JPH10326874A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10326874A
JPH10326874A JP9133632A JP13363297A JPH10326874A JP H10326874 A JPH10326874 A JP H10326874A JP 9133632 A JP9133632 A JP 9133632A JP 13363297 A JP13363297 A JP 13363297A JP H10326874 A JPH10326874 A JP H10326874A
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JP
Japan
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storage node
semiconductor device
cylindrical portion
impurity
roughened
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JP9133632A
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Inventor
Kiyoshi Mori
喜代志 森
Junichi Tsuchimoto
淳一 土本
Masami Matsumoto
雅美 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の半導体装置においては、厚膜スタック
型キャパシタのストレージノードに対して熱リン酸処理
により粗面化を行い、表面積を増大させ、キャパシタ容
量を確保していた。この粗面化技術を筒状型キャパシタ
に適応する技術を得る。 【解決手段】 この発明による半導体装置では、筒状の
ストレージノードを形成後、不純物リンイオンを斜め回
転注入して、リン濃度に変化をつけ、熱リン酸処理時の
エッチングレートを変化させ、制御性の良い粗面化を行
う。ストレージノードの膜の中心部にまで粗面化を及ば
せないため、ストレージノードの強度を十分に保つこと
ができる。よってキャパシタ容量を増大させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置及び
その製造方法に関し、特に記憶装置及び情報装置に代表
される半導体集積回路のキャパシタ電極を有する半導体
装置の構造とその半導体装置の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】64MDRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)以降の高集積化に対して、限られた空間で十
分なキャパシタ容量を確保するために水平方向だけでな
く高さ方向にも広がりを持つキャパシタ構造として、例
えば単純膜厚型、フィン型、筒型(円筒型)構造が注目
されている。また、さらにキャパシタ容量を増大させる
ためにストレージノード電極(キャパシタの下部電極)
に化学的処理を施すことにより、その電極の表面に微細
な凹凸を形成して表面積の増大を図る方法がすでに考え
出されている。
【0003】図17は第42回春季応用物理学会予稿集
2、30p−R−16に記載の技術を用いてキャパシタ
電極に対して粗面化を行った場合の断面図を示してい
る。
【0004】図17において付した符号101は半導体
基板、102は半導体基板101の表面に選択的に配置
形成された不純物領域、103は半導体基板101の表
面に積層された層間絶縁膜、104は不純物領域102
に当接するように層間絶縁膜103の表面から半導体基
板101の表面の深さにかけて形成されたコンタクト、
105は層間絶縁膜103の表面に積層され、コンタク
ト104に電気的に接続された厚膜型のストレージノー
ドを示している。
【0005】このストレージノード105の形成後に粗
面化処理が行われ、その後形成されるセルプレートと対
向する側の表面に凹凸が形成された状態となる。この粗
面化は、次のような方法によりなされる。まず、ストレ
ージノード105をリンドープトポリシリコンにより形
成後、熱処理により活性化を行う。この粗面化前のスト
レージノード105内の不純物リンの活性化の度合いに
よってはN2雰囲気中において、アニールを行う。次
に、熱リン酸を用いてストレージノード105にドープ
されたリンをエッチングする。ここで、リンはポリシリ
コン粒界に偏析しやすいために、粒界が選択的にエッチ
ングされ、粗面化がなされた状態となる。
【0006】上記の第42回春季応用物理学会予稿集
2、30p−R−16に記載の粗面化方法によれば、厚
膜スタック型のストレージノードを粗面化し、その表面
積を粗面化前の1.4倍に増大させることが可能である
ことが分かる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
よる粗面化方法を筒型構造のストレージノードに用いる
ことには問題がある。従来の技術に示された厚膜スタッ
ク型のストレージノードはその膜厚が大きく、粗面化後
も安定した形状となるが、筒状のストレージノードを構
成する膜の厚さが小さく、この筒状部において粗面化が
進み過ぎると電極としての強度を維持できなくなり、極
端な場合には筒状部の倒れ、剥離等が生じるという問題
である。この発明は上記のような問題を解決するもので
あり、筒状構造のキャパシタ電極の強度を十分に維持し
た状態で、表面の粗面化を制御性良く行い、キャパシタ
の表面積増大を図るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1によ
る半導体装置は、半導体基板の一主面上に積層された層
間絶縁膜、上記層間絶縁膜の表面から半導体基板の表面
までの深さに形成されたコンタクト、上記コンタクトに
接し、上記層間絶縁膜の表面に水平方向に広がって形成
された導電物質からなる水平部、上記水平部の外周を取
り囲み、垂直方向に伸びた状態に形成される導電物質か
らなる筒状部、上記水平部及び上記筒状部からなるスト
レージノードの表面に積層された誘電体膜、上記誘電体
膜の表面に積層された導電物質からなるセルプレートを
含み、上記セルプレートと対向する側の上記ストレージ
ノードの表面から上記ストレージノードの膜内部にかけ
て粗面化がなされ、上記粗面化がなされる範囲内に不純
物リン濃度のピークが位置するものである。
【0009】また、この発明の請求項2記載の半導体装
置は、上記の請求項1に対応する構成に加え、ストレー
ジノードに対して粗面化がなされる範囲を、上記ストレ
ージノードの表面から、上記筒状部の水平方向の膜厚の
寸法の1/2未満の深さの範囲とするものである。
【0010】さらに、この発明の請求項3記載の半導体
装置は、上記の請求項1に対応する構成に加え、ストレ
ージノードに対して粗面化がなされる範囲において、上
記ストレージノードを構成するポリシリコン粒若しくは
アモルファスシリコン粒の粒界に凹部が形成され、粗面
化されるものである。
【0011】また、この発明の請求項4記載の半導体装
置の製造方法は、半導体基板の一主面上に層間絶縁膜を
積層する工程、上記層間絶縁膜内に上記半導体基板に当
接するコンタクトを形成する工程、上記層間絶縁膜上に
上記コンタクトに接するように導電物質からなる水平方
向に広がりを持った水平部をパターニングする工程、上
記水平部の外周に接し、上方に筒状に伸びた状態の導電
物質からなる筒状部を形成し上記水平部及び上記筒状部
からなるストレージノードを得る工程、上記水平部及び
上記筒状部からなるストレージノードに対し、不純物リ
ンを斜め回転注入する工程、上記ストレージノードに対
して熱リン酸処理を行い、粗面化する工程、上記ストレ
ージノードの表面に誘電体膜を積層する工程、上記誘電
体膜の表面にセルプレートとなる導電物質を積層する工
程を含むものである。
【0012】さらに、この発明の請求項5記載の半導体
装置の製造方法は、上記の請求項4記載の半導体装置の
製造方法において、不純物リンを注入する際の注入エネ
ルギーは10〜50keVとするものである。
【0013】また、この発明の請求項6記載の半導体装
置の製造方法は、上記の請求項4記載の半導体装置の製
造方法において、不純物リンの注入量は2×1014atom
/cm2以上1×1016atom/cm2以下とするものである。
【0014】さらに、この発明の請求項7記載の半導体
装置の製造方法は、上記の請求項4記載の半導体装置の
製造方法において、熱リン酸処理によって粗面化する範
囲は、ストレージノードの表面から、上記筒状部の水平
方向の膜厚の寸法の1/2未満の深さの範囲とするもの
である。
【0015】また、この発明の請求項8記載の半導体装
置の製造方法は、上記の請求項4記載の半導体装置の製
造方法において、不純物リンを斜め回転注入することで
ストレージノード内の上記不純物リン濃度に変化をつ
け、上記不純物リン濃度のピーク位置が、上記ストレー
ジノードの粗面化を及ぼす範囲内に配置される状態とす
るものである。
【0016】さらに、この発明の請求項9記載の半導体
装置の製造方法は、上記の請求項4〜8記載の半導体装
置の製造方法において、ストレージノードを構成する筒
状部はポリシリコン若しくはアモルファスシリコンによ
り構成するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1について説明す
る。図1はこの発明の実施の形態1による半導体装置の
断面図を示すものであり、例えば64MDRAM以降の
高集積DRAM(特に今後の256MDRAM)適用可
能なキャパシタの下部電極の構造を示している。
【0018】この図1において符号1は半導体基板、1
aは半導体基板1の表面に形成された不純物領域、2は
半導体基板1上に積層された層間絶縁膜、3は層間絶縁
膜2内に埋設され、この層間絶縁膜2の表面から不純物
領域1aの表面までの深さにかけて形成された導電物質
からなるコンタクト、4aはキャパシタ7を構成するス
トレージノード4の一部であり、コンタクト3の上部に
接し、層間絶縁膜2の表面上に楕円状にパターニングさ
れた導電物質からなる水平部、4bはストレージノード
4の一部であり、水平部4aの側断面に接し、垂直方向
に伸びた形状の導電物質からなる筒状部をそれぞれ示し
ている。
【0019】さらに、符号5はストレージノード4の対
向電極となる側の表面に積層された誘電体膜、6は誘電
体膜5を介してストレージノード4と対向する電極であ
るセルプレートを示しており、ストレージノード4と誘
電体膜5とセルプレート6がキャパシタ7を構成してい
る。符号8はキャパシタ7上に積層された層間絶縁膜8
である。
【0020】図1の半導体装置のキャパシタ7を構成す
るストレージノード4のセルプレート6と対向する側の
表面は粗面化され、ランダムな凹凸が形成されており、
キャパシタ7の電極の対向面積を効率良く増大させてい
る。さらに、粗面化を制御性良く行っているため、筒状
部4bの強度を十分に保っているものである。
【0021】次に、図1の半導体装置の製造方法につい
て説明する。まず、図2に示すように半導体基板1の表
面に例えば下層配線、MOSトランジスタ等の素子を形
成した後、それらの素子の表面を含む半導体基板1の表
面に層間絶縁膜2を積層する。この層間絶縁膜2の膜厚
は半導体基板1の表面上に形成する素子の寸法等によっ
て大きさが変わるが、4000Å程度の膜厚とする。次
に、所定の開口パターンを有するレジストパターンを層
間絶縁膜2の表面に形成し、これをエッチングマスクと
して層間絶縁膜2に対して異方性エッチングを行い、開
口径2000Å程度のコンタクトホール3aを形成し、
半導体基板1の表面を一部露出させる。さらに不純物イ
オン注入を行い、選択的にコンタクトホール3aの底面
に位置する半導体基板1の表面に不純物領域1aを形成
する。コンタクトホール3aの開口に用いたレジストパ
ターンは不純物イオン注入前、若しくは注入後に除去す
る。なお、不純物領域1aは、層間絶縁膜2の成膜前に
形成することも可能である。
【0022】その後、図3に示すように、層間絶縁膜2
内にコンタクトホール3aを形成後の被処理基板(以
下、製造過程にある半導体基板1及びその表面上の堆積
膜を含めて被処理基板と称す。)の表面全面にCVD法
若しくはスパッタリング法等の方法を用いてコンタクト
ホール3aの内部に導電物質を埋設し、コンタクト3を
形成するのと同時に、層間絶縁膜2の表面にも同様に水
平部4aとなる導電物質を2000Å程度の厚さに積層
する。
【0023】さらに、この導電物質上に膜厚5000Å
のシリコン酸化膜からなるマスクパターン9をパターニ
ングし、このマスクパターン9をエッチングマスクとし
て水平部4aとなる導電物質をパターニングし、ストレ
ージノード4を構成する水平部4aを得る。この水平部
4aが楕円状に形成されている場合、その長径は150
00Å、短径は5000Å程度の大きさとなるようにす
る。
【0024】その後、図4に示すように、被処理基板表
面にストレージノード4の構成要素である円筒部4bを
構成する導電物質41bを、例えばチューブ式の減圧C
VD装置を用いて、成膜温度575〜585℃で、デポ
圧力0.45Torrで、1000Å程度の厚さとなるよう
に積層する。また、ここで成膜する導電物質41b中の
不純物リン濃度は4E20atom/cm3程度の値となるよう
に調整する。
【0025】その後、図5に示すように、この導電物質
41bに対して異方性エッチングを行い、水平部4a及
びマスクパターン9の側断面にサイドウォールとして付
着した状態のストレージノード4の一部である筒状部4
bを得る。この筒状部4bの水平方向の膜厚は1000
Å程度、垂直方向の寸法は7000Å程度となる。この
筒状部4bの水平方向の膜厚は、適応しようとする半導
体装置のセルサイズにも依存するが、500〜1000
Å程度の値とするのが適当である。その後、マスクパタ
ーン9を除去する。
【0026】次に、図6に示すように、ストレージノー
ド4のキャパシタの対向電極となる側の表面に対し不純
物リンを注入する。図6において符号10は不純物注入
方向を示すものである。この不純物リン注入工程におい
ては、被処理基板に対して45°の角度で8分割の不純
物斜め回転注入を行う。また8分割の注入とは、半導体
基板1の一主面に対して水平な方向に45°(360°
の8分の1)ずつ半導体基板1を回転させ、角度を変え
て8回の注入を行うという方法であり、不純物イオンの
注入角度は半導体基板1の一主面に対して45°の角度
を持つように設定し行う。このときの注入エネルギーは
20KeV、注入量は1E15atom/cm2となるよう調
整して注入を行う。
【0027】また、図7に示す通り、不純物イオン注入
エネルギーの大きさに対して不純物イオンの射影飛程距
離の大きさは比例する関係にあることが公知となってい
る。例えば上記のような注入エネルギーでイオン注入を
行えば250Å程度の射影飛程距離となる。
【0028】ここで、半導体基板1の一主面に対して4
5°の角度で斜めに不純物リンを注入していることを考
慮すると、多少のばらつきはあるが、ストレージノード
4の表面から200Å程度の深さに不純物ピークが位置
する状態となる。また、8分割の回転注入でもあること
から、筒状部4b内側のストレージノード4の表面にも
筒状部4bの外側と同様に不純物を注入できる。
【0029】不純物イオン注入後のストレージノード表
面(対向電極となる部分)からストレージノード4の膜
内部までの不純物プロファイルを図8に示す。図8
(a)、(b)は、ストレージノード4の粗面化前後の
不純物プロファイルを示しており、横軸としてストレー
ジノード4の表面からその膜内部に向かう距離[Å]
を、縦軸として不純物濃度[1020atom/cm3]をそれ
ぞれ示している。
【0030】この図8(a)に示すように、粗面化前に
おいてはリン濃度はストレージノード4の表面から20
0Å程度の深さにおいてピークを持つ状態となり、その
ピーク位置における不純物濃度は、ストレージノード4
の成膜時に既に膜内に含まれている不純物によるリン濃
度と斜め回転注入によって追加注入される不純物による
リン濃度(3〜4E20atom/cm3)との合計で表さ
れ、7〜8E20atom/cm3程度の値となる。
【0031】図8(a)のような不純物プロファイルの
ストレージノード4を得た後、このストレージノード4
に対して熱リン酸処理を行うことで図9に示すような粗
面化したストレージノード4を得る。具体的には160
℃程度の温度で、85%H3PO4水溶液が満たされた浴
漕中にウェハを60〜90分間浸す。この熱リン酸処理
により、ストレージノードにドープされたリンを選択的
にエッチング除去する。リンはポリシリコン粒界に偏析
しやすいために、ポリシリコンの粒界が選択的にエッチ
ングされた状態となり、例えば上記のようにリン濃度の
ピークがストレージノード4の表面から200Å程度で
ある場合、上記の粗面化によって、多少のばらつきはあ
るが、ストレージノード4の表面から200〜400Å
の範囲において凹凸が形成される。この熱リン酸処理
後、水洗(20分間)、スピン乾燥(5分間)を行う。
【0032】粗面化処理後のストレージノード4の筒状
部4bのリン濃度の表面からの距離依存性を図8(b)
に示す。ストレージノード4の表面近傍のリンはエッチ
ング除去されるため、そのリン濃度は1E20atom/cm
3程度と小さくなり、また深さ200Å程度の位置に粗
面化前と同様にピークがあるが、そのリン濃度は粗面化
前よりも小さくなる。深さ500Å程度の筒状部4bの
膜の中心部におけるリン濃度は粗面化による変化は見ら
れず、粗面化前と同じ膜質を保っていることが分かる。
【0033】このときの粗面化前後におけるストレージ
ノード4の断面の部分拡大図を図10(a)、(b)に
示す。図10(a)、(b)において、実線(細)はポ
リシリコン粒界を示し、実線(太)はポリシリコン粒界
のうち不純物リンが偏析した領域を示すものである。ス
トレージノード4は既に述べたようにポリシリコンによ
り構成されており、熱リン酸処理前においては、図10
(a)に示すように、不純物リンはポリシリコン粒の粒
界に偏析した状態となり、表面から200〜400Åま
での深さの領域に不純物リンが主に分布された状態とな
っている。
【0034】図10(a)に示した状態のストレージノ
ードの表面に対して熱リン酸処理を施すと、図10
(b)に示したように、ポリシリコン粒界に位置する不
純物リンが選択的にエッチング除去され、ストレージノ
ードの表面から200〜400Åの深さの領域かけて、
ポリシリコン粒界に沿った溝が形成され、粗面化処理が
なされた状態となる。
【0035】次に、図11にポリシリコンからなるスト
レージノード4を熱リン酸エッチングした場合のエッチ
ングレートの不純物リン濃度依存性の調査結果を示す。
この調査により、発明者は不純物リン濃度とストレージ
ノード4を構成する導電物質のエッチングレートとは密
接な関係があり、不純物リン濃度の値が大きくなるに従
って、そのエッチングレートも大きくなるということを
確認している。
【0036】従って、ストレージノード4の不純物濃度
ピークの近傍においてはそのエッチングレートが大き
く、不純物濃度のピーク位置よりも深い位置(即ち、ス
トレージノード4を構成する膜の内部)においてはエッ
チングレートが小さくなり、熱リン酸処理による粗面化
反応を不純物濃度のピーク近傍までで止めることが可能
であり、粗面化がストレージノード4の膜内部にまで深
く浸透するのを抑制することが可能であることがわか
る。
【0037】よって、粗面化反応がストレージノード4
の膜内部にまで浸透することを抑制し、リン濃度のピー
ク近傍で粗面化処理を抑制することができるため、スト
レージノード4の表面積を増大させることで結果的にキ
ャパシタの対向面積の増大を図ることが可能である上、
ストレージノード4自体の強度を保つこともでき、良好
な粗面化処理を行うことが可能となる。
【0038】次に、上記の熱リン酸処理により被処理基
板のストレージノード4に注入されたリンが選択的に除
去され、空洞化したストレージノード4の粗面化表面を
活性化させるため、800℃程度の温度で30分間の熱
処理を行う。このストレージノード4の活性化を行って
も、粗面化した表面の形状には変化がないことは発明者
によって確認されている。
【0039】その後、粗面化されたストレージノード4
の表面に対してLPCVD装置を用いてシリコン窒化酸
化膜(ON膜)からなる誘電体膜5を60Å程度の膜厚
となるように積層し、さらにLPCVD装置を用いてド
ープトポリシリコンからなるセルプレート6を2000
Å程度の膜厚となるように積層する。この段階で、誘電
体膜5を介して対向するストレージノード4とセルプレ
ート6を含むキャパシタ7を形成することが可能であ
る。その後、このセルプレート6上に層間絶縁膜8を積
層することで図1に示すような半導体装置を得ることが
可能である。
【0040】上記のような製造方法によって形成したキ
ャパシタ7を含む半導体装置は、ストレージノード4の
表面から200Å程度の深さの位置に不純物リン濃度の
ピークが位置するように制御性良く不純物注入を行い、
また斜め回転注入とすることで、ストレージノード4の
筒状部4bの内部及び水平部4aの表面の、不純物を注
入しにくい領域にも均一に不純物リンを注入することが
できる。
【0041】さらに、水平方向の膜厚が1000Åであ
る筒状部4bを含むストレージノード4に対して、熱リ
ン酸処理を行った際に、ストレージノード4の表面から
200〜400Åの深さの領域を制御性良く粗面化する
ため、ストレージノード4を構成する導電膜の中心部分
にまで粗面化が及ぶことがなく、ストレージノード4の
筒状部の折れ、一部欠落等の問題を解消することがで
き、膜自体の強度を十分なものとすることが可能であ
る。
【0042】さらに、筒状部を有するキャパシタ(円筒
キャパシタと称する場合もある。)に、熱リン酸処理に
よる粗面化を行い、ランダム形状の凹凸を形成すること
で、粗面化処理を行わない場合の1.4倍程度の表面積
とすることができ、大容量のキャパシタを得ることが可
能となる。
【0043】上記の製造方法の説明においては、例えば
斜め回転注入の例として、半導体基板の一主面に対して
の不純物イオンの注入角を45°とし、また回転注入を
8分割(回転角度45°)とする例を示した。しかし、
これは一例に過ぎず、異なる注入角、異なる回転角度で
不純物の注入を行っても良く、最終的にストレージノー
ド4の表面から決められた位置にピークを有する不純物
分布とすることができれば良い。
【0044】さらに、ストレージノード4に対して不純
物リンイオンを斜め回転注入する際のイオン注入量は2
E14atom/cm2以上、1E16atom/cm2(イオン注入
装置の限界値に等しい)以下の範囲であれば良く、スト
レージノード4のバルクとの不純物濃度差がピーク位置
で1E20atom/cm3以上の値となれば良好な粗面化を行
うことが可能である。
【0045】また、上記の半導体装置の製造方法は、そ
の処理条件の一例を示したに過ぎず、最終的に、表面が
粗面化された筒状キャパシタであって、その筒状部を構
成する膜の中心部にまで粗面化が及んでおらず、膜の強
度を保つことができる構造が得られれば良いという観点
から、例えば不純物リンの注入量や注入角度、注入エネ
ルギーなど、異なる値をとっていても良く、異なる処理
条件を用いることも可能であることは言うまでもない。
【0046】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について説明する。この実施の形態2の最終的に得
られる半導体装置の構造は上述の実施の形態1に示した
ものと同様のものであり、その製造方法に相違点がある
ものである。具体的には粗面化前のストレージノード4
に対する不純物の注入条件が異なっている。
【0047】次に、この発明の実施の形態2の製造方法
について説明する。実施の形態1において説明した図2
〜図6の工程順に処理を行い、キャパシタ7の対向電極
の一方のストレージノード4を形成する。その後、図1
2に示すように不純物リンを被処理基板に対して斜め回
転注入する。このときの不純物注入条件は、注入エネル
ギー50keV、注入量1E15atom/cm2、注入角6
0°で8分割の回転注入とする。
【0048】上記のような条件で不純物リンの注入を行
った場合、注入エネルギーが50keVであることから
射影飛程距離は600Å程度となるが、その注入角が6
0°であることを考慮すると、ストレージノード4の表
面から300Å程度の深さにまで不純物が注入されるこ
とが分かる。
【0049】上記のような条件で不純物リン注入を行っ
た場合のストレージノード4の表面から膜の内部への不
純物濃度プロファイルを図13に示す。図13(a)、
(b)は、ストレージノードの粗面化前後におけるリン
濃度のストレージノード表面からの距離依存性を示すも
のであり、横軸にストレージノード4の表面から膜の内
部への深さ[Å]を示しており、縦軸は不純物リン濃度
[1020atom/cm3]を示している。
【0050】粗面化前は図13(a)から分かるよう
に、ストレージノード4の表面からの深さが増すにつれ
徐々にその不純物リン濃度が大きくなり、ストレージノ
ード4の表面からの深さが300Åの位置において不純
物リン濃度がピークとなり、その値は8E20atom/cm
3程度となる。さらに深い位置となるにつれ徐々に不純
物リン濃度が小さくなり、ストレージノード4の筒状部
4bの膜厚の半分に相当する深さの位置においては不純
物リン濃度は4E20atom/cm3程度となる。このリン
濃度はドープトポリシリコンにより筒状部4bを形成し
た際に既に均一に含まれていた不純物の濃度に等しい。
【0051】その後、実施の形態1に示した場合と同様
に、熱リン酸処理によるストレージノード4の粗面化を
行う。このときにストレージノード4を構成するポリシ
リコンの粒界に偏析した不純物リンは選択的にエッチン
グされ、ストレージノード4の表面には凹凸が形成され
る。このときの粗面化は、エッチングレートの高い、即
ち不純物リン濃度の大きな領域において制御性良くなさ
れ筒状部4bの膜の中心部にまでは粗面化は及ばない。
【0052】また、このときの粗面化処理によってスト
レージノード4の筒状部4bのリン濃度は図13(b)
に示すように変化する。図13(b)にあるように筒状
部4bの表面のリンはエッチングにより大部分が除去さ
れ、深さ300Å程度の位置のリン濃度のピーク値も6
E20atom/cm3と小さくなる。しかし膜の中心部のリ
ン濃度には変化はなく、この部分での膜質の変化がない
ことが分かる。
【0053】その後、実施の形態1に示した要領で誘電
体膜5、セルプレート6を形成し、層間絶縁膜8を積層
することで図1と同様のキャパシタを含む半導体装置を
得ることが可能である。
【0054】上記のような製造方法によって形成したキ
ャパシタ7を含む半導体装置は、実施の形態1の場合と
同様に、ストレージノード4の表面から200〜400
Å程度の深さの位置に不純物リン濃度のピークが位置す
るように制御性良く不純物注入を行い、また斜め回転注
入とすることで、ストレージノード4の筒状部4bの内
部や筒状部4bの内部に位置する水平部4aの表面にも
均一に不純物リンを注入することができる。
【0055】さらに、不純物イオンを注入した膜厚が1
000Åである筒状部4bを含むストレージノード4に
対して、熱リン酸処理を行った際に、ストレージノード
4の表面から200〜400Åの領域を制御性良く粗面
化できるため、ストレージノード4を構成する導電膜の
中心部分にまで粗面化が及ぶことがなく、ストレージノ
ード4の筒状部の折れ、一部欠落等の問題を解消するこ
とができ、膜自体の強度を十分なものとすることが可能
である。
【0056】また、筒状部を有するキャパシタ(円筒キ
ャパシタと称する場合もある。)に、熱リン酸処理によ
る粗面化を行い、ランダム形状の凹凸を形成すること
で、粗面化処理を行わない場合の1.4倍程度の表面積
とすることができ、大容量のキャパシタを得ることが可
能となるという効果がある。
【0057】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3について説明する。上記の実施の形態1と実施の形
態2では半導体装置内に形成されるキャパシタを構成す
るストレージノードに対して不純物リンの注入エネルギ
ーを変化させ、不純物の注入角度を注入エネルギーに対
応して変化させた例を示した。この実施の形態3におい
ては、不純物リンの注入エネルギーを実施の形態1と同
じ値に設定し、注入量を2E14atom/cm2と低くした
場合について説明する。
【0058】この実施の形態3によって最終的に得る半
導体装置の断面構造は図1に示したものに類似してい
る。この実施の形態3による半導体装置の製造方法は、
ストレージノード4を構成する筒状部4bを形成する工
程まで、既に示した図2〜図5に示す処理を同様に行
う。
【0059】次に、図6に示す場合と同様に、ストレー
ジノード4の対向電極となる側の表面に対し不純物リン
の注入条件を、注入角45°(実施の形態1と同じ
値)、注入エネルギー20keV(実施の形態1と同じ
値)、注入量2E14atom/cm2と低い値に設定し、8
分割の回転注入を行う。
【0060】このとき、注入量が実施の形態1の場合の
5分の1と小さい値となっているが、図14(a)に示
すように、ストレージノード4の筒状部4bを構成する
ポリシリコンの表面近傍(ストレージノード4の表面か
ら200Å程度の深さの領域を指す。)での不純物濃度
はストレージノード4の筒状部4bを構成する膜内部の
不純物リン濃度(4E20atom/cm3)と比較すると1
E20atom/cm3程度大きくなっていることが分かる。
【0061】従って、次工程の熱リン酸処理により、不
純物リンが比較的高濃度であるストレージノード4の表
面近傍においてはポリシリコンのエッチングレートが高
くなり、その表面には微細な凹凸が形成された状態とな
る。しかし、不純物リン濃度が比較的小さい筒状部4b
の膜の中心部(バルク部分)には粗面化反応は及ばず、
凹凸が形成されるのは不純物リンが斜め回転注入により
高濃度化された部分だけとなる。この現象は図11に示
したエッチングレートのリン濃度依存性の調査結果から
も裏打ちされている。
【0062】また粗面化後のストレージノード4の表面
から膜内部への不純物濃度プロファイルを図14(b)
に示す。粗面化後のリン濃度は筒状部4bの表面では大
きく減少し、深さ200Å程度のピーク位置においても
粗面化前よりもリン濃度が小さくなる。また、膜の中心
部では拡散によりリン濃度は減少するものの、粗面化前
との差は小さく、その膜質にはほとんど変化がないこと
が分かる。
【0063】ストレージノード4の表面の粗面化後、実
施の形態1と同様にアニール処理を行いストレージノー
ド4の表面層の活性化を行い、誘電体膜5、セルプレー
ト6を成膜し、さらに層間絶縁膜8を積層して図1と同
様の構造のキャパシタ7を有する半導体装置を得ること
が可能である。
【0064】このようにして得られたキャパシタを含む
半導体装置は、ストレージノード4を構成する筒状部4
bの膜厚に対し粗面化により凹凸が形成される領域が小
さいことから、筒状部4b自体の強度を十分に保つこと
が可能であり、またストレージノード4の表面を粗面化
することでキャパシタの大容量化も可能としているとい
う効果がある。
【0065】ストレージノード4に対する不純物リンの
注入量が実施の形態1、2の場合と比較して数分の1と
小さい場合においても、粗面化するストレージノード4
の表面と粗面化しないストレージノード4の膜の内部の
リン濃度の違いによるエッチングレートの差をつけるこ
とで、粗面化処理を制御性良く行うことが可能になるこ
とは言うまでもない。
【0066】実施の形態4.既に説明したこの発明の実
施の形態1〜3においては、半導体装置内のキャパシタ
7を構成するストレージノード4の筒状部4bをポリシ
リコンにより構成した例を示したが、この実施の形態4
による半導体装置のストレージノード4の筒状部4bは
アモルファスシリコンによって構成されているという点
に特徴がある。
【0067】図15はポリシリコンからなるストレージ
ノード4の構成要素である水平部4aをパターニング
後、アモルファスシリコンからなる筒状部4cを形成し
た段階での断面図である。
【0068】筒状部4cを構成するアモルファスシリコ
ンは、既に説明した実施の形態1の図3に示す構造の被
処理基板を得た後、チューブ式の減圧CVD装置を用い
て、成膜温度510〜530℃、デポ圧力0.45Torr
の条件下において、膜中の不純物リン濃度が4E20at
om/cm3となるように、また水平方向の寸法が1000
Å程度の膜厚となるように成膜する。その後、このアモ
ルファスシリコンに対して異方性エッチングを行い、層
間絶縁膜2の表面が少なくとも一部露出する状態とす
る。その後、筒状部4bの内部に詰まった状態のマスク
パターン9を除去することで図15に示す構造の被処理
基板を得ることが可能となる。
【0069】その後、ストレージノード4に対して不純
物リンを斜め回転注入する。この時の注入条件の一例を
挙げると、注入エネルギー20KeV、注入量1E15
atom/cm2、注入角45°で8分割の回転注入とする。
【0070】次に、図16に示すように、上述の実施の
形態1の場合と同様に熱リン酸処理を行うことでストレ
ージノード4の表面を粗面化する。粗面化された筒状部
4cの表面には、水平部4aの表面に形成される凹凸よ
りも小さい凹凸が形成される。この理由は、筒状部4c
を構成するアモルファスシリコン粒が水平部4aを構成
するポリシリコン粒よりも小さい粒であるためであり、
粗面化によりその粒界に偏析するリンを除去した時、形
成される凹凸がポリシリコンのものよりも小さな寸法と
なるためである。
【0071】既に説明のために用いた図11に示すよう
に、アモルファスシリコンのエッチングレートのリン濃
度依存性は、アモルファスシリコンが不純物リンを含ま
ない場合よりも、不純物リンを含んでいる方がそのエッ
チングレートが大きいことを確認しており、ストレージ
ノード4の一部を不純物リンを含むアモルファスシリコ
ンによって構成した場合においても、良好な状態の粗面
化処理が可能であることが分かる。
【0072】また、円筒状のストレージノード4に対し
て斜め回転注入により不純物リンを注入するため、スト
レージノード4の対向電極となる表面全面に良好な状態
に不純物注入を施すことができ、その不純物濃度のピー
クが表面から200Å程度の位置に形成されるように調
整できる。従って、粗面化処理後もストレージノード4
の筒状部4bの強度を維持することができるという効果
があることは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以下に、この発明の各請求項に対応する
効果について記載する。この発明の請求項1の半導体装
置によれば、ストレージノード内の粗面化する領域内に
不純物リン濃度のピーク位置を配し、ストレージノード
内の不純物リン濃度に変化をつけることで粗面化の際の
熱リン酸処理によるエッチングレートを調整でき、制御
性良く粗面化処理を施すことができる。従って十分なキ
ャパシタ容量を確保した、十分な強度のキャパシタを得
ることが可能である。
【0074】さらに、この発明の請求項2の半導体装置
によれば、筒状のストレージノードの表面を粗面化する
ことで、十分なキャパシタ容量を得ることができ、また
ストレージノードを構成する膜の中心部にまで粗面化が
及んでいないため、十分な強度のキャパシタを得ること
が可能となる。
【0075】また、この発明の請求項3記載の半導体装
置によれば、ストレージノードの筒状部はポリシリコン
によってもアモルファスシリコンによっても構成するこ
とが可能であり、いずれの物質を用いた場合においても
十分なキャパシタ容量を確保した、十分な強度のキャパ
シタを得ることが可能である。
【0076】さらに、この発明の請求項4の半導体装置
の製造方法によれば、筒状のストレージノードを形成し
た段階でリンを斜め回転注入することによってストレー
ジノード内のリンの分布に変化をつけることが可能であ
り、熱リン酸による粗面化処理を良好な状態に調整でき
る。従って十分なキャパシタ容量を確保した、十分な強
度のキャパシタを得ることが可能である。
【0077】さらに、この発明の請求項5の半導体装置
の製造方法によれば、不純物リンを注入する際の注入エ
ネルギーは10〜50keVとすることで、リン濃度の
ピーク位置を熱リン酸による粗面化処理を良好な状態に
調整できる。従って十分なキャパシタ容量を確保した、
十分な強度のキャパシタを得ることが可能である。
【0078】さらに、この発明の請求項6の半導体装置
の製造方法によれば、不純物リンの注入量は2×1014
atom/cm2以上1×1016atom/cm2以下とすることによ
り、ストレージノードのバルクとの不純物濃度の差を1
E20atom/cm3以上とすることができる。従って、熱
リン酸処理による粗面化の際に、粗面化しないストレー
ジノードの中心部と粗面化を及ぼす部分とのエッチング
レートを変化させ、制御性の良い粗面化を行うことが可
能となる。従って十分なキャパシタ容量を確保した、十
分な強度のキャパシタを得ることが可能である。
【0079】また、この発明の請求項7の半導体装置の
製造方法によれば、粗面化する範囲を、ストレージノー
ドの表面から、上記筒状部の水平方向の膜厚の寸法の1
/2未満の深さの範囲とすることで、ストレージノード
の中心部を粗面化しないため、十分なキャパシタ容量を
確保した上で、十分な強度のキャパシタを得ることが可
能である。
【0080】さらに、この発明の請求項8記載の半導体
装置の製造方法によれば、不純物リンを斜め回転注入す
ることでストレージノード内の上記不純物リン濃度に変
化をつけ、上記不純物リン濃度のピーク位置が、上記ス
トレージノードの粗面化を及ぼす範囲内に配置される状
態とすることにより、ストレージノードの中心部のエッ
チングレートを小さく抑制でき、十分なキャパシタ容量
を確保した上で、十分な強度のキャパシタを得ることが
可能である。
【0081】また、この発明の請求項9記載の半導体装
置の製造方法によれば、ストレージノードを構成する物
質はポリシリコンでもアモルファスシリコンでも良く、
いずれの物質を用いた場合においても、ストレージノー
ドの表面を粗面化して表面積の増大を図ることが可能で
あり、筒状を維持できる強度を兼ね備えた上で、十分な
キャパシタ容量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の半導体装置を示す
ものである。
【図2】 この発明の実施の形態1の製造フローを示す
ものである。
【図3】 この発明の実施の形態1の製造フローを示す
ものである。
【図4】 この発明の実施の形態1の製造フローを示す
ものである。
【図5】 この発明の実施の形態1の製造フローを示す
ものである。
【図6】 この発明の実施の形態1の製造フローを示す
ものである。
【図7】 この発明の実施の形態1を説明するための図
である。
【図8】 この発明の実施の形態1を説明するための図
である。
【図9】 この発明の実施の形態1の製造フローを示す
ものである。
【図10】 この発明の実施の形態1を説明するための
図である。
【図11】 この発明の実施の形態1を説明するための
図である。
【図12】 この発明の実施の形態2の製造フローを示
すものである。
【図13】 この発明の実施の形態2を説明するための
図である。
【図14】 この発明の実施の形態3を説明するための
図である。
【図15】 この発明の実施の形態4の製造フローを示
すものである。
【図16】 この発明の実施の形態4の製造フローを示
すものである。
【図17】 従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1.半導体基板 1a.不純物領域 2、8.層間絶縁膜 3.コンタクト 3a.コンタクトホール 4.ストレージノード 4a.水平部 4b、4c.筒状部 5.誘電体膜 6.セルプレート 7.キャパシタ 9.マスクパターン 10、11.不純物注入方向 41b.導電物質

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主面上に積層された層間
    絶縁膜、上記層間絶縁膜の表面から半導体基板の表面ま
    での深さに形成されたコンタクト、上記コンタクトに接
    し、上記層間絶縁膜の表面に水平方向に広がって形成さ
    れた導電物質からなる水平部、上記水平部の外周を取り
    囲み、垂直方向に伸びた状態に形成される導電物質から
    なる筒状部、上記水平部及び上記筒状部からなるストレ
    ージノードの表面に積層された誘電体膜、上記誘電体膜
    の表面に積層された導電物質からなるセルプレートを含
    み、上記セルプレートと対向する側の上記ストレージノ
    ードの表面から上記ストレージノードの膜内部にかけて
    粗面化がなされ、上記粗面化がなされる範囲内に不純物
    リン濃度のピークが位置することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 ストレージノードに対して粗面化がなさ
    れる範囲は、上記ストレージノードの表面から、上記筒
    状部の水平方向の膜厚の寸法の1/2未満の深さの範囲
    であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 ストレージノードに対して粗面化がなさ
    れる範囲において、上記ストレージノードを構成するポ
    リシリコン粒若しくはアモルファスシリコン粒の粒界に
    凹部が形成され、粗面化されることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の一主面上に層間絶縁膜を積
    層する工程、上記層間絶縁膜内に上記半導体基板に当接
    するコンタクトを形成する工程、上記層間絶縁膜上に上
    記コンタクトに接するように導電物質からなる水平方向
    に広がりを持った水平部をパターニングする工程、上記
    水平部の外周に接し、上方に筒状に伸びた状態の導電物
    質からなる筒状部を形成し上記水平部及び上記筒状部か
    らなるストレージノードを得る工程、上記水平部及び上
    記筒状部からなるストレージノードに対し、不純物リン
    を斜め回転注入する工程、上記ストレージノードに対し
    て熱リン酸処理を行い、粗面化する工程、上記ストレー
    ジノードの表面に誘電体膜を積層する工程、上記誘電体
    膜の表面にセルプレートとなる導電物質を積層する工程
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 不純物リンを注入する際の注入エネルギ
    ーは10〜50keVとすることを特徴とする請求項4
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 不純物リンの注入量は2×1014atom/
    cm2以上1×1016atom/cm2以下とすることを特徴とす
    る請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 粗面化する範囲は、ストレージノードの
    表面から、上記筒状部の水平方向の膜厚の寸法の1/2
    未満の深さの範囲とすることを特徴とする請求項4記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 不純物リンを斜め回転注入することでス
    トレージノード内の上記不純物リン濃度に変化をつけ、
    上記不純物リン濃度のピーク位置が、上記ストレージノ
    ードの粗面化を及ぼす範囲内に配置される状態とするこ
    とを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 ストレージノードを構成する筒状部はポ
    リシリコン若しくはアモルファスシリコンにより構成す
    ることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項記載の
    半導体装置の製造方法。
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KR20000053550A (ko) * 1999-01-21 2000-08-25 가네꼬 히사시 내부 및 외부 불균일면을 갖는 하부전극으로 형성된캐패시터 및 그 제조방법

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US5962886A (en) 1999-10-05

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