JPH10315931A - 洗車機 - Google Patents

洗車機

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JPH10315931A
JPH10315931A JP14098097A JP14098097A JPH10315931A JP H10315931 A JPH10315931 A JP H10315931A JP 14098097 A JP14098097 A JP 14098097A JP 14098097 A JP14098097 A JP 14098097A JP H10315931 A JPH10315931 A JP H10315931A
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JP
Japan
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car
nozzle
washing
pressure washing
pressure
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Application number
JP14098097A
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English (en)
Inventor
Kazuo Shiromoto
和男 城本
Hiroshi Denda
博 伝田
Yukito Ohigata
幸人 大日方
Hideo Matsubayashi
秀夫 松林
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MK Seiko Co Ltd
Original Assignee
MK Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】上面高圧洗浄ノズル上下方向位置に応じて洗車
機本体の走行速度を変え、側面高圧洗浄ノズルは同期し
ながら上死点,下死点左右互い違いに上下移動させるこ
とにより、洗い残しやムラのない効果的な洗浄を行う。 【解決手段】洗車機本体1内に、散水ノズル,ブロア等
の装置を備えた洗車機において、車形を検出する手段
と、上面高圧洗浄ノズルと、側面高圧洗浄ノズルと、上
面高圧洗浄ノズルおよび側面高圧洗浄ノズルをそれぞれ
上下方向に移動する昇降手段とを備え、自動車車体上面
からの上面高圧洗浄ノズル上下方向位置に応じて洗車機
本体の移動速度を変えて高圧水による洗車を行う。ま
た、左右の側面高圧洗浄ノズルは同期しながら上死点,
下死点左右互い違いに上下移動して洗車を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、門型に形成された洗車
機本体内に、散水ノズル,ブロア等の洗車処理装置を備
え、洗車機本体または自動車の走行に伴い、自動車車体
に対して洗浄,乾燥等の処理を順次施す洗車機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の洗車機では、洗浄ブラシを
備え、散水ノズルより水を散布すると共に洗浄ブラシに
て自動車車体を擦ることにより、洗車を行っていた。
【0003】しかしながら、洗浄ブラシを用いる洗車で
は、自動車車体にこびりついている細かい石を洗浄ブラ
シが擦ることにより、自動車車体に細かな傷を残してし
まうという問題があった。また、様々な形状の自動車を
洗浄したり、自動車車体に備えられた、例えばスポイラ
ーやキャリアなどを避けるために、洗浄ブラシが自動車
車体と接触するのを避ける必要があり、洗浄ブラシを避
けた部分は洗い残しが生じていた。
【0004】このため、洗浄ブラシを用いる代わりに高
圧の洗浄水を噴射して車体を洗浄する従来技術として、
特開平5−330406等がある。この従来技術は、車
体形状をセンサにより検出して、洗車ノズルを車体形状
に合わせて自動的に移動させながら洗車機本体を往復移
動して洗車を行っている。また、特開平6−32106
2には、車型を認識した後に側部洗車ノズルの昇降を洗
車部位の高さに応じて、高いときは高速で低いときは低
速で昇降させることにより、洗浄液の供給量を略均一に
して洗浄ムラをなくす技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような洗浄ブラ
シを用いる代わりに高圧の洗浄水を噴射する洗車では、
車体の洗浄力向上のために予め認識した車形に基づい
て、洗車ノズルを車体表面に倣ってできるだけ近接させ
るよう昇降制御し、洗車機本体を往復移動して洗車を行
っている。したがって、洗車機本体の往復移動速度は洗
浄ブラシを用いる洗車機に比べて低速で行って洗い残し
を防いでおり、全洗車工程終了までの所要時間が長くな
ると共に周囲へ洗浄水が多量に飛散する。
【0006】また、洗車工程時間短縮の為に洗車ノズル
を車体表面から離して、車体表面に噴射される高圧洗浄
水の洗浄作用面積を広くし、洗車機本体を高速で往復移
動する方法もあるが、車体の単位面積あたりの洗浄水水
圧が低下し、十分な洗車が行えない。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために本発明は、門型に形成された洗車機本体内に、
散水ノズル,ブロア等の洗車処理装置を備え、洗車機本
体または自動車の走行に伴い、自動車車体の洗浄,乾燥
等の処理を行う洗車機において、車形を検出する手段
と、高圧の洗浄水を自動車車体の上面に噴射する上面高
圧洗浄ノズルと、上面高圧洗浄ノズルを上下方向に移動
する昇降手段と、洗車機本体の移動速度を変更する手段
とを備え、自動車車体上面からの上面高圧洗浄ノズル上
下方向位置に応じて洗車機本体の移動速度を変える。ま
た、高圧の洗浄水を自動車車体の側面に噴射する側面高
圧洗浄ノズルと、側面高圧洗浄ノズルを上下方向に移動
する昇降手段とを備え、左右の側面高圧洗浄ノズルは同
期しながら上死点,下死点左右互い違いに上下移動す
る。
【0008】
【作用】したがって、洗剤による洗浄工程前の車体表面
に付着した泥汚れ等の比較的落ち易い汚れを落とす予備
洗浄工程では、上面高圧洗浄ノズルを車体表面から離し
て高い位置に上げ、車体に対して洗浄水が噴射される面
積すなわち洗浄作用面積を広くすると同時に洗車機本体
の移動速度を早め、予備洗浄後の洗剤と高圧水を必要と
する強固な汚れを落とす洗浄工程では上面高圧洗浄ノズ
ルを車体表面近傍に位置させると同時に洗車機本体の移
動速度を遅くすることにより、洗い残しやムラのない効
果的な洗浄をすると共に全洗車工程終了までの所要時間
を短縮することができる。また、自動車車体の洗車部分
に応じて、汚れやすい部分や汚れの落ちにくい部分も効
果的に洗浄することができる。更に洗車の際の洗車機周
囲に対する洗浄水飛散を低減することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を基に、本発明の実施例について
説明する。図1は本発明実施例の側面図、図2は本発明
実施例の正面図である。図において、1は自動車車体を
跨ぐように門型状に形成した洗車機本体で、正転逆転可
能な電動機4,4により、車輪2,2を回転駆動して、
レール3,3に沿って往復走行する。
【0010】5は、洗車機走行位置を検出するロータリ
ーエンコーダーで、電動機4の出力軸に連結し、電動機
4の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信
号を出力して洗車機本体1の走行位置を与えている。
【0011】6は、洗車機位置を検出する位置センサー
で、洗車機本体1下部に設けられ、レール3敷設面に固
定された突起物であるドッグ7を感知してスイッチング
し、洗車機本体1の位置を与えている。ドッグ7は洗車
機本体の走行開始位置を与える。
【0012】8は車体上面に沿って上下し高圧水を噴射
する上面高圧洗浄ノズル、9は車体側面に高圧水を噴射
する側面高圧洗浄ノズル、10は固定配管により洗剤を
噴射する洗剤ノズル、11は固定配管によりワックス等
を噴射するワックスノズル、12は上面乾燥ノズル、1
3は側面乾燥ノズルで、洗車機本体1の往復走行に伴っ
て、車体の洗浄,乾燥等の処理を行う洗車処理装置を構
成する。
【0013】投光器14a,15a,16a,17a、
受光器14b,15b,16b,17bは洗車機本体1
フレームの前方に取り付けられる光電スイッチで、車体
を挟むようにフレームの対向した脚部に配設し、その透
光及び非透光の状態により洗車する車両の車高や車種そ
して形状を検出するものである。地上からh1の高さに
設けられた14a,14bは車両下部を、地上からh2
の高さに設けられた15a,15bは普通車ルーフ位置
を、地上からh3の高さに設けられた16a,16bは
ワゴン車ルーフ位置を検出する。17a,17bは洗車
機では洗車できない高さの自動車車高を検出する。洗車
機は、洗車不可能な車高の自動車の場合、洗車の受付を
禁止したり、洗車中に洗車不可能な車高を検出したとき
は、洗車機及び洗車処理装置を停止させ、洗車を中止す
る。この場合の高さh1,h2,h3,h4は、それぞ
れの目的に適合するように、適宜定められる。
【0014】第3図は、本発明実施例の上面高圧洗浄ノ
ズル,側面高圧洗浄ノズル,上面乾燥ノズル,側面乾燥
ノズルの駆動機構部を示す側面説明図である。また、第
4図は上面乾燥ノズル,側面乾燥ノズルの駆動機構部を
示す正面説明図である。これら第3図及び第4図を基に
上面乾燥装置,側面乾燥装置について説明する。20は
車体上面を乾燥する上面乾燥ノズル12を車体形状に沿
って昇降動作させる上面乾燥ノズル昇降駆動手段であ
る。上面乾燥ノズル12はその両側面より外側に延出し
たアーム24,24の両端に台車25,25を備え、洗
車機本体1両側に設けたガイドレール26,26上を昇
降移動できるように形成している。21は正転逆転可能
な電動機で、チェーン22を介して回転軸27を回転駆
動する。回転軸27の回転により台車25,25及び上
面乾燥ノズル12の荷重と平衡するウェイト28,28
が固着されたチェーン29,29が回転駆動されて台車
25,25が昇降移動される。30はロータリーエンコ
ーダーで、回転軸27に連結され、回転軸の回転方向を
検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して、
台車25,25の位置を与えている。
【0015】対向する位置に配設された投光器73a,
74aと受光器73b,74bはアーム24,24に備
えられた光電スイッチで、洗車機本体1に対して後方に
位置する光電スイッチ74a,74bの取付位置が、前
方に位置する73a,73bの取付位置より高くなって
いる。74a,74bが遮光して車体を検知したら電動
機21を正転駆動して台車25,25を上昇させ、逆に
透光して車体を非検知したら電動機21を逆転駆動して
台車25,25を下降させ、一方73a,73bが車体
を検知したら電動機21の駆動を停止して台車25,2
5を保持させ、相対的に台車25,25を車体形状に沿
って昇降動作させている。
【0016】31,31は高圧風を生成する送風機、1
3,13は洗車機本体1両側に配設した側面乾燥ノズ
ル、33,33、34,34は送風機31,31と各ノ
ズル12、13,13を連通するダクトで、上面乾燥ノ
ズル12及び側面乾燥ノズル13,13は送風機31,
31より供給された高圧風を車体上面及び側面に向けて
吹き付けて車体表面に付着した水滴を除去している。
【0017】次に第5図は上面高圧洗浄ノズルの駆動機
構部を示す正面説明図である。第3図及び第5図を基に
上面高圧洗浄装置について説明する。35は車体上面を
洗浄する上面高圧洗浄ノズル8を車体形状に沿って昇降
動作させる上面高圧洗浄ノズル昇降駆動手段で、上面乾
燥ノズル昇降駆動手段20の隣に配設している。上面高
圧洗浄ノズル8はその両側面より外側に向けて延出した
アーム36,36の両端に台車37,37を備え、洗車
機本体1両側に設けたガイドレール38,38上を昇降
移動できるように形成している。39は正転逆転可能な
電動機で、チェーン40を介して回転軸41を回転駆動
する。回転軸41の回転により、台車37,37及び上
面高圧洗浄ノズル8の荷重と平衡するウェイト42,4
2が固着されたチェーン43,43が回転駆動されて、
台車37,37が昇降移動される。44はロータリーエ
ンコーダーで、回転軸41に連結され、回転軸の回転方
向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力し
て台車37,37の位置を与えている。
【0018】対向する位置に配設された投光器75a,
76aと受光器75b,76bは台車37,37に連設
された光電スイッチで、洗車機本体1に対して前方に位
置する光電スイッチ75a,75bの取付位置が、後方
に位置する76a,76bの取付位置より高くなってい
る。75a,75bが遮光して車体を検知したら電動機
39を正転駆動して台車37,37を上昇させ、逆に透
光して車体を非検知したら電動機39を逆転駆動して台
車37,37を下降させ、一方76a,76bが車体を
検知したら電動機39の駆動を停止して台車37,37
を保持させ、相対的に台車37,37を車体形状に沿っ
て昇降動作させている。また、76a,76bと、上面
高圧洗浄ノズル8の高圧水噴射部分との間の距離は約2
00〜300mmであり、従って、上面高圧洗浄ノズル
8は車体上面から約200〜300mmの距離を保ちな
がら車体形状に沿って昇降動作する。上面高圧洗浄ノズ
ル8の構成を図5(b)に示す。45は高圧水噴射ノズ
ルで、台車46に固着され、ガイドレール47に沿って
移動できるように形成されている。48は正転逆転可能
な電動機で、チェーン49を介して台車46を往復駆動
する。50はロータリーエンコーダーで、電動機48の
出力回転軸に連結され、出力回転軸の回転方向を検出し
ながら単位回転毎にパルス信号を出力して、高圧水噴射
ノズルの位置を与えている。
【0019】図6は、上面高圧洗浄ノズルの首振り動作
に関わる傾動手段を示す説明図である。51,52は上
面高圧洗浄ノズル8の角度を可変する高圧水噴射角度可
変手段で、第1エアシリンダ51及び第2エアシリンダ
52のロット部51a,52aをそれぞれ反対側に向け
て連結した二段シリンダの一方のロット部52aを前記
アーム36,36に固着した作動板53に、もう一方の
ロット部51aを台車37の側面にそれぞれ連結してい
る。通常はロット部51aを短縮すると共にロット部5
2aを伸長して上面高圧洗浄ノズル8の高圧洗浄水噴射
方向を鉛直下方に向け、作動時には洗車工程に応じ、ロ
ット部51a,52aを伸長して上面高圧洗浄ノズル8
の高圧洗浄水噴射方向を洗車機本体1前方斜め下向き
に、ロット部51a,52aを短縮して上面高圧洗浄ノ
ズル8の高圧洗浄水噴射方向を洗車機本体1後方斜め下
向きにそれぞれ可変できるように形成している。
【0020】次に第7図(a)は側面高圧洗浄ノズルの
駆動機構部を示す正面説明図である。第3図及び第7図
(a)を基に側面高圧洗浄装置について説明する。54
は車体側面を洗浄する側面高圧洗浄ノズル9,9を車体
形状に沿って昇降動作させる側面高圧洗浄ノズル昇降駆
動手段で、上面高圧洗浄ノズル昇降駆動手段35の隣に
配設している。高圧水噴射ノズル64,64を備える側
面高圧洗浄ノズル9,9はその側面より外側に向けて延
出したアーム55,55の外端に台車56,56を備
え、洗車機本体1両側に設けたガイドレール57,57
上を昇降移動できるように形成している。58は正転逆
転可能な電動機で、チェーン59を介して回転軸60を
回転駆動する。回転軸60の回転により、台車56,5
6、及び側面高圧洗浄ノズル9,9の荷重と平衡するウ
ェイト61,61が固着されたチェーン62,62が回
転駆動されて、台車56,56が昇降移動される。63
はロータリーエンコーダーで、回転軸60に連結され、
回転軸の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパル
ス信号を出力して台車56,56の位置を与えている。
なお、図11(b)に示すように、2つの台車56,5
6はチェーン62,62に対して、それぞれ張り側と弛
み側とに固着されている。つまり、電動機58が図示す
る方向に回転すれば、左側の台車56はチェーン62の
張り側であり上昇する方向に移動し、右側の台車56は
チェーン62の弛み側であり下降する方向に移動する。
従って、台車56,56は同期しながら左右交互に往復
昇降する。
【0021】図8は本発明実施例の制御系を示すブロッ
ク図である。70はマイクロコンピューターで、演算処
理を行うCPU71、プログラム及び各種データを記憶
するメモリ72、及び入出力インターフェース73より
成り、入出力インターフェース73には、本体位置検出
用エンコーダー5、本体位置センサー6、車高検出用光
電スイッチの投光器14a,15a,16a,17a、
受光器14b,15b,16b,17b、上面乾燥ノズ
ル昇降用投光器73a,74a、上面乾燥ノズル昇降用
受光器73b,74b、上面乾燥ノズル昇降用電動機2
1、上面乾燥ノズル位置検出用エンコーダー30、送風
機31、上面高圧洗浄ノズル昇降用投光器75a,76
a、上面高圧洗浄ノズル昇降用受光器75b,76b、
上面高圧洗浄ノズル昇降用電動機39、上面高圧洗浄ノ
ズル上下位置検出用エンコーダー44、高圧水噴射ノズ
ル45、上面高圧洗浄ノズル往復駆動用電動機48、上
面高圧洗浄ノズル左右位置検出用エンコーダー50、上
面高圧洗浄ノズル角度可変用エアシリンダー51,5
2、側面高圧洗浄ノズル昇降用電動機58、側面高圧洗
浄ノズル位置検出用エンコーダー63、高圧水噴射ノズ
ル64が接続されている。
【0022】65は洗車機走行速度可変手段を構成する
インバーターで(図示しない)、入出力インターフェー
ス73に接続され、洗車機本体走行用電動機4,4に供
給する電源の周波数を変えることにより電動機4,4の
回転数を変え、洗車機本体の走行速度を適宜変更する。
【0023】次に本発明実施例の動作例について説明す
る。図9は、1往工程である高圧洗浄水による予備洗浄
工程を示す。洗車機は、図9(a)に示す洗車開始位置
より洗車を開始し、光電スイッチ14a,14b,15
a,15b,16a,16b,17a,17bとエンコ
ーダー5とで車高及び車形を検出しながら、図9(b)
に示すように上面高圧洗浄水が車体表面に対し広範囲に
ムラなく噴射されるよう上面高圧洗浄ノズル8を車体A
から適宜距離を離して昇降する。マイクロコンピュータ
70は、洗車機の走行位置を検出するエンコーダー5
と、車高を検出する光電スイッチ14a,14b,15
a,15b,16a,16b,17a,17bの透光あ
るいは遮光を検出してメモリ72に記憶し、自動車車体
の高さ方向の形状を測定する。洗車機は、測定した車体
の高さ方向形状に基づき、上面高圧洗浄ノズルを所定オ
フセット距離(約400〜700mm)だけ離間して昇
降制御すると共に、高圧水洗浄ノズル45を水平方向に
往復移動し、洗車機本体を高速で走行させ、図9(c)
に示すように自動車車体の後方に達するまで1往工程で
ある予備洗浄を行う。ここで、車体の高さ方向形状に対
し上面高圧洗浄ノズルを所定オフセット距離だけ離して
車体高さ方向形状に沿わせるので、高圧水は円錐上に拡
散し洗浄作用面積が広い状態にある。
【0024】次に図10は1復工程である低圧洗剤工程
を示す。 洗車機は図10(a)に示す自動車後方位置
から低圧洗剤工程を開始する。予備洗浄工程が終了した
時点で上面高圧洗浄ノズル8は上昇して待機位置に配置
され、洗車機本体内に配設された固定配管による洗浄ノ
ズル10から強力な洗浄力を備える洗剤Aを滴下すると
共に、図10(b)に示すように洗剤Aが十分に車体を
被覆するよう中速で走行し、図10(c)に示す自動車
前方の位置に達したら洗剤Aの滴下を中止し、低圧洗剤
工程を終了する。
【0025】図11は、2往工程である高圧洗剤による
洗浄工程を示す。洗車機は1復工程終了後、図11
(a)に示す位置から、1往工程時に検出した自動車車
体の高さ方向形状に基づき洗車を開始する。洗車機は低
速で走行し、図11(b)に示すように上面高圧洗浄ノ
ズル昇降用投光器75a,76aにより更に細かく車体
表面をなぞり、至近距離すなわち約200〜300mm
の距離をおいて上面高圧洗浄ノズルを昇降制御すると共
に、高圧水噴射ノズル45より標準的な洗浄力を備える
高圧洗剤を噴射し、図11(c)に示すように自動車車
体の後方に達するまで2往工程を行う。また、その際同
時に、側面高圧洗浄ノズル9,9による洗浄も行う。洗
車機は予め検出した車高データに基づき、側面高圧洗浄
ノズルを左右の上死点,下死点を互い違いに往復昇降制
御し、両方の側面高圧洗浄ノズルから噴射する高圧洗剤
が干渉して洗剤が周囲に過剰飛散するのを防ぎつつ洗車
を行う。
【0026】2往工程を終了したら、次に2復工程を開
始する。2復工程も引き続き高圧洗剤による洗浄工程を
行うものであり、洗車機を逆方向に走行しながら2往工
程と同じ動作を行い、図11(a)に示すように自動車
前方の位置に達したら、上面高圧洗浄ノズルおよび側面
高圧洗浄ノズルより高圧水を所定時間噴射し、管路内や
高圧水噴射ノズル45,64内に残留する洗剤を除去し
て洗浄工程を終了する。
【0027】次に3往工程である高圧水洗工程を開始す
る。上記の洗浄工程終了後、図11(a)に示す位置か
ら洗車を開始する。上面高圧洗浄ノズルおよび側面高圧
洗浄ノズルから高圧水を噴射する他は2往工程と同じ動
作で、洗車機本体が自動車車体の後方に達するまで3往
工程を行い、車体表面に付着した洗剤を洗い流す。
【0028】図12は、洗浄工程および高圧水洗工程
の、上面高圧洗浄ノズルの首振り動作を示す説明図であ
る。図に示すように、上面高圧洗浄ノズル8は、洗車機
1の往行に伴って自動車Aに接近する。この時洗車機は
上面高圧洗浄ノズルの角度可変手段であるエアシリンダ
ー51,52のロット部51a,52aを伸長させて上
面高圧洗浄ノズル8の高圧水あるいは高圧洗剤の噴射方
向を洗車機本体1前方斜め下、すなわち自動車A車体方
向に傾けて、自動車A車体前面を洗浄する。続いて、洗
車機1の往行に伴って前進し、エアシリンダー51のロ
ット部51aを短縮、エアシリンダー52のロット部5
2aを伸長して上面高圧洗浄ノズル8の噴射方向を鉛直
下方にし、自動車Aのボンネット部からリアトランク部
までを洗浄する。次に自動車A車体後面では、エアシリ
ンダー51,52のロット部51a,52aを短縮して
上面高圧洗浄ノズル8の噴射方向を洗車機本体1後方斜
め下、すなわち自動車A車体後面方向に傾けて、自動車
A車体の形状に合わせた洗浄を行う。
【0029】図13は、3復工程である乾燥工程を示
す。洗車機は、図13(a)に示す自動車後方位置より
乾燥工程を開始する。図13(b)に示すように、自動
車車体に付着した水滴を充分吹き飛ばせるように低速で
走行し、上面乾燥ノズル12を1往工程時に検出した自
動車車体の高さ方向形状に基づき、上面乾燥ノズル昇降
用投光器73a,74aにより更に細かく車体表面をな
ぞって至近距離で上面乾燥ノズルを昇降制御する。ま
た、同時に上面乾燥ノズル12および側面乾燥ノズル1
3より送風機31から送られる高圧風を自動車車体に吹
き付けて、水滴を吹き飛ばすことにより乾燥させ、図1
3(c)に示す位置に達したら停止して乾燥工程を終了
し、洗車を終了する。
【0030】なお、本発明の動作は上記実施例に限定さ
れるものではなく特許請求の範囲を逸脱することなく種
々実施できるものである。例えば、1往工程において検
出した車体形状に基づき、汚れが強固に付着しやすいボ
ンネット部分は上面高圧洗浄ノズルを常に至近距離で昇
降制御すると共に、洗車機を低速で走行するなど、各工
程の途中でも車体の部分に応じて実施することも可能で
ある。また、本出願人が特開平7−113869号公報
にて出願しているように、車形検出用の発光素子と受光
素子とを多数設けて検出する車形の分解能をあげ、1往
工程時に車形を緻密に検出し、車体上面と上面高圧洗浄
ノズルとのオフセット距離を複数段階に設定すると共に
洗車機本体の移動速度を複数段階に設定し、車体部分に
応じて細かくオフセット距離と移動速度を切り換えるこ
とも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明では、門型に形成さ
れた洗車機本体内に、散水ノズル,ブロア等の洗車処理
装置を備え、洗車機本体または自動車の走行に伴い、自
動車車体の洗浄,乾燥等の処理を行う洗車機において、
車形を検出する手段と、高圧の洗浄水を自動車車体の上
面に噴射する上面高圧洗浄ノズルと、上面高圧洗浄ノズ
ルを上下方向に移動する昇降手段と、洗車機本体の移動
速度を変更する手段とを備え、自動車車体上面からの上
面高圧洗浄ノズル上下方向位置に応じて洗車機本体の移
動速度を変える。また、高圧の洗浄水を自動車車体の側
面に噴射する側面高圧洗浄ノズルと、側面高圧洗浄ノズ
ルを上下方向に移動する昇降手段とを備え、左右の側面
高圧洗浄ノズルは同期しながら上死点,下死点左右互い
違いに上下移動する。
【0032】これにより、洗剤による洗浄工程前の車体
表面に付着した泥汚れ等の比較的落ち易い汚れを落とす
予備洗浄工程では、上面高圧洗浄ノズルを車体表面から
離して高い位置に上げ、車体に対して洗浄水が噴射され
る面積すなわち洗浄作用面積が広くなると同時に洗車機
本体の移動速度を早めるので、予備洗浄工程に要する時
間を短縮することができる。また、予備洗浄後の洗剤と
高圧水を必要とする強固な汚れを落とす洗浄工程では上
面高圧洗浄ノズルを車体表面近傍に位置させると同時に
洗車機本体の移動速度を遅くするので、単位面積あたり
に噴射される洗剤あるいは高圧水の圧力が高くなると同
時に、洗い残しやムラのない効果的な洗浄を行うことが
できる。更に、各種工程の途中でも自動車車体の洗車部
分に応じて実施できるので、汚れ易い部分や、汚れの落
ちにくい部分も効果的に洗浄することができ、効率的な
洗車が行えると共に最少限の洗車時間で洗浄効果の高い
洗車が提供できるものである。また、上面高圧洗浄ノズ
ルの動きに連動して、左右の側面高圧洗浄ノズルを同期
しながら左右の上死点,下死点を互い違いに上下移動す
るので、側面高圧洗浄ノズルから噴射する高圧水どうし
の干渉を防ぐことができ、洗車機周囲への洗浄水,洗剤
の飛散を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の側面説明図である。
【図2】本発明実施例の車高及び車形を検出する手段の
正面説明図である。
【図3】本発明実施例の詳細な機構を示す側面説明図で
ある。
【図4】本発明実施例の車体乾燥装置の正面説明図であ
る。
【図5】本発明実施例の上面高圧洗浄ノズルの正面説明
図である。
【図6】本発明実施例の上面高圧洗浄ノズルの傾動手段
を示す説明図である。
【図7】本発明実施例の側面洗浄ノズルの正面説明図で
ある。
【図8】本発明実施例の制御系を示す説明図である。
【図9】本発明実施例の動作説明図である。
【図10】本発明実施例の動作説明図である。
【図11】本発明実施例の動作説明図である。
【図12】本発明実施例の動作説明図である。
【図13】本発明実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体 4 洗車機走行用電動機 13 側面乾燥ノズル 20 上面乾燥ノズル昇降駆動手段 31 送風機 35 上面高圧洗浄ノズル昇降駆動手段 48 上面高圧水噴射ノズル往復駆動用電動機 54 側面高圧洗浄ノズル昇降駆動手段 70 制御手段たるマイクロコンピューター
フロントページの続き (72)発明者 松林 秀夫 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門型に形成された洗車機本体内に、散水
    ノズル,ブロア等の洗車処理装置を備え、洗車機本体ま
    たは自動車の走行に伴い、自動車車体の洗浄,乾燥等の
    処理を行う洗車機において、車形を検出する手段と、高
    圧の洗浄水を自動車車体の上面に噴射する上面高圧洗浄
    ノズルと、上面高圧洗浄ノズルを上下方向に移動する昇
    降手段と、洗車機本体の移動速度を変更する手段とを備
    え、自動車車体上面からの上面高圧洗浄ノズル上下方向
    位置に応じて洗車機本体の移動速度を変えることを特徴
    とする洗車機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗車機において、洗車工
    程に応じて上面高圧洗浄ノズルの上下方向位置および洗
    車機本体の移動速度を変えることを特徴とする洗車機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の洗車機において、自動車
    車体の洗浄部分に応じて上面高圧洗浄ノズルの上下方向
    位置および洗車機本体の移動速度を変えることを特徴と
    する洗車機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の洗車機において、高圧の
    洗浄水を自動車車体の側面に噴射する側面高圧洗浄ノズ
    ルと、側面高圧洗浄ノズルを上下方向に移動する昇降手
    段とを備えたことを特徴とする洗車機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の洗車機において、左右の
    側面高圧洗浄ノズルは同期しながら上死点,下死点左右
    互い違いに上下移動することを特徴とする洗車機。
JP14098097A 1997-05-14 1997-05-14 洗車機 Pending JPH10315931A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082050A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 畦塗り機
JP2022058958A (ja) * 2020-10-01 2022-04-12 タケウチテクノ株式会社 洗車機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082050A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 畦塗り機
JP2022058958A (ja) * 2020-10-01 2022-04-12 タケウチテクノ株式会社 洗車機

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