JPH10317666A - 耐震壁の施工方法及び該施工方法に使用するスリット材ユニット - Google Patents

耐震壁の施工方法及び該施工方法に使用するスリット材ユニット

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JPH10317666A
JPH10317666A JP13110597A JP13110597A JPH10317666A JP H10317666 A JPH10317666 A JP H10317666A JP 13110597 A JP13110597 A JP 13110597A JP 13110597 A JP13110597 A JP 13110597A JP H10317666 A JPH10317666 A JP H10317666A
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JP
Japan
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slit member
slit
wall
jig
forming
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Application number
JP13110597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Nakamura
保則 中村
Shinichi Matsumoto
伸一 松本
Takanori Mori
貴紀 森
Hideki Mizuno
英樹 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Corp
Original Assignee
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリット材の取付精度及び作業性を向上させ
た耐震壁の施工方法と、該施工方法に使用するスリット
材ユニットを提供する。 【解決手段】 柱を形成する部位と壁を形成する部位と
の境界位置にスリット部材12を配設し、該スリット部
材12を柱及び壁を形成する型枠に固定した状態でコン
クリートを打設するのである。また、スリット材ユニッ
ト11は、断面略長方形状で所定の長さを有するスリッ
ト部材12と、該スリット部材12の正面側に沿って配
設される目地部形成用治具13と、前記スリット部材1
2の背面側に沿って配設される固定用治具14と、前記
目地部形成用治具13から螺入されスリット部材12を
挿通して固定用治具14に螺着されるボルト15とから
なる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等の際に柱の
靱性を高めるため、壁と柱との境界位置に沿ってスリッ
ト材を配設した耐震壁の施工方法、及び該施工方法に使
用するスリット材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート建築物における耐震
壁は、壁と柱との境界位置に沿って、軟質合成樹脂発泡
体等の弾性を有するスリット材を配設している。
【0003】この耐震壁の施工は、図8に示すように、
縦長の目地棒1を取り付けた一方の壁型枠2を所定の位
置に建込み、該壁型枠2にセパレーター固定金具3をネ
ジ止め等の手段により取り付ける。
【0004】そして、前記目地棒1に沿って縦長に形成
されたスリット材4を配設すると共に、該スリット材4
に設けたブラケット5を前記セパレーター固定金具3に
掛け止めする。
【0005】次に、図9に示すように、目地棒6を取り
付けた他方の壁型枠7を所定の位置に建て込み、更に柱
型枠8等の全ての型枠を建て込んだ後に、コンクリート
を打設して耐震壁の施工を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来例の耐震壁の
施工方法においては、ブラケット5をセパレーター固定
金具3に掛け止めしてスリット材4を配設しているの
で、コンクリート打設時の圧力により、スリット材4が
所定の位置からズレてしまい、取付精度が悪いという問
題点を有していた。
【0007】また、前述した種々の工程を必要とし、特
に、スリット材4のブラケット5をセパレーター固定金
具3に掛止する作業は手間が掛かり作業性が悪いという
欠点があった。
【0008】更に、セパレーター固定金具3は、所謂埋
め殺しにするので、再使用ができず不経済であるという
欠点もあった。
【0009】従って、従来例における耐震壁の施工方法
においては、スリット材の取付精度を向上させること
と、作業性及び経済性を良好にすることとに解決しなけ
ればならない課題を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、柱を形成する部位と壁
を形成する部位との境界位置にスリット部材を配設し、
該スリット部材を柱及び壁を形成する型枠に固定した状
態でコンクリートを打設することを特徴とする耐震壁の
施工方法を提供するものである。
【0011】そして、前記スリット部材の固定は、該ス
リット部材の正面側において目地部形成用治具と、背面
側において固定用治具とをボルトで螺着したものであ
る。
【0012】更に、断面略長方形状で所定の長さを有す
るスリット部材と、該スリット部材の正面側に沿って配
設される目地部形成用治具と、前記スリット部材の背面
側に沿って配設される固定用治具と、前記目地部形成用
治具から螺入されスリット部材を挿通して固定用治具に
螺着されるボルトとからなることを特徴とするスリット
材ユニットを提供するものである。
【0013】また、前記スリット部材は、壁の厚みより
狭い幅を有し、且つ中空に形成した構成としたものであ
り、更に、前記スリット部材の両側面には、凹凸部を形
成した構成としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の耐震壁の施工方法
に使用するスリット材ユニットの一例について図面を参
照しながら説明する。まず、図1及び図2において、符
号11はスリット材ユニットを示し、このスリット材ユ
ニット11は、断面略長方形状で所定の長さを有するス
リット部材12と、このスリット部材12の正面側に沿
って配設される目地部形成用治具13と、前記スリット
部材12の背面側に沿って配設される固定用治具14
と、前記目地部形成用治具13から螺入されスリット部
材12を挿通して固定用治具14に螺着されるボルト1
5とから構成される。
【0015】スリット部材12は、硬質プラスチック等
の合成樹脂材から形成されており、配設する壁の厚みよ
りやや狭い幅を有している。
【0016】また、スリット部材12の正面側12aか
ら背面側12bに渡ってボルト15が挿通する挿通孔1
6が複数箇所に形成されている。尚、挿通孔16には、
ボルト15を挿通容易にするためのシース管17を配設
しても良い。
【0017】そして、スリット部材12の両側面には、
凹凸部18が形成されている。従って、後述するコンク
リート硬化後の一体性が向上するのである。
【0018】更に、スリット部材12の内側は、長さ方
向に沿って中空部19が形成されているので、この中空
部19がコンクリート壁と柱との縁を切る役割を果たす
のである。
【0019】また、前記中空部19の複数位置には、側
圧を受けるための補強壁20が長さ方向に沿って形成さ
れているので、コンクリート打設時にスリット部材12
が不用意に変形しないのである。
【0020】目地部形成用治具13は、硬質プラスチッ
ク等の合成樹脂材から形成されており、断面が略台形状
を呈している。また、目地部形成用治具13の正面側1
3aから背面側13bに渡ってボルト15が螺入する挿
通孔21が複数箇所に形成されている。
【0021】固定用治具14は、硬質プラスチック等の
合成樹脂材から形成されており、断面が略長方形状を呈
している。また、固定用治具14の正面側14aには、
ボルト15が螺着される雌ネジ部22が複数箇所に形成
されている。
【0022】ボルト15は、目地部形成用治具13の正
面側13aから固定用治具14の雌ネジ部22までの長
さを有し、先端側に六角形状の頭部23を有して、後端
側にネジ切り部24が形成されている。
【0023】次に、前述したスリット材ユニット11を
使用した耐震壁の施工方法について説明する。まず、図
3及び図4に示すように、目地部形成用治具13とスリ
ット部材12と固定用治具14とをボルト15で固定す
ると共に、固定用治具14をネジ止め等の手段で一方の
柱型枠25に固定しておく。
【0024】そして、前記のようにスリット材ユニット
11が固定状態に取り付けられた柱型枠25に対して、
他の柱型枠26及び壁型枠27等の型枠を所定の方法で
配設する。尚、図3及び図4中の符号28は、型枠を押
さえるための桟木を示す。
【0025】その後、型枠内にコンクリート29を打設
して、一定期間の養生後に型枠を取り外す(図5参
照)。
【0026】次に、スリット材ユニット11のボルト1
5を取り外して、目地部形成用治具13と固定用治具1
4とを取り外してから、目地部形成用治具13が取り付
けられていた位置にシール材30を充填することによ
り、耐震壁の施工が完了する(図6及び図7参照)。
【0027】以上のように、柱を形成する部位と壁を形
成する部位との境界位置にスリット材ユニット11を配
設して、スリット部材12を柱及び壁を形成する型枠に
固定した状態でコンクリートを打設するので、コンクリ
ートの打設時に生じる圧力により所定の取付位置からズ
レることがないのである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る耐震壁
の施工方法は、柱を形成する部位と壁を形成する部位と
の境界位置にスリット部材を配設し、該スリット部材を
柱及び壁を形成する型枠に固定した状態でコンクリート
を打設することによって、スリット部材が固定されてい
るので、コンクリート打設時の圧力により所定の取付位
置からズレることがなく、取付精度が向上するという優
れた効果を奏する。
【0029】また、スリット部材を柱及び壁を形成する
型枠に固定した状態で該型枠を建て込むので、従来例の
ように建て込んだ型枠にスリット部材を取り付ける煩雑
な工程が省略でき、作業性が向上するという優れた効果
を奏する。
【0030】そして、スリット部材の固定は、該スリッ
ト部材の正面側において目地部形成用治具と、背面側に
おいて固定用治具とをボルトで螺着したことによって、
スリット部材と目地部形成用治具と固定用治具とをボル
トで一体に固定するので、従来例のように煩雑な作業工
程を必要とせず、作業性が向上するという優れた効果を
奏する。
【0031】更に、本発明に係るスリット材ユニット
は、断面略長方形状で所定の長さを有するスリット部材
と、該スリット部材の正面側に沿って配設される目地部
形成用治具と、前記スリット部材の背面側に沿って配設
される固定用治具と、前記目地部形成用治具から螺入さ
れスリット部材を挿通して固定用治具に螺着されるボル
トとからなることによって、スリット部材と目地部形成
用治具と固定用治具とを型枠に対してボルトで一体に固
定することができるので、取り付け作業が簡単になり、
作業性が向上するという優れた効果を奏する。
【0032】また、スリット部材は、壁の厚みより狭い
幅を有し、且つ中空に形成したことによって、地震等の
際に柱と壁との縁を切るという役割を果たすので、柱の
靱性を向上させることができるという優れた効果を奏す
る。
【0033】そして、スリット部材の両側面には、凹凸
部を形成したことによって、コンクリート硬化後の一体
性が向上し、止水性が確保されるという種々の優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリット材ユニットを分解した状
態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るスリット材ユニット平面図であ
る。
【図3】スリット材ユニットを柱型枠及び壁型枠に取り
付けた状態を示す断面図である。
【図4】スリット材ユニットを柱型枠及び壁型枠に取り
付けた状態を説明する斜視図である。
【図5】柱と壁の境界位置にスリット材ユニットを取り
付けてある状態を示す断面図である。
【図6】柱と壁の境界位置にスリット部材を取り付けて
ある状態を示す断面図である。
【図7】柱と壁の境界位置にスリット部材を取り付けて
ある状態を説明する斜視図である。
【図8】従来例に係るスリット材の配設方法を説明する
型枠の断面図である。
【図9】従来例に係るスリット材の配設方法を説明する
型枠の断面図である。
【符号の説明】
1 目地棒 2 壁型枠 3 セパレーター固定金具 4 スリット材 5 ブラケット 6 目地棒 7 壁型枠 8 柱型枠 11 スリット材ユニット 12 スリット部材 12a正面側 12b背面側 13 目地部形成用治具 13a正面側 13b背面側 14 固定用治具 14a正面側 15 ボルト 16 挿通孔 17 シース管 18 凹凸部 19 中空部 20 補強壁 21 挿通孔 22 雌ネジ部 23 頭部 24 ネジ切り部 25 柱型枠 26 柱型枠 27 壁型枠 28 桟木 29 コンクリート 30 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 英樹 神奈川県横浜市西区北幸1−11−15 戸田 建設株式会社横浜支店内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱を形成する部位と壁を形成する部位と
    の境界位置にスリット部材を配設し、該スリット部材を
    柱及び壁を形成する型枠に固定した状態でコンクリート
    を打設することを特徴とする耐震壁の施工方法。
  2. 【請求項2】 スリット部材の固定は、該スリット部材
    の正面側において目地部形成用治具と、背面側において
    固定用治具とをボルトで螺着したことを特徴とする請求
    項1に記載の耐震壁の施工方法。
  3. 【請求項3】 断面略長方形状で所定の長さを有するス
    リット部材と、該スリット部材の正面側に沿って配設さ
    れる目地部形成用治具と、前記スリット部材の背面側に
    沿って配設される固定用治具と、前記目地部形成用治具
    から螺入されスリット部材を挿通して固定用治具に螺着
    されるボルトとからなることを特徴とするスリット材ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 スリット部材は、壁の厚みより狭い幅を
    有し、且つ中空に形成したことを特徴とする請求項3に
    記載のスリット材ユニット。
  5. 【請求項5】 スリット部材の両側面には、凹凸部を形
    成したことを特徴とする請求項3又は4に記載のスリッ
    ト材ユニット。
JP13110597A 1997-05-21 1997-05-21 耐震壁の施工方法及び該施工方法に使用するスリット材ユニット Pending JPH10317666A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6120194B1 (ja) * 2016-09-28 2017-04-26 片山組株式会社 耐震スリット材の取り付け構造及びその施工方法
JP2018053699A (ja) * 2017-03-07 2018-04-05 片山組株式会社 耐震スリット材の施工方法
KR102520701B1 (ko) * 2022-09-13 2023-04-12 (주) 예린이엔디건축사사무소 신축 줄눈을 형성하기 위한 거푸집 구조체 및 그 시공방법

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