JPH10318106A - スタータ保護装置 - Google Patents

スタータ保護装置

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JPH10318106A
JPH10318106A JP9129653A JP12965397A JPH10318106A JP H10318106 A JPH10318106 A JP H10318106A JP 9129653 A JP9129653 A JP 9129653A JP 12965397 A JP12965397 A JP 12965397A JP H10318106 A JPH10318106 A JP H10318106A
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Shigeru Kodaira
茂 小平
Seiji Nishimura
誠司 西村
Makoto Ishizuka
石塚  誠
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Honda Motor Co Ltd
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  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータスイッチを操作している間は始動用
モータの動作を継続させることでエンジンを確実に始動
させるとともに、エンジン回転中ならびに停止直後は始
動用モータの始動を抑制することで、回転中のリングギ
ヤにスタータピニオンが飛び込むのを防止してエンジン
始動系を保護する。 【解決手段】 スタータスイッチ8とストップスイッチ
9とが共にオン操作されると、始動用リレー10を起動
して始動用モータ13へ給電する。各スイッチ8,9の
何れか一方がオフされるまで、始動用モータ13の運転
を継続する。その後、パルサ12の出力を波形整形回路
22で波形整形して得たクランク回転位置信号22aを
タイマ32へ供給する。タイマ32は、クランク回転中
ならびに回転停止時点からタイマ時間が経過するまでタ
イマ出力32aを保持する。タイマ出力32aによりク
ランク回転状態での始動用モータ13の再始動を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車等の
車両用エンジンを始動させるための始動用モータ(セル
モータ)の保護装置に係り、詳しくは、スタータスイッ
チ(スタートスイッチ)を操作している間は始動用モー
タの動作を継続させることでエンジンを確実に始動させ
るようにするとともに、エンジン回転中ならびにエンジ
ン停止後一定時間内は始動用モータの始動を抑制するこ
とで、回転中のリングギヤにスタータピニオンが飛び込
むのを防止して、エンジン始動系を保護するようにした
スタータ保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開昭53−37838号公報には、ス
タータスイッチでスタータを動作させる回路において、
スタータスイッチを一旦開放すると或る一定時間はスタ
ータ(始動用モータ)が動作できないようにしたスター
タ保護装置が記載されている。
【0003】特公昭53−41300号公報には、スタ
ータの補助端子と直流電源間に挿入接続した接点および
接点を駆動するコイルを有するスタータリレーと、車載
交流発電機の交流電圧を入力とし交流電圧の周波数が一
定値以上になったときスタータリレーの接点を開放させ
る周波数検出回路と、交流電圧が消滅後も或る時間だけ
スタータリレーの接点を開放するように周波数検出回路
の出力段トランジスタを制御する遅延手段とを備えるこ
とで、エンジン始動を良好に達成させるとともに、スタ
ータ保護機能を備えた車両用スタータ保護装置が記載さ
れている。
【0004】特公昭54−40698号公報には、スタ
ータの補助端子と直流電源間に挿入接続した接点および
接点を駆動するコイルを有するスタータリレーと、車載
交流発電機の交流電圧を入力とし交流電圧の周波数が一
定値以上になったときスタータリレーの接点を開放させ
る周波数検出回路と、スタータリレーのコイルの通電回
路を断続するスタータスイッチと、スタータスイッチの
非電源側と接地間に接続したコンデンサと、このコンデ
ンサに電圧を周波数検出回路に導く電路とを備え、スタ
ータスイッチを再閉成した時に所定時間内は周波数検出
回路を作動させないようにした車両用スタータ保護装置
が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭53−3783
8号公報に記載されたスタータ保護装置は、スタータス
イッチを一旦開放すると或る一定時間はスタータを動作
させることができないので、先のスタータスイッチの操
作によってエンジンが始動できなかった場合、エンジン
が完全に停止した状態であっても、一定時間が経過する
まではエンジンを再始動させることができない。
【0006】特公昭53−41300号公報ならびに特
公昭54−40698号公報に記載された車両用スター
タ保護装置は、交流発電機で発電された交流電圧の周波
数に基づいてエンジンの回転数を検出し、設定回転数以
上になった場合は始動系が切り離される(始動用モータ
が停止する)構成であるため、このような構成の車両用
スタータ保護装置を二輪車に適用した場合、エンジンの
初爆等で設定回転数を上回った際に始動用モータが停止
してしまうために、始動性が低下したり使い勝手上の違
和感を与えることがある。例えば、エンジンが始動し難
い場合、スタータスイッチを操作している間は始動用モ
ータの駆動力を継続的に供給させてエンジンを確実に始
動させるようにしたいが、エンジン回転数検出(交流電
圧の周波数検出)によって始動用モータが停止してしま
うために始動用モータの駆動力を最後まで有効に利用す
ることができない。
【0007】本発明はこのような課題を解決するためな
されたもので、スタータスイッチを操作している間は始
動用モータの動作を継続させることでエンジンを確実に
始動させるようにするとともに、エンジン回転中ならび
にエンジン停止直後にスタータスイッチを操作しても始
動用モータの動作を抑制することで、回転中のリングギ
ヤにスタータピニオンが飛び込むのを防止して、エンジ
ン始動系を保護するようにしたスタータ保護装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るスタータ保護装置は、クランク軸に固定
されたリングギヤと、このリングギヤに噛合する慣性飛
び込み式のスタータピニオンと、この慣性飛び込み式の
スタータピニオンに回動力を供給するための始動用モー
タと、この始動用モータの運転を制御する始動制御ユニ
ットとを備えたものにおいて、始動制御ユニットはクラ
ンク回転に伴う信号とスタータスイッチの信号が入力さ
れるとともにクランク回転に伴う信号に対し一定時間出
力を持続するタイマを備え、タイマの出力が停止してい
る状態でスタータスイッチがオンされた場合はスタータ
スイッチがオンされている間は始動用モータを運転さ
せ、タイマの出力がある状態でスタータスイッチがオン
された場合はタイマの出力が停止されるまで始動用モー
タの運転を抑制するよう構成したことを特徴とする。
【0009】なお、この発明に係るスタータ保護装置
は、始動制御ユニットは点火ユニットと一体化され、点
火パルサからの信号を前記クランク回転に伴う信号とし
て使用する構成とするのが望ましい。
【0010】この発明に係るスタータ保護装置は、タイ
マの出力が停止している状態でスタータスイッチがオン
された場合、スタータスイッチを操作している間は始動
用モータの動作を継続させることができるので、エンジ
ンを確実に始動させることができる。また、エンジン回
転中ならびにエンジン停止時点から一定時間が経過する
まで間にスタータスイッチを操作しても、タイマ出力に
基づいて始動用モータの動作を抑制するので、回転中の
リングギヤにスタータピニオンが飛び込むのを防止し
て、エンジン始動系を保護することができる。
【0011】なお、始動用モータの運転を制御する始動
制御ユニットとエンジンの点火を制御する点火ユニット
とを一体化して構成し、点火パルサからの信号をクラン
ク回転に伴う信号として利用する構成にすることで、ス
タータ保護装置の小型化ならびに経済化を図ることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るスター
タ保護装置を備えた始動・点火系のブロック構成図であ
る。図1に示す始動・点火系1は、図示しないエンジン
の点火を制御するCDIユニット(コンデンサ容量放電
式点火制御ユニット)2内に、始動モータの運転を制御
する始動制御ユニット3を一体的に構成している。
【0013】始動・点火系1は、バッテリ4と、ACG
(交流発電機)5と、REG/REC(電圧調整/整流
回路)6を備える。ACG5は、図示しないエンジンの
クランク軸に接続されている。エンジン回転状態におい
てACG5によって発電された交流電力はREG/RE
C6で整流ならびに電圧調整がなされ、直流電力に変換
されてバッテリ4を充電するとともに、各負荷へ供給さ
れる。なお、REG/REC6内にはバッテリ4の電力
がREG/REC6側に供給されるのを防止するための
逆流防止ダイオード等を備えている。
【0014】バッテリ4の直流電源は、ヒューズ7を介
してCDIユニット2内の電源回路21へ供給されると
ともに、スタータスイッチ(始動スイッチ)8の一端側
ならびにストップスイッチ9の一端側へ供給される。バ
ッテリ4の直流電源は、始動用リレー(スタータリレ
ー)10の接点10aの一端側へ供給される。
【0015】スタータスイッチ8は、例えば始動ボタン
(図示しない)の押下等の始動操作によって閉成され、
始動ボタンの押下等が継続されている間は閉成状態が継
続される。始動操作によってスタータスイッチ8が閉成
されると、バッテリ4の直流電源は始動制御ユニット3
内の2入力アンド(論理積)回路31の一方の入力端
子、ならびに、始動用リレー10の励磁巻線10aの一
端側へ供給される。
【0016】ストップスイッチ9は、ブレーキ操作に連
動して閉成される。ブレーキ操作がなされストップスイ
ッチ9が閉成されると、バッテリ4の直流電源は始動制
御ユニット3内の2入力アンド(論理積)回路31の他
方の入力端子へ供給されると共に、バッテリ4の直流電
源はストップライト(ストップランプ)11へ供給され
る。これにより、ブレーキ操作時にはストップライト1
1が点灯してブレーキ操作状態にあることを可視表示す
る。
【0017】エンジンのクランク軸(図示しない)の回
転位置は、パルサ(クランク回転位置検出器)12によ
って検出される。図1では、クランク軸の所定位置また
はACG5の回転軸の所定位置に固定された磁石からの
磁束を検出するパルサコイルを備えたパルサ12を用い
た例を示している。このパルサ(クランク回転位置検出
器)12によって検出されたクランク回転位置検出信号
12aは、CDIユニット2内の波形整形回路22へ供
給される。
【0018】CDIユニット2は、電源回路21と、波
形整形回路22と、コンバータ23と、点火制御回路2
4と、メインコンデンサ25と、サイリスタ(SCR)
26と、始動制御ユニット3と、を備える。
【0019】電源回路21は、バッテリ4ならびにエン
ジン回転中においてはACG5によて発電されREG/
REC6を介して供給される直流電力を入力として、バ
ッテリ電圧よりも低い電圧で安定化された回路用電源V
CCを生成して出力する。回路用電源VCCは、波形整
形回路22,コンバータ23,点火制御回路24,始動
制御ユニット3等の各回路部へ供給される。
【0020】波形整形回路22は、パルサ12から供給
されるクランク回転位置検出信号12aに波形整形を施
して2値レベルのクランク回転位置信号22aを生成し
て出力する。クランク回転位置信号22aは、点火制御
回路24ならびに始動制御ユニット3へ供給される。
【0021】コンバータ23は、昇圧型のDC−DCコ
ンバータ(直流−直流変換器)を用いて構成されてお
り、回路用電源VCCよりも充分に高い昇圧電圧23a
を生成して出力する。コンバータ23から出力された昇
圧電圧23aは、メインコンデンサ25と点火用コイル
(イグニッションコイル)27の1次巻線27aとから
なる直列回路へ供給され、昇圧電圧23aによってメイ
ンコンデンサ25を充電する。
【0022】点火制御回路24は、波形整形回路22か
ら供給されるクランク回転位置信号22aに基づいてク
ランク回転位置を認識するとともに、クランク回転位置
信号22aの周期(または単位時間当りのクランク回転
位置信号22aの発生回数)に基づいてエンジンの回転
周期(エンジンの回転数)を認識し、エンジンの回転周
期(エンジンの回転数)に基づいて点火タイミングの進
角,遅角調整を行なって、進角,遅角調整を施した点火
タイミングでトリガパルス信号24aを生成して出力す
る。
【0023】トリガパルス信号24aは、サイリスタ2
6のゲートへ供給される。このトリガパルス信号24a
に基づいてサイリスタ26が導通状態に駆動される。サ
イリスタ26の導通によって、メインコンデンサ25に
充電された電荷が、点火用コイル27の1次巻線27a
−メインコンデンサ25−サイリスタ26からなる閉ル
ープによって急速放電される。そして、この急速放電に
よって点火用コイル27の2次巻線27bに誘起された
高電圧が点火プラグ28へ供給され、図示しないエンジ
ンの点火がなされる。
【0024】始動制御ユニット3は、スタータスイッチ
8ならびにストップスイッチ9の各操作情報をそれぞれ
入力とする2入力アンド(論理積)回路31と、クラン
ク回転位置信号22aを入力として作動するタイマ32
と、このタイマ回路32に対するクランク回転位置信号
22aの入力を禁止するタイマ入力阻止用NPNトラン
ジスタ33と、タイマ32の出力32aに基づいて始動
用リレー10を駆動する始動リレー駆動用NPNトラン
ジスタ34と、タイマ出力32aの論理レベルを反転す
るインバータ(反転回路)35と、このインバータ(反
転回路)35の出力に基づいて2入力アンド(論理積)
回路31の出力がNPNトランジスタ33のベースへ供
給されるのを禁止する再始動阻止用NPNトランジスタ
36と、各トランジスタのベース抵抗37〜40とを備
える。
【0025】タイマ32は、クランク回転位置信号22
aに基づいてタイマ時間設定用コンデンサ41を急速充
電する急速充電用NPNトランジスタ42と、タイマ時
間設定用コンデンサ41に並列に接続されてタイマ時間
設定用コンデンサ41の放電時定数を設定する放電用抵
抗43と、タイマ時間設定用コンデンサ41の充電電圧
を入力として2値レベルのタイマ出力信号32aを発生
するタイマ出力用インバータ44とを備える。なお、タ
イマ出力用インバータ回路44は、出力がLレベルから
Hレベルへ変化するときの入力電圧しきい値と、出力が
HレベルからLレベルへ変化するときの入力電圧しきい
値とが異なるシュミットトリガ型のインバータを用いて
いる。
【0026】図1に示す始動系・点火系1は、スタータ
スイッチ8とストップスイッチ9とが同時に操作された
場合、即ち、ブレーキ操作がなされている状態で始動操
作がなされた場合に、エンジンを始動できるようにして
いる。スタータスイッチ8とストップスイッチ9とがと
もに閉成されると、2入力アンド回路31の出力はHレ
ベルとなる。この2入力アンド回路31の出力はベース
抵抗37を介してタイマ入力阻止用NPNトランジスタ
33のベースへ供給される。
【0027】図示しないエンジンが停止している状態で
は、パルサ12からクランク回転位置検出信号12aが
出力されないので、波形整形回路22からクランク回転
位置信号22aが出力されることはない。このため、タ
イマ32内のタイマ時間設定用コンデンサ41の電荷は
放電用抵抗43を介して放電されて、タイマ出力用イン
バータ44の入力電圧はしきい値電圧以下となっている
ので、タイマ出力用インバータ44の出力であるタイマ
出力信号32aはHレベルとなっている。
【0028】タイマ出力信号32aがHレベルである
と、インバータ35の出力はLレベルとなるので、再始
動阻止用NPNトランジスタ35のベースはLレベルと
なり、再始動阻止用NPNトランジスタ35はオフ(非
導通)状態にある。従って、2入力アンド回路31の出
力に基づいてベース抵抗37をタイマ入力阻止用NPN
トランジスタ33にベース電流が供給され、このタイマ
入力阻止用NPNトランジスタ33がオン(導通)状態
となる。
【0029】一方、スタータスイッチ8が閉成されたこ
とによって、このスタータスイッチ8を介して始動用リ
レー10の励磁巻線10bの一端側にバッテリ4の直流
電圧が供給される。始動用リレー10の励磁巻線10b
の他端側は、始動リレー駆動用NPNトランジスタ34
のコレクタに接続されている。そして、タイマ32の出
力信号32aがHレベルの場合は、ベース抵抗39を介
して始動リレー駆動用NPNトランジスタ34にベース
電流が供給され、始動リレー駆動用NPNトランジスタ
34がオン状態にあるので、バッテリ4−ヒューズ7−
スタータスイッチ8−始動用リレー10の励磁巻線10
b−始動リレー駆動用NPNトランジスタ34の経路
で、始動用リレー10の励磁巻線10bに励磁電流が供
給され、始動用リレー10の接点10aが閉成される。
始動用リレー10の接点10aが閉成されると、バッテ
リ4−始動用リレー10の接点10a−始動用モータ1
3の経路で、始動用モータ13にバッテリ4の直流電源
が供給され、始動用モータ13が起動される。なお、始
動用モータ13は直流モータを用いている。
【0030】始動用モータ13が起動されると、後述す
るように慣性飛び込み式のスタータピニオンがクランク
軸に固定されたリングギヤと噛合して、始動用モータ1
3の回転動力をクランク軸へ伝達して、クランク軸を回
動させる。クランク軸が回転駆動されると、そのクラン
ク軸の回転位置がパルサ12によって検出され、パルサ
12からクランク回転位置検出信号12aが出力され
る。波形整形回路22は、クランク回転位置検出信号1
2aに波形整形を施してクランク回転位置信号22aを
出力する。点火制御回路24は、クランク回転位置信号
22aに基づいてトリガパルス信号24aを生成して、
エンジンの点火制御を行なう。
【0031】一方、波形整形回路22から出力されたク
ランク回転位置信号22aは、ベース抵抗33を介して
タイマ32の入力へ供給されるが、スタータスイッチ8
ならびにストップスイッチ9が共に操作されている始動
状態では、2入力アンド回路31のHレベル出力によっ
てタイマ入力阻止用NPNトランジスタ33がオン状態
になっているので、タイマ32内の急速充電用トランジ
スタ42のベース電位はLレベルに固定される。すなわ
ち、スタータスイッチ8ならびにストップスイッチ9が
共に操作されている始動状態では、タイマ入力阻止用N
PNトランジスタ33によって、クランク回転位置信号
22aがタイマ32へ供給されるのを阻止している。こ
のため、スタータスイッチ8ならびにストップスイッチ
9が共に操作されている始動状態では、タイマ32の出
力信号32aはHレベルの状態を保持するので、始動用
リレー10を介して始動用モータ13へ電源供給が継続
され、始動用モータ13の回転駆動が継続される。従っ
て、スタータスイッチ8ならびにストップスイッチ9が
共に操作されている始動状態では、始動用モータ13の
回転駆動を継続させて、エンジンを確実に始動させるこ
とができる。
【0032】エンジンの始動状態で、スタータスイッチ
8もしくはストップスイッチ9のいずれか一方、また
は、スタータスイッチ8ならびにストップスイッチ9を
共にオフすると、2入力アンド回路31の出力はLレベ
ルになるので、タイマ入力阻止用NPNトランジスタ3
3はオフ状態となる。このタイマ入力阻止用NPNトラ
ンジスタ33がオフ状態になると、波形整形回路22か
ら出力されるクランク回転位置信号22aがベース抵抗
33を介して急速充電用NPNトランジスタ42のベー
スへ供給される。このベース電流の供給によって急速充
電用NPNトランジスタ42はオン状態に駆動される。
【0033】急速充電用NPNトランジスタ42がオン
状態になると、回路用電源VCCが急速充電用NPNト
ランジスタ42を介してタイマ時間設定用コンデンサ4
1へ供給され、タイマ時間設定用コンデンサ41が急速
充電される。タイマ時間設定用コンデンサ41が急速充
電されると、タイマ出力用インバータ44の出力はLレ
ベルとなるので、始動リレー駆動用NPNトランジスタ
34に対するベース電流の供給が停止され、始動リレー
駆動用NPNトランジスタ34はオフ状態となる。これ
により、始動用リレー10の励磁巻線10bへ電流供給
が遮断されて、始動用リレー10の接点10aがオフさ
れて、始動用モータ13へ給電が遮断される。なお、図
1に示した回路では、スタータスイッチ8を介して始動
用リレー10の励磁巻線10bへ給電する構成をとって
いるため、スタータスイッチ8がオフされた時点で、始
動用リレー10の励磁巻線10bへの給電が遮断され、
始動用リレー10の接点10aがオフされて、始動用モ
ータ13への給電が遮断される。
【0034】タイマ32は、クランク回転位置信号22
aに基づいてLレベルのタイマ出力32aを発生した時
点から予め設定したタイマ時間の間は、Lレベルのタイ
マ出力32aを継続するよう構成している。タイマ時間
は、数100ミリ秒(例えば0.5秒)程度に設定して
いる。従って、クランク軸が極めて低速で回転している
場合であって、クランク回転位置信号22aの周期が極
めて長い場合であっても、タイマ出力信号32aはLレ
ベルを保持し、クランク軸の回転が停止して(エンジン
が停止して)クランク回転位置信号22aが出力されな
くなって時点から数100ミリ秒(例えば0.5秒)程
度経過した時点で、タイマ出力信号32aはHレベルに
復帰するよう構成している。
【0035】タイマ出力信号32aがレベルの間はイン
バータ35の出力はHレベルとなり、ベース抵抗40を
介して再始動阻止用NPNトランジスタ36へベース電
流が供給されるので、再始動阻止用NPNトランジスタ
36はオン状態となる。再始動阻止用NPNトランジス
タ36がオン状態になると、2入力アンド回路31の出
力がタイマ入力用NPNトランジスタ33へ供給される
のを阻止する。このため、タイマ出力信号32aがLレ
ベルの間に(言い換えれば、クランク軸が回転中または
クランク軸の回転が停止した時点からタイマ時間が経過
するまでの間に)、スタータスイッチ8ならびにストッ
プスイッチ9の双方をオンさせる再始動操作を行なって
も、始動用モータ13を起動することができない。
【0036】なお、図1に示した回路構成では、タイマ
出力信号32aがHレベルである状態でスタータスイッ
チ8をオン状態に操作すると、始動用リレー10が動作
して始動用モータ13に給電されて始動用モータ13が
起動されるが、始動用モータ13の回動出力によってク
ランク軸が回転駆動され、クランク回転位置信号22a
に基づいてタイマ32の出力信号32aがLレベルにな
った時点で始動用リレー駆動用NPNトランジスタ34
がオフされるので、始動用リレー10が復旧して始動用
モータ13への給電をタイマ時間の間阻止することがで
きる。しかしながら、スタータスイッチ8がオン状態に
保持され続けた場合は、タイマ時間の周期で始動用モー
タ13への給電が間欠的になされるので、不要な電力消
費となり望ましくない。
【0037】そこで、図2に示すように、ストップスイ
ッチ9の後段にスタータスイッチ8を直列に接続し、ス
トップスイッチ9とスタータスイッチ8とが共にオン状
態に操作された場合に、始動用リレー10の励磁巻線1
0bへ給電するとともに、ベース抵抗37を介してタイ
マ入力阻止用NPNトランジスタ33へベース電流を供
給する回路構成にすることで、スタータスイッチ8のみ
が操作された状態では始動用モータ13への給電がなさ
れないようにすることができる。なお、図2に示した回
路では、ストップスイッチ9とスタータスイッチ8と直
列接続することで各スイッチの論理積出力を得る構成と
しているので、図1に示した2入力アンド回路31を削
除することができる。
【0038】図3はこの発明に係るスタータ保護装置を
備えた始動・点火系のさらに他の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。図3に示す始動制御ユニット30
は、3入力アンド回路30Aと、タイマを構成するリト
リガブルモノマルチバイブレータ30Bと、ゲート駆動
回路30Cとを備える。
【0039】リトリガブルモノマルチバイブレータ30
Bは、イネーブル入力端子30Dに供給される信号の論
理レベルがLレベルの場合は、トリガ入力端子30Eに
供給されるクランク回転位置信号22aに基づいて出力
端子30FからLレベルのモノマルチ出力信号(タイマ
出力信号)30fが予め設定したタイマ時間の間出力さ
れる。なお、このリトリガブルモノマルチバイブレータ
30Bは、モノマルチ出力信号(タイマ出力信号)30
fを出力している間に、トリガ入力端子30Eに次のク
ランク回転位置信号22aが供給された場合は、そのク
ランク回転位置信号22aが供給された時点から更に予
め設定したタイマ時間の間、Lレベルのモノマルチ出力
信号(タイマ出力信号)30fを継続するよう構成され
ている。ここで、リトリガブルモノマルチバイブレータ
30Bは、例えば0.5秒程度に設定している。また、
このリトリガブルモノマルチバイブレータ30Bは、イ
ネーブル入力端子30Dに供給される信号の論理レベル
がHレベルの場合は、モノマルチバイブレータとしての
動作を停止するとともに、出力端子30FからHレベル
のモノマルチ出力信号(タイマ出力信号)30fを出力
するよう構成している。
【0040】3入力アンド回路30Aには、スタータス
イッチ8が操作された時にHレベルとなるスタータスイ
ッチ操作信号と、ストップスイッチ9が操作された時に
Hレベルとなるストップスイッチ操作信号と、リトリガ
ブルモノマルチバイブレータ30Bのモノマルチ出力信
号(タイマ出力信号)30fとがそれぞれ入力される。
3入力アンド回路30Aの論理積出力信号30aは、リ
トリガブルモノマルチバイブレータ30Bのイネーブル
入力端子30D、ならびに、ゲート駆動回路30Cへ供
給される。
【0041】ゲート駆動回路30Cは、3入力アンド回
路30AからHレベルの論理積出力信号30aが供給さ
れると、始動用モータ駆動用電界効果トランジスタ14
のゲートへ始動用モータ駆動用電界効果トランジスタ1
4を導通させるためのゲート電力を供給する。そして、
始動用モータ駆動用電界効果トランジスタ14が導通状
態になると、始動用モータ13にバッテリ4の直流電源
が供給されて、始動用モータ13が回転駆動される構成
としている。
【0042】以上の構成であるから、リトリガブルモノ
マルチバイブレータ30Bのモノマルチ出力信号(タイ
マ出力信号)30fがHレベルにある状態で、すなわ
ち、クランク軸が回転していない状態で、スタータスイ
ッチ8およびストップスイッチ9が共に操作されると、
3入力アンド回路30Aの論理積出力30aがHレベル
となり、このHレベルの論理積出力30aによってゲー
ト駆動回路30Cから始動用モータ駆動用電界効果トラ
ンジスタ14へゲート電力が供給され、始動用モータ駆
動用電界効果トランジスタ14が導通状態に駆動され、
始動用モータ13の回転駆動がなされる。
【0043】また、Hレベルの論理積出力30aはリト
リガブルモノマルチバイブレータ30Bのイネーブル入
力端子30Dに供給されるので、リトリガブルモノマル
チバイブレータ30Bはモノマルチバイブレータとして
の動作が停止されるとともに、Hレベルのモノマルチ出
力信号(タイマ出力信号)30fを出力を継続する。こ
のため、始動用モータ13が駆動された状態であって
も、スタータスイッチ8およびストップスイッチ9が共
に操作された状態が継続している限り、3入力アンド回
路30Aの論理積出力30aはHレベルを保持するの
で、ゲート駆動回路30Cならびに始動用モータ駆動用
電界効果トランジスタ14を介して始動用モータ13の
運転状態を維持することができる。
【0044】スタータスイッチ8またはストップスイッ
チ9のいずれかがオフ状態になると3入力アンド回路3
0Aの論理積出力30aはLレベルになるので、始動用
モータ駆動用電界効果トランジスタ14はオフ状態に制
御され、始動用モータ13の運転が停止される。また、
3入力アンド回路30Aの論理積出力30aはLレベル
になると、リトリガブルモノマルチバイブレータ30B
のイネーブル入力端子30DがLレベルになるので、リ
トリガブルモノマルチバイブレータ30Bは動作状態と
なる。
【0045】これにより、波形整形回路22から出力さ
れるクランク回転位置信号22aに基づいてリトリガブ
ルモノマルチバイブレータ30Bのモノマルチ出力信号
(タイマ出力信号)30fはLレベルになる。このLレ
ベルのモノマルチ出力信号(タイマ出力信号)30f
は、クランク軸回転中(エンジン回転中)ならびにクラ
ンク軸の回転が停止された時点(エンジンが停止した時
点)からタイマ時間が経過するまで保持される。
【0046】従って、モノマルチ出力信号(タイマ出力
信号)30fがLレベルの期間に、スタータスイッチ8
ならびにストップスイッチ9と共に操作しても、3入力
アンド回路30Aの論理積出力がHレベルになることは
なく、クランク軸回転中(エンジン回転中)ならびにク
ランク軸の回転が停止された時点(エンジンが停止した
時点)からタイマ時間が経過するまでの間は、始動用モ
ータ13を再運転させることを防止することができる。
【0047】図4は始動用モータ,慣性飛び込み式のス
タータピニオンならびにクランク軸に固定されたリング
ギヤの一具体例を示す断面構造図である。始動用モータ
13が駆動されると、始動用モータ13の出力軸131
の先端に形成された始動用モータピニオンギヤ132に
噛合する入力ギヤ116を介して始動用モータ13の回
動出力が飛び込みギヤ機構115へ伝達され、慣性飛び
込み式のスタータピニオンギヤ117が図示の左方へ飛
び出して、固定側プーリ半体77の外周部に形成された
リングギヤ77aに噛み込み、固定側プーリ半体77を
クランク軸140とともに回転させて、エンジン150
を始動させる。
【0048】なお、図4において、符号111はアウタ
ステータの磁石、符号112はインナロータのコイルで
ある。符号78は可動側プーリ半体である。符号127
はキック軸であり、このキック軸127に図示しないキ
ックアームを介して連結された図示しないキックペダル
が踏み込まれ、キック軸127がリターンスプリング1
01に抗して回転すると、キック軸127と一体に駆動
ヘリカルギヤ100が回転して、これと噛合する被動ヘ
リカルギヤ103が摺動軸102と一体に回転しながら
フリクションスプリング105に抗して右方に摺動し
て、ラチェットホイール104がボス79のラチェット
79aと噛み合ってクランク軸140を強制的に回転さ
せエンジン150を始動することができる。
【0049】図5は図1に示した始動制御装置の動作を
示すタイミングチャートである。図5(a)はスタータ
スイッチ8の操作状態を、図5(b)はストップスイッ
チ9の操作状態を、図5(c)は始動用モータ13の動
作状態を示している。図5(d)はエンジンの動作状態
を、図5(e)はパルサ12によって検出されたクラン
ク回転位置検出信号12aを、図5(f)は波形整形回
路22の出力であるクランク回転位置信号22aを、図
5(g)はタイマ32の出力信号32aを示している。
【0050】クランク軸が回転していない状態(エンジ
ンが停止している状態)で、図5(a)ならびに図5
(b)に示すように、スタータスイッチ8ならびにスト
ップスイッチ9が共にオン状態に操作されると、各スイ
ッチ8,9が共にオン状態になった時刻t1から、図5
(c)に示すように始動用モータ13の運転が開始され
る。始動用モータ13が回転駆動されると、図4に示し
たように、慣性式飛び込みギヤ機構115のスタータピ
ニオンギヤ117が飛び出して固定側プーリ半体77の
外周部に形成されたリングギヤ77aに噛合する。固定
側プーリ半体77はクランク軸140に固定されている
ので、始動用モータ13の回転動力によってクランク軸
140を回転駆動して、図5(d)に示すように、エン
ジン150を始動させることができる。
【0051】クランク軸140が回転駆動されると、ク
ランク軸140の回転がパルサ12によって検出され、
クランク軸140の回転位置が特定の位置になるたび
に、図5(e)に示すように、クランク回転位置検出信
号12aがパルサ12から出力される。波形整形回路2
2は、クランク回転位置検出信号12aに波形整形を施
して、図5(f)に示すクランク回転位置信号22aを
出力する。スタータスイッチ8とストップスイッチ9と
が共にオン状態に操作されている場合は、2入力アンド
回路31の論理積出力(Hレベル)によってタイマ入力
阻止用NPNトランジスタ33がオン状態に駆動され、
これによってクランク回転位置信号22aがタイマ32
へ入力されるのを阻止しているので、タイマ32の出力
はLレベルの状態にある。
【0052】時刻t2で、スタータスイッチ8とストッ
プスイッチ9がオフ状態に操作されると、2入力アンド
回路31の論理積出力はLレベルとなり、タイマ入力阻
止用NPNトランジスタ33はオフ状態になり、クラン
ク回転位置信号22aがタイマ32へ入力されるので、
タイマ出力信号32aはLレベルに変化する。タイマ出
力信号32aがLレベルになると、始動リレー駆動用N
PNトランジスタ34はオフ状態になり、始動用リレー
10の接点10aはオフ状態になるので、始動用モータ
13への電源供給が遮断されて、始動用モータ13の運
転が停止される。
【0053】タイマ32は、クランク回転位置信号22
aが入力された時点から予め設定したタイマ時間の間は
Hレベルのタイマ出力32aを保持するので、エンジン
が動作中はLレベルのタイマ出力32aを継続する。そ
して、エンジンが停止する際の最後のクランク回転位置
検出信号22aが時刻t4で入力されたとすると、その
時刻t4から予め設定したタイマ時間が経過した時刻t
5でタイマ出力信号32aはHレベルとなる。
【0054】時刻t2で始動操作を一旦解除した後に、
タイマ出力信号32aがLレベルとなっている期間(始
動モータ再始動禁止期間)中の例えば時刻t3で、スタ
ータスイッチ8とストップスイッチ9とが共にオン状態
する操作がなされても、始動制御ユニット3は、タイマ
出力信号32aがLレベルとなっている間は、始動用リ
レー10をオフ状態に保持しているので、始動用モータ
13が始動されることがない。また、始動制御ユニット
3は、タイマ出力信号32aがLレベルとなっている間
は、再始動阻止用NPNトランジスタ33をオンさせる
ことで、2入力アンド回路31の論理積出力によってタ
イマ入力阻止用NPNトランジスタ33がオン状態に駆
動されるのを阻止しているので、クランク回転位置信号
22aが供給されている限りタイマ32の出力信号32
aがHレベルに変化することはない。
【0055】従って、エンジン回転中ならびにエンジン
が停止した時点からタイマ時間が経過するまでの間は、
始動用モータ13の再始動が制限される。このため、エ
ンジン回転中ならびにエンジンが停止した時点からタイ
マ時間が経過するまでの間(例えば時刻t3)に、スタ
ータスイッチ8とストップスイッチ9とが共にオン状態
する操作がなされその状態が継続されていた場合は、タ
イマ出力32aがHレベルに変化した時刻t5になっ
て、始動用モータ13が再始動される。
【0056】このようにこの発明に係る始動制御ユニッ
ト3は、エンジン回転中ならびにエンジンが停止した時
点からタイマ時間が経過するまでの間(図5に示す始動
モータ再始動禁止期間)、始動用モータ13の始動を制
限するので、クランク軸に固定されたリングギヤ77a
が回転している状態で、慣性飛び込み式のスタータピニ
オンギヤ117がリングギヤ77a側へ飛び込むことを
防止することができる。よって、慣性飛び込み式のスタ
ータピニオンギヤ117が回転中のリングギヤ77a側
へ飛び込む際に、リングギヤ77aへ衝突して異音を発
生させたり、スタータピニオンギヤ117やリングギヤ
77aが傷付くことを防止できる。
【0057】また、この発明に係る始動制御ユニット3
は、スタータスイッチ8とストップスイッチ9とを共に
オン操作した状態を保持している場合は、始動用モータ
13の運転を継続する構成としているので、エンジンが
始動し難い場合であっても、始動用モータ13の駆動力
を有効に利用してエンジンを確実に始動させることがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るスタ
ータ保護装置は、タイマの出力が停止している状態でス
タータスイッチがオンされた場合、スタータスイッチが
操作されている間は始動用モータの動作を継続させる構
成としたので、エンジンがかかりにくい場合であって
も、始動用モータの駆動力を有効に利用してエンジンを
確実に始動させることができる。また、エンジン回転中
ならびにエンジン停止時点から一定時間が経過するまで
間にスタータスイッチを操作しても、タイマ出力に基づ
いて始動用モータの動作を抑制する構成としたので、回
転中のリングギヤにスタータピニオンが飛び込むのを防
止して、エンジン始動系を保護することができる。
【0059】なお、始動用モータの運転を制御する始動
制御ユニットとエンジンの点火を制御する点火ユニット
とを一体化して構成し、点火パルサからの信号をクラン
ク回転に伴う信号として利用する構成にしたので、スタ
ータ保護装置の小型化ならびに経済化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスタータ保護装置を備えた始動
・点火系の一実施の形態を示すブロック構成図
【図2】この発明に係るスタータ保護装置を備えた始動
・点火系の他の形態を示すブロック構成図
【図3】この発明に係るスタータ保護装置を備えた始動
・点火系のさらに他の形態を示すブロック構成図
【図4】始動用モータ,慣性飛び込み式のスタータピニ
オンならびにクランク軸に固定されたリングギヤの一具
体例を示す断面構造図
【図5】始動制御装置の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1…始動・点火系、2…CDIユニット、3,30…始
動制御ユニット、8…スタータスイッチ(スタートスイ
ッチ)、9…ストップスイッチ、10…始動用リレー、
12…パルサ、13…始動用モータ、14…始動用モー
タ駆動用電界効果トランジスタ、22…波形整形回路、
30F…タイマを構成するリトリガブルマルチバイブレ
ータ、31…2入力アンド回路、32…タイマ、33…
タイマ入力阻止用NPNトランジスタ、34…始動用リ
レー駆動用NPNトランジスタ、36…再始動阻止用N
PNトランジスタ、41…タイマ時間設定用コンデン
サ、42…急速充電用NPNトランジスタ、43…タイ
マ時間設定用の放電用抵抗、77a…リングギヤ、11
5…飛び込みギヤ機構、117…慣性飛び込み式のスタ
ータピニオン、140…クランク軸。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に固定されたリングギヤと、
    このリングギヤに噛合する慣性飛び込み式のスタータピ
    ニオンと、この慣性飛び込み式のスタータピニオンに回
    動力を供給するための始動用モータと、この始動用モー
    タの運転を制御する始動制御ユニットとを備え、 前記始動制御ユニットは、クランク回転に伴う信号とス
    タータスイッチの信号が入力されるとともに、前記クラ
    ンク回転に伴う信号に対し一定時間出力を持続するタイ
    マを備え、 前記タイマの出力が停止している状態でスタータスイッ
    チがオンされた場合は、スタータスイッチがオンされて
    いる間前記始動用モータを運転させ、 前記タイマの出力がある状態でスタータスイッチがオン
    された場合は、前記タイマの出力が停止されるまで始動
    用モータの運転を抑制するよう構成したことを特徴とす
    るスタータ保護装置。
  2. 【請求項2】 前記始動制御ユニットは点火ユニットと
    一体化され、点火パルサからの信号を前記クランク回転
    に伴う信号として使用する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載のスタータ保護装置。
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