JPH10328361A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ玉の自動打出しと手動打出しを選択
的に行うことができるパチンコ機を提供すること。 【解決手段】 操作レバー５の揺動に連動して揺動する
駆動部材１７を設ける。ソレノイド１０の駆動回路を開
いた状態で操作レバー５を操作し、駆動部材１７を揺動
させるとプランジャ１１は駆動部材１７に押されて前進
後退し、発射板４上のパチンコ玉３を打出す。ソレノイ
ドの駆動回路を閉じ、操作レバー５を大角度回転させる
と、駆動部材１７はプランジャ１１の前進後退運動を阻
害しない位置に退避し、プランジャ１１は駆動回路に駆
動されて前進後退し、発射板４上のパチンコ玉３を打出
す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉の自動
打出しと手動打出しを選択的に行えるパチンコ機に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機は、パチンコ玉の自動打出し
ができる自動機と、手動打出しができる手動機に大別さ
れる。したがって競技者は何れかのパチンコ機を選択し
てゲームに興じており、自動機から手動機に変更したい
場合やその逆の場合には、競技者はそれまで興じていた
パチンコ機を離れて新しいパチンコ機に移動しなければ
ならなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
競技者の好みに応じて、パチンコ玉の自動打出しと手動
打出しを選択的に行うことができるパチンコ機を提供す
ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ機は、
発射板上のパチンコ玉を打出す前進後退自在なプランジ
ャを有するソレノイドと、回転自在な操作部と、この操
作部をパチンコ玉の打出し方向へ弾発するスプリング
と、この操作部の揺動に連動して前記プランジャをパチ
ンコ玉の打出し方向へ前進させる駆動部材とを備え、前
記操作部を大角度回転させると前記駆動部材は前記プラ
ンジャの前進後退運動を阻害しない位置へ退避し、かつ
この状態で前記ソレノイドの駆動回路を閉じて前記ソレ
ノイドを駆動することにより前記プランジャでパチンコ
玉を自動打出しするようにし、また前記操作部を前記大
角度よりも小さい小角度回転させ、かつこの状態で前記
ソレノイドの駆動回路を開くことにより、前記プランジ
ャを前記駆動部材により駆動してパチンコ玉の手動打出
しを行うようにした。

【０００５】

【作用】上記構成によれば、操作部を大角度回転させる
と、駆動部材はプランジャの前進後退を阻害しない位置
へ退避し、かつソレノイドの駆動回路が閉じることによ
りパチンコ玉の自動打出しが行われる。また操作部を小
角度回転させ、かつソレノイドの駆動回路を開くことに
より、パチンコ玉の手動打出しが行われる。

【０００６】

【発明の実施の形態】

（実施の形態１）図１は、パチンコ機の正面図、図２は
パチンコ機に備えられたパチンコ玉を打出すためのソレ
ノイドの駆動機構の側面図である。

【０００７】図１において、パチンコ機１の前面にはガ
ラス扉２が装着されており、ガラス扉２の内側下部には
パチンコ玉３の発射板４が設けられている。５はパチン
コ機１の前面下部に回転自在に装着された操作部として
の操作レバーであり、これを操作することによりパチン
コ玉３の打出しを行う。パチンコ機１の前面下部には手
動スイッチ６と自動スイッチ７が設けられている。後述
するように、手動スイッチ６を操作するとソレノイドの
駆動回路は開き、パチンコ玉３の手動打出しを行う。ま
た自動スイッチ７を操作するとソレノイドの駆動回路は
閉じ、パチンコ玉の自動打出しを行う。

【０００８】発射板４の手前には、パチンコ玉３を打出
すためのソレノイド１０が設けられている。ソレノイド
１０のプランジャ１１が前進後退することにより、発射
板４上のパチンコ玉３を打出す。次に、図２を参照して
ソレノイド１０の駆動機構を説明する。

【０００９】ソレノイド１０は傾斜姿勢で配設されてい
る。ソレノイド１０のプランジャ１１にはスプリング１
２が装着されており、そのバネ力によりプランジャ１１
は後退方向ａへ弾発されている。１３はプランジャ１１
の後端部に装着された座板である。

【００１０】図２において、１５は操作レバー５の下端
部が軸着された回転軸であって、その他端部には第１レ
バー１６の下端部が装着されている（図３も参照）。１
７は第２レバーであって、第１レバー１６の後方に立設
されている。第２レバー１７の下端部はヒンジ１９に回
転自在に軸着されている。第２レバー１７は、プランジ
ャ１１を駆動する駆動部材となるものである。第１レバ
ー１６と第２レバー１７の上端部は第３レバー１８で連
結されている。第３レバー１８の両端部はピン２１，２
２で第１レバー１６と第２レバー１７の上端部に回転自
在に連結されており、第１レバー１６、第２レバー１
７、第３レバー１８は揺動自在なリンク機構を構成して
いる。したがって操作レバー５を回転軸１５を中心に揺
動させると、これに連動して第１レバー１６〜第３レバ
ー１８は揺動する。

【００１１】図２および図３において、第１レバー１６
にはスプリング２３が取着されている。スプリング２３
のバネ力により、第１レバー１６および第１レバー１６
に回転軸１５を介して連結された操作レバー５は矢印ｂ
方向（パチンコ玉３の打出し方向）へ弾発されている。
また回転軸１５にはボリューム２４が装着されている。

【００１２】図４において、ソレノイド１０の駆動回路
には手動スイッチ６、自動スイッチ７、サブスイッチ
８、ボリューム２４が配線されている。サブスイッチ８
は人体検知型のスイッチであって、操作レバー５を指先
で触れるとＯＮとなり、指先を離すとＯＦＦになる。手
動スイッチ６を操作すると駆動回路は開く。また自動ス
イッチ７を操作して操作レバー５を指先で触れると駆動
回路は閉じてソレノイド１０は駆動し、プランジャ１１
は前進後退運動を行う。このとき、操作レバー５の回転
量によりボリューム２４は制御され、プランジャ１１に
よるパチンコ玉３の打出し力は調整される。

【００１３】このパチンコ機１は上記のような構成より
成り、次に使用方法を説明する。図２において、常時
は、第１レバー１６、第２レバー１７、第３レバー１８
はスプリング２３のバネ力により実線で示す位置にあ
り、第２レバー１７の上端部は座板１３を左方へ押圧
し、これによりスプリング１２は圧縮されてプランジャ
１１は実線で示す位置にある。

【００１４】さて、手動打出しを行うときは、自動スイ
ッチ６を操作してソレノイド１０の駆動回路を開いてお
く。この状態で、競技者は操作レバー５を操作すれば
（図１および図３の矢印Ｃ）、第１レバー１６〜第３レ
バー１８は図２において実線位置と鎖線位置の間を揺動
し、これにより第２レバー１７はその上端部で座板１３
を左方へ押し、プランジャ１１は前進後退運動を繰り返
して（矢印ａ，ｂ）、発射板４上のパチンコ玉３を打出
す。各図において、θ１は手動打出しを行うときの操作
レバー５の回転角度（揺動範囲）、θＡはこのときの第
２レバー１７の回転角度（揺動範囲）を示している。

【００１５】次に自動打出しを行うときは、自動スイッ
チ７を操作してソレノイド１０の駆動回路を閉じ、操作
レバー５を大角度回転させる。すると第１レバー１６〜
第３レバー１８は破線で示す位置（図２）まで移動して
第２レバー１７はプランジャ１１の前進後退運動を阻害
しない位置まで退避する。この状態でソレノイド１０は
駆動し、プランジャ１１は前進後退運動を繰り返してパ
チンコ玉３の自動打出しが行われる。各図において、θ
２は自動打出しを行うときの操作レバー５の回転角度
（揺動範囲）、θＢはこのときの第２レバー１７の回転
角度（揺動範囲）を示している。θ１は小角度、θ２は
これよりも大きい大角度である。この揺動範囲θ２にお
いて、操作レバー５をより大きく回転させる程、ボリュ
ーム２４も回転しプランジャ１１はより強くパチンコ玉
３を打出す。

【００１６】（実施の形態２）図５はソレノイドの駆動
機構の側面図、図６は操作レバーと駆動部材の斜視図で
ある。なお実施の形態１と同一要素には同一符号を付し
ている。

【００１７】図５において、ソレノイド１０には断面Ｕ
字形のブラケット３０が装着されている。ブラケット３
０の先端部３０ａはプランジャ１１の先端部に装着され
ており、また後端部は座板１３に装着されている。ブラ
ケット３０の先端側には突出部３０ｃが下方へ突設され
ている。駆動部材１６’は上記第１レバー１６と同じも
のであるが、第２レバー１７と第３レバー１８は存在し
ない。駆動部材１６’の上端部は突出部３０ｃの背面に
位置している。

【００１８】次に使用方法を説明する。図５および図６
において、θ１は手動打出しの回転角度である。この範
囲で操作レバー５を揺動させると、駆動部材１６’の上
端部はブラケット３０の突出部３０ｃを前方へ押し、プ
ランジャ１１は前進後退して、実施の形態１と同様の手
動打出しが行われる。またθ２は自動打出しの回転角度
であり、この範囲で操作レバー５を揺動させると、ソレ
ノイド１０の駆動回路は閉じて実施の形態１と同様の自
動打出しが行われる。

【００１９】本発明は、上記実施の形態に限定されない
のであって、様々な設計変更が可能である。例えば、上
記実施の形態では、手動スイッチ６と自動スイッチ７を
操作することにより手動打出しと自動打出しを切替えて
いるが、操作レバー５の回転角度に応じてソレノイド１
０の駆動回路が自動的に開閉するようにしてもよく、こ
のようにすれば手動スイッチ６と自動スイッチ７は不要
になる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、操作部の回転角度を変
えることにより、パチンコ玉の自動打出しと手動打出し
を自由に選択するとができ、したがって競技者は好みに
応じて何れの打出しも自由に楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の正面図

【図２】パチンコ機のソレノイドの駆動機構の側面図

【図３】パチンコ機の操作レバーと第１レバーの斜視図

【図４】パチンコ機のソレノイドの駆動回路図

【図５】パチンコ機のソレノイドの駆動機構の側面図

【図６】パチンコ機の操作レバーと駆動部材の斜視図

【符号の説明】

１ パチンコ機 ３ パチンコ玉 ４ 発射板 ５ 操作レバー １０ ソレノイド １１ プランジャ １５ 回転軸 １６ 第１レバー １６’ 駆動部材 １７ 第２レバー（駆動部材） ２３ スプリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発射板上のパチンコ玉を打出す前進後退
   自在なプランジャを有するソレノイドと、回転自在な操
   作部と、この操作部をパチンコ玉の打出し方向へ弾発す
   るスプリングと、この操作部の揺動に連動して前記プラ
   ンジャをパチンコ玉の打出し方向へ前進させる駆動部材
   とを備え、前記操作部を大角度回転させると前記駆動部
   材は前記プランジャの前進後退運動を阻害しない位置へ
   退避し、かつこの状態で前記ソレノイドの駆動回路を閉
   じて前記ソレノイドを駆動することにより前記プランジ
   ャでパチンコ玉を自動打出しするようにし、また前記操
   作部を前記大角度よりも小さい小角度回転させ、かつこ
   の状態で前記ソレノイドの駆動回路を開くことにより、
   前記プランジャを前記駆動部材により駆動してパチンコ
   玉の手動打出しを行うようにしたことを特徴とするパチ
   ンコ機。