JPH10325051A - ミス糸処理方法 - Google Patents

ミス糸処理方法

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Publication number
JPH10325051A
JPH10325051A JP10012072A JP1207298A JPH10325051A JP H10325051 A JPH10325051 A JP H10325051A JP 10012072 A JP10012072 A JP 10012072A JP 1207298 A JP1207298 A JP 1207298A JP H10325051 A JPH10325051 A JP H10325051A
Authority
JP
Japan
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yarn
weft
thread
miss
nozzle
Prior art date
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Pending
Application number
JP10012072A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetomo Yoneda
英智 米田
Hideki Nishinaga
英樹 西永
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tsudakoma Corp, Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Corp
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Publication of JPH10325051A publication Critical patent/JPH10325051A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 よこ入れミスの発生時に、ミス糸を最小の長
さのよこ糸で、織り口から確実に引き離し、失敗なく処
理できるようにする。 【解決手段】 よこ入れミスが発生したとき、よこ入れ
ミスに係るミス糸3をよこ入れ用のメインノズル1内の
よこ糸2につながったままの状態とし、織機の停止後、
ミス糸3を織り口に口出しし、ミス糸3の除去処理に必
要な長さのよこ糸2を開口内に補給してから、よこ糸2
の飛走経路に沿って配置されている複数のサブノズル9
を噴射させて、ミス糸3を織り口からU字状に剥がしつ
つミス糸3の先端をミス糸抜き取り手段11(ストレッ
チノズル10)に到達させ、ミス糸抜き取り手段11の
抜き取り力によりミス糸3を開口内から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、よこ入れミスの発生時
に、よこ入れミスに係るミス糸を織り口(織り前)で処
理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特公平6−27399
号公報や特公平7−122199号公報がある。それら
の技術は、よこ入れミスの発生時に、よこ入れミスに係
るミス糸をよこ入れ用のメインノズルに連ねたまま、織
機を停止させた後、織機を逆転して、ミス糸を織り口に
露出させるとともに、メインノズルからよこ糸を噴射し
て、ミス糸に連なるよこ糸を反よこ入れ側に設けた牽引
装置に受け渡し、牽引装置の牽引力によって、ミス糸を
織り口からU字状に折り返しながら除去する。
【0003】また、特開昭61−245339号公報
は、よこ入れミスの発生時に、ミス糸をメインノズル内
のよこ糸につなげたままの状態とし、よこ入れ側で牽引
することによって、ミス糸を織り前から引き離しながら
除去する方法を提案している。
【0004】
【従来の技術の課題】しかし前者(特公平6−2739
9号公報や特公平7−122199号公報)の方法で
は、ミス糸を除去するために大量のよこ糸が必要とな
る。つまり、反給糸側に設置した牽引装置へのよこ糸の
受け渡しに、2ピック分のよこ糸が必要となる。また後
者(特開昭61−245339号公報)の方法では、ミ
ス糸を除去するためには、数ターンのよこ糸で済むが、
ミス糸をよこ入れ側から牽引するため、牽引力が織り口
からの引き離し力として有効に作用せず、ミス糸の除去
動作が不確実になりやすい。
【0005】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、よこ入れ
ミスの発生時に、ミス糸を最小の長さのよこ糸で、織り
口から確実に引き離し、ミス糸を失敗なく処理できるよ
うにすることである。
【0006】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、よこ入
れミスが発生したとき、よこ入れミスに係るミス糸をよ
こ入れ用のメインノズル内のよこ糸につながったままの
状態とし、織機の停止後、逆転によりよこ入れミスに係
るミス糸を織り口に口出しし、ミスよこ糸除去に先立っ
て、少なくともミス糸の先端を反よこ入れ側の織り端に
配置したミス糸抜き取り手段に到達させるのに必要な長
さのよこ糸を開口内に補給してから、よこ糸の飛走経路
に沿って配置されている複数のサブノズルを噴射させ
て、ミス糸を織り口からU字状に剥がしつつミス糸の先
端をミス糸抜き取り手段に到達させ、ミス糸抜き取り手
段による反よこ入れ側からの牽引力によりミス糸を開口
内から除去するようにしている。
【0007】ここで、必要な長さのよこ糸の補給は、メ
インノズルの近くに設けられている吹き上げノズルを噴
射することによって、メインノズル内のよこ糸を引き出
し、必要な長さのよこ糸を開口内に補給するか、メイン
ノズルを噴射することによって、メインノズル内のよこ
糸を引き出し、必要な長さのよこ糸を開口内に補給する
か、またはよこ入れノズルの近くに配置されている吹き
上げノズルを噴射することによって、メインノズル内の
よこ糸を引き出し、かつメインノズルの噴射により供給
されたよこ糸をいったん開口内に引き入れて、必要な長
さのよこ糸を開口内に補給することによって行われる。
【0008】そして、ミス糸抜き取り手段は、ストレッ
チノズルにより兼用するか、または1あるいは2個の専
用の巻取りローラなどにより構成する。
【0009】また、他の発明は、よこ入れミスが発生し
たとき、よこ入れミスに係るミス糸をよこ入れ用のメイ
ンノズル内のよこ糸につながったままの状態とし、織機
の停止後、よこ入れミスに係るミス糸を織り口に口出し
し、ミスよこ糸除去に先立って、よこ糸の飛走経路に沿
って配置されている複数のサブノズルを噴射させて、ミ
ス糸を織り口から剥がした後、少なくともミス糸の先端
を反よこ入れ側の織り端に配置したミス糸抜き取り手段
に到達させるのに必要な長さのよこ糸を開口内に補給す
ることにより、ミス糸の先端をミス糸抜き取り手段に到
達させ、ミス糸抜き取り手段による牽引力によりミス糸
を開口内から除去するようにしている。
【0010】さらに、他の発明は、よこ入れミスが発生
したとき、よこ入れミスに係るミス糸をよこ入れ用のメ
インノズル内のよこ糸につながったままの状態とし、織
機の停止後、よこ入れミスに係るミス糸を織り口に口出
しし、ミスよこ糸除去に先立ってミス糸の先端を反よこ
入れ側の織り端に配置したミス糸牽引手段に到達させる
のに必要な長さのよこ糸を開口内に補給する動作、およ
びよこ糸の飛走経路に沿って配置されている複数のサブ
ノズルを噴射させて、ミス糸を織り口からU字状に剥が
しつつミス糸の先端をミス糸牽引手段に受け渡す動作を
してから、ミス糸牽引手段による牽引力によりミス糸を
開口内で一直線状とし、ミスをそのまま織り込む状態で
織機を再起動するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のミス糸処理方法
の動作順序を連続番号とともに示しており、同図の左側
の部分は、所定の動作とその動作に対応する織機の回転
角度とを示しており、また同図の中央の部分は、開口内
でのミス糸の状態を示しており、さらに同図の右側の部
分は、開口や織り口でのミス糸および正常なよこ糸の位
置関係を示している。
【0012】また、図2は、織機の回転角上で、織機の
回転方向とともに、前記動作の順序を示している。
【0013】織機の運転中に、よこ入れ用のメインノズ
ル1は、図示しない測長貯留装置によって貯留されてい
る1ピック分のよこ糸2をたて糸4の開口5中によこ入
れしていく。この正常なよこ入れ状態は、反よこ入れ側
で、よこ糸検出用のフィーラ6によって、よこ入れされ
たよこ糸2の先端を検知することにより確認される。こ
の間に、反よこ入れ側で、ストレッチノズル10は、よ
こ入れされたよこ糸2の先端を吸引することにより、よ
こ糸2に適当な張力を与えて、開口5の内部で張り状態
としている。
【0014】1)よこ入れ中に、例えば、ショートピッ
クのよこ入れミスが発生したとき、フィーラ6は、よこ
糸2の先端を検知しないことによって、回転角290度
近くでよこ入れミスを検知する。
【0015】2)図示しない織機の制御装置は、フィー
ラ6からよこ入れミスの信号を受け取った後、図示しな
い測長貯留装置側でよこ糸2をよこ糸処理に必要な長さ
だけ解舒する。測長貯留装置は、静止ドラム式のもので
あり、例えば、1回のよこ入れに5巻分のよこ糸が消費
されるとき、1巻分または2巻分のよこ糸2、多くても
5巻分のよこ糸2をドラムから解舒して補給した後、メ
インノズル1とたて糸4との間に設置した吹き上げノズ
ル7を噴射させることにより、メインノズル1の近く
で、よこ入れミスに係るミス糸3に連なるよこ糸2を吹
き上げた状態として、よこ入れミスのサイクルに続く次
のサイクルの回転角150度近くで、織機を停止させ
る。これにより吹き上げられたよこ糸2は、よこ入れ側
の織り端で、給糸カッタ8の切断可能領域外にあるた
め、ミス糸3は、メインノズル1の内部のよこ糸2につ
ながったままの状態となる。なお、ミス糸3は、筬打ち
により織布に打ち込まれ、上下のたて糸4に保持されて
いる。
【0016】3)この後、織機は自動的に逆転し、よこ
入れミス発生サイクルの180度近くで停止して、たて
糸4を開口状態とし、ミス糸3を織り口に露出させる。
【0017】4)次に、織機の制御装置は、吹き上げノ
ズル7の噴射動作を停止させるとともに、よこ糸2の飛
走経路に沿って配置されている複数のサブノズル9をい
っせいに噴射させる。このとき、吹き上げノズル7によ
って吹き上げ状態として補給されていたよこ糸2は、サ
ブノズル9によるよこ入れ方向の噴射気流に乗って、反
よこ入れ側に移動する。このため、ミス糸3は、U字状
に折り返されながら、よこ入れ側から順に織り口より引
き離され、反よこ入れ側に設置した吸引動作中のストレ
ッチノズル10の方向に移動する。このとき、両織り端
の位置で、ほぐしノズル12が織り口に向けて空気を噴
射しておれば、ミス糸3は、すみやかに織り口から引き
離される。ミス糸3が全て織り口から引き離されると、
ミス糸3の先端は、サブノズル9の噴射気流によって反
よこ入れ側へ移動する。ミス糸3の先端(右端)がスト
レッチノズル10に達したとき、その状態は、センサ1
3により検出できる。なお、上記の補給すべきよこ糸2
の長さは、ミス糸3を全て織り口から引き離したとき
に、ミス糸3の先端がストレッチノズル10に到達する
のに必要な長さである。よこ入れミスには、測長貯留装
置から1ピック分より短い長さのよこ糸2しか解舒され
なかったときに生じる「ショートピック」、よこ糸3の
先端が折り曲がる「ベンドピック」、1ピック分のよこ
糸2が解舒されたにもかかわらず先端が吹き切れた状態
の「吹き切れ」などがあるが、これらのよこ入れミスが
生じたときに、ミス糸3の先端をストレッチノズル10
に到達させるのに必要な長さが予め経験的に求められ
る。
【0018】5)この後、ミス糸抜き取り手段11とし
てのストレッチノズル10の吸引動作によって、ミス糸
3の先端は、ストレッチノズル10の内部に吸い込まれ
る。この吸い込み状態で、ミス糸3は、ストレッチノズ
ル10の牽引力によって、メインノズル1とストレッチ
ノズル10との間で、一直線状となる。このとき、サブ
ノズル9は、一斉噴射を停止する。なお、ミス糸3を織
り口から引き離すときに、サブノズル9は、一斉噴射さ
せることに代えて、グループ別に順次噴射(よこ入れ側
のグループからリレー噴射)させるようにしてもよい。
【0019】6)つぎに、織機は、正転することによっ
て、よこ入れミス発生サイクルの次のサイクルで例えば
回転角度60度近くに停止する。ここで、給糸カッタ8
は、よこ入れ側の織り端の近くで、ミス糸3に連なるよ
こ糸2を切断する。このときに、よこ糸2およびこれに
連なるミス糸3は、たて糸4によって保持されているた
め、ストレッチノズル10の牽引力によって、その内部
に引き込まれることはない。
【0020】7)この後に、織機がよこ入れミス発生サ
イクルの回転角度180度近くまで自動的に逆転するた
め、よこ糸2およびこれに連なるミス糸3は、たて糸4
の保持から開放されて自由な状態となるので、ストレッ
チノズル10の吸引による牽引力によって、その内部に
引き込まれる。このようにして、ミス糸3は、ストレッ
チノズル10により反よこ入れ側で牽引され、排出され
る。このとき、センサ13は、ストレッチノズル10の
入口でのよこ糸2およびミス糸3の不存在からミス糸3
の完全な除去を確認する。なお、5)のミス糸3の吸い
込み中に、例えば作業員が適当なハンドカッタで、ある
いはメインノズル1の前方に専用のカッタを設け、織機
の制御装置からの指令によって専用のカッタを動作させ
ることにより、メインノズル1の先端近くでよこ糸2を
切断すれば、ミス糸3は、そのままストレッチノズル1
0の内部に引き込まれるから、5)ミス糸吸い込み後の
正転→6)よこ糸切断→7)ミス糸排出の順序は上記の
工程により簡略化できる。
【0021】8)その後、織機は、よこ入れミス発生サ
イクルの前のサイクルの320度まで逆転し、そこから
再起動する。
【0022】上記実施例では、よこ入れミス発生サイク
ルの180度付近まで逆転した後にサブノズル9を噴射
させて、ミス糸3を織り口から引き離していたが、逆転
の完了前、例えば逆転中ミス糸がたて糸の拘束から開放
される時期にサブノズル9を噴射させるようにしてもよ
い。この間ストレッチノズル10は作動状態にある。
【0023】また、サブノズル9によってミス糸3を織
り口から引き離して真っ直ぐに伸ばすとき、ミス糸3の
先端の移動速度が早すぎてストレッチノズル10に曲が
って挿入されることのないように、サブノズル9の噴射
時期を設定することが望ましい。
【0024】図1を用いながら、織機が5つのサブノズ
ル群を有する場合を想定して説明する。まず、第1〜第
5のサブノズル群(各々2本のサブノズルで構成)を一
斉に噴射させる。これによって、図1の3)のように、
吹き上げられていたよこ糸2は、たて糸4の開口5内に
吹き入れられ、図1の4)のようにミス糸3の一部が織
り口から引き離されて、第1のサブノズル群(最も左側
の2本のサブノズルにより構成)の噴射空気に直接さら
されるようになる。その後、ミス糸3は、図1の4)の
点線に示すように、第2のサブノズル群の噴射空気によ
って吹き送られさらにその隣りのサブノズル群の噴射空
気によって吹き送られることにより、順に反よこ入れ側
へと移動する。ここで第2のサブノズル群から第5のサ
ブノズル群の各噴射期間は、織り口から引き離されたミ
ス糸3を実際に吹き送るタイミングの直前で開閉弁を閉
じ、配管内の残圧による噴射空気によってミス糸3を吹
き送るように設定される。具体的には、150センチの
織り幅で4つのサブノズル群を有する織機の場合、第1
〜第4のサブノズル群の噴射期間は、それぞれ20ミリ
秒、10ミリ秒、20ミリ秒、30ミリ秒に設定され
る。このような設定によってミス糸3を適度な速度で移
動させることができる。これは、ガラス繊維の織布を製
織する場合に有効である。
【0025】図3の実施例は、3)の織機の逆転中に、
メインノズル1により必要な長さのよこ糸2を開口内に
噴射により射出し、補給する例である。その他の動作
は、前記図1のものと同様である。この具体例では、吹
き上げノズル7が動作しないので、織機の慣性運動中の
筬打ち時に、よこ糸2は、給糸カッタ8の切断領域にく
る。このため、給糸カッタ8は、このとき動作しない状
態に設定される。このようにして、ミス糸3は、メイン
ノズル1の内部のよこ糸2につながったままの状態とな
っている。
【0026】また、図4の実施例は、2)の織機の停止
過程で、吹き上げノズル7の吹き上げ動作により、よこ
入れ側でよこ糸2に余分な長さを作っておき、3)の織
機の逆転中に、メインノズル1の噴射によって、余分な
よこ糸2をいったん、開口5の内部によこ入れして、開
口5の内部に必要な長さのよこ糸2を補給する例であ
る。この例では、吹き上げノズル7によって吹き上げ動
作が行われるため、給糸カッタ8は、動作していても、
よこ糸2はよこ入れ側で切断されない。この例でも、そ
の他の動作は、図1のものと同様である。
【0027】また、サブノズル9によってミス糸3を伸
ばしてから、必要な長さのよこ糸2を補給することによ
って、ミス糸3の先端をミス糸抜き取り手段11に到達
させるようにしてもよい。この実施例はガラス繊維の織
布を製織する場合に特に有効である。
【0028】図1に示す実施例をもとに説明すると、サ
ブノズル9を噴射させてミス糸3を伸ばす際に、吹き上
げ状態のよこ糸2に抵抗を付与しておくことで容易に開
口5内に繰り出されないようにし、ミス糸3が全て織り
口から引き離されて真っ直ぐに伸ばされた後に上記の抵
抗を解除すれば、補給されているよこ糸2がサブノズル
9によって吹き送られ、ミス糸3の先端は、折れ曲がる
ことなくストレッチノズル10に挿入される。
【0029】よこ糸2に抵抗を付与する手段としては、
よこ糸2を挟んで円筒を吹き上げノズル7に対向配置
し、よこ糸2を円筒内に吹き上げておけば、よこ糸2と
円筒内壁との間に摩擦抵抗を付与できる。また、よこ糸
2を吹き上げ状態とせずに給糸カッタ8を不作動とし
て、ミス糸3をメインノズル1のよこ糸2につなげた状
態とする実施例(図3に対応)では、ミス糸3を真っ直
ぐに伸ばした後に、測長貯留装置の係止ピンによる係止
を解除してドラムから必要長さのよこ糸2を補給するよ
うにしてもよい。
【0030】ミス糸抜き取り手段11は、空気流を利用
したストレッチノズル10で兼用する他、ミス糸3を一
対のローラで挟み込み、それらのローラの回転によって
巻き取る方式のものであってもよい。より詳細に説明す
ると、ストレッチノズル10に代えて互いに離間可能な
一対のローラを設ける。図1の4)において、一対のロ
ーラを互いに離間させておき、ミス糸3が一直線に伸ば
されたとき、ミス糸3の先端が一対のローラの間に達す
るものとする。よこ糸2の切断、ミス糸3の口出し後、
一対のローラでミス糸3を牽引して開口5から除去す
る。なお、一対のローラの後方(よこ入れ方向下流側)
に吸引ノズルを設け、吸引ノズルを作動させながらミス
糸3を一直線に伸ばせば、ミス糸3の先端は容易に一対
のローラ間に達する。もちろん、ミス糸抜き取り手段1
1は、一対のローラの他公知の抜き取り装置としてもよ
い。
【0031】さらに図5および図6の実施例は、ミス糸
3を除去しないで、正常なよこ糸として利用する例であ
る。1)ショートピックの検出、2)織機停止、3)逆
転、4)サブノズルの一斉噴射、および5)吸い込みの
動作は、図1のものと同様である。
【0032】5)の吸い込み動作により、ミス糸3は、
開口5の内部で一直線状となる。ここでストレッチノズ
ル10は、受け渡されたミス糸3を適切な牽引力により
開口5内で一直線状に保持するために、牽引手段14を
構成している。この後、6)で、織機はよこ入れミス発
生サイクルの50度程度まで逆転する。
【0033】6)このとき、ミス糸3は、牽引手段14
により牽引保持されて所定の張力に保たれており、この
状態からそのまま織機を起動する。起動後、ミス糸3で
あったよこ糸2は、反よこ入れ側のキャッチコード15
によって保持される。やがて牽引手段14の近くに設け
られたカッタ16によって、キャッチコード15と牽引
手段14との間でミス糸3が切断されると、ミス糸3の
先端は、牽引手段14によって外部に排出される。ミス
糸3であったよこ糸2の先端部分は、反よこ入れ側の織
り端とキャッチコード15との間でカッタ17により切
断される。
【0034】なお、ミス糸3が吹き上げノズル7などの
噴射により、広い範囲でダメージを受けていて、正常な
よこ糸2として利用できないとき、5)の吸い込み状
態、すなわちミス糸3が一直線状になった状態で、1ピ
ック分のよこ糸2をよこ入れ側で解舒することにより、
ダメージを受けた部分のミス糸3を織物の外に排除する
ことができる。なお、牽引手段14は、ストレッチノズ
ル10に限らず、ブロアーによる吸引あるいはローラに
よる巻き取り型式のものとして構成することもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明では、少ないよこ糸で、反よこ入
れ側からのミス糸の抜き取りが可能となる。補給された
よこ糸をサブノズルの噴射により開口したたて糸開口内
に挿入するため、ミス糸は織り口から順次引き離され
て、ミス糸の先端をミス糸抜き取り手段へ到達させ確実
に除去することができる。またミス糸抜き取り手段とし
てストレッチノズルを用いれば、ミス糸を除去するため
に、特別な装置を必要としないため、メインノズルの周
辺の作業性や操作性が向上する。さらに、ミス糸がダメ
ージを受けておらず、正常なよこ糸としてそのまま利用
できるとき、そのミス糸が正常なよこ糸として織物の織
り口に織り込まれるから、これによってよこ糸の浪費が
未然に防止できる。なお、本発明は、ガラス繊維の織布
を製織する場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミス糸除去順序の説明図である。
【図2】ミス糸除去順序のタイムチャート図である。
【図3】他の例のミス糸除去順序の説明図である。
【図4】さらに他の例のミス糸除去順序の説明図であ
る。
【図5】ミス糸処理順序の説明図である。
【図6】ミス糸処理順序のタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 メインノズル 2 よこ糸 3 ミス糸 4 たて糸 5 開口 6 フィーラ 7 吹き上げノズル 8 給糸カッタ 9 サブノズル 10 ストレッチノズル 11 ミス糸抜き取り手段 12 ほぐしノズル 13 センサ 14 牽引手段 15 キャッチコード 16 カッタ 17 カッタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 よこ入れミスが発生したとき、よこ入れ
    ミスに係るミス糸をよこ入れ用のメインノズル内のよこ
    糸につながったままの状態とし、織機の停止後、よこ入
    れミスに係るミス糸を織り口に口出しし、ミス糸除去に
    先立って少なくともミス糸の先端を反よこ入れ側の織り
    端に配置したミス糸抜き取り手段に到達させるのに必要
    な長さのよこ糸を開口内に補給してから、よこ糸の飛走
    経路に沿って配置されている複数のサブノズルを噴射さ
    せて、ミス糸を織り口からU字状に剥がしつつミス糸の
    先端をミス糸抜き取り手段に到達させ、ミス糸抜き取り
    手段による牽引力によりミス糸を開口内から除去するこ
    とを特徴とするミス糸処理方法。
  2. 【請求項2】 メインノズルの近くに設けられている吹
    き上げノズルを噴射することによって、メインノズル内
    のよこ糸を引き出し、必要な長さのよこ糸を開口内に補
    給することを特徴とする請求項1記載のミス糸処理方
    法。
  3. 【請求項3】 メインノズルを噴射することにより、メ
    インノズル内のよこ糸を引き出し、必要な長さのよこ糸
    を開口内に補給することを特徴とする請求項1記載のミ
    ス糸処理方法。
  4. 【請求項4】 よこ入れノズルの近くに配置されている
    吹き上げノズルを噴射することによって、メインノズル
    内のよこ糸を引き出し、かつメインノズルの噴射により
    供給されたよこ糸をいったん開口内に引き入れて、必要
    な長さのよこ糸を補給することを特徴とする請求項1記
    載のミス糸処理方法。
  5. 【請求項5】 ミス糸抜き取り手段をストレッチノズル
    とすることを特徴とする請求項1記載のミス糸処理方
    法。
  6. 【請求項6】 よこ入れミスが発生したとき、よこ入れ
    ミスに係るミス糸をよこ入れ用のメインノズル内のよこ
    糸につながったままの状態とし、織機の停止後、よこ入
    れミスに係るミス糸を織り口に口出しし、ミスよこ糸除
    去に先立ってよこ糸の飛走経路に沿って配置されている
    複数のサブノズルを噴射させて、ミス糸を織り口から剥
    がした後、少なくともミス糸の先端を反よこ入れ側の織
    り端に配置したミス糸抜き取り手段に到達させるのに必
    要な長さのよこ糸を開口内に補給することにより、ミス
    糸の先端をミス糸抜き取り手段に到達させ、ミス糸抜き
    取り手段による牽引力によりミス糸を開口内から除去す
    ることを特徴とするミス糸処理方法。
  7. 【請求項7】 よこ入れミスが発生したとき、よこ入れ
    ミスに係るミス糸をよこ入れ用のメインノズル内のよこ
    糸につながったままの状態とし、織機の停止後、よこ入
    れミスに係るミス糸を織り口に口出しし、ミスよこ糸除
    去に先立ってミス糸の先端を反よこ入れ側の織り端に配
    置したミス糸牽引手段に到達させるのに必要な長さのよ
    こ糸を開口内に補給する動作、およびよこ糸の飛走経路
    に沿って配置されている複数のサブノズルを噴射させ
    て、ミス糸を織り口からU字状に剥がしつつミス糸の先
    端をミス糸牽引手段に受け渡す動作をしてから、ミス糸
    牽引手段による牽引力によりミス糸を開口内で一直線状
    とし、そのまま織機を再起動することを特徴とするミス
    糸処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6109308A (en) * 1998-05-18 2000-08-29 Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha Fringed selvage retainer operating device

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