JP2000175484A - ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置

Info

Publication number
JP2000175484A
JP2000175484A JP10343914A JP34391498A JP2000175484A JP 2000175484 A JP2000175484 A JP 2000175484A JP 10343914 A JP10343914 A JP 10343914A JP 34391498 A JP34391498 A JP 34391498A JP 2000175484 A JP2000175484 A JP 2000175484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
switching
zero
unit
cross point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10343914A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Shukuri
陽一 宿里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10343914A priority Critical patent/JP2000175484A/ja
Publication of JP2000175484A publication Critical patent/JP2000175484A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータの効率を低下させることの
ないブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 3つの固定子巻線と、磁界により回転駆
動される永久磁石回転子と、を有するブラシレスモータ
を制御するブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
であって、スイッチングにより固定子巻線に流す駆動電
流の切り換えを行うコミュテータ素子と、各相の固定子
巻線の端子電圧と中性電位との電位差のゼロクロス点を
検出するゼロクロス点検出部と、検出された各相のセロ
クロス点からサージ電圧のゼロクロス点を除去し各相の
誘導電圧により変化する区間における誘導電圧のゼロク
ロス点のみを抽出し抽出した誘導電圧のゼロクロス点か
ら特定の電気角に相当する時間だけ遅延させ前記コミュ
テータ素子のスイッチングを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定子巻線に誘導
される誘導電圧のゼロクロスを検出することでロータの
磁極位置検出し、起動の外部同期制御から定常のフィー
ドバック制御への切換えるブラシレスモータのセンサレ
ス駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な機器の小型・軽量化の流れ
の中、特に機器組込み用のブラシレスモータの小型軽量
化が望まれている。
【0003】このようなブラシレスモータを駆動する駆
動制御装置としては、従来、ホールICを使用した駆動
制御装置が知られている。ホールIC等を使った駆動制
御装置では、ロータの磁極位置を検出できる位置にホー
ルICを取付けねばならず、ブラシレスモーターが大型
化するとともに配線数も多くなるという問題点を有して
いた。
【0004】その解決手段の1つとして、固定子巻線に
誘導される誘導電圧のゼロクロスを検出することでロー
タの磁極位置検出するブラシレスモータのセンサレス駆
動制御装置が提供されている。
【0005】従来のブラシレスモータのセンサレス駆動
制御装置としては、特開昭52−80414号公報(以
下イ号公報と呼ぶ)に「界磁ロータと複数個の駆動巻線
と、この駆動巻線に流れる駆動電流を切り換えるための
コミュテータ素子を有するとともに、外部同期信号にも
とづく転流制御信号によって前記コミュテータ素子のオ
ンオフ状態を変化させて前記ロータを起動し、これが一
定回転数に達したのち、前記駆動巻線に発生した逆起電
圧信号にもとづく転流制御信号によって前記コミュテー
タ素子のオンオフ状態を変化させながら定常運転させる
形式のブラシレスモータにおいて、前記外部同期信号ま
たはこれと一定位相関係にあるその処理信号と、前記逆
起電圧信号またはこれと一定位相関係にあるその処理信
号との位相差を検出し、この位相差検出信号を、前記同
期信号にもとづく転流状態から前記逆起電圧にもとづく
転流状態への切換の制御に利用することを特徴としたブ
ラシレスモータ」が開示されている。
【0006】以下にイ号公報に開示されたブラシレスモ
ータについて、図面を用いて説明する。
【0007】図8はイ号公報に開示されたブラシレスモ
ータの装置構成を表すブロック図である。
【0008】図8において、101はブラシレスモータ
の界磁ロータ、102u、102v、102wは界磁ロ
ータ101内で駆動磁界を発生させる三相結線されたブ
ラシレスモータの固定子巻線、103は固定子巻線10
2u、102v、102wの発生する磁界により回転駆
動される永久磁石回転子、104〜109は固定子巻線
102u、102v、102wに流す駆動電流iu
v、iwの切り換えを行うコミュテータ素子、104
a、106a、108aはそれぞれコミュテータ素子1
04、106、108のベースに加える電圧のレベルシ
フトを行うために設けられたアップ側前段コミュテータ
素子、104b、106b、108bはそれぞれコミュ
テータ素子104、106、108のベースに加える電
圧のレベルシフトを行うプルアップ抵抗、110〜11
5はコミュテータ素子104〜109のスイッチングに
より発生するサージ電圧を解放するフリーホイーリング
ダイオード、116は界磁ロータ101を駆動するため
の電圧を供給する駆動電源である。123は界磁ロータ
101の外部同期制御用に外部同期制御信号Vsを生成
し出力する発振部、124は発振部123から入力され
る外部同期制御信号Vsから外部同期三相制御信号
Ap、VBp、VCpを生成し出力する外部同期制御部、3
01は固定子巻線102u、102v、102wの端子
U、V、Wに発生する端子電圧VU、VV、VWの高周波
成分をカットすると共にその位相を電気角90度だけ移
相させた信号であるフィルタ出力電圧VU0、VV0、VW0
を出力するフィルタ回路、302はフィルタ出力電圧V
U0、VV0、VW0を基準電圧と比較することによりそれぞ
れ外部同期三相制御信号VAf、VBf、VCfを生成するコ
ンパレータ、303は入力される外部同期三相制御信号
Ap、VBp、VCpと帰還三相制御信号VAf、VBf、VCf
とを切り換え三相制御信号VA、VB、VCとして出力す
る切換部、304は切換部303に入力の切り換えの指
令を発する指令回路、121は指令回路304から入力
される三相制御信号VA、VB、VCに基づきコミュテー
タ素子104〜109のスイッチング制御を行う六相制
御信号UH、UL、VH、VL、WH、WLを生成し出
力する通電指示部である。
【0009】以上のように構成されたイ号公報に開示の
ブラシレスモータについて、以下その動作を説明する。
【0010】図9はイ号公報に開示のブラシレスモータ
の動作時における各部の電圧波形を示す図である。
【0011】まず、指令回路304は、切換部303の
入力を外部同期三相制御信号VAp、VBp、VCpに切り換
え外部同期制御状態に設定し起動する。永久磁石回転子
103の回転数が上昇し、フィルタ出力電圧VU0
V0、VW0の出力がコンパレータ302に検出されるの
に十分な大きさとなるまで回転数が上昇すると、指令回
路304は、切換部303の入力を帰還三相制御信号V
Af、VBf、VCfに切り換える。通電指示部121は、切
換部303から三相制御信号VA、VB、VCが入力され
ると、六相制御信号UH、VH、WH、UL、VL、W
Lを生成し、コミュテータ素子104〜109は、これ
ら六相制御信号から駆動電流iu、iv、iwを生成し、
界磁ロータ101を駆動する。このとき、コミュテータ
素子104〜109により電流が供給されている固定子
巻線102u、102v、102wの端子U、V、Wに
発生する電圧VU、VV、VWは、正又は負で一定電圧と
なり、コミュテータ素子がオフ状態で電流が遮断されて
いる固定子巻線102u、102v、102wの端子
U、V、Wの端子電圧VU、VV、VWには誘導電圧が現
れる(図9参照)。すなわち、通電指示部121は、常
に3相中2相に電流を供給するように制御するため、常
に3相中どれか1相のみ電流が供給されていない相があ
る。その相に、永久磁石回転子103の回転により発生
する誘導電圧が生じ、それが通電指示部121の磁極位
置信号となる。フィルタ回路301は、端子電圧VU
V、VWの高周波成分をカットすると共にその位相を電
気角90度だけ移相させ、フィルタ出力電圧VU0
V0、VW0を出力する。一例として、図9に端子電圧V
Vとフィルタ出力電圧VV0との波形を示した。フィルタ
出力電圧VU 0、VV0、VW0はコンパレータ302に入力
され帰還三相制御信号VAf、VBf、VCfが生成される。
このとき、フィルタ出力電圧VU0、VV0、VW0は三相制
御信号VA、VB、VCに対して電気角60度の位相遅れ
となっているので、コンパレータ302は、フィルタ出
力電圧VU0から三相制御信号VCを生成し、フィルタ出
力電圧VV0から三相制御信号VAを生成し、フィルタ出
力電圧VW0から三相制御信号VBを生成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のブラシレスモータでは、以下のような課題を有してい
た。
【0013】(1)コミュテータ素子104〜109の
スイッチング時において固定子巻線102u、102
v、102wにサージ電圧が発生し、このサージ電圧は
フリーホイーリングダイオード110〜115が通電す
ることにより解放される。このとき、サージ電圧により
端子電圧VU、VV、VWの波形は歪むため、これをフィ
ルタ回路に通したときに、ゼロクロス点検出信号VU1
V1、VW1の波形が歪み、位相ずれが生じる。従って、
帰還制御部125は永久磁石回転子103の回転に対し
て位相ずれした三相制御信号VA、VB、VCを生成する
ため、ブラシレスモータの効率が低下するという問題点
を有していた。
【0014】(2)ブラシレスモータの起動時におい
て、外部同期制御状態から誘起電圧のフィードバックに
よるフィードバック制御状態に移行する際、又はその逆
の移行を行う際、切換部303のスイッチングのオン/
オフの瞬間に一瞬オープンとなる状態が生じ、回路上不
安定な状態が生じるという問題点を有していた。
【0015】(3)起動時、回転数が変動する場合、帰
還制御部(コンパレータ302)が与える転流のタイミ
ングが適正でない場合、強制同期から帰還制御に移行し
たとき脱調する問題を有していた。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ブラシレスモータの効率を低下させることなく、外
部同期制御状態とフィードバック制御状態との間の移行
の際にも回路上不安定な状態になることのないブラシレ
スモータのセンサレス駆動制御装置を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
は、三相結線された3つの固定子巻線と、固定子巻線の
発生する磁界により回転駆動される永久磁石回転子と、
を有するブラシレスモータを制御するブラシレスモータ
のセンサレス駆動制御装置であって、スイッチングによ
りオンオフ状態を変化させ固定子巻線に流す駆動電流の
切り換えを行う複数のコミュテータ素子と、各相の固定
子巻線の端子に発生する端子電圧と中性電位との電位差
が正から負へ又は負から正へ遷移するゼロクロス点を検
出するゼロクロス点検出部と、ゼロクロス点検出部によ
り検出された各相のゼロクロス点からサージ電圧のゼロ
クロス点を除去し各相の端子電圧が固定子巻線に発生す
る誘導電圧により変化する区間における誘導電圧のゼロ
クロス点のみを抽出し抽出した誘導電圧のゼロクロス点
から特定の電気角に相当する時間だけ遅延させ前記コミ
ュテータ素子のスイッチングを行わせる制御をする帰還
制御部と、を備えた構成より成る。
【0018】この構成により、ブラシレスモータの効率
を低下させることのないブラシレスモータのセンサレス
駆動制御装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】この目的を達成するために本発明
の請求項1に記載のブラシレスモータのセンサレス駆動
制御装置は、三相結線された3つの固定子巻線と、固定
子巻線の発生する磁界により回転駆動される永久磁石回
転子と、を有するブラシレスモータを制御するブラシレ
スモータのセンサレス駆動制御装置であって、スイッチ
ングによりオンオフ状態を変化させ固定子巻線に流す駆
動電流の切り換えを行う複数のコミュテータ素子と、各
相の固定子巻線の端子に発生する端子電圧と中性電位と
の電位差が正から負へ又は負から正へ遷移するゼロクロ
ス点を検出するゼロクロス点検出部と、ゼロクロス点検
出部により検出された各相のゼロクロス点からサージ電
圧のゼロクロス点を除去し各相の端子電圧が固定子巻線
に発生する誘導電圧により変化する区間における誘導電
圧のゼロクロス点のみを抽出し抽出した誘導電圧のゼロ
クロス点から特定の電気角に相当する時間だけ遅延させ
コミュテータ素子のスイッチングを行わせる制御をする
帰還制御部と、を備えた構成としたものであり、この構
成により、コミュテータ素子のスイッチングのタイミン
グがサージ電圧の影響により位相ずれすることが防止さ
れるという作用が得られる。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
であって、帰還制御部は、三相の内何れか一の相の端子
電圧において誘導電圧のゼロクロス点が検出されると、
その直前に他の何れかの相の端子電圧において誘導電圧
のゼロクロス点が検出されてから現時点までの経過時間
を検出し、現時点から検出された経過時間の半分の時間
だけ遅延させコミュテータ素子のスイッチングを行わせ
る制御をすることを特徴とする構成としたものであり、
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような
作用が得られる。
【0021】(1)誘導電圧のゼロクロス点が検出され
る時点からコミュテータ素子のスイッチングの時点まで
の遅延時間が、そのときの永久磁石回転子の回転数から
決められるため、コミュテータ素子のスイッチングのタ
イミングを正確に制御することが可能であり、ブラシレ
スモータの効率が改善される。
【0022】(2)脱調せず、負荷変動に対する追従性
がよく、能力可変時においても出力最大と出力最小とを
瞬時に切り換えることができる。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載のブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
であって、帰還制御部は、三相の各相の端子電圧におい
て誘導電圧のゼロクロス点が検出された後に前記相の端
子電圧において最初にサージ電圧のゼロクロス点が検出
されると、前記相において次に最初に誘導電圧のゼロク
ロス点が検出されるまでの経過時間を検出し、前記相に
おいて最後に誘導電圧のゼロクロス点が検出されてから
検出された経過時間だけ遅延させコミュテータ素子のス
イッチングを行わせる制御をすることを特徴とする構成
としたものであり、この構成により、請求項1の作用に
加え、以下の作用を有する。
【0024】(1)誘導電圧のゼロクロス点が検出され
る時点からコミュテータ素子のスイッチングの時点まで
の遅延時間が、そのときの永久磁石回転子の回転数から
決められるため、コミュテータ素子のスイッチングのタ
イミングを正確に制御することが可能であり、ブラシレ
スモータの効率が改善される。
【0025】(2)脱調せず、負荷変動に対する追従性
がよく、能力可変時においても出力最大と出力最小とを
瞬時に切り換えることができる。
【0026】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の何れか一項に記載のブラシレスモータのセン
サレス駆動制御装置であって、コミュテータ素子のスイ
ッチングを強制的に制御する外部同期制御部と、コミュ
テータ素子のスイッチングの制御を外部同期制御部と帰
還制御部の何れか一方の制御に切り換える切換部と、切
換部の切り換えの制御を行う切換制御部と、を備え、切
換制御部は、ゼロクロス点検出部により検出されるゼロ
クロス点から永久磁石回転子の回転数を検出し、回転数
がある閾値よりも小さいときはコミュテータ素子のスイ
ッチングの制御を外部同期制御部の制御に切り換え、回
転数がある閾値よりも大きいときはコミュテータ素子の
スイッチングの制御を帰還制御部の制御に切り換える制
御を行うことを特徴とする構成としたものであり、この
構成により、請求項1乃至3の何れか一項の作用に加
え、以下の作用を有する。
【0027】(1)永久磁石回転子の回転数が小さく、
固定子巻線に発生する誘導電圧が小さい場合には、外部
同期制御部によりブラシレスモータは外部同期制御され
るため、低速運転時において安定した制御が可能とな
る。
【0028】(2)永久磁石回転子の回転数が大きく、
固定子巻線に発生する誘導電圧が大きい場合には、コミ
ュテータ素子のスイッチングの制御は、誘導電圧のゼロ
クロス点が検出されるタイミングに基づき永久磁石回転
子の回転数をフィードバックすることにより制御される
ため、ブラシレスモータの効率が改善される。
【0029】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載のブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
であって、切換制御部において、回転数が上昇したとき
に切換部が切り換えを行う時の回転数の閾値N1が、回
転数が下降したときに切換部が切り換えを行う時の回転
数の閾値N2よりも大きいことを特徴とする構成とした
ものであり、この構成により、請求項4の作用に加え、
以下の作用を有する。
【0030】(1)切り換え時、制御部では外部同期制
御と帰還制御との両方を行うため、内部で行う演算等の
処理量がもっとも多い。そこで、回転数が上昇したとき
に切換部が切り換えを行う時の回転数N1が、回転数が
下降したときに切換部が切り換えを行う時の回転数の閾
値N2よりも大きくし、切り換えのヒステリシスを設け
ることにより、短時間に切り換えが何度も生じることが
防止され、コミュテータ素子のスイッチングのタイミン
グの制御を、外部同期制御部の制御から帰還制御部の制
御に切り換える時、又は、帰還制御部の制御から外部同
期制御部の制御に切り換える時の動作が安定する。
【0031】(2)外部同期制御と帰還制御との両方を
行う区間が、N1≦N≦N2の間だけなので、無駄な処理
が不要となる。
【0032】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
4又は5に記載のブラシレスモータのセンサレス駆動制
御装置であって、コミュテータ素子のスイッチングを行
わせる制御をするための三相制御信号を出力する帰還制
御部と、コミュテータ素子のスイッチングを行わせる制
御をするための三相制御信号を出力する外部同期制御部
と、三相制御信号に基づきコミュテータ素子のスイッチ
ングを指示する六相制御信号を生成し出力する通電指示
部と、通電指示部に入力する三相制御信号を帰還制御部
から出力される三相制御信号と外部同期制御部から出力
される三相制御信号の何れか一方に切り換える切換部
と、を備え、制御部は、回転数が上昇しある閾値を越え
ると三相制御信号がハイレベルとなった相から順に通電
指示部に入力する三相制御信号を外部同期制御部から出
力される三相制御信号から帰還制御部から出力される三
相制御信号に切り換え、回転数が下降しある閾値より小
さくなると後三相制御信号がハイレベルとなった相から
順に通電指示部に入力する三相制御信号を帰還制御部よ
り出力される三相制御信号から外部同期制御部より出力
される三相制御信号に切り換える制御を行うことを特徴
とする構成としたものであり、この構成により、請求項
4又は5の作用に加え、外部同期制御部による外部同期
制御から帰還制御部によるフィードバック制御への切り
換え、及び、帰還制御部によるフィードバック制御から
外部同期制御部による外部同期制御への切り換えをスム
ーズに行うことができるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
であって、切換部の出力段に出力がプルアップ抵抗によ
りアクティブプルアップされたオープンコレクタ回路を
備えた構成としたものであり、この構成により、請求項
6の作用に加え、切換部が外部同期制御部の制御から帰
還制御部の制御に切り換える時、及び、帰還制御部の制
御から外部同期制御部の制御へ切り換える時のスイッチ
ングの瞬間に、一瞬オープンとなる状態が生じても、通
電指示部に出力される三相信号はプルアップ抵抗により
ハイレベルに維持されるため、回路上不安定となる状態
が回避されるという作用が得られる。
【0034】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
ブラシレスモータの駆動制御装置の装置構成を示すブロ
ック図である。
【0035】図1において、101はブラシレスモータ
の界磁ロータ、102u、102v、102wは界磁ロ
ータ101内で駆動磁界を発生させる三相結線されたブ
ラシレスモータの固定子巻線、103は固定子巻線10
2u、102v、102wの発生する磁界により回転駆
動される永久磁石回転子、104〜109は固定子巻線
102u、102v、102wに流す駆動電流iu
v、iwの切り換えを行うコミュテータ素子、110〜
115はコミュテータ素子104〜109のスイッチン
グにより発生するサージ電圧を解放するフリーホイーリ
ングダイオード、116は界磁ロータ101を駆動する
ための電圧を供給する駆動電源、117は駆動電源11
6の電圧に重畳するノイズを除去するバイパスコンデン
サ、118、119は駆動電源116の供給する電位の
1/2の電位(以下、中性電位Vnと呼ぶ。)を生成す
る中性電位生成抵抗である。120は永久磁石回転子1
03の回転を制御する三相制御信号VA、VB、VCを生
成し出力する制御信号生成部、121は三相制御信号V
A、VB、VCに基づきコミュテータ素子104〜109
のスイッチング制御を行う六相制御信号UH、UL、V
H、VL、WH、WLを生成し出力する通電指示部であ
る。
【0036】図1の制御信号生成部120において、1
22は固定子巻線102u、102v、102wの端子
U、V、Wに発生する端子電圧VU、VV、VWのゼロク
ロス点(中性点Vnを基準電位として、各端子電圧VU
V、VWが正から負へ又は負から正へ遷移する点)を検
出しゼロクロス点検出信号VU1、VV1、VW1を生成し制
御信号生成部120に対し出力するゼロクロス点検出
部、123は界磁ロータ101の外部同期制御用に外部
同期制御信号Vsを生成し出力する発振部、124は発
振部123から入力される外部同期制御信号Vsから外
部同期三相制御信号VAp、VBp、VCpを生成し出力する
外部同期制御部、125はゼロクロス点検出信号VU1
V1、VW1から帰還三相制御信号VAf、VBf、VCfを生
成し出力する帰還制御部、126〜131は出力する前
段三相制御信号VA0、VB0、VC0を外部同期三相制御信
号VAp、VBp、VCpと帰還三相制御信号VAf、VBf、V
Cfの何れか一方に切り換える切換部、132〜134は
入力される前段三相制御信号VA0、VB0、VC0を三相制
御信号VA、VB、VCとして通電指示部121へ出力す
る出力段スイッチング素子である。出力段スイッチング
素子132〜134はオープンコレクタ回路で構成され
ている。135〜137は出力段スイッチング素子13
2〜134がオープン状態にある場合その出力である三
相制御信号VA、VB、VCをHIGHレベルに保持する
プルアップ抵抗器、138は外部同期制御部124、帰
還制御部125及び切換部126〜131を制御するこ
とにより界磁ロータ101の回転を制御する制御部であ
る。
【0037】図2は制御部の装置構成を表すブロック図
である。図2において、122はゼロクロス点検出部、
124は外部同期制御部、125は帰還制御部、126
〜131は切換部、138は制御部、VA0、VB0、VC0
は前段三相制御信号、VAp、VBp、VCpは外部同期三相
制御信号、VAf、VBf、VCfは帰還三相制御信号、
U、VV、VWは端子電圧、VU1、VV1、VW1はゼロク
ロス点検出信号、Vsは外部同期制御信号であり、これ
らは図1と同様のため、同一の符号を付して説明を省略
する。帰還制御部125は、ゼロクロス点検出信号
U1、VV1、VW1の何れかによりゼロクロス点が検出さ
れたことが通知されると、制御部138に対しゼロクロ
ス点通過信号VZを出力する。
【0038】125aは帰還制御部125が内部に備え
るカウンタ、125bは帰還制御部125が内部に備え
るタイマ、201は帰還制御部125から入力されるゼ
ロクロス点通過信号VZに基づきゼロクロス点間の時間
を計測する周期計測部、202は周期計測部201によ
り計測された周期に基づき永久磁石回転子103の現在
の回転数Nを算出する回転数検出部、203は回転数検
出部202より検出された永久磁石回転子103の回転
数Nと設定された回転数の閾値N1(起動時)又はN
2(減速時)とを比較する回転数比較部である。204
は、帰還三相制御信号VAf、VBf、VCfの位相を外部同
期三相制御信号VAP、VBP、VCPの位相と比較し、固定
子巻線102u、102v、102wに誘導される電圧
が十分に検出されない場合にはループ移行許可信号Vp
を非アクティブ状態に設定し、永久磁石回転子103の
回転により固定子巻線102u、102v、102wに
誘導される電圧が十分検出されるときループ移行許可信
号Vpをアクティブ状態に設定するゼロクロス点検出信
号レベル判定部である。205はループ移行許可信号V
pがアクティブ状態のとき回転数比較部203により永
久磁石回転子103の回転数Nが設定された回転数N1
よりも大きいと判定された場合に外部同期制御状態から
フィードバック制御状態へ移行する制御を行うループ移
行制御部、206はループ移行制御部205からの指示
により切換部126〜131の切換制御を行う移行制御
信号出力部、207は外部同期制御部124及び帰還制
御部125により出力される外部同期三相制御信号
Ap、VBp、VCp及び帰還三相制御信号VAf、VBf、V
Cfの切換えのタイミングを制御することにより永久磁石
回転子103の回転数Nの制御を行う回転数制御部であ
る。
【0039】以上のように構成された本実施の形態のブ
ラシレスモータの駆動制御装置について、以下その動作
を説明する。
【0040】ブラシレスモータを始動する際には、誘導
電圧が検出されないので、外部同期モータとして起動す
る。永久磁石回転子103が所定の回転数N1に達し、
逆起電力が十分に検出されるようになると、誘導電圧に
より永久磁石回転子103の位置検出を行いその位置に
応じたフィードバック制御を行うフィードバック制御状
態となる。逆に、ブラシレスモータを停止する際には、
永久磁石回転子103が所定の回転数N1に減速するま
ではフィードバック制御を行い、永久磁石回転子103
が所定の回転数N1以下に減速すると、外部同期制御に
切り換える。また、ブラシレスモータの駆動時の回転数
Nが小さく誘導電圧が検出されない場合には、ブラシレ
スモータは外部同期制御により駆動される。
【0041】そこでまず、上記フィードバック制御状態
時における動作について説明する。フィードバック制御
状態時は、切換部126〜128はオフ状態、切換部1
29〜131はオン状態であり、帰還三相制御信号
Af、VBf、VCfが前段三相制御信号VA0、VB0、VC0
として出力される。
【0042】図3は実施の形態1のフィードバック制御
状態時における各信号波形と通電タイミング図である。
【0043】図3は図1における各信号の電圧波形を表
しており、Aは端子電圧VU、VV、VWのゼロクロス点
(中性電位Vnを基準として、各端子電圧VU、VV、VW
が正から負へ又は負から正へ遷移する点)、Bは各固定
子巻線102u、102v、102wの電流を転流させ
る転流点である。
【0044】通電指示部121には各々が120゜の位
相差をもつ三相制御信号VA、VB、VCが入力される。
通電指示部121は、入力された三相制御信号VA
B、VCから、各々が60゜の位相差をもつ六相制御信
号UH、VH、WH、UL、VL、WLを生成する。
【0045】コミュテータ素子104〜109は六相制
御信号UH、VH、WH、UL、VL、WLによりスイ
ッチングが行われ、これにより、固定子巻線102u、
102v、102wには永久磁石回転子103の回転運
動に同期した駆動電流iu、iv、iwが通電され、永久
磁石回転子103に回転力が与えられる。
【0046】このような六相制御において、固定子巻線
102u、102v、102wのうち、常時2つは電流
が供給され残りの1つは解放された状態(104及び1
05、106及び107、108及び109の何れかの
組の二つが共にオフの状態)にある。この解放された固
定子巻線102u、102v、102wの端子には、永
久磁石回転子103の回転により発生する誘導電圧が生
じる。従って、端子電圧VU、VV、VWは図3に示した
ような波形となる。
【0047】ここで、例として固定子巻線102wにか
かる端子電圧VWの波形ついて説明すると、区間P1
は、コミュテータ素子109がオン状態、コミュテータ
素子108がオフ状態、コミュテータ素子104及びコ
ミュテータ素子106がオン状態、コミュテータ素子1
05又はコミュテータ素子107がオフ状態であり、駆
動電流iwは負方向(三相結線部Oから端子Wに向かう
方向)に流れ、端子電圧VWは負の一定値をとる。ま
た、区間P3では、コミュテータ素子109がオフ状
態、コミュテータ素子108がオン状態、コミュテータ
素子104又はコミュテータ素子106がオフ状態、コ
ミュテータ素子105及びコミュテータ素子107がオ
ン状態であり、駆動電流iwは正方向(端子Wから三相
結線部Oに向かう方向)に流れ、端子電圧VWは正の一
定値をとる。区間P2及び区間P4では、コミュテータ素
子108及びコミュテータ素子109がともにオフ状態
であり、端子Wには誘導電圧が現れる。このとき、固定
子巻線102wに通電中は固定子巻線102w内には磁
場エネルギーが蓄積されているため、区間P2及び区間
4の最初の転流点Bにおいて、コミュテータ素子10
8又はコミュテータ素子109のスイッチングにより固
定子巻線102wでサージ電圧が発生する。このサージ
電圧はフリーホイーリングダイオード114又は115
にサージ電流が流れることで解放され、その間、スイッ
チング前と逆極性の電圧パルスが発生する(区間P5
び区間P6)。端子電圧VV、端子電圧VUについても、
60°ずつ位相がずれて同様の波形が周期的に繰り返さ
れる。
【0048】固定子巻線102u、102v、102w
の端子電圧VU、VV、VWは、ゼロクロス点検出部12
2に入力される。ゼロクロス点検出部122では、端子
電圧VU、VV、VWと基準電位Vnとの比較を行い、VU
−Vn、VV−Vn、VW−Vnが正から負へ又は負から正
へ遷移する点(ゼロクロス点)を検出し、ゼロクロス点
検出信号VU1、VV1、VW1として帰還制御部125へ出
力する。帰還制御部125は入力されたゼロクロス点検
出信号VU1、VV1、VW1のゼロクロス点から、以下述べ
るように、サージ電圧によるものを除去し、残りの誘導
電圧により変化する区間におけるゼロクロス点のみを抽
出し、さらに、抽出したゼロクロス点から電気角30度
に相当する時間だけ移相して、帰還三相制御信号VA
f、VBf、VCf(図3における三相制御信号VA
B、VCと同位相)を生成する。以下、この帰還三相制
御信号VAf、VBf、VCfを三相制御信号VA、VB、VC
としてフィードバックすることにより、永久磁石回転子
103の回転に同期した三相制御信号を得ることがで
き、センサレス駆動を実現することができる。
【0049】図4は帰還制御部の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。ここでは、例えば、ゼロクロス点検
出信号VU1から帰還三相制御信号VAfを生成する動作
(A相のフィードバック制御の動作)について図4を参
照しながら説明する。尚、B相及びC相のフィードバッ
ク制御の動作も同様に平行して行われる。
【0050】図3における時刻t0にフィードバック制
御が開始されたとする。帰還制御部125は、まず、内
部変数として記憶しているカウンタ125aの値CA
び現在の時刻を表すタイマ125bのタイマ変数tM
0にリセットし、タイマをスタートさせる(S40
1)。タイマ125bは、スタートすると一定周期で入
力されるクロック信号によりタイマ変数tMをΔt増加
させる。なお、カウンタ125aはA相、B相、C相で
別々の値CA、CB、CCを持ち、タイマ変数tMはA相、
B相、C相で共通の値を使用するものとする。
【0051】次に、帰還制御部125は、コンパレータ
の出力であるゼロクロス点検出信号VU1を検出し(S4
02)、その出力値が変化するのを待つ(S403)。
ゼロクロス点検出信号VU1の出力値が変化すると、カウ
ンタ125aの値CAを1だけ増加させ(S404)、
カウンタ125aの値CAが1又は2の場合にはステッ
プS402に戻る。すなわち、最初のゼロクロス点(図
3のt1)及びその次のゼロクロス点(図3のt2)は無
視され、サージ電圧によるゼロクロス点は除去される。
【0052】カウンタ125aの値CAが3となった場
合(図3のt3)、ゼロクロス点が検出されたと判断
し、カウンタ125aの値CAの値を0にリセットし、
帰還制御部125が内部変数として記憶している周期値
Tを現在のタイマ変数値tMに更新する(S406)。
またその直後に、現在のタイマ変数値tMを0にリセッ
トし、再びタイマをスタートさせる(S407)。これ
により、周期値Tには、現在の永久磁石回転子103の
回転数における電気角60度に相当する時間(図3のt
4からt3までの時間)が記憶される。なぜなら、タイマ
変数値tMは、A相、B相、C相で共通の値を使用して
いるため、C相でゼロクロス点が検出される時刻(図3
のt5)及びC相でゼロクロス点が検出される時刻(図
3のt4)においてもタイマ変数値tMは0にリセットさ
れるからである。
【0053】次に、帰還制御部125は、タイマ変数値
MがT/2になるまで待ち(S408)、タイマ変数
値tMがT/2になると、帰還三相制御信号VAfの出力
値を反転させる(S409)。これにより、固定子巻線
102uの端子電圧VUに現れる誘導電圧のゼロクロス
点から電気角30度に相当する時間だけ移相して反転す
る帰還三相制御信号VAfを得ることができる。
【0054】以下は、帰還制御部125は、再びステッ
プS402の動作に戻り、上記と同様の動作を繰り返
す。
【0055】図5は帰還制御部の動作の他の一例を示す
フローチャートである。ここでは、例えば、ゼロクロス
点検出信号VU1から帰還三相制御信号VAfを生成するA
相のフィードバック制御の動作について図5を参照しな
がら説明する。なお、ここではタイマ変数tM及び30
度の電気角に相当する時間を記憶する変数である30度
位相時間T30はA相、B相、C相で別々の値を持つもの
とする。
【0056】図3における時刻t0にフィードバック制
御が開始されたとする。帰還制御部125は、まず、帰
還制御部125は、コンパレータの出力であるゼロクロ
ス点検出信号VU1を検出し(S501)、その出力値が
変化するのを待つ(S502)。ゼロクロス点検出信号
U1の出力値が変化すると、内部変数として記憶してい
る現在の時刻を表すタイマ変数tMを0にリセットし、
タイマをスタートさせる(S503)。タイマーは、ス
タートすると一定周期で入力されるクロック信号により
タイマ変数tMをΔt増加させる。
【0057】次に、帰還制御部125は、コンパレータ
の出力であるゼロクロス点検出信号VU1を検出し、その
出力値が変化するのを待つという動作を2回繰り返す
(S504〜S507)。2回ゼロクロス点検出信号V
U1の出力値が変化すると、2回目の出力値の変化の直後
に帰還制御部125が内部変数として記憶している30
度位相時間T30を現在のタイマ変数の値tMに更新し、
その直後に、現在のタイマ変数値tMを0にリセット
し、再びタイマをスタートさせる(S508)。これに
より、最初のゼロクロス点(図3のt1)及びその次の
ゼロクロス点(図3のt2)は無視され、サージ電圧に
よるゼロクロス点は除去されると共に、30度位相時間
30には、現在の永久磁石回転子103の回転数におけ
る電気角30度に相当する時間(図3のt1からt3まで
の時間)が記憶される。
【0058】次に、帰還制御部125は、タイマ変数値
MがT30になるまで待ち(S509)、タイマ変数値
MがT30になると、帰還三相制御信号VAfの出力値を
反転させる(S510)。これにより、固定子巻線10
2uの端子電圧VUに現れる誘導電圧のゼロクロス点か
ら電気角30度に相当する時間だけ移相して反転する帰
還三相制御信号VAfを得ることができる。
【0059】以下は、帰還制御部125は、再びステッ
プS501の動作に戻り、上記と同様の動作を繰り返
す。
【0060】B相及びC相のフィードバック制御の動作
も同様にして行われる。次に、ブラシレスモータの始動
時又は低速回転状態(回転数がN1未満の状態)から高
速回転状態(回転数がN1以上の状態)への移行時の動
作について説明する。
【0061】回転数が変化(加減速)する場合、外部同
期制御状態では、回転数制御部207が強制的に転流の
タイミングを制御することにより、永久磁石回転子10
3の回転数を制御する。また、フィードバック制御状態
では、帰還制御部125において前記ゼロクロス点検出
信号VU1、VV1、VW1から電気角30度の移相による帰
還三相制御信号VAf、VBf、VCfの生成動作において、
回転数制御部207が移相のタイミングを強制的に大き
く又は小さくすることにより行う。
【0062】図6はブラシレスモータの加速動作時にお
ける外部同期三相制御信号及び帰還三相制御信号の時間
変化と外部同期制御からフィードバック制御への切り換
えのタイミングを示す図である。
【0063】図6において、区間P7では、ブラシレス
モータは外部同期制御されており、永久磁石回転子10
3の回転数NはN0以下であり、固定子巻線102u、
102v、102wには十分な(ゼロクロス点検出部1
22により検出が可能な程度の)大きさの誘起電圧が誘
起されず、帰還三相制御信号VAf、VBf、VCfは出力さ
れない。
【0064】区間P8は、永久磁石回転子103の回転
数Nが上昇し、N0<N<N1となる区間である。時刻t
6において、永久磁石回転子103の回転数NはN0を越
える。この区間においては、ゼロクロス点検出部122
により、固定子巻線102u、102v、102wに発
生する誘起電圧が検出され、帰還三相制御信号VAf、V
Bf、VCfが出力される。しかし、外部から永久磁石回転
子103にかかる負荷トルクの変動等による回転数Nの
変動や固定子巻線102u、102v、102wにより
発生する誘起電圧の大きさの変動等に対するマージンを
持たせ、ブラシレスモータの外部同期制御からフィード
バック制御への切り換えを安定させるため、区間P8
おいては、ブラシレスモータは外部同期制御により駆動
される。
【0065】区間P9はブラシレスモータが外部同期制
御からフィードバック制御へ移行する区間である。時刻
7において、永久磁石回転子103の回転数NはN1
越える。永久磁石回転子103の回転数がN1を越える
と、制御部138は、A相、B相、C相のうち、帰還三
相制御信号VAf、VBf、VCfがHGHTレベルとなって
いるものから順に、切換部126〜131を順次切り換
えることにより、外部同期制御からフィードバック制御
に移行する。図6では、時刻t7において、まずC相が
フィードバック制御に切り換わり、次いで、時刻t8
おいてA相がフィードバック制御に切り換わり、最後に
時刻t9において、B相がフィードバック制御に切り換
わる。
【0066】従って、時刻t9において、A相、B相、
C相はすべてフィードバック制御に切り換わり、区間P
10においてはブラシレスモータはフィードバック制御に
より駆動される。
【0067】次に、区間P8から区間P9にかけて、制御
部138が外部同期制御からフィードバック制御に切り
換える動作について図2を参照しながら説明する。
【0068】まず、周期計測部201は帰還制御部12
5から入力されるゼロクロス点通過信号Vzに基づき、
永久磁石回転子103の回転周期を検出し出力する。回
転数検出部202は、回転数検出部202により検出さ
れた永久磁石回転子103の回転周期から永久磁石回転
子103の回転数Nを検出し出力する。回転数比較部2
03は、回転数検出部202により検出された永久磁石
回転子103の回転数Nと制御切り換えの回転数の閾値
1とを比較し、回転数Nが閾値N1よりも大きくなった
時点でフィードバック制御に切り換える指令を出力す
る。このとき、ゼロクロス点検出信号レベル判定部20
4は、端子Vzと外部同期三相制御信号VA p、VBp、V
Cpの切り換わりのタイミングとが同期しているか否かを
検出し同期した場合にフィードバック制御への切り換え
許可を出力する。ループ移行制御部205は、回転数比
較部203により出力されるフィードバック制御に切り
換える指令とゼロクロス点検出信号レベル判定部204
から出力されるフィードバック制御への切り換え許可を
受けると、A相、B相、C相の帰還三相制御信号VAf
Bf、VCfのレベルを検出し、HIGHレベルとなった
順に各相に対するフィードバック制御への切り換え信号
を出力する。移行制御信号出力部206は、ループ移行
制御部205からA相に対するフィードバック制御への
切り換え信号が入力されると、切換部126をオフ状態
に切り換え切換部129をオン状態に切り換え、ループ
移行制御部205からB相に対するフィードバック制御
への切り換え信号が入力されると、切換部127をオフ
状態に切り換え切換部130をオン状態に切り換え、ル
ープ移行制御部205からC相に対するフィードバック
制御への切り換え信号が入力されると、切換部128を
オフ状態に切り換え切換部131をオン状態に切り換え
る動作を行う。これにより、外部同期制御状態からフィ
ードバック制御状態への移行がなされる。
【0069】最後に、ブラシレスモータの減速時の動作
について説明する。図7はブラシレスモータの減速動作
時における外部同期三相制御信号及び帰還三相制御信号
の時間変化とフィードバック制御から外部同期制御への
切り換えのタイミングを示す図である。図7において、
区間P11において、永久磁石回転子103の回転数Nは
2より大きく、ブラシレスモータはフィードバック制
御により駆動されている。
【0070】区間P12はブラシレスモータがフィードバ
ック制御から外部同期制御へ移行する区間である。時刻
10において、永久磁石回転子103の回転数NはN2
以下となる。永久磁石回転子103の回転数がN2以下
となると、制御部138は、A相、B相、C相のうち、
帰還三相制御信号VAf、VBf、VCfがHGHTレベルと
なっているものから順に、切換部126〜131を順次
切り換えることにより、フィードバック制御から外部同
期制御に移行する。図7では、時刻t10において、まず
C相とB相とが外部同期制御に切り換わり、次いで、時
刻t11においてA相が外部同期制御に切り換わる。
【0071】区間P13は、永久磁石回転子103の回転
数Nが下降し、N0<N<N2となる区間である。時刻t
12において、永久磁石回転子103の回転数NはN0
下となる。この区間においては、固定子巻線102u、
102v、102wに発生する誘起電圧がゼロクロス点
検出部122により検出され、帰還三相制御信号VAf
Bf、VCfが出力されるが、外部から永久磁石回転子1
03にかかる負荷トルクの変動等による回転数Nの変動
や固定子巻線102u、102v、102wにより発生
する誘起電圧の大きさの変動等に対するマージンを持た
せ、ブラシレスモータのフィードバック制御から外部同
期制御への切り換えを安定させるため、区間P13におい
ては、ブラシレスモータは外部同期制御により駆動され
る。
【0072】区間P14では、ブラシレスモータは外部同
期制御されており、永久磁石回転子103の回転数Nは
N0以下であり、固定子巻線102u、102v、10
2wには十分な(ゼロクロス点検出部122により検出
が可能な程度の)大きさの誘起電圧が誘起されず、帰還
三相制御信号VAf、VBf、VCfは出力されない。
【0073】次に、区間P8から区間P9にかけて、以上
のような過程により制御部138がフィードバック制御
から外部同期制御に切り換える動作について図2を参照
しながら説明する。
【0074】まず、周期計測部201は帰還制御部12
5から入力される端子Vzに基づき、永久磁石回転子1
03の回転周期を検出し出力する。回転数検出部202
は、回転数検出部202により検出された永久磁石回転
子103の回転周期から永久磁石回転子103の回転数
Nを検出し出力する。回転数比較部203は、回転数検
出部202により検出された永久磁石回転子103の回
転数Nと制御切り換えの回転数の閾値N2とを比較し、
回転数Nが閾値N2よりも小さくなった時点で外部同期
制御に切り換える指令を出力する。ループ移行制御部2
05は、回転数比較部203により出力される外部同期
制御に切り換える指令を受けると、A相、B相、C相の
帰還三相制御信号VAf、VBf、VCfのレベルを検出し、
HIGHレベルとなった順に各相に対する外部同期制御
への切り換え信号を出力する。移行制御信号出力部20
6は、ループ移行制御部205からA相に対する外部同
期制御への切り換え信号が入力されると、切換部126
をオン状態に切り換え切換部129をオフ状態に切り換
え、ループ移行制御部205からB相に対する外部同期
制御への切り換え信号が入力されると、切換部127を
オン状態に切り換え切換部130をオフ状態に切り換
え、ループ移行制御部205からC相に対する外部同期
制御への切り換え信号が入力されると、切換部128を
オン状態に切り換え切換部131をオフ状態に切り換え
る動作を行う。これにより、フィードバック制御状態か
ら外部同期制御状態への移行がなされる。
【0075】尚、本実施の形態においては、切換部12
6〜131からの出力である前段三相制御信号VA0、V
B0、VC0は、出力段スイッチング素子132〜134で
構成されるオープンコレクタ回路を介して三相制御信号
A、VB、VCとして通電指示部121へ出力される。
このように、オープンコレクタ回路を出力段に使用する
ことにより、切換部126と切換部129、切換部12
7と切換部130、切換部128と切換部131との切
り換え時において、各々の切換部の双方が閉じた状態が
瞬間的に生じたとしても、プルアップ抵抗器135〜1
37により、三相制御信号VA、VB、VCはHIGH状
態に維持されるため、三相制御信号VA、VB、VCの入
力切換がスムーズに行われ、回路が不安定な状態になる
ことが防止される。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明のブラシレスモー
タのセンサレス駆動制御装置によれば以下のような有利
な効果が得られる。
【0077】請求項1に記載の発明によれば、コミュテ
ータ素子のスイッチングのタイミングがサージ電圧の影
響により位相ずれすることが防止されたブラシレスモー
タのセンサレス駆動制御装置を提供することができる。
【0078】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0079】(1)コミュテータ素子のスイッチングの
タイミングを正確に制御することが可能であり、ブラシ
レスモータの効率が改善されたブラシレスモータのセン
サレス駆動制御装置を提供することができる。
【0080】(2)脱調せず、負荷変動に対する追従性
がよく、能力可変時においても出力最大と出力最小とを
瞬時に切り換えることができるブラシレスモータのセン
サレス駆動制御装置を提供することができる。
【0081】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0082】(1)コミュテータ素子のスイッチングの
タイミングを正確に制御することが可能であり、ブラシ
レスモータの効率が改善されたブラシレスモータのセン
サレス駆動制御装置を提供することができる。
【0083】(2)脱調せず、負荷変動に対する追従性
がよく、能力可変時においても出力最大と出力最小とを
瞬時に切り換えることができるブラシレスモータのセン
サレス駆動制御装置を提供することができる。
【0084】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の何れか一項の作用に加え、低速運転時において
安定した制御が可能で、高速回転時には、コミュテータ
素子のスイッチングの制御が誘導電圧のゼロクロス点が
検出されるタイミングに基づき永久磁石回転子の回転数
をフィードバックすることにより制御されるため、ブラ
シレスモータの効率の高いブラシレスモータのセンサレ
ス駆動制御装置を提供することができるという効果を有
する。
【0085】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0086】(1)コミュテータ素子のスイッチングの
タイミングの制御を、外部同期制御部の制御から帰還制
御部の制御に切り換える時、又は、帰還制御部の制御か
ら外部同期制御部の制御に切り換える時の動作が安定し
たブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置を提供す
ることができる。
【0087】(2)外部同期制御と帰還制御との両方を
行う区間が、N1≦N≦N2の間だけなので、無駄な処
理が不要となり、制御の処理速度が速く、消費電力も少
ないブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置を提供
することができる。
【0088】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
又は5の効果に加え、外部同期制御部による外部同期制
御から帰還制御部によるフィードバック制御への切り換
え、及び、帰還制御部によるフィードバック制御から外
部同期制御部による外部同期制御への切り換えをスムー
ズに行うことができるというブラシレスモータのセンサ
レス駆動制御装置を提供することができるという効果を
有する。
【0089】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
の効果に加え、切換部が外部同期制御部の制御から帰還
制御部の制御に切り換える時、及び、帰還制御部の制御
から外部同期制御部の制御へ切り換える時のスイッチン
グの瞬間に、一瞬オープンとなる状態が生じても、通電
指示部に出力される三相信号はプルアップ抵抗によりハ
イレベルに維持されるため、回路上安定したブラシレス
モータのセンサレス駆動制御装置を提供することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるブラシレスモー
タの駆動制御装置の装置構成を示すブロック図
【図2】制御部の装置構成を表すブロック図
【図3】実施の形態1のフィードバック制御状態時にお
ける各信号波形と通電タイミング図
【図4】帰還制御部の動作の一例を示すフローチャート
【図5】帰還制御部の動作の他の一例を示すフローチャ
ート
【図6】ブラシレスモータの加速動作時における外部同
期三相制御信号及び帰還三相制御信号の時間変化と外部
同期制御からフィードバック制御への切り換えのタイミ
ングを示す図
【図7】ブラシレスモータの減速動作時における外部同
期三相制御信号及び帰還三相制御信号の時間変化とフィ
ードバック制御から外部同期制御への切り換えのタイミ
ングを示す図
【図8】イ号公報に開示されたブラシレスモータの装置
構成を表すブロック図
【図9】イ号公報に開示のブラシレスモータの動作時に
おける各部の電圧波形を示す図
【符号の説明】
101 界磁ロータ 102u、102v、102w 固定子巻線 103 永久磁石回転子 104、105、106、107、108、109 コ
ミュテータ素子 104a、106a、108a アップ側前段コミュテ
ータ素子 104b、106b、108b プルアップ抵抗 110、111、112、113、114、115 フ
リーホイーリングダイオード 116 駆動電源 117 バイパスコンデンサ 118、119 中性電位生成抵抗 120 制御信号生成部 121 通電指示部 122 ゼロクロス点検出部 123 発振部 124 外部同期制御部 125 帰還制御部 125a カウンタ 125b タイマ 126、127、128、129、130、131 切
換部 132、133、134 出力段スイッチング素子 135、136、137 プルアップ抵抗器 138 制御部 201 周期計測部 202 回転数検出部 203 回転数比較部 204 ゼロクロス点検出信号レベル判定部 205 ループ移行制御部 206 移行制御信号出力部 207 回転数制御部 301 フィルタ回路 302 コンパレータ 303 切換部 304 指令回路 Vs 外部同期制御信号 VA0、VB0、VC0 前段三相制御信号 VA、VB、VC 三相制御信号 VAp、VBp、VCp 外部同期三相制御信号 VAf、VBf、VCf 帰還三相制御信号 UH、UL、VH、VL、WH、WL 六相制御信号 VU、VV、VW 端子電圧 VU0、VV0、VW0 フィルタ出力電圧 VU1、VV1、VW1 ゼロクロス点検出信号 Vn 中性電位 iu、iv、iw 駆動電流 Vp ループ移行許可信号 O 三相結線部 U、V、W 端子 A ゼロクロス点 B 転流点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相結線された3つの固定子巻線と、前記
    固定子巻線の発生する磁界により回転駆動される永久磁
    石回転子と、を有するブラシレスモータを制御するブラ
    シレスモータのセンサレス駆動制御装置であって、スイ
    ッチングによりオンオフ状態を変化させ前記固定子巻線
    に流す駆動電流の切り換えを行う複数のコミュテータ素
    子と、各相の前記固定子巻線の端子に発生する端子電圧
    と中性電位との電位差が正から負へ又は負から正へ遷移
    するゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、ゼ
    ロクロス点検出部により検出された各相の前記ゼロクロ
    ス点からサージ電圧のゼロクロス点を除去し各相の端子
    電圧が前記固定子巻線に発生する誘導電圧により変化す
    る区間における誘導電圧のゼロクロス点のみを抽出し抽
    出した前記誘導電圧のゼロクロス点から特定の電気角に
    相当する時間だけ遅延させ前記コミュテータ素子のスイ
    ッチングを行わせる制御をする帰還制御部と、を備えた
    ことを特徴とするブラシレスモータのセンサレス駆動制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記帰還制御部は、前記三相の内何れか一
    の相の端子電圧において前記誘導電圧のゼロクロス点が
    検出されると、その直前に他の何れかの相の端子電圧に
    おいて前記誘導電圧のゼロクロス点が検出されてから現
    時点までの経過時間を検出し、前記現時点から前記検出
    された経過時間の半分の時間だけ遅延させコミュテータ
    素子のスイッチングを行わせる制御をすることを特徴と
    する請求項1に記載のブラシレスモータのセンサレス駆
    動制御装置。
  3. 【請求項3】前記帰還制御部は、前記三相の各相の端子
    電圧において前記誘導電圧のゼロクロス点が検出された
    後に前記相の端子電圧において最初に前記サージ電圧の
    ゼロクロス点が検出されると、前記相において次に最初
    に前記誘導電圧のゼロクロス点が検出されるまでの経過
    時間を検出し、前記相において最後に前記誘導電圧のゼ
    ロクロス点が検出されてから前記検出された経過時間だ
    け遅延させコミュテータ素子のスイッチングを行わせる
    制御をすることを特徴とする請求項1に記載のブラシレ
    スモータのセンサレス駆動制御装置。
  4. 【請求項4】前記コミュテータ素子のスイッチングを強
    制的に制御する外部同期制御部と、前記コミュテータ素
    子のスイッチングの制御を前記外部同期制御部と前記帰
    還制御部の何れか一方の制御に切り換える切換部と、前
    記切換部の切り換えの制御を行う切換制御部と、を備
    え、前記切換制御部は、前記ゼロクロス点検出部により
    検出される前記ゼロクロス点から前記永久磁石回転子の
    回転数を検出し、前記回転数がある閾値よりも小さいと
    きは前記コミュテータ素子のスイッチングの制御を前記
    外部同期制御部の制御に切り換え、前記回転数がある閾
    値よりも大きいときは前記コミュテータ素子のスイッチ
    ングの制御を前記帰還制御部の制御に切り換える制御を
    行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記
    載のブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置。
  5. 【請求項5】前記切換制御部において、前記回転数が上
    昇したときに前記切換部が切り換えを行う時の前記回転
    数の閾値N1が、前記回転数が下降したときに前記切換
    部が切り換えを行う時の前記回転数の閾値N2よりも大
    きいことを特徴とする請求項4に記載のブラシレスモー
    タのセンサレス駆動制御装置。
  6. 【請求項6】前記コミュテータ素子のスイッチングを行
    わせる制御をするための三相制御信号を出力する前記帰
    還制御部と、前記コミュテータ素子のスイッチングを行
    わせる制御をするための前記三相制御信号を出力する前
    記外部同期制御部と、前記三相制御信号に基づき前記コ
    ミュテータ素子のスイッチングを指示する六相制御信号
    を生成し出力する通電指示部と、前記通電指示部に入力
    する前記三相制御信号を前記帰還制御部から出力される
    前記三相制御信号と前記外部同期制御部から出力される
    前記三相制御信号の何れか一方に切り換える前記切換部
    と、を備え、前記制御部は、前記回転数が上昇しある閾
    値を越えると前記三相制御信号がハイレベルとなった相
    から順に前記通電指示部に入力する前記三相制御信号を
    前記外部同期制御部から出力される前記三相制御信号か
    ら前記帰還制御部から出力される前記三相制御信号に切
    り換え、前記回転数が下降しある閾値より小さくなると
    後前記三相制御信号がハイレベルとなった相から順に前
    記通電指示部に入力する前記三相制御信号を前記帰還制
    御部より出力される前記三相制御信号から前記外部同期
    制御部より出力される前記三相制御信号に切り換える制
    御を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載のブラ
    シレスモータのセンサレス駆動制御装置。
  7. 【請求項7】前記切換部の出力段に出力がプルアップ抵
    抗によりアクティブプルアップされたオープンコレクタ
    回路を備えたことを特徴とする請求項6に記載のブラシ
    レスモータのセンサレス駆動制御装置。
JP10343914A 1998-12-03 1998-12-03 ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置 Withdrawn JP2000175484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10343914A JP2000175484A (ja) 1998-12-03 1998-12-03 ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10343914A JP2000175484A (ja) 1998-12-03 1998-12-03 ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000175484A true JP2000175484A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18365226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10343914A Withdrawn JP2000175484A (ja) 1998-12-03 1998-12-03 ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000175484A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474955B1 (ko) * 2002-07-15 2005-03-10 한국과학기술연구원 중성점 전압 보상을 기반으로 한 비엘디씨 모터의 제어시스템 및 그 방법
US7258379B2 (en) 2003-06-27 2007-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Laminated-type multi-joint portion drive mechanism and manufacturing method therefor, grasping hand and robot arm provided with the same
JP2010094426A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Omron Corp 可動体駆動装置および方法、並びにプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474955B1 (ko) * 2002-07-15 2005-03-10 한국과학기술연구원 중성점 전압 보상을 기반으로 한 비엘디씨 모터의 제어시스템 및 그 방법
US7258379B2 (en) 2003-06-27 2007-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Laminated-type multi-joint portion drive mechanism and manufacturing method therefor, grasping hand and robot arm provided with the same
JP2010094426A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Omron Corp 可動体駆動装置および方法、並びにプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09117186A (ja) 直流ブラシレスモータ駆動装置
KR100288770B1 (ko) 센서리스 3상 비엘디시 모터의 정류 회로
KR102159616B1 (ko) 전기 모터의 권선 내에 검출되는 영전류에 따라 전기 모터에 인가되는 구동 신호의 위상을 자동적으로 조정하고 영전류를 검출하기 위한 전기 회로 및 방법
CN102377381A (zh) 一种直流无刷马达脉冲振幅调变的方法
JP2001128485A (ja) モータシステムおよび該モータシステムを備えた空気調和機ならびにモータの起動方法
Zhou et al. Self-optimizing control of advanced commutation angle for doubly salient electromagnetic machine
JP2000287479A (ja) ブラシレスモータの制御装置
JP2001204192A (ja) ブラシレスモータの制御装置及びそれを用いた自吸式ポンプ
JP2000175484A (ja) ブラシレスモータのセンサレス駆動制御装置
JPS62189993A (ja) モ−タ
KR100313252B1 (ko) 브러쉬리스 직류 모터의 센서리스 모드전환장치
JP2000253691A (ja) ブラシレスモータの制御装置及び制御方法
Zakeer et al. The Four Switch Three Phase Inverter Method used for Speed Control of Brushless DC Motor
JPH0552151B2 (ja)
JPH0534917B2 (ja)
JP4389746B2 (ja) インバータ制御装置
JPS61214788A (ja) 無整流子電動機の起動装置
JPH07245983A (ja) センサレスブラシレスモータ
JP2002186274A (ja) ブラシレスdcモータの制御装置
JP2738110B2 (ja) ブラシレスモータの運転装置
JP2018107972A (ja) モータ駆動装置
JPH03235695A (ja) ブラシレスモータの起動方法及び起動装置
JPH1094286A (ja) 動力発生装置
JP3305642B2 (ja) ブラシレスモータ駆動回路
JPH11275887A (ja) ブラシレスdcモータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050921

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051013

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070322

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070322

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080630