JPH10323077A - 直流ブラシレスモータの駆動回路 - Google Patents

直流ブラシレスモータの駆動回路

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JPH10323077A
JPH10323077A JP9139299A JP13929997A JPH10323077A JP H10323077 A JPH10323077 A JP H10323077A JP 9139299 A JP9139299 A JP 9139299A JP 13929997 A JP13929997 A JP 13929997A JP H10323077 A JPH10323077 A JP H10323077A
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JP
Japan
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current
inverter
switch
winding
motor
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Application number
JP9139299A
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English (en)
Inventor
Akira Sakane
晃 坂根
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Nidec Corp
Nidec Drive Technology Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Nidec Shimpo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を削減し、安価な構成の駆動回路を提
供する。 【解決手段】インバータ部3により直流電源1からの電
流を直流ブラシレスモータ5の各巻線L1〜L3に通流
し、インバータ制御手段11により、インバータ部3を
PWM制御し、モータ5の回転子の位置に関連して各巻
線L1〜L3への電流の通流方向を切換え、固定子の磁
極を一方向に回転させて回転子の回転力を得ると共に、
電源1とインバータ部3との間に設けた電流検出手段C
0によりインバータ部3を流れるインバータ電流を検出
し、演算手段13により、電流検出手段C0によるイン
バータ電流の値と各巻線のインダクタンス及び抵抗とに
基づく演算を行って、モータ5の巻線に生じる逆起電力
により巻線を流れる電流を導出し、インバータ電流及び
演算手段13による導出電流が所定トルクを発生すべき
値になるようにインバータ部3を制御してモータ5のト
ルク制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流ブラシレス
モータを駆動すると共にトルク制御を行う直流ブラシレ
スモータの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流ブラシレスモータの駆動回路
は、例えば図5に示すように構成されている。
【0003】図5に示すように、トランジスタ等のスイ
ッチング素子から成るスイッチSUH及びスイッチSULの
直列回路、スイッチング素子から成るスイッチSVH及び
スイッチSVLの直列回路、スイッチング素子から成るス
イッチSWH及びスイッチSWLの直列回路それぞれによ
り、3個のアームAU 、AV 、AW が構成されている。
【0004】また、各アームAU 〜AW は直流電源Eに
並列に接続されている。各スイッチSUH、SUL、SVH、
SVL、SWH、SWLにはフライホイールダイオードDUH、
DUL、DVH、DVL、DWH、DWLが並列に接続されてい
る。これら各スイッチSUH、SUL、SVH、SVL、SWH、
SWL及び各ダイオードDUH、DUL、DVH、DVL、DWH、
DWLにより、三相ブリッジインバータ部IVが構成され
ている。
【0005】そして、各アームAU 〜AW における両ス
イッチの接続点PU 、PV 、PW それぞれには、モータ
Mの固定子の星形結線された三相巻線LU 、LV 、LW
が接続されている。また、各接続点PU 、PV 、PW の
上側にある各スイッチSUH、SVH、SWHにより上側スイ
ッチ群HSが構成されている。さらに、各接続点PU、
PV 、PW の下側にある各スイッチSUL、SVL、SWLに
より下側スイッチ群LSが構成されている。
【0006】ところで、アームAU の接続点PU とモー
タMの巻線LU との電流路、及びアームAV の接続点P
V とモータMの巻線LV との電流路には、それぞれ電流
検出手段C1、C2が設けられている。この電流検出手
段C1、C2により、巻線LU 、LV をそれぞれ流れる
モータ電流が検出され、検出されたモータ電流の値に応
じた検出信号がこれら電流検出手段C1、C2から出力
されるようになっている。
【0007】さらに、上側スイッチ群HSの各スイッチ
SUH、SVH、SWH及び下側スイッチ群LSの各スイッチ
SUL、SVL、SWLのオン、オフがインバータ制御手段S
Cからの制御信号によって制御されるようになってい
る。
【0008】このとき、インバータ制御手段SCによ
り、上側スイッチ群HSの各スイッチSUH、SVH、SWH
のオンのタイミングを120゜ずつずらすように120
゜位相のずれた制御信号が各スイッチSUH、SVH、SWH
に出力され、同様に下側スイッチ群LSの各スイッチS
UL、SVL、SWLにも120゜位相のずれた制御信号が出
力される。さらには、上側スイッチ群HSの各スイッチ
SUH、SVH、SWHのうちオンしているスイッチのアーム
とは異なるアームの下側スイッチ群LSのスイッチがオ
ンするように制御される。
【0009】また、図5には図示されていないホール素
子などから成る位置センサにより検出されるモータMの
回転子の位置に関連して、オンすべき上側スイッチ群H
Sのスイッチと下側スイッチ群LSのスイッチとの組み
合わせが切換えられるようになっており、このようにし
てモータMの各巻線LU 〜LW への電流の通流方向が切
換えられ、固定子の磁極が一方向に回転して回転子の回
転力が得られる。
【0010】つぎに、上記した駆動回路の動作につい
て、図6のタイミングチャートを参照して説明する。
【0011】いま、図6に示すように、インバータ制御
手段SCからの制御信号により上側スイッチ群HSのス
イッチSUHが時刻taにオンすると、その時刻taには
インバータ制御手段SCからの制御信号によって下側ス
イッチ群LSのスイッチSVLがオンしているため、電源
EからスイッチSUH、巻線LU 、LV 、スイッチSVLの
経路を電流が流れる。
【0012】その後、時刻taから60゜の位相遅れに
相当する時刻tbに、インバータ制御手段SCからの制
御信号によってスイッチSVLがオフすると共に同じ下側
スイッチ群LSのスイッチSWLがオンすると、電源Eか
らスイッチSUH、巻線LU 、LW 、スイッチSWLの経路
を電流が流れる。
【0013】続いて、時刻tbから60゜の位相遅れに
相当する時刻tcに、インバータ制御手段SCからの制
御信号によってスイッチSUHがオフすると共に同じ上側
スイッチ群HSのスイッチSVHがオンすると、電源Eか
らスイッチSVH、巻線LV 、LW 、スイッチSWLの経路
を電流が流れる。
【0014】そして、時刻tcから60゜の位相遅れに
相当する時刻tdに、インバータ制御手段SCからの制
御信号によってスイッチSWLがオフすると共に同じ下側
スイッチ群LSのスイッチSULがオンすると、電源Eか
らスイッチSVH、巻線LV 、LU 、スイッチSULの経路
を電流が流れる。
【0015】その後、時刻tdから60゜の位相遅れに
相当する時刻teに、インバータ制御手段SCからの制
御信号によってスイッチSVHがオフすると共に同じ上側
スイッチ群HSのスイッチSWHがオンすると、電源Eか
らスイッチSWH、巻線LW 、LU 、スイッチSULの経路
を電流が流れる。
【0016】さらに、時刻teから60゜の位相遅れに
相当する時刻tfに、インバータ制御手段SCからの制
御信号によってスイッチSULがオフすると共に同じ下側
スイッチ群LSのスイッチSVLがオンすると、電源Eか
らスイッチSWH、巻線LW 、LV 、スイッチSVLの経路
を電流が流れる。
【0017】そして、時刻tfから60゜の位相遅れに
相当する時刻tgに、インバータ制御手段SCからの制
御信号によってスイッチSWHがオフすると共に同じ上側
スイッチ群HSのスイッチSUHがオンすると、それ以降
は上記した時刻ta以後における動作と同様の動作が行
われ、このような動作によって、モータMには図6に示
すようなモータ電流IM が流れるのである。
【0018】ところで、一般に直流モータの回転数Nと
トルクTとの関係は図7に示すようになり、また電流I
とトルクTとの関係は図8に示すようになるため、モー
タの発生トルクを制御するにはモータに供給される電流
を制御すればよい。
【0019】そこで、インバータ制御手段SCにより、
上側スイッチ群HSまたは下側スイッチ群LSのいずれ
かをPWM制御し、電流検出手段C1、C2からの検出
信号に基づくモータ電流が所定のトルクを発生すべき値
になるようにモータ電流IMを制御してモータMのトル
ク制御を行うことが考えられる。
【0020】具体的には、2個の電流検出手段C1、C
2によりモータMの各巻線LU 〜LW をそれぞれ流れる
モータ電流IM が検出されるため、これら両電流検出手
段C1、C2により検出されるモータ電流IM をインバ
ータ制御手段SCに取り込み、モータ電流IM が所定の
トルクを発生する値になるように、インバータ制御手段
SCから例えば上側スイッチ群HSの各スイッチSUH、
SVH、SWHにPWM制御パルスを出力し、図9のタイミ
ングチャートに示すようにこれら各スイッチSUH、SV
H、SWHを制御し、このときのPWM制御パルスのデュ
ーティを適宜可変してモータ電流IM を制御するのであ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成では、モータMの各巻線LU 〜LW をそれぞれ流
れるモータ電流IM を検出するのに2個の電流検出手段
C1、C2が必要となるため、部品点数の増加を招きコ
スト高の原因となっている。
【0022】この発明が解決しようとする課題は、部品
点数を削減し、安価な構成の駆動回路を提供できるよう
にすることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
直流電源からの電流を、直流ブラシレスモータの固定子
に施され星形結線された三相巻線に通流するインバータ
部を備え、インバータ制御手段により前記インバータ部
を制御し、前記モータの回転子の位置に関連して前記各
巻線への電流の通流方向を切換え、前記固定子の磁極を
一方向に回転させて前記モータの回転子の回転力を得る
と共に、前記インバータ部のPWM制御により前記各巻
線を流れる電流を制御して前記モータのトルク制御を行
う直流ブラシレスモータの駆動回路において、前記電源
と前記インバータ部との間の電流路に設けられて前記イ
ンバータ部を流れるインバータ電流を検出する電流検出
手段と、前記電流検出手段により検出される前記インバ
ータ電流の値と前記各巻線のインダクタンス及び抵抗と
に基づく演算を行い前記巻線に生じる逆起電力によって
前記巻線を流れる電流を導出する演算手段とを備え、前
記インバータ制御手段により、前記インバータ電流及び
前記演算手段による導出電流が所定トルクを発生すべき
値になるように前記インバータ部を制御することを特徴
としている。
【0024】このような構成によれば、電流検出手段に
より検出されるインバータ電流及び演算手段により演算
される導出電流が所定トルクを発生すべき値になるよう
に、インバータ制御手段によりインバータ部が制御され
て各巻線を流れる電流が制御され、モータのトルク制御
が行われる。
【0025】ところで、請求項2記載のように、前記イ
ンバータ部が、それぞれ2個のスイッチング素子の直列
回路から成る3個のアームによる三相ブリッジ構成であ
り、前記各スイッチング素子にはそれぞれフライホイー
ルダイオードが並列接続され、前記各アームの前記両ス
イッチング素子の接続点それぞれに前記各巻線が接続さ
れて成り、前記インバータ制御手段により、前記インバ
ータ部の前記接続点の一方側にある一方側スイッチング
素子群と他方側にある他方側スイッチング素子群とを制
御して前記巻線に電流を通流し、いずれかのアームの前
記一方側スイッチング素子群の前記スイッチング素子の
オンと、このアームとは異なるアームの前記他方側スイ
ッチング素子群の前記スイッチング素子のオンとの組み
合わせを、前記回転子の位置に関連して切換えて前記各
巻線への電流の通流方向を切換えると共に、前記一方側
または他方側スイッチング素子群のいずれかをPWM制
御して前記トルク制御を行うようにするとよい。
【0026】この場合、PWM制御されるスイッチング
素子群のスイッチング素子がオン状態のときには、モー
タの巻線に流れる電流と等しいインバータ電流が電流検
出手段にも流れてこのインバータ電流が検出される一
方、PWM制御されるスイッチング素子群のスイッチン
グ素子がオン状態からオフ状態に移行したときには、オ
ン状態時に電流が流れていたモータの巻線に逆起電力が
生じ、この逆起電力による電流が演算手段によって導出
されるのである。
【0027】また、請求項3記載のように、請求項2記
載の発明において、前記一方側スイッチング素子群及び
他方側スイッチング素子群のうち前記インバータ制御手
段によりPWM制御される前記スイッチング素子群の前
記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行する
直前に前記電流検出手段により検出される前記インバー
タ電流の値を用い、前記演算手段により、前記PWM制
御されるスイッチング素子がオフ状態に移行したときに
前記巻線に生じる逆起電力によって前記巻線を流れる電
流の演算を行うようにすると、PWM制御されるスイッ
チング素子のオフ状態への移行によって電流検出手段に
より電流検出できない間、モータの巻線に生じる逆起電
力による電流を演算で導出することができるのである。
【0028】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1ないし図4を参照して説明する。但し、図1は全体の
構成を示す結線図、図2は動作説明用のタイミングチャ
ート、図3は動作説明用の図1の一部の結線図、図4は
動作説明用のタイミングチャートである。
【0029】図1に示すように、トランジスタ、サイリ
スタ等のスイッチング素子から成るスイッチS1及びス
イッチS2の直列回路により第1アームA1が構成され
ている。これと同様に、スイッチング素子から成るスイ
ッチS3及びスイッチS4の直列回路により第2アーム
A2が構成され、スイッチング素子から成るスイッチS
5及びスイッチS6の直列回路により第3アームA3が
構成されている。そして、各アームA1〜A3は直流電
源1に並列に接続されている。
【0030】また、各スイッチS1〜S6にはそれぞれ
フライホイールダイオードD1〜D6が並列に接続され
ている。これら各スイッチS1〜S6及び各ダイオード
D1〜D6により、三相ブリッジインバータ部3が構成
されている。
【0031】そして、各アームA1〜A3における両ス
イッチの接続点P1、P2、P3それぞれには、直流ブ
ラシレスモータ5の固定子の星形結線された三相巻線L
1、L2、L3が接続されている。また、各接続点P1
〜P3の上側にある各スイッチS1、S3、S5により
一方側スイッチング素子群としての上側スイッチ群7が
構成されている。さらに、各接続点P1〜P3の下側に
ある各スイッチS2、S4、S6により他方側スイッチ
ング素子群としての下側スイッチ群9が構成されてい
る。
【0032】さらに、上側スイッチ群7の各スイッチS
1、S3、S5及び下側スイッチ群9の各スイッチS
2、S4、S6のオン、オフがインバータ制御手段11
からの制御信号によって制御されるようになっている。
【0033】このとき、インバータ制御手段11によ
り、上側スイッチ群7の各スイッチS1、S3、S5の
オンのタイミングを120゜ずつずらすように120゜
位相のずれた制御信号が各スイッチS1、S3、S5に
出力される。これと同様に、下側スイッチ群9の各スイ
ッチS2、S4、S6にも120゜位相のずれた制御信
号が出力される。さらには、インバータ制御手段11に
より、上側スイッチ群7の各スイッチS1、S3、S5
のうちオンしているスイッチのアームとは異なるアーム
の下側スイッチ群9のスイッチがオンするように制御さ
れる。
【0034】また、図1には図示されていないホール素
子等から成る位置センサによりモータ5の回転子の位置
が検出されるようになっている。そして、この位置セン
サにより検出されるモータ5の回転子の位置に関連し
て、インバータ制御手段11によってオンすべき上側ス
イッチ群7のスイッチと下側スイッチ群9のスイッチと
の組み合わせが切換えられる。このようにしてモータ5
の各巻線L1〜L3への電流の通流方向が切換えられ、
固定子の磁極が一方向に回転して回転子の回転力が得ら
れるのである。
【0035】さらに、インバータ制御手段11から上側
スイッチ群7に出力される制御信号によって、上側スイ
ッチ群7がPWM制御されるようになっている。これに
より、モータ5に供給される電流が所定のトルクを発生
すべき値になるように制御されてモータ5のトルク制御
が行われる。
【0036】また、直流電源1とインバータ部3との間
の電流路には、インバータ部3を流れるインバータ電流
を検出する1個の電流検出手段C0が設けられている。
そして、この電流検出手段C0から検出されたインバー
タ電流の値に応じた検出信号が演算手段13に出力され
るようになっている。
【0037】ところで、インバータ部3の制御動作につ
いて説明する。図2に示すように、インバータ制御手段
11からの制御信号により上側スイッチ群7のスイッチ
S1が時刻t1にオン、オフの繰り返しを始めると、そ
の時刻t1にはインバータ制御手段11からの制御信号
によって下側スイッチ群8のスイッチS2がオンしてい
るため、スイッチS1がオン状態の間、直流電源1から
スイッチS1、巻線L1、L2、スイッチS4の経路を
電流が流れる。
【0038】一方、スイッチS1がオフ状態の間には、
モータ5の巻線L1、L2のインダクタンスによってこ
れら巻線L1、L2に逆起電力が生じ、この逆起電力に
より、スイッチS4、ダイオードD2を経て巻線L1、
L2に継続して電流が流れる。
【0039】その後、時刻t1から60゜の位相遅れに
相当する時刻t2に、インバータ制御手段11からの制
御信号によってスイッチS4がオフすると共に同じ下側
スイッチ群9のスイッチS6がオンすると、スイッチS
1がオン状態の間、電源1からスイッチS1、巻線L
1、L3、スイッチS6の経路を電流が流れる。そし
て、スイッチS1がオフ状態の間には、モータ5の巻線
L1、L3に逆起電力が生じ、この逆起電力により、ス
イッチS6、ダイオードD2を経て巻線L1、L3に継
続して電流が流れる。
【0040】続いて、時刻t2から60゜の位相遅れに
相当する時刻t3に、インバータ制御手段11からの制
御信号によってスイッチS1がオフすると共に同じ上側
スイッチ群7のスイッチS3がオン、オフの繰り返しを
始めると、スイッチS3がオン状態の間、電源1からス
イッチS3、巻線L2、L3、スイッチS6の経路を電
流が流れる。また、スイッチS3がオフ状態の間には、
モータ5の巻線L2、L3に逆起電力が生じ、この逆起
電力により、スイッチS6、ダイオードD4を経て巻線
L2、L3に継続して電流が流れる。
【0041】そして、時刻t3から60゜の位相遅れに
相当する時刻t4に、インバータ制御手段11からの制
御信号によってスイッチS6がオフすると共に同じ下側
スイッチ群9のスイッチS2がオンすると、スイッチS
3がオン状態の間、電源1からスイッチS3、巻線L
2、L1、スイッチS2の経路を電流が流れる。一方、
スイッチS3がオフ状態の間には、モータ5の巻線L
2、L1に逆起電力が生じ、この逆起電力により、スイ
ッチS2、ダイオードD4を経て巻線L2、L1に継続
して電流が流れる。
【0042】その後、時刻t4から60゜の位相遅れに
相当する時刻t5に、インバータ制御手段11からの制
御信号によってスイッチS3がオフすると共に同じ上側
スイッチ群7のスイッチS5がオン、オフの繰り返しを
始めると、スイッチS5がオン状態の間、電源1からス
イッチS5、巻線L3、L1、スイッチS2の経路を電
流が流れる。また、スイッチS5がオフ状態の間には、
モータ5の巻線L3、L1に逆起電力が生じ、この逆起
電力により、スイッチS2、ダイオードD6を経て巻線
L3、L1に継続して電流が流れる。
【0043】さらに、時刻t5から60゜の位相遅れに
相当する時刻t6に、インバータ制御手段11からの制
御信号によってスイッチS2がオフすると共に同じ下側
スイッチ群9のスイッチS4がオンすると、スイッチS
5がオン状態の間、電源1からスイッチS5、巻線L
3、L2、スイッチS4の経路を電流が流れる。一方、
スイッチS5がオフ状態の間には、モータ5の巻線L
3、L2に逆起電力が生じ、この逆起電力により、スイ
ッチS4、ダイオードD6を経て巻線L3、L2に継続
して電流が流れる。
【0044】そして、時刻t6から60゜の位相遅れに
相当する時刻t7に、インバータ制御手段11からの制
御信号によってスイッチS5がオフすると共に同じ上側
スイッチ群7のスイッチS1がオン、オフの繰り返しを
始めると、それ以降は上記した時刻t1以後における動
作と同様の動作が行われる。
【0045】ところで、上記したようにPWM制御時に
おける上側スイッチ群7の各スイッチS1、S3、S5
がオン状態のときには、例えばスイッチS1がオン状態
のときには、図3中の実線矢印のようにスイッチS1、
巻線L1、L2、スイッチS4の経路を電源1からの電
流が流れる。このときの電流は電流検出手段C0にも流
れるため、図4に示すように、電流検出手段C0により
検出される電流はインバータ部3に供給されるインバー
タ電流Ii であり、モータ5の巻線に流れるモータ電流
IM と一致している。
【0046】一方、PWM制御時における上側スイッチ
群7の各スイッチS1、S3、S5がオフ状態のときに
は、例えばスイッチS1がオンからオフ状態に移行する
ことによって、上記したようにモータ5の巻線L1、L
2に逆起電力が生じ、この逆起電力による電流が図3中
の破線矢印のように巻線L1、L2、スイッチS4、ダ
イオードD2の経路を流れる。このときの電流は電流検
出手段C0に流れないため、電流検出手段C0による電
流検出は行われない。
【0047】そこで、電流検出手段C0による電流検出
が行われない間、演算手段13の演算により、モータ5
の巻線に生じる逆起電力によってモータ5の巻線を流れ
る電流を導出するのである。即ち、PWM制御時にオ
ン、オフを繰り返す上側スイッチ群7のスイッチがオン
状態からオフ状態に移行する直前に電流検出手段C0に
より検出されるインバータ電流の値をIi0、各巻線L1
〜L3のインダクタンスをL、抵抗をR、このときのオ
ン、オフを繰り返す上側スイッチ群7のスイッチのオフ
時間をtとして、演算手段13は、Ii0・exp(−t
・L/R) の演算を行う。
【0048】このように演算手段13の演算によって、
図4に示すように、電流検出手段C0による電流検出が
行われない間にモータ5の巻線を流れる電流IC が導出
される。さらに、図4に示すように、電流検出手段C0
により検出されるインバータ電流Ii と演算手段13に
より導出される導出電流IC とを合成したモータ電流I
M がインバータ制御手段11に入力される。
【0049】そして、インバータ制御手段11により、
インバータ電流Ii 及び演算手段13による導出電流I
C が所定トルクを発生すべき値になるように、インバー
タ部3の上側スイッチ群7へのPWM制御信号のデュー
ティが制御され、電流制御によるモータ5のトルク制御
が行われるのである。
【0050】このように上記実施形態によれば、以下の
ような効果が得られる。
【0051】即ち、PWM制御時における上側スイッチ
群7の各スイッチS1、S3、S5がオン状態からオフ
状態に移行したときに、オン状態時に電流が流れていた
モータ5の巻線に逆起電力が生じ、この逆起電力による
電流が継続してその巻線に流れ、このときの電流の値を
演算手段13によって演算することができる。
【0052】そして、PWM制御時における上側スイッ
チ群7の各スイッチS1、S3、S5のオン状態のとき
には、電流検出手段C0によってモータ5の巻線に流れ
る電流と等しいインバータ電流Ii を検出し、オフ状態
のときには演算手段13によりモータ5の巻線に流れる
電流IC を演算によって導出し、これら電流検出手段C
0によるインバータ電流Ii 及び演算手段13による導
出電流IC が所定トルクを発生すべき値になるように制
御することにより、モータ5のトルク制御を行うことが
できる。
【0053】このとき、電流制御によりモータのトルク
制御を行うのに従来2個の電流検出手段を必要としてい
たものが、上記実施形態では1個の電流検出手段C0で
よく、従来に比べて部品点数を削減でき、コストの低減
を図ることが可能になる。
【0054】なお、上記した実施形態では、上側スイッ
チ群7をPWM制御する場合について説明しているが、
下側スイッチ群9をPWM制御してもよいのは勿論であ
り、この場合も上記実施形態と同等の効果を得ることが
できる。
【0055】また、上記した実施形態では、インバータ
部3を構成するスイッチング素子をスイッチS1〜S6
として説明しているが、これらはPNP、NPNトラン
ジスタやPチャネル、Nチャネル電界効果トランジス
タ、サイリスタ等であってもよいのはいうまでもない。
【0056】さらに、モータ5の回転子の位置を検出す
る位置センサは、上記したホール素子に限るものではな
い。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、演算
手段により、モータの巻線に生じる逆起電力によって巻
線を流れる電流を導出するようにしたため、電流制御に
よりモータのトルク制御を行うのに、従来2個要してい
た電流検出手段が1個で済み、部品点数を削減してコス
トの低減を図ることが可能になり、安価な構成の直流ブ
ラシレスモータの駆動回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の結線図である。
【図2】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図3】同上の動作説明用の一部の結線図である。
【図4】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図5】従来例の結線図である。
【図6】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 直流電源 3 三相ブリッジインバータ部 5 直流ブラシレスモータ 7、9 上側、下側スイッチ群(一方側、他方側スイッ
チング素子群) 11 インバータ制御手段 13 演算手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの電流を、直流ブラシレス
    モータの固定子に施され星形結線された三相巻線に通流
    するインバータ部を備え、インバータ制御手段により前
    記インバータ部を制御し、前記モータの回転子の位置に
    関連して前記各巻線への電流の通流方向を切換え、前記
    固定子の磁極を一方向に回転させて前記モータの回転子
    の回転力を得ると共に、前記インバータ部のPWM制御
    により前記各巻線を流れる電流を制御して前記モータの
    トルク制御を行う直流ブラシレスモータの駆動回路にお
    いて、 前記電源と前記インバータ部との間の電流路に設けられ
    て前記インバータ部を流れるインバータ電流を検出する
    電流検出手段と、前記電流検出手段により検出される前
    記インバータ電流の値と前記各巻線のインダクタンス及
    び抵抗とに基づく演算を行い前記巻線に生じる逆起電力
    によって前記巻線を流れる電流を導出する演算手段とを
    備え、 前記インバータ制御手段により、前記インバータ電流及
    び前記演算手段による導出電流が所定トルクを発生すべ
    き値になるように前記インバータ部を制御することを特
    徴とする直流ブラシレスモータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記インバータ部が、 それぞれ2個のスイッチング素子の直列回路から成る3
    個のアームによる三相ブリッジ構成であり、前記各スイ
    ッチング素子にはそれぞれフライホイールダイオードが
    並列接続され、前記各アームの前記両スイッチング素子
    の接続点それぞれに前記各巻線が接続されて成り、 前記インバータ制御手段により、前記インバータ部の前
    記接続点の一方側にある一方側スイッチング素子群と他
    方側にある他方側スイッチング素子群とを制御して前記
    巻線に電流を通流し、いずれかのアームの前記一方側ス
    イッチング素子群の前記スイッチング素子のオンと、こ
    のアームとは異なるアームの前記他方側スイッチング素
    子群の前記スイッチング素子のオンとの組み合わせを、
    前記回転子の位置に関連して切換えて前記各巻線への電
    流の通流方向を切換えると共に、前記一方側または他方
    側スイッチング素子群のいずれかをPWM制御して前記
    トルク制御を行うことを特徴とする請求項1記載の直流
    ブラシレスモータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記一方側スイッチング素子群及び他方
    側スイッチング素子群のうち前記インバータ制御手段に
    よりPWM制御される前記スイッチング素子群の前記ス
    イッチング素子がオン状態からオフ状態に移行する直前
    に前記電流検出手段により検出される前記インバータ電
    流の値を用い、前記演算手段により、前記PWM制御さ
    れるスイッチング素子がオフ状態に移行したときに前記
    巻線に生じる逆起電力によって前記巻線を流れる電流の
    演算を行うことを特徴とする請求項2記載の直流ブラシ
    レスモータの駆動回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010008A1 (fr) * 1999-08-03 2001-02-08 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Investisseur trois niveaux ou cycloconvertisseur pwm
JP2003111479A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Daikin Ind Ltd モータ制御方法およびその装置
CN106994906A (zh) * 2017-02-09 2017-08-01 湖南时代矿山机械制造有限责任公司 一种永磁无刷直流电机架线式双电机车

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