JP2014118890A - エンジン始動装置及びエンジン始動方法 - Google Patents

エンジン始動装置及びエンジン始動方法 Download PDF

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修 石川
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健 岡部
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Abstract

【課題】本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、エンジンの経年変化等に対応してエンジンの再始動を行うことができるエンジン始動装置を提供する。
【解決手段】エンジンが始動する際に回転するスタータモータ13と、エンジンのクランク軸に連結されたリングギア11と噛み合いスタータモータ13の回転をエンジンに伝達するピニオンギア14と、エンジンの回転加速度を算出する加速度算出手段を備えエンジンが慣性回転中にエンジンの始動を行う場合にエンジンの回転加速度に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせのタイミングを制御する制御装置10とを備えたエンジン始動装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン自動停止始動システムに用いるエンジン始動装置及びエンジン始動方法に関するものである。
従来、自動車の燃費改善や環境負荷低減等を目的として、所定のエンジン停止条件が成立するとエンジンへの燃料供給を停止するエンジン自動停止始動システム(いわゆるアイドリングストップシステム)が開発されている。このようなエンジン自動停止始動システムを備えた自動車においては、エンジンの自動停止がされた後にエンジンの再始動要求があった場合、一般的に、エンジン始動装置のピニオンギアとエンジンのクランク軸に連結されたリングギアとを噛み合せた状態でエンジン始動装置のスタータモータを回転させることにより、エンジンの再始動を行っている。
従来のエンジン始動装置の中には、エンジンの自動停止のためエンジンへの燃料供給を停止した際、燃料供給の停止直後にエンジンの再始動要求があった場合には、ピニオンギアとリングギアとを噛み合わせ可能な所定の回転速度までエンジンの回転速度が低下しているかを判定し、回転速度の低下が確認されるとエンジンの再始動を行うものが知られている(例えば、特許文献1)。このような構成とすることで、エンジンへの燃料供給の停止後エンジンが完全に停止せずに慣性回転している間であってもエンジンの再始動を行うことができるため、エンジンの再始動を早期に行うことが可能となる。
ところで、エンジンが慣性回転している間であっても、エンジンは膨張・圧縮を繰り返すため、エンジンの回転速度は脈動しながら低下していく。そのため、ピニオンギアとリングギアが係合可能な所定の回転速度まで低下したと判断した場合であっても、エンジンの回転速度が上昇する間に噛み合いの指令を行うと、実際にピニオンギアとリングギアとが噛み合う際のエンジンの回転速度が所定の回転速度を超えている場合があった。かかる場合には、エンジンの再始動までの時間の増加や噛み合いによる騒音発生時間の増加といった問題が生じてしまう。このような問題を解決するため、エンジンの回転速度が増加する期間と対応するクランク角の上死点近傍において、ピニオンギアとリングギアとの噛み合いを禁止する又はエンジン回転速度の閾値を低下させるエンジン始動装置が存在する(例えば、特許文献2)。
特開2003−65191号公報 国際公開第2011/024511号
しかしながら、エンジンの経年変化や温度などの使用環境の変化等によってエンジンの吸気量や摩擦トルク等が変化すると、エンジンの回転速度の脈動が変化する。そのため、特許文献2に記載のエンジン始動装置であっても、エンジンの経年変化等によるエンジン回転速度の脈動の変化によってエンジンの回転速度が上昇中の期間に対応するクランク角が変化するため、エンジンの回転速度が上昇中のピニオンギアとリングギアとの噛み合わせを抑制することが困難となる場合があった。その結果、エンジンの回転速度が上昇中にピニオンギアとリングギアとの噛み合わせを行ってしまうとエンジンの再始動までの時間増加やエンジンの騒音発生期間の増加といった問題が依然として発生してしまう恐れがあった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、エンジンの回転速度の脈動の変化に対応してエンジンの再始動までの時間増加やエンジンの騒音発生期間の増加を抑制することができるエンジン始動装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるエンジン始動装置は、エンジンが始動する際に回転するスタータモータと、エンジンのクランク軸に連結されたリングギアと噛み合いスタータモータの回転をエンジンに伝達するピニオンギアと、エンジンの回転加速度を算出する加速度算出手段を備えエンジンが慣性回転中にエンジンの始動を行う場合にエンジンの回転加速度に基づいてピニオンギアとリングギアとの噛み合わせのタイミングを制御する制御装置とを備えたものである。
本発明にかかるエンジン始動装置によれば、エンジンの回転加速度を算出し、算出した回転加速度に基づいてピニオンギアとリングギアの噛み合わせを行うため、エンジン回転速度の脈動が変化した場合でも、その変化を確実に捉えた上でピニオンギアとリングギアとの噛み合わせを行うことができる。その結果、エンジンの回転速度の脈動の変化に対応して、エンジンの再始動までの時間増加やエンジンの騒音発生期間の増加を抑制することができる。
本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置及びエンジン自動停止始動システムを示す模式図である。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン自動停止システムのスタータ断面図である。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の概要を説明する図である。 エンジンの回転速度の脈動の変化の一例を示すグラフである。 エンジンの回転速度の脈動の変化の別の例を示すグラフである。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置におけるエンジン再始動の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置のピニオンギアの構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の噛み合い挙動の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の噛み合い挙動の別の例を示す模式図である。 従来のエンジン始動装置におけるエンジン回転速度の変化と制御動作との関係を示す模式図である。 従来のエンジン始動装置におけるエンジン回転速度の変化と制御動作との関係及びその課題を示す模式図である。 本発明の実施の形態2にかかるエンジン始動装置で使用するデータテーブルを示す図である。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置を備えたエンジン自動停止始動システムの構成1を説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置を備えたエンジン自動停止始動システム1を示す模式図である。また、図2は本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置を備えたエンジン自動停止始動システム1を示す断面図である。
図1及び図2において、エンジン自動停止始動システム1は、エンジン2、コントローラ10、リングギア11、リレー12、スタータモータ13、ピニオンギア14、ワンウェイクラッチ15、プランジャ16、ソレノイド17、及び電源(バッテリ)18から構成されている。また、ピニオンギア移動手段はソレノイド17、プランジャ16、レバー19により構成される。ここで、エンジン始動装置とは、エンジン自動停止始動システム1において、コントローラ10、リレー12、スタータモータ13、ピニオンギア14、ワンウェイクラッチ15、プランジャ16、及びソレノイド17を備えたものとする。
コントローラ10は、バッテリ18とソレノイド17との間に設けられたリレー12を介してソレノイド17への通電を行う。ソレノイド17への通電により、プランジャ16を吸引し、レバー19を介してピニオンギア14を移動させることで、ピニオンギア14とリングギア11とを噛み合わせる。また、プランジャ16の移動により接点が閉じ、スタータモータ13へと通電されることで、スタータモータ13の駆動力によりピニオンギア14が回転する。そして、ピニオンギア14を介してエンジンにスタータモータ13の駆動力を伝達する。
リングギア11は、エンジンのクランク軸に連結されており、ピニオンギア14と噛み合うことでスタータモータ13の駆動力がエンジンに伝達される。エンジン2の始動完了後は、ソレノイド17への通電を停止することにより、プランジャ16に接続された図示しないプランジャばねによりプランジャ16が、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合いを解除する方向に移動する。そして、レバー19を介して、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合いが解除されると共に、スタータモータ13への通電が停止される。
ワンウェイクラッチ15は、スタータモータ13の出力軸に連結され、リングギア11の回転速度がスタータモータ13の回転速度より高くなった場合には空転し、逆にスタータモータ13の回転速度がリングギア11の回転速度より高くなった場合にはロックし、スタータモータ13の駆動力を伝達する。
また、エンジン2には図示しないクランク角センサが設けられており、エンジン2の回転角度(クランク角)がパルスに基づき求められる。本実施の形態ではクランク角30deg毎にパルスが生成される。そして、クランク角センサにより検出されるパルスの周期はエンジン2が所定角度回転するのに要した時間であり、クランク角を時間微分することで、単位時間当たりのクランク角の変化量を求めることができ、すなわちクランク角の角速度を算出することができる。これより、エンジン2の回転速度を演算することが可能となる。さらに、エンジン2の回転速度を時間微分することでエンジン2の回転加速度を算出することができる。なお、エンジン2の回転加速度は、クランク角の角速度を時間微分することでクランク角の角加速度を算出し、クランク角の角加速度から算出することとしてもよい。
エンジン2の回転速度及び回転加速度はコントローラ10により所定周期毎(例えば10ms毎)に演算され、制御実行時のエンジン回転速度を用いて制御を行う。なお、混乱を避けるため本発明におけるリングギア11やピニオンギア14等の回転速度はすべてクランク軸における回転速度に換算したもので統一する。また、ギア半径を用いて周速度を算出し、回転速度ではなく周速度による制御を行ってもよい。さらに、本実施の形態では、エンジン2に設けられたクランク角センサからエンジン2の回転速度及び回転加速度を算出することとしたが、別途回転速度センサや加速度センサを設けることでエンジン2の回転速度及び回転加速度を算出することとしても構わない。
また、コントローラ10は本実施の形態では、エンジン制御を行うエンジンECU(Engine Contorol Unit)で構成されてもよいし、エンジンECUとは別にエンジン自動停止始動システム1を実行するECUとして構成されてもよい。さらに、上記とは別にエンジン始動装置の制御専用のECUとして構成されてもよい。
次に本実施の形態におけるエンジン自動停止条件成立時のエンジン2の慣性回転の挙動について説明する。図3は、本発明の実施の形態1における慣性回転中のエンジン回転速度の挙動を示す図であり、図4及び図5はエンジン2の回転速度の脈動の変化を示す図である。図3乃至図5において、縦軸はエンジン2の回転速度を示し、横軸は時刻を示している。なお、エンジン2の慣性回転とは、エンジン2への燃料供給の停止後においてエンジン2が回転している状態を示すこととする。
車両の走行中に自動停止条件(例えば、車速15km/h以下かつドライバがブレーキを踏んでいる等)が成立した場合には、エンジン2への燃料供給を停止する。しかし、エンジン2への燃料供給後もエンジンの回転は即座に停止するわけではなく、慣性回転することとなる。エンジン2が慣性回転している間は、図3に示すように、エンジン2のピストンにおける圧縮・膨張サイクルによりトルク変動が発生することから、エンジン2の回転速度は脈動を起こしながら低下していく。
このエンジン2の回転速度の脈動は、経年変化やエンジン2の制御状態、又はエンジン2の使用環境の変化等によって変化する。そこで、エンジン2の回転速度の脈動の変化について、以下で説明する。図4及び図5はエンジン2の回転速度の脈動の変化を示すグラフであり、それぞれのグラフにおいて縦軸はエンジン2の回転速度を示し、横軸は時刻を示している。
まず、エンジン2の吸気量が変化することによりエンジン2の回転速度の脈動が変化する場合について説明する。図4は、エンジン2の吸気量が変化した場合におけるエンジン2の回転速度の脈動を示しており、図4(a)はエンジン2の吸気量が相対的に大きい場合、図4(b)はエンジン2の吸気量が相対的に小さい場合を示している。
エンジン2の吸気量は、エンジン制御において吸気バルブの絞り弁を調整することにより変化する場合や、同じ絞り量であっても大気の気圧や温度の変化等により変化することがある。そして、エンジン2の吸気量が変化するとエンジン2で発生するトルクも変化することから、図4(a)に示すように、エンジン2の吸気量が大きい場合には、エンジン2の回転速度の脈動も大きくなる。一方、図4(b)に示すように、エンジン2の吸気量が小さい場合には、エンジン2の回転速度の脈動も小さくなる。
次に、エンジン2の摩擦トルクが変化することによりエンジン2の回転速度の脈動が変化する場合について説明する。図5は、エンジン2の摩擦トルクが変化した場合におけるエンジン2の回転速度の脈動を示しており、図5(a)はエンジン2の摩擦トルクが相対的に大きい場合、図5(b)はエンジン2の摩擦トルクが相対的に小さい場合を示している。
エンジン2の摩擦トルクは、エンジン2の経年変化により変化する場合や、エンジン2それぞれのバラつき等により変化することがある。そして、図5(a)においてエンジン2の摩擦トルクが大きい場合には、エンジン2の回転加速度が相対的に小さくなる。一方、図5(b)において、エンジン2の摩擦トルクが小さい場合には、エンジン2の回転加速度が相対的に大きくなる。
そこで、詳細については後述するが、本実施の形態では、エンジン2の慣性回転中に再始動条件が成立した場合に、図3に示すように、エンジン2の回転加速度dNEが所定値D1より大きい時に、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを禁止する。
次に、本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の制御方法を示すフローチャート図である。
まず始めに、ステップS100において、コントローラ10は、エンジン2の自動停止条件が成立しているか否かを判定する。そして、このステップS100において、エンジン2の自動停止条件が成立していないと判定した場合には、コントローラ10は、一連の処理を終了し、次の制御周期へと進む。一方、ステップS100において、エンジン2の自動停止条件が成立していると判断した場合には、ステップS101に進み、コントローラ10は、エンジン停止制御を開始する。具体的には、コントローラ10によりエンジン2への燃料供給を停止する。これにより、エンジン2は慣性回転することとなり、エンジン2の回転速度は脈動しながら低下していく。
ステップS102では、エンジンが完全停止しているか否かを判定する。例えば、クランク角のパルスが所定時間(例えば、300ms)の間に検出されたか否かで判定される。完全停止していないと判断された場合、ステップS103へと進む。
ステップS103では、エンジン2の再始動条件(例えばドライバがブレーキを離す等)が成立しているか否かを判定する。エンジン2の再始動条件が成立している場合には、ステップS104へと進み、コントローラ10は、エンジン2の再始動制御を行う。一方、エンジン2の再始動条件が成立していないと判定した場合には、処理を終了し、次の制御周期へと進む。
また、図示はしていないが一旦再始動条件が成立し、エンジン2の再始動制御を開始した場合は、ステップS100にて自動停止条件が成立していないと判定されたとしても、フラグ等によりエンジン2の再始動制御を継続し、エンジン2を再始動させる。
続いて、ステップS104におけるエンジン2の再始動制御について、詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置におけるエンジン再始動の制御方法を示すフローチャートである。
まず、ステップS200において、コントローラ10において算出されたエンジン回転速度NEに基づき、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合い許可判定を行う。具体的には、エンジン回転速度NEが、噛み合い許可回転速度NE1以下か否かを判定して行う。エンジン回転速度NEが噛み合い許可回転速度NE1以下であると判定された場合には、ステップS201へと進み、そうでない場合には処理を終了し、次の制御周期へと進む。噛み合い許可回転速度NE1はピニオンギア14がリングギア11へ到達するのに要する遅れ時間を考慮して設定されており、NE1以下となってからソレノイドへ通電した場合に、噛み合い可能なエンジン回転速度以下でピニオンギア14がリングギア11へ到達するように設定する。
このように噛み合い可能なエンジン回転速度以下でピニオンギア14がリングギア11へ到達するようにすることで、ピニオンギア14およびリングギア11に発生する衝撃を小さくすることができる。
ステップS201では、ピニオンギア14とリングギア11とが噛み合う際のエンジン回転加速度dNEが所定値D1以下か否かを判定する。所定値D1は、例えば0に設定することができ、エンジン回転加速度dNEが0以下か否かを判定し、エンジン回転加速度dNEが0以下であれば、ステップS202へ進む。一方、エンジン回転加速度dNEが0よりも大きい場合であれば、次の制御周期に進み噛合いを行わない。すなわち、エンジン回転加速度dNEが正の場合には、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを禁止する。
また、S201において、エンジン回転加速度dNEがD1近傍の場合に、エンジン回転加速度が極小となる時にピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを禁止することとしてもよい。かかる場合には、エンジン回転加速度を微分する等して回転加速度の微分値を算出し、エンジン回転加速度と当該微分値に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを禁止する。例えば、所定値D1が0に設定されている場合には、エンジン回転加速度dNEが0又はその近傍の場合において、回転加速度の微分値が正の時はピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを禁止する。なお、D1近傍とは、D1との差が、ピニオンギア14がリングギア11に到達するまでに要する時間(例えば、40ms程度)にエンジン回転加速度dNEが変化する変化量より小さくなる値の範囲とする。このように、回転加速度の微分値まで考慮すれば、より適切にピニオンギア14とリングギア11との噛み合せのタイミングを制御することができる。
ステップS202では、ソレノイド17へ通電を行い、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合いを開始する。また、ソレノイド17へ通電を行うことで、プランジャ16が移動しスタータモータ13ステップの接点がONとなる。これにより、スタータモータ13への通電が開始される(ステップS203)。その後、ステップS204において、クランキングによりエンジン2の再始動を行う。
ここで、図8〜10を用いてピニオンギア14とリングギア11との噛み合いについて詳述する。図8は、発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置のピニオンギア14の構造を示す模式図であり、非トルク伝達面21側に面取り23が施されているピニオンギア14を示す図である。また、図9及び図10は本発明の実施の形態1にかかるエンジン始動装置の噛み合い挙動を示す模式図であり、図9はリングギア11の回転速度がピニオンギア14の回転速度よりも小さい場合を、図10はリングギア11の回転速度がピニオンギア14の回転速度よりも大きい場合をそれぞれ示している。なお、図9及び図10において、ピニオンギア14及びリングギア11は、それぞれの図における右から左への方向に回転しているものとする。
図8において、ピニオンギア14には、スタータモータ13のトルクをリングギア11へと伝えるトルク伝達面20と、ワンウェイクラッチ15が空転することによりトルクをほとんど伝えない非トルク伝達面21とがある。また、キー始動時等でピニオンギア14が噛み合い方向30へと移動すると、ピニオンギア14の端面22と図示しないリングギア11の端面とが接触する。そして、スタータモータ13が回転を開始するとピニオンギア14はスタータモータ回転方向31に回転する。ここで、ピニオンギア14とリングギア11とが噛み合い可能な角度が大きくなるように、ピニオンギア14には面取り23が施されている。
まず、図9を用いて、リングギア回転速度(エンジン回転速度)がピニオンギア回転速度よりも小さい場合における噛み合いについて説明する。なお、図9においては、リングギア11を構成する複数の歯のうちR1、R2、及びR3を抜き出して図示するとともに、ピニオンギア14を構成する複数の歯のうちP1、P2、及びP3を抜き出して図示している。図9(a)において、ソレノイド17への通電により、ピニオンギア14の噛み合い方向30へとピニオンギア14が移動を開始し、ピニオンギア14とリングギア11の端面同士が衝突する。そして、図9(b)において、リングギア11の回転速度はピニオンギア14の回転速度よりも小さいため、リングギア11が相対的な移動方向32(図の左から右)へと回転することとなる。その結果、図9(b)のように、ピニオンギア14の面取り23に沿いながらリングギア11とピニオンギア14との噛み合いが開始される。その後、図9(c)のように噛み合いが完了する。なお、仮に面取り23がない場合には、図9(a)の破線で示す位置にピニオンギア14が存在するため、図9(b)に示すように、噛み合い途中へ移行可能な角度が少なくなってしまう。
次に、図10を用いて、リングギア回転速度がピニオンギア回転速度よりも大きい場合における噛み合いについて説明する。なお、図10においては図9と同様に、リングギア11を構成する複数の歯のうちR1、R2、及びR3並びにピニオンギア14を構成する複数の歯のうちP1、P2、及びP3を抜き出して図示する。図10(a)において、ソレノイド17への通電により、ピニオンギア14の噛み合い方向30へとピニオンギア14が移動を開始し、ピニオンギア14とリングギア11との端面同士が衝突する。そして、図10(b)において、リングギア11の回転速度がピニオンギア14の回転速度よりも大きいため、リングギア11が相対的な移動方向33(図の右から左)へと回転することとなる。その結果、図10(b)に示すように、リングギア11がピニオンギア14の面取り23部分に当たることとなる。この場合に、ピニオンギア14の噛み合い方向30への力が大きい場合は、面取り23部分での接触により回転が同期し、噛み合いが完了する。
しかし、ピニオンギア14を噛み合い方向30に移動させる機構のガタやばね成分、リングギア11の回転慣性や回転速度等によっては、噛み合いと反対方向に押し戻され、図10(c)に示すように、ピニオンギア14とリングギア11とが噛み合わずに、ピニオンギア14が押し戻されてしまう場合がある。このように押し戻されてしまった場合にも、リングギア回転速度は低下中であるため、次第に相対回転速度が小さくなり、噛み合いを完了することができるが、例えばリングギア回転加速度が正、つまりリングギア回転速度が上昇中である場合には、この押し戻しにより噛み合い完了までの時間が想定よりも長くなり、騒音が発生する期間が増加してしまう。その結果、ドライバが違和感を抱く恐れ等の問題が発生する。
以下、ピニオンギア14の押し戻しにより、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合い完了までの時間が増加する問題について、図11および図12を用いて説明する。図11及び図12は、従来のエンジン始動装置におけるエンジン回転速度の変化と制御動作との関係及びその課題を示す模式図である。それぞれの図において、縦軸はエンジン2の回転速度を示し、横軸は時刻を示している。
図11において、時刻t1はエンジン2の再始動条件が成立した時刻を示し、時刻t2はソレノイド17へ通電を行いピニオンギア14とリングギア11との噛み合いを開始する時刻を示し、時刻t3はピニオンギア14がリングギア11へ到達した時刻を示し、時刻t4はピニオンギア14とリングギア11との噛み合いが完了した時刻を示している。また、図12において、時刻t5はエンジン2の再始動条件が成立しピニオンギア14とリングギア11との噛み合いを開始する時刻を示し、時刻t6はピニオンギア14がリングギア11へ到達した時刻を示し、時刻t7はピニオンギア14とリングギア11との噛み合いが完了した時刻を示している。
図11において、エンジン回転速度NEが低下していき、再始動条件が成立(時刻t1)する。その後エンジン回転速度NEが噛み合い許可回転速度NE1以下となったことを判定した上で、ソレノイド17へ通電を行いピニオンギア14とリングギア11との噛み合いを開始する(時刻t2)。そして、時刻t3において、ピニオンギア14がリングギア11へ到達し、エンジン回転加速度dNEが0以下であるため、エンジン回転速度NEがピニオンギア14の押し戻しが発生しない回転速度NE2まで低下し、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合いが完了する(時刻t4)。ここで、ピニオンギア14がリングギア11に到達し噛み合いが完了するまでの時刻t3から時刻t4までの間、噛み合いによる騒音が発生する。
一方、図12では、エンジン回転速度NEが低下していき、噛み合い許可回転速度NE1以下となった後、時刻t5において、エンジン回転加速度dNEが0以上でエンジン2の再始動条件が成立する。ここで、エンジン2の回転加速度の判定を行わないとすると、再始動条件の成立と同時にソレノイド17へ通電を行い、噛み合いを開始する。かかる場合、時刻t6においてピニオンギア14がリングギア11へと到達するが、エンジン回転加速度dNEが0以上であることから、噛み合い開始時より高いエンジン回転速度となっている。そのため、エンジン回転速度NEがピニオンギア14の押し戻しが発生しない回転速度NE2まで低下する時刻t7までの間、噛み合いが完了しないこととなる。その結果、ピニオンギア14がリングギア11に到達し噛み合いが完了するまでの時刻t6から時刻t7までの間、噛み合いによる騒音が発生する。
このように、より静粛な噛み合いのためにはステップS200におけるエンジン回転速度NEが噛み合い許可回転速度NE1以下か否かを判定するだけでなく、ステップS201で示すようにエンジン回転加速度(リングギア回転加速度)が所定値D1以下か否かについても考慮して、噛み合い判定を行うことにより、噛み合い完了までの期間及び騒音が発生する期間をより一層低減することができる。
以上のような構成及び動作を行うことにより、本発明の実施の形態1では、エンジン回転加速度に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせのタイミングを制御しているため、エンジン回転速度が増加中にピニオンギア14とリングギア11とが噛み合わせを行うことを抑制できる。その結果、本実施の形態のエンジン始動装置は、噛み合い完了までの期間の短縮や騒音の抑制等の効果が得られる。さらには、ピニオンギア14とリングギア11とに発生する衝撃やその発生期間を抑制することができるため、部品寿命を向上させることができる。
特に、エンジン2の経年変化やエンジン2の使用環境等の影響でエンジン2の吸気量や摩擦トルク等が変化することによりエンジン回転加速度の脈動も変化するが、本実施の形態ではエンジン2の回転加速度を直接算出し、算出されたエンジン回転加速度に基づいて噛み合せを制御しているため、このようにエンジン回転速度の脈動が変化した場合においても噛み合い完了までの期間の短縮や騒音の抑制等の効果が得られる。
また、本実施の形態では、エンジン2の回転速度及びエンジン2の回転加速度の双方に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせのタイミングを制御しているため、噛み合い完了までの期間及び騒音発生期間をより一層短縮することができる。
さらに、本実施の形態では、エンジン2に設けられたクランク角センサからエンジン2の回転加速度を算出することとしたため、新たに速度センサや加速度センサを設ける必要がなく、低コストかつ低体積に生産することができる。
なお、本実施の形態では、エンジン2の回転加速度の閾値である所定値D1を0とし、エンジン回転加速度dNEを0と比較したが、これに限らず、ピニオンギア14が移動を開始してからリングギア11に到達するまでの間での回転速度の変化量等を考慮して所定値D1を0から調整してもよいし、他の算出値を所定値D1としてもよい。
例えば、所定値D1をスタータモータ13の回転加速度とすることができる。かかる場合には、スタータモータ13の回転加速度を算出する加速度算出手段を設けることとする。スタータモータ13の加速度算出手段は、スタータモータ13に加速度センサを設けることで直接算出することとしてもよいし、スタータモータ13に印加される電圧又は流れる電流を計測するセンサを設け、当該電圧又は電流値からスタータモータ13の回転速度を推定しこれより算出することとしてもよい。このような場合においても、プランジャ16が移動し、スタータモータ13の回転が開始された後は、エンジン2の回転加速度がスタータモータの回転加速度(ピニオンギア回転加速度)よりも小さくなるため、エンジン回転速度とピニオンギア回転速度との差が小さくなり、エンジン2の回転加速度を用いない制御を行う場合と比較してピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせによる騒音が発生する期間が短縮される。
また、本実施の形態では、ソレノイド17への通電によりプランジャ16が移動し、スタータモータ13の接点が閉じてスタータモータ13へ通電される構成のスタータに関して述べたが、ソレノイド17とスタータモータ13とに独立に通電可能な構成のスタータに適用しても問題なく、その場合にはピニオンギア14とリングギア11との噛み合い時とスタータモータ13の回転時にそれぞれ通電を行えばよい。
実施の形態2.
実施の形態1においては、エンジン2の回転加速度を算出し、算出した回転加速度に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせのタイミングを制御することとしたが、他の制御構成とすることもできる。そこで、実施の形態2として、エンジン2の吸気量を推定し、推定された吸気量に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせのタイミングを制御する場合について、以下で説明する。
まず、実施の形態2にかかるエンジン始動装置の構成について説明する。実施の形態2にかかるエンジン始動装置は、コントローラ10が吸気量推定手段を備える点で実施の形態1と相違し、他の構成については同一となる。そのため、実施の形態1と同一又は対応する構成の説明は省略する。図13に、実施の形態2にかかるエンジン始動装置においてエンジン2の回転加速度を算出するために使用するデータテーブルを示す。
コントローラ10は吸気量推定手段を備え、推定されたエンジン2の吸気量からエンジン2の回転加速度を算出する。吸気量推定手段は、インマニ(インテークマニホールド:intake manifold)圧センサやスロットルバルブ開度、エアフローセンサー等により検出された検出値、又は当該検出値を補正した補正値からエンジン2の吸気量を推定する。
本実施の形態では、図13に示すように、推定された吸気量毎にクランク角と回転加速度との対応を示したデータテーブルをあらかじめ作成しこれを記憶しておく。そして、推定された吸気量に基づいて、参照するデータテーブルを決定する。推定された吸気量が標準値よりも小さい場合には図13(a)に示すデータテーブルを使用し、推定された吸気量が標準値と同一又は同等と推定できる範囲内の場合には図13(b)に示すデータテーブルを使用し、推定された吸気量が標準値よりも大きい場合には図13(a)に示すデータテーブルを使用することとなる。その後、クランク角センサが検出したクランク角と参照するデータテーブルからエンジン2の回転加速度を算出する。
次に、実施の形態2にかかるエンジン始動装置の動作について説明する。コントローラ10は、上述のように算出したエンジン2の回転加速度が正の場合には、ピニオンギア14とリングギア11との噛み合いを禁止する。一方、エンジン2の再始動条件が成立し、エンジン2の回転加速度が負の場合にはピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを行う。また、エンジン2の回転加速度の判定に加えて、実施の形態1と同様に、エンジン2の回転速度とその閾値との比較判定を行うこととしてよい。
以上のような構成及び動作を行うことにより、本発明の実施の形態2では、エンジン2の吸気量を推定し、推定した吸気量に基づいてピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせのタイミングを制御しているため、エンジン2の回転速度が増加中にピニオンギア14とリングギア11とが噛み合わせを行うことを抑制できる。その結果、本実施の形態のエンジン始動装置は、噛み合い完了までの期間の短縮や騒音の抑制等の効果が得られる。
さらに、エンジン2で膨張・圧縮される気体の量であるエンジン2の吸気量が変化することによりエンジン2の回転加速度の脈動も変化することとなるが、本実施の形態ではエンジン2の吸気量を推定し、推定したエンジン2の吸気量に基づいて噛み合せのタイミングを制御しているため、エンジン2の吸気量が変化することによりエンジン2の回転速度の脈動が変化した場合においても噛み合い完了までの期間の短縮や騒音の抑制等の効果が得られる。
また、本実施の形態では、エンジン2の回転加速度を算出するにあたりデータテーブルを参照することとしているため、演算等による制御遅れや演算誤差等の影響が抑制することができる。
なお、本実施の形態では、エンジン2の吸気量に応じて3つのデータテーブルを用いることとしているが、エンジン2の吸気量に応じて複数のデータテーブルを用いることとすればよく3つのデータテーブルに限定されるものではない。さらに、エンジン2のクランク角からエンジン2の回転に関する物理モデル等を用いて演算を行い、エンジン2の回転加速度を算出することとしてもよい。
また、エンジン2の吸気量に応じて複数のデータテーブルからエンジン2の回転速度を算出し制御を行うこととしているが、エンジン2の回転加速度を算出することなく、エンジン2の吸気量に応じてクランク角ごとに噛み合わせの許可や禁止を行うことしても構わない。例えば、所定のクランク角の間ではピニオンギア14とリングギア11との噛み合わせを禁止し、エンジン2の吸気量に応じて噛み合わせを禁止するクランク角の範囲を変更することとしてもよい。
なお、本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 エンジン自動停止始動システム、2 エンジン、10 コントローラ、11 リングギア、12 リレー、13 スタータモータ、14 ピニオンギア、15 ワンウェイクラッチ、16 プランジャ、17 ソレノイド、19 レバー、20 トルク伝達面、21 非トルク伝達面、22 端面、23 面取り、30 噛み合い方向、31 スタータモータ回転方向、32 移動方向、33 移動方向。

Claims (11)

  1. エンジンが始動する際に回転するスタータモータと、
    前記エンジンのクランク軸に連結されたリングギアと噛み合い、前記スタータモータの回転を前記エンジンに伝達するピニオンギアと、
    前記エンジンの回転加速度を算出する加速度算出手段が設けられ、前記エンジンが慣性回転中に前記エンジンの始動を行う場合に、前記エンジンの回転加速度に基づいて前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせのタイミングを制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記エンジンの回転加速度の閾値を記憶し、前記加速度算出手段が算出した前記エンジンの回転加速度と前記エンジンの回転加速度の閾値とを比較することにより、前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせのタイミングを制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジン始動装置。
  3. 前記制御装置は、前記回転加速度が正となる期間では前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせを禁止する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエンジン始動装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記エンジンの回転速度を算出する速度算出手段を備え、
    前記エンジンの回転速度と前記エンジンの回転加速度に基づいて前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせのタイミングを制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のエンジン始動装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記エンジンの回転加速度を時間微分して前記エンジンの回転加速度の微分値を算出する微分手段を備え、
    前記エンジンの回転加速度と前記微分値に基づいて前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせのタイミングを制御する、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記エンジンの回転加速度が前記回転加速度の閾値又は前記閾値の近傍である場合において、前記微分値が正の場合には前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせを禁止する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエンジン始動装置。
  7. 前記加速度算出手段は、
    前記エンジンに設けられたクランク角センサが検出するクランク角を時間微分することで前記クランク角の微分値を求め、前記クランク角の微分値に基づいて前記エンジンの回転加速度を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  8. 前記速度算出手段は、
    前記エンジンに設けられたクランク角センサが検出するクランク角を時間微分することで前記クランク角の微分値を求め、前記クランク角の微分値に基づいて前記エンジンの回転速度を算出する、
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
  9. エンジンの回転加速度を算出する工程と、
    前記エンジンの回転加速度に基づいて、スタータモータの回転を前記エンジンに伝達するピニオンギアと前記エンジンのクランク軸に連結されたリングギアとの噛み合せを行う工程と、
    前記スタータモータの回転を、前記ピニオンギアを介して伝達することによって、前記エンジンの始動を行う工程と、
    を備えたことを特徴とするエンジン始動方法。
  10. 前記回転加速度が正となる期間では前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合わせを禁止する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のエンジン始動方法。
  11. 前記エンジンの回転速度を算出する工程を備え、
    前記エンジンの回転速度及び前記エンジンの回転加速度に基づいて、前記ピニオンギアと前記リングギアとの噛み合せを行う、
    ことを特徴とする請求項10に記載のエンジン始動方法。
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