JPH04348138A - 複合プリプレグ - Google Patents

複合プリプレグ

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JPH04348138A
JPH04348138A JP3151069A JP15106991A JPH04348138A JP H04348138 A JPH04348138 A JP H04348138A JP 3151069 A JP3151069 A JP 3151069A JP 15106991 A JP15106991 A JP 15106991A JP H04348138 A JPH04348138 A JP H04348138A
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JP
Japan
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fiber
prepreg
fibers
reinforced composite
resin
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Application number
JP3151069A
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English (en)
Inventor
Makoto Takezawa
誠 竹澤
Kanji Miyao
巻治 宮尾
Hiroshi Inoue
寛 井上
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素繊維とこれと異な
る異種繊維など1種又は複数種の強化繊維を有した2つ
の繊維強化複合樹脂層の間に金属箔層を介挿してなる複
合プリプレグに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、炭素繊維その他各種の強化繊維を
有するプリプレグを使用した繊維強化複合樹脂材料が種
々の技術分野にて広く使用されており、例えばゴルフシ
ャフト、釣り竿又はテニスラケット、バドミントンラケ
ットのような種々のラケットフレームなどの繊維強化複
合樹脂材料成形品の製造に際しても、軽量で且つ機械的
強度も高いと言う理由から多く利用されており、極めて
良好な成果を納めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、更に繊
維強化複合樹脂材料成形品の捩り破壊強度、耐衝撃性の
改善、使用時の感触の改良が望まれている。
【0004】プリプレグを使用して作成した断面円形と
か多角形の繊維強化複合樹脂材料製環状体の捩り破壊強
度等を改善する場合、その環状体の内側又は場合によっ
ては外側をこれと同断面形状のアルミニウムパイプで補
強することが考えられるが、現在のパイプ製造及び加工
技術ではアルミニウムパイプの最小肉厚に制限があり、
必然的に大幅に重量が増大する。従って大口径の環状体
の場合はともかく、ゴルフシャフトや釣り竿等の小口径
の繊維強化複合樹脂材料製環状体ではアルミニウムパイ
プによる補強を採用することは有利でない。
【0005】本発明の目的は、上述の現状に鑑み、軽量
で且つ捩り破壊強度等の機械的強度が向上し、更には耐
衝撃性をも改善したゴルフクラブシャフト等の繊維強化
複合樹脂材料成形品を得ることができる複合プリプレグ
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
複合プリプレグにて達成される。要約すれば本発明は、
1種又は複数種の強化繊維を有した第1の繊維強化複合
樹脂層と、前記強化繊維と同一又は異なる1種又は複数
種の強化繊維を有した第2の繊維強化複合樹脂層との間
の少なくとも一方に、金属箔層を介挿した複合プリプレ
グである。好ましくは、金属箔層の厚みが5〜50μm
で、全体の厚みが20〜300μmである。第1、第2
の繊維強化複合樹脂層と金属箔層との間に、樹脂フィル
ム層を介挿することができ、樹脂フィルム層の厚みは5
〜100μmとされる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る複合プリプレグを図面に
則して詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明の複合プリプレグの一実施
例を示す断面図である。本発明によれば、複合プリプレ
グ1は、1種又は複数種の強化繊維2を有した第1の繊
維強化複合樹脂層3と、強化繊維2と同一又は異なる1
種又は複数種の強化繊維7を有した第2の繊維強化複合
樹脂層3との間に、金属薄層5を介挿してなっており、
本実施例では、強化繊維2、7とも同じ炭素繊維が使用
されている。
【0009】第1の繊維強化複合樹脂層3は、一方向に
配列された強化繊維、即ち炭素繊維2の同士の間にマト
リクス樹脂6を含浸してなっている。同様に、第2の繊
維強化複合樹脂層3は、一方向に配列された強化繊維、
即ち炭素繊維7の同士の間にマトリクス樹脂6を含浸し
てなっている。本発明では、この炭素繊維2、7は黒鉛
繊維をも意味しており、炭素繊維2、7として黒鉛繊維
を用いることもできる。
【0010】マトリクス樹脂6としては、エポキシ樹脂
、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリ
ルフタレ−ト樹脂、フェノ−ル樹脂などの熱硬化性マト
リクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度が5
0〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、例え
ば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0011】好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂
としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキシ
樹脂としては、例えば、(1)グリシジルエ−テル系エ
ポキシ樹脂(ビスフェノ−ルA、F、S系エポキシ樹脂
、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノ−ルA
系エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;(
3)グリシジルエステル系エポキシ樹脂;(4)グリシ
ジルアミン系エポキシ樹脂;(5)複素環式エポキシ樹
脂;その他種々のエポキシ樹脂から選択される1種又は
複数種が使用され、特に、ビスフェノ−ルA、F、Sグ
リシジルアミン系エポキシ樹脂が好適に使用される。 又、硬化剤としてはアミン系硬化剤、例えばジシアンジ
アミド(DICY)、ジアミノフェニルスルフォン(D
DS)、ジアミノジフェニルメタン(DDM);酸無水
物系、例えばヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(MHHPA)などが
使用されるが、特にアミン系硬化剤が好適に使用される
【0012】第1の繊維強化複合樹脂層3の炭素繊維2
とマトリクス樹脂6との配合割合は任意に調製し得るが
、一般に、重量%で炭素繊維:マトリクス樹脂=30〜
80:20〜70の範囲が良く、好ましくは40〜75
:25〜60である。炭素繊維2の割合が30重量%未
満では、マトリクス樹脂6を硬化して繊維強化複合樹脂
層3を繊維強化複合樹脂材料としたときに、炭素繊維2
での強化による複合樹脂材料の強度が不十分となり、逆
に80重量%を超えるとマトリクス樹脂6が少なすぎて
、複合樹脂材料のマトリクス樹脂6による強度が十分と
ならない虞がある。第2の繊維強化複合樹脂層3につい
ても、第1の繊維強化複合樹脂層3と同様である。
【0013】本発明において、複合プリプレグ1に金属
箔層5を設けたのは、プリプレグ1を使用して作成した
繊維強化複合樹脂材料成形品、例えばゴルフクラブシャ
フトに機械的強度を付与するためであり、これにより目
的の捩り破壊強度及び耐衝撃性を向上することができる
。このような金属箔層5には、箔状又は薄板状の金属製
シート、或いは金属網、エキスパンドメタルのような多
孔の箔状又は薄板状の金属製メッシュを用いることがで
きる。金属箔層5の厚みは5〜50μmとされる。金属
箔層5の厚みは5μm未満では薄すぎて、得られる繊維
強化複合樹脂材料成形品の圧縮強度、捩り破壊強度等の
機械的強度を向上する効果が十分に得られない。逆に5
0μmを超えると厚すぎて、成形時の作業性が悪くなる
と共に、得られる繊維強化複合樹脂材料成形品の重量増
が大きくなりすぎる。
【0014】金属箔層5に使用し得る金属材料としては
、アルミニウム、チタン、鉄、銅、ニッケル、ニクロム
、錫、鉛、マグネシウム、金、銀、白金、その他種々の
金属及びこれらの合金がある。例えば昭和アルミニウム
株式会社製の厚さ20〜50μmのアルミニウム箔、或
いは竹内金属箔粉工業株式会社製の厚さ5〜30μmの
チタン箔、厚さ15〜50μmのステンレス箔、高強度
スチール箔等が好適に使用できる。
【0015】この金属箔層5の表面には、その上下に位
置される第1、第2の繊維強化複合樹脂層3、3との接
着性の向上を目的として、機械的、物理的方法による穴
開け、筋付け、凹凸の付与等、表面を粗にする表面加工
を施すことができる。或いは重クロム酸カリ、重クロム
酸ソーダ、パーカライジング、ACP法等の化学的方法
により、金属箔層5の表面に繊維強化複合樹脂層3のマ
トリクス樹脂6と作用する官能基を付ける表面処理を施
すことができる。金属箔層5がスチール或いはアルミニ
ウムからなるときは、陽極酸化を行なうことも有効であ
る。
【0016】複合プリプレグ1の全体の厚みは20〜3
00μmにすることが適当である。複合プリプレグ1の
厚みが20μm未満では薄すぎて、プリプレグ1の製造
が困難であるばかりか、繊維強化複合樹脂材料成形品を
作成するのに使用するには実用的でない。又厚みが30
0μmを超えると厚すぎて、成形性良く繊維強化複合樹
脂材料成形品を作成することが難しくなる。
【0017】本実施例の複合プリプレグ1は、任意の方
法にて製造し得るが、第1、第2の繊維強化複合樹脂層
3、3としてそれぞれ一方向に配列した炭素繊維2同士
、炭素繊維7同士の間にマトリクス樹脂6を含浸した2
枚のプリプレグを使用し、その2枚のプリプレグの間に
上記の金属製シート又はメッシュを例えばローラ等で押
付けて貼り付けることで金属箔層5を形成することによ
り、好適に製造することができる。しかし、これに限定
されるものではない。
【0018】本複合プリプレグ1は普通、繊維強化複合
樹脂材料成形品の製造に際し、炭素繊維プリプレグ等の
通常のプリプレグに組み合わせて使用される。例えばゴ
ルフクラブシャフトの場合、内層又は外層のアングル層
と外層又は内層のストレート層とから基本的になってい
るが、複合プリプレグ1はアングル層、ストレート層の
いずれにも使用でき、又アングル層とストレート層との
間に使用することもできる。普通、ストレート層に複合
プリプレグ1を1〜2層巻き付けるのが、ゴルフクラブ
シャフトの性能、特に耐衝撃強度、捩り破壊強度及び打
球感の点で好ましい。従ってストレート層が外層に位置
するゴルフクラブシャフトの場合、型となるマンドレル
の周囲に炭素繊維プリプレグ等の通常のプリプレグを、
アングル層用に繊維の配列方向をマンドレルの軸線と傾
むけて所望の回数巻き付け、ストレート層用に繊維の配
列方向をマンドレルの軸線と平行にして所望の回数巻き
付け、そのストレート層用の巻き付けの際に複合プリプ
レグ1を1〜2層巻き付ける。そして押さえテープを巻
回して通常のプリプレグ及び複合プリプレグの繊維強化
複合樹脂層の変形を防止しながらマトリクス樹脂を加熱
、硬化して、繊維強化複合樹脂層を繊維強化複合樹脂材
料層となし、これによりゴルフクラブシャフト状の硬化
体を得、その後、必要な加工を施してゴルフクラブシャ
フトに仕上げればよい。
【0019】本実施例の複合プリプレグ1を組み合わせ
使用することにより製造されたゴルフクラブシャフトに
よれば、軽量であるばかりでなく、単層〜複数層に積層
された複合プリプレグ1による繊維強化複合樹脂材料の
層と層の間に金属箔層5を備えているので、捩り破壊強
度が向上し、更には耐衝撃性も改善され、又使用時の感
触(打球感)もよい。
【0020】図2は、本発明の複合プリプレグの他の実
施例を示す断面図である。本実施例の複合プリプレグ1
では、図1の複合プリプレグ1において、第1の繊維強
化複合樹脂層3に強化繊維2として炭素繊維の他にこれ
と異種の繊維8を用い、強化繊維をハイブリッド化した
ことが特徴である。第2の繊維強化複合樹脂層3の強化
繊維7には、図1のプリプレグ1ときと同様、炭素繊維
を使用している。本実施例の複合プリプレグ1のその他
の構成は、図1の実施例と基本的に同じである。
【0021】上記の異種繊維8は、第1の繊維強化複合
樹脂層3のマトリクス樹脂6中に炭素繊維2と同一方向
に所定の間隔で配列される。本実施例では、繊維径が2
〜30μmの炭素繊維2に対し異種繊維8は繊維径が5
0μm以上と太径とされいるが、異種繊維8は太径でな
くともよい。異種繊維8を繊維径の小さいものを収束し
たストランドの形態として使用する場合は、異種繊維8
のストランド径を換算径D0 =n1/2 ×d(n:
集束本数、d:繊維径)で与えて、ストランド径が換算
径D0 で最大500μmまでのものを使用することが
できる。 又異種繊維8は、図2に示されるように、第1の繊維強
化複合樹脂層3の中央部に位置するのが好ましいが、中
央部より上下に僅かに偏ることは構わない。
【0022】このような繊維強化複合樹脂層3は種々の
方法で製造し得るが、炭素繊維2を一方向に配列したプ
リプレグを2枚使用し、その間に異種繊維8を炭素繊維
2と同一方向に所定の間隔で配列し、押圧及び/又は加
熱することにより一体とすることにより極めて好適に製
造することができる。
【0023】本複合プリプレグ1においても、通常通り
、1種類の強化繊維では足らない物性又は他の物性を補
うことを主たる目的として強化繊維をハイブリッド化す
ることを行なっており、従って異種繊維8は一般的に炭
素繊維以外とされるが、場合によっては一方の炭素繊維
2と繊維径や物性が異なれば、異種繊維8として炭素繊
維を使用することもできる。異種繊維8としては、物性
の異なる炭素繊維以外に、ボロン繊維、ガラス繊維、ア
ルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維等の無機繊維
;アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊
維等の有機繊維;或いはチタン繊維、アモルファス繊維
、ステンレススチール繊維等の金属繊維などを任意に使
用することができる。
【0024】第1の繊維強化複合樹脂層3の炭素繊維2
と異種繊維8とマトリクス樹脂6との配合割合は任意と
し得るが、一般には重量%で炭素繊維:異種繊維:マト
リクス樹脂=40〜80:2〜20:20〜60の範囲
が良い。
【0025】本実施例の複合プリプレグ1によってゴル
フクラブシャフト等の繊維強化複合樹脂材料成形品を製
造するには、先の実施例に準じて行なえばよく、得られ
た繊維強化複合樹脂材料成形品は、異種繊維による物性
の向上効果の他に、同様に、複数層に積層された複合プ
リプレグ1による繊維強化複合樹脂材料の層と層の間の
金属薄層5により軽量且つ捩り破壊強度が高く、耐衝撃
性もよく、使用時の感触(打球感)もよい効果が奏され
る。
【0026】以上の実施例では、第1の繊維強化複合樹
脂層3に2種類の強化繊維を使用してハイブリッド化し
たが、3種類以上の強化繊維によるハイブリッド化でも
よく、又第2の繊維強化複合樹脂層3にも強化繊維のハ
イブリッド化を行なってもよい。
【0027】図3は、本発明の複合プリプレグの更に他
の実施例を示す断面図である。本実施例の複合プリプレ
グ1では、図1の複合プリプレグ1において、第1、第
2のの繊維強化複合樹脂層3、3と金属箔層5との間に
樹脂フィルム層4を介挿したことが特徴である。本実施
例の複合プリプレグ1のその他の構成は、図1の実施例
と基本的に同じで、第1、第2の繊維強化複合樹脂層3
、3の強化繊維2、7には同様に炭素繊維が使用されて
いる。
【0028】本実施例において、複合プリプレグ1に樹
脂フィルム層4を設けたのは、プリプレグを使用して作
成した繊維強化複合樹脂材料成形品、例えばゴルフクラ
ブシャフトに更に向上した耐衝撃性を付与するためであ
る。このために樹脂フィルム層4は比較的柔軟性に富ん
だ層とされている。このような樹脂フィルム層4には、
ポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、変性ナイロン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂
、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エ
チルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等の熱可塑性
樹脂フィルムを使用することができる。
【0029】この場合、熱可塑性樹脂フィルムは、第1
、第2の繊維強化複合樹脂層3、3との接着性の向上を
目的としてマトリクス樹脂6との相溶性の高いものを使
用することできる。例えば、マトリクス樹脂6にエポキ
シ系樹脂等を使用した場合には、ポリウレタン樹脂フィ
ルム、変性ナイロン樹脂フィルム等がその例である。
【0030】樹脂フィルム層4の厚みは5〜100μm
程度必要であり、厚みが5μm未満では薄すぎて、得ら
れる繊維強化複合樹脂材料成形品に耐衝撃性を付与する
効果が十分に得られず、又100μmを超えると厚すぎ
て、繊維強化複合樹脂材料成形品の強度低下が無視し得
なくなる。
【0031】この場合、金属箔層5の表面に、先の実施
例で示した機械的、物理的方法による穴開け、筋付け等
の表面加工、重クロム酸カリやパーカライジング等の化
学的方法による官能基を付ける表面処理、或いは金属箔
層5がスチール或いはアルミニウムからなるときの陽極
酸化を行なえば、第1、第2の繊維強化複合樹脂層3、
3と金属箔層5との接着性の向上だけでなく、樹脂フィ
ルム層4と金属箔層5との接着性をも向上することが可
能である。
【0032】本実施例においても、先の実施例のときと
同様の理由により、金属箔層5の厚みは5〜50μmと
され、プリプレグ1の全体の厚みは20〜300μmと
される。
【0033】本実施例の複合プリプレグ1も、任意の方
法にて製造し得るが、第1、第2の繊維強化複合樹脂層
3、3としてそれぞれ一方向に配列した炭素繊維2同士
、炭素繊維7同士の間にマトリクス樹脂6を含浸した2
枚のプリプレグを使用し、そそれぞれのプリプレグをホ
ットロール法で製造する際に、離型紙を貼り付けられた
面と反対側の面に、カバーフィルムの代わりに上記の樹
脂フィルムを貼り付けて樹脂フィルム層4を形成し、そ
の2枚のプリプレグの対向さた樹脂フィルム層4、4間
に上記の金属製シート又はメッシュを介挿して、例えば
ローラ等で押付けて貼り付けることにより樹脂フィルム
層4、4間に金属箔層5を形成すれば、好適に製造する
ことができる。しかし、これに限定されるものではない
【0034】本実施例の複合プリプレグ1を組み合わせ
て使用することにより製造されたゴルフクラブシャフト
によれば、軽量であるばかりでなく、単層〜複数層に積
層された複合プリプレグ1による繊維強化複合樹脂材料
の層と層の間に金属箔層5を備えているので破壊強度が
向上し、又繊維強化複合樹脂材料の層と層の間に樹脂フ
ィルム層4をも備えているので耐衝撃性が一層改善され
、更には使用時の感触(打球感)もよい。
【0035】以上の実施例では、樹脂フィルム層4を第
1、第2の繊維強化複合樹脂層3、3と金属箔層5との
間の両方に設けたが、一方の繊維強化複合樹脂層3と金
属箔層5との間だけに設けることもできる。又強化繊維
2、強化繊維7として炭素繊維を用いたが、ボロン繊維
、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素
繊維等の無機繊維;アラミド繊維、ポリアリレート繊維
、ポリエチレン繊維等の有機繊維;或いはチタン繊維、
アモルファス繊維、ステンレススチール繊維等の金属繊
維などを任意に使用することができる。更に第1、第2
の繊維強化複合樹脂層3、3の一方又は他方に強化繊維
を2種以上使用して、ハイブリッド化することもできる
【0036】本発明を具体的な実施例に基づく更に説明
する。
【0037】本発明に従い複合プリプレグ1を作成し、
それを通常のプリプレグと組み合わせて使用しゴルフク
ラブシャフトを製造した。製造法は次の通りである。
【0038】ゴルフクラブシャフトの型のマンドレルに
、アングル層として厚さ120μm、樹脂量32%のP
AN系炭素繊維プリプレグ(東レ株式会社製、商品名M
−40)を+45°、−45°で合計8層巻き付け、そ
の上にストレート層として厚さ120μm、樹脂量32
%のPAN系炭素繊維プリプレグ(東レ株式会社製、商
品名T−300)を1層巻き付け、更に第2のストレー
ト層として本発明の複合プリプレグ1を2層巻き付けた
。次いで表面研摩用に厚さ70μmのガラス繊維一方向
プリプレグを1層巻き、最後に補強層としてE−ガラス
のプリプレグを巻いて先端チップ部を補強した後、ポリ
プロピレンの延伸テープでテーピングをして加熱硬化し
、その後研摩等の所定の仕上げを行なって、ゴルフクラ
ブシャフトを作成した。
【0039】得られたゴルフクラブシャフトは、機械的
特性の捩り破壊強度、耐衝撃強度を測定後、ゴルフクラ
ブに組み立て、打球感の検査を実施した。比較のために
本発明の条件を外れる複合プリプレグを作成し、上記と
同様に、ゴルフクラブシャフトの製造に使用し試験した
。得られた結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1において、第1繊維、第2繊維はそれ
ぞれ第1、第2の繊維強化複合樹脂層3、3の強化繊維
2(及び異種繊維8)、7を、第1、第2フィルムはそ
れぞれ第1、第2の繊維強化複合樹脂層3、3と金属箔
層5との間の樹脂フィルム層4、4を示す。第1、第2
の繊維後の数値は繊維強化複合樹脂層3、3中の配合割
合(重量%)を示し、残りがマトリクス樹脂の量である
。又記号の◎は非常に良好、○は良好、△はやや劣る、
×は劣るを示す。
【0042】第1、第2繊維の炭素繊維は共に、繊維径
が7.0μmのPAN系炭素繊維(東レ株式会社製、商
品名T−300)を使用した。異種繊維8のガラス繊維
は繊維径が7.0μmのガラス繊維(旭ファイバーグラ
ス株式会社製、規格名E−グラス)を、アラミド繊維は
繊維径が12μmのアラミド繊維(帝人株式会社製、商
品名テクノーラ)を、ポリアリレート繊維は繊維径が2
3μmのポリアリレート繊維(クラレ株式会社製、商品
名ベクトラン)を用いた。マトリクス樹脂はエポキシ樹
脂を用いた。金属箔のステンレス箔は竹内金属箔粉工業
株式会社製の厚さ20μmのものを用いた。チタン箔は
竹内金属箔粉工業株式会社製の厚さ30μmのものを用
いた。第1フィルム、第2フィルムに用いたポリウレタ
ンフィルムは共に厚み20μmであった。
【0043】表1に示されるように、実施例1〜9では
、通常の炭素繊維プリプレグに組み合わせた複合プリプ
レグが、第1、第2の繊維強化複合樹脂層の間に金属箔
層を設け、又は更にこれら繊維強化複合樹脂層と金属箔
層との間に樹脂フィルム層を設けているので、得られた
ゴルフクラブシャフトは捩り破壊強度及び耐衝撃性が共
に良好以上に改善され、又ゴルフクラブの使用感も共に
良好以上を維持した。これに対し比較例1〜3では、組
み合わせた複合プリプレグに金属箔層又は金属箔層と樹
脂フィルム層とを設けていないので、ゴルフクラブシャ
フトの捩り破壊強度又は耐衝撃性のいずれかが劣り、又
ゴルフクラブの使用感は全て劣る結果になった。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合プリ
プレグは、1種又は複数種の強化繊維を有した第1の繊
維強化複合樹脂層と、前記強化繊維と同一又は異なる1
種又は複数種の強化繊維を有した第2の繊維強化複合樹
脂層との間に、金属箔層を介挿したので、これを通常の
プリプレグと組み合わせて用いることにより、軽量で且
つ捩り破壊度等の機械的強度が向上し、更には耐衝撃性
をも改善した繊維強化複合樹脂材料成形品を得ることが
でき、ゴルフシャフトや釣り竿又はテニスラケット、バ
ドミントンラケット等を製造するのに好適である。又第
1、第2の繊維強化複合樹脂層と金属箔層との間の少な
くとも一方に樹脂フィルム層を介挿した場合には、繊維
強化複合樹脂材料成形品の耐衝撃性を更に向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合プリプレグの一実施例を示す断面
図である。
【図2】本発明の複合プリプレグの他の実施例を示す断
面図である。
【図3】本発明の複合プリプレグの更に他の実施例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1  複合プリプレグ 2  強化繊維 3  繊維強化複合樹脂層 4  樹脂フィルム層 5  金属箔層 7  強化繊維 8  異種繊維

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  1種又は複数種の強化繊維を有した第
    1の繊維強化複合樹脂層と、前記強化繊維と同一又は異
    なる1種又は複数種の強化繊維を有した第2の繊維強化
    複合樹脂層との間に、金属箔層を介挿した複合プリプレ
    グ。
  2. 【請求項2】  金属箔層の厚みが5〜50μmで、全
    体の厚みが20〜300μmである請求項1の複合プリ
    プレグ。
JP3151069A 1991-05-27 1991-05-27 複合プリプレグ Pending JPH04348138A (ja)

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JP (1) JPH04348138A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055162U (ja) * 1991-06-28 1993-01-26 株式会社オリムピツク ゴルフクラブ用シヤフト
JP2015193214A (ja) * 2014-01-08 2015-11-05 キヤノン電子株式会社 繊維強化積層体、シャッタ羽根及びシャッタ装置並びにカメラ
JP2017016001A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 キヤノン電子株式会社 シャッタ羽根、シャッタ羽根駆動装置及び光量調整装置並びに撮像装置

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JP2017016001A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 キヤノン電子株式会社 シャッタ羽根、シャッタ羽根駆動装置及び光量調整装置並びに撮像装置

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