JP3653075B2 - スイッチング電力電送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無接点による電力電送および直流安定化電源として用いられるスイッチング電源装置やインバータ装置に関し、詳しくは、ハーフブリッジ型の自励発振によりスイッチング素子をオン/オフさせて、トランスの2次側から負荷にエネルギーを供給するスイッチング電力電送装置に関する。
【0002】
従来、ハーフブリッジ型で自励発振によるスイッチング電源装置として、トランスの1次側に第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路とを接続し、これらのスイッチ回路に含まれるスイッチング素子を共にオフする期間を挟んで交互にオン/オフするスイッチング制御回路を設けたスイッチング電源装置が示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そのスイッチング電源装置の回路図を図1に示す。
図1に示すように、このスイッチング電源装置は、入力電源EにトランスTの1次巻線T1、インダクタL、第1のスイッチ回路S1の直列回路が接続され、1次巻線T1とインダクタLとの直列回路に、コンデンサCと第2のスイッチ回路S2との直列回路が並列接続されている。また、1次巻線T1の電圧に略比例した電圧を発生する第1の駆動巻線T3は第1の制御回路11に接続され、同じく、1次巻線T1の電圧に略比例した電圧を発生する第2の駆動巻線T4は第2の制御回路12に接続される第1の制御回路11は、第1のスイッチ回路S1の第1のスイッチング素子Q1の制御端子に接続され第2の制御回路12は、第2のスイッチ素子S2の第2のスイッチング素子Q2の制御端子に接続される。第1のスイッチ回路S1は、第1のスイッチング素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のコンデンサC1の並列接続回路で構成され、第2のスイッチ回路S2は、第2のスイッチング素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のコンデンサC2の並列接続回路で構成されている。
【0004】
また、トランスTの2次巻線T2には、直列に整流素子Dsが接続され、この整流素子Dsとその出力側に接続されているコンデンサCoとで整流平滑回路を構成している。整流素子Dsには並列に容量性インピーダンスCsが接続され、また、整流平滑回路の出力と負荷との間には、負荷電圧を検出する検出回路14が接続されている。この検出回路14の出力は、第1の制御回路11にフィードバックされる。
【0005】
また、他の例として、トランスTの第1の駆動巻線T3に電圧が発生してから第1のスイッチ回路S1がターンオンするまでの時間およびターンオフするまでの時間を制御する第1の制御回路11と、トランスTの第2の駆動巻線T4に電圧が発生してから、第2のスイッチ回路S2がターンオンするまでの時間およびターンオフするまでの時間を制御する第2の制御回路12が設けられており、駆動巻線からの電圧を遅延回路(RC時定数を用いた)により遅らせて、スイッチング素子のオン/オフ時間を所定の時間、制御して自励発振動作をさせるスイッチング電源装置(例えば、特許文献2参照)が示されている。
【0006】
しかしながら、上記の各スイッチング電源装置には以下に示す欠点がある。
【0007】
特許文献1記載のスイッチング電源装置は、第1のスイッチ回路のオン期間に1次巻線にエネルギーを蓄積し、オフ期間に2次巻線から蓄積したエネルギーを放出するオンオフ型のスイッチング電源装置であるが、図1から明らかなように、スイッチング素子に入力電圧Vinとコンデンサ電圧Vcの和が印加されるために、高耐圧のスイッチング素子が必要となる。また、入力電圧VinがトランスTの1次巻線T1に直接印加される構成のため、1次巻線T1に印加される電圧が大きくなり、その分小型化を阻害するという不都合がある。
【0008】
特許文献2記載のスイッチング電源装置は、トランスTの第1の駆動巻線T3に電圧が発生してから第1のスイッチ回路S1がターンオンするまでの時間およびターンオフするまでの時間を制御する第1の制御回路11と、トランスTの第2の駆動巻線T4に電圧が発生してから、第2のスイッチ回路S2がターンオンするまでの時間およびターンオフするまでの時間を制御する第2の制御回路12が設けられており、駆動巻線からの電圧を遅延回路(時定数を用いた)を備えた制御回路によりスイッチング素子のオン/オフ時間を所定の時間、制御して自励発振動作をさせるスイッチング電源装置である。
このため、自励発振の動作を第1、第2の駆動巻線からの電圧のみにより行なわせており、部品のばらつきや温度の変化に対して安定した制御ができない課題がある。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−187664号公報(第1図)
【特許文献2】
特開2002−112544号公報(第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記課題を解決するために本発明は、広範囲な入力電圧の変動に対応でき、スイッチング損失を低減し、高効率であるとともに、低耐圧のスイッチング素子が使用でき、制御回路の部品点数を削減し、トランスの小型軽量化を図ることのできる低コスト化を目的とするスイッチング電力電送装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1のスイッチ回路と、第2のスイッチ回路の直列回路が入力電源に接続され、漏れインダクタを有するトランスの1次巻線とコンデンサとの直列回路の一端が第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路の接続点に接続され、他端が入力電源に接続され、トランスの2次巻線に整流素子を含む整流平滑回路が接続される。第1のスイッチ回路は、第1のスイッチング素子、第1のダイオード、および第1のコンデンサの並列接続回路で構成している。
該第2のスイッチ回路は、第2のスイッチング素子、第2のダイオード、および第2のコンデンサの並列接続回路で構成している。第1のスイッチング素子のオン期間にトランスの1次巻線およびコンデンサにエネルギーを蓄え、第1のスイッチング素子のオフ期間にトランスの2次巻線から出力を得て、第1のスイッチング素子のオン時間を制御することにより出力電力を制御するスイッチング電力電送装置において、第1のスイッチング素子をオンさせる1次巻線電圧に略比例した電圧を発生する第1の駆動巻線第2のスイッチング素子をオンさせる1次巻線電圧に略比例した電圧を発生する第2の駆動巻線をトランスに備え、さらに、コンデンサと漏れインダクタとトランスの1次巻線のインダクタとの共振により、トランスに設けられた第1の駆動巻線第2の駆動巻線を経由し、第1のスイッチング素子該第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせ、第1のスイッチング素子に流れる電流を監視する電流検出手段を備えた第1のスイッチ回路と、第1のスイッチング素子を設定した電流値でターンオフさせる制御回路とを設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用効果】
第1のスイッチング素子に流れる電流を監視する電流検出手段と、設定した電流値でターンオフする制御回路により、トランスの1次巻線に流れる電流を直接観測しているために、異常な電流が流れても、所定の電流でターンオフするためにスイッチング素子を破壊することなく、安全である。
【0013】
また、第1のスイッチング素子第2のスイッチング素子に印加される電圧が入力電圧となるため、スイッチング素子として低耐圧の半導体素子を用いることができる。
例えば、一般的なMOSFETのオン抵抗は、耐圧の約2乗に比例して大きくなるが、低耐圧のスイッチング素子を使用するとオン抵抗が小さく、導通損失を低減することができる。また、一般に低耐圧の方が安価である。
さらにまた、第1のスイッチング素子のオン期間を制御する制御回路と、第1および第2のスイッチング素子をオン/オフ制御する第1、第2の駆動巻線トランスに設けられており、トランスの1次巻線インダクタコンデンサとが部分的に電流共振することにより、損失及びノイズを低減することができる。
このように、スイッチング素子の損失を低減して、スイッチング電源装置全体の高効率化と小型軽量化および低コスト化を実現することができる。
【0014】
【実施例】
図2は、本発明の一実施例であるスイッチング電力電送装置を示す回路図である。
構成において、図1に示す従来のスイッチング電源装置と本発明の一実施例のスイッチング電力電送装置において基本的に相違する点は、第1のスイッチ回路に電流検出手段(例えば、第1のスイッチング素子と直列に電流検出用抵抗を接続)を設けた点であり、この電流検出手段と制御回路により、第1のスイッチング素子に所定の電流が流れたところでターンオフするようにした点である。以下、具体的な回路構成について詳述する。
【0015】
第1のスイッチ回路S1は、第1のスイッチング素子Q1、第1のダイオードD1、および第1のコンデンサC1の並列接続回路に電流検出用抵抗R2が直列に接続して構成される。第2のスイッチ回路S2は、第2のスイッチング素子Q2、第2のダイオードD2、および第2のコンデンサC2の並列接続回路で構成される。これらの第1、第2のスイッチ回路S1とS2とは直列に接続されており、この直列回路は入力電源E間に並列に接続されている
第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2とは、この実施例の装置ではMOSFETを使用している
【0016】
トランスTの1次巻線T1には、インダクタLおよびコンデンサCが直列に接続され、この直列回路の一端が、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2の接続点に接続され、他端が入力電源Eの一端(+側)に接続されている。
トランスTの第1の駆動巻線T3は、1次巻線T1の電圧に略比例した電圧を発生し制御回路11に入力される。この制御回路11は、第1の駆動巻線T3と第1のスイッチング素子Q1の制御端子(MOSFETのゲート)との間に抵抗R3が接続されている。そして、第1のスイッチング素子Q1をターンオン/オフさせるための制御回路11を構成するダイオードD3とトランジスタTr1の直列回路がスイッチング素子Q2の制御端子(ベース)に接続されている。第1のスイッチング素子Q1のソースと電流検出抵抗R2が入力電源Eの一端(−側)と接続し、第1のスイッチング素子Q1と電流検出抵抗R2の接続点から制御回路11のトランジスタTr1の制御端子(ベース)に接続されている。
【0017】
この制御回路11は、第1の駆動巻線T3に発生した電圧により第1のスイッチング素子Q1をオンさせるとともに、第1のスイッチング素子Q1のソース電流が経過時間とともに増加することにより、電流検出回路を形成する抵抗R2に流れる電流が増加し、設定された所定の電流値に達するとトランジスタTr1がオンする。このことによって、第1のスイッチング素子Q1を強制的にターンオフさせる。
このように、第1のスイッチング素子Q1のオン時間に流れる電流に対し、電流検出回路を所定の電流値に設定することにより、トランスTの1次巻線T1に流れる電流を直接観測している。そのために、異常な電流が流れても設定された所定の電流値でターンオフさせることにより、スイッチング素子を破壊することなく安全である。
【0018】
さらに、トランスTの第1の駆動巻線T3には、駆動巻線T3と入力電源E(+側)との間に抵抗R1が接続されている。この抵抗R1は電源をオンした時に第1のスイッチ回路S1に起動電圧を印加するためである
【0019】
また、トランスTには、第2の駆動巻線T4が設けられており、この第2の駆動巻線T4に発生した電圧は直列に接続された抵抗R4を介して第2のスイッチング素子Q2の制御端子(ゲート)に印加される。第2のスイッチング素子Q2は、第1のスイッチング素子Q1が前記電流検出回路の電流増加によりターンオフするとともにオンへと移行する。
【0020】
トランスTの2次巻線T2には、2次巻線T2と直列に整流素子Dsが接続され、この整流素子Dsとその出力側に接続されているコンデンサCoとで整流平滑回路を構成している。
【0021】
次に、上記、スイッチング電源装置の動作を説明する。
図3は、図2に示す回路の波形図である。以下、図2および図3を参照して同回路の動作を説明する。
図3において、Q1、Q2は第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のオンオフを表す信号、Vds1、Vds2、Vt2は、コンデンサC1、C2、トランスTの2次巻線T2の両端電圧波形信号、id1、id2、ic、isは、スイッチ回路S1、S2、コンデンサC、整流素子Dsの電流波形信号である。
【0022】
本回路の起動後のスイッチング動作は、1スイッチング周期Tsにおいて、主に時間t1〜t5の4つの動作状態に分けることができる。
まず、起動時(発振開始時)について説明し、次に各状態における動作を示す。
【0023】
(起動時)
入力電圧Vinが印加されると、抵抗R1を介して、トランスTの第1駆動巻線T3、抵抗R3の経路を経て第1のスイッチング素子Q1のゲートに電圧が印加される。
この電圧が第1のスイッチング素子Q1のスレッショルド電圧を超えると第1のスイッチング素子Q1がターンオンし、入力電圧がコンデンサCとトランスT1に印加され、第1の駆動巻線T3に発生した電圧が抵抗R3を介して第1のスイッチング素子Q1のゲートに加わる。これにより、第1のスイッチング素子Q1がオン状態となる。
第1のスイッチング素子Q1がオン状態からの最適な定格条件での1スイッチング周期Tsにおける時間t1〜t5の4つの動作状態は次に示す通りである。
【0024】
(状態1)t1〜t2
第1のスイッチング素子Q1はオンしており、入力電圧Vinからコンデンサ電圧Vcを引いた電圧がトランスTの1次巻線T1に印加され、1次巻線電流、すなわち第1のスイッチ回路S1に流れる電流id1が直線的に増加し、トランスTに励磁エネルギーが蓄えられる。また、この電流によりコンデンサCは充電され、コンデンサCに静電エネルギーが蓄えられる。第1のスイッチ回路S1に流れる電流id1が設定された電流値pに達すると制御回路11の働きにより、時間t2で強制的に第1のスイッチング素子Q1をターンオフし、状態2に遷移する。
【0025】
(状態2)t2〜t3
第1のスイッチング素子Q1がターンオフすると、トランスTの1次巻線T1とインダクタLは、コンデンサC1およびC2と共振し、コンデンサC1を充電し、コンデンサC2を放電する。
Vds1の立ち上がり、およびVds2の立ち下がり部分の曲線は、インダクタLおよび1次巻線T1とコンデンサC1、C2との共振による正弦波の一部である。
【0026】
コンデンサC2の両端電圧Vds2が下降し零電圧となると、ダイオードD2が導通する。
駆動巻線T4に発生した電圧が抵抗R4を介して、第2のスイッチング素子Q2のゲート端子に与えられ、第2のスイッチング素子Q2がターンオンされる。これにより零電圧スイッチング動作が行われ、状態3に遷移する。
この時、2次側は、整流素子Dsが導通していないため、電流isは零である。
【0027】
(状態3)t3〜t4
状態3では、1次側でダイオードD2または第2のスイッチング素子Q2が導通し、インダクタLとコンデンサCが共振を始める。この期間においてコンデンサCの充電電荷は放電される。
この時、2次側では整流素子Dsが導通し、トランスTに蓄えられた励磁エネルギーと、コンデンサCに蓄えられた静電エネルギーを2次巻線T2から放出し、整流平滑回路を介して出力される。さらに、整流素子Dsに流れる電流isは、1次側のインダクタLとコンデンサCによる共振電流id2に対し、直線的に減少する励磁電流imを引いた値と相似形となる。このため、零電流から比較的急峻に立ち上がり、電流変化率が零となるピーク点に達した後、零電流に向かって下降する。
トランスTの励磁電流imが零となると、整流素子Dsは零電流ターンオフ動作が行われ、2次側電流isが零となる。
【0028】
トランスTの1次側では、コンデンサCの放電によって励磁電流imの向きが反転し、状態1とは逆方向にトランスTを励磁する。
第2の駆動巻線T4に発生した電圧により抵抗R4を介して、第2のスイッチング素子Q2が零電流付近でターンオフされ、零電流ターンオフが行われる。
第2のスイッチング素子Q2がターンオフされると、2次側の整流ダイオードに逆電圧が掛かり、トランスの巻線電圧が反転しはじめる。
第2のスイッチング素子Q2と整流素子Dsがともにオフとなる時間t4で整流素子Dsに逆電圧が掛かり、状態4に移行する。
【0029】
(状態4)t4〜t5
状態4では、1次側のトランスTの1次巻線T1とインダクタLは、コンデンサC1およびC2と共振し、コンデンサC1を放電し、コンデンサC2を充電する。
【0030】
コンデンサC1の両端電圧Vds1が下降し零電圧になると、ダイオードD1が導通する。
この時、第1の駆動巻線T3に発生した電圧が抵抗R3を介して第1のスイッチング素子Q1のゲートに与えられ、時間t5で第1のスイッチング素子Q1がターンオンされ、零電圧スイッチング動作が行われて状態4が終了する。
【0031】
1スイッチング周期Ts当たり、以上のような動作を行って、次のスイッチング周期も同様の動作を行い、以降この動作を繰り返す。
【0032】
以上の動作によって、第1のスイッチング素子Q1がオンされている期間にトランスTの1次巻線T1に励磁エネルギーが蓄えられるとともに、コンデンサCに静電エネルギーが蓄えられ、同第1のスイッチング素子Q1がオフすると、これらの励磁エネルギーと静電エネルギーが放出されることになるために、図1に示すような従来のスイッチング電源装置、すなわち第1のスイッチング素子Q1のオン期間に励磁エネルギーのみが蓄えられて、第1のスイッチング素子Q1のオフ期間にこの励磁エネルギーを放出する装置に比較して、電流ピーク値を低減でき、導通損失を低減できる利点がある。
【0033】
なお、図2に示す本発明の一実施例であるスイッチング電力電送装置においても、従来のスイッチング電源装置と同様に、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2は零電圧でターンし、第2のスイッチング素子Q2は零電流付近でターンオフするために、スイッチング損失、スイッチングサージが大幅に低減される。
また、2次側の整流素子Dsは零電流でオンし、且つその電流波形は零電流から比較的急峻に立ち上がり、電流の変化率が零となるピーク点に達した後、再び零電流となってターンオフするために、切替えノイズが少ない。
【0034】
また、トランスの漏れインダクタLが回路動作に取り込まれるため、スイッチングサージの発生がなく、また、電圧がクランプされるために低耐圧の半導体素子を利用できる。
また、スイッチング素子に流れる電流および電圧波形の急峻な変化が緩和されるために、スイッチングノイズの発生を低減することができる。
また、1次巻線に印加される電圧が図1に示すようなRCC (リンギングチョークコンバータ)タイプの電圧のほぼ半分となる。このため、1次巻線の巻数を少なくでき、トランスの耐圧設計も容易となることからトランスの小型化を図ることができる。
【0035】
図4は、上記、図2に示すスイッチング電力伝送装置に電力伝送を目的とした回路例を示す。
特徴としては、図4に示すように、2次側トランスTの2次巻線T2並列にコンデンサCcを接続したものである。そして、2次巻線T2と直列に整流素子Dsが接続され、この整流素子Dsとその出力側に接続されているコンデンサCoとで整流平滑回路を構成している。なお、1次側回路は図2と同じである。
これは、無接点で電力伝送等を行なう場合、漏れ磁束の多いトランス、あるいは、1次側トランスと2次側トランスを分離して、電磁誘導を利用する電力伝送においては、トランスの2次側の巻線とコンデンサを共振させることにより、より多くの電力を伝送することができる。
【0036】
図5は、上記、図3に示すスイッチング電力電送装置に出力電圧の安定化を目的とした回路例である。
図5に示すように、検出回路14は、分圧抵抗R9、R10の接続点がシャントレギュレータIC1の入力端子に接続される。このシャントレギュレータIC1直列にフォトダイオードPd接続されている
シャントレギュレータIC1は、基準電圧と入力端子の電圧が一定になるようにカソード−アノード間の電流を制御し、この電流の変化は、フォトダイオードPdにより光の強弱に変換され、トランスTの第1の駆動巻線T3に接続されているフォトトランジスタPcに入光する。
【0037】
この回路は、フォトダイオードPdに流れる電流の強弱によってフォトトランジスタPcを介して制御回路の設定電流を制御し、結果として第1のスイッチング素子Q1の電流値の制御を行う。
すなわち、出力電圧が高くなってフォトダイオードPdの電流が大きくなろうとすると、第1のスイッチング素子Q1の設定電流値が小さくなり、出力電圧を下げようとし、反対に、出力電圧が低くなってフォトダイオードPdに流れる電流が小さくなろうとすると、第1のスイッチング素子Q1の設定電流値が大きくなって出力電圧を上げようとする。
この動作によって、出力電圧の安定化が図られる。
【0038】
以上、本発明のスイッチング電力電送装置の実施例を述べたが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。例えば、電流検出手段を抵抗R2で構成したがカレントトランスに置き換えてもよい。また、2次側を同期整流としてもよい。また、制御回路11をICで構成してもよい。さらにまた、第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2はMOSFETで構成したが、これをトランジスタ等の他の半導体素子で構成することも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明のスイッチング電力電送装置によれば、以下の効果を奏することができる。
トランスに第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子を駆動するための駆動巻線をそれぞれ備え、第1のスイッチ回路に電流検出回路を設け、その検出電流を制御回路に加えて、設定された電流値により第1のスイッチング素子をターンオフさせ、両スイッチング素子が交互にオン/オフさせる自励発振回路を構成することにより部品点数の削減を図り、小型軽量化を図ることができる。さらに、2次側を共振動作させることにより、ノイズを低減するとともに、スイッチング損失の大幅な低減を図ることができる。また、第1の、第2のスイッチング素子に印加される電圧は入力電圧となるために、低耐圧の半導体素子で構成することができ、スイッチング電力電送装置の高効率化および小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチング電源装置の概略構成図
【図2】本発明の一実施形態であるスイッチング電力電送装置
【図3】同スイッチング電力電送装置の波形図
【図4】本発明の他の実施例であるスイッチング電力電送装置
【図5】本発明の他の実施例であるスイッチング電力電送装置
【符号の説明】
S1 第1のスイッチ回路
S2 第2のスイッチ回路
Q1 第1のスイッチング素子
Q2 第2のスイッチング素子
11 制御回路
T トランス
T1 1次巻線
T2 2次巻線
T3 第1の駆動巻線
T4 第2の駆動巻線
L インダクタ
C、C1、C2、Co、Cc コンデンサ
D1、D2、Ds ダイオード
R2 電流検出抵抗

Claims (3)

  1. 第1のスイッチ回路と、第2のスイッチ回路の直列回路が入力電源に接続され、漏れインダクタを有するトランスの1次巻線とコンデンサとの直列回路の一端が該第1のスイッチ回路と該第2のスイッチ回路の接続点に接続され、他端が入力電源に接続され、該トランスの2次巻線に整流素子を含む整流平滑回路が接続され、
    該第1のスイッチ回路を、第1のスイッチング素子、第1のダイオード、および第1のコンデンサの並列接続回路で構成し、
    該第2のスイッチ回路を、第2のスイッチング素子、第2のダイオード、および第2のコンデンサの並列接続回路で構成し、
    該第1のスイッチング素子のオン期間に該トランスの次巻線および該コンデンサにエネルギーを蓄え、該第1のスイッチング素子のオフ期間に該トランスの2次巻線から出力を得て、該第1のスイッチング素子のオン時間を制御することにより出力電力を制御するスイッチング電力電送装置において、
    該第1のスイッチング素子をオンさせる1次巻線電圧に略比例した電圧を発生する第1の駆動巻線該第2のスイッチング素子をオンさせる次巻線電圧に略比例した電圧を発生する第2の駆動巻線を該トランスに備え、
    該コンデンサと該漏れインダクタと該トランスの次巻線のインダクタとの共振により、該第1の駆動巻線該第2の駆動巻線を経由し、該第1のスイッチング素子該第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせ、
    該第1のスイッチング素子に流れる電流を監視する電流検出手段を備えた該第1のスイッチ回路と、該第1のスイッチング素子をターンオフさせる制御回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電力電送装置。
  2. 前記トランスの2次巻線に並列にコンデンサを設け、共振動作をさせることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電力電送装置。
  3. 前記制御回路は電流の比較値を外部の信号により変化させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のスイッチング電力電送装置。
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