JPS6053358B2 - 自動券売機の締切信号発生方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複数台の自動券売機を一組となし、これらの
データを１の集計機にてデータ集計処理をなすに際して
の自動券売機から集計機への締切信号発生方法に関する
ものである。

近年、自動券売機は広く採用され、両替機を設置する
ことにより駅務の無人化が進んでいる。

そこで、特に乗降客の多い大規模の駅においては自動券
売機の台数もかなりの数に達し、各自動券売機個々にデ
ータ集計処理を行つては全自動券売機を総合した売上高
その他のデータ集計処理が下可能に近い。従つて近年複
数台の自動券売機を一組として一台の集計機にてデータ
集計処理を行なうようになつている。この際、データ集
計に先だつて集計機に連らなる一組の各自動券売機の締
切を行なう必要があり、このため、従来は各自動券売機
より現金の回収を行い、そのとき集計機にて各自動券売
機の締切を行なつた後、データ集計処理を行なう方法が
採用されている。しかるにこのような方法では通常一組
をなす複数の自動券売機は集中して配置されるとは限ら
す、かなりの距離を隔てて分布配置されることと関連し
て、各自動券売機の現金回収後締切に至るまでに時間差
があり、この間に切符購入がなされることがあり、よつ
てデータ集計処理による金額と回収した現金とが一致し
ない不都合があつた。このような欠点を除くためには深
夜等特殊な条件のもとでしか作業が行なえず作業者にと
つて酷な結果となる。このため、一組をなす各自動券売
機の一定期間ごと、例えば毎日の特定な時間の現金回収
時にそれぞれの自動券売機の締切針号を送るような手段
が採用されているものの現金回収の忘れは事の性質上ほ
ぼあり得ないこととしても締切信号を集計機に送る操作
は一つの集計機に連らなる一組の自動券売機め台数が増
すと、ときには忘れることがあり、集計機にて表示ラン
プの点灯状態により始めてこれに気付くときは再度該当
する自動券売機まで行つて締切を行うことになり、作疑
効率を著しく悪くする欠点があ，り、その間に切符購入
者がいれば前記同様売上データと回収金額とが一致しな
い不都合が生ずる。本発明の目的は各自動券売機におい
て、現金回収のための制御装置へのスイッチ動作と、締
切指令を集計機に送るためのスイッチ動作とを兼ねさせ
ることにより上記従来の欠点を除去し、集計に際しての
締切忘れを確実に防止することにある。

以下、図面を参照のもとに本発明に係る方法を具体的に
説明する。第１図は一組をなす自動券売機と集計機との
接続状態を示すブロック図、第２図は１自動券売機の内
部構成を示す原理図である。まず、第１図において１の
集計機Ｔに対し、一組をなす自動券売機Ａｌ，Ａ２・・
・・・・Ａｎが連らなり、全ての自動券売機Ａ２，Ａ２
・・・・・・Ｍを締切つた後集計機Ｔで売上高、発券枚
数等のデータ集計処理を行なう。次に本発明に係る方法
を実施するための構成を第２図をもとに説明すると次の
通りである。即ち第２図において、１は接客部で、行先
に応じた多数の押釦（図示せず）が配列されており、切
符購入客によつて所望の行先に応じた押釦が作動される
。２は切符発行部で客が投入した硬貨の総金額の範囲内
でかつ作動した押釦に対応する切符を発行する。

３は検銭機で、硬貨投入口４より導ひかれた硬貨を検銭
し、正規硬貨を釣銭部５に一部又は全部を案内し、以後
の釣銭４の一部又は全部として使用し、これを釣銭排出
経路６に導ひき、残りを収納金庫７に導びく。

８は釣銭用金庫で、あらかじめ予想される釣銭の不足分
を見込んで毎日一定枚数の釣銭を補給する箇所で、釣銭
部５に後述する制御部からの指令により．釣銭部５に適
当枚数の硬貨が送り込まれる。

９は制御部で、そのインターフェース９ａより後述する
スイッチの作動により集計機に向けて締切信号Ｓ１が供
給される。

１０は電源部、１１は操作盤で、この操作盤１１にはス
イッチ１２が設けられ−ている。

そしてこのスイッチ１２の投入に基づいて上記制御部イ
ンターフェース９ａより集計機Ｔへの締切指令Ｓ１の供
給と同時に制御部９を通じて釣銭用金庫８及び釣銭部５
に指令を与え、両者に含まれている全ての硬貨を収納金
庫７に移行させる。上記構成において、通常の販売状態
においては発券枚数が増すにつれて売上高その他のデー
タは順次増していく。

そこで、１日のある時点において１のデータ集計機に連
らなる一組の自動券売機を順次データ締切を行なうと、
締切られた自動券売機は次の切符販売に際しては次の日
のデータとして処理される。ところで、自動券売機内に
ある現金すなわち第２図に示す釣銭部５、釣銭用金庫８
等に存する客の投入した貨幣及ひ釣銭用として用意され
た準備金等は締切精算時には一括して収納金庫７に回収
されなければらならない。このために操作盤１１に設け
られた回収スイッチ１２の作動により制御部９に信号が
送られ、この信号に基づいて釣銭用金庫８のコンベアベ
ルト（図示せず）の回転、シャッタ（図示せず）の開閉
、釣銭部５の通路切替等が予め定められたシーケンスに
従つて起動、停止がなされ、自動券売機中に存在する総
ての貨幣は収納金庫７に収容される。そして、この現金
回収のためのスイッチング動作に伴つて締切用スイッチ
ング動作が兼ねられ、自動的に自動券売機の締切信号が
発せられる。従つて、各自動券売機の現金回収を行なう
ことは当該自動券売機から締切指令を集計機に送つてい
ることとなるから、上記現金回収の忘れは殆んど生じ得
ないものであることに関連して集計機によるデータ集計
処理の前提としての自動券売機の締切がが確実に行なわ
れ、締切忘れに伴う集計作業能率の低下を防止できるこ
とは作業者の負担を軽くすることができる特長をもたら
すものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はブロック図、第２図は動作を説明するための原
理図である。 Ｔ・・・集計機、Ａｌ，Ａ２・・・・・・Ａｎ・・・自
動券売機、１２・・・スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一組をなす複数台の自動券売機を一つの集計機にて
   、ある定められた期間ごとに総売上金額、発券枚数、そ
   の他各種のデータの集計処理を行なう構成において、各
   自動券売機から集計機へのデータ集計処理の前段階の作
   業として、締切指冷を伝送するためのスイッチング動作
   と、各自動券売機の現金回収時において収納金庫以外の
   釣銭用金庫及び釣銭部などに存在する現金を上記収納金
   庫に移行させる信号を得るスイッチング動作とを兼ねさ
   せるようにしたことを特徴とする自動券売機の締切信号
   発生方法。