JPH10323551A - 粉粒体混合機 - Google Patents

粉粒体混合機

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JPH10323551A
JPH10323551A JP9135237A JP13523797A JPH10323551A JP H10323551 A JPH10323551 A JP H10323551A JP 9135237 A JP9135237 A JP 9135237A JP 13523797 A JP13523797 A JP 13523797A JP H10323551 A JPH10323551 A JP H10323551A
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Ikuo Mori
郁夫 森
Masahiko Mikajiri
正彦 三ケ尻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌効率も良く、製造が容易で、安価であ
り、混合容器の寸法形状に制約がなく、同容器の交換が
容易な粉粒体混合機を提供する 【解決手段】 公転軸14と自転軸６の２つの回転軸によ
って混合容器18を回転させる混合機において、混合容器
18を公転軸14又は自転軸６の軸心から偏位した位置へ設
け、混合容器18を電動機で把持間隙調節可能にした昇降
ホルダーで把持したことを特徴とする粉粒体混合機であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器回転型の混合
機に係り、特に医薬品、化粧品、その他化学品等の原料
の混合に使用する粉粒体混合機に関する。
【０００２】
【従来の技術】粉粒体混合機には種々のものが提案され
使用されている。例えば実開平3-58855号には混合容器
を自転と公転可能に保持させると共に、自転公転を個別
に行うようにした装置が提案されている。また、実開昭
61-67830号には公転する回動ケージ内に挿通された自転
可能な２個の混合筒胴をバルブを介装して連通したツイ
ン型の混合機が提案されている。
【０００３】前者の実開平3-58855号に提案されている
装置の概略を図６に示す。装置本体30内に設けた公転用
電動機31と自転用電動機32が二重軸に構成されている外
側の公転軸33と内側の自転軸34にそれぞれベルト35,36
で連結されて自転と公転をするようになっている。混合
容器37は下ホルダー38と上ホルダー39で保持するように
なっている。混合容器37は交換可能となっており、混合
を終えるとそのまま次工程へ送り、使用、保管すること
ができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の粉粒
体混合機では、混合容器がほぼ軸心を中心として自転又
は公転するので、撹拌効率を高めるには限界があった。
また、二重軸を用いるなど構造が複雑なため、部品点数
が多くなり、材料費が高く組立工数も大となる。更に、
構造的トラブル(故障)も起こりやすかった。また、混合
容器の交換時には容器を着脱位置まで昇降させる必要が
あり、通常、本機とは別に容器昇降用として専用の器
具、装置が必要であった。更に、装着可能な混合容器の
寸法形状においてもかなりの制約があった。本発明は、
撹拌効率も良く、製造が容易で、安価な粉粒体混合機を
提供することを目的とし、更に、他の目的は混合容器の
寸法形状に制約がなく、同容器の交換が容易な粉粒体混
合機を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の粉粒体混合機は
公転軸と自転軸の２つの回転軸によって混合容器を回転
させる混合機において、混合容器を公転軸又は自転軸の
軸心から偏位した位置へ設けたことを特徴とする粉粒体
混合機である。なお、本発明でいう公転と自転は相対的
な表現であって、一方の軸を回転停止して他方の軸のみ
を回転させた場合には公転軸が自転軸になることもあ
る。
【０００６】また、公転軸と自転軸の２つの回転軸によ
って混合容器を回転させる混合機において、混合容器を
電動機で把持間隙調節可能にした昇降ホルダーで把持し
たことを特徴とする粉粒体混合機。昇降ホルダーは一方
が混合容器の原料投入口を塞ぐ大きさであり、他方が送
りねじに従って移動する。昇降ホルダーによる混合容器
の保持は、混合容器を単数だけではなく、複数個直列又
は並列に保持することができる。
【０００７】更に、本体ケースに支持された公転軸と、
該公転軸によって回転する公転フレームに公転軸と互い
に直交する自転軸を設け、公転フレームに対して混合容
器のホルダーを設け、公転軸と自転軸の２つの回転軸を
各々個別に回転可能とした混合機であって、前記回転軸
に回転軸用電動機を設けると共に、回転軸用電動機に回
転接続噐を設けたことを特徴とする。ここにいう回転接
続噐とは、電動機への給電や、混合容器の加熱、給気、
脱気、液体供給などのために、回転中も接続状態を保つ
機能を有するスリップリングやロータリージョイントを
挙げることができる。
【０００８】上記公転軸又は自転軸回転軸用電動機,昇
降ホルダーの把持間隙調節電動機を電気回路で制御可能
とし、混合容器把持,回転混合,混合容器取出し交換の一
連の動作を自動化したのである。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は本発明実施例の粉粒体混合
機の正面図、図２は図１の状態から混合容器を90度回転
させた時のＡ−Ａ断面図である。これらの図にみられる
ように、本発明の粉粒体混合機は本体ケース10に軸受９
を介して支持された公転軸14に対して略コ字形の公転フ
レーム２が取付けられており、公転フレーム２の中間付
近には軸受７を介して前記公転軸14と互いに直交するよ
うに自転軸６を設けている。公転フレーム２にはバラン
スウエイト15を設けてバランスのとれた回転を可能にし
ている。公転フレーム２の他方は補助軸20を設けて回転
支持台１に対して軸受21で軸支している。
【００１０】自転軸６と公転軸14の２つの回転軸にはそ
れぞれ個別に回転可能に回転軸用電動機８,11を設けて
おり、傘歯車による伝動装置４,13で連結されている。
傘歯車は、自転軸６と公転軸14の２つの回転軸に設けた
回転接続器５,12によって電動機の回転時にも給電,給
気,給液等が可能となっており、回転接続器12によって
電動機８への電力供給手段も確保され、回転接続器５に
よって原料の加熱、あるいは添加液のスプレーなどの機
能を追加することが可能となっている。
【００１１】このような本発明の粉粒体混合機におい
て、混合容器18は公転軸14又は自転軸６の軸心から偏位
した位置へ設けている。すなわち、混合容器18の中心Ｐ
が公転軸14又は自転軸６の軸心上にない状態で保持され
る。この保持構造であると、公転軸14又は自転軸６ある
いは双方が回転した場合に混合容器は回転中心が軸心上
にない特異な回転をして混合容器内の迅速かつ均一な混
合を可能にする。
【００１２】また、混合容器18は電動機３で把持間隙を
調節可能にしたホルダー17で保持する。ホルダー17は自
転軸６に固定されたホルダー本体17aと昇降ホルダー17b
でコ字形に形成して把持させることとした。ホルダー本
体17aはそれに設けられた円盤状の容器押え19が混合容
器の原料投入口を塞ぐ大きさであり、他方の昇降ホルダ
ー17bがホルダー本体17aに設けられた送りねじ16に従っ
て移動する。すなわち前記電動機３に連結された送りね
じ16が該電動機３によって回転することによって、それ
に螺合した略Ｌ字形の昇降ホルダー17bが移動して、混
合容器の把持又は同容器の解放を可能にする。もちろ
ん、蓋付容器も装着可能である。
【００１３】図３に示した粉粒体混合機は、略Ｌ字形の
昇降ホルダー17bを電動機３によって移動(昇降)可能に
するために、ホルダー本体17aに設けた伝達軸24に設け
た傘歯車に噛み合った傘歯車22aを二重軸の外軸である
自転軸23内の内軸22に設け、内軸22の他方を傘歯車22b
によって電動機３の傘歯車と噛み合わせている。昇降ホ
ルダー17bは送りねじ16に基部が螺合されており、前記
実施例同様に送りねじ16の回転によって移動する。送り
ねじ16は伝達軸24とそれぞれの軸端部に設けられた歯車
が噛み合って回転するようになっている。ホルダー本体
17aが固着されている二重軸の外軸の自転軸23の傘歯車
は電動機８の傘歯車と噛み合っている。
【００１４】図４は自転軸用電動機26の回転を二重軸に
伝える場合の他の例であって、公転フレーム２にクラッ
チ式伝動装置25を設けて、クラッチのON-OFFにより二重
軸の自転軸23と内軸22の総て又は一方を回転させること
ができる。
【００１５】以上説明した本発明の粉粒体混合機では混
合容器18に原料が入れられた状態のものを、容器18ごと
把持し、回転混合した後、混合容器を取出し、次に他の
原料が入れられた混合容器と交換する一連の動作を電気
的制御によって自動化することができる。その工程例を
図５にフローシートで示す。上記公転軸又は自転軸回転
軸用電動機８,11、昇降ホルダーの把持間隙調節電動機
３を電気回路で制御可能とし、混合容器の把持,回転混
合,混合容器取出し交換の一連の動作を自動化してい
る。
【００１６】
【発明の効果】本発明は以上のような構造であるから、
製造が容易で、安価にできる。更に、混合容器の寸法形
状に制約がなく、同容器の交換も容易である。かつ混合
容器を公転軸又は自転軸の軸心から偏位した位置へ設け
たので撹拌能率も良好である。加えて、混合容器の把
持,回転混合,混合容器取出し交換の一連の動作を自動化
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明実施例の粉粒体混合機の正面図である。
【図２】図１の状態から混合容器を90度回転させた時の
図１中Ａ−Ａ断面図である。
【図３】他の実施例の図２相当断面図である。
【図４】クラッチ式二重軸方式の場合の要部断面図であ
る。
【図５】本発明の粉粒体混合機実施例の使用時のフロー
チャートである。
【図６】従来の粉粒体混合機の正面図である。
【符号の説明】
１ 回転支持台 ２ 公転フレーム ３ 電動機 ４ 伝動装置 ５ 回転接続噐 ６ 自転軸 ７ 軸受 ８ 回転軸用電動機 ９ 軸受 10 本体ケース 11 回転軸用電動機 12 回転接続噐 13 伝動装置 14 公転軸 15 バランスウエイト 16 送りねじ 17 ホルダー 17a ホルダー本体 17b 昇降ホルダー 18 混合容器 19 容器押え 20 補助軸 21 軸受 22 内軸 23 自転軸 24 伝達軸 25 クラッチ式伝動装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 公転軸と自転軸の２つの回転軸によって
    混合容器を回転させる混合機において、混合容器を公転
    軸又は自転軸の軸心から偏位した位置へ設けたことを特
    徴とする粉粒体混合機。
  2. 【請求項２】 公転軸と自転軸の２つの回転軸によって
    混合容器を回転させる混合機において、混合容器を電動
    機で把持間隙調節可能にした昇降ホルダーで把持したこ
    とを特徴とする粉粒体混合機。
  3. 【請求項３】 本体ケースに支持された公転軸と、該公
    転軸によって回転する公転フレームに公転軸と互いに直
    交する自転軸を設け、公転フレームに対して混合容器の
    ホルダーを設け、公転軸と自転軸の２つの回転軸を各々
    個別に回転可能とした混合機であって、前記回転軸に回
    転軸用電動機を設けると共に、回転軸用電動機に回転接
    続噐を設けたことを特徴とする粉粒体混合機。
  4. 【請求項４】 公転軸又は自転軸回転軸用電動機,昇降
    ホルダーの把持間隙調節電動機を電気回路で制御可能と
    し、混合容器把持,回転混合,混合容器取出し交換の一連
    の動作を自動化したことを特徴とする請求項１,２又は
    ３記載の粉粒体混合機。
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