JP2013007307A - 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム - Google Patents

内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2013007307A
JP2013007307A JP2011139757A JP2011139757A JP2013007307A JP 2013007307 A JP2013007307 A JP 2013007307A JP 2011139757 A JP2011139757 A JP 2011139757A JP 2011139757 A JP2011139757 A JP 2011139757A JP 2013007307 A JP2013007307 A JP 2013007307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion
engine
crankshaft
rotational speed
idling stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011139757A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Nishiyama
康宏 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2011139757A priority Critical patent/JP2013007307A/ja
Publication of JP2013007307A publication Critical patent/JP2013007307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0851Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear
    • F02N11/0855Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear during engine shutdown or after engine stop before start command, e.g. pre-engagement of pinion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0814Circuits or control means specially adapted for starting of engines comprising means for controlling automatic idle-start-stop
    • F02N11/0844Circuits or control means specially adapted for starting of engines comprising means for controlling automatic idle-start-stop with means for restarting the engine directly after an engine stop request, e.g. caused by change of driver mind
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/02Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to the engine
    • F02N2200/022Engine speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/04Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to the starter motor
    • F02N2200/048Information about pinion speed, both translational or rotational speed
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】エンジンの自動停止時における再始動を、スタータを損傷することなく、従来よりも速やかに行うことができる内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステムを提供する。
【解決手段】エンジン1が完全停止する前に再始動要求が発生したときには、エンジン1の水温又は油温の測定値を参照してエンジン1のクランク軸2の推定回転速度Neを算出するとともに、スタータのピニオン5の回転駆動を開始して回転速度を推定し、ピニオン5の推定回転速度Nsが、その回転速度Neと同一の又は近似する値となったときに、ピニオン5を押し出してクランク軸2に連結されたリンクギア4に噛合させ、エンジン1をクランキングする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステムに関し、更に詳しくは、エンジンの自動停止時における再始動を、スタータを損傷することなく、従来よりも速やかに行うことができる内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステムに関する。
近年、自動車のエンジンには、燃費の節減及び排気ガスによる環境悪化の防止の観点から、停車時においてエンジンを自動停止し、かつ発車時にエンジンを自動で再始動させる、いわゆるアイドリングストップ機構が搭載されるようになっている。具体的には、エンジンの停止要求が発せられたときにはエンジンへの燃料供給を停止し、エンジンの再始動要求が発せられたときは、燃料供給を再開してスタータでエンジンを再始動させることが自動的に行われるようになっている。
このエンジンの再始動に用いられるスタータは、モーターにより回転駆動されるピニオンを、エンジンのクランク軸に連結されたリングギアに向けて押し出して両者を噛み合わせることで、エンジンをクランキングするものである。そのため、従来のアイドリングストップ機構では、エンジンが完全停止する前に再始動要求が発せられた場合でも、スタータのピニオンとリングギアとがスムーズに噛み合うように、エンジンが完全停止してからスタータを起動してエンジンをクランキングすることが行われていた。
しかし、そのようにエンジンの完全停止を待っていては、再始動要求の発生からエンジンの再始動までにタイムロスが発生するので、ドライバーに再始動が遅いという感覚(もたつき感)を抱かせることになってしまう。
そのため近年では、エンジンが完全停止する前に再始動要求が発せられた場合には、エンジンの完全停止を待たずにスタータを起動させて、エンジンをクランキングするようなシステムが登場してきているが、スタータのピニオンとリングギアとは互いに回転しているためスムーズに噛み合わないことがあり、そのようなケースでは異音が発生し、最悪の場合にはスタータが損傷してしまうおそれがある。
このような問題を解決するため、例えば、エンジンの回転速度の変化を予測し、その回転速度とピニオンの回転速度とが同期する時点に合わせて、ピニオンをリングギアに向けて押し出すエンジン自動停止再始動装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
上記のエンジン自動停止再始動装置では、エンジンの回転速度の変化を予測する方法として、エンジンの運動エネルギーを仕事量とから演算により求める(特許文献2を参照)ことを例示しているが、エンジンの実際の仕様や状態を考慮していないため正確性に欠け、スタータの損傷を十分に防止することはできない。
特許4214401号公報 特開2004−245106号公報
本発明の目的は、エンジンの自動停止時における再始動を、スタータを損傷することなく、従来よりも速やかに行うことができる内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステムを提供することにある。
上記の目的を達成する本発明の内燃機関のアイドリングストップの制御方法は、エンジンの運転中に発生した停止要求により前記エンジンへの燃料供給を停止し、再始動要求によりスタータを起動させるアイドリングストップシステムを備えた内燃機関のアイドリングストップの制御方法であって、前記エンジンが完全停止する前に前記再始動要求が発生したときには、前記エンジンの水温又は油温の測定値を参照してエンジンのクランク軸の将来の回転速度を推定し、前記スタータのピニオンを回転駆動し、該スタータのピニオンの将来の回転速度を推定し、前記クランク軸の推定回転速度Neが前記ピニオンの推定回転速度Nsと同一の又は近似する値以下となる時点Tsにおいて、そのピニオンを押し出して前記クランク軸に連結されたリンクギアに噛合させることを特徴とするものである。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のアイドリングストップシステムは、エンジンの運転中に発生した停止要求により前記エンジンへの燃料供給を停止し、再始動要求によりスタータを起動させて、前記エンジンのクランク軸に連結されたリングギアに噛合可能なピニオンを回転駆動する内燃機関のアイドリングストップシステムであって、前記エンジンの水温又は油温を測定する測定手段と、制御手段とを備え、前記制御手段は、前記エンジンが完全停止する前に前記再始動要求が発生したときには、前記測定手段の測定値を参照して前記クランク軸の将来の回転速度を推定し、前記スタータのピニオンを回転駆動し、該スタータのピニオンの将来の回転速度を推定し、前記クランク軸の推定回転速度Neが前記ピニオンの推定回転速度Nsと同一の又は近似する値以下となる時点Tsにおいて、そのピニオンを押し出して前記クランク軸に連結されたリンクギアに噛合させることを特徴とするものである。
本発明の内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステムによれば、水温又は油温に基づいてクランク軸の回転速度を推定し、スタータのピニオンを回転駆動し、クランク軸の推定回転速度Neがピニオンの推定回転速度Nsと同一又は近似する回転速度以下になったときに、ピニオンを作動させてクランク軸に連結されたリングギアに噛み合わせるようにしたので、エンジンの実際の状態に基づいて数サイクル先までのクランク軸の回転速度を精度良く推定することができるため、リングギアとピニオンがスムーズに噛み合うようになり、スタータが損傷することなく、従来よりも速やかに再始動をおこなうことができる。また、リングギアとピニオンが噛み合う際の打音を低減することもできる。
本発明の実施の形態からなる内燃機関のアイドリングストップシステムの構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態からなる内燃機関のアイドリングストップの制御方法を説明するフロー図である。 図2の制御方法におけるエンジン及びピニオンの回転速度の経時変化を説明するグラフである。 エンジンの水温とフリクションの関係の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態からなる内燃機関のアイドリングストップの制御方法を説明するフロー図である。 図5の制御方法におけるエンジン及びピニオンの回転速度の経時変化を説明するグラフである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の内燃機関のアイドリングストップシステムの構成を示す。
この内燃機関のアイドリングストップシステムは、エンジン1のクランク軸2の回りにフライホイール3を介して接続されたリングギア4と、そのリングギア4に噛合可能なピニオン5と、エンジン1の水温又は油温を測定する測定手段6と、制御手段7とを有している。
ピニオン5は、モータ8により回転駆動され、その回転軸9は電磁ソレノイド式のアクチュエータ10によってリングギア4に向けて伸縮されるように構成されている。モータ8とピニオン5の回転軸9との間には、図示しない減速ギアが介設されており、リングギア4からピニオン5に高速回転が付加されたときにモータ8を保護するようになっている。これらのピニオン5、モータ8、アクチュエータ10等によりスタータが構成されている。
エンジン1の水温又は油温を測定する測定手段6は、特に限定するものではないが、熱電対やサーミスタを利用したセンサが用いられる。エンジン1の水温及び油温としては、冷却水及びエンジンオイルの温度(例えば、一次遅れフィルタや移動平均フィルタ後の値)をそれぞれ用いるようにする。
制御手段7は、記憶部を備えたCPU(中央演算処理装置)から構成され、モータ8、アクチュエータ10、測定手段6及びエンジン1のECU(エンジンコントロールユニット)11のそれぞれに信号線12a〜12dを通じて接続している。
ECU11は、燃料タンク13からエンジン1に燃料を供給する燃料供給管14に介設された電磁バルブ15に信号線12eを通じて接続しており、エンジン1の停止要求又は再始動要求の発生に応じて、主に電磁バルブ15を開弁又は閉弁することでアイドリングストップを行うようになっている。エンジン1の停止要求は、例えば、車速(車輪速センサにより検知)やバッテリー電圧などの項目のうちのいくつかが、所定の条件を満たしたときに発せられる。また、エンジンの再始動要求は、例えば、ギアの位置やクラッチペダルの状態などが、所定の条件を満たしたときに発せられる。
更に、フライホイール3又はリングギア4の側面に対向する位置には、信号線12fにより制御手段7に接続された回転センサ17が取り付けられている。回転センサ17としては、ホール素子や電磁ピックアップにより、フライホイール3表面に刻まれた凹凸やリングギア4の歯数を検出するものを例示することができる。回転センサ17により検出されたパルスは、制御手段7においてクランク軸2の回転速度の変動に変換される。
上記のモータ8、アクチュエータ10、制御手段7、ECU11及び回転センサ17は、バッテリー16を電源として動作する。
なお、上記の構成では、制御手段7とECU11を別体としているが、ECU11に制御手段7の機能を合わせて持たせるようにしてもよい。
このような構成を有するアイドリングストップシステムにおいて、エンジン1が完全停止する前に再始動要求が発せられた場合におけるアイドリングストップの第1の制御方法を、図2に示すフロー図、及び図3に示すグラフに基づいて以下に説明する。なお、図3は、エンジンが完全停止する前に、ECU11から再始動要求が発せられた場合におけるエンジン1(クランク軸2)及びピニオン8の推定回転速度の経時変化を示すグラフである。
制御手段7は、エンジン1が完全停止する前に発せられた再始動要求をECU11を通じて受け取ると(S10)、信号線12aを通じてモータ8を起動してスタータのピニオン5の回転駆動を開始し(S20)、信号線12cを通じてエンジン1の水温又は油温の測定値を入力する(S30)。なお、このときECU11は、信号線12eを通じて、電磁バルブ15を開弁して、エンジン1に燃料を供給している。
そして、あらかじめ記憶部に格納されている、水温又は油温と、クランク軸2のイナーシャ及びフリクショントルクとの関係を示すデータテーブルと照合して、測定値に対応するイナーシャI及びフリクショントルクTfを決定する(S40)。図4に、水温とフリクショントルクとの関係を例示する。記憶部には、このようなデータが、データテーブルの形式であらかじめ格納されている。
次に、下記に示す式(1)〜(7)を用いて、クランク軸2の角加速度αを算出する。
Figure 2013007307
但し、D:シリンダ内径、L:コンロッド長さ、R:クランク半径、mrec:往復部質量、P0:インマニ圧力、κ:比熱比、Vs:隙間容積、V0:下死点でのシリンダ容積、θ:クランク角度、ψ:コンロッド−シリンダ軸間角度、をそれぞれ示す。
この角加速度αを再始動要求の発生時から所定の期間で積分することで、クランク軸2の将来の(例えば、数サイクル先までの)推定回転速度Neを算出する(S50)。この推定回転速度Neの計算においては、積分開始の初期値として、回転センサ17により検出されたフライホイール3又はリングギア4の回転速度を利用する。
また、それと同時に、再始動要求後の一定時間におけるピニオン5の推定回転速度Nsも算出する(S50)。このピニオン5の推定回転速度Nsは、記憶部に格納されている、あらかじめ実験的に得られたモータ8についての起動開始からの経過時間とバッテリー16電圧とのデータテーブルを参照することにより求められる。
そして、クランク軸2の推定回転速度Neが、ピニオン5の推定回転速度Nsと同一又は近似する値(近似幅:Nth)以下(Ne≦Ns+Nth)になるまでの時刻Tsからピニオン5の飛び出しタイミングTpを計算し(S60)、再始動要求の発生からTpが経過したときに(S70)、アクチュエータ10を起動して、回転するピニオン5をリングギア4に向けて押し出して(飛び出させて)噛み合わせ(S80)、クランク軸2にトルクを加えてエンジン1をクランキングする。
このようにして、エンジン1の実際の状態を示す水温又は油温に基づいて、クランク軸2の将来の推定回転速度Neを精度良く算出し、クランク軸2の推定回転速度Neが、ピニオン5の再始動要求後の一定時間における推定回転速度Nsと同一の又は近似する回転速度以下になるようなタイミングで、ピニオン5を作動させて押し出してリングギア4と噛み合わせる(当てる)ようにしたので、リングギア4とピニオン5がスムーズに噛み合うようになるため、スタータが損傷することなく、従来よりも速やかに再始動をおこなうことができる。また、リングギア4とピニオン5が噛み合う際の打音を低減することもできる。
また、エンジン1の実際の仕様を考慮した所定の式(1)〜(7)を用いることで、クランク軸2の推定回転速度Neをより精度良く算出することができる。
上述した制御方法において、ピニオン5の推定回転速度Nsに近似する幅Nthを持たせているのは、図3に示すように、実際にはピニオン5が静止状態から回転速度Nsに達するまでのタイムラグTdやバラツキがあるためである。このタイムラグTdは、モータ8の特性とバッテリー16の電圧から、あらかじめ求めることができる。実際の機器の仕様、運転状態及びピニオン5とリングギア4との噛み合い作動のバラツキなどの条件を考慮すると、クランク軸2の推定回転速度Neからピニオン5の推定回転速度Nsを差し引いた値(Nth)は、例えば0rpm以上の値とするのがよい。
更に、実際には、図3に示すように、ピニオン5の作動指令をしてからリングギア4に到達するまでの移動時間Trがあるので、その遅れ時間を考慮してピニオン5の作動を指令することが望ましい。
この所定の移動時間Trは、あらかじめ実験等により求めることができるので、図3に示すように、クランク軸2の推定回転速度Neが、ピニオン5の推定回転速度Nsと同一又は近似する値X以下になるまでの時刻Tsから所定の移動時間Trの大きさだけ戻った時点が経過したときに、回転しているピニオン5を作動して押し出しを開始すればよい。
このように、ピニオン5を作動させて押し出しするタイミングを制御することで、リングギア4とピニオン5とをよりスムーズに噛み合わせることができる。
また、上述したタイムラグTdには、非常に微少な時間ではあるが、回路やリレーなどの遅れに起因するモータ8への通電から回転開始までのタイムラグも含まれる。上記の制御方法において、この微少なタイムラグを考慮することで、更にリングギア4とピニオン5をスムーズに噛み合わせる事が可能になる。
図5に示すフロー図に基づいて、図1に示すアイドリングストップシステムにおけるアイドリングストップの第2の制御方法を以下に説明する。
上述した第1の制御方法では、クランク軸2の回転数とスタータのピニオン5の回転数とは、指定された回転数差で噛み合うようになっている。しかし、両者を変動極小点や変動上昇面などの回転変動の指定部分で噛み合わせることにより、更なる打音の低減などの効果が期待できる。この第2の制御方法では、指定された回転数差でかつ回転変動の指定部分(クランク角度)で両者を噛み合わせるために、ピニオン5の飛び出しタイミングTpに加えて、モータ8によるピニオン5の回転始まりのタイミングTmも制御するものである。
制御手段7は、エンジン1が完全停止する前に発せられた再始動要求をECU11を通じて受け取ると(S10)、信号線12cを通じてエンジン1の水温又は油温の測定値を入力する(S30)。なお、このときECU11は、信号線12eを通じて、電磁バルブ15を開弁して、エンジン1に燃料を供給している。そして、あらかじめ記憶部に格納されている、水温又は油温と、クランク軸2のイナーシャ及びフリクショントルクとの関係を示すデータテーブルと照合して、測定値に対応するイナーシャI及びフリクショントルクTfを決定する(S40)。次に、上記の式(1)〜(7)を用いて、クランク軸2の角加速度αを算出し、この角加速度αを再始動要求の発生時から所定の期間で積分することで、クランク軸2の将来の推定回転速度Neを算出するとともに、再始動要求後の一定時間におけるピニオン5の推定回転速度Nsも算出する(S50)。
そして、あらかじめ指定されたクランク角度のタイミングで、クランク軸2の推定回転速度Neが、ピニオン5の推定回転速度Nsと同一又は近似する値以下になるまでの時間Ts、及びそのTsに基づくピニオン5の飛び出しタイミングTpを算出する(S63)。
スタータのピニオン5の推定回転速度Nsとクランク軸2の推定回転速度Neとから、あらかじめ指定されたクランク角度で噛み合わせる場合の例を図6に示す。
この図6では、回転変動の極小点、すなわちピストンが上死点になるときに圧縮圧力が最大となりエンジン回転数が極小となる点で両者を噛み合わせている。この場合には、上死点を0度とすると、指定された角度は0度となる。ピニオン5の推定回転速度Nsと、クランク軸2の推定回転速度Neと、指定角度0度との関係から、スタータのピニオン5が噛み合うまでの時間Tm0が算出される。上述したタイムラグTdも考慮すると、モータ8を駆動するタイミングTmは、Tm=Ts−Tm0−Td0で算出される。
このように、ピニオン5の押し出し作動のタイミングTpに加えて、ピニオン5の回転駆動を開始するタイミングTmも適切に制御するようにしたので、第1の制御方法に比べて更にスムーズにリングギア4とピニオン5とを噛み合わせることができるとともに、クランク軸2へのトルクの伝達効率を向上することができる。
なお、上記の第2の制御方法においては、ピニオン5とリングギア4とを、どのような局面で当てるかは、あらかじめ音や振動などから判定して決めておくようにする。また、どのタイミングで当たるかは、上述したようにクランク角度で指定する。
また、上記の第2の制御方法においても、第1の制御方法の場合と同様に、ピニオン5が押し出されてリングギア4に噛合するまでの所定の移動時間TrやタイムラグTdを考慮することが望ましい。
なお、図1に示すアイドリングストップシステムにおいては、従来のアイドリングストップシステムと同じく、ピニオン5の押し出し作動の開始と、ピニオン5の回転駆動の開始とを同時に行うようにすることもできる。
本発明の制御装置及び制御方法の用途は、自動車用のエンジン1に限るものではなく、一般の内燃機関にも適用することができる。
1 エンジン
2 クランク軸
3 フライホイール
4 リングギア
5 ピニオン
6 測定手段
7 制御手段
8 モータ
9 回転軸
10 アクチュエータ
11 ECU
12a〜12f 信号線
13 燃料タンク
14 燃料供給管
15 電磁バルブ
16 バッテリ
17 回転センサ

Claims (8)

  1. エンジンの運転中に発生した停止要求により前記エンジンへの燃料供給を停止し、再始動要求によりスタータを起動させるアイドリングストップシステムを備えた内燃機関のアイドリングストップの制御方法であって、
    前記エンジンが完全停止する前に前記再始動要求が発生したときには、前記エンジンの水温又は油温の測定値を参照してエンジンのクランク軸の将来の回転速度を推定し、前記スタータのピニオンを回転駆動し、該スタータのピニオンの将来の回転速度を推定し、前記クランク軸の推定回転速度Neが前記ピニオンの推定回転速度Nsと同一の又は近似する値以下となる時点Tsにおいて、そのピニオンを押し出して前記クランク軸に連結されたリンクギアに噛合させることを特徴とする内燃機関のアイドリングストップの制御方法。
  2. 前記エンジンの水温又は油温の測定値に対応するクランク軸のイナーシャI及びフリクショントルクTfを決定し、下記に示す式(1)〜(7)により求めた前記クランク軸の角加速度αを、前記再始動要求の発生時から所定の期間で積分することで、前記クランク軸の推定回転速度Neを算出する請求項1に記載の内燃機関のアイドリングストップの制御方法。
    Figure 2013007307
    但し、D:シリンダ内径、L:コンロッド長さ、R:クランク半径、mrec:往復部質量、P0:インマニ圧力、κ:比熱比、Vs:隙間容積、V0:下死点でのシリンダ容積、θ:クランク角度、ψ:コンロッド−シリンダ軸間角度、をそれぞれ示す。
  3. 前記クランク軸の推定回転速度Neから、前記ピニオンの推定回転速度Nsを差し引いた値が0rpm以上である請求項1又は2に記載の内燃機関のアイドリングストップの制御方法。
  4. 前記時点Tsから前記ピニオンが押し出されて前記リングギアに噛合するまでの所定の移動時間Trだけ戻った時点において、該ピニオンの押し出しを開始する請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関のアイドリングストップの制御方法。
  5. 前記ピニオン及びリングギアが、あらかじめ指定されたクランク角度で互いに噛み合うように該ピニオンの回転駆動と押し出しとを開始する請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関のアイドリングストップの制御方法。
  6. エンジンの運転中に発生した停止要求により前記エンジンへの燃料供給を停止し、再始動要求によりスタータを起動させて、前記エンジンのクランク軸に連結されたリングギアに噛合可能なピニオンを回転駆動する内燃機関のアイドリングストップシステムであって、
    前記エンジンの水温又は油温を測定する測定手段と、制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記エンジンが完全停止する前に前記再始動要求が発生したときには、前記測定手段の測定値を参照して前記クランク軸の将来の回転速度を推定し、前記スタータのピニオンを回転駆動し、該スタータのピニオンの将来の回転速度を推定し、前記クランク軸の推定回転速度Neが前記ピニオンの推定回転速度Nsと同一の又は近似する値以下となる時点Tsにおいて、そのピニオンを押し出して前記クランク軸に連結されたリンクギアに噛合させることを特徴とする内燃機関のアイドリングストップシステム。
  7. 前記制御手段は、前記測定手段の測定値に対応する前記クランク軸のイナーシャI及びフリクショントルクTfを決定し、下記に示す式(1)〜(7)により求めた前記クランク軸の角加速度αを、前記再始動要求の発生時から所定の期間で積分することで、前記クランク軸の推定回転速度Neを算出する請求項6に記載の内燃機関のアイドリングストップシステム。
    Figure 2013007307
    但し、D:シリンダ内径、L:コンロッド長さ、R:クランク半径、mrec:往復部質量、P0:インマニ圧力、κ:比熱比、Vs:隙間容積、V0:下死点でのシリンダ容積、θ:クランク角度、ψ:コンロッド−シリンダ軸間角度、をそれぞれ示す。
  8. 請求項6又は7に記載の内燃機関のアイドリングストップシステムを備えた内燃機関。
JP2011139757A 2011-06-23 2011-06-23 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム Pending JP2013007307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011139757A JP2013007307A (ja) 2011-06-23 2011-06-23 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011139757A JP2013007307A (ja) 2011-06-23 2011-06-23 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013007307A true JP2013007307A (ja) 2013-01-10

Family

ID=47674854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011139757A Pending JP2013007307A (ja) 2011-06-23 2011-06-23 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013007307A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037053A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 三菱電機株式会社 エンジン自動停止再始動装置
JP2022120640A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 いすゞ自動車株式会社 内燃機関における制御装置および内燃機関

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005330813A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Denso Corp エンジン自動停止再始動装置
JP2006112373A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toyota Motor Corp 内燃機関のトルク推定方法及び装置
WO2010046164A1 (de) * 2008-10-20 2010-04-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren und vorrichtung einer start-stopp-steuerung für eine brennkraftmaschine
JP2011530036A (ja) * 2008-08-06 2011-12-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関のスタート・ストップモードの制御方法および制御装置
JP2012036747A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Hitachi Automotive Systems Ltd アイドルストップ制御方法および制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005330813A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Denso Corp エンジン自動停止再始動装置
JP2006112373A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toyota Motor Corp 内燃機関のトルク推定方法及び装置
JP2011530036A (ja) * 2008-08-06 2011-12-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関のスタート・ストップモードの制御方法および制御装置
WO2010046164A1 (de) * 2008-10-20 2010-04-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren und vorrichtung einer start-stopp-steuerung für eine brennkraftmaschine
JP2012036747A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Hitachi Automotive Systems Ltd アイドルストップ制御方法および制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037053A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 三菱電機株式会社 エンジン自動停止再始動装置
JP6076485B2 (ja) * 2013-09-10 2017-02-08 三菱電機株式会社 エンジン自動停止再始動装置
US9989031B2 (en) 2013-09-10 2018-06-05 Mitsubishi Electric Corporation Engine automatic stop/restart device
JP2022120640A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 いすゞ自動車株式会社 内燃機関における制御装置および内燃機関

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8671903B2 (en) System for restarting internal combustion engine when engine restart condition is met
JP4158583B2 (ja) 内燃機関の始動装置
JP5515935B2 (ja) 内燃機関とスタータとの連結制御装置、それを備える内燃機関用の制御装置、それを備える内燃機関、内燃機関とスタータとの連結方法、プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5656013B2 (ja) エンジン自動停止始動制御装置
JP5007839B2 (ja) エンジン自動停止始動制御装置
JP5335093B2 (ja) 内燃機関のスタート・ストップ制御方法およびスタート・ストップ制御装置
JP5188627B2 (ja) エンジン始動装置
JP5901763B2 (ja) エンジン始動装置およびエンジン始動方法
JP6101530B2 (ja) 車載制御装置およびスタータ
JP5470241B2 (ja) 車両の制御装置
US10294880B2 (en) Engine control apparatus to predict engine speed accurately
JP5624065B2 (ja) 内燃機関の回転速度予測制御装置及びアイドルストップ制御装置
JP2005315197A5 (ja)
JP5505337B2 (ja) エンジン始動制御装置
JP6037436B2 (ja) エンジン始動装置および始動方法
JP5831546B2 (ja) エンジン始動装置
JP6076485B2 (ja) エンジン自動停止再始動装置
JP2013007307A (ja) 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム
JP5842461B2 (ja) 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム
JP6181954B2 (ja) 車両の制御装置
JP2013060887A (ja) 内燃機関のアイドリングストップの制御方法及びアイドリングストップシステム
JP5561128B2 (ja) エンジン自動停止始動制御装置
JP6071736B2 (ja) エンジン始動装置
JP5907021B2 (ja) エンジンの始動制御装置
JP6203653B2 (ja) アイドルストップシステムの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150708

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151222