JP3438641B2 - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP3438641B2
JP3438641B2 JP09018199A JP9018199A JP3438641B2 JP 3438641 B2 JP3438641 B2 JP 3438641B2 JP 09018199 A JP09018199 A JP 09018199A JP 9018199 A JP9018199 A JP 9018199A JP 3438641 B2 JP3438641 B2 JP 3438641B2
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
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    • HELECTRICITY
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    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネル、及びその製造方法に係り、特に面放電型のプ
ラズマディスプレイパネル、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルはネオンや
キセノンなどの不活性ガス中での放電発光を利用した表
示装置であり、初期のプラズマディスプレイパネルで
は、一方の基板に形成した行電極と、もう一方の基板に
形成した列電極とを対向配置して、両電極の交差部で選
択的に対向放電を発生させ画像表示を行う、いわゆる2
電極対向放電型の構造のものが使用されていた。その様
な従来の2電極型のプラズマディスプレイパネルの構造
としては図12に示すものが一般的である。同図におい
て2枚のガラスからなる前面基板100と、後面基板1
02とが対向して配置され、前面基板100には行放電
電極104が、また後面基板102には行放電電極10
4と直交する方向に列放電電極108が形成されてい
る。そして行放電電極104の表面には誘電体層106
が積層されている。
【0003】また後面基板102側の誘電体層107上
には隣接する列放電電極108を仕切るように行放電電
極108方向に沿って隔壁110が形成されており、隔
壁110の側面及び列放電電極108上を被覆するよう
に蛍光体112が形成されている。更に放電空間114
にはネオンガス等の放電ガスが封入されている。上記構
成において、行放電電極104と列放電電極108とを
選択的に放電させることにより行放電電極104と列放
電極108との交点をプラズマ発光させることにより所
望の表示を行う。
【0004】上述した2電極型プラズマディスプレイパ
ネルは主に単色表示のディスプレイとして実用に供され
てきた。しかし、近年のディスプレイではカラー表示を
行うことはほぼ必須の要件になっており、前記の様なプ
ラズマディスプレイパネルをカラー化する為には、放電
により生じた紫外線を三色の可視光に変換することが必
要であり、放電セル内に蛍光膜を形成することが必要に
なっている。その際に対向放電型では蛍光膜を挟んで放
電が行われるので、プラズマ化された荷電粒子による衝
撃を受け易く、劣化を生じやすいため長寿命化が困難で
あった。
【0005】その解決策として蛍光膜から離れた所で放
電を行うことのできる面放電型のものが提案され、現在
の主流の形式になっている。その様な面放電型のパネル
を構成するためには、平行に配設される走査電極と維持
電極の対電極と、それらと直交する方向のデータ電極を
用いるため、一般に3電極面放電型と呼ばれている。そ
の様な従来の3電極型カラープラズマディスプレイパネ
ルの例として、図13に概略断面構造を示す。同図に示
すようにプラズマディスプレイパネルは前面及び後面に
それぞれ配置されるガラスからなる絶縁基板である前面
基板60と後面基板62とを放電空間80を介して対向
させるように構成されている。
【0006】また前面基板60上には透明電極であるI
TOやネサ膜からなる走査電極72aと維持電極72b
とで構成された面放電電極対が形成されている。更に走
査電極72a、維持電極72b上には、これらの電極の
抵抗値を下げるために金属電極からなるトレース電極7
4が形成さている。このトレース電極74は通常Cr/
Cu/Cr積層薄膜電極やAgの厚膜電極が利用され
る。
【0007】更に、これらの電極は誘電体層64で被覆
されている。誘電体層64は、低融点ガラスが通常用い
られる。更に、この誘電体層64上には、放電で発生す
るイオンや電子に依るダメージを防ぐこと及び放電電圧
を低下させることを目的に図示しないMgO膜が保護膜
として形成されている。
【0008】一方、後面基板62には、前記走査電極7
2a、維持電極72bと直交する方向にAg等の厚膜で
データ電極78が形成されている。続いて、データ電極
78の上に白色の酸化物(アルミナや酸化チタン等)粉
末と低融点のガラス粉末等を混合してなるガラスペース
トを印刷焼成することにより白色誘電体層68を形成す
る。この白色誘電体層68は、蛍光体からの可視発光を
反射して前面側に導き可視発光の効率を高める目的があ
る。更に、この白色誘電体層68上には、ガス放電から
の紫外光を赤、緑、青の3色の可視光に変換する3種類
の蛍光体70が厚膜印刷技術で塗り分けられている。
【0009】前記前面基板60と後面基板62とは、格
子状あるいはストライプ状の絶縁体からなる図示しない
隔壁を介して間隙を有して対向させ放電セル76を構成
し、放電空間80内部にへリウム、ネオン、キセノン及
びそれらの混合ガス等から成る放電ガスが充填されてい
る。前記隔壁は、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化チ
タン等と低融点ガラスの混合物を用いて厚膜技術で形成
されている。
【0010】以下に選択された放電セル76の放電動作
について図14を用いて説明する。まず予備放電期間に
おいて表示画面全体にわたって前記走査電極72aに予
備放電パルスPPを印加し、維持電極72bとの間で面
放電を起こす。次いで、消去期間において、前記走査電
極72a及び前記維持電極72bに発生した壁電荷を消
去する消去パルス列PE1,PE2,PE3を走査電極
72a、維持電極72bそれぞれに印加する。続いて、
書き込み期間において、画面全ての走査電極72aを順
に走査するように書き込みパルスPWを印加し、これと
同期して所望の表示データに従ったデータパルスPDを
データ電極78に印加して走査電極72aとデータ電極
78との間に放電を生じさせる。
【0011】更にこれに続いて、維持期間において、前
記書き込み期間に生じた放電を前記維持電極72aと維
持電極72bに電圧パルスPSUSを印加して両電極間
で面放電として維持させて表示する。この予備放電期間
と消去期間は、これらの期間に続く書き込み期間に表示
データに対応して発生させる走査電極72aとデータ電
極78との間の放電を確実に起こさせる働きを有する。
このために、画面全体で強い面放電を起こした後、弱い
面放電を起こすことで、放電セル76を形成する電極上
の壁電荷を消去し、且つ放電セル76に荷電粒子からな
る空間電荷を残留させるものである。
【0012】また書き込み期間は、走査電極72aとデ
ータ電極78との間で放電を起こさせ、走査電極72a
上には正の壁電荷、データ電極78上には負の壁電荷を
形成する。この壁電荷があると、次の維持期間に走査電
極72a、及び維持電極72bに印加されるパルスPS
USに重畳されるので、印加電圧が面放電開始電圧を越
えるため表示データに対応した放電セル76で面放電を
発生させ維持することが出来る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のACメモリー型
カラープラズマディスプレイパネルは、上述の如く表示
データの書き込みに走査電極72aとデータ電極78の
対向する電極間の放電を利用している。走査電極72a
は、良好な耐放電物質である酸化マグネシューム膜で被
覆保護されているが、データ電極78は、蛍光体層70
で被覆されている。このため、書き込み放電に際し走査
電極72aの電位をデータ電極78の電位より負になる
ように印加している。これは、質量が大きくスパッタ劣
化を生じやすい正の荷電粒子が蛍光体層へ衝突するのを
抑制して蛍光体表面の損傷による輝度劣化を防止するこ
とを目的としている。更に、スパッタされた蛍光体層7
0の飛散付着による、輝度劣化や放電電圧の変化の防止
を目的としている。
【0014】しかしながら、上述の工夫を行っても、予
備放電期間や消去期間及び書き込み期間に、データ電極
78の電位が走査電極72aの電位より負になるタイミ
ングで弱い放電が発生すること、更に蛍光体層70が電
子の衝突でも損傷を受けることから輝度劣化や、放電電
圧の変化が起こっている。このため、固定文字表示の
際、常時点灯している部分の輝度が他の部分に比較して
速く劣化したり、発光色の輝度劣化に差が生じたりして
発光輝度に斑が出来るいわゆる焼き付きが生じている。
更に、放電寿命特性も充分ではない。
【0015】また、特開昭57−15340号公報に
は、後面基板に誘電体層を介して直交するマトリクス構
成の電極を有し、この交点で放電を起こして表示するA
C型のプラズマディスプレイパネルが記載されている。
このプラズマディスプレイパネルは、交点を面放電させ
て発光表示するものであり、電極が直交する部分で充分
な絶縁性を得るのが困難であり、もし絶縁層を厚くして
絶縁性を得ようとすると、更に放電電圧が上昇するとい
う問題が有り実用的ではない。
【0016】更に、特開平5−101781号公報に
は、後面基板の隔壁上に一方の電極を立体的に設けてこ
の交点で発光表示させ、更に、他の一方の基板にトリガ
電極(第三の電極)を設けて放電を制御するプラズマデ
ィスプレイパネルが記載されている。このプラズマディ
スプレイパネルでは、前面基板に蛍光体層で被覆された
トリガ電極を設けているので駆動に際して、トリガ電極
上の蛍光体層が放電による劣化を受けるという問題が有
った。
【0017】上述したように、電極を直交させる電極構
造を有する点、また隔壁上に電極を形成する点で本願発
明と類似の構造を有する技術も有るが、何れも蛍光体層
の放電により劣化を抑制するには充分ではないという問
題が有った。もし、2電極型の駆動回路構成で、面放電
発光を実現できれば、簡易な駆動シーケンスで良く、か
つ長寿命のプラズマディスプレイを構成できる利点があ
る。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、蛍光体層の放電による劣化を抑制し、長寿
命化を図ったプラズマディスプレイパネル及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、透光性導電材料により形成
される複数の面放電電極対がマトリクス状になるように
設けられた第1の透光性絶縁基板と、隔壁及び蛍光体層
が前記面放電電極対に対応する位置に設けられた第2の
絶縁性基板とが、前記隔壁により規制される間隔で対向
配置して気密封止されてなるプラズマディスプレイパネ
ルにおいて、前記複数の面放電電極対の各面放電電極対
の一方の面放電電極が前記第1の透光性絶縁基板上に行
方向に延設された複数の行バス配線によりそれぞれ行毎
に接続され、他方の面放電電極が前記第2の絶縁性基板
上に列方向に延設された複数の列バス配線によりそれぞ
れ列毎に接続されていることを特徴とする。
【0020】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記隔壁
が少なくとも列方向に延設された隔壁部分を有し、かつ
前記複数の面放電電極対のうち前記他方の面放電電極と
前記列バス配線との接続が、前記隔壁の中に形成された
複数のトランスファ電極を含む接続手段により、個々に
行われていることを特徴とする。
【0021】また請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記各面
放電電極対を構成する2個の面放電電極の対向する辺の
両端が前記隔壁と間隔を有するように配設されているこ
とを特徴とする。
【0022】また請求項4に記載の発明は、請求項2ま
たは3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル
において、前記複数の面放電電極対の各々が前記第1の
透光性絶縁基板の行方向または列方向の少なくとも一方
の方向において前記隔壁上部と前記第第1の透光性絶縁
基板との間に介在するように形成されたブラックマスク
で仕切られていることを特徴とする。
【0023】また請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記各面
放電電極対を構成する2個の面放電電極の対向する辺の
両端が前記ブラックマスクと間隔を有するように形成さ
れていることを特徴とする。また請求項6に記載の発明
は、請求項3または5のいずれかに記載のプラズマディ
スプレイパネルにおいて、請求項3または請求項5に記
載の間隔が20μm〜150μmであることを特徴とす
る。
【0024】また請求項7に記載の発明は、請求項2乃
至6のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルに
おいて、前記第2の絶縁性基板上に、垂直方向にストラ
イプ状の隔壁が形成され、前記ストライプ状の隔壁の間
における第2の絶縁性基板部分と隔壁側面に蛍光体層が
形成されたことを特徴とする。
【0025】また請求項8に記載の発明は、請求項2乃
至7のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルに
おいて、前記接続手段は前記第1の透光性絶縁基板側に
形成された接続電極と、前記隔壁内に埋設されかつ前記
第2の絶縁性基板側に形成されたトランスファ電極とを
有し、前記面放電電極対の一方の面放電電極は前記接続
電極と接続され、該接続電極と前記トランスファ電極と
が電気的に接続されたことを特徴とする。
【0026】また請求項9に記載の発明は、請求項2に
記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記第2
の絶縁性基板側に形成される前記各トランスファ電極上
に、ないしは前記第1の透光性絶縁基板の接続電極上に
パッド電極層パターンを設け、該パッド電極層が前記第
1の透光性絶縁基板と前記第2の絶縁性基板とを気密封
止するシールと同時に焼成可能な材料よりなることを特
徴とする。
【0027】また請求項10に記載の発明は、請求項8
に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記接
続電極とトランスファ電極とを誘電体層を介して容量結
合したことを特徴とする。
【0028】また請求項11に記載の発明は、請求項1
0に記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、前記
誘電体層は前記面放電電極の一方の面放電電極と他方の
面放電電極との間の容量の100倍以上の容量を有する
ことを特徴とする。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】本発明のプラズマディスプレイパネルに
ると、面放電電極対のうち一方の面放電電極を走査し
て、他方の面放電電極に表示データと対応する電圧を印
加して、表示データに従って面放電電極対を形成する各
面放電電極に所定の電荷を蓄積させて、この壁電荷を利
用して放電を維持発光させて所望のパターンを得ること
が出来る。
【0039】
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の第1の実施の形態に係る
プラズマディスプレイパネルの構造を図1、図2、図
3、図4に示す。図1は本発明の第1の実施の形態に係
るプラズマディスプレイパネルの平面図、図2は図1に
おけるA−A'線による断面図、図3は図1におけるB
−B'線による断面図、図4は図1におけるC−C'線に
よる断面図である。これらの図において、本発明の第1
の実施の形態に係るプラズマディスプレイパネルは、第
1の透光性絶縁性基板としての前面基板10と、第2の
絶縁性基板としての後面基板20とが放電空間32を介
して隔壁24により規制される間隔で対向配置して気密
封止されている。
【0041】前面基板10の放電空間32が形成される
側の面にはデータの書き込み及び表示を行うための放電
電圧が印加される面放電電極対を構成する、透光性導電
材料により形成された行放電電極12aと列放電電極1
2bとが一放電セル30として、複数対、マトリクス状
に形成されている。行放電電極12aと列放電電極12
bとは所定の放電ギャップ34を介して形成されてい
る。後面基板20の放電空間32が形成される側の面に
蛍光体層22及び隔壁24が形成さると共に、複数対の
各対の行放電電極12a,列放電電極12bは選択的に
放電可能に形成されている。
【0042】また前記複数の面放電電極対の一方の面放
電電極を構成する行放電電極12aは、前面基板10の
各行方向に形成された複数の行バス配線14によりそれ
ぞれ行毎に接続され、前記前記複数の面放電電極対の他
方の面放電電極を構成する各列放電電極12bは、後面
基板20上に列方向に延設された複数の列バス配線16
cによりそれぞれ列毎に接続されている。
【0043】さらに前記複数の面放電電極対を構成する
各列放電電極12bは、前記隔壁24の中に形成された
複数のトランスファ電極16bを含む接続手段により列
バス配線16cと個々に接続されている。前記接続手段
は、前面基板10側に形成された接続電極16aと、隔
壁24内に埋設され、かつ後面基板20側に形成された
トランスファ電極16bとを有し、列放電電極12bは
接続電極16aと接続され、この接続電極16aとトラ
ンスファ電極16bとが電気的に接続され,さらにトラ
ンスファ電極16bと列バス配線とが電気的に接続され
ている。
【0044】本発明の第1の実施の形態では、上記接続
手段は、接続電極16a及びトランスファ電極16bの
他に更に、パッド電極16dを有し、接続電極16aと
トランスファ電極16bとがパッド電極16dを介して
導通接続されている。
【0045】本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ
ディスプレイパネルの構造を図5に示す。図5は図1に
おけるB−B'線による断面図に相当する図である。本
実施の形態に係るプラズマディスプレイパネルが第1の
実施の形態に係るプラズマディスプレイパネルと構成
上、異なるのは、接続電極16aとトランスファ電極1
6bとを誘電体層を介して容量結合したことにある。す
なわち、接続電極16aとトランスファ電極16bとの
間に透明誘電体層50を形成し、接続電極16aとトラ
ンスファ電極16bとを容量を介して接続したことにあ
る。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるの
で、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0046】本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ
ディスプレイパネルの構造を図6及び図7に示す。図6
はプラズマディスプレイパネルの平面図であり、図7は
図6におけるC−C'線による断面図である。本発明の
第3の実施の形態に係るプラズマディスプレイパネルが
第1の実施の形態に係るプラズマディスプレイパネルと
構成上、異なるのは、列放電電極12bを、前面基板1
0の放電空間32が形成される側の面における隔壁24
が形成される領域まで延設し、接続電極を無くした点に
ある。このため第1の実施の形態に係るプラズマディス
プレイパネルでは透明電極である列放電電極12bに接
続電極を兼用させるようにしたので、接続電極部分のブ
ラックマスクを形成しないことにより、レーザリペア等
の方法により接続電極部分の修理を可能にすることがで
きる。上記の説明では、表示パネルの水平方向を行方向
として説明したが、行方向と列方向とを入れ替えても同
様の効果が得られる。
【0047】また不透明な接続電極部分を透明電極であ
る列放電電極12bにより兼用するようにしたので、プ
ラズマディスプレイパネルの表示面の輝度の向上が図れ
る。本発明の第4の実施の形態に係るプラズマディスプ
レイパネルの構造を図8に示す。図8は第4の実施の形
態に係るプラズマディスプレイパネルの平面図である。
本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイパネル
が構成上、第1実施の形態と異なる点は、第1の実施の
形態に係るプラズマディスプレイパネルの行バス配線1
4と接続電極16aとを略同一平面上に形成したことで
あり、その他の構成は同一であるので、同一の要素には
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0048】本実施の形態に係るプラズマディスプレイ
パネルでは、行バス配線14と接続電極16aとを略同
一平面上に形成したので、行バス配線14と接続電極1
6aとを同一プロセスで形成でき、第1乃至第3の実施
の形態に係るプラズマディスプレイパネルに比して製造
工程を減らすことができる。次に本発明に係るプラズマ
ディスプレイパネルの構造について図1〜図8を参照し
て具体的に説明する。これらの図において、前面基板1
0上には、面放電ギャップ34を介して行放電電極12
aと列放電電極12bとが酸化錫(SnO2)あるいはイ
ンジウム錫酸化物(ITO)等の透明電極材料で形成さ
れる。上記行放電電極12a、列放電電極12bは、表
示画素(放電セル)毎に独立して形成され、金属等の低
抵抗材料から成る行バス配線14、接続電極16a、ト
ランスファ電極16b、列バス配線16cでそれぞれの
電極が接続される。
【0049】第1〜第4の実施の形態においては、行バ
ス配線14は水平方向、列バス配線16cは垂直方向に
形成されている。但し、列バス配線16cは、隔壁24
を形成する前段階で、この隔壁24の下に形成され、行
バス配線14と絶縁交差するように形成されている。行
バス配線14は、クロム/銅/クロムの多層薄膜やアル
ミニウム薄膜等を材料とし1μm程度の膜厚で形成され
ている。列放電電極12bは、金属導体(例えぱ銀)ペ
ーストを用いた接続電極16aと接続されている。この
接続電極16aは、トランスファ電極16bと電気的に
接続させるために互いに対向する位置に形成する。
【0050】更に、表示コントラストを向上させる目的
で隔壁24と対向する位置に低融点ガラスと黒色顔料を
主成分とするストライプ状のブラックマスク42が5〜
10μm程度の膜厚で形成されている。このブラックマ
スク42の形状を他の形状である格子状にすると輝度の
低下はあるがコントラストの向上が認められる。また、
上述の電極やブラックマスク42の上には透明誘電体層
40が形成されている。この透明誘電体層40は、低融
点ガラスを主成分とするペーストを、低融点ガラスの軟
化点以上の温度で充分にリフローさせ気泡の無い緻密な
層に20〜40μmの厚さで形成して放電の際の絶縁破
壊を防止した。
【0051】更に、透明誘電体層40の上に保護膜44
として酸化マグネシューム(MgO)が0.5〜1μm
程度、形成されている。この酸化マグネシュームは、耐
放電材料及び二次電子放出係数の高い材料であるので、
放電電圧の安定化、放電電圧の低電圧化のために施して
いる。
【0052】以上のようにして、一対の面放電電極12
a,12bを一放電セル30毎に形成し、且つ行放電電
極12aと列放電電極12bとを、水平方向、垂直方向
にそれぞれ、電極を取り出してマトリクスを形成する。
この隔壁24とブラックマスク42で囲まれる放電セル
30に形成される矩形の行放電電極12aと列放電電極
12bの端部と隔壁24及びブラックマスク42との間
隙が20μm〜150μmとなるように放電セル30よ
りも一回り小さい寸法とした。
【0053】また、後面基板20には、銀ペーストで成
るストライプ状の列バス配線16cを垂直方向に例え
ば、膜厚5〜10μmに形成されている。更に、隔壁2
4下部には、白色誘電体層18が形成されている。この
白色誘電体層18は蛍光体層22から射出される可視光
を前面に反射するので発生させた可視光を効率良く利用
できる。
【0054】後面基板20には、前面基板10と後面基
板20とを対向させて放電空間32を形成し、かつ行バ
ス配線14と列バス配線16cの絶縁耐圧を確保するた
めに、隔壁24を、表示画素間を分離するように垂直方
向に形成する。トランスファ電極16bは、ドライフィ
ルムをストライプ状に露光現像してパターンニングした
後、接続電極16aと対向する部分をマスクしたパター
ンで隔壁ペーストを埋め込み乾燥した後、この部分に金
属導体(例えば銀)ペーストを埋め込み、隔壁24と共
に形成する。更にパッド電極16dを厚膜技術でドット
状のパターンでトランスファ電極16bの上部に形成す
る。
【0055】また隔壁24は、隣接する放電セル(表示
画素)30間の誤放電や光学的なクロストークを防ぐ効
果がある。また、通常は、蛍光体層22から射出される
可視光を効率良く利用するために白色の隔壁24を用い
る。この隔壁24間の白色誘電体層18上に、赤色、緑
色、青色の発光色に対応する蛍光体層22をストライプ
状に塗布する。これらの蛍光体層22は、いずれもガス
放電で発生する紫外線により励起され、可視光を発光す
る特性を有している。各蛍光体層22は、高輝度を得る
ために隔壁24の側面にも形成される。
【0056】この後、前面基板10と後面基板20とを
隔壁24を介して対向させ100〜190μmの放電空
間(放電セル)30を形成し、例えばHe,Ne,Xe
の混合ガスを0.5〜0.7気圧程度充填する。周囲は
低融点ガラスから成る気密封止材料で気密封止する。
(図では省略した。)気密封止材は、前面基板10また
は後面基板20のどちらかまたは片方にスクリーン印刷
やディスペンサーを用いて形成する。この低融点ガラス
を溶融して気密封止する工程で同時に、パッド電極16
dを軟化または溶融させて接続電極16aと接続導通さ
せる。
【0057】図4に示す第2の実施の形態では、前述の
接続電極16aとトランスファ電極16bとの間に透明
誘電体層50を形成している。この構成で、行放電電極
12aと列放電電極12bとの間で形成される放電ギャ
ップ34が60〜100μmである場合においてこの放
電ギャップ34間で形成される静電容量より100倍程
度の静電容量で結合させることができた。このため、駆
動電圧は、この透明誘電体層50部分と放電ギャップ3
4との静電容量比で配分され放電ギャップ34に駆動制
御可能な波形で印加される。
【0058】以上に示した第1乃至第4の実施の形態に
係るプラズマディスプレイパネルによると、放電セル3
0の各々に独立した一対の面放電電極12a,12bが
形成され、且つ異なる基板上に形成された行バス配線1
4と列バス配線16cでマトリクスを形成することがで
き、放電セル30を構成する一対の面放電電極を12
a,12b独立に選択することができる。また、行バス
配線14と列バス配線16cが隔壁24を介して交差す
るので絶縁耐圧が充分とれる。
【0059】次に本発明に係るプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法を図1乃至図11を参照して説明する。
尚、図9は後面基板における電極形成方法のフローを示
し、図10は後面基板における電極形成工程の模式図で
あり、図11は前面基板における電極の形成方法をそれ
ぞれ、示している。尚、図10は、トランスファ電極が
形成される部分、すなわち図1のB−B'断面を示して
いる。
【0060】図9において、後面基板20上に、金属電
極から成るストライプ状の列バス配線16cを薄膜技術
あるいは厚膜技術で形成する。薄膜技術では、Cr−C
u−CrまたはAl薄膜を蒸着またはスパッタで0.2
μm〜1μm程度の膜厚で形成した後、ドライフィルム
または感光性レジストを用いたフォトリソグラフ技術で
エッチングにより図10(A)に示すようにパターンニ
ングする。厚膜技術においても同様なエッチング方法あ
るいはリフトオフ方法、更には感光性の銀ペーストを印
刷乾燥の後、所望のパターンで露光現像する方法で形成
する(S100)。
【0061】次に、白色誘電体層18を白色無機顔料と
低融点ガラスを主成分とするペーストを印刷して、トラ
ンスファ電極16bの形成位置を除くパターンで形成し
焼成する(S102)。
【0062】次に100μm〜150μmの厚さのドラ
イフィルムに、隔壁24の形状を形成するために最適化
された寸法のストライプ状の間隙をパターンニングす
る。このストライプ状の間隙に500〜1500センチ
ポイズの粘度の隔壁ペーストをストライプ状のパターン
のスクリーンを用いて押し込み印刷する。隔壁24の所
望の高さと幅に応じて適当な粘度の隔壁ペーストを選択
して埋め込み印刷すると、図10(B)に示すように、
ドライフィルムの側壁に隔壁ペーストを選択的に付着さ
せることができる。別の方法として隔壁ペーストをディ
スペンサにより埋め込むこともできる。これを乾燥させ
た後、図10(C)に示すようにドットパターンのスク
リーンを用いてトランスファ電極16bが形成されるべ
き位置に銀ペーストを印刷し乾燥する。他の方法として
は、ディスベンサで塗布することもできる。
【0063】次に、上述の乾燥した銀ペーストにより形
成されたトランスファ電極16bの上面への隔壁ペース
トの付着を避ける破線状のパターンのスクリーンを用い
て2000〜4000センチポイズの隔壁ペーストを押
し込み乾燥させる。この後、上述のドライフィルムを剥
離して、上に、トランスファ電極16bとトランスファ
電極16bを取り囲んだ形状の隔壁24が乾燥し、形成
される。
【0064】更に図10(D)に示すように、このトラ
ンスファ電極16b上にドット状の銀ペーストを印刷ま
たはディスペンサで塗布乾燥してパッド電極16dを形
成する。この後、列バス配線16c、トランスファ電極
16b及びパッド電極16dを同時に焼成する(S10
4)。ここで使用した銀ペーストの融点温度はトランス
ファ電極16bよりパッド電極16dの方が5℃〜30
℃低い材料を選択した。
【0065】次に図11を参照して前面基板10におけ
る電極の形成方法を説明する。図11において、前面基
板10上にITOまたはネサ膜からなる透明電極をエッ
チングまたはリフトオフ法により略矩形にパターニング
し,行放電電極12aと列放電電極12bを形成する。
ITOまたは酸化銀膜は、蒸着またはスパッタ法により
成膜する(S200)。続いて、行バス配線14を薄膜
技術または厚膜技術で形成する。この形成方法は、前述
の後面基板20上に形成した列バス配線16cと同様な
薄膜技術及び厚膜技術で形成した(S202)。
【0066】次に、ブラックマスク42を厚膜技術で形
成する。この形成方法は、アディティブ法または感光性
ペーストを用いたフォトリソグラフィ法を利用してい
る。アディティブ法は、低融点ガラスと黒色無機顔料と
無機絶縁体を混合したペーストをパターニングしたドラ
イフィルムの間隙に埋め込んだ後、ドライフィルムを剥
離して焼結形成する。
【0067】またフォトリソグラフィ法では、低融点ガ
ラスと黒色無機顔料と無機絶縁体とを混合した感光性の
ペーストを印刷等にて膜を形成した後、露光、現像し、
パターニングして焼結形成する(S204)。次いで接
続電極16aは厚膜技術にて金属ペーストを印刷また
は、感光性金属ペーストを用いたフォトリソグラフィ法
にて形成する(S206)。更に、透明誘電体層40を
低融点ガラスを主成分とするペーストを印刷法にて形成
する。印刷パターンは前記接続電極の一部を露出させる
ようなパターンのスクリーンを用いる(S208)。
【0068】最後に、保護膜44として酸化マグネシウ
ム(MgO)を蒸着またはスパッタにて成膜して前記行
放電電極12aと列放電電極12b上を被覆する(S2
10)。 以上のようにして製造した後面基板20と前
面基板10とを隔壁24を介して対向させて周囲を溶融
再焼結した低融点ガラスにて気密封止する。この際、対
向している前面基板10側に形成された接続電極16a
とパッド電極16dとを導通接続するためにパッド電極
16dを軟化または、溶融させている。このために、本
発明の実施の形態では、気密封止のための低融点ガラス
ペーストの軟化点温度よりも5〜50℃軟化点温度の低
い銀ペーストをパッド電極ペーストとして用いた。
【0069】以上説明した本発明の実施の形態に係るプ
ラズマディスプレイパネルの製造方法によれば、異なる
基板上に形成された行バス配線14と列バス配線16c
とでマトリクスを形成することが従来の厚膜技術及び薄
膜技術の組み合わせで可能となった。そのため、特別な
設備が不要で且つ、歩留まり良くプラズマディスプレイ
パネルを製造することが可能となった。
【0070】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るプ
ラズマディスプレイパネルによれば、透光性導電材料に
より形成される複数の面放電電極対がマトリクス状にな
るように設けられた第1の透光性絶縁基板と、隔壁及び
蛍光体層が前記面放電電極対に対応する位置に設けられ
た第2の絶縁性基板とが、前記隔壁により規制される間
隔で対向配置して気密封止されてなるプラズマディスプ
レイパネルにおいて、前記複数の面放電電極対の各面放
電電極対の一方の面放電電極を前記第1の透光性絶縁基
板上に行方向に延設された複数の行バス配線によりそれ
ぞれ行毎に接続し、他方の面放電電極を前記第2の絶縁
性基板上に列方向に延設された複数の列バス配線により
それぞれ列毎に接続するようにしたので、蛍光体層の放
電による劣化を抑制し、長寿命化が図れる。
【0071】すなわち、本発明に係るプラズマディスプ
レイパネルによれば、マトリックス構成した面放電電極
を有しているので、表示データの書き込み期間や、予備
放電期間消去期間に、蛍光体層を介した放電の発生が全
くない。更に蛍光体層の下層に電極が無いので、電子や
荷電粒子による衝突が抑制される。また、書き込み放電
を、耐放電性と高γ特性(高二次電子放出係数)を有す
る酸化マグネシューム膜で被覆された面放電電極対の間
でのみ放電が行なわれるため、長期に渡り安定な放電が
得られ、且つ、発光色に依る蛍光体材料差の影響も無
い。このため蛍光体の劣化を防止することが出来る。し
たがって、プラズマディスプレイパネルの長寿命化が図
れる。
【0072】更に、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルによれば、書き込み放電が安定性になるため、書
き込み時の壁電荷の形成が確実になり、動作マージンが
広がる。加えて、書き込み動作の長時間安定性を改善で
きる。また、書き込み動作の表示色特性差が無くなる。
また、後面基板構造の制約が少ないため、蛍光体の塗布
形状、蛍光体材料、蛍光体下地層材料等の選択の幅が広
がる。
【0073】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルによれば、列放電電極の取り出し電極を形成する
不透明な列バス配線が隔壁下に位置するように形成され
るので、プラズマディスプレイパネルの開口率が改善さ
れ、発光ロスが減少し、発光効率及び輝度の向上が図れ
る。
【0074】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルによれば、透明電極を、隔壁で囲まれるセル内に
一回り小さいディメンジョンで形成するため、隔壁上で
の荷電粒子の再結合等が減少し放電ロスが抑えられて、
発光効率及び輝度の向上が図れる。
【0075】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルでは、2電極型のプラズマディスプレイパネルで
ありながら面放電を利用するため2電極対向型のプラズ
マディスプレイパネルよりも広いメモリーマージンを得
ることができる。
【0076】また、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルによれば、行バス配線と列バス配線とを隔壁を介
して交差させたので交差点での絶縁不良の発生を抑える
ことができる。このことから、輝度劣化や放電特性変化
が抑制でき、焼き付きの少ない長寿命のプラズマディス
プレイパネルを実現することができる。
【0077】
【0078】
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るプラズマデ
ィスプレイパネルの構造を示す平面図。
【図2】 図1におけるA−A'線による断面図。
【図3】 図1におけるB−B'線による断面図。
【図4】 図1におけるC−C'線による断面図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係るプラズマデ
ィスプレイパネルの構造を示す断面図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態に係るプラズマデ
ィスプレイパネルの構造を示す平面図。
【図7】 図6におけるC−C'線による断面図。
【図8】 本発明の第4の実施の形態に係るプラズマデ
ィスプレイパネルの構造を示す平面図。
【図9】 後面基板における電極形成方法のフローを示
す説明図。
【図10】 後面基板における電極形成工程を示す模式
図。
【図11】 前面基板における電極の形成方法のフロー
を示す説明図。
【図12】 従来の2電極型プラズマディスプレイパネ
ルの概略構造を示す断面図。
【図13】 従来のプラズマディスプレイパネルの概略
構造を示す断面図。
【図14】 図12に示すプラズマディスプレイパネル
の各部の駆動電圧を示す波形図。
【符号の説明】
10 前面基板(第1の透光性絶縁性基板) 12a 行放電電極(面放電電極) 12b 列放電電極(面放電電極) 14 行バス配線 16a 接続電極 16b トランスファ電極 16c 列バス配線 16d パッド電極 18 白色誘電体層 20 後面基板(第2の絶縁性基板) 22 蛍光体層 24 隔壁 30 放電セル 32 放電空間 34 放電ギャップ 40 透明誘電体層 42 ブラックマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/02 H01J 9/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性導電材料により形成される複数の
    面放電電極対がマトリクス状になるように設けられた第
    1の透光性絶縁基板と、隔壁及び蛍光体層が前記面放電
    電極対に対応する位置に設けられた第2の絶縁性基板と
    が、前記隔壁により規制される間隔で対向配置して気密
    封止されてなるプラズマディスプレイパネルにおいて、 前記複数の面放電電極対の各面放電電極対の一方の面放
    電電極が前記第1の透光性絶縁基板上に行方向に延設さ
    れた複数の行バス配線によりそれぞれ行毎に接続され、
    他方の面放電電極が前記第2の絶縁性基板上に列方向に
    延設された複数の列バス配線によりそれぞれ列毎に接続
    されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記隔壁が少なくとも列方向に延設され
    た隔壁部分を有し、かつ前記複数の面放電電極対のうち
    前記他方の面放電電極と前記列バス配線との接続が、前
    記隔壁の中に形成された複数のトランスファ電極を含む
    接続手段により、個々に行われていることを特徴とする
    請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記各面放電電極対を構成する2個の面
    放電電極の対向する辺の両端が前記隔壁と間隔を有する
    ように配設されていることを特徴とする請求項2に記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 前記複数の面放電電極対の各々が前記第
    1の透光性絶縁基板の行方向または列方向の少なくとも
    一方の方向において前記隔壁上部と前記第1の透光性絶
    縁基板との間に介在するように形成されたブラックマス
    クで仕切られていることを特徴とする請求項2または3
    のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 前記各面放電電極対を構成する2個の面
    放電電極の対向する辺の両端が前記ブラックマスクと間
    隔を有するように形成されていることを特徴とする請求
    項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項5に記載の間隔が
    20μm〜150μmであることを特徴とする請求項3
    または5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  7. 【請求項7】 前記第2の絶縁性基板上に、垂直方向に
    ストライプ状の隔壁が形成され、前記ストライプ状の隔
    壁の間における第2の絶縁性基板部分と隔壁側面に蛍光
    体層が形成されたことを特徴とする請求項2乃至6のい
    ずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 前記接続手段は前記第1の透光性絶縁基
    板側に形成された接続電極と、前記隔壁内に埋設されか
    つ前記第2の絶縁性基板側に形成されたトランスファ電
    極とを有し、前記面放電電極対の一方の面放電電極は前
    記接続電極と接続され、該接続電極と前記トランスファ
    電極とが電気的に接続されたことを特徴とする請求項2
    乃至7のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  9. 【請求項9】 前記第2の絶縁性基板側に形成される前
    記各トランスファ電極上に、ないしは前記第1の透光性
    絶縁基板の接続電極上にパッド電極層パターンを設け、
    該パッド電極層が前記第1の透光性絶縁基板と前記第2
    の絶縁性基板とを気密封止するシールと同時に焼成可能
    な材料よりなることを特徴とする請求項2に記載のプラ
    ズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 前記接続電極とトランスファ電極とを
    誘電体層を介して容量結合したことを特徴とする請求項
    8に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 前記誘電体層は前記面放電電極の一方
    の面放電電極と他方の面放電電極との間の容量の100
    倍以上の容量を有することを特徴とする請求項10に記
    載のプラズマディスプレイパネル。
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