JP3946169B2 - パチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置に関し、特に左右何れの方向(時計方向及び反時計方向)に操作部を回動操作した場合でも、打球の発射操作を行なうことができる打球発射ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機の打球発射ハンドルは、通常、その前面枠下部における向かって右側に配置され、右利きの遊技者が右手で操作し易い形態となっている。このため、左利きの遊技者が左手で操作しようとした場合、非常に操作がしにくく、左利きの遊技者であっても、右手で右側の打球発射ハンドルを操作しているため、左利きの遊技者にとっては、利き手以外の右手による操作が長時間続くと、疲労が蓄積され、不快感を生じさせる問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来、下記特許文献1により、パチンコ遊技機の前面枠下部の右側に、右手打ち用操作ハンドルを設けるとともに、その左側に、左手打ち用操作ハンドルを設けた構造のパチンコ遊技機が提案されている。また、下記特許文献2により、発射ハンドルを前面枠の下部において水平方向に移動可能に配設し、遊技者が右端から左端までの任意の位置で、発射ハンドルを操作できるようにした構造の打球発射ハンドルが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
実公平4−38861号公報
【特許文献2】
特開平6−134086号公報
【0005】
しかし、前者のパチンコ遊技機の操作ハンドルは、右手打ち用と左手打ち用の両方の操作ハンドルが設けられて、左利きの遊技者であっても、左手で左方向にハンドルを回して打球操作を容易に行なうことができるものの、前面枠の下部に2つの操作ハンドルが配設されることになるため、操作ハンドルを構成する部品の部品点数が2倍に増大すると共に、前面枠の下部のスペースが2つの操作ハンドルによって狭められる課題があった。
【0006】
また、後者のパチンコ遊技機の操作ハンドルは、左右方向に水平移動が可能な構造であるため、遊技者は任意の位置に操作ハンドルを動かして、操作することができるものの、何れの位置の操作ハンドルにおいても、右手打ち用の発射レバーを右に回して打球の発射操作を行なう構造のため、左利きの遊技者が左手で操作ハンドルを操作する場合、左手でハンドルを右に回して操作することとなり、左利きの遊技者にとっては非常に操作性が悪いという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、操作部を右方向(時計方向)に回動した時及び左方向(反時計方向)に回動した時の両方で打球の発射操作が可能となり、右利きの遊技者、左利きの遊技者共に疲労感を感じることなく、楽に打球の発射を行なうことができるパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置は、ハンドル本体に操作部が回動可能に取り付けられ、操作部の回動操作角度に応じた信号を出力する信号発生部が設けられ、信号発生部から出力される信号に基づき遊技球が打球発射装置から発射されるパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置において、操作部が中立位置から左右両側に回動可能に形成されると共に、左右の回動位置から中立位置に操作部を戻す方向に付勢する右戻しばねと左戻しばねが、ハンドル本体の内側に設けたばね保持部に、操作部の一部に係合して配設され、ハンドル本体の内側には、操作部に回動負荷を付与するための負荷歯車が軸支され、ハンドル本体に対し回動可能に取り付けられた操作部の内側に、負荷歯車が噛合する内歯車が設けられ、操作部を回動操作したとき、内歯車を介して負荷歯車が回転して操作部の回動に回動負荷が付与され、操作部の左回動時及び右回動時の両方向回動時に、信号発生部から打球発射装置に操作角度に応じた信号が出力され、操作部を左右で同じ角度に回動したとき、打球の発射強度が同じとなり左右への回転角度を増すほど発射強度が高くなることを特徴とする。
【0009】
ここで、請求項2のように、上記ハンドル本体はパチンコ遊技機の前面枠下部の略中央位置に配置することができる。
【0010】
また、請求項3のように、ハンドル本体はパチンコ遊技機の前面枠下部に、左右水平方向に移動可能に配設し、移動した位置のハンドル本体をロックするロック機構を設けることができる。
【0012】
【作用】
上記構成のパチンコ遊技機では、遊技者は、前面枠の下部に配設した打球発射ハンドル装置の操作部を持って、回動操作し打球の発射を行う。ハンドル本体に設けられた操作部は、左右何れの方向に回動操作した場合でも、信号発生部から操作部の回動操作角度に応じた信号が打球発射装置に出力されるようにしているから、右利きの遊技者が右手で操作部を持って操作する際、通常どおり右方向(時計方向)に操作部を回して打球の発射操作を行うことができる。また、左利きの遊技者は、左手で操作部を持って操作する際、操作しやすい方向の左方向(反時計方向)に操作部を回して打球の発射操作を行うことができる。
【0013】
したがって、右利きの遊技者、左利きの遊技者共に、操作しやすい方向に操作部を回動操作して打球の発射を行うことができ、右利き左利き両方の遊技者が長時間の操作でも少ない疲労感でパチンコゲームを楽しむことができる。また、パチンコ遊技機に設置する打球発射ハンドル装置は1個で良いため、右利き用と左利き用の2個の打球発射ハンドル装置を設ける場合に比べ、部品点数を大幅に削減でき、必要とする設置スペースも削減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は第一実施形態のパチンコ遊技機の正面図を示している。図において、1はパチンコ機の木枠で、木枠1の前には前面枠2が蝶番を介して開閉可能に装着され、前面枠2の前面にはガラス扉5を開閉可能に設けた金枠が取り付けられ、前面枠2の内側に遊技盤3が着脱可能に取り付けられる。また、遊技盤3の背面側に合成樹脂製の機構板がヒンジを介して回動可能に装着される。
【0015】
ガラス扉5の下側に、前板7が図示しない発射レールや打球杆を覆うように開閉可能に装着され、前板7の前面には打球供給皿6が設けられる。更に、前面枠2の下部に、打球発射装置を動作させるための打球発射ハンドル装置9が設けられ、その中央部に打球供給皿6で貯留できなくなった賞球を貯留する下皿8が設けられる。
【0016】
打球発射ハンドル装置9は、図2、図3に示すように、略球形のハンドル本体90にリング状の操作部92が回動可能に設けられて構成され、操作部92には、遊技者が手動操作で回動するための指掛け部92aが設けられている。この操作部92の回動角度に応じた信号を出力するために、ハンドル本体90内に信号発生部91が設けられている。信号発生部91は可変抵抗器などから構成され、操作部92の回動軸93が可変抵抗器つまり信号発生部91の軸に結合され、操作部92の回動操作により信号発生部91の回転子が回転しその回転角に応じた信号を出力する。この操作部92は、その中立位置で停止可能に形成され、中立位置から左右何れの側に回動した場合でも、その回転角に応じた信号が信号発生部91から出力されるように構成されている。
【0017】
つまり、信号発生部91は、打球発射ハンドル装置の操作部92が中立位置にある場合、信号が出力されずに発射停止状態となり、左右何れかの方向に回動操作されると、その回転角度に応じた信号を、打球発射指令信号として発射制御部94に出力し、発射制御部94は打球発射指令信号に基づき、発射用モータ95を回転駆動するように制御する構造である。また、操作部92を左右で同じ角度に回動させた場合、打球の発射強度は同じとなり、左右の回動角度を増すほど発射強度が高くなるように設定されている。
【0018】
打球発射装置は、図2のように、発射用モータ95と、この発射用モータ95により揺動動作して打球を発射する発射槌96を備えて構成される。操作部92が中立位置から右に或いは左に回動操作されたとき、信号発生部91から操作部92のその回転角に応じた信号が発射制御部94に送られ、発射制御部94の制御動作により、発射用モータ95が制御する発射槌96の揺動速度が制御され、操作部92が回動操作されたとき、その回動操作角度に応じた発射力で、打球を発射するようにしている。
【0019】
なお、打球発射ハンドル装置9の操作部92は、上述のように、その中立位置で停止し、中立位置から左または右方向に回動操作することができる構造であるが、操作力が操作部92に印加されてない状態で、操作部92が左右何れの側からでも、自動的に中立位置に戻るように、戻しばねを設けることができる。
【0020】
パチンコ遊技機の前面枠2の正面に遊技盤3が設けられ、図1に示すように、遊技盤3上には外レールと内レールとで囲まれた遊技領域が形成され、その遊技領域の中央に、例えば3列に配置された複数の図柄を順に上から下に移動(回動)させて表示する図柄変動表示装置10が配設される。図柄変動表示装置10は、カラー液晶表示器等の表示器に3列に配置した複数の数字や絵の図柄を、上から下に流して表示する画を表示する。
【0021】
この図柄変動表示装置10は、通常の始動入賞時には、例えば1から8までの数字或いは絵柄が流れるように表示されるが、図柄が停止してリーチ状態などになった場合には、各種の画像が変動図柄の下側に表示される。さらに、大当りとなった場合には大当り用の画像が表示される。図柄変動表示装置10の表示器の上方に、保留球表示器15が複数のランプ等を配置して設けられ、保留球表示器15は、図柄変動時に、さらに始動入賞口13に入賞した球の数(保留個数)を記憶して表示する。
【0022】
図柄変動表示装置10の中央位置の下方に、始動入賞口13が設けられ、さらにその両側に通常入賞口12が配設され、始動入賞口13の下側に、可変入賞装置11が設けられる。始動入賞口13は開閉可能な羽根を有し、始動入賞口ソレノイドにより羽根は開閉駆動され、そこに入賞した球はその内側に配設された始動入賞検出器により検出される。可変入賞装置11には大入賞口として開閉動作する開閉部材が、電磁ソレノイド等により開閉可能に設けられる。
【0023】
また、可変入賞装置11の大入賞口内には、Vゾーンと呼ばれる継続入賞口が設けられ、継続入賞口に入賞した球を検出するための継続入賞口検出器(V検出器)がその内側に設けられ、さらに大入賞口に入賞した球を検出する入賞口検出器が設けられる。これらの入賞口に入賞した入賞球の数をカウントするカウンタがRAMの特定メモリ領域などに設けられ、カウント値が例えば9個になると、可変入賞装置11の開閉部材は大入賞口ソレノイドにより閉じられる。
【0024】
開閉部材の1回の開放が1ラウンドとされ、所定時間内に特定入賞口に入賞すると、ラウンドが更新され、最大で例えば16ラウンドつまり16回開閉部材が開放される。さらに、遊技盤3上には、大当り時などに点灯する装飾ランプなどが設けられる。
【0025】
上記のように構成されたパチンコ遊技機では、遊技者がパチンコゲームを開始する場合、打球発射ハンドル装置9の操作部92を回動操作してパチンコ球の打球発射を行う。ハンドル本体90に設けられた操作部92は、左右何れの方向に回動操作した場合でも、信号発生部91から操作部92の回動操作角度に応じた信号が出力される構造である。したがって、右利きの遊技者が右手で操作部92を持って操作する場合、通常どおり右方向(時計方向)に操作部92を回して打球の発射操作を行うことができる。また、左利きの遊技者が、左手で操作部92を持って操作する場合、操作しやすい方向の左方向(反時計方向)に操作部92を回して打球の発射操作を行うことができる。
【0026】
操作部92が右側に回動操作されると、その回動角度に応じた信号が信号発生部91から出力され、発射制御部94に発射指令信号として入力される。同様に操作部92が左側に回動操作されると、その回動角度に応じた信号が信号発生部91から出力され、発射制御部94に発射指令信号として入力される。
【0027】
発射制御部94は、このような操作部92の右方向回転角度又は左方向回転角度に応じた信号を入力すると、その発射指令信号に基づき発射用モータ95を回転駆動し、発射用モータ95の駆動により発射槌96が揺動動作して打球を発射する。つまり、操作部92が中立位置から右に或いは左に回動操作されたとき、信号発生部91から操作部92の回転角に応じた信号が発射制御部94に送られ、発射制御部94の制御動作により、発射用モータ95が操作部92の回動角度に応じた強度で発射槌96を揺動駆動して、打球が遊技盤3上に発射される。このとき、発射用モータ95の駆動速度が、操作部92の回動操作時の回動操作角度に応じて制御されるため、発射槌96による打球の発射力は、操作部92の回動操作時の回動操作角度に応じたものとなる。
【0028】
このように、打球発射ハンドル装置の操作部92を操作する際、右利きの遊技者は右手で操作部92を持って右方向に回して操作することができ、左利きの遊技者は左手で操作部92を持って左方向に回して操作することができるから、右利き左利き共に操作しやすい方向に操作部を回動操作して打球の発射を行うことができ、右利き左利き両方の遊技者が長時間の操作でも少ない疲労感でパチンコゲームを楽しむことができる。また、パチンコ遊技機に設置する打球発射ハンドル装置は1個で良いため、右利き用と左利き用の2個の打球発射ハンドル装置を設ける場合に比べ、部品点数を大幅に削減でき、必要とする設置スペースも削減することができる。
【0029】
図4は第二実施形態のパチンコ遊技機の正面図を示している。上記第一実施形態の打球発射ハンドル装置9は、パチンコ遊技機の前面枠2下部の右側に配置されていたが、図4のように、前面枠2の下部中央に打球発射ハンドル装置9を配置することもできる。この場合、遊技者の体の略中央に操作部92が位置することになるから、右利きの遊技者が右手で操作する場合と、左利きの遊技者が左手で操作する場合とで、同じ条件となり、右利き左利き共に操作しやすい打球発射ハンドル装置とすることができる。
【0030】
図5は第三実施形態のパチンコ遊技機の正面図を示している。このパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置9は、前面枠2の下部において、水平方向に移動可能に配設されている。この実施形態において上記実施形態と同じ部分については、上記と同じ符号を図面に付してその説明を省略する。
【0031】
図5、図6に示すように、前面枠2の下部に水平方向に長孔32が形成され、その長孔32に打球発射ハンドル装置9のハンドル本体90の基部が長孔32の長手方向に沿って移動可能に嵌合されている。また、ハンドル本体90の基部には、フック形状のロック部材30が回動可能に枢支され、さらに、前面枠2側には、ロック部材30の先端が嵌合される凹部31が長孔32の長手方向に沿って設けられている。
【0032】
この図6の打球発射ハンドル装置9を使用する場合、遊技者は、打球発射ハンドル装置9を前面枠2の下部の長孔32に沿って任意の位置に移動させ、ハンドル本体90をロック部材30でロックして使用する。つまり、この水平移動可能な打球発射ハンドル装置によれば、右利きの遊技者は打球発射ハンドル装置9を右に寄せて使用し、左利きの遊技者は打球発射ハンドル装置9を左に寄せて、各々が使用しやすい位置にして発射ハンドルを使用することができる。
【0033】
図7、図8は第四実施形態の打球発射ハンドル装置99の断面図を示している。この実施形態において上記実施形態と同じ部分については、上記と同じ符号を図面に付してその説明を省略する。この打球発射ハンドル装置99の略球形のハンドル本体90には、上記と同様にリング状の操作部92が回動可能に設けられ、操作部92に遊技者が手動操作で回動するための指掛け部92aが設けられる。また、操作部92の軸93はハンドル本体90内に設けた信号発生部91の回転子の軸に結合されており、操作部92の回動角度に応じた信号が信号発生部91から出力される。
【0034】
さらに、軸93の反対側は、ハンドル本体90の正面内側に設けた軸受部26に軸支され、その軸受部26の上方に別の軸受部28が設けられ、その軸受部28に負荷歯車27が軸支されている。一方、ハンドル本体90の内側に内歯車(円弧部の内周側に歯を設けた歯車)29が取り付けられ、その内歯車29と負荷歯車27が噛合している。負荷歯車27の軸受部28には摩擦抵抗部材などにより適度な回動負荷が付与されており、操作部92の回動操作時及びその戻り時に、その回動に負荷がかかり低速で回動されるようにしている。
【0035】
さらに、ハンドル本体90の内側には、リング状の操作部92の内側に沿って円弧状のばね保持部が設けられる。このばね保持部には、右戻しばね21と左戻しばね22を円弧状に保持するためのばね保持溝25が形成されている。右戻しばね21と左戻しばね22は、操作部92を中立位置に戻すために設けられた圧縮コイルばねであり、中央にばね連結部材23を挟むように連結され、ばね連結部材23には操作部92側の係合ピン24を係合させるための係合部23aが設けられる。
【0036】
右戻しばね21と左戻しばね22は、ばね保持溝25内で伸縮自在であり、伸張荷重又は圧縮荷重を加えない自由な状態では、右戻しばね21と左戻しばね22を結ぶばね連結部材23は中立位置に位置する。そして、操作部92の一部に突設された係合ピン24がばね連結部材23の係合部23aに係合される。
【0037】
このような構成の打球発射ハンドル装置99では、操作部92に力を加えない状態で、右戻しばね21と左戻しばね22がその間のばね連結部材23は中立位置に位置させるため、操作部92は中立位置に静止している。操作部92を図8において右に回動させると、ばね連結部材23の同方向への移動により左戻しばね22が圧縮され、右戻しばね21が伸張される。
【0038】
一方、操作部92を左に回動させると、ばね連結部材23の同方向への移動により右戻しばね21が圧縮され、左戻しばね22が伸張される。そして、操作部92への回動力を除去すると、左右何れの方向に回動していた場合でも、右戻しばね21と左戻しばね22のばね力により、ばね連結部材23の位置つまり操作部92の位置が中立位置に戻るように回動する。また、このとき、操作部92の回動操作や戻り回動は負荷歯車27の回動を伴うため、操作部92の回動は適度に負荷がかかった状態となり、操作部92は常に低速で回動し、急激に戻ることは防止される。
【0039】
このような操作部92の回動操作に伴う信号発生部91、発射制御部94、発射用モータ95の動作は上記と同様であり、操作部92が中立位置から右に或いは左に回動操作されたとき、信号発生部91から操作部92の回転角に応じた信号が発射制御部94に送られ、発射制御部94の制御動作により、発射用モータ95が操作部92の回動角度に応じた強度で発射槌96を揺動駆動して、打球が遊技盤3上に発射される。このとき、発射用モータ95の駆動速度が、操作部92の回動操作時の回動操作角度に応じて制御され、発射槌96による打球の発射力は、操作部92の回動操作時の回動操作角度に応じたものとなる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置によれば、右利き左利き共に操作しやすい方向に操作部を回動操作して打球の発射を行うことができるから、右利き左利き両方の遊技者が長時間の操作でも少ない疲労感でパチンコゲームを楽しむことができる。また、パチンコ遊技機に設置する打球発射ハンドル装置は1個で良いため、右利き用と左利き用の2個の打球発射ハンドル装置を設ける場合に比べ、部品点数を大幅に削減でき、必要とする設置スペースも削減することができる。
【0041】
また、請求項2のように、パチンコ遊技機の前面枠下部の略中央位置に、上記打球発射ハンドル装置のハンドル本体を配置すれば、右利きの遊技者が右手で操作する場合と、左利きの遊技者が左手で操作する場合とで、同じ条件となり、右利き左利き共に操作しやすい打球発射ハンドル装置とすることができる。
【0042】
また、請求項3のように、上記ハンドル本体をパチンコ遊技機の前面枠下部に、左右水平方向に移動可能に配設し、移動した位置のハンドル本体をロック機構によりロックする構造とすれば、例えば、右利きの遊技者は打球発射ハンドル装置を右に寄せて、或いは左利きの遊技者は打球発射ハンドル装置を左に寄せて使用するなど、各々が使用しやすい位置で使用することができる。
【0043】
さらに、請求項1のように、ハンドル本体の内側に負荷歯車を軸支し、ハンドル本体に対し回動可能に取り付けられた操作部の内側に、歯車が噛合する内歯車を設け、操作部を回動操作したとき、内歯車を介して負荷歯車が回転して操作部の回動に回動負荷をかけるため、操作部が右戻しばねと左戻しばねにより左右の回動位置から中立位置に戻されるとき、低速で戻すようにして、急激に操作部が戻される不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置の断面図である。
【図3】図2における操作部92の断面図である。
【図4】第二実施形態のパチンコ遊技機の正面図である。
【図5】第三実施形態のパチンコ遊技機の正面図である。
【図6】同実施形態の打球発射ハンドル装置の断面図である。
【図7】第四実施形態の打球発射ハンドル装置の断面図である。
【図8】同実施形態の操作部92の断面図である。
【符号の説明】
2−前面枠
3−遊技盤
9−打球発射ハンドル装置
90−ハンドル本体
91−信号発生部
92−操作部
94−発射制御部
95−発射用モータ
96−発射槌
Claims (3)
- ハンドル本体に操作部が回動可能に取り付けられ、該操作部の回動操作角度に応じた信号を出力する信号発生部が設けられ、該信号発生部から出力される信号に基づき遊技球が打球発射装置から発射されるパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置において、
該操作部が中立位置から左右両側に回動可能に形成されると共に、左右の回動位置から中立位置に該操作部を戻す方向に付勢する右戻しばねと左戻しばねが、該ハンドル本体の内側に設けたばね保持部に、該操作部の一部に係合して配設され、該ハンドル本体の内側には、該操作部に回動負荷を付与するための負荷歯車が軸支され、該ハンドル本体に対し回動可能に取り付けられた前記操作部の内側に、該負荷歯車が噛合する内歯車が設けられ、該操作部を回動操作したとき、該内歯車を介して該負荷歯車が回転して該操作部の回動に回動負荷が付与され、該操作部の左回動時及び右回動時の両方向回動時に、前記信号発生部から前記打球発射装置に該操作角度に応じた信号が出力され、該操作部を左右で同じ角度に回動したとき、打球の発射強度が同じとなり左右への回転角度を増すほど発射強度が高くなることを特徴とするパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置。 - 前記ハンドル本体がパチンコ遊技機の前面枠下部の略中央位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置。
- 前記ハンドル本体がパチンコ遊技機の前面枠下部に、左右水平方向に移動可能に配設され、移動した位置のハンドル本体をロックするロック機構が設けられたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機の打球発射ハンドル装置。
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