JP2000215328A - 駅務システム - Google Patents

駅務システム

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JP2000215328A
JP2000215328A JP1445299A JP1445299A JP2000215328A JP 2000215328 A JP2000215328 A JP 2000215328A JP 1445299 A JP1445299 A JP 1445299A JP 1445299 A JP1445299 A JP 1445299A JP 2000215328 A JP2000215328 A JP 2000215328A
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JP
Japan
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ticket
automatic
station
station service
user
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JP1445299A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Fujimoto
浩章 藤本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交通弱者に対して、利便性の高い駅務システム
を提供する。 【解決手段】この発明の駅務システムは、無人駅40n
−mで弱視者が自動券売機43により乗車券類を購入し
ようとしている場合、駅に設けられているカメラ46、
自動券売機43に設けられているマイク106とスピー
カ105とを利用しながら、監視拠点50から、利用者
の要求に基づいて自動券売機を動作させることにより、
利用者が必要としている乗車券を利用者の負担を低減し
ながら提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交通機関等にお
ける駅の内の無人駅の駅務システムに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道等の交通機関においては、利用者の
駅構内への入場あるいは駅構内からの出場に際し、乗車
券や定期券等に代表される券媒体に記録されている磁気
情報を読み取って、利用区間や有効期間等が適正である
ことをモニタする自動改札機が利用されている。
【0003】また、今日、多くの駅においては、自動改
札機に利用可能な券媒体は、多くの場合、自動券売機に
より発売される。なお、自動改札機および自動券売機の
普及により、例えば区間変更等に対応する精算において
も自動精算機による精算が推奨されている。
【0004】上述した自動券売機、自動改札機および自
動精算機の普及により、利用者数が比較的少ない駅で
は、駅係員を無配置とした無人駅が、近年数多くみられ
る。なお、自動券売機、自動改札機および自動精算機の
それぞれは、無人駅の近隣の有人駅あるいはホストコン
ピュータが設置された集約拠点施設により動作状態がモ
ニタされている。
【0005】また、無人駅においては、利用者の安全確
保や何らかの要因で発生する障害に対応するために、近
隣の有人駅または管理施設と接続されたモニタカメラや
専用電話等が設けられており、利用者による問い合わせ
に対する応答や無人駅の全ての利用者に対する連絡(一
斉放送)等が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば自動
券売機においては、さまざまな区間および種別の乗車券
類を発売可能とするために、比較的小さなボタン(また
はタッチパネルのキー)が多数配列されているととも
に、対価としての硬貨や紙幣を入金するための入金部や
発売された乗車券類を利用者に提供するための出札部も
しくは釣り銭を返却する返金部等が集約されて配列され
ていることから、例えば弱視者等の交通弱者が単独で乗
車券類を購入しようとする場合、必ずしも利用しやすい
とはいえない問題がある。
【0007】なお、今日広く普及している自動改札機
は、利用者が、各自で自動改札機に乗車券類を投入し、
返却された乗車券類を取り出すことを前提としている
が、例えば弱視者が自動改札機の券投入口に乗車券類を
投入する場合には、投入口を見つけにくい等の理由によ
り、健常者よりも券投入に時間がかかることが予想され
ることから健常者と同等の投入速度を期待することは困
難である。
【0008】また、例えば自動精算機においても、乗車
券類を投入するための投入口、対価としての硬貨や紙幣
あるいはプリペイドカード等を投入するための入金部、
精算された乗車券類に換えて出力される出場券および釣
り銭等を返却する出札返金部等が集約されて配列されて
いることから、例えば弱視者にとっては必ずしも利用し
やすいとはいえない問題がある。
【0009】この発明の目的は、交通弱者に対して、利
便性の高い駅務システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、運輸サービスの対価として金
銭を支払うことにより運輸機関を利用可能とする券媒体
の購入に利用される第1の駅務機器と、投入された券媒
体が保持する情報を読みとり、券媒体を投入した利用者
の通行を許可する第2の駅務機器と、券媒体が保持して
いる運輸機関の利用可能条件を越える利用があった場合
に、不足する金銭の追加支払いを要求し、追加支払いが
終了した時点で、前記第2の駅務機器の通行を可能とす
る第2の券媒体を発行する第3の駅務機器と、データ通
信回線を通じて前記第1ないし第3の駅務機器のそれぞ
れを制御可能に接続された遠隔制御手段と、前記第1な
いし第3の駅務機器のそれぞれの近傍または周囲に設け
られた撮影手段と、前記第1および第3の駅務機器のそ
れぞれに設けられ、任意の駅務機器を利用しようとする
利用者の音声を取り込むマイクと、前記第1および第3
の駅務機器のそれぞれに設けられ、駅務機器を利用しよ
うとする利用者に、音声により情報を伝達するスピーカ
と、前記第2の駅務機器に設けられ、前記遠隔制御手段
の制御により利用者を誘導可能な誘導装置と、前記遠隔
制御手段に設けられ、前記撮影手段により撮影された利
用者の映像を映し出すモニタ装置と、を有することを特
徴とする駅務システムを提供するものである。
【0011】また、この発明の第1および第3の駅務機
器は、金銭を受け入れる金銭受け入れ口、金銭に代わる
カード媒体を受け入れるカード受け入れ口および釣銭を
排出する排出口を有し、それぞれの受け入れ口および排
出口には、遠隔制御手段の制御により発光可能な発光装
置が設けられていることを特徴とする。
【0012】さらに、この発明は、第2の駅務機器は、
券媒体を受け入れる券媒体受け入れ口と、受け入れた券
媒体が保持している情報を読み取る読取手段と、必要に
応じて新たな情報を書き込む書き込み手段と、券媒体を
排出する券媒体排出口を有し、券媒体受け入れ口および
券媒体排出口のそれぞれは、遠隔制御手段の制御により
発光可能な発光装置が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】またさらに、この発明は、第2の駅務機器
は、遠隔制御手段の制御により、券媒体持参人に固有の
情報を書き込むことを特徴とする。
【0014】さらにまた、この発明は、乗車券を発売す
る自動券売機と、持参人が投入した乗車券が保持してい
る情報に基づいて券媒体を投入した持参人の通行を許可
する自動改札機と、乗車券金額に不足が生じた場合に金
銭の追加を受け入れて精算券を発行する自動精算機と、
自動券売機、自動改札機および自動精算機のそれぞれあ
るいはその近傍の状態を撮影するカメラと、自動券売
機、自動改札機、自動精算機およびカメラのそれぞれと
データ通信回線により接続され、それぞれを遠隔操作可
能な遠隔制御手段とからなる駅務システムにおいて、自
動券売機により乗車券を購入しようとしている利用者の
要求に応じて、遠隔制御手段により、自動券売機の金銭
受け入れ口およびカード受入口の周囲または近傍に特定
の波長成分を含む光を発光させ、利用者の要求に応じ
て、遠隔制御手段から自動券売機を動作させて目的地ま
での乗車券を発行可能状態とし、乗車券の金額に対応す
る金銭またはカードによる支払いが終了した時点で乗車
券を発行して乗車券発行口へ搬送し、乗車券発行口の周
囲または近傍に特定の波長成分を含む光を発光させるこ
とを特徴とする乗車券購入案内支援サービスを提供可能
な駅務システムを提供するものである。
【0015】またさらに、この発明は、乗車券を発売す
る自動券売機と、持参人が投入した乗車券が保持してい
る情報に基づいて券媒体を投入した持参人の通行を許可
する自動改札機と、乗車券金額に不足が生じた場合に金
銭の追加を受け入れて精算券を発行する自動精算機と、
自動券売機、自動改札機および自動精算機のそれぞれあ
るいはその近傍の状態を撮影するカメラと、自動券売
機、自動改札機、自動精算機およびカメラのそれぞれと
データ通信回線により接続され、それぞれを遠隔操作可
能な遠隔制御手段とからなる駅務システムにおいて、自
動改札機に乗車券を投入して駅構内に入場しようとして
いる券媒体持参人に対し、遠隔制御手段により、自動改
札機の誘導装置を動作させるとともに乗車券投入口の周
囲または近傍に特定の波長成分を含む光を発光させ、引
き続く利用者が自動改札機を一時的に利用しないよう、
所定のタイミングで投入口側のドアを、遠隔制御手段の
制御により一時的に閉じ、乗車券持参人が自動改札機を
通過する間に、遠隔制御手段の制御により、乗車券持参
人に固有の情報を書き込む一方で、排出口の周囲または
近傍に特定の波長成分を含む光を発光させることによ
り、乗車券持参人が自動改札装置を通過する際に持参人
に生じる虞れのある心理的圧迫を低減可能な支援サービ
スを提供可能な駅務システムを提供するものである。
【0016】さらにまた、この発明は、乗車券を発売す
る自動券売機と、持参人が投入した乗車券が保持してい
る情報に基づいて券媒体を投入した持参人の通行を許可
する自動改札機と、乗車券金額に不足が生じた場合に金
銭の追加を受け入れて精算券を発行する自動精算機と、
自動券売機、自動改札機および自動精算機のそれぞれあ
るいはその近傍の状態を撮影するカメラと、自動券売
機、自動改札機、自動精算機およびカメラのそれぞれと
データ通信回線により接続され、それぞれを遠隔操作可
能な遠隔制御手段とからなる駅務システムにおいて、自
動精算機により運賃を精算しようとしている利用者の要
求に応じて、遠隔制御手段により、自動精算機の金銭受
け入れ口およびカード受入口の周囲または近傍に特定の
波長成分を含む光を発光させ、利用者の要求に応じて、
遠隔制御手段から自動精算機を動作させて、利用者が持
参している乗車券と利用者の利用区間に対応する金額と
の間に不足が生じている場合には、精算券を発行可能状
態とし、不足金額に対応する金銭またはカードによる支
払いが終了した時点で精算券を発行して精算券発行口へ
搬送し、精算券発行口の周囲または近傍に特定の波長成
分を含む光を発光させることを特徴とする精算支援サー
ビスを提供可能な駅務システムを提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、この発明の実施の形態の形態であ
る駅務システムの例を説明する概略図である。
【0019】図1に示されるように、駅務システム10
は、例えば鉄道会社等の運輸機関のホストコンピュータ
20と、データ通信回線30によりホストコンピュータ
20と接続された複数の駅40a,40b,・・・,4
0n(nは、任意数とする)と、任意の駅に(または独
立に)設けられ、各駅40(a〜n)のうちの少なくと
も駅係員のいない無人駅40n−m(mは、任意数を示
す)の状態を遠隔監視可能な遠隔監視(監視拠点)施設
50からなる。
【0020】各駅40(a〜n)には、データ通信回線
30と接続されたデータ通信中継制御装置41a,41
b,・・・,41nを経由して、任意台数(複数)の自
動改札機(駅務機器)42a,42b,・・・,42
n、同複数の自動券売機(駅務機器)43a,43b,
・・・,43n、同複数の自動精算機(駅務機器)44
a,44b,・・・,44nが接続されている。
【0021】各駅40(a〜n)にはまた、データ通信
中継制御装置41(a〜n)に接続された遠隔監視装置
制御装置45a,45b,・・・,45nと、遠隔監視
装置制御装置45(a〜n)の制御により、例えば任意
の自動改札機42(a〜n)のそれぞれにより定義され
る通路をモニタするカメラ46a,46b,・・・,4
6nが接続されている。なお、各遠隔監視装置制御装置
45(a〜n)および接続されたカメラ46(a〜n)
は、監視拠点50から、制御可能である。
【0022】図2は、図1に示した駅務システム10の
監視拠点50の一例を説明する概略図である。
【0023】図2に示されるように、監視拠点50は、
係員の操作によりさまざまな指示、切換、動作モード等
が入力が可能な任意台数(複数)の操作卓51a,51
b,・・・,51nからなる。なお、それぞれの操作卓
51は、データ通信中継制御装置50aに接続され、デ
ータ通信回線30を経由してホストコンピュータ20お
よび各駅40(a〜n)と接続されている。
【0024】各操作卓51には、さまざまな動作モード
の設定および数値データの入力等に利用される入力パネ
ル52、入力パネル52により入力された情報に基づい
て、各駅40(a〜n)の任意の自動改札機42(a〜
n)、自動券売機43(a〜n)、自動精算機44(a
〜n)、カメラ46(a〜n)および(遠隔監視装置制
御部45(a〜n)を制御するためのコマンドを出力す
るとともに操作卓51の動作を制御する主制御部53、
任意のカメラ46(a〜n)により取り込まれた映像を
表示するモニタ装置54、任意の自動券売機43(a〜
n)あるいは自動精算機44(a〜n)のそれぞれに設
けられている集音マイクからの利用者の音声を再生する
スピーカ55、および任意の自動券売機43(a〜n)
および自動精算機44(a〜n)のそれぞれに設けられ
ているスピーカに対して、利用者のための音声による指
示を出力させるための係員用マイク56等が設けられて
いる。
【0025】図3は、図1に示した駅務システム10に
おいて、任意の駅で利用される自動券売機を示す概略図
である。
【0026】図3に示すように、自動券売機43の本体
101の接客面101aには、利用者が指を触れること
により指が触れられた項目に対応するさまざまな入力条
件に対応する制御信号を入力可能なタッチパネル一体型
の表示部102が設けられている。なお、表示部102
には、利用者が投入した紙幣および硬貨の投入金額の合
計およびプリペイドカードの残額(数字および文字)、
発売すべき路線の区間運賃(金額表示)および特定の区
間に発売される割引乗車券名等を表示する任意数の釦状
表示エリア102aないし102n、購入した乗車券の
種類および金額、および釣銭金額(数字および文字)等
のさまざまな情報が表示される。また、表示部102
は、任意の色が表示可能で、例えば液晶パネル装置のよ
うな微小ピッチでマトリクス状に配列された複数の表示
素子を選択的に発色させることにより釦状表示パターン
102(a〜n)、文字および数字等を任意の位置に表
示する表示装置(102で表示)と利用者の指が触れた
ことを検知する図示しない検出機構とが一体的に組み立
てられたものであるが、周知のCRT表示装置と透明タ
ッチセンサが用いられてもよい。
【0027】接客面101aにはまた、何らからの問題
が発生した場合に、係員を呼び出すための押し釦式の係
員呼出釦103および乗車券類の購入を取り消すための
取消釦104が設けられている。なお、取消釦104の
近傍もしくは地平面から1〜1.5mに相当する位置に
は、図2を用いて説明した遠隔監視施設50の操作卓5
1(a〜n)からの案内(音声)を出力するスピーカ1
05および利用者の音声を取り込むマイク106が設け
られている。
【0028】接客面101aにはさらに、例えばプリペ
イドカード等が投入可能で、乗車券類を発行した対価と
して所定金額を減額した場合あるいは取り消しボタン1
04による取り消しが指示された場合に、カードを排出
させるカード口111、硬貨が投入される硬貨投入口1
12、紙幣が投入される紙幣投入口113、釣銭紙幣が
排出される紙幣排出口114、乗車券が出力される乗車
券発行口115および硬貨の釣銭が排出される硬貨排出
口116等が設けられている。なお、カード口111、
硬貨投入口112、紙幣投入口113、紙幣排出口11
4、乗車券発行口115および硬貨排出口116のそれ
ぞれの周囲または近傍には、交通弱者、例えば弱視者に
対してもそれぞれの位置を明確に認識できるよう、弱視
者が認識し易い波長の光(555nmの波長を主成分と
して含む光)を放射する発光装置111a,112a,
113a,114a,115aおよび116aが一体的
に設けられている。
【0029】図4は、図3に示した自動券売機43の制
御系を説明する概略ブロック図である。
【0030】図4に示されるように、自動券売機101
は、主制御装置であるCPU151を有している。
【0031】CPU151には、CPU151の制御プ
ログラム、発売路線の区間運賃に対応した情報や連絡乗
車券を発行するための連絡区間の区間運賃に対応した情
報を含む路線情報等が記憶されるメモリ152が接続さ
れている。これによりCPU151は、メモリ152に
記憶された路線情報に基づいて連絡区間の精算運賃を算
出する算出手段としても機能する。
【0032】また、CPU151には、カード口111
から投入された定期券あるいはプリペイドカード等のカ
ード類を処理するカード処理部153が接続されてい
る。
【0033】カード処理部153は、カード口111か
ら投入されたカード類を内部に受け入れて搬送する搬送
路および複数の搬送ローラを含む図示しない搬送部、カ
ード類に磁気記録されている磁気情報を読み出すととも
に投入されたカード類に磁気情報を書き込む図示しない
磁気処理部、プリペイドカードの所定位置にパンチ孔を
開ける図示しないパンチ処理部等を備えている。
【0034】CPU151にはまた、紙幣投入口113
から投入された紙幣の真偽や種別を判定する紙幣処理部
154、および硬貨投入口112から投入された硬貨の
真偽と種別を判定する硬貨処理部155が接続されてい
る。
【0035】さらに、CPU151には、CPU151
で算出した釣銭の合計金額に基づいて、紙幣排出口11
4から釣銭としての紙幣を排出させるとともに、硬貨排
出口116から釣銭としての硬貨を排出させる釣銭処理
部156と、パネル102の任意の表示エリア102a
〜102nにより入力された利用区間情報に対応する乗
車券を発行して、乗車券発行口115から発行した乗車
券を排出させる乗車券発行部157とが接続されてい
る。
【0036】なお、カード口111、硬貨投入口11
2、紙幣投入口113、硬貨排出口116および乗車券
発行口115のそれぞれの近傍または周囲の特定の領域
に設けられているそれぞれの発光装置111a,112
a,113a,116aおよび115aは、CPU15
1からの制御により点灯装置158が動作されること
で、選択的に点灯される。
【0037】以下、自動券売機43の動作を簡単に説明
すると、CPU151の制御に対応する各部の動作によ
り、例えば乗車券を発券する場合、カード口111から
投入されたプリペイドカードから残額に対応した残額情
報を読み出し、読み出した情報に基づいてプリペイドカ
ードの残額を算出して表示部102に表示させる。ま
た、CPU151は、紙幣投入口113から投入された
紙幣の投入金額、および硬貨投入口112から投入され
た硬貨の投入金額を算出して表示部102に表示させ
る。この時、CPU151は、表示部102に釦状の表
示エリア102a〜102nを表示させ、利用者から選
択されたエリアに対応する利用区間に有効となる乗車券
を乗車券発行部157に発行させるように制御する。す
なわちCPU151の制御により乗車券発行部157が
動作されて発行された乗車券が乗車券発行口115から
排出される。
【0038】以下、CPU151は、利用者から投入さ
れた投入金額の合計金額と、利用者によって選択された
エリアに対応して定義されている区間運賃とに基づいて
釣銭を算出し、釣銭処理部156を制御して、紙幣排出
口114と硬貨排出口116から釣銭を排出させる。
【0039】図5は、図1に示した駅務システム10に
おいて、任意の駅で利用される自動改札機を示す概略図
である。
【0040】自動改札機42(a〜n)は、本体201
を有し、本体201には、駅構内への入場時または駅構
内からの出場時に乗車券媒体が投入される投入口202
と、投入口202で受入れられた乗車券媒体を排出する
排出口203とがそれぞれ設けられている。なお、投入
口202と排出口203の周囲には、例えば弱視者であ
っても投入口202と排出口203の位置を明確に認識
できるよう、弱視者が認識し易い波長の光(555nm
の波長を主成分に含む光)を放射する発光装置202a
および203aが一体的に設けられている。
【0041】本体201にはまた、投入口202の近傍
に位置され、引き続く利用者により次の乗車券類が投入
されることを一時的に阻止するシャッタ204、投入口
202の前方に位置され、例えば投入された乗車券類が
プリペイドカードである場合に、残額を表示する投入口
側表示部205、排出口203の前方に位置され、例え
ば乗車券類の取り忘れに対する案内メッセージ等を表示
する排出口側表示部206が設けられている。
【0042】本体201の側面部には、図示しない他の
本体との間に定義される通路を閉鎖することにより、次
の利用者が通路に進入すること、および乗車券類を投入
した利用者の乗車券類に何らかの問題が生じている場合
に、(乗車券類を投入した)利用者の通り抜けを一時的
に阻止する投入口側ドアおよび排出口側ドア207,2
08が設けられている。
【0043】本体201の上部には、図示しない他の本
体と組み合わせられることで、通路を区分する仕切とな
るフレーム209が設けられている。なお、本体201
の側面部とフレーム209には、利用者が通過中である
こと等を検知する検知センサ210が複数設けられてい
る。また、フレーム209には、投入された乗車券類の
割引の有無(小児料金券)等、本体201内に生じた乗
車券類の詰まりまたは投入された券類に何らかの問題が
生じていること等を係員に報知するための表示器211
および図10を用いて後段に説明する利用者誘導用の光
あるいは音またはその両方を発生する誘導装置212等
が設けられている。
【0044】図6は、図5に示した自動改札機42の制
御系を説明する概略ブロック図である。
【0045】図6に示されるように、自動改札機は、主
制御装置としてのCPU251を有し、CPU251に
は、CPU251の制御プログラムを記憶しているRO
M252、乗車券類から読み取った情報の記憶と制御プ
ログラムのバッファメモリとして利用されるRAM25
3、各駅相互間の運賃情報を保持している運賃メモリ2
54、乗車券類にあらかじめ記憶されている磁気情報を
読み取る読取ヘッドを制御する読取回路255、乗車券
類に磁気情報を書き込む書込ヘッドを制御する書込回路
256および書き込みヘッドにより書き込まれた情報を
モニタするための読取ヘッドを制御する読取回路257
などが接続されている。
【0046】以下、自動改札機42の動作を簡単に説明
すると、CPU251の制御に対応する各部の動作とし
て、本体201内の所定の位置に設けられている読取ヘ
ッドにより読み取られた投入口202に投入された乗車
券類(プリペイドカード)の磁気情報に基づいて乗車券
の種類、有効期間および利用可能区間等の情報が供給さ
れることにより、CPU251により通行可否が判定さ
れる。すなわち、投入された乗車券(プリペイドカー
ド)が、利用可能であると判定された場合、ドア208
が閉じられることなく、利用者が通路(自動改札機)を
通行している間に入口駅情報(駅コード、時間)等が書
き込まれた乗車券が排出口203に搬送する。なお、ド
ア202および203のそれぞれに一体的に設けられて
いる発行装置202a,203aは、CPU251から
の制御により点灯装置268が付勢されることで、必要
に応じて、選択的に点灯される。また、図9を用いて後
段に詳述するように、利用者に、遠隔制御施設(監視拠
点)から自動改札機の通路を誘導する場合には、CPU
251の制御に基づいて駆動回路260が動作されるこ
とで誘導装置212が点灯される(または特定の波長の
音が出力される)。
【0047】また、CPU251に接続された振分け制
御回路258は、本体201の内部に設けられた図示し
ない複数の振分けゲート等を制御するもので、また搬送
制御回路261は、乗車券類を搬送する図示しない複数
の搬送ローラと搬送ベルトを駆動するメインモータの回
転を制御する。また、プリンタ制御回路259は、サー
マルヘッドを通じて、目視可能な所定の情報を、乗車券
類に記録する。
【0048】CPU251にはまた、本体201の各所
に設けられているセンサ210からの出力により乗車券
類を投入した利用者(投入者)が通路のどの位置を通過
中であるかを検知する通過検知回路262、投入口側ド
ア207および排出口側ドア208を駆動するドア開閉
機構263を制御するドア制御回路264、投入口側表
示部205および排出口側表示部206などの表示装置
を制御する表示制御回路265、搬送ベルトおよび搬送
ローラによって搬送されている乗車券類のうちの孔あけ
処理が必要な乗車券類に小孔を開けるパンチ処理装置を
制御するパンチ処理制御回路266、およびシャッタ2
04を制御するシャッタ制御回路267等が接続されて
いる。
【0049】図7は、図1に示した駅務システム10に
おいて、任意の駅で利用される自動精算機を示す概略図
である。
【0050】図7に示されるように、自動精算機44
(a〜n)のそれぞれは、本体301を有し、本体30
1に設けられた接客面301aには、精算手順や不足金
額等を表示する表示部302、何らからの問題が発生し
た場合に係員を呼び出すための押し釦式の係員呼出釦3
03、および精算を取り消すための取消釦304が設け
られている。なお、取消釦304の近傍もしくは地平面
から1〜1.5mに相当する位置には、図2を用いて説
明した遠隔監視施設50の操作卓51(a〜n)からの
アナウンス(案内音声)を出力するスピーカ305およ
び利用者の音声を取り込むマイク306が設けられてい
る。
【0051】接客面301aにはまた、精算対象となる
乗車券類およびSFカード等の乗車券媒体を受け入れる
乗車券媒体投入口311、精算金額となる硬貨を受け入
れる硬貨投入口312、精算金額となる紙幣を受け入れ
る紙幣投入口313、精算金額の対価としてのプリペイ
ドカードを受け入れるとともに、精算終了後、同プリペ
イドカードを排出するカード口314、釣銭としての紙
幣および釣銭としての硬貨等が排出される排出口315
および精算券が排出される精算券発行口316等が設け
られている。なお、乗車券媒体投入口311、硬貨投入
口312、紙幣投入口313、カード口314、排出口
315および精算券発行口316のそれぞれの周囲また
は近傍には、例えば弱視者であってもそれぞれの位置を
明確に認識できるよう、弱視者が認識し易い波長の光
(555nmの波長を主成分として含む光)を放射する
発光装置311a,312a,313a,314a,3
15aおよび316aが一体的に設けられている。
【0052】図8は、図7に示した自動精算機44の制
御系を説明する概略ブロック図である。
【0053】図8に示されるように、自動精算機301
は、主制御装置であるCPU351を有し、CPU35
1には、CPU351の制御プログラム、各駅の駅コー
ド、駅相互の経路を示す路線情報、表示部302に表示
すべき操作案内や不足金額の投入を促す文言等が記憶さ
れるメモリ352が接続されている。
【0054】また、CPU351には、投入口311に
投入された乗車券類から磁気情報を読み取る券処理部3
53、カード口314に投入されたプリペイドカードに
磁気記録されている情報を読み取るとともに、カードに
対して所定の情報を磁気記録するカード処理部354、
紙幣投入口313から投入された紙幣の真偽と種類を判
別するとともに種類別に分類して保管する紙幣処理部3
55および硬貨投入口312に投入された硬貨の真偽と
種類を判別するとともに種類別に分類して保管する硬貨
処理部356とが接続されている。
【0055】CPU351にはまた、投入された乗車券
類(プリペイドカード)の不足金額を算出するとともに
投入された金額およびカード残額の合計から不足金額を
算出する精算処理部357、乗車券類に生じている不足
金額と投入された精算金額との差額を釣銭として返却す
る釣銭処理部358、および精算券を発行して精算券発
行口316から排出する精算券発行部359が接続され
ている。
【0056】なお、表示部302には、CPU351の
制御による各部の動作に関連づけられている操作案内や
不足金額の投入を促すメッセージが、逐次表示される。
また、投入口311、硬貨投入口312、紙幣投入口3
13、カード口314、釣銭口315および精算券発行
口316のそれぞれの近傍または周囲の特定の領域に設
けられている発光装置311aないし316aは、CP
U351からの制御により点灯装置360が付勢される
ことで、選択的に点灯される。
【0057】図9は、図1ないし図8に示した駅務シス
テムにおいて、遠隔監視拠点による交通弱者の支援の一
例を説明する概略図である。なお、以下は無人駅40n
−mにおいて、自動券売機41から乗車券を購入しよう
としている利用者が、例えば弱視者であった場合を例に
説明する。
【0058】乗車券を購入しようとしている利用者によ
り、自動券売機43の本体101の接客面101aに設
けられている係員呼出釦103が押されると(またはカ
メラ46(a〜n)により監視拠点50のモニタ装置5
4に映し出された映像から、監視拠点50の係員が弱視
者であることに気づいた場合)、監視拠点50の任意の
操作卓51(a〜n)から、係員により、無人駅40n
−mの自動券売機43のスピーカ105に向けて、例え
ば『何かお困りですか?』等の要件確認のための「案内
メッセージ」が発せられる。
【0059】係員の「案内メッセージ」に応答した利用
者の声は、自動券売機43のマイク106により取り込
まれ、監視拠点50の操作卓51のスピーカ55を通じ
て、係員に伝達される。
【0060】利用者が弱視者であることが認められた場
合、監視拠点50の係員により、例えば『目的地までの
運賃がわかりますか?』あるいは『運賃表から目的地ま
での運賃を読み取れますか?』等の「問い合わせメッセ
ージ」が発せられる。
【0061】係員の「問い合わせメッセージ」に利用者
から応答があった場合、例えば目的地までの運賃が不明
で(運賃表から)読み取ることもできないことが認めら
れると、係員により、『目的地はどこですか?』等の
「行先確認メッセージ」が発せられる。以下、係員の
「行先確認メッセージ」への利用者の応答に応じて、係
員により操作卓51の入力パネル52が操作されること
で自動券売機43のCPU151(図4参照)の制御に
より、表示部102に表示されるとともに、目的地まで
の運賃がスピーカ105を通じて利用者に伝達される。
【0062】ところで、先に説明したとおり、自動券売
機43には、多くのボタンあるいはタッチパネルのキー
が配列されており、しかもそれらのボタンやキーの大き
さは比較的小さいことから、特に弱視者が特定のボタン
またはキーを判別することが困難な場合がある。
【0063】このことから、係員は、上述した運賃の伝
達(報知)に引き続いて利用者に、例えば『金額ボタン
の位置がわかりますか?』あるいは『金額を識別できま
すか?』等の「支援メッセージ」を、操作卓51の係員
用マイク56を通じて、自動券売機43のスピーカ10
5から利用者に伝達する。
【0064】「支援メッセージ」への利用者の応答が、
例えば『どのボタンかわかりません?』等のボタンの識
別が困難であることを示唆する応答である場合、係員
は、操作卓51の入力パネル52からの操作により、C
PU151に特定のコマンド、例えば(自動券売機43
の)表示部102に表示されている表示エリア102a
〜102nのうちの利用者が購入しようとしている区間
に対応する金額を表示しているエリアを除く全てのエリ
アの表示を一時的に消灯させる、あるいは利用者が購入
しようとしている金額に対応する金額を表示しているエ
リアの周囲に弱視者が認識し易い波長の光(555nm
の波長を主成分として含む光)を発光(点灯)させる。
なお、タッチパネル一体型の表示装置102において
は、表示エリアの色を変化させてもよい。
【0065】以下、利用者が、自身が購入すべき金額の
釦状表示エリアに指を触れることができる場合には、引
き続いて紙幣および硬貨またはプリペイドカードをそれ
ぞれの投入口111,112および113に投入する
(または釦状表示エリアに指を触れる前に既に投入され
ている)ことにより、自動券売機43から目的地までの
乗車券類が発行される。なお、利用者が、自身が購入す
べき金額の釦状表示エリアに指を触れることができない
(釦状表示エリアの金額を特定できない)場合、操作卓
51の入力パネル52からの係員の操作により、目的地
までの金額に対応する金額を特定して自動券売機43を
動作させる(乗車券類を発行させる)ことも可能であ
る。このとき、係員により、自動券売機43のスピーカ
105を通じて、例えば『カードまたは硬貨および紙幣
を投入していただければ乗車券を発行します?』等の
「入金誘導メッセージ」を伝達することにより、入金を
示唆することで、利用者の負担が低減される。
【0066】また、利用者が、紙幣および硬貨またはプ
リペイドカードのそれぞれの投入口の識別に時間を要す
ることがカメラ46からの映像により確認できた場合、
係員の操作により、カード口111、硬貨投入口112
および紙幣投入口113のそれぞれに設けられている発
光装置111a,112aおよび113aを点灯(また
は発光)させることにより、利用者による入金を支援で
きる。なお、利用者による入金が確認できた場合、係員
の操作卓51の入力パネル52の操作により、例えば入
金用のカード口111、硬貨投入口112および紙幣投
入口113のそれぞれに設けられている発光装置111
a,112a,113aを消灯させ、次に、釣銭用の紙
幣排出口114、同硬貨排出口116および乗車券発行
口115のそれぞれに設けられている発光装置114
a,116aおよび115aを点灯(または発光)させ
ることにより、利用者による釣銭および乗車券類の取り
出しを支援できる。このとき、係員により、自動券売機
43のスピーカ105を通じて、例えば『紙幣は中央の
灯りの点いた投入口に、硬貨は手前の灯りの点いた投入
口に』等の「入金支援メッセージ」を伝達することで、
利用者の負担をより低減できる。
【0067】このように、無人駅40n−mにおいて、
弱視者が(単独で)自動券売機43により乗車券類を購
入しようとしている場合に、駅40n−mに設けられて
いるカメラ46(a〜n)、自動券売機43に設けられ
ているマイク106およびスピーカ105を通じて、監
視拠点50から、特定の利用者に向けて、個別の操作説
明(利用者が必要としている乗車券を利用者の負担を低
減しながら提供可能な乗車券購入案内支援サービス)を
提供できる。
【0068】ところで、図9を用いて説明した乗車券購
入案内支援サービスにより乗車券類を購入した利用者が
自動改札機42により駅構内に入場しようとする場合、
自動改札機42の乗車券類投入口の位置がわかりにくい
等の理由により、健常者よりも券投入に時間がかかるこ
とが予想される。
【0069】このため、図10に示すように、例えば自
動改札機42の誘導装置212を点灯(オン)させると
ともに、図9に示した乗車券類の発売時に、例えば『誘
導装置から光(音)が出ている改札機(通路)を通って
下さい』等の「入場支援メッセージ」を自動券売機43
で乗車券類を購入した利用者に伝達し、さらに誘導装置
212を動作させた自動改札機42の投入口202の発
光装置202aを所定のタイミングで点灯させること
で、利用者が駅構内に入場する際の負担を低減できる。
【0070】なお、利用者が乗車券類を投入口202に
投入したことおよびセンサ210により利用者が(自動
改札機により定義される)通路に進入したことが検知さ
れた時点で、シャッタ204を一時的に閉じて次の利用
者による乗車券類の投入を防止する通常の制御に加えて
投入口側のドア207を一時的に閉じることにより、利
用者(弱視者)に、後続の利用者が迫っているという心
理的圧迫を与えることが低減される。また、所定のタイ
ミングで、排出口203の発光装置203aを点灯する
ことにより、改札処理が終了した乗車券類の取り忘れを
防止できるとともに利用者が排出口203を認識するた
めに必要な時間が低減される。ここで、自動改札機42
は、搬送ローラおよび搬送ベルトにより本体201内を
現在搬送されている乗車券類に、磁気ヘッド(書き込み
ヘッド)により、保持者が弱視者であることが記録され
る。これにより、着駅における出場時においても、出場
用の自動改札機に乗車券類が投入されたことおよび利用
者が通路内に進入したことが検知された時点で、シャッ
タ204を一時的に閉じて次の利用者による乗車券類の
投入を防止する通常の制御に加えて投入口側のドア20
7を一時的に閉じる(出場側の自動改札機を弱視者モー
ドとする)ことにより、利用者(弱視者)に、後続の利
用者が迫っているという心理的圧迫を与えることが低減
される。
【0071】このように、無人駅40n−mにおいて、
弱視者が自動改札機42を通過して駅構内に入場しよう
としている場合に、駅40n−mに設けられているカメ
ラ46(a〜n)、自動券売機43に設けられているマ
イク106およびスピーカ105を通じて、監視拠点5
0から乗車券類を購入した利用者に対して自動改札機4
2による構内への入場を誘導することができる。また、
後続の健常者の通過を一時的に遮断することにより、弱
視者に心理的圧迫が生じることを抑制できる。
【0072】なお、図示しないが、図7および図8に示
した自動精算機44においても、図3および図4に示し
た自動券売機43と同様に、弱視者が自動精算機44の
本体301の接客面301aに設けられている係員呼出
釦303が押されると(または監視拠点50のモニタ装
置54に映し出された映像から、監視拠点50の係員が
弱視者であることに気づいた場合)、係員により、自動
精算機44のスピーカ306を通じて、利用者に、「案
内メッセージ」、「支援メッセージ」、「入金誘導メッ
セージ」等を伝達することにより、利用者の負担を低減
できる。
【0073】詳細には、監視拠点50の係員からの「案
内メッセージ」に応答した利用者の声は、自動券売機4
4のマイク306により取り込まれ、監視拠点50の操
作卓51のスピーカ55を通じて、係員に伝達される。
【0074】以下係員による、例えば『乗車券投入口が
わかりますか?』等の「問い合わせメッセージ」に対す
る利用者から応答に応じて、例えば入力パネル52によ
り、自動精算機44の乗車券投入口311の発光装置3
11aを点灯させ、『灯りの点いた投入口に、乗車券ま
たはプリペイドカードを投入して下さい』等の「精算支
援メッセージ」を伝達することで、利用者の負担を低減
できる。
【0075】また、乗車券またはプリペイドカードが投
入口311に投入され、図示しないメモリに記憶されて
いる運賃テーブルと既に支払われている運賃とが比較さ
れて差額が表示部302に表示された時点で、操作卓5
1の操作により、硬貨投入口312および紙幣投入口3
13のそれぞれの発光装置312a,313aを点灯さ
せたのち、例えば『精算金額は、XX円です、灯りの点
いている投入口に硬貨または紙幣を投入して下さい』等
の「精算支払支援メッセージ」を伝達することで、精算
すべき金額の硬貨や紙幣を用意している利用者の入金
(支払い)行為に必要となる時間を低減できる。
【0076】この場合、精算終了後に、排出口315お
よび精算券発行口316の発光装置315a,316a
を点灯させ、例えば『灯りの点いている取り出し口から
釣銭と精算券を取り出して下さい』等の「精算券取出支
援メッセージ」を、スピーカ305を通じて利用者に伝
達することで、精算券および釣銭の取り出しに関して利
用者が必要となる時間を低減できる。
【0077】このように、無人駅40n−mにおいて、
弱視者が自動精算機44により乗車券類を精算しようと
している場合に、カメラ46(a〜n)、自動精算機4
4に設けられているマイク306およびスピーカ305
を通じて、監視拠点50から利用者に向けて、操作説明
(精算案内支援サービス)を提供できる。
【0078】なお、図10を用いて説明した例に準じ
て、図示しない出場用自動改札機による駅の構内からの
出場に対しても、誘導装置による通路(改札機)の案
内、発光装置による投入口の明確化、ドアの一時的な閉
鎖、および発光装置による排出口の案内を、利用者の移
動に合わせて順に制御することにより、次の利用者が迫
っているという心理的圧迫を与えることなく、利用者を
出場させることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、自動券売機や自動
精算機等の駅務機器に設けられている集音マイクや駅に
設けられているカメラ等を用いて、利用者が駅務機器の
操作等に対して負担を感じている事態を認識し、利用者
の音声(対話)により利用者が求めているサービスを把
握して、利用者が利用しようとしている駅務機器を遠隔
監視施設から制御することにより、利用者が駅務機器を
利用する際の負担を低減できる。
【0080】また、一部の駅務機器において、後続の利
用者による次の利用を一時的に抑制することにより、次
の利用者が迫っているという心理的圧迫を与えることを
低減できる。
【0081】これにより、利用者の焦り等に起因する転
倒等の事故や乗車券類の取り忘れ等が生じることを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される駅務システ
ムの一例を説明する概略図。
【図2】図1に示した駅務システムにの監視拠点の一例
を説明する概略図。
【図3】図1に示した駅務システムに組み込まれる自動
券売機の一例を示す概略図。
【図4】図3に示した自動券売機の制御系の構成を説明
する概略ブロック図。
【図5】図1に示した駅務システムに組み込まれる自動
改札機の一例を示す概略図。
【図6】図5に示した自動改札機の制御系の構成を説明
する概略ブロック図。
【図7】図1に示した駅務システムに組み込まれる自動
精算機の一例を示す概略図。
【図8】図7に示した自動精算機の制御系の構成を説明
する概略ブロック図。
【図9】図1に示した駅務システムにおいて、交通弱者
が乗車券類を購入する際の遠隔監視拠点による支援の一
例を説明する概略図。
【図10】図9に示した遠隔監視拠点からの交通弱者の
駅構内への入場を支援する方法の例を説明する概略図。
【符号の説明】
10 ・・・駅務システム、 20 ・・・ホストコンピュータ、 30 ・・・データ通信回線、 40(a〜n)・・・駅、 42(a〜n)・・・自動改札機、 43(a〜n)・・・自動改札機、 44(a〜n)・・・自動精算機、 46(a〜n)・・・カメラ、 50 ・・・監視拠点(遠隔監視施設)、、 51(a〜n)・・・操作卓、 52(a〜n)・・・入力パネル、 53(a〜n)・・・主制御部、 54(a〜n)・・・モニタ装置、 55(a〜n)・・・スピーカ、 56(a〜n)・・・マイク、 101 ・・・自動券売機、 102 ・・・表示部、 102(a〜n)・・・表示エリア(タッチパネル)、 104 ・・・呼出釦、 105 ・・・スピーカ、 106 ・・・マイク、 201 ・・・自動改札機、 202 ・・・投入口、 202a・・・発光装置、 203 ・・・排出口、 203a・・・発光装置、 207 ・・・投入口側ドア、 212 ・・・誘導装置、 301 ・・・自動精算機、 302 ・・・表示部、 303 ・・・呼出釦、 305 ・・・スピーカ、 306 ・・・マイク。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運輸サービスの対価として金銭を支払うこ
    とにより運輸機関を利用可能とする券媒体の購入に利用
    される第1の駅務機器と、 投入された券媒体が保持する情報を読みとり、券媒体を
    投入した利用者の通行を許可する第2の駅務機器と、 券媒体が保持している運輸機関の利用可能条件を越える
    利用があった場合に、不足する金銭の追加支払いを要求
    し、追加支払いが終了した時点で、前記第2の駅務機器
    の通行を可能とする第2の券媒体を発行する第3の駅務
    機器と、 データ通信回線を通じて前記第1ないし第3の駅務機器
    のそれぞれを制御可能に接続された遠隔制御手段と、 前記第1ないし第3の駅務機器のそれぞれの近傍または
    周囲に設けられた撮影手段と、 前記第1および第3の駅務機器のそれぞれに設けられ、
    任意の駅務機器を利用しようとする利用者の音声を取り
    込むマイクと、 前記第1および第3の駅務機器のそれぞれに設けられ、
    駅務機器を利用しようとする利用者に、音声により情報
    を伝達するスピーカと、 前記第2の駅務機器に設けられ、前記遠隔制御手段の制
    御により利用者を誘導可能な誘導装置と、 前記遠隔制御手段に設けられ、前記撮影手段により撮影
    された利用者の映像を映し出すモニタ装置と、を有する
    ことを特徴とする駅務システム。
  2. 【請求項2】前記第1および第3の駅務機器は、金銭を
    受け入れる金銭受け入れ口、金銭に代わるカード媒体を
    受け入れるカード受け入れ口および釣銭を排出する排出
    口を有し、それぞれの受け入れ口および排出口には、前
    記遠隔制御手段の制御により発光可能な発光装置が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の駅務システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記第3の駅務機器は、券媒体を受け入れ
    る券媒体受け入れ口および第2の券媒体を排出する排出
    口をさらに有し、それぞれの受け入れ口および排出口に
    は、前記遠隔制御手段の制御により発光可能な発光装置
    が設けられていることを特徴とする請求項2記載の駅務
    システム。
  4. 【請求項4】前記第1の駅務機器は、券媒体を排出する
    排出口をさらに有し、その排出口には、前記遠隔制御手
    段の制御により発光可能な発光装置が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2記載の駅務システム。
  5. 【請求項5】前記第2の駅務機器は、券媒体を受け入れ
    る券媒体受け入れ口と、受け入れた券媒体が保持してい
    る情報を読み取る読取手段と、必要に応じて新たな情報
    を書き込む書き込み手段と、券媒体を排出する券媒体排
    出口を有し、券媒体受け入れ口および券媒体排出口のそ
    れぞれは、前記遠隔制御手段の制御により発光可能な発
    光装置が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の駅務システム。
  6. 【請求項6】前記発光装置は、前記遠隔制御手段の制御
    により任意の順で発光可能に制御されることを特徴とす
    る請求項2ないし5記載の駅務システム。
  7. 【請求項7】前記第2の駅務機器は、前記遠隔制御手段
    の制御により発光可能な誘導装置が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の駅務システム。
  8. 【請求項8】前記第2の駅務機器は、前記遠隔制御手段
    の制御により、券媒体持参人に固有の情報を書き込むこ
    とを特徴とする請求項5記載の駅務システム。
  9. 【請求項9】乗車券を発売する自動券売機と、持参人が
    投入した乗車券が保持している情報に基づいて券媒体を
    投入した持参人の通行を許可する自動改札機と、乗車券
    金額に不足が生じた場合に金銭の追加を受け入れて精算
    券を発行する自動精算機と、自動券売機、自動改札機お
    よび自動精算機のそれぞれあるいはその近傍の状態を撮
    影するカメラと、自動券売機、自動改札機、自動精算機
    およびカメラのそれぞれとデータ通信回線により接続さ
    れ、それぞれを遠隔操作可能な遠隔制御手段とからなる
    駅務システムにおいて、 自動券売機により乗車券を購入しようとしている利用者
    の要求に応じて、遠隔制御手段により、自動券売機の金
    銭受け入れ口およびカード受入口の周囲または近傍に特
    定の波長成分を含む光を発光させ、 利用者の要求に応じて、遠隔制御手段から自動券売機を
    動作させて目的地までの乗車券を発行可能状態とし、乗
    車券の金額に対応する金銭またはカードによる支払いが
    終了した時点で乗車券を発行して乗車券発行口へ搬送
    し、乗車券発行口の周囲または近傍に特定の波長成分を
    含む光を発光させることを特徴とする乗車券購入案内支
    援サービスを提供可能な駅務システム。
  10. 【請求項10】乗車券を発売する自動券売機と、持参人
    が投入した乗車券が保持している情報に基づいて券媒体
    を投入した持参人の通行を許可する自動改札機と、乗車
    券金額に不足が生じた場合に金銭の追加を受け入れて精
    算券を発行する自動精算機と、自動券売機、自動改札機
    および自動精算機のそれぞれあるいはその近傍の状態を
    撮影するカメラと、自動券売機、自動改札機、自動精算
    機およびカメラのそれぞれとデータ通信回線により接続
    され、それぞれを遠隔操作可能な遠隔制御手段とからな
    る駅務システムにおいて、 自動改札機に乗車券を投入して駅構内に入場しようとし
    ている券媒体持参人に対し、遠隔制御手段により、自動
    改札機の誘導装置を動作させるとともに乗車券投入口の
    周囲または近傍に特定の波長成分を含む光を発光させ、 引き続く利用者が自動改札機を一時的に利用しないよ
    う、所定のタイミングで投入口側のドアを、遠隔制御手
    段の制御により一時的に閉じ、 乗車券持参人が自動改札機を通過する間に、遠隔制御手
    段の制御により、乗車券持参人に固有の情報を書き込む
    一方で、排出口の周囲または近傍に特定の波長成分を含
    む光を発光させることにより、乗車券持参人が自動改札
    装置を通過する際に持参人に生じる虞れのある心理的圧
    迫を低減可能な支援サービスを提供可能な駅務システ
    ム。
  11. 【請求項11】自動改札機は、乗車券持参人に固有の情
    報を書き込むことにより、着駅の自動改札機に対して、
    乗車券持参人を支援可能な情報を提供することを特徴と
    する請求項10記載の駅務システム。
  12. 【請求項12】乗車券を発売する自動券売機と、持参人
    が投入した乗車券が保持している情報に基づいて券媒体
    を投入した持参人の通行を許可する自動改札機と、乗車
    券金額に不足が生じた場合に金銭の追加を受け入れて精
    算券を発行する自動精算機と、自動券売機、自動改札機
    および自動精算機のそれぞれあるいはその近傍の状態を
    撮影するカメラと、自動券売機、自動改札機、自動精算
    機およびカメラのそれぞれとデータ通信回線により接続
    され、それぞれを遠隔操作可能な遠隔制御手段とからな
    る駅務システムにおいて、 自動精算機により運賃を精算しようとしている利用者の
    要求に応じて、遠隔制御手段により、自動精算機の金銭
    受け入れ口およびカード受入口の周囲または近傍に特定
    の波長成分を含む光を発光させ、 利用者の要求に応じて、遠隔制御手段から自動精算機を
    動作させて、利用者が持参している乗車券と利用者の利
    用区間に対応する金額との間に不足が生じている場合に
    は、精算券を発行可能状態とし、不足金額に対応する金
    銭またはカードによる支払いが終了した時点で精算券を
    発行して精算券発行口へ搬送し、精算券発行口の周囲ま
    たは近傍に特定の波長成分を含む光を発光させることを
    特徴とする精算支援サービスを提供可能な駅務システ
    ム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071146A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Omron Corp 案内票発行装置および案内票発行システム
JP2008165690A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体処理装置
KR101040898B1 (ko) 2003-12-30 2011-06-16 엘지엔시스(주) 금융자동화기기의 스피커 및 마이크 출력 제어 방법을 채택한 금융자동화기기
JP2020160824A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 パーク二四株式会社 精算機用ユニットおよび精算機

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