JP2002136122A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2002136122A JP2000326141A JP2000326141A JP2002136122A JP 2002136122 A JP2002136122 A JP 2002136122A JP 2000326141 A JP2000326141 A JP 2000326141A JP 2000326141 A JP2000326141 A JP 2000326141A JP 2002136122 A JP2002136122 A JP 2002136122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な回路構成で直流出力電圧の安定化制御が
可能な自励式スイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】第1の駆動回路31はスイッチング素子2
のオン期間に駆動巻線13に誘起される電圧で、スイッ
チング素子2を導通方向にバイアスし、第1の時定数回
路311のコンデンサC1が所定値まで充電されたとき
にオフ駆動スイッチ312をオンし、スイッチング素子
2を遮断する。第2の駆動回路32はスイッチング素子
2のオフ期間に第2の時定数回路322のコンデンサC
2が所定値まで放電されたときにオン駆動スイッチ32
3をオンし、スイッチング素子2を導通する。出力電圧
検出回路51は出力整流平滑回路4の出力を検出する。
時定数制御回路52は出力整流平滑回路の出力に応じて
第1の時定数回路311の時定数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関し、電力変換用変圧器の出力巻線とは別に設け
られた駆動巻線に生じる電圧を利用して、スイッチング
素子にオン、オフ信号を与え、IC等の発振器を備えな
い簡単な回路構成で自励式のスイッチング動作をさせ得
る、フォワード方式スイッチング電源装置または直流重
畳型フライバック方式スイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置は、メインのスイ
ッチング素子にスイッチング動作をさせる発振回路の構
成方法によって、自励式と他励式とに分けることができ
る。他励方式をとるスイッチング電源では、メインのス
イッチング素子を、IC等で構成される別に設けられた
発振器によって駆動するため、多くの回路部品を必要と
し、小形で低コストのものを実現することが困難であ
る。また、自励式としてよく知られているリンギング.
チョーク.コンバータ方式のスイッチング電源は、スイ
ッチング素子の利用効率が低く、小電力用にしか使用で
きないという問題点を有している。
【0003】このような問題点の解決を目的とした従来
技術としては、本発明者により提案された実公平6−1
9328号公報に記載されたものが知られている。この
従来技術では、電力変換用変圧器に、メインのスイッチ
ング素子のオン期間にその制御電極を正方向にバイアス
する第3の巻線を備えさせると共に、前記スイッチング
素子の入力側を短絡して該スイッチング素子をオフさせ
る第1の駆動回路及び前記スイッチング素子をオンさせ
る第2の駆動回路を備えることにより、発振回路を備え
ることなく、自励式でスイッチング動作を継続するよう
にしてある。
【0004】しかしながら、上述した従来技術では、ス
イッチング素子のオフ期間を制御して直流出力電圧を安
定化する方式のため、無負荷時また無負荷に近い軽負荷
時に、直流出力電圧がはね上がるという本質的な問題を
含んでいる。このため、これを防止する回路を付加する
必要があり、回路構成が複雑になるという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
な回路構成で直流出力電圧の安定化制御が可能な自励フ
ォワード方式スイッチング電源装置を提供することであ
る。
【0006】本発明のもう一つの課題は、簡単な回路構
成で直流出力電圧の安定化制御が可能な自励直流重畳型
フライバック方式スイッチング電源装置を提供すること
である。
【0007】本発明の更にもう一つの課題は、簡単な回
路構成で、損失の少ない同期整流回路を備えたスイッチ
ング電源装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るスイッチング電源装置は、変圧器
と、スイッチング素子と、第1の駆動回路と、第2の駆
動回路と、出力整流平滑回路と、出力安定化回路とを含
む。
【0009】前記変圧器は、入力巻線と、出力巻線と、
駆動巻線とを含む。
【0010】前記スイッチング素子は、前記入力巻線の
一端に接続され、前記入力巻線を通して供給される直流
電圧をスイッチングして、前記出力巻線と、前記駆動巻
線とに電圧を誘起する。
【0011】前記第1の駆動回路は、抵抗とコンデンサ
との直列回路を含む第1の時定数回路と、前記第1の時
定数回路に並列接続されたオフ駆動スイッチとを含み、
前記駆動巻線の両端間に接続され、前記スイッチング素
子のオン期間に、前記駆動巻線に誘起される電圧で、前
記スイッチング素子の制御電極を導通方向にバイアスす
るとともに、前記第1の時定数回路のコンデンサを充電
し、前記第1の時定数回路のコンデンサが所定値まで充
電されたときに前記オフ駆動スイッチをオンし、前記ス
イッチング素子の入力側を短絡して、前記スイッチング
素子を遮断する。
【0012】前記第2の駆動回路は、抵抗とコンデンサ
との直列回路を含む第2の時定数回路と、前記スイッチ
ング素子の制御電極に接続されたオン駆動スイッチとを
含み、前記第2の時定数回路が、前記駆動巻線の両端間
に接続され、前記スイッチング素子のオン期間に、前記
駆動巻線に誘起される電圧で、前記第2の時定数回路の
コンデンサを充電し、前記スイッチング素子のオフ期間
に、前記第2の時定数回路のコンデンサが所定値まで放
電されたときに前記オン駆動スイッチをオンし、前記ス
イッチング素子の制御電極を付勢して、前記スイッチン
グ素子を導通する。
【0013】前記出力整流平滑回路は、前記出力巻線に
誘起された電圧を整流、平滑して出力する。
【0014】前記出力安定化回路は、出力電圧検出回路
と、時定数制御回路とを含む。
【0015】前記出力電圧検出回路は、前記出力整流平
滑回路の出力を検出する。
【0016】前記時定数制御回路は、前記出力整流平滑
回路の出力に応じて、前記第1の時定数回路の時定数を
制御する。
【0017】上述したスイッチング電源装置において、
前記駆動巻線の両端間には、前記第1の駆動回路が接続
されているから、前記スイッチング素子のオン期間に、
前記駆動巻線に誘起された電圧は、前記スイッチング素
子の制御電極を導通方向にバイアスするとともに、前記
第1の時定数回路のコンデンサを充電し、前記第1の時
定数回路のコンデンサが所定値まで充電されたときに前
記オフ駆動スイッチをオンし、前記スイッチング素子の
入力側を短絡して、前記スイッチング素子を遮断する。
【0018】前記駆動巻線の両端間には、また、前記第
2の時定数回路が接続されているから、前記スイッチン
グ素子のオン期間に、前記駆動巻線に誘起される電圧
で、前記第2の時定数回路のコンデンサを充電し、前記
スイッチング素子のオフ期間に、前記第2の時定数回路
のコンデンサが所定値まで放電されたときに前記オン駆
動スイッチをオンし、前記スイッチング素子の制御電極
を付勢して、前記スイッチング素子を導通する。
【0019】前記スイッチング素子は、この繰り返しに
より、自励的にオン/オフ駆動され、前記入力巻線を通
して供給される直流電圧をスイッチングして、前記出力
巻線と、前記駆動巻線とに継続的に高周波電圧を誘起す
る。
【0020】前記出力整流平滑回路は、前記出力巻線に
誘起された電圧を整流、平滑して出力するから、前記出
力整流平滑回路の出力端子に任意の直流出力電圧を発生
する。
【0021】前記出力安定化回路は、出力電圧検出回路
と、時定数制御回路とを含む。
【0022】前記出力電圧検出回路は、前記出力整流平
滑回路の出力を検出する。
【0023】前記時定数制御回路は、前記出力整流平滑
回路の出力に応じて、前記第1の時定数回路の時定数を
制御する。
【0024】このため、前記直流出力電圧が設定値より
高いときは、前記第1の時定数回路の時定数を小さく制
御して、前記スイッチング素子のオン期間を短くし、前
記直流出力電圧が設定値より低いときは、前記第1の時
定数回路の時定数を大きく制御して、前記スイッチング
素子のオン期間を長くすることにより、前記直流出力電
圧を設定値に安定化することができる。
【0025】上述のスイッチング電源装置は、フォワー
ド方式スイッチング電源装置でも、直流重畳型フライバ
ック方式スイッチング電源装置でも適用が可能である。
【0026】したがって、上述の構成によれば、簡単な
回路構成で直流出力電圧の安定化制御が可能な自励フォ
ワード方式スイッチング電源装置または、自励直流重畳
型フライバック方式スイッチング電源装置を提供するこ
とができる。
【0027】前記駆動巻線は、第1の駆動巻線と、第2
の駆動巻線とを含む構成とすることができる。前記第1
の駆動回路を、前記第1の駆動巻線間に接続し、前記第
2の時定数回路を、前記第2の駆動巻線間に接続すれ
ば、スイッチング素子のオン/オフがより適切に制御可
能となり、また、設計の自由度が高まり、安定度の高い
スイッチング電源装置とすることができる。
【0028】前記出力電圧検出回路と、前記時定数制御
回路を、発光素子と受光素子とを含む光結合素子で構成
することができる。このようにすれば、入力側と出力側
との電気的な絶縁も確実に行え、簡単な回路で出力安定
化回路が構成できる。
【0029】本発明は、更に、同期整流回路を備えたス
イッチング電源装置についても開示する。自励式スイッ
チング電源装置では、変圧器の休止期間を無くすことが
できるため、変圧器の巻線に発生する電圧を同期整流素
子の駆動電圧に用いても、損失の発生を抑制できる利点
がある。
【0030】このため、簡単な回路構成で、損失の少な
い同期整流回路を備えたスイッチング電源装置を提供す
ることができる。
【0031】本発明の他の目的、構成および利点につい
ては、添付図面を参照して、更に詳しく説明する。図面
は単なる例示に過ぎない。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るスイッチン
グ電源装置の一実施例を示す電気回路図であって、フォ
ワード方式スイッチング電源装置の例を示している。
【0033】図示されたスイッチング電源装置は、電力
変換用の変圧器1と、スイッチング素子2と、第1の駆
動回路31と、第2の駆動回路32と、出力整流平滑回
路4と、出力安定化回路5とを含んでいる。Eは直流電
圧源、Lは負荷である。直流電圧源Eは、本発明の内部
要素であっても、外部要素であってもよく、バッテリ
や、その他の直流電圧源、あるいは交流電圧を整流回路
を介して直流に変換した電圧の何れでも利用できる。直
流電圧源Eは、直流入力端子Tiに接続される。
【0034】電力変換用の変圧器1は、入力巻線11
と、出力巻線12と、駆動巻線13とを含んでいる。
【0035】スイッチング素子2は、変圧器1の入力巻
線11の一端に接続され、入力巻線11を介して、直流
入力端子Tiに接続され、入力巻線11を通して供給さ
れる直流電圧Vinをスイッチングして、出力巻線12
と、駆動巻線13とに電圧を誘起させる。スイッチング
素子2は、供給された直流電圧Vinを高周波でスイッ
チングできればよく、典型的には、バイポーラトランジ
スタや、電界効果トランジスタ等の半導体素子が用いら
れる。本実施例では電界効果トランジスタで構成され
る。
【0036】第1の駆動回路31は、第1の時定数回路
311と、オフ駆動スイッチ312とを含んでいる。第
1の時定数回路311は、抵抗R1とコンデンサC1と
の直列回路を含む。オフ駆動スイッチ312は第1の時
定数回路311に並列接続されている。オフ駆動スイッ
チ312はNPNトランジスタで構成され、その主電極
がスイッチング素子2のゲート・ソース間に接続され、
制御電極が抵抗R1とコンデンサC1との接続点に接続
される。
【0037】第1の駆動回路31は、変圧器1の駆動巻
線13の両端間に接続され、スイッチング素子2のオン
期間に、駆動巻線13に誘起される電圧で、スイッチン
グ素子2の制御電極(ゲート)を正方向にバイアスす
る。また、第1の駆動回路31は、第1の時定数回路3
11のコンデンサC1を充電し、第1の時定数回路31
1のコンデンサC1の電圧がオフ駆動スイッチ312の
VBE(0.6V)まで充電されたときにオフ駆動スイ
ッチ312をオンし、スイッチング素子2の入力側を短
絡して、スイッチング素子2をオフ駆動する。
【0038】第2の駆動回路32は、第2の時定数回路
322と、オン駆動スイッチ323とを含んでいる。第
2の時定数回路322は抵抗R2とコンデンサC2との
直列回路を含む。オン駆動スイッチ323はPNPトラ
ンジスタで構成され、その主電極が直流入力ラインaと
スイッチング素子2の制御電極(ゲート)間に接続さ
れ、制御電極が抵抗R2とコンデンサC2との接続点に
接続される。
【0039】第2の時定数回路322は、駆動巻線13
の両端間に接続され、スイッチング素子2のオン期間
に、駆動巻線13に誘起される電圧で、第2の時定数回
路322のコンデンサC2を充電する。第2の時定数回
路322は、また、スイッチング素子2のオフ期間に、
第2の時定数回路322のコンデンサC2の電圧がオン
駆動スイッチ323のVBE以下まで放電されたときに
オン駆動スイッチ323をオンし、スイッチング素子2
の制御電極(ゲート)を付勢して、スイッチング素子2
をオン駆動する。
【0040】出力整流平滑回路4は、フォワード方向整
流ダイオード41及びフライホイール方向整流ダイオー
ド42を含む整流回路と、チョークコイル43及び平滑
コンデンサ44を含む平滑回路とを有する。フォワード
方向整流ダイオード41とフライホイール方向整流ダイ
オード42とは直列に接続される。直列に接続された整
流ダイオード41、42は、スイッチング素子2のオン
期間に、出力巻線12に誘起される電圧で、フォワード
方向整流ダイオード41が導通するよう方向付けられ、
出力巻線12の端子間に接続される。チョークコイル4
3及び平滑コンデンサ44は、互いに直列に接続され、
その直列回路が、フライホイール方向整流ダイオード4
2と並列に接続され、平滑コンデンサ44の両端が出力
端子T01、T02に接続される。
【0041】出力安定化回路5は、出力電圧検出回路5
1と、時定数制御回路52とを含んでいる。出力電圧検
出回路51は、出力端子T01、T02の間に接続され
た抵抗分圧回路511、及び、同じく出力端子T01、
T02の間に接続された抵抗512と、フォトダイオー
ド513と、シャントレギュレータ514との直列回路
を含んでいる。抵抗分圧回路511の分圧点はシャント
レギュレータ514の制御電極に接続される。時定数制
御回路52は抵抗521とフォトトランジスタ522と
を含んでいる。フォトトランジスタ522はフォトダイ
オード513と光結合し、一方の電極が抵抗521を介
して直流入力ラインaに接続され、他方の電極が、第1
の時定数回路311の抵抗R1とコンデンサC1との接
続点に接続される。
【0042】次に、図2を参照して本実施例のスイッチ
ング電源装置の動作を説明する。図2は図1に図示した
本実施例のスイッチング電源装置の各部の波形図であ
る。
【0043】入力直流電圧Vinが印加されると、起動
抵抗R0を介してスイッチング素子2のゲート電極が付
勢され、時刻t1でスイッチング素子2がオンとなり、
変圧器1の入力巻線11を介して、図2(A)に示すド
レイン電流Idsが流れ、図2(B)に示すドレイン電
圧Vdsが発生する。ドレイン電流Idsは、変圧器1
の出力巻線12に電圧を誘起させるとともに、駆動巻線
13に図2(C)に示す電圧Vnfbを誘起させる。駆
動巻線13に誘起した電圧Vnfbは、コンデンサおよ
びバイアス抵抗を介してスイッチング素子2のゲート電
極に印加され、スイッチング素子2を完全にオンにする
とともに、第1、第2の時定数回路311、322のコ
ンデンサC1、C2を充電する。
【0044】第1、第2の時定数回路311、322の
コンデンサC1、C2は、図2(D)、(E)に示すご
とく、それぞれの時定数に従って、上昇を開始する。時
刻t2に至り、第1の時定数回路311のコンデンサC
1の電圧がオフ駆動スイッチ312のVBE(0.6
V)まで充電されると、オフ駆動スイッチ312がオン
となって、スイッチング素子2のゲート・ソース間を短
絡し、スイッチング素子2がオフとなる。スイッチング
素子2がオフとなると、駆動巻線13の電圧Vnfbが
反転し、第1、第2の時定数回路311、322のコン
デンサC1、C2は、図2(D)、(E)に示すごと
く、それぞれの時定数に従って、放電を開始する。時刻
t3に至り、第2の時定数回路322のコンデンサC2
の電圧がオン駆動スイッチ323のVBE以下まで放電
されると、オン駆動スイッチ323がオンとなって、ス
イッチング素子2のゲートを付勢し、スイッチング素子
2がオンとなる。以降これらの繰り返しで発振が継続す
る。
【0045】スイッチング素子2のオン期間に出力巻線
12に誘起する電圧は、フォワード方向整流ダイオード
41とチョークコイル43と平滑コンデンサ44とを介
してフォワード電流を流し、チョークコイル43にエネ
ルギーを蓄えるとともに負荷Lに電力を供給する。チョ
ークコイル43に蓄えられたエネルギーは、スイッチン
グ素子2のオフ期間にフライホイール方向整流ダイオー
ド42を介してフライホイール電流として放出され負荷
Lに供給される。
【0046】次に、出力電圧の安定化作用について説明
する。出力安定化回路5は、出力電圧検出回路51と、
時定数制御回路52とを含んでいる。出力電圧検出回路
51は、出力端子T01、T02間に接続された抵抗分
圧回路511、及び、同じく出力端子T01、T02の
間に接続された抵抗512と、フォトダイオード513
と、シャントレギュレータ514との直列回路を含んで
いる。抵抗分圧回路511の分圧点はシャントレギュレ
ータ514の制御電極に接続される。時定数制御回路5
2は抵抗521とフォトトランジスタ522とを含んで
いる。フォトトランジスタ522はフォトダイオード5
13と光結合し、一方の電極が抵抗521を介して直流
入力ラインaに接続され、他方の電極が、第1の時定数
回路311の抵抗R1とコンデンサC1の接続点に接続
される。
【0047】このように構成された出力安定化回路5に
おいて、出力電圧が設定値より高いと、シャントレギュ
レータ514のインピーダンスが低下し、フォトダイオ
ード513の発光量が増大する。このため、フォトトラ
ンジスタ522のインピーダンスが低下し、第1の時定
数回路311の時定数が小さくなり、オフ駆動スイッチ
312のオンタイミングが早くなる。この結果、スイッ
チング素子2のオン期間が短くなる方向に制御され、出
力電圧が低くなるように制御される。
【0048】他方、出力電圧が設定値より低い場合は、
シャントレギュレータ514のインピーダンスが高くな
り、フォトダイオード513の発光量が小さくなる。こ
のため、フォトトランジスタ522のインピーダンスが
高くなり、第1の時定数回路311の時定数が大きくな
って、オフ駆動スイッチ312のオンタイミングが遅く
なる。この結果、スイッチング素子2のオン期間が長く
なる方向に制御され、出力電圧が高くなるように制御さ
れ出力電圧が安定化する。本発明のスイッチング電源装
置は、スイッチング素子2のオン期間を制御して出力電
圧を安定化する方式のため、特別な回路を付加すること
なく、軽負荷時あるいは無負荷時の出力電圧の跳ね上が
りを防ぐことも可能となる。
【0049】図3は、本発明に係るスイッチング電源装
置の別の実施例を示す電気回路図であって、直流重畳型
フライバック方式スイッチング電源装置に適用した例を
示している。図において、図1に現れた構成部分と同一
の構成部分については、同一の参照符号を付してある。
図示されたスイッチング電源装置は、電力変換用の変圧
器1と、スイッチング素子2と、第1の駆動回路31
と、第2の駆動回路32と、出力整流平滑回路4と、出
力安定化回路5とを含んでいる。
【0050】電力変換用の変圧器1は、図1に図示した
実施例と同様に入力巻線11と、出力巻線12と、駆動
巻線13とを含んでいるが、スイッチング素子2のオン
期間に励磁エネルギーを蓄え、オフ期間にエネルギーを
放出するに適した構成となっている。
【0051】スイッチング素子2と、第1の駆動回路3
1と、第2の駆動回路32と、出力安定化回路5は、図
1に図示した実施例と略同様の構成であり、説明を省略
する。
【0052】出力整流平滑回路4は、整流ダイオード4
5と平滑コンデンサ43とを含み、出力巻線12と出力
端子T01、T02との間に接続される。整流ダイオー
ド45は、スイッチング素子2のオン期間に出力巻線1
2に誘起する電圧を遮断してオフ期間に発生するフライ
バック電圧を整流するよう方向付けられて出力巻線12
に接続される。平滑コンデンサ43はフライバック電圧
を平滑して負荷に電力を供給する。
【0053】次に、図4を参照して本実施例のスイッチ
ング電源装置の動作を説明する。図4は図3に図示した
本実施例のスイッチング電源装置の各部の波形図であ
る。
【0054】入力直流電圧Vinが印加されると、起動
抵抗R0を介してスイッチング素子2のゲート電極が付
勢され、時刻t1でスイッチング素子2がオンとなり、
変圧器1の入力巻線11を介して図4(A)に示すドレ
イン電流Idsが流れ、図4(B)に示すドレイン電圧
Vdsが発生する。ドレイン電流Idsは、変圧器1の
出力巻線12に電圧を誘起するとともに、駆動巻線13
に図4(C)に示す電圧Vnfbを誘起する。駆動巻線
13に誘起した電圧Vnfbは、コンデンサおよびバイ
アス抵抗を介してスイッチング素子2のゲート電極に印
加され、スイッチング素子2を完全にオンにするととも
に、第1、第2の時定数回路311、322のコンデン
サC1、C2を充電する。第1、第2の時定数回路31
1、322のコンデンサC1、C2は、図2(D)、
(E)に示すごとく、それぞれの時定数にしたがい上昇
を開始する。この間、出力巻線12に誘起した電圧は、
図示した極性マークの通りであり、整流ダイオード45
により遮断され、負荷側に供給されず、励磁エネルギー
として変圧器1に蓄積される。
【0055】時刻t2に至り、第1の時定数回路311
のコンデンサC1の電圧がオフ駆動スイッチ312のV
BE(0.6V)まで充電されると、オフ駆動スイッチ
312がオンとなって、スイッチング素子2のゲート・
ソース間を短絡し、スイッチング素子2がオフとなる。
スイッチング素子2がオフとなると、出力巻線12にフ
ライバック電圧が発生し、整流ダイオード45を介して
フライバックエネルギーの放出が開始され、同時に、駆
動巻線13の電圧Vnfbが反転し、第1、第2の時定
数回路311、322のコンデンサC1、C2は、図4
(D)、(E)に示すごとく、それぞれの時定数にした
がい放電を開始する。時刻t3に至り、第2の時定数回
路322のコンデンサC2の電圧がオン駆動スイッチ3
23のVBE以下まで放電されると、オン駆動スイッチ
323がオンとなって、スイッチング素子2のゲートを
付勢し、スイッチング素子2がオンとなる。以降これら
の繰り返しで発振が継続する。
【0056】スイッチング素子2がオンとなるタイミン
グは、第2の時定数回路322の時定数を設定すること
により、フライバックエネルギーの放出完了以前とする
ことができる。このように構成したスイッチング電源装
置は、電力変換用変圧器1に常時電流が流せる直流重畳
型となり、自励フライバックコンバータとして従来から
多用されているリンギングチョークコンバータと比較
し、変圧器1やスイッチング素子2の利用効率が高く、
大電流化できる利点がある。
【0057】本実施例のスイッチング電源装置の出力安
定化回路5は、図1に図示した実施例と同様スイッチン
グ素子2のオン期間を制御して出力電圧を安定化する方
式である。このため、特別な回路を付加することなく、
軽負荷時あるいは無負荷時の出力電圧のはね上がりを防
ぐことも可能となる。
【0058】次に、同期整流回路を備えた本発明に係る
スイッチング電源装置について説明する。図5は、同期
整流回路を備えた本発明に係るスイッチング電源装置の
一実施例を示す電気回路図であって、フォワード方式ス
イッチング電源装置に適用した例を示している。図にお
いて、図1に現れた構成部分と同一の構成部分について
は、同一の参照符号を付してある。
【0059】図示されたスイッチング電源装置は、電力
変換用の変圧器1と、スイッチング素子2と、第1の駆
動回路31と、第2の駆動回路32と、同期整流型の出
力整流平滑回路4と、出力安定化回路5とを含んでい
る。
【0060】電力変換用の変圧器1と、スイッチング素
子2と、第1の駆動回路31と、第2の駆動回路32
と、出力安定化回路5とは、図1に図示した実施例と略
同様の構成であり、説明を省略する。
【0061】出力整流平滑回路4は、電界効果トランジ
スタで構成されたフォワード方向同期整流素子46とフ
ライホイール方向同期整流素子47とを含む同期整流回
路と、チョークコイル43と平滑コンデンサ44とを含
む平滑回路とを含んで構成される。フォワード方向同期
整流素子46とフライホイール方向同期整流素子47
は、それぞれドレイン・ソース電極を介して直列に接続
され、出力巻線12間に接続される。
【0062】フォワード方向同期整流素子46はスイッ
チング素子2のオン期間に出力巻線12に誘起する電圧
で導通するよう、そのゲート電極が抵抗を介して出力巻
線12の一端に接続される。
【0063】フライホイール方向同期整流素子47は、
スイッチング素子2のオフ期間に出力巻線12に誘起す
る電圧で導通するよう、そのゲート電極が抵抗を介して
出力巻線12の他端に接続される。
【0064】チョークコイル43と平滑コンデンサ44
とは直列に接続され、その直列回路が、フライホイール
方向同期整流素子47と並列に接続され、平滑コンデン
サ44の両端が出力端子T01、T02に接続される。
【0065】次に、図6を参照して本実施例のスイッチ
ング電源装置の動作を説明する。図6は図5に図示した
本実施例のスイッチング電源装置の各部の波形図であ
る。本実施例のスイッチング電源装置において、電力変
換用の変圧器1と、スイッチング素子2と、第1の駆動
回路31と、第2の駆動回路32と、出力安定化回路5
とは、図1に図示した実施例と略同様に動作する。
【0066】入力直流電圧Vinが印可されると、起動
抵抗R0を介してスイッチング素子2のゲート電極が付
勢され、時刻t1でスイッチング素子2がオンとなり、
変圧器1の入力巻線11を介して図6(A)に示すドレ
イン電流Idsが流れ、図6(B)に示すドレイン電圧
Vdsが発生する。ドレイン電流Idsは、変圧器1の
出力巻線12に電圧を誘起し、フォワード方向同期整流
素子46とフライホイール方向同期整流素子47に、そ
れぞれ図6(C)、(D)に示す正・負のゲート電圧を
印加する。このため、時刻t1から時刻t2のスイッチ
ング素子2のオン期間では、フライホイール方向同期整
流素子47がオフとなり、フォワード方向同期整流素子
46がオンとなって、チョークコイル43及び平滑コン
デンサ44を介してフォワード電流が流れ、チョークコ
イル43にエネルギーを蓄えるとともに負荷Lに電力を
供給する。
【0067】時刻t2に至って、第1の駆動回路31に
よりスイッチング素子2がオフとなると、出力巻線12
の電圧が反転する。このため、フォワード方向同期整流
素子46とフライホイール方向同期整流素子47のゲー
ト電圧が、それぞれ図6(C)、(D)に示す如く反転
し、フォワード方向同期整流素子46とフライホイール
方向同期整流素子47のオン/オフが入れ替わる。
【0068】したがって、チョークコイル43に蓄えら
れていたエネルギーは、時刻t2以降のスイッチング素
子2のオフ期間に、フライホイール方向同期整流素子4
7を介して流れ、負荷に放出される。この間、変圧器1
のリセットも同時に行われ、リセットが完了する時刻t
3でスイッチング素子2のオン期間が開始される。
【0069】このように、本実施例のスイッチング電源
装置は、変圧器1のリセットの完了と同時にスイッチン
グ素子2の次のオン期間が開始されるため、フライホイ
ール電流が流れている間はフライホイール方向同期整流
素子47がオン状態に維持される。このため、内臓ダイ
オードを介して流れる電流を低減できるので、同期整流
回路の損失を低く抑えることができる。
【0070】本実施例のスイッチング電源装置の出力安
定化回路5は、図1に図示した実施例と同様スイッチン
グ素子2のオン期間を制御して出力電圧を安定化する方
式である。このため、特別な回路を付加することなく、
軽負荷時あるいは無負荷時の出力電圧のはね上がりを防
ぐことも可能となる。
【0071】図7は、同期整流回路を備えた本発明に係
るスイッチング電源装置の別の実施例を示す電気回路図
であって、直流重畳型フライバック方式スイッチング電
源装置に適用した例を示している。図において、図1〜
図6に現れた構成部分と同一の構成部分については、同
一の参照符号を付してある。図示されたスイッチング電
源装置は、電力変換用の変圧器1と、スイッチング素子
2と、第1の駆動回路31と、第2の駆動回路32と、
同期整流型の出力整流平滑回路4と、出力安定化回路5
とを含んでいる。
【0072】電力変換用の変圧器1と、スイッチング素
子2と、第1の駆動回路31と、第2の駆動回路32
と、出力安定化回路5とは、図3に図示した実施例と略
同様の構成であり、説明を省略する。
【0073】出力整流平滑回路4は、同期整流素子48
と平滑コンデンサ43とを含み、出力巻線12と出力端
子T01、T02との間に接続される。同期整流素子4
8は、スイッチング素子2のオン期間に出力巻線12に
誘起する電圧を遮断し、オフ期間に発生するフライバッ
ク電圧で導通するよう、そのゲート電極が出力巻線12
の一端に接続される。平滑コンデンサ43は同期整流素
子48が導通したときフライバック電圧を平滑して負荷
に電力を供給する。
【0074】次に、図8を参照して本実施例のスイッチ
ング電源装置の動作を説明する。図8は図7に図示した
本実施例のスイッチング電源装置の各部の波形図であ
る。本実施例のスイッチング電源装置において、電力変
換用の変圧器1と、スイッチング素子2と、第1の駆動
回路31と、第2の駆動回路32と、出力安定化回路5
とは、図3に図示した実施例と略同様に動作する。
【0075】入力直流電圧Vinが印加されると、起動
抵抗R0を介してスイッチング素子2のゲート電極が付
勢され、時刻t1でスイッチング素子2がオンとなり、
変圧器1の入力巻線11を介して図8(A)に示すドレ
イン電流Idsが流れる。ドレイン電流Idsは、変圧
器1の出力巻線12に図8(B)に示す電圧を誘起し、
同期整流素子48に、図8(C)に示す負のゲート電圧
を印加する。このため、時刻t1から時刻t2のスイッ
チング素子2のオン期間では、同期整流素子48がオフ
となり、負荷側にエネルギーが供給されず、励磁エネル
ギーが変圧器1に蓄積される。
【0076】時刻t2に至って、第1の駆動回路31に
よりスイッチング素子2がオフとなると、図8(B)に
示す出力巻線12の電圧が反転する。このため、同期整
流素子48のゲート電圧が、図8(C)に示す如く反転
して正電圧となり、同期整流素子48がオンとなる。
【0077】したがって、変圧器1に蓄えられていたエ
ネルギーは、時刻t2以降のスイッチング素子2のオフ
期間に、平滑コンデンサ44を充電するとともに負荷L
に放出される。
【0078】時刻t3に至り、第2の時定数回路322
のコンデンサC2の電圧がオン駆動スイッチ323のV
BE以下まで放電されると、オン駆動スイッチ323が
オンとなって、スイッチング素子2のゲートを付勢し、
スイッチング素子2がオンとなる。以降これらの繰り返
しで発振が継続する。
【0079】スイッチング素子2がオンとなるタイミン
グは、第2の時定数回路322の時定数を設定すること
により、フライバックエネルギーの放出完了以前とする
ことができる。このように構成したスイッチング電源装
置は、電力変換用変圧器1に常時電流が流せる直流重畳
型となり、自励フライバックコンバータとして従来から
多用されているリンギングチョークコンバータと比較
し、変圧器1やスイッチング素子2の利用効率が高く、
大電流化できる利点がある。また、フライバックエネル
ギーが放出されている間は、同期整流素子48がオン状
態に維持される。このため、内臓ダイオードを介して流
れる電流を低減できるので、同期整流回路の損失を低く
抑えることができる。
【0080】本実施例のスイッチング電源装置の出力安
定化回路5は、図3に図示した実施例と同様スイッチン
グ素子2のオン期間を制御して出力電圧を安定化する方
式である。このため、特別な回路を付加することなく、
軽負荷時あるいは無負荷時の出力電圧のはね上がりを防
ぐことも可能となる。
【0081】図9は、同期整流回路を備えた本発明に係
るスイッチング電源装置の更に別の実施例を示す電気回
路図であって、直流重畳型フライバック方式スイッチン
グ電源装置に適用した例を示している。図において、図
1〜図7に現れた構成部分と同一の構成部分について
は、同一の参照符号を付してある。図示されたスイッチ
ング電源装置は、同期整流素子48のオン/オフ駆動を
電力変換用の変圧器1に付加された、出力巻線12とは
別の巻線14で行う点で図7に図示された実施例と異な
っているがその他の点は同様である。
【0082】このように、同期整流素子のオン/オフ駆
動を電力変換用の変圧器に付加された、出力巻線とは別
の巻線により行えば、同期整流素子の特性に応じた最適
な駆動が可能となる。この点は、本実施例に限らず、図
5に図示されたフォワード方式のスイッチング電源装置
にも適用可能である。また、いずれの実施例も、第1の
駆動回路と、第2の時定数回路とが、共通の駆動巻線に
接続されているが、それぞれ別々に駆動巻線を設けれ
ば、同様に、各駆動回路の特性に応じた最適な駆動が可
能となる。
【0083】以上、好ましい実施例を参照して本発明の
内容を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想お
よび教示にもとずき、種々の変形例を想到できることは
自明である。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。 (A)簡単な回路構成で直流出力電圧の安定化制御が可
能な自励フォワード方式スイッチング電源装置を提供す
ることができる。 (B)簡単な回路構成で直流出力電圧の安定化制御が可
能な自励直流重畳型フライバック方式スイッチング電源
装置を提供することができる。 (C)簡単な回路構成で、損失の少ない同期整流回路を
備えたスイッチング電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチング電源装置の一実施例
を示す電気回路図であって、フォワード方式スイッチン
グ電源装置に適用した例を示している。
【図2】図1に図示した本実施例のスイッチング電源装
置の各部の波形図である。
【図3】本発明に係るスイッチング電源装置の別の実施
例を示す電気回路図であって、直流重畳型フライバック
方式スイッチング電源装置に適用した例を示している。
【図4】図3に図示した本実施例のスイッチング電源装
置の各部の波形図である。
【図5】同期整流回路を備えた本発明に係るスイッチン
グ電源装置の一実施例を示す電気回路図であって、フォ
ワード方式スイッチング電源装置に適用した例を示して
いる。
【図6】図5に図示した本実施例のスイッチング電源装
置の各部の波形図である。
【図7】同期整流回路を備えた本発明に係るスイッチン
グ電源装置の別の実施例を示す電気回路図であって、直
流重畳型フライバック方式スイッチング電源装置に適用
した例を示している。
【図8】図7に図示した本実施例のスイッチング電源装
置の各部の波形図である。
【図9】同期整流回路を備えた本発明に係るスイッチン
グ電源装置の更に別の実施例を示す電気回路図
【符号の説明】
1 変圧器 11 入力巻線 12 出力巻線 13 駆動巻線 2 スイッチング素子 31 第1の駆動回路 311 第1の時定数回路 312 オフ駆動スイッチ 32 第2の駆動回路 322 第2の時定数回路 323 オン駆動スイッチ 4 出力整流平滑回路 5 出力安定化回路 51 出力電圧検出回路 52 時定数制御回路 C1、C2 コンデンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器と、スイッチング素子と、第1の
    駆動回路と、第2の駆動回路と、出力整流平滑回路と、
    出力安定化回路とを含むスイッチング電源装置であっ
    て、 前記変圧器は、入力巻線と、出力巻線と、駆動巻線とを
    含み、 前記スイッチング素子は、前記入力巻線の一端に接続さ
    れ、前記入力巻線を通して供給される直流電圧をスイッ
    チングして、前記出力巻線と、前記駆動巻線とに電圧を
    誘起し、 前記第1の駆動回路は、抵抗とコンデンサとの直列回路
    を含む第1の時定数回路と、前記第1の時定数回路に並
    列接続されたオフ駆動スイッチとを含み、前記駆動巻線
    の両端間に接続され、前記スイッチング素子のオン期間
    に、前記駆動巻線に誘起される電圧で、前記スイッチン
    グ素子の制御電極を導通方向にバイアスするとともに、
    前記第1の時定数回路のコンデンサを充電し、前記第1
    の時定数回路のコンデンサが所定値まで充電されたとき
    に前記オフ駆動スイッチをオンし、前記スイッチング素
    子の入力側を短絡して、前記スイッチング素子を遮断
    し、 前記第2の駆動回路は、抵抗とコンデンサとの直列回路
    を含む第2の時定数回路と、前記スイッチング素子の制
    御電極に接続されたオン駆動スイッチとを含み、前記第
    2の時定数回路が、前記駆動巻線の両端間に接続され、
    前記スイッチング素子のオン期間に、前記駆動巻線に誘
    起される電圧で、前記第2の時定数回路のコンデンサを
    充電し、前記スイッチング素子のオフ期間に、前記第2
    の時定数回路のコンデンサが所定値まで放電されたとき
    に前記オン駆動スイッチをオンし、前記スイッチング素
    子の制御電極を付勢して、前記スイッチング素子を導通
    し、 前記出力整流平滑回路は、前記出力巻線に誘起された電
    圧を整流、平滑して出力し、 前記出力安定化回路は、出力電圧検出回路と、時定数制
    御回路とを含み、 前記出力電圧検出回路は、前記出力整流平滑回路の出力
    を検出し、 前記時定数制御回路は、前記出力整流平滑回路の出力に
    応じて、前記第1の時定数回路の時定数を制御するスイ
    ッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたスイッチング電源
    装置であって、 前記駆動巻線は、第1の駆動巻線と、第2の駆動巻線と
    を含み、 前記第1の駆動回路は、前記第1の駆動巻線間に接続さ
    れ、 前記第2の時定数回路は、前記第2の駆動巻線間に接続
    されているスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    スイッチング電源装置であって、 前記出力電圧検出回路は、出力電圧によって制御される
    発光素子を含み、 前記時定数制御回路は、前記発光素子に光結合され、イ
    ンピーダンスを制御される受光素子を含むスイッチング
    電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載されたス
    イッチング電源装置であって、 前記出力整流平滑回路は、フォワード方向整流素子と、
    フライホイール方向整流素子と、チョークコイルと、コ
    ンデンサとを含み、前記フォワード方向整流素子と前記
    フライホイール方向整流素子との直列回路が、前記出力
    巻線間に接続され、前記チョークコイルとコンデンサと
    の直列回路が、前記フライホイール方向整流素子と並列
    に接続され、前記スイッチング素子のオン期間に、前記
    出力巻線に誘起されるフォワード方向の誘起電圧を、整
    流、平滑して出力するとともに前記チョークコイルにエ
    ネルギーを蓄え、前記チョークコイルに蓄えられたエネ
    ルギーを、前記スイッチング素子のオフ期間に整流、平
    滑して出力するフォワード方式スイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3の何れかに記載されたス
    イッチング電源装置であって、 前記変圧器は、前記スイッチング素子のオン期間にエネ
    ルギーを蓄え、 前記出力整流平滑回路は前記出力巻線間に接続され、整
    流素子とコンデンサとの直列回路を含み、前記スイッチ
    ング素子のオフ期間に、前記出力巻線に誘起されるフラ
    イバック電圧を、整流、平滑して出力する直流重畳型フ
    ライバック方式スイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載されたスイッチング電源
    装置であって、 前記フォワード方向整流素子と、フライホイール方向整
    流素子は、電界効果トランジスタで構成された同期整流
    素子でなり、 前記フォワード方向整流素子の制御電極が、前記出力巻
    線の前記フライホイール方向整流素子の接続端側に接続
    され、 前記フライホイール方向整流素子の制御電極が、前記出
    力巻線の前記フォワード方向整流素子の接続端側に接続
    されているフォワード方式スイッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載されたスイッチング電源
    装置であって、 前記整流素子は、電界効果トランジスタで構成された同
    期整流素子でなり、 前記整流素子の制御電極が、前記出力巻線の前記コンデ
    ンサの接続端側に接続されている直流重畳型フライバッ
    ク方式スイッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載されたスイッチング電源
    装置であって、 前記整流素子は、電界効果トランジスタで構成された同
    期整流素子でなり、 前記変圧器は、更に、同期整流素子駆動巻線を含み、 前記整流素子が、前記同期整流素子駆動巻線により駆動
    される直流重畳型フライバック方式スイッチング電源装
    置。
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