JP6440087B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前記遊技球発射ハンドルは、
回転操作量に応じて遊技球の発射速度を調整するために、回転操作可能に取り付けられた回転操作体と、
前記回転操作体を支持すると共に、前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、
前記回転操作体と前記ハンドル基部との間において、該回転操作体の戻りを一時的に止める固定維持状態と、該回転操作体を回転させることができる解除状態とに切り換える回転量調節手段と、
前記回転量調節手段による固定維持状態と解除状態について、押圧動作により切り換える操作ボタンと、を備え、
前記操作ボタンは、
遊技者が前記回転操作体を掴む際にその手のひらが当たるように前記ハンドル基部に設けられたキャップに取り付けられ、
該キャップの中心位置において、該ハンドル基部の軸方向に前後動するように構成され、
ノック式機構を構成する回転子を動作させ、該回転子により1度押圧するとその押圧した位置で一時固定維持状態になり、再度押圧するとその固定維持状態が解除され、元の位置に戻るように動作する構成に成り、
前記回転量調節手段は、
一面に筒部が形成された本体板部に、その外周部に作動ピンが取り付けられた可動部材と、
該作動ピンの前後動の動作を垂直方向へ変換する作動カム溝が形成された回転量調節部材と、
該回転量調節部材の一部が前記回転操作体のリング部に当たるように、該回転量調節部材を摺動自在に支持する板状部材と、から成り、
前記操作ボタンの押圧操作により、前記作動ピンが前記回転量調節部材と協働して、前記回転操作体の固定維持状態と解除状態を切り換えることにより、該回転操作体を所定の回転量に調節した位置で一時固定維持できるように構成した、ことを特徴とする。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を解除させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護キャップ部127とを有する。保護キャップ部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが解除された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
図11は実施例1の遊技球発射ハンドル84を示す側面図である。図12は実施例1の遊技球発射ハンドル84を示す正面図である。図13は実施例1の遊技球発射ハンドル84を示す拡大断面図である。なお、図13のほかにも断面図であるが細かい箇所が不明瞭になるものはハッチングを省略する。
実施例1は首振り型の遊技球発射ハンドル84に本発明のノック式の回転量調節手段を組み込んだ実施例である。この遊技球発射ハンドル84は、ガラス枠ベース(遊技機前面ユニット)23に固定されるハンドル基部受け部8401(図13、図14参照)と、これに首振りなるように揺動自在に連結されたハンドル基部8402と、このハンドル基部8402に略筒形状の首部8403が取り付けられ、この首部8403内に固定軸8404が取り付けられ、この首部8403に隣接して、回動操作可能に取り付けられた回転操作体8405と、この回転操作体8405の前面側(遊技者側)に位置する略半球状のキャップ8406とを備えている。なお、図12の図示例ではガラス枠ベース(遊技機前面ユニット)23について、四角形状のものを表示しているが、これは遊技機10の一部を構成するもので四角形状に限定されない。勿論、首振り型の遊技球発射ハンドル84についてユニットを構成するものとする場合は、この部分を四角形状、円形状、又は六角形状等の何れの形状にすることも可能である。
回転操作体8405は、リング部8407と、リング部8407の外周において突出形成された複数の凸部8408を備えている。凸部8408は、遊技者が把持・回動操作を行いやすくするため、遊技者の指等が掛け止められるように構成されている。図12の正面図では、略二等辺三角形状の凸部8408がリング部8407の周囲に上部左側右側の三方向に突出するように形成されたものを示している。
回転操作体8405は、合成樹脂材により形成されている。この回転操作体8405は、その表面全域は、導電性を有する金属メッキ層で覆われている。
キャップ8406は、回転操作体8405を押さえている手のひらが当たる位置の部材であり、図示例では略半球形状の形態を示している。キャップ8406は、後述するように回転操作体8405を回動操作しているときに、その回動操作角度を維持するために手のひらを当てる位置にある。
図13の断面図に示すように、遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8402、首部8403及び回転操作体8405間に収容される、遊技球の発射速度の調整機構について簡単に説明する。
首部8403の内部には、回転操作体8405の相対回動位置検出手段としての可変抵抗器8411、ギヤ体などが設けられる。この可変抵抗器8411によって回転操作体8405の回動操作量を検出できる。回転操作体8405の回動中心に、外周に複数の歯を有する筒状の第1ギヤ体が設けられる。首部8403内には、回転軸を有する可変抵抗器8411が設けられる。可変抵抗器8411は、回転軸の回転角度に応じて抵抗値を可変とし、抵抗値に関する信号を出力する。
図14は実施例1の遊技球発射ハンドル84の首振り機構を示す拡大断面図である。
実施例1の遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8402の首振り機構は、首部8403を支持する固定軸8404と、この固定軸8404の一端を首振り自在に支持する首振り部材8415と、この首振り部材8415とハンドル基部受け部8401に固定された球状頭部受け部8409とから成る。ハンドル基部受け部8401とハンドル基部8402にはハーネスを通す孔が共に開けられている。
首振り部材8415は、遊技球発射ハンドル84の軸方向の球受け部材であり、一端に固定軸8404の球状頭部8418を挟む半球状凹部8419を有し、他端にこの首振り部材8415の固定力を調整する固定力調節ネジ8412が配置されている。この固定力調節ネジ8412は、ハンドル基部受け部8401に連結された連結板8417に螺合されている。
固定軸8404の球状頭部8418は、図14に示すように、その軸部の先端に、その先端側に球面部が向き、平面部が軸部側に向くように略半球状の半球状頭部を形成した部材である。この軸部に、固定軸8404が貫通する貫通孔を有する略半球状の孔開き半球状部材8431を、軸方向に可動自在に装着すると共に、孔開き半球状部材8431の平面部を、固定軸8404の球状頭部8418の平面部と向い合せに配置し、両者で球状を形成する部材である。
球状頭部受け部8409に向けて、首振り部材8415の半球状凹部8419を押圧する固定力調整手段を備えている。この固定力調整手段は、例えば固定力調整ネジ8412がハンドル基部受け部8401と一体化している連結板8417にネジ部が螺合されている。固定力調整ネジ8412のネジ部に連続形成された頭部とから成るものである。頭部はドライバーを用いて回動できるようになっている。
固定力調整ネジ8412の頭部は、ドライバーで回動できる構成に限定されない。大きくつまみ部を形成して、指で調整するようにしてもよい。
図15は回転操作体8405、操作ボタン8441と回転量調節手段を示す拡大断面図である。図16は操作ボタン8441と回転量調節手段の動作状態を示す拡大断面図であり、(a)は回転量調節手段の解除状態、(b)は回転量調節手段の固定維持状態である。
本発明の回転操作体8405には、その回転量を調節できる回転量調節手段が備えられている。この回転量調節手段は、キャップ8406内において首部8403の周縁の一部と、回転操作体8405を形成するリング部8407との間に介在して、この回転操作体8405を回転操作した所定位置で一時的に固定維持するものである。
図13と図15に示すように、ボタン用筒部8442に隣接して、操作ボタン8441の押圧により、キャップ8406内において遊技球発射ハンドル84の軸方向へ前後動する可動部材8445と回転子8446が配置されている。この可動部材8445は、本体板部8447と筒部8448と作動ピン8449とから成る。この筒部8448は、本体板部8447の中心位置に操作ボタン8441に向けて形成され、その内周がボタン用筒部8442の外周より大きく、遊技球発射ハンドル84の軸方向に前後動自在に遊嵌し得るように配置されたものである。そこで、可動部材8445の前後動が可能になる。
また、この可動部材8445の筒部8448が形成された反対側(遊技機内部側)に、この可動部材8445を操作ボタン8441と共に、遊技機10の外部方向へ付勢するコイルばね等のボタン用弾性部材8444が取り付けられている。このボタン用弾性部材8444は本体板部8447から突設させた支持ボス8451に取り付けられている。このボタン用弾性部材8444は可動部材8445と後述する板状部材8452の間に取り付けられる。
図13と図15に示すように、可動部材8445と回転量調節部材8450は、操作ボタン8441の押圧により動作する。この図示例では、操作ボタン8441は所謂ノック式構造から成る。このノック式構造は、ノック式ボールペンでよく知られるノック機構と同等の構成になるものである。操作ボタン8441と可動部材8445の間に、回転子8446が設けられている。この回転子8446は、その外周の所要箇所に、可動部材8445の筒部8448の内周面に形成されたカム溝8457に対応するように、先端に傾斜状のカム部8458を有するリブ8459が形成されている。
更に回転子8446の一端には、山形状の回転子山形カム部8460が形成されている。回転子8446の他端は、可動部材8445の筒部8448に回転自在に接している。この回転子8446の軸方向の移動はそのまま可動部材8445の移動となる。
なお、回転子8446はボタン用弾性部材8444により可動部材8445と共に付勢されているので、回転子山形カム部8460は操作ボタン山形カム部8461に密着した状態になる。
リブ8459がカム溝8457に嵌装した回転子8446の押圧位置で、回転子8446の回転子山形カム部8460の山形状の頂部が、操作ボタン山形カム部8461の頂部から僅かにずれた斜部に当接している。
操作ボタン8441が押圧された状態で、回転子8446のリブ8459がカム溝8457から外れると、回転子山形カム部8460の頂部が回転子8446の操作ボタン山形カム部8461の谷部に噛合するように回転子8446を僅かに回動する。
その状態で操作ボタン8441を押圧すると、回転子8446の回転子山形カム部8460の頂部が操作ボタン山形カム部8461の傾斜面を滑りながら回転されてカム溝8457位置の傾斜面の端部に位置決めされ、回転子8446は押圧位置に一時固定状態にされる。これで、操作ボタン8441が押圧した状態が維持され、同時に可動部材8445も押圧され、その位置で維持される。
図16(a)に示すように、回転量調節手段の「解除状態」では、遊技者は遊技球発射ハンドル84を握った状態で、回転操作体8405を所定の角度に回転させることができる。図16(b)に示すように、次に、遊技者は遊技球発射ハンドル84を握った状態で、その手のひらで操作ボタン8441を押圧して回転量調節手段を固定維持状態にする。しかも、遊技者は回転操作体の回転角度は指先で掛け止めた状態で操作することができる。
これで、遊技者は遊技球発射ハンドル84から手を放した状態で、遊技球を調節した弾発力で遊技機の遊技領域へ向けて発射させることができる。
実施例2の遊技機は、実施例1のような首振り型の遊技球発射ハンドル84ではなく、通常の固定型の遊技球発射ハンドル8471に、本発明のノック式の回転量調節手段を組み込んだ実施例である。この実施例2の遊技球発射ハンドル8471は、実施例1で説明した首振り機構が組み込まれていないだけで、他の構造は略同じである。実施例1と同じ部材は同じ符号を用い詳細な説明は省略する。
実施例2の遊技球発射ハンドル8471は、図17に示すように、ボタン用筒部8442に隣接して、操作ボタン8441の押圧により、キャップ8406内において遊技球発射ハンドル8471の軸方向へ移動が可能な可動部材8445と回転子8446が配置されている。この可動部材8445は、本体板部8447と筒部8448と作動ピン8449とから成る。この筒部8448は、本体板部8447の中心位置に操作ボタン8441に向けて形成され、その内周がボタン用筒部8442の外周より大きく、遊技球発射ハンドル84の軸方向に前後動自在に遊嵌し得るように配置されたものである。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
遊技球発射ハンドルは、
回転操作量に応じて遊技球の発射速度を調整するために、回転操作可能に取り付けられた回転操作体と、
前記回転操作体を支持すると共に、前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、
前記回転操作体と前記ハンドル基部との間において、該回転操作体の戻りを一時的に止める固定維持状態と、該回転操作体を回転させることができる解除状態とに切り換える回転量調節手段と、
前記回転量調節手段による固定維持状態と解除状態について、押圧動作により切り換える操作ボタンと、を備え、
前記操作ボタンを押圧して前記回転操作体を固定維持状態と解除状態に切り換えることにより、該回転操作体を所定の回転量に調節した位置で一時固定維持できるように構成した、ことを特徴とする遊技機。
前記操作ボタンは、遊技者が前記回転操作体を掴む際に、その手のひらが当たるように前記ハンドル基部に設けられたキャップに取り付けられ、
該キャップの中心位置において、該ハンドル基部の軸方向に前後動するように構成された、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
前記操作ボタンは、
前記キャップの中心において軸方向に動作すると共に、ノック式機構を構成する回転子を動作させ、該回転子により1度押圧するとその押圧した位置で一時固定維持状態になり、再度押圧するとその固定維持状態が解除され、元の位置に戻るように動作する構成に成り、
前記回転量調節手段は、
一面に筒部が形成された本体板部に、その外周部に作動ピンが取り付けられた可動部材と、
該作動ピンの前後動の動作を垂直方向へ変換する作動カム溝が形成された回転量調節部材と、
該回転量調節部材の一部が前記回転操作体のリング部に当たるように、該回転量調節部材を摺動自在に支持する板状部材と、から成り、
前記操作ボタンの押圧操作により、前記作動ピンが前記回転量調節部材と協働して、前記回転操作体の固定維持状態と解除状態を切り換えるように構成した、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
前記回転量調節手段の回転量調節部材に、前記作動ピンの動作時に生じる必要以上の荷重を吸収する緩衝構造を設けた、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A4では、回転量調節部材と回転操作体のリング部の内周との間隔に誤差が生じているときに、この緩衝構造が所定以上の荷重が作動ピン又は作動カム溝に掛からないようにでき、その間隔誤差を吸収し、部材の破損を防止することができる。
前記遊技球発射ハンドルは、
前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、
前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、
前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた筒状の首部と、
前記首部に対して回動操作可能に取り付けられた前記回転操作体と、
前記首部内に軸方向において、軸部の一端が該首部に固定され、該軸部の他端に変位可能な球状頭部を備えた固定軸と、
前記ハンドル基部の可動又は固定維持させるために、前記固定軸の球状頭部を挟持する半球状凹部を有する首振り部材と、を備え、
前記固定力調整手段を遊技機の内側から操作するように配置した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3又はA4の遊技機。
この首部と首振り部材を構成した遊技機では、ハンドル基部がハンドル基部受け部に揺動自在に連結されているために、ハンドル基部を首振り状態に可動させることができる。ハンドル基部受け部に連結された球状頭部受け部の半球状凹部と、首振り部材の半球状内部では、固定軸の球状頭部を中心点として首振り自在になり、ハンドル基部に連結された筒状の首部に隣接した回転操作体が固定軸に回動操作可能に支持されているので、回転操作体はその向きを大きく可変させることができる。
23 遊技機前面ユニット
84,8471 遊技球発射ハンドル
8401 ハンドル基部受け部
8402 ハンドル基部
8403 首部
8404 固定軸
8405 回転操作体
8406 キャップ
8407 リング部
8409 球状頭部受け部
8412 固定力調整ネジ
8415 首振り部材
8418 球状頭部
8419 半球状凹部(首振り部材)
8420 半球状凹部(ハンドル基部受け部)
8431 孔開き半球状部材
8441 操作ボタン
8445 可動部材
8446 回転子
8447 本体板部
8448 筒部
8449 作動ピン
8450 回転量調節部材
8452 板状部材
8454 作動カム溝
8456 緩衝構造
8472 固定型ハンドル基部
Claims (2)
- 遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
前記遊技球発射ハンドルは、
回転操作量に応じて遊技球の発射速度を調整するために、回転操作可能に取り付けられた回転操作体と、
前記回転操作体を支持すると共に、前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、
前記回転操作体と前記ハンドル基部との間において、該回転操作体の戻りを一時的に止める固定維持状態と、該回転操作体を回転させることができる解除状態とに切り換える回転量調節手段と、
前記回転量調節手段による固定維持状態と解除状態について、押圧動作により切り換える操作ボタンと、を備え、
前記操作ボタンは、
遊技者が前記回転操作体を掴む際にその手のひらが当たるように前記ハンドル基部に設けられたキャップに取り付けられ、
該キャップの中心位置において、該ハンドル基部の軸方向に前後動するように構成され、
ノック式機構を構成する回転子を動作させ、該回転子により1度押圧するとその押圧した位置で一時固定維持状態になり、再度押圧するとその固定維持状態が解除され、元の位置に戻るように動作する構成に成り、
前記回転量調節手段は、
一面に筒部が形成された本体板部に、その外周部に作動ピンが取り付けられた可動部材と、
該作動ピンの前後動の動作を垂直方向へ変換する作動カム溝が形成された回転量調節部材と、
該回転量調節部材の一部が前記回転操作体のリング部に当たるように、該回転量調節部材を摺動自在に支持する板状部材と、から成り、
前記操作ボタンの押圧操作により、前記作動ピンが前記回転量調節部材と協働して、前記回転操作体の固定維持状態と解除状態を切り換えることにより、該回転操作体を所定の回転量に調節した位置で一時固定維持できるように構成した、ことを特徴とする遊技機。 - 前記回転量調節手段の回転量調節部材に、前記作動ピンの動作時に生じる必要以上の荷重を吸収する緩衝構造を設けた、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
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