JPH10329247A - 複合材料管状体 - Google Patents

複合材料管状体

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JPH10329247A
JPH10329247A JP9143826A JP14382697A JPH10329247A JP H10329247 A JPH10329247 A JP H10329247A JP 9143826 A JP9143826 A JP 9143826A JP 14382697 A JP14382697 A JP 14382697A JP H10329247 A JPH10329247 A JP H10329247A
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JP
Japan
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resin
tubular body
layer
outer layer
glass fiber
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Application number
JP9143826A
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English (en)
Inventor
Mutsuko Fujino
睦子 藤野
Hiroyuki Takagishi
宏至 高岸
Shinya Fujioka
信也 藤岡
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】曲げ強度を低下させることなく、高い衝撃強度
などを発揮し、かつ軽量化を可能とする複合材料管状体
を提供する。 【解決手段】軸方向に配された補強繊維と、樹脂とから
なる内層の外側に、ガラス繊維と樹脂とからなる外層が
積層されてなり、かつ、該外層の厚みが、管状体全厚み
の5〜35%であることを特徴とする複合材料管状体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化樹脂からな
る管状体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化樹脂からなる管状体は軽量、高
強度、高弾性の利点を有するので、様々なスポーツ用具
や、産業用途に用いられている。補強繊維としては比強
度、比弾性に優れる炭素繊維が主として用いられること
が多い。これら管状体は例えば、ゴルフシャフト、スキ
ーポール、釣り竿などに用いられており、軽量でかつ、
耐衝撃性の高いことが望まれている。炭素繊維強化樹脂
からなる管状体は、軽量化、高弾性、静的強度という点
で優れてはいるが、炭素繊維の引張弾性率が大きいため
剛性が大きくなって屈撓性に乏しく、衝撃強度が低い。
また同じ補強繊維としてガラス繊維を使用した管状体は
耐衝撃性は増すが、引張弾性率が小さいため剛性が小さ
く、曲げ強度が低下し、撓みやすいと共に重量も増加す
る欠陥がある。
【0003】また、軽量化を実現するために、複合材料
中の樹脂含有量を低くすることが試みられているが、樹
脂が少なくなると、繊維が直接衝撃を受けることになり
耐衝撃性が低下するので、このような樹脂含有量の低い
複合材料を外層に配することは難しい。
【0004】炭素繊維強化樹脂複合体の耐衝撃性を向上
させる手段として、特開平60−47104号公報など
には、マトリクス樹脂を高靭性化する方法が記載されて
いるが、この方法による耐衝撃性の向上は十分でない。
しかも、高温下での物性や疲労特性などが低下する場合
があり、更に従来と異なる樹脂を使用することによって
製造工程や成形装置の変更が必要になることが多く、製
品コストの上昇や製品品質の低下を招くことも多い。
【0005】又、特開平3−168167号公報および
特開平3−168168号公報には、炭素繊維強化プラ
スチック製のゴルフシャフトの最内層及び/または層間
や、最外層に有機系重合体からなるフィルムを配する方
法がそれぞれ記載されている。しかし、これらの方法で
も耐衝撃性の向上は十分でなくさらなる向上が望まれて
いる。
【0006】また、内層に引張破断伸度1.3%を越え
る炭素繊維強化樹脂複合体を用いることで耐衝撃性を高
めた例があるが、この方法では用いることのできる炭素
繊維強化樹脂複合体が限られるだけでなく、例えば、ゴ
ルフシャフトのフレックスが変わる等、実用面で問題が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決すること、すなわち、曲げ強度を低下させ
ることなく、高い衝撃強度などを発揮し、かつ軽量化を
可能とする、例えば、ゴルフシャフト、釣り竿、スキー
ポール、自転車フレーム、その他種々の用途に有効に使
用し得る複合材料管状体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、次の構成を有する。すなわち、軸方向に配さ
れた補強繊維と、樹脂とからなる内層の外側に、ガラス
繊維と樹脂とからなる外層が積層されてなり、かつ、該
外層の厚みが、管状体全厚みの5〜35%であることを特徴
とする複合材料管状体である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】本発明の管状体を図面を用いて説明する
に、図1、図2に示すように、軸方向に配された補強繊
維と、樹脂とからなるの内層(一方向繊維強化プラスチ
ック)102'と、ガラス繊維と樹脂とからなる外層103'か
らなる。ここで、外層の厚みを管状体の全厚みの5〜3
5%、好ましくは8〜30%、より好ましくは、8〜2
5%、更に好ましくは10〜20%とすることにより、
曲げ強度が低下することなく、かつ、衝撃強度の高い管
状体とすることができる。外層の厚みが、管状体全厚み
の5%に満たないときは、十分な衝撃強度が得られず、
35%を越えるときには、重量が増加するという問題が
生じる。
【0011】かかる管状体は、図3に示すように、所定
のプリプレグをマンドレル100に捲回積層することによ
り得ることができる。つまり、内層102'には、炭素繊維
等の高強度繊維を一方向に並び沿わせた引きそろえシー
トにエポキシ樹脂などのマトリクス樹脂を含浸したプリ
プレグ102を、外層103'には、ガラス繊維をエポキシ樹
脂等にマトリクス樹脂を含浸したガラス繊維強化プリプ
レグ103を用いることが出来る。また、更に最内層とし
て他の層101'を内層102'の内側に配置することも可能で
ある。
【0012】上記プリプレグ102は長方形、扇形等の所
要展開形大に該シートを裁断し、所要形状のマンドレル
にシリコンワックス等の離型剤を塗布した後、所要形状
のマンドレルに好ましくは1〜15層、より好ましくは2〜
14層、更に好ましくは4〜12層捲回積層する。このとき
所要の枚数をあらかじめ重ね合わせておき、それを捲回
積層しても構わない。
【0013】次いでこのマンドレルに巻き付けたプリプ
レグ102の上に、長方形、扇形等の所要展開形大に裁断
したガラス繊維強化プリプレグ103を、その厚みが全厚
みの5〜35%になるように好ましくは1〜10層、より好ま
しくは1〜5層、更に好ましくは1〜2層捲回積層し、エポ
キシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いる場合には、常法に
より熱硬化処理した後脱芯することにより製品とするも
のである。
【0014】本発明で使用するプリプレグ102におい
て、補強繊維としては、炭素繊維(黒鉛繊維も含む)の
他、ボロン繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素
繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維;アラミド繊維、ポ
リアリレート繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊
維等の有機繊維;或いは、チタン繊維、アモルファス繊
維、ステンレス鋼繊維、などの金属繊維から選択される
1種を用いて、或いは複数種の、例えば2種或いは3種の
補強繊維からなるハイブリッドの形態にて使用すること
ができる。なお、本発明で使用するプリプレグ102にお
いて、通常はガラス繊維以外の補強繊維を用いるのがよ
く、炭素繊維を用いるのが最も良い。
【0015】本発明で使用するプリプレグ102におい
て、補強繊維に含浸するマトリクス樹脂としては、エポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂
が使用可能である。好ましい一例を挙げれば、マトリク
ス樹脂としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能なエ
ポキシ樹脂としては、例えば(1)グリシジルエーテル系
エポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S型エポキシ樹
脂、ノボラック型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール
A型エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;
(3)グリシジルエステル型エポキシ樹脂;(4)グリ
シジルアミン型エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミ
ノジフェニルメタン、トリグリシジル-q-アミノフェノ
ール等;(5)複素環式エポキシ樹脂;その他種々のエ
ポキシ樹脂から選択される1種又は複数種が使用され、
特にビスフェノールA、F、S型エポキシ樹脂が好適に使
用される。
【0016】又、硬化剤としてはグアニジン系、例えば
ジシアンジアミド(DICY)、2,6−キシレニル−ピグア
ニド、O-トリルピグアニド、ジフェニルグアニジン、ジ
−O-トリルグアニジン、1−O−トリルヒグアニド、ア
セトグアナミン、メラミン、ベンゾグアナミン;アミン
系、例えばジアミノジフェニルスルフォン(DDS)、ジア
ミノジフェニルメタン(DDM);酸無水物系、例えばヘキ
サヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルヘキサヒドロ無水
フタル酸(MHHPA)等が使用されるが、特にグアニジン系
硬化剤が好適に使用される。中でも、ジシアンジアミド
が最も好ましい。
【0017】又、更に硬化温度が50〜200℃になるよう
に硬化助剤その他の付与剤、例えば可撓性付与剤などを
適宜に添加してもよい。
【0018】場合によっては、マトリクス樹脂として、
ナイロン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン)等の熱可塑性樹脂をも
使用し得る。勿論、市販のプリプレグを用いることもで
きる。
【0019】また、成形品の軽量化効果と耐衝撃強度向
上を考慮すると、本発明の効果をより顕著に発揮させる
ためには、複合材料における樹脂含有率を33重量%以
下とするのが好ましく、より好ましくは、8〜33重量
%とする。樹脂含有率が33重量%を越えると、軽量化
が不十分であり、また本発明のような構成にしなくとも
ある程度衝撃強度が維持される。一方、8重量%未満で
は、十分な衝撃強度が得られない。そのためには、樹脂
含有率が33重量%以下、好ましくは8〜33重量%と
いう低樹脂含有率のプリプレグを積層して樹脂の流れが
ほとんど起きないように成形すればよい。つまり本発明
の構成によって低樹脂含有率のプリプレグを内層102'に
配することが可能になり、管状体の軽量化と耐衝撃強度
向上がともに達成される。
【0020】次に外層103'に用いるガラス繊維強化プリ
プレグ103について更に詳しく説明する。
【0021】本発明において、ガラス繊維強化プリプレ
グ103で使用する補強繊維としては、ガラス繊維を使用
し、ガラス繊維は一方向に引き揃えた形態で、或いはク
ロス(織物)の形態にて使用し得るが、クロスの形態で
使用するのがより好ましい。織物の繊維素材は用途に応
じてあらゆる種類のガラス繊維を使用することが可能で
ある。また、目付、糸密度、および織組織等も特に限定
される物ではないが、成形品の軽量化効果を考慮する
と、目付は好ましくは15〜100g/m2、より好ましくは15
〜70g/m2、更に好ましくは20〜50g/m2で、糸密度は、
好ましくは20〜80本/25mm、より好ましくは25〜70本/25
mm、更に好ましくは30〜60本/25mmの平織り組織を有す
るガラス織物が使用される。
【0022】本発明で使用するガラス繊維強化プリプレ
グシート103において、ガラス繊維に含浸するマトリク
ス樹脂としては、プリプレグシート102で用いられるの
と同様の前記した樹脂が用いられる。
【0023】又、上記ガラス繊維強化プリプレグに加え
て、他の無機繊維(チタン繊維、アモルファス繊維、ス
テンレス鋼繊維等)から選択される1種或いは複数種の
補強繊維を組み合わせてハイブリッドの形態にて使用す
ることもできる。勿論、市販のガラス強化繊維プリプレ
グを用いることもできる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、管状体のシャルヒ゜ー衝撃試験はJIS K 7077-199
1に基づいて測定を行った。また、管状体の曲げ試験は
製品安全協会編ゴルフシャフトの認定基準及び基準確認
方法CPSA 0098に基づいて測定を行った。
【0025】(実施例1)直径が6.3mm、長さが、700mm
のマンドレル100を用意した。このマンドレル100に離型
処理を施し接着剤を塗布した後、最内層101'として炭素
繊維強化プリプレグ101を6層巻き付けた。
【0026】炭素繊維強化プリプレグ101は、繊維径が
5.0μm、引張弾性率が230GPaとされるPAN系の炭素繊維
(東レ株式会社製:商品名「トレカ(登録商標)T30
0」)にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグ(東レ株式
会社製:商品名「P3051F-5」)を使用した。このプリプ
レグ101は図3に示す構成とされ、炭素繊維がマンドレル
100の軸線に対して、角度θ(θ=90゜)だけ傾斜するよう
に配置した。マトリクス樹脂の含有量は37重量%で、炭
素繊維の目付は、55g/m2、プリプレグの厚さは58μmで
あった。
【0027】次に内層102'として炭素繊維強化プリプレ
グ102を加圧しながら5層巻き付けた。この炭素繊維強化
プリプレグ102は、繊維径が5.0μm、引張弾性率が230GP
aとされるPAN系の炭素繊維(東レ株式会社製:商品名
「トレカT700S」)にエポキシ樹脂を含浸したプリプレ
グ(東レ株式会社製:商品名「P3053S-12」)を使用し
た。このプリプレグ102は図3に示す構成とされ、炭素繊
維がマンドレル100の軸線に対して平行(θ=0゜)に配置
しており、マトリクス樹脂の含有量は30重量%で、炭素
繊維の目付は、125g/m2、プリプレグの厚さは114μmで
あった。
【0028】次に外層103'としてガラス繊維強化プリプ
レグ103を加圧しながら、前記プリプレグ102の外周に5
層巻き付けた。このガラス繊維強化プリプレグ103は補
強繊維としてガラス繊維クロス(日東紡株式会社製:商
品名「ガラスクロスWP(A)03 104BZ」)(25g/m2)を使用
し、マトリクス樹脂として東レ製#2500エポキシ樹脂を
使用し、プリプレグ加工した。このガラス繊維織物プリ
プレグのマトリクス樹脂の含有量は42重量%で、厚さ38
μmであった。このプリプレグ103は図3に示す構成とさ
れ、ガラス繊維がマンドレル100の軸線に対して平行(θ
=0゜)に配置した。この管状体の外層103'の厚みは全体
の厚みの19.9%を占めた。
【0029】次いで、マンドレル100上のガラス繊維強
化プリプレグ103の外周に、厚さ25μm、幅15mmのポリエ
ステル耐熱テープを2mmピッチ、張力3.0kgにて巻き付け
た後、130℃、2時間加熱し硬化した。その後、マンドレ
ルを除去し、前記ポリエステルテープを除去した。
【0030】表1にこの管状体の最内層、内層、外層の
各々の厚み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を示
すように、重量を増加させることなく衝撃強度が向上し
た。
【0031】(比較例1)炭素繊維強化プリプレグ102
を2層増やして7層巻き付け、外層にガラス繊維強化プリ
プレグ103を巻き付けなかったこと以外は、実施例1と
同じ材料及び方法にて管状体を作成した。この管状体の
径の大きさは実施例1と同じであった。
【0032】表1にこの管状体の最内層、内層、外層の
各々の厚み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を示
す。実施例1に比べて充分な衝撃強度が得られなかっ
た。
【0033】(比較例2)マンドレル100上に炭素繊維
強化プリプレグ101を巻き付けず、外層103'にガラス繊
維強化プリプレグを15層巻き付けたこと以外は実施例1
と同じ材料及び方法で管状体を成形した。この管状体の
径の大きさは実施例1と同じであった。
【0034】表1にこの管状体の内層、外層の各々の厚
み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を示す。表1
に示されるとおり、実施例1に比べて曲げ強度が著しく
低下した。また、重量も増加した。
【0035】(実施例2)マンドレル100上に炭素繊維
強化プリプレグ101を9層巻き付けた後、内層102'を形成
する炭素繊維強化プリプレグを4層増やして9層にしたこ
と以外は、実施例1と同じ材料及び方法にて管状体を作
成した。この管状体の外層103'の厚みは全体の厚みの1
7.3%を占めた。
【0036】表1にこの管状体の最内層、内層、外層の
各々の厚み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を示
すように、所要の衝撃強度と曲げ強度が得られた。
【0037】(比較例3)実施例2において、内層102'
を形成する炭素繊維強化プリプレグ102の巻き数を2層増
やして7層にし、外層103'にガラス繊維強化プリプレグ
を巻き付けなかったこと以外は実施例2と同じ材料及び
方法で管状体を成形した。この管状体の径の大きさは実
施例2と同じであった。
【0038】表1にこの管状体の最内層、内層、外層の
各々の厚み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を示
す。実施例2に比べて、重量が増加し、充分な衝撃強
度、曲げ強度が得られなかった。
【0039】(実施例3)最内層101'を形成する炭素繊
維強化プリプレグ101に、補強繊維に引張弾性率が377GP
aとされるPAN系の炭素繊維(東レ株式会社製:商品名
「トレカM40J」)を用い、マトリクス樹脂の含有量は24
重量%で、炭素繊維の目付は、140g/m2、厚さ115μmであ
るプリプレグ(東レ株式会社製:商品名「P9055F-1
5」)を、炭素繊維がマンドレル100の軸線に対してθ=
±45゜に配置されるように貼り合わせ3層、合計6層巻き
付けた。
【0040】次いで内層102'として、実施例1と同じ炭
素繊維を用いた、マトリクス樹脂の含有量が24重量%
で、厚みが102μmである炭素繊維強化プリプレグ102
(東レ株式会社製:商品名「P3055S-12」)を2層巻き付
けた。
【0041】次いで外層103'としてガラス繊維強化プリ
プレグ103を前記プリプレグ102の外周に2層巻き付け
た。その他、成形方法は実施例1と同じである。この管
状体の外層103'の厚みは全体の厚みの11.4%を占めた。
【0042】表1にこの管状体の最内層、内層、外層の
各々の厚み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を示
すように、重量を増加させることなく衝撃強度が向上し
た。
【0043】(比較例4)実施例3において,マンドレル
100上に炭素繊維強化プリプレグ101を6層巻き付けた
後、内層102'を形成する炭素繊維強化プリプレグ102の
巻き数を1層増やして3層にし、外層103'にガラス繊維強
化プリプレグを巻き付けなかったこと以外は実施例3と
同じ材料及び方法で管状体を成形した。この管状体の径
の大きさは実施例3とほぼ同じであった。
【0044】表1にこの管状体の最内層、内層、最外層
の各々の厚み、重量、衝撃強度、曲げ強度の試験結果を
示す。実施例3に比べて、重量が増加し、充分な衝撃強
度が得られなかった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上の如くに構成される本発明の管状体
は、曲げ強度を低下させることなく、高い衝撃強度など
を発揮し、かつ軽量化を可能とする、例えば、ゴルフシ
ャフト、釣り竿、スキーポール、自転車フレーム、その
他種々の用途に好適に使用し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複合材料管状体の一部
切り取り概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る複合材料管状体の概略
断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る複合材料管状体の製造
方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
100マンドレル 101最内層を形成するプリプレグ 102内層を形成するプリプレグ 103外層を形成するプリプレグ 101'最内層 102'内層 103'外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29C 70/10 C08J 5/24 CEZ 70/06 B29C 67/14 X C08J 5/24 CEZ G B29L 23:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に配された補強繊維と、樹脂とから
    なる内層の外側に、ガラス繊維と樹脂とからなる外層が
    積層されてなり、かつ、該外層の厚みが、管状体全厚み
    の5〜35%であることを特徴とする複合材料管状体。
  2. 【請求項2】補強繊維が炭素繊維であることを特徴とす
    る請求項1記載の複合材料管状体。
  3. 【請求項3】前記内層は、その樹脂含有率が33重量%以
    下であることを特徴とする請求項1または2記載の複合
    材料管状体。
  4. 【請求項4】外層を構成するガラス繊維が織物を形成し
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の複合材料管状体。
  5. 【請求項5】前記内層が1層〜15層の層構造を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の複
    合材料管状体。
  6. 【請求項6】前記外層を構成するガラス繊維の単位面積
    当たりの重量が15〜100g/m2であることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれかに記載の複合材料管状体。
  7. 【請求項7】前記織物の組織は平織りであることを特徴
    とする請求項4記載の複合材料管状体。
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