JPH0534916B2 - - Google Patents

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JPH0534916B2
JPH0534916B2 JP59209110A JP20911084A JPH0534916B2 JP H0534916 B2 JPH0534916 B2 JP H0534916B2 JP 59209110 A JP59209110 A JP 59209110A JP 20911084 A JP20911084 A JP 20911084A JP H0534916 B2 JPH0534916 B2 JP H0534916B2
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terminal
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filter
drive transistor
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JP59209110A
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Makoto Goto
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0534916B2 publication Critical patent/JPH0534916B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、3相のコイルへの電流路をトランジ
スタによつて切り換えるブラシレス直流モータに
関するものである。
従来例の構成とその問題点 従来のブラシレス直流モータでは、3相のコイ
ルへの電流路を切り換えるために3個の位置検出
素子を必要としていた。たとえば、位置検出素子
としてホール素子を使用する場合に、モータの部
品点数が多くなり、配線が繁雑になるという欠点
があつた。さらに、エアコンのロータリー形コン
プレツサ用モータとしてブラシレス直流モータを
使用する場合には、ホール素子を高温かつ高圧状
態にて使用することになり、信頼性や寿命が著し
く低下していた。
発明の目的 本発明は、このような点を考慮し、3相のコイ
ルへの電流の入出力端子にあらわれる端子電圧を
利用して位置検出を行なわせることにより、特別
な位置検出素子を1個も使用しないブラシレス直
流モータを提供するものである。
発明の構成 本発明では、永久磁石により構成されたN組
(Nは整数)の磁極対を有するロータと、前記ロ
ータの界磁磁束と鎖交する3相のコイル群と、直
流電源から前記3相のコイルへの電流路を形成す
る第一の駆動トランジスタ群と、前記3相のコイ
ルから前記直流電源への電流帰路を形成する第二
の駆動トランジスタ群と、前記第一の駆動トラン
ジスタの入力端子と出力端子の間に実質的に並列
に存在する第一のダイオード群と、前記第二の駆
動トランジスタの入力端子と出力端子の間に実質
的に並列に存在する第二のダイオード群と、前記
3相のコイルへの電流の入出力端子(A端子、B
端子、C端子)の端子電圧を検出して制御信号を
発生する位置検出手段と、前記位置検出手段の制
御信号にもとずいて前記第一の駆動トランジスタ
および第二の駆動トランジスタの切換信号を出力
し、前記コイルへの電流をA端子、B端子、C端
子の順番に切り換えて通電させる切換駆動手段と
を具備し、前記位置検出手段は、前記A端子の端
子電圧を平滑する実質的に1次の積分特性を有す
る第一のフイルタ手段と、前記B端子の端子電圧
を平滑する実質的に1次の積分特性を有する第二
のフイルタ手段と、前記C端子の端子電圧を平滑
する実質的に1次の積分特性を有する第三のフイ
ルタ手段と、前記第二のフイルタ手段の出力信号
と前記第三のフイルタ手段の出力信号を合成する
第一の合成手段と、前記第三のフイルタ手段の出
力信号と前記第一のフイルタ手段の出力信号を合
成する第二の合成手段と、前記第一のフイルタ手
段の出力信号と前記第二のフイルタ手段の出力信
号を合成する第三の合成手段と、前記第一のフイ
ルタ手段の出力信号と前記第一の合成手段の出力
信号を実質的に比較してデイジタル信号を作り出
す第一の比較手段と、前記第二のフイルタ手段の
出力信号と前記第二の合成手段の出力信号を実質
的に比較してデイジタル信号を作り出す第二の比
較手段と、前記第三のフイルタ手段の出力信号と
前記第三の合成手段の出力信号を実質的に比較し
てデイジタル信号を作り出す第三の比較手段とか
らなり、前記第一の比較手段と前記第二の比較手
段と前記第三の比較手段の出力信号を前記位置検
出手段の制御信号として出力し、前記第一の駆動
トランジスタと第二の駆動トランジスタの通電状
態を切換制御することにより、上記の目的を達成
したるものである。
実施例の説明 第1図に本発明の実施例を示す。永久磁石によ
つて構成された1磁極対のN極とS極を有するロ
ータ2は、界磁磁束を3相のコイル3a,3b,
3cに鎖交させている。Nチヤンネルの縦形パワ
ーMOS電界効果トランジスタ(FET)からなる
第一の駆動トランジスタ4a,4b,4cの通電
状態を切換制御することによつて、直流電源1か
ら3相コイル3a,3b,3cへの電流路が切り
換えられている。同様に、Nチヤンネルの縦形パ
ワーMOS電界効果トランジスタ(FET)からな
る第二の駆動トランジスタ5a,5b,5cの通
電状態を切換制御することによつて、3相のコイ
ル3a,3b,3cから直流電源1への電流帰路
が切り換えられている。第一の駆動トランジスタ
4a,4b,4cの電流の入力端子と出力端子に
実質的に並列に第一のダイオード6a,6b,6
cが逆方向接続されている。また、第二の駆動ト
ランジスタ5a,5b,5cの電流の入力端子と
出力端子に実質的に第二のダイオード7a,7
b,7cが逆方向接続されている。第一の駆動ト
ランジスタ4a,4b,4cおよび第二の駆動ト
ランジスタ5a,5b,5cの制御端子への信号
を切換制御することによつて、3相のコイル3
a,3b,3cへの電流を所定の順番に供給して
いる。ロータ2の界磁磁束と3相のコイル3a,
3b,3cへの電流によつて電磁力が発生し、ロ
ータ2を所定方向に回転駆動している。
コイル3aへの電流の入出力端子A(A端子)
は第一の駆動トランジスタ4aと第二の駆動トラ
ンジスタ5aの接続点に結線され、第一のダイオ
ード6aは第一の駆動トランジスタ4aに並列に
なるようにA端子と直流電源1の正極側の間に接
続され、第二のダイオード7aは第二の駆動トラ
ンジスタ5aに並列になるように直流電源1の負
極側とA端子の間に接続されている。同様に、コ
イル3bへの電流の入出力端子B(B端子)は第
一の駆動トランジスタ4bと第二の駆動トランジ
スタ5bの接続点に結線され、第一のダイオード
6bは第一の駆動トランジスタ4bに並列になる
ようにB端子と直流電源1の正極側の間に接続さ
れ、第二のダイオード7bは第二の駆動トランジ
スタ5bに並列になるように直流電源1の負極側
とB端子の間に接続されている。同様に、コイル
3cへの電流の入出力端子C(C端子)は第一の
駆動トランジスタ4cと第二の駆動トランジスタ
5cの接続点に結線され、第一のダイオード6c
は第一の駆動トランジスタ4cに並列になるよう
にC端子と直流電源1の正極側の間に接続され、
第二のダイオード7cは第二の駆動トランジスタ
5cに並列になるように直流電源1の負極側とC
端子の間に接続されている。
A端子、B端子およびC端子の端子電圧Va,
Vb,Vcは位置検出部11に入力されている。ロ
ータ2が所定速度以上にて回転しているときに端
子電圧Va,Vb,Vcに現われる逆起電圧により、
位置検出部11はロータ2の回転位置を検出し
て、その回転位置に応じた制御信号D1,D2,
D3を出力する。第2図に位置検出部11の具体
的な構成例を示す。端子電圧Vaは第一のフイル
タ器32aに入力されている。第一のフイルタ器
32aは積分回路39aとバツフア回路45の直
列接続によつて構成され、実質的に1次の積分特
性を有するようにされている。その結果、端子電
圧Vaを積分した滑らかな出力信号F1を得てい
る。同様に、端子電圧Vbは第二のフイルタ器3
2bに入力されている。第二のフイルタ器32b
は積分回路39bとバツフア回路48の直列接続
によつて構成され、実質的に1次の積分特性を有
するようにされている。その結果、端子電圧Vb
を積分した滑らかな出力信号F2を得ている。同
様に、端子電圧Vcは第三のフイルタ器32cに
入力されている。第三のフイルタ器32cは積分
回路39cとバツフア回路51の直列接続によつ
て構成され、実質的に1次の積分特性を有するよ
うにされている。その結果、端子電圧Vcを積分
した滑らかな出力信号F3を得ている。
第一の合成器33aは第二のフイルタ器32b
の出力信号F2と第三のフイルタ器32cの出力
信号F3を合成し、合成信号G1を得ている。抵
抗61と62の抵抗値をそれぞれR1,R2とす
るとき、合成信号G1は G1=(R2・F2+R1・F3)/(R1+R2) …(1) となる。いま、R2=30(kOhm)、R1=70
(kOhm)とすれば、 G1=0.3・F2+0.7・F3 …(2) となる。同様に、第二の合成器33bは第三のフ
イルタ器32cの出力信号F3と第一のフイルタ
器32aの出力信号F1を合成し、合成信号G2
を得ている。抵抗63と64の抵抗値をそれぞれ
R1,R2とするとき、合成信号G2は G2=(R2・F3+R1・F1)/(R1+R2) =0.3・F3+0.7・F1 …(3) となる。同様に、第三の合成器33cは第一のフ
イルタ器32aの出力信号F1と第二のフイルタ
器32bの出力信号F2を合成し、合成信号G3
を得ている。抵抗65と66の抵抗値をそれぞれ
R1,R2とするとき、合成信号G3は G3=(R2・F1+R1・F2)/(R1+R2) =0.3・F1+0.7・F2 …(4) となる。
第一の比較器34aは第一のフイルタ器32a
の出力信号F1と第一の合成器33aの出力信号
G1を比較して、その大小関係に応じたデイジタ
ル信号D1を得ている。すなわち、F1>G1の
ときにはD1=“L”(低電位)であり、F1<G
1のときにはD1=“H”(高電位)となる。同様
に、第二の比較器34bは第二のフイルタ器32
bの出力信号F2と第二の合成器33bの出力信
号G2を比較して、その大小関係に応じたデイジ
タル信号D2を得ている。すなわち、F2>G2
のときにはD2=“L”(低電位)であり、F2<
G2のときにはD2=“H”(高電位)となる。同
様に、第三の比較器34cは第三のフイルタ器3
2cの出力信号F3と第三の合成器33cの出力
信号G3を比較して、その大小関係に応じたデイ
ジタル信号D3を得ている。すなわち、F3>G
3のときにはD3=“L”(低電位)であり、F3
<G3のときにはD3=“H”(高電位)となる。
比較器34a,34b,34cの出力信号D1,
D2,D3は位置検出部11の制御信号として切
換駆動部12に入力される。
切換駆動部12は、起動加速器13と選択切換
器14によつて構成されている。起動加速器13
は、ロータ2が停止している状態から所定速度ま
で起動・加速するためのパルス信号L1,L2,
L3と起動指令信号Hを出力する。また、選択切
換器14は起動指令信号Hにもとずいて位置検出
部11の制御信号D1,D2,D3と起動加速器
13のパルス信号L1,L2,L3のいずれか一
方を選択し、その選択された信号により第一の駆
動トランジスタと第二の駆動トランジスタの切換
信号を作り出している。
第3図に選択切換器14の具体的な構成例を示
す。起動指令信号Hが“L”の時には、アンド回
路102,103,104は位置検出部11の信
号D1,D2,D3を出力し、アンド回路10
5,106,107の出力は“L”となり、オア
回路111,112,113の出力は信号D1,
D2,D3となる。インバータ回路114,11
5,116とアンド回路121,122,12
3,124,125,126と増幅器131,1
32,133,134,135,136は、オア
回路111,112,113の出力D1,D2,
D3にもとずいて6相のパルス信号J1,J2,
J3,J4,J5,J6を出力する。その論理式
は、 J1=D2・NOT(D3) ……(5A) J2=D3・NOT(D1) ……(5B) J3=D1・NOT(D2) ……(5C) J4NOT(D2)・D3 ……(5D) J5=NOT(D3)・D1 ……(5E) J6=NOT(D1)・D2 ……(5F) である。ここに、NOT(Q)はQの否定を表わして
いる。パルス信号J1,J2,J3,J4,J
5,J6は、それぞれ第一の駆動トランジスタ4
a,4b,4cと第二の駆動トランジスタ5a,
5b,5cの駆動信号として供給される(なお、
増幅器131,132,133,134,13
5,136はアイソレーシヨン機能や電位変換機
能を有していてもよい)。
同様に、起動指令信号Hが“H”の時には、パ
ルス信号J1〜J6は J1=L2・NOT(L3) ……(6A) J2=L3・NOT(L1) ……(6B) J3=L1・NOT(L2) ……(6C) J4=NOT(L2)・L3 ……(6D) J5=NOT(L3)・L1 ……(6E) J6=NOT(L1)・L2 ……(6F) となる。
次に、全体の回転駆動動作について説明する。
まず、ロータ2が所定速度以上にて回転している
場合について、第4図の動作説明用の波形図を参
照して説明する。第4図a,b,cはA端子、B
端子、C端子の端子電圧波形であり、第一の駆動
トランジスタと第二の駆動トランジスタの通電状
態に応じて所定相のコイル(2相分)に電流が供
給されている。第4図において、 状態……駆動トランジスタ4aと5bのみが通
電状態となり、コイル3a,3bに電流が供給
される(A端子からB端子に電流が流れる)。
状態……駆動トランジスタ4aと5cのみが通
電状態となり、コイル3a,3cに電流が供給
される(A端子からC端子に電流が流れる。) 状態……駆動トランジスタ4bと5cのみが通
電状態となり、コイル3b,3cに電流が供給
される(B端子からC端子に電流が流れる)。
状態……駆動トランジスタ4bと5aのみが通
電状態となり、コイル3b,3aに電流が供給
される(B端子からA端子に電流が流れる)。
状態……駆動トランジスタ4cと5aのみが通
電状態となり、コイル3c,3aに電流が供給
される(C端子からA端子に電流が流れる)。
状態……駆動トランジスタ4cと5bのみが通
電状態となり、コイル3c,3bに電流が供給
される(C端子からB端子に電流が流れる)。
であり、ロータ2の1磁極対の回転に伴つて電流
路は状態から状態に順次切り換えられる。そ
の結果、3相のコイル3a,3b,3cへはA端
子、B端子、C端子の順番に3相の電流が供給さ
れている。なお、状態が移るときに各端子にはス
パイク電圧が発生し、コイルに蓄えられていた磁
気エネルギーが第一のダイオード6a,6b,6
cまたは第二のダイオード7a,7b,7cを通
じて直流電源1に回生される。
端子電圧Va,Vb,Vcは位置検出部11の第
一のフイルタ器32a、第二のフイルタ器32
b、第三のフイルタ器32cによつて平滑され、
第4図d,e,fに示すような滑らかな3相信号
F1,F2,F3が得られる。第二のフイルタ器
32bの出力信号F2と第三のフイルタ器32c
の出力信号F3は第一の合成器33aにて合成さ
れ((2)式)、合成信号G1と第一のフイルタ器3
2aの出力信号F1が第一の比較器34aにて比
較される。第4図gに信号G1(実線)とF1
(破線)の波形を示し、第4図bに第一の比較器
32aの出力信号D1を示す。同様に、第二の合
成器33bの出力信号G2と第二のフイルタ器3
2bの出力信号F2は第二の比較器34bにて比
較され、第4図iに示す出力信号D2を得てい
る。同様に、第三の合成器33cの出力信号G3
と第三のフイルタ器32cの出力信号F3は第三
の比較器34cにて比較され、第4図jに示す出
力信号D3を得ている。第一、第二、第三の比較
器34a,34b,34cの出力信号D1,D
2,D3は3相のデイジタル信号となり、制御信
号として切換駆動部12に入力される。
ロータ2が所定速度以上にて回転しているの
で、切換駆動部12の起動加速器13の起動指令
信号Hは“L”になつている。従つて、選択切換
器14は位置検出部11の制御信号D1,D2,
D3にもとずいて、(5A)式〜(5F)式の信号J
1,J2,J3,J4,J5,J6を発生する。
第4図k,l,m,n,o,pにその波形を示す
ように、J1〜J6は6相のパルス信号になつて
いる。切換駆動部12の信号J1,J2,J3は
それぞれ第一の駆動トランジスタ4a,4b,4
cの切換信号として供給され、信号J4,J5,
J6はそれぞれ第二の駆動トランジスタ5a,5
b,5cの切換信号として供給される。従つて、 状態……J1とJ5のみが“H” 状態……J1とJ6のみが“H” 状態……J2とJ6のみが“H” 状態……J2とJ4のみが“H” 状態……J3とJ4のみが“H” 状態……J3とJ5のみが“H” となり、第一の駆動トランジスタ4a,4b,4
cと第二の駆動トランジスタ5a,5b,5cは
前述の状態から状態(第4図の上部参照)の
電流路の切換動作を行なう。その結果、ロータ2
は所定方向に持続的に回転駆動される。
次に、ロータ2が停止状態から起動・加速され
る動作について説明する。切換駆動部12の起動
加速器13は、起動指令信号Hを“H”にし、か
つ、低周波の3相のパルス信号L1,L2,L3
を出力する。選択切換器14はパルス信号L1,
L2,L3にもとずいて、(6A)式〜(6F)式に
よる6相のパルス信号J1〜J6を出力し、第一
の駆動トランジスタ4a,4b,4cと第二の駆
動トランジスタ5a,5b,5cを前述の状態
〜状態に順次切り換えていく。その結果、ロー
タ2はパルスモータもしくは低周波の同期モータ
のように起動・加速される。また、起動加速器1
3のパルス信号L1,L2,L3の周波数を徐々
に高くすることによつて、ロータ2は所定の回転
速度まで加速される。ロータ2が所定の回転速度
まで加速されると、起動加速器13の起動指令信
号Hは“L”に変わり、位置検出部11の制御信
号D1,D2,D3によつて第一の駆動トランジ
スタおよび第二の駆動トランジスタの切換信号J
1〜J6が作り出される(起動加速器13がロー
タ2の回転速度を検出し、所定速度以上になると
起動指令信号Hを“L”にするように構成しても
よい)。
本実施例に示すように、コイル3a,3b,3
cに生じる逆起電圧をA端子、B端子、C端子の
端子電圧Va,Vb,Vcによつて検出し、その検
出電圧に応じて第一の駆動トランジスタと第二の
駆動トランジスタの通電状態を切り換えれば、特
別な位置検出素子をもちいることなく、良好な電
流路の切換動作を実現できる。特に、A端子の端
子電圧を平滑する実質的に1次の積分特性を有す
る第一のフイルタ器32aと、B端子の端子電圧
を平滑する実質的に1次の積分特性を有する第二
のフイルタ器32bと、C端子の端子電圧を平滑
する実質的に1次の積分特性を有する第三のフイ
ルタ器32cと、第二のフイルタ器32bの出力
信号と第三のフイルタ器32cの出力信号を合成
する第一の合成器33aと、第三のフイルタ32
cの出力信号と第一のフイルタ器32aの出力信
号を合成する第二の合成器32bと、第一のフイ
ルタ器32aの出力信号と第二のフイルタ器32
bの出力信号を合成する第三の合成器33cと、
第一のフイルタ器32aの出力信号と第一の合成
器33aの出力信号を実質的に比較してデイジタ
ル信号を作り出す第一の比較器34aと、第二の
フイルタ器32bの出力信号と第二の合成器33
bの出力信号を実質的に比較してデイジタル信号
を作り出す第二の比較器34bと、第三のフイル
タ器32cの出力信号と第三の合成器33cの出
力信号を実質的に比較してデイジタル信号を作り
出す第三の比較器34cによつて、位置検出部1
1を構成するならば、簡単な構成にて正確な位置
検出動作を行なうことができる。
これについて、更に詳しく説明する。直流電源
1の電圧値を変えることによつて、本実施例のブ
ラシレス直流モータの回転速度を可変速制御する
ことができる。この様な場合には、モータの回転
速度を変えた時に端子電圧Va,Vb,Vcの最大
値が変化するようになり、フイルタ器の出力信号
F1,F2,F3に直流電位の変化が生じる。従
つて、たとえば、信号F1,F2,F3と基準の
直流電圧を比較して電流路を切り換えるようにす
ると、比較器の出力信号F1,F2,F3の変化
点が理想的な電流路の切換位置より大幅にずれて
しまう。その結果、モータの回転駆動動作が乱さ
れ、正常な回転ができなくなる。
これに対して本実施例の構成では、直流電源1
の電圧値を変えた場合でもフイルタ器32a,3
2b,32cの出力信号F1,F2,F3の直流
電位がすべて同じように変化する。また、合成器
33a,33b,33cの出力信号G1,G2,
G3の直流電位も同じように変化する。従つて、
比較器34a,34b,34cの出力信号D1,
D2,D3は直流電源1の電圧値の変化に無関係
になり、正確な位置検出信号D1,D2,D3を
得ることができる。
さらに、本実施例のブラシレス直流モータには
次のような利点もある。第4図a,b,cに示し
たように、電流路の切り換え時点において端子電
圧Va,Vb,Vcにはするどいスパイク電圧が発
生する。このスパイク電圧により、フイルタ器3
2a,32b,32cの出力信号F1,F2,F
3の位相は進み方向に移動する。従つて、たとえ
ば、信号F1,F2,F3のゼロクロス点(基準
の直流電圧値となる点)において電流路を切り換
えるようにすると、切り換えのタイミングがすべ
て進んでしまう。特に、負荷トルクが大きくなつ
たときに位置検出の進みが大きくなり、モータが
脱調して停止するという致命的な問題をひきおこ
していた。これは、次のような動作メカニズムに
よつて引き起こされていることがわかつた。すな
わち、負荷トルクが大きくなると、それに伴つて
電流が大きくなり、コイルに蓄えられる磁気エネ
ルギーも大きくなり、電流路の切換時点における
スパイク電圧の幅が太くなる。スパイク電圧の幅
が太くなるとフイルタ器の出力信号F1,F2,
F3の位相が進み、信号F1,F2,F3のゼロ
クロス点の位相も進んでいく。信号F1,F2,
F3のゼロクロス点において電流路を切り換えて
いるので、電流路の切換時点も進むようになり、
端子電圧Va,Vb,Vcに現われる電流による電
圧降下やスパイク電圧が進むようになる。すなわ
ち、コイルの端子電圧Va,Vb,Vc(電流による
電圧降下とスパイク電圧)の進み……フイルタ器
の出力信号F1,F2,F3の進み……位置検出
部11の制御信号D1,D2,D3の進み……切
換駆動器12の切換信号J1〜J6の進み……電
流路の切り換えの進み……Va,Vb,Vcの進み、
という正帰還ループが形成されており、負荷トル
クの大きいときには上記の正帰還ループが不安定
になることがわかつた。
このような問題に対して、本実施例のように構
成すれば合成器の合成比率を適当に選ぶことによ
つて、スパイク電圧による位相の進み分を補償す
ることができる。すなわち、第一の合成器34a
の出力信号G1における第二のフイルタ器32b
の出力信号F2と第三のフイルタ器32cの出力
信号F3の合成比率をQ1:W1とするときにQ
1<W1となし、第二の合成器33bの出力信号
G2における第三のフイルタ器32cの出力信号
F3と第一のフイルタ器32aの出力信号F1の
合成比率をQ2:W2とするときにQ2<W2と
なし、第三の合成器33cの出力信号G3におけ
る第一のフイルタ器32aの出力信号F1と第二
のフイルタ器32bの出力信号F2の合成比率を
Q3:W3とするときにQ3<W3となすことに
よつて、容易に電流路の切換タイミングの位相を
遅らせることができる。本実施例では、Q1:W
1=3:7、Q2:W2=3:7、Q3:W3=
3:7にした。
前述の位置検出部11の構成は第2図の構成に
限定されるものではなく、たとえば、第5図に示
す構成の位置検出部11を使用してもよい。第5
図では、第一のフイルタ器32a、第二のフイル
タ器32b、第三のフイルタ器32cをそれぞれ
微分回路200a,200b,200cと積分回
路39a,39b,39cの直列接続によつて構
成している。微分回路200a,200b,20
0cは単に直流分を除去するものであり、十分に
低い周波数にて微分作用を行なうようになされて
いる。すなわち、位置検出部11の信号D1,D
2,D3によつて電流路の切り換え動作を行なう
場合にA端子、B端子、C端子に生じる端子電圧
Va,Vb,Vcの周波数範囲において、コンデン
サ201,203,205が実質的に短絡状態に
なつている。従つて、位置検出部11の信号D
1,D2,D3を利用するような周波数範囲にお
いて、フイルタ器32a,32b,32cは実質
的に1次の積分特性を有するフイルタになつてい
る。第5図のその他の構成要素(合成器33a,
33b,33cおよび比較器34a,34b,3
4c)は、前述の第2図の構成と同じであり、説
明を省略する。また、第5図の位置検出部11の
動作は前述の第2図のものと同様であり、説明を
省略する。
前述の実施例では、第一の駆動トランジスタ4
a,4b,4cに並列に第一のダイオード6a,
6b,6cを接続し、第二の駆動トランジスタ5
a,5b,5cに並列に第二のダイオード7a,
7b,7cを接続しているが、これらの第一のダ
イオードや第二のダイオードをNチヤンネルの縦
形パワーMOS電界効果トランジスタのドレイン
とソース間に存在する寄生ダイオードによつて代
用してもよい。この様な場合に於いても本発明に
含まれることは言うまでもない。また、第一の駆
動トランジスタまたは第二の駆動トランジスタの
いずれか一方もしくは両方をバイポーラ形のトラ
ンジスタに置き換えてもよい。
また、前述の実施例の切換駆動部12の起動加
速器13や選択切換器14の論理をマイクロコン
ピユータによつて実現してもよく、本発明に含ま
れる事は言うまでもない。また、前述の実施例で
は3相のコイルを星形に結線したが、デルタに結
線してもよい。
さらに、第一の駆動トランジスタまたは第二の
駆動トランジスタのいずれか一方もしくは両方を
パルス幅変調信号によつて高周波スイツチング動
作させることによつてモータの回転速度を可変速
制御するようにしてもよい。その他、本発明の主
旨を変えずして種々の変更が可能である。
発明の効果 上記実施例より明らかなように、本発明によれ
ば3相のコイルへの電流の入出力端子にあらわれ
る端子電圧を利用して位置検出を行なわせること
により、特別な位置検出素子を1個も使用しない
で、ブラシレス直流モータの安定な回転駆動動作
を実現することができる。したがつて、本発明に
もとずいてコンプレツサ用のブラシレス直流モー
タを構成するならば、構造の簡単な長寿命・高信
頼性のモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるブラシレス直
流モータの電気的構成図、第2図は位置検出部の
具体的な構成を示す図、第3図は選択切換器の具
体的な構成を示す図、第4図a〜pは第1図の実
施例の動作を説明するための波形図、第5図は位
置検出部の他の構成を示す図である。 1……直流電源、2……ロータ、3a,3b,
3c……コイル、4a,4b,4c……第一の駆
動トランジスタ、5a,5b,5c……第二の駆
動トランジスタ、6a,6b,6c……第一のダ
イオード、7a,7b,7c……第二のダイオー
ド、11……位置検出部、12……切換駆動部、
13……起動加速器、14……選択切換器、32
a……第一のフイルタ器、32b……第二のフイ
ルタ器、33c……第三のフイルタ器、33a…
…第一の合成器、33b……第二の合成器、33
c……第三の合成器、34a……第一の比較器、
34b……第二の比較器、34c……第三の比較
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 永久磁石により構成されたN組(Nは整数)
    の磁極対を有するロータと、前記ロータの界磁磁
    束と鎖交する3相のコイル群と、直流電源から前
    記3相のコイルへの電流路を形成する第一の駆動
    トランジスタ群と、前記3相のコイルから前記直
    流電源への電流帰路を形成する第二の駆動トラン
    ジスタ群と、前記第一の駆動トランジスタの入力
    端子と出力端子の間に実質的に並列に存在する第
    一のダイオード群と、前記第二の駆動トランジス
    タの入力端子と出力端子の間に実質的に並列に存
    在する第二のダイオード群と、前記3相のコイル
    への電流の入出力端子(A端子、B端子、C端
    子)の端子電圧を検出して制御信号を発生する位
    置検出手段と、前記位置検出手段の制御信号にも
    とずいて前記第一の駆動トランジスタおよび第二
    の駆動トランジスタの切換信号を出力し、前記コ
    イルへの電流をA端子、B端子、C端子の順番に
    切り換えて通電させる切換駆動手段とを具備し、
    前記位置検出手段は前記A端子の端子電圧を平滑
    する実質的に1次の積分特性を有する第一のフイ
    ルタ手段と、前記B端子の端子電圧を平滑する実
    質的に1次の積分特性を有する第二のフイルタ手
    段と、前記C端子の端子電圧を平滑する実質的に
    1次の積分特性を有する第三のフイルタ手段と、
    前記第二のフイルタ手段の出力信号と前記第三の
    フイルタ手段の出力信号を合成する第一の合成手
    段と、前記第三のフイルタ手段の出力信号と前記
    第一のフイルタ手段の出力信号を合成する第二の
    合成手段と、前記第一のフイルタ手段の出力信号
    と前記第二のフイルタ手段の出力信号を合成する
    第三の合成手段と、前記第一のフイルタ手段の出
    力信号と前記第一の合成手段の出力信号を実質的
    に比較してデイジタル信号を作り出す第一の比較
    手段と、前記第二のフイルタ手段の出力信号と前
    記第二の合成手段の出力信号を実質的に比較して
    デイジタル信号を作り出す第二の比較手段と、前
    記第三のフイルタ手段の出力信号と前記第三の合
    成手段の出力信号を実質的に比較してデイジタル
    信号を作り出す第三の比較手段とからなり、前記
    第一の比較手段と前記第二の比較手段と前記第三
    の比較手段の出力信号を前記位置検出手段の制御
    信号として出力し、前記第一の駆動トランジスタ
    と第二の駆動トランジスタの通電状態を切換制御
    することを特徴とするブラシレス直流モータ。 2 第一の合成手段の出力信号における第二のフ
    イルタ手段の出力信号と第三のフイルタ手段の出
    力信号の合成比率をQ1:W1とするときにQ1
    <W1となし、第二の合成手段の出力信号におけ
    る前記第三のフイルタ手段の出力信号と第一のフ
    イルタ手段の出力信号の合成比率をQ2:W2と
    するときにQ2<W2となし、第三の合成手段の
    出力信号における第一のフイルタ手段の出力信号
    と第二のフイルタ手段の出力信号の合成比率をQ
    3:W3とするときにQ3<W3となしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のブラシレ
    ス直流モータ。
JP59209110A 1984-10-05 1984-10-05 ブラシレス直流モ−タ Granted JPS6188785A (ja)

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