する潜堤
用消波ブロックであって、前記突出部が、底面の対向す
る2つの辺部の内側でそれらの辺部と平行に底面に沿っ
て延びながら上方に向かって突出している壁状体からな
ることを特徴とする潜堤用消波ブロックである。
【0007】そして、本発明は、上記した潜堤用消波ブ
ロックの1種または2種以上を、連接させてまたは間隔
をあけて設置してあることを特徴とする潜堤である。そ
して、該潜堤用消波ブロックは、好ましくは、潜堤の天
端に設置される。さらに、本発明は、潜堤の少なくとも
一部を、上記した潜堤用消波ブロックの1種または2種
以上と共に、水棲生物の生息促進機能を有する開放型部
材を用いて形成してあることを特徴とする潜堤である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明の潜堤用消波ブロックは、 ○ 立方形、直方形またはその他の四角柱形をなすブロ
ックの内部に外部に向かって開放している凹部を有する
潜堤用消波ブロックであって、前記凹部が、ブロックの
上面および該上面を挟んで対向している2つの側面の3
つの面で外方に向かって開放している潜堤用消波ブロッ
ク(以下これを「消波ブロックA」という);或いは、 ○ 方形の底面と、前記底面から上方に向かって突出し
ている突出部を有する潜堤用消波ブロックであって、前
記突出部が、底面の対向する2つの辺部の内側でそれら
の辺部と平行に底面に沿って延びながら上方に向かって
突出している壁状体からなる潜堤用消波ブロック(以下
これを「消波ブロックB」という);である。
【0009】まず、本発明の消波ブロックAについて説
明する。ここで、本発明でいう「立方形、直方形または
その他の四角柱形をなすブロック」とは、凹部を設ける
前のブロックの形状(すなわち凹部を設けてないものと
仮定したときのブロックの形状)が、立方形、直方形ま
たはその他の四角柱形であることを意味する。その場合
に前記の「その他の四角柱形」とは、立方形または直方
形以外の四角柱形ブロックであって、ブロックの長さ方
向に直角な断面の形状が、正方形または長方形以外であ
る四角形をなす四角柱をいい、これには、例えば、該断
面の形状が、隣接する2つの内角が直角で残りの2つの
内角が直角でない四角形や、台形などである四角柱形な
どが含まれる。また、本発明でいう「外方に向かって開
放している凹部」とは、消波ブロックの内部に形成され
ている凹部が外方と連通していて、その連通部分を通し
て凹部への波浪や水の出入が可能になっている凹部をい
う。
【0010】そして、本発明の消波ブロックAでは、上
記した凹部は、ブロックの上面および該上面を挟んで対
向している2つの側面の3つの面で外方に向かって開放
している。本発明の消波ブロックAでは、消波ブロック
Aにおける各部の寸法、具体的には、立方形の消波ブロ
ックAにおける一辺の長さ、直方形およびその他の四角
柱形の消波ブロックAにおける縦、横および長さ、消波
ブロックA内に設けてある凹部の大きさや凹部の外部へ
の開放部分(連通部分)の大きさなどは特に制限され
ず、消波ブロックAを設置する潜堤の構造や規模、その
潜堤を構築する干満時の水深差、潜堤を構築する水域の
波浪の状態などの種々の状況に応じて、適宜決めること
ができる。そのうちでも、本発明の消波ブロックAにお
いては、消波機能、取り扱い性、設置のし易さ、製造の
容易性などの点から、一般には、消波ブロックAを構成
する上記した立方形、直方形または他の四角柱形におけ
る最短辺の寸法および最長辺の寸法が、いずれも約10
0〜1,000cmの範囲であるようにすることが好ま
しい。
【0011】そして、消波ブロックAにおける外方に向
かって開放した凹部の形状は、該凹部が上面と該上面を
挟んで対向している2つの側面の3つの面で外方に向か
って開放している限りは、特に制限されず、消波ブロッ
クAを設置する潜堤の構造や規模、その潜堤を構築する
水域の状態、特に干満時の水深差や波浪の強さ、潜堤へ
の消波ブロックの設置数や設置方式などに応じて決める
ことができる。消波ブロックAの凹部が上面と該上面を
挟んで対向している2つの側面の3つの面で外方に向か
って開放していることによって、波浪の方向転換、分
流、細流化、小衝突などが十分に行われて、その消波機
能、すなわち波浪のエネルギー低減機能や伝達波高の抑
制機能を十分に発揮させることが可能になり、しかも消
波ブロックの製造が容易になり、且つ消波ブロックを経
済的なコストで製造することができる。
【0012】また、消波ブロックAにおける凹部は、例
えば、入口部分と奥部分とがほぼ同じ寸法であっても、
入口部分が狭くて奥が広くなっていても、または入口部
分が広くて奥が狭くなっていてもよい。また、消波ブロ
ックAの凹部の内面壁は、複数の平面から形成されてい
ても、曲面から形成されていても、または平面と曲面と
の組み合わせて形成されていてもよい。さらに、消波ブ
ロックAの凹部内には、その消波効果を増すために、必
要に応じて、任意形状の1個または2個以上の突起など
を設けておいてもよい。また、消波ブロックAの強度を
増すために、場合により凹部内に補強壁などを設けても
よい。
【0013】何ら限定されるものではないが、本発明の
消波ブロックAの例としては、図1の〜に示すよう
なものを挙げることができる。図1の〜の消波ブロ
ックAは、いずれも、凹部を形成してない状態のときに
立方形または直方形を呈するブロックに、上面とそれを
挟んで対向する2つの側面(図1では全面と後面に位置
する2つの側面)の3つの面で外方に向かって開放して
いる凹部1を有する消波ブロックの例を示したものであ
る。そして、図1のの消波ブロックAにおいては、そ
の凹部1の内面壁は複数の平面から形成された形状でな
っており、かつ凹部1の開口部2と奥とがほぼ同じ大き
さになっている。また、図1のおよびの消波ブロッ
クAにおいては、その凹部1の内面壁は曲面から形成さ
れた形状になっており、凹部1の開口部2が狭くて奥部
分が広くなった形状になっている。また、図1のと
の消波ブロックAにおいては、その凹部1の内面壁は中
央から一方に片寄った曲面状の形状となっており、凹部
1の開口部2がやや広くて奥の部分がやや狭くなった形
状になっている。そして、図1の〜の消波ブロック
Aは、凹部1を形成してない状態では立方形または直方
形を呈するブロックからなっているために、凹部1を挟
んで対向している2つの壁3と4の高さが同じかほぼ同
じになっている。
【0014】また、図1のおよびの消波ブロックA
は、凹部1を形成してない状態のときに立方形または直
方形ではない四角柱形を呈するブロックに、水平でない
上面とそれを挟んで対向する2つの面(図1では前面と
後面)の3つの面で外方に向かって開放している凹部1
を有する消波ブロックの例を示したものである。そし
て、図1のの消波ブロックAにおいては、その凹部1
の内面壁は複数の平面から形成された形状でなってお
り、かつ凹部1の開口部2と奥とがほぼ同じ寸法となっ
ている。また、図1のの消波ブロックAにおいては、
その凹部1の内面壁は平面から形成された形状になって
おり、凹部1の開口部2が狭くて奥が広がった形状とな
っている。そして、図1のおよびの消波ブロックA
は、凹部1を形成してない状態では立方形および直方形
以外の四角柱形のブロックからなっているために、凹部
1を挟んで対向している一方の壁3の高さがもう一方の
壁4よりも低くなっている。また、図1のの消波ブロ
ックAは、図1のに示す消波ブロックAの凹部1内
に、波浪の消波機能を一層向上させるために、複数の突
起5を設けたものである。
【0015】さらに、図示はしていないが、凹部1を形
成してない状態では立方形または直方形を呈する消波ブ
ロックAにおいて、その凹部1の形状は、図1の〜
に示したものに限定されず、例えば、図1のに示した
ような形状であっても、またはそれ以外の形状であって
もよい。さらに、凹部1を形成してない状態では立方形
および直方形以外の他の四角柱形を呈する消波ブロック
Aにおいて、その凹部1の形状は、図1のおよびに
示したものに限定されず、例えば、図1の〜に示し
たような形状であっても、またはそれ以外の形状であっ
てもよい。また、図1の〜の消波ブロックAにおい
ても凹部1内に、図1ので示したように、多数の任意
形状の突起を設けておいてもよい。
【0016】次に、本発明の消波ブロックBについて具
体的に説明する。本発明の消波ブロックBには、方形の
底面と、前記底面から上方に向かって突出している突出
部を有する潜堤用消波ブロックであって、前記突出部
が、底面の対向する2つの辺部の内側でそれらの辺部と
平行に底面に沿って延びながら上方に向かって突出して
いる壁状体からなる潜堤用消波ブロックであれば、その
いずれもが包含される。
【0017】そして、本発明の消波ブロックBでは、方
形の底面は正方形であっても、または長方形であっても
よい。また方形の底面の辺の寸法も特に制限されない。
消波ブロックBが配置される潜堤の構築水域の状況に応
じて決めることができるが、一般には底面の一辺の寸法
が100〜1,000cmの範囲にあることが、消波ブ
ロックBの製造の容易性、取り扱い性、強度、その消波
機能などの点から好ましい。また、底面に設ける壁状体
からなる突出部の高さも特に制限されず、消波ブロック
Bが配置される潜堤の構築水域の状況に応じて決めるこ
とができるが、一般には突出部の高さが50〜500c
mの範囲であることが、消波ブロックBの製造の容易
性、取り扱い性、強度、その消波機能などの点から好ま
しい。また、消波ブロックBにおける突出部(壁状体)
の厚さ(壁厚)も特に制限されず適宜決めることができ
るが、複数の消波ブロックBを連接したときに隣合う消
波ブロックBにおける突出部と突出部との間の消波作用
を果たす外部(上方)に開放した凹部が形成されるよう
な厚さとすることが必要である。そのため、消波ブロッ
クBにおける突出部の少なくとも頂部の厚さ(壁厚)
は、底面の前記した2つの対向する辺部の間の距離より
も小さくする必要がある。
【0018】そして消波ブロックBの代表例としては、
何ら限定されるものではないが、図2の〜に示すよ
うなものを挙げることができる。図2のの消波ブロッ
クBは、方形の底面6、および該底面6の対向する2つ
の平行な辺部6a,6bの内側で該2つの辺部6a,6
bと平行に底面6に沿って延びながら上方に向かって突
出している壁状の突出部7を有する消波ブロックであっ
て、その突出部7が、その前後両方の側壁面8,9にお
いて垂直構造をなす垂直壁状体からなっている消波ブロ
ックである。また、図2のの消波ブロックBは、方形
の底面6、および該底面6の2つの平行な辺部6a,6
bの内側で、それらの辺部6a,6bと平行に底面6に
沿って延びながら上方に向かって突出している突出部7
を有する消波ブロックであって、該突出部7が、その前
後両方の側壁面8,9において内側に湾曲した構造をな
す壁状体からなっている消波ブロックである。
【0019】そして、図2のの消波ブロックBは、方
形の底面6、および該底面6の対向する2つの平行な辺
部6a,6bの内側でそれらの辺部6a,6bと平行に
底面6に沿って延びながら上方に向かって突出している
突出部7を有する消波ブロックであって、該突出部7
が、その前後の側壁面8,9のうちの一方の側壁面(図
2のでは側壁面8)が内側に湾曲した構造を有し且つ
もう一方の側壁面(図2のでは側壁面9)が斜面構造
を有する壁状体をなしている消波ブロックである。ま
た、図2のの消波ブロックBは、方形の底面6、およ
び該底面6の対向する2つの平行な辺部6a,6bの内
側で該前後の辺部6a,6bと平行に底面6に沿って延
びながら上方に向かって突出している突出部7を有する
消波ブロックであって、その前後の側壁面8,9のうち
の一方(図2のでは側壁面8)が垂直構造を有し且つ
もう一方の側壁面(図2のでは側壁面9)が斜面構造
を有する壁状体をなしている消波ブロックである。
【0020】図2の〜で例示した消波ブロックBに
おいて、底面6の縦および横の寸法、底面6の厚さ、底
面6から突出させる突出部7の高さ、壁状構造をなす突
出部7の厚さ(壁の厚さ)、突出部7の湾曲した側壁面
(図2のおよびの消波ブロックにおける内側に湾曲
した側壁面8)の曲率、突出部7の斜面構造を有する側
壁面(図2のおよびの消波ブロックにおける傾斜側
壁面9)の傾斜角度などは特に制限されず、消波ブロッ
クBを設置した潜堤を構築する水域環境における波浪の
状態などに応じて決めればよい。そして、図2のおよ
びの消波ブロックBにおいては、その傾斜側壁面9は
図2のに示すように緩く湾曲しながら傾斜していて
も、または直線状に傾斜していてもよい。
【0021】そして、図2の〜では本発明の消波ブ
ロックBの典型例を示したが、それに限定されるもので
はなく、底面6から突出させる突出部7の構造は、図2
の〜以外にも種々の構造(例えば前後の側壁面8お
よび9の両方が傾斜側壁面であるもの、前後の側壁面8
および9の一方または両方が段状であるものなど)を採
ることができる。また、必要に応じて、消波ブロックA
の場合について説明したように、消波ブロックBにおけ
る底面6上や側壁面8および/または9上に消波機能を
一層促進させるための小さな突起(図示せず)などを設
けてもよい。
【0022】本発明の消波ブロックAおよび消波ブロッ
クBの材質は特に制限されず、潜堤に設置したときに、
安定した状態で且つ波浪などによって移動が生じないよ
うにして設置できるものであればいずれでもよく、例え
ば、コンクリート、セメント、鋼材などの金属、プラス
チック、前記した材質を2つ以上組み合わせたものなど
から形成することができる。そのうちでも、本発明の消
波ブロックAおよび消波ブロックBは、製造の容易性、
潜堤に設置したときの安定性、製造コストなどの点か
ら、コンクリートで一体に形成されているのが望まし
く、コンクリート製である場合は、必要に応じて鉄骨、
繊維補強材などによって補強してあってもよい。
【0023】また、本発明の消波ブロックAおよび消波
ブロックBの製造法も特に制限されず、それらの消波ブ
ロックを構成する材質の種類や消波ブロックの形状など
に応じて適宜決めればよい。該消波ブロックがコンクリ
ート製である場合は、従来のコンクリート製消波ブロッ
クなどと同様に、例えば、型枠を用いて成形することに
より、簡単に且つ経済的なコストで製造することができ
る。特に、消波ブロックBの場合は、型枠を用いた製造
したときに型抜きを容易に行うことができ、そのため型
枠の作製コストなどの低減をはかることができる。
【0024】そして、上記したような本発明の消波ブロ
ックAおよび/または消波ブロックBを潜堤に設置する
ことによって、それらの消波ブロックにより波浪の流れ
の方向転換、波の分流、細流化、小衝突などが生じて、
潜堤による波浪エネルギーの低減作用や伝達波高の抑制
作用が増強され、特に高潮位時に潜堤の天端上水深が大
きくなっても、従来の潜堤とは異なり、その波浪エネル
ギーの低減機能および伝達波高の抑制機能を十分に発揮
させることができる。
【0025】本発明の消波ブロックAおよび/または消
波ブロックBを潜堤に設置するに当たっては、潜堤への
設置方法や設置場所などは特に制限されず、消波ブロッ
クの上記した消波機能が十分に活かされる設置方式であ
ればいずれも採用できるが、潜堤の天端に設置すると、
満潮時に潜堤の天端上水深が大きいときにも、波浪エネ
ルギーの低減などによる消波効果や伝達波高の抑制効果
が良好に発揮されるので好ましい。そのうちでも、本発
明の消波ブロックAおよび/または消波ブロックBを、
潜堤の天端の沖側、または天端の全面に設けることが、
その消波機能を十分に発揮させ得る点からより好まし
い。
【0026】何ら制限されるものではないが、潜堤への
本発明の消波ブロックの設置方式を消波ブロックAを用
いた場合を例にとって具体的に説明すると、例えば、下
記に示す設置方式を挙げることができる。 ○ 図3で代表的に例示するように、消波ブロックA
を、該消波ブロックAの上面の開口部2を上に向け且つ
消波ブロックAの側面の開口部が隣り合う消波ブロック
Aの側面開口部と連接するようにして、潜堤10の天端
11の沖側に互いに横方向に密接させて1列または複数
列に配置する(図3は複数列設置した場合の例を示す)。 ○ 図4および図5で代表的に例示するように、消波ブ
ロックAを、該消波ブロックAの上面の開口部2を上に
向け且つ消波ブロックAの側面の開口部が隣り合う消波
ブロックAの側面開口部と連接するようにして、潜堤1
0の天端11の全面に互いに密接させて複数列に配置す
る。なお。図4は、図1のの消波ブロックAを潜堤1
0の天端11の全面に前後左右に連接させて配置した図
であり、図5は、図1のの消波ブロックAを潜堤10
の天端11の全面に前後左右に連接させて配置した図で
ある。 ○ 図6で代表的に例示するように、消波ブロックA
を、該消波ブロックAの上面の開口部2を上に向けて、
潜堤10の天端11の沖側に横方向に互いに間隔をあけ
て、1列または複数列に配置する(図5は複数列設置し
た場合の例を示す)。 ○ 図7で代表的に例示するように、消波ブロックA
を、該消波ブロックAの上面の開口部2を上に向けて、
潜堤10の天端11の沖側に互いに密接させて1列また
は複数列に配置すると共に、消波ブロックAをその上面
の開口部2を上に向けて潜堤10の天端11に間隔をあ
けて配置する。
【0027】また、本発明の消波ブロックBの場合は、
1個のみでは、消波ブロックAにおけるような2つの側
壁によって囲まれた上方の向かって開放する凹部1が形
成されないが、複数の消波ブロックBを、消波ブロック
Bの底面6の前後の辺6a,6bで順次連接させて前後
に配置することによって、または消波ブロックBの底面
6の前後の辺6a,6bで順次連接させて前後に配置す
ると共に左右にも連接させて配置することによって、隣
り合う前後の消波ブロックBの2つの突出部7,7の間
に上方に向かって開放する凹部1が形成され、その凹部
1によって波浪の流れの方向転換、波の分流、細流化、
小衝突などを積極的に生じさせて、波浪を減衰させるこ
とができる。
【0028】何ら限定されるものではないが、前記した
消波ブロックBの配置方式の代表例としては、図8〜図
11に示すような配置方式を挙げることができる。ここ
で、図8は図2のの消波ブロックBを前後左右に多数
連接して配置した場合を図示したものであり、図9は図
2のの消波ブロックBを前後左右に多数連接して配置
した場合を図示したものであり、図10は図2のの消
波ブロックBを前後左右に多数連接して配置した場合を
図示したものであり、図11は図2のの消波ブロック
Bを前後左右に多数連接して配置した場合を図示したも
のである。そして、いずれの場合も、前後に連接させて
配置した隣合う2個の消波ブロックBにおける突出部に
よって、消波作用を有する凹部1が形成される。なお、
図8〜図11では、消波ブロックBを前後左右に多数配
置しているが、勿論それに限定されるわけではなく、図
2に記載されているような消波ブロックBやその他の消
波ブロックBを、消波ブロックBの底面6の前後の辺6
a,6bで前後にのみ順次連接させて配置してもよい。
【0029】そのため、消波ブロックBを用いた場合に
も、特に図示はしないが、例えば、上記した(1)(図
3)の場合のように潜堤10の天端11の沖側に消波ブ
ロックBを前後左右に複数列で連接させて配置したり、
または、上記した(2)(図4および図5)の場合と同
様に、潜堤10の天端11の全面に、消波ブロックBを
前後左右に多数連接配置することによって、潜堤10に
上記した良好な消波機能を付与することができる。
【0030】潜堤を構築する水域における波浪の状態、
水位、潜堤の規模、形状、構造などの種々の状況に応じ
て、本発明の消波ブロックAおよび消波ブロックBのう
ちから適当なものを選択し、そして上記で例示した潜堤
への設置方式などのうちから適当な方式を選んで、消波
ブロックAおよび/または消波ブロックBを備える潜堤
を構築すればよい。
【0031】また、潜堤に本発明の消波ブロックAおよ
び/または消波ブロックBを複数個設置する場合は、同
じ消波ブロックを設置しても、または異なる消波ブロッ
クを組み合わせて設置してもよい。異なる消波ブロック
を組み合わせて設置する場合は、限定されるものではな
いが、例えば一列ごとに消波ブロックの種類を変えた
り、一つおきに消波ブロックの種類を変えたり、潜堤の
天端の最沖側に設置する消波ブロックと潜堤の天端のそ
の他の箇所に設置する消波ブロックとで種類を変えたり
というように、種々の設置方式を採用することができ
る。
【0032】本発明では、潜堤の構造、形状、材質、規
模、構築方法などは特に制限されず、上記した本発明の
潜堤用消波ブロックを円滑に設置でき、その消波ブロッ
クによる消波機能を十分に発揮させ得るものであればい
ずれでもよい。例えば、潜堤は、コンクリート、鉄筋コ
ンクリート、石材、鋼材、プラスチック、それらの2種
以上を組み合わせたものなどのいずれからなっていても
よい。また、潜堤の構造は、例えば、その全側面が法面
状となっている角錐形であっても、その左右または前後
の側面のみが法面状をなす台形であっても、その全側面
が垂直状をなす立方形または直方形であっても、横方向
に長く連なる壁状をなしていても、またはその他の形状
や構造を有していてもよい。
【0033】さらに、何ら制限されるものではないが、
本発明の潜堤では、例えば、 (i) 消波ブロックを設置してある箇所以外の水と接
する潜堤の残りの表面部分のすべてが被覆ブロック、
石、コンクリートなどで覆われている; (ii) 消波ブロックを設置してある箇所以外の水と接
する潜堤の残りの表面部の一部のみが被覆ブロック、
石、コンクリートなどで覆われ、該残りの表面部の残部
が水中に開放した状態になっている; (iii) 消波ブロックを設置してある箇所以外の水と
接する潜堤の残りの表面部の全部が、被覆ブロック、
石、コンクリートなどで覆われておらずに水中に開放し
た状態になっている; などの種々の構造が採用できる。
【0034】そして、上記の(ii)および(iii)で例
示した水中に開放した部分を有する潜堤において、潜堤
におけるその水中に開放した部分を、水の出入りや、水
棲微生物、水棲小動物、藻類、魚介類などの水棲生物の
出入りが可能な構造にしておく、特に水棲生物の生息を
促進する構造部材(以下「水棲生物生息促進構造部材」
ということがある)から形成しておくと、潜堤が、消波
作用や伝達波高の抑制作用と共に、水棲生物の生息促進
作用をも有するようになり、潜堤を構築した水域環境の
浄化、保全、藻類や魚介類などの有用資源の増殖場所と
しても、有効に働くようになる。
【0035】上記の場合に、潜堤に用いる水棲生物生息
促進構造部材としては、水棲生物の生息を促進し得るこ
とが知られていて且つ潜堤の構築に有用に用い得るもの
であればいずれも使用可能であり、例えば、図12で例
示するような水棲生物生息促進構造部材12を挙げるこ
とができる。図12の水棲生物生息促進構造部材12
は、その側周壁13に複数の通水孔14を有する円筒状
や角筒状の筒状体からなっている。また、前記した水棲
生物生息促進構造部材の内部には、必要に応じて水棲生
物の生息を一層促進するために、礫、砂利、廃ゴム片な
どを充填しておいてもよい。
【0036】本発明の消波ブロックと共に上記した水棲
生物生息促進構造部材を用いて潜堤を構築する際の消波
ブロックおよび水棲生物構築部材の設置方法などは特に
制限されず、それぞれの水域環境の状況や、消波ブロッ
クおよび水棲生物生息促進構造部材の形状や構造などに
応じて設置することができる。何ら限定されるものでは
ないが、例えば、図13に示すように、潜堤10の天端
11の沖側部分に本発明の消波ブロックAおよび/また
は消波ブロックBを配置し、その後方に上記した筒状体
やその他の水棲生物生息促進構造部材12を配置するよ
うにすることができる。また、図示はしていないが、例
えば、潜堤10の天端11の沖側部分に本発明の消波ブ
ロックAおよび/または消波ブロックBを配置し、その
後方の天端11部分に本発明の消波ブロックAおよび/
または消波ブロックBと上記した筒状体やその他の水棲
生物生息促進構造部材12の両方を交互にまたはそれ以
外の方法で配置するようにしてもよい。
【0037】本発明の潜堤用消波ブロックを設置した潜
堤の構築水域は特に制限されず、干満時の潮位変動(水
位変動)の大きい水域、干満時の潮位変動(水位変動)
の小さい水域のいずれに設置してもよく、いずれの場合
も、本発明の潜堤用消波ブロックの優れた波浪減衰作用
および/または消波機能によって、波浪エネルギーの低
減ができ、且つ伝達波高を小さく抑制することができ
る。そのうちでも、本発明の潜堤用消波ブロックを設置
した潜堤は、干満時の潮位変動(水位変動)の大きい水
域に構築すると、上記した機能を一層効果的に発揮する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】立方形、直方形またはその他の四角柱形
をなすブロックの内部に外部に向かって開放している凹
部を有する潜堤用消波ブロックであって、前記凹部が、
ブロックの上面および該上面を挟んで対向している2つ
の側面の3つの面で外方に向かって開放している本発明
の消波ブロックA、および方形の底面と、前記底面から
上方に向かって突出している突出部を有する潜堤用消波
ブロックであって、前記突出部が、底面の対向する2つ
の辺部の内側で該前後の辺部と平行に底面に沿って延び
ながら上方に向かって突出している壁状体からなる本発
明の消波ブロックBは、その特有の形状および構造によ
って、来襲波の砕波、方向転換、分流、細流化、小衝突
などを十分に生起させて、来襲波のエネルギーの低減を
促進することができる。そのため、本発明の消波ブロッ
クAおよび/または消波ブロックBを設置してなる本発
明の潜堤では、波浪エネルギーを低減して、伝達波高を
小さく抑制できるので、干満時の潮位差の小さい水域は
勿論のこと、干満時の潮位差の大きい水域においても潜
堤としての機能を十分に果たすことができ、特に満潮時
に天端上水深の大きい、干満時の潮位差の大きい水域へ
の構築に適している。
【0039】さらに、本発明の消波ブロックAおよび消
波ブロックBは、構造が簡単であるため、製造が容易で
あり、しかも経済的なコストで製造することができる。
本発明の消波ブロックAおよび/または消波ブロックB
を設置すると共に、水棲生物生息促進構造部材をも設置
して構築した本発明の潜堤による場合は、波浪エネルギ
ーの低減、消波、伝達波高の抑制作用と併せて、水棲生
物の生息を促進できるので水域環境の浄化、保全、水産
資源の増殖などをはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消波ブロックAの代表的な例を示す図
である。
【図2】本発明の消波ブロックBの代表的な例を示す図
である。
【図3】消波ブロックAを用いた場合を例に採って、本
発明の消波ブロックを設置した潜堤の例を示す図であ
る。
【図4】消波ブロックAを用いた場合を例に採って、本
発明の消波ブロックを設置した潜堤の別の例を示す図で
ある。
【図5】消波ブロックAを用いた場合を例に採って、本
発明の消波ブロックを設置した潜堤のさらに別の例を示
す図である。
【図6】消波ブロックAを用いた場合を例に採って、本
発明の消波ブロックを設置した潜堤のさらに別の例を示
す図である。
【図7】消波ブロックAを用いた場合を例に採って、本
発明の消波ブロックを設置した潜堤のさらに別の例を示
す図である。
【図8】図2ので示される本発明の消波ブロックBを
前後左右に複数個連接して配置したときの構造を示す図
である。
【図9】図2ので示される本発明の消波ブロックBを
前後左右に複数個連接して配置したときの構造を示す図
である。
【図10】図2ので示される本発明の消波ブロックB
を前後左右に複数個連接して配置したときの構造を示す
図である。
【図11】図2ので示される本発明の消波ブロックB
を前後左右に複数個連接して配置したときの構造を示す
図である。
【図12】本発明の潜堤に用いる水棲生物生息促進構造
部材の一例を示す図である。
【図13】本発明の消波ブロックAおよび/または消波
ブロックBと図12の水棲生物生息促進構造部材を設置
した本発明の潜堤の一例を示す図である。
【符号の説明】
A 消波ブロックA B 消波ブロックB 1 凹部 2 開口部 3 壁 4 壁 5 突起 6 底面 7 突出部 8 一方の側壁面 9 もう一方の側壁面 10 潜堤 11 潜堤の天端 12 水棲生物生息促進構造部材 13 側周壁 14 通水孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 我原 弘昭 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目18番25 号 第五博多偕成ビル5階 株式会社テト ラ九州支店内 (72)発明者 高橋 幹夫 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目18番25 号 第五博多偕成ビル5階 株式会社テト ラ九州支店内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立方形、直方形またはその他の四角柱形
    をなすブロックの内部に外部に向かって開放している凹
    部を有する潜堤用消波ブロックであって、前記凹部が、
    ブロックの上面および該上面を挟んで対向している2つ
    の側面の3つの面で外方に向かって開放していることを
    特徴とする潜堤用消波ブロック。
  2. 【請求項2】 凹部の内壁面が、平面、曲面、または平
    面と曲面との組み合わせにより形成されている請求項1
    の潜堤用消波ブロック。
  3. 【請求項3】 方形の底面と、前記底面から上方に向か
    って突出している突出部を有する潜堤用消波ブロックで
    あって、前記突出部が、底面の対向する2つの辺部の内
    側でそれらの辺部と平行に底面に沿って延びながら上方
    に向かって突出している壁状体からなることを特徴とす
    る潜堤用消波ブロック。
  4. 【請求項4】 前記突出部が、突出部を構成する壁状体
    の前後両方の側壁面が垂直構造を有する垂直壁状体、突
    出部を構成する壁状体の前後両方の側壁面が内側に湾曲
    した構造を有する壁状体、突出部を構成する壁状体の前
    後の側壁面のうちの一方が内側に湾曲した構造を有し且
    つもう一方が斜面構造を有する壁状体、または突出部を
    構成する壁状体の前後の側壁面のうちの一方が垂直構造
    を有し且つもう一方が斜面構造を有する壁状体である請
    求項3の潜堤用消波ブロック。
  5. 【請求項5】 コンクリートで一体に形成してある請求
    項1〜4のいずれか1項の潜堤用消波ブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項の潜堤用消
    波ブロックの1種または2種以上を、連接させてまたは
    間隔をあけて設置してあることを特徴とする潜堤。
  7. 【請求項7】 潜堤の少なくとも一部を、請求項1〜5
    のいずれか1項の潜堤用消波ブロックの1種または2種
    以上と共に、水棲生物の生息促進機能を有する開放型部
    材を用いて形成してあることを特徴とする潜堤。
  8. 【請求項8】 水棲生物の生息促進機能を有する部材
    が、その側周壁に通水孔を有する筒状体である請求項7
    の潜堤。
JP15617997A 1997-05-30 1997-05-30 潜堤用消波ブロック及び潜堤 Pending JPH10331128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15617997A JPH10331128A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 潜堤用消波ブロック及び潜堤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15617997A JPH10331128A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 潜堤用消波ブロック及び潜堤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10331128A true JPH10331128A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15622090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15617997A Pending JPH10331128A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 潜堤用消波ブロック及び潜堤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10331128A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101126099B1 (ko) 2011-09-26 2012-03-29 (유)해광이엔지 소음 완화 및 충격 완충을 위한 소파블럭
JP2014001524A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Kyushu Univ ブロック及び海中構造物
KR101373031B1 (ko) * 2012-07-05 2014-03-11 한국건설기술연구원 지중 매설 케이슨을 이용한 연안접근 파도의 에너지 소산방법
KR101697605B1 (ko) * 2016-03-09 2017-01-19 조준호 표사제어용 블럭체
CN108385609A (zh) * 2018-02-12 2018-08-10 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种平面组合型消浪人工护面块体及消浪堤岸
WO2019158980A1 (en) * 2018-02-16 2019-08-22 Kumaravel Senthilkumaran Kaapaali bowls and tunnels - the tsunami diverter
JP2020172837A (ja) * 2019-04-15 2020-10-22 日建工学株式会社 消波構造物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101126099B1 (ko) 2011-09-26 2012-03-29 (유)해광이엔지 소음 완화 및 충격 완충을 위한 소파블럭
JP2014001524A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Kyushu Univ ブロック及び海中構造物
KR101373031B1 (ko) * 2012-07-05 2014-03-11 한국건설기술연구원 지중 매설 케이슨을 이용한 연안접근 파도의 에너지 소산방법
KR101697605B1 (ko) * 2016-03-09 2017-01-19 조준호 표사제어용 블럭체
WO2017155182A1 (ko) * 2016-03-09 2017-09-14 조준호 표사제어용 블럭체
CN108385609A (zh) * 2018-02-12 2018-08-10 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种平面组合型消浪人工护面块体及消浪堤岸
WO2019158980A1 (en) * 2018-02-16 2019-08-22 Kumaravel Senthilkumaran Kaapaali bowls and tunnels - the tsunami diverter
JP2021514436A (ja) * 2018-02-16 2021-06-10 クマラベル, センティルクマランKUMARAVEL, Senthilkumaran カアアパアリボウルとトンネル−津波ダイバーター
JP2020172837A (ja) * 2019-04-15 2020-10-22 日建工学株式会社 消波構造物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101694382B1 (ko) 케이슨과 부유식구조물을 구비한 방파제
KR102014747B1 (ko) 조립식 쉘터 유닛 블록 및 이를 이용한 쉘터 구조
JPH10331128A (ja) 潜堤用消波ブロック及び潜堤
JPS62141210A (ja) 透過式消波堤
JP2822372B2 (ja) 水質浄化堤
JPH11158837A (ja) 海水浄化ケーソン
JP2008156886A (ja) 魚道付き護岸ブロック及びこれを用いた魚道付き護岸面の構築方法
JP4183601B2 (ja) 石樋魚道と石積堰堤とからなる治水堰堤
JP2971007B2 (ja) 消波機能および水棲生物の生息促進機能を有する水域構築物
JPH0641934A (ja) 潜 堤
KR20040006610A (ko) 월파차단을 위한 방파제 캡콘크리트 구조
JPH06212611A (ja) 防波堤
JP3112741B2 (ja) 防波堤
KR100892375B1 (ko) 조립식 호안블록
JPH0860634A (ja) 海底固定式透過型消波堤
JPH076174B2 (ja) 潜 堤
CN115821841A (zh) 一种兼具生态与拦沙功能的透水半圆堤
JP2000154518A (ja) 異吃水式二重カーテン壁を備えた反射波低減構造物
JP2782545B2 (ja) 潜堤の構築方法
JP2005146682A (ja) 波消しブロック
KR100604953B1 (ko) 항만용 제방
KR100402162B1 (ko) 호안블럭
KR200240404Y1 (ko) 호안블럭
JPH0535173Y2 (ja)
JPH10102456A (ja) 環境配慮型人工干潟構造体