JP3398894B2 - ブラシレスモータ用プリドライブ回路 - Google Patents

ブラシレスモータ用プリドライブ回路

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JP3398894B2
JP3398894B2 JP06171394A JP6171394A JP3398894B2 JP 3398894 B2 JP3398894 B2 JP 3398894B2 JP 06171394 A JP06171394 A JP 06171394A JP 6171394 A JP6171394 A JP 6171394A JP 3398894 B2 JP3398894 B2 JP 3398894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はDCブラシレスモータ
の駆動回路に関するものであり、特に駆動方式の異なる
モータをプログラムを変更することで駆動可能にするプ
リドライブ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、特開平4−295300号公
報、特開平4−325898号公報に示されるような、
ステッピングモータの駆動において運転中の駆動条件に
応じて2相励磁と1−2相励磁という駆動方式を切り替
える駆動回路が使用されていた。また、ブラシレスモー
タの駆動回路のPWM方式はアームの片側(上側、下側
のどちらか片方)における等幅PWMが主流であり駆動
用ICとして数多く発売されていた。
【0003】また、ブラシレスモータ駆動ICは出力の
論理が固定でありドライバーを接続する場合のインター
フェイスが決まっており、ドライブ方式を変更する場合
使用するICとインターフェイス仕様が一致していない
場合は外部で変更する必要があり回路規模を増大させて
いた。また、駆動回路は使用機種に応じて動作ポイント
を把握して振動・騒音に対して制御ループの定数を決定
したり、その振動発生の周波数の使用をやめるような製
品づくりがなされていた。
【0004】PWM制御を行うブラシレスモータ駆動回
路では、電流制限を行う方法として特開平3−1173
88号公報に示されるように、過電流を検出すると非同
期で出力をOFFし、過電流がなくなった直後のキャリ
ア周波数のクロックでPWM制御を復帰するものが知ら
れていた。また、特開昭61−180595号公報に示
されるように、起動時にPWMにて所定低電圧印加で起
動時の電流を抑制する方法が知られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の駆動回路では、
固定された駆動方式に対して対応できる専用の駆動IC
が存在しており、そのICを使用することができれば駆
動回路の小型化やコストダウンができるが、駆動方式が
特殊である場合には汎用のICを使用することができず
駆動回路のコストアップや回路規模の増大につながると
いう問題点があった。例えば、3相全波駆動用ICを使
用して2相半波駆動モータや2相全波駆動モータといっ
たモータ構成のことなるものを駆動する事は非常に困難
である。そして、磁極センサが有るか無いか違いでも駆
動回路が異なってた。
【0006】また、使用する駆動ICでドライバーの出
力形式が決まってしまい、出力電圧(制御電圧と出力電
圧が違う場合)や出力形式を変更する場合、駆動ICと
のインターフェイスを特別に設置する必要があるという
問題点があった。また、ブラシレスモータが製品に搭載
されてある負荷条件で駆動された場合、製品の筐体で共
振して大きな振動や騒音を発生する場合があるが、この
ような場合、製品筐体の共振ポイントを変更したりモー
タの動作ポイントを変更したりといった対策を製品個別
に行う必要があるという問題点があった。
【0007】さらに、過電流保護では過電流を検出しや
すい起動時や過負荷時にPWMを復帰させるタイミング
が同じである場合、その周波数に対応した音が発生する
事があり、その対策は容易なものではなかった。このよ
うに、従来では、ブラシレスモータ駆動回路は小型化や
コストダウンするために、その駆動方式や製品の特性に
あわせて専用ICを開発する必要があり、その開発に時
間がかかり、しいてはコストアップの原因となってい
た。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、モータの駆動方式等をプログラ
ミングにより変更でき、汎用性が高いブラシレスモータ
用プリドライブ回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るブラシ
レスモータ用プリドライブ回路は、ブラシレスモータの
位置情報に関する信号が全端子又は一部の端子に供給さ
れる3個の入力端子及び該入力端子に供給される信号に
対する比較信号が供給される1個の入力端子からなる入
力端子部と、ブラシレスモータを駆動するための信号が
全端子又は一部の端子から出力される6個の出力端子か
らなる出力端子部と、前記入力端子に供給された信号に
基いて、ブラシレスモータを駆動するための信号を生成
し、前記出力端子に出力するプログラマブルロジック発
生手段を備え、前記プログラマブルロジック発生手段
は、更に、PWMデュ−ティの制御のためのPWM制御
信号及び前記出力端子から出力される各出力信号毎にP
WM信号の重畳を選択するPWM重畳選択信号を出力す
る機能を有し、そして、前記PWM制御信号に基いて前
記PWM信号を出力するPWM信号出力手段と、前記P
WM重畳選択信号に基いて、前記出力端子から出力され
る所定の出力信号に前記PWM信号を重畳させるPWM
重畳手段とを備えるものである。
【0010】第の発明に係るブラシレスモータ用プリ
ドライブ回路は、プログラマブルロジック発生手段は、
更に、出力端子から出力される各出力信号毎に、その論
理を選択する正・負論理選択信号を出力する機能を有
し、そして、正・負論理選択信号に基いて、出力端子か
ら出力される出力信号の論理を変更させる正・負論理選
択手段を備えるものである。
【0011】第の発明に係るブラシレスモータ用プリ
ドライブ回路は、プログラマブルロジック発生手段は、
更に、出力端子から出力される各出力信号毎に、その出
力形態を選択する出力状態選択信号を出力する機能を有
し、そして、出力状態選択信号に基いて、出力端子から
出力される出力信号の出力形態を変更させる出力形態選
択手段を備えるものである。第の発明に係るブラシレ
スモータ用プリドライブ回路は、通信端子を備え、そし
て、プログラマブルロジック発生手段は、更に、通信端
子を介して外部とデータのやり取りを行う機能を有する
ものである。
【0012】第の発明に係るブラシレスモータ用プリ
ドライブ回路は、ブラシレスモータのコイルに流れる電
流に関する信号が入力される電流入力端子を備え、PW
M信号出力手段は、更に、電流入力端子から入力された
信号に基いて、コイルに過電流が流れているとき、PW
M信号の出力を停止する機能を有し、そして、プログラ
マブルロジック発生手段は、更に、前記PWM信号の出
力が停止し、所定時間経過した後、PWM信号出力手段
からPWM信号を出力させるPWMイネーブルセット信
号を出力する機能を有するものである。
【0013】第の発明に係るブラシレスモータ用プリ
ドライブ回路は、プログラマブルロジック発生手段は、
更に、入力端子に供給された信号に基いて、ブラシレス
モータの回転数を検出し、その回転数をN、ブラシレス
モータの起電圧定数をKE 、ブラシレスモータのコイル
抵抗をR、PWM信号に基いてブラシレスモータのコイ
ルに発生する印加電圧をV、ブラシレスモータの駆動電
流の最大値をIMAX としたとき、回転数Nに対して、I
MAX =(V−KE N)/Rが一定の値となる、印加電圧
Vを発生させるPWMデュ−ティを最大値として、PW
M制御信号を制御するものである。第8の発明に係るブ
ラシレスモータ用プリドライブ回路は、ブラシレスモー
タ用プリドライブ回路をIC化するものである。
【0014】
【作用】第1の発明においては、入力端子部は、ブラシ
レスモータの位置情報に関する信号が全端子又は一部の
端子に供給される3個の入力端子及び入力端子に供給さ
れる信号に対する比較信号が供給される1個の入力端子
からなり、出力端子部は、ブラシレスモータを駆動する
ための信号が全端子又は一部の端子から出力される6個
の出力端子からなり、プログラマブルロジック発生手段
により、入力端子に供給された信号に基いて、ブラシレ
スモータを駆動するための信号が生成され、出力端子に
出力される。
【0015】第2の発明においては、プログラマブルロ
ジック発生手段により、更に、PWMデュ−ティの制御
のためのPWM制御信号及び出力端子から出力される各
出力信号毎にPWM信号の重畳を選択するPWM重畳選
択信号が出力され、そして、PWM信号出力手段によ
り、PWM制御信号に基いてPWM信号が出力され、P
WM重畳手段により、PWM重畳選択信号に基いて、出
力端子から出力される所定の出力信号にPWM信号が重
畳される。
【0016】第3の発明においては、プログラマブルロ
ジック発生手段により、更に、出力端子から出力される
各出力信号毎に、その論理を選択する正・負論理選択信
号が出力され、そして、正・負論理選択手段により、正
・負論理選択信号に基いて、出力端子から出力される出
力信号の論理が変更される。第4の発明においては、プ
ログラマブルロジック発生手段により、更に、出力端子
から出力される各出力信号毎に、その出力形態を選択す
る出力状態選択信号が出力され、そして、出力形態選択
により、手段出力状態選択信号に基いて、出力端子から
出力される出力信号の出力形態が変更される。
【0017】第5の発明においては、通信端子を備え、
そして、プログラマブルロジック発生手段により、更
に、通信端子を介して外部とデータのやり取りが行われ
る。第6の発明においては、ブラシレスモータのコイル
に流れる電流に関する信号が入力される電流入力端子を
備え、PWM信号出力手段により、更に、電流入力端子
から入力された信号に基いて、コイルに過電流が流れて
いるとき、PWM信号の出力が停止され、そして、プロ
グラマブルロジック発生手段により、更に、前記PWM
信号の出力が停止し、所定時間経過した後、PWM信号
出力手段からPWM信号を出力させるPWMイネーブル
セット信号が出力される。
【0018】第7の発明においては、プログラマブルロ
ジック発生手段により、更に、入力端子に供給された信
号に基いて、ブラシレスモータの回転数が検出され、そ
の回転数をN、ブラシレスモータの起電圧定数をKE
ブラシレスモータのコイル抵抗をR、PWM信号に基い
てブラシレスモータのコイルに発生する印加電圧をV、
ブラシレスモータの駆動電流の最大値をIMAX としたと
き、回転数Nに対して、IMAX =(V−KE N)/Rが
一定の値となる、印加電圧Vを発生させるPWMデュ−
ティを最大値として、PWM制御信号が制御される。第
8の発明においては、ブラシレスモータ用プリドライブ
回路がIC化される。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係るブラシレスモ
ータ用プリドライブ回路の構成を示すブロック図であ
る。図において、1はプリドライブ回路であり、IC化
されているものである。2は磁極を検出するための入力
端子、3はスイッチング素子を駆動する駆動信号を出力
する主回路スイッチング素子ドライブ出力端子、4は主
回路スイッチング素子ドライブ出力端子3の出力信号の
バッファであり、ブラシレスモータを駆動するスイッチ
ング素子をドライブするために必要な電圧と電流を発生
させる回路である。5はEXOR回路、6はAND回
路、7はOR回路、8はAND回路、9はコンパレータ
又はマグネチュードコンパレータ(ディジタルの場
合)、10はアナログ又はディジタルの三角波発生回
路、11はDフリップフロップ、12はコンパレータ、
13はプログラムの変更により入力信号に対する出力信
号が変化するプログラマブルロジック発生回路、14は
コンパレータ、35はE2 PROMである。
【0020】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、入力端子2dはコンパレータ14,15,1
6の比較電圧端子であり、入力端子2a,2b,2cか
らの信号は、それぞれコンパレータ14,15,16に
入力され、入力端子2dの比較電圧に対してHi,Lo
wのディジタル信号化され、それぞれ3つの信号17が
プログラマブルロジック発生回路13に入力されてい
る。また、入力端子2a,2b,2cから入力する信号
は、磁極センサ信号であっても、モータの誘起電圧であ
ってもよく、駆動方式に応じて入力を選択すればよい。
【0021】そして、駆動方式に応じて、プログラマブ
ルロジック発生回路13のプログラムを変更する事によ
り、コンパレータ14,15,16からの3入力17と
正/逆回転指令19に対する、6出力信号24が決定さ
れる。この出力はAND回路6a〜6fとEXOR回路
5a〜5fを通してバッファ4a〜4bに入り、主回路
スイッチング素子ドライブ出力端子3から出力される。
この主回路スイッチング素子ドライブ出力端子3からの
6出力は、ブラシレスモータの3相のフルブリッジをド
ライブできるプリドライブ信号となっている。また、モ
ータの方式よっては2アームしかいらないものもある
が、3相までのモータが駆動可能なように6出力を出力
できる構成になっている。
【0022】PWM制御入力20は、モータ駆動のPW
M Dutyを制御する信号であり、モータのSTAR
T,STOPや速度制御、トルク制御を行う為の指令入
力である。PWM制御入力20がプログラマブルロジッ
ク発生器13に入力されると、プログラマブルロジック
発生器13では、比較レベル信号21を発生させ、コン
パレータ9に入力させる。そして、三角波発生回路10
からの信号31とコンパレータ9により比較する事でP
WMのON,OFF Duty信号33が作られる。
【0023】そして、その信号33はAND回路8を通
して7a〜7fのOR回路入力に入力され、プログラマ
ブルロジック発生回路13から出力されるPWM重畳選
択信号25とのORがとられ、PWM重畳端子が選択さ
れる。PWM重畳端子の選択は、PWM重畳選択信号
5がHighならばPWMのON,OFF Duty信
号33はOR回路7で阻止されPWM変調はかからず、
PWM重畳選択信号25がLowの場合PWMのON,
OFF Duty信号33はOR回路7を通過して6出
力信号24と6a〜6fのAND回路でANDがとられ
て、PWM重畳が選択された出力端子のみPWM変調が
行われる。
【0024】このAND回路6a〜6fの出力はEXO
R回路5a〜5fで正・負論理選択信号26とEXOR
がとられる。EXOR論理により正・負論理選択信号2
6がHighのときはAND回路6a〜6fの出力は反
転され素子をONさせる信号がLowとなる。また、正
・負論理選択信号26がLowの場合はAND回路6a
〜6fの出力は変化せずEXOR回路5a〜5fの出力
37となるので素子をONさせる信号はHighのまま
である。このように正・負論理選択信号26によって、
主回路スイッチング素子ドライブ出力端子3からの6出
力の正負どちらかの論理を選択できる。
【0025】この正負どちらかの論理の選択は、例え
ば、図2の(a)に示すように、モータコイル122
駆動する出力段(アーム)を上段にPNPトランジスタ
120、下段にNPNトランジスタ121を接続した場
合、上段PNPトランジスタ120をONしてモータコ
イル122に電流を流し込むには出力信号3aはLow
でなくてはならず、信号の論理は負論理にする必要があ
る。また、下段NPNトランジスタ121をONさせて
モータコイル122から電流を引き込む為には出力信号
3bはHighレベルでなくてはならず、信号の論理は
正論理にする必要がある。このように出力段の構成によ
って出力信号3の論理を変更する必要があるが、上述の
ように正・負論理選択信号26を設定するだけで簡単に
出力信号3の論理を変更することが可能となる。
【0026】また、バッファ4a〜4fには、プログラ
マブルロジック発生回路13から出力状態選択信号27
が入力され、出力の形態をプッシュプル形式かオープン
ドレインもしくはオープンコレクタ形式のどちらかを選
択することができる。ここで、バッファ4a〜4fにお
ける、出力の形態をプッシュプル形式かオープンドレイ
ンもしくはオープンコレクタ形式のどちらかを選択する
動作について説明する。図3はバッファ4の構成の一例
を示す回路図である。図において、37は外部パワー素
子を駆動するための駆動信号でPWM信号が重畳されて
いる場合もある。27は出力状態選択信号である。ま
ず、出力状態選択信号がLowの場合で、駆動信号37
がHighの場合抵抗110,111を介してNPNト
ランジスタ108,109がONする。
【0027】そして、トランジスタ108のコレクタ電
圧がほぼ0Vになりダーリントン構成をしている2つの
PNPトランジスタ102,103がOFFになる。ト
ランジスタ109がONすることで電源電圧VccからP
NPトランジスタ100のエミッタ、ベース、抵抗10
5を通して電流が流れトランジスタ100をONさせそ
のトランジスタ100のコレクタ電離流がトランジスタ
101のベースに注入されONする。つまり出力端子3
への出力はHighレベルで外付けパワー素子をドライ
ブできるだけ電流を流せるようになっている。
【0028】また、出力状態選択信号がLowの場合
で、駆動信号37がLowの場合トランジスタ108,
109が共にOFFとなるので、トランジスタ102の
ベースには電源Vccから抵抗107を介して電流が流れ
ダーリントントランジスタ102,103がONする。
一方、上段のトランジスタ100,101はトランジス
タ106がOFFしているのでベースに電流が流れずO
FF状態である。したがって出力3はLowレベルで外
付けパワー素子をドライブできるだけの電流を引き出す
事ができる。このようにして、駆動信号37と同一レベ
ルの信号を出力端子3に出力する(出力段はプッシュプ
ル形式)。しかし、出力状態選択信号27がHighの
場合、抵抗112を介してトランジスタ109がONす
るので出力信号37のレベルに関係なくトランジスタ1
06はOFF状態になる。その結果、出力段の上側トラ
ンジスタ100,101は常にOFFとなるので、出力
端子3はオープンコレクタ出力となっている。
【0029】このように、出力状態選択信号27によっ
て出力状態をプッシュプルとオープンコレクタを選択す
ることができる。また、出力信号を上段トランジスタ1
00,101に伝えないようにする方法には、上述のも
の以外に抵抗111に直列にアナログスイッチをいれて
106トランジスタに信号を伝えなくする方法、又は上
段,下段のトランジスタを独立した駆動信号で動作さ
せ、オープンドレインもしくはオープンコレクタを選択
する場合は上段トランジスタ駆動信号をOFFさせる方
法にしてもよい。
【0030】このプッシュプル形式かオープンドレイン
もしくはオープンコレクタ形式のどちらかを選択は、例
えば、図2の(b)に示すように、出力段電源電圧がプ
リドライバの電源電圧Vccより高い場合、出力信号がH
ighレベルでもPNPトランジスタはONする可能性
があり、このような場合、出力状態をプッシュプルから
オープンコレクタに変更してやることでプリドライバ電
源電圧と出力段電源電圧異なる場合にも出力状態選択
信号27の設定で簡単に対処することが可能となる。
【0031】また、過電流検出端子からの入力信号2
8,29は29が比較レベル、28が電流検出信号であ
り、電流検出信号28が比較レベル29より大きくなる
とコンパレータ12により過電流検出信号30がHig
hレベルとなり、過電流検出信号30はDフリップフロ
ップ11のリセット端子に入力されており、過電流検出
信号30がHighレベルのときはPWMイネーブル信
号32が非同期でLowとなる。ここで、PWMイネー
ブル信号32とPWMのON,OFF Duty信号3
3はAND回路8でANDがとられるので、PWMイネ
ーブル信号32がLowになると、AND出力34はL
owとなり、PWM制御される出力はOFF状態とな
り、PWM制御はされなくなる。
【0032】また、Dフリップフロップ11から出力さ
れるPWMイネーブル信号32の反転信号23は、プロ
グラマブルロジック発生回路13に入力されており、あ
らかじめプログラムされた方法でPWMイネーブルセッ
ト信号22をHighレベルにし、その後Lowレベル
に復帰させる。このPWMイネーブルセット信号22に
より、PWM制御が復帰することになる。このPWMの
復帰までの時間をプログラマブルにすることで過電流が
連続で発生している時に生じるスイッチング音による騒
音を低減させることが可能となる。
【0033】また、このPWMイネーブルセット信号2
2の出力は、PWMのキャリア周波数が高い場合、プロ
グラマブルなソフトウェア処理で対応できないことがあ
り、その場合のハードウェア構成の一例を図4に示す。
また、図5はPWMイネーブルセット信号22出力動作
中の各入出力波形を示したタイムチャートである。な
お、この場合においてもソフトウェアの処理により、対
応が可能であればソフトウェア処理で対応してもよい。
図中、38は過電流から復帰する時間を決める初期デー
タである。SR1 〜SRnはn個のシフトレジスタ、1
30はランダムロジックで、入力されるランダマイズ信
号がLowの場合、次のように動作する。
【0034】まず、過電流検出入力28,29により、
図5の(a)に示すように過電流が検出されると、図5
の(c)に示すように、Dフリップフロップ11からの
PWMイネーブル信号の反転信号23がHighレベル
になる。PWMイネーブル信号の反転信号23がHig
hレベルになると、図5の(f)に示すランダムロジッ
ク130に入力されているクロック136に同期して、
図5の(g)に示すように初期データ38をシフトレジ
スタにロードするデータロード信号134が1パルス発
生する。
【0035】その後、図5の(h)に示すように、シフ
トレジスタの内容を次のレジスタにシフトさせるクロッ
クパルス133が発生して初期データを次々と隣のレジ
スタへシフトさせる。初期データの最初のHighがシ
フトレジスタSRnに達した時、図5の(d)に示すよ
うに、PWMイネーブルセット信号22が1パルス出力
される。また、このPWMイネーブルセット信号22が
出力されるとクロックパルス133は停止する。そし
て、PWMイネーブルセット信号22の1パルスの立ち
下がりにより、図5の(c)に示すように、PWMイネ
ーブル信号の反転信号23がLowレベルになる。
【0036】このようにして、PWMイネーブル信号の
反転信号23はHighレベルの間は、図5の(b)に
示すON,OFF Duty信号33はAND回路8か
ら出力されず、図5の(e)に示す波形となり、PWM
制御はされなくなる。よって初期データ38によって、
PWM制御への復帰時間を自由に変更することが可能で
ある。
【0037】また、過電流からの復帰時間をランダムに
する場合、ランダマイズ信号135をHighにすると
ランダムロジックは一度だけ初期データをシフトレジス
タにデータを入力する。その後、PWMイネーブル信号
の反転信号23がHighで入力されるとランダムロジ
ックはその後シフトレジスタの内容を次のレジスタにシ
フトさせるクロックパルス133が発生して初期データ
を次々と隣のレジスタへシフトさせる。シフトレジスタ
SRnのデータ、つまりPWMイネーブルセット信号2
2はAND回路132を介してSRn−1とEXOR回
路131でEXORがとられその結果がSRnの次のデ
ータとなる。
【0038】この回路は2n −1周期の擬似ランダムな
High,Lowのデータを作ることができ、シフトレ
ジスタSRnにHighのデータを発生してPWMイネ
ーブルセット信号22が発生する時間がランダムとな
る。PWMイネーブルセット信号22が発生した後、ク
ロックパルスが停止する動作はランダマイズ信号135
がLowの場合と同じである。
【0039】このような動作により過電流時のPWMの
周期的なOFFがスイッチング音として大きく発生して
いる場合、その周期を上下にずらし騒音レベルを聴感的
にさげることや、周期を分散することで周期的な音をな
くすことができるのである。
【0040】また、E2 PROM35はプリドライバ1
のE2 PROM通信端子36と4本の信号線で接続され
ており、プログラマブルロジック発生器13はE2 PR
OM35と通信線18で通信するようになっており、E
2 PROM35内に書き込まれたデータよりブラシレス
モータ搭載機器特有の共振ポイントでの運転回避や特殊
な運転条件でブラシレスモータを駆動制御する。また、
モータの自己診断結果や累積運転時間などを、E2 PR
OM35に保存しておくようになっている。このE2
ROM通信端子36はブラシレスモータをコントロール
するメインコントローラ(図示せず)と通信する事も可
能で、その場合にはPWM制御入力20や正/逆回転指
令19がなくともメインコントローラの指示をこのE2
PROM通信端子36から、入力することでブラシレス
モータを駆動制御することが可能となる。
【0041】ここで、E2 PROM35内に書き込まれ
たブラシレスモータ搭載機器特有の共振ポイントでの運
転回避のためのデータについて説明する。図6はブラシ
レスモータ搭載機器特有の共振ポイントでの運転回避を
説明するための説明図である。例えば、ブラシレスモー
タが回転中に、図6の(a)に示すようにモータの回転
数N1 ,N2 で製品筐体の共振により製品の騒音が急激
に増加する回転数があったとすると、あらかじめE2
ROM35内には、その共振回転数N1 ,N2前後の回
転数Na,Nb,Nc,Ndのデータを書き込んでお
く。
【0042】そして、プリドライバ1のプログラマブル
ロジック発生回路13は、E2 PROM35に書き込ま
れた回転数Na,Nb,Nc,NdのデータをE2 PR
OM通信端子36から読み込み、そのデータに基いて、
モータコントローラからの回転速度指令N* がNa<N
* <Nbの時には、図6の(b)に示すように実際の制
御回転数はNaにし、回転数が共振を起こす回転数には
しないようし、また、N*>Nbの時には、また指令回
転数と実際の制御回転数を一致させるように回転数制御
を行う。このように、E2 PROM35に書き込まれた
データに基いて、共振のある回転数N1 でのモータ駆動
を避け製品の騒音を低減させることが可能となる。ま
た、共振のある回転数N2 でも動作は回転数N1 と同様
である。そして、モータの特性にばらつきがあっても、
2 PROM35に書き込むデータを変更することによ
り、プログラマブルロジック発生回路13の基本プログ
ラムを共用化することが可能となる。
【0043】プログラマブルロジック発生器13は、マ
イクロコンピュータをコアにして組み込むことで容易に
実現できるものであり、一般にブラシレスモータのコン
トロールをマイクロコンピュータで行う場合、高速処理
のできるマイコンを必要としていたが、この実施例では
プリドライバの構成として、PWM制御や過電流制限な
ど高速な処理は専用のハードウェアで処理しているの
で、マイクロコンピュータの処理能力は比較的小さなも
のにすることが可能となる。また、処理速度を必要とす
る部分は専用のロジックで構成してもよい。
【0044】次に、ブラシレスモータの駆動回路におけ
る、この実施例のプリドライブ回路1の接続の一例につ
いて説明する。図7は磁極センサとしてホールICを使
用した場合の3相全波駆動ブラシレスモータの駆動回路
の構成図である。図において、1はプリドライブ回路、
54,55,56はホールICで回転子53の周囲に1
20°もしくは60°毎に配置され回転子53の磁極位
置を検出する。ホールIC54,55,56で検出され
た信号は既にHigh,Lowレベルのディジタル信号
であるが入力端子2dに電源電圧を抵抗57,58で分
圧された比較電圧を入力し、入力端子2a〜2cにホー
ルIC出力信号を入力してプリドライブ回路1内で再度
ディジタル化する。
【0045】プリドライブ回路1に入力された、このロ
ータ磁極信号よりロータを所定回転方向に回転する為の
プリドライブ信号が、主回路スイッチング素子ドライブ
出力端子3a〜3fから出力され、3相モータのU相コ
イル52,V相コイル51,W相コイル50をドライブ
する6つのトランジスタ59〜64がON,OFF制御
され、モータ回転子は所定方向に回転をする。また、回
転子の回転速度を制御するには3つのアーム上側トラン
ジスタか下側トランジスタをPWM変調信号でON,O
FF制御すればよいので、3a,3c,3e又は3b,
3d,3fにPWM信号を重畳するように、図1に示す
プログラマブルロジック発生器13のPWM重畳選択信
号25を設定する。
【0046】実施例2.この実施例は、ブラシレスモー
タの駆動回路における、プリドライブ回路1の接続の他
の例を示したものである。図8は磁極位置をモータコイ
ルの起電圧から検出する方式の駆動回路の構成図であ
る。これは、センサーレスブラシレスモータ駆動方式と
呼ばれているものである。
【0047】この実施例では、比較電圧として3相モー
タコイルの中性点(仮想中性点でもかまわない)電圧を
抵抗65とコンデンサ66でフィルタされたものを入力
端子2dへ入力し、各相コイル電圧をおのおの抵抗6
7,68,69とコンデンサ70,71,72でフィル
タされた略起電圧波形を入力端子2a〜2cへ入力して
磁極位置信号として使用しその入力信号に対して回転子
を回転方向し回転せしめるモータコイルの通電パターン
が主回路スイッチング素子ドライブ出力端子3a〜3f
から出力され、3相モータのU相コイル52,V相コイ
ル51,W相コイル50をドライブする6つのトランジ
スタ59〜64がON,OFF制御され、モータ回転子
は所定方向に回転をする。このモータが所定方向に回転
する動作は実施例1と同様である。
【0048】しかしながら、センサーレス駆動の場合モ
ータが所定の回転に達して起電圧を発生するまでは回転
子マグネットの磁極が検出できないので、磁極検出がで
きるまでは適当なシーケンスで、主回路スイッチング素
子ドライブ出力端子3a〜3fから信号を出力させ、回
転子を起動させる必要がある。このようなシーケンスも
プログラマブルロジック発生器13にて対応するもので
ある。また、回転子の可変速制御方法としては実施例1
と同様である。
【0049】実施例3.この実施例は、ブラシレスモー
タの駆動回路における、プリドライブ回路1の接続の他
の例を示したものである。図9は2相モータをセンサー
レス駆動する場合の駆動回路の構成図である。2相全波
駆動する場合は出力アームが4本必要であるが、80,
81の直流電源を直列に配置しその中点に2相コイル8
2,83を接続することで2アームで駆動することがで
きる。この場合、モータコイル82,83に通電させる
為のトランジスタは4つ84,85,86,87であ
り、主回路スイッチング素子ドライブ出力端子3a〜3
fの6出力端子のうち4出力端子を使用することとな
る。
【0050】また、回転子の位置検出方法は、実施例2
に示す3相全波センサレス駆動方式と同じであり、2つ
の直列直流電源の中点電圧を抵抗89、コンデンサ90
でフィルタした信号を比較入力端子2dに入力し、各相
コイル電圧をおのおの抵抗91,92とコンデンサ9
4,93でフィルタされた略起電圧波形を入力端子2
a,2bに入力し磁極位置信号として使用し、主回路ス
イッチング素子ドライブ出力端子3a〜3fの6出力端
子のうち、4出力端子3a〜3dに駆動信号を発生させ
てトランジスタ84〜87をON,OFF制御して回転
子を回転させる。
【0051】この実施例でも実施例2と同様にセンサー
レスであるので、回転子を所定回転数以上に駆動させる
起動シーケンスが必要であることは実施例2と同様であ
る。この実施例の回転子の可変速制御の方法は2アーム
の上下トランジスタにPWMを重畳させる必要がある。
したがって、この実施例では主回路スイッチング素子ド
ライブ出力端子3a〜3dにPWMを重畳させるよう
に、図1に示すPWM重畳選択信号25を設定する。
【0052】実施例4.この実施例は、ブラシレスモー
タの駆動回路における、プリドライブ回路1の接続の他
の例を示したものである。図10は単相全波駆動方式の
駆動回路の構成図であり、回転子53の磁極センサーと
してホール素子を用いた場合を示している。入力端子は
2d,2aを使用する事でホール素子の差動出力を差動
入力として取り入れる事ができる。単相全波駆動では2
アームが必要でトランジスタ84〜87をON,OFF
制御してモータコイル98に往復通電して回転子を回転
せしめる。
【0053】回転子の可変速制御の方法は2アームの上
下どちらかのトランジスタにPWM信号を重畳させる必
要がある。図5では3a,3cもしくは3b,3cのど
ちらかにPWM信号が重畳するように図1のPWM重畳
選択信号25を設定する。以上3相,2相,単相のブラ
シレスモータを駆動するプリドライバとして使用する事
が可能である。また、図示されていないが、3相半波2
相半波駆動方式のモータも当然駆動可能である。
【0054】実施例5.この実施例は、モータの回転数
に基いて、PWM比較レベル信号21を変化させ、スイ
ッチング音を発生させないようにしたものである。図1
1はモータ回転数Nとコイルへの印加電圧Vの最大値及
びコイルに発生する起電圧の関係を示した図である。ブ
ラシレスモータのコイルに発生する起電圧は、起電圧定
数をKE 、回転数をNとすると、KE Nと表され、回転
数Nに比例するものである。そして、コイルの抵抗を
R、V−KE NをΔVとすると、I=ΔV/Rで表され
る電流Iがコイルに流れるので、電流Iは印加電圧Vと
起電圧KE Nの差に比例することになる。
【0055】したがって、プログラマブルロジック発生
器13で回転数Nに対して、常にΔV=V−KE Nが一
定となるようにし、さらに、その一定のΔVにより流れ
る電流が許容電流以下になるように、印加電圧Vを発生
させるためのPWM比較レベル信号21を設定するよう
にすることにより、図11に示すように印加電圧の最大
値VMAX と起電圧KE Nは一定になり、モータコイルを
駆動するトランジスタ等のパワー素子の許容電流以下で
パワー素子を使用する事ができ、過電流保護は起動時な
どの通常動作時に動作することはなくなる。
【0056】この実施例では、このようにモータの回転
数Nに応じて、過電流が流れないように印加電圧Vを発
生させるためのPWM比較レベル信号21を変化させる
ようにしたので、過電流が流れることはなく、過電流時
に発生するPWMが周期的にOFFをする時に発生する
スイッチング音を出さないようにすることが可能とな
る。ここで、過電流が流れたときのスイッチング音の発
生について説明する。PWM制御では、周期的にパワー
素子をON,OFFさせるがその周波数が可聴周波数以
上である場合は人間は音として感じないが、過電流がな
がれると、過電流保護によりPWMのOFF周期が可聴
周波数以下になってしまった場合、騒音として感じてし
まうのである
【0057】また、この実施例の回転数Nに対応して印
加電圧最大値VMAX を設定する場合と、電流のIMAX
電流制限で行う場合との違いは、電流制限の場合は電流
を検出してPWMのDutyを変更するので、そのPW
MのOFF周期が可聴周波数以下になってしまった場
合、上述のスイッチング音が発生してしまうことにな
る。しかし、この実施例の回転数Nを検出して印加電圧
Vを制御する場合、回転数の検出に時間遅れが必ずある
為、印加電圧はIMAX 以上流す電圧にはならないのでP
WMの過電流による可聴周波数でのスイッチング音を避
けることが可能になる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、入
力端子部は、ブラシレスモータの位置情報に関する信号
が全端子又は一部の端子に供給される3個の入力端子及
び入力端子に供給される信号に対する比較信号が供給さ
れる1個の入力端子からなり、出力端子部は、ブラシレ
スモータを駆動するための信号が全端子又は一部の端子
から出力される6個の出力端子からなり、プログラマブ
ルロジック発生手段により、入力端子に供給された信号
に基いて、ブラシレスモータを駆動するための信号を生
成し、出力端子に出力するようにし、プログラマブルロ
ジック発生手段により、更に、PWMデュ−ティの制御
のためのPWM制御信号及び出力端子から出力される各
出力信号毎にPWM信号の重畳を選択するPWM重畳選
択信号を出力し、そして、PWM信号出力手段により、
PWM制御信号に基いてPWM信号を出力し、PWM重
畳手段により、PWM重畳選択信号に基いて、出力端子
から出力される所定の出力信号にPWM信号を重畳する
ようにしたので、プログラマブルロジック発生手段のプ
ログラムを変更することで、4個の入力端子部からの信
号に基いて、6個の出力端子部へ出力するパターンを変
更でき、モータ方式の変更に伴い新たなプリドライブ回
路を開発する必要がなく、開発期間を短縮でき、開発コ
ストを削減することができるという効果を有する。ま
た、入力端子部及び出力端子部は固定であるが、その順
番もプログラムにより変更することができ、配線時のジ
ャンパを削減でき、ノイズの影響をなくすることができ
るという効果を有する。また、モータの種類により出力
信号にPWM信号を重畳させるパターンを簡単に変更で
き、プログラムを変更するだけで、モータの種類に合っ
たPWM信号の重畳をすることができるという効果を有
する。また、PWM信号の重畳は、PWM信号出力手段
及びPWM重畳手段により行うので、プログラマブルロ
ジック発生手段を小規模なもので対応でき、小型化を図
ることができるという効果を有する。
【0059】
【0060】第の発明によれば、プログラマブルロジ
ック発生手段により、更に、出力端子から出力される各
出力信号毎に、その論理を選択する正・負論理選択信号
を出力し、そして、正・負論理選択手段により、正・負
論理選択信号に基いて、出力端子から出力される出力信
号の論理を変更するようにしたので、モータの駆動回路
の種類により出力信号の論理を簡単に変更でき、プログ
ラムを変更するだけで、モータの駆動回路の種類に合っ
た出力信号の論理を選択することができるという効果を
有する。
【0061】第の発明によれば、プログラマブルロジ
ック発生手段により、更に、出力端子から出力される各
出力信号毎に、その出力形態を選択する出力状態選択信
号を出力し、そして、出力形態選択により、手段出力状
態選択信号に基いて、出力端子から出力される出力信号
の出力形態を変更するようにしたので、モータの駆動回
路の種類、又は動作状態により出力信号の論理を簡単に
変更でき、プログラムを変更するだけで、モータの駆動
回路の種類、又は動作状態に合った出力信号の出力形態
を選択することができるという効果を有する。
【0062】第の発明によれば、通信端子を備え、そ
して、プログラマブルロジック発生手段により、更に、
通信端子を介して外部とデータのやり取りを行うように
したので、通信端子を介して、モータの個別データを読
み取ることができ、そのデータを用いて、モータが使用
されたときの異常な状態を回避することができ、また、
通信端子を使用し、外部からプリドライブ回路の制御も
することができ、さらに、モータを運転中に不具合を生
じた場合、不具合の自己診断結果を通信端子を介して外
部に記録保存することができるという効果を有する。ま
た、通信端子からモータの特性のばらつきのデータを入
力させることで、プリドライバ内の基本プログラムをモ
ータの種類に関係なく共用化して使用することができる
という効果を有する。
【0063】第の発明においては、ブラシレスモータ
のコイルに流れる電流に関する信号が入力される電流入
力端子を備え、PWM信号出力手段により、更に、電流
入力端子から入力された信号に基いて、コイルに過電流
が流れているとき、PWM信号の出力を停止し、プログ
ラマブルロジック発生手段により、更に、前記PWM信
号の出力を停止し、所定時間経過した後、PWM信号出
力手段からPWM信号を出力させるPWMイネーブルセ
ット信号を出力するようにしたので、過電流検出が流
れ、PWM信号の出力が停止したときの、復帰時間がプ
ログラム可能になり、モータ特性に応じて復帰時間を調
整する事ができ、復帰時間を無限大にすることで電流ト
リップ機能として使用することや、復帰時間をランダム
化すれば一定周波数のスイッチング騒音を低減すること
ができるという効果を有する。また、PWM信号の出力
の停止は、PWM信号出力手段により行うので、プログ
ラマブルロジック発生手段を小規模なもので対応でき、
小型化を図ることができるという効果を有する。
【0064】第の発明によれば、プログラマブルロジ
ック発生手段により、更に、入力端子に供給された信号
に基いて、ブラシレスモータの回転数を検出し、その回
転数をN、ブラシレスモータの起電圧定数をKE 、ブラ
シレスモータのコイル抵抗をR、PWM信号に基いてブ
ラシレスモータのコイルに発生する印加電圧をV、ブラ
シレスモータの駆動電流の最大値をIMAX としたとき、
回転数Nに対して、IMAX =(V−KE N)/Rが一定
の値となる印加電圧Vを発生させるPWMデュ−ティを
最大値として、PWM制御信号を制御するようにしたの
で、起動時に、ブラシレスモータの駆動電流の最大値I
MAX 以上に駆動電流が流れることはなく、過電流で素子
を破損する恐れもなく過電流保護による不規則なスイッ
チング音もなくすころができるという効果を有する。
【0065】第の発明によれば、ブラシレスモータ用
プリドライブ回路をIC化したので、汎用性のあるブラ
シレスモータ用プリドライブ回路を小型化することがで
き、また、扱い易くすることができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブラシレスモータ用プ
リドライブ回路の構成を示すブロック図である。
【図2】EXOR回路5及びバッファ4の出力を説明す
るための説明図である。
【図3】バッファ4の構成の一例を示す回路図である。
【図4】PWMイネーブルセット信号22を出力するた
めのハードウェア構成の一例を示した回路図である。
【図5】PWMイネーブルセット信号22出力動作中の
各入出力波形を示したタイムチャートである。
【図6】ブラシレスモータ搭載機器特有の共振ポイント
での運転回避を説明するための説明図である。
【図7】磁極センサとしてホールICを使用した場合の
3相全波駆動ブラシレスモータの駆動回路の構成図であ
る。
【図8】磁極位置をモータコイルの起電圧から検出する
方式の駆動回路の構成図である。
【図9】2相モータをセンサーレス駆動する場合の駆動
回路の構成図である。
【図10】単相全波駆動方式の駆動回路の構成図であ
る。
【図11】モータ回転数Nとコイルへの印加電圧Vの最
大値及びコイルに発生する起電圧の関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 プリドライブ回路 2 入力端子(入力端子部) 3 主回路スイッチング素子ドライブ出力端子(出力端
子部) 4 バッファ 5 EXOR回路(正・負論理選択回路) 6 AND回路(PWM重畳回路) 7 OR回路(PWM重畳回路) 13 プログラマブルロジック発生器 35 E2 PROM 36 E2 PROM通信端子(通信端子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 資朗 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム開発研究所内 (72)発明者 深瀬 雄一 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム開発研究所内 (72)発明者 早川 高広 中津川市手賀野字下巾3番40号 三菱電 機エンジニアリング株式会社 名古屋事 業所中津川支所内 (56)参考文献 特開 平5−344779(JP,A) 特開 昭62−123980(JP,A) 特開 平3−32369(JP,A) 特開 平4−101697(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの位置情報に関する信
    号が全端子又は一部の端子に供給される3個の入力端子
    及び該入力端子に供給される信号に対する比較信号が供
    給される1個の入力端子からなる入力端子部と、ブラシ
    レスモータを駆動するための信号が全端子又は一部の端
    子から出力される6個の出力端子からなる出力端子部
    と、前記入力端子に供給された信号に基いて、ブラシレ
    スモータを駆動するための信号を生成し、前記出力端子
    に出力するプログラマブルロジック発生手段を備え、前
    記プログラマブルロジック発生手段は、更に、PWMデ
    ュ−ティの制御のためのPWM制御信号及び前記出力端
    子から出力される各出力信号毎にPWM信号の重畳を選
    択するPWM重畳選択信号を出力する機能を有し、そし
    て、前記PWM制御信号に基いて前記PWM信号を出力
    するPWM信号出力手段と、前記PWM重畳選択信号に
    基いて、前記出力端子から出力される所定の出力信号に
    前記PWM信号を重畳させるPWM重畳手段とを備え
    ことを特徴とするブラシレスモータ用プリドライブ回
    路。
  2. 【請求項2】 ログラマブルロジック発生手段は、更
    に、前記出力端子から出力される各出力信号毎に、その
    論理を選択する正・負論理選択信号を出力する機能を有
    し、そして、前記正・負論理選択信号に基いて、前記出
    力端子から出力される出力信号の論理を変更させる正・
    負論理選択手段を備えることを特徴とする請求項1記
    のブラシレスモータ用プリドライブ回路。
  3. 【請求項3】 ログラマブルロジック発生手段は、更
    に、前記出力端子から出力される各出力信号毎に、その
    出力形態を選択する出力状態選択信号を出力する機能を
    有し、そして、前記出力状態選択信号に基いて、前記出
    力端子から出力される出力信号の出力形態を変更させる
    出力形態選択手段を備えることを特徴とする請求項1
    は2記載のブラシレスモータ用プリドライブ回路。
  4. 【請求項4】 通信端子を備え、そして、前記プログラ
    マブルロジック発生手段は、更に、前記通信端子を介し
    て外部とデータのやり取りを行う機能を有することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブラシレスモ
    ータ用プリドライブ回路。
  5. 【請求項5】 ブラシレスモータのコイルに流れる電流
    に関する信号が入力される電流入力端子を備え、前記P
    WM信号出力手段は、更に、電流入力端子から入力され
    た信号に基いて、前記コイルに過電流が流れていると
    き、前記PWM信号の出力を停止する機能を有し、そし
    て、前記プログラマブルロジック発生手段は、更に、前
    記前記PWM信号の出力が停止し、所定時間経過した
    後、前記PWM信号出力手段からPWM信号を出力させ
    るPWMイネーブルセット信号を出力する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のブラ
    シレスモータ用プリドライブ回路。
  6. 【請求項6】 ログラマブルロジック発生手段は、更
    に、前記入力端子に供給された信号に基いて、ブラシレ
    スモータの回転数を検出し、その回転数をN、ブラシレ
    スモータの起電圧定数をKE 、ブラシレスモータのコイ
    ル抵抗をR、前記PWM信号に基いてブラシレスモータ
    のコイルに発生する印加電圧をV、ブラシレスモータの
    駆動電流の最大値をIMAX としたとき、回転数Nに対し
    て、IMAX =(V−KE N)/Rが一定の値となる、印
    加電圧Vを発生させるPWMデュ−ティを最大値とし
    て、前記PWM制御信号を制御することを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載のブラシレスモータ用プリ
    ドライブ回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のブラシ
    レスモータ用プリドライブ回路をIC化することを特徴
    とするブラシレスモータ用プリドライブ回路。
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