JP6120194B1 - 耐震スリット材の取り付け構造及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献3に示される技術では、目地部形成用治具13、固定用治具14、スリット部材12を事前にボルトで組み付けて一体化する作業が必要となるため、作業工程が増えるという問題がある。
最初に、第一の型枠構造体1を構成する型枠10を、壁体の長さ方向に並べて設置していく。そして、耐震スリット材4の取り付け位置に到達したら、以下の手順で型枠間にスリット桟木3を固定する。
第一の型枠構造体1の設置作業を終えた状態では、型枠の表面からスリット桟木3の台形部が内側に突出しており(図4)、これが耐震スリット材4の取り付け位置に対応する。そこで、作業者は、耐震スリット材4の端部に取り付けられている支持部材5の外側溝部52を、スリット桟木3の台形部に嵌合させて固定する。なお、先に説明したように、スリット材本体7と支持部材5、6は予め一体化されているので、これにより耐震スリット材4自体の設置作業が終了する(図1に示す状態となる)。
続いて、第二の型枠構造体2を構成する型枠20を、第一の型枠構造体1に対向するように、壁体の長さ方向に並べて設置していく。そして、耐震スリット材4の取り付け位置に到達したら、以下の手順により、型枠間にスリット桟木3を固定する(図2の下側のスリット桟木3と型枠20A、20Bを参照)。
第二の型枠構造体2の設置作業が終了したら、空間Sにコンクリートを打設する。このとき、流し込まれたコンクリートの圧力は、支持部材5、6を介してスリット桟木3に伝えられるが、スリット桟木3の方形部が型枠10A、10B及び20A、20Bに挟み込まれているので、強い圧力を受けても脱落するおそれがない。また、スリット桟木3と型枠との間に隙間が生じるおそれがないため、コンクリートを確実に充填することができる。
(1)型枠構造体1、2の設置作業と同時に、耐震スリット材4の取付け部位となるスリット桟木3を固定することができるので、耐震スリット材4の取り付け位置が正確に定まり、取付け位置を誤るおそれがない。
(2)型枠とスリット桟木3の設置作業、及びスリット桟木3に対する耐震スリット材4の取り付け作業を一人で行うことが可能となり、作業工程が著しく簡略化される。
(3)スリット桟木3の方形部が型枠間に挟まれて固定されるので、固定具の数やピッチによらず、コンクリート打設時の圧力により耐震スリット材が外れてしまうこと(パンク現象)を確実に防止できる。
(4)スリット桟木3と型枠との間に隙間が生じるおそれがなく、また、スリット桟木3の底面3dを目印として耐震スリットの位置を外部から目で見て確認できるので、コンクリートの施工不良を防止し、確実に充填することができる。
(1)スリット桟木30に樹脂フィルム31を巻き付けることにより、木材を単体で用いた場合よりも強度と耐久性が向上する。
(2)樹脂フィルム31により、スリット桟木30にコンクリートが付着しにくくなるため、コンクリート養生後にスリット桟木を取り外す作業が容易となり、繰り返しの使用に耐えることができる。
(3)樹脂フィルム31が着色されているので、スリット桟木30の位置が視認しやすく、暗い場所でも施工作業がしやすくなる。
2 第二の型枠構造体
3、30 スリット桟木
3a 頂面
3b 傾斜面
3c 側面
3d 底面
4 耐震スリット材
5、6 支持部材
7 スリット材本体
8A〜8D 固定具(釘)
10、20 型枠
11 型枠板
12 型枠桟木
31 樹脂フィルム
51、61 内側溝部
52、62 外側溝部
71 ロックウール
S コンクリート打設空間
Claims (2)
- 対向して設置された第一及び第二の型枠構造体と、前記型枠構造体間に横断的に配置された耐震スリット材とを備える型枠構造における、耐震スリット材の取り付け構造であって、
第一及び第二の型枠構造体は、並べて設置された複数の型枠と、耐震スリット材の取り付け位置において型枠間に固定されたスリット桟木とをそれぞれ有しており、
各スリット桟木の断面形状は、頂面と、頂面に平行な底面と、底面に垂直な2つの側面と、頂面から各側面に向けてハの字状に傾斜した2つの傾斜面とを備えることにより、台形部と方形部とを一体化した六角形状をなしており、
前記スリット桟木は、着色された樹脂製フィルムによって被覆されており、
各スリット桟木は、台形部を型枠の内側に向けて突出させ、かつ、方形部を隣接する型枠間に挟まれた状態で、固定具により型枠と固定されており、
耐震スリット材は、板状のスリット材本体と、一対の支持部材とを有し、各支持部材は内側溝部と外側溝部を有しており、内側溝部にスリット材本体の両端部が嵌め込まれているとともに、外側溝部に各スリット桟木の台形部が嵌め込まれていることを特徴とする、
耐震スリット材の取り付け構造。 - 対向して設置される第一及び第二の型枠構造体と、前記型枠構造体間に横断的に配置される耐震スリット材を有する型枠構造における、耐震スリット材の施工方法であって、
第一及び第二の型枠構造体は、並べて設置された複数の型枠と、耐震スリット材の取り付け位置において型枠間に固定されたスリット桟木とをそれぞれ有しており、
各スリット桟木の断面形状は、頂面と、頂面に平行な底面と、底面に垂直な2つの側面と、頂面から各側面に向けてハの字状に傾斜した2つの傾斜面とを備えることにより、台形部と方形部とを一体化した六角形状をなしており、
前記スリット桟木は、着色された樹脂製フィルムによって予め被覆されており、
耐震スリット材は、板状のスリット本体と、一対の支持部材とを有し、各支持部材は内側溝部と外側溝部を有しており、スリット本体の両端部が、各支持部材の内側溝部に予め嵌め込まれて一体化されたものであり、
前記施工方法は、一の型枠を設置した後、スリット桟木を、台形部が型枠の内側を向くように配置し、前記スリット桟木の一方の側面を、前記一の型枠の側面に当接させ、固定具を打ち込むことにより、前記スリット桟木を前記一の型枠に固定する工程と、
前記スリット桟木の他方の側面に、他の型枠の側面を当接させ、固定具を打ち込むことにより、前記他の型枠を前記スリット桟木に固定する工程と、を含む、第一の型枠構造体設置ステップと、
前記第一の型枠構造体から突出する前記スリット桟木の台形部に、耐震スリット材の一方の支持部材の外側溝部を取り付けて固定する工程を含む、耐震スリット材設置ステップと、
固定された前記耐震スリット材の他方の支持部材の外側溝部に、新たなスリット桟木の台形部を嵌め込んで位置決めを行うとともに、前記新たなスリット桟木の一方の側面を、第一の型枠構造体に対向して配置される一の型枠の側面に当接させ、固定具を打ち込むことにより、前記新たなスリット桟木を前記一の型枠に固定する工程と、前記新たなスリット桟木の他方の側面に、他の型枠の型枠板の側面を当接させ、固定具を打ち込むことにより、前記他の型枠を前記新たなスリット桟木に固定する工程と、を含む、第二の型枠構造体設置ステップを含むことを特徴とする、
耐震スリット材の施工方法。
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