JP6142772B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられているものがある。
遊技者はこの遊技球発射ハンドルを長時間に亘って操作していると手首、手指が疲れることがある。そこで、長時間に亘って操作しても手首、手指が疲れないようにハンドルの操作性を高める技術について、例えば特許文献1の特開2001−9092の「パチンコ機における操作ハンドル」が提案されている。
特開2001−9092
しかし、特許文献1の「パチンコ機における操作ハンドル」では、回転部材(回転操作体)の向きを可変できるが、操作ハンドル自体の向きが固定されているため、遊技者が操作する回転部材(回転操作体)の高さ位置は変えられず、好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技者が好みの姿勢で遊技球発射ハンドルを操作できるように、このハンドルの向きを可変させ、かつこの向きを容易に固定又は解除できる遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、前記遊技球発射ハンドルは、前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた、回転操作体を具備した筒状の首部と、前記ハンドル基部受け部と前記ハンドル基部との間において、一端は揺動自在に固定され、他端は摺動自在に取り付けられた角度調節ピンと、を備え、前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除が切り換えられることにより、前記ハンドル基部受け部に対する前記ハンドル基部の変位状態を維持し得るように構成した、ことを特徴とする。
上記構成の発明では、遊技球発射ハンドルのハンドル基部がハンドル基部受け部に揺動自在に連結されているために、ハンドル基部を首振り状態に可動させることができる。そこで、ハンドル基部と共に首部に連結された回転操作体の向きを大きく可変させることができる。
角度調節ピンは、ハンドル基部受け部とハンドル基部との間において、その一端は揺動自在に固定され、他端は摺動自在に取り付けられているので、この角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除を切り換えることにより、ハンドル基部受け部に対するハンドル基部の変位状態を維持でき、遊技球発射ハンドルの向きを容易に変更することができる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す側面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す正面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す部分平断面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す背面図である。 実施例1の遊技球発射ハンドルの傾斜固定機構の解除状態を示し、(a)は平断面図、(b)は背面図である。 実施例1の遊技球発射ハンドルの傾斜固定機構の固定状態を示し、(a)は平断面図、(b)は背面図である。 実施例1の遊技球発射ハンドルの傾斜状態を示す平断面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの可動状態を示す平面図であり、(a)は首振り前の状態、(b)は右向き状態、(c)は左向き状態である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8006)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球を遊技領域(遊技盤61)に向けて打ち出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた、本発明の遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上作動口64、下作動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64及び下作動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上作動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下作動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が作動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上作動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下作動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ開放状態となる。
ちなみに、下作動口65は、開閉手段としての電動役物65aが開放状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが開放状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームキャップ100が後方に突出させて設けられており、フレームキャップ100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット102が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット102は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの開放痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチ232が、手前側に貸球操作部233がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチ232は、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部233には、球貸しボタン234と、返却ボタン235とが設けられている。球貸しボタン234は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン235は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン234及び返却ボタン235とからなる貸球操作部233は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタン234と返却ボタン235との間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチ236が設けられている。演出スイッチ236には図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口237より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチ238が設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を開放させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を開放させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護キャップ部127とを有する。保護キャップ部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護キャップ部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に開放されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に開放された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の開放部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<遊技球発射ハンドル84の構成>
図11は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す側面図である。図12は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す正面図である。図13は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す部分平断面図である。図14は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す背面図である。なお、図13は断面図であるが細かい箇所が不明瞭になるのでハッチングを省略している。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23に固定されるハンドル基部受け部8401と、これに首振りできるように揺動自在に連結されたハンドル基部8402(図13参照)と、このハンドル基部8402に取り付けられた筒形状の首部8403と、回転操作体8405とから成る。このハンドル基部受け部8401の周囲に遊技球発射ハンドル84の角度の解除と固定を切り換える切換えスイッチ8404を備えている。この首部8403の前面側(遊技者側)に回動操作可能に取り付けられた回転操作体8405と、この回転操作体8405の前面側(遊技者側)に位置する略半球状のキャップ8406とを備えている。
この遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられる(図1等参照)。ハンドル基部受け部8401はこの遊技機前面ユニット23に取り付けられる部材である。またはハンドル基部受け部8401は遊技機前面ユニット23と一体化した部材でもよい。
<回転操作体8405の構成>
回転操作体8405は、首部8403に回動自在に取り付けられた部材であり、リング部8407と、リング部8407の外周において突出形成された複数の凸部8408を備えている。各凸部8408は、遊技者が把持・回動操作を行いやすくするため、遊技者の指等が掛け止められるように構成されている。
図12の正面図では、略二等辺三角形状の凸部8408がリング部8407の周囲に上部左側右側の三方向に突出するように形成されたものを示している。
遊技球発射ハンドル84の初期状態では、図12の正面図に示すように、その正面から見たときに、回転操作体8405の凸部8408に隠れることなく、この切換えスイッチ8404が見えるような位置関係にある。そこで、遊技者は遊技球発射ハンドル84を握った際に切換えスイッチ8404を同時に操作しやすいので、遊技球発射ハンドル84のの首振りの操作性が高い。
切換えスイッチ8404は、図12に示すように、ハンドル基部受け部8401側に形成された円弧形状の長穴8404aの範囲内でのみ移動するようになっている。このように切換えスイッチ8404の可動範囲が規制されているので、後述するように切換えスイッチ8404に連結された操作レバー8428で可動するカム部8426が角度調節ピン8421を必要以上に強く押圧することがなく、これらの部品を損傷しないようになっている。
個々の凸部8408の形状は、意匠的には図示例の略二等辺三角形状が好ましい。しかしこの形状に限定されず、親指、人差し指の掛け止めが容易になるように、略直角三角形状に形成することができる。また、3箇所に限定されず、2箇所又は4箇所等にすることも可能である。あるいは、各凸部8408の大きさは親指の位置の凸部8408は、人差し指、中指の位置の凸部8408に比較して大きくする。逆に、各凸部8408は全部同大同形状にすることも可能である。回転操作体8405は、合成樹脂材により形成されている。この回転操作体8405は、その表面全域は、導電性を有する金属メッキ層で覆われている。
<キャップ8406の構成>
キャップ8406は、回転操作体8405を押さえている手のひらが当たる位置の部材であり、図示例では半球形状の形態を示している。キャップ8406には、手のひらの滑りを抑えるために、滑止め用溝8410を数箇所形成している。この滑止め用溝8410はそのままキャップ8406即ち遊技球発射ハンドル84の意匠として機能する。この滑止め用溝8410の本数と形状は図示例に限定されない。
この滑止め用溝8410に代えてゴルフボールの表面のようなディンプル(図示していない)を数箇所形成したものでもよい。またはこのディンプルに代えて緩やかな突起を形成したもの、あるいは表面全体に凹凸を有する波形状を形成したものでもよい。
更に、キャップ8406は、図示例の半球形状に限定されず、多面体を2分割したような形状のものでもよい(図示していない)。多面体形状であれば、手のひらの滑りを抑える効果があるので、図示するような滑止め用溝8410、ディンプル又は突起を積極的に形成する必要がない。キャップ8406の形状は、半球形状、多面体形状以外にリング部8407周囲の凸部8408の形状と人間工学的に適合するように組み合わせたものが好ましい。
<遊技球発射ハンドル84内の遊技球の発射速度の調整機構>
遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8402、首部8403及び回転操作体8405の間に遊技球の発射速度の調整機構が収容される(図示していない)。首部8403の内部には、回転操作体8405の相対回動位置検出手段としての可変抵抗器、ギヤ体などが設けられる。この可変抵抗器によって回転操作体8405の回動操作量を検出できる。例えば、回転操作体8405の回動中心に、外周に複数の歯を有する筒状の第1ギヤ体が、一方首部8403には、回転軸を有する可変抵抗器がそれぞれ設けられる。可変抵抗器は、回転軸の回転角度に応じて抵抗値を可変とし、抵抗値に関する信号を出力する。
回転操作体8405と共に第1ギヤ体は、回転操作体8405の回動軸を中心軸として自在に回動する。図示例の第1ギヤ体は、回動軸の周囲にギヤ歯が形成されたものである。第1ギヤ体の外周に形成した複数の歯と噛合する第2ギヤ体が設けられる。回転操作体8405がハンドル基部8402に対し組み付けられ、第2ギヤ体の外周の歯が第1のギヤ体外周の歯に噛合状態とされる。そこで、回転操作体8405が回動操作されると、第1ギヤ体が回動し、これに伴って第2ギヤ体も回動することとなる。第2ギヤ体が回動すると、回転軸が回動するため、可変抵抗器の抵抗値が変化する。そして、可変抵抗器から出力される信号に基づき、発射される遊技球の初速度(遊技球の発射初速度)速度が変更される。
遊技球発射ハンドル84には、遊技球の発射を一時的に停止させる停止スイッチ8411が備えられている。この停止スイッチ8411は、首部8403に組み込まれた構造である。この停止スイッチ8411は、回転操作体8405を握った際に、この回転操作体8405の親指の位置近くに設けられる。
<遊技球発射ハンドル84の首振り機構>
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の首振り機構は、図13の平断面図に示すように、遊技機前面ユニット23に固定されるハンドル基部受け部8401と、首部8403の後端(遊技者から遠い位置)が連結固定されたハンドル基部8402とから成る構成である。
首振り機構を構成するハンドル基部受け部8401は、球面形状の一部をなすように略リング形状の大湾曲受け部8412と、その内側に配置された略リング形状の小湾曲受け部8413が形成された部材である。ハンドル基部受け部8401の小湾曲受け部8413の内側には、遊技球発射ハンドル84の軸方向に貫通する配線用貫通孔8414を有する。この配線用貫通孔8414から発射速度の調整機構に関するハーネス、配線等を通すようになっている。この大湾曲受け部8412と小湾曲受け部8413の各形状をなす球面の中心点Cは同一になる(図17参照)。
首振り機構を構成するハンドル基部8402は、球面形状の一部をなすように略リング形状の大湾曲面部8415と、その内側に配置された略リング形状の小湾曲面部8416が形成された部材である。この大湾曲面部8415と小湾曲面部8416の各形状をなす球面の中心点Cは同一になる(図17参照)。そこで、ハンドル基部8402の大湾曲面部8415は、ハンドル基部受け部8401の大湾曲受け部8412に接して摺動自在になり、同じくハンドル基部8402の小湾曲面部8416は、ハンドル基部受け部8401の小湾曲受け部8413に接して摺動自在に可動させることにより、ハンドル基部受け部8401に対して、ハンドル基部8402が首振り自在に支持された状態になる。小湾曲面部8416には球面形状の一部をなす、略リング形状の抜け止め部8417を配置し、このハンドル基部8402はハンドル基部受け部8401から抜けないようになっている。ハンドル基部8402の小湾曲面部8416の内側にも同様に配線用貫通孔8418を有する。この配線用貫通孔8418から発射速度の調整機構に関するハーネス、配線等を通すようになっている。
遊技球発射ハンドル84を遊技機前面ユニット23に取り付ける際には、例えばこのハンドル基部受け部8401を遊技機前面ユニット23の板の裏側からねじ止めすることができる。
<遊技球発射ハンドル84の首振り解除・固定の切換え機構>
遊技球発射ハンドル84には、2本の角度調節ピン8421がハンドル基部8402とハンドル基部受け部8401との間に架け渡されている。この角度調節ピン8421が遊技球発射ハンドル84の傾き状態を維持する機能を有する。この角度調節ピン8421は、その前端(遊技者側)がハンドル基部受け部8401に揺動自在に取り付けられ、後端(遊技者から遠い位置)はこのハンドル基部受け部8401に開けた挿通孔8422に挿通させている。角度調節ピン8421は、ハンドル基部8402側に球状頭部8423を有し、これに続いてハンドル基部受け部8401側に向けて棒状の棒状部8424を有する部材である。
この角度調節ピン8421は、ある程度の剛性を有すれば、鉄、銅、アルミニウムのような金属の硬さは必要ない。逆にある程度で撓る素材が好ましい。角度調節ピン8421の棒状部8424は、ハンドル基部受け部8401の挿通孔8422内を自在に摺動するようになっている。ハンドル基部8402はハンドル基部受け部8401の面に対して約10度傾くので、角度調節ピン8421は挿通孔8422においてこの傾斜角度を追従できるように撓ることが好ましい。
本発明では、この角度調節ピン8421を、ハンドル基部受け部8401の大湾曲受け部8412とその内側に配置された小湾曲受け部8413との間に形成した。首振り機構の構成に合わせて角度調節ピン8421を配置する。図14の背面図に示すように、遊技球発射ハンドル84の傾き状態を維持できるように、角度調節ピン8421は所定の間隔を開けて配置されたものであれば、その配置間隔又は取り付け位置はある程度自由に設計変更できる。
また、角度調節ピン8421の本数も2本を示しているが、この2本に限定されず、遊技球発射ハンドル84の傾きを固定する機能を有する構成であれば、最低1本又は3本それ以上でもよい。
図示した角度調節ピン8421は、ハンドル基部8402側に球状頭部8423を、ハンドル基部受け部8401側に棒状部8424が配置され、ハンドル基部受け部8401において棒状部8424が挿通孔8422で摺動自在になる。この角度調節ピン8421の棒状部8424が、ハンドル基部受け部8401側で摺動可能な解除状態と摺動できない固定状態に切り換える構成である。
この配置を逆にして、角度調節ピン8421の球状頭部8423をハンドル基部受け部8401に、棒状部8424をハンドル基部8402側に配置したものでもよい。ハンドル基部8402部分において角度調節ピン8421の棒状部8424の解除状態と固定状態に切り換える構成配置にしてもよい。この逆配置のときは切換えスイッチ8404を首部8403の周囲に配置することができ、遊技中における遊技者の切換えスイッチ8404の操作が容易になる。
図15は実施例1の遊技球発射ハンドル84の傾斜固定機構の解除状態を示し、(a)は平断面図、(b)は背面図である。図16は実施例1の遊技球発射ハンドル84の傾斜固定機構の固定状態を示し、(a)は平断面図、(b)は背面図である。図17は実施例1の遊技球発射ハンドル84の傾斜状態を示す平断面図である。
本発明の角度調節ピン8421は、その棒状部8424に、他の部材を押し当てて、その位置を固定することで、遊技球発射ハンドル84の傾き状態を維持する機能を有する。角度調節ピン8421はある程度の撓る素材が、押し当てる部材と密着して固定状態を維持しやすい。そこで、図示例角度調節ピン8421の棒状部8424は横断面が単純な円形の棒状の部材ではなく、押し当てる部材との密着力を高めるために、複数の凸部を形成している。なお、棒状部8424は滑り止め効果を有するものであれば、この凸部に代えて無数の凹凸面を有するナシ地状に形成したもの、多数の円形状の穴を開けたもの又はギャザー面を形成したものであっても良い。
角度調節ピン8421は、ハンドル基部8402にその球状頭部8423が揺動自在に取り付けられている。図17に示すように、角度調節ピン8421は、首部8403を傾けるとこれと一体になったハンドル基部8402と共に可動する。一方、棒状部8424はハンドル基部受け部8401の挿通孔8422内を自在に摺動するので、このハンドル基部8402の傾斜状態に追従する。そこで、この角度調節ピン8421の棒状部8424を固定することで、ハンドル基部受け部8401とハンドル基部8402との相対的な位置関係を固定維持できる。
ハンドル基部受け部8401に、この角度調節ピン8421に密着させる押圧部8425を有する作動子8426が取り付けられている。この作動子8426は棒状の部材からなり、その一端をハンドル基部受け部8401において、このハンドル基部受け部8401の平面方向へ回動自在に回動軸8427で取り付けられ、その可動する押圧部8425をハンドル基部受け部8401の挿通孔8422から露出した部分で棒状部8424を押圧するようになっている。
作動子8426の押圧部8425に、ゴム又は軟質樹脂等の弾性部材8426aを取り付け、これを角度調節ピン8421に当たるようにして密着性を高めるようにしている。この弾性部材8426aにより、この角度調節ピン8421が滑りずらくなり、角度調節ピン8421の固定が確実になる。但し、この弾性部材8426aはある程度変形するので、角度調節ピン8421の若干の移動は吸収することができる。これにより遊技者のハンドル操作でハンドル基部8402に荷重がかかる際に動作する角度調節ピン8421の動作をこの弾性軟質部材8426aが吸収することができ、部品の損傷を防止することができる。
これらの作動子8426は、切換えレバー8428に形成されたカム部8429により作動させる。このカム部8429は図14の背面図に示すように、ハンドル基部受け部8401の配線用挿通孔8414と同じ位置に回動自在に設けられた円筒部8430の周囲に形成されている。カム部8429は、この円筒部8430を切換えレバー8428で回動させる操作により、動作するようになっている。
作動子8426の回動軸8427には過回動防止突起8431が形成されている。この過回動防止突起8431は、カム部8429の一部に当たり過回動を防止する。更に、切換えレバー8428の過回動防止するピン8436がハンドル基部受け部8401に設けられている。
本実施例では、図14に示したように、ハンドル基部受け部8401に2カ所の角度調節ピン8421を設けたので、この両方の角度調節ピン8421に作動子8426の押圧部8425を同時に接触させるために、2か所のカム部8429を設けている。このカム部8429で作動子8426を回動させると、作動子8426は回動軸8427を中心にして押圧部8425が角度調節ピン8421の棒状部8424に接触する。しかも押圧部8425が強く接触するので、角度調節ピン8421の軸方向への摺動を阻止することができる。このとき作動子8426の押圧部8425で強く押された角度調節ピン8421の棒状部8424は、ハンドル基部受け部8401の挿通孔8422の壁面及び切換えレバー用カバー8432の挿通孔8433の壁面に当たり摺動しないようになる。切換えレバー用カバー8432はこれらの切換えレバー8428、作動子8426をハンドル基部受け部8401との間に挟み、これらの部品が外れないようになっている。
切換えレバー8428は、図示例では、略T字形状の部材から成り、ハンドル基部受け部8401の配線用貫通孔8414とハンドル基部8402の配線用貫通孔8418と同様に配線用貫通孔8434(円筒部8430)を有し、この両配線用貫通孔8414,8418に軸方向に隣接して配置されている。この配線用貫通孔8434の回動方向に沿ってカム部8429が2カ所設けられている。また、配線用貫通孔8434から棒状の部材を設け、その一端をハンドル基部受け部8401の外周まで伸ばし、これにハンドル基部受け部8401の外周部分で回動し得るように円弧状の円弧部材8435を有する。この円弧部材8435を形成したのは、作動子8426の押圧部8425を動作させる際にカム部8429に大きな負荷が生じるので、テコの原理を利用することで大きな押圧力を角度調節ピン8421に加えて固定を確実にするためである。円弧部材8435には遊技者が操作するために切換えスイッチ8404を備えている。
<遊技球発射ハンドル84の首振り解除状態と固定状態>
図15に示す解除状態では、切換えスイッチ8404で切換えレバー8428を回動させ、切換えレバー8428のカム部8429を作動子8426に当てない状態にする。このとき、角度調節ピン8421の棒状部8424はハンドル基部受け部8401の挿通孔8422内を自在に摺動することができる。そこで、遊技球発射ハンドル84の首部8403と共にハンドル基部8402の傾斜に追従して角度調節ピン8421も可動するので、遊技球発射ハンドル84の角度を変化させることができる、いわゆる解除状態になる。
図16に示す固定状態では、解除状態において所望の傾斜角度を決めたら、その状態で切換えスイッチ8404で切換えレバー8428を回動させ、切換えレバー8428のカム部8429が作動子8426に当たる状態にする。このときは、角度調節ピン8421の棒状部8424はハンドル基部受け部8401の挿通孔8422内で摺動できなくなる。そこで、遊技球発射ハンドル84の首部8403と共にハンドル基部8402の傾斜状態で固定され、遊技球発射ハンドル84の角度を変化させることができない、いわゆる固定状態になる。
<遊技球発射ハンドル84の可動状態>
図18は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の可動状態を示す平面図であり、(a)は首振り前の状態、(b)は右向き状態、(c)は左向き状態である。図19は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態である。
遊技者が遊技球発射ハンドル84の向きを変えるときは、遊技機10の停止スイッチ8411を押し、遊技を一旦停止し、本発明の切換えスイッチ8404を操作して遊技者は首部8403を握って所望の上方(仰角)又は下方(俯角)へ向けて動かす。あるいは首部8403を右又は左へ向けて動かす。このとき切換えスイッチ8404を操作により、遊技球発射ハンドル84の首振りの解除状態にして方向を変え、その位置で固定状態に切り換える。遊技球発射ハンドル84の傾きが固定できたら遊技者は遊技を再開する。
ハンドル基部8402の首振り角度は、図18の側面図と図19の平面図に示すように、首部8403の軸方向から約10度の角度を想定して、最大の振れ幅は20度としている。但し、この20度という角度に限定されないことは勿論である。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、図18(a)に示すように、通常は遊技機前面ユニット23の盤面に対して垂直方向に飛び出した状態で使用する。このときは、遊技球発射ハンドル84を構成する回転操作体8405、首部8403とキャップ8406は、ハンドル基部8402とハンドル基部受け部8401とが、角度調節ピン8421と作動子8426により強固に固定されているので、不用意に可動することはない。
この状態にある遊技球発射ハンドル84では、従来のハンドルと同様の感覚で使用することができる。本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、従来のハンドルと比較して、キャップ8406と回転操作体8405から遊技機前面ユニット23の盤面までの間に長い首部8403があるため、この首部8403を指先で握るような持ち方も可能になり、ハンドル操作の多様化に寄与することができる。
図18(b)に示すように、回転操作体8405とキャップ8406を右向きへ角度を変えることができる。切換えスイッチ8404で切換えレバー8428を操作して角度調節ピン8421の固定を解除して回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を共に、右向きへ傾けるように力を加え、所望する角度に来たら切換えスイッチ8404で切換えレバー8428を操作して角度調節ピン8421を固定にする。この角度での維持が可能となる。
このときは、ハンドル基部8402は、その大湾曲面部8415が、ハンドル基部受け部8401の大湾曲受け部8412に接して摺動自在になり、同じくハンドル基部8402の小湾曲面部8416が、ハンドル基部受け部8401の小湾曲受け部8413に摺動自在に接しているために、ハンドル基部8402を可動させることができる。ハンドル基部受け部8401に対して、ハンドル基部8402が首振り自在に支持された状態になる。
同様に切換えスイッチ8404で操作レバー8409を操作して、図18(c)に示すように、回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を左向きへ角度を変えることができる。
次に、実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、図19(a)に示すように、通常は遊技機前面ユニット23の盤面に対して垂直方向に飛び出した水平状態から、回転操作体8405とキャップ8406を上向き角度を変えることができる(仰角状態)。このときも、切換えスイッチ8404で切換えレバー8428を操作して角度調節ピン8421の固定を解除し、回転操作体8405とキャップ8406を共に、上方へ持ち上げるように力を加える。所望する角度に来たら切換えスイッチ8404で切換えレバー8428を操作して角度調節ピン8421を固定にする。
この仰角状態にある遊技球発射ハンドル84では、キャップ8406に手のひらを乗せるように握ることができ、手首が疲れてきた時に好適になる。また、肘を曲げる角度を調整して疲労回復を図るときに回転操作体8405の角度を変える際に使用する。
逆に、図19(c)に示すように、回転操作体8405とキャップ8406を水平状態から下向き角度を変えることができる(俯角状態)。回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を共に、下方へ押し下げるように力を加える。
この俯角状態にある遊技球発射ハンドル84では、身体の大きな人、腕の長い人が、肘を曲げる角度を調整しながら握ることができる。また、手首が疲れてきた時に、キャップ8406と回転操作体8405を下から掬うように握ることで疲労回復を図りたい時に使用する。
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、単に上下方向へ可動させるだけでなく、左右方向へも可動できるようになっている。これによりいわゆる首振り状態となる。但し、遊技球発射ハンドル84の軸方向に対して、360度方向へ傾斜させることができるが、遊技球発射ハンドル84の軸の周囲方向周りに回動するものではない。この軸の周囲方向周りに回動すると、回転操作体8405の調整が煩雑なるからである。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられているものがある。
上記したように、遊技者はこの遊技球発射ハンドルを長時間に亘って操作していると手首が疲れることがある。そこで、長時間に亘って操作しても手首が疲れないようにハンドルの操作性を高める技術について、例えば特許文献2の特開2001−9092の「パチンコ機における操作ハンドル」が提案されている。
特開2001−9092
しかし、特許文献2の「パチンコ機における操作ハンドル」では、回転操作体の向きを可変できるが、操作ハンドル自体の向きが固定されているため、遊技者が操作する回転操作体の高さ位置は変えられず、好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技者が好みの姿勢で遊技球発射ハンドルを操作できるように、このハンドルの向きを可変させ、かつこの向きを容易に固定又は解除できる遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
前記遊技球発射ハンドルは、
前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、
前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、
前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた、回転操作体を具備した筒状の首部と、
前記ハンドル基部受け部と前記ハンドル基部との間において、一端は揺動自在に固定され、他端は摺動自在に取り付けられた角度調節ピンと、を備え、
前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除が切り換えられることにより、前記ハンドル基部受け部に対する前記ハンドル基部の変位状態を維持し得るように構成した、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A1では、遊技球発射ハンドルのハンドル基部がハンドル基部受け部に揺動自在に連結されているために、ハンドル基部を首振り状態に可動させることができる。そこで、ハンドル基部と共に首部に連結された回転操作体の向きを大きく可変させることができる。
角度調節ピンは、ハンドル基部受け部とハンドル基部との間において、その一端は揺動自在に固定され、他端は摺動自在に取り付けられているので、この角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除を切り換えることにより、ハンドル基部受け部に対するハンドル基部の変位状態を維持でき、遊技球発射ハンドルの向きを容易に変更することができる。
遊技機A2は、前記角度調節ピンは、その一端が部材に揺動自在に取り付けられる球状頭部を有し、これに続いて他の部材の挿通孔に摺動自在に挿通させる棒状の棒状部とを有する、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A3は、前記角度調節ピンの一端を前記ハンドル基部に揺動自在に取り付け、
前記角度調節ピンの他端を前記ハンドル基部受け部に開けた挿通孔に挿通させ、
前記ハンドル基部受け部に、前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除を切り換えられる押圧部を有する作動子を取り付け、該作動子を操作するカム部が形成された切換えレバーを設けた、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
遊技機A2、A3では、角度調節ピンは、ハンドル基部受け部において棒状部が挿通孔で摺動自在になるので、この棒状部をハンドル基部受け部側で摺動可能な解除状態と摺動できない固定状態に切り換えることにより、遊技球発射ハンドルの向きを容易に変更し、その向きを維持することができる。
遊技機A4は、前記角度調節ピンの一端を前記ハンドル基部受け部に揺動自在に取り付け、
前記角度調節ピンの他端を前記ハンドル基部に開けた挿通孔に挿通させ、
前記ハンドル基部に、前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除を切り換えられる押圧部を有する作動子を取り付け、該作動子を操作するカム部が形成された切換えレバー設けた、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
遊技機A4では、角度調節ピンは、ハンドル基部において棒状部が挿通孔で摺動自在になるので、この棒状部をハンドル受け部側で摺動可能な解除状態と摺動できない固定状態に切り換えることにより、遊技球発射ハンドルの向きを容易に変更し、その向きを維持することができる。
遊技機A5は、前記ハンドル基部受け部は、球面形状の一部をなすように略リング形状の大湾曲受け部とその内側に配置された略リング形状の小湾曲受け部が形成された部材であり、
前記ハンドル基部は、球面形状の一部をなすように略リング形状の大湾曲面部とその内側に配置された略リング形状の小湾曲面部が形成された部材であり、
前記ハンドル基部受け部に対して、前記ハンドル基部が首振り自在に支持された状態になるように、該ハンドル基部の大湾曲面部は、該ハンドル基部受け部の大湾曲受け部に接して摺動自在になり、同じく該ハンドル基部の小湾曲面部は、該ハンドル基部受け部の小湾曲受け部に接して摺動自在に可動するように構成した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3又はA4の遊技機。
遊技機5では、ハンドル基部の大湾曲面部は、ハンドル基部受け部の大湾曲受け部に接して摺動自在になり、同じくハンドル基部の小湾曲面部は、ハンドル基部受け部の小湾曲受け部に接して摺動自在に可動させることにより、ハンドル基部受け部に対するハンドル基部の変位状態を維持でき、遊技球発射ハンドルの向きを容易に変更することができる。
因みに、特徴A1乃至特徴A5のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A5に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(作動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機A1〜A5のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機A1〜A5のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機A1〜A5のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技球発射ハンドルを有する構成の遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
23 遊技機前面ユニット
84 遊技球発射ハンドル
8401 ハンドル基部受け部
8402 ハンドル基部
8403 首部
8404 切換えスイッチ
8405 回転操作体
8412 大湾曲受け部(ハンドル基部受け部)
8413 小湾曲受け部(ハンドル基部受け部)
8415 大湾曲面部(ハンドル基部)
8416 小湾曲面部(ハンドル基部)
8421 角度調節ピン
8422 挿通孔(ハンドル基部受け部)
8423 球状頭部
8424 棒状部
8425 押圧部
8426 作動子
8428 切換えレバー
8429 カム部

Claims (5)

  1. 遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
    前記遊技球発射ハンドルは、
    前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、
    前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、
    前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた、回転操作体を具備した筒状の首部と、
    前記ハンドル基部受け部と前記ハンドル基部との間において、一端は揺動自在に固定され、他端は摺動自在に取り付けられた角度調節ピンと、を備え、
    前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除が切り換えられることにより、前記ハンドル基部受け部に対する前記ハンドル基部の変位状態を維持し得るように構成した、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記角度調節ピンは、その一端が部材に揺動自在に取り付けられる球状頭部を有し、これに続いて他の部材の挿通孔に摺動自在に挿通させる棒状の棒状部とを有する、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記角度調節ピンの一端を前記ハンドル基部に揺動自在に取り付け、
    前記角度調節ピンの他端を前記ハンドル基部受け部に開けた挿通孔に挿通させ、
    前記ハンドル基部受け部に、前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除を切り換えられる押圧部を有する作動子を取り付け、該作動子を操作するカム部が形成された切換えレバーを設けた、ことを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  4. 前記角度調節ピンの一端を前記ハンドル基部受け部に揺動自在に取り付け、
    前記角度調節ピンの他端を前記ハンドル基部に開けた挿通孔に挿通させ、
    前記ハンドル基部に、前記角度調節ピンの摺動する部分の固定と解除を切り換えられる押圧部を有する作動子を取り付け、該作動子を操作するカム部が形成された切換えレバー設けた、ことを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  5. 前記ハンドル基部受け部は、球面形状の一部をなすように略リング形状の大湾曲受け部とその内側に配置された略リング形状の小湾曲受け部が形成された部材であり、
    前記ハンドル基部は、球面形状の一部をなすように略リング形状の大湾曲面部とその内側に配置された略リング形状の小湾曲面部が形成された部材であり、
    前記ハンドル基部受け部に対して、前記ハンドル基部が首振り自在に支持された状態になるように、該ハンドル基部の大湾曲面部は、該ハンドル基部受け部の大湾曲受け部に接して摺動自在になり、同じく該ハンドル基部の小湾曲面部は、該ハンドル基部受け部の小湾曲受け部に接して摺動自在に可動するように構成した、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の遊技機。
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