JP2841206B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2841206B2
JP2841206B2 JP5002089A JP5002089A JP2841206B2 JP 2841206 B2 JP2841206 B2 JP 2841206B2 JP 5002089 A JP5002089 A JP 5002089A JP 5002089 A JP5002089 A JP 5002089A JP 2841206 B2 JP2841206 B2 JP 2841206B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電気的駆動源の駆動に基づき球を1個宛発
射可能な発射装置と、上記発射装置の電気的駆動源を制
御して単位時間当たりの球発射数を制御可能な発射制御
手段と、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとっ
て有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、上記
変動入賞装置を使用した遊技における変動入賞装置の動
作制御を行なう遊技制御手段と、を備えたパチンコ機等
の遊技機に関するもので、特に、遊技者の操作により単
位時間当たりの球発射数を変更可能な遊技機に関するも
のである。
〈従来技術〉 従来より、遊技球を1個宛発射可能な発射装置の駆動
源たるモータの速度を調整することで、単位時間当たり
の球発射数を調整可能なパチンコ遊技機等の遊技機が開
発されており、例えば、特公昭57−7753号公報等により
公知である。
また、昨今の一般的なパチンコ遊技機は、発射装置で
弾発した遊技球の流下状態によって遊技内容が変化する
もので、弾発した球が特定の入賞口へ入賞する等の所定
条件が達成されることに基づいて、通常の遊技とは異な
る補助遊技を実行可能とし、この補強遊技の遊技結果に
応じて特別遊技状態を発生させていた。
上記のようなパチンコ遊技機では、特別遊技状態が発
生すると、変動入賞装置が遊技者にとって不利な第1状
態から遊技者にとって有利な第2状態に変換すること
で、発射された遊技球が変動入賞装置に入賞し易くな
り、遊技者は特別遊技状態において通常の遊技状態より
も多くの利益を得ることができるようになされていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、上記のような変動入賞装置を備えた従来のパ
チンコ遊技機においては、発射装置の発射速度と、変動
入賞装置の変換に関わる遊技状態(補助遊技や特別遊技
状態)等の遊技者が利益を得られる遊技状態に関する各
種遊技態様(特別遊技状態の発生率、継続入賞口への入
賞率、変動入賞装置の開放時間等)との調整が、遊技者
と遊技店側との利益バランスに大きく影響を与えるにも
拘わらず、何ら対策が施されていなかった。
即ち、例えば、発射装置による遊技球の発射速度を低
く(単位時間当たりの発射数を少なく)設定した場合に
は、遊技者が保持する遊技球の消費率が低くなって、遊
技店の利益が低下するが、その反面、単位時間当たりに
発射される遊技球の数が少なくなることで、特別遊技状
態の発生頻度が低下するし、変動入賞装置が第2状態に
変換された際に当該変動入賞装置へ入賞する入賞球の数
も減るし、更には変動入賞装置内部に設けた継続入賞口
への入賞頻度等も低下することから、遊技者の利益率が
低くなるので、遊技店の不利益が増大することを抑える
ことにもなる。
逆に、発射装置による遊技球の発射速度を高く(単位
時間当たりの発射数を多く)設定した場合には、遊技者
が保持する遊技球の消費率が高くなって、遊技店の利益
が高まるが、その反面、単位時間当たりに発射される遊
技球の数が多くなることで、特別遊技状態の発生頻度が
高まるし、変動入賞装置が第2状態に変換された際に当
該変動入賞装置へ入賞する入賞球の数も増えるし、更に
は変動入賞装置内部に設けた継続入賞口への入賞頻度等
が高くなることから、遊技者の利益率が高まるので、遊
技店の利益が低下する。
このように、発射装置の発射速度と変動入賞装置の変
換に関わる遊技状態との関係は、遊技者の利益もしくは
遊技店の利益と密接に関連することとなるため、遊技者
と遊技店との利益バランスを程良く設定するには、発射
装置での遊技球の発射数の設定と、遊技者が利益を得ら
れる遊技状態に関する各種遊技態様の設定と、を微妙に
調整する必要がある。
しかし、従来の発射数調整機能付きパチンコ遊技機
は、発射装置のモータの速度を変更する程度の機能しか
有していなかったため、例えば、通常遊技状態において
は、遊技者の操作により遊技球の消費率が低くなるよう
に単位時間当たりの発射数を少なく設定して遊技を行
い、補助遊技や特別遊技状態等の遊技者が利益を得られ
る遊技状態が発生したときのみ発射数が多くなるように
設定を変更して遊技を行うと、遊技者と遊技店との利益
バランスがくずれて、遊技店ばかりが不利益が被る虞が
あった。
そこで、本発明は、遊技者が遊技球の消費数を変更で
きるように単位時間当たりの球発射数を遊技者が自由に
変更できる機能を備えると共に、遊技状態に応じて単位
時間当たりの球発射数の変更に制限を課すことで、遊技
者ばかりが利益を得て、遊技店が多大な不利益を被るよ
うな利益バランスの不均衡が生ずることを効果的に防止
できる遊技機の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するために、本発明は、電気的駆動源
(例えば、ステッピングモータ24)の駆動に基づき球を
1個宛発射可能な発射装置(14)と、上記発射装置の電
気的駆動源を制御して単位時間当たりの球発射数を制御
可能な発射制御手段(例えば、発射制御装置49)と、遊
技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第
2状態とに変換可能な変動入賞装置(5)と、上記変動
入賞装置を使用した遊技における変動入賞装置の動作制
御を行う遊技制御手段(例えば、遊技制御装置60)と、
を備えた遊技機(例えば、パチンコ機1)において、上
記遊技機の前面側所定部位には、遊技者の操作に基づき
上記発射装置から発射される単位時間当たりの球発射数
を変更可能な発射数変更操作手段(例えば、発射数選択
操作部10、選択スイッチ50a〜50c)を備え、上記発射制
御手段は、上記発射数変更操作手段からの変更信号に基
づき単位時間当たりの球発射数の変更制御を行う発射数
変更制御手段(例えば、発振器51と分周器52と第1アン
ドゲート53と第2アンドゲート54と第3アンドゲート5
5)を含み、上記遊技制御手段により上記変動入賞装置
の上記第2状態への変換に関わる所定遊技状態が発生し
たことに基づき、上記発射数変更制御手段による上記球
発射数の変更を禁止する発射数変更禁止制御手段(例え
ば、選択スイッチ受付判定手段61)を備えるものとし
た。
また、上記所定の遊技状態は、上記変動入賞装置を所
定の規定に基づき上記第2状態に変換させる特別遊技状
態としてもよい。
また、上記遊技制御手段は、上記発射数変更制御手段
による単位時間当たりの球発射数の変更に応じて上記特
別遊技状態の発生確率を変更(例えば、第1,第2区画部
材73,74の間隔を変化させて特別入賞口77への入賞率を
変更)するようにしてもよい。
〈作用〉 上記のように構成した本発明によれば、発射制御手段
により電気的駆動源を制御することで、発射装置から単
位時間当たりに所定数の球が発射され、遊技機の前面側
所定部位に備えられる発射数変更操作手段を遊技者が操
作すると、発射数変更操作手段からの変更信号が発射数
変更制御手段に入力されて、該発射数変更制御手段によ
り、発射装置における単位時間当たりの球発射数が変更
され、遊技者は発射数変更操作手段を操作して希望する
球発射数に変更することができる。
また、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとっ
て有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置の動作制
御を行う遊技制御手段により、変動入賞装置の第2状態
への変換に関わる所定遊技状態が発生すると、発射数変
更制御手段による球発射数の変更が発射数変更禁止制御
手段により禁止され、変動入賞装置の第2状態への変換
に関わる所定の遊技状態が発生した際には、発射数変更
操作手段を操作しても球発射数の変更はできなくなる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
パチンコ機1は、第1,2図に示すように、額縁状前面
枠2の窓部に臨ませて遊技盤3を着脱可能な状態で装着
し、該遊技盤3の表面に形成した遊技部4内に、入賞装
置として変動入賞装置5をほぼ中央に、該変動入賞装置
5の下方に第1始動口6,6、第2始動口7を配設し、前
面枠2の下方部分には下皿8と発射操作部9を設けると
ともに下皿8の上方に発射数選択スイッチの操作部10を
設け、前面枠2に開閉可能に軸着した開閉パネル11には
上皿12と発射数表示器13a,13b,13cを設け、前面枠2の
裏側には発射装置14を設けてある。
発射装置14は、第3図で示すように、発射基板15に貫
通した回動軸16の前面側の端部に回動板17を、後面側に
発射杆18を夫々取付け、発射基板15の前面側に配置した
大径コイルバネ等の付勢部材19の一端を上記回動板17に
接続するとともに、付勢部材19の他端を扇形歯車20に接
続し、扇形歯車20にはドッグクラッチ状の係脱可能な接
続部21を有する歯車22を噛合し、回動板17から延設した
腕部23に、電気的駆動源として設けたステッピングモー
タ24の出力軸25に取付けたカム26を臨ませてなり、第4
図に示すように、付勢部材19等を前面枠2の開口部内に
臨ませた状態で発射基板15を前面枠2の裏面下方部分に
固定してある。
一方、発射操作部9は、第4図に示すように、前面枠
2の表面下方部分を覆う被覆装飾部材27に取付けられて
おり、後面が開放した浅い枠状の被覆装飾部材27の前面
にハンドル軸28を有する後方握持部29を突設するととも
に、該後方握持部29の前面に間隔を配して前方握持部30
を設け、上記ハンドル軸28の先端部分に取付けた回動操
作部31を後方握持部29と前方握持部30との間隔内に回動
自在に配置して回動操作部31の指掛部32を突出させ、被
覆装飾部材27の内部に突出したハンドル軸28の後端部分
に第1プーリ33と発射装置14の起動スイッチ34に作用す
る押圧部35を設け、該第1プーリ33に一端を巻いて止着
したワイヤ等の線状伝達部材36の途中を第2プーリ37に
掛けて線状伝達部材36の他端を第3プーリ38に巻いて止
着してなる。なお、上記した回動操作部31やハンドル軸
28に導電性をもたせ、リード線39を介してタッチスイッ
チ回路に接続し、遊技者が回動操作部31等に手を触れた
ことを電気的に検出できるようにする。また、第3プー
リ38は、前記した発射装置14の接続部21に係脱可能な孔
部40を有し、またコイルバネ等の付勢部材41の一端を接
続するとともに、被覆装飾部材27の裏面に突設した停止
突起42に当接するストッパ片43を設けてある。上記した
構成から成る発射操作部9を前面枠2に取付けるには、
前面枠2の開口部を前面から覆うようにして、被覆装飾
部材27の裏面から突設した位置決め突起44を前面枠2表
面の位置決め孔45内に挿通して取付位置を定め、被覆装
飾部材27の裏面から突設したボルト等の止着部材46…を
前面枠2の貫通孔及び発射基板15の取付孔内に貫通し、
発射基板15から突出した先端雄ネジ部にナットを螺合し
て被覆装飾部材27、前面枠2、及び発射基板15を一体的
に締め付ける。この様にして発射操作部9を所定位置に
取付けると、発射装置14の接続部21が発射操作部9の第
3プーリ38の孔部40に係合する。
したがって、遊技者が発射操作部9の回動操作部31に
手を触れるとタッチスイッチ回路47がONになり、回動操
作部31を回動すると、発射装置14の起動スイッチ34がON
になり発射装置14のステッピングモータ24が始動して発
射杆18が往復回動し、発射レール傾斜下端の発射位置48
の球を弾発する。
次に、発射装置14の発射数を調整するための機構につ
いて説明する。
発射装置14は、発射制御手段としての発射制御装置49
により制御されており、遊技者が発射数選択操作部10を
操作することにより発射数を選択すると、先端スイッチ
50からの信号にもとづいて、この選択された発射数に応
じて作動する。
本実施例における発射数変更操作手段は、前面枠2の
表面下部に発射数選択操作部10をスライド可能に設け、
この発射数選択操作部10を発射数目盛に合せると、裏側
に設けてあるフォトセンサ等から構成された第1選択ス
イッチ50a、第2選択スイッチ50b、第3選択スイッチ50
cが発射数選択信号を発射制御装置49に送出するように
構成されている。なお、本実施例では発射数を毎分80
個、100個、120個というように段階的に設定してあるの
で、発射数選択スイッチからは3種類の信号が送出可能
である。
発射制御装置49は、基本的には、発振回路51と、該発
振回路51からの出力を受けて予め設定した割合(設定時
間間隔)で信号を出力する時間間隔設定手段と、時間間
隔設定手段からの信号を、第1〜第3選択スイッチ50a
〜50cにより選択された発射数に応じた信号に制御する
発射数信号択一制御手段とからなる。第7図に示す基本
実施例では、時間間隔設定手段として分周器52を、発射
数信号択一制御手段として第1乃至第3アンドゲート5
3,54,55を設けてなり、タッチスイッチ回路47がON状態
のときに発射装置14を作動させるべく第4乃至第6アン
ドゲート56,57,58等を設けてある。そして、上記発振器
51、分周器52、第1〜第3アンドゲート53〜55が協働す
ることにより、第1〜第3選択スイッチ50a〜50cからの
信号時応じた単位時間当たりの球発射数に変更制御する
発射数変更制御手段として機能するのである。
図面の実施例では、ステッピングモータ24の出力軸25
が1回転する度に発射杆18が1回作動して発射位置48の
球を1個発射するように構成されており、ステッピング
モータ24は200パルスを受けて出力軸25を1回転(1パ
ルスで出力軸25が1.8度回動)するものを使用してあ
る。また、発振回路51は、4433619Hzの周波数で発振す
る。したがって、分周器52は、分周比を予め11091,1331
2,16643に設定し、発振回路51からの信号を受けて、発
射数が毎分80個用の信号として毎分79.92パルスの信号
(第1発射数制御信号)、発射数が毎分100個用の信号
として毎分99.92パルスの信号(第2発射数制御信
号)、発射数が毎分120個用の信号として毎分119.92パ
ルスの信号(第3発射数制御信号)を出力するようにし
てある。なお、分周器52の分周比を適宜に設定すると、
ステッピングモータ24の回転速度を適宜に設定すること
ができ、上記数値に限定されるものではない。
遊技者が発射数選択操作部10を操作して毎分80個の発
射数を選択した場合、第1選択スイッチ50aからの
「H」信号が第1アンドゲート53の一方の入力側に入
る。第1アンドゲート53は、分周器52からの信号を他方
の入力としているので、第1選択スイッチ50aからの
「H」を入力すると、この「H」と分周器52からの
「H」が入る度に開き、これにより第1発射数制御信号
を出力して第4アンドゲート56の一方の入力側に送る。
第4アンドゲート56は、タッチスイッチ回路47の出力を
他方に入力としている。したがって、タッチスイッチ回
路47からの入力側が「H」であれば、即ち遊技者が発射
操作部9に手を触れて発射装置14の起動スイッチ34をON
にした状態であれば、第4アンドゲート56が開いて分周
器52からの第1発射数制御信号をモータ駆動回路59に送
る。このモータ駆動回路59は、第4アンドゲート56から
の信号に応じてステッピングモータ24にパルス信号を送
る。したがって、ステッピングモータ24が毎分80回転の
速度で作動し、これにより発射杆18が毎分80個の割合で
球を発射する。
次に、遊技者が発射数選択操作部10を操作して毎分10
0個の発射数を選択した場合、第2選択スイッチ50bから
の「H」信号が第2アンドゲート54の一方の入力側に入
る。第2アンドゲート54は、分周器52からの信号を他方
の入力としているので、第2選択スイッチ50bからの
「H」を入力すると、この「H」と分周器52からの
「H」が入る度に開き、これにより第2発射数制御信号
を出力して第5アンドゲート57の一方の入力側に送る。
第5アンドゲート57は、タッチスイッチ回路47の出力を
他方に入力としている。したがって、遊技者が発射操作
部9に手を触れた状態であれば、第5アンドゲート57が
開いて分周器52からの第2発射数制御信号をモータ駆動
回路59に送り、該モータ駆動回路59が第2発射数制御信
号に応じてステッピングモータ24にパルス信号を送る。
したがって、ステッピングモータ24が毎分100回転の速
度で作動し、これにより発射杆18が毎分100個の割合で
球を発射する。
また、遊技者が発射数選択操作部10を操作して毎分12
0個の発射数を選択した場合、第3選択スイッチ50cから
の「H」信号が第3アンドゲート55の一方の入力側に入
る。第3アンドゲート55は、分周器52からの信号を他方
の入力としているので、第3選択スイッチ50cからの
「H」を入力すると、この「H」と分周器52からの
「H」が入る度に開き、これにより第3発射数制御信号
を出力して第6アンドゲート58の一方の入力側に送る。
第6アンドゲート58は、タッチスイッチ回路47の出力を
他方に入力としている。したがって、遊技者が発射操作
部9に手を触れて発射装置14の起動スイッチ34をONにし
たた状態であれば、第6アンドゲート58が開いて分周器
52からの第3発射数制御信号をモータ駆動回路59に送
り、該モータ駆動回路59が第3発射数制御信号に応じて
ステッピングモータ24にパルス信号を送り、ステッピン
グモータ24が毎分120回転の速度で作動する。これによ
り発射杆18が毎分120個の割合で球を発射する。
上記したように発射制御装置49は、第1〜第3選択ス
イッチ50a,50b,50cからの信号によりステッピングモー
タ24の回転速度を変化せしめ、発射装置14が遊技者の選
択した発射数に応じた時間間隔で球を発射するように制
御する。そして、前記第1発射数制御信号、第2発射数
制御信号、及び第3発射数制御信号は、遊技制御手段と
しての遊技制御装置60にも送られ、球の発射数と入賞装
置との連係で制御を行う。
上記した発射制御装置49は、遊技者が発射数選択操作
部10を操作すると直ちに発射装置14の作動速度が変換し
て発射数が変るが、直ちに発射数を変えると不都合を生
じることもある。この様な場合には、発射数変更禁止制
御手段としての選択スイッチ受付判定手段61により各選
択スイッチ50a,50b,50cからの信号を規定し、発射数を
変更する時点を調整する。
第8図に示す発射制御装置49の実施例では、第1選択
スイッチ50a、第2選択スイッチ50b、及び第3選択スイ
ッチ50c第3選択スイッチ50cを遊技制御装置60に設けて
ある選択スイッチ受付判定手段61に連係させ、該選択ス
イッチ受付判定手段61により遊技の進行状況、入賞装置
の入賞確率を把握して発射数を変更してもよいかを判定
し、その結果を発射数変更判定信号として発射制御装置
49に送るように構成してある。このため、発射制御装置
49の第1アンドゲート53、第2アンドゲート54、第3ア
ンドゲート55の一方の入力側に選択スイッチ受付判定手
段61の出力側を接続してある。
遊技者が発射数選択操作部10を操作して第1選択スイ
ッチ50aから「H」が選択スイッチ受付判定手段61に送
られると、該選択スイッチ受付判定手段61が発射数変更
の良否を判定する。そして、発射数を変更してもよいと
判断した場合には第1アンドゲート53の一方の入力側に
「H」を送る。したがって、前記した基本的な発射制御
装置49と同様に、第1アンドゲート53の出力側から第1
発射数制御信号が出力され、タッチスイッチ回路47から
の入力側が「H」であれば、第4アンドゲート56が開い
て分周器52からの第1発射数制御信号をモータ駆動回路
59に送る。このモータ駆動回路59は、第4アンドゲート
56からの信号に応じてステッピングモータ24にパルス信
号を送る。したがって、ステッピングモータ24が毎分80
回転の速度で作動し、これにより発射杆18が毎分80個の
割合で球を発射する。
一方、選択スイッチ受付判定手段61が発射数変更の良
否を判定して否と判定した場合には、それまで第1アン
ドゲート53以外のアンドゲートに「H」を送出していれ
ばその状態を維持し、第1アンドゲート53の一方の入力
側に「L」を送り続ける。したがって、第1アンドゲー
ト53が開かず、発射装置14はそれまでの時間間隔で作動
し、発射数の変更は行わない。
また、遊技者が発射数選択操作部10を操作して第2発
射数選択スイッチ50bから「H」が選択スイッチ受付判
定手段61に送られると、該選択スイッチ受付判定手段61
が発射数変更の良否を判定する。そして、発射数を変更
してもよいと判断した場合には第2アンドゲート54の一
方の入力側に「H」を送る。したがって、第2アンドゲ
ート54の出力側から第2発射数制御信号が出力され、タ
ッチスイッチ回路47からの入力側が「H」であれば、第
5アンドゲート57が開いて分周器52からの第2発射数制
御信号をモータ駆動回路59に送る。このため、ステッピ
ングモータ24が毎分100回転の速度で作動し、これによ
り発射杆18が毎分100個の割合で球を発射する。
一方、選択スイッチ受付判定手段61が発射数変更の良
否を判定して否と判定した場合には、それまで第2アン
ドゲート54以外のアンドゲートに「H」を送出していれ
ばその状態を維持し、第2アンドゲート54の一方の入力
側に「L」を送り続ける。したがって、第2アンドゲー
ト54が開かず、発射装置14はそれまでの時間間隔で作動
し、発射数の変更は行わない。例えば、選択スイッチ受
付判定手段61が第1アンドゲート53に「H」を送り発射
装置14が毎分80個の球を発射していれば、その毎分80個
の割合で作動し続ける。
また、遊技者が発射数選択操作部10を操作して第3発
射数選択スイッチ50cから「H」が選択スイッチ受付判
定手段61に送られると、該選択スイッチ受付判定手段61
が発射数変更の良否を判定する。そして、発射数を変更
してもよいと判断した場合には第3アンドゲート55の一
方の入力側に「H」を送る。したがって、第3アンドゲ
ート55の出力側から第3発射数制御信号が出力され、タ
ッチスイッチ回路47からの入力側が「H」であれば、第
6アンドゲート58が開いて分周器52からの第3発射数制
御信号をモータ駆動回路59に送る。このため、ステッピ
ングモータ24が毎分120回転の速度で作動し、これによ
り発射杆18が毎分120個の割合で球を発射する。
一方、選択スイッチ受付判定手段61が発射数変更の良
否を判定して否と判定した場合には、それまで第3アン
ドゲート55以外のアンドゲートに「H」を送出していれ
ばその状態を維持し、第3アンドゲート55の一方の入力
側に「L」を送り続ける。したがって、第3アンドゲー
ト55が開かず、発射装置14はそれまでの時間間隔で作動
し、発射数の変更は行わない。例えば、選択スイッチ受
付判定手段61が第1アンドゲート53に「H」を送り発射
装置14が毎分80個の球を発射していれば、その毎分80個
の割合で作動し続ける。
上記の様にして第1〜第3選択スイッチ50a,50b,50c
により選択された時間間隔で発射された打球は、発射レ
ールからガイドレールを介して遊技盤3表面の遊技部4
内に入る。なお、打球の飛距離は遊技者が操作する回動
操作部31の回動量に対応して調節することができる。即
ち、回動操作部31の回動角度が小さいと、第3プーリ38
の回動角度が小さいので、該第3プーリ38に接続した発
射装置14の歯車22の回動量も少なく、このため扇形歯車
20が回動することにより付勢部材19に加える力も小さ
い。したがって、ステッピングモータ24のカム26が腕部
23を押圧して回動板17を回動した後、カム26が腕部23か
ら外れたときに回動板17が付勢部材19の付勢により戻り
回動する力、即ち発射杆18が発射位置48に向って回動す
る力が弱く、このため打球の飛距離が短くなる。これに
対し発射操作部9の回動操作部31の回動量を増大する
と、扇形歯車20の回動量が増加して付勢部材19に加えら
れる力が増えるので、発射杆18を回動する力が回動操作
部31の回動量に応じて増える。このため、打球の飛距離
が回動操作部31の回動量に応じて伸びる。
なお、遊技者が第1〜第3選択スイッチ50a,50b,50c
を操作することにより発射数を選択すると、選択された
発射数に対応する発射数表示器13a,13b,13cが点灯し、
遊技者に発射数を可視表示する。発射数表示器13a,13b,
13cは、図面の実施例ではパネル11に設けたが、これに
限定されず、遊技中に見易いように遊技盤3に設けるよ
うにしてもよい。また、これら発射数表示器13a,13b,13
cは、ランプやLEDなどどのような構成でもよく、またこ
れらを作動するための電気的構成は、遊技制御装置60に
設けてもよいし、遊技制御装置60と発射制御装置49との
間に設けてもよい。
次に、変動入賞装置5について説明する。
図面に示す変動入賞装置5は、遊技盤3の表面に取付
ける基板62のほぼ中央に開口部63を開設し、該開口部63
の上方の基板62表面に横長な箱状の鎧部64を突設すると
ともに、該鎧部64の上面に天入賞口65を形成し、開口部
63の左右には、直立状に起立することにより球の流入を
阻止して遊技者にとって不利な第1状態と、上端を外側
に倒して球を受け入れて遊技者にとって有利となる第2
状態とに変換可能な一対の可動片66,66を支軸67,67によ
り回動可能に支承するとともに、各可動片66の下方に阻
止部材として機能する阻止壁68を設け、開口部63の下縁
には両阻止壁68,68の下端部分を連結するようにして前
面装飾板69を設ける。そして、基板62の裏側にケース70
を設けることにより凹室71を形成し、該凹室71の底面72
の下側に前後方向に長尺な板状の第1区画部材73と第2
区画部材74を球径よりも僅かに離隔した状態で配すると
ともに、この第1区画部材73と第2区画部材74の長さの
途中を夫々軸75により凹室71の底面72の下面に揺動可能
に軸着し、両阻止壁68,68の下端部分の間に上記第1区
画部材73と第2区画部材74の各先端部分を臨ませること
により一方の阻止壁68の下端部分と第1区画部材73の先
端部分との間に第1一般入賞口76を、第1区画部材73の
先端部分と第2区画部材74の先端部分との間に特別入賞
口77を、第2区画部材74の先端部分と他方の阻止壁68の
下端部分との間に第2一般入賞口78を形成し、特別入賞
口77に入った球が流下する流路に特別入賞検出器79を、
第1一般入賞口76と第2一般入賞口78に入った球と特別
入賞口77に入って特別入賞検出器79に作用した球が流下
する流路に計数検出器80を設ける。なお、第1区画部材
73の先端及び第2区画部材74の先端には夫々小装飾板8
1,81を取付け、この小装飾板81,81を前面装飾板69の切
欠部内に臨ませてある。したがって、第1区画部材73と
第2区画部材74が揺動すると、先端の小装飾板81,81が
切欠部内を互いに異なる左右方向に移動して近づいたり
離隔したりする。
また、基板62の裏側には前記したように底面72が開口
部63に向って僅かに下り傾斜した凹室71を形成し、該凹
室71内の正面壁部に支持軸82,82により人形83を上下動
可能に設けるとともに、該人形83の前方には凹室71の奥
に向って僅かに下り傾斜した棚状の球案内板84を設け
る。そして、凹室71の裏側には、前記した可動片66を駆
動する可動片駆動機構と、第1区画部材73と第2区画部
材74を駆動する区画部材駆動機構と、人形83を駆動する
人形駆動機構などを設ける。
可動片駆動機構は、第11図に示すように、凹室71の裏
側に設けた駆動源取付板85に電気的駆動源として2つの
第1ソレノイド86,86を取付け、各第1ソレノイド86の
プランジャの連結杆87を固定するとともに該連結杆87に
スプリング88の一端を接続して付勢し、一端に可動片66
を取付けた支軸67の他端にクランク状の回動杆89を固定
し、該回動杆89のピン90を上記した連結杆87の孔91内に
遊嵌してなる。したがって、各第1ソレノイド86が消磁
した状態においては、スプリング88の付勢により各可動
片66が直立して凹室71内に球が入ることを阻止する、即
ち、遊技部3内を流下する球を凹室71内に導入しない第
1状態となる。この様に、各可動片66は、第1状態にお
いては、鎧部64の左右から下方に突出した部分、及び阻
止壁68と連なって阻止部材としても機能する。一方、各
第1ソレノイド86が励磁すると、スプリング88の付勢に
抗してプランジャが上昇して回動杆89、支軸67及び可動
片66をほぼ90度回動する。この様にして各可動片66が上
端を外側に倒す方向に回動すると、遊技部3内を流下し
てきた球を可動片66上に受け止めて球案内板84に案内す
る状態、即ち球を受け入れ易い第2状態に変換する。第
2状態において各可動片66により受け止められた球は、
球案内板84上を凹室71の奥に向って転動した後、球案内
板84の傾斜下端と凹室71の正面壁との間の間隙を通って
凹室71の底面72上に落下し、底面72の下り傾斜により開
口部63に向って転動し、第1,第2一般入賞口76,78又は
特別入賞口77の何れかに入る。この様に、各可動片66
は、第2状態においては、球を凹室71内に導入する球導
入手段として機能する。そして、各第1ソレノイド86が
消磁すると、スプリング88の付勢によりプランジャが下
降して支軸67を戻り回動するので、可動片66が戻り回動
して球を受け入れ易い横倒し状の第2状態から球を受け
入れない直立状の第1状態に復帰する。
第12,13図に示す区画部材駆動機構は、第1区画部材7
3と第2区画部材74を駆動するだけでなく基板62の左右
に設けた装飾部材34,34をも駆動するもので、凹室71の
裏側に設けたベース板92に電気的駆動源として減速機付
モータ93を取付けるとともに該モータ93の出力軸94にカ
ム95を取付け、第1区画部材73及び第2区画部材74の後
端に各々突設した駆動ピン96,96を上記カム95の略楕円
形の溝97内に出力軸94を中心として約180度位相を変え
た位置に遊嵌してなる。また、上記したカム95の近傍に
は第1,第2検出手段として第1フォトセンサ98と第2フ
ォトセンセ99をほぼ90度位相を変えて臨設し、カム95の
外周面に突設した突片100が上記第1フォトセンサ98、
第2フォトセンサに作用するようにしてある。上記した
略楕円形のカム95は、第13図点線で示すように、常には
溝97の短径部分を縦方向に、長径部分を横方向に向けて
停止し、突片100が第1フォトセンサに作用する。この
第1状態では、第1区画部材73と第2区画部材74の各駆
動ピン96が溝97の長径部分に嵌合しているので、第1区
画部材73の先端部分と第2区画部材74の先端部分とが最
も近付き、このため特別入賞口77の幅が最小となるとと
もに、第1一般入賞口76と第2一般入賞口78の幅が最大
となる。なお、特別入賞口77は、幅が最小であっても球
径よりも僅かに幅広であり、球を充分に入賞し得る。そ
して、遊技制御装置60からの信号によりモータ93が作動
して、カム95が第13図時計方向にほぼ90度回動すると、
第1区画部材73の駆動ピン96と第2区画部材74の駆動ピ
ン96が嵌合する溝97が移動し、両駆動ピン96,96が溝97
の短径部分に相対的に移行しながら嵌合し、突片100が
第2フォトセンサ99に作用して遊技制御装置60に信号を
送ると、この信号にもとづいて遊技制御装置60がモータ
93の作動を停止してカム95の回動を停止する。したがっ
て、両駆動ピン96,96の間隔が縮小され、これにより第
1区画部材73と第2区画部材74が軸75,75を中心にして
夫々異なる方向に回動し、第1区画部材73の先端部分と
第2区画部材74の先端部分との間隔が次第に拡大され、
カム95がほぼ90度回動したときに上記間隔、即ち特別入
賞口77の幅が最大になり、これに伴なって第1一般入賞
口76と第2一般入賞口78の幅が縮小されて最小となる。
この様にしてカム95がほぼ90度回動すると、特別入 賞口77の幅が最大となるとともに第1一般入賞口76と第
2一般入賞口78の幅が最小となる第2状態に変換する。
したがって、第2入賞口への球の入賞確率が高くなり、
第1入賞口や第3入賞口への球の入賞確率が低くなる。
また、遊技制御装置60からの信号によりモータ96を逆
回転することによりカム95を逆転すると、第1区画部材
73と第2区画部材74との間の特別入賞口77の幅が次第に
狭くなる。そして、突片100が第1フォトセンサ98に作
用して遊技制御装置60に信号を送ると、この信号にもと
づいて遊技制御装置60がモータ93の作動を停止し、特別
入賞口77の幅が最小となる第1状態に復帰する。
上記の様に、区画部材駆動機構のモータ93の作動によ
りカム95が回動すると、第1、第2区画部材73,74が移
動して特別入賞口77の幅を変化させる。
なお、区画部材駆動機構は、特別入賞口77を構成する
第1区画部材73と第2区画部材74を移動して特別入賞口
77の有効幅を変更することができればカム95の駆動に限
らずどのような構成でもよく、例えばリンク機構を介し
てソレノイドで駆動するようにしてもよい。
人形駆動機構は、第12図に示すように、ベース板92の
裏側に電気的駆動源として第2ソレノイド101を設ける
とともに、ベース板92に貫通させた状態で長さの途中を
軸102により揺動杆103を揺動可能に軸着し、該揺動杆10
3の一端を上記第2ソレノイド101のプランジャに臨ま
せ、人形83から後向きに突出した支軸82の先端を揺動杆
103の他端二又部に係合してなる。したがって、第2ソ
レノイド101を間歇的に励磁すると、プランジャが上下
に往復運動して揺動杆103を往復揺動し、この揺動杆103
の揺動により人形83が上下動する。この様に、第2ソレ
ノイド101の駆動により人形83を上下動可能にすると、
遊技において遊技状態が変換されたときに人形83を上下
動させることによって遊技者にその旨を可視表示するこ
とができるばかりでなく、装飾効果も高めることができ
る。
また、図面の実施例では、凹室71内に変動表示部材と
しての垂幕104を垂らすことによっても遊技者に遊技状
態の変換を知らせることができるようにしてある。この
垂幕104を駆動する機構は、凹室71の上面に長尺な下板1
05と該下板105よりも短尺な上板106とを有し、上板106
から外れた下板105上にガイド溝を形成したガイド部材
を前後方向に設け、上記ガイド溝内にスライド板107を
前後方向に移動可能に設けるとともに、該スライド板10
7の先端に垂幕104の一端を接続し、モータ108の出力軸
にピニオンギア109を取付け、該ピニオンギア109を上記
スライド板107の上面のラックギア110に噛合する。そし
て、スライド板107の位置を検出するためのフォトセン
サ111,112を上板106の後端と下板105の後端に設けると
ともに、遮光片113,114をスライド板107の途中と後端に
設ける。したがって、モータ108を正転・逆転すること
によりスライド板107を前後動させることにより垂幕104
を下降させたり、上昇させたりすることができる。
次に、上記した構成からなる変動入賞装置5を制御す
る遊技制御装置60について説明する。
遊技制御装置60は、第9図に示すように、マイクロコ
ンピュータ等の電気的制御装置から構成されており、前
記した選択スイッチ受付判定手段61の他に、発射装置14
の発射数毎分80個に応じた通常遊技を実行するととも
に、該通常遊技において特別遊技の権利が発生したとき
に特別遊技を実行する第1遊技実行手段115、発射数毎
分100個に応じた通常遊技を実行するとともに、該通常
遊技において特別遊技の権利が発生したときに特別遊技
を実行する第2遊技実行手段116、発射数毎分120個に応
じた通常遊技を実行するとともに、該通常遊技において
特別遊技の権利が発生したときに特別遊技を実行する第
3遊技実行手段117、遊技者が選択した発射数に応じて
上記第1乃至第3遊技実行手段115,116,117を選択する
遊技設定手段118、タイマ119等を備えており、選択スイ
ッチ受付判定手段61が第1乃至第3遊技実行手段115,11
6,117や遊技設定手段118を常時監視して、遊技の進行状
況に照らして発射数の変更を規制している。
次に、上記した構成からなる変動入賞装置5を設けた
パチンコ機1における遊技について説明する。なお、常
態において、変動入賞装置5の両可動片66,66の直立状
に停止して球を受け入れない第1状態であり、また特別
遊技の権利発生用及び継続用入賞口(所謂V穴)として
機能する特別入賞口77は最も幅が狭い第1状態にあるも
のとする。
最初に、発射数を毎分80個に設定した場合について説
明する。
遊技者が発射数操作部を操作することにより発射数を
毎分80個に設定すると、第1選択スイッチ50aからの信
号により遊技設定手段118が第1遊技実行手段115を設定
する。毎分80個の割合で発射装置14により発射された球
が遊技部3内を流下し、この球が運良く第1始動口7に
入ると、第1始動検出器120がこの球を検出して遊技制
御装置60に信号を送る。遊技制御装置60は、第1始動検
出器120からの信号を受けると、変動入賞装置5のモー
タ93を正転方向に回転させる。モータ93が正転方向に回
転すると、カム95が回動して突片が第1フォトセンサ98
から外れるので、該第1フォトセンサ98がオフになり、
カム95が更に回動して突片が第2フォトセンサ99に作用
すると、該第2フォトセンサ99がオンになり遊技制御装
置60に信号を送る。なお、モータ93が回転し始めてから
第2フォトセンサ99の作用により停止するまでに要する
時間を予め0.75秒間になるようにモータ93の速度等を設
定してある。この様にしてカム95がほぼ90度回動する
と、第1区画部材73と第2区画部材74が揺動して特別入
賞口77を球の入賞確率が低い第1状態から幅が広くて球
の入賞確率が高い第2状態に変換する。なお、モータ93
が回転し始めてから第2フォトセンサ99の作用により停
止するまでに要する時間を予め0.75秒間になるようにモ
ータ93の速度等を設定してある。そして、カム95が停止
すると、即ち、第2フォトセンサ99から信号が送られる
と、遊技制御装置60が変動入賞装置5の各第1ソレノイ
ド86を所定の短時間(例えば、0.8秒間)宛1回だけ励
磁し、可動片66,66が遊技者にとって不利な第1状態か
ら遊技者にとって有利な第2状態に変換する。この様に
して変動入賞装置5の可動片66,66が第1状態から第2
状態に変換しても遊技部4内を流下してきた球が可動片
66,66上に流下しなかった場合、或は遊技部4内を流下
してきた球が可動片66,66上に流下して、この球が球案
内板84上を転動した後に凹室71の底面72上を開口部63に
向って転動し、第1,第2一般入賞口76,78のいずれかに
入ってしまい特別入賞口77には入らなかった場合、可動
片66,66は第1ソレノイド86の消磁により戻し回動して
球を受け入れ易い第2状態から球を受け入れない第1状
態に復帰する。また、変動入賞装置5のモータ93が遊技
制御装置60からの信号により所定時間経過後作動して特
別入賞口77を幅広な第2状態から幅狭な第1状態に復帰
させる。図面に示す実施例では、第1ソレノイド86が消
磁してから所定時間経過後(例えば遊技制御装置60のタ
イマ119に予め設定してある2.8秒間経過後)にモータ93
を逆回転させてカム95を戻り回動させ、カム95が十分に
回動して特別入賞口77が幅狭な第1状態に復帰するとと
もに、突片100が第1フォトセンサ98に作用して該第1
フォトセンサ98がオンになると停止するように構成して
ある。この様に、可動片66,66が第1状態から第2状態
に変換している間のみならず、可動片66,66が第1状態
に復帰した後まで特別入賞口77を暫くの間幅広な第2状
態にしておくのは、可動片66,66が受け入れた球が凹室7
1内を流下して特別入賞口77又は一般入賞口76,78に入賞
するまでの時間を加算して、遊技者に不利益とならない
ようにしたからである。また、特別入賞口77に球が入賞
し易い第2状態の途中で発射数を変更されると不都合を
生じることがあるので、第1,第2区画部材73,74の間隔
が広い状態では選択スイッチ受付判定手段61が発射数の
変更を阻止するようにしてある。図面の実施例では、こ
の発射数を変更し得る選択スイッチ有効時間を始動口6,
7との関係においては、第14図タイミングチャートで示
すように、第1フォトセンサ98の信号が立ち下がったと
きから立ち上がるまでの時間以外の時間として制御して
いる。したがって、球が始動口6,7に入って特別入賞口7
7の幅が広がった状態(変動入賞装置14の第2状態への
変換に関わる所定遊技状態)においては、発射数選択操
作部10を操作しても発射装置14の発射数の変更はできな
い。
また、遊技部4内を流下してきた球が運良く第2始動
口7に入ると、第2始動検出器121がこの球を検出して
遊技制御装置60に信号を送る。遊技制御装置60は、第2
始動検出器121からの信号を受けると、変動入賞装置5
のモータ93を正転方向に回転させて、前記と同様に、特
別入賞口77を球の入賞確率が低い第1状態から幅が広く
て球の入賞確率が高い第2状態に変換する。なお、モー
タ93が回転し始めてから第2フォトセンサ99の作用によ
り停止するまでに要する時間を予め0.75秒間になるよう
にモータ93の速度等を設定してある。そして、カム95が
停止すると、即ち、第2フォトセンサ99から信号が送ら
れると、遊技制御装置60が変動入賞装置55の各第1ソレ
ノイド86を所定の短時間(例えば、0.8秒間)宛2回だ
け励磁し、これにより可動片66,66が遊技者にとって不
利な第1状態から遊技者にとって有利な第2状態に2回
だけ変換する。この様にして変動入賞装置5の可動片6
6,66が第1状態から第2状態に変換しても遊技部4内を
流下してきた球が可動片66,66上に流下しなかった場
合、或は遊技部4内を流下してきた球が可動片66,66上
に流下して凹室71内に導入されて一般入賞口76,78に入
賞してしまい特別入賞口77には入らなかった場合、可動
片66,66は第1ソレノイド86の消磁により戻り回動して
球を受け入れ易い第2状態から球を受け入れない第1状
態に復帰する。また、変動入賞装置5のモータ93が遊技
制御装置60からの信号により所定時間経過後作動して特
別入賞口77を幅広な第2状態から幅狭な第1状態に復帰
させる。図面に示す実施例では、前記と同様に、第1ソ
レノイド86が消磁してから所定の2.8秒間経過後にモー
タ93を逆回転させてカム95を戻り回動させる。そして、
カム95が十分に回動して特別入賞口77が幅狭な第1状態
に復帰するとともに、突片100が第1フォトセンサ98に
作用して該第1フォトセンサ98がオンになると停止す
る。また、特別入賞口77に球が入賞し易い第2状態の途
中で発射数を変更されると不都合を生じることがあるの
で、特別入賞口77に球が入り易い状態では選択スイッチ
受付判定手段61が発射数の変更を阻止するようにしてあ
る。図面の実施例では、この発射数を変更し得る選択ス
イッチ有効時間を第2始動口7との関係においては、第
14図タイミングチャートで示すように、第1フォトセン
サ98の信号が立ち下がったときから立ち上がるまでの時
間(所定遊技状態中)以外の時間として制御している。
したがって、球が第2始動口7に入って特別入賞口77の
幅が広がった状態においては、発射数選択操作部10を操
作しても発射装置14の発射数の変更はできない。
一方、変動入賞装置5の可動片66,66が第1状態から
第2状態に変換したときに遊技部4内を流下してきた球
が可動片66,66上に流下し、この球が球案内板84上を転
動した後に凹室71の底面72上を開口部63に向って転動
し、運良く特別入賞口77に入ると、特別入賞検出器79が
この球を検出して遊技制御装置60に特別遊技の権利が発
生した旨の信号を送る。
遊技制御装置60が特別入賞検出器79からの信号を受け
ると、第2ソレノイド101を間歇的に励磁して人形83を
上下動させるとともに、ギヤードモータ108を作動して
垂幕104を凹室71内に垂らし、これにより遊技者に特別
遊技の開始を可視表示する。なお、人形83は特別遊技が
行われている間中上下動し続けるが、垂幕104は凹室71
内に垂れ下がった後に直ちに引き上げられる。
本実施例における発射数毎分80個での特別遊技は、発
射数が最も少ないので特別入賞口77に球が最も入り易い
状態で進行するように設定されており、変動入賞装置5
の可動片66,66が所定時間宛所定回数(例えば、0.8秒間
宛18回)だけ第1状態から第2状態に変換することを1
サイクルとし、このサイクル中に球が特別入賞口77に入
ることを条件としてサイクルの更新が行われ、最高8回
までサイクルの更新が可能であり、当該サイクルにおい
て可動片66,66が第1状態から第2状態に18回目まで変
換しても球が特別入賞口77に入らなかった場合には残り
サイクル数に拘らず当該サイクルで特別遊技が終了する
ように設定してある。なお、球が特別入賞口77に入賞し
た時点では特別入賞口77は球が入り易い幅広な第2状態
となっているので、第17図のタイミングチャートで示す
ように、遊技制御装置60からの信号によりモータ93を逆
転させることにより特別入賞口77を幅広な第2状態から
幅狭な第1状態に一旦復帰させ、タイマ119に設定した
所定のウエイトタイム(例えば)が経過した後に再度モ
ータ93を正転させて特別入賞口77を幅広な第1状態から
幅広な第2状態に変換して球が入り易い状態とし、カム
95が十分に回動して第2フォトセンサ99がオンになると
同時に第1ソレノイド86の間歇励磁による可動片66,66
の開閉動作を開始する。また、球が特別入賞口77に入っ
た時点でも特別入賞口77は球が入り易い幅広な第2状態
となっているので、上記と同様に、一旦幅狭な第1状態
に復帰させてから改めて第2状態に変換し、次のサイク
ルに移行して特別遊技を継続する。
上記の様に発射数毎分80個における特別遊技では、特
別入賞口77に球が入り易い第2状態で行われるので、こ
の特別遊技が進行している間に遊技者が発射数選択操作
部10を操作しても、選択スイッチ有効時間から外れてい
るものとして選択スイッチ受付判定手段61が判定し、発
射数の変更は許容しない。したがって、発射装置14は、
それまでと同じく毎分80個の割合で作動することを継続
する。すなわち、所定の遊技状態と設定した特別遊技が
開始されると、第1〜第3選択スイッチ50a〜50cによる
変更操作が禁止され、球発射数の変更はできなくなるの
で、遊技者が単位時間当たりの球発射数を少なく設定し
て通常の遊技を行い、特別遊技状態になると、単位時間
当たりの球発射数を多くするように設定変更すること
で、遊技者が本来得られるべき以上の利益を得ることが
できないようにし、遊技店が著しく不利益を被ることを
防止できる。
また、特別遊技においては、あるサイクルにおいて第
1,第2一般入賞口76,78に所定数(例えば、10個)の球
が入賞しても未だ特別入賞口77に球が入らなかった場合
には、即ち計数検出器80からの信号を計数してその数値
が所定値に達すると、残りサイクル数に拘らずその時点
で特別遊技が終了するように設定してある。したがっ
て、入賞球数が所定数に達するか、可動片66,66が所定
回数開閉動作を行うか何れか一方の終了条件が満たさ
れ、それまでに特別入賞口77に球が入らなかった場合、
あるいは所定の継続回数(8サイクル)を実行して最終
サイクルでの終了条件が満たされた場合には特別遊技が
終了する。この場合、タイマ119に予め設定してある継
続検知有効時間が経過すると、遊技制御装置60からの信
号により変動入賞装置5のモータ93が逆転してカム95を
戻り回動させ、特別入賞口77を幅広な第2状態から幅狭
な第1状態に復帰する。この様にして、特別遊技を全て
終了すると、選択スイッチ有効時間となり、遊技者が発
射数選択操作部10を操作することにより発射数を毎分10
0個に設定しても、選択スイッチ受付判定手段61がこれ
を許容する。したがって、発射装置14は毎分100個の割
合で球を発射する。
次に、発射数を毎分100個に設定した場合について説
明する。
遊技者が発射数操作部を操作することにより発射数を
毎分100個に設定すると、第2選択スイッチ50bからの信
号により遊技設定手段118が第2遊技実行手段116を設定
する。毎分100個の割合で発射装置14により発射された
球が遊技部4内を流下し、この球が運良く第1始動口6
に入ると、第1始動検出器120がこの球を検出して遊技
制御装置60に信号を送り、球が第2始動口7に入ると、
第2始動検出器121が遊技制御装置60に信号を送る。遊
技制御装置60は、第1始動検出器120からの信号を受け
ると、毎分80個の場合と同様に、モータ93を正転方向に
回転させて特別入賞口77を幅狭な第1状態から幅広な第
2状態に変換し、第1始動検出器120からの信号を受け
た場合には第1ソレノイド86を0.5秒間の1回だけ励磁
して可動片66,66を1回だけ第1状態から第2状態に変
換し、第2始動検出器121からの信号を受けた場合には
第1ソレノイド86を0.8秒間宛2回励磁し、可動片66,66
を2回開く。
この様にして変動入賞装置5の可動片66,66が第1状
態から第2状態に変換しても遊技部4内を流下してきた
球が可動片66,66上に流下しなかった場合、或は遊技部
4内を流下してきた球が可動片66,66上に流下して、こ
の球が球案内板84上を転動した後に凹室71の底面72上を
開口部63に向って転動し、第1,第2一般入賞口76,78の
いずれかに入ってしまい特別入賞口77には入らなかった
場合、可動片66,66は第1ソレノイド86の消磁により戻
り回動して球を受け入れ易い第2状態から球を受け入れ
ない第1状態に復帰する。また、変動入賞装置5のモー
タ93が遊技制御装置60からの信号による所定時間経過後
作動して特別入賞口77を幅広な第2状態から幅狭な第1
状態に復帰させる。図面に示す実施例では、第1ソレノ
イド86が消磁してから所定時間経過後(例えば2.8秒間
経過後)にモータ93を逆回転させてカム95を戻り回動さ
せ、カム95が十分に回動して特別入賞口77が幅狭な第1
状態に復帰するとともに、突片100が第1フォトセンサ9
8に作用して該第1フォトセンサ98がオンになると停止
するように構成してある。また、特別入賞口77に球が入
賞し易い第2状態の途中で発射数を変更されると不都合
を生じることがあるので、前記と同様に、選択スイッチ
有効時間を、第1フォトセンサ98の信号が立ち下がった
ときから立ち上がるまでの時間(所定遊技状態中)以外
の時間として制御する。したがって、球が始動口6,7に
入って特別入賞口77の幅が広がった状態においては、発
射数選択操作部10を操作しても発射装置14の発射数の変
更はできない。
一方、変動入賞装置5の可動片66,66が第1状態から
第2状態に変換したときに遊技部4内を流下してきた球
が可動片66,66上に流下し、この球が球案内板84上を転
動した後に凹室71の底面72上を開口部63に向って転動
し、運良く特別入賞口77に入ると、特別入賞検出器79が
この球を検出して遊技制御装置60に特別遊技の権利が発
生した旨の信号を送る。
本実施例における発射数毎分100個での特別遊技は、
変動入賞装置5の可動片66,66が所定時間宛所定回数
(例えば、0.8秒間宛18回)だけ第1状態から第2状態
に変換することを1サイクルとし、このサイクル中に球
が特別入賞口77に入ることを条件としてサイクルの更新
が行われ、最高8回までサイクルの更新が可能であり、
当該サイクルにおいて可動片66,66が第1状態から第2
状態に18回目まで変換しても球が特別入賞口77に入らな
かった場合には残りサイクル数に拘らず当該サイクルで
特別遊技が終了するように設定してあること、及び変動
入賞装置5への入賞球数が所定数(例えば10個)に達し
ても特別入賞口77に球が入らなかったり、可動片66,66
が所定回数(例えば18回)だけ開閉動作しても球が特別
入賞口77に入らなかった場合には当該サイクルの終了を
以って特別遊技を終了することは、発射数が毎分80個の
場合と同様であるが、途中で特別入賞口77への球の入り
易さを変更するように設定されている。図面で示す本実
施例では、第18図タイミングチャートで示すように、球
が特別入賞口77に入賞した時点では特別入賞口77は球が
入り易い幅広な第2状態となっているので、遊技制御装
置60からの信号によりモータ93を逆転させることにより
特別入賞口77を幅広な第2状態から幅狭な第1状態に一
旦復帰させる。そして、変動入賞装置5への入賞球数が
所定数(例えば4個)に達するか、或いは可動片66,66
の開閉動作の回数が所定回数(例えば9回)に達するな
ど何れか早く成立した変更条件によりモータ93を正転さ
せ、特別入賞口77を幅狭な第1状態から幅広な第2状態
に変更する。第18図タイミングチャートでは、入賞球数
が所定の4個に達すると、モータ93が正転して特別入賞
口77の幅が広くなる状態を実線で示し、可動片66,66の
開閉回数が9回に達してモータ93が制定して特別入賞口
77の幅が広くなる状態を点線で示す。この様に、発射数
が毎分100個の場合における特別遊技においては、1サ
イクルの前半では球が特別入賞口77に入り難く、後半で
入り易くなるように設定してある。
上記の様に発射数毎分100個における特別遊技では、
変更条件が成立するまでの前半では特別入賞口77への入
賞確率が低い第1状態で、変更条件が成立した後の後半
では特別入賞口77への入賞確率が高い第2状態で行われ
るので、この特別遊技が進行している間に発射数が変更
されると不都合が生じることもあるので、所定遊技状態
たる特別遊技状態中は遊技者が発射数選択操作部10を操
作しても、選択スイッチ有効時間から外れているものと
して選択スイッチ受付判定手段61が判定し、発射数の変
更は許容しない。したがって、発射装置14は、それまで
と同じく毎分100個の割合で作動することを継続する。
そして、変動入賞装置5への入賞球数が所定数の10個
に達するか、可動片66,66が所定回数18回の開閉動作を
行うか何れか一方の終了条件が満たされ、それまでに特
別入賞口77に球が入らなかった場合、あるいは所定の継
続回数(8サイクル)を実行して最終サイクルでの終了
条件が満たされた場合には特別遊技が終了する。この場
合、タイマ119に予め設定してある継続検知有効時間
(例えば2.8秒間)が経過すると、遊技制御装置60から
の信号により変動入賞装置5のモータ93が逆転してカム
95を戻り回動させ、特別入賞口77を幅広な第2状態から
幅狭な第1状態に復帰する。この様にして、特別遊技を
全て終了すると、選択スイッチ有効時間となり、遊技者
が発射数選択操作部10を操作することにより発射数を毎
分120個に設定しても、選択スイッチ受付判定手段61が
これを許容する。したがって、発射装置14は毎分120個
の割合で球を発射する。
次に、発射数を毎分120個に設定した場合について説
明する。
遊技者が発射数選択操作部10を操作することにより発
射数を毎分120個に設定すると、第3選択スイッチ50cか
らの信号により遊技設定手段118が第3遊技実行手段117
を設定する。毎分120個の割合で発射装置14により発射
された球が遊技部4内を流下し、この球が運良く第1始
動口6に入ると、第1始動検出器120がこの球を検出し
て遊技制御装置60に信号を送り、球が第2始動口7に入
ると、第2始動検出器121が遊技制御装置60に信号を送
る。遊技制御装置60は、第1始動検出器120からの信号
を受けると、モータ93を作動させることなく、0.75秒間
のウエイトタイムが経過した後に第1ソレノイド86を0.
5秒間の1回だけ励磁して可動片66,66を1回だけ第1状
態から第2状態に変換し、第2始動検出器121からの信
号を受けた場合には第1ソレノイド86を0.7秒間宛2回
励磁し、可動片66,66を2回開く。したがって、変動入
賞装置5の特別入賞口77は、幅狭で球の入賞確率が低い
第1状態を維持したままである。
この様にして変動入賞装置5の可動片66,66が第1状
態から第2状態に変換しても遊技部4内を流下してきた
球が可動片66,66上に流下しなかった場合、或は遊技部
4内を流下してきた球が可動片66,66上に流下して、こ
の球が球案内板84上を転動した後に凹室71の底面72上を
開口部63に向って転動し、第1,第2一般入賞口76,78の
いずれかに入ってしまい特別入賞口77には入らなかった
場合、可動片66,66は第1ソレノイド86の消磁により戻
り回動して球を受け入れ易い第2状態から球を受け入れ
ない第1状態に復帰する。また、図面に示す実施例で
は、遊技制御装置60が第1始動検出器120又は第2始動
検出器121からの信号を受けた時点から選択スイッチ有
効時間から外し、第1ソレノイド86が消磁してから所定
時間経過後(例えばタイマ119に予め設定した2.8秒間が
経過した後)に選択スイッチ有効時間に戻す。したがっ
て、、球が第1始動口6または第2始動口7に入った時
から第1ソレノイド86の消磁が終了してから2.8秒間が
経過するまでの間(変動入賞装置14の第2状態への変換
に関わる所定遊技状態中)は、発射数選択操作部10を操
作しても発射装置14の発射数の変更はできない。
一方、変動入賞装置5の可動片66,66が第1状態から
第2状態に変換したときに遊技部4内を流下してきた球
が可動片66,66上に流下し、この球が球案内板84上を転
動した後に凹室71の底面72上を開口部63に向って転動
し、運良く特別入賞口77に入ると、特別入賞検出器79が
この球を検出して遊技制御装置60に特別遊技の権利が発
生した旨の信号を送る。
本実施例における発射数毎分120個での特別遊技は、
変動入賞装置5の可動片66,66が所定時間宛所定回数
(例えば、0.8秒間宛18回)だけ第1状態から第2状態
に変換することを1サイクルとし、このサイクル中に球
が特別入賞口77に入ることを条件としてサイクルの更新
が行われ、最高8回までサイクルの更新が可能であり、
当該サイクルにおいて可動片66,66が第1状態から第2
状態に18回目まで変換しても球が特別入賞口77に入らな
かった場合には残りサイクル数に拘らず当該サイクルで
特別遊技が終了するように設定してあること、及び変動
入賞装置5への入賞球数が所定数(例えば10個)に達し
ても特別入賞口77に球が入らなかったり、可動片66,66
が所定回数(例えば18回)だけ開閉動作しても球が特別
入賞口77に入らなかった場合には当該サイクルの終了を
以って特別遊技を終了することは、発射数が毎分80個ま
はた100個の場合と同様である。そして、本実施例で
は、第15図フローチャートで示すように、球が特別入賞
口77に入賞した時点では特別入賞口77は球が入り易い幅
広な第2状態となっているので、遊技制御装置60からの
信号によりモータ93を逆転させることにより特別入賞口
77を幅広な第2状態から幅狭な第1状態に復帰させ、特
別遊技中はこの状態を維持する。したがって、単位時間
当りの球の発射数が多くても特別入賞口77への入賞確率
が不当に高まることがない。
上記の様に発射数毎分120個における特別遊技では特
別入賞口77への入賞確率が低い第1状態で行われるの
で、この特別遊技が進行している間に発射数が変更され
ると不都合が生じることもあるので、遊技者が所定遊技
状態である特別遊技中に発射数選択操作部10を操作して
も、選択スイッチ有効時間から外れているものとして選
択スイッチ受付判定手段が判定し、発射数の変更は許容
しない。したがって、発射装置14は、当該サイクルを終
了するまでは毎分120個の割合で作動することを継続す
る。
そして、変動入賞装置5への入賞球数が所定数の10個
に達するか、可動片66,66が所定回数18回の開閉動作を
行うか何れか一方の終了条件が満たされ、それまでに特
別入賞口77に球が入らなかった場合、あるいは所定の継
続回数(8サイクル)を実行して最終サイクルでの終了
条件が満たされた場合には特別遊技が終了する。この場
合、タイマ119に予め設定してある継続検知有効時間
(例えば2.8秒間)が経過すると、選択スイッチ有効時
間となり、遊技者が発射数選択操作部10を操作すること
により発射数を毎分80個又は100個に設定した場合に
は、選択スイッチ受付判定手段61がこれを許容する。し
たがって、発射装置14は毎分80個又は100個の割合で球
を発射する。
上記した様に、単位時間当りの発射数に応じて特別入
賞口77の幅を適宜に変更して特別入賞口77への入賞確
率、即ち特別遊技の権利が発生する確率及び特別遊技の
継続条件が成立する確率を適宜に調整するように遊技制
御装置60が遊技制御すると共に、発射数変更禁止制御手
段が所定遊技状態中における球発射数の変更を禁止する
ので、どの発射数を選択して遊技を行っても公平な遊技
を行うことができる。
なお、上記した実施例は、前後方向に長尺な第1区画
部材73と第2区画部材74を揺動して特別入賞口77の幅を
変更して特別入賞口77への入賞確率を調整したが、本発
明における入賞装置はこれに限定されるものではなく、
選択した発射数に応じて入賞確率が変更することができ
るものであれば、どの様な構成でもよい。例えば、前記
した変動入賞装置5においては、特別入賞口77の幅を固
定したままで、可動片66,66の開放角度を調整するよう
に構成してもよい。可動片66,66の開放角度を調整する
機構としては、ストッパによりソレノイドのストローク
長さを規制したり、或は、可動片66,66の回動角度を規
制したりすることにより成し得る。また、球が始動口6,
7に入って変動入賞装置5の可動片66,66を開放する時間
や回数を適宜に変えたり、特別遊技における1サイクル
当りの可動片66,66の開放時間や開閉動作回数を変える
ように構成してもよいし、変動入賞装置5に球の流下方
向を変える球誘導部材(図示せず)を設けておき、この
球誘導部材の作用により特別入賞口77への入賞確率を調
整するように構成してもよい。
また、球が始動口6,7に入ることを条件として数字や
記号等を識別不能な速度で高速変換表示し、停止したと
きの表示態様が予め設定してある賞態様に該当した時
に、所謂アタッカ等の変動入賞装置5を球が入り易い状
態に変換するパチンコ機においては、発射数に応じてア
タッカ等の開放時間を変化させるようにしてもよいし、
また継続入賞口の幅を変更するなどして継続入賞口への
入賞確率を変えるようにしてもよい。
また、発射装置14の単位時間当りの発射数は上記した
ものに限定されるものではないし、無段階に設定できる
ように構成してもよい。この場合、特別入賞口77の幅を
無段階に変化させるなどして、入賞装置への入賞確率も
無段階に変えるようにすることが望ましい。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、発射制御手段に
より電気的駆動源を制御することで、発射装置から単位
時間当たりに所定数の球が発射され、遊技機の前面側所
定部位に備えられる発射数変更操作手段を遊技者が操作
すると、発射数変更操作手段からの変更信号が発射数変
更制御手段に入力されて、該発射数変更制御手段によ
り、発射装置における単位時間当たりの球発射数が変更
され、遊技者は発射数変更操作手段を操作して希望する
球発射数に自に変更することができる。
そして、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にと
って有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置の動作
制御を行う遊技制御手段により、変動入賞装置の第2状
態への変換に関わる所定遊技状態が発生すると、発射数
変更制御手段による球発射数の変更が発射数変更禁止制
御手段により禁止され、変動入賞装置の第2状態への変
換に関わる所定の遊技状態が発生した際には、発射数変
更操作手段を操作しても球発射数の変更はできなくな
る。
したがって、遊技者が単位時間当たりの球発射数を少
なく設定して通常の遊技を行い、上記所定の遊技状態が
発生した場合にのみ、遊技者が単位時間当たりの球発射
数を多くするように設定変更することで、遊技者が本来
得られるべき以上の利益を得ることができないように
し、遊技店が著しく不利益を被ることを防止できる。
また、上記発射数変更禁止制御手段が発射数の変更を
禁止する所定の遊技状態を、上記変動入賞装置を所定の
規定に基づき上記第2状態に変換させる特別遊技状態と
した場合には、特別遊技状態の発生により変動入賞装置
が所定の規定に基づき第2状態に変換された場合にの
み、遊技者が単位時間当たりの球発射数を多くするよう
に変更して特別遊技を行い、遊技店の不利益が増大する
ことを防止できる。
また、上記遊技制御手段を、上記発射数変更制御手段
による単位時間当たりの球発射数の変更に応じて上記特
別遊技状態の発生確率を変更するようにした場合には、
例えば、単位時間当たりの球発射数を少なく設定して遊
技を行っている際には特別遊技状態の発生確率が高くな
るように変更し、逆に、短時間当たりの球発射数を多く
設定して遊技を行っている際には特別遊技状態の発生確
率が低くなるように変更するような制御を行わせること
で、遊技者と遊技店との利益バランスがとれた遊技内容
を実現できる。
しかも、特別遊技状態が発生した際には、単位時間当
たりの球発射数の変更が行えないため、特別遊技状態が
比較的発生し易いように球発射数を少なく設定して遊技
を行い、特別遊技状態が発生した時点で、単位時間当た
りの球発射数を多くなるように変更するような遊技店に
とって著しく不利な遊技を行うことを防止でき、発射数
変更禁止制御手段の発射数変更禁止機能と遊技制御手段
の確率制御機能とが協働することで、遊技者と遊技店と
の利益バランスを一層良好ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は遊技機
たるパチンコ機の正面図、第2図は遊技盤の正面図、第
3図は発射装置の斜視図、第4図は発射操作部の断面
図、第5図は発射操作部から発射装置までの伝達機構の
斜視図、第6図は第5図に示す第3プーリの正面図、第
7図及び第8図は発射制御装置の概略ブロック図、第9
図は遊技制御装置の概略ブロック図、第10図は変動入賞
装置の正面図、第11図は変動入賞装置の斜視図、第12図
は変動入賞装置の断面図、第13図は特別入賞口の斜視
図、第14図から第19図はタイミングチャートである。 図中、1はパチンコ機、5は変動入賞装置、10は発射数
選択操作部、14は発射装置、24はステッピングモータ、
49は発射制御装置、50aは第1選択スイッチ、50bは第2
選択スイッチ、50cは第3選択スイッチ、51は発振器、5
2は分周器、53は第1アンドゲート、54は第2アンドゲ
ート、55は第3アンドゲート、60は遊技制御装置、61は
選択スイッチ受付判定手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的駆動源の駆動に基づき球を1個宛発
    射可能な発射装置と、 上記発射装置の電気的駆動源を制御して単位時間当たり
    の球発射数を制御可能な発射制御手段と、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
    第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、 上記変動入賞装置を使用した遊技における変動入賞装置
    の動作制御を行なう遊技制御手段と、 を備えた遊技機において、 上記遊技機の前面側所定部位には、遊技者の操作に基づ
    き上記発射装置から発射される単位時間当たりの球発射
    数を変更可能な発射数変更操作手段を備え、 上記発射制御手段は、上記発射数変更操作手段からの変
    更信号に基づき単位時間当たりの球発射数の変更制御を
    行う発射数変更制御手段を含み、 上記遊技制御手段により上記変動入賞装置の上記第2状
    態への変換に関わる所定遊技状態が発生したことに基づ
    き、上記発射数変更制御手段による上記球発射数の変更
    を禁止する発射数変更禁止制御手段を備えたことを特徴
    とする遊技機。
  2. 【請求項2】上記所定の遊技状態は、上記変動入賞装置
    を所定の規定に基づき上記第2状態に変換させる特別遊
    技状態としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】上記遊技制御手段は、上記発射数変更制御
    手段による単位時間当たりの球発射数の変更に応じて上
    記特別遊技状態の発生確率を変更するようにしたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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