JPH0534919B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0534919B2
JPH0534919B2 JP59232638A JP23263884A JPH0534919B2 JP H0534919 B2 JPH0534919 B2 JP H0534919B2 JP 59232638 A JP59232638 A JP 59232638A JP 23263884 A JP23263884 A JP 23263884A JP H0534919 B2 JPH0534919 B2 JP H0534919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output signal
terminal
signal
filter
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59232638A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61112591A (ja
Inventor
Makoto Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP59232638A priority Critical patent/JPS61112591A/ja
Publication of JPS61112591A publication Critical patent/JPS61112591A/ja
Publication of JPH0534919B2 publication Critical patent/JPH0534919B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/182Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、3相のコイルへの電流路をトランジ
スタによつて切り換えるブラシレス直流モータに
関するものである。
従来の技術 従来のブラシレス直流モータでは、3相のコイ
ルへの電流路を切り換えるために3個以上の位置
検出素子を必要としていた。
第7図に従来のブラシレス直流モータの構成例
を示す。永久磁石によつて構成されたロータ2の
回転位置をホール素子301,302,303に
よつて検出し、その検出信号に応じて処理回路3
04によつて第一の駆動トランジスタ4a,4
b,4cと第二の駆動トランジスタ5a,5b,
5cの通電状態を切換制御し、3相のコイル3
a,3b,3cへの電流路を切換えていた。
発明が解決しようとしている問題点 このように、位置検出素子としてホール素子を
使用する場合には、モータの部品点数が多くな
り、配線が繁雑になるという欠点があつた。さら
に、エアコンのロータリー形コンプレツサ用モー
タとしてこのようなブラシレス直流モータを使用
する場合には、ホール素子を高温かつ高圧状態に
て使用することになり、信頼性や寿命が著しく低
下していた。
本発明は、このような点を考慮し、3相のコイ
ルへの電流の入出力端子にあらわれる端子電圧を
利用して位置検出を行なわせることにより、特別
な位置検出素子を1個も使用しないブラシレス直
流モータを提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために本発明のブラシ
レス直流モータでは、3相のコイルへの電流の入
出力端子(A端子、B端子、C端子)の端子電圧
を検出して3相のデイジタル的な制御信号を発生
する位置検出手段と、前記位置検出手段の制御信
号にもとずいて第一の駆動トランジスタおよび第
二の駆動トランジスタの切換信号を出力し、前記
コイルへの電流をA端子、B端子、C端子の順番
に切り換えて通電させる切換駆動手段を設け、 前記切換駆動手段は、前記ロータを停止状態か
ら起動加速させるためのパルス信号を出力する起
動加速手段と、前記起動加速手段のパルス信号に
よつて切換信号を作り出す起動モードと前記位置
検出手段の出力信号によつて切換信号を作り出す
定常モードを選択する選択切換手段を含んで構成
され、 さらに、前記位置検出手段は、前記A端子の端
子電圧を平滑する実質的に1次の積分特性を有す
る第一のフイルタ手段と、前記B端子の端子電圧
を平滑する実質的に1次の積分特性を有する第二
のフイルタ手段と、前記C端子の端子電圧を平滑
する実質的に1次の積分特性を有する第三のフイ
ルタ手段と、前記第二のフイルタ手段の出力信号
と前記第三のフイルタ手段の出力信号を合成する
第一の合成手段と、前記第三のフイルタ手段の出
力信号と前記第一のフイルタ手段の出力信号を合
成する第二の合成手段と、前記第一のフイルタ手
段の出力信号と前記第二のフイルタ手段の出力信
号を合成する第三の合成手段と、前記第一のフイ
ルタ手段の出力信号と前記第一の合成手段の出力
信号を実質的に比較して第一のデイジタル信号を
作り出す第一の比較手段と、前記第二のフイルタ
手段の出力信号と前記第二の合成手段の出力信号
を実質的に比較して第二のデイジタル信号を作り
出す第二の比較手段と、前記第三のフイルタ手段
の出力信号と前記第三の合成手段の出力信号を実
質的に比較して第三のデイジタル信号を作り出す
第三の比較手段と、前記選択切換手段のモード変
更動作に応動して前記第一の合成手段と第二の合
成手段と第三の合成手段に於ける合成比を変化さ
せる合成比可変手段を含んで構成され、 前記選択切換手段の動作が前記起動モードから
定常モードに切換えらた後の所要時間の間、前記
合成可変手段の動作により前記第一の合成手段と
第二の合成手段と第三の合成手段の合成比を定常
モードの合成比より変化させ、前記第一の合成手
段の出力信号に前記第三のフイルタ手段の出力信
号を多く含むようにし、かつ、前記第二の合成手
段の出力信号に前記第一のフイルタ手段の出力信
号を多く含むようにし、かつ、前記第三の合成手
段の出力信号に前記第二のフイルタ手段の出力信
号を多く含むようにし、 さらに、前記第一の比較手段と第二の比較手段
と第三の比較手段の出力デイジタル信号を前記位
置検出信号の制御信号として出力したものであ
る。
作 用 本発明は上記の構成にすることによつて、3相
のコイルへの電流の入出力端子に現われる端子電
圧を利用して安定な位置検出動作をおこなわせる
ことができるので、特別な位置検出素子(ホール
素子)が必要でなくなる。また、起動モードから
定常モードに移行する際に生じる脱調現象も回避
するようにされている。
実施例 第1図に本発明の実施例を示す。第1図に於い
て、1は直流電源、2はロータ、3a,3b,3
cは3相のコイル、4a,4b,4cは第一の駆
動トランジスタ、5a,5b,5cは第二の駆動
トランジスタ、6a,6b,6cは第一のダイオ
ード、7a,7b,7cは第二のダイオード、1
1は位置検出部、12は切換駆動部、13は起動
加速器、14は選択切換器である。
永久磁石によつて構成された1磁極対のN極と
S極を有するロータ2は、界磁磁束を3相のコイ
ル3a,3b,3cに鎖交させている。Nチヤン
ネルの縦形パワーMOS電界効果トランジスタ
(FET)からなる第一の駆動トランジスタ4a,
4b,4cの通電状態を切換制御することによつ
て、直流電源1から3相のコイル3a,3b,3
cへの電流路が切り換えられている。同様に、N
チヤンネルの縦形パワーMOS電界効果トランジ
スタ(FET)からなる第二の駆動トランジスタ
5a,5b,5cの通電状態を切換制御すること
によつて3相のコイル3a,3b,3cから直流
電源1への電流帰路が切り換えられている。第一
の駆動トランジスタ4a,4b,4cの電流の入
力端子と出力端子に実質的に並列に第一のダイオ
ード6a,6b,6cが逆方向接続されている。
また、第二の駆動トランジスタ5a,5b,5c
の電流の入力端子と出力端子に実質的に並列に第
二のダイオード7a,7b,7cが逆方向接続さ
れている。第一の駆動トランジスタ4a,4b,
4cおよび第二の駆動トランジスタ5a,5b,
5cの制御端子への信号を切換制御することによ
つて、3相のコイル3a,3b,3cへの電流を
所定の順番に供給している。その結果、ロータ2
の界磁磁束と3相のコイル3a,3b,3cへの
電流によつて電磁力が発生し、ロータ2を所定方
向に回転駆動している。
コイル3aへの電流の入出力端子A(A端子)
は第一の駆動トランジスタ4aと第二の駆動トラ
ンジスタ5aの接続点に結線され、第一のダイオ
ード6aは第一の駆動トランジスタ4aに並列に
なるようにA端子と直流電源1の正極側の間に接
続され、第二のダイオード7aは第二の駆動トラ
ンジスタ5aに並列になるように直流電源1の負
極側とA端子の間に接続されている。同様に、コ
イル3bへの電流の入出力端子B(B端子)は第
一の駆動トランジスタ4bと第二の駆動トランジ
スタ5bの接続点に結線され、第一のダイオード
6bは第一の駆動トランジスタ4bに並列になる
ようにB端子と直流電源1の正極側の間に接続さ
れ、第二のダイオード7bは第二の駆動トランジ
スタ5bに並列になるように直流電源1の負極側
とB端子の間に接続されている。同様に、コイル
3cへの電流の入出力端子C(C端子)は第一の
駆動トランジスタ4cと第二の駆動トランジスタ
5cの接続点に結線され、第一のダイオード6c
は第一の駆動トランジスタ4cに並列になるよう
にC端子と直流電源1の正極側の間に接続され、
第二のダイオード7cは第二の駆動トランジスタ
5cに並列になるように直流電源1の負極側とC
端子の間に接続されている。
A端子、B端子およびC端子の端子電圧Va,
Vb,Vcは位置検出部11に入力されている。ロ
ータ2が所定速度以上にて回転しているときに端
子電圧Va,Vb,Vcに現われる逆起電圧により、
位置検出部11はロータ2の回転位置を検出し
て、その回転位置に応じた制御信号D1,D2,D3
を出力する。第2図に位置検出部11の具体的な
構成例を示す。端子電圧Vaは第一のフイルタ器
32aに入力されている。第一のフイルタ器32
aは積分回路39aとバツフア回路45の直列接
続によつて構成され、実質的に1次の積分特性を
有するようにされている。その結果、端子電圧
Vaを積分した滑らかな出力信号F1を得ている。
同様に、端子電圧Vbは第二のフイルタ器32b
に入力されている。第二のフイルタ器32bは積
分回路39bとバツフア回路48の直列接続によ
つて構成され、実質的に1次の積分特性を有する
ようにされている。その結果、端子電圧Vbを積
分した滑らかな出力信号F2を得ている。同様に、
端子電圧Vcは第三のフイルタ器32cに入力さ
れている。第三のフイルタ器32cは積分回路3
9cとバツフア回路51の直列接続によつて構成
され、実質的に1次の積分特性を有するようにさ
れている。その結果、端子電圧Vcを積分した滑
らかな出力信号F3を得ている。
第一のフイルタ器33aの出力信号F1と第二
のフイルタ器33bの出力信号F2と第三のフイ
ルタ器33cの出力信号F3は制御信号作成器3
1に入力され、3相のデイジタル的な制御信号
D1,D2,D3を得ている。制御信号作成器31
は、第一の合成器33aと第二の合成器33bと
第三の合成器33cと第一の比較器34aと第二
の比較器34bと第三の比較器34cと合成比可
変器35によつて構成されている。
切換駆動部12の起動加速器13の起動指令信
号Hが入力された合成比可変器35は、信号Hの
立ち下がりエツジ(“H”(高電位)から“L”
(低電位)に変化する瞬間)をトリガ信号とする
単安定回路81とオア回路82によつて構成され
ている。単安定回路81は信号Hの立ち下がりエ
ツジから所要時間“H”のパルス信号を出力す
る。従つて、オア回路82の出力信号Mは起動指
令信号Hが“H”から“L”に変化した後の所要
時間の間“H”を保持する信号となる。
第一の合成器33aは第二のフイルタ器32b
の出力信号F2と第三のフイルタ器32cの出力
信号F3を合成し、合成信号G1を得ている。合成
比可変器35の出力信号Mが“L”の時には、ア
ナログスイツチ72は開いている。このとき、合
成信号G1は抵抗61と62によつて決まる。抵
抗61と62の抵抗値をそれぞれR1,R2とする
とき、合成信号G1は G1=(R2・F2+R1・F3)/(R1+R2) ……(1) となる。いま、R2=40(kohm)、R1=60(kohm)
とすれば、 G1=0.4・F2+0.6・F3 ……(2) となる。また、合成比可変器35の出力信号Mが
“H”の時には、アナログスイツチ72は閉じる。
このときの合成信号をG1′とすると、G1′は抵抗
61と62と71によつて決まる。抵抗71の抵
抗値をR3とし、 R2′=R2・R3/(R2+R3) ……(3) とすると、 G1′=(R2′・F2+R1・F3)/(R1+R2′) ……(4) となる。いま、R3=10(kohm)とすると、 R2′=8(kohm)となり、 G1=0.118・F2+0.882・F3 ……(5) となる。
同様に、第二の合成器33bは第三のフイルタ
器32cの出力信号F3と第一のフイルタ器32
aの出力信号F1を合成し、合成信号G2を得てい
る。合成比可変器35の出力信号Mが“L”の時
には、アナログスイツチ74は開いている。この
とき、合成信号G2は抵抗63と64によつて決
まる。抵抗63と64の抵抗値をそれぞれR1,
R2とするとき、合成信号G2は G2=(R2・F3+R1・F1)/(R1+R2) =0.4・F3+0.6・F1 ……(6) となる。また、合成比可変器35の出力信号Mが
“H”の時には、アナログスイツチ74は閉じる。
このときの合成信号をG2′とすると、抵抗63と
64と73によつて決まる。抵抗73の抵抗値を
R3とすると、 G2′=(R2′・F3+R1・F1)/(R1+R2′) =0.118・F3+0.882・F1 ……(7) となる。
同様に、第三の合成器33cは第一のフイルタ
器32aの出力信号F1と第二のフイルタ器32
bの出力信号F2を合成し、合成信号G3を得てい
る。合成比可変器35の出力信号Mが“L”の時
には、アナログスイツチ76は開いている。この
とき、合成信号G3は抵抗65と66によつて決
まる。抵抗65と66の抵抗値をそれぞれR1,
R2とするとき、合成信号G3は G3=(R2・F1+R1・F2)/(R1+R2) =0.4・F1+0.6・F2 ……(8) となる。また、合成比可変器35の出力信号Mが
“H”の時には、アナログスイツチ76は閉じる。
このときの合成信号をG3′とすると、抵抗65と
66と75によつて決まる。抵抗75と抵抗値を
R3とすると、 G3′=(R2′・F1+R1・F2)/(R1+R2′) =0.118・F1+0.882・F2 ……(9) となる。
第一の比較器34aは第一のフイルタ器32a
の出力信号F1と第一の合成器33aの出力信号
G1を比較して、その大小関係に応じたデイジタ
ル信号D1を得ている。すなわち、F1>G1のとき
にはD1=“L”(低電位)であり、F1<G1のとき
にはD1=“H”(高電位)となる。同様に、第二
の比較器34bは第二のフイルタ器32bの出力
信号F2と第二の合成器33bの出力信号G2を比
較して、その大小関係に応じたデイジタル信号
D2を得ている。すなわち、F2>G2のときにはD2
=“L”(低電位)であり、F2<G2のときにはD2
=“H”(高電位)となる。同様に、第三の比較器
34cは第三のフイルタ器32cの出力信号F3
と第三の合成器33cの出力信号G3を比較して、
その大小関係に応じたデイジタル信号D3を得て
いる。すなわち、F3>G3のときにはD3=“L”
(低電位)であり、F3<G3のときにはD3=“H”
(高電位)となる。比較器34a,34b,34
cの出力信号D1,D2,D3は位置検出部11の制
御信号として切換駆動部12に入力される。
切換駆動部12は、起動加速器13と選択切換
器14によつて構成されている。起動加速器13
は、ロータ2が停止している状態から所定速度ま
で起動・加速するためのパルス信号L1,L2,L3
と起動指令信号Hを出力する。また、選択切換器
14は起動指令信号Hにもとずいて位置検出部1
1の制御信号D1,D2,D3と起動加速器13のパ
ルス信号L1,L2,L3のいずれか一方を選択し、
その選択された信号により第一の駆動トランジス
タと第二の駆動トランジスタの切換信号J1,J2,
J3,J4,J5,J6を作り出している。起動指令信号
Hが“H”の時には起動モードを表わし、起動加
速器13のパルス信号L1,L2,L3によつて切換
信号J1〜J6が作り出されている。また、起動指令
信号Hが“L”の時には定常モード(ロータ2が
第一の所定速度以上にて回転)を表わし、位置検
出部11の出力信号D1,D2,D3によつて切換信
号J1〜J6が作り出されている。
第3図に選択切換器14の具体的な構成例を示
す。起動指令信号Hが“L”(定常モード)の時
には、アンド回路102,103,104は位置
検出部11の信号D1,D2,D3を出力し、アンド
回路105,106,107の出力は“L”とな
り、オア回路111,112,113の出力は信
号D1,D2,D3となる。インバータ回路114,
115,116とアンド回路121,122,1
23,124,125,126と増幅器131,
132,133,134,135,136は、オ
ア回路111,112,113の出力D1,D2,
D3にもとずいて6相のパルス信号J1,J2,J3,
J4,J5,J6を出力する。その論理式は、 J1=D2・NOT(D3) ……(10A) J2=D3・NOT(D1) ……(10B) J3=D1・NOT(D2) ……(10C) J4=NOT(D2)・D3 ……(10D) J5=NOT(D3)・D1 ……(10E) J6=NOT(D1)・D2 ……(10F) である。ここに、NOT(Q)はQの否定を表わし
ている。パルス信号J1,J2,J3,J4,J5,J6は、
それぞれ第一の駆動トランジスタ4a,4b,4
cと第二の駆動トランジスタ5a,5b,5cの
切換信号として供給される(なお、増幅器13
1,132,133,134,135,136は
アイソレーシヨン機能や電位変換機能を有してい
てもよい)。
同様に、起動指令信号Hが“H”(起動モード)
の時には、アンド回路105,106,107は
起動加速器13のパルス信号L1,L2,L3を出力
し、アンド回路102,103,104の出力は
“L”となり、オア回路111,112,113
の出力は信号L1,L2,L3となる。インバータ回
路114,115,116とアンド回路121,
122,123,124,125,126と増幅
器131,132,133,134,135,1
36は、オア回路111,112,113の出力
L1,L2,L3にもとずいて6相のパルス信号J1,
J2,J3,J4,J5,J6を出力する。その論理式は、 J1=L2・NOT(L3) ……(11A) J2=L3・NOT(L1) ……(11B) J3=L1・NOT(L2) ……(11C) J4=NOT(L2)・L3 ……(11D) J5=NOT(L3)・L1 ……(11E) J6=NOT(L1)・L2 ……(11F) となる。
次に、全体の回転駆動動作について説明する。
まず、ロータ2が所定速度以上にて回転している
場合(定常モード)について、第4図の動作説明
用の波形図を参照して説明する。第4図a,b,
cはA端子、B端子、C端子の端子電圧波形であ
り、第一の駆動トランジスタと第二の駆動トラン
ジスタの通電状態に応じて所定相のコイル(2相
分)に電流が供給されている。第4図において、 状態…駆動トランジスタ4aと5bのみが通電
状態となり、コイル3a,3bに電流が
供給される(A端子からB端子に電流が
流れる) 状態……駆動トランジスタ4aと5cのみが通
電状態となり、コイル3a,3cに電流
が供給される(A端子からC端子に電流
が流れる) 状態……駆動トランジスタ4bと5cのみが通
電状態となり、コイル3b,3cに電流
が供給される(B端子からC端子に電流
が流れる) 状態……駆動トランジスタ4bと5aのみが通
電状態となり、コイル3b,3aに電流
が供給される(B端子からA端子に電流
が流れる) 状態……駆動トランジスタ4cと5aのみが通
電状態となり、コイル3c,3aに電流
が供給される(C端子からA端子に電流
が流れる) 状態……駆動トランジスタ4cと5bのみが通
電状態となり、コイル3c,3bに電流
が供給される(C端子からB端子に電流
が流れる) であり、ロータ2の1磁極対の回転に伴つて電流
路は状態から状態に順次切り換えられる。そ
の結果、3相のコイル3a,3b,3cへはA端
子、B端子、C端子の順番に3相の電流が供給さ
れている。なお、状態が移るときに各端子にはス
パイク電圧が発生し、コイルに蓄えられていた磁
気エネルギーが第一のダイオード6a,6b,6
cまたは第二のダイオード7a,7b,7cを通
じて直流電源1に回生される。
端子電圧Va,Vb,Vcは位置検出部11の第
一のフイルタ器32a、第二のフイルタ器32
b、第三のフイルタ器32cによつて平滑され、
第4図d,e,fに示すような滑らかな3相信号
F1,F2,F3が得られる。第二のフイルタ器32
bの出力信号F2と第三のフイルタ器32cの出
力信号F3は第一の合成器33aにて合成され
((2)式または(5)式)、合成信号G1と第一のフイル
タ器32aの出力信号F1が第一の比較器34a
にて比較される。第4図gに信号G1(実線)とF1
(破線)の波形を示し、第4図hに第一の比較器
32aの出力信号D1を示す。同様に、第二の合
成器33bの出力信号G2と第二のフイルタ器3
2bの出力信号F2は第二の比較器34bにて比
較され、第4図iに示す出力信号D2を得ている。
同様に、第三の合成器33cの出力信号G3と第
三のフイルタ器32cの出力信号F3は第三の比
較器34cにて比較され、第4図jに示す出力信
号D3を得ている。第一、第二、第三の比較器3
4a,34b,34cの出力信号D1,D2,D3は
3相のデイジタル信号となり、制御信号として切
換駆動部12に入力される。
定常モードでは切換駆動部12の起動加速器1
3の起動指令信号Hは“L”になつているので、
選択切換器14は位置検出部11の制御信号D1,
D2,D3にもとずいて、(10A)式〜(10F)式の
信号J1,J2,J3,J4,J5,J6を発生する。第4図
k,l,m,n,o,pにその波形を示すよう
に、J1〜J6は6相のパルス信号になつている。切
換駆動部12の信号J1,J2,J3はそれぞれ第一の
駆動トランジスタ4a,4b,4cの切換信号と
して供給され、信号J4,J5,J6はそれぞれ第二の
駆動トランジスタ5a,5b,5cの切換信号と
して供給される。従つて、 状態……J1とJ5のみが“H” 状態……J1とJ6のみが“H” 状態……J2とJ6のみが“H” 状態……J2とJ4のみが“H” 状態……J3とJ4のみが“H” 状態……J3とJ5のみが“H” となり、第一の駆動トランジスタ4a,4b,4
cと第二の駆動トランジスタ5a,5b,5cは
前述の状態から状態(第4図の上部参照)の
電流路の切換動作を行なう。その結果、ロータ2
は所定方向に持続的に回転駆動される。
次に、ロータ2が停止状態から起動・加速され
る動作(起動モード)について説明する。切換駆
動部12の起動加速器13は、起動指令信号Hを
“H”にし、かつ、低周波の3相のパルス信号
L1,L2,L3を出力する。選択切換器14はパル
ス信号L1,L2,L3にもとずいて、(11A)式〜
(11F)式による6相のパルス信号J1〜J6を出力
し、第一の駆動トランジスタ4a,4b,4cと
第二の駆動トランジスタ5a,5b,5cを前述
の状態〜状態に順次切り換えていく。その結
果、ロータ2はステツピングモータもしくは低周
波の同期モータのように起動・加速される。ま
た、起動加速器13のパルス信号L1,L2,L3の
周波数を徐々に高くすることによつて、ロータ2
は所定の回転速度まで加速される。ロータ2が所
定の回転速度まで加速されると、起動加速器13
の起動指令信号Hは“L”に変わり(起動モード
から定常モードに移行)、位置検出部11の制御
信号D1,D2,D3によつて第一の駆動トランジス
タおよび第二の駆動トランジスタの切換信号J1〜
J6が作り出される(起動加速器13がロータ2の
回転速度を検出し、第一の所定速度以上になると
起動指令信号Hを“L”にするように構成し、起
動加速動作を安定確実にするようにしてもよい)。
このように、コイル3a,3b,3cに生じる
逆起電圧をA端子、B端子、C端子の端子電圧
Va,Vb,Vcによつて検出し、その検出電圧に
応じて第一の駆動トランジスタと第二の駆動トラ
ンジスタの通電状態を切り換えれば、特別な位置
検出素子をもちいることなく、良好な電流路の切
換動作を実現できる。特に、A端子の端子電圧を
平滑する実質的に1次の積分特性を有する第一の
フイルタ器32aと、B端子の端子電圧を平滑す
る実質的に1次の積分特性を有する第二のフイル
タ器32bと、C端子の端子電圧を平滑する実質
的に1次の積分特性を有する第三のフイルタ器3
2cと、第二のフイルタ器32bの出力信号と第
三のフイルタ器32cの出力信号を合成する第一
の合成器33aと、第三のフイルタ32cの出力
信号と第一のフイルタ器32aの出力信号を合成
する第二の合成器33bと、第一のフイルタ器3
2aの出力信号と第二のフイルタ器32bの出力
信号を合成する第三の合成器33cと、第一のフ
イルタ器32aの出力信号と第一の合成器33a
の出力信号を実質的に比較して第一のデイジタル
信号を作り出す第一の比較器34aと、第二のフ
イルタ器32bの出力信号と第二の合成器33b
の出力信号を実質的に比較して第二のデイジタル
信号を作り出す第二の比較器34bと、第三のフ
イルタ器32cの出力信号と第三の合成器33c
の出力信号を実質的に比較して第三のデイジタル
信号を作り出す第三の比較器34cによつて、位
置検出部11を構成するならば、簡単な構成にて
正確な位置検出動作を行なうことができる。
これについて、更に詳しく説明する。直流電源
1の電圧値を変えることによつて、本実施例のブ
ラシレス直流モータの回転速度を可変速制御する
ことができる。この様な場合には、モータの回転
速度を変えた時に端子電圧Va,Vb,Vcの最大
値が変化するようになり、フイルタ器の出力信号
F1,F2,F3に直流電位の変化が生じる。従つ
て、たとえば、信号F1,F2,F3と基準の直流電
圧を比較して電流路を切り換えるようにすると、
比較器の出力信号D1,D2,D3の変化点が理想的
な電流路の切換位置(最大の加速トルクが得られ
る切換位置)より大幅にずれてしまう。その結
果、モータの回転駆動動作が乱され、正常な回転
ができなくなる。
このような問題に対して本実施例の構成では、
直流電源1の電圧値を変えた場合でもフイルタ器
32a,32b,32cの出力信号F1,F2,F3
の直流電位がすべて同じように変化する。また、
合成器33a,33b,33cの出力信号G1,
G2,G3の直流電位も同じように変化する。従つ
て、比較器34a,34b,34cの出力信号
D1,D2,D3は直流電源1の電圧値の変化に無関
係になり、正確な制御信号D1,D2,D3を得るこ
とができる。
さらに、本実施例のブラシレス直流モータに
は、起動モードから定常モードに移行するときに
生じる脱調現象も防止するようにしてある。次
に、これについて更に詳しく説明する。起動モー
ドから定常モードに移行するときのロータ2の回
転速度は300rpm程度であり、コイル3a,3b,
3cに生じている逆起電圧の大きさは電流による
電圧降下の大きさと同じ程度でしかない。従つ
て、位置検出部11の制御信号D1,D2,D3には
大きな誤差がふくまれており、信号D1,D2,D3
によつて切換信号J1〜J6を作り第一の駆動トラン
ジスタ4a,4b,4cおよび第二の駆動トラン
ジスタ5a,5b,5cの通電状態を切換制御す
ると、電流路の切換位相が理想的な切換位置(最
大の加速トルクが得られる切換位相)よりも大幅
にずれてしまう。その結果、十分な加速トルクが
発生しなくなり、モータが脱調して停止するとい
う致命的な問題をひきおこしていた。これは、次
のような動作メカニズムによつて引き起こされて
いることがわかつた。すなわち、起動モードでは
ステツピングモータのような加速動作をしている
ので、ロータ2の回転位置と電流路の切換位相に
はずれが生じている。さらに、ロータ2は振動し
ながら電流の切換位相に追随しているので、その
ずれかたも一定していない。いま、起動用のパル
ス信号L1,L2,L3に対してロータ2の回転位置
が遅れた状態のときに起動モードから定常モード
にきりかえられたとすると、次のような不安定状
態に陥ることがわかつた。すなわち、コイル3
a,3b,3cにおける電圧降下が逆起電圧より
も進んだ位相になり、端子電圧Va,Vb,Vcの
波形の位相も進んだようになり、第一と第二と第
三のフイルタ器32a,32b,32cの出力信
号F1,F2,F3も進んだ位相(逆起電圧の位相に
対して)になる。信号F1,F2,F3が進んでいる
と切換信号J1〜J6も進み、電流路の切換時点も進
むようになり、端子電圧Va,Vb,Vcに現われ
る電流による電圧降下やスパイク電圧が進むよう
になる。すなわち、コイルの端子電圧Va,Vb,
Vc(電流による電圧降下とスパイク電圧)の進み
……フイルタ器の出力信号F1,F2,F3の進み…
…位置検出部11の制御信号D1,D2,D3の進み
……切換駆動部12の切換信号J1〜J6の進み……
電流路の切り換えの進み……Va,Vb,Vcの進
み、という正帰還ループが形成されており、起動
モードから定常モードに移行するときにロータ2
の回転位置がパルス信号L1,L2,L3に対して遅
れているときには上記の正帰還ループの影響が顕
著に現われ、ロータ2が脱調して停止することが
わかつた。
本実施例では、起動加速器13の起動指令信号
Hにより位置検出部11の制御信号作成器31の
動作を切り換えることによつて、上記の不安定現
象を生じないようにしている。次に、これについ
て第5図の動作説明用の波形図を参照して更に詳
しく説明する。起動指令信号Hが“H”から
“L”(起動モードから定常モードに移行)に変化
する時点よりも所要時間遅れて、制御信号作成器
31の合成比可変器35の出力信号Mは“H”か
ら“L”に変わる。従つて、モード移行後の所要
時間の間はアナログスイツチ72,74,76が
閉じており、合成器33a,33b,33cは
(5)、(7)、(9)式によつて表わせる合成信号G1′,
G2′,G3′を出力する。比較器34a,34b,
34cはそれぞれ合成信号G1′,G2′,G3′とフイ
ルタ器32a,32b,32cの出力信号F1,
F2,F3を比較して、3相の制御信号D1,D2,
D3を出力する。また、所要時間後に信号Mが
“L”になると、アナログスイツチ72,74,
76は開き合成器33a,33b,33cは(2)、
(6)、(8)式によつて表わせる合成信号G1,G2,G3
を出力する。比較器34a,34b,34cはそ
れぞれ合成信号G1,G2,G3とフイルタ器32
a,32b,32cの出力信号F1,F2,F3を比
較して、3相の制御信号D1,D2,D3を出力す
る。
第5図aに第一のフイルタ器32aの出力信号
F1と第一の合成器33aの出力信号G1,G1′の波
形を示し、第5図bに第一の比較器34aの出力
信号D1の波形を示す。第5図bの実線はF1とG1
を比較して得られる信号D1であり、破線はF1と
G1′を比較して得られる信号D1である。これよ
り、合成比可変器35の出力信号Mが“H”の時
には“L”の時に較べて、信号D1が遅れた位相
でデイジタル的に変化することがわかる。すなわ
ち、モード移行後の所要時間の間は合成比可変器
35の動作によつてフイルタの出力信号F1,F2,
F3から制御信号D1,D2,D3への変換位相が遅ら
されている。このような構成にすると、上述の電
流路の切換位相のずれによる不安定現象が起こら
ないで、安定なモード移行が実現できることが確
認された。
これは、次のような動作メカニズムによるもの
と考えられる。たとえば、モード移行の瞬間にロ
ータ2がおくれ方向にずれていた時には(起動用
のパルス信号L1,L2,L3に対して)、制御信号
D1,D2,D3もおくれているので、D1,D2,D3
によつて切換信号J1〜J6を作れば正常な加速トル
クを発生し、ロータ2は加速されていく。また、
モード移行の瞬間にロータ2が進み方向にずれて
いた時には(起動用のパルス信号L1,L2,L3に
対して)、制御信号D1,D2,D3も遅れているの
で、D1,D2,D3によつて切換信号J1〜J6を作れ
ば一時的に減速トルクが発生し(加速トルクが小
さくなり)、ロータ2は制御信号D1,D2,D3の
位相と一致する位置まで減速され、以後正常な回
転駆動動作が行なわれる。その後に、合成比可変
器35の出力信号Mが“H”から“L”に変化し
ても、ロータ2は加速トルクを発生する位置関係
にあるので正常な回転駆動動作を行なう。
さらに、本実施例には次のような利点もある。
第4図a,b,cに示したように、電流路の切り
換え時点において端子電圧Va,Vb,Vcにはす
るどいスパイク電圧が発生する。このスパイク電
圧により、フイルタ器32a,32b,32cの
出力信号F1,F2,F3の位相は進み方向(逆起電
圧に対して)に移動する。従つて、たとえば、信
号F1,F2,F3のゼロクロス点(基準の直流電圧
値となる点)において電流路を切り換えるように
すると、切り換えのタイミングがすべて進んでし
まう。特に負荷トルクが大きくなつたときに位置
検出の進みが大きくなり、モータが脱調して停止
するという致命的な問題をひきおこしていた。こ
れは、次のような動作メカニズムによつて引き起
こされていることがわかつた。すなわち、負荷ト
ルクが大きくなると、それに伴つて電流が大きく
なり、コイルに蓄えられる磁気エネルギーも大き
くなり、電流路の切換時点におけるスパイク電圧
の幅が太くなる。スパイク電圧の幅が太くなると
フイルタ器の出力信号F1,F2,F3の位相が進
み、信号F1,F2,F3のゼロクロス点の位相も進
んでいく。信号F1,F2,F3のゼロクロス点にお
いて電流路を切り換えているので、電流路の切換
時点も進むようになり、端子電圧Va,Vb,Vc
に現われる電流による電圧降下やスパイク電圧が
進むようになる。すなわち、コイルの端子電圧
Va,Vb,Vc(電流による電圧降下とスパイク電
圧)の進み……フイルタ器の出力信号F1,F2,
F3の進み……位置検出部11の制御信号D1,
D2,D3の進み……切換駆動部12の切換信号J1
〜J6の進み……電流路の切り換えの進み……Va,
Vb,Vcの進み、という前述の正帰還ループの影
響が負荷トルクの大きいときに顕著になり、位置
検出動作や回転駆動動作が不安定になることがわ
かつた。
本実施例では、合成器の合成比率を適当に選ぶ
ことによつてスパイク電圧による位相の進み方を
あらかじめ補償することができるので、定常モー
ドの動作を安定にすることができる。すなわち、
第一の合成器33aの出力信号G1における第二
のフイルタ器32bの出力信号F2と第三のフイ
ルタ器32cの出力信号F3の合成比率をQ1:W1
とするときにQ1<W1となし、第二の合成器33
bの出力信号G2における第三のフイルタ器32
cの出力信号F3と第一のフイルタ器32aの出
力信号F1の合成比率をQ2:W2とするときにQ2
<W2となし、第三の合成器33cの出力信号G3
における第一のフイルタ器32aの出力信号F1
と第二のフイルタ器32bの出力信号F2の合成
比率をQ3:W3とするときにQ3<W3となすこと
によつて、容易に電流路の切換タイミングの位相
を遅らせることができる。本実施例では、Q1:
W1=4:6、Q2:W2=4:6、Q3:W3=
4:6にした。
なお、第2図の合成器33a,33b,33c
の抵抗71,73,75の抵抗値をR3=0にし
てもよい。
また、前述の位置検出部11の構成は第2図の
構成に限定されるものではなく、たとえば、第6
図に示す構成の位置検出部11を使用してもよ
い。第6図では、第一のフイルタ器32a、第二
のフイルタ器32b、第三のフイルタ器32cを
それぞれ微分回路200a,200b,200c
と積分回路39a,39b,39cとバツフア回
路45,48,51の直列接続によつて構成して
いる。微分回路200a,200b,200cは
単に直流分を除去するものであり、十分に低い周
波数にて微分作用を行なうようになされている。
すなわち、位置検出部11の信号D1,D2,D3に
よつて電流路の切り換え動作を行なう場合にA端
子、B端子、C端子に生じる端子電圧Va,Vb,
Vcの周波数範囲において、コンデンサ201,
203,205は実質的に短絡状態になつてい
る。従つて、位置検出部11の信号D1,D2,D3
を利用するような周波数範囲において、フイルタ
器32a,32b,32cは実質的に1次の積分
特性を有するフイルタになつている。
また、制御信号作成器31の合成比可変器35
は回転速度判別器221とセツト・リセツト形フ
リツプフロツプ222によつて構成され、起動指
令信号Hが“H”の時にフリツプフロツプ222
をセツト(Q=“H”)し、回転速度判別器221
の出力によつてフリツプフロツプ222をリセツ
トしている。回転速度判別器221は、第三のフ
イルタ器32cの出力信号F3によつてロータ2
の回転速度を検出し、その速度が第二の所定値
(前述の第一の所定速度よりも大きい)以上にな
ると出力信号を“L”から“H”に変える。従つ
て、合成比可変器35の出力信号Mは、起動モー
ドから定常モードに移行後の所要時間の間(ロー
タ2の回転速度が第二の所定値以上になるまでの
時間)“H”の状態を保持するようになつている。
これにより、負荷トルクが変動しても確実にロ
ータ2を第二の所定の回転速度まで加速する事が
できる。なお、第一と第二と第三の合成器33
a,33b,33cおよび第一と第二と第三の比
較器34a,34b,34cの構成および動作は
前述の第2図のものと同じであり、説明を省略す
る。
前述の実施例では、第一の駆動トランジスタ4
a,4b,4cに並列に第一のダイオード6a,
6b,6cを接続し、第二の駆動トランジスタ5
a,5b,5cに並列に第二のダイオード7a,
7b,7cを接続しているが、これらの第一のダ
イオードや第二のダイオードをNチヤンネルの縦
形パワーMOS電界効果トランジスタのドレイン
とソース間に存在する寄生ダイオードによつて代
用してもよい。この様な場合に於いても本発明に
含まれることは言うまでもない。
また、第一の駆動トランジスタまたは第二の駆
動トランジスタのいずれか一方もしくは両方をバ
イポーラ形のトランジスタに置き換えてもよい。
また、前述の実施例の切換駆動部12の起動加
速器13や選択切換器14の論理をマイクロコン
ピユータによつて実現してもよく、本発明に含ま
れる事は言うまでもない。
また、前述の実施例では3相のコイルを星形に
結線したが、デルタに結線してもよい。
さらに、第一の駆動トランジスタまたは第二の
駆動トランジスタのいずれか一方もしくは両方を
パルス幅変調信号によつて高周波スイツチング動
作させることによつてモータの回転速度を可変速
制御するようにしてもよい。その他、本発明の主
旨を変えずして種々の変更が可能である。
発明の効果 本発明は、3相のコイルへの電流の入出力端子
にあらわれる端子電圧を利用して位置検出を行な
わせることにより、特別な位置検出素子を1個も
使用しないで、ブラシレス直流モータの安定な回
転駆動動作を実現したものである。従つて、本発
明にもとずいてコンプレツサ用のブラシレス直流
モータを構成するならば、構造の簡単な長寿命・
高信頼性のモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるブラシレス直
流モータのブロツク図、第2図は位置検出部の結
線図、第3図は選択切換器の結線図、第4図a〜
pおよび第5図a,bは第1図の実施例の動作を
説明するための波形図、第6図は位置検出部の他
の構成を示す結線図、第7図は従来のブラシレス
直流モータのブロツク図である。 1……直流電源、2……ロータ、3a,3b,
3c……コイル、4a,4b,4c……第一の駆
動トランジスタ、5a,5b,5c……第二の駆
動トランジスタ、6a,6b,6c……第一のダ
イオード、7a,7b,7c……第二のダイオー
ド、11……位置検出部、12……切換駆動部、
13……起動加速器、14……選択切換器、31
……制御信号作成器、32a……第一のフイルタ
器、32b……第二のフイルタ器、32c……第
三のフイルタ器、33a……第一の合成器、33
b……第二の合成器、33c……第三の合成器、
34a……第一の比較器、34b……第二の比較
器、34c……第三の比較器、35……合成比可
変器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 永久磁石により構成されたN組(Nは整数)
    の磁極対を有するロータと、前記ロータの界磁磁
    束と鎖交する3相のコイル群と、直流電源から前
    記3相のコイルへの電流路を形成する第一の駆動
    トランジスタ群と、前記3相のコイルから前記直
    流電源への電流帰路を形成する第二の駆動トラン
    ジスタ群と、前記第一の駆動トランジスタの入力
    端子と出力端子の間に実質的に並列に存在する第
    一のダイオード群と、前記第二の駆動トランジス
    タの入力端子と出力端子の間に実質的に並列に存
    在する第二のダイオード群と、前記3相のコイル
    への電流の入出力端子(A端子、B端子、C端
    子)の端子電圧を検出して制御信号を発生する位
    置検出手段と、前記位置検出手段の制御信号にも
    とずいて前記第一の駆動トランジスタおよび第二
    の駆動トランジスタの切換信号を出力し、前記コ
    イルへの電流をA端子、B端子、C端子の順番に
    切り換えて通電させる切換駆動手段とを具備し、 前記切換駆動手段は、前記ロータを停止状態か
    ら起動加速させるためのパルス信号を出力する起
    動加速手段と、前記起動加速手段のパルス信号に
    よつて切換信号を作り出す起動モードと前記位置
    検出手段の出力信号によつて切換信号を作り出す
    定常モードを選択する選択切換手段を含んで構成
    され、 さらに、前記位置検出手段は、前記A端子の端
    子電圧を平滑する実質的に1次の積分特性を有す
    る第一のフイルタ手段と、前記B端子の端子電圧
    を平滑する実質的に1次の積分特性を有する第二
    のフイルタ手段と、前記C端子の端子電圧を平滑
    する実質的に1次の積分特性を有する第三のフイ
    ルタ手段と、前記第二のフイルタ手段の出力信号
    と前記第三のフイルタ手段の出力信号を合成する
    第一の合成手段と、前記第三のフイルタ手段の出
    力信号と前記第一のフイルタ手段の出力信号を合
    成する第二の合成手段と、前記第一のフイルタ手
    段の出力信号と前記第二のフイルタ手段の出力信
    号を合成する第三の合成手段と、前記第一のフイ
    ルタ手段の出力信号と前記第一の合成手段の出力
    信号を実質的に比較して第一のデイジタル信号を
    作り出す第一の比較手段と、前記第二のフイルタ
    手段の出力信号と前記第二の合成手段の出力信号
    を実質的に比較して第二のデイジタル信号を作り
    出す第二の比較手段と、前記第三のフイルタ手段
    の出力信号と前記第三の合成手段の出力信号を実
    質的に比較して第三のデイジタル信号を作り出す
    第三の比較手段と、前記選択切換手段のモード変
    更動作に応動して前記第一の合成手段と第二の合
    成手段と第三の合成手段に於ける合成比を変化さ
    せる合成比可変手段を含んで構成され、 前記選択切換手段の動作が前記起動モードから
    定常モードに切換えらた後の所要時間の間、前記
    合成可変手段の動作により前記第一の合成手段と
    第二の合成手段と第三の合成手段の合成比を定常
    モードの合成比より変化させ、前記第一の合成手
    段の出力信号に前記第三のフイルタ手段の出力信
    号を多く含むようにし、かつ、前記第二の合成手
    段の出力信号に前記第一のフイルタ手段の出力信
    号を多く含むようにし、かつ、前記第三の合成手
    段の出力信号に前記第二のフイルタ手段の出力信
    号を多く含むようにし、 さらに、前記第一の比較手段と第二の比較手段
    と第三の比較手段の出力デイジタル信号を前記位
    置検出信号の制御信号として出力したことを特徴
    とするブラシレス直流モータ。 2 第一の合成手段の出力信号における第二のフ
    イルタ手段の出力信号と第三のフイルタ手段の出
    力信号の合成比率をQ1:W1とするときにQ1<
    W1となし、第二の合成手段の出力信号における
    前記第三のフイルタ手段の出力信号と第一のフイ
    ルタ手段の出力信号の合成比率をQ2:W2とする
    ときにQ2<W2となし、第三の合成手段の出力信
    号における第一のフイルタ手段の出力信号と第二
    のフイルタ手段の出力信号の合成比率をQ3:W3
    とするときにQ3<W3となしたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のブラシレス直流モ
    ータ。
JP59232638A 1984-11-05 1984-11-05 ブラシレス直流モ−タ Granted JPS61112591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59232638A JPS61112591A (ja) 1984-11-05 1984-11-05 ブラシレス直流モ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59232638A JPS61112591A (ja) 1984-11-05 1984-11-05 ブラシレス直流モ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61112591A JPS61112591A (ja) 1986-05-30
JPH0534919B2 true JPH0534919B2 (ja) 1993-05-25

Family

ID=16942434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59232638A Granted JPS61112591A (ja) 1984-11-05 1984-11-05 ブラシレス直流モ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61112591A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61112591A (ja) 1986-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4888533A (en) Brushless DC motor
US4958948A (en) System for driving a brushless motor
US5260635A (en) Reluctance motor
JPH0534917B2 (ja)
EP0422226B1 (en) Reluctance motor
JPH0534916B2 (ja)
JPH0534919B2 (ja)
JPH0534918B2 (ja)
JPS61121792A (ja) ブラシレス直流モ−タ
JPH0614796B2 (ja) ブラシレス直流モ−タ
US5367233A (en) Brushless motor operating apparatus provided with a filter having a voltage divider circuit
JPH0552151B2 (ja)
JPS61121793A (ja) ブラシレス直流モ−タ
JPH0614794B2 (ja) ブラシレス直流モ−タ
JP2738109B2 (ja) ブラシレスモータの運転装置
JP2000175484A (ja) ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
JPH0614795B2 (ja) ブラシレス直流モ−タ
JPH1094286A (ja) 動力発生装置
JPH11235078A (ja) 直流センサレスモータの運転方法
JPH03107394A (ja) ブラシレスモータの起動方法及び起動装置
JP2002300792A (ja) ブラシレスモータの制御回路
Ramamoorthy et al. A novel control scheme for a brushless dc motor fed from a current source inverter
JPH02197291A (ja) ブラシレスモータの起動方法及び起動装置
JP2005192286A (ja) 直流モータの駆動制御装置
SU1339856A1 (ru) Устройство дл регулировани частоты вращени асинхронного двигател с фазным ротором