JPH10321256A - 固体電解質あるいは電極の加工方法及びリチウム電池の製造方法 - Google Patents

固体電解質あるいは電極の加工方法及びリチウム電池の製造方法

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JPH10321256A
JPH10321256A JP9128211A JP12821197A JPH10321256A JP H10321256 A JPH10321256 A JP H10321256A JP 9128211 A JP9128211 A JP 9128211A JP 12821197 A JP12821197 A JP 12821197A JP H10321256 A JPH10321256 A JP H10321256A
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solid electrolyte
dispersion medium
sulfide
electrode
benzene derivative
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JP9128211A
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Makoto Fujino
信 藤野
Kazuya Iwamoto
和也 岩本
Kazunori Takada
和典 高田
Shigeo Kondo
繁雄 近藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硫化物を主体とした固体電解質の粉砕、分級、
あるいは電極活物質との混合などの加工において、その
電気化学的性能を殆ど損なうことのない固体電解質およ
び電極の加工方法およびその加工法を用いたリチウム電
池の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】硫化物を含む固体電解質の分散媒として、
一般式(化2)に示すm−位に電子供与性官能基を有す
るベンゼン誘導体を用いる。また、この分散媒を用い、
固体電解質の粉砕、分級、成型体の形成および電極活物
質、ポリマー材料との混合を行う。さらに、この分散法
により得られた物質を用い、全固体リチウム電池を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硫化物を含む固体電
解質およびこの固体電解質を用いた電極の有機化合物分
散媒を用いた加工方法に関する。さらに詳しくはこの分
散媒を用い、固体電解質の粉砕、分級、あるいは活物質
やポリマー材料との混合、さらにはこれらの加工方法を
用いてリチウム二次電池を構成する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】携帯情報端末に使用される二次電池は、
長時間使用が可能であり、かつ小型・軽量であること、
即ち高エネルギー密度化が強く要望されており、中でも
リチウム二次電池の高エネルギー密度化の研究開発が活
発化している。
【0003】しかし、現在開発されているリチウム二次
電池の多くは、電解液として可燃性の有機溶媒を用いて
おり、電池内部に可燃物と高エネルギー密度の化学物質
が共存している。そのため、電池の高エネルギー密度化
にともない、リチウム二次電池の安全性を確保すること
が重要な課題とされている。
【0004】リチウム二次電池の安全性を高めるアプロ
ーチの1つとして、可燃性の有機電解液の代わりに、不
燃性のリチウムイオン伝導性固体電解質を用いた全固体
リチウム二次電池の開発が行われている。これまで様々
な無機の固体電解質が研究されてきたが、その多くはイ
オン伝導度が10-5〜10-6S/cmと有機電解液に比
べ2〜3桁低く、実用化には至っていなかった。しかし
ながら硫化物を含む無機の固体電解質は、イオン伝導度
が10-3S/cmと有機電解液と同程度のイオン伝導度
を有しており、この固体電解質を用いた電池の実用化へ
の期待が高まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】全固体リチウム二次電
池は、正極、負極、およびそれら電極間に固体電解質層
を介在させて構成される。通常、電極材料には電極内で
の良好なイオン伝導を得るため、活物質と固体電解質を
混合したものを用いる。全固体電池では電気化学反応が
固相・固相界面で生じるため、この反応を円滑に行わせ
るためには活物質粒子と固体電解質とを緻密に密接させ
る必要がある。そのため、優れた電池特性を得るために
はこれらの粒径および混合比を最適化する必要がある。
特に、電極内で良好なイオン伝導路を形成し、電極活物
質との反応表面積を大きくするためには、固体電解質の
粒子を微細化することが重要である。また、電池のエネ
ルギー密度を高くするためには、小さい固体電解質混合
比で電極が高いイオン伝導度を有することが重要とな
る。そのためには固体電解質をより微粉化するととも
に、この固体電解質と活物質をより均一に混合する必要
がある。一般にこれらの粉砕あるいは混合法は分散媒を
用いる湿式法と分散媒を用いない乾式法とに大別され、
粒子を微細に粉砕あるいは均一に混合するためには、粒
子の凝縮力を減じる分散媒を用いた湿式法がより適した
方法とされている。
【0006】また、無機の固体電解質は硬くて脆い材料
であり、電池等の電気化学素子へ応用するには加工性に
欠ける。この欠点を補うため、固体電解質を高分子化合
物を用い複合化することにより、各種形状に容易に加工
しうる固体電解質複合体についての提案がなされてい
る。固体電解質と高分子化合物の複合化は、一般的には
固体電解質粉末と高分子化合物を含んだ溶液を混合し、
高分子化合物の溶媒を蒸発させる方法が行われる。
【0007】しかしながら、固体電解質の粉砕や固体電
解質と他の物質との混合に分散媒を用いると、微細に粉
砕あるいは均一に混合できる反面、用いる分散媒の種類
によっては分散媒と固体電解質が反応し、固体電解質の
イオン伝導度が低下する。特に含水率の高い分散媒の場
合、固体電解質は加水分解してしまうため、固体電解質
のイオン伝導度が著しく劣化する問題点があった。
【0008】本発明は、これらの問題を解決し、硫化物
を含むリチウムイオン伝導性固体電解質の粉砕や分級、
および電極活物質などとの混合などの加工において、そ
の電気化学的性能を殆ど損なうことのない分散媒を見い
だし、この分散媒を用いた固体電解質の微粉化、および
電極合剤の作製など、これらの工程を行うに適した加工
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ため、本発明では、硫化物を含む固体電解質の分散媒と
して、一般式として下記の(化2)で表されるm−位に
電子供与性官能基を有するベンゼン誘導体((化2)に
おいて、X,Xは電子供与性の官能基)を用いる。該分
散媒を用いることにより、固体電解質の電気化学的性能
を殆ど損なうことなく、固体電解質を微粉化、あるいは
電極活物質等との均一混合などの加工をすることが出来
る。
【0010】
【化2】
【0011】
【発明の実施の形態】上記の固体電解質の加工として、
固体電解質の粉砕、分級、および電極合剤ならびに電極
の作製、さらには全固体リチウム電池の構成などを行
う。
【0012】本発明は、硫化物を含む無機のリチウムイ
オン伝導性固体電解質の分散媒としてベンゼン誘導体に
ついて検討した結果、分散媒による固体電解質の電気化
学的性能の変化、特にイオン伝導度の低下度合いが、ベ
ンゼン誘導体における官能基の位置がo−位,m−位,
p−位により著しく異なり、m−位のベンゼン誘導体を
分散媒に用いることによりイオン伝導度の低下度合いが
特に小さいことを見出したことに起因する。
【0013】この理由は不明であるが、以下のように推
察している。即ち、本固体電解質はベンゼン誘導体との
接触により、固体電解質の可動イオン種であるリチウム
イオンとベンゼン誘導体との間に求電子反応が生じ、リ
チウムイオン伝導性が低下するものと考えられる。ハメ
ット則として知られているように、ベンゼン誘導体が2
つの電子供与性官能基を有する場合、求電子反応はp−
位の方がm−位に比べ反応性が高い。また、求電子反応
によるカルボカチオンの安定性は、電子供与性官能基が
o−位,p−位にある場合ではほぼ同等であることか
ら、その反応性もほぼ同等であると考えられる。つま
り、2つの電子供与性官能基を有するベンゼン誘導体の
3つの異性体のうち、m−位に官能基を有するベンゼン
誘導体は、他のベンゼン誘導体に比べて、固体電解質に
対する反応性が低いことから、分散媒として用いた場
合、固体電解質のイオン伝導度の低下を少なくしている
と考えられる。
【0014】ここで、電子供与性官能基としては、例え
ば、−CH3,−C25,−C37(n,iso),−C49
(n,iso,sec,tert)などのアルキル基,あるいは−CH
=CH2,−CH2CH=CH2などのアリル基,−C≡
CH,−CH2C≡CHなど3重結合を有する官能基,
あるいは−OCH3,−OCH2CH3,−OC37(n,
iso),−OC49(n,iso,sec,tert)などのアルコキ
シ基があげられる。その中でも、最も安定なSP3混成
軌道による結合のみを有し、置換基によるベンゼン環の
反応活性化効果の弱いアルキル基が特に好ましい。さら
に、蒸気圧が高く、分散媒の蒸発工程を簡略化すること
ができるメチル基が最も好ましい。
【0015】また、硫化物を含む固体電解質は水分に対
して特に不安定であるため、分散媒に用いるベンゼン誘
導体の含水率は0.5%以下が好ましく、100ppm
以下のものがより好ましい。
【0016】また、実用性に優れたリチウムイオン伝導
性固体電解質としては、高いイオン伝導度と広い電位窓
を有するものが好ましい。これらの特性を兼ね備えたも
のとして、硫化物および珪素を含む固体電解質があげら
れるが、この固体電解質はベンゼン誘導体と接触した場
合に、特にその求電子反応が生じやすい。そのため、固
体電解質が珪素を含む硫化物を主体としたものである場
合に本発明の効果は特に大きい。
【0017】また、本発明の分散媒を用いた固体電解質
の粉砕方法としては、乳鉢、あるいはボールミル、振動
ボールミル、遊星型粉砕機などのボール媒体ミル、ある
いは塔式粉砕機、攪拌槽型、流通管型、アニュラ型など
の媒体攪拌式粉砕機、あるいはコロイドミルなどの湿式
高速回転ミルなどによる粉砕法が用いられる。
【0018】また、 固体電解質とその他の物質とから
なる電極合剤および電極作製のために、本発明の分散媒
を用いた混合方法としては、ボールミルによる混合、あ
るいはリボン型、スクリュー型、高速流動型、マラー型
などの容器固定型混合機、あるいは水平円筒型、V型、
2重円錐型などの複合型混合機などによる混合法が用い
られる。
【0019】また、本発明の分散媒を用いた固体電解質
の分級方法として、重力沈降槽、機械分級機、水力分級
機などの重力式分級法、あるいはハイドロサイクロン、
遠心分離機などの遠心力式などがあげられる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、硫化物を含む固体電解質の
分散媒として2つの電子供与性官能基を有する各種のベ
ンゼン誘導体を用い、分散媒と固体電解質を接触させる
ことによる固体電解質の電気化学特性へおよぼす影響に
ついて調べた。
【0021】硫化物を含む固体電解質として、0.6L
2S−0.4SiS2で表されるリチウムイオン伝導性
固体電解質を用いた。以下にこの固体電解質の合成方法
を示す。
【0022】硫化リチウムと硫化珪素をモル比3:2に
混合し、その混合物をガラス状カーボン坩堝中に入れ、
アルゴン気流中1000℃で加熱し、混合物を溶融状態
とした。2時間の加熱後、融液を双ローラー法により超
急冷し、0.6Li2S−0.4SiS2で表されるリチ
ウムイオン伝導性固体電解質を得た。
【0023】このようにして得たリチウムイオン伝導性
固体電解質の分散媒として、ジメチルベンゼン(以下、
キシレンと呼ぶ)、メチルエチルベンゼン、メトキシメ
チルベンゼン、エチルプロピルベンゼンを用い、これら
のベンゼン誘導体のo−,m−,p−位の置換基が固体
電解質の電気化学特性へおよぼす影響について調べた。
各分散媒は脱水処理を行い、含水率を10ppm以下と
したものを用いた。
【0024】まず、上記で得た固体電解質を乾式で35
0メッシュ以下に粉砕した。つづいてビーカー内に分散
媒を10mlとり、この中に粉砕した固体電解質500
mgを入れ、1時間攪拌し、100℃で3時間真空乾燥
した後、該固体電解質のイオン伝導度を測定した。イオ
ン伝導度の測定は、固体電解質200mgを直径10m
mの円筒管内で3tonのプレス圧で厚み1.0mmに
ペレット成形し、その両端面にLi箔を配して測定セル
を構成し、交流インピーダンス法により調べた。その結
果を(表1)に示す。
【0025】
【表1】
【0026】この結果、0.6Li2S−0.4SiS2
で表されるリチウムイオン伝導性固体電解質は、各分散
媒ともm−位に官能基を有するものを用いた場合に、も
っとも高い伝導度を示すことがわかった。 (実施例2)硫化物を含む固体電解質として、実施例1
で用いた0.6Li2S−0.4SiS2に代えて0.0
1Li3PO4−0.63Li2S−0.36SiS2を用
いた以外は実施例1と同様の方法で実験を行った。以下
にこの固体電解質の合成方法を示す。
【0027】リン酸リチウム、硫化リチウムおよび硫化
珪素をモル比1:63:36に混合し、その混合物をガ
ラス状カーボン坩堝中に入れ、アルゴン気流中1000
℃で加熱し、混合物を溶融状態とした。2時間の加熱
後、融液を双ローラー法により超急冷し、0.01Li
3PO4−0.63Li2S−0.36SiS2で表される
リチウムイオン伝導性固体電解質を得た。
【0028】このようにして得たリチウムイオン伝導性
固体電解質を用い、実施例1と同様の測定を行った結果
を(表2)に示す。
【0029】
【表2】
【0030】この結果、0.01Li3PO4−0.63
Li2S−0.36SiS2で表されるリチウムイオン伝
導性固体電解質は各分散媒ともm−位に官能基を備えた
ベンゼン誘導体を用いた場合に、もっとも高い伝導度を
示すことがわかった。 (実施例3)硫化物を含む固体電解質として、実施例1
で用いた0.6Li2S−0.4SiS2に代えて0.4
LiI−0.36Li2S−0.24SiS2を用いた以
外は実施例1と同様の方法で実験を行った。以下にこの
固体電解質の合成方法を示す。
【0031】ヨウ化リチウム、硫化リチウムおよび硫化
珪素をモル比40:36:24に混合する以外は実施例
1と同様の方法で固体電解質の合成を行い、0.4Li
I−0.36Li2S−0.24SiS2で表されるリチ
ウムイオン伝導性固体電解質を得た。
【0032】このようにして得たリチウムイオン伝導性
固体電解質を用いた以外は実施例1と同様の測定を行っ
た結果を(表3)に示す。
【0033】
【表3】
【0034】この結果、0.4LiI−0.36Li2
S−0.24SiS2で表されるリチウムイオン伝導性
固体電解質は各分散媒ともm−位のものを用いた場合
に、もっとも高い伝導度を示すことがわかった。 (実施例4)硫化物を含む固体電解質として、実施例1
で用いた0.6Li2S−0.4SiS2に代えて0.6
7Li2S−0.33P25を用いた以外は実施例1と
同様の方法で実験を行った。以下にこの固体電解質の合
成方法を示す。
【0035】硫化リチウムおよび硫化リンをモル比6
7:33に混合した。この混合物を石英管中に封入し、
900℃で溶融の後、石英管を水中に落とし込み急冷
し、0.67Li2S−0.33P25で表されるリチ
ウムイオン伝導性固体電解質を得た。
【0036】このようにして得たリチウムイオン伝導性
固体電解質を用い、実施例1と同様の測定を行った結果
を(表4)に示す。
【0037】
【表4】
【0038】この結果、0.67Li2S−0.33P2
5で表されるリチウムイオン伝導性固体電解質は各分
散媒ともm−位のものを用いた場合に、もっとも高い伝
導度を示すことがわかった。 (実施例5)硫化物を含む固体電解質として、実施例1
で用いた0.6Li2S−0.4SiS2に代えて0.5
Li2S−0.5B23を用いた以外は実施例1と同様
の方法で実験を行った。
【0039】硫化リチウムおよび硫化ホウ素をモル比
1:1に混合した以外は実施例4と同様の方法で0.5
Li2S−0.5B23で表されるリチウムイオン伝導
性固体電解質を得た。
【0040】このようにして得たリチウムイオン伝導性
固体電解質を用い、実施例1と同様の測定を行った結果
を(表5)に示す。
【0041】
【表5】
【0042】この結果、0.5Li2S−0.5B23
で表されるリチウムイオン伝導性固体電解質は各分散媒
ともm−位のものを用いた場合に、もっとも高い伝導度
を示すことがわかった。
【0043】以上のように、本発明によると、電気化学
特性を大きく損なわずにリチウムイオン伝導性固体電解
質を分散できることがわかった。
【0044】また、以上の実施例1〜5の実験から、本
発明による分散媒は硫化物を含む各種の固体電解質と長
時間充分に接触させた場合、何れの場合も化学的に安定
で電気化学特性の劣化を抑制した状態でリチウムイオン
伝導性固体電解質を分散できることがわかった。 (実施例6)本実施例では、分散媒の含水率が固体電解
質の電気化学特性に与える影響について調べた。分散媒
として種々の含水率のm−キシレンを用いた以外は、実
施例1と同様の実験を行い、同様に固体電解質のイオン
伝導度を調べた。
【0045】得られた結果を図1に示す。ただし、m−
キシレンに浸漬する前の固体電解質のイオン伝導度は
3.0×10-4S/cmであった。この結果、固体電解
質のイオン伝導度は分散媒の含水率が0.5%以下で顕
著な増加傾向が認められた。また、分散媒の含水率が1
00ppm以下では含水率に対する固体電解質のイオン
伝導度の変化は飽和傾向にあり、浸漬前の伝導度に近
い、高いイオン伝導性を示すことがわかった。
【0046】以上のことから、分散媒の含水率を0.5
%以下、好ましくは100ppm以下とすることによ
り、明らかに本発明の効果が特に顕著となることがわか
った。 (実施例7)本実施例では固体電解質の粉砕加工におい
て、本発明によるベンゼン誘導体を分散媒として用いた
場合、分散媒が固体電解質のイオン伝導度に及ぼす影
響、および粉砕した固体電解質の粒度分布について調べ
た。
【0047】固体電解質として0.01Li3PO4
0.63Li2S−0.36SiS2、分散媒としてキシ
レンを用いて固体電解質の粉砕を行った。固体電解質の
粉砕は、固体電解質を乳鉢で荒く粉砕した後、固体電解
質2gに対しキシレン30mlを加え、遊星ボールミル
および振動ボールミルを用い、それぞれ12時間粉砕を
行った後、100℃で3時間真空乾燥した。
【0048】粉砕した固体電解質を実施例1と同様の方
法でイオン伝導度の測定を行った。その結果を(表6)
に示す。
【0049】
【表6】
【0050】この結果、いずれの粉砕方法をとった場合
もm−キシレンを分散媒に用いた固体電解質がもっとも
高いイオン伝導度を示すことがわかった。
【0051】次に、m−キシレンを分散媒に用い粉砕を
行った固体電解質の平均粒径を粒度分布計を用いて調べ
た。また、比較のため固体電解質の粉砕を分散媒を用い
ず乾式により同様の粉砕方法で行ったものについて調べ
た。その結果を(表7)に示す。
【0052】
【表7】
【0053】この結果から、分散媒を用いて固体電解質
を湿式粉砕することにより、平均粒径の小さい固体電解
質が得られることがわかった。
【0054】以上のことより、本発明による分散媒を用
いて硫化物を含む固体電解質を粉砕することにより、イ
オン伝導度が高く、平均粒径の小さい固体電解質の微粉
が得られることがわかった。 (実施例8)本実施例では、実施例7で得られた、m−
キシレンを分散媒に用い振動ボールミルで湿式粉砕を行
った固体電解質を用いて全固体電池を構成し、充電後の
内部インピーダンスについて調べた。
【0055】全固体電池の作製方法を以下に示す。固体
電解質は実施例7で得られた平均粒径0.90μmの固
体電解質を用いた。この固体電解質とLiCoO2とを
重量比40:60になるように秤量し、ボールミルで1
時間乾式混合したものを正極合剤とした。また、負極活
物質にはIn箔を用いた。これら正極合剤、固体電解
質、In箔をペレット成形金型を用い、順にペレット成
形することにより直径9mm、厚さ1.2mmの3層の
ペレットを形成した。形成したペレット状の全固体電池
を直径12mm厚さ1.6mmのステンレス鋼製の電池
ケース内に収納し、ガスケットを介して電池蓋を挿入
し、電池ケース開口部をプレス封口することにより、コ
イン形電池を作製した。作製した電池を150μAの電
流値で3.7Vまで充電し、充電後のコイン形電池の内
部インピーダンスを交流インピーダンス法により調べ
た。
【0056】一方、比較のため、分散媒を用いず振動ミ
ルで乾式粉砕した平均粒径1.5μmの固体電解質を用
いて同様の電池を構成し、同様の測定を行った。得られ
た結果を(表8)に示す。
【0057】
【表8】
【0058】その結果、本発明による方法で粉砕した平
均粒径の小さな固体電解質を用いることにより、内部イ
ンピーダンスが小さい全固体リチウム電池が得られるこ
とがわかった。 (実施例9)本実施例では、分散媒を用いて、硫化物を
含む固体電解質と電子導電性材料からなる電極合剤を湿
式混合したときの電池特性への影響について調べた。
【0059】正極合剤の混合方法として下記の混合方法
を用いた以外は実施例8で行ったのと同様に全固体電池
を構成し、充電後の電池の内部インピーダンス測定を行
った。
【0060】本実施例での正極の混合方法を以下に示
す。固体電解質とLiCoO2を40:60の比率にな
るように5g秤量し、これにm−キシレンを100ml
加え、ボールミルで1時間混合した後、100℃で3時
間真空乾燥したものを正極合剤とした。構成した全固体
電池を充電した後、その内部インピーダンスを調べた結
果を(表9)に示す。
【0061】
【表9】
【0062】この結果から、分散媒を用いて湿式混合し
た正極合剤を用いた全固体リチウム電池の内部インピー
ダンスは実施例8で得られた実施例の電池のインピーダ
ンスよりさらに低く、分散媒を用いて、LiCoO2
固体電解質を混合することでより内部インピーダンスの
低い電池が得られることがわかった。
【0063】以上のことから、本発明による湿式混合に
より固体電解質と活物質の均一な混合が行われた結果、
正極のイオン伝導性が向上し、良好な電池特性を有する
全固体リチウム電池を構成することができることがわか
った。 (実施例10)本実施例では本発明による分散媒を用
い、固体電解質成形体を作製した。
【0064】先ず、m−キシレンにポリエチレンオキサ
イドを溶解させ、ポリエチレンオキサイド・キシレン溶
液を作製した。硫化物を含む固体電解質として、実施例
2で用いた0.01Li3PO4−0.63Li2S−
0.36SiS2を用い、これに上記のポリエチレンオ
キサイド・キシレン溶液を加え、充分に混練し、スラリ
ー状とした。なお混練時の混合比は、ポリエチレンオキ
サイドと固体電解質の重量比が5:95となるようにし
た。このようにして得たスラリーをドクターブレード法
によりフッ素樹脂板上に塗布し、80℃の減圧下で2時
間乾燥した。乾燥した後、フッ素樹脂板より剥離し、厚
み0.1mmのシート状のリチウムイオン伝導性固体電
解質成形体を得た。
【0065】上記で得たリチウムイオン伝導性固体電解
質のシートをφ10mmの円盤状に切り抜き、この円盤
の両端面にφ10mmのPt板を圧接しインピーダンス
測定用の電極とし、交流インピーダンス法によりこの固
体電解質成形体のイオン伝導度を測定した。その結果、
1.2×10-4S/cmのイオン伝導性を示すことがわ
かった。比較のためにo−、p−キシレンを用いても同
様に固体電解質成形体を作製したところ、そのイオン伝
導度は各々0.6×10-4S/cm、0.5×10-4
/cmであった。
【0066】以上のように、本発明による分散媒を用い
て、高いイオン伝導性を有するリチウムイオン伝導性固
体電解質成形体が得られることがわかった。 (実施例11)本実施例では実施例7で得られた振動ボ
ールミルで粉砕した固体電解質をm−キシレンを用い分
散させ、ディスク型遠心分離機を用いて固体電解質の分
級を行った。遠心分離器から排出される分級後の分散液
を100℃で3時間真空乾燥させ、粒度分布計を用いて
固体電解質の平均粒径を調べた。その結果、平均粒径は
0.6μmであった。このことから、本発明の分散媒を
用いて分級を行うことにより、平均粒径のさらに小さい
固体電解質が得られることがわかった。
【0067】以上のように、本発明によると、分級した
固体電解質が得られることがわかった。
【0068】なお、本発明の実施例においては、リチウ
ムイオン伝導性固体電解質として、0.6Li2S−
0.4SiS2,0.01Li3PO4−0.63Li2
−0.36SiS2,0.4LiI−0.36Li2S−
0.24SiS2,0.67Li2S−0.33P25
0.5Li2S−0.5B23について説明を行った
が、これらの固体電解質の各成分比の異なったもの、L
2S−GeS2などの実施例では説明を行わなかった硫
化物を含む他の固体電解質、LiCl−Li2S−Si
2,LiBr−Li2S−P25などの他のハロゲン化
リチウムを含むもの、またLiI−Li2S−SiS2
25,LiI−Li3PO4−Li2S−SiS2などの
擬4元系のものなど、硫化物を含む他のリチウムイオン
伝導性固体電解質を用いても同様の結果が得られ、本発
明は実施例で説明を行ったものに限定されるものではな
い。
【0069】また、本実施例において、分散媒が(化
2)で示されるベンゼン誘導体として、ジメチルベンゼ
ン、メチルエチルベンゼン、メトキシエチルベンゼン、
エチルn−プロピルベンゼンについて説明を行ったが、
その他−C37(n,iso),−C49(iso,sec,tert)
などのアルキル基,−CH=CH2,−CH2CH=C
2などのアリル基,−C≡CH,−CH2C≡CHなど
3重結合を有する官能基,あるいは−OC25,−OC
37(n,iso),−OC49(n,iso,sec,tert)などの
アルコキシ基を有するベンゼン誘導体など、実施例では
説明しなかった他の電子供与性官能基を有するベンゼン
誘導体を用いても同様の結果が得られることはいうまで
もなく、本発明は(化2)で示されるベンゼン誘導体と
して、これら実施例で説明を行ったものに限定されるも
のではない。
【0070】また、本実施例において、分散媒を用いた
固体電解質の粉砕方法として、遊星ボールミル、振動ボ
ールミルを用いて説明を行ったが、その他のボール媒体
ミル、あるいは媒体攪拌式粉砕機、湿式高速回転ミルな
ど実施例では説明しなかった他の粉砕方法においても同
様の結果が得られることはいうまでもなく、本発明は分
散媒を用いた固体電解質の粉砕方法としてこれら実施例
で説明を行ったものに限定されるものではない。
【0071】また、本実施例において、分散媒を用いた
固体電解質とその他の物質の混合物として、LiCoO
2,ポリプロピレンを用いて説明を行ったが、その他L
iMeO2(MeはCo,Ni,Fe,Mnなど),L
iMn24,Li4Ti512等の複合酸化物、あるいは
TiS2,MoS2,V25,あるいはIn,Al,P
b,Sn,Sb,Fe,Ni,Zn,Cuなどの金属粉
または合金粉,あるいはカーボンブラック、黒鉛化合
物、炭素繊維などの炭素化合物など実施例では説明しな
かった他の物質においても同様に固体電解質との均一な
混合が出来、本発明は固体電解質との均一な混合物を得
る必要のある場合に広く適用できる。
【0072】また、本実施例において、分散媒を用いた
固体電解質とその他の物質との混合方法として、ボール
ミルを用いた例について説明を行ったが、その他容器固
定型混合機、あるいは複合型混合機などの他の混合機を
用いた場合においても同様の結果が得られ、本発明は固
体電解質との混合方法として実施例で説明を行ったもの
に限定されるものではない。
【0073】また、本実施例において、分散媒を用いた
固体電解質の分級方法として、ディスク型遠心分離機を
用いて説明を行ったが、その他重力式分級法、あるいは
その他の遠心力式など、他の分級方法においても同様の
結果が得られ、本発明は固体電解質の分級方法として実
施例で説明を行ったものに限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】硫化物を含む固体電解質の分散媒とし
て、2つの電子供与性官能基をmー位に有するベンゼン
誘導体を用いることで、固体電解質の電気化学的性能を
殆ど損なわずに、固体電解質を分散することができる。
これを応用して、固体電解質の粉砕、分級による微粉化
や均一混合、シート成型などの広い範囲の湿式加工を固
体電解質の電気化学的性能を殆ど劣化させることなく行
うことが出来る。
【0075】この結果、内部インピーダンス等の電池諸
特性に優れた全固体リチウム二次電池を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】分散媒の含水率と分散処理後の硫化物を含む固
体電解質のイオン伝導度との関係を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 繁雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫化物を含むリチウムイオン伝導性固体電
    解質単体もしくはこれと少なくとも電池活物質を含んで
    なる電極合剤を、分散媒もしくはこれに高分子化合物を
    含んでなる溶液に分散させ、前記固体電解質もしくはこ
    れを含む電極を加工する際において、下記の一般式(化
    1)で示されるm−位に官能基を有するベンゼン誘導体
    ((化1)において、X,Xは電子供与性の官能基)を
    分散媒として用いることを特徴とする固体電解質あるい
    は電極の加工方法。 【化1】
  2. 【請求項2】前記ベンゼン誘導体の有する官能基のう
    ち、少なくとも1つがアルキル基であることを特徴とす
    る請求項1記載の固体電解質あるいは電極の加工方法。
  3. 【請求項3】前記ベンゼン誘導体の含水率が0.5%以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解質
    あるいは電極の加工方法。
  4. 【請求項4】前記固体電解質が珪素を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の固体電解質あるいは電極の加工方
    法。
  5. 【請求項5】正極、負極、硫化物を含む固体電解質より
    なるリチウム電池において、前記固体電解質が関与する
    加工工程の内、少なくとも一つの工程で請求項1記載の
    加工方法を用いることを特徴とするリチウム電池の製造
    方法。
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