JPH10327574A - スイッチング手段の駆動回路 - Google Patents
スイッチング手段の駆動回路Info
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- JPH10327574A JPH10327574A JP31099097A JP31099097A JPH10327574A JP H10327574 A JPH10327574 A JP H10327574A JP 31099097 A JP31099097 A JP 31099097A JP 31099097 A JP31099097 A JP 31099097A JP H10327574 A JPH10327574 A JP H10327574A
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- Japan
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- transistor
- circuit
- switch
- turned
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Abstract
(57)【要約】
【目的】例えば電源1つでオン駆動時に順バイアスし、
オフ駆動時に逆バイアスでき、故障時にオン駆動しっ放
しを防止するフェイル・セーフ機能を持つこと。 【構成】例えばコンデンサ(305)が抵抗(304)
とNPN(307)のエミッタ接合(ベース・エミッタ
間PN接合)を介し放電する第1の環路を形成し、スイ
ッチ(302)のオン時に直流電源(301)がスイッ
チ(302)、抵抗(303)、コンデンサ(305)
及び「前記エミッタ接合に逆並列接続されるダイオード
(306)」を介し充電電流を流す第3の環路を形成
し、直流電源(301)が抵抗(308)とダイオード
(306)を介し電流を流す第3の環路を形成してい
る。これによりNPN(307)をスイッチ(302)
のオンでベース逆バイアスし、スイッチ(302)のタ
ーン・オフ後ベース順バイアスし、故障時に直流電源
(301)単独でNPN(307)をオン駆動できな
い。
オフ駆動時に逆バイアスでき、故障時にオン駆動しっ放
しを防止するフェイル・セーフ機能を持つこと。 【構成】例えばコンデンサ(305)が抵抗(304)
とNPN(307)のエミッタ接合(ベース・エミッタ
間PN接合)を介し放電する第1の環路を形成し、スイ
ッチ(302)のオン時に直流電源(301)がスイッ
チ(302)、抵抗(303)、コンデンサ(305)
及び「前記エミッタ接合に逆並列接続されるダイオード
(306)」を介し充電電流を流す第3の環路を形成
し、直流電源(301)が抵抗(308)とダイオード
(306)を介し電流を流す第3の環路を形成してい
る。これによりNPN(307)をスイッチ(302)
のオンでベース逆バイアスし、スイッチ(302)のタ
ーン・オフ後ベース順バイアスし、故障時に直流電源
(301)単独でNPN(307)をオン駆動できな
い。
Description
【0001】
【技 術 分 野】本発明は、スイッチがターン・オフ
したことが検出されたときにトリガー信号を発生するト
リガー回路に関する。例えば、この発明は、単安定マル
チバイブレータや、自己保持機能を持つ可制御バルブな
どのトリガーに使われたり、そのトリガー信号に従って
オン、オフする可制御バルブの制御に使われる。特に、
2つの可制御バルブが有って、その一方のターン・オフ
が検出されたとき、そのもう一方がターン・オンする様
に制御する場合などに、この発明が利用される。従っ
て、本発明は、電力変換回路や、この電力変換回路を応
用した装置、例えば、内燃機関用点火装置を含む点火装
置、高電圧発生装置、オゾナイザー、放電灯点灯装置、
誘導加熱装置などに利用される。
したことが検出されたときにトリガー信号を発生するト
リガー回路に関する。例えば、この発明は、単安定マル
チバイブレータや、自己保持機能を持つ可制御バルブな
どのトリガーに使われたり、そのトリガー信号に従って
オン、オフする可制御バルブの制御に使われる。特に、
2つの可制御バルブが有って、その一方のターン・オフ
が検出されたとき、そのもう一方がターン・オンする様
に制御する場合などに、この発明が利用される。従っ
て、本発明は、電力変換回路や、この電力変換回路を応
用した装置、例えば、内燃機関用点火装置を含む点火装
置、高電圧発生装置、オゾナイザー、放電灯点灯装置、
誘導加熱装置などに利用される。
【0002】
【背 景 技 術】特開昭62−5019号に開示され
ているトリガー回路の問題点について述べる。その回路
図の一部を図2に示す。この回路ではサイリスタTH
1、TH2、点火コイル81の1次コイル81a及び転
流コンデンサ18が直列インバータを構成する。そし
て、サイリスタTH1のターン・オフが検出されると、
サイリスタTH2がトリガーされる。そのために、ダイ
オードD4、整流器D5及び抵抗R9がサイリスタTH
1のオン、オフを検出する。サイリスタTH1のオン、
オフに応じて抵抗R9の両端に電圧が現われる。抵抗R
9の電流と転流コンデンサ18の電流が互いに干渉する
のをダイオードD4、整流器D5が防ぐ。ただし、ダイ
オードD4を流れる電流がサイリスタTH1のターン・
オフを妨げない様にこの電流の大きさはサイリスタTH
1の保持電流より小さく設定される。さらに、コンデン
サC3と抵抗R10が形成する微分回路がサイリスタT
H1のターン・オフを検出する。コンデンサC3が放電
するときがサイリスタTH1がターン・オフするときで
ある。それから、コンデンサC6は点火ノイズ対策で、
そのキャパシタンスの大きさは転流コンデンサ18のそ
れのほぼ百分の一である。トランジスタTR6も点火ノ
イズ等の対策のためにあり、これは通常サイリスタTH
2のゲート・カソード間を短絡している。トランジスタ
TR4がトランジスタTR5を介してサイリスタTH2
をトリガーするとき、トランジスタTR4が1ランジス
タTR6をオフにする。抵抗R14には電流が流れっ放
しだから、通常トランジスタTR3がこの電流を吸い込
み、トランジスタTR4をオフに保つ。通常、直列接続
したダイオードD7、D8の両端電圧はほぼ1.2ボル
ト前後あって、トランジスタTR3はオンである。しか
し、コンデンサC3が放電するとき、すなわち、サイリ
スタTH1がターン・オフするとき、ダイオードD8の
アノード電位はマイナス0.6ボルト前後になる。その
結果、その放電期間中、前記の両端電圧はほぼゼロにな
るので、トランジスタTR3はオフになり、サイリスタ
TH2がトリガーされる。この様にして、サイリスタT
H1のターン・オフがサイリスタTH2のターン・オン
の引き金となる様に制御される。
ているトリガー回路の問題点について述べる。その回路
図の一部を図2に示す。この回路ではサイリスタTH
1、TH2、点火コイル81の1次コイル81a及び転
流コンデンサ18が直列インバータを構成する。そし
て、サイリスタTH1のターン・オフが検出されると、
サイリスタTH2がトリガーされる。そのために、ダイ
オードD4、整流器D5及び抵抗R9がサイリスタTH
1のオン、オフを検出する。サイリスタTH1のオン、
オフに応じて抵抗R9の両端に電圧が現われる。抵抗R
9の電流と転流コンデンサ18の電流が互いに干渉する
のをダイオードD4、整流器D5が防ぐ。ただし、ダイ
オードD4を流れる電流がサイリスタTH1のターン・
オフを妨げない様にこの電流の大きさはサイリスタTH
1の保持電流より小さく設定される。さらに、コンデン
サC3と抵抗R10が形成する微分回路がサイリスタT
H1のターン・オフを検出する。コンデンサC3が放電
するときがサイリスタTH1がターン・オフするときで
ある。それから、コンデンサC6は点火ノイズ対策で、
そのキャパシタンスの大きさは転流コンデンサ18のそ
れのほぼ百分の一である。トランジスタTR6も点火ノ
イズ等の対策のためにあり、これは通常サイリスタTH
2のゲート・カソード間を短絡している。トランジスタ
TR4がトランジスタTR5を介してサイリスタTH2
をトリガーするとき、トランジスタTR4が1ランジス
タTR6をオフにする。抵抗R14には電流が流れっ放
しだから、通常トランジスタTR3がこの電流を吸い込
み、トランジスタTR4をオフに保つ。通常、直列接続
したダイオードD7、D8の両端電圧はほぼ1.2ボル
ト前後あって、トランジスタTR3はオンである。しか
し、コンデンサC3が放電するとき、すなわち、サイリ
スタTH1がターン・オフするとき、ダイオードD8の
アノード電位はマイナス0.6ボルト前後になる。その
結果、その放電期間中、前記の両端電圧はほぼゼロにな
るので、トランジスタTR3はオフになり、サイリスタ
TH2がトリガーされる。この様にして、サイリスタT
H1のターン・オフがサイリスタTH2のターン・オン
の引き金となる様に制御される。
【0003】さて、このトリガー回路の問題点はフェイ
ル・セーフの面でこのトリガー回路は安全でないことで
ある。例えば、抵抗R11、R12、トランジスタTR
3のどれかの半田付け不良、あるいは、その半田部分の
亀裂により、トランジスタTR3のベース側に導通不良
が発生し、トランジスタTR3がオフのままだと、トラ
ンジスタTR4がオンしつ放しになってしまう。その結
果、サイリスタTH2がオンしっ放しになるため、サイ
リスタTH1がトリガーされると、サイリスタTH1、
TH2がDC−DCコンバータ310と電源コンデンサ
C2を短絡してしまう。このため、これらが壊れ、加熱
そして火災の発生に繋がる危険が有る。従って、万が
一、そのトリガー回路が故障してもその故障が安全な故
障であることがよい。つまり、その故障時にそのトリガ
ー回路がトリガー信号を出力しないことが望まれるので
ある。 ( 問 題 点 ) そこで、本発明の目的はその回路の一部が導通不良にな
ってもトリガー信号を発生しないトリガー回路を提供す
ることである。( 発 明 の 目 的 )
ル・セーフの面でこのトリガー回路は安全でないことで
ある。例えば、抵抗R11、R12、トランジスタTR
3のどれかの半田付け不良、あるいは、その半田部分の
亀裂により、トランジスタTR3のベース側に導通不良
が発生し、トランジスタTR3がオフのままだと、トラ
ンジスタTR4がオンしつ放しになってしまう。その結
果、サイリスタTH2がオンしっ放しになるため、サイ
リスタTH1がトリガーされると、サイリスタTH1、
TH2がDC−DCコンバータ310と電源コンデンサ
C2を短絡してしまう。このため、これらが壊れ、加熱
そして火災の発生に繋がる危険が有る。従って、万が
一、そのトリガー回路が故障してもその故障が安全な故
障であることがよい。つまり、その故障時にそのトリガ
ー回路がトリガー信号を出力しないことが望まれるので
ある。 ( 問 題 点 ) そこで、本発明の目的はその回路の一部が導通不良にな
ってもトリガー信号を発生しないトリガー回路を提供す
ることである。( 発 明 の 目 的 )
【0004】
【発 明 の 開 示】即ち、本発明は、エネルギーを
蓄積するエネルギー蓄積手段が前記エネルギーを電流の
形でトランジスタQ1のエミッタ接合を介して放出する
第1の環路があって、しかも、直流電源が前記エミッタ
接合を介さずに前記エネルギーを供給する第2の環路を
スイッチが形成するトリガー回路である。
蓄積するエネルギー蓄積手段が前記エネルギーを電流の
形でトランジスタQ1のエミッタ接合を介して放出する
第1の環路があって、しかも、直流電源が前記エミッタ
接合を介さずに前記エネルギーを供給する第2の環路を
スイッチが形成するトリガー回路である。
【0005】このことによって、前記スイッチがオンの
とき、前記エネルギー蓄積手段が前記エネルギーを蓄積
する。そして、前記スイッチがターン・オフすると、前
記エネルギー蓄積手段が前記エネルギーを電流の形で放
出し、この電流がトランジスタQ1をオンに保つので、
トランジスタQ1がトリガー信号を出力する。このた
め、前記直流電源は前記エミッタ接合にその順方向電流
を直接流すことはできない。しかも、前記エネルギー蓄
積手段に前記エネルギーが蓄積されないことには、トラ
ンジスタQ1は絶対にターン・オンしないのである。従
って、本発明の一部が導通不良になっても、本発明がト
リガー信号を出力することは無い、という効果が本発明
に有る。 ( 効 果 )
とき、前記エネルギー蓄積手段が前記エネルギーを蓄積
する。そして、前記スイッチがターン・オフすると、前
記エネルギー蓄積手段が前記エネルギーを電流の形で放
出し、この電流がトランジスタQ1をオンに保つので、
トランジスタQ1がトリガー信号を出力する。このた
め、前記直流電源は前記エミッタ接合にその順方向電流
を直接流すことはできない。しかも、前記エネルギー蓄
積手段に前記エネルギーが蓄積されないことには、トラ
ンジスタQ1は絶対にターン・オンしないのである。従
って、本発明の一部が導通不良になっても、本発明がト
リガー信号を出力することは無い、という効果が本発明
に有る。 ( 効 果 )
【0006】
【発明を実施するための最良の形態】本発明をより詳細
に説明するために以下添付図面に従ってこれらを説明す
る。図1の実施例ではコンデンサ305が前述のエネル
ギー蓄積手段に、トランジスタ307が前述のトランジ
スタQ1に、それぞれ相当し、コンデンサ305、抵抗
304及びトランジスタ307のエミッタ接合を含む環
路が前述の第1の環路に相当する。そして、直流電源3
01、スイッチ302、抵抗303、コンデンサ305
及びダイオード306を含む環路が前述の第2の環路に
相当する。スイッチ302がオンのとき、直流電源30
1がコンデンサ305にエネルギーを供給する。その
後、スイッチ302がオフになると、コンデンサ305
がそのエネルギーを放出し、その放電電流がトランジス
タ307のエミッタ接合に流れるので、この放電電流が
トランジスタ307を少しの間オンに保つ。その結果、
トランジスタ307はトリガー信号を出力する。仮に、
図1の実施例のどこかが導通不良になると、トランジス
タ307は決してターン・オンせず、「この実施例がト
リガー信号を出力しない」ことは明白である。こういう
効果がこの実施例を含め、本発明に有る。また、図2の
従来のトリガー回路ではその全体の回路の動作が停止し
ていても抵抗R11、R14に電流が流れっ放しになる
ので、エネルギー消費の無駄が有る。しかし、図1の実
施例や後述する図4、図5、図7の各実施例を使うとそ
の様な無駄が無い、という効果がこれらの実施例に有
る。
に説明するために以下添付図面に従ってこれらを説明す
る。図1の実施例ではコンデンサ305が前述のエネル
ギー蓄積手段に、トランジスタ307が前述のトランジ
スタQ1に、それぞれ相当し、コンデンサ305、抵抗
304及びトランジスタ307のエミッタ接合を含む環
路が前述の第1の環路に相当する。そして、直流電源3
01、スイッチ302、抵抗303、コンデンサ305
及びダイオード306を含む環路が前述の第2の環路に
相当する。スイッチ302がオンのとき、直流電源30
1がコンデンサ305にエネルギーを供給する。その
後、スイッチ302がオフになると、コンデンサ305
がそのエネルギーを放出し、その放電電流がトランジス
タ307のエミッタ接合に流れるので、この放電電流が
トランジスタ307を少しの間オンに保つ。その結果、
トランジスタ307はトリガー信号を出力する。仮に、
図1の実施例のどこかが導通不良になると、トランジス
タ307は決してターン・オンせず、「この実施例がト
リガー信号を出力しない」ことは明白である。こういう
効果がこの実施例を含め、本発明に有る。また、図2の
従来のトリガー回路ではその全体の回路の動作が停止し
ていても抵抗R11、R14に電流が流れっ放しになる
ので、エネルギー消費の無駄が有る。しかし、図1の実
施例や後述する図4、図5、図7の各実施例を使うとそ
の様な無駄が無い、という効果がこれらの実施例に有
る。
【0007】図3の実施例では通常抵抗308の電流が
ダイオード306を流れるので、トランジスタ307の
エミッタ電位はプラスで、この電流がトランジスタ30
7をオフに保つ。それから、抵抗308の一端を直流電
源301のプラス側に直接接続せずにスイッチ302を
介する様にすることもできる。この場合、直流電源30
1、スイッチ302、抵抗308及びダイオード306
を含む環路が前述の第3の環路に相当する。図4の実施
例も可能である。
ダイオード306を流れるので、トランジスタ307の
エミッタ電位はプラスで、この電流がトランジスタ30
7をオフに保つ。それから、抵抗308の一端を直流電
源301のプラス側に直接接続せずにスイッチ302を
介する様にすることもできる。この場合、直流電源30
1、スイッチ302、抵抗308及びダイオード306
を含む環路が前述の第3の環路に相当する。図4の実施
例も可能である。
【0008】図5の実施例ではコイル10が前述のエネ
ルギー蓄積手段に、トランジスタ12が前述のトランジ
スタQ1に、それぞれ相当し、コイル10、トランジス
タ12のエミッタ接合、ダイオード11及び抵抗9を含
む環路が前述の第1の環路に相当する。そして、直流電
源301、スイッチ302、抵抗9及びコイル10を含
む環路が前述の第2の環路に相当する。スイッチ302
がオンのとき、直流電源301がコイル10にエネルギ
ーを供給する。その後、スイッチ302がオフになる
と、コイル10がそのエネルギーを電流の形で放出し、
この一部がトランジスタ12のエミッタ接合に流れるの
で、この電流がトランジスタ12を少しの間オンに保
つ。その結果、トランジスタ12はトリガー信号を出力
する。仮に、図5の実施例のどこかが導通不良になる
と、トランジスタ12は決してターン・オンせず、「図
5の実施例がトリガー信号を出力しない」ことは明白で
ある。こういう効果がこの実施例を含め、本発明に有
る。
ルギー蓄積手段に、トランジスタ12が前述のトランジ
スタQ1に、それぞれ相当し、コイル10、トランジス
タ12のエミッタ接合、ダイオード11及び抵抗9を含
む環路が前述の第1の環路に相当する。そして、直流電
源301、スイッチ302、抵抗9及びコイル10を含
む環路が前述の第2の環路に相当する。スイッチ302
がオンのとき、直流電源301がコイル10にエネルギ
ーを供給する。その後、スイッチ302がオフになる
と、コイル10がそのエネルギーを電流の形で放出し、
この一部がトランジスタ12のエミッタ接合に流れるの
で、この電流がトランジスタ12を少しの間オンに保
つ。その結果、トランジスタ12はトリガー信号を出力
する。仮に、図5の実施例のどこかが導通不良になる
と、トランジスタ12は決してターン・オンせず、「図
5の実施例がトリガー信号を出力しない」ことは明白で
ある。こういう効果がこの実施例を含め、本発明に有
る。
【0009】図6の実施例では通常抵抗308の電流が
主にダイオード306を流れるので、トランジスタ12
のエミッタ電位はプラスで、この電流がトランジスタ1
2をオフに保つ。それから、抵抗308の一端を直流電
源301のプラス側に直接接続せずにスイッチ302を
介する様にすることもできる。この場合、直流電源30
1、スイッチ302、抵抗308及びダイオード306
を含む環路が請求項2記載中の第3の環路に相当する。
図7の実施例も可能である。
主にダイオード306を流れるので、トランジスタ12
のエミッタ電位はプラスで、この電流がトランジスタ1
2をオフに保つ。それから、抵抗308の一端を直流電
源301のプラス側に直接接続せずにスイッチ302を
介する様にすることもできる。この場合、直流電源30
1、スイッチ302、抵抗308及びダイオード306
を含む環路が請求項2記載中の第3の環路に相当する。
図7の実施例も可能である。
【0010】図8のAC−ACコンバータで使っている
実施例は図5の実施例を利用したもので、トランジスタ
12の出力をコレクタ接地したトランジスタ13、14
が増幅する。接続端子t1〜t4は同じ符号同士がそれ
ぞれ接続される。一方、図9の実施例ではトランジスタ
74の出力をエミッタ接地したトランジスタ311が増
幅する。図10の直列インバータ式点火装置で使ってい
る実施例は図1の実施例を利用したもので、トランジス
タ74の出力をコレクタ接地したトランジスタ29、3
0が増幅する。接続端子t10〜t11、t37〜t3
8は同じ符号同士がそれぞれ接続される。一方、図11
の実施例では、トランジスタ74の出力をエミッタ接地
したトランジスタ311、312が増幅する。
実施例は図5の実施例を利用したもので、トランジスタ
12の出力をコレクタ接地したトランジスタ13、14
が増幅する。接続端子t1〜t4は同じ符号同士がそれ
ぞれ接続される。一方、図9の実施例ではトランジスタ
74の出力をエミッタ接地したトランジスタ311が増
幅する。図10の直列インバータ式点火装置で使ってい
る実施例は図1の実施例を利用したもので、トランジス
タ74の出力をコレクタ接地したトランジスタ29、3
0が増幅する。接続端子t10〜t11、t37〜t3
8は同じ符号同士がそれぞれ接続される。一方、図11
の実施例では、トランジスタ74の出力をエミッタ接地
したトランジスタ311、312が増幅する。
【0011】図12のプッシュ・プル型インバータ回路
では図右下側のトランジスタ57〜59とコンデンサ6
0等が形成する単安定マルチバイブレータを、トランジ
スタ12、236とコンデンサ62等が形成する実施例
がトリガーする。接続端子t27〜t30は同じ符号同
士がそれぞれ接続される。トランジスタ57〜59を中
心とする単安定マルチバイブレータが2つある。このイ
ンバータの動作は次の様になる。その起動時、入力端子
t31に入力される起動・停止信号が立ち下がると、ト
ランジスタ64、36はオフになっているからトランジ
スタ56がターン・オンし、左側の単安定マルチバイブ
レータがトリガーされる。これが準安定状態にある間ト
ランジスタ63はオンである。その後、トランジスタ6
3がターン・オフすると、右側の単安定マルチバイブレ
ータがトリガーされる。これが準安定状態にある間トラ
ンジスタ64はオンである。その後、トランジスタ64
がターン・オフするとき前記起動・停止信号がロー・レ
ベルであれば、左側の単安定マルチバイブレータがトリ
ガーされる。以後同様にこのインバータは同じ事を繰り
返すが、その繰返しは前記起動・停止信号がロー・レベ
ルにある限り続く。しかし、トランジスタ64、36が
ターン・オフするときその信号がハイ・レベルであれ
ば、このインバータは動作を停止する。尚、トランジス
タ63、64がターン・オフするとき、各ドレイン・ソ
ース間容量が各ドレイン・ソース間電圧の立ち上がりを
遅らすので、それぞれのターン・オフの検出が遅れてし
まう場合がある。そこで、抵抗値の小さい2つの抵抗6
5が前記各容量の充電を速める。
では図右下側のトランジスタ57〜59とコンデンサ6
0等が形成する単安定マルチバイブレータを、トランジ
スタ12、236とコンデンサ62等が形成する実施例
がトリガーする。接続端子t27〜t30は同じ符号同
士がそれぞれ接続される。トランジスタ57〜59を中
心とする単安定マルチバイブレータが2つある。このイ
ンバータの動作は次の様になる。その起動時、入力端子
t31に入力される起動・停止信号が立ち下がると、ト
ランジスタ64、36はオフになっているからトランジ
スタ56がターン・オンし、左側の単安定マルチバイブ
レータがトリガーされる。これが準安定状態にある間ト
ランジスタ63はオンである。その後、トランジスタ6
3がターン・オフすると、右側の単安定マルチバイブレ
ータがトリガーされる。これが準安定状態にある間トラ
ンジスタ64はオンである。その後、トランジスタ64
がターン・オフするとき前記起動・停止信号がロー・レ
ベルであれば、左側の単安定マルチバイブレータがトリ
ガーされる。以後同様にこのインバータは同じ事を繰り
返すが、その繰返しは前記起動・停止信号がロー・レベ
ルにある限り続く。しかし、トランジスタ64、36が
ターン・オフするときその信号がハイ・レベルであれ
ば、このインバータは動作を停止する。尚、トランジス
タ63、64がターン・オフするとき、各ドレイン・ソ
ース間容量が各ドレイン・ソース間電圧の立ち上がりを
遅らすので、それぞれのターン・オフの検出が遅れてし
まう場合がある。そこで、抵抗値の小さい2つの抵抗6
5が前記各容量の充電を速める。
【0012】図13の直列インバータ回路ではトランジ
スタ63、57、12と整流器22等が自己保持機能を
持つ可制御バルブを構成する。そして、サイリスタ5、
ダイオード3、68、72、トランジスタ57、抵抗6
7、69、71及びコンデンサ70等が構成する本発明
の実施例が前記可制御バルブをトリガーする。図13の
主回路は図10の回路のそれと基本的に同じであるが、
2つの転流コンデンサ18、218を持つ。トランジス
タ12は両整流器22と両抵抗73を流れる負荷電流の
大きさをこれらと共に検出する。この大きさが設定値
(サイリスタの保持電流に対応。両抵抗73等の大きさ
で決まる。)以上であれば、トランジスタ12がトラン
ジスタ57等を通じてトランジスタ63をちょうどサイ
リスタの様にオンに保つ。つまり、この自己保持動作は
サイリスタがそのオンの維持をその主電流の大きさに依
存するのと同じである。直流電源20、サイリスタ5、
ダイオード3、抵抗67、ダイオード68、コンデンサ
70及びダイオード72を含む環路が前述の第2の環路
に相当し、コンデンサ70、抵抗71及びトランジスタ
57のエミッタ接合を含む環路が前述の第1の環路に相
当する。そして、直流電源20、サイリスタ5、ダイオ
ード3、抵抗67、69及びダイオード72を含む環路
が請求項2記載中の第3の環路に相当する。尚、リアク
トル17と負荷抵抗19の直列回路の代わりに誘導加熱
用コイルを接続すれば、図13のインバータ回路は最適
な誘導加熱回路になる。
スタ63、57、12と整流器22等が自己保持機能を
持つ可制御バルブを構成する。そして、サイリスタ5、
ダイオード3、68、72、トランジスタ57、抵抗6
7、69、71及びコンデンサ70等が構成する本発明
の実施例が前記可制御バルブをトリガーする。図13の
主回路は図10の回路のそれと基本的に同じであるが、
2つの転流コンデンサ18、218を持つ。トランジス
タ12は両整流器22と両抵抗73を流れる負荷電流の
大きさをこれらと共に検出する。この大きさが設定値
(サイリスタの保持電流に対応。両抵抗73等の大きさ
で決まる。)以上であれば、トランジスタ12がトラン
ジスタ57等を通じてトランジスタ63をちょうどサイ
リスタの様にオンに保つ。つまり、この自己保持動作は
サイリスタがそのオンの維持をその主電流の大きさに依
存するのと同じである。直流電源20、サイリスタ5、
ダイオード3、抵抗67、ダイオード68、コンデンサ
70及びダイオード72を含む環路が前述の第2の環路
に相当し、コンデンサ70、抵抗71及びトランジスタ
57のエミッタ接合を含む環路が前述の第1の環路に相
当する。そして、直流電源20、サイリスタ5、ダイオ
ード3、抵抗67、69及びダイオード72を含む環路
が請求項2記載中の第3の環路に相当する。尚、リアク
トル17と負荷抵抗19の直列回路の代わりに誘導加熱
用コイルを接続すれば、図13のインバータ回路は最適
な誘導加熱回路になる。
【0013】図14の回路は図10の回路と同様に直列
インバータ式点火回路である。この回路は第13図の実
施例と似た実施例を使っている。トランジスタ79、1
01、ダイオード320、72、抵抗109、321、
322及びコンデンサ62等が構成するトリガー回路が
その実施例である。図14の点火回路ではトランジスタ
99〜103等とトランジスタ78、104〜106、
108等がそれぞれ自己保持機能を持つ可制御バルブを
形成している。トランジスタ99がトランジスタ102
のベースとトランジスタ103のエミッタの間の電圧を
検出し、この電圧が設定値以上であれば、トランジスタ
100を介してトランジスタ101〜103をオン制御
する。この作用は図15の可制御バルブの作用と同じで
ある。トランジスタ108もトランジスタ105のベー
スとトランジスタ106のエミッタの間の電圧を検出
し、この電圧が設定値以上であれば、トランジスタ78
を介してトランジスタ104〜106をオン制御する。
尚、トランジスタ101〜103のオン期間中トランジ
スタ85がトランジスタ104〜106を強制的にオフ
に保つ一方、トランジスタ104〜106のオン期間中
トランジスタ79がトランジスタ99〜103を強制的
にオフに保つ。また、トランジスタ99〜103等が構
成する可制御バルブの代わりに図15に示すそれを用い
ても構わない。
インバータ式点火回路である。この回路は第13図の実
施例と似た実施例を使っている。トランジスタ79、1
01、ダイオード320、72、抵抗109、321、
322及びコンデンサ62等が構成するトリガー回路が
その実施例である。図14の点火回路ではトランジスタ
99〜103等とトランジスタ78、104〜106、
108等がそれぞれ自己保持機能を持つ可制御バルブを
形成している。トランジスタ99がトランジスタ102
のベースとトランジスタ103のエミッタの間の電圧を
検出し、この電圧が設定値以上であれば、トランジスタ
100を介してトランジスタ101〜103をオン制御
する。この作用は図15の可制御バルブの作用と同じで
ある。トランジスタ108もトランジスタ105のベー
スとトランジスタ106のエミッタの間の電圧を検出
し、この電圧が設定値以上であれば、トランジスタ78
を介してトランジスタ104〜106をオン制御する。
尚、トランジスタ101〜103のオン期間中トランジ
スタ85がトランジスタ104〜106を強制的にオフ
に保つ一方、トランジスタ104〜106のオン期間中
トランジスタ79がトランジスタ99〜103を強制的
にオフに保つ。また、トランジスタ99〜103等が構
成する可制御バルブの代わりに図15に示すそれを用い
ても構わない。
【0014】図16の回路は図10の回路と同様に直列
インバータ式点火回路である。この点火回路の2つのト
リガー回路は図14の回路のそれらと同じである。これ
らのトリガー回路はトランジスタ79、80、ダイオー
ド72及びコンデンサ62等が構成する本発明の実施例
を使っている。図17の回路もこの実施例に似たトリガ
ー回路を用いており、トライアック31、トランジスタ
41、13、14及びコンデンサ45等がその実施例を
形成する。ところで、図18の回路においてトランジス
タ236、97、98及びコンデンサ96などが構成す
るパルス回路の構成は図2の回路のトリガー回路のそれ
と基本的に同じであるため、このパルス回路も同じ問題
点を持つ。そこで、そのパルス回路を図19のトランジ
スタ406〜408及びコンデンサ416等が構成する
本発明の実施例に置き換えることが可能である。トラン
ジスタ406がトランジスタ99を介してトランジスタ
140〜142を制御するのである。
インバータ式点火回路である。この点火回路の2つのト
リガー回路は図14の回路のそれらと同じである。これ
らのトリガー回路はトランジスタ79、80、ダイオー
ド72及びコンデンサ62等が構成する本発明の実施例
を使っている。図17の回路もこの実施例に似たトリガ
ー回路を用いており、トライアック31、トランジスタ
41、13、14及びコンデンサ45等がその実施例を
形成する。ところで、図18の回路においてトランジス
タ236、97、98及びコンデンサ96などが構成す
るパルス回路の構成は図2の回路のトリガー回路のそれ
と基本的に同じであるため、このパルス回路も同じ問題
点を持つ。そこで、そのパルス回路を図19のトランジ
スタ406〜408及びコンデンサ416等が構成する
本発明の実施例に置き換えることが可能である。トラン
ジスタ406がトランジスタ99を介してトランジスタ
140〜142を制御するのである。
【0015】ここで、図8の回路について説明する。こ
の回路はリアクトル17と転流コンデンサ18の直列共
振回路を用いて負荷抵抗19に交流電流を流すAC−A
Cコンバータの回路である。接続端子t1〜t4は同じ
符号同士がそれぞれ接続される。サイリスタ5又は20
5がオンの時トランジスタ8からコイル10に電流が流
れ、コイル10に磁気エネルギーが蓄えられる。その
後、サイリスタ5、205どちらもオンでなくなった時
トランジスタ8がターン・オフするので、コイル10を
流れていた電流はトランジスタ12のエミッタ接合、ダ
イオード11及び抵抗9等を経て流れる。この電流はコ
イル10と抵抗9等の時定数で決まる期間の間トランジ
スタ12のベースに流れるので、これに対応した期間ト
ランジスタ13、14がオンとなる。その結果、2つの
サイリスタ16がパルス・トランス15を介してトリガ
ーされる。このトリガー期間はその直列共振回路の半周
期より短く設定され、この共振電流がその半周期の間に
一方のサイリスタ16を流れてから反転する前に、もう
一方のサイリスタ16がオフを回復する様になってい
る。このため、この共振電流は半周期ずつ断続的に流れ
る。サイリスタ5、205のトリガーは従来通り固定さ
れたタイミングで周期的に行っても良い。尚、パルス・
トランス15はできるだけそのコアーに磁気エネルギー
が蓄積されない様に通常の使い方で使われる。また、ダ
イオード120はサージ電圧対策である。
の回路はリアクトル17と転流コンデンサ18の直列共
振回路を用いて負荷抵抗19に交流電流を流すAC−A
Cコンバータの回路である。接続端子t1〜t4は同じ
符号同士がそれぞれ接続される。サイリスタ5又は20
5がオンの時トランジスタ8からコイル10に電流が流
れ、コイル10に磁気エネルギーが蓄えられる。その
後、サイリスタ5、205どちらもオンでなくなった時
トランジスタ8がターン・オフするので、コイル10を
流れていた電流はトランジスタ12のエミッタ接合、ダ
イオード11及び抵抗9等を経て流れる。この電流はコ
イル10と抵抗9等の時定数で決まる期間の間トランジ
スタ12のベースに流れるので、これに対応した期間ト
ランジスタ13、14がオンとなる。その結果、2つの
サイリスタ16がパルス・トランス15を介してトリガ
ーされる。このトリガー期間はその直列共振回路の半周
期より短く設定され、この共振電流がその半周期の間に
一方のサイリスタ16を流れてから反転する前に、もう
一方のサイリスタ16がオフを回復する様になってい
る。このため、この共振電流は半周期ずつ断続的に流れ
る。サイリスタ5、205のトリガーは従来通り固定さ
れたタイミングで周期的に行っても良い。尚、パルス・
トランス15はできるだけそのコアーに磁気エネルギー
が蓄積されない様に通常の使い方で使われる。また、ダ
イオード120はサージ電圧対策である。
【0016】図20の回路について説明する。図20の
回路はサイリスタ5、205、16、216、リアクト
ル17、転流コンデンサ18等で形成されるブリッジ型
直列インバータで、その起動と停止を制御する起動・停
止手段(スイッチ38)を有する。接続端子t5〜t8
はそれぞれ同じ符号同士が接続される。トランジスタ3
5、36がサイリスタ205、216のオン、オフを検
出し、トランジスタ37、213がサイリスタ5、16
のオン、オフを検出する。パルス・トランス39、40
の使い方は通常の使い方と異なり、その各磁束の飽和を
積極的に利用する使い方である。パルス・トランス39
の場合トランジスタ13、14のオン期間中その磁束が
飽和するまで誘起されるその1次、2次電圧がサイリス
タ5、1Gをトリガーする。一方、パルス・トランス4
0の場合トランジスタ213、214のオン期間中に蓄
えられる磁気エネルギーが、サイリスタ205、216
のトリガー・エネルギーとなる。スイッチ38が前記起
動・停止手段である。これがオフのときトランジスタ3
6の出力信号がトランジスタ13のベースに入力される
のをスイッチ38が阻止するので、パルス・トランス3
9はトリガー信号を出力しない。従って、スイッチ38
のオフによってこのブリッジ型インバータは、その動作
を停止したり、動作停止状態を保ったりする。
回路はサイリスタ5、205、16、216、リアクト
ル17、転流コンデンサ18等で形成されるブリッジ型
直列インバータで、その起動と停止を制御する起動・停
止手段(スイッチ38)を有する。接続端子t5〜t8
はそれぞれ同じ符号同士が接続される。トランジスタ3
5、36がサイリスタ205、216のオン、オフを検
出し、トランジスタ37、213がサイリスタ5、16
のオン、オフを検出する。パルス・トランス39、40
の使い方は通常の使い方と異なり、その各磁束の飽和を
積極的に利用する使い方である。パルス・トランス39
の場合トランジスタ13、14のオン期間中その磁束が
飽和するまで誘起されるその1次、2次電圧がサイリス
タ5、1Gをトリガーする。一方、パルス・トランス4
0の場合トランジスタ213、214のオン期間中に蓄
えられる磁気エネルギーが、サイリスタ205、216
のトリガー・エネルギーとなる。スイッチ38が前記起
動・停止手段である。これがオフのときトランジスタ3
6の出力信号がトランジスタ13のベースに入力される
のをスイッチ38が阻止するので、パルス・トランス3
9はトリガー信号を出力しない。従って、スイッチ38
のオフによってこのブリッジ型インバータは、その動作
を停止したり、動作停止状態を保ったりする。
【0017】そして、次の様にして起動される。その起
動時スイッチ38がオンになると、サイリスタ205、
216及びトランジスタ35、36はオフであるから、
トランジスタ13、14がターン・オンする。そして、
パルス・トランス39の磁束が飽和するまでこの1次コ
イルと2次コイルに発生する逆起電力が、サイリスタ
5、16のゲート・カソード間に印加される。このた
め、サイリスタ5、16がターン・オンし、リアクトル
17、転流コンデンサ18、負荷抵抗19の直列共振回
路がその半周期だけ振動する。サイリスタ5又は16の
オン期間中トランジスタ213、214はオンなので、
パルス・トランス40にサイリスタ205、216のト
リガー用に磁気エネルギーが蓄えられる。その後、サイ
リスタ5、16どちらもオンでなくなり、トランジスタ
213、214がターン・オフすると、この磁気エネル
ギーがトリガー電流となってサイリスタ205、216
に与えられる。その結果、サイリスタ205、216が
ターン・オンし、前記直列共振回路が再びその半周期だ
け振動する。一方、サイリスタ205又は216のオン
期間中トランジスタ35、36はオンで、トランジスタ
13、14はオフなので、パルス・トランス39は蓄積
された磁気エネルギーをその1次側のツェナー・ダイオ
ードや抵抗で消費し、放出する。こうして、サイリスタ
5、16の次のトリガーが準備される。その後、サイリ
スタ205、216がどちらもオンでなくなり、トラン
ジスタ36がターン・オフするときスイッチ38がオン
であれば、トランジスタ13、14がターン・オンし、
サイリスタ5、16がトリガーされる。以後同様にこの
インバータは同じことを繰り返すが、この繰返しはスイ
ッチ38がオンである限り続く。尚、パルス・トランス
39、40の使い方は図8のパルス・トランス15のそ
れと違ってその各磁束を積極的に飽和させ、磁気エネル
ギーを蓄積する使い方である。従って、サイリスタ5、
205、16、216それぞれのトリガー期間がその共
振回路の半周期より短くなる様に設定し様とすれば、各
励磁インダクタンスはパルス・トランス15のそれより
小さくなる。それから、抵抗112とコンデンサ113
の直列回路の4組はスナバー回路である。
動時スイッチ38がオンになると、サイリスタ205、
216及びトランジスタ35、36はオフであるから、
トランジスタ13、14がターン・オンする。そして、
パルス・トランス39の磁束が飽和するまでこの1次コ
イルと2次コイルに発生する逆起電力が、サイリスタ
5、16のゲート・カソード間に印加される。このた
め、サイリスタ5、16がターン・オンし、リアクトル
17、転流コンデンサ18、負荷抵抗19の直列共振回
路がその半周期だけ振動する。サイリスタ5又は16の
オン期間中トランジスタ213、214はオンなので、
パルス・トランス40にサイリスタ205、216のト
リガー用に磁気エネルギーが蓄えられる。その後、サイ
リスタ5、16どちらもオンでなくなり、トランジスタ
213、214がターン・オフすると、この磁気エネル
ギーがトリガー電流となってサイリスタ205、216
に与えられる。その結果、サイリスタ205、216が
ターン・オンし、前記直列共振回路が再びその半周期だ
け振動する。一方、サイリスタ205又は216のオン
期間中トランジスタ35、36はオンで、トランジスタ
13、14はオフなので、パルス・トランス39は蓄積
された磁気エネルギーをその1次側のツェナー・ダイオ
ードや抵抗で消費し、放出する。こうして、サイリスタ
5、16の次のトリガーが準備される。その後、サイリ
スタ205、216がどちらもオンでなくなり、トラン
ジスタ36がターン・オフするときスイッチ38がオン
であれば、トランジスタ13、14がターン・オンし、
サイリスタ5、16がトリガーされる。以後同様にこの
インバータは同じことを繰り返すが、この繰返しはスイ
ッチ38がオンである限り続く。尚、パルス・トランス
39、40の使い方は図8のパルス・トランス15のそ
れと違ってその各磁束を積極的に飽和させ、磁気エネル
ギーを蓄積する使い方である。従って、サイリスタ5、
205、16、216それぞれのトリガー期間がその共
振回路の半周期より短くなる様に設定し様とすれば、各
励磁インダクタンスはパルス・トランス15のそれより
小さくなる。それから、抵抗112とコンデンサ113
の直列回路の4組はスナバー回路である。
【0018】図17の回路について説明する。図17の
回路はブリッジ型直列インバータである。サイリスタ5
とトライアック31又はサイリスタ205とトライアッ
ク231のトリガーが別々になっている。トランジスタ
41、42等がサイリスタ5のターン・オンを検出して
トライアック31をトリガーする。そして、トランジス
タ43、44等がサイリスタ205のターン・オンを検
出してトライアック231をトリガーする。また、コン
デンサ46の充電時トランジスタ214がサイリスタ5
をトリガーし、コンデンサ45の放電時トランジスタ1
3、14がサイリスタ205をトリガーする。このイン
バータ全体の動作は次の様になる。その起動と停止は入
力端子t9に入力される起動・停止信号によって行われ
る。その起動時この信号が立ち上がると、サイリスタ2
05、トライアック231及びトランジスタ37、43
はオフだから、トランジスタ47がターン・オンし、コ
ンデンサ46の充電電流がトランジスタ214のベース
に流れる。この充電期間に対応した期間だけトランジス
タ214がサイリスタ5をトリガーし、サイリスタ5に
連係してトライアック31がターン・オンする。その
後、サイリスタ5とトライアック31を流れていた共振
電流が反転して2つの整流器48に流れ始めてすぐにサ
イリスタ5、トライアック31と共にトランジスタ41
がターン・オフする。そうすると、これらのオン期間中
に充電されていたコンデンサ45がトランジスタ13、
14のベース等を介して放電し始める。この放電に対応
した期間トランジスタ13、14がサイリスタ205を
トリガーし、サイリスタ205に連係してトライアック
231がターン・オンする。このため、2つの整流器4
8に流れていた共振電流はサイリスタ205とトライア
ック231を流れ始める。
回路はブリッジ型直列インバータである。サイリスタ5
とトライアック31又はサイリスタ205とトライアッ
ク231のトリガーが別々になっている。トランジスタ
41、42等がサイリスタ5のターン・オンを検出して
トライアック31をトリガーする。そして、トランジス
タ43、44等がサイリスタ205のターン・オンを検
出してトライアック231をトリガーする。また、コン
デンサ46の充電時トランジスタ214がサイリスタ5
をトリガーし、コンデンサ45の放電時トランジスタ1
3、14がサイリスタ205をトリガーする。このイン
バータ全体の動作は次の様になる。その起動と停止は入
力端子t9に入力される起動・停止信号によって行われ
る。その起動時この信号が立ち上がると、サイリスタ2
05、トライアック231及びトランジスタ37、43
はオフだから、トランジスタ47がターン・オンし、コ
ンデンサ46の充電電流がトランジスタ214のベース
に流れる。この充電期間に対応した期間だけトランジス
タ214がサイリスタ5をトリガーし、サイリスタ5に
連係してトライアック31がターン・オンする。その
後、サイリスタ5とトライアック31を流れていた共振
電流が反転して2つの整流器48に流れ始めてすぐにサ
イリスタ5、トライアック31と共にトランジスタ41
がターン・オフする。そうすると、これらのオン期間中
に充電されていたコンデンサ45がトランジスタ13、
14のベース等を介して放電し始める。この放電に対応
した期間トランジスタ13、14がサイリスタ205を
トリガーし、サイリスタ205に連係してトライアック
231がターン・オンする。このため、2つの整流器4
8に流れていた共振電流はサイリスタ205とトライア
ック231を流れ始める。
【0019】さらに、この共振電流が反転して2つの整
流器248に流れ始めると、直ぐにサイリスタ205、
トライアック231と共にトランジスタ43、37がタ
ーン・オフする。この時その起動・停止信号がハイ・レ
ベルであれば、トランジスタ47がターン・オンし、サ
イリスタ205等のオン期間中に放電したコンデンサ4
6がトランジスタ214等を介して充電される。これに
よってトランジスタ214と共にサイリスタ5とトライ
アック31がターン・オンすると、2つの整流器248
に流れていた共振電流はサイリスタ5とトライアック3
1を流れ始める。以後同様にこのインバータは同じ事を
繰り返すが、その繰返しはその起動・停止信号がハイ・
レベルにある限り続く。しかし、サイリスタ205、ト
ライアック231と共にトランジスタ43、37がター
ン・オフする時その起動・停止信号がロー・レベルであ
れば、このインバータは動作を停止する。以上の様にし
て、この実施例では入力端子t9に入力される起動・停
止信号によってその起動と停止が制御される。仮に、入
力端子t9を直流電源220のプラス電源ラインに接続
したままにしておくと、この起動・停止方法を使うこと
はできないけれども、サイリスタ205、トライアック
231両方のターン・オフによってサイリスタ5、トラ
イアック31をトリガーすることができる。つまり、反
対に言えば、抵抗110の一端をそのプラス電源ライン
から切り離して、この一端(すなわち、入力端子t9)
から前記起動・停止信号を入力する様にすれば、起動・
停止手段を簡単に構成することができる、ということで
ある。図20の回路においてもスイッチ38を使わない
この方法が可能である。勿論、この場合、この起動・停
止信号の位相は上記起動・停止信号のそれと反対にな
る。
流器248に流れ始めると、直ぐにサイリスタ205、
トライアック231と共にトランジスタ43、37がタ
ーン・オフする。この時その起動・停止信号がハイ・レ
ベルであれば、トランジスタ47がターン・オンし、サ
イリスタ205等のオン期間中に放電したコンデンサ4
6がトランジスタ214等を介して充電される。これに
よってトランジスタ214と共にサイリスタ5とトライ
アック31がターン・オンすると、2つの整流器248
に流れていた共振電流はサイリスタ5とトライアック3
1を流れ始める。以後同様にこのインバータは同じ事を
繰り返すが、その繰返しはその起動・停止信号がハイ・
レベルにある限り続く。しかし、サイリスタ205、ト
ライアック231と共にトランジスタ43、37がター
ン・オフする時その起動・停止信号がロー・レベルであ
れば、このインバータは動作を停止する。以上の様にし
て、この実施例では入力端子t9に入力される起動・停
止信号によってその起動と停止が制御される。仮に、入
力端子t9を直流電源220のプラス電源ラインに接続
したままにしておくと、この起動・停止方法を使うこと
はできないけれども、サイリスタ205、トライアック
231両方のターン・オフによってサイリスタ5、トラ
イアック31をトリガーすることができる。つまり、反
対に言えば、抵抗110の一端をそのプラス電源ライン
から切り離して、この一端(すなわち、入力端子t9)
から前記起動・停止信号を入力する様にすれば、起動・
停止手段を簡単に構成することができる、ということで
ある。図20の回路においてもスイッチ38を使わない
この方法が可能である。勿論、この場合、この起動・停
止信号の位相は上記起動・停止信号のそれと反対にな
る。
【0020】図10の回路似ついて説明する。両点火コ
イル81と両点火用放電ギャップ82と、電子配電機能
を持つCCDI方式(直列インバータ式)点火回路であ
る。接続端子t10、t11、t37、t38は同じ符
号同士がそれぞれ接続される。切り換えスイッチ95に
よってどちらか一方の点火用放電ギャップ82でスパー
クが発生する。この回路構成は2つの点火回路を1つに
し、その一部を共有する回路構成である。サイリスタ5
が転流コンデンサ18の充電用バルブであり、サイリス
タ205が転流コンデンサ218の充電用バルブであ
り、サイリスタ16がこれらの放電を行う。サイリスタ
5(又は205)のオン期間中これと整流器48の直列
回路が1次コイル81aにとってフライホイール・ダイ
オードの様な役割を果たすので、転流コンデンサ18
(又は218)の電圧は直流電源20の電圧より大きく
ならない。一方、サイリスタ16のオン期間中これと整
流器248の直列回路が1次コイル81aにとってフラ
イホイール・ダイオードの様な役割を果たすので、転流
コンデンサ18(又は218)の電圧はゼロより小さく
ならない。パルス・トランス49とトランジスタ14、
36の作用は図13の回路の場合と同じである。2つの
パルス・トランス49はその1次側のツェナー・ダイオ
ードと抵抗を共有する。そのどちらを動作させるのか、
2つのトランジスタ94と切換えスイッチ95で選択す
る。抵抗65とダイオード120は点火ノイズ等に対す
る対策である。トランジスタ37はサイリスタ5、20
5両方のオン、オフを検出する必要があるので、各オン
・オフ検出用電流がトランジスタ37のベースに流れる
様になっている。サイリスタ5又は205のオン期間中
トランジスタ37がコンデンサ62を充電する。サイリ
スタ5、205がどちらもオンでなくなったときトラン
ジスタ37がターン・オフするので、コンデンサ62の
放電電流がトランジスタ74、29、30を一時的にタ
ーン・オンさせる。これによってサイリスタ16がトリ
ガーされ、ターン・オンする。
イル81と両点火用放電ギャップ82と、電子配電機能
を持つCCDI方式(直列インバータ式)点火回路であ
る。接続端子t10、t11、t37、t38は同じ符
号同士がそれぞれ接続される。切り換えスイッチ95に
よってどちらか一方の点火用放電ギャップ82でスパー
クが発生する。この回路構成は2つの点火回路を1つに
し、その一部を共有する回路構成である。サイリスタ5
が転流コンデンサ18の充電用バルブであり、サイリス
タ205が転流コンデンサ218の充電用バルブであ
り、サイリスタ16がこれらの放電を行う。サイリスタ
5(又は205)のオン期間中これと整流器48の直列
回路が1次コイル81aにとってフライホイール・ダイ
オードの様な役割を果たすので、転流コンデンサ18
(又は218)の電圧は直流電源20の電圧より大きく
ならない。一方、サイリスタ16のオン期間中これと整
流器248の直列回路が1次コイル81aにとってフラ
イホイール・ダイオードの様な役割を果たすので、転流
コンデンサ18(又は218)の電圧はゼロより小さく
ならない。パルス・トランス49とトランジスタ14、
36の作用は図13の回路の場合と同じである。2つの
パルス・トランス49はその1次側のツェナー・ダイオ
ードと抵抗を共有する。そのどちらを動作させるのか、
2つのトランジスタ94と切換えスイッチ95で選択す
る。抵抗65とダイオード120は点火ノイズ等に対す
る対策である。トランジスタ37はサイリスタ5、20
5両方のオン、オフを検出する必要があるので、各オン
・オフ検出用電流がトランジスタ37のベースに流れる
様になっている。サイリスタ5又は205のオン期間中
トランジスタ37がコンデンサ62を充電する。サイリ
スタ5、205がどちらもオンでなくなったときトラン
ジスタ37がターン・オフするので、コンデンサ62の
放電電流がトランジスタ74、29、30を一時的にタ
ーン・オンさせる。これによってサイリスタ16がトリ
ガーされ、ターン・オンする。
【0021】図18の回路について説明する。このブリ
ッジ接続型回路では単安定マルチバイブレータ等がダー
リントン接続のパワー・トランジスタ4組を駆動する。
そのためにトランジスタ236が2組のトランジスタ1
04〜106のオン、オフを検出し、トランジスタ36
が2組のトランジスタ140〜142のオン、オフを検
出する。トランジスタ257、58、59を中心とする
単安定マルチバイブレータが2組のトランジスタ104
〜106を駆動する。この単安定マルチバイブレータで
はトランジスタ257のコレクタから出力する出力電圧
の波形を改善するために、コレクタ接地したトランジス
タ58がコンデンサ60の充電を行う。この充電時トラ
ンジスタ59のベース電流が過大になるのを抵抗61が
防止する。また、トランジスタ257がアース電位より
低いトランジスタ104等を駆動するので、トランジス
タ58のベース等からトランジスタ104のベースへ無
関係な電流が流れるのを防ぐためにダイオード107が
有る。トランジスタ56がこの単安定マルチバイブレー
タをトリガーするためのものである。「入力端子t31
に入力されるその起動・停止信号が立ち下がったとき」
及び「この信号がロー・レベルにある間に2組のトラン
ジスタ140〜142と共にトランジスタ36がターン
・オフしたとき」トランジスタ56が前記単安定マルチ
バイブレータをトリガーする。一方、トランジスタ23
6、97〜99を中心とする回路が2組のトランジスタ
140〜142を駆動する。その動作は次の通りであ
る。トランジスタ104〜106のオン期間中トランジ
スタ236がコンデンサ96を充電する。トランジスタ
104〜106と共にトランジスタ236がターン・オ
フすると、コンデンサ96が放電する。その放電期間に
対応する期間その放電電流がそれまでオンだったトラン
ジスタ97をオフに保つ。その結果、その期間中トラン
ジスタ98、99と共にトランジスタ140〜142の
2組はオンとなる。図18の回路ではトリガー回路はオ
ン・オフ信号発生回路として使われている。
ッジ接続型回路では単安定マルチバイブレータ等がダー
リントン接続のパワー・トランジスタ4組を駆動する。
そのためにトランジスタ236が2組のトランジスタ1
04〜106のオン、オフを検出し、トランジスタ36
が2組のトランジスタ140〜142のオン、オフを検
出する。トランジスタ257、58、59を中心とする
単安定マルチバイブレータが2組のトランジスタ104
〜106を駆動する。この単安定マルチバイブレータで
はトランジスタ257のコレクタから出力する出力電圧
の波形を改善するために、コレクタ接地したトランジス
タ58がコンデンサ60の充電を行う。この充電時トラ
ンジスタ59のベース電流が過大になるのを抵抗61が
防止する。また、トランジスタ257がアース電位より
低いトランジスタ104等を駆動するので、トランジス
タ58のベース等からトランジスタ104のベースへ無
関係な電流が流れるのを防ぐためにダイオード107が
有る。トランジスタ56がこの単安定マルチバイブレー
タをトリガーするためのものである。「入力端子t31
に入力されるその起動・停止信号が立ち下がったとき」
及び「この信号がロー・レベルにある間に2組のトラン
ジスタ140〜142と共にトランジスタ36がターン
・オフしたとき」トランジスタ56が前記単安定マルチ
バイブレータをトリガーする。一方、トランジスタ23
6、97〜99を中心とする回路が2組のトランジスタ
140〜142を駆動する。その動作は次の通りであ
る。トランジスタ104〜106のオン期間中トランジ
スタ236がコンデンサ96を充電する。トランジスタ
104〜106と共にトランジスタ236がターン・オ
フすると、コンデンサ96が放電する。その放電期間に
対応する期間その放電電流がそれまでオンだったトラン
ジスタ97をオフに保つ。その結果、その期間中トラン
ジスタ98、99と共にトランジスタ140〜142の
2組はオンとなる。図18の回路ではトリガー回路はオ
ン・オフ信号発生回路として使われている。
【0022】図19の回路は電源の短絡を防ぐために自
己保持機能と自己消弧機能を持つ可制御バルブSS1〜
SS4を使用したブリッジ型直列インバータである。可
制御バルブSS1を例にとると、トランジスタ400、
403は互いにそのベース電流が他方のコレクタに流れ
るので、可制御バルブSS1は自己保持機能を持つ。ト
ランジスタ400のコレクタ電流の一部をダーリントン
接続のトランジスタ401、402が増幅し、その主電
流を拡大する。トランジスタ401、402の両エミッ
タ接合が定電圧手段の役目を果たすので、トランジスタ
403のベース電流の大きさは飽和する。可制御バルブ
SS1をターン・オフさせたり、強制的にオフに保った
りすることは容易である。それにはトランジスタ400
又は403のベース・エミッタ間を短絡すれば良い。と
ころで、この元の主回路は「可制御バルブSS1〜SS
4、4つの整流器48、リアクトル17、転流コンデン
サ18及び負荷抵抗19」で構成される。
己保持機能と自己消弧機能を持つ可制御バルブSS1〜
SS4を使用したブリッジ型直列インバータである。可
制御バルブSS1を例にとると、トランジスタ400、
403は互いにそのベース電流が他方のコレクタに流れ
るので、可制御バルブSS1は自己保持機能を持つ。ト
ランジスタ400のコレクタ電流の一部をダーリントン
接続のトランジスタ401、402が増幅し、その主電
流を拡大する。トランジスタ401、402の両エミッ
タ接合が定電圧手段の役目を果たすので、トランジスタ
403のベース電流の大きさは飽和する。可制御バルブ
SS1をターン・オフさせたり、強制的にオフに保った
りすることは容易である。それにはトランジスタ400
又は403のベース・エミッタ間を短絡すれば良い。と
ころで、この元の主回路は「可制御バルブSS1〜SS
4、4つの整流器48、リアクトル17、転流コンデン
サ18及び負荷抵抗19」で構成される。
【0023】このインバータの起動時に入力端子t50
に入力される起動・停止信号が立ち下がると、トランジ
スタ414がターン・オンする。そして、コンデンサ4
17の充電電流がトランジスタ415のベース、エミッ
タに流れるので、トランジスタ415が可制御バルブS
S2をトリガーする。可制御バルブSS2がオンのと
き、トランジスタ412が可制御バルブSS4をオフに
保ち、トランジスタ409が可制御バルブSS3をオン
に保つ。このため、この時トランジスタ404が可制御
バルブSS1をオフに保ち、また、トランジスタ408
がコンデンサ416を充電する。つまり、可制御バルブ
SS2がオンである限り、トランジスタ409が可制御
バルブSS3をオンに保つので、トランジスタ408は
可制御バルブSS3のオン・オフ検出からその両方のオ
ン、オフを検出することができる、のである。可制御バ
ルブSS2、SS3がどちらもオンでなくなると、コン
デンサ416の放電電流がトランジスタ407のベー
ス、エミッタに流れるので、トランジスタ406が可制
御バルブSS1をトリガーする。可制御バルブSS1が
オンのとき、トランジスタ410が可制御バルブSS3
をオフに保ち、トランジスタ411が可制御バルブSS
4をオンに保つ。このため、この時トランジスタ405
が可制御バルブSS2をオフに保ち、また、トランジス
タ413がトランジスタ414をオフに保って、コンデ
ンサ417を放電させる。つまり、可制御バルブSS1
がオンである限り、トランジスタ411が可制御バルブ
SS4をオンに保つので、トランジスタ413は可制御
バルブSS4のオン・オフ検出からその両方のオン、オ
フを検出することができる、のである。可制御バルブS
S1、SS4と共にトランジスタ413がターン・オフ
するとき前記起動・停止信号がロー・レベルならば、ト
ランジスタ414がターン・オンし、以後同様に同じ事
が繰り返される。この繰返しは前記起動・停止信号がロ
ー・レベルにある限り続く。しかし、そのターン・オフ
のとき前記起動・停止信号がハイ・レベルならば、トラ
ンジスタ414はオフのままで、このインバータの動作
は停止する。
に入力される起動・停止信号が立ち下がると、トランジ
スタ414がターン・オンする。そして、コンデンサ4
17の充電電流がトランジスタ415のベース、エミッ
タに流れるので、トランジスタ415が可制御バルブS
S2をトリガーする。可制御バルブSS2がオンのと
き、トランジスタ412が可制御バルブSS4をオフに
保ち、トランジスタ409が可制御バルブSS3をオン
に保つ。このため、この時トランジスタ404が可制御
バルブSS1をオフに保ち、また、トランジスタ408
がコンデンサ416を充電する。つまり、可制御バルブ
SS2がオンである限り、トランジスタ409が可制御
バルブSS3をオンに保つので、トランジスタ408は
可制御バルブSS3のオン・オフ検出からその両方のオ
ン、オフを検出することができる、のである。可制御バ
ルブSS2、SS3がどちらもオンでなくなると、コン
デンサ416の放電電流がトランジスタ407のベー
ス、エミッタに流れるので、トランジスタ406が可制
御バルブSS1をトリガーする。可制御バルブSS1が
オンのとき、トランジスタ410が可制御バルブSS3
をオフに保ち、トランジスタ411が可制御バルブSS
4をオンに保つ。このため、この時トランジスタ405
が可制御バルブSS2をオフに保ち、また、トランジス
タ413がトランジスタ414をオフに保って、コンデ
ンサ417を放電させる。つまり、可制御バルブSS1
がオンである限り、トランジスタ411が可制御バルブ
SS4をオンに保つので、トランジスタ413は可制御
バルブSS4のオン・オフ検出からその両方のオン、オ
フを検出することができる、のである。可制御バルブS
S1、SS4と共にトランジスタ413がターン・オフ
するとき前記起動・停止信号がロー・レベルならば、ト
ランジスタ414がターン・オンし、以後同様に同じ事
が繰り返される。この繰返しは前記起動・停止信号がロ
ー・レベルにある限り続く。しかし、そのターン・オフ
のとき前記起動・停止信号がハイ・レベルならば、トラ
ンジスタ414はオフのままで、このインバータの動作
は停止する。
【0024】
【関 連 特 許】 a)特開昭62−5019号 b)特願昭61−013938号 c)特願昭61−197349号 d)特願昭62−005027号 e)PCT/JP87/00053号 f)特願昭62−120234号 g)特願昭62−170898号 h)PCT/JP87/00595号 i)PCT/JP87/00612号
【図1】本発明の1実施例を示す回路図である。
【図2】従来のトリガー回路を示す回路図である。
【図3〜図7】各図は本発明の実施例を1つずつ示す回
路図である。
路図である。
【図8】本発明の1実施例を用いたAC−ACコンバー
タ回路を示す回路図である。
タ回路を示す回路図である。
【図9】本発明の1実施例を示す回路図である。
【図10】本発明の1実施例を用いた点火回路を示す回
路図である。
路図である。
【図11】本発明の1実施例を示す回路図である。
【図12〜図13】両図は本発明の1実施例を用いたイ
ンバータ回路を示す回路図である。
ンバータ回路を示す回路図である。
【図14】本発明の1実施例を用いた点火回路を示す回
路図である。
路図である。
【図15】可制御バルブの1例を示す回路図である。
【図16】本発明の1実施例を用いた点火回路を示す回
路図である。
路図である。
【図17】第17図は本発明の1実施例を用いたインバ
ータ回路を示す回路図である。
ータ回路を示す回路図である。
【図18】本発明を利用して改善できるインバータ回路
の1例を示す回路図である。
の1例を示す回路図である。
【図19〜図20】各図は本発明の実施例を用いたイン
バータ回路を1つずつ示す回路図である。
バータ回路を1つずつ示す回路図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スイッチング手段の駆動回
路
路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】第1〜第4発明はスイッチング手段の駆動
回路に関する。各スイッチング手段はその他に例えばト
リガー回路又はオン・オフ信号発生回路として使用され
る。各発明の特徴は、例えば、その駆動用直流電源の電
圧方向がそのスイッチング手段の駆動信号入力用に対を
成す制御端子(例:ベース端子)と主端子(例:エミッ
タ端子)の間にとって逆バイアス方向であるため、その
駆動用直流電源は単独ではそのスイッチング手段をオン
駆動できないので、万が一、その駆動回路が故障しても
安全な方向に故障するフェイル・セーフ機能を持つこと
である。
回路に関する。各スイッチング手段はその他に例えばト
リガー回路又はオン・オフ信号発生回路として使用され
る。各発明の特徴は、例えば、その駆動用直流電源の電
圧方向がそのスイッチング手段の駆動信号入力用に対を
成す制御端子(例:ベース端子)と主端子(例:エミッ
タ端子)の間にとって逆バイアス方向であるため、その
駆動用直流電源は単独ではそのスイッチング手段をオン
駆動できないので、万が一、その駆動回路が故障しても
安全な方向に故障するフェイル・セーフ機能を持つこと
である。
【0002】そのために、第1、第2発明はオン駆動用
エネルギー蓄積手段としてキャパシタンス手段を使用
し、第3、第4発明はオン駆動用エネルギー蓄積手段と
してインダクタンス手段を使用している。また、第2、
第4発明の場合そのスイッチング手段のオフ駆動時その
駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の間に逆バ
イアス電圧を印加してそのオフ状態を安定化させること
ができる。このため、各発明は単安定マルチバイブレー
タや電力変換回路、さらにこの電力変換回路を応用した
装置、例えば、内燃機関用点火装置を含む点火装置、高
電圧発生装置、オゾナイザー、放電灯点灯装置、誘導加
熱装置などに利用される。
エネルギー蓄積手段としてキャパシタンス手段を使用
し、第3、第4発明はオン駆動用エネルギー蓄積手段と
してインダクタンス手段を使用している。また、第2、
第4発明の場合そのスイッチング手段のオフ駆動時その
駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の間に逆バ
イアス電圧を印加してそのオフ状態を安定化させること
ができる。このため、各発明は単安定マルチバイブレー
タや電力変換回路、さらにこの電力変換回路を応用した
装置、例えば、内燃機関用点火装置を含む点火装置、高
電圧発生装置、オゾナイザー、放電灯点灯装置、誘導加
熱装置などに利用される。
【0003】
【背景技術】オン駆動用エネルギー蓄積手段としてコン
デンサを用いた従来のスイッチング手段の駆動回路の1
例を図2に示す。 『参考:米国特許4125814号、特開昭54−13
2727号(図2)』 図2の回路では主回路の主直流電源が駆動用直流電源を
兼ねるが、その回路動作は次の通りである。インバータ
330の出力がオンのとき、+Vの電源線からダイオー
ド336、抵抗333、コンデンサ305、両ダイオー
ド306及び抵抗335を経てインバータ330へコン
デンサ305の充電電流が流れ、オン駆動用のコンデン
サ305が充電される。同時にダーリントン接続のトラ
ンジスタ331がオフ駆動され、ダーリントン接続のト
ランジスタ332がオン駆動される。一方、インバータ
330がオフのとき、コンデンサ305が抵抗334を
介してトランジスタ331をベース順バイアスしてオン
駆動し、同時にトランジスタ332がオフ駆動される。
デンサを用いた従来のスイッチング手段の駆動回路の1
例を図2に示す。 『参考:米国特許4125814号、特開昭54−13
2727号(図2)』 図2の回路では主回路の主直流電源が駆動用直流電源を
兼ねるが、その回路動作は次の通りである。インバータ
330の出力がオンのとき、+Vの電源線からダイオー
ド336、抵抗333、コンデンサ305、両ダイオー
ド306及び抵抗335を経てインバータ330へコン
デンサ305の充電電流が流れ、オン駆動用のコンデン
サ305が充電される。同時にダーリントン接続のトラ
ンジスタ331がオフ駆動され、ダーリントン接続のト
ランジスタ332がオン駆動される。一方、インバータ
330がオフのとき、コンデンサ305が抵抗334を
介してトランジスタ331をベース順バイアスしてオン
駆動し、同時にトランジスタ332がオフ駆動される。
【0004】図2の回路においてトランジスタ331側
の駆動回路を簡単化した基本回路を図3に示す。ここ
で、「スイッチ302」もしくは「スイッチ302を駆
動する駆動手段(図示せず。)」が故障した場合を考え
てみる。もし、図3の回路でスイッチ302又はその駆
動手段が故障してスイッチ302がオンしっ放しになっ
ても、トランジスタ307はオフしっ放しになるので、
これと言った問題は生じない。
の駆動回路を簡単化した基本回路を図3に示す。ここ
で、「スイッチ302」もしくは「スイッチ302を駆
動する駆動手段(図示せず。)」が故障した場合を考え
てみる。もし、図3の回路でスイッチ302又はその駆
動手段が故障してスイッチ302がオンしっ放しになっ
ても、トランジスタ307はオフしっ放しになるので、
これと言った問題は生じない。
【0005】しかしながら、図3の回路でスイッチ30
2又はその駆動手段が故障してスイッチ302が始めか
らオフしっ放しになると、オン駆動用のコンデンサ30
5の電圧が始めゼロであっても、直流電源301がダイ
オード336、抵抗333、コンデンサ305及び「エ
ミッタとマイナス電源線の間に接続される負荷(図示せ
ず。)」を介してある程度コンデンサ305を充電した
後、直流電源301がダイオード336、抵抗333、
334、トランジスタ307のベース・エミッタ間およ
び前記負荷を介してトランジスタ307にベース電流と
ベース電圧を供給し続ける。その結果、トランジスタ3
07は不完全ながらオン駆動されてしまうので、「電源
短絡の恐れ」あるいは「流れっ放しのコレクタ電流によ
るエネルギーの浪費」あるいは「流れっ放しのコレクタ
電流によるトランジスタ307の過熱または接続負荷
(図示せず)の過熱」の問題が生じる。
2又はその駆動手段が故障してスイッチ302が始めか
らオフしっ放しになると、オン駆動用のコンデンサ30
5の電圧が始めゼロであっても、直流電源301がダイ
オード336、抵抗333、コンデンサ305及び「エ
ミッタとマイナス電源線の間に接続される負荷(図示せ
ず。)」を介してある程度コンデンサ305を充電した
後、直流電源301がダイオード336、抵抗333、
334、トランジスタ307のベース・エミッタ間およ
び前記負荷を介してトランジスタ307にベース電流と
ベース電圧を供給し続ける。その結果、トランジスタ3
07は不完全ながらオン駆動されてしまうので、「電源
短絡の恐れ」あるいは「流れっ放しのコレクタ電流によ
るエネルギーの浪費」あるいは「流れっ放しのコレクタ
電流によるトランジスタ307の過熱または接続負荷
(図示せず)の過熱」の問題が生じる。
【0006】尚、「電源短絡の恐れ」は例えば図2の回
路に戻って故障でトランジスタ331が不完全ながらオ
ン駆動されているときにトランジスタ332がオン駆動
される様な場合である。また、「コレクタ電流によるト
ランジスタ307の過熱」は特に不完全なオン駆動によ
るトランジスタ307のオン電圧(電圧降下)の増加に
よって引き起こされる。さらに、故障には半田付け不良
などによってスイッチ302が結線不良となり、スイッ
チ302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故
障も有る。
路に戻って故障でトランジスタ331が不完全ながらオ
ン駆動されているときにトランジスタ332がオン駆動
される様な場合である。また、「コレクタ電流によるト
ランジスタ307の過熱」は特に不完全なオン駆動によ
るトランジスタ307のオン電圧(電圧降下)の増加に
よって引き起こされる。さらに、故障には半田付け不良
などによってスイッチ302が結線不良となり、スイッ
チ302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故
障も有る。
【0007】従って、故障しても安全な方向に故障する
フェイル・セーフの面からすると、図3の回路でスイッ
チ302(駆動制御用スイッチング手段)又はその駆動
手段が故障する等してスイッチ302が「オンしっ放し
になっても」又は「オフしっ放しになっても」トランジ
スタ307(被駆動スイッチング手段)がオン駆動され
ない方が安全な故障である。つまり、『駆動制御用スイ
ッチング手段などが故障する等した場合に被駆動スイッ
チング手段がオン駆動されないフェイル・セーフ機能を
持つことが望まれる』のである。(第1の問題点)
フェイル・セーフの面からすると、図3の回路でスイッ
チ302(駆動制御用スイッチング手段)又はその駆動
手段が故障する等してスイッチ302が「オンしっ放し
になっても」又は「オフしっ放しになっても」トランジ
スタ307(被駆動スイッチング手段)がオン駆動され
ない方が安全な故障である。つまり、『駆動制御用スイ
ッチング手段などが故障する等した場合に被駆動スイッ
チング手段がオン駆動されないフェイル・セーフ機能を
持つことが望まれる』のである。(第1の問題点)
【0008】それから、図3の回路ではスイッチ302
のオン期間中コンデンサ305の充電電流がダイオード
306を流れて電圧降下(順電圧)を生じている間、ト
ランジスタ307にはベース逆バイアス電圧が供給さ
れ、そのオフ状態が安定化する。けれども、コンデンサ
305の充電が完了すると、トランジスタ307にベー
ス逆バイアス電圧を供給することはできない。これを解
決するには、図4の回路の様に抵抗338をコンデンサ
305に並列接続して、抵抗338の電流でダイオード
306に電圧降下を生じさせる様にすれば良い。
のオン期間中コンデンサ305の充電電流がダイオード
306を流れて電圧降下(順電圧)を生じている間、ト
ランジスタ307にはベース逆バイアス電圧が供給さ
れ、そのオフ状態が安定化する。けれども、コンデンサ
305の充電が完了すると、トランジスタ307にベー
ス逆バイアス電圧を供給することはできない。これを解
決するには、図4の回路の様に抵抗338をコンデンサ
305に並列接続して、抵抗338の電流でダイオード
306に電圧降下を生じさせる様にすれば良い。
【0009】しかしながら、図4の回路に示す様にトラ
ンジスタ337が接続され、図2の回路と同様にスイッ
チ302とトランジスタ337が同時にオン駆動される
場合、コンデンサ305の充電電流も抵抗338の電流
もトランジスタ337の方へ流れてしまい、ダイオード
306に電圧降下は生じず、トランジスタ307にベー
ス逆バイアス電圧を供給することはできない。また、ト
ランジスタ337が接続されていなくても、接続される
負荷によってはこれと同様な事が起きる。
ンジスタ337が接続され、図2の回路と同様にスイッ
チ302とトランジスタ337が同時にオン駆動される
場合、コンデンサ305の充電電流も抵抗338の電流
もトランジスタ337の方へ流れてしまい、ダイオード
306に電圧降下は生じず、トランジスタ307にベー
ス逆バイアス電圧を供給することはできない。また、ト
ランジスタ337が接続されていなくても、接続される
負荷によってはこれと同様な事が起きる。
【0010】従って、トランジスタ307のオフ駆動時
にそのオフ状態を安定化させるために、そのベース・エ
ミッタ間に逆バイアス電圧を印加することが望まれる。
つまり、『被駆動スイッチング手段をオフ駆動すると
き、その駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の
間に逆バイアス電圧を印加できることが望まれる』ので
ある。(第2の問題点)
にそのオフ状態を安定化させるために、そのベース・エ
ミッタ間に逆バイアス電圧を印加することが望まれる。
つまり、『被駆動スイッチング手段をオフ駆動すると
き、その駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の
間に逆バイアス電圧を印加できることが望まれる』ので
ある。(第2の問題点)
【0011】そこで、第1発明の目的は、オン駆動用エ
ネルギー蓄積手段としてキャパシタンス手段を用いて
『駆動制御用スイッチング手段などが故障する等した場
合に被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイ
ル・セーフ機能を持つ』スイッチング手段の駆動回路を
提供することを目的としている。(第1発明の目的)
ネルギー蓄積手段としてキャパシタンス手段を用いて
『駆動制御用スイッチング手段などが故障する等した場
合に被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイ
ル・セーフ機能を持つ』スイッチング手段の駆動回路を
提供することを目的としている。(第1発明の目的)
【0012】また、第2発明の目的は、オン駆動用エネ
ルギー蓄積手段としてキャパシタンス手段を用いて『駆
動制御用スイッチング手段などが故障する等した場合に
被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイル・
セーフ機能を持ち』、『被駆動スイッチング手段をオフ
駆動するとき、その駆動信号入力用に対を成す制御端子
と主端子の間に逆バイアス電圧を印加することができ
る』スイッチング手段の駆動回路を提供することを目的
としている。(第2発明の目的)
ルギー蓄積手段としてキャパシタンス手段を用いて『駆
動制御用スイッチング手段などが故障する等した場合に
被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイル・
セーフ機能を持ち』、『被駆動スイッチング手段をオフ
駆動するとき、その駆動信号入力用に対を成す制御端子
と主端子の間に逆バイアス電圧を印加することができ
る』スイッチング手段の駆動回路を提供することを目的
としている。(第2発明の目的)
【0013】そこで、第3発明の目的は、オン駆動用エ
ネルギー蓄積手段としてインダクタンス手段を用いて
『駆動制御用スイッチング手段などが故障する等した場
合に被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイ
ル・セーフ機能を持つ』スイッチング手段の駆動回路を
提供することを目的としている。(第3発明の目的)
ネルギー蓄積手段としてインダクタンス手段を用いて
『駆動制御用スイッチング手段などが故障する等した場
合に被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイ
ル・セーフ機能を持つ』スイッチング手段の駆動回路を
提供することを目的としている。(第3発明の目的)
【0014】また、第4発明の目的は、オン駆動用エネ
ルギー蓄積手段としてインダクタンス手段を用いて『駆
動制御用スイッチング手段などが故障する等した場合に
被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイル・
セーフ機能を持ち』、『被駆動スイッチング手段をオフ
駆動するとき、その駆動信号入力用に対を成す制御端子
と主端子の間に逆バイアス電圧を印加することができ
る』スイッチング手段の駆動回路を提供することを目的
としている。(第4発明の目的)
ルギー蓄積手段としてインダクタンス手段を用いて『駆
動制御用スイッチング手段などが故障する等した場合に
被駆動スイッチング手段がオン駆動されないフェイル・
セーフ機能を持ち』、『被駆動スイッチング手段をオフ
駆動するとき、その駆動信号入力用に対を成す制御端子
と主端子の間に逆バイアス電圧を印加することができ
る』スイッチング手段の駆動回路を提供することを目的
としている。(第4発明の目的)
【0015】
【第1発明の開示】即ち、第1発明は、直流電圧を供給
する直流電源手段と、第1のスイッチング手段と、第2
のスイッチング手段と、キャパシタンス手段と、前記第
2のスイッチング手段の駆動信号入力用に対を成す制御
端子と主端子の間に接続され、その逆バイアス方向の電
流を通す通流手段と、前記第1のスイッチング手段がオ
ンのとき前記直流電源手段、前記第1のスイッチング手
段、前記キャパシタンス手段および前記通流手段と共に
第1の環路を形成する第1の電流制限手段と、前記第1
のスイッチング手段がオフのとき前記キャパシタンス手
段がその蓄積エネルギーによって前記制御端子・前記主
端子間を順バイアスする第2の環路を前記キャパシタン
ス手段と前記制御端子・前記主端子間部分と共に形成す
る第2の電流制限手段、を有するスイッチング手段の駆
動回路である。
する直流電源手段と、第1のスイッチング手段と、第2
のスイッチング手段と、キャパシタンス手段と、前記第
2のスイッチング手段の駆動信号入力用に対を成す制御
端子と主端子の間に接続され、その逆バイアス方向の電
流を通す通流手段と、前記第1のスイッチング手段がオ
ンのとき前記直流電源手段、前記第1のスイッチング手
段、前記キャパシタンス手段および前記通流手段と共に
第1の環路を形成する第1の電流制限手段と、前記第1
のスイッチング手段がオフのとき前記キャパシタンス手
段がその蓄積エネルギーによって前記制御端子・前記主
端子間を順バイアスする第2の環路を前記キャパシタン
ス手段と前記制御端子・前記主端子間部分と共に形成す
る第2の電流制限手段、を有するスイッチング手段の駆
動回路である。
【0016】このことによって、前記第1のスイッチン
グ手段(駆動制御用スイッチング手段)がオンのとき、
前記直流電源手段が前記第1のスイッチング手段、前記
通流手段および前記第1の電流制限手段を介してオン駆
動用の前記キャパシタンス手段を充電する。そして、前
記第1のスイッチング手段がオフのとき、前記キャパシ
タンス手段が前記第2の電流制限手段を介して前記制御
端子・前記主端子間を順バイアスして前記第2のスイッ
チング手段(被駆動スイッチング手段)をオン駆動す
る。
グ手段(駆動制御用スイッチング手段)がオンのとき、
前記直流電源手段が前記第1のスイッチング手段、前記
通流手段および前記第1の電流制限手段を介してオン駆
動用の前記キャパシタンス手段を充電する。そして、前
記第1のスイッチング手段がオフのとき、前記キャパシ
タンス手段が前記第2の電流制限手段を介して前記制御
端子・前記主端子間を順バイアスして前記第2のスイッ
チング手段(被駆動スイッチング手段)をオン駆動す
る。
【0017】この構成だと、前記通流手段は前記制御端
子・前記主端子間の逆バイアス方向の電流を通す様に前
記直流電源手段などと接続されているため、前記直流電
源手段の電圧方向は前記制御端子・前記主端子間にとっ
て逆バイアス方向となり、前記直流電源手段は単独では
前記第2のスイッチング手段をオン駆動することはでき
ない。前記第2のスイッチング手段をオン駆動できるの
はエネルギーを蓄積した前記キャパシタンス手段だけで
ある。しかも、前記キャパシタンス手段が前記第2のス
イッチング手段をオン駆動するには、前記第1のスイッ
チング手段がオンで前記キャパシタンス手段が充電され
た後、前記第1のスイッチング手段がオフで前記キャパ
シタンス手段が放電するときに限られている。つまり、
前記第2のスイッチング手段のオン駆動には前記第1の
スイッチング手段のオン動作とオフ動作の両方が必要で
ある。
子・前記主端子間の逆バイアス方向の電流を通す様に前
記直流電源手段などと接続されているため、前記直流電
源手段の電圧方向は前記制御端子・前記主端子間にとっ
て逆バイアス方向となり、前記直流電源手段は単独では
前記第2のスイッチング手段をオン駆動することはでき
ない。前記第2のスイッチング手段をオン駆動できるの
はエネルギーを蓄積した前記キャパシタンス手段だけで
ある。しかも、前記キャパシタンス手段が前記第2のス
イッチング手段をオン駆動するには、前記第1のスイッ
チング手段がオンで前記キャパシタンス手段が充電され
た後、前記第1のスイッチング手段がオフで前記キャパ
シタンス手段が放電するときに限られている。つまり、
前記第2のスイッチング手段のオン駆動には前記第1の
スイッチング手段のオン動作とオフ動作の両方が必要で
ある。
【0018】従って、前記第1のスイッチング手段など
が故障する等して前記第1のスイッチング手段が「オン
しっ放しになると」あるいは「始めからオフしっ放しに
なると」前記第2のスイッチング手段はオン駆動されな
い。すなわち、『駆動制御用スイッチング手段(前記第
1のスイッチング手段)などが故障する等した場合に被
駆動スイッチング手段(前記第2のスイッチング手段)
がオン駆動されない』という効果(フェイル・セーフ機
能)を第1発明は持つ。(第1発明の効果)
が故障する等して前記第1のスイッチング手段が「オン
しっ放しになると」あるいは「始めからオフしっ放しに
なると」前記第2のスイッチング手段はオン駆動されな
い。すなわち、『駆動制御用スイッチング手段(前記第
1のスイッチング手段)などが故障する等した場合に被
駆動スイッチング手段(前記第2のスイッチング手段)
がオン駆動されない』という効果(フェイル・セーフ機
能)を第1発明は持つ。(第1発明の効果)
【0019】
【第2発明の開示】また、第2発明は、第1発明のスイ
ッチング手段の駆動回路において、前記第2のスイッチ
ング手段が自己ターン・オフ機能を持ち、前記通流手段
が電圧降下手段であり、前記第1のスイッチング手段が
オンのとき前記直流電源手段、前記第1のスイッチング
手段および前記電圧降下手段と共に第3の環路を形成す
る第3の電流制限手段を有するスイッチング手段の駆動
回路である。
ッチング手段の駆動回路において、前記第2のスイッチ
ング手段が自己ターン・オフ機能を持ち、前記通流手段
が電圧降下手段であり、前記第1のスイッチング手段が
オンのとき前記直流電源手段、前記第1のスイッチング
手段および前記電圧降下手段と共に第3の環路を形成す
る第3の電流制限手段を有するスイッチング手段の駆動
回路である。
【0020】このことによって、前記第1のスイッチン
グ手段がオンのとき、前記直流電源手段が前記キャパシ
タンス手段を充電すると同時に前記直流電源手段が前記
第1のスイッチング手段と前記第3の電流制限手段を介
して前記電圧降下手段に電流を流して電圧降下を生じる
ので、この電圧降下が前記制御端子・前記主端子間に対
して逆バイアス電圧として供給される。従って、先程の
第1発明の効果と共に『被駆動スイッチング手段(前記
第2のスイッチング手段)をオフ駆動するとき、その駆
動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の間に逆バイ
アス電圧を印加することができる』という効果を第2発
明は持つ。(第2発明の効果)
グ手段がオンのとき、前記直流電源手段が前記キャパシ
タンス手段を充電すると同時に前記直流電源手段が前記
第1のスイッチング手段と前記第3の電流制限手段を介
して前記電圧降下手段に電流を流して電圧降下を生じる
ので、この電圧降下が前記制御端子・前記主端子間に対
して逆バイアス電圧として供給される。従って、先程の
第1発明の効果と共に『被駆動スイッチング手段(前記
第2のスイッチング手段)をオフ駆動するとき、その駆
動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の間に逆バイ
アス電圧を印加することができる』という効果を第2発
明は持つ。(第2発明の効果)
【0021】
【第3発明の開示】さらに、第3発明は、直流電圧を供
給する直流電源手段と、第1のスイッチング手段と、イ
ンダクタンス手段と、前記第1のスイッチング手段がオ
ンのとき前記直流電源手段、前記第1のスイッチング手
段および前記インダクタンス手段と共に第1の環路を形
成する第1の電流制限手段と、その駆動信号入力用に対
を成す制御端子と主端子の間に順バイアス方向の電流を
通す電圧降下手段を持ち、前記第1のスイッチング手段
がオフのとき前記インダクタンス手段がその蓄積エネル
ギーによってその制御端子・主端子間を順バイアスする
様に前記制御端子・主端子間に前記インダクタンス手段
が接続される第2のスイッチング手段、を有するスイッ
チング手段の駆動回路である。
給する直流電源手段と、第1のスイッチング手段と、イ
ンダクタンス手段と、前記第1のスイッチング手段がオ
ンのとき前記直流電源手段、前記第1のスイッチング手
段および前記インダクタンス手段と共に第1の環路を形
成する第1の電流制限手段と、その駆動信号入力用に対
を成す制御端子と主端子の間に順バイアス方向の電流を
通す電圧降下手段を持ち、前記第1のスイッチング手段
がオフのとき前記インダクタンス手段がその蓄積エネル
ギーによってその制御端子・主端子間を順バイアスする
様に前記制御端子・主端子間に前記インダクタンス手段
が接続される第2のスイッチング手段、を有するスイッ
チング手段の駆動回路である。
【0022】このことによって、前記第1のスイッチン
グ手段(駆動制御用スイッチング手段)がオンのとき、
前記直流電源手段が前記第1のスイッチング手段と前記
第1の電流制限手段を介してオン駆動用の前記インダク
タンス手段を励磁する。そして、前記第1のスイッチン
グ手段がオフのとき、前記インダクタンス手段の電流は
前記電圧降下手段を流れて電圧降下(順バイアス電圧)
を生じ、前記制御端子・主端子間を順バイアスして前記
第2のスイッチング手段(被駆動スイッチング手段)を
オン駆動する。
グ手段(駆動制御用スイッチング手段)がオンのとき、
前記直流電源手段が前記第1のスイッチング手段と前記
第1の電流制限手段を介してオン駆動用の前記インダク
タンス手段を励磁する。そして、前記第1のスイッチン
グ手段がオフのとき、前記インダクタンス手段の電流は
前記電圧降下手段を流れて電圧降下(順バイアス電圧)
を生じ、前記制御端子・主端子間を順バイアスして前記
第2のスイッチング手段(被駆動スイッチング手段)を
オン駆動する。
【0023】この構成だと、「前記直流電源手段が前記
インダクタンス手段を励磁するとき前記インダクタンス
手段が発生する逆起電力」が前記制御端子・前記主端子
間にとって逆バイアス電圧方向になる様に前記インダク
タンス手段は前記制御端子・前記主端子間に接続されて
いるため、前記直流電源手段の電圧方向は前記制御端子
・前記主端子間にとって逆バイアス方向となり、前記直
流電源手段は単独では前記第2のスイッチング手段をオ
ン駆動することはできない。前記第2のスイッチング手
段をオン駆動できるのはエネルギーを蓄積した前記イン
ダクタンス手段だけである。しかも、前記インダクタン
ス手段が前記第2のスイッチング手段をオン駆動するに
は、前記第1のスイッチング手段がオンで前記インダク
タンス手段が励磁された後、前記第1のスイッチング手
段がオフで前記インダクタンス手段がその蓄積エネルギ
ーを電流の形で放出するときに限られている。つまり、
前記第2のスイッチング手段のオン駆動には前記第1の
スイッチング手段のオン動作とオフ動作の両方が必要で
ある。
インダクタンス手段を励磁するとき前記インダクタンス
手段が発生する逆起電力」が前記制御端子・前記主端子
間にとって逆バイアス電圧方向になる様に前記インダク
タンス手段は前記制御端子・前記主端子間に接続されて
いるため、前記直流電源手段の電圧方向は前記制御端子
・前記主端子間にとって逆バイアス方向となり、前記直
流電源手段は単独では前記第2のスイッチング手段をオ
ン駆動することはできない。前記第2のスイッチング手
段をオン駆動できるのはエネルギーを蓄積した前記イン
ダクタンス手段だけである。しかも、前記インダクタン
ス手段が前記第2のスイッチング手段をオン駆動するに
は、前記第1のスイッチング手段がオンで前記インダク
タンス手段が励磁された後、前記第1のスイッチング手
段がオフで前記インダクタンス手段がその蓄積エネルギ
ーを電流の形で放出するときに限られている。つまり、
前記第2のスイッチング手段のオン駆動には前記第1の
スイッチング手段のオン動作とオフ動作の両方が必要で
ある。
【0024】従って、前記第1のスイッチング手段など
が故障する等して前記第1のスイッチング手段が「オン
しっ放しになると」あるいは「始めからオフしっ放しに
なると」前記第2のスイッチング手段はオン駆動されな
い。すなわち、『駆動制御用スイッチング手段(前記第
1のスイッチング手段)などが故障する等した場合に被
駆動スイッチング手段(前記第2のスイッチング手段)
がオン駆動されない』という効果(フェイル セーフ機
能)を第3発明は持つ。
(第3発明の効果)
が故障する等して前記第1のスイッチング手段が「オン
しっ放しになると」あるいは「始めからオフしっ放しに
なると」前記第2のスイッチング手段はオン駆動されな
い。すなわち、『駆動制御用スイッチング手段(前記第
1のスイッチング手段)などが故障する等した場合に被
駆動スイッチング手段(前記第2のスイッチング手段)
がオン駆動されない』という効果(フェイル セーフ機
能)を第3発明は持つ。
(第3発明の効果)
【0025】
【第4発明の開示】それから、第4発明は、第3発明の
スイッチング手段の駆動回路において、前記第2のスイ
ッチング手段が自己ターン・オフ機能を持ち、前記第1
のスイッチング手段がオンのとき前記制御端子・主端子
間が逆バイアスされる様に前記直流電源手段、前記第1
のスイッチング手段および前記制御端子・主端子間の部
分と共に第2の環路を形成する第2の電流制限手段を有
するスイッチング手段の駆動回路である。
スイッチング手段の駆動回路において、前記第2のスイ
ッチング手段が自己ターン・オフ機能を持ち、前記第1
のスイッチング手段がオンのとき前記制御端子・主端子
間が逆バイアスされる様に前記直流電源手段、前記第1
のスイッチング手段および前記制御端子・主端子間の部
分と共に第2の環路を形成する第2の電流制限手段を有
するスイッチング手段の駆動回路である。
【0026】このことによって、前記第1のスイッチン
グ手段がオンのとき、前記直流電源手段が前記インダク
タンス手段を励磁すると同時に前記直流電源手段が前記
第1のスイッチング手段と前記第2の電流制限手段を介
して前記制御端子・主端子間を逆バイアスする。従っ
て、先程の第3発明の効果と共に『被駆動スイッチング
手段(前記第2のスイッチング手段)をオフ駆動すると
き、その駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の
間に逆バイアス電圧を印加することができる』という効
果を第4発明は持つ。(第4発明の効果)
グ手段がオンのとき、前記直流電源手段が前記インダク
タンス手段を励磁すると同時に前記直流電源手段が前記
第1のスイッチング手段と前記第2の電流制限手段を介
して前記制御端子・主端子間を逆バイアスする。従っ
て、先程の第3発明の効果と共に『被駆動スイッチング
手段(前記第2のスイッチング手段)をオフ駆動すると
き、その駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の
間に逆バイアス電圧を印加することができる』という効
果を第4発明は持つ。(第4発明の効果)
【0027】
【各発明を実施するための最良の形態】各発明をより詳
細に説明するために以下添付図面に従ってこれらを説明
する。図1に示す第1発明の実施例では以下の通りそれ
ぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)トランジスタ307が前述した第2のスイッチング
手段に。 d)コンデンサ305が前述したキャパシタンス手段
に。 e)トランジスタ307のベース端子とエミッタ端子が
前述した制御端子と主端子に。 f)「ダイオード306と抵抗309の並列回路」が前
述した通流手段に。 g)抵抗303が前述した第1の電流制限手段に。 h)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗303、コンデンサ3
05及び『ダイオード306と抵抗309の並列回路』
を含む環路」が前述した第1の環路に。 i)抵抗304が前述した第2の電流制限手段に。 j)「コンデンサ305、抵抗304及びトランジスタ
307のエミッタ接合(ベース・エミッタ間PN接合)
を含む環路」が前述した第2の環路に。
細に説明するために以下添付図面に従ってこれらを説明
する。図1に示す第1発明の実施例では以下の通りそれ
ぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)トランジスタ307が前述した第2のスイッチング
手段に。 d)コンデンサ305が前述したキャパシタンス手段
に。 e)トランジスタ307のベース端子とエミッタ端子が
前述した制御端子と主端子に。 f)「ダイオード306と抵抗309の並列回路」が前
述した通流手段に。 g)抵抗303が前述した第1の電流制限手段に。 h)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗303、コンデンサ3
05及び『ダイオード306と抵抗309の並列回路』
を含む環路」が前述した第1の環路に。 i)抵抗304が前述した第2の電流制限手段に。 j)「コンデンサ305、抵抗304及びトランジスタ
307のエミッタ接合(ベース・エミッタ間PN接合)
を含む環路」が前述した第2の環路に。
【0028】図1の実施例の動作は次の通りである。ス
イッチ302がオンのとき直流電源301がコンデンサ
305を充電し、その充電電流がダイオード306等に
電圧降下を生じている間その電圧降下がベース逆バイア
ス電圧となってトランジスタ307に供給される。その
後、スイッチ302がオフになると、コンデンサ305
がトランジスタ307のエミッタ接合などを介して放電
するので、その放電電流がそのエミッタ接合を流れてい
る間トランジスタ307はオン駆動される。ところで、
直流電源301の電圧はトランジスタ307のベース・
エミッタ間にとって逆バイアス方向だから、(たとえ新
しくどんな結線をしようとも、)直流電源301は単独
ではトランジスタ307をオン駆動することはできな
い。
イッチ302がオンのとき直流電源301がコンデンサ
305を充電し、その充電電流がダイオード306等に
電圧降下を生じている間その電圧降下がベース逆バイア
ス電圧となってトランジスタ307に供給される。その
後、スイッチ302がオフになると、コンデンサ305
がトランジスタ307のエミッタ接合などを介して放電
するので、その放電電流がそのエミッタ接合を流れてい
る間トランジスタ307はオン駆動される。ところで、
直流電源301の電圧はトランジスタ307のベース・
エミッタ間にとって逆バイアス方向だから、(たとえ新
しくどんな結線をしようとも、)直流電源301は単独
ではトランジスタ307をオン駆動することはできな
い。
【0029】ここで仮に、「スイッチ302」もしくは
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコンデンサ305は
放電できないから、トランジスタ307はオン駆動され
ることはない。一方、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイッチ
302が始めからオフしっ放しになるとコンデンサ30
5は充電されず、蓄積エネルギーはゼロだから、トラン
ジスタ307はオン駆動されることはない。( フェイ
ル・セーフ機能という効果 )
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコンデンサ305は
放電できないから、トランジスタ307はオン駆動され
ることはない。一方、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイッチ
302が始めからオフしっ放しになるとコンデンサ30
5は充電されず、蓄積エネルギーはゼロだから、トラン
ジスタ307はオン駆動されることはない。( フェイ
ル・セーフ機能という効果 )
【0030】尚、故障には他に半田付け不良などによっ
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されてスイッチ302がオンしっ放しと
同様な状態にある故障も有る。
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されてスイッチ302がオンしっ放しと
同様な状態にある故障も有る。
【0031】さらに、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コンデンサ305がトランジスタ307のオン駆動
などにその蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コ
ンデンサ305はトランジスタ307をオン状態に維持
することはできず、トランジスタ307は自然にターン
・オフする。図1の実施例にはこの様なフェイル・セー
フ機能が追加される。 ( 追加効果 )
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コンデンサ305がトランジスタ307のオン駆動
などにその蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コ
ンデンサ305はトランジスタ307をオン状態に維持
することはできず、トランジスタ307は自然にターン
・オフする。図1の実施例にはこの様なフェイル・セー
フ機能が追加される。 ( 追加効果 )
【0032】一方、これが例えば従来の図3の回路など
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
【0033】図5に示す第1発明の実施例ではコンデン
サ305がトランジスタ307をオン駆動しない限り、
抵抗308の電流がダイオード306を流れて電圧降下
(順電圧)を生じ続けるので、この電圧降下によってト
ランジスタ307のベース・エミッタ間は逆バイアスさ
れ続ける。
サ305がトランジスタ307をオン駆動しない限り、
抵抗308の電流がダイオード306を流れて電圧降下
(順電圧)を生じ続けるので、この電圧降下によってト
ランジスタ307のベース・エミッタ間は逆バイアスさ
れ続ける。
【0034】図6に示す第1発明の実施例も可能であ
る。この実施例では抵抗309、310及びダイオード
306の接続体が前述した通流手段に相当し、抵抗30
4、310の直列回路が前述した第2の電流制限手段に
相当する。
る。この実施例では抵抗309、310及びダイオード
306の接続体が前述した通流手段に相当し、抵抗30
4、310の直列回路が前述した第2の電流制限手段に
相当する。
【0035】図7に示す第1発明の実施例は「図1の実
施例に対して電圧極性もしくは電圧方向に関して対称的
な関係にある駆動回路」を利用したもので、トランジス
タ74の出力をエミッタ接地したトランジスタ311、
312が増幅する。
施例に対して電圧極性もしくは電圧方向に関して対称的
な関係にある駆動回路」を利用したもので、トランジス
タ74の出力をエミッタ接地したトランジスタ311、
312が増幅する。
【0036】図8に示す第2発明の実施例では以下の通
りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)トランジスタ307が前述した第2のスイッチング
手段に。 d)コンデンサ305が前述したキャパシタンス手段
に。 e)トランジスタ307のベース端子とエミッタ端子が
前述した制御端子と主端子に。 f)ダイオード306が前述した通流手段に。 g)抵抗303が前述した第1の電流制限手段に。 h)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗303、コンデンサ3
05及びダイオード306を含む環路」が前述した第1
の環路に。 i)抵抗304が前述した第2の電流制限手段に。 j)「コンデンサ305、抵抗304及びトランジスタ
307のエミッタ接合(ベース・エミッタ間PN接合)
を含む環路」が前述した第2の環路に。 k)抵抗308が前述した第3の電流制限手段に。 l)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗308及びダイオード
306を含む環路」が前述した第3の環路に。
りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)トランジスタ307が前述した第2のスイッチング
手段に。 d)コンデンサ305が前述したキャパシタンス手段
に。 e)トランジスタ307のベース端子とエミッタ端子が
前述した制御端子と主端子に。 f)ダイオード306が前述した通流手段に。 g)抵抗303が前述した第1の電流制限手段に。 h)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗303、コンデンサ3
05及びダイオード306を含む環路」が前述した第1
の環路に。 i)抵抗304が前述した第2の電流制限手段に。 j)「コンデンサ305、抵抗304及びトランジスタ
307のエミッタ接合(ベース・エミッタ間PN接合)
を含む環路」が前述した第2の環路に。 k)抵抗308が前述した第3の電流制限手段に。 l)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗308及びダイオード
306を含む環路」が前述した第3の環路に。
【0037】図8の実施例の動作は次の通りである。ス
イッチ302がオンのとき直流電源301がコンデンサ
305を充電し、同時に抵抗308の電流などがダイオ
ード306に電圧降下を生じ、その電圧降下がベース逆
バイアス電圧となってトランジスタ307に供給され
る。つまり、トランジスタ307のオフ駆動時そのベー
ス・エミッタ間に逆バイアス電圧を印加することができ
る。( 効 果 ) その後、スイッチ302がオフになると、コンデンサ3
05がトランジスタ307のエミッタ接合(ベース・エ
ミッタ間PN接合)等を介して放電するので、その放電
電流がそのエミッタ接合を流れている間トランジスタ3
07はオン駆動される。従って、直流電源301の電圧
はトランジスタ307のベース・エミッタ間にとって逆
バイアス方向だから、(たとえ新しくどんな結線をしよ
うとも、)直流電源301は単独でトランジスタ307
をオン駆動することはできない。
イッチ302がオンのとき直流電源301がコンデンサ
305を充電し、同時に抵抗308の電流などがダイオ
ード306に電圧降下を生じ、その電圧降下がベース逆
バイアス電圧となってトランジスタ307に供給され
る。つまり、トランジスタ307のオフ駆動時そのベー
ス・エミッタ間に逆バイアス電圧を印加することができ
る。( 効 果 ) その後、スイッチ302がオフになると、コンデンサ3
05がトランジスタ307のエミッタ接合(ベース・エ
ミッタ間PN接合)等を介して放電するので、その放電
電流がそのエミッタ接合を流れている間トランジスタ3
07はオン駆動される。従って、直流電源301の電圧
はトランジスタ307のベース・エミッタ間にとって逆
バイアス方向だから、(たとえ新しくどんな結線をしよ
うとも、)直流電源301は単独でトランジスタ307
をオン駆動することはできない。
【0038】ここで仮に、「スイッチ302」もしくは
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコンデンサ305は
放電できないから、トランジスタ307はオン駆動され
ることはない。一方、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイッチ
302が始めからオフしっ放しになるとコンデンサ30
5は充電されず、蓄積エネルギーはゼロだから、トラン
ジスタ307はオン駆動されることはない。( フェイ
ル・セーフ機能という効果 )
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコンデンサ305は
放電できないから、トランジスタ307はオン駆動され
ることはない。一方、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイッチ
302が始めからオフしっ放しになるとコンデンサ30
5は充電されず、蓄積エネルギーはゼロだから、トラン
ジスタ307はオン駆動されることはない。( フェイ
ル・セーフ機能という効果 )
【0039】尚、故障には他に半田付け不良などによっ
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されてスイッチ302がオンしっ放しと
同様な状態にある故障も有る。
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されてスイッチ302がオンしっ放しと
同様な状態にある故障も有る。
【0040】さらに、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コンデンサ305がトランジスタ307のオン駆動
などにその蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コ
ンデンサ305はトランジスタ307をオン状態に維持
することはできず、トランジスタ307は自然にターン
・オフする。図8の実施例にはこの様なフェイル・セー
フ機能が追加される。 ( 追加効果 )
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コンデンサ305がトランジスタ307のオン駆動
などにその蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コ
ンデンサ305はトランジスタ307をオン状態に維持
することはできず、トランジスタ307は自然にターン
・オフする。図8の実施例にはこの様なフェイル・セー
フ機能が追加される。 ( 追加効果 )
【0041】一方、これが例えば従来の図3の回路など
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
【0042】図9に示す第2発明の実施例ではトランジ
スタ101がエミッタ接地され、コンデンサ62のエネ
ルギーが抵抗321、109で消費されない様にダイオ
ード320が接続される等している。
スタ101がエミッタ接地され、コンデンサ62のエネ
ルギーが抵抗321、109で消費されない様にダイオ
ード320が接続される等している。
【0043】図10に示す第3発明の実施例では以下の
通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)コイル10が前述したインダクタンス手段に。 d)抵抗9が前述した第1の電流制限手段に。 e)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗9及びコイル10を含
む環路」が前述した第1の環路に。 f)「トランジスタ12のエミッタ接合(ベース・エミ
ッタ間PN接合)と抵抗309の並列回路」が前述した
電圧降下手段に。 g)「トランジスタ12と抵抗309の接続体」が前述
した第2のスイッチング手段に。 h)トランジスタ12のベース端子とエミッタ端子が前
述した制御端子と主端子に。 そして、ダイオード11と抵抗309はトランジスタ1
2のエミッタ接合を逆電圧から保護する保護対策であ
る。
通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)コイル10が前述したインダクタンス手段に。 d)抵抗9が前述した第1の電流制限手段に。 e)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗9及びコイル10を含
む環路」が前述した第1の環路に。 f)「トランジスタ12のエミッタ接合(ベース・エミ
ッタ間PN接合)と抵抗309の並列回路」が前述した
電圧降下手段に。 g)「トランジスタ12と抵抗309の接続体」が前述
した第2のスイッチング手段に。 h)トランジスタ12のベース端子とエミッタ端子が前
述した制御端子と主端子に。 そして、ダイオード11と抵抗309はトランジスタ1
2のエミッタ接合を逆電圧から保護する保護対策であ
る。
【0044】図10の実施例の動作は次の通りである。
スイッチ302がオンのとき、直流電源301がコイル
10を励磁する。その後、スイッチ302がオフになる
と、コイル10がその蓄積エネルギーを電流の形で「ト
ランジスタ12のエミッタ接合と抵抗309の並列回
路」を介して放出するので、そのコイル電流の一部がそ
のエミッタ接合を流れている間トランジスタ12はオン
駆動される。ところで、直流電源301の電圧はトラン
ジスタ12のベース・エミッタ間にとって逆バイアス方
向だから、(たとえ新しくどんな結線をしようとも、)
直流電源301は単独ではトランジスタ12をオン駆動
することはできない。
スイッチ302がオンのとき、直流電源301がコイル
10を励磁する。その後、スイッチ302がオフになる
と、コイル10がその蓄積エネルギーを電流の形で「ト
ランジスタ12のエミッタ接合と抵抗309の並列回
路」を介して放出するので、そのコイル電流の一部がそ
のエミッタ接合を流れている間トランジスタ12はオン
駆動される。ところで、直流電源301の電圧はトラン
ジスタ12のベース・エミッタ間にとって逆バイアス方
向だから、(たとえ新しくどんな結線をしようとも、)
直流電源301は単独ではトランジスタ12をオン駆動
することはできない。
【0045】ここで仮に、「スイッチ302」もしくは
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコイル10はその蓄
積エネルギーを放出できないから、トランジスタ12は
オン駆動されることはない。一方、「スイッチ302」
もしくは「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障
してスイッチ302が始めからオフしっ放しになるとコ
イル10は励磁されず、蓄積エネルギーはゼロだから、
トランジスタ12はオン駆動されることはない。
( フェイル・セーフ機能とい
う効果 )
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコイル10はその蓄
積エネルギーを放出できないから、トランジスタ12は
オン駆動されることはない。一方、「スイッチ302」
もしくは「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障
してスイッチ302が始めからオフしっ放しになるとコ
イル10は励磁されず、蓄積エネルギーはゼロだから、
トランジスタ12はオン駆動されることはない。
( フェイル・セーフ機能とい
う効果 )
【0046】尚、故障には他に半田付け不良などによっ
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されてスイッチ302がオンしっ放しと
同様な状態にある故障も有る。
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されてスイッチ302がオンしっ放しと
同様な状態にある故障も有る。
【0047】さらに、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コイル10がトランジスタ12のオン駆動などにそ
の蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コイル10
はトランジスタ12をオン状態に維持することはでき
ず、トランジスタ12は自然にターン・オフする。図1
0の実施例にはこの様なフェイル・セーフ機能が追加さ
れる。 ( 追加効果 )
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コイル10がトランジスタ12のオン駆動などにそ
の蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コイル10
はトランジスタ12をオン状態に維持することはでき
ず、トランジスタ12は自然にターン・オフする。図1
0の実施例にはこの様なフェイル・セーフ機能が追加さ
れる。 ( 追加効果 )
【0048】一方、これが例えば従来の図3の回路など
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
【0049】図11に示す第3発明の実施例ではコイル
10がトランジスタ12をオン駆動しない限り、抵抗3
08の電流が主にダイオード306を流れて電圧降下
(順電圧)を生じ続けるので、この電圧降下によってト
ランジスタ12のベース・エミッタ間は逆バイアスされ
続ける。トランジスタ12のエミッタ接合が前述した電
圧降下手段に相当する。
10がトランジスタ12をオン駆動しない限り、抵抗3
08の電流が主にダイオード306を流れて電圧降下
(順電圧)を生じ続けるので、この電圧降下によってト
ランジスタ12のベース・エミッタ間は逆バイアスされ
続ける。トランジスタ12のエミッタ接合が前述した電
圧降下手段に相当する。
【0050】図12に示す第3発明の実施例も可能であ
る。
る。
【0051】図13に示す第3発明の実施例は「図10
の実施例に対して電圧極性もしくは電圧方向に関して対
称的な関係にある駆動回路」を利用したもので、トラン
ジスタ74の出力をエミッタ接地したトランジスタ31
1が増幅する。
の実施例に対して電圧極性もしくは電圧方向に関して対
称的な関係にある駆動回路」を利用したもので、トラン
ジスタ74の出力をエミッタ接地したトランジスタ31
1が増幅する。
【0052】図14に示す第4発明の実施例では以下の
通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)コイル10が前述したインダクタンス手段に。 d)抵抗9が前述した第1の電流制限手段に。 e)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗9及びコイル10を含
む環路」が前述した第1の環路に。 f)トランジスタ12のエミッタ接合(ベース・エミッ
タ間PN接合)が前述した電圧降下手段に。 g)トランジスタ12が前述した第2のスイッチング手
段に。 h)トランジスタ12のベース端子とエミッタ端子が前
述した制御端子と主端子に。 i)抵抗308が前述した第2の電流制限手段に。 j)「スィッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301,スイッチ302、抵抗308及びトランジス
タ12のエミッタ接合を含む環路」が前述した第2の環
路に。
通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。 a)直流電源301が前述した直流電源手段に。 b)スイッチ302が前述した第1のスイッチング手段
に。 c)コイル10が前述したインダクタンス手段に。 d)抵抗9が前述した第1の電流制限手段に。 e)「スイッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301、スイッチ302、抵抗9及びコイル10を含
む環路」が前述した第1の環路に。 f)トランジスタ12のエミッタ接合(ベース・エミッ
タ間PN接合)が前述した電圧降下手段に。 g)トランジスタ12が前述した第2のスイッチング手
段に。 h)トランジスタ12のベース端子とエミッタ端子が前
述した制御端子と主端子に。 i)抵抗308が前述した第2の電流制限手段に。 j)「スィッチ302がオンのとき形成される、直流電
源301,スイッチ302、抵抗308及びトランジス
タ12のエミッタ接合を含む環路」が前述した第2の環
路に。
【0053】尚、ダイオード306はトランジスタ12
のエミッタ接合の逆電圧に対する保護対策であり、ダイ
オード11はコイル10がトランジスタ12をオン駆動
するとき抵抗308で消費されるエネルギーを減らす対
策である。
のエミッタ接合の逆電圧に対する保護対策であり、ダイ
オード11はコイル10がトランジスタ12をオン駆動
するとき抵抗308で消費されるエネルギーを減らす対
策である。
【0054】図14の実施例の動作は次の通りである。
スイッチ302がオンのとき、直流電源301がコイル
10を励磁し、同時に抵抗308の電流がダイオード3
06に電圧降下を生じ、その電圧降下がベース逆バイア
ス電圧となってトランジスタ12に供給される。つま
り、トランジスタ12のオフ駆動時そのベース・エミッ
タ間に逆バイアス電圧を印加することができる。
( 効 果 ) その後、スイッチ302がオフになると、コイル10が
その蓄積エネルギーを電流の形でトランジスタ12のエ
ミッタ接合を介して放出するので、そのコイル電流がそ
のエミッタ接合を流れている間トランジスタ12はオン
駆動される。ところで、直流電源301の電圧はトラン
ジスタ12のベース・エミッタ間にとって逆バイアス方
向だから、(たとえ新しくどんな結線をしようとも、)
直流電源301は単独ではトランジスタ12をオン駆動
することはできない。
スイッチ302がオンのとき、直流電源301がコイル
10を励磁し、同時に抵抗308の電流がダイオード3
06に電圧降下を生じ、その電圧降下がベース逆バイア
ス電圧となってトランジスタ12に供給される。つま
り、トランジスタ12のオフ駆動時そのベース・エミッ
タ間に逆バイアス電圧を印加することができる。
( 効 果 ) その後、スイッチ302がオフになると、コイル10が
その蓄積エネルギーを電流の形でトランジスタ12のエ
ミッタ接合を介して放出するので、そのコイル電流がそ
のエミッタ接合を流れている間トランジスタ12はオン
駆動される。ところで、直流電源301の電圧はトラン
ジスタ12のベース・エミッタ間にとって逆バイアス方
向だから、(たとえ新しくどんな結線をしようとも、)
直流電源301は単独ではトランジスタ12をオン駆動
することはできない。
【0055】ここで仮に、「スイッチ302」もしくは
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコイル10はその蓄
槓エネルギーを放出できないから、トランジスタ12は
オン駆動されることはない。一方、「スイッチ302」
もしくは「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障
してスイッチ302が始めからオフしっ放しになるとコ
イル10は励磁されず、蓄積エネルギーはゼロだから、
トランジスタ12はオン駆動されることはない。
( フェイル・セーフ機能とい
う効果 )
「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障してスイ
ッチ302がオンしっ放しになるとコイル10はその蓄
槓エネルギーを放出できないから、トランジスタ12は
オン駆動されることはない。一方、「スイッチ302」
もしくは「スイッチ302を駆動する駆動手段」が故障
してスイッチ302が始めからオフしっ放しになるとコ
イル10は励磁されず、蓄積エネルギーはゼロだから、
トランジスタ12はオン駆動されることはない。
( フェイル・セーフ機能とい
う効果 )
【0056】尚、故障には他に半田付け不良などによっ
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されて、スイッチ302がオンしっ放し
と同様な状態にある故障も有る。
てスイッチ302が結線不良となったり、腐蝕によって
スイッチ302への導線が断線したり等して、スイッチ
302が始めからオフしっ放しと同様な状態にある故障
も有る。また、腐蝕などによって等価的にスイッチ30
2の両端が短絡されて、スイッチ302がオンしっ放し
と同様な状態にある故障も有る。
【0057】さらに、「スイッチ302」もしくは「ス
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コイル10がトランジスタ12のオン駆動などにそ
の蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コイル10
はトランジスタ12をオン状態に維持することはでき
ず、トランジスタ12は自然にターン・オフする。図1
4の実施例にはこの様なフェイル・セーフ機能が追加さ
れる。 ( 追加効果 )
イッチ302を駆動する駆動手段」が故障する等してス
イッチ302がオンになった後オフしっ放しになって
も、コイル10がトランジスタ12のオン駆動などにそ
の蓄積エネルギーを使い果たしてしまうと、コイル10
はトランジスタ12をオン状態に維持することはでき
ず、トランジスタ12は自然にターン・オフする。図1
4の実施例にはこの様なフェイル・セーフ機能が追加さ
れる。 ( 追加効果 )
【0058】一方、これが例えば従来の図3の回路など
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
の場合だと、スイッチ302がオンになった後オフしっ
放しになると、コンデンサ305がトランジスタ307
のオン駆動にその蓄積エネルギーを使い果たしてしまっ
ても、直流電源301からダイオード336と抵抗33
3、334等を介してベース電流とベース電圧が供給さ
れ続けるので、不完全ながらもトランジスタ307はオ
ン駆動され続ける。
【0059】図15の回路はリアクトル17と転流コン
デンサ18の直列共振回路を用いて負荷抵抗19に交流
電流を流すAC−ACコンバータ回路である。接続端子
t1〜t4は同じ符号を付した接続端子同士がそれぞれ
接続される。図15のAC−ACコンバータ回路で使用
しているスイッチング手段の駆動回路(トリガー回路)
は図10に示す第3発明の実施例を利用したもので、ト
ランジスタ12の出力をコレクタ接地したトランジスタ
13、14が増幅する。
デンサ18の直列共振回路を用いて負荷抵抗19に交流
電流を流すAC−ACコンバータ回路である。接続端子
t1〜t4は同じ符号を付した接続端子同士がそれぞれ
接続される。図15のAC−ACコンバータ回路で使用
しているスイッチング手段の駆動回路(トリガー回路)
は図10に示す第3発明の実施例を利用したもので、ト
ランジスタ12の出力をコレクタ接地したトランジスタ
13、14が増幅する。
【0060】尚、両サイリスタ16のトリガーに従来と
違う本発明者が考え出した新トリガー方式を用いてお
り、サイリスタ5、205どちらもオンでなくなったと
き両サイリスタ16は自動的にトリガーされるので、そ
のトリガー・タイミングは自動的に最適となる。そのた
めに、トランジスタ8等がサイリスタ5、205の各オ
ン、オフを検出する。ただし、サイリスタ5、205そ
れぞれのターン・オフを妨げない様に各ダイオード3を
流れる各オン・オフ検出用電流はサイリスタ5、205
の各保持電流より小さく設定されている。
違う本発明者が考え出した新トリガー方式を用いてお
り、サイリスタ5、205どちらもオンでなくなったと
き両サイリスタ16は自動的にトリガーされるので、そ
のトリガー・タイミングは自動的に最適となる。そのた
めに、トランジスタ8等がサイリスタ5、205の各オ
ン、オフを検出する。ただし、サイリスタ5、205そ
れぞれのターン・オフを妨げない様に各ダイオード3を
流れる各オン・オフ検出用電流はサイリスタ5、205
の各保持電流より小さく設定されている。
【0061】ここで図15の回路の動作説明をする。サ
イリスタ5又は205がオンの時トランジスタ8からコ
イル10に励磁電流が流れ、コイル10に磁気エネルギ
ーが蓄えられる。その後、サイリスタ5、205どちら
もオンでなくなった時トランジスタ8がターン・オフす
るので、コイル10を流れていた電流はトランジスタ1
2のエミッタ接合、ダイオード11及び抵抗9等を経て
流れる。このコイル電流はコイル10と抵抗9等の時定
数で決まる期間の間トランジスタ12のベースに流れる
ので、これに対応した期間トランジスタ13、14がオ
ンとなる。その結果、両サイリスタ16がパルス・トラ
ンス15を介してトリガーされる。このトリガー期間は
その直列共振回路の半周期より短く設定され、この共振
電流がその半周期の間に一方のサイリスタ16を流れて
から反転する前に、他方のサイリスタ16がオフを回復
する様になっている。このため、この共振電流は半周期
ずつ断続的に流れる。サイリスタ5、205のトリガー
には従来のトリガー方式を用いて、固定されたタイミン
グで周期的に行っても良い。尚、パルス・トランス15
はできるだけそのコアーに磁気エネルギーが蓄積されな
い様に通常の使い方で使われる。また、ダイオード12
0はサージ電圧対策である。
イリスタ5又は205がオンの時トランジスタ8からコ
イル10に励磁電流が流れ、コイル10に磁気エネルギ
ーが蓄えられる。その後、サイリスタ5、205どちら
もオンでなくなった時トランジスタ8がターン・オフす
るので、コイル10を流れていた電流はトランジスタ1
2のエミッタ接合、ダイオード11及び抵抗9等を経て
流れる。このコイル電流はコイル10と抵抗9等の時定
数で決まる期間の間トランジスタ12のベースに流れる
ので、これに対応した期間トランジスタ13、14がオ
ンとなる。その結果、両サイリスタ16がパルス・トラ
ンス15を介してトリガーされる。このトリガー期間は
その直列共振回路の半周期より短く設定され、この共振
電流がその半周期の間に一方のサイリスタ16を流れて
から反転する前に、他方のサイリスタ16がオフを回復
する様になっている。このため、この共振電流は半周期
ずつ断続的に流れる。サイリスタ5、205のトリガー
には従来のトリガー方式を用いて、固定されたタイミン
グで周期的に行っても良い。尚、パルス・トランス15
はできるだけそのコアーに磁気エネルギーが蓄積されな
い様に通常の使い方で使われる。また、ダイオード12
0はサージ電圧対策である。
【0062】図16、図17両図に示す回路は第1発明
の実施例を利用した直列インバータ式点火回路である。
符号V3、V4、G、x8〜x10に関して同じ符号を
付した導線同士はそれぞれ接続状態にある。図中76は
DC−DCコンバータ、77は3端子レギュレータ、t
36は点火信号(この場合の起動・停止信号)を入力す
る入力端子である。この点火回路で使用しているスイッ
チング手段の駆動回路(トリガー用)は図1に示す第1
発明の実施例を応用したもので、トランジスタ79、8
0及びコンデンサ62等の回路部がその駆動回路で、エ
ミッタ接地したトランジスタ80を駆動する。ここで、
トランジスタ80に注目すると、トランジスタ80をオ
ン駆動させることができるのは『充電(蓄積)エネルギ
ーを持ったコンデンサ62』だけである。
の実施例を利用した直列インバータ式点火回路である。
符号V3、V4、G、x8〜x10に関して同じ符号を
付した導線同士はそれぞれ接続状態にある。図中76は
DC−DCコンバータ、77は3端子レギュレータ、t
36は点火信号(この場合の起動・停止信号)を入力す
る入力端子である。この点火回路で使用しているスイッ
チング手段の駆動回路(トリガー用)は図1に示す第1
発明の実施例を応用したもので、トランジスタ79、8
0及びコンデンサ62等の回路部がその駆動回路で、エ
ミッタ接地したトランジスタ80を駆動する。ここで、
トランジスタ80に注目すると、トランジスタ80をオ
ン駆動させることができるのは『充電(蓄積)エネルギ
ーを持ったコンデンサ62』だけである。
【0063】図16、図17両図に示す点火回路につい
て説明する。サイリスタ5が転流コンデンサ18の充電
用スイッチであり、サイリスタ205が転流コンデンサ
18の放電用スイッチで、その充電時と放電時にスパー
ク放電などを発生する。サイリスタ5のオン期間中サイ
リスタ5と整流器48の直列回路などが1次コイル81
aにとってフライホイール・ダイオードの様な役割を果
たすので、あるいは、整流器48が転流コンデンサ18
に対してクランプ・ダイオードの役割を果たすので、転
流コンデンサ18の電圧はほぼ電源コンデンサ88の電
圧にクランプされる。一方、サイリスタ205のオン期
間中サイリスタ205と整流器248の直列回路などが
1次コイル81aにとってフライホイール・ダイオード
の様な役割を果たすので、あるいは、整流器248が転
流コンデンサ18に対してクランプ・ダイオードの役割
を果たすので、転流コンデンサ18の電圧はほぼゼロに
クランプされる。両ダイオード66と両抵抗86は点火
ノイズによるサージ電圧、サージ電流に対する対策であ
る。両抵抗86はその他に万が一サイリスタ5、205
が同時オンして電源コンデンサ88等を短絡した時の過
電流対策である。
て説明する。サイリスタ5が転流コンデンサ18の充電
用スイッチであり、サイリスタ205が転流コンデンサ
18の放電用スイッチで、その充電時と放電時にスパー
ク放電などを発生する。サイリスタ5のオン期間中サイ
リスタ5と整流器48の直列回路などが1次コイル81
aにとってフライホイール・ダイオードの様な役割を果
たすので、あるいは、整流器48が転流コンデンサ18
に対してクランプ・ダイオードの役割を果たすので、転
流コンデンサ18の電圧はほぼ電源コンデンサ88の電
圧にクランプされる。一方、サイリスタ205のオン期
間中サイリスタ205と整流器248の直列回路などが
1次コイル81aにとってフライホイール・ダイオード
の様な役割を果たすので、あるいは、整流器248が転
流コンデンサ18に対してクランプ・ダイオードの役割
を果たすので、転流コンデンサ18の電圧はほぼゼロに
クランプされる。両ダイオード66と両抵抗86は点火
ノイズによるサージ電圧、サージ電流に対する対策であ
る。両抵抗86はその他に万が一サイリスタ5、205
が同時オンして電源コンデンサ88等を短絡した時の過
電流対策である。
【0064】図16、図17両図に示す点火回路にも本
発明者の新トリガー方式を用いている。サイリスタ20
5がオンからオフになると、入力端子t36に入力され
ている点火信号がハイ・レベルのとき「トランジスタ4
7、78及びコンデンサ46等が形成するトリガー回
路」がサイリスタ5をトリガーする。また、サイリスタ
5がオンからオフになると、「トランジスタ79、80
及びコンデンサ62等が形成する駆動回路(トリガー
用)」がサイリスタ205をトリガーする。そのため
に、「トランジスタ85等が形成するオン・オフ検出回
路」がサイリスタ205のオン・オフを検出し、トラン
ジスタ47等を制御する。そして、「トランジスタ79
等が形成するオン・オフ検出回路」がトランジスタ79
等を制御する。その結果、図16、図17両図に示す点
火回路は自己発振機能を持つ様になる。その発振開始
(起動)と発振停止(動作停止)は入力端子t36に入
力される点火信号(この場合の起動・停止信号)に基づ
いて制御される。尚、ダイオード83とツェナー・ダイ
オード84は高耐電圧のトランジスタ85を不飽和スイ
ッチングさせてスイッチング速度を速めるため接続され
ている。
発明者の新トリガー方式を用いている。サイリスタ20
5がオンからオフになると、入力端子t36に入力され
ている点火信号がハイ・レベルのとき「トランジスタ4
7、78及びコンデンサ46等が形成するトリガー回
路」がサイリスタ5をトリガーする。また、サイリスタ
5がオンからオフになると、「トランジスタ79、80
及びコンデンサ62等が形成する駆動回路(トリガー
用)」がサイリスタ205をトリガーする。そのため
に、「トランジスタ85等が形成するオン・オフ検出回
路」がサイリスタ205のオン・オフを検出し、トラン
ジスタ47等を制御する。そして、「トランジスタ79
等が形成するオン・オフ検出回路」がトランジスタ79
等を制御する。その結果、図16、図17両図に示す点
火回路は自己発振機能を持つ様になる。その発振開始
(起動)と発振停止(動作停止)は入力端子t36に入
力される点火信号(この場合の起動・停止信号)に基づ
いて制御される。尚、ダイオード83とツェナー・ダイ
オード84は高耐電圧のトランジスタ85を不飽和スイ
ッチングさせてスイッチング速度を速めるため接続され
ている。
【0065】図16、図17両図に示す点火回路全体の
制御動作は次の通りである。その点火信号が立ち上がる
と、トランジスタ47がターン・オンするので、コンデ
ンサ46の充電電流がトランジスタ78を通じてサイリ
スタ5をトリガーする。サイリスタ5のオン期間中トラ
ンジスタ79がコンデンサ62を充電して次のトリガー
動作を準備する。サイリスタ5と共にトランジスタ79
がターン・オフすると、コンデンサ62の放電電流がト
ランジスタ80をオン駆動してサイリスタ205をトリ
ガーする。サイリスタ205と共にトランジスタ85が
ターン・オンするとき前記点火信号がハイ・レベルであ
れば、トランジスタ85がトランジスタ47をターン・
オフさせるので、コンデンサ46は放電して次のトリガ
ー動作を準備する。サイリスタ205と共にトランジス
タ85がターン・オフするとき前記点火信号がハイ・レ
ベルであれば、再びトランジスタ47がターン・オン
し、コンデンサ46の充電電流がトランジスタ78を通
じてサイリスタ5をトリガーする。以後同様に同じ事が
繰り返され、この点火回路は発振する。その繰り返しと
発振は前記点火信号がハイ・レベルである限り続く。し
かし、サイリスタ205と共にトランジスタ85がター
ン・オフするとき前記点火信号がロー・レベルであれ
ば、トランジスタ47はオフのままで、その発振は停止
する。
制御動作は次の通りである。その点火信号が立ち上がる
と、トランジスタ47がターン・オンするので、コンデ
ンサ46の充電電流がトランジスタ78を通じてサイリ
スタ5をトリガーする。サイリスタ5のオン期間中トラ
ンジスタ79がコンデンサ62を充電して次のトリガー
動作を準備する。サイリスタ5と共にトランジスタ79
がターン・オフすると、コンデンサ62の放電電流がト
ランジスタ80をオン駆動してサイリスタ205をトリ
ガーする。サイリスタ205と共にトランジスタ85が
ターン・オンするとき前記点火信号がハイ・レベルであ
れば、トランジスタ85がトランジスタ47をターン・
オフさせるので、コンデンサ46は放電して次のトリガ
ー動作を準備する。サイリスタ205と共にトランジス
タ85がターン・オフするとき前記点火信号がハイ・レ
ベルであれば、再びトランジスタ47がターン・オン
し、コンデンサ46の充電電流がトランジスタ78を通
じてサイリスタ5をトリガーする。以後同様に同じ事が
繰り返され、この点火回路は発振する。その繰り返しと
発振は前記点火信号がハイ・レベルである限り続く。し
かし、サイリスタ205と共にトランジスタ85がター
ン・オフするとき前記点火信号がロー・レベルであれ
ば、トランジスタ47はオフのままで、その発振は停止
する。
【0066】図18、図19両図に示す回路はプッシュ
・プル型インバータ回路である。接続端子t27〜t3
0は同じ符号を付した接続端子同士がそれぞれ接続され
る。「図右側のトランジスタ57〜59とコンデンサ6
0等が形成する単安定マルチバイブレータ」を「トラン
ジスタ12、236とコンデンサ62等が形成する第1
発明の実施例(図1の実施例を利用。)」がトリガーす
る。トランジスタ57〜59を中心とする単安定マルチ
バイブレータが2つ有る。
・プル型インバータ回路である。接続端子t27〜t3
0は同じ符号を付した接続端子同士がそれぞれ接続され
る。「図右側のトランジスタ57〜59とコンデンサ6
0等が形成する単安定マルチバイブレータ」を「トラン
ジスタ12、236とコンデンサ62等が形成する第1
発明の実施例(図1の実施例を利用。)」がトリガーす
る。トランジスタ57〜59を中心とする単安定マルチ
バイブレータが2つ有る。
【0067】このインバータ回路の動作は次の様にな
る。その起動時、入力端子t31に入力されている起動
・停止信号が立ち下がると、トランジスタ64、36は
オフになっているからトランジスタ56がターン・オン
し、図左側の単安定マルチバイブレータがトリガーされ
る。これが準安定状態(図左側のトランジスタ57がオ
ンの状態)にある間トランジスタ63はオンである。そ
の後、トランジスタ63がターン・オフすると、図右側
の単安定マルチバイブレータがトリガーされる。これが
準安定状態(図右側のトランジスタ57がオンの状態)
にある間トランジスタ64はオンである。その後、トラ
ンジスタ64がターン・オフするとき前記起動・停止信
号がロー・レベルであれば、図左側の単安定マルチバイ
ブレータがトリガーされる。以後同様にこのインバータ
回路は同じ事を繰り返し、発振するが、その繰り返しと
発振は前記起動・停止信号がロー・レベルである限り続
く。しかし、トランジスタ64、36がターン・オフす
る時その起動・停止信号がハイ・レベルであれば、この
インバータ回路は動作を停止する。尚、トランジスタ6
3、64がターン・オフするとき、各ドレイン・ソース
間静電容量が各ドレイン・ソース間電圧の立上りを遅ら
すので、それぞれのターン・オフの検出が遅れてしまう
場合がある。そこで、抵抗値の小さい各抵抗65が前記
各ドレイン・ソース間静電容量の充電を速める。
る。その起動時、入力端子t31に入力されている起動
・停止信号が立ち下がると、トランジスタ64、36は
オフになっているからトランジスタ56がターン・オン
し、図左側の単安定マルチバイブレータがトリガーされ
る。これが準安定状態(図左側のトランジスタ57がオ
ンの状態)にある間トランジスタ63はオンである。そ
の後、トランジスタ63がターン・オフすると、図右側
の単安定マルチバイブレータがトリガーされる。これが
準安定状態(図右側のトランジスタ57がオンの状態)
にある間トランジスタ64はオンである。その後、トラ
ンジスタ64がターン・オフするとき前記起動・停止信
号がロー・レベルであれば、図左側の単安定マルチバイ
ブレータがトリガーされる。以後同様にこのインバータ
回路は同じ事を繰り返し、発振するが、その繰り返しと
発振は前記起動・停止信号がロー・レベルである限り続
く。しかし、トランジスタ64、36がターン・オフす
る時その起動・停止信号がハイ・レベルであれば、この
インバータ回路は動作を停止する。尚、トランジスタ6
3、64がターン・オフするとき、各ドレイン・ソース
間静電容量が各ドレイン・ソース間電圧の立上りを遅ら
すので、それぞれのターン・オフの検出が遅れてしまう
場合がある。そこで、抵抗値の小さい各抵抗65が前記
各ドレイン・ソース間静電容量の充電を速める。
【0068】図20、図21両図に示す回路は「両点火
コイル81と両点火用放電ギャップ82」と「電子配電
機能」を持つ直列インバータ式点火回路で、図16、図
17両図に示す回路と同じ主回路を用いている。符号V
2、V1、G、x1〜x3に関して同じ符号を付した導
線同士はそれぞれ接続状態にある。また、接続端子t1
0〜t11、t37〜t38は同じ符号を付した接続端
子同士がそれぞれ接続される。t70は入力端子であ
る。この点火回路で使用しているスイッチング手段の駆
動回路(トリガー回路)は図1に示す第1発明の実施例
を利用したもので、トランジスタ37、74及びコンデ
ンサ62等の回路部がその駆動回路で、トランジスタ7
4の出力をコレクタ接地したトランジスタ29、30が
増幅する。
コイル81と両点火用放電ギャップ82」と「電子配電
機能」を持つ直列インバータ式点火回路で、図16、図
17両図に示す回路と同じ主回路を用いている。符号V
2、V1、G、x1〜x3に関して同じ符号を付した導
線同士はそれぞれ接続状態にある。また、接続端子t1
0〜t11、t37〜t38は同じ符号を付した接続端
子同士がそれぞれ接続される。t70は入力端子であ
る。この点火回路で使用しているスイッチング手段の駆
動回路(トリガー回路)は図1に示す第1発明の実施例
を利用したもので、トランジスタ37、74及びコンデ
ンサ62等の回路部がその駆動回路で、トランジスタ7
4の出力をコレクタ接地したトランジスタ29、30が
増幅する。
【0069】図20、図21両図に示す点火回路につい
て説明する。この回路構成は2つの点火凹路を1つに
し、その一部を共有する回路構成になっている。そのど
ちらを動作させるのか両トランジスタ94と切換えスイ
ッチ95で選択し、切換えスイッチ95等が選んだ方の
点火用放電ギャップ82でスパーク放電などが発生する
様になっており、両パルス・トランス49はその1次側
のツェナー・ダイオードと抵抗を共有する。それから、
サイリスタ5が転流コンデンサ18(図左端)の充電用
スイッチであり、サイリスタ205が転流コンデンサ2
18(図右端)の充電用スイッチであり、サイリスタ1
6がこれらの放電用スイッチである。図左側の整流器4
8、248は転流コンデンサ18のクランプ・ダイオー
ド等の役割を果たし、図右側の整流器48、248は転
流コンデンサ218のクランプ・ダイオード等の役割を
果たし、転流コンデンサ18、218の電圧はどちらも
電圧ゼロと直流電源20の電圧の間に制限される。4つ
の抵抗86、4つのダイオード66、抵抗65及びダイ
オード120は点火ノイズ等に対する対策である。
て説明する。この回路構成は2つの点火凹路を1つに
し、その一部を共有する回路構成になっている。そのど
ちらを動作させるのか両トランジスタ94と切換えスイ
ッチ95で選択し、切換えスイッチ95等が選んだ方の
点火用放電ギャップ82でスパーク放電などが発生する
様になっており、両パルス・トランス49はその1次側
のツェナー・ダイオードと抵抗を共有する。それから、
サイリスタ5が転流コンデンサ18(図左端)の充電用
スイッチであり、サイリスタ205が転流コンデンサ2
18(図右端)の充電用スイッチであり、サイリスタ1
6がこれらの放電用スイッチである。図左側の整流器4
8、248は転流コンデンサ18のクランプ・ダイオー
ド等の役割を果たし、図右側の整流器48、248は転
流コンデンサ218のクランプ・ダイオード等の役割を
果たし、転流コンデンサ18、218の電圧はどちらも
電圧ゼロと直流電源20の電圧の間に制限される。4つ
の抵抗86、4つのダイオード66、抵抗65及びダイ
オード120は点火ノイズ等に対する対策である。
【0070】図20、図21両図に示す点火回路にも本
発明者の新トリガー方式を用いている。サイリスタ5、
205どちらもオンでなくなると「トランジスタ37、
74及びコンデンサ62等の駆動回路」がサイリスタ1
6をトリガーする。そして、入力端子t70に入力され
ている点火信号がロー・レベルのときサイリスタ16が
オンでなくなると「切換えスイッチ95等が選んだ方の
パルス・トランス49等」が「それに接続されるサイリ
スタ5又は205」をトリガーする。そのために、トラ
ンジスタ37等がサイリスタ5、205の各オン・オフ
を検出し、トランジスタ36等がサイリスタ16のオン
・オフを検出する。その結果、この点火回路は自己発振
機能を持つ様になる。その発振開始(起動)と発振停止
(動作停止)は入力端子t70に入力される点火信号
(この場合の起動・停止信号)に基づいて制御される。
その点火動作と全体の制御動作は図16、図17両図に
示す点火凹路の場合と同様である。
発明者の新トリガー方式を用いている。サイリスタ5、
205どちらもオンでなくなると「トランジスタ37、
74及びコンデンサ62等の駆動回路」がサイリスタ1
6をトリガーする。そして、入力端子t70に入力され
ている点火信号がロー・レベルのときサイリスタ16が
オンでなくなると「切換えスイッチ95等が選んだ方の
パルス・トランス49等」が「それに接続されるサイリ
スタ5又は205」をトリガーする。そのために、トラ
ンジスタ37等がサイリスタ5、205の各オン・オフ
を検出し、トランジスタ36等がサイリスタ16のオン
・オフを検出する。その結果、この点火回路は自己発振
機能を持つ様になる。その発振開始(起動)と発振停止
(動作停止)は入力端子t70に入力される点火信号
(この場合の起動・停止信号)に基づいて制御される。
その点火動作と全体の制御動作は図16、図17両図に
示す点火凹路の場合と同様である。
【0071】各パルス・トランス49の使い方は通常と
異なり、その磁束の飽和を積極的に利用する使い方であ
る。トランジスタ14のオン期間中その磁束が飽和する
まで誘起されるその2次側電圧によってサイリスタ5又
は205はトリガーされる。前記点火信号がロー・レベ
ルであれば、サイリスタ16のオン期間中トランジスタ
36がトランジスタ14をオフに保つので、各パルス・
トランス49はその磁気エネルギーを放出して次のトリ
ガー動作を準備する。その後、サイリスタ16と共にト
ランジスタ36がターン・オフするとき前記点火信号が
ロー・レベルであれば、トランジスタ14がターン・オ
ンして前述通り一方のパルス・トランス49の2次側に
電圧が誘起され、サイリスタ5又は205がトリガーさ
れる。
異なり、その磁束の飽和を積極的に利用する使い方であ
る。トランジスタ14のオン期間中その磁束が飽和する
まで誘起されるその2次側電圧によってサイリスタ5又
は205はトリガーされる。前記点火信号がロー・レベ
ルであれば、サイリスタ16のオン期間中トランジスタ
36がトランジスタ14をオフに保つので、各パルス・
トランス49はその磁気エネルギーを放出して次のトリ
ガー動作を準備する。その後、サイリスタ16と共にト
ランジスタ36がターン・オフするとき前記点火信号が
ロー・レベルであれば、トランジスタ14がターン・オ
ンして前述通り一方のパルス・トランス49の2次側に
電圧が誘起され、サイリスタ5又は205がトリガーさ
れる。
【0072】一方、サイリスタ16のトリガーの場合、
トランジスタ37はサイリスタ5、205の各オン・オ
フを検出する必要があるので、各オン・オフ検出用電流
がトランジスタ37のベースに流れる様になっている。
サイリスタ5又は205のオン期間中トランジスタ37
がコンデンサ62を充電する。サイリスタ5、205が
どちらもオンでなくなったときトランジスタ37がター
ン・オフするので、コンデンサ62の放電電流がトラン
ジスタ74、29、30を一時的にターン・オンさせ
る。これによってサイリスタ16がトリガーされ、ター
ン・オンする。
トランジスタ37はサイリスタ5、205の各オン・オ
フを検出する必要があるので、各オン・オフ検出用電流
がトランジスタ37のベースに流れる様になっている。
サイリスタ5又は205のオン期間中トランジスタ37
がコンデンサ62を充電する。サイリスタ5、205が
どちらもオンでなくなったときトランジスタ37がター
ン・オフするので、コンデンサ62の放電電流がトラン
ジスタ74、29、30を一時的にターン・オンさせ
る。これによってサイリスタ16がトリガーされ、ター
ン・オンする。
【0073】図22、図23両図に示す回路はブリッジ
接続型直列インバータ回路である。符号V2、V1、
G,w6〜w8に関して同じ符号を付した導線同士はそ
れぞれ接続状態にあり、t50は起動・停止信号を入力
する入力端子である。この回路では電源短絡を防ぐため
に「自己保持機能と自己消弧機能を持つ4つの可制御ス
イッチSS1〜SS4」をブリッジ接続して使用してい
る。この主回路は直流電源20、「可制御スイッチSS
1〜SS4それぞれにオン・オフ検出用の整流器4を1
つずつ直列接続した各アーム」、4つの回生用の整流器
48、リアクトル17、転流コンデンサ18及び負荷抵
抗19で構成される。
接続型直列インバータ回路である。符号V2、V1、
G,w6〜w8に関して同じ符号を付した導線同士はそ
れぞれ接続状態にあり、t50は起動・停止信号を入力
する入力端子である。この回路では電源短絡を防ぐため
に「自己保持機能と自己消弧機能を持つ4つの可制御ス
イッチSS1〜SS4」をブリッジ接続して使用してい
る。この主回路は直流電源20、「可制御スイッチSS
1〜SS4それぞれにオン・オフ検出用の整流器4を1
つずつ直列接続した各アーム」、4つの回生用の整流器
48、リアクトル17、転流コンデンサ18及び負荷抵
抗19で構成される。
【0074】可制御スイッチSS1〜SS4はどれも同
じ構成なので可制御スイッチSS1を例にとり、その作
用を説明する。トランジスタ400、403は互いに自
分のベース電流が相手のコレクタに流れるので、可制御
スイッチSS1は自己保持機能を持つ。トランジスタ4
00のコレクタ電流の一部をダーリントン接続のトラン
ジスタ401、402が増幅し、その主電流を拡大す
る。トランジスタ401、402の両エミッタ接合(ベ
ース・エミッタ間PN接合)が定電圧手段の役目を果た
すので、トランジスタ403の最大ベース電流は制限さ
れる。可制御スイッチSS1をターン・オフさせたり、
強制的にオフに保ったりすることは容易で、トランジス
タ400又は403のベース・エミッタ間を短絡すれば
良い。
じ構成なので可制御スイッチSS1を例にとり、その作
用を説明する。トランジスタ400、403は互いに自
分のベース電流が相手のコレクタに流れるので、可制御
スイッチSS1は自己保持機能を持つ。トランジスタ4
00のコレクタ電流の一部をダーリントン接続のトラン
ジスタ401、402が増幅し、その主電流を拡大す
る。トランジスタ401、402の両エミッタ接合(ベ
ース・エミッタ間PN接合)が定電圧手段の役目を果た
すので、トランジスタ403の最大ベース電流は制限さ
れる。可制御スイッチSS1をターン・オフさせたり、
強制的にオフに保ったりすることは容易で、トランジス
タ400又は403のベース・エミッタ間を短絡すれば
良い。
【0075】図22、図23両図に示すインバータ回路
の動作は以下の通りである。その起動時に入力端子t5
0に入力される起動・停止信号が立ち下がると、トラン
ジスタ414がターン・オンするので、コンデンサ41
7の充電電流がトランジスタ415をオン駆動して可制
御スイッチSS2をトリガーする。トランジスタ40
9、412それぞれは可制御スイッチSS2に連携して
オン、オフするため、可制御スイッチSS2がオンであ
る限り、トランジスタ412が可制御スイッチSS4を
オフに保つ一方、トランジスタ409が可制御スイッチ
SS3をオンに保つ。同時にトランジスタ404が可制
御スイッチSS1をオフに保ち、また、トランジスタ4
08がコンデンサ416を充電してトリガー動作の準備
をする。これはトランジスタ404、408それぞれが
可制御スイッチSS3に連携してオン、オフするからで
ある。
の動作は以下の通りである。その起動時に入力端子t5
0に入力される起動・停止信号が立ち下がると、トラン
ジスタ414がターン・オンするので、コンデンサ41
7の充電電流がトランジスタ415をオン駆動して可制
御スイッチSS2をトリガーする。トランジスタ40
9、412それぞれは可制御スイッチSS2に連携して
オン、オフするため、可制御スイッチSS2がオンであ
る限り、トランジスタ412が可制御スイッチSS4を
オフに保つ一方、トランジスタ409が可制御スイッチ
SS3をオンに保つ。同時にトランジスタ404が可制
御スイッチSS1をオフに保ち、また、トランジスタ4
08がコンデンサ416を充電してトリガー動作の準備
をする。これはトランジスタ404、408それぞれが
可制御スイッチSS3に連携してオン、オフするからで
ある。
【0076】上述した様に可制御スイッチSS2がオン
である限りトランジスタ409が可制御スイッチSS3
をオンに保つので、トランジスタ408は可制御スイッ
チSS3のオン・オフ検出から可制御スイッチSS2、
SS3両方のオン・オフを検出することができる。この
ため、可制御スイッチSS2、SS3がどちらもオンで
なくなるとトランジスタ408がターン・オフするの
で、コンデンサ416の放電電流がトランジスタ40
7、406をオン駆動して可制御スイッチSS1をトリ
ガーする。トランジスタ410、411それぞれは可制
御スイッチSS1に連携してオン、オフするため、可制
御スイッチSS1がオンである限り、トランジスタ41
0が可制御スイッチSS3をオフに保つ一方、トランジ
スタ411が可制御スイッチSS4をオンに保つ。同時
にトランジスタ405が可制御スイッチSS2をオフに
保ち、また、トランジスタ413がトランジスタ414
をオフに保って、コンデンサ417を放電させて次のト
リガー動作を準備させる。これはトランジスタ405、
413それぞれが可制御スイッチSS4に連携してオ
ン、オフするからである。
である限りトランジスタ409が可制御スイッチSS3
をオンに保つので、トランジスタ408は可制御スイッ
チSS3のオン・オフ検出から可制御スイッチSS2、
SS3両方のオン・オフを検出することができる。この
ため、可制御スイッチSS2、SS3がどちらもオンで
なくなるとトランジスタ408がターン・オフするの
で、コンデンサ416の放電電流がトランジスタ40
7、406をオン駆動して可制御スイッチSS1をトリ
ガーする。トランジスタ410、411それぞれは可制
御スイッチSS1に連携してオン、オフするため、可制
御スイッチSS1がオンである限り、トランジスタ41
0が可制御スイッチSS3をオフに保つ一方、トランジ
スタ411が可制御スイッチSS4をオンに保つ。同時
にトランジスタ405が可制御スイッチSS2をオフに
保ち、また、トランジスタ413がトランジスタ414
をオフに保って、コンデンサ417を放電させて次のト
リガー動作を準備させる。これはトランジスタ405、
413それぞれが可制御スイッチSS4に連携してオ
ン、オフするからである。
【0077】上述した様に可制御スイッチSS1がオン
である限りトランジスタ411が可制御スイッチSS4
をオンに保つので、トランジスタ413は可制御スイッ
チSS4のオン・オフ検出から可制御スイッチSS1、
SS4両方のオン・オフを検出することができる。可制
御スイッチSS1、SS4と共にトランジスタ413が
ターン・オフするとき前記起動・停止信号がロー・レベ
ルならば、トランジスタ414がターン・オンし、以後
同様に同じ事が繰り返され、このインバータ回路はイン
バータ動作を伴って発振する。このインバータ動作を伴
う発振は前記起動・停止信号がロー・レベルである限り
続く。しかし、トランジスタ413がターン・オフする
とき前記起動・停止信号がハイ・レベルならば、トラン
ジスタ414はオフのままで、このインバータ回路は発
振動作を停止する。
である限りトランジスタ411が可制御スイッチSS4
をオンに保つので、トランジスタ413は可制御スイッ
チSS4のオン・オフ検出から可制御スイッチSS1、
SS4両方のオン・オフを検出することができる。可制
御スイッチSS1、SS4と共にトランジスタ413が
ターン・オフするとき前記起動・停止信号がロー・レベ
ルならば、トランジスタ414がターン・オンし、以後
同様に同じ事が繰り返され、このインバータ回路はイン
バータ動作を伴って発振する。このインバータ動作を伴
う発振は前記起動・停止信号がロー・レベルである限り
続く。しかし、トランジスタ413がターン・オフする
とき前記起動・停止信号がハイ・レベルならば、トラン
ジスタ414はオフのままで、このインバータ回路は発
振動作を停止する。
【0078】図24、図25両図に示す回路はブリッジ
接続型直列インバータ回路である。符号V2、V1、G
2、G1、x11〜x13に関して同じ符号を付した導
線同士はそれぞれ接続状態にあり、t9は起動・停止信
号を入力する入力端子である。「トライアック31、ト
ランジスタ41、13、14及びコンデンサ45等が形
成する駆動回路」が第1発明の実施例である。トランジ
スタ41、42等がサイリスタ5のターン・オンを検出
してトライアック31をトリガーし、トランジスタ4
3、44等がサイリスタ205のターン・オンを検出し
てトライアック231をトリガーする。また、コンデン
サ46の充電時トランジスタ214がサイリスタ5をト
リガーし、コンデンサ45の放電時トランジスタ13、
14がサイリスタ205をトリガーする。
接続型直列インバータ回路である。符号V2、V1、G
2、G1、x11〜x13に関して同じ符号を付した導
線同士はそれぞれ接続状態にあり、t9は起動・停止信
号を入力する入力端子である。「トライアック31、ト
ランジスタ41、13、14及びコンデンサ45等が形
成する駆動回路」が第1発明の実施例である。トランジ
スタ41、42等がサイリスタ5のターン・オンを検出
してトライアック31をトリガーし、トランジスタ4
3、44等がサイリスタ205のターン・オンを検出し
てトライアック231をトリガーする。また、コンデン
サ46の充電時トランジスタ214がサイリスタ5をト
リガーし、コンデンサ45の放電時トランジスタ13、
14がサイリスタ205をトリガーする。
【0079】図24、図25両図に示す回路の全体動作
は次の様になる。その起動時に入力端子t9に入力され
ている起動・停止信号が立ち上がると、サイリスタ20
5及びトライアック231と共にトランジスタ37、4
3はオフだから、トランジスタ47がターン・オンし、
コンデンサ46の充電電流がトランジスタ214のベー
スに流れる。この充電期間に対応した期間だけトランジ
スタ214がサイリスタ5をトリガーし、サイリスタ5
に連係してトランジスタ41、42等がトライアック3
1をターン・オンさせる。その後、サイリスタ5とトラ
イアック31を流れていた共振電流が反転して両整流器
48に流れ始めて直ぐにサイリスタ5及びトライアック
31と共にトランジスタ41がターン・オフする。そう
すると、これらのオン期間中に充電されていたコンデン
サ45がトランジスタ13、14のベース等を介して放
電し始める。この放電に対応した期間トランジスタ1
3、14がサイリスタ205をトリガーし、サイリスタ
205に連係してトランジスタ43、44等がトライア
ック231をターン・オンさせるため、両整流器48を
流れていた共振電流はサイリスタ205とトライアック
231へ転流する。
は次の様になる。その起動時に入力端子t9に入力され
ている起動・停止信号が立ち上がると、サイリスタ20
5及びトライアック231と共にトランジスタ37、4
3はオフだから、トランジスタ47がターン・オンし、
コンデンサ46の充電電流がトランジスタ214のベー
スに流れる。この充電期間に対応した期間だけトランジ
スタ214がサイリスタ5をトリガーし、サイリスタ5
に連係してトランジスタ41、42等がトライアック3
1をターン・オンさせる。その後、サイリスタ5とトラ
イアック31を流れていた共振電流が反転して両整流器
48に流れ始めて直ぐにサイリスタ5及びトライアック
31と共にトランジスタ41がターン・オフする。そう
すると、これらのオン期間中に充電されていたコンデン
サ45がトランジスタ13、14のベース等を介して放
電し始める。この放電に対応した期間トランジスタ1
3、14がサイリスタ205をトリガーし、サイリスタ
205に連係してトランジスタ43、44等がトライア
ック231をターン・オンさせるため、両整流器48を
流れていた共振電流はサイリスタ205とトライアック
231へ転流する。
【0080】さらに、この共振電流が反転して両整流器
248に流れ始めると、直ぐにサイリスタ205及びト
ライアック231と共にトランジスタ43、37がター
ン・オフする。この時その起動・停止信号がハイ・レベ
ルであれば、トランジスタ47がターン・オンし、サイ
リスタ205等のオン期間中に放電したコンデンサ46
がトランジスタ214等を介して充電される。これによ
ってトランジスタ214と共にサイリスタ5とトライア
ック31がターン・オンすると、両整流器248に流れ
ていた共振電流はサイリスタ5とトライアック31へ転
流する。以後同様にこのインバータ回路は同じ事を繰り
返し、インバータ動作を伴って発振するが、その繰り返
しと発振はその起動・停止信号がハイ・レベルである限
り続く。しかし、サイリスタ205及びトライアック2
31と共にトランジスタ43、37がターン・オフする
時その起動・停止信号がロー・レベルであれば、トラン
ジスタ47はオフのままで、このインバータ回路は動作
を停止する。
248に流れ始めると、直ぐにサイリスタ205及びト
ライアック231と共にトランジスタ43、37がター
ン・オフする。この時その起動・停止信号がハイ・レベ
ルであれば、トランジスタ47がターン・オンし、サイ
リスタ205等のオン期間中に放電したコンデンサ46
がトランジスタ214等を介して充電される。これによ
ってトランジスタ214と共にサイリスタ5とトライア
ック31がターン・オンすると、両整流器248に流れ
ていた共振電流はサイリスタ5とトライアック31へ転
流する。以後同様にこのインバータ回路は同じ事を繰り
返し、インバータ動作を伴って発振するが、その繰り返
しと発振はその起動・停止信号がハイ・レベルである限
り続く。しかし、サイリスタ205及びトライアック2
31と共にトランジスタ43、37がターン・オフする
時その起動・停止信号がロー・レベルであれば、トラン
ジスタ47はオフのままで、このインバータ回路は動作
を停止する。
【0081】図26、図27両図に示す回路はブリッジ
接続型インバータ回路である。符号V5、V6、G、w
1〜w5に関して同じ符号を付した導線同士はそれぞれ
接続状態にあり、t31は起動・停止信号を入力する入
力端子である。「トランジスタ407、408及びコン
デンサ416等が形成する駆動回路」は図22、図23
両図に示す回路の場合と同じで、第1発明の実施例であ
り、ダーリントン接続のトランジスタ140〜142を
両組オン・オフ駆動する。「トランジスタ58、59、
257等が形成する単安定マルチバイブレータ」がダー
リントン接続のトランジスタ104〜106を両組オン
・オフ駆動する。そのためにトランジスタ408が両組
のトランジスタ104〜106のオン・オフを検出し、
トランジスタ36が両組のトランジスタ140〜142
のオン・オフを検出する。
接続型インバータ回路である。符号V5、V6、G、w
1〜w5に関して同じ符号を付した導線同士はそれぞれ
接続状態にあり、t31は起動・停止信号を入力する入
力端子である。「トランジスタ407、408及びコン
デンサ416等が形成する駆動回路」は図22、図23
両図に示す回路の場合と同じで、第1発明の実施例であ
り、ダーリントン接続のトランジスタ140〜142を
両組オン・オフ駆動する。「トランジスタ58、59、
257等が形成する単安定マルチバイブレータ」がダー
リントン接続のトランジスタ104〜106を両組オン
・オフ駆動する。そのためにトランジスタ408が両組
のトランジスタ104〜106のオン・オフを検出し、
トランジスタ36が両組のトランジスタ140〜142
のオン・オフを検出する。
【0082】この単安定マルチバイブレータではトラン
ジスタ257のコレクタ出力電圧の波形を改善するため
に、コレクタ接地したトランジスタ58がコンデンサ6
0の充電を行う。この充電時トランジスタ59のベース
電流が過大になるのを抵抗61が防止する。また、トラ
ンジスタ257がアース電位より低いトランジスタ10
4等を駆動するので、トランジスタ58のベース等から
トランジスタ104のベースへ無関係な電流が流れるの
を防ぐためにダイオード107が有る。
ジスタ257のコレクタ出力電圧の波形を改善するため
に、コレクタ接地したトランジスタ58がコンデンサ6
0の充電を行う。この充電時トランジスタ59のベース
電流が過大になるのを抵抗61が防止する。また、トラ
ンジスタ257がアース電位より低いトランジスタ10
4等を駆動するので、トランジスタ58のベース等から
トランジスタ104のベースへ無関係な電流が流れるの
を防ぐためにダイオード107が有る。
【0083】トランジスタ56等はこの単安定マルチバ
イブレータをトリガーするためのものである。「入力端
子t31に入力されるその起動・停止信号が立ち下がっ
たとき」あるいは「この信号がロー・レベルにある間に
2組のトランジスタ140〜142と共にトランジスタ
36がターン・オフしたとき」トランジスタ56が前記
単安定マルチバイブレータをトリガーするので、前記単
安定マルチバイブレータが2組のトランジスタ104〜
106をオン駆動し始める。一方、「2組のトランジス
タ104〜106と共にトランジスタ408がターン・
オフしたとき」前述した「トランジスタ407、408
及びコンデンサ416が形成する駆動回路」が2組のト
ランジスタ140〜142をオン駆動し始める。この様
にこの第1発明の駆動回路の実施例はオン・オフ信号発
生回路として使われている。
イブレータをトリガーするためのものである。「入力端
子t31に入力されるその起動・停止信号が立ち下がっ
たとき」あるいは「この信号がロー・レベルにある間に
2組のトランジスタ140〜142と共にトランジスタ
36がターン・オフしたとき」トランジスタ56が前記
単安定マルチバイブレータをトリガーするので、前記単
安定マルチバイブレータが2組のトランジスタ104〜
106をオン駆動し始める。一方、「2組のトランジス
タ104〜106と共にトランジスタ408がターン・
オフしたとき」前述した「トランジスタ407、408
及びコンデンサ416が形成する駆動回路」が2組のト
ランジスタ140〜142をオン駆動し始める。この様
にこの第1発明の駆動回路の実施例はオン・オフ信号発
生回路として使われている。
【0084】図28、図29両図に示す回路は直列イン
バータ回路である。符号V2、V1、G、x4に関して
同じ符号を付した導線同士はそれぞれ接続状態にあり、
t14は起動・停止信号を入力する入力端子である。こ
の回路は図16、図17両図に示す回路と主回路は基本
的に同じであるが、2つの転流コンデンザ18、218
を持つ。尚、リアクトル17と負荷抵抗19の直列回路
の代わりに誘導加熱用コイルを接続すれば、この直列イ
ンバータ回路は最適な誘導加熱回路になる。
バータ回路である。符号V2、V1、G、x4に関して
同じ符号を付した導線同士はそれぞれ接続状態にあり、
t14は起動・停止信号を入力する入力端子である。こ
の回路は図16、図17両図に示す回路と主回路は基本
的に同じであるが、2つの転流コンデンザ18、218
を持つ。尚、リアクトル17と負荷抵抗19の直列回路
の代わりに誘導加熱用コイルを接続すれば、この直列イ
ンバータ回路は最適な誘導加熱回路になる。
【0085】「サイリスタ5、トランジスタ57、ダイ
オード3、68、72、コンデンサ70及び抵抗67、
69、71等が形成する駆動回路」は第2発明の実施例
である。「直流電源20、220の両プラス電源端子間
に等価的に形成される直流電源」が前述した直流電源手
段に相当するので、それぞれの環路が以下の通り前述し
た各環路に相当する。 a)「その等価直流電源、サイリスタ5、ダイオード
3、抵抗67、ダイオード68、コンデンサ70及びダ
イオード72等を含む環路」が前述した第1の環路に。 b)「コンデンサ70、抵抗71及びトランジスタ57
のエミッタ接合(ベース・エミッタ間PN接合)を含む
環路」が前述した第2の環路に。 c)「その等価直流電源、サイリスタ5、ダイオード
3、抵抗67、69及びダイオード72等を含む環路」
が前述した第3の環路に。
オード3、68、72、コンデンサ70及び抵抗67、
69、71等が形成する駆動回路」は第2発明の実施例
である。「直流電源20、220の両プラス電源端子間
に等価的に形成される直流電源」が前述した直流電源手
段に相当するので、それぞれの環路が以下の通り前述し
た各環路に相当する。 a)「その等価直流電源、サイリスタ5、ダイオード
3、抵抗67、ダイオード68、コンデンサ70及びダ
イオード72等を含む環路」が前述した第1の環路に。 b)「コンデンサ70、抵抗71及びトランジスタ57
のエミッタ接合(ベース・エミッタ間PN接合)を含む
環路」が前述した第2の環路に。 c)「その等価直流電源、サイリスタ5、ダイオード
3、抵抗67、69及びダイオード72等を含む環路」
が前述した第3の環路に。
【0086】トランジスタ63、57、12、両整流器
22及び両抵抗73等が「自己保持機能と自己消弧機能
を持つ可制御スイッチ」を構成する。トランジスタ12
は両整流器22と両抵抗73を流れる負荷電流の大きさ
をこれらと共に検出し、この大きさが設定値(サイリス
タの保持電流に対応。両抵抗73等の大きさで決ま
る。)以上であれば、トランジスタ12がトランジスタ
57等を通じてトランジスタ63をちょうどサイリスタ
の様にオンに保つ。つまり、この自己保持動作はサイリ
スタがそのオンの維持をその主電流の大きさに依存する
のと同じである。サイリスタ5がオンからオフになると
上記第2発明の駆動回路がその可制御スイッチをトリガ
ーするのであるが、サイリスタ5のオン期間中トランジ
スタ57のベースは逆バイアスされるため前記可制御ス
イッチは強制的にオフに保たれる。
22及び両抵抗73等が「自己保持機能と自己消弧機能
を持つ可制御スイッチ」を構成する。トランジスタ12
は両整流器22と両抵抗73を流れる負荷電流の大きさ
をこれらと共に検出し、この大きさが設定値(サイリス
タの保持電流に対応。両抵抗73等の大きさで決ま
る。)以上であれば、トランジスタ12がトランジスタ
57等を通じてトランジスタ63をちょうどサイリスタ
の様にオンに保つ。つまり、この自己保持動作はサイリ
スタがそのオンの維持をその主電流の大きさに依存する
のと同じである。サイリスタ5がオンからオフになると
上記第2発明の駆動回路がその可制御スイッチをトリガ
ーするのであるが、サイリスタ5のオン期間中トランジ
スタ57のベースは逆バイアスされるため前記可制御ス
イッチは強制的にオフに保たれる。
【0087】図30、図31両図に示す回路は図16、
図17両図に示す回路と同様に直列インバータ式点火回
路である。符号V3、V4、G、x5〜x7に関して同
じ符号を付した導線同士はそれぞれ接続状態にあり、t
71は点火信号(この場合の起動・停止信号)を入力す
る入力端子である。この点火回路は図9に示す第2発明
の実施例の駆動回路を利用しており、「トランジスタ7
9、101、ダイオード320、72、抵抗109、3
21、322及びコンデンサ62等が構成する駆動回
路」がそれである。
図17両図に示す回路と同様に直列インバータ式点火回
路である。符号V3、V4、G、x5〜x7に関して同
じ符号を付した導線同士はそれぞれ接続状態にあり、t
71は点火信号(この場合の起動・停止信号)を入力す
る入力端子である。この点火回路は図9に示す第2発明
の実施例の駆動回路を利用しており、「トランジスタ7
9、101、ダイオード320、72、抵抗109、3
21、322及びコンデンサ62等が構成する駆動回
路」がそれである。
【0088】この点火回路では「トランジスタ99〜1
03等」が「自己保持機能と自己消弧機能を持つ可制御
スイッチ」を形成し、「トランジスタ78、104〜1
06、108等」が「自己保持機能と自己消弧機能を持
つ可制御スイッチ」を形成している。トランジスタ99
がトランジスタ102のベースとトランジスタ103の
エミッタの間の電圧を検出し、この電圧が設定値以上で
あれば、トランジスタ99がトランジスタ100を介し
てトランジスタ101〜103をオン制御する。この作
用は図32の可制御スイッチ(図22、図23両図中に
示した可制御スイッチSS1〜SS4と同じ。)の作用
と同じである。トランジスタ108もトランジスタ10
5のベースとトランジスタ106のエミッタの間の電圧
を検出し、この電圧が設定値以上であれば、トランジス
タ78を介してトランジスタ104〜106をオン制御
する。
03等」が「自己保持機能と自己消弧機能を持つ可制御
スイッチ」を形成し、「トランジスタ78、104〜1
06、108等」が「自己保持機能と自己消弧機能を持
つ可制御スイッチ」を形成している。トランジスタ99
がトランジスタ102のベースとトランジスタ103の
エミッタの間の電圧を検出し、この電圧が設定値以上で
あれば、トランジスタ99がトランジスタ100を介し
てトランジスタ101〜103をオン制御する。この作
用は図32の可制御スイッチ(図22、図23両図中に
示した可制御スイッチSS1〜SS4と同じ。)の作用
と同じである。トランジスタ108もトランジスタ10
5のベースとトランジスタ106のエミッタの間の電圧
を検出し、この電圧が設定値以上であれば、トランジス
タ78を介してトランジスタ104〜106をオン制御
する。
【0089】尚、トランジスタ101〜103のオン期
間中トランジスタ85が「トランジスタ78、104〜
106、108等が構成する可制御スイッチ」を強制的
にオフに保つ一方、トランジスタ104〜106のオン
期間中トランジスタ79が「トランジスタ99〜103
等が構成する可制御スイッチ」を強制的にオフに保つ。
また、「トランジスタ99〜103等が構成する可制御
スイッチ」の代わりに図32に示す可制御スイッチを用
いても構わない。
間中トランジスタ85が「トランジスタ78、104〜
106、108等が構成する可制御スイッチ」を強制的
にオフに保つ一方、トランジスタ104〜106のオン
期間中トランジスタ79が「トランジスタ99〜103
等が構成する可制御スイッチ」を強制的にオフに保つ。
また、「トランジスタ99〜103等が構成する可制御
スイッチ」の代わりに図32に示す可制御スイッチを用
いても構わない。
【0090】
【関連特許】 a)特開昭62−5019号 b)特願昭61−013938号 c)特願昭61−197349号 d)特願昭62−005027号 e)PCT/JP87/00053号 f)特願昭62−120234号 g)特願昭62−170898号 h)PCT/JP87/00595号(特願昭62−504708号) i)PCT/JP87/00612号(特願昭62−504785号)
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の1実施例を示す回路図である。
【図2〜図4】各図は従来のスイッチング手段の駆動回
路の例などを1つずつ示す回路図である。
路の例などを1つずつ示す回路図である。
【図5〜図7】各図は第1発明の実施例を1つずつ示す
回路図である。
回路図である。
【図8〜図9】各図は第2発明の実施例を1つずつ示す
回路図である。
回路図である。
【図10〜図13】各図は第3発明の実施例を1つずつ
示す回路図である。
示す回路図である。
【図14】第4発明の1実施例を示す回路図である。
【図15】第3発明の1実施例を用いたAC−ACコン
バータ回路を示す回路図である。
バータ回路を示す回路図である。
【図16〜図17】両図は第1発明の1実施例を用いた
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
【図18〜図19】両図は第1発明の1実施例を用いた
インバータ回路を示す回路図である。
インバータ回路を示す回路図である。
【図20〜図21】両図は第1発明の1実施例を用いた
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
【図22〜図23】両図は第1発明の1実施例を用いた
ブリッジ接続型直列インバータ回路を示す回路図であ
る。
ブリッジ接続型直列インバータ回路を示す回路図であ
る。
【図24〜図25】両図は第1発明の1実施例を用いた
ブリッジ接続型直列インバータ凹路を示す回路図であ
る。
ブリッジ接続型直列インバータ凹路を示す回路図であ
る。
【図26〜図27】両図は第1発明の1実施例を用いた
ブリッジ接続型インバータ回路を示す回路図である。
ブリッジ接続型インバータ回路を示す回路図である。
【図28〜図29】両図は第2発明の1実施例を用いた
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
【図30〜図31】両図は第2発明の1実施例を用いた
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
直列インバータ式点火回路を示す回路図である。
【図32】図30、図31両図に示す回路で使用する可
制御スイッチの1例を示す回路図である。
制御スイッチの1例を示す回路図である。
【符号の説明】 330 インバータ回路(NOT回路) 76 DC−DCコンバータ回路 77 3端子レギュレータ SS1〜SS4 可制御スイッチ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図32】
【図17】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
Claims (2)
- 【請求項1】 エネルギーを蓄積するエネルギー蓄積手
段が前記エネルギーを電流の形でトランジスタQ1のエ
ミッタ接合を介して放出する第1の環路があって、しか
も、直流電源が前記エミッタ接合を介さずに前記エネル
ギーを供給する第2の環路をスイッチが形成することを
特徴とするトリガー回路。 - 【請求項2】 前記スイッチが、前記エミッタ接合に逆
電圧を印加する第3の環路を形成することを特徴とする
請求項1記載のトリガー回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31099097A JP3187757B2 (ja) | 1987-07-10 | 1997-10-06 | スイッチング手段の駆動回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17089887 | 1987-07-10 | ||
JP62-170898 | 1987-07-10 | ||
JP31099097A JP3187757B2 (ja) | 1987-07-10 | 1997-10-06 | スイッチング手段の駆動回路 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63004820A Division JP2805308B2 (ja) | 1987-01-14 | 1988-01-14 | 自己保持機能と自己消弧機能を持つスイッチング手段 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10327574A true JPH10327574A (ja) | 1998-12-08 |
JP3187757B2 JP3187757B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=26493765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31099097A Expired - Fee Related JP3187757B2 (ja) | 1987-07-10 | 1997-10-06 | スイッチング手段の駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187757B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103346766A (zh) * | 2013-05-31 | 2013-10-09 | 成都锐奕信息技术有限公司 | 改进型系统开关 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0761447B1 (en) | 1995-09-05 | 2002-12-11 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head and method of producing the same |
US6729002B1 (en) | 1995-09-05 | 2004-05-04 | Seiko Epson Corporation | Method of producing an ink jet recording head |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP31099097A patent/JP3187757B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103346766A (zh) * | 2013-05-31 | 2013-10-09 | 成都锐奕信息技术有限公司 | 改进型系统开关 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3187757B2 (ja) | 2001-07-11 |
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