JPH10235761A - 繊維強化プラスチック製管状体 - Google Patents
繊維強化プラスチック製管状体Info
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- JPH10235761A JPH10235761A JP9043530A JP4353097A JPH10235761A JP H10235761 A JPH10235761 A JP H10235761A JP 9043530 A JP9043530 A JP 9043530A JP 4353097 A JP4353097 A JP 4353097A JP H10235761 A JPH10235761 A JP H10235761A
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Abstract
を有する管状体において、重量やコストを増大すること
なく、従来にない高いねじり強さを有する繊維強化プラ
スチック製管状体を提供する。 【解決手段】管状体主軸に対する強化繊維の巻き角度が
25°〜75°の範囲にあるバイアス層を有する繊維強
化プラスチックからなる管状体において、バイアス層を
構成するバイアス単位層の厚みが50μm〜100μm
の範囲にあり、かつ、このバイアス層における強化繊維
の巻回数が2〜8になっている部分を有していることを
特徴とする繊維強化プラスチック製管状体。
Description
ックで構成された管状体に関し、特に、軽量でかつねじ
り力に対する耐性に優れ、ゴルフクラブ用シャフト、バ
ドミントンラケット用シャフトその他のスポーツ用具、
宇宙構造体、トラス、マスト、船舶、自動車、プロペラ
シャフトなどに用いられるのに適した管状体に関する。
特性を持つ繊維強化プラスチックを使用した管状体が、
ゴルフクラブ用シャフト、釣竿その他のスポーツ用具
や、ドライブシャフト、ロールその他の一般産業用途な
ど、様々な用途に使用されている。
に、ねじり力に対する耐力、すなわちねじり強さを具備
させる目的で、管状体の主軸に対して25°〜75°の
角度に配向した強化繊維を含む部分すなわちバイアス層
が配される。
の成形法として、プリプレグを所定の形状に切り出し、
芯金に巻き付けて成形するシートワインド法が広く行わ
れている。このシートワインド法は、強化繊維の配向や
含有率の制御が容易で管状体の設計の自由度が高いこと
や、表面が平滑で品位の高い管状体が得られることや、
ボイドレス成形が容易であることなど、他の成形法には
ない特長を有している。
定の形状に切り出したプリプレグを巻き付けるため、巻
き始め位置と巻き終わり位置に対応してバイアス層に段
差が生じる。巻き始め位置が芯金に接している場合など
は外形上段差はないが、樹脂溜まりが生じて実質的にバ
イアス層の段差があるのと同じことになる。(以下この
ような場合を含めて段差という) この段差で強化繊維は切断されているうえ、その周辺で
は強化繊維の屈曲等が生じるので強度の低い部分となっ
ている。つまり、従来の管状体では、このバイアス層に
より、管状体にねじり力が加わった際に、このような部
分から破壊が生じやすく、結果として管状体のねじり強
さが不十分になってしまう。また、この段差は、使用す
るプリプレグの厚さが厚いものほど大きくなり、切断さ
れている強化繊維の量も多くなる。
373号公報には、均質に巻きやすく段差を比較的小さ
くできる極薄プリプレグが記載されている。しかし、こ
の極薄プリプレグの製造には、強化繊維を均一に拡開す
るための特別な工程が必要なため、高価であり、適用で
きる強化繊維の種類も限られる。そのため、これを用い
た管状体のコストが増大したり、管状体の設計の自由度
が小さくなったりするという問題がある。
内側のバイアス層をいわゆるフィラメントワインド法で
形成してバイアス層の段差を解消し、その外側の他の層
をシートワインド法で形成することによって設計の自由
度や表面の平滑化を図る方法が記載されている。しか
し、この方法ではフィラメントワインド法とシートワイ
ンド法の双方の装置が必要で、しかも製造に要する時間
も長くなるので、コストが大幅に増大してしまう。ま
た、フィラメントワインド法によって形成される内側の
バイアス層にボイドが形成されやすく、ねじり強度が高
くならない場合があるという問題もある。
よび特開平5−169265号公報には、ねじりに対す
る強化層を管状体に付加する方法が記載されており、特
開平6−114131号公報には、管状体の構成を対称
にする方法が記載されている。しかし、これらの方法で
は、管状体の重量が増加してしまい、また、プリプレグ
の巻き付け回数が増加し、コストが増大してしまう。
の従来技術の問題を解決し、シートワインド法などで成
形した、バイアス層を有する管状体において、重量やコ
ストを増大することなく、従来にない高いねじり強さを
有する繊維強化プラスチック製管状体を提供することに
ある。
するために以下の構成を有する。すなわち、管状体主軸
に対する強化繊維の巻き角度が25°〜75°の範囲に
あるバイアス層を有する繊維強化プラスチックからなる
管状体において、バイアス層を構成するバイアス単位層
の厚さが50μm〜100μmの範囲にあり、かつ、こ
のバイアス層における強化繊維の巻回数が2〜8になっ
ている部分を有していることを特徴とする繊維強化プラ
スチック製管状体である。
する強化繊維の巻角度が25°〜75°の範囲内にある
部分、つまりバイアス層を有する。主軸に対する強化繊
維の巻角度とは、主軸を含む平面と、その平面を通る強
化繊維がなす角度の絶対値である。
アス層における強化繊維の巻角度が実質的に同一方向に
配向してなる単一層をバイアス単位層と呼ぶ。
力を受けたときに、引張または圧縮の力を受ける。主軸
に対する巻角度が25°より小さいか、または75°よ
り大きい強化繊維は、管状体がねじり力を受けても大き
な力を受けないので、管状体のねじり強さにはあまり関
与しない。
バイアス単位層の厚さが50μm〜100μm、バイア
ス層の強化繊維の巻回数が2〜8になっている部分を有
する。かかる構成になっていることにより、バイアス層
の段差が小さくなったり、切断されている強化繊維の量
が少なくなる。これにより、ねじり強さの高いものとす
ることができる。
り小さいと、前述のように、極薄プリプレグの製造コス
トの増加などにつながり、管状体成形においても取扱い
が難しく、高度な技術を必要とする。また、100μm
より大きければ、切断されている段差が大きくなる。さ
らには、そのようなプリプレグをバイアス層に複数層巻
き付ければ、巻回数が多くなるにつれその分管状体のね
じり強さは高くなるが、重量が増加し、管状体の成形も
難しくなる。また、巻回数が少なくなれば、バイアス層
の全体厚さに対する切断された段差の割合が多くなるた
め、十分なねじり強さを発揮しにくくなる。そのため、
バイアス層の巻回数は上記2〜8の回数にあるのが良
い。
m〜80μmにあり、強化繊維の巻回数は2〜8にある
のが好ましく、さらには強化繊維の巻回数が3〜8にな
っていることが好ましい。
が、バイアス単位層に含まれる強化繊維量によってはバ
イアス単位層の厚さは変化する。つまり、バイアス単位
層に含まれる強化繊維量が多すぎると前述の段差におけ
る切断された強化繊維が多くなり、ねじり強さが十分発
揮しにくくなってしまい、逆に強化繊維量が少なすぎる
と製造コストの増加や取扱い性が難しくなる。そのた
め、バイアス単位層の強化繊維量は樹脂量とのバランス
によって50g/m2 〜100g/m2 の範囲にあるこ
とが好ましい。さらには50g/m2 〜80g/m2 の
範囲にあることが好ましい。
状体の強度と剛性のバランスから200GPa〜650
GPaの範囲にあることが好ましい。200GPaより
小さければ剛性が十分ではなく、650GPaより大き
ければ強度が十分でなくなる。好ましくは280GPa
〜600GPa、さらには350GPa〜600GPa
の範囲が望ましい。特に450GPaより大きい範囲
で、高剛性とねじり強さの高次元での両立ができるよう
になった。
バイアス層の強化繊維の巻回数が(n+0.1)〜(n
+0.9)になっている部分を有することである。ここ
でnは正の整数である。かかる構成になっていることに
より、1つのバイアス層による2カ所の段差が周方向で
重なることがなく、かつ複数のバイアス層を配したとき
にも、複数の段差が少しづつずれて配されるので、重な
ったり接近したりすることが少なくなり、段差を分散さ
せることができる。これにより、さらにねじり強さの高
いものとすることができる。
(n+0.4)、もしくは(n+0.6)〜(n+0.
9)の範囲内であると、バイアス層の段差が分散されや
すくなり管状体のねじり強さがより高くなるため好まし
く用いられる。さらには(n+0.2)〜(n+0.
3)、もしくは(n+0.7)〜(n+0.8)の範囲
内であることで、段差が均等に分散されやすくなり、管
状体の重量もより軽くなり、重量当たりのねじり強さを
いっそう高くすることができるので好ましく用いること
ができる。
+0.9)とし、従来いわば中途半端とされている巻回
数にすることにより、従来にない高いねじり強さを持
ち、しかも軽量な管状体が提供される。また、管状体の
物性の対称性や肉厚の均一性は上記の巻回数にはほとん
ど影響されない。
せ、本発明の効果を大きくするために、その強化繊維の
巻角度は30〜60°の範囲内にあるのが好ましく、3
5〜55°付近であることがさらに好ましい。
を含む炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊
維、金属繊維などが挙げられるが、軽量かつ高強度の管
状体とするためには炭素繊維が好ましい。
果は、管状体の肉厚に対してバイアス層が多い方が顕著
となる。具体的には、バイアス層全体の厚さが管状体肉
厚の少なくとも10%であることが好ましい。
マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂など各種の
熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂を使用することができ
る。なかでも、成形が容易で物性に優れたエポキシ樹脂
が好ましい。
と管状体のねじり強さの面から40〜85体積%がよ
く、より好ましくは55〜80体積%がよい。また、バ
イアス層のボイド含有率は、管状体のねじり強さの面か
ら、5体積%未満であるのがよく、好ましくは3体積%
未満であるのがよく、さらに好ましくは1体積%未満で
あるのがよい。
含む層を配することによって、管状体に様々な性能を具
備させることができる。曲げ力に対する剛性や強さを具
備させるためには巻角度が10°を越えない強化繊維を
含むいわゆるストレート層を配すればよく、側方からの
押しつぶし力に対しては、管状体周方向に配向した、好
ましくは巻角度が75〜90°の範囲内に配向した強化
繊維を含むフープ層を配すればよい。
正逆両方向である2つのバイアス層をともに有していて
もよい。ここで正逆両方向とは、管状体主軸に対して右
ねじと左ねじの関係にあるような2方向をいう。この場
合、2つのバイアス層が互いに重なりあい、かつ段差が
均等に分散していることが特に好ましい。
いような薄肉の管状体や、外形が20mmを越えないよ
うな細径の管状体である場合に、ねじり強さを高くする
効果が特に大きい。
れることから、ゴルフクラブやバドミントンラケットの
シャフトに用いられるのに特に適している。
シャフト先端部からシャフトの長手方向に400mmの
範囲に生じることが多い。これはこの様な範囲は外径が
比較的小さいためであり、特に先端部分には一般的に先
端補強部を有している。この様な部分において本発明の
構成をとっていることが好ましい。さらには先端から3
00mmの範囲にあるのが望ましい。
小さい部分が特にねじり破壊を生じることが多い。この
様な部分において本発明の構成をとっていることが好ま
しい。なお、先端補強部とは、ゴルフシャフト先端の細
径部を補強するために、他の部分より厚肉とされた部分
をいう。
ないような軽量であっても、ねじり強さが十分であるよ
うなゴルフクラブ用シャフトが得られる。さらに軽量の
40gを越えないようなゴルフクラブ用シャフトで効果
が高い。
状に切り出したプリプレグを芯金に巻き付けた後、ラッ
ピングテープを巻き付け、硬化炉などで成形した後、脱
芯してラッピングテープを除去するシートワインド法が
適用できる。バイアス層を設けるため、一方向性プリプ
レグを巻き付ける際に、強化繊維量が50g/m2 〜1
00g/m2 の一方向性プリプレグを巻き回数が2〜8
になるように巻き付ければよい。この巻回数はプリプレ
グを切り出す大きさを変えることによって容易に調整で
き、他の工程は従来のシートワインド法と同様に行うこ
とができるので、設備や工程変更に伴うコストの増加は
ない。
るには、強化繊維の巻角度が正逆両方向になるように重
ねた2枚の一方向性プリプレグを芯金に巻き付ければよ
い。このとき、2枚のプリプレグによる段差を図1のよ
うに分散させるために、巻き終わり位置が互いにずれる
ように、芯金半周分に対応する長さだけずらしてプリプ
レグを重ねてから巻き付けるとよい。
mm、両端50mmは把持する。破壊時のねじりトルク
(Nm)とねじれ角(deg)を測定し、ねじり強さ
(ねじりトルクとねじれ角の積)を求めた。
からなる一方向性プリプレグA(CF目付:55g/m
2 、繊維含有率:71重量%、繊維引張弾性率:375
GPa、厚さ:52μm)を、繊維の方向が縦方向に対
して45°になるように、縦1000mm×横133m
mの長方形に2枚切り出した。この2枚を、繊維方向が
互いに交差するように、かつ横方向に16mm(芯金半
周分に対応)ずらして貼り合わせた。次に、貼り合わせ
たプリプレグを、離型処理した外径10mm、長さ14
00mmのステンレス製芯金に、プリプレグの縦方向と
芯金主軸が一致するように巻き付けた。
る一方向性プリプレグB(CF目付:150g/m2 、
繊維含有率:67重量%、繊維引張弾性率:295GP
a)を繊維の方向が縦方向になるように縦1000mm
×横72mmの長方形に切り出したものを、プリプレグ
の縦方向と芯金主軸が一致するように巻き付けた。
ープを所定の方法で巻き付けた後、硬化炉中で温度13
0℃、2時間で成形した。
を除去して繊維強化プラスチック製管状体を得た。
で観察したところ、一枚のプリプレグAによるバイアス
層の巻回数は4、バイアス単位層の厚さは51μmであ
った。
施例1と同様にして繊維強化プラスチック製管状体を得
た。
で観察したところ、一枚のプリプレグAによるバイアス
層の巻回数は4.25であった。
施例1と同様にして繊維強化プラスチック製管状体を得
た。
で観察したところ、一枚のプリプレグAによるバイアス
層の巻回数は3.75であった。
向性プリプレグC(CF目付:55g/m2 、繊維含有
率:71重量%、繊維引張弾性率:475GPa、厚
さ:51μm)に変える他は実施例1と同様にして繊維
強化プラスチック製管状体を得た。
で観察したところ、一枚のプリプレグCによるバイアス
層の巻回数は4、バイアス単位層の厚さは51μmであ
った。
施例4と同様にして繊維強化プラスチック製管状体を得
た。
で観察したところ、一枚のプリプレグCによるバイアス
層の巻回数は4.25であった。
向性プリプレグD(CF目付:116g/m2 、繊維含
有率:67重量%、繊維引張弾性率:375GPa、厚
さ:114μm)に変え、横67mmの長方形に切り出
す他は実施例1と同様にして繊維強化プラスチック製管
状体を得た。
で観察したところ、一枚のプリプレグDによるバイアス
層の巻回数は2、バイアス単位層の厚さは113μmで
あった。
向性プリプレグE(CF目付:30g/m2 、繊維含有
率:60重量%、繊維引張弾性率:375GPa、厚
さ:34μm)に変え、横267mmの長方形に切り出
す他は実施例1と同様にして繊維強化プラスチック製管
状体を得た。
で観察したところ、一枚のプリプレグEによるバイアス
層の巻回数は8、バイアス単位層の厚さは33μmであ
った。
向性プリプレグF(CF目付:116g/m2 、繊維含
有率:70重量%、繊維引張弾性率:475GPa、厚
さ:102μm)に変える他は比較例1と同様にして繊
維強化プラスチック製管状体を得た。
で観察したところ、一枚のプリプレグFによるバイアス
層の巻回数は2、バイアス単位層の厚さは102μmで
あった。
状体の長さ1mの重量(g)、ねじりトルク(Nm)、
ねじり強さ(Nm deg)の結果を表1に示す。
mの直角3角形に切り出し、これを離型処理した細径先
端外径5mm、テーパー率8/1000、長さ1400
mmのステンレス製芯金に、プリプレグの縦方向と芯金
主軸が一致するように、プリプレグの横辺が芯金の先端
方向になるよう巻き付けた。
グAを、繊維の方向が縦方向に対して45°になるよう
に、縦1143mm×横(長辺196mm、短辺102
mm)の台形に2枚切り出し、この2枚を、繊維方向が
互いに交差するように、かつ横方向に芯金全長に半周分
ずらして貼り合わせ、プリプレグの縦方向と芯金主軸が
一致するように、プリプレグの横短辺が芯金の先端方向
になるように巻き付けた。
向が縦方向になるように縦1143mm×横(長辺10
3mm、短辺57mm)の台形に切り出したものを、プ
リプレグの縦方向と芯金主軸が一致するように、プリプ
レグの横短辺が芯金の先端方向になるように巻き付け
た。
ープを所定の方法で巻き付けた後、硬化炉中で温度13
0℃、2時間で成形した。
を除去して繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャ
フト管状体を得た。
横断面を研磨し、光学顕微鏡で観察したところ、一枚の
プリプレグAによるバイアス層の巻回数は4、バイアス
単位層の厚さは51μmであった。
の台形に切り出す他は実施例6と同様にして繊維強化プ
ラスチック製ゴルフクラブ用シャフト管状体を得た。
横断面を研磨し、光学顕微鏡で観察したところ、一枚の
プリプレグAによるバイアス層の巻回数は4.25であ
った。
m、短辺52mm)の台形に切り出する他は実施例6と
同様にして繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャ
フト管状体を得た。
横断面を研磨し、光学顕微鏡で観察したところ、一枚の
プリプレグDによるバイアス層の巻回数は2、バイアス
単位層の厚さは113μmであった。
様にして繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフ
ト管状体を得た。
横断面を研磨し、光学顕微鏡で観察したところ、一枚の
プリプレグAによるバイアス層の巻回数は4であった。
m、短辺52mm)の台形に切り出する他は実施例6と
同様にして繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャ
フト管状体を得た。
横断面を研磨し、光学顕微鏡で観察したところ、一枚の
プリプレグFによるバイアス層の巻回数は2、バイアス
単位層の厚さは102μmであった。
状体の重量(g)、ねじりトルク(Nm)、ねじり強さ
(Nm deg)の結果を表2に示す。
は、バイアス層強化繊維量が50g/m2 〜100g/
m2 の範囲にあり、かつ、このバイアス層における強化
繊維の巻回数が2〜8の範囲にある部分を有しているこ
とにより、バイアス層の段差が小さく、重量やコストを
ほとんど増大させずに、従来にない高いねじり強さを有
する。
強さを有することにより、ゴルフクラブ用シャフトやバ
ドミントンラケット用シャフトとして特に好適に用いら
れる。
す図である。
Claims (14)
- 【請求項1】管状体主軸に対する強化繊維の巻き角度が
25°〜75°の範囲にあるバイアス層を有する繊維強
化プラスチックからなる管状体において、バイアス層を
構成するバイアス単位層の厚みが50μm〜100μm
の範囲にあり、かつ、このバイアス層における強化繊維
の巻回数が2〜8になっている部分を有していることを
特徴とする繊維強化プラスチック製管状体。 - 【請求項2】バイアス層の強化繊維が炭素繊維であり、
炭素繊維の引張弾性率が200GPa〜650GPaの
範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化
プラスチック製管状体。 - 【請求項3】管状体を構成するバイアス層の強化繊維の
巻回数が、(n+0.1)〜(n+0.9)にあること
を特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化プラス
チック製管状体(ただし、nは正の整数)。 - 【請求項4】管状体主軸に対する巻角度が10°を超え
ない強化繊維を含むストレート層をさらに有しているこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強
化プラスチック製管状体。 - 【請求項5】管状体周方向に配向した強化繊維を含むフ
ープ層をさらに有することを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載の繊維強化プラスチック製管状体。 - 【請求項6】管状体主軸に対する強化繊維の巻角度が正
逆両方向であるバイアス層をともに有していることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊維強化プラ
スチック製管状体。 - 【請求項7】管状体を構成する繊維強化プラスチック層
の肉厚が2mmを超えないことを特徴とする請求項1〜
6のいずれかに記載の繊維強化プラスチック製管状体。 - 【請求項8】管状体の外径が20mmを超えないことを
特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の繊維強化プ
ラスチック製管状体。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の繊維強化
プラスチック製管状体を有することを特徴とするゴルフ
クラブ用シャフト。 - 【請求項10】前記の部分が、最も外径の小さい先端か
ら400mmの範囲にあることを特徴とする請求項9に
記載のゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項11】前記の部分が、先端補強部分を除いて最
も外径の小さい部分にあることを特徴とする請求項9に
記載のゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項12】全体重量が50gを超えないことを特徴
とする請求項9〜11のいずれかに記載のゴルフクラブ
用シャフト。 - 【請求項13】所望の形状に切り出した一方向性プリプ
レグを芯金に巻き付けて成形する繊維強化プラスチック
製管状体の製造方法において、管状体主軸に対する強化
繊維の巻き角度が25°〜75°の範囲内にあるバイア
ス層を設けるとともに、そのバイアス層における一方向
性プリプレグの強化繊維量を50g/m2 〜100g/
m2 の範囲に、その一方向性プリプレグの巻回数を2〜
8の範囲内にすることを特徴とする繊維強化プラスチッ
ク製管状体の製造方法。 - 【請求項14】管状体主軸に対する強化繊維の巻角度が
正逆両方向になるように、かつ、巻終わり位置が互いに
ずれるように、2枚の一方向性プリプレグを重ねた後に
芯金に巻き付けてバイアス層を形成することを特徴とす
る請求項13に記載の繊維強化プラスチック製管状体の
製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04353097A JP3692691B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 繊維強化プラスチック製管状体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04353097A JP3692691B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 繊維強化プラスチック製管状体 |
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JPH10235761A true JPH10235761A (ja) | 1998-09-08 |
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JP04353097A Expired - Fee Related JP3692691B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 繊維強化プラスチック製管状体 |
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---|---|---|---|---|
JP2002137285A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Mamiya Op Co Ltd | 管状体及びその成形方法 |
JP2002240158A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Fujikura Rubber Ltd | シャフトの製造方法 |
JP2006062355A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-03-09 | Toray Ind Inc | Frp筒体およびその製造方法 |
CN113085217A (zh) * | 2021-05-24 | 2021-07-09 | 宁波江丰复合材料科技有限公司 | 一种锥形碳纤维管的纤维布卷管方法 |
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