JPH0619328Y2 - スイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源

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JPH0619328Y2
JPH0619328Y2 JP1987160960U JP16096087U JPH0619328Y2 JP H0619328 Y2 JPH0619328 Y2 JP H0619328Y2 JP 1987160960 U JP1987160960 U JP 1987160960U JP 16096087 U JP16096087 U JP 16096087U JP H0619328 Y2 JPH0619328 Y2 JP H0619328Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、スイッチング電源に関し、電力変換用変圧器
に主巻線とは別に設けられた巻線に生じる電圧を利用し
て、スイッチング素子に強制的なオン、オフ動作による
自励式のスイッチング動作をさせることにより、発振器
を備えない簡単な回路構成で、しかも軽負荷または無負
荷時の直流出力電圧の跳ね上がり現象を防止し得る自励
式フォワードコンバータまたは自励式直流重畳型フライ
バックコンバータが得られるようにしたものである。
〈従来の技術〉 スイッチング電源は、メインのスイッチング素子にスイ
ッチング動作をさせる発振回路の構成方法によって、自
励式と他励式とに分けることができる。しかし、他励方
式をとるスイッチング電源では、メインのスイッチング
素子を、別に設けられた発振器によって駆動するため、
多くの回路部品を必要とし、小形で低コストのものを実
現することが困難である。また、自励式としてよく知ら
れているリンギング.チョーク.コンバータ方式のスイ
ッチング電源は、スイッチング素子の利用効率が低く、
小電力用にしか使用できず、ロイヤーのプシュ.プル.
インバータ型スイッチング電源は、片側でのデューティ
が50%に固定されているため、一次側での電圧制御が
不可能であるという問題点を有している。
このような問題点解決を目的とした従来技術としては、
特開昭61−295871号公報に記載されたものが知
られている。この従来技術では、電力変換用変圧器に、
メインのスイッチング素子のオン期間にその制御電極を
正方向にバイアスする第3の巻線を備えさせると共に、
前記スイッチング素子の入力側を短絡して該スイッチン
グ素子をオフさせる第1の駆動回路及び前記スイッチン
グ素子をオンさせる第2の駆動回路を備えることによ
り、発振回路を備えることなく、自励式でスイッチング
動作を継続するようにしてある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上述した従来技術では、無負荷時また無
負荷に近い軽負荷時に、直流出力電圧が跳ね上がるとい
う問題点があった。
〈問題点を解決するための手段〉 上述する従来の問題点を解決するため、本考案に係るス
イッチング電源は、変圧器と、この変圧器の第1の巻線
を通して与えられる直流入力をオン、オフするスイッチ
ング素子と、前記変圧器の第2の巻線に取出されたスイ
ッチング出力を整流平滑する整流平滑回路とを備えるス
イッチング電源であって、 前記スイッチング素子のオン期間にその制御電極を正方
向にバイアスする第3の巻線と、 前記変圧器の前記第3の巻線または前記第3の巻線とは
異なる巻線に生じる電圧によって充電される時定数充電
回路、及び、この時定数充電回路の充電電圧が所定値に
なったときにオンし、前記スイッチング素子の入力側を
短絡するトランジスタを備える第1の駆動回路と、 前記スイッチング素子がオンしているときに前記第3の
巻線または前記第3の巻線とは異なる巻線に生じる電圧
を整流平滑化して、入力電圧とオン.デューティとに略
比例した直流電圧信号を作り、前記スイッチング素子が
前記第1の駆動回路によってオフにされているとき、前
記直流電圧信号を基準電圧と比較してその比較出力によ
り前記スイッチング素子をオンさせる第2の駆動回路
と、 直流出力電圧を監視し、制御信号を前記第2の駆動回路
に与え、前記基準電圧を前記直流出力電圧に応じて制御
し、前記直流出力電圧が一定となるように制御する制御
回路と、 前記制御回路から前記第2の駆動回路に与えられる前記
制御信号を監視し、前記制御信号が軽負荷または無負荷
に対応するものであるとき前記第1の駆動回路を前記ス
イッチング素子のオン期間を短くする方向に制御する回
路と を有することを特徴とする。
〈作用〉 変圧器の第3の巻線(または第3の巻線とは異なる巻
線)に生じる電圧によって充電される時定数充電回路、
及び、この時定数充電回路の充電電圧が所定値になった
ときにオンし、スイッチング素子の入力側を短絡するト
ランジスタを備える第1の駆動回路と、スイッチング素
子がオンしているときに第3の巻線(または第3の巻線
と異なる巻線)に生じる電圧を整流平滑化して、入力電
圧とオン.デューティとに略比例した直流電圧信号を作
り、スイッチング素子が第1の駆動回路によってオフに
されているとき、直流電圧信号を基準電圧と比較してそ
の比較出力によりスイッチング素子をオンさせる第2の
駆動回路とを有するから、電力変換用変圧器に主巻線と
は別に設けられた巻線に生じる電圧を利用して、スイッ
チング素子に強制的なオン、オフ動作による自励式のス
イッチング動作をさせ、発振器を備えない簡単な回路構
成の自励式フォワードコンバータまたは自励式直流重畳
型フライバックコンバータが得られる。
制御回路は直流出力電圧を監視し、制御信号を第2の駆
動回路に与え、第2の駆動回路に備えられた基準電圧を
直流出力電圧に応じて制御し、前記直流出力電圧が一定
となるように制御する。このため、第2の駆動回路を介
して、出力安定化作用が行なわれる。
制御回路から第2の駆動回路に与えれる制御信号を監視
し、制御信号が軽負荷または無負荷に対応するものであ
るとき、メインのスイッチング素子の入力側を短絡して
該スイッチング素子をオフさせる第1の駆動回路を、ス
イッチング素子のオン期間を短くする方向に制御する回
路を備えるので、軽負荷時または無負荷時の直流出力電
圧の跳ね上がり現象を防止できる。
〈実施例〉 第1図は本考案に係るスイッチング電源の電気回路図で
ある。図において、1は電力変換用変圧器、101はこ
の変圧器1に備えられた第1の巻線、102は同じく第
2の巻線、103は同じく第3の巻線である。
2はメインのスイッチング素子である。この実施例では
電界効果トランジスタによって構成されており、ドレイ
ンDを第1の巻線101を介して直流電源(+Vin)に
接続すると共に、ソースSをカレントトランス4の巻線
41を介して直流電源(−Vin)に接続してある。
5は第2の巻線102に接続された出力回路である。出
力回路5はダイオード51、52、チョークコイル53
及びコンデンサ54を備えて構成されたチョークインプ
ット型整流平滑回路となっている。
6はスイッチング素子2の入力側を短絡してオフさせる
第1の駆動回路である。この実施例では、第1の駆動回
路6は、変圧器1に設けられた第3の巻線103に生じ
る電圧値に略反比例するオン時間幅を持つようにスイッ
チング素子2をオフさせるようになっている。第3の巻
線103の両端に、抵抗61a及びコンデンサ61bよ
りなる時定数充電回路61を接続すると共に、この時定
数充電回路61を構成するコンデンサ61bの両端を、
トランジスタ62のベース.エミッタ間に接続し、トラ
ンジスタ62のコレクタ及びエミッタを、ダイオード6
3を介して、スイッチング素子2の入力端間に接続して
ある。従って、コンデンサ61bの充電電圧VC1が所
定値になり、トランジスタ62がオンになると、スイッ
チング素子2の入力側がトランジスタ62によって短絡
され、スイッチング素子2がオフになる。64はコンデ
ンサ、65は抵抗、66はダイオードである。
7はスイッチング素子2をオンさせる第2の駆動回路で
る。この実施例では、第2の駆動回路7は、第3の巻線
103に生じる電圧を整流平滑化して入力電圧とオン.
デューティとに比例した電圧を作り、この電圧を基準電
圧と比較してその比較出力により前記スイッチング素子
をオンさせるようになっている。第3の巻線103の一
端に、スイッチング素子2のオン時に第3の巻線103
に生じる電圧を整流する第1の整流回路71及び第2の
整流回路72を接続してある。第1の整流回路71の後
段にはその整流出力を平滑化する回路73を設けてあ
る。回路73は抵抗73a、コンデンサ73b及び抵抗
73cで構成されている。また、第2の整流回路72の
後段には整流出力を平滑化するコンデンサ74、75、
及び平滑化された直流電圧から基準電圧を作るツェナー
ダイオードでなる基準電圧源回路76が接続されてい
る。77、78は電圧降下用の抵抗である。
そして、回路73の直流出力電圧VC2及び基準電圧源
回路76の基準電圧VZ1を比較回路79に入力し、そ
の比較出力によりスイッチング素子2をオンさせるよう
になっている。この実施例では、比較回路79はトラン
ジスタで構成し、そのベースに回路73の直流出力電圧
C2を与えると共に、エミッタに基準電圧源回路76
からの基準電圧VZ1を与えて比較動作をさせ、その比
較出力を、ダイオード8を通してスイッチング素子2の
ゲートGに入力するようになっている。
図示は省略したが、第3の巻線103とは別の第4の巻
線を設け、この第4の巻線に第2の駆動回路7を接続し
てもよい。
9は過電流保護回路である。過電流保護回路9は、第2
の駆動回路7を構成する基準電圧源回路76の両端にト
ランジスタ91のエミッタ.コレクタを接続すると共
に、トランジスタ91のベースに対し、トランジスタ9
2のコレクタを、ダイオード93を介して接続し、トラ
ンジスタ92のベース.エミッタを、ツェナーダイオー
ド94及びダイオード95を介して、カレントトランス
4の巻線42の両端に接続してある。また、トランジス
タ92のコレクタ.エミッタは、ダイオード96を介し
て、スイッチング素子2のゲート入力端に接続してあ
る。10はスイッチング素子2を起動させるための起動
用抵抗、97〜99は抵抗である。
11は制御回路であり、直流出力電圧Vを検出し、そ
の検出信号に基づき、直流出力電圧Vが一定となるよ
うに制御する。11a、11bはフォトカプラを構成す
る発光素子及び受光素子で、発光素子11bは制御回路
11に接続し、受光素子11aは第2の駆動回路7を構
成する基準電圧源回路76と並列的に接続し、制御回路
11の出力制御信号を発光素子11bから受光素子11
aに伝送し、基準電圧VZ1を出力電圧Vに応じて制
御する。これにより比較回路79に入力される基準電圧
Z1が制御されるから、出力安定化作用が行なわれ
る。
比較回路79による比較動作は、基準電圧VZ1と、回
路73の直流出力電圧VC2との間の相対的関係によっ
て行なわれるから、基準電圧VZ1を可変調整する代り
に、回路73の直流電圧信号VC2を調整する構成とし
てもよい。例えば、受光素子11aを抵抗73aと直列
もしくは並列に接続してもよい。
12は制御回路11から第2の駆動回路7に入力される
制御信号を監視し、制御信号が軽負荷または無負荷に対
応するものであるとき、第1の駆動回路6を、スイッチ
ング素子2のオン期間を短くする方向に制御する回路で
ある。実施例では、トランジスタ121とツェナーダイ
オード122とを備えて構成し、トランジスタ121の
エミッタを第2の駆動回路7を構成するダイオード72
のカソード側に接続し、コレクタを第1の駆動回路6の
トランジスタ62のベースに接続すると共に、ベース
を、ツェナーダイオード122を介して、トランジスタ
79のエミッタに接続してある。
次に上記実施例の動作について説明する。直流入力電圧
(+Vin、−Vin)が投入されると、起動用抵抗10を通
してスイッチング素子2のゲートGの電位が上昇し、ス
イッチング素子2がオンになり、変圧器1の第1の巻線
101に電流が流れ、第1の巻線101に電圧が誘起
し、第3の巻線103に第1の巻線101との間の巻数
比に依存した電圧が発生する。第3の巻線103に誘起
した電圧は、コンデンサ64及び抵抗65を通してスイ
ッチング素子2のゲートGに加えられ、ゲート電位を上
げる正帰還作用が加わり、スイッチング素子2が急速に
オンとなる。
上述のようにして、スイッチング素子2がオンになる
と、第3の巻線103に発生したオン時電圧により、第
1の駆動回路6では、時定数充電回路61のコンデンサ
61bが抵抗61aを通して充電され、その充電端子電
圧VC1が時間と共に上昇して行く。そして、充電端子
電圧VC1がトランジスタ62のベース.エミッタ間オ
ン電圧Vbeまで上昇すると、トランジスタ62がオン
し、スイッチング素子2のゲート.ソース間がトランジ
スタ62によって短絡され、スイッチング素子2がオフ
となる。ここで、コンデンサ61bの充電端子電圧V
C1は、直流入力電圧(+Vin、−Vin)が高くなると、
それにつれてオン電圧Vbeに到達する時間が早くな
り、スイッチング素子2がオフとなるタイミングが早ま
り、オン時間幅が短くなる。反対に、直流入力電圧(+
Vin、−Vin)が低くなれば、スイッチング素子2がオフ
となるタイミングが遅くなり、オン時間幅が長くなる。
つまり、第1の駆動回路6は、第3の巻線103を介し
て与えれられる直流入力電圧(+Vin、−Vin)に略反比
例するオン時間幅を持つように、スイッチング素子2を
オフ駆動するのである。
一方、スイッチング素子2のオン時に、第2の駆動回路
7では、第3の巻線103に誘起した電圧は第2の整流
回路72によって整流されると共に、抵抗77、78に
よって降圧され、更にコンデンサ75によって直流に変
換され、基準電圧源回路76によって第2図に示すよう
な一定の基準電圧VZ1が得られている。基準電圧源回
路76の一端はトランジスタ79のエミッタに接続され
ているので、トランジスタ79のエミッタは略一定の基
準電圧VZ1に保たれている。
これと同時に、第3の巻線103に誘起した電圧は第1
の整流回路71を通して整流され、整流出力が回路73
によって直流電圧に変換され、第2図に示すような一定
の傾斜で上昇する直流電圧信号が得られる。この場合、
直流電圧信号となるコンデンサ73bの端子電圧VC2
は入力電圧とオン.デューティにほぼ比例した値とな
る。
次に、第1の駆動回路6の動作により、スイッチング素
子2がオフになると、回路73を構成するコンデンサ7
3bに蓄積された電荷が抵抗73cを通して放電され、
端子電圧VC2が第2図に示すように低下して行く。そ
して、端子電圧VC2が基準電圧VZ1より低い値にな
ろうとすると、比較回路79を構成するトランジスタが
オンになり、ダイオード8を通してスイッチング素子2
のゲートGに電圧が印加されるので、スイッチング素子
2がオンになる。
以上の動作を繰返すことにより、スイッチング素子2が
自励的にオン、オフ動作を継続し、直流入力電圧(+Vi
n、−Vin)がオン、オフされ、直流重畳型のスイッチン
グ電源として動作する。この場合、第1の駆動回路6に
より、電圧時間積が一定になるようにスイッチング素子
2がオフ制御され、また、第2の駆動回路7により、入
力電圧とオン.デューティとの積が一定になるように、
スイッチング素子2はオン制御される。例えば入力電圧
が2倍になった場合には、オン.デューティが1/2に
なるように制御されるので、入力変動に対して安定した
出力が得られる。
また、直流出力電圧Vが変動すると、その変動に対応
した制御信号が制御回路11から発光素子11bに与え
られ、発光素子11bから受光素子11aに伝送され
る。直流出力電圧Vが高くなる方向に変化した場合に
は、受光素子11aの出力電圧VCEが低くなる方向に
変化し、基準電圧VZ1が低くなる。この結果、比較回
路79を構成するトランジスタがオンとなる時期が遅
れ、直流出力電圧Vが低くなる方向に制御される。直
流出力電圧Vが低くなる方向に変化した場合には逆の
回路作用となる。このようにして比較回路79に入力さ
れる基準電圧VZ1が制御されるから、出力安定化作用
が行なわれる。
次に回路12の動作について説明する。無負荷または無
負荷に近い軽負荷になると、受光素子11aの出力電圧
CEが著しく低くなる。この結果、ツェナーダイオー
ド122を接続してある比較回路79の接続点(イ)の
電位が低下し、ツェナーダイオード122及びトランジ
スタ121の導通により、トランジスタ121のコレク
タを接続したトランジスタ62のベース入力端である
(ロ)点の電位が上昇し、トランジスタ62のオン時期
が速くなり、スイッチング素子2のオン期間を短くする
方向に制御される。これにより、軽負荷時の直流出力電
圧Vの電圧跳ね上がり現象が抑えられる。回路21が
ない場合は、無負荷または軽負荷時における直流出力電
圧Vの跳ね上がり現象を抑えることができない。
次に過電流保護回路9の動作について説明する。スイッ
チング素子2に流れる電流Iが過大になり、カレント
トランス4の巻線42側に生じる電圧によりツェナーダ
イオード94が導通すると、トランジスタ92がオンに
なる。トランジスタ92がオンになると、ダイオード9
6を介してスイッチング素子2のゲート回路が短絡され
ると同時に、トランジスタ91がオンになって基準電圧
Z1が低下し、出力が低下する。これにより、過電流
保護作用が得られる。
第3図は本考案に係るスイッチング電源の別の実施例に
おける電気回路図である。図において、第1図と同一の
参照符号は同一性ある構成部分を示している。この実施
例では、第1の駆動回路を構成するトランジスタ62及
びダイオード63と並列に、ダイオード123及びトラ
ンジスタ124を接続し、比較回路79を構成するトラ
ンジスタのコレクタと、トランジスタ124のベース入
力端である(ハ)点との間に、ダイオード127を接続
することにより、制御回路11から第2の駆動回路7に
入力される制御信号が軽負荷また無負荷に対応するもの
であるとき、スイッチング素子2のオン期間を短くする
方向に制御する回路12を構成してある。
通常は、回路12を構成するトランジスタ124のベー
ス入力端である(ハ)点の電位は、ダイオード127に
よって持ち上げられているが、無負荷または軽負荷時に
受光素子11aの出力電圧VCEが低くなり、比較回路
79を構成するトランジスタのコレクタ電位が低下する
と、ダイオード127が非導通となり、(ハ)点の電位
が低下する。この結果、トランジスタ124がオンし、
スイッチング素子2のオン期間を短くする方向に制御さ
れるので、軽負荷時の直流出力電圧Vの電圧跳ね上が
り現象が抑えられる。
上記実施例では、自励式フォワードコンバータ型のスイ
ッチング電源を示したが、第4図に示すように、変圧器
1の巻線101、102の極性を変更すると共に、出力
回路5をダイオード51及びコンデンサ54で構成され
るコンデンサインプット型整流平滑回路とすることによ
り、自励式直流重畳型フライバックコンバータ方式のス
イッチング電源を得ることもできる。
〈考案の効果〉 以上述べたように、本考案によれば、発振回路を備える
必要がなく、回路構成が簡単で、小形、かつ、安価であ
り、しかも軽負荷時または無負荷時の直流出力電圧の跳
ね上がり現象を防止し得る自励式フォワードコンバータ
方式または自励式直流重畳型フライバックコンバータ方
式のスイッチング電源を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスイッチング電源の電気回路図、
第2図はその回路作用を説明する波形図、第3図は本考
案に係るスイッチング電源の他の実施例における電気回
路図、第4図は同じく更に別の実施例における要部の電
気回路図である。 1……変圧器、101……第1の巻線 102……第2の巻線 103……第3の巻線 2……スイッチング素子 5……出力回路 6……第1の駆動回路 7……第2の駆動回路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器と、この変圧器の第1の巻線を通し
    て与えられる直流入力をオン、オフするスイッチング素
    子と、前記変圧器の第2の巻線に取出されたスイッチン
    グ出力を整流平滑する整流平滑回路とを備えるスイッチ
    ング電源であって、 前記スイッチング素子のオン期間にその制御電極を正方
    向にバイアスする第3の巻線と、 前記変圧器の前記第3の巻線または前記第3の巻線とは
    異なる巻線に生じる電圧によって充電される時定数充電
    回路、及び、この時定数充電回路の充電電圧が所定値に
    なったときにオンし、前記スイッチング素子の入力側を
    短絡するトランジスタを備える第1の駆動回路と、 前記スイッチング素子がオンしているときに前記第3の
    巻線または前記第3の巻線とは異なる巻線に生じる電圧
    を整流平滑化して、入力電圧とオン.デューティとに略
    比例した直流電圧信号を作り、前記スイッチング素子が
    前記第1の駆動回路によってオフにされているとき、前
    記直流電圧信号を基準電圧と比較してその比較出力によ
    り前記スイッチング素子をオンさせる第2の駆動回路
    と、 直流出力電圧を監視し、制御信号を前記第2の駆動回路
    に与え、前記基準電圧を前記直流出力電圧に応じて制御
    し、前記直流出力電圧が一定となるように制御する制御
    回路と、 前記制御回路から前記第2の駆動回路に与えられる前記
    制御信号を監視し、前記制御信号が軽負荷または無負荷
    に対応するものであるとき前記第1の駆動回路を前記ス
    イッチング素子のオン期間を短くする方向に制御する回
    路と を有することを特徴とするスイッチング電源。
  2. 【請求項2】前記第1の駆動回路は、入力電圧に略反比
    例するオン時間幅を持つように前記スイッチング素子を
    オフさせる回路でなることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載のスイッチング電源。
  3. 【請求項3】前記第2の駆動回路は、過電流検出信号に
    より前記基準電圧を低下させると共に前記スイッチング
    素子をオフさせるよう動作する過電流保護回路を備える
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1に記載の
    スイッチング電源。
  4. 【請求項4】前記第2の駆動回路は、前記制御回路の制
    御信号によって駆動される発光素子に光結合され、か
    つ、この発光素子から伝送される制御信号により、前記
    基準電圧または前記回路の直流電圧信号出力を、出力電
    圧が安定する方向に制御する受光素子を備えることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載のスイッ
    チング電源。
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