JPH10330456A - 1液カチオン重合性組成物 - Google Patents

1液カチオン重合性組成物

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JPH10330456A
JPH10330456A JP14004097A JP14004097A JPH10330456A JP H10330456 A JPH10330456 A JP H10330456A JP 14004097 A JP14004097 A JP 14004097A JP 14004097 A JP14004097 A JP 14004097A JP H10330456 A JPH10330456 A JP H10330456A
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Japan
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epoxy
carboxylic acid
ester resin
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JP14004097A
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English (en)
Inventor
Takashi Otsuki
敬 大槻
Toshiaki Uchida
俊明 内田
Hiroya Okumura
浩也 奥村
Koji Shibata
孝司 柴田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に硬化し、かつ保存安定性に優れた
カルボン酸変性ビニルエステル樹脂を含むレジスト材料
などに有用な1液カチオン重合性組成物の提供。 【解決手段】 エポキシ化合物とカルボン酸と多塩基酸
無水物とを反応させて得られる1分子中にエポキシ基及
びカルボキシル基を含有するカルボン酸変性エポキシエ
ステル樹脂(A)、希釈剤(B)及びカチオン重合開始
剤(C)を含有する保存性に優れた1液カチオン重合性
組成物であって、かつ前記(A)においては、これを
(a)3価の有機VB族化合物触媒を用いてエポキシ化
合物とカルボン酸とを反応させてエポキシエステル樹脂
を合成し、(b)続いて得られたエポキシエステル樹脂
と多塩基酸無水物とを反応させて合成する際に、工程
(a)終了後又は工程(b)終了後に前記3価有機VB
族化合物触媒を酸化し該触媒が不活性化されていること
を特徴とする、前記1液カチオン重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷回路基板製造
用のレジスト材料、PDP蛍光体作成用ビヒクル材料を
含む各種画像形成用材料、電子部品等の封止剤、接着
剤、コーティング材料、構造用材料など広範囲に利用可
能な1液カチオン重合性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は元来、耐熱性、耐薬品
性、密着性、機械物性、電気特性等に優れるため電子材
料を含めた幅広い分野において使用されている。しか
し、上記のような各種物性に優れるエポキシ樹脂ではあ
るが、ハンドリング上の欠点がないわけではない。例え
ば、耐熱性、耐薬品性、密着性が要求される分野である
画像形成材料分野では、エポキシ樹脂は材料としては好
適であるが、実質的にはエポキシ樹脂単独では現像する
ことができず、現像性を有する他の樹脂と混合して使用
されるのが一般的である。また構造用材料として使用す
る場合、何らかの方法で増粘されることができれば作業
性、生産性の飛躍的な向上につながるが、エポキシ樹脂
単独ではそれも困難である。
【0003】このエポキシ樹脂の欠点を補う手段とし
て、エポキシ化合物と重合性不飽和(モノ)カルボン酸
と多塩基酸無水物とを反応させて得られるカルボン酸変
性ビニルエステル樹脂を使用する方法が取られてきた。
カルボン酸変性ビニルエステル樹脂は、基本的な構造が
エポキシ樹脂に由来しているため、耐薬品性、耐水性、
機械物性等が優れており、また光、熱いずれによっても
硬化可能であり、かつカルボキシル基を有しているた
め、アルカリ水溶液によって現像可能であることや、ア
ルカリ金属との併用により増粘性を付与することが可能
であるため、印刷回路基板用レジスト材料を含む画像形
成材料、構造用材料などの用途に広く使用されている。
【0004】また、カルボン酸変性ビニルエステル樹脂
にさらにエポキシ化合物を混合して、アルカリ水溶液に
よる現像後熱処理に付しエポキシ基とカルボキシル基と
を反応させる硬化反応でさらに物性を改良することも提
案されている。そして、その場合においてカルボン酸変
性ビニルエステル樹脂の合成の際に使用されたカルボン
酸とエポキシ基のエステル化反応を促進する有機リン化
合物触媒が残存することにより硬化反応が徐々に進行す
るためレジスト樹脂組成物の保存安定性が損なわれるこ
とが指摘されており、この対策として前記触媒を失活さ
れることも提案されている(特許第2593019号公
報)。
【0005】しかしながら、上記カルボン酸変性ビニル
エステル樹脂は、該ビニルエステル樹脂中の(メタ)ア
クリロイル基が空気の存在によりその光硬化反応(ラジ
カル重合)が阻害されるため、上記レジスト材料などの
要求性能を満たすべく光ラジカル重合により短時間にか
つ十分な硬化を行うためには、紫外線照射量を多くした
り、光重合開始剤を多量に使用しなければならない等、
その硬化システムは従来の課題を解決できていない。
【0006】また、上記カルボン酸変性ビニルエステル
樹脂は、ラジカル重合による硬化時に二重結合の反応収
縮による硬化収縮が発生しやすいため、硬化時の硬化物
にクラックが発生しやすいとともに、その硬化物と併用
される基材、充填材との密着性は十分とはいえず、高い
精度が要求される用途、例えば電子製品材料としては、
十分に満足のいく材料とはいえない。
【0007】さらに、上記カルボン酸変性ビニルエステ
ル樹脂には、ヒドロキシル基が残存することが多く、こ
のヒドロキシル基の量が多量である場合には、吸水率が
上昇したり、電気特性が悪くなるなどの弊害がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記問題点を
解決する1つの方法として、1分子中にエポキシ基及び
カルボキシル基を含有する化合物をカチオン重合により
硬化させる方法が考えられる。この方法を採用できれ
ば、画像形成材料においては、アルカリ水溶液による現
像が可能となるため、高精度の電気材料が得られ、ま
た、構造用材料においては、アルカリ金属を併用するこ
とにより、増粘性を付与することができるため、SM
C、BMC等用として適用可能となる。
【0009】しかしながら、従来知られている方法で
は、エポキシ基の硬化に高温、長時間を必要とし、さら
に、この混合物中にエポキシ基とカルボキシル基との硬
化触媒を使用すると、非常に保存安定性が悪くなるとい
う問題点があった。そこで、本発明は、容易にかつ十分
に硬化することができ、しかも保存安定性にも優れ、さ
らに硬化時の収縮や吸水率を抑制することができるカル
ボン酸変性ビニルエステル樹脂を含む1液カチオン重合
性組成物を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究した結果、エポキシ化合物と
カルボン酸と多塩基酸無水物とを反応させて得られる1
分子中にエポキシ基及びカルボキシル基を含有するカル
ボン酸変性エポキシエステル樹脂に、カチオン重合開始
剤を加えることにより、エポキシ基の硬化を低温、短時
間で行うことを可能とし、なおかつそのカルボン酸変性
エポキシエステル樹脂を合成する際に、触媒として、3
価の有機VB族化合物触媒を使用し、その後酸化するこ
とにより、エポキシ基同士あるいはエポキシ基とカルボ
キシル基との反応を促進する触媒を実質的に消失させる
ことにより、保存安定性の向上を図り、かくして1液カ
チオン重合性組成物において硬化の迅速性と組成物の保
存安定性の両立を実現し得ることを見出し、本発明に至
った。
【0011】すなわち、本発明は、(1)エポキシ化合
物とカルボン酸と多塩基酸無水物とを反応させて得られ
る1分子中にエポキシ基及びカルボキシル基を含有する
カルボン酸変性エポキシエステル樹脂(A)、希釈剤
(B)及びカチオン重合開始剤(C)を含有する保存性
に優れた1液カチオン重合性組成物であって、かつ前記
(A)においては、これを(a)3価の有機VB族化合
物触媒を用いてエポキシ化合物とカルボン酸とを反応さ
せてエポキシエステル樹脂を合成し、(b)続いて得ら
れたエポキシエステル樹脂と多塩基酸無水物とを反応さ
せて合成する際に、工程(a)終了後又は工程(b)終
了後に前記3価有機VB族化合物触媒を酸化し該触媒が
不活性化されていることを特徴とする、前記1液カチオ
ン重合性組成物、(2)3価の有機VB族化合物触媒が
3価有機リン化合物触媒である前記(1)記載の1液カ
チオン重合性組成物、(3)カルボン酸変性エポキシエ
ステル樹脂が(カルボン酸のカルボキシル基)/(エポ
キシ化合物中のエポキシ基)の当量比が1未満である前
記(1)または(2)記載の1液カチオン重合性組成
物、(4)カルボン酸変性エポキシエステル樹脂が多塩
基酸無水物として、1分子中に少なくとも1つ以上のテ
トラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル基を有す
る四塩基酸無水物を使用してなることを特徴とする前記
(1)〜(3)記載の1液カチオン重合性組成物、
(5)前記(1)〜(4)記載のカルボン酸変性エポキ
シエステル樹脂(A)、希釈剤(B)及びカチオン重合
開始剤(C)を含むことを特徴とするカチオン重合によ
る硬化可能な1液カチオン重合性組成物の硬化物、に関
する。
【0012】本発明においては、1分子中にカルボキシ
ル基とエポキシ基とが存在しているため、従来のカルボ
ン酸を有する樹脂とエポキシ化合物とを別々に用意し、
これらを混合し使用していた用途においては、原料管理
や作業性の煩雑さから解放され、また混合物として使用
する場合の相溶性の問題も解消する。また、カルボン酸
変性エポキシエステル樹脂を使用した場合、それらの硬
化物は、原料のエポキシ樹脂と同様に耐熱性、機械物
性、耐薬品性、耐食性、耐水性、密着性等に優れてい
る。また、本発明の1液カチオン重合性組成物は、保存
性に優れているために、さらに新たにエポキシ化合物を
加えて、耐熱性、耐薬品性等を向上させることもでき
る。さらに、本発明においては水酸基、カルボキシル基
とエポキシ基との比率を自由に設定することができ、例
えば、エポキシ基をカルボキシル基より当量的に多く導
入することにより、最終的にカルボキシル基が硬化物中
に残存しないシステムとすることも可能であり、硬化物
の耐水性、電気特性などを向上させることができるとい
う利点も持ち合わせている。
【0013】以下、さらに本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明の1分子中にエポキシ基及びカルボ
キシル基を含有するカルボン酸変性エポキシエステル樹
脂(A)の合成に使用されるエポキシ化合物としては、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂やフェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂に代表されるノボラック型エポキ
シ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族型エポ
キシ樹脂、アミン型エポキシ樹脂、共重合型エポキシ樹
脂等を使用することができる。
【0015】クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の例
としては、東都化成(株)のYDCN701、YDCN
702、YDCN703、YDCN704、住友化学
(株)のESCN195HH、220HH等を挙げるこ
とができる。フェノールノボラック型エポキシ樹脂の例
としては、東都化成(株)のYDPN638、油化シェ
ルエポキシ(株)のエピコート152、エピコート15
4、日本化薬(株)のEPPN201、BREN等を挙
げることができる。ビスフェノール型エポキシ樹脂の例
としては、東都化成(株)のYD128、YD011、
YD014、YD017、YD901、YD904、油
化シェルエポキシ(株)のエピコート828、エピコー
ト1001、エピコート1004、エピコート100
7、エピコート1009、住友化学(株)のELA12
8、ESA011、ESA014、ESA017に代表
されるビスフェノールA型エポキシ樹脂、東都化成
(株)のYDF170、YDF2001、油化シェルエ
ポキシ(株)のエピコート807に代表されるビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、日本化薬(株)のEBPS−
300に代表されるビスフェノールS型エポキシ樹脂、
東都化成(株)のYDB400、YDB406、YDB
412、油化シェルエポキシ(株)のエピコート505
0、エピコート5051、住友化学(株)のELB24
0、ELB250に代表される臭素化エポキシ樹脂等を
挙げることができる。脂肪族型エポキシ樹脂としては、
東都化成(株)のST−1000、ST−3000に代
表される水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、プロピ
レングリコールポリグリシジルエーテル、ペンタエリス
リトールポリグリシジルエーテル等を挙げることができ
る。アミン型エポキシ樹脂としては、東都化成(株)の
YH−434等を挙げることができる。共重合型エポキ
シ樹脂としては、グリシジルメタクリレートとスチレン
との共重合体等を挙げることができる。これらは単独で
も2つ以上を混合しても使用することができる。本発明
に用いるエポキシ化合物としては、一分子中に2個以上
のエポキシ基を有するエポキシ化合物が望ましい。
【0016】次に、本発明に使用するカルボン酸として
は、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ラウ
リル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等
の脂肪族モノカルボン酸、トリイル酸、ナフトエ酸等の
芳香族モノカルボン酸、ジメチロール酸、ジメチロール
プロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ジメチロール酪
酸、ジメチロール吉草酸、ジメチロールカプロン酸等の
ジオール化合物を有するモノカルボン酸、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸等の不飽和基含有モ
ノカルボン酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、テト
ラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等のジカルボ
ン酸、及びトリメリット酸、ピロメリット酸等の多価カ
ルボン酸等を挙げることができる。本発明に用いるカル
ボン酸としては、モノカルボン酸が望ましい。
【0017】このエポキシ化合物とカルボン酸とのエポ
キシエステル化反応において、カルボン酸中のカルボキ
シル基/エポキシ化合物中のエポキシ基との当量比は、
0.001〜0.95、好ましくは0.01〜0.9で
ある。当量比が0.001未満では、エポキシ化合物と
して1分子中にヒドロキシル基を含有するビスフェノー
ル型エポキシ樹脂等を使用した場合でも、アルカリ現像
性を付与することができず、また、比率0.95を越え
る場合には、系中のエポキシ基濃度が低下するため、カ
チオン硬化しても、その硬化物は十分な物性が得られな
くなる。
【0018】本エポキシエステル化反応は、触媒として
3価の有機VB族化合物を用いて、公知の反応条件で行
うことができる。該反応は50〜160℃、好ましくは
80〜140℃の反応温度条件下で、カルボキシル基の
反応が終了するまで行われる。この際、カルボン酸を含
有する化合物として不飽和基含有カルボン酸を使用する
場合、反応中の不飽和二重結合の重合によるゲル化を防
止する目的で、空気を吹き込んだり、重合禁止剤を使用
するのが望ましい。重合禁止剤の例としては、ハイドロ
キノン、p−トルキノン、p−メトキシフェノール、フ
ェノチアジン、トリフェニルアンチモン、塩化銅等が挙
げられる。重合禁止剤は、エポキシエステル樹脂100
重量部に対して、0.001〜2重量部の割合で加える
ことができる。
【0019】さらに、反応時の撹拌効率を高めるため、
予め希釈剤を反応時に加えておくことも可能である。希
釈剤としては公知の有機溶剤の内、エポキシ基に対して
不活性なものであれば特に制約なく使用できる。希釈剤
の例としては、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、セロソ
ルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート等のエチ
レングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、カ
ルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート
等のジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテ
ート類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルア
セテート類、ジプロピレングリコールモノアルキルエー
テルアセテート類などの酢酸エステル類、エチレングリ
コールジアルキルエーテル類、メチルカルビトール、エ
チルカルビトール、ブチルカルビトール等のジエチレン
グリコールジアルキルエーテル類、トリエチレングリコ
ールジアルキルエーテル類、プロピレングリコールジア
ルキルエーテル類、ジプロピレングリコールジアルキル
エーテル類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン
などのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、エチルメチルケトン、シクロヘ
キサノン、ブチロラクトンなどのケトン類、ベンゼン、
トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン、テトラリ
ン、オクタン、デカンなどの炭化水素類、石油エーテ
ル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサな
どの石油系溶剤、及び、ジメチルホルムアミド、ノルマ
ルメチルピロリドン等を挙げることができる。上記希釈
剤に加え、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチルアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトール
ジアクリレートモノステアレート[東亜合成化学(株)
製 アロニックスM−233]、脂肪酸変性ジペンタエ
リスリトールポリアクリレート[東亜合成化学(株)製
アロニックスM−430]、ポリエステルアクリレー
ト、および二塩基酸無水物と1分子中に少なくとも1個
以上の不飽和基を有するアルコールとの反応物等に代表
される重合可能な反応性化合物を希釈剤として単独でま
たは他の希釈剤と共用することができる。
【0020】本エポキシエステル樹脂を合成する際に使
用する触媒は3価の有機VB族化合物に限定される。他
の触媒、例えば、一般的にエポキシエステルの合成に使
用される4級アンモニウム塩あるいは3級アミンを使用
するとエポキシエステル樹脂と多塩基酸無水物との反応
の際にゲル化するなどし、目的の樹脂を合成できない
か、あるいは合成できた場合にも保存安定性に欠ける。
【0021】本発明で使用する3価の有機VB族化合物
は、この3価の有機VB族化合物を工程中任意の時点
で、5価の有機VB族化合物に酸化することが必須であ
り、3価の有機VB族化合物が存在すると得られるカル
ボン酸変性エポキシエステル樹脂の保存性が著しく悪く
なる。
【0022】この5価の有機VB族化合物への酸化は、
3価の有機VB族化合物を、過酸化物のような酸化剤の
存在下で反応させればよく、このような処理が可能な3
価の有機VB族化合物であれば、いかなる化合物であっ
ても使用することができる。触媒として使用する3価の
有機VB族化合物の例としては、トリエチルホスフィ
ン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、
トリオクチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ト
リベンジルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィ
ン、トリトリルホスフィン等の有機リン化合物、トリフ
ェニルアンチモン等の有機アンチモン化合物、トリフェ
ニルビスマス等の有機ビスマス化合物等を挙げることが
できる。これらの3価の有機VB族化合物の中では、通
常の取扱条件下で比較的安定であり、しかも容易に酸化
可能な有機リン化合物が好ましい。これらの3価の有機
VB族化合物は、エポキシエステル樹脂100重量部に
対して、0.001〜10重量部の割合で加えることが
できる。
【0023】エポキシエステル化反応終了からカルボン
酸変性エポキシエステル化反応終了までの間に、3価の
有機VB族化合物を酸化して、水酸基、カルボキシル基
とエポキシ基との反応、あるいはエポキシ基同士の反応
に対する触媒活性を有しない5価有機VB族化合物に転
化させる。
【0024】この酸化反応のための酸化剤としては、過
酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化バリウム、有機過
酸化物等の過酸化物、過マンガン酸ナトリウム、過マン
ガン酸カリウム等の過マンガン酸塩、クロム酸ナトリウ
ム、クロム酸カリウム等のクロム酸塩、硝酸、硝酸カリ
ウム等の硝酸類、酸化二窒素、三酸化二窒素等の窒素酸
化物、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム等の酸素
塩、塩化第2鉄、硫酸銅等の金属塩、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等のハロゲン、空気、酸素、オゾン等の酸素
類を挙げることができる。これらの中では過酸化水素を
使用する方法が簡便で好ましい。
【0025】これら酸化剤の使用量は系に残存する3価
の有機VB族化合物に対して1.0モル〜5.0モル、
好ましくは1.0〜3.0モルが用いられる。1.0モ
ル未満では酸化反応が十分ではなく、樹脂中に3価有機
VB族化合物が残存し、樹脂の保存安定性が悪くなる。
また、5.0モルを越えた場合には、不必要に多量の原
料を使用することになり、経済的でない。
【0026】本発明における3価有機VB族化合物の酸
化反応は、エポキシエステル化反応終了からカルボン酸
変性エポキシエステル化反応終了までの間に、酸化剤を
添加し、20〜160℃、好ましくは20〜130℃の
範囲で行うことができる。
【0027】20℃未満の温度では反応時間があまりに
も長く、また、160℃を越える温度では、酸化操作中
にゲル化する可能性があるので好ましくない。
【0028】エポキシ化合物とカルボン酸との反応によ
って得られるエポキシエステル樹脂に、次いで多塩基酸
無水物を反応させて、カルボン酸変性エポキシエステル
樹脂を製造する。本カルボン酸変性エポキシエステル樹
脂の合成において使用される多塩基酸無水物としては、
無水マレイン酸、無水こはく酸、無水フタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の2
塩基酸無水物、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、5−(テ
トラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−3−
メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無
水物等の多塩基酸無水物を挙げることができる。これら
は単独でも2つ以上を混合しても使用することができ
る。
【0029】この中でも、5−(テトラヒドロ−2,5
−ジオキソ−3−フラニル)−3−メチルシクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボン酸無水物等の1分子中に少なく
とも1つ以上のテトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−
フラニル基を有する四塩基酸無水物を使用すると、現像
性が飛躍的に向上する。
【0030】これら酸無水物と、エポキシエステル中の
水酸基との当量比は、0.05〜1.0、より好ましく
は0.1〜1.0である、該当量比が0.05未満で
は、例えば画像形成材料として要求されるアルカリ可溶
性が十分でない。また、1.0を越えると、多塩基酸無
水物が残存することになり、カルボン酸変性エポキシエ
ステル樹脂の保存安定性を著しく減少させる。
【0031】エポキシエステル樹脂と多塩基酸無水物と
の反応は、公知の条件で行うことができる。反応は50
〜160℃、好ましくは80〜140℃の温度範囲で行
うことができる。また、前記のエポキシ化合物とカルボ
ン酸との反応の場合と同様に、希釈剤等のような添加剤
を反応系に加えることができる。該希釈剤の種類及び使
用量は、エポキシエステル樹脂の合成時に使用されたも
のと同様なものが使用できる。
【0032】以上に述べた方法により得られるカルボン
酸変性エポキシエステル樹脂は、保存安定性に優れる。
【0033】続いて、上記エポキシ化合物とカルボン酸
と多塩基酸無水物とを反応させて得られる1分子中にエ
ポキシ基及びカルボキシル基を含有するカルボン酸変性
エポキシエステル樹脂(A)、希釈剤(B)及びカチオ
ン重合開始剤(C)を含有する1液カチオン重合性組成
物について説明する。
【0034】本発明の1液カチオン重合性組成物に含ま
れる1分子中にエポキシ基及びカルボキシル基を含有す
るカルボン酸変性エポキシエステル樹脂(A)の使用量
に、特に制限はない。
【0035】本発明の重合性樹脂組成物には、希釈剤
(B)として合成時及び或いは合成後に、重合可能な反
応性希釈剤または溶剤を加えることができる。重合可能
な反応性希釈剤としては、アクリレート類、アクリルア
ミド類、エポキシ化合物類、オキセタン化合物類、カー
ボネート化合物類等を使用することができる。アクリレ
ート類の例としては、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)ア
クリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、トリ
デシル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)
アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イ
ソボロニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルジアクリレートモノステアレート[東亜合成化学
(株)製 アロニックスM−233]、脂肪酸変性ジペ
ンタエリスリトールポリアクリレート[東亜合成化学
(株)製 アロニックスM−430]、ポリエステルア
クリレート、および二塩基酸無水物と1分子中に少なく
とも1個以上の不飽和基を有するアルコールとの反応物
等を挙げることができる。エポキシ化合物類としては前
出のエポキシ樹脂に類する化合物及びエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド等のオキシラン化合物が挙げ
られる。また、オキセタン化合物類としては、3−メチ
ル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、1,4−ビス
((3−エチル−3−オキセテニルメトキシ)メチルベ
ンゼン、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタ
ン、オキセタンオリゴマー等を挙げることができる。カ
ーボネート化合物類としては、エチレンカーボネート、
プロピレンカーボネート等を挙げることができる。
【0036】溶剤の例としては、前記溶剤に加え、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、シクロヘキサノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等
のエチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等のジエチレングリコールモノ
アルキルエーテル類、トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル等のトリエチレングリコールモノアルキルエ
ーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテル等
のプロピレングリコールモノアルキルエーテル類、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル等のジプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテル類などのアルコール
類を使用しても差し支えない。
【0037】前記の希釈剤(B)は、単独または2種以
上の混合物として用いられ、本発明の組成物に含まれる
希釈剤(B)の量に制限はない。
【0038】次にカチオン重合開始剤(C)の例として
は、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモ
ネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホス
フェート、4,4´−ビス[ビス(2−ヒドロキシエト
キシフェニル)スルフォニオ]フェニルスルフィドビス
ヘキサフルオロフォスフェート、ジフェニルヨードニウ
ムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニル−4−チ
オフェノキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロホス
フェート等を挙げることができる。カチオン重合開始剤
(C)は、単独または2種以上の混合物として用いら
れ、本発明の組成物に含まれるカチオン重合開始剤
(C)の量は重合組成物中0.01〜20重量%が好ま
しく、特に1〜10重量%が好ましい。添加量が0.0
1未満では、十分な硬化が得にくく、物性が低下する。
また、20重量%を超えると、材料費が高価となり好ま
しくない。
【0039】これらカチオン重合開始剤に加え、必要に
応じて光ラジカル重合開始剤も併用することができる。
光ラジカル重合開始剤の例としては、アセトフェノン
系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサトン
系、リン系等を使用することができる。アセトフェノン
系の例としては、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒド
ロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、ベンジルジメチルケタール[チバガイギー(株)製
イルガキュアー651]、2−メチル−2−モルフォ
リノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン
[チバガイギー(株)製イルガキュアー907]、2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノ
フェニル)−ブタノン[チバガイギー(株)製 イルガ
キュアー369]等を挙げることができる。ベンゾイン
系の例としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル等を挙げることができ
る。ベンゾフェノン系の例としては、ベンゾフェノン、
ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノ
ン、3,3´,4,4´−テトラ(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン[日本油脂(株)製 B
TTB]等を挙げることができる。チオキサントン系の
例としては、2−イソプロピルチオキサントン、2,4
−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサ
ントン[日本化薬(株)製 カヤキュアDETX]等を
挙げることができる。リン系の例としては、アシルホス
フィンオキサイド[BASF(株)製 ルシチンTP
O]等を挙げることができる。
【0040】本発明の重合性組成物には、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂、オキサゾリン
樹脂に代表されるカルボキシル基、エポキシ基、ヒドロ
キシル基、及び、反応性二重結合と反応する種々の光ま
たは熱硬化性樹脂を併用することも可能である。
【0041】さらに、本発明の重合性組成物には、重合
禁止剤、充填剤、消泡剤、着色剤、レベリング剤等を加
えることができる。重合禁止剤の例としては、ハイドロ
キノン、p−トルキノン、フェノチアジン、ジケトン類
等を挙げることができる。充填剤の例としては、タル
ク、硫酸バリウム、シリカ等を挙げることができる。消
泡剤としてはシリコーンオイル等を挙げることができ
る。着色剤としては、フタロシアニンブルー、ロイコ染
料、カーボンブラック、酸化チタン等を挙げることがで
きる。
【0042】本発明の重合性組成物は、配合成分をディ
スパー、ロールミル、リゾルバー等で均一に撹拌、練肉
することにより得られる。
【0043】本発明の重合性組成物をソルダーレジスト
樹脂組成物として使用する場合には、例えば以下のよう
な方法で硬化し、硬化物を得ることができる。すなわ
ち、プリント配線板に、スクリーン印刷法、スプレー
法、カーテンコート法、ロールコート法、ディップコー
ト法、ドクターナイフ法、静電塗装法等の方法により1
0〜200μmの膜厚で本発明の重合性組成物を塗布
し、塗膜を60〜110℃で乾燥させ、有機溶剤を除去
する。乾燥後、ネガフィルムを塗膜に直接に接触させ、
高圧水銀灯、メタルハライドランプ等を用いて、紫外線
を照射(露光)し、未露光部分を1〜2%程度の希アル
カリ水溶液で洗い流した(現像)後、更に諸物性の向上
のために、紫外線の照射および/または加熱(例えば、
100〜200℃で、30〜60分間)することによっ
て十分な硬化を行い、硬化皮膜を得る。
【0044】
【実施例】以下、実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、合
成例中の部は重量部である。
【0045】合成例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート157部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでトリフェニルホスフ
ィン2.0部(7.6mmol)を仕込み100℃で3
時間反応させると、酸価が0となった。この後、過酸化
水素水(31%)0.83部(7.6mmol)を添加
して、1時間酸化反応を行った。続いて、テトラヒドロ
無水フタル酸60.8部(0.4モル)を仕込み、3時
間反応させ、赤外吸収スペクトルにより、酸無水物が完
全に反応したことを確認し、不揮発分の酸価が77mg
KOH/gで不揮発分65%のカルボン酸変性エポキシ
エステルを得た。
【0046】合成例2 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート157部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでトリフェニルアンチ
モン3.0部(8.5mmol)を仕込み100℃で3
時間反応させると、酸価が0となった。この後、過酸化
水素水(31%)0.93部(8.5mmol)を添加
して、1時間酸化反応を行った。続いて、テトラヒドロ
無水フタル酸60.8部(0.4モル)を仕込み、3時
間反応させ、赤外吸収スペクトルにより、酸無水物が完
全に反応したことを確認し、不揮発分の酸価が77mg
KOH/gで不揮発分65%のカルボン酸変性エポキシ
エステルを得た。
【0047】合成例3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート157部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでトリフェニルビスマ
ス4.0部(9.1mmol)を仕込み100℃で3時
間反応させると、酸価が0となった。この後、過酸化水
素水(31%)1.00部(9.1mmol)を添加し
て、1時間酸化反応を行った。続いて、テトラヒドロ無
水フタル酸60.8部(0.4モル)を仕込み、3時間
反応させ赤外吸収スペクトルにより、酸無水物が完全に
反応したことを確認し、不揮発分の酸価が77mgKO
H/gで不揮発分65%のカルボン酸変性エポキシエス
テルを得た。
【0048】合成例4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、アクリル酸36部(0.5モル)、ハイ
ドロキノン0.1部、カルビトールアセテート160部
を仕込み、100℃に加熱し撹拌し、反応混合物を溶解
した。次いでトリフェニルホスフィン2.0部(7.6
mmol)を仕込み100℃で3時間反応させると、酸
価が0となった。この後、過酸化水素水(31%)0.
83部(7.6mmol)を添加して、1時間酸化反応
を行った。続いて、テトラヒドロ無水フタル酸60.8
部(0.4モル)を仕込み、3時間反応させ赤外吸収ス
ペクトルにより、酸無水物が完全に反応したことを確認
し、不揮発分の酸価が76mgKOH/gで不揮発分6
5%のカルボン酸変性エポキシエステルを得た。
【0049】合成例5 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、ジメチロールプロピオン酸40.2部
(0.3モル)、カルビトールアセテート162部を仕
込み、100℃に加熱し撹拌し、反応混合物を溶解し
た。次いでトリフェニルホスフィン2.0部(7.6m
mol)を仕込み100℃で3時間反応させると、酸価
が0となった。この後、過酸化水素水(31%)0.8
3部(7.6mmol)を添加して、1時間酸化反応を
行った。続いて、テトラヒドロ無水フタル酸60.8部
(0.4モル)を仕込み、3時間反応させ、赤外吸収ス
ペクトルにより、酸無水物が完全に反応したことを確認
し、不揮発分の酸価が75mgKOH/gで不揮発分6
5%のカルボン酸変性エポキシエステルを得た。
【0050】合成例6 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート156部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでトリフェニルホスフ
ィン2.0部(7.6mmol)を仕込み100℃で3
時間反応させると、酸価が0となった。この後、過酸化
水素水(31%)0.83部(7.6mmol)を添加
して、1時間酸化反応を行った。続いて、5−(テトラ
ヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−3−メチ
ル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物
[大日本インキ化学(株)製 エピクロンB−440
0、酸無水物当量132]13.2部(0.1酸無水物
当量)及びテトラヒドロ無水フタル酸45.6部(0.
3モル)を仕込み、3時間反応させ、赤外吸収スペクト
ルにより、酸無水物が完全に反応したことを確認し、不
揮発分の酸価が78mgKOH/gで不揮発分65%の
カルボン酸変性エポキシエステルを得た。
【0051】比較例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート157部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでトリフェニルホスフ
ィン2.0部(7.6mmol)を仕込み100℃で3
時間反応させると、酸価が0となった。続いて、テトラ
ヒドロ無水フタル酸60.8部(0.4モル)を仕込み
反応させたが、2時間後にゲル化した。
【0052】比較例2 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート157部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでトリエチルベンジル
アンモニウムクロライド1.0部を仕込み100℃で3
時間反応させると、酸価が0となった。続いて、テトラ
ヒドロ無水フタル酸60.8部(0.4モル)を仕込み
反応させたが、2時間後にゲル化した。
【0053】比較例3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、酢酸30部(0.5モル)、カルビトー
ルアセテート157部を仕込み、100℃に加熱し撹拌
し、反応混合物を溶解した。次いでジメチルベンジルア
ミン1.0部を仕込み100℃で3時間反応させると、
酸価が0となった。続いて、テトラヒドロ無水フタル酸
60.8部(0.4モル)を仕込み反応させたが、2時
間後にゲル化した。
【0054】比較例4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[住友化学(株)
製 ESCN195HH、エポキシ当量200]200
部(1当量)、アクリル酸72部(1.0モル)、カル
ビトールアセテート194部を仕込み、100℃に加熱
し撹拌し、反応混合物を溶解した。次いでトリエチルベ
ンジルアンモニウムクロライド1.0部を仕込み100
℃で6時間反応させると、酸価が0となった。続いて、
テトラヒドロ無水フタル酸88.16部(0.58モ
ル)を仕込み、3時間反応させ、赤外吸収スペクトルに
より、酸無水物が完全に反応したことを確認し、不揮発
分の酸価が90mgKOH/gで不揮発分65%のカル
ボン酸変性エポキシエステルを得た。
【0055】合成例1〜6で得られたカルボン酸変性エ
ポキシエステル樹脂について、40℃、1ケ月後の粘度
変化を調べ、保存安定性を評価した。結果を表1に示
す。
【0056】
【表1】
【0057】実施例1 下記処方に従って、レジストインキ樹脂組成物を配合し
た。
【0058】 レジストインキ樹脂組成物の調製 (A)成分 合成例1〜6で得られたカルボン酸変性エポキシエステル樹脂 または比較例4で得られたカルボン酸変性ビニルエステル樹脂 154重量部 (B)成分 カルビトールアセテート 18重量部 イプゾール150[出光石油化学(株)製] 5重量部 アロニックスM−233[東亜合成化学(株)製] 22重量部 (C)成分 アデカオプトマーSP−170[旭電化工業(株)製]*1 15重量部 イルガキュアー907[チバガイギー(株)製] 15重量部 その他 YD901[東都化成(株)製] 5重量部 EPPN201[日本化薬(株)製] 10重量部 TEPIC(トリグリシジルエーテルイソシアヌレート) [日産化学(株)製] 20重量部 ジシアンジアミド(硬化触媒) 1.0重量部 イムシルA−108[龍森(株)製](充填シリカ) 60重量部 アエロジル200[日本アエロジル(株)製] 8重量部 硫酸バリウム 30重量部 フタロシアニングリーン(着色剤) 1.4重量部 KF−69[信越シリコーン(株)製](消泡剤) 2.0重量部 ミクロエースK−1[白石カルシウム(株)製](充填タルク)110重量部 合計476.4重量部 *1 光カチオン重合開始剤、4,4´−ビス[ビス(2−ヒドロキシエトキシ フェニル)スルフォニオ]フェニルスルフィドビスヘキサフルオロアンチ モネート、プロピレンカーボネート50%希釈品。
【0059】上記配合組成に従ってレジストインキ組成
物を配合し、これを厚み1.6mmのプリント基板上
に、スクリーン印刷法により、180メッシュのポリエ
ステルスクリーン版を用いて、25μmの厚さになるよ
うに、全面に塗布し、塗膜を85℃で40分間乾燥し溶
剤を除去した。次いでネガマスクを介して露光量350
mJ/cm2で紫外線を照射し、30℃において1%炭
酸ナトリウム水溶液で40秒間、2.0kg/cm2
スプレー圧で現像し、未露光部分を溶解した。この時、
未露光部の現像性について以下の評価を行った。これら
の結果は表2に示した。
【0060】(現像性)レジストインキ組成物をプリン
ト基板上に、25μmの厚さになるように、全面に塗布
し、85℃で乾燥させた。乾燥時間の経過とレジスト被
覆の現像性の関係を調べた。すなわち、特定の乾燥時間
毎にレジスト被覆にパターンを介して露光し、前述のよ
うに炭酸ナトリウム水溶液で現像した。このようにして
未露光部が溶解できず、現像できなくなるまでの時間を
測定した。この時間の長い程、レジスト塗布後、露光ま
での時間に余裕ができ、工程管理が容易となり作業性が
改善されるとともに信頼性も向上する。
【0061】
【表2】
【0062】現像後、150℃の熱風乾燥器で40分加
熱硬化を行い、硬化膜を得た。この硬化膜について、基
盤目試験による密着性試験及び260℃×10秒の半田
フロートテストによる半田耐熱性試験を行ったが、いず
れも問題なく、十分な特性を有していることがわかっ
た。
【0063】実施例2 厚さ1.1mmのガラス基板の表面に隔壁を形成してな
る基板材料を用い、スクリーン印刷法により、下記の組
成による蛍光体組成物を塗布して隔壁によって区画され
た凹所に蛍光体組成物を充填し、80℃のクリーンオー
ブン中で10分間乾燥して、膜厚200μmの蛍光体層
を形成した。
【0064】 蛍光体組成物 ・蛍光体物質:Y23:Eu(赤色発光用) 500重量部 ・アルカリ可溶性熱硬化樹脂:合成例1で得られたカルボン酸 変性エポキシエステル樹脂 105重量部 ・硬化触媒:SI−L150[三新化学工業社製] 10重量部 (フッ化アンチモン化合物) ・ビヒクル:3−エトキシプロピオン酸エチル 150重量部 次いで、蛍光体層および隔壁の表面上に、回転数100
0rpmのスピンコーターを用いて、下記の組成の感放
射線性レジスト組成物溶液を塗布し、80℃のクリーン
オーブン中で10分間乾燥して、膜厚15μmの感放射
線性レジスト膜を形成した。
【0065】 感放射線性レジスト組成物 ・アルカリ可溶性感放射線性樹脂:合成例1で得られた カルボン酸変性エポキシエステル樹脂 90重量部 ・光重合開始剤:SI−L150[三新化学工業社製] (フッ化アンチモン化合物) 3.0重量部 ・溶剤:3−エトキシプロピオン酸エチル 150重量部 このようにして得られた感光性レジスト膜を有する複合
材料に対して、マスクを介して、超高圧水銀灯よりのi
線と称される波長365nmの紫外線を100mJ/c
2の照射量で照射した。次いで、0.1重量%の水酸
化カリウム水溶液で2分間シャワー現像し、続いて1分
間超純水のシャワーを浴びせることにより、紫外線未照
射部のレジスト膜部分を除去した上、さらにこのレジス
ト膜除去部分に続く蛍光体層を溶解除去して蛍光体組成
物の薄層を形成し、空気中で乾燥した。その後、180
℃のクリーンオーブン中で30分間加熱して熱硬化処理
を行って硬化薄層を形成し、もってプラズマディスプレ
イパネルを作製した。
【0066】このプラズマディスプレイパネルは、良好
な硬化性を有する上に、耐熱性、耐溶剤性、基材への密
着性に優れていた。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によって得られる1
液カチオン重合性組成物は、組成物中に硬化量のエポキ
シ基と水酸基、カルボキシル基が共存しても保存安定性
に優れており、光または熱によって、容易に硬化させる
ことができるという特徴がある。
【0068】また、この1液カチオン重合性組成物は、
カルボキシル基を含有しているため、アルカリ可溶性で
あり、かつ、その硬化物は、十分な密着性、耐熱性等を
有しているため、ソルダーレジスト材料、PDP蛍光体
作成用ビヒクル材料等画像形成材料として好適である。
【0069】また構造材料として使用する場合にも、上
記同等の保存安定性を有し、従来のエポキシ樹脂には欠
けていた、良好な作業性を得ることができるため、非常
に生産性を上げることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 孝司 神奈川県藤沢市村岡東2丁目26番1号 武 田薬品工業株式会社化学品カンパニー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ化合物とカルボン酸と多塩基酸
    無水物とを反応させて得られる1分子中にエポキシ基及
    びカルボキシル基を含有するカルボン酸変性エポキシエ
    ステル樹脂(A)、希釈剤(B)及びカチオン重合開始
    剤(C)を含有する保存性に優れた1液カチオン重合性
    組成物であって、かつ前記(A)においては、これを
    (a)3価の有機VB族化合物触媒を用いてエポキシ化
    合物とカルボン酸とを反応させてエポキシエステル樹脂
    を合成し、(b)続いて得られたエポキシエステル樹脂
    と多塩基酸無水物とを反応させて合成する際に、工程
    (a)終了後又は工程(b)終了後に前記3価有機VB
    族化合物触媒を酸化し該触媒が不活性化されていること
    を特徴とする、前記1液カチオン重合性組成物。
  2. 【請求項2】 3価の有機VB族化合物触媒が3価有機
    リン化合物触媒である請求項1記載の1液カチオン重合
    性組成物。
  3. 【請求項3】 カルボン酸変性エポキシエステル樹脂が
    (カルボン酸のカルボキシル基)/(エポキシ化合物中
    のエポキシ基)の当量比が1未満である請求項1または
    2記載の1液カチオン重合性組成物。
  4. 【請求項4】 カルボン酸変性エポキシエステル樹脂が
    多塩基酸無水物として、1分子中に少なくとも1つ以上
    のテトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル基を
    有する四塩基酸無水物を使用してなることを特徴とする
    請求項1〜3記載の1液カチオン重合性組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のカルボン酸変性エポ
    キシエステル樹脂(A)、希釈剤(B)及びカチオン重
    合開始剤(C)を含むことを特徴とするカチオン重合に
    よる硬化可能な1液カチオン重合性組成物の硬化物。
JP14004097A 1997-05-29 1997-05-29 1液カチオン重合性組成物 Withdrawn JPH10330456A (ja)

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