JP2007016618A - エンジンのスタータ保護方法及びエンジンのスタータ保護装置 - Google Patents

エンジンのスタータ保護方法及びエンジンのスタータ保護装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環境条件やエンジンにかかる負荷状態が相違しても、再始動に伴うギヤの衝突を回避すると共に再始動までの時間に違和感を生じさせない方法及び装置を提供する。
【解決手段】スタータモータにより始動するエンジンにおいて、スタータモータを用いてエンジン始動したときに実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出処理手順(図3(A)S2)と、このエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定する禁止・許可判定処理手順(図3(A)S5、S8、図3(B)S22、S23)とを含む。
【選択図】図3(A)

Description

本発明はエンジンのスタータ保護方法及びエンジンのスタータ保護装置に関する。
スタータモータは、エンジンのフライホイールの外周にはめ込まれたリングギヤにピニオンを噛み合わせることによりエンジンを始動させるもので、始動完了後にはリングギヤとピニオンの噛み合いが外れ、元の位置へと戻り停止するようになっている。
この場合に、スタータモータを用いてのエンジン始動に失敗した後に再始動するため、まだリングギヤが回転している途中でピニオンを噛み合わせようとすると、ピニオンとリングギアの歯先が衝突し、ピニオンやリングギヤの耐久性が損なわれる。
そこで、所定の低速回転速度を上回った状態でエンジンの始動に失敗して、エンジン回転速度が所定の低速回転速度を下回ったとき、その時点からタイマー16を作動させて、スタータモータのピニオン及びリングギヤがほぼ完全に停止するまでの時間をスタータモータ休止時間として計測し、そのスタータモータ休止時間内でスタータモータの再起動を禁止すると共に、スタータモータ休止時間が経過したとき、スタータモータの再起動の禁止を解除してスタータモータを起動させるとしたものがある(特許文献1参照)。
特開昭62−007973号公報
ところで、エンジンの仕様やスタータモータの仕様によりピニオンやリングギヤの惰性回転時間がそれぞれ異なるため、上記特許文献1の技術では、スタータモータ休止時間として、ピニオンおよびリングギヤの惰性回転時間を実際に計測し、いずれか長いほうの時間を平均して割り出すのが好ましい、と記載している。
しかしながら、エンジンの始動に失敗したときのエンジン停止までの時間は、環境条件やエンジンへの入力負荷(補機負荷など)の状態によって大きく異なる。例えば、エンジンへの入力負荷がない場合のほうがエンジンへの入力負荷がある場合よりもエンジン停止までの時間が長くなるので、スタータモータ休止時間を一律に一定値で設定する上記特許文献1の技術によれば、どんな環境条件にあってもあるいはエンジンへの入力負荷がない場合においてもピニオンとリングギヤの歯の衝突を回避しようとすればスタータモータ休止時間が長くならざるを得ない。
この場合、スタータモータ休止時間のあいだはエンジンを再始動できないのであるから、スタータモータ休止時間が長くなってしまうと、再始動までの時間に違和感が生じる。
そこで本発明は、環境条件やエンジンへの入力負荷状態が相違しても、再始動に伴うギヤ衝突を回避すると共に再始動までの時間に違和感を生じさせないエンジンのスタータ保護方法及びエンジンのスタータ保護装置を提供することを目的とする。
本発明は、スタータモータにより始動するエンジンにおいて、実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出し、このエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定するように構成する。
また、本発明は、スタータモータにより始動するエンジンにおいて、実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出し、このエンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出し、このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止するように構成する。
環境条件やエンジンにかかる負荷状態の違いは、スタータモータを用いてエンジン始動したときのエンジン回転速度の減速度に現れる。本発明によれば、このエンジン始動したときのエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定するので、環境条件やエンジンにかかる負荷状態が相違してもスタータモータの駆動を禁止するか許可するかの判定精度が向上し、これによってピニオンとリングギヤの歯の衝突を確実に回避すると共に、なかなか再始動できないという違和感をも解消できる。
また、本発明によれば、エンジン始動したときのエンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出し、このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止するので、環境条件やエンジンにかかる負荷状態が相違してもエンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を過不足無く与えることができ、これによってピニオンとリングギヤの歯の衝突を確実に回避すると共に、なかなか再始動できないという違和感をも解消できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はエンジンのスタータ保護方法の実施に直接使用するエンジンのスタータ保護装置の概略構成を示している。
図1において、スタータモータ1は、主に回転力を発生するモータと、そのモータにバッテリ11からの電流をON、OFFするマグネチックスイッチ4と、このマグネチックスイッチ4と連動してエンジンのリングギヤ7に噛み合い、モータのトルクを伝えるピニオン機構とからなっている。
いまスタータスイッチ12を閉じると、バッテリ11からマグネチックスイッチ4の吸引コイル4aと保持コイル4bに電流が流れ、吸引力が発生する。この吸引力によって、プランジャ4cがリターンスプリング4dに抗し図で左方向に移動し、この移動によりシフトレバー8を介してピニオン6が図で右方に押し出され、エンジンのフライホイールの外周にはめ込まれたリングギヤ7と噛み合う。
また、吸引力によってプランジャ4cが図で左方向に移動すれば、マグネチックスイッチ4の主接点4eが閉じるので、バッテリ11から電流がこの主接点4eよりモータのフィールドコイル、アーマチュアコイルを流れ、アーマチュア3(モータ)が回転する。このモータの回転に伴うトルクはピニオン6を介してリングギヤ7に伝達され、エンジンが始動される。
エンジン始動完了後、スタータスイッチ12を切った瞬間はまだ主接点4eが閉じているので、吸引コイル4aに始動時と反対方向に電流が流れる。このとき、吸引コイル4aと保持コイル4bの磁力線の方向が逆になるが、両コイル4a、4bの巻数はほぼ同じになっているため磁力線が相殺され、プランジャ4cに作用する吸引力が消失する。このため、リータンスプリング4dによってプランジャ4cが元に位置に戻ろうと図で右方向に移動する。この移動を受けてピニオン6はリングギヤ7から離脱して元の位置に戻ると共に、主接点4eが開いてモータの回転が止まる。
クランクシャフトポジションセンサ22(回転速度検出手段)からのクランクシャフトポジジョンの信号、カムシャフトポジションセンサ23(回転速度検出手段)からのカムシャフトポジションの信号が、エアフローセンサからの吸入空気流量の信号、アクセルペダルポジションセンサからのアクセル開度の信号などと共に入力されるエンジンコントローラ21では、エンジンの始動時よりエンジンに与える燃料供給量と点火時期とを最適に制御する。
また、エンジンの駆動力を用いてエアコン用コンプレッサ、パワーステアリング用油圧ポンプなどの補機負荷を駆動するようにしている。ここでは、代表として、エアコン用コンプレッサ31を図示している。エアコン用コンプレッサ31のシャフト31aと、エンジン15の回転力をベルト16を介して伝えるプーリ32との間に、エンジン15の回転力を断接する電磁クラッチ33が介装され、エンジンコントローラ21では、エアコンスイッチ35からのON、OFF信号などに応じてこの電磁クラッチ33の断接(コンプレッサ31の作動・非作動)を切換える。
さて、特に冷間始動時のようにもともとエンジン回転速度の不安定なエンジンの始動時には、燃料噴射弁に与える燃料噴射量が増量され、その増量された燃料噴射量が各気筒に供給される。
それでもスタータモータを用いてのエンジンの始動に失敗することがあり、直ぐにエンジンを再始動するためとはいえ、リングギヤ7の回転が停止する前にピニオン6を噛み合わせようとしたのでは、歯先同士が衝突してピニオン6やリングギア7の耐久性が損なわれかねない。
そこで、エンジンの始動に失敗したときにはこれらピニオン6、リングギア7の回転が止まるまでの期間をスタータモータ休止時間として設け、このスタータモータ休止時間内ではスタータモータの駆動を禁止することで、ピニオン6やリングギア7の歯の衝突を回避することができる。
しかしながら、リングギヤ7の回転が止まるまでの時間(エンジン停止までの時間)は、環境条件やエンジンへの入力負荷(補機負荷など)の状態によって大きく異なる。例えば、エンジンへの入力負荷がない場合のほうがエンジンへの入力負荷がある場合よりもエンジン停止までの時間が長くなるので、スタータモータ休止時間を一律に一定値で設定する方法により、どんな環境条件にあってもあるいはエンジンへの入力負荷がない場合においてもピニオンとリングギヤの歯の衝突を回避しようとすればスタータモータ休止時間が長引くこととなり、エンジンの再始動までの時間に違和感が生じかねない。
このため、エンジンコントローラ21では、スタータモータ1を用いてのエンジン始動に失敗したとき、実際のエンジン回転速度Neに基づいて、エンジン回転速度の減速度Δωを算出し、このエンジン回転速度の減速度Δωに基づいてスタータモータ1の駆動を禁止するか許可するかを判定する。具体的には、実際のエンジン回転速度Neが低下し所定の自立不能回転速度Neminと一致するタイミングを起点として、この起点におけるエンジン回転速度の減速度Δωに基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間をスターモータ休止時間基本値Tsとして算出し、このスターモータ休止時間基本値Ts内にあるときスタータモータ1の駆動を禁止すると判定し、またスターモータ休止時間基本値Tsを経過したときスタータモータ1の駆動を許可すると判定する。
そして、この判定結果に基づき、スタータモータ1の駆動を禁止すると判定したときには、スタータモータ休止時間基本値Tsを経過するまで、スタータスイッチ12の信号に関係なくスタータモータ1の駆動を禁止状態に保ち、スタータモータ1の駆動を許可すると判定したときスタータモータ1の駆動禁止状態を解除してスタータモータ1の駆動を許可する。
スタータスイッチ12の信号に関係なくスタータモータ1の駆動を禁止状態に保つスタータモータ駆動禁止状態保持手段として、図1に示したように、バッテリ11とスタータスイッチ12の間に介装される常開のリレー24と、このリレー24を開閉するための常閉スイッチ25とが設けられている。
始動に失敗したことを判定したときにエンジンコントローラ21が信号を出しスイッチ接点25aを閉状態より開状態へと切換える。すると、リレーコイル24aに電流が流れず、リレー接点24bが開状態となる。このリレー接点24bの開状態では、ドライバーがスタータスイッチ12を閉じてもスタータモータ1は駆動されない。
一方、スタータモータ休止時間基本値Tsを経過したとき、エンジンコントローラ21はスイッチ25に対して信号を出すのをやめる。すると、スイッチ25が閉状態へと戻り、バッテリ11からの電流がリレーコイル24aを流れるので、リレー接点24bが閉じる。このリレー接点24bの閉状態では、ドライバーがスタータスイッチ12を閉じればスタータモータ1が駆動されることになりエンジンの再始動を行わせることができる。
上記スタータモータ休止時間基本値Tsの算出について、さらに図2(A)、図2(B)を参照して説明すると、図2(A)、図2(B)はエンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度の低下をモデル的に示している。このうち、図2(A)はエンジンに補機負荷(入力負荷)が加わっている場合を、図2(B)はエンジンに補機負荷が加わっていない場合を表している(各破線を参照)。このため、エンジンに補機負荷が加わっていない図2(B)のほうがエンジンに補機負荷が加わっている図2(A)よりもエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestとなるまでの時間が長くなっている。
さて、アイドル回転速度よりも低い回転速度域に自立不能回転速度Neminを設定すると、エンジン回転速度Neが低下してこの自立不能回転速度Neminに一致したタイミングを起点として、この起点におけるエンジン回転速度の減速度(直線の傾き)Δωが図2(A)と図2(B)で相違する。つまり、エンジンに補機負荷が加わっている図2(A)のほうが、エンジンに補機負荷が加わっていない図2(B)よりも減速度Δωが負の値で大きくなっており、環境条件やエンジンへの入力負荷の状態の相違が減速度Δωに現れている。
なお、図2(A)と図2(B)とでは環境条件は同じであるが、例えばエンジンに補機負荷が加わっている状態でも、夏場と冬場とでは、始動に失敗した後のエンジン回転速度の減速度Δωが相違するので、環境条件の相違も減速度Δωに現れる。
上記の自立不能回転速度Neminは、エンジン回転速度Neがこれ以上低下するとエンジンが自立回転へと復帰できなくなる回転速度の上限値のことで、一定値である。自立不能回転速度Neminはエンジン機種により相違するので、自立不能回転速度Neminはエンジン毎に適合して定める。
そして、上記の起点より、その減速度Δωのままエンジン回転速度Neが低下すると仮定すると、起点よりエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestとなるまでの時間をスタータモータ休止時間基本値(スタータモータを休止すべき時間の基本値)Tsとして設定してやればよく、スタータモータ休止時間基本値Tsは、起点におけるエンジン回転速度の減速度Δωを用いて次式により算出することができる。
Ts=(Nemi−0)/Δω …(補1−1)
Ts=(Nemi−Nest)/Δω …(補1−2)
従って、このスタータモータ休止時間基本値Ts内でスタータモータ1の駆動を禁止し、このスタータモータ休止時間基本値Tsの経過後にスタータモータ1の駆動を許可することによって、ピニオン6、リングギヤ7の歯先の衝突を回避すると共に、再始動までの時間に違和感を生じさせることをも回避できる。
ただし、起点を過ぎて回転低下している途中にエンジン入力負荷の変動が生じることがあり、このときには上記(補1−1)式、(補1−2)式の算出では誤差が生じる。
例えば、図2(A)の第2段目にエンジン入力負荷要求の変動が起点の前のt1のタイミングで生じた場合を、図2(A)の第3段目にはエンジン入力負荷要求の変動が起点の後のt3のタイミングで生じた場合をそれぞれ示している。同様にして、図2(B)の第2段目にエンジン入力負荷要求の変動が起点の前のt11のタイミングで生じた場合を、図2(B)の第3段目にはエンジン入力負荷要求の変動が起点の後のt13のタイミングで生じた場合を示している。
ここでは、エンジン入力負荷の実際の変動と、エンジン入力負荷要求の変動とを区別している。つまり、エンジン入力負荷要求の変動があったタイミングより所定の応答遅れ時間の後にエンジン入力負荷の実際の変動が生じる。例えば、図2(A)の第2段目においてはエンジン入力負荷要求の変動がt1のタイミングで生じた後、所定の応答遅れ時間T0の後のt4のタイミングでエンジン入力負荷の実際の変動が、また図2(A)の第3段目においてはエンジン入力負荷要求の変動がt3のタイミングで生じた後、所定の応答遅れ時間T0’の後のt4のタイミングでエンジン入力負荷の実際の変動が生じるものとしている。同様にして、図2(B)の第2段目においてはエンジン入力負荷要求の変動がt11のタイミングで生じた後、所定の応答遅れ時間T0の後のt14のタイミングでエンジン入力負荷の実際の変動が、また図2(B)の第3段目においてはエンジン入力負荷要求の変動がt13のタイミングで生じた後、所定の応答遅れ時間T0’の後のt14のタイミングでエンジン入力負荷の実際の変動が生じるものとしている。
この場合に、図2(A)の第2段目と図2(A)の第3段目とでエンジン入力負荷の実際の変動のタイミングを一致させ、また、図2(B)の第2段目と図2(B)の第3段目とでエンジン入力負荷の実際の変動のタイミングを一致させているが、これは便宜上の理由からで、本来一致するものでない。
ここで、エンジン入力負荷とはエアコン用コンプレッサ、パワーステアリング用油圧ポンプ、電気負荷などのエンジンに加わる補機負荷のことである。ここでは、エンジン入力負荷を広くとらえ、変速機がエンジンに加わることもエンジン入力負荷に含まれる。
エンジン入力負荷の要求変動とは、今まで加わっていなかった補機負荷や変速機負荷がエンジンに加わることを要求することまたはエンジンにそれまで加わっていた補機負荷や変速機負荷が加わらなくなることを要求することである。このうち、今まで加わっていなかった補機負荷や変速機負荷がエンジンに加わることを要求することを負荷投入側要求、エンジンにそれまで加わっていた補機負荷や変速機負荷が加わらなくなることを要求することを負荷抜け側要求という。
また、エンジン入力負荷要求変動を検出するとは、例えば補機負荷がエアコン用コンプレッサの場合で説明すると、エアコンスイッチ12が開状態より閉状態への切換を検出することをいい、このスイッチ12切換を受けて電磁クラッチ33が接続されコンプレッサ負荷が実際にエンジンに加わることを検出することをいうのではない。同様に、エアコンスイッチ12が閉状態より開状態への切換を検出することをいい、このスイッチ12切換を受けて電磁クラッチ33が遮断されコンプレッサ負荷が実際にエンジンに加わらなくなることを検出することをいうのではない。
さらに、エンジン入力負荷要求変動は、これが検出されるタイミングが起点より時間的に前にある場合をSlow、これが検出されるタイミングが起点より時間的に後にある場合をFastとして区別している。
さて、図2(A)の第2段目、第3段目に示したように、エンジン入力負荷の実際の変動、例えばコンプレッサ負荷の作動状態より非作動状態の切換がt4のタイミングで生じると、エンジン回転速度の減速度は、それまでΔωであったものがt4のタイミングよりΔω’へと緩やかになり、エンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミングがt5よりt6へと延びるのであるから(最上段の実線参照)、このときには、t5よりt6まで延びた時間を第1時間補正量THOS1とし、この第1時間補正量THOS1を上記(補1−1)式、(補1−2)式のスタータモータ休止時間基本値Tsに加算した値を改めてスタータモータ休止時間Tdとして、つまり次式によりスターモータ休止時間Tdを算出してやればよい。
Td=Ts+THOS1 …(補2)
ここで、第1時間補正量THOS1は次式により算出することができる。
THOS1=(t2〜t4の時間)+(t4〜t6の時間)
−(t2〜t5の時)
=t0+(Nemin−Δω×t0)/Δω’
−(Nemin−Nest)/Δω
=t0+(Nemin−Δω×t0)/Δω’−Ts
…(補3)
(補3)式の時間t0は図示のように起点(t2)よりエンジン入力負荷要求の変動が生じたタイミング(t4)までの時間である。具体的には、図2(A)の第2段目においては所定の応答遅れ時間T0から時間T1を差し引いた次式に示す値、また図2(A)の第3段目においては所定の応答遅れ時間T0’に時間T1’を加算した次式に示す値である。
t0=T0−T1 …(補4)
t0=T0’+T1’ …(補5)
一方、図2(B)の第2段目、第3段目に示したように、エンジン入力負荷の実際の変動、例えばコンプレッサ負荷の非作動状態より作動状態の切換がt14のタイミングで生じると、エンジン回転速度の減速度は、それまでΔωであったものがt14のタイミングよりΔω’へと急激になり、エンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミングがt16よりt15へと短縮されるのであるから(最上段の実線参照)、このときには、t16よりt15まで短縮された時間を第2時間補正量THOS2とし、上記(補1−1)式、(補1−2)のスタータモータ休止時間基本値Tsからこの第2時間補正量THOS2を減算した値を改めてスタータモータ休止時間Tdとして、つまり次式によりスターモータ休止時間Tdを算出してやればよい。
Td=Ts−THOS2 …(補6)
ここで、第2時間補正量THOS2は次式により算出することができる。
THOS2=(t12〜t16の時間)−(t12〜t14の時間)
−(t14〜t15の時)
=(Nemin−Nest)/Δω−t0
−(Nemin−Δω×t0)/Δω’
=Ts−t0−(Nemin−Δω×t0)/Δω’
…(補7)
(補7)式の時間t0は図示のように起点(t12)よりエンジン入力負荷要求の変動が生じたタイミング(t14)までの時間である。具体的には、図2(B)の第2段目において所定の応答遅れ時間T0から時間T1を差し引いた次式に示す値、また図2(B)の第3段目において所定の応答遅れ時間T0’に時間T1’を加算した次式に示す値である。
t0=T0−T1 …(補8)
t0=T0’+T1’ …(補9)
上記(補1−1)式、(補1−2)式〜(補9)式をまとめると、自立不能回転速度Nemin、スタータモータ駆動許可回転速度Nest、エンジン入力負荷変動後の減速度Δω’、所定の応答遅れ時間T0及びT0’は適合値(簡単には一定値)であるので、変数は起点における減速度Δωと2つの時間T1、T1’との3つだけである。ここで、起点における減速度Δωはエンジン回転速度Neから求めることができるので、残るは2つの時間T1、T1’だけであり、これら2つの時間T1、T1’は第1、第2タイマによりそれぞれ計測させればよい。
このように、エンジン入力負荷要求の変動を検出した際には、スタータモータ休止時間基本値Tsに対して入力負荷変動の要因に応じた補正を行う。
ここで、入力負荷変動の要因とはエンジンに補機負荷や変速機負荷が加わっている状態より補機負荷や変速機負荷が加わらない状態への切換またはエンジンに補機負荷や変速機負荷が加わっていない状態より補機負荷や変速機負荷が加わる状態への切換のことである。
これにより、エアコン用コンプレッサ、パワーステアリング用油圧ポンプ、電気負荷、変速機などによる入力負荷変動の影響をスタータモータ休止時間に反映させることができ、スタータモータ1の駆動を禁止するか許可するかの判定を精度良く行うことができる。
なお、上記2つの減速度Δω、Δω’は、通常は負の値であるが、減速度Δω、Δω’を負の値のまま扱うと、(補1−1)式、(補1−2)式により求まるスタータモータ休止時間基本値Ts、(補3)式右辺第2項及び(補7)式右辺第3項の(Nemin−Δω×t0)/Δω’が負の値となって扱いにくいので、減速度Δω、Δω’は値としては絶対値で扱う。
エンジンコントローラ21で実行されるこの制御内容を図3(図(A)及び図3(B)からなる)のフローチャートに基づいて詳述する。
図3(A)、図3(B)はスタータモータ駆動許可フラグを設定するためのものである。このフローは一定時間毎に実行するものではなく、制御の流れを時間を追って示すものである。
ただし、このフローでは、スタータモータを用いての始動失敗によってエンジン回転速度がゼロに達する(エンジンの完全停止)かまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達する(エンジン停止近傍)までに次のいずれか1つしか起こらない場合を対象としている。言い換えると、次の2つ以上が同時に起こる場合は考えない。
〈1〉エンジン回転速度Neが低下して自立不能回転速度Neminと一致する前(起点 より時間的に前)にエンジン入力負荷要求の変動が検出され、その変動が負荷抜け 側要求である。
〈2〉エンジン回転速度Neが低下して自立不能回転速度Neminと一致する前(起点 より時間的に前)にエンジン入力負荷要求の変動が検出され、その変動が負荷投入 側要求である。
〈3〉エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminよりも低下した後(起点より 時間的に後)にエンジン入力負荷要求の変動が検出され、その変動が負荷抜け側要 求である。
〈4〉エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminよりも低下した後(起点より 時間的に後)にエンジン入力負荷要求の変動が検出され、その変動が負荷投入側要 求である。
ステップ1ではエンジン回転速度Neが低下しているか否かをみる。エンジン回転速度Neはクランクシャフトポジションセンサ22からのクランクシャフトポジジョンの信号と、カムシャフトポジションセンサ23からのカムシャフトポジションの信号とに基づいて算出されている。エンジン回転速度Neが低下していればステップ2に進み、エンジン回転速度の減速度Δωを次式により算出する。
Δω=|ΔNe/ΔTe| …(1)
ここで、(1)式右辺の分子は今回のエンジン回転速度から前回のエンジン回転速度を差し引いた値、つまり演算周期当たりのエンジン回転速度の変化量、(1)式右辺の分母は制御演算である。この場合に、減速度Δωは正の値で扱いたいので、(1)式では絶対値を採っている。
ステップ3では、エンジン回転速度Neがエンジンの自立不能回転速度Neminに一致したタイミングを起点として、減速度Δω一定のままエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するまでの時間を、スタータモータ休止時間基本値Tsとして、つまりエンジン回転速度の減速度Δωを用いて、次式によりスタータモータ休止時間基本値Tsを算出する。
Ts=(Nemin−0)/Δω …(2−1)
Ts=(Nemin−Nest)/Δω …(2−2)
(2−1)式は、エンジン完全停止までの時間を、また(2−2)式はエンジン停止近傍までの時間を算出するものである。なお、フローには(2−2)式のみを記載している。
上記のスタータモータ駆動許可回転速度Nestは、スタータモータ1の再駆動を許可する回転速度のことで、正の一定値である。スタータモータ駆動許可回転速度Nestはスタータモータ1やリングギヤ7の各仕様により変化する値であり、例えばリングギヤ7の強度が十分あれば、エンジンが完全に停止する前であってもスターターモータ1を再駆動することができる。
ステップ4では、エンジン入力負荷要求の変動Slowがあるか否かをみる。以下では、簡単のため、変速機はエンジンに接続されておらず、かつ補機負荷がエアコン用コンプレッサのみである場合で説明する。
エンジン入力負荷要求変動Slowがない、つまりエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求あるいはエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出しないときにはステップ5に進み、エンジン回転速度Neと自立不能回転速度Neminを比較する。エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを超えているときにはステップ2に戻ってステップ2、3、4、5の操作を繰り返す。
エンジン入力負荷要求変動Slowを検出しないまま、やがてエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Nemin以下となったタイミングでステップ5よりステップ6、7、8に進む。
まずステップ6では第2タイマを起動する(第2タイマ値T1’=0)。第2タイマ値T1’はエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminに一致したタイミングからの経過時間を計測するためのものである。
ステップ7では、ステップ3において算出されているスタータモータ休止時間基本値Tsをそのままスタータモータ休止時間Tdに移す。ここでのスタータモータ休止時間基本値Tsに用いられれる減速度Δωは、エンジン回転速度Neがエンジンの自立不能回転速度Neminに一致したタイミング(起点)での値である。
ここでのスタータモータ休止時間基本値Tsは、前述のように図2(A)においてt2よりt5までの時間、図2(B)においてt12よりt16までの時間である。
ステップ8ではスタータモータ1の駆動を禁止するためスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=0とする。これは、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Nemin以下に低下したときにはエンジンは停止するしかなく、従ってエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するまでの時間内におけるスタータモータの駆動を禁止するものである。
一方、ステップ4でエンジン入力負荷要求変動Slowを検出した、つまりエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求あるいはエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出したときにはステップ9で第1タイマを起動する(第1タイマ値T1=0)。第1タイマ値T1はエンジン入力負荷要求変動Slowを検出してからの経過時間を計測するためのものである。
ステップ10ではエンジン入力負荷要求変動Slowが負荷抜け側要求であるのか、それとも負荷投入側要求であるのかをみる。ここで、負荷抜け側要求である場合とはエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求時である。一方、負荷投入側要求である場合とはエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求時である。エンジン入力負荷要求変動Slowが負荷抜け側要求であるのか、それとも負荷投入側要求であるのかは、エンジン15とコンプレッサ31とを断接する電磁クラッチ33への信号状態をみていればよい。
エンジン入力負荷要求変動Slowが負荷抜け側要求である場合(エアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求時)にはステップ11に進みエンジン回転速度Neと自立不能回転速度Neminを比較する。エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを超えているときにはそのまま待機する。
エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Nemin以下になったタイミングでステップ12〜14に進みスタータモータ休止時間基本値Tsに対して入力負荷変動の要因に応じた補正を行う。
まず、ステップ12では、エンジン入力負荷要求変動を検出してから実際にエンジン入力負荷の変動が生じるまでの所定の応答遅れ時間T0より、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングにおける上記の第1タイマ値T1を差し引くことによって、つまりエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminに一致したタイミングを起点として、実際に負荷変動が生じるタイミングまでの時間t0を次式により算出する。
t0=T0−T1 …(3)
図2(A)において、(3)式右辺第1項の所定の応答遅れ時間T0はt1よりt4までの時間、(3)式右辺第2項の第1タイマ値T1はt1よりt2までの時間である。よって、(3)式によりt2よりt4までの時間であるt0を求めている。
上記の応答遅れ時間T0は入力負荷変動の要因、つまりエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換にて決まる一定値である。同じエンジンでも補機負荷の種類が違えばあるいは同じエンジンでも変速機の仕様が違えば、応答遅れ時間T0も異なってくる。
ステップ13ではこの負荷変動が生じるまでの時間t0と、ステップ2で求めている減速度Δωと、ステップ3で求めているスタータモータ休止時間基本値Tsとを用いて、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングにおけるΔωの減速度のままエンジン回転速度Neが低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(A)のt5)より、エンジン入力負荷要求変動Slowを検出しかつその変動が負荷抜け側要求であるときに実際にエンジン回転速度がゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング、つまりエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求を検出した後に実際にエンジン回転速度が低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(A)のt6)までの時間を第1時間補正量THOS1として次式により算出する。
THOS1=t0+(Nemin−Δω×t0)/Δω’−Ts
…(4)
ただし、Δω’:減速度、
(4)式の減速度Δω’はエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換後のエンジン回転速度Neの傾き(図2(A)においてt4からt6までのNeの傾き)を定める値である。この減速度Δω’はエンジン及びエアコン用コンプレッサ31の仕様によって決まる一定値である。(4)式の算出に際してはΔω’の絶対値を用いる。
図2(A)において、(4)式右辺第2項の(Nemin−Δω×t0)/Δω’はt4よりt6までの時間、(4)式右辺第3項のスタータモータ休止時間基本値Tsはt2よりt5までの時間である。よって、(4)式によりt5よりt6までの時間である第1時間補正量THOS1を求めている。
ステップ14ではこの第1時間補正量THOS1をスタータモータ休止時間基本値Tsに加算した値をスタータモータ休止時間Tdとして算出した後、ステップ8の操作を実行する。
スタータモータ休止時間基本値Tsに第1時間補正量THOS1を加算するのは、次の理由からである。すなわち、エンジン回転速度Neの低下途中でエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換がなければエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致するタイミングを起点として、スタータモータ休止時間基本値Tsが経過したときエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するはずである(図2(A)の最上段の破線参照)。ところが、エンジン回転速度Neの低下途中でエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換があったときには、そのぶんエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するまでの時間が長引くので(図2(A)の最上段の実線参照)、その長引いた時間を第1時間補正量THOS1として算出し、その第1時間補正量THOS1をスタータモータ休止時間基本値Tsに加算して、エンジン回転速度Neの低下途中でエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換があったときのスタータモータ休止時間Tdを求めるようにしたものである。
一方、ステップ10で負荷投入側要求である場合(エアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求時)にはステップ15に進みエンジン回転速度Neと自立不能回転速度Neminを比較する。エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを超えているときにはそのまま待機する。
エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Nemin以下になったタイミングでステップ16〜18に進みスタータモータ休止時間基本値Tsに対して入力負荷変動の要因に応じた補正を行う。
まず、ステップ16ではステップ12と同様にして、エンジン入力負荷要求変動を検出してから実際にエンジン入力負荷変動が生じるまでの所定の応答遅れ時間T0より、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminに一致したタイミングにおける上記の第1タイマ値T1を差し引くことによって、つまりエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminに一致したタイミングを起点として、実際に負荷変動が生じるタイミングまでの時間t0を次式により算出する。
t0=T0−T1 …(5)
図2(B)において、(5)式右辺第1項の応答遅れ時間T0はt11よりt14までの時間、(5)式右辺第2項の第1タイマ値T1はt11よりt12までの時間である。よって、(5)式によりt12よりt14までの時間であるt0を求めている。
上記の応答遅れ時間T0は入力負荷変動の要因、つまりエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換にて決まる一定値である。同じエンジンでも補機負荷の種類が違えばあるいは同じエンジンでも変速機の仕様が違えば、応答遅れ時間T0も異なってくる。
ステップ17ではこの負荷変動が生じるまでの時間t0と、ステップ2で求めている減速度Δωと、ステップ3で求めているスタータモータ休止時間基本値Tsとを用いて、エンジン入力負荷要求変動Slowを検出しかつその変動が負荷投入側要求であるときに実際にエンジン回転速度がゼロになるタイミング、つまりエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出した後に実際にエンジン回転速度Neが低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(B)のt15)より、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングにおけるΔωの減速度のままエンジン回転速度Neが低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(B)のt16)までの時間を第2時間補正量THOS2として次式により算出する。
THOS2=Ts−t0−(Nemin−Δω×t0)/Δω’
…(6)
ただし、Δω’:減速度、
(6)式の減速度Δω’はエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換後のエンジン回転速度の傾き(図2(B)においてt14からt15までのNeの傾き)を定める値である。この減速度Δω’はエンジン及びエアコン用コンプレッサ31の仕様によって決まる一定値である。(6)式の算出に際してはΔω’の絶対値を用いる。
図2(B)において、(6)式右辺第1項のスタータモータ休止時間基本値Tsはt12よりt16までの時間、(6)式右辺第2項のt0はt12よりt14までの時間、(6)式右辺第3項の(Nemin−Δω×t0)/Δω’はt14よりt15までの時間である。よって、(6)式によりt15よりt16までの時間である第2時間補正量THOS2を求めている。
ステップ18ではスタータモータ休止時間基本値Tsからこの第2時間補正量THOS2を減算した値をスタータモータ休止時間Tdとして算出した後、ステップ8の操作を実行する。
スタータモータ休止時間基本値Tsから第2時間補正量THOS2を減算するのは、次の理由からである。すなわち、エンジン回転速度Neの低下途中でエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換がなければエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致するタイミングを起点としてスタータモータ休止時間基本値Tsが経過したときエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するはずである(図2(B)の最上段の破線参照)。ところが、エンジン回転速度Neの低下途中でエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換があったときには、そのぶんエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するまでの時間が短縮されるので(図2(B)の最上段の実線参照)、その短縮された時間を第2時間補正量THOS2として算出し、スタータモータ休止時間基本値Tsからその第2時間補正量THOS2を減算して、エンジン回転速度Neの低下途中でエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換があったときのスタータモータ休止時間Tdを求めるようにしたものである。
図3(B)に進みステップ19では第3タイマに、ステップ7、14、18のいずれかで得ているスタータモータ休止時間Tdを設定した後、次回にはその第3タイマ値(Td)を次式により演算周期だけダウンカウントする。
Td=Td(前回)−演算周期 …(7)
ただし、Td(前回):Tdの前回値、
ステップ20では、エンジン入力負荷要求変動Fastがあるか否かをみる。ここでは、エンジン入力負荷要求変動Fastがない、つまりエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングよりエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミングまでエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求あるいはエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出しないときを先に説明すると、このときにはそのままステップ21へと進む。前述のように、図3(A)においてステップ4よりステップ9以降へと進んで入力負荷変動の要因に応じた補正を行った場合には必ず、ステップ20よりそのままステップ21へと進むことになる。
ステップ21ではエンジン回転速度Neと自立不能回転速度Neminを比較する。Ne>Neminである場合には、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを下回った後に何らかの理由でエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを上回った(異常時)と判断し、図3(A)のステップ2へと戻り、ステップ2からの操作を再び実行する。これはフェールセイフのための処理である。
Ne≦Neminである場合には、ステップ21よりステップ22に進み、第3タイマ値(Td)とゼロを比較する。第3タイマ値(Td)がゼロまたは負の値でない場合には、ステップ19に戻って第3タイマ値(Td)を演算周期の分だけダウンカウントし、ステップ20、21、22の操作を実行する。
これにより、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングよりエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミングまでエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求あるいはエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出しないときにはステップ19での第3タイマ値(Td)のダウンカウントが繰り返されるのであり、このダウンカウントの繰り返しにより、やがて第3タイマ値(Td)がゼロまたは負の値になるとステップ22よりステップ23に進んでスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=1として本フローを終了する。
さて、ステップ20でエンジン入力負荷要求変動Fastを検出した、つまりエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングよりエンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミングまでの途中で、エアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求あるいはエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出したときにはステップ24に進み、エンジン入力負荷要求変動Fastが負荷抜け側要求であるのか、それとも負荷投入側要求であるのかをみる。エンジン入力負荷要求変動Fastが負荷抜け側要求である場合(エアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求時)にはステップ25〜27に進みスタータモータ休止時間基本値Tsに対して入力負荷変動の要因に応じた補正を行う。
まず、ステップ25では、エンジン入力負荷要求変動を検出してから実際にエンジン入力負荷変動が生じるまでの所定の応答遅れ時間T0’に、エンジン入力負荷要求変動Fastを検出したタイミングにおける上記の第1タイマ値T1’を加算することによって、つまりエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminに一致したタイミングを起点として、実際に負荷変動が生じるタイミングまでの時間t0を次式により算出する。
t0=T0’+T1’ …(8)
図2(A)において、(8)式右辺第1項のT0’はt3よりt4までの時間、(8)式右辺第2項のT1’はt2よりt3までの時間である。よって、(8)式によりt2よりt4までの時間であるt0を求めている。
上記の応答遅れ時間T0’は入力負荷変動の要因、つまりエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換にて決まる一定値である。同じエンジンでも補機負荷の種類が違えばあるいは同じエンジンでも変速機の仕様が違えば、応答遅れ時間T0も異なってくる。
ステップ26ではこの負荷変動が生じるまでの時間t0と、ステップ2で求めている減速度Δωと、ステップ3で求めているスタータモータ休止時間基本値Tsとを用いて、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングにおけるΔωの減速度のままエンジン回転速度Neが低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(A)のt5)より、エンジン入力負荷要求変動Fastを検出しかつその変動が負荷抜け側要求であるときに実際にエンジン回転速度がゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング、つまりエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換要求を検出した後に実際にエンジン回転速度が低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(A)のt6)までの時間を第1時間補正量THOS1として次式により算出する。
THOS1=t0+(Nemin−Δω×t0)/Δω’−Ts
…(9)
ただし、Δω’:減速度、
(9)式は上記の(4)式と同じである。すなわち、(9)式の減速度Δω’はエアコン用コンプレッサ31の作動状態より非作動状態への切換後のエンジン回転速度Neの傾き(図2(A)においてt4からt6までのNeの傾き)を定める値である。この減速度Δω’はエンジン及びエアコン用コンプレッサ31の仕様によって決まる一定値である。(9)式の算出に際してΔω’の絶対値を用いる。
図2(A)においては、(9)式右辺第2項の(Nemin−Δω×t0)/Δω’はt4よりt6までの時間、(9)式右辺第3項のスタータモータ休止時間基本値Tsはt2よりt5までの時間である。よって、(9)式によりt5よりt6までの時間である第1時間補正量THOS1を求めている。
ステップ27では図3(A)のステップ14と同じに、この第1時間補正量THOS1をスタータモータ休止時間基本値Tsに加算した値をスタータモータ休止時間Tdとして算出する。
一方、ステップ24で負荷投入側要求である場合(エアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求時)にはステップ28〜30に進みスタータモータ休止時間基本値Tsに対して入力負荷変動の要因に応じた補正を行う。
まず、ステップ28ではステップ25と同様にして、エンジン入力負荷要求変動を検出してから実際にエンジン入力負荷変動が生じるまでの所定の応答遅れ時間T0’に、エンジン入力負荷要求変動Fastを検出したタイミングにおける上記の第1タイマ値T1’を加算することによって、つまりエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminに一致したタイミングを起点として、実際に負荷変動が生じるタイミングまでの時間t0を次式により算出する。
t0=T0’+T1’ …(10)
図2(B)において、(10)式右辺第1項のT0’はt13よりt14までの時間、(10)式右辺第2項のT1’はt12よりt13までの時間である。よって、(10)式によりt12よりt14までの時間であるt0を求めている。
上記の応答遅れ時間T0’は入力負荷変動の要因、つまりエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換にて決まる一定値である。同じエンジンでも補機負荷の種類が違えばあるいは同じエンジンでも変速機の仕様が違えば、応答遅れ時間T0も異なってくる。
ステップ29ではこの負荷変動が生じるまでの時間t0と、ステップ2で求めている減速度Δωと、ステップ3で求めているスタータモータ休止時間基本値Tsとを用いて、エンジン入力負荷要求変動Fastを検出しかつその変動が負荷投入側要求であるときに実際にエンジン回転速度がゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング、つまりエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換要求を検出した後に実際にエンジン回転速度Neが低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(B)のt15)より、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングにおけるΔωの減速度のままエンジン回転速度Neが低下してゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するタイミング(図2(B)のt16)までの時間を第2時間補正量THOS2として次式により算出する。
THOS2=Ts−t0−(Nemin−Δω×t0)/Δω’
…(11)
ただし、Δω’:減速度、
(11)式は上記の(6)式と同じである。すなわち、(11)式の減速度Δω’はエアコン用コンプレッサ31の非作動状態より作動状態への切換後のエンジン回転速度の傾き(図2(B)においてt14からt15までのNeの傾き)を定める値である。この減速度Δω’はエンジン及びエアコン用コンプレッサ31の仕様によって決まる一定値である。(11)式の算出に際してΔω’の絶対値を用いる。
図2(B)において、(11)式右辺第1項のスタータモータ休止時間基本値Tsはt12よりt16までの時間、(11)式右辺第2項のt0はt12よりt14までの時間、(11)式右辺第3項の(Nemin−Δω×t0)/Δω’はt14よりt15までの時間である。よって、(11)式によりt15よりt16までの時間である第2時間補正量THOS2を求めている。
ステップ30では図3(A)のステップ18と同じに、スタータモータ休止時間基本値Tsからこの第2時間補正量THOS2を減算した値をスタータモータ休止時間Tdとして算出する。
このように、ステップ20、24〜30は図3(A)のステップ4、10、12〜14、16〜18と同様である。ただし、図3(A)のステップ4、10、12〜14、16〜18が、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminより大きい領域においてエンジン入力負荷変動要求が検出される場合を対象としているのに対して、ステップ20、24〜30は、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminより小さい領域においてエンジン入力負荷変動要求が検出される場合を対象としている。
ステップ31〜34はステップ19、21〜23と同様である。
ステップ31では第4タイマに、ステップ27、30のいずれかで得ているスタータモータ休止時間Tdを設定した後、次回にはその第4タイマ値(Td)を次式により演算周期だけダウンカウントする。
Td=Td(前回)−演算周期 …(12)
ただし、Td(前回):Tdの前回値、
ステップ32ではエンジン回転速度Neと自立不能回転速度Neminを比較する。Ne>Neminである場合には、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを下回った後に何らかの理由でエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminを上回った(異常時)と判断し、図3(A)のステップ2へと戻り、ステップ2からの操作を再び実行する。これはフェールセイフのための処理である。
Ne≦Neminである場合には、ステップ32よりステップ33に進み、第4タイマ値(Td)とゼロを比較する。第4タイマ値(Td)がゼロまたは負の値でない場合には、ステップ31に戻って第4タイマ値(Td)を演算周期の分だけダウンカウントし、ステップ32、33の操作を実行する。
これにより、エンジン入力負荷要求変動Fastを検出した後にはステップ31での第4タイマ値(Td)のダウンカウントが繰り返されるのであり、このダウンカウントの繰り返しにより、やがて第4タイマ値(Td)がゼロまたは負の値になるとステップ33よりステップ34に進んでスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=1として本フローを終了する。
ステップ22では、第3タイマ値に基づいてスターモータ休止時間Tdが経過したか否かを判定しているが、これに限られるものでない。ステップ6で起動した第2タイマ値T1’はエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミング(つまり起点)からの経過時間を計測しているので、ステップ22でこの第2タイマ値T1’と、スタータモータ休止時間Td(ステップ7、14、18のいずれか一つで得られる)とを比較し、第2タイマ値とT1’がスタータモータ休止時間Td以上となったとき、ステップ23に進んでスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=1としてもかまわない。ただし、この場合にはステップ19は不要である。
同様にして、ステップ33では、第4タイマ値に基づいてスターモータ休止時間Tdが経過したか否かを判定しているが、これに限られるものでない。ステップ6で起動した第2タイマ値T1’はエンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミング(つまり起点)からの経過時間を計測しているので、ステップ33でこの第2タイマ値T1’と、スタータモータ休止時間Td(ステップ27、30のいずれか一つで得られる)とを比較し、第2タイマ値とT1’がスタータモータ休止時間Td以上となったとき、ステップ34に進んでスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=1としてもかまわない。ただし、この場合にはステップ31は不要である。
この結果、スタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOKは、図2(A)においては、エンジン入力負荷要求変動Slow、Fastを検出しない場合に、t2〜t5のあいだでゼロとなり、t5で1へと切換わる。また、エンジン入力負荷要求変動Slow、Fastを検出した場合に、t2〜t6のあいだでゼロとなり、t6で1へと切換わる。
同様にして、スタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOKは、図2(B)においては、エンジン入力負荷要求変動Slow、Fastを検出しない場合に、t12〜t16のあいだでゼロとなり、t5で1へと切換わる。また、エンジン入力負荷要求変動Slow、Fastを検出した場合に、t12〜t15のあいだでゼロとなり、t15で1へと切換わる。
このようにして、エンジン回転速度Neが自立不能回転速度Neminと一致したタイミングを起点として、スタータモータ休止時間Td内にあるあいだはスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=0であり(つまりスタータモータの駆動を禁止すると判定する)、スタータモータ休止時間Tdが経過したときスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=1となる(つまりスタータモータの駆動を許可すると判定する)。
図4のフローは、スタータモータの駆動禁止、駆動許可を実行するためのもので、一定時間毎(例えば10msec毎)に実行する。
ステップ41ではスタータスイッチ12からの信号をみる。スタータスイッチ12が開状態のときにはそのまま今回の処理を終了する。
スタータスイッチ12が閉状態であるときにはステップ42に進み、図3(A)、図3(B)のフローにより設定されているスタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOKをみる。
スタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=0であるときにはステップ43に進み常閉スイッチ25への信号出力を行って常閉スイッチ25を開状態とする。これによって、スタータモータ休止時間Td内に再始動しようとドライバーがスタータスイッチ12を閉状態としてもスタータモータ1が駆動されないようにする。
一方、スタータモータ駆動許可フラグ#STMSTOK=1であるときにはステップ42よりステップ44に進んで常閉スイッチ25への信号出力をやめ常閉スイッチ25を閉状態に戻す。これにより、リレーコイル24aに電流が流れてリレー接点24bが閉じるので、再始動しようとドライバーがスタータスイッチ12を閉じればスタータモータ1に電流が流れて、エンジンが再始動される。
ここで、本実施形態の作用効果を説明する。
環境条件やエンジンにかかる負荷状態の違いは、エンジン始動に失敗したときのエンジン回転速度の減速度Δωに現れる。本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、この減速度Δωに基づいてスタータモータ1の駆動を禁止するか許可するかを判定する。具体的には実際のエンジン回転速度Neが低下し自立不能回転速度Neminと一致するタイミングを起点として、この起点におけるエンジン回転速度の減速度Δωに基づいて、スタータモータ休止時間基本値Ts(エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間)を算出し、このスタータモータ休止時間基本値Ts内にあるときスタータモータ1の駆動を禁止すると判定し(図3(A)のステップ3、5、7、8)、またスタータモータ休止時間基本値Tsを経過したときスタータモータ1の駆動を許可すると判定する(図3(B)のステップ22、23)ので(請求項2に記載の発明)、環境条件やエンジンにかかる負荷状態が相違してもスタータモータの駆動を禁止するか許可するかの判定精度が向上し、これによってピニオン6とリングギヤ7の歯の衝突を確実に回避すると共に、なかなか再始動できないという違和感をも解消できる。
また、エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度の低下途中でエンジンへの入力負荷が変動すると、エンジン回転速度Neがゼロまたはスタータモータ駆動許可回転速度Nestに達するまでの時間(つまりスタータモータ休止時間)が変化する。例えば、エンジンへの入力負荷が抜ければスターモータ休止時間が延び、この逆にエンジンへの入力負荷が投入されればスタータモータ休止時間が短くなる。本実施形態(請求項3に記載の発明)よれば、エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度Neの低下途中にエンジンへの入力負荷変動が発生したとき、その入力負荷変動の要因に応じてスタータモータ休止時間基本値Tsを補正するので(図3(A)のステップ4、9〜18または図3(B)のステップ20、24〜30)、エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度Neの低下途中にエンジンへの入力負荷変動が発生したときでも、精度よくスタータモータ休止時間Tdを求めることができる。
実施形態では、エンジン入力負荷がエアコン用コンプレッサだけである場合で説明した。従って、(3)式、(5)式の応答遅れ時間T0、(8)式、(10)式の応答遅れ時間T0’、(4)式、(6)式、(9)式、(11)式の減速度Δω’をエアコン用コンプレッサに対して適合することになるが、エンジン入力負荷が複数の補機負荷である場合には、各補機負荷ごとに、(3)式、(5)式の応答遅れ時間T0、(8)式、(10)式の応答遅れ時間T0’、(4)式、(6)式、(9)式、(11)式の減速度Δω’を適合しておき、図3(A)のステップ4、図3(B)のステップ20において、複数の補機負荷のうちいずれの補機負荷についてのものであるのかをも判定し、その判定した補機負荷についての応答遅れ時間T0、T0’、減速度Δω’を選択して使用すればよい。
実施形態では、スタータモータを用いてエンジン始動したときに実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出し、このエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定する場合で説明したが、スタータモータを用いてエンジン始動したときに実際のエンジン回転速度に基づいてエンジン回転速度の減速度を算出し、このエンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出し、このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止する用に構成してもかまわない(請求項4に記載の発明)。
実施形態では、エンジンのスタータ保護方法を説明したが、エンジンのスタータ保護装置としては、スタータモータにより始動するエンジンにおいて、実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出手段と、このエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定する禁止・許可判定手段とを備えるエンジンのスタータ保護装置が考えられる(請求項6に記載の発明)。
さらに、スタータモータにより始動するエンジンにおいて、実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出手段と、このエンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出するエンジン停止時間算出手段と、このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止するスタータモータ駆動禁止手段とを備えるエンジンのスタータ保護装置が考えられる(請求項9に記載の発明)。
請求項1に記載の減速度算出処理手順の機能は図3(A)のステップ2により、禁止・許可判定処理手順の機能は図3(A)のステップ8、図3(B)のステップ22、23によりそれぞれ果たされている。
請求項4に記載の減速度算出処理手順の機能は図3(A)のステップ2により、エンジン停止時間算出処理手順の機能は図3(A)のステップ3により、スタータモータ駆動禁止処理手順の機能は図4のステップ42、43によりそれぞれ果たされている。
請求項6に記載の減速度算出手段の機能は図3(A)のステップ2により、禁止・許可判定手段の機能は図3(A)のステップ8、図3(B)のステップ22、23によりそれぞれ果たされている。
請求項9に記載の減速度算出手段の機能は図3(A)のステップ2により、エンジン停止時間算出手段の機能は図3(A)のステップ3により、スタータモータ駆動禁止手段の機能は図4のステップ42、43によりそれぞれ果たされている。
本発明の第1実施形態のエンジンのスタータ保護装置の概略構成図。 スタータモータを用いての始動失敗後のエンジン回転速度の変化を示す波形図。 スタータモータを用いての始動失敗後のエンジン回転速度の変化を示す波形図。 スタータモータ駆動許可フラグの設定を説明するためのフローチャート。 スタータモータ駆動許可フラグの設定を説明するためのフローチャート。 スタータモータの駆動禁止、駆動許可の実行を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 スタータモータ
6 ピニオン
7 リングギヤ
12 スタータスイッチ
21 エンジンコントローラ
22 クランクシャフトポジションセンサ(回転速度検出手段)
23 カムシャフトポジションセンサ(回転速度検出手段)
24 常開リレー
25 常閉スイッチ
31 エアコン用コンプレッサ(入力負荷)

Claims (10)

  1. スタータモータにより始動するエンジンにおいて、
    実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
    スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出処理手順と、
    このエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定する禁止・許可判定処理手順と
    を含むことを特徴とするエンジンのスタータ保護方法。
  2. 前記禁止・許可判定処理手順は、
    前記検出される実際のエンジン回転速度が低下し所定の自立不能回転速度と一致するタイミングを起点として、この起点における前記エンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出するエンジン停止時間算出処理手順と、
    このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止すると判定し、またエンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を経過したときスタータモータの駆動を許可すると判定する判定処理手順と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのスタータ保護方法。
  3. エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度の低下途中にエンジンへの入力負荷変動が発生したとき、その入力負荷変動の要因に応じて前記エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を補正することを特徴とする請求項2に記載のエンジンのスタータ保護方法。
  4. スタータモータにより始動するエンジンにおいて、
    実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
    スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出処理手順と、
    このエンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出するエンジン停止時間算出処理手順と、
    このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止するスタータモータ駆動禁止処理手順と
    を含むことを特徴とするエンジンのスタータ保護方法。
  5. エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度の低下途中にエンジンへの入力負荷変動が発生したとき、その入力負荷変動の要因に応じて前記エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を補正することを特徴とする請求項4に記載のエンジンのスタータ保護方法。
  6. スタータモータにより始動するエンジンにおいて、
    実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出手段と、
    このエンジン回転速度の減速度に基づいてスタータモータの駆動を禁止するか許可するかを判定する禁止・許可判定手段と
    を備えることを特徴とするエンジンのスタータ保護装置。
  7. 前記禁止・許可判定手段は、
    前記検出される実際のエンジン回転速度が低下し所定の自立不能回転速度と一致するタイミングを起点として、この起点における前記エンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出するエンジン停止時間算出手段と、
    このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止すると判定し、またエンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を経過したときスタータモータの駆動を許可すると判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載のエンジンのスタータ保護装置。
  8. エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度の低下途中にエンジンへの入力負荷変動が発生したとき、その入力負荷変動の要因に応じて前記エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を補正することを特徴とする請求項7に記載のエンジンのスタータ保護装置。
  9. スタータモータにより始動するエンジンにおいて、
    実際のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    スタータモータを用いてエンジン始動したときにこの回転速度検出手段により検出される実際のエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の減速度を算出する減速度算出手段と、
    このエンジン回転速度の減速度に基づいて、エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を算出するエンジン停止時間算出手段と、
    このエンジン完全停止までの時間内またはエンジン停止近傍までの時間内にあるときスタータモータの駆動を禁止するスタータモータ駆動禁止手段と
    を備えることを特徴とするエンジンのスタータ保護装置。
  10. エンジン始動に失敗した後のエンジン回転速度の低下途中にエンジンへの入力負荷変動が発生したとき、その入力負荷変動の要因に応じて前記エンジン完全停止までの時間またはエンジン停止近傍までの時間を補正することを特徴とする請求項9に記載のエンジンのスタータ保護装置。
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