JPH10321145A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JPH10321145A
JPH10321145A JP10032974A JP3297498A JPH10321145A JP H10321145 A JPH10321145 A JP H10321145A JP 10032974 A JP10032974 A JP 10032974A JP 3297498 A JP3297498 A JP 3297498A JP H10321145 A JPH10321145 A JP H10321145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
display device
electrode
address electrode
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10032974A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mori
啓 森
Suehiro Nakamura
末広 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10032974A priority Critical patent/JPH10321145A/ja
Priority to US09/040,528 priority patent/US6169363B1/en
Publication of JPH10321145A publication Critical patent/JPH10321145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/14AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided only on one side of the discharge space
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/22Electrodes, e.g. special shape, material or configuration
    • H01J11/32Disposition of the electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2211/00Plasma display panels with alternate current induction of the discharge, e.g. AC-PDPs
    • H01J2211/20Constructional details
    • H01J2211/22Electrodes
    • H01J2211/32Disposition of the electrodes
    • H01J2211/323Mutual disposition of electrodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ放電を利用した表示装置において、
画素の高精細化を図る。 【解決手段】 プラズマ放電を利用した交流駆動型の表
示装置において、一方の基板32に複数の放電維持電極
〔I1 ,I2 ,‥‥Im 〕からなる放電維持電極群と、
複数のアドレス電極〔J1 ,J2 ,‥‥Jn 〕からなる
アドレス電極群とが形成され、少なくとも放電維持電極
群とアドレス電極群の一部を構成する複数の放電開始ア
ドレス電極〔J11,J21,‥‥Jnm〕からなる放電開始
アドレス電極群との上に誘電体層37,40が形成され
て成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばAC型(交
流型)プラズマ表示パネル(plasma displ
ay panel:PDP、以下、「AC型PDP」と
いう。)等のいわゆるプラズマ放電を利用した交流駆動
型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電維持電極群とアドレス電極群
との間に設けられた電荷蓄積層に電荷を蓄積させて高周
波放電現象により放電特性を利用して表示を行うAC型
PDPがある。このAC型PDPには、放電ガスの発光
色を見るものと、放電によって発生する紫外線で蛍光体
を可視発光させるものとがある。
【0003】AC型PDPの構成には、各種方法が知ら
れているが、薄型にするため、対向する前面ガラスパネ
ルと背面ガラスパネルの周囲を封止して、気密容器内に
放電ガスを形成するものが多く採用されている。
【0004】放電表示セルは、通常、ライン状第1電極
群とライン状第2電極群との交差する位置に形成され
る。隣接するセル間の誤放電や色にじみを防ぐため、あ
るいは、パネル内外の圧力差を支えたり、また、電極間
距離を規定するために、放電表示セルの周囲には隔壁が
形成される。
【0005】以下、カラーAC型PDPについて説明す
る。表示放電電極は、蛍光体形成部分から遠ざけるた
め、いわゆる面放電型の構成としている。従来のカラー
AC型PDPでは、2相の電極で駆動するものと、3相
で駆動するものとが知られている。
【0006】図38に2相電極カラーAC型PDPの構
成を示す。図39は図38のA−A’線上の断面図であ
る。図38は1画素に対応する1部分を示す構成図であ
る。このPDP1は、マトリクス表示の単位発光領域に
表示電極2とアドレス電極6とが対向する2電極構造を
有し、アドレス電極6側に蛍光体8を形成して構成され
る。
【0007】面放電のための表示電極2は、表示面側の
前面ガラス基板3上に設けられ、AC駆動用の誘電体層
4によって放電空間に対して被覆されている。誘電体層
4の表面には、後述する隔壁9に対応する位置に単位発
光領域を規定するブラックマトリクス5が設けられてい
る。
【0008】一方、単位発光領域を選択的に発光させる
ためのアドレス電極6は、背面側のガラス基板7上に、
所定ピッチで表示電極2と直交するように配列されてい
る。
【0009】各アドレス電極6の間には、白色誘電体層
8を介して、放電空間の間隙寸法を規定する所定の幅を
有したストライプ状の隔壁9が設けられ、これによって
放電空間はライン方向(表示電極2の延長方向)に単位
発光領域毎に区画されている。また、背面ガラス基板7
には、アドレス電極2の上面及び隔壁9の側面を含めて
背面側の内面を被覆するように赤、緑、青の3原色の蛍
光体10が設けられている。なお、放電空間には、蛍光
体10に対する紫外線励起のための放電ガスとして、例
えばネオンやアルゴンにキセノンを混合したペニングガ
スが封入されている。
【0010】図40に3相電極カラーAC型PDPの構
成を示す。図41はアドレス電極の延長方向と平行なB
−B’線上の断面図であり、図42は表示電極の延長方
向と平行なC−C’線上の断面図である。図40は1画
素に対応する部分を含む斜視図である。このPDP11
は、マトリクス表示の単位発光領域に一対の表示電極1
3,13とアドレス電極18とが対向する3電極構造を
有し、アドレス電極18側に蛍光体21を形成して構成
される。これは面放電型PDPと称せられている。
【0011】面放電のための表示電極13,13は、表
示面側の前面ガラス基板12上に設けられ、AC駆動用
の誘電体層15によって放電空間に対して被覆されてい
る。誘電体層15の表面には、その保護層16として数
千オングストローム程度の厚さのMgO膜が設けられて
いる。14は、表示電極13,13上に形成された低抵
抗のバス電極である。
【0012】一方、単位発光領域を選択的に発光させる
ためのアドレス電極18は、背面側のガラス基板17上
に、例えば200ミクロン程度のピッチで表示電極1
3,13と直交するように配列されている。19はアド
レス電極18を含む面上に形成された誘電体層である。
【0013】各アドレス電極18の間には、放電空間の
間隙寸法を規定する100ミクロン程度の幅を有したス
トライプ状の隔壁20が設けられ、これによって放電空
間はライン方向(表示電極13,13の延長方向)に単
位発光領域毎に区画されている。また、背面ガラス基板
17には、アドレス電極18の上面及び隔壁20の側面
を含めて背面側の内面を被覆するように赤、緑、青の3
原色の蛍光体21R,21B,21Gが設けられてい
る。なお、放電空間には、蛍光体21に対する紫外線励
起のための放電ガスとして、例えばネオンにキセノンを
混合したペニングガスが封入されている。
【0014】表示画面を構成する各1ピクセル(画素)
には、ライン方向に並ぶ同一面積の赤(R),緑
(G),青(B)の3つの単位発光領域が対応づけられ
ている。各単位発光領域において、一対の表示電極1
3,13によって面放電セル(表示のための主放電セ
ル)が画定され、一方の表示電極13とアドレス電極1
8とによって表示または非表示を選択するためのアドレ
ス放電セルが画定される。これにより、図40の横方向
に連続する蛍光体21のうち、各単位発光領域に対応し
た部分を選択的に発光させることができ、赤(R),緑
(G),青(B)の組み合わせによるフルカラー表示が
可能になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカ
ラーAC型PDP11において、表示画素を高精細にす
るためには、表示電極13,13間距離を小さくする必
要がある。また、これに関連して、アドレス電極18と
表示電極13,13間距離との距離も表示電極13,1
3間距離と等しくする必要がある。このとき、電極1
3,13間距離が例えば、20ミクロン以下の場合、2
0〜40ミクロンの厚さの蛍光体層21を形成したと
き、プラズマ放電空間22がなくなってしまい、電極間
で絶縁破壊が起こる恐れがあるという不都合があった。
また、プラズマ放電空間22を確保した構成を考えて
も、蛍光体21を構成すべき部所は限られており、蛍光
体21が少なくなれば低輝度にもなるし、さらに、イオ
ン衝撃によって蛍光体21の劣化が生じてしまうという
不都合があった。
【0016】本発明は、このような点を考慮し、電極間
距離を小さくしても、プラズマ放電空間が確保され、蛍
光体の劣化がない表示装置を提供することを目的とする
ものである。本発明は、高精細の表示装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、プラズマ放電を利用した交流駆動型の表示装置にお
いて、放電維持電極群とアドレス電極群が同一の基板上
形成された構成とする。
【0018】本発明の表示装置においては、放電維持電
極群とアドレス電極群が同一の基板に形成されるので、
アドレス電極と放電維持電極との電極間距離がいくら小
さくなっても、隔壁によって、プラズマ放電空間が十分
確保される。従って、表示画素の高精細化が可能にな
る。また、プラズマにより発生した紫外線によって対向
する基板側の蛍光体層を励起発光させる構成としたとき
は、プラズマによる紫外線が十分確保され、蛍光体層の
高輝度発光が可能になる。さらに、蛍光体層はプラズマ
の外に設けることができ、プラズマに蛍光体層が晒され
ることがないため、プラズマのイオン衝撃による蛍光体
の劣化も防ぐことができる。
【0019】また、アドレス電極群と放電維持電極群と
を同一の基板上に形成することにより、電極形成のプロ
セスにおいて、各電極間の正確な位置出しができ、電極
側の基板と之に対向する基板との封止プロセスにおい
て、位置あわせ、スペース間隔の許容範囲が大きくなり
余裕ができる。従って、歩留まりが向上し、コストダウ
ンが図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る表示装置は、プラズ
マ放電を利用した交流駆動型の表示装置において、一方
の基板に、複数の放電維持電極からなる放電維持電極群
と、複数のアドレス電極からなるアドレス電極群とを形
成し、少なくとも放電維持電極群と、アドレス電極群の
一部を構成する複数の放電開始アドレス電極からなる放
電開始アドレス電極群との上に、誘電体層を形成して構
成する。
【0021】この一方の基板に対向する他方の基板に
は、プラズマ放電による紫外線で発光する蛍光体層を形
成することができる。
【0022】放電維持電極群とアドレス電極群とは、互
に交差して形成し、放電維持電極群とアドレス電極群の
間に絶縁体層を形成する。この絶縁体層は、上記誘電体
層を延長して形成することができ、または、誘電体層と
は別に形成することができる。
【0023】放電維持電極と放電開始アドレス電極は、
同一面上に形成し、アドレス電極と放電開始アドレス電
極とを、アドレス電極下の絶縁体層に設けた孔を介して
互に接続することができる。
【0024】放電維持電極と放電開始アドレス電極は、
同一面上に形成し、放電維持電極群と交差するアドレス
電極群を絶縁体層を介して形成し、各アドレス電極の延
長部をこの絶縁体層の側面に沿って放電開始アドレス電
極に直接接続して構成することができる。この場合、こ
の放電維持電極群、放電開始アドレス電極群及びアドレ
ス電極群の全面上にわたって誘電体層を形成することが
できる。
【0025】本発明では、放電維持電極と、該放電維持
電極の端子部とを直接絶縁膜で被覆した構成とすること
ができる。この場合、放電維持電極と放電開始アドレス
電極の上に別途誘電体層を形成することができる。
【0026】また、放電維持電極と、該放電維持電極の
端子部と、アドレス電極の一部を構成する放電開始アド
レス電極とを、絶縁膜で被覆した構成とすることができ
る。この構成では、この絶縁膜を誘電体層として利用す
ることができる。また絶縁膜を誘電体層として利用する
ときはこの絶縁膜上に保護膜を兼ねるMgO膜を形成す
ることができる。勿論、絶縁膜上を含む全面に別個の誘
電体層を形成することもできる。
【0027】この絶縁膜としては、膜厚を10μm〜1
00μmとすることができる。
【0028】本発明では、放電維持電極群に対して絶縁
体層を介して交差するアドレス電極群と、放電開始アド
レス電極群とを、互に連続して同時に形成した構成とす
ることができる。この表示装置において、放電維持電極
群を覆って、或は放電維持電極を含む基板の全面を覆っ
て絶縁膜を形成し、放電維持電極群に対して交差するア
ドレス電極群と、放電開始アドレス電極群とを互に連続
して同時形成した構成とすることもできる。この場合、
アドレス電極群は、絶縁膜上にさらに絶縁体層を介して
形成することができる。
【0029】他方の基板側に反射膜を形成し、一方の基
板側から見る表示の発光輝度を向上するように構成する
ことができる。例えば、他方の基板と蛍光体層との間に
反射膜を形成することができる。
【0030】一方の基板側に反射膜を形成し、他方の基
板側から見る表示の発光輝度を向上するように構成する
ことができる。例えば、一方の基板上に反射膜及び絶縁
膜を介して放電維持電極群、放電開始アドレス電極群及
びアドレス電極群を形成することができる。
【0031】反射膜としては、アルミニウム(Al)、
ニッケル(Ni)、銀(Ag)、その他の金属膜等の高
反射率材料を用いることができる。
【0032】本発明では、一方の基板側の放電開始アド
レス電極を単位放電領域毎に形成し、他方の基板に隔壁
を形成して各隣り合う隔壁間内に蛍光体層を形成し、各
隔壁と各アドレス電極とが互に対応するように一方の基
板と他方の基板とを封止して構成することができる。
【0033】放電維持電極群においては、その対をなす
第1及び第2の放電維持電極間の距離を50μm以下、
30μm以下、例えば5μm〜20μm、さらには5μ
m以下、1μm以下に設定することができる。
【0034】放電維持電極群の対をなす第1及び第2の
放電維持電極間の距離と、放電開始アドレス電極と放電
維持電極(即ち対をなす一方の放電維持電極)との間の
距離とは、互にほぼ等距離、即ち、互に等距離、あるい
は、互に近似した距離に設定することができる。
【0035】放電維持電極、即ち対をなす一方の放電維
持電極と放電開始アドレス電極との間の距離は、放電維
持電極群の対をなす第1及び第2の放電維持電極間の距
離の±30%以内の範囲に設定することができる。
【0036】また、放電開始電圧を例えばパッシェン最
小値に選定するときは、放電維持電極群の対をなす第1
及び第2の放電維持電極間の距離と、一方の放電維持電
極及び放電開始アドレス電極間の距離は、共にこのとき
決まる電極間距離に対して±数十%程度の変動を許容で
きる。また、この両電極間距離は、放電開始電圧をパッ
シェン最小値以外の値に設定する場合においても、この
とき決まる電極間距離に対して±30%程度の許容度を
有する。
【0037】一方の基板と他方の基板を封止して形成さ
れる気密容器内、即ち、その放電空間には、封入ガス圧
が0.8〜3.0気圧となるようにHe,Ne,Ar,
Xe,Krのうちの1種以上のガスを封入することがで
きる。
【0038】放電開始アドレス電極としては、L字型に
形成することができる。
【0039】アドレス電極上を除く放電開始アドレス電
極及び放電維持電極上の誘電体層の表面には、保護膜と
仕事関数を下げることを兼ねる酸化マグネシウム層を形
成することができる。
【0040】放電維持電極及び放電開始アドレス電極上
の誘電体層の厚さは、電極間距離、即ち対をなす第1及
び第2の放電維持電極間距離、及び、対をなす放電維持
電極の一方と放電開始アドレス電極との間の距離、より
も薄く形成するのが好ましい。
【0041】放電維持電極群は、例えば透明導電膜、或
はAl,Cr,Au,Ag,Al/Cr2層膜構造、C
r/Al/Cr3層膜構造等の金属膜で形成することが
できる。放電開始アドレス電極群も、放電維持電極群と
同時に形成するときは、放電維持電極群と同一材で形成
することができる。アドレス電極群は、例えばAl,A
g等の金属材料で形成することができる。
【0042】本発明の表示装置は、カラー表示装置、モ
ノクロ表示装置のいずれにも適用できる。カラー表示装
置の場合には、例えば赤,緑,青の各単位放電領域(い
わゆるドット)の組で1ピクセル(画素)が構成され、
モノクロ表示装置の場合は、1つの単位放電領域(いわ
ゆるドット)で1ピクセル(画素)が構成される。
【0043】図1〜図3は、本発明の表示装置の一実施
の形態を示す。本実施の形態は、カラーAC型PDPに
適用した場合である。この表示装置31は、一方の基板
となる第1の基板、例えば下面ガラス基板32に、スト
ライプ状をなす複数の放電維持電極I〔I1 ,I2 ‥‥
m 〕からなる放電維持電極群と、ストライプ状をなす
複数のアドレス電極J〔J1 ,J2 ‥‥Jn 〕からなる
アドレス電極群と、各アドレス電極の一部を構成する複
数の放電開始アドレス電極JA 〔J11,‥‥Jn1
12,‥‥Jn2,‥‥J1m,‥‥Jnm〕からなる放電開
始アドレス電極群が形成されてなる、いわゆる電極基板
33を形成し、この電極基板33に対向して他方の基板
となる第2の基板、例えば上面ガラス基板34に蛍光体
層35が形成されてなる、いわゆる蛍光体基板36を形
成し、之等、電極基板33と蛍光体基板36を気密封止
して構成される。
【0044】放電維持電極群は、図3に示すように、放
電が開始された後に放電を維持するための夫々一対をな
す放電維持電極I1 及びI2 ,I3 およびI4 ,‥‥,
m-1 およびIm を形成するように、配列される。
【0045】アドレス電極群の各アドレス電極J1,‥‥
n は、表示アドレスを指定するための電極であり、放
電維持電極群と交差し、例えば放電維持電極I〔I1
2,‥‥Im 〕の長手方向に沿って所定間隔を置いて
配列される。
【0046】放電開始アドレス電極群の各放電開始アド
レス電極JA 〔J11, ‥‥Jnm〕は、対をなす放電維持
電極(I1 ,I2 )、(I3 ,I4 )、‥‥(Im-1
m〕の一方の電極、例えば放電維持電極I2 ,I4
‥‥Im との間で放電を開始させるための電極であり、
各単位発光領域に対応して配列される。各放電開始アド
レス電極J11,‥‥Jnmは、放電維持電極に平行する一
片部とアドレス電極に沿う他片部からなるL字型に形成
される。
【0047】放電維持電極I1 ,‥‥Im と、放電開始
アドレス電極J11,‥‥Jnmとは下面ガラス基板32の
同一面上に形成され、この放電維持電極I1 ,‥‥Im
及び放電開始アドレス電極J11,‥‥Jnm上(端子部を
除く領域)に誘電体層37が形成される。アドレス電極
1 ,‥‥Jn は、この誘電体層37上に放電開始アド
レス電極J11,‥‥Jnmの一部上を通り放電維持電極I
1 ,‥‥Im と交差、例えば直交するように形成され
る。ここで、ストライプ状のアドレス電極J1 ,‥‥J
n 直下の誘電体層37は、いわゆる絶縁体層として作用
し、この誘電体層37からなる絶縁体層によりアドレス
電極J1 ,‥‥Jn と放電維持電極I1 ,‥‥Im との
間が絶縁され、お互に短絡しないようになされる。
【0048】そして、各アドレス電極J1 ,‥‥Jn
夫々は、図3,図4に示すように、アドレス電極I1
‥‥In と放電開始アドレス電極J11,‥‥Jnmとが交
差する部分の誘電体層47からなる絶縁体層に設けたコ
ンタクト用の孔39を介して各列の放電開始アドレス電
極J11,‥‥Jnmと接続される。即ち、放電開始アドレ
ス電極J11,J12,‥‥J1mが共通のアドレス電極J1
に接続され、放電開始アドレス電極J21,J22,‥‥J
2mが共通のアドレス電極J2 に接続され、放電開始アド
レス電極Jn1,Jn2,‥‥Jnmが共通のアドレス電極J
n に接続される。
【0049】ここで、放電維持電極I1 ,I2 ,I3
4 ,‥‥Im-1 ,Im と、放電開始アドレス電極
11,J21,‥‥Jn1,‥‥Jnmは、所要の導電膜、例
えば後述する透明導電膜、例えばITO膜で形成するこ
とができる。このとき、ITO膜は抵抗値が高いため、
抵抗値を下げるためのバス電極K1 ,K2 ,K3
4 ,‥‥,Km が各対応する放電維持電極I1
2 ,I3 ,I4 ,‥‥,Im 上に、またバス電極
11,K21,‥‥,Kn1,‥‥Knmが各対応する放電開
始アドレス電極J11,J21,‥‥,Jn1, ‥‥Jnm上に
夫々形成される。
【0050】アドレス電極J1 ,J2 ,J3 ,‥‥Jn
は、アルミニウム、銀等の金属材料で形成され抵抗値が
低いため、アドレス電極J1 ,J2 ,J3 ,‥‥Jn
にはバス電極は設けられていない。
【0051】さらに、アドレス電極J1 ,J2 ,‥‥J
n を含む全面上に誘電体層40が形成され、この誘電体
層40の表面に保護膜として、また放電開始電圧を下げ
る役割をする酸化マグネシウム(MgO)層41が形成
される。この場合、アドレス電極J1 ,‥‥Jn への放
電を起こさせないために、酸化マグネシウム層41は、
ストライプ状のアドレス電極J1 ,‥‥Jn の上を除い
て形成することが望ましい。
【0052】尚、図示せざるも、誘電体層の厚みを薄く
することを考えると、誘電体層40を省略し、ストライ
プ状のアドレス電極J1 ,‥‥Jn 上に絶縁層を形成
し、誘電体層37の表面に酸化マグネシウム層41を形
成するようになすこともできる。
【0053】そして、図5に示すように、各対をなす放
電維持電極間の距離d1 と、その一方の放電維持電極と
これに対向する放電開始アドレス電極との間の距離d2
とを互にほぼ等しい距離(即ち互に等距離、あるいは、
互に近似した距離)に設定する。
【0054】図5では、対の放電維持電極I1 及びI2
間の距離d1 と、その一方の放電維持電極I2 とこれに
対向する放電開始アドレス電極J11との間の距離d2
ついて示したが、その他の各単位放電領域における対の
放電維持電極間の距離d1 と、その一方の放電維持電極
と放電開始アドレス電極との間の距離d2 についても、
同様の条件で設定する。
【0055】ここで、放電維持電極の一方と放電開始ア
ドレス電極との間の距離d2 は、対をなす放電維持電極
間の距離d1 の±30%以内の範囲に設定することがで
きる。
【0056】この場合、数1に示すように、パッシェン
の法則により、封入ガスの圧力Pと放電電極間距離dと
の積が一定となるように後述の封入ガスの圧力を設定す
る必要がある。
【0057】
【数1】Pd=一定
【0058】距離d2 は、封入ガス圧を一定にしたと
き、パッシェン曲線の最小値で決まる距離の±30%以
内に設定することができる。
【0059】放電開始電圧を例えばパッシェン最小値に
選定するときは、電極間距離d1 及びd2 は、このとき
決まる距離dに対して±数十%程度の変動を許容でき
る。また、電極間距離d1 及びd2 は、放電開始電圧を
パッシェン最小値以外の値に設定する場合においても、
このとき決まる電極間距離に対して±30%程度の許容
度を有する。
【0060】対をなす放電維持電極I1 及びI2 、I3
及びI4 ,‥‥Im-1 及びIm 間の距離d1 は、50μ
m以下、例えば5μm〜20μm、さらには5μm以
下、1μm以下に設定することができる。距離d2 は、
この距離d1 の値によって決められる。
【0061】誘電体層として機能する膜、即ち誘電体層
37,40及びMgO膜41の合計の膜厚t1 は、同一
面上の放電開始アドレス電極と一方の放電維持電極との
間の距離d2 、及び、対の放電維持電極間の距離d1
りも薄くするを可とする。
【0062】即ち、図6Aに示すように、基板51上に
1対の放電電極52及び53を形成し、この放電電極5
2及び53上に誘電体層54を形成したとき、放電電極
52及び53間の距離をd、夫々の放電電極52,53
上の誘電体層54の厚さをtとするとき、2t<dであ
れば、両電極52及び53間の放電は誘電体層54上で
起こる。
【0063】之に対して、図6Bに示すように、誘電体
層54の厚さが大きく、2t>dであれば、両電極52
及び53間の放電は、誘電体層54内で起こり、両電極
52及び53間での絶縁破壊が生ずる。従って、本実施
の形態では、誘電体層37,40及びMgO膜41の合
計の膜厚t1 は距離d2 及び距離d1 よりも薄く、即
ち、2t1 <d2 、2t1 <d1 となるよう設定する。
【0064】一方、第2の基板である例えば上面ガラス
基板34においては、図2及び図7に示すように、各隣
り合う単位放電領域の列を区画するように、複数のスト
ライプ状の隔壁56を一体に形成し、各隣り合う隔壁5
6間内に蛍光体層35が被着形成される。即ち、赤
(R)の蛍光体層35R、緑(G)の蛍光体層35G、
及び青(B)の蛍光体層35Bが順次繰り返して形成さ
れる。隔壁56の幅は、図2及び図14で示すように、
アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕の幅より大きく形成さ
れる。
【0065】そして、この上面ガラス基板34に蛍光体
層35を形成した、いわゆる蛍光体基板36と、下面ガ
ラス基板32に放電維持電極群、アドレス電極群及び放
電開始アドレス電極群を形成した、いわゆる電極基板3
3とが、その各隔壁56を各アドレス電極J1 ,J2
‥‥Jn 上に位置するようにして封止され、両基板36
及び33で構成される気密容器内、即ち内部の放電空間
に所要のガスが封入される。
【0066】封入ガスとしては、He,Ne,Ar,X
e,Krのうちの1種以上のガスを用いることができ、
例えばネオン(Ne)/キセノン(Xe),アルゴン
(Ar)/キセノン(Xe)、等の混合ガスからなるペ
ニングガスが主として用いられる。プラズマ放電により
発生する紫外線によってRGB蛍光体層35R,35
G,35Bが励起して、それぞれの色を発光させる。
【0067】隔壁56は、表示の際のコントラストを向
上するために、表面を黒色にすることができる。
【0068】図14は、赤(R),緑(G)及び青
(B)の3色の単位放電領域からなる1ピクセル(画
素)のカラー放電領域を示す。
【0069】次に、かかる表示装置31の動作を説明す
る。例えば一対の放電維持電極I1及びI2 間に放電を
維持させるための放電維持電圧が印加され、アドレス電
極J1 を通じて放電開始アドレス電極J11と一方の放電
維持電極I2 間に放電を開始するための放電維持電圧よ
り高い放電開始電圧が印加されると、一旦一方の放電維
持電極I2 と放電開始アドレス電極J11間で放電が開始
した後、1対の放電維持電極I1 及びI2 間で放電が維
持される。そして、この放電維持電極I1 及びI2 間で
の放電によってプラズマが発生し、このプラズマで発生
した紫外線によって対応する部分の蛍光体層35〔35
R,35G,35B〕が励起発光する。従って、各アド
レス電極J1 ,J2 ,‥‥Jn を選択して順次に放電開
始電圧を印加し、また各行の対をなす放電維持電極I1
及びI2 ,I3 及びI4 ,‥‥Im-1 及びIm に順次放
電維持電圧を印加することにより、所要のカラー表示が
得られる。
【0070】即ち、1ピクセルの放電領域(図14,図
2参照)において、隔壁56間に設けられた赤(R),
緑(G)及び青(B)の3色の蛍光体層35R,35G
及び35Bに、プラズマ放電に基づいて発生した紫外線
が照射されて各色に発光し、カラー表示がなされる。
【0071】ここで、アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn
には、所定アドレス位置の画素に放電を発光させるた
め、例えばパルスを印加することにより、この位置の画
素の放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕と一方の
放電維持電極〔I2 ,I4 ,‥‥Im 〕との間で放電を
開始するようになす。
【0072】表示装置31において、表示を見る方向は
電極基板33側、あるいは蛍光体基板36側のいずれか
らでも可能である。従って、少なくとも表示を見る側の
基板は透明基板とする。そして、電極基板33側から表
示を見るときは、放電維持電極I1 ,I2 ,‥‥In
び放電開始アドレス電極J11,J12, ‥‥Jnmを透明導
電膜で形成するのが望ましい。また蛍光体基板36側の
基板34は、透明基板とする必要はない。輝度を得るた
めには、できるだけ開口部分が大きい方が好ましい。
【0073】蛍光体基板36側から表示を見るときは、
基板34を透明基板とする。なお、電極基板33側の基
板32は透明基板とする必要はなく、また放電維持電極
1,I2 ,‥‥In 及び放電開始アドレス電極J11,
‥‥Jnmも電極抵抗を下げるためと、輝度を得るため
に、例えばアルミニウムのような低抵抗で光を反射する
ような金属等で構成すれば良い。
【0074】次に、上述の表示装置の製法の一例を説明
する。
【0075】図8〜図13は電極基板33の製造工程を
示す。先ず、図8A及びBに示すように、第1の基板例
えばガラス基板32の一面上に、例えばITO膜(In
2 3 /SnO2 )、酸化錫膜(SnO2 )等の透明導
電膜58、この例ではITO膜を被着形成する。
【0076】次に、図9A及びBに示すように、透明導
電膜58をパターニングして、各対をなす放電維持電極
1 及びI2 ,I3 及びI4 ,‥‥,Im-1 及びI
m と、放電開始アドレス電極J11,J21,‥‥,Jn1
‥‥Jnmを形成する。
【0077】この透明導電膜58による電極〔I1 ,‥
‥Im 〕及び〔J11,‥‥Jnm〕の形成法には、以下の
エッチング法とリフトオフ法とがある。 エッチング法による電極形成は、(i) ガラス基板32
上の全面に透明導電膜58であるITO膜(酸化錫Sn
2 膜はエッチングに強いので一般には使わない)を形
成し、(ii)このITO膜上にレジストで電極のネガパタ
ーンを形成し、(iii) 次いで、塩酸等でレジストの被覆
されていない部分のITO膜をエッチング除去して行わ
れる。 リフトオフ法による電極形成は、(i) ガラス基板32
上にレジストで電極のネガパターンを形成し、(ii)この
レジストのネガパターン上を含むガラス基板32の全面
上にITO膜をスパッタ、蒸着等で形成し、(iii) 次い
で、レジスト剥離剤により、レジストとレジスト上のI
TO膜を共に除去して行われる。
【0078】次に、図10A及びBに示すように、放電
維持電極I1 ,I2 ,‥‥Im は放電開始アドレス電極
11, ‥‥Jnm上に、之等の電極の抵抗を下げるための
低抵抗のバス電極K〔K1 ,‥‥Km ,K11, ‥‥
nm〕を形成する。バス電極K〔K1 ,‥‥Km
11,‥‥Knm〕は、低抵抗の金属を放電維持電極〔I
1 ,‥‥Im 〕、及び放電開始アドレス電極〔J11,‥
‥Jnm〕より細く線状に形成するか、又は導電ペースト
のスクリーン印刷で同様に形成することができる。印刷
で形成する場合の導電ペーストとしては、例えば銀(A
g)、銀−パラジウム(Ag−Pd)、ニッケル(N
i)などの導電ペーストが用いられる。図15に、バス
電極Kの形成パターンを示す。バス電極Kは、放電維持
電極I及び放電開始アドレス電極JA に対して電極幅方
向の一側端部又は中央部で長手方向に沿って重ねて形成
する。バス電極Kの材料は、例えば銀Ag、または銅C
u/クロムCr/銅Cuの3層構造の材料を用いること
ができる。
【0079】次に、図11A及びBに示すように、放電
維持電極I1 ,I2 ,‥‥Im-1 ,Im 及び放電開始ア
ドレス電極J11, ‥‥Jnm上を含む基板32上、特に端
子部を除く領域に、誘電体層37を形成する。
【0080】次いで、誘電体層37を含む全面上に、放
電開始アドレス電極J11,J21,‥‥Jn1,‥‥Jnm
一部に対応する位置に開口部を有するレジスト膜を被着
形成し、このレジスト膜上からサンドブラスト法によ
り、例えば平均粒径20〜30ミクロンの炭酸カルシウ
ムCaCO3 を高圧噴射し、誘電体層37の放電開始ア
ドレス電極J11,J21,‥‥Jn1,‥‥Jnmの一部に対
応する位置にコンタクト用の孔59を形成する。
【0081】誘電体層37は、例えばガラスペーストで
形成することができる。誘電体層37は、できるだけ透
明で、しかも誘電率の高いものを用いる必要があり、更
に、高い電圧に絶え得るようにピンホールなど発生しに
くい材料である必要もある。
【0082】次に、図12A及びBに示すように、誘電
体層37上にコンタクト用の孔59を通るようにアドレ
ス電極J1 ,‥‥Jn を形成する。アドレス電極J1
‥‥Jn の形成時に、同時にコンタクト用の孔39を介
してアドレス電極J1 ,‥‥Jn と各対応する放電開始
アドレス電極J11, ‥‥Jnmとが接続される。アドレス
電極J1 ,‥‥Jn は、Al蒸着、或は前述のバス電極
Kの形成に用いられる各種導電ペーストによる印刷で形
成できる。或は例えば感光性銀ペーストによって形成す
ることもできる。この場合のアドレス電極J1 ,‥‥J
n は、電極自体の抵抗値が低いのでバス電極を設ける必
要がない。
【0083】次に、図13A及びBに示すように、アド
レス電極J1 ,‥‥Jn を含む全面に誘電体層40を形
成する。この誘電体層40も前述の誘電体層37と同様
の例えばガラスペーストで形成することができる。次い
で、この誘電体層40の表面に、酸化マグネシウム(M
gO)膜41を被着形成する。なお、図示せざるも、こ
のMgO膜41はアドレス電極J1 ,‥‥Jn に対応す
る部分を除いて形成することもできる。このようにして
電極基板33が作製される。
【0084】一方、蛍光体基板36は、次のようにして
作製する。第2の基板、例えばガラス基板34上に例え
ばガラスペーストを用いてスクリーン印刷法又はサンド
ブラスト法でストライプ状の隔壁56を形成する。隔壁
56は放電維持電極Iの長手方向に関する単位放電領域
毎に隔離し、単位放電領域同士のクロストークを防ぎ、
単位放電領域間の絶縁性を保持するために用いられる。
また、この隔壁56は、第1の基板32側と第2の基板
34側との間隔を保持してプラズマ放電空間を確保する
ためのものである。この隔壁56には高精度の加工が要
求される。
【0085】次いで、各隣り合う隔壁56間内に夫々対
応する赤(R),緑(G)及び青(B)の各蛍光体層3
5R,35G,35Bを塗布形成する。蛍光体材料は、
プラズマ放電により生じる紫外線によって励起されて発
光するものであり、PDP用蛍光体として市販のものを
用いることができる。このようにして蛍光体基板36が
作製される。
【0086】そして、このようにして作製された電極基
板33と蛍光体基板36とを、その各隔壁56が各アド
レス電極J1 ,‥‥Jn の位置に一致するように位置合
せして端子部を残して周囲を気密封止する。そして、こ
の気密容器内部の放電空間を真空にした後、前述したペ
ニングガス等の放電用ガスを封入してチップオフし、目
的の表示装置31を得る。
【0087】上述の表示装置31によれば、同一基板、
即ち第1の基板32上に放電維持電極群〔I1 ,I2
‥‥Im 〕、放電開始アドレス電極群〔J11,‥‥
nm〕及びアドレス電極群〔J1 ,J2 ,‥‥Jn 〕を
形成し、この第1の基板32に対向する第2の基板34
に蛍光体層35を形成した構成とすることにより、各一
対の放電維持電極I1 及びI2 ,I3 及びI4 ,‥‥I
m-1 及びIm の電極間距離d1 ,及び放電開始アドレス
電極〔J11,‥‥Jnm〕と一方の放電維持電極〔I2
4 ,‥‥Im 〕との間の電極間距離d2 がいくら小さ
くなっても、第2の基板34側の隔壁56でプラズマ放
電空間を確保することができる。即ち、蛍光体層35を
プラズマから離れた位置に形成できるので、放電によっ
て発生したプラズマが蛍光体層35に接することはな
く、従って、プラズマ中の電荷粒子によって蛍光体層3
5が叩かれることはなく、蛍光体層35の劣化も生じな
い。従って、超薄型で且つ高精細のプラズマ表示装置が
得られる。
【0088】第1の基板32の同一面上に、同一の導電
膜によりエッチング法、又はリフトオフ法等により各対
をなす放電維持電極I及び放電開始アドレス電極JA
同時に形成することにより、対の放電維持電極I間の距
離d1 と、放電開始アドレス電極JA と一方の放電維持
電極Iとの間の距離d2 を正確に設定することができ
る。
【0089】第1の基板32側に放電維持電極I、アド
レス電極J、アドレス電極の一部を構成する放電開始ア
ドレス電極JA を形成し、第2の基板34側に隔壁56
及び蛍光体層35を形成して、両基板32及び34を封
止して表示装置31を構成することにより、電極間の正
確な位置出しができ、また、両基板32及び34の封止
の際の位置合わせ、スペース間隔の許容範囲が大きくと
れ、電極形成のプロセス、封止プロセス等に余裕ができ
る。従って、表示装置31の歩留りが向上し、コストダ
ウンが図れる。
【0090】特に、同一の導電膜によるパターニングで
各対の放電維持電極I及び放電開始アドレス電極JA
形成され、電極相互間の距離d1 ,d2 が精度よく設定
されるので、電極基板33と蛍光体基板36の組み立て
誤差による放電発光のバラツキが生じない。即ち、仮
に、電極基板33に対して蛍光体基板36が傾いて組み
立てられ、単位放電領域において、電極と蛍光体層間の
間隔にバラツキが生じたとしても、各単位放電領域で
は、電極間距離d1 ,d2 が同じで、放電条件が同一に
維持され、しかも封入ガス中での紫外光の透過率が良い
ため、発光の明るさにむらが生じることはなく、表示領
域の全体を均一の明るさで発光させることができる。従
って、この表示装置31は、作り易いという実用上の利
点がある。
【0091】酸化マグネシウム(MgO)膜41は、仕
事関数を下げる働きがあり、誘電体層40の表面に形成
することにより、放電をし易くすることができる。また
放電電圧を下げることができる。表示装置31におい
て、ストライプ状のアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕の
上を除く、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕及び放電開
始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕上の誘電体層40の
表面のみに酸化マグネシウム(MgO)膜41を形成す
るときは、放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕と
一方の放電維持電極〔I2 ,I4 ,‥‥Im 〕間の放
電、及び対をなす放電維持電極〔I1 及びI2 〕,‥‥
〔Im-1 及びIm 〕間の放電をし易くすると同時に、ス
トライプ状のアドレス電極Jと放電維持電極I間の放電
を起こしにくくできるので、クロストークを防止するこ
とができる。
【0092】電極間距離d1 ,d2 を50μm以下、3
0μm以下、例えば5μm〜20μm、さらには5μm
以下、1μm以下と小さくできるので、より高精細の表
示装置が得られる。
【0093】電極間距離d1 ,d2 を50μm以下、例
えば5μm〜20μm、さらに5μm以下、1μm以下
と小さくし、封入ガス圧を0.8〜3.0気圧と大きく
することによって、結果的に紫外線が多量に発生し、蛍
光体層35を明るく発光させることができる。
【0094】放電維持電極と放電開始アドレス電極間の
距離d2 が、一対の放電維持電極間の距離d1 に対して
±30%以内であれば、距離d2 に応じて放電開始電圧
をなだらかに可変させることができ、駆動条件の設定の
自由度が上がる。
【0095】また、電極間距離d1 及び電極間距離d2
が、共に上述したように±数十%、或は±30%以内で
あれば、放電電圧のバラツキを小さく抑えることができ
るので、製造時、余裕をもって、放電維持電極〔I1
‥‥Im 〕及び放電開始アドレス電極〔J11,‥‥
nm〕を形成することができる。
【0096】放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm
をL字型に形成するときは、一方の放電維持電極
〔I2 ,I4 ,‥‥Im 〕に対向する電極長を十分に確
保することができ、一方の放電維持電極〔I2 ,I4
‥‥Im 〕との間で容易に放電を開始させることができ
る。同時に、放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm
とアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕との接続を容易にと
ることができる。即ち、L字型であるために、アドレス
電極〔J1 ,‥‥Jn 〕の長手方向に対するコンタクト
用の孔59の位置ずれの許容範囲が大きくとれ、放電開
始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕とアドレス電極〔J
1 ,‥‥Jn 〕との接続を容易にし、電極形成を容易に
することができる。
【0097】アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕は、放電
維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕上に誘電体層37による絶
縁体層を介して形成されるので、放電維持電極〔I1
‥‥Im 〕と、之に交差するアドレス電極〔J1 ,‥‥
n 〕とは、確実に絶縁され、短絡することがない。し
かも、アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕直下の絶縁体層
にコンタクト用の孔59を設け、この孔59を介してア
ドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕と放電開始アドレス電極
〔J11,‥‥Jnm〕とが接続されるので、単位放電領域
の開口面積を犠牲にすることなく簡素な構造でアドレス
電極〔J1 ,‥‥Jn 〕と放電開始アドレス電極
〔J11,‥‥Jnm〕を一体化することができる。
【0098】放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕及び放電
開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕上の誘電体層、即
ち、誘電体層37,40及びMgO膜41の合計の厚さ
1を電極間距離d1 及びd2 よりも薄く形成したの
で、誘電体層上で放電を起こすことができる。即ち、誘
電体層〔39,40,41〕内の電極間での放電は起こ
らず、従って、一対の放電維持電極間、または一方の放
電維持電極と放電開始アドレス電極間で絶縁破壊を起こ
すことなく誘電体層上で放電を起こすことができる。
【0099】第2の基板34側の隔壁56が第1の基板
32側のアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕に対応する位
置に設けられ、しかも、隔壁56の幅がアドレス電極
〔J1,‥‥Jn 〕の幅より広く形成されているので、
単位放電領域の開口を大きくとれ、且つ直接アドレス電
極〔J1 ,‥‥Jn 〕への放電が起こりにくくなり、ク
ロストークを防ぐことができる。また、隔壁56によっ
て、放電空間を十分確保することができる。
【0100】対の放電維持電極間の距離d1 と、一方の
放電維持電極と放電開始アドレス電極との間の距離d2
とをほぼ等距離に設定することにより、放電開始アドレ
ス電極〔J11,‥‥Jnm〕と一方の放電維持電極
〔I2 ,I4 ,‥‥Im 〕との間で高い電圧によって放
電を開始し、一旦電圧が開始した後は、比較的低い電圧
によって対の放電維持電極間で放電を維持することがで
き、良好な放電発光表示を行なうことができる。
【0101】電極基板33と、之に対向する形で隔壁5
6と蛍光体層35を形成した蛍光体基板36とにより、
プラズマ放電空間を確保することができるので、十分な
紫外線が照射され、且つ隣り合う隔壁56間内の全体に
蛍光体層35が形成されるので蛍光体層35の面積が広
くとれることと相俟って高輝度の表示が得られる。
【0102】上述した表示装置31においては、ストラ
イプ状の各アドレス電極J1 ,‥‥Jn と、各対応する
放電開始アドレス電極J11,‥‥Jnmとの接続は、図1
2に示すように、誘電体層37に形成した孔59を通し
て行なわれる。この孔59の形成は、前述したように誘
電体層37の塗布工程、レジスト膜のパターニング工
程、パターニングされたレジスト膜をマスクとして例え
ばサンドブラスト法による開口工程を経て行なわれる
が、孔の形成工程が3工程にわたり長くなると、サンド
ブラスト法で開けた孔59の大きさにバラツキを生じ、
このため、アドレス電極J1 ,‥‥Jn と放電開始アド
レス電極J11,‥‥Jnmとの接続が不安定になる場合が
生じる懼れがある。
【0103】図16は、この点を解決した本発明の他の
実施の形態に係る表示装置を示す。この表示装置61
は、第1の基板、例えばガラス基板32の一面上に、前
述と同様に複数の対をなす放電維持電極(I1
2 )、(I3 ,I4 )、‥‥(Im-1 ,Im )からな
る放電維持電極群と、各対をなす放電維持電極間、即
ち、放電維持電極(I1 ,I2 )と(I3 ,I4 )との
間、放電維持電極(I3 ,I4)と、‥‥(Im-1 ,I
m )との間、に放電維持電極の長手方向(X方向)に沿
って等間隔をもって例えばL字型の複数の放電開始アド
レス電極〔J11〜Jn1〕,〔J12,〜Jn2〕、‥‥〔J
1m〜Jnm〕が形成される。そして、X方向に配列された
各放電開始アドレス電極間に対応する位置に、各放電維
持電極〔I1 ,‥‥Im 〕と交差、例えば直交する方向
(Y方向)に、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕上を含
んでストライプ状の絶縁体層62が形成され、このスト
ライプ状の絶縁体層62上に各対応するアドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕が形成されると共に、このアドレス
電極〔J1 ,‥‥Jn 〕の一部が絶縁体層62の側面に
沿って各放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕上に
延長され、この延長部が直接放電開始アドレス電極〔J
11,‥‥Jnm〕に接続される。さらに放電維持電極〔I
1 ,‥‥Im 〕、放電開始アドレス電極〔J11,‥‥J
nm〕及びアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕を含む全面上
に誘電体層40及びその上の保護膜となるMgO膜41
が形成されて電極基板33が形成される。
【0104】他方、第2の基板、例えばガラス基板34
には、前述と同様のY方向に伸びるストライプ状をなす
複数の隔壁56がX方向に等間隔をもって一体に形成さ
れ、各隣り合う隔壁56間内に蛍光体層35、この例で
は赤(R),緑(G)及び青(B)の各蛍光体層35
R,35G,35Bが順次に形成されて蛍光体基板36
が形成される。
【0105】そして、両基板33及び36が互に各隔壁
56と各アドレス電極J1 ,‥‥Jn の位置とが対応す
るように周辺において気密封止され、この気密容器内に
前述の所要の放電用のガスが封入される。
【0106】図16では、MgO膜41を誘電体層40
の全面に形成したが、その他前述したようにアドレス電
極J上を除く、他部全面に形成することもできる。
【0107】なお、その他の構成(電極材料、電極間距
離d1 ,d2 、封入ガスの種類、ガス圧、誘電体層の厚
さ、その他等)については、前述の表示装置31で説明
したと同様の構成を採ることができ、また動作も同様で
あるので、重複説明を省略する。
【0108】図17〜図19は、この表示装置62の電
極基板33の製造工程を示す。先ず、図17A,B及び
Cに示すように、第1の基板、例えばガラス基板32の
一面上に前述の形成方法と同様の方法で例えば放電維持
電極〔I1 ,‥‥Im〕及びL字型の放電開始アドレス
電極〔J11,‥‥Jnm〕を形成する。そして、各放電開
始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕のL字の一片部(放
電維持電極Iに対して直交する方向の一片部)の位置に
対応して各放電維持電極に〔I1 ,‥‥Im 〕に交差す
るように複数のストライプ状の絶縁体層62を形成す
る。
【0109】次に、図18A,B及びCに示すように、
各ストライプ状の絶縁体層62の上面にアドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕を形成すると共に、アドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕の一部を絶縁体層62の側面に沿っ
て放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕上に延長
し、この延長部と放電開始アドレス電極〔J11,‥‥J
nm〕とが直接、接続されるようにして形成する。このア
ドレス電極〔J1 ,‥‥Jn〕とその延長部は、例えば
Al蒸着膜を用いたリフトオフ法、又はエッチング法に
よって同時に形成することができる。
【0110】次に、図19A,B及びCに示すように、
全面に誘電体層40を形成し、さらにその上に、保護膜
を兼ねるMgO膜41を形成して電極基板33を形成す
る。
【0111】上述の表示装置61の製法の一例を図20
に示す。
【0112】蛍光体基板36は、工程a1 〜工程a8
よって作られる。先ず、第2の基板となるガラス基板3
4の一面にガラスペーストを所定の厚さに塗布し、又は
所定の厚さのガラスシート(例えばグリーンシート:商
品名)を張り付け(工程a1 )、例えば200℃、41
0℃のプリベーキングを施して絶縁層を形成する(工程
2 )。次に、全面にレジスト膜を塗布し(工程
3 )、露光、現像して隔壁56を形成すべき位置にレ
ジストマスクを形成する(工程a4 )。
【0113】次に、パウダービーム加工(いわゆるサン
ドブラスト加工)により上記絶縁層を選択的に削り(工
程a5 )、例えば600℃で焼結して隔壁56を形成す
る(工程a6 )。次に、スラリー法により隔壁56間内
に赤(R),緑(G),青(B)の各色蛍光体を塗布し
(工程a7 )、例えば430℃で焼成して各色蛍光体層
35R,35G及び35Bを形成し、蛍光体基板36を
作製する(工程a8 )。
【0114】電極基板33は、工程b1 〜工程b10によ
って作られる。先ず、第1の基板となるガラス基板34
の一面に所定パターンのレジスト膜を形成し(工程
1 )、その上から例えば透明導電膜(例えばITO
膜)、又は例えばAl膜をスパッタ、蒸着等で形成し
(工程b2 )、次いでレジスト剥離剤によりレジスト膜
と共に、その上の透明導電膜、又はAl膜をリフトオフ
して放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕及び放電開始アド
レス電極〔J11,‥‥Jnm〕を形成する(工程b3 )。
【0115】次に、全面に感光性ガラスペーストを塗布
し〔80℃、20分)(工程b4 )、露光、現像し(工
程b5 )、600℃で焼成して放電維持電極〔I1 ,‥
‥Im 〕と交差するストライプ状の絶縁体層62を形成
する(工程b6 )。次に所定パターンのレジスト膜を形
成し(工程b7 )、例えばAl蒸着膜を形成(工程
8 )した後、リフトオフして、即ちレジスト膜及びそ
の上のAl蒸着膜を除去し、絶縁体層62上に沿って一
部放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕に接続した
アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕を形成する(工程
9 )。そして、誘電体層40、例えばSiO2 膜、及
びMgO膜41を蒸着により形成し、電極基板33を作
製する(工程b10)。
【0116】次に、両基板33及び36を重ね合わせ、
例えば430℃で周辺をガラスフリットでシールする
(工程C1 )。その後、両基板33及び36で構成され
た気密容器内を例えば380℃、2時間で排気し(工程
2 )、例えばNe/Xe混合ガスを1気圧となるよう
に封入する。(工程C3 )。次いでチップオフして目的
の表示装置61を完成する(工程C4 )。
【0117】この表示装置61によれば、アドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕と放電維持電極〔I1 ,‥‥Im
を分離する絶縁体層62がストライプ状に形成され、か
つ、アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕と放電開始アドレ
ス電極〔J11,‥‥Jnm〕との接続が、アドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕から絶縁体層62の側面に沿って延
長する延長部によって行われることにより、両電極〔J
1 ,‥‥Jn 〕及び〔J11,‥‥Jnm〕間の接続を安定
性よく確実に行なうことができる。
【0118】また、製造に際しても、コンタクト用の孔
59を形成する工程が省略されるので、工程を簡略化す
ることができ、バラツキなく安定した接続が行える。
【0119】上述の表示装置においては、充填されるガ
スのプラズマ放電によって発生する紫外線を蛍光体層に
照射して、発光させ表示するようにしている。この場
合、表示を見る方向は、電極基板33側から、又は蛍光
体基板36からのいずれでも可能であるが、いずれの場
合も高輝度で発光した光の一部が反対側の基板36又は
33を通して裏面に放射されるため、発光した光の損失
で輝度低下が生じる懼れがある。
【0120】次に、この点を改善した本発明の他の実施
の形態に係る表示装置について説明する。
【0121】図21及び図22は、放電維持電極
〔I1 ,‥‥Im 〕、放電開始アドレス電極〔J11,‥
‥Jnm〕及びアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕が形成さ
れた電極基板33側より表示を見る場合の表示装置64
を示す。この表示装置64は、隔壁56を有する第2の
基板となる例えばガラス基板34と蛍光体層35〔35
R,35G,35B〕との間に反射膜65を被着形成し
てなる蛍光体基板36を形成し、この蛍光体基板36
と、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕、放電開始アドレ
ス電極〔J11,‥‥Jnm〕及びアドレス電極〔J1,‥
‥Jn 〕が形成されてなる電極基板36とを気密封止し
て構成される。
【0122】反射膜65としては、図21に示すよう
に、ガラス基板34に隔壁56を形成した後、基板34
の内面及び隔壁56の内面を含む全面に例えば蒸着法或
はスパッタリング法により例えばアルミニウム(A
l)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、等の高反射率材
料、本例ではアルミニウムを1000Å〜5000Å程
度、好ましくは1500Å〜3000Å程度成膜して形
成することができる。そして、反射膜65を形成した
後、この各隔壁56間内に蛍光体層35〔35R,35
G,35B〕が形成される。
【0123】一方、第1の基板である例えばガラス基板
32側の電極形成としては、この例では、前述の図16
と同様の構成を採用している。この場合、放電維持電極
〔I1 ,‥‥Im 〕及び放電開始アドレス電極〔J11
‥‥Jnm〕は透明導電膜、例えばITO膜で形成され
る。
【0124】反射膜65の形成は、例えば図20の製造
工程において、工程a6 と工程a7の間の工程で行なわ
れる。
【0125】なお、その他の構成は、前述の表示装置3
1で説明したと同様の構成を採ることができ、また動作
も同様であるので、重複説明を省略する。
【0126】この表示装置64によれば、対をなす放電
維持電極I1 及びI2 ,‥‥,Im-1 及びIm 間での放
電に基づいて蛍光体層35〔35R,35G,35B〕
が励起発生し、発光した光のうち、蛍光体基板36側に
向かった光は、反射膜65によって反射され、電極基板
33側に向かうことになる。従って、蛍光体基板36側
に逃げる光の損失を防ぎ、電極基板33側より輝度が向
上した表示画像を見ることができる。
【0127】図23は、蛍光体層35が形成された第2
の基板34側より表示を見る場合の表示装置67を示
す。この表示装置67は、第1の基板となる例えばガラ
ス基板32の全面に前述と同様の反射膜65を形成し、
この反射膜65上に絶縁層68を形成し、この絶縁層6
8上に例えば前述と同様の構成をとる放電維持電極〔I
1 ,‥‥In 〕、放電開始アドレス電極〔J11,‥‥J
nm〕、絶縁体層62を介してのアドレス電極〔J1 ,‥
‥Jn 〕を形成し、さらに誘電体層40及び保護膜とな
るMgO膜41を形成してなる、電極基板33と、隔壁
56を有し、各隔壁56間内に蛍光体層35〔35R,
35G,35B〕を塗布形成してなる蛍光体基板36と
を気密封止して構成される。
【0128】この場合、放電維持電極〔I1 ,‥‥
m 〕は、放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕は
例えばアルミニウム膜で形成することができる。但し、
透明導電膜で形成しても可能である。
【0129】このときの反射膜65の形成は、例えば図
20の製造工程において、工程b1の前に行なわれる。
【0130】この表示装置67によれば、対をなす放電
維持電極I1 及びI2 間,‥‥,Im-1 及びIm 間での
放電に基づいて蛍光体層35〔35R,35G,35
B〕が励起発光し、発光した光のうち、電極基板33側
に向かった光は反射膜65によって反射され、蛍光体基
板36側に向かうことになる。従って、電極基板33側
に逃げる光の損失を防ぎ、蛍光体基板36側より輝度が
向上した表示画像を見ることができる。
【0131】上述した図16の表示装置61において
は、同一基板32上に放電維持電極〔I1 ,‥‥Im
と放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm〕を形成した
後に、ガラスペーストの焼成によるストライプ状の絶縁
体層62を形成し、その後、絶縁体層62上にアドレス
電極〔J1 ,‥‥Jn 〕を形成している。しかし、絶縁
体層62がポーラスで絶縁性が充分に得られない場合も
考えて、放電維持電極I〔I1 ,‥‥Im 〕とアドレス
電極J〔J1 ,‥‥Jn 〕間の絶縁をより確実にする必
要がある。
【0132】また、絶縁体層62の形成では600℃程
度の焼成が行なわれる。このときの焼成温度で電極端子
部が酸化する懼れがある。
【0133】例えば、放電維持電極〔I1 ,‥‥
m 〕、放電開始アドレス電極〔J11,‥‥,Jnm〕等
を例えばアルミニウム膜で形成した場合には、その放電
維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕の端子部のアルミニウムが
酸化され、或は昇華されてしまう場合も考えられる。放
電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕、放電開始アドレス電
極〔J11,‥‥,Jnm〕等を透明導電膜、例えばITO
膜等で形成した場合にも、その放電維持電極〔I1 ,‥
‥Im 〕の端子部のITO膜がより酸化されて導電性が
劣化する場合も考えられる。
【0134】さらに、電極基板33と蛍光体基板36と
をガラスフリットで封止するが、このガラスフリットの
焼成時に電極端子部が酸化する場合も考えられる。
【0135】次に、この点を解決した本発明の他の実施
の形態に係る表示装置を説明する。
【0136】図24〜図28は、かかる表示装置71
を、その製造工程順に示す。先ず、図24A,B及びC
に示すように、第1の基板となる例えばガラス基板32
の一面上に前述と同様にして放電維持電極〔I1 ,‥‥
m 〕とL字型の放電開始アドレス電極〔J11,‥‥,
nm〕を形成する。放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im
及び放電開始アドレス電極〔J11,‥‥,Jnm〕として
は、透明導電膜、例えばITO膜等、或はアルミニウム
(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、銀(Ag)、
更には、下層をAl、上層をCrとした2層膜構造〔A
l/Cr〕、Alを挟んで上下にCrを形成した3層膜
構造〔Cr/Al/Cr〕等の金属膜で形成できるが、
本例ではアルミニウム(Al)膜で形成する。
【0137】そして、放電維持電極〔I1 ,‥‥,
m 〕、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im〕の端部のいわ
ゆる端子部及び放電開始アドレス電極〔J11,‥‥,J
nm〕を含む全面に絶縁膜72を被着形成する。この絶縁
膜72は、絶縁性に優れた膜であり、一例としてCVD
法による絶縁膜を用いうる。具体例としてCVD・Si
2 膜を成膜する。絶縁膜72の膜厚は10μm〜10
0μmとすることができる。絶縁膜72の形成をスクリ
ーン印刷で行なう場合、10μmより薄いと細孔が生じ
短絡の可能性が大きく絶縁性が充分でない。100μm
より厚いと多層塗りになり、工程が増えること、絶縁膜
72の透明性が悪くなり輝度低下の原因になる欠点があ
る。
【0138】次に、図25A,B及びCに示すように、
絶縁膜72に放電開始アドレス電極〔J11, ‥‥,
nm〕とその後に形成されるアドレス電極〔J1 ,‥
‥,Jn 〕とを接続するためのコンタクト用の孔73を
形成する。次いで、アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕を
形成する位置にストライプ状の絶縁体層62を形成す
る。この絶縁体層62は、前述と同様に例えばガラスペ
ーストをストライプ状に塗布形成し、焼成して形成する
ことができる。
【0139】次に、図26A,B及びCに示すように、
各絶縁体層62上に例えばアルミニウム蒸着膜によるア
ドレス電極〔J1 ,‥‥,Jn 〕を形成すると同時にコ
ンタクト用の孔73を介してアドレス電極〔J1 ,‥‥
n 〕と放電開始アドレス電極〔J11, ‥‥,Jnm〕と
を接続する。
【0140】次に、図27A,B及びCに示すように、
放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕の端部のいわゆる端
子部を除く表示領域上に誘電体層40を形成し、さらに
その上に保護膜となる例えばMgO膜41を形成し、電
極基板33を形成する。
【0141】一方、図示せざるも、前述の第2の基板と
なる例えばガラス基板34に隔壁56を形成し、各隔壁
56間内に蛍光体層35〔35R,35G,35B〕を
形成してなる蛍光体基板36を形成する。
【0142】そして、この電極基板33と、蛍光体基板
36を、放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕の端子部及
びアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕の端子部が外部に臨
むように、ガラスフリットで封止する。このようにし
て、図28A及びBに示すように、放電維持電極
〔I1 ,‥‥Im 〕、放電開始アドレス電極〔J11,‥
‥,Jnm〕の表面と共に、外部に臨む放電維持電極〔I
1 ,‥‥Im 〕の端子部74の表面に、一様に薄い絶縁
膜72が形成されて成る目的の表示装置71を得る。
【0143】その他の構成は、前述の表示装置31で説
明したと同様の構成を採ることができ、また動作も同様
であるので、重複説明を省略する。
【0144】この表示装置71を電気的に駆動する場合
は、当然ながら、AC電圧を印加して行なわれるため、
端子部74上に薄い絶縁膜72が形成されていても、放
電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕には駆動電圧が印加さ
れる。
【0145】かかる表示装置71によれば、放電維持電
極〔I1 ,‥‥,Im 〕及び放電開始アドレス電極〔J
11, ‥‥Jnm〕の表面に絶縁性の良い絶縁膜72を形成
することにより、アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕直下
の絶縁体層62の絶縁性が劣っていた場合にも、放電維
持電極〔I1 ,‥‥Im 〕とアドレス電極〔J1 ,‥‥
n 〕との絶縁性を向上することができる。また、放電
維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕の端子部74の表面にも
絶縁性72が形成されるので、絶縁体層62の形成字の
焼成工程でも、更にはガラスフリットによる封止工程で
も、端子部74の酸化、昇華等を防止することができ
る。
【0146】図29〜図33は、本発明のさらに他の実
施の形態に係る表示装置76をその製造工程順に示す。
先ず、図29A,B,C及びDに示すように、第1の基
板となるガラス基板32の一面上に前述と同様にして放
電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕と放電開始アドレス電極
〔J11, ‥‥,Jnm〕を形成する。放電維持電極
〔I1 ,‥‥,Im 〕及び放電開始アドレス電極〔J
11, ‥‥Jnm〕としては、本例ではアルミニウム(A
l)膜で形成する。次いで、放電開始アドレス電極〔J
11, ‥‥,Jnm〕上を除き、各対の放電維持電極
〔I1 ,‥‥Im 〕及びその端子部74上のみを覆うよ
うに、ストライプ状に前述と同様の絶縁膜72を被着形
成する。
【0147】次に、図30A,B,C及びDに示すよう
に、アドレス電極〔J1 ,‥‥,Jn 〕を形成する位置
にストライプ状の絶縁体層62を形成する。この絶縁層
62は前述と同様に例えばガラスペーストをストライプ
状に塗布形成し、焼成して形成することができる。
【0148】なお、この絶縁体層62の形成の際には、
露出している放電開始アドレス電極〔J11,‥‥Jnm
が酸化、昇華しないような処理条件、例えば1×10-5
Torr以上の高真空中での加熱処理で形成することも
できる。
【0149】次に、図31A,B,C及びDに示すよう
に、各絶縁体層62上に例えばアルミニウム蒸着膜によ
るアドレス電極〔J1 ,‥‥,Jn 〕を形成し、同時
に、アドレス電極〔J1 ,‥‥,Jn 〕からの延長部を
絶縁体層62の側面に沿って放電開始アドレス電極〔J
11, ‥‥Jnm〕上に直接被着形成し、放電開始アドレス
電極〔J11, ‥‥Jnm〕とアドレス電極〔J1 ,‥‥J
n 〕を電気的に接続する。
【0150】次に、図32A,B,C及びDに示すよう
に、放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕の端部のいわゆ
る端子部を除く表示領域上に誘電体層40を形成し、さ
らにその上に保護膜となる例えばMgO膜41を形成
し、電極基板33を形成する。
【0151】一方、前述の第2の基板となる例えばガラ
ス基板34に隔壁56を形成し、各隔壁56間内に蛍光
体層35〔35R,35G,35B〕を形成してなる蛍
光体基板36を形成する(図37参照)。
【0152】そして、この電極基板33と蛍光体基板3
6を、放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕の端子部74
及びアドレス電極〔J1 ,‥‥,Jn 〕の端子部が外部
に臨むようにガラスフリットで封止する。
【0153】このようにして、図33A及びBに示すよ
うに、放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕及びその端子
部74の表面に、一様に薄い絶縁膜72が形成されて成
る目的の表示装置76を得る。その他の構成は、前述の
表示装置31で説明したと同様の構成を採ることがで
き、また動作も同様であるので、重複説明を省略する。
【0154】かかる表示装置76によれば、上述と同様
に放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im〕の表面に絶縁性の
よい絶縁膜72を形成することにより、放電維持電極
〔I1,‥‥,Im 〕とアドレス電極〔J1 ,‥‥,J
n 〕との絶縁性を向上することができる。また、放電維
持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕の端子部74の表面にも絶
縁膜72が形成されるので、絶縁体層62の形成時の焼
成工程でも、更にはガラス・フリットによる封止工程で
も、端子部74の酸化、昇華等を防止することができ
る。
【0155】そして、この表示装置76では、絶縁膜7
2を対の放電維持電極〔I1 及びI2 ,‥‥,Im-1
びIm 〕上のみに形成し、放電開始アドレス電極〔J
11, ‥‥Jnm〕上には形成しないので、前述の図25の
コンタクト用の孔73を形成する工程が省略され、製造
工程を簡単化できると共に、アドレス電極〔J1 ,‥‥
n 〕と放電開始アドレス電極〔J11, ‥‥, nm〕と
の接続を安定にする。
【0156】尚、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕とア
ドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕との絶縁性向上のみに着
目するときは、絶縁膜72を端子部74を除く表示領域
のみに形成することも可能である。このときは、絶縁体
層62の形成、或はガラス・フリットによる封止の際の
雰囲気を調整するか、端子部74のみを酸化防止する手
段を構じるようにしてもよい。
【0157】端子部74の絶縁膜72は完成後も残して
もよく、又は完成後に除去してもよい。
【0158】図27では誘電体層40及びMgO膜41
を形成したが、誘電体層40を省略し、絶縁膜72を誘
電体層として用い、この絶縁膜72上に直接MgO膜4
1を形成することも可能である。
【0159】次に、更に構成及び製造工程の簡単化を図
った本発明の他の実施の形態を示す。図34〜図37
は、かかる表示装置78を、その製造工程順に示す。先
ず、図34A及びBに示すように、第1の基板となるガ
ラス基板32の一面上に放電維持電極〔I1 ,‥‥
m 〕を形成する。この放電維持電極〔I1 ,‥‥,I
m 〕の形成法は、前述と同様の方法を採用できる。ま
た、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕は、前述と同様
に、透明導電膜、例えばITO膜等、或はアルミニウム
(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、銀(Ag)、
更にAl/Cr2層膜構造、Cr/Al/Cr3層膜構
造等の金属膜で形成できる。本例ではアルミニウム(A
l)膜で形成する。そして、放電維持電極〔I1 ,‥
‥,Im 〕を含む基板全面に前述と同様の薄い絶縁膜7
2を被着形成する。
【0160】次に、図35A及びBに示すように、絶縁
膜72上に放電維持電極〔I1 ,‥‥,Im 〕と直交す
るように、アドレス電極を形成する位置にストライプ状
の絶縁体層62を形成する。
【0161】次いで、この絶縁体層62上及び一部絶縁
膜72上にわたって、同一工程で例えばAl膜によりア
ドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕とこれと連続する放電開
始アドレス電極〔J11, ‥‥, nm〕を同時に形成す
る。このアドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕及び放電開始
アドレス電極〔J11, ‥‥,Jnm〕は、リフトオフ法、
エッチング法等により形成することができる。
【0162】次に、図36A及びBに示すように、放電
維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕の端子部(図示せず)を除
く表示領域上の全面に誘電体層40を形成し、さらに、
その上に保護膜となるMgO膜41を形成し、電極基板
33を形成する。
【0163】一方、図示せざるも、前述の第2の基板と
なる例えばガラス基板34に隔壁56を形成し、各隔壁
56間内に蛍光体層35〔35R,35G,35B〕を
形成してなる蛍光体基板36を形成する。
【0164】そして、この電極基板33と、蛍光体基板
36を放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕の端子部及びア
ドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕の端子部が外部に臨むよ
うにガラスフリットで封止する。
【0165】このようにして、図37に示すように、放
電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕及びその端子部の表面
に、一様の薄い絶縁膜72が形成されると共に、アドレ
ス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕及び放電開始アドレス電極
〔J11, ‥‥, nm〕が同一導電材により一体的に形成
されて成る目的の表示装置78を得る。
【0166】その他の構成は、前述の表示装置31で説
明したと同様の構成を採ることができ、また動作も同様
であるので、重複説明を省略する。
【0167】この表示装置78によれば、アドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕と放電開始アドレス電極〔J11,
‥Jnm〕が個別でなく、一体に形成されているので、電
極構成が簡単化される。また、放電維持電極〔I1 ,‥
‥Im 〕の表面に絶縁性のよい絶縁膜72を有するの
で、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕とアドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕との絶縁性を向上することができ
る。さらに、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕の端子部
の表面にも絶縁膜72が形成されるので、絶縁体層62
の形成時の焼成工程でも、あるいはガラスフリットによ
る封止工程でも端子部が酸化、昇華することを防止でき
る。
【0168】製造に際しては、絶縁膜72にコンタクト
用の孔を形成し、放電開始アドレス電極とアドレス電極
の接続を行なうという工程の繁雑さが解消され、製造工
程を簡単化することができる。
【0169】尚、図34〜図37では、放電維持電極
〔I1 ,‥‥Im 〕を含む全面上に絶縁膜72を形成し
た場合であるが、その他、図示せざるも、絶縁膜72を
形成せずに、放電維持電極〔I1 ,‥‥Im 〕を形成し
た後、直接放電維持電極〔I1,‥‥Im 〕に交差する
絶縁体層62を形成し、次いで、絶縁体層62上及び一
部ガラス基板32表面にわたって、アドレス電極
〔J1 ,‥‥Jn 〕及び放電開始アドレス電極〔J11
‥‥Jnm〕を同時に形成する構成も可能である。この場
合にも、アドレス電極〔J1 ,‥‥Jn 〕及び放電開始
アドレス電極〔J11, ‥‥Jnm〕の形成が同時になされ
るので、構成及び製造工程が簡単化される。
【0170】上述の実施の形態では、カラーAC型PD
Pに適用した場合であるが、モノクロAC型PDPにも
適用できる。また、上述の実施の形態では、蛍光体層を
励起発光して表示する表示装置に適用したが、その他、
蛍光体層を形成せずに、プラズマ放電による発光で表示
する表示装置にも適用できる。
【0171】
【発明の効果】本発明の表示装置によれば、プラズマ放
電を利用した交流駆動型の表示装置において、放電維持
電極群とアドレス電極群を一方の同一基板上に形成する
ことにより、アドレス電極と放電維持電極との電極間距
離がいくら小さくなっても、プラズマ放電空間を確保す
ることができる。従って、表示装置の超薄型化、画素の
高精細化が可能になる。
【0172】放電維持電極群及びアドレス電極群を一方
の基板上に形成し、之に対向する他方の基板に蛍光体層
を形成することにより、電極間距離がいくら小さくなっ
てもプラズマ放電空間が確保され、蛍光体層をプラズマ
からの紫外線で励起発光することができる。そして、放
電によって発生したプラズマに蛍光体層が接することが
ないので、蛍光体層を劣化させることがない。従って、
蛍光体発光による表示装置の超薄型化、画素の高精細化
を可能にする。
【0173】一方の同一基板上に放電維持電極群及びア
ドレス電極群を形成することにより、各対の放電維持電
極間距離、及び一方の放電維持電極とアドレス電極の一
部を構成する放電開始アドレス電極との間の距離を精度
よく設定することができる。
【0174】従って、電極形成のプロセス、一方の基板
と之に対向する他方の基板との封止プロセス等に余裕が
できる。従って、プラズマ放電を利用した表示装置の歩
留りが向上し、コストダウンを図ることができる。
【0175】放電維持電極群と、アドレス電極群とが互
に交差し、放電維持電極群とアドレス電極群の間に絶縁
体層が形成されるので、放電維持電極群とアドレス電極
群が互に短絡することがない。
【0176】放電開始アドレス電極を単位放電領域毎に
形成し、他方の基板に隔壁を形成して各隣り合う隔壁間
内に蛍光体層を形成し、各隔壁と各アドレス電極とが互
に対応するように一方の基板と他方の基板を封止して構
成するときは、単位放電領域の開口が大きくとれ、且つ
直接アドレス電極への放電が起こりにくくなってクロス
トークを防ぐことができる。また、隔壁によって放電空
間を十分に確保することができると共に、隔壁間内の全
体に蛍光体層を形成できるので、蛍光体層の面積が広く
とれ、之等相俟って高輝度の表示が得られる。
【0177】放電維持電極群の対をなす第1及び第2の
放電維持電極間の距離を50μm以下に設定するとき
は、高精細の表示装置が得られる。
【0178】放電維持電極群の対をなす第1及び第2の
放電維持電極間の距離と、放電開始アドレス電極及び放
電維持電極間の距離とをほぼ等距離にすることにより、
放電開始アドレス電極と放電維持電極との間で高い電圧
によって放電を開始し、一旦放電が開始した後は、比較
的低い電圧によって対の放電維持電極間の放電を維持す
ることができ、良好な放電発光表示を行なうことができ
る。
【0179】放電維持電極と放電開始アドレス電極間の
距離が、放電維持電極群の対をなす第1及び第2の放電
維持電極間の距離の±30%以内の範囲に設定するとき
は、放電維持電極と放電開始アドレス電極間の距離に応
じて放電開始電圧をなだらかに可変させることができ、
駆動条件の設定の自由度を上げることができる。
【0180】封入ガス圧が0.8〜3.0気圧となるよ
うにHe,Ne,Ar,Xe,Krのうちの1種以上の
ガスを封入することにより、より明るく発光させること
ができる。特に蛍光体層を励起発光させる表示装置で
は、結果的に紫外線が多量に発生し、蛍光体層をより明
るく発光させることができる。
【0181】放電開始アドレス電極をL字型に形成する
ときは、放電維持電極に対向する電極長さを十分確保で
きるので、放電開始を容易にする。同時に、放電開始ア
ドレス電極とアドレス電極との接続に際しての位置ずれ
の許容範囲が大きくとれ、放電開始アドレス電極とアド
レス電極との接続を容易にする。
【0182】絶縁体層に設けた孔を介してアドレス電極
と放電開始アドレス電極を接続するときは、アドレス電
極と放電維持電極との間の絶縁を保って、放電開始アド
レス電極とアドレス電極との接続を確実にすることがで
きる。
【0183】アドレス電極上を除く放電開始アドレス電
極及び放電維持電極上の誘電体層の表面に酸化マグネシ
ウム層を形成するときは、放電開始アドレスと放電維持
電極間の放電、及び対をなす第1及び第2の放電維持電
極間の放電をし易く、また放電電圧を下げることができ
ると同時に、アドレス電極と放電維持電極間の放電を起
こしにくくしてクロストークを防止することができる。
【0184】放電維持電極及び放電開始アドレス電極上
の誘電体層の厚さを、電極間距離よりも薄くすることに
より、放電を誘電体層上で起こすことができる。即ち誘
電体層内での放電を阻止し、誘電体層内の電極間での絶
縁破壊を防止することができる。
【0185】放電維持電極群と交差するアドレス電極群
を絶縁体層を介して形成し、各アドレス電極の延長部を
絶縁体層の側面に沿って放電開始アドレス電極に直接接
続して構成するときは、アドレス電極と放電開始アドレ
スとの接続を安定性よく、確実に行なうことができる。
また、製造に際してもコンタクト用の孔を形成する必要
がないので、製造工程を簡略化できる。
【0186】他方の基板側に反射膜を設けるときは、発
光した光のうち第2の基板側に向かった光は反射膜で反
射されるので、電極が形成されている一方の基板側から
表示を見るときは、光の損失を防ぎ輝度を向上すること
ができる。
【0187】一方の基板側に反射膜を設けるときは、発
光した光のうち一方の基板側に向かった光は反射膜で反
射されるので、第2の基板側から表示を見るときに、光
の損失を防ぎ、輝度を向上することができる。
【0188】放電維持電極と、放電維持電極の端子部を
直接絶縁膜で被覆することにより、アドレス電極直下の
絶縁体層の絶縁性が劣っている場合でも、アドレス電極
と放電維持電極間の絶縁を良好に保つことがきる。ま
た、製造工程での熱処理時に、放電維持電極及びその端
子部の酸化、昇華等を防ぐことができる。従って、信頼
性の高い表示装置が得られる。
【0189】放電維持電極と、放電維持電極の端子部
と、放電開始アドレス電極とを直接絶縁膜で被覆するこ
とにより、アドレス電極直下の絶縁体層の絶縁性が劣っ
ている場合でも、アドレス電極と放電維持電極間の絶縁
を良好に保つことができる。また、製造工程での熱処理
時には、放電維持電極、その端子部及び放電開始アドレ
ス電極の酸化、昇華等を防ぐことができる。従って、信
頼性の高い表示装置が得られる。
【0190】上記絶縁膜の膜厚を10μm〜100μm
とすることにより、絶縁膜としての絶縁性を確保し、ま
た絶縁膜形成の際の工程減、絶縁膜の透明性を確保でき
るという効果を有する。
【0191】上記絶縁膜を誘電体層として用いるとき
は、新たな誘電体層の形成を省略でき、且つ誘電体層の
厚さを薄くできる。
【0192】放電維持電極群に対して絶縁体層を介して
交差するアドレス電極群と、放電開始アドレス電極群と
を互に連続して同時形成することにより、電極構成を簡
単化することができる。
【0193】放電維持電極群を覆って絶縁膜が形成さ
れ、放電維持電極群に対して交差するアドレス電極群と
放電開始アドレス電極群とを互に連続して同時に形成す
ることにより、電極構成を簡単化することができる。ま
た、絶縁膜によって、アドレス電極直下の絶縁体層の絶
縁性が劣っている場合でもアドレス電極と放電維持電極
間の絶縁を良好に保つことができる。また絶縁体層を形
成する際の熱処理時に放電維持電極、その端子部の酸
化、昇華等を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成図
である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る表示装置の断面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る表示装置の電極構
造を示す平面図である。
【図4】図3のD−D線上に対応する断面図である。
【図5】放電維持電極及び放電開始アドレス電極におけ
る電極間距離の説明に供する平面図である。
【図6】A,B放電電極の電極間距離と誘電体層の厚さ
との関係を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る蛍光面の構造を示
す斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態の表示装置の電極基板の
製造工程図である。 A 平面図である。 B 図8AのE−E線上の断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態の表示装置の電極基板の
製造工程図である。 A 平面図である。 B 図9AのE−E線上の断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態の表示装置の電極基板
の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図10AのE−E線上の断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態の表示装置の電極基板
の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図11AのE−E線上の断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態の表示装置の電極基板
の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図12AのE−E線上の断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態の表示装置の電極基板
の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図13AのE−E線上の断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態の1ピクセルの放電領
域を示す平面図である。
【図15】本発明の一実施の形態のバス電極の構成を示
す斜視図である。
【図16】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の構
成図である。
【図17】図16の表示装置の電極基板の構造工程図で
ある。 A 平面図である。 B 図17AのF−F線上の断面図である。 C 図17AのG−G線上の断面図である。
【図18】図16の表示装置の電極基板の構造工程図で
ある。 A 平面図である。 B 図18AのF−F線上の断面図である。 C 図18AのG−G線上の断面図である。
【図19】図16の表示装置の電極基板の構造工程図で
ある。 A 平面図である。 B 図19AのF−F線上の断面図である。 C 図19AのG−G線上の断面図である。
【図20】図16の表示装置の製造工程を示す図であ
る。
【図21】本発明の他の実施の形態に係る蛍光体基板の
要部の斜視図である。
【図22】本発明の他の実施の形態に係る要部の構成図
である。
【図23】本発明の他の実施の形態に係る要部の構成図
である。
【図24】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図24AのH−H線上の断面図である。 C 図24AのI−I線上の断面図である。
【図25】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図25AのH−H線上の断面図である。 C 図25AのI−I線上の断面図である。
【図26】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図26AのH−H線上の断面図である。 C 図26AのI−I線上の断面図である。
【図27】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図27AのH−H線上の断面図である。 C 図27AのI−I線上の断面図である。
【図28】A 本発明の他の実施の形態に係る平面図で
ある。 B 本発明の他の実施の形態に係る一部断面とする側面
図である。
【図29】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図29AのJ−J線上の断面図である。 C 図29AのK−K線上の断面図である。 D 図29AのL−L線上の断面図である。
【図30】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図30AのJ−J線上の断面図である。 C 図30AのK−K線上の断面図である。 D 図30AのL−L線上の断面図である。
【図31】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図31AのJ−J線上の断面図である。 C 図31AのK−K線上の断面図である。 D 図31AのL−L線上の断面図である。
【図32】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図32AのJ−J線上の断面図である。 C 図32AのK−K線上の断面図である。 D 図32AのL−L線上の断面図である。
【図33】A 本発明の他の実施例の形態に係る平面図
である。 B 本発明の他の実施例の形態に係る一部断面とする側
面図である。
【図34】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図34AのM−M線上の断面図である。
【図35】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図35AのN−N線上の断面図である。
【図36】本発明の他の実施の形態に係る表示装置の電
極基板の製造工程図である。 A 平面図である。 B 図36AのN−N線上の断面図である。
【図37】本発明の他の実施の形態に係る要部の構成図
である。
【図38】従来のAC型2相電極PDPを示す要部の構
成図である。
【図39】図38のA−A線上の断面図である。
【図40】従来のAC型3相電極PDPを示す構成図で
ある。
【図41】図40のB−B線上の断面図である。
【図42】図40のC−C線上の断面図である。
【符号の説明】
1 ,I2 ,I3 ,I4 ,‥‥,Im ……放電維持
電極、 J1 ,J2 ,‥‥,Jn ……アドレス
電極、 Jn ,J21,‥‥,Jn1, ‥‥Jnm ……放電開始
アドレス電極、 K1 ,K2 ,K3 ,K4 ,‥‥,Km ,K11,K21,
‥Kn1,‥‥,Knm……バス電極、 31,61,64,67、71,76,78 ……表示
装置、 32,34……基板、33……電極基板、35〔35
R,35G,35B〕……蛍光体層、36……蛍光体基
板、37,40……誘電体層、39……コンタクト用の
孔、41……MgO膜、56……隔壁、62……絶縁体
層、65……反射膜、72……絶縁膜

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ放電を利用した交流駆動型の表
    示装置において、 一方の基板に、複数の放電維持電極からなる放電維持電
    極群と、複数のアドレス電極からなるアドレス電極群と
    が形成され、 少なくとも前記放電維持電極群と、前記アドレス電極群
    の一部を構成する複数の放電開始アドレス電極からなる
    放電開始アドレス電極群との上に誘電体層を有して成る
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の基板に対向する他方の基板に
    蛍光体層が形成されて成ることを特徴とする請求項1に
    記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記放電維持電極群と前記アドレス電極
    群とが互に交差して形成され、 前記放電維持電極群と前記アドレス電極群の間に絶縁体
    層が形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記放電維持電極群と前記アドレス電極
    群とが互に交差して形成され、 前記放電維持電極群と前記アドレス電極群の間に絶縁体
    層が形成されて成ることを特徴とする請求項2に記載の
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記放電開始アドレス電極が単位放電領
    域毎に形成され、 前記第2の基板に隔壁が形成されて、各隣り合う隔壁間
    内に前記蛍光体層が形成され、 前記の各隔壁と前記各アドレス電極とが互に対応するよ
    うに前記一方の基板と前記他方の基板が封止されて成る
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記放電維持電極群の対をなす第1及び
    第2の放電維持電極間の距離が50μm以下に設定され
    て成ることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記放電維持電極群の対をなす第1及び
    第2の放電維持電極間の距離が50μm以下に設定され
    て成ることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記放電維持電極群の対をなす第1及び
    第2の放電維持電極間の距離と、 前記放電開始アドレス電極と前記放電維持電極との間の
    距離とが、 ほぼ等距離に設定されて成ることを特徴とする請求項1
    に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記放電維持電極群の対をなす第1及び
    第2の放電維持電極間の距離と、 前記放電開始アドレス電極と前記放電維持電極との間の
    距離とが、 ほぼ等距離に設定されて成ることを特徴とする請求項2
    に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記放電維持電極と前記放電開始アド
    レス電極との間の距離が、前記放電維持電極群の対をな
    す第1及び第2の放電維持電極間の距離の±30%以内
    の範囲に設定されて成ることを特徴とする請求項1に記
    載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記放電維持電極と前記放電開始アド
    レス電極との間の距離が、前記放電維持電極群の対をな
    す第1及び第2の放電維持電極間の距離の±30%以内
    の範囲に設定されて成ることを特徴とする請求項2に記
    載の表示装置。
  12. 【請求項12】 封入ガス圧が0.8〜3.0気圧とな
    るようにHe,Ne,Ar,Xe,Krのうちの1種以
    上のガスが封入されて成ることを特徴とする請求項1に
    記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 封入ガス圧が0.8〜3.0気圧とな
    るようにHe,Ne,Ar,Xe,Krのうちの1種以
    上のガスが封入されて成ることを特徴とする請求項2に
    記載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記放電開始アドレス電極が、L字型
    に形成されて成ることを特徴とする請求項3に記載の表
    示装置。
  15. 【請求項15】 前記放電開始アドレス電極が、L字型
    に形成されて成ることを特徴とする請求項4に記載の表
    示装置。
  16. 【請求項16】 前記絶縁体層に設けた孔を介して前記
    アドレス電極と前記放電開始アドレス電極が接続されて
    成ることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記絶縁体層に設けた孔を介して前記
    アドレス電極と前記放電開始アドレス電極が接続されて
    成ることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記アドレス電極上を除く前記放電開
    始アドレス電極及び前記放電維持電極上の前記誘電体層
    の表面に酸化マグネシウム層が形成されて成ることを特
    徴とする請求項1に記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記アドレス電極上を除く前記放電開
    始アドレス電極及び前記放電維持電極上の前記誘電体層
    の表面に酸化マグネシウム層が形成されて成ることを特
    徴とする請求項2に記載の表示装置。
  20. 【請求項20】 前記放電維持電極及び前記放電開始ア
    ドレス電極上の誘電体層の厚さが、電極間距離よりも薄
    いことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  21. 【請求項21】 前記放電維持電極及び前記放電開始ア
    ドレス電極上の誘電体層の厚さが、電極間距離よりも薄
    いことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  22. 【請求項22】 前記放電維持電極群と交差する前記ア
    ドレス電極群が絶縁体層を介して形成され、 前記各アドレス電極の延長部が前記絶縁体層の側面に沿
    って前記放電開始アドレス電極に直接接続されて成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  23. 【請求項23】 前記放電維持電極群と交差する前記ア
    ドレス電極群が絶縁体層を介して形成され、 前記各アドレス電極の延長部が前記絶縁体層の側面に沿
    って前記放電開始アドレス電極に直接接続されて成るこ
    とを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  24. 【請求項24】 前記他方の基板側に反射膜を有して成
    ることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  25. 【請求項25】 前記他方の基板側に反射膜を有して成
    ることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  26. 【請求項26】 前記一方の基板側に反射膜を有して成
    ることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  27. 【請求項27】 前記一方の基板側に反射膜を有して成
    ることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  28. 【請求項28】 前記放電維持電極と該放電維持電極の
    端子部が直接絶縁膜で被覆されて成ることを特徴とする
    請求項1に記載の表示装置。
  29. 【請求項29】 前記放電維持電極と該放電維持電極の
    端子部が直接絶縁膜で被覆されて成ることを特徴とする
    請求項2に記載の表示装置。
  30. 【請求項30】 前記放電維持電極と、該放電維持電極
    の端子部と、 前記放電開始アドレス電極とが直接絶縁膜で被覆されて
    成ることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  31. 【請求項31】 前記放電維持電極と、該放電維持電極
    の端子部と、 前記放電開始アドレス電極とが直接絶縁膜で被覆されて
    成ることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  32. 【請求項32】 前記絶縁膜の膜厚が10μm〜100
    μmであることを特徴とする請求項28に記載の表示装
    置。
  33. 【請求項33】 前記絶縁膜の膜厚が10μm〜100
    μmであることを特徴とする請求項30に記載の表示装
    置。
  34. 【請求項34】 前記絶縁膜の膜厚が10μm〜100
    μmであることを特徴とする請求項29に記載の表示装
    置。
  35. 【請求項35】 前記絶縁膜の膜厚が10μm〜100
    μmであることを特徴とする請求項31に記載の表示装
    置。
  36. 【請求項36】 前記絶縁膜が前記誘電体層を兼ねるこ
    とを特徴とする請求項30に記載の表示装置。
  37. 【請求項37】 前記絶縁膜が前記誘電体層を兼ねるこ
    とを特徴とする請求項31に記載の表示装置。
  38. 【請求項38】 前記放電維持電極群に対して絶縁体層
    を介して交差する前記アドレス電極群と、前記放電開始
    アドレス電極群とが互に連続して同時形成されて成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  39. 【請求項39】 前記放電維持電極群を覆って絶縁膜が
    形成され、 前記放電維持電極群に対して交差する前記アドレス電極
    群と、前記放電開始アドレス電極群とが互に連続して同
    時形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の表
    示装置。
  40. 【請求項40】 前記放電維持電極群に対して絶縁体層
    を介して交差する前記アドレス電極群と、前記放電開始
    アドレス電極群とが互に連続して同時形成されて成るこ
    とを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  41. 【請求項41】 前記放電維持電極群を覆って絶縁膜が
    形成され、 前記放電維持電極群に対して交差する前記アドレス電極
    群と、前記放電開始アドレス電極群とが互に連続して同
    時形成されて成ることを特徴とする請求項2に記載の表
    示装置。
JP10032974A 1997-03-19 1998-02-16 表示装置 Pending JPH10321145A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10032974A JPH10321145A (ja) 1997-03-19 1998-02-16 表示装置
US09/040,528 US6169363B1 (en) 1997-03-19 1998-03-18 Display apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-66638 1997-03-19
JP6663897 1997-03-19
JP10032974A JPH10321145A (ja) 1997-03-19 1998-02-16 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10321145A true JPH10321145A (ja) 1998-12-04

Family

ID=26371597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10032974A Pending JPH10321145A (ja) 1997-03-19 1998-02-16 表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6169363B1 (ja)
JP (1) JPH10321145A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6411033B1 (en) 1998-10-23 2002-06-25 Sony Corporation Flat type plasma discharge display device with discharge start parts
US6541914B1 (en) 1998-11-18 2003-04-01 Lg Electronics Inc. Plasma display panel including grooves in phosphor
KR20030039524A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
US6992444B2 (en) 2003-05-15 2006-01-31 Pioneer Corporation Plasma display panel including partition wall member
JP2006079977A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Pioneer Electronic Corp プラズマディスプレイパネル
JP2008153038A (ja) * 2006-12-16 2008-07-03 Osaka Univ プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
WO2009037728A1 (ja) * 2007-09-19 2009-03-26 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネル
WO2009044433A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネル
WO2009044430A1 (ja) * 2007-10-03 2009-04-09 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネル
JPWO2008146329A1 (ja) * 2007-05-25 2010-08-12 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイパネル

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6437507B2 (en) * 1997-11-07 2002-08-20 Lg Electronics Inc. Hollow cathode type color PDP
JP3438641B2 (ja) * 1999-03-30 2003-08-18 日本電気株式会社 プラズマディスプレイパネル
US6812502B1 (en) * 1999-11-04 2004-11-02 Uni Light Technology Incorporation Flip-chip light-emitting device
JP2001273855A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Sony Corp 交流駆動型プラズマ表示装置
JP2003114640A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Nec Corp プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法
KR100573140B1 (ko) * 2004-04-16 2006-04-24 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
JP2005353418A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Pioneer Electronic Corp プラズマディスプレイパネル
JP2006054073A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法
KR100627364B1 (ko) 2004-10-27 2006-09-21 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
KR100701947B1 (ko) * 2005-01-13 2007-03-30 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
KR100927712B1 (ko) * 2005-03-24 2009-11-18 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
US7375465B2 (en) * 2005-05-19 2008-05-20 Chunghwa Picture Tubes, Ltd. Plasma display panel with single sided driving circuit
KR20070039204A (ko) * 2005-10-07 2007-04-11 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2308727A (en) * 1995-12-28 1997-07-02 Thomson Multimedia Sa Plasma display panel
JPH09283028A (ja) * 1996-04-17 1997-10-31 Matsushita Electron Corp Ac型プラズマディスプレイパネル
JPH09330663A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Nec Corp 面放電形acプラズマディスプレイパネル

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6798144B2 (en) 1998-10-23 2004-09-28 Sony Corporation Driving method of a flat type plasma discharge display device
US6411033B1 (en) 1998-10-23 2002-06-25 Sony Corporation Flat type plasma discharge display device with discharge start parts
US6541914B1 (en) 1998-11-18 2003-04-01 Lg Electronics Inc. Plasma display panel including grooves in phosphor
KR20030039524A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
US6992444B2 (en) 2003-05-15 2006-01-31 Pioneer Corporation Plasma display panel including partition wall member
JP4650824B2 (ja) * 2004-09-10 2011-03-16 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネル
JP2006079977A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Pioneer Electronic Corp プラズマディスプレイパネル
JP2008153038A (ja) * 2006-12-16 2008-07-03 Osaka Univ プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JPWO2008146329A1 (ja) * 2007-05-25 2010-08-12 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイパネル
JP4579331B2 (ja) * 2007-05-25 2010-11-10 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイパネル
WO2009037728A1 (ja) * 2007-09-19 2009-03-26 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネル
WO2009044430A1 (ja) * 2007-10-03 2009-04-09 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネル
JPWO2009044430A1 (ja) * 2007-10-03 2011-01-27 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイパネル
WO2009044433A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイパネル

Also Published As

Publication number Publication date
US6169363B1 (en) 2001-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10321145A (ja) 表示装置
JP2000357462A (ja) 平面型プラズマ放電表示装置と駆動方法
US6184620B1 (en) Display device
JPH10321142A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2002270100A (ja) プラズマ放電表示装置
US6255780B1 (en) Plasma display panel
US6812641B2 (en) Plasma display device
US6603266B1 (en) Flat-panel display
US6459201B1 (en) Flat-panel display with controlled sustaining electrodes
JP3438641B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
KR100525791B1 (ko) 표시장치
JPH10162743A (ja) プラズマディスプレイパネル及び保護膜の形成方法
JP4085223B2 (ja) プラズマ表示装置
JPH10283936A (ja) 気体放電表示装置
US7400092B2 (en) Plasma display having barrier ribs that each overlap the bus electrodes of different electrodes only in part
JP4034100B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JPH09199037A (ja) Ac型プラズマディスプレイパネル
JPH09129140A (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
JPH10241576A (ja) カラープラズマディスプレイパネル
JP2623405B2 (ja) カラープラズマディスプレイパネル
JP3200042B2 (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
JP4299922B2 (ja) 放電式表示パネル及び表示装置
JP2001166284A (ja) プラズマアドレス表示装置
JP3200043B2 (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
KR100885581B1 (ko) 컬러 표시 장치