JP5257279B2 - 洗車機の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、洗車対象の車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記車両の洗車を行う
洗車機に関するものである。
従来の上記洗車機の一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の洗車機は、洗車対象の車両に対して洗剤等を噴霧するスプレー装置および前記車両にエアを噴射して前記車両を乾燥する乾燥装置を有し、前後方向に沿って床面に敷設されたレールに案内されて走行自在な洗車機本体を備えた洗車機であり、洗車機本体を走行させ、すなわち洗車機本体と洗車対象の車両とを前後方向に相対移動させながら、前記スプレー装置より車両に対して液剤等を噴霧して前記車両を洗浄した後、前記乾燥装置から車両に対してエアを噴射して前記車両を乾燥し、前記車両の洗車を実施している。
上記乾燥装置は、洗車機本体の前部に設けられた、車両の上面にエアを噴射する昇降自在なトップノズルと、車両の各側方より車両の各側面にエアを噴射する一対のサイドノズルと、前記トップノズルにエアを供給する左右一対のトップ側ブロワ装置と、前記各サイドノズルにそれぞれエアを供給する左右一対のサイド側ブロワ装置を備え、前記車両を乾燥するとき、前記各ブロワ装置を別々に駆動し、一方への相対移動時に、トップ側ブロワ装置のみ駆動してトップノズルよりエアを噴射して前記車両の上面を乾燥し、次の他方への相対移動時に、サイド側ブロワ装置のみ駆動してサイドノズルよりエアを噴射して前記車両の各側面を乾燥している。
上記洗車機によれば、車両の上面が乾燥された後、車両の側面が乾燥され、すなわちトップノズルから噴射されるエアにより車両の上面から飛散し、あるいは流れて車両の側面に付いた水滴が、サイドノズルから噴射されるエアにより飛散され、車両に水滴が残らないように、前記車両の乾燥が実施されている。
しかし、上記従来の洗車機では、車両を乾燥するために洗車機本体と車両との相対移動が少なくとも1往復は必要であり、車両を乾燥するために時間を要してしまう。さらに近年ハッチバックタイプの車両(車両の後面が略垂直状な全面開放型ドアとなっている車両)が増加傾向にあり、上記従来の洗車機では、ハッチバック形状の車両を乾燥するとき、トップノズルから噴射されるエアが上方から下方へのみ噴射されているため、洗車機本体と車両の相対移動に伴い、トップノズルから前記車両の後面に噴射されるエアは短時間となってしまう。したがって、前記車両の後面(特に下部)の水滴を十分に吹き飛ばすことができずに、水滴を残してしまう恐れがあった。
これらの問題を解決するため、トップノズルから噴射されるエアの噴射方向を前記車両に向かって変更可能に形成し、車両を乾燥するとき、1往路(片道)にて、前記車両の後面を乾燥する洗車機が提案されている(例えば、特許文献2)。この洗車機では、上述したように車両に対してトップノズル、サイドノズルの順で車両に作用させて車両の乾燥を実施しなければ、トップノズルから噴射されるエアにより車両の上面から飛散し、あるいは流れた水滴が車両の各側面に残ってしまうため、洗車機本体には、車両を乾燥するとき、トップノズルの直後にサイドノズルが作用するようにトップノズルとサイドノズルが配置されている。
特開平10−264779号公報 特開2005−199940号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の洗車機では、車両の後面に合わせてトップノズルを下降させながら、前記トップノズルから噴射されるエアの噴射方向を前記車両の後面に向けて変更しても、前記トップノズルの直後で前記サイドノズルから噴射されるエアと、エアの噴射方向が変更された前記トップノズルから噴射されるエアとが互いに干渉し、すなわち前記サイドノズルから噴射されるエアの流れと、前記トップノズルから前記車両の後面に向けて噴射されるエアの流れが衝突し、前記トップノズルから噴射されるエアの流れが乱れることにより、前記車両の後面の水滴を十分に吹き飛ばすことができず、前記車両の後面を安定して乾燥することができない恐れがあった。
そこで本発明は、トップノズルから噴射されるエアが干渉されることなく、1往路の乾燥工程にて安定して車両を乾燥できる洗車機の制御方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明は、洗車機本体に、昇降自在にかつエアの噴射方向が変更自在に形成され、洗車対象の車両の前後面および上面を乾燥するトップノズルと、前記車両の側面を乾燥するサイドノズルとをこの順で作用するように配置し、前記洗車機本体と前記車両を相対的に前後移動させながら、前記車両の形状に合わせて前記トップノズルを昇降させ、エアの噴射方向を変更させ、前記各ノズルからそれぞれエアを噴射し、前記車両の乾燥を実施する洗車機の制御方法であって、
前記洗車機本体には前記トップノズル及び前記サイドノズルへエアを供給する左右一対のブロワ装置を備え、前記トップノズルによりエアを噴射して前記車両の前面または後面から前記車両の上面の乾燥を実施しながら、前記サイドノズルにより前記車両の側面にエアを噴射して車両の側面の乾燥を実施し、続いて前記車両の後面または前面に合わせて前記トップノズルを下降しながらエアの噴射方向を前記車両に向けて前記車両の乾燥を実施するとき、前記サイドノズルからのエアの噴射を前記洗車機本体の内板に干渉させることにより、前記ブロワ装置を停止させることなく、前記エアの前記車両の側面への作用を停止することを特徴とするものである。
上記方法によれば、車両の後面または前面に合わせてトップノズルを下降しながら、トップノズルより噴射されるエアの噴射方向を前記車両に向けて変更するとき、サイドノズルから噴射される前記エアの前記車両の側面への作用を停止することにより、トップノズルから噴射されるエアが、サイドノズルから噴射されるエアに干渉されることなく車両に向けて噴射され、トップノズルから噴射されるエアにより車両の後面または前面が乾燥される。
また本発明の請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記サイドノズルを、傾動してエアの噴射方向を変更し、かつ洗車機本体の内板より奥に後退させて、前記サイドノズルからのエアの噴射を前記洗車機本体の内板に干渉させることを特徴とするものである。
上記方法によれば、サイドノズルから噴射されるエアを洗車機本体の内板に干渉させ、ブロワを停止させることなく、サイドノズルから車両の側面へ向けて噴射されるエアを遮断することにより、トップノズルから噴射されるエアをサイドノズルから噴射されるエアに干渉されることなく車両に向けて噴射でき、その結果、トップノズルから噴射されるエアにより車両の乾燥を効率よく実施でき、洗車機本体を1方向に搬送される車両を安定して乾燥できる。またブロワ装置は2基となることから、コストの低減を見込むことができる。
本発明の洗車機の制御方法によれば、車両の後面または前面に合わせてトップノズルを下降しながら、トップノズルより噴射されるエアの噴射方向を前記車両に向けて変更するとき、サイドノズルから噴射される前記エアの前記車両の側面への作用を停止することにより、トップノズルから噴射されるエアが、サイドノズルから噴射されるエアに干渉されることなく車両に向けて噴射され、トップノズルから噴射されるエアにより車両の後面または前面の乾燥を効率よく実施でき、1往路の乾燥工程にて安定して車両を乾燥できる。
本発明の実施の形態1における洗車機の側面図である。 同洗車機の平面図である。 同洗車機の背面図である。 同洗車機における乾燥装置の平面図である。 同洗車機における乾燥装置の昇降手段の正面図である。 同洗車機における乾燥装置の昇降手段の要部拡大図である。 同洗車機における制御装置の概略ブロック図である。 同洗車機における乾燥装置の動作を説明するフローチャートである。 同洗車機における乾燥装置のトップノズルの追従動作図である。 同洗車機における他の車両に対する乾燥装置のトップノズルの追従動作図である。 本発明の実施の形態2における洗車機の乾燥装置の要部拡大図である。 同洗車機における制御装置の概略ブロック図である。 同洗車機における乾燥装置の動作を説明するフローチャートである。 同洗車機における乾燥装置のトップノズルの追従動作図である。 同洗車機における他の車両に対する乾燥装置のトップノズルの追従動作図である。 同洗車機における他の乾燥装置の遮蔽装置の要部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1〜図3に示すように、1は、洗車対象の車両2の車形に合わせて出退されて車両2をブラッシングするブラシ装置3と、車両2の車形に合わせて出退されて車両2を乾燥する乾燥装置4と、洗車に使用される洗剤等を噴霧するスプレー装置5とを有する床面Fに据置型の洗車機本体である。ここで洗車機本体1への車両2の出退方向を前後方向Xとし、特に洗車機本体1への車両2の進入側を前方、その逆方向(洗車機本体1の車両2の退出側)を後方とする。また前後方向Xと直角な水平方向を左右方向Yとする。
また床面Fに、洗車機本体1の前方から洗車機本体1内を経て後方へと車両2を搬送するコンベヤ装置8が配設されている。このコンベヤ装置8は、車両2の左右の車輪を振り分けて支持する左右一対のローラコンベヤ9,9から構成され、これらローラコンベヤ9,9は、コンベヤフレーム10と、コンベヤフレーム10に設けられた多数のローラ11と、ローラ11群に連動された回転駆動装置12などにより構成され、ローラ11群の上面により車両2を支持する搬送支持面が形成され、据置型の洗車機本体1と車両2とを相対的に移動させている。なお、前記コンベヤ装置8のローラ11群を駆動する回転駆動装置12の出力軸には、この出力軸の単位角度回転毎にパルスを出力するロータリーエンコーダ56が設けられている。
上記ブラシ装置3は、図1,図2に示すように、車両2の両側面下部および車両2の前後輪の側面をブラッシングする出退自在な左右一対のロッカーブラシ15と、車両2の上面をブラッシングする昇降自在なトップブラシ16と、車両2の前後面および側面をブラッシングする出退自在でかつ前後方向Xに移動自在な左右一対のサイドブラシ17が洗車機本体1の前部よりこの順で配設されて形成されている。
上記左右一対のロッカーブラシ15は、左右揺動自在なアーム(図示せず。)の遊端に設けられ、揺動装置(図示せず。)によってアームを揺動させることで左右方向Y(車幅方向)に出退動自在に構成されている。またトップブラシ16は、洗車機本体1の各左右側部に垂直方向に設けられたレール(図示せず。)に案内されて、垂直方向に昇降自在に設けられ、昇降動装置(図示せず。)によって、昇降動自在に構成されている。
またサイドブラシ17は、洗車機本体1の上部に左右方向Yに設けられたレール(図示せず。)に支持案内され、出退動装置(図示せず。)によって左右方向Yに出退動(開閉動)自在に設けられ、車両2の側面の洗浄を行うとともに、洗車機本体1の上部に前後方向Xに設けられたレール(図示せず。)に支持案内され、移動装置(図示せず。)によって前後方向Xに移動自在に設けられ、コンベヤ装置8による車両2の搬送に合わせて追従移動可能に構成され、移動装置により車両2の搬送に合わせて前後方向Xに移動させながら、出退動装置により左右方向Yに出退動させることで、車両2の前後面の洗浄を行えるように構成されている。
上記スプレー装置5は、図1に示すように、車両2に高圧水を噴射するプレリンスアーチ(高圧水アーチ)20と、車両2に洗剤を噴射する洗剤アーチ21と、車両2に洗浄水を噴射するファイナルリンスアーチ(洗浄水アーチ)22と、車両2にフッソコート剤を噴射する撥水コートアーチ23と、車両2に液体ワックスを噴射(噴霧)するワックスアーチ24とが、洗車機本体1の前部よりこの順で配設されて形成されている。
上記乾燥装置4は、図1〜図3に示すように、昇降自在にかつエアの噴射方向が変更自在に形成され、車両2の前後面および上面を乾燥するトップノズル27と、車両2の側面を乾燥する左右方向Yに出退自在な左右一対のサイドノズル28と、トップノズル27に可撓性および伸縮性を有するダクトホース29a,29bを介して接続され、トップノズル27へエアを供給する左右一対のトップ側ブロワ装置30a,30bと、左右のサイドノズル28にそれぞれ可撓性および伸縮性を有するダクトホース29c,29dを介して接続され、サイドノズル28へエアを供給する左右一対のサイド側ブロワ装置30c,30dを備え、トップノズル27とサイドノズル28は、コンベヤ装置8に搬送される車両2に対してこの順で作用するように洗車機本体1に配置されている。
上記トップノズル27の昇降動およびエアの噴射方向の変更動は、洗車機本体1側に設けられた昇降手段35によって行われる。すなわち図3〜図6に示すように、洗車機本体1の上部には、左右方向Yに沿った昇降用駆動軸36が回転自在に設けられ、この昇降用駆動軸36の一端は、図示しないモータなどからなる正逆駆動部37に、巻き掛け伝動装置38を介して連動連結されている。また昇降用駆動軸36の両端には、伝動輪体(スプロケットなど)39が設けられ、これら伝動輪体39に対向して洗車機本体1における左右の縦枠部の下部には遊転輪体(スプロケットなど)40が設けられ、上下で対向されるこれら輪体39,40間には回動体(チェーンなど)41が設けられている。
また洗車機本体1の左右の縦枠部にはそれぞれ、上下方向のガイド体42が設けられ、これらガイド体42に、ガイドローラ43と振れ防止ローラ44とを介して案内される左右一対の昇降体45が設けられている。この昇降体45は、対応される回動体41に連結されている。また各昇降体45には軸受46を介して回転軸47が設けられ、これら回転軸47は内方へ突出されるとともに、その内端部分が前記トップノズル27に連結されている。
また両回転軸47の外端部分には、それぞれレバー体48と被ストッパー体49とが設けられ、被ストッパー体49が上方から当接自在なストッパー体50が昇降体45側に設けられている。さらにレバー体48と昇降体45側との間に、被ストッパー体49をストッパー体50に当接させるべく回転軸47を回転付勢するスプリング51が設けられている。また一端側の回転軸47に設けられたレバー体48と昇降体45側との間には、スプリング51に抗して回転軸47を回転させるシリンダ装置52が設けられている。
なお両回転軸47の外端部分間には、前後方向Xにおける各部分の車頂検出を行う光電センサ53が設けられている。ここで光電センサ53は、前記トップノズル27の下端面に対して所定距離下方を検出レベルとして設定されている。
上記構成の昇降手段35により、正逆駆動部37を正逆駆動させ、巻き掛け伝動装置38や昇降用駆動軸36などを介して回動体41を正逆回動させることで、左右一対の昇降体45が、ガイド体42に案内されながら同期して昇降され、これにより左右の回転軸47を介してトップノズル27が昇降される。
また図6の仮想線に示すように、シリンダ装置52を伸展動させることで、左右の昇降体45に対して回転軸47がスプリング51に抗して回転され、トップノズル27の向き(角度)が変更され、すなわちトップノズル27から噴射されるエアの噴射方向が変更される。なお図5,図6の実線に示すように、シリンダ装置52を収縮動(または伸展圧力を開放動)させることで、左右の昇降体45に対して回転軸47がスプリング51の弾性力を利用して逆回転され、トップノズル27が下向きに戻される。その際、スプリング51の弾性力などによって被ストッパー体49がストッパー体50に当接され、トップノズル27の下向き姿勢が一定に規制される。
また左右一対のサイドノズル28はそれぞれ、出退装置70によって左右方向Y(車幅方向)に出退動自在に構成されている。
前記各出退装置70は、ガイドレール80と、ガイドローラ81と、移動体82と、出退シリンダ装置83と、連結部材84とによって構成されている。
ガイドレール80は、洗車機本体1の両枠部にそれぞれ左右方向Yに設けられている。
また前記移動体82は、各ガイドレール80の上面と下面に沿ってそれぞれ案内される複数のガイドローラ52を介して、ガイドレール80に沿って左右方向Yに移動自在に設けられている。またこの移動体82の下面には、出退シリンダ装置83のピストンロッドの先端が連結され、前記出退シリンダ装置83の後端は、洗車機本体1に連結されている。また、前記移動体82の前端(内側)側には、前記サイドノズル28の後端(外端)が連結部材84を介して連結されている。
このような出退装置70の構成により、出退シリンダ装置83のピストンロッドを出退動させることで、サイドノズル28を、洗車機本体1内に後退、または車両2側へ向けて突出させることができる。
前記洗車機本体1の車両進入口には、図1に示すように、車両2の車高を検知する車形検出センサ55が設けられている。車形検出センサ55は、洗車機本体1の左右側方位置に水平に対向して配置され、左右方向Yと平行な光軸を有する送受光部からなる複数の光電スイッチ(例えば、106個)を所定間隔(例えば、15mm)で上下方向(垂直方向)に、床面Fより650mmの高さから配列して形成されており、車両2により光軸が遮断された光電スイッチを検出することにより、車形検出センサ55の設置位置における車両2の車高が検出される。
また洗車機本体1の前面には、洗車機本体1およびコンベヤ装置8による洗車開始釦,洗車停止釦,洗車コース選択釦および洗車機本体1に対して各設定を行う設定釦等が配置された操作装置58が配置された操作ボックス59が設けられている。また操作ボックス59の裏面で洗車機本体1内には、図7に示すように、洗車機本体1に設けられるセンサ群60からの検出信号、操作装置58からの操作信号,ロータリーエンコーダ56からのパルス信号、車形検出センサ55に検知される車形検出センサ55の設置位置での車両2の車高および光電センサ53に検出されるトップノズル27の下端面より下方の検出レベルに基づいて、ブラシ装置3のロッカーブラシ15、トップブラシ16およびサイドブラシ17と、乾燥装置4のトップ側およびサイド側ブロワ装置30a〜30d、トップノズル27の正逆駆動部37およびシリンダ装置52と、サイドノズル28の出退シリンダ装置83と、スプレー装置5のプレリンスアーチ20,洗剤アーチ21,ファイナルリンスアーチ22,撥水コートアーチ23およびワックスアーチ24と、コンベヤ装置8の回転駆動装置12を制御する制御装置62が設けられている。
以下、制御装置62による洗車機の洗車動作を、図8のフローチャートに基づいて説明する。
まず、操作装置58より入力される洗車モードおよび洗車開始釦の操作信号を確認すると(ステップ−1)、コンベヤ装置8の回転駆動装置12を駆動し(ステップ−2)、コンベヤ装置8に搬送される車両2の先端を車形検出センサ55により確認すると(ステップ−3)、ロータリーエンコーダ56のパルス信号のカウントを開始し、車形検出センサ55の設置位置からのコンベヤ装置8により搬送される車両2の先端の搬送位置を求め(ステップ−4)、この車両2の先端の搬送位置と車形検出センサ55に検知される車両2の車高を順に記憶して車両2の車形を求め(ステップ−5)、この車形と車両2の先端の搬送位置および車形検出センサ55の設置位置に基づいて、各アーチ20〜24により液剤等を噴霧しながら、各ブラシ15〜17によりブラッシングを行い、車両2の洗浄を実施し(ステップ−6)、トップノズル27を、車両2の前部の車高に合わせて下降する(ステップ−7)。
続いて、車両2の車形に合わせて下降されたトップノズル27から噴射されるエアの噴射位置(トップノズル27の下方位置)に、洗浄後の車両2の前面が搬送されたと判断すると(ステップ−8)、トップ側ブロワ装置30a,30bを駆動して、トップノズル27から下方へエアを噴射して車両2の乾燥を開始し(ステップ−9)、図9に示すように、昇降手段35を駆動してトップノズル27を車両2の車形に合わせて昇降する追従制御を開始する(ステップ−10)。次に、サイドノズル28から噴射されるエアの噴射位置(サイドノズル28の左右方向Yの位置)に、洗浄後の車両2が搬送されたと判断すると(ステップ−11)、サイド側ブロワ装置30c,30dを駆動してサイドノズル28からエアを噴射し(ステップ−12)、出退シリンダ装置83を駆動してサイドノズル28を左右方向Yに沿って車両2側へ突出させ、車両2の乾燥を開始する(ステップ−13)。
続いて、トップノズル27が車両2の上面に合わせて追従制御され、トップノズル27のエアの噴射位置(トップノズル27の下方位置)に、車両2の後面が搬送されたことを判断すると(ステップ−14)、予め設定されたコンベヤ装置8の搬送速度および車形に基づく車両2の後面の傾斜に基づいて正逆駆動部37を駆動することによりトップノズル27を下降しながら、トップノズル27のエアの噴射方向を、シリンダ装置52を駆動することにより車両2に向けて(後方へ)変更し(ステップ−15)、このときサイドノズル28へエアを供給するサイド側ブロワ装置30c,30dを停止し、サイドノズル28から噴射されるエアを停止し(ステップ−16)、出退シリンダ装置83を駆動してサイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させる(ステップ−17)。そして車両2へ向けてエアの噴射方向を変更したトップノズル27により車両2の後面の乾燥が終了すると(ステップ−18)、トップノズル27へエアを供給するトップ側ブロワ装置30a、30bを停止してトップノズル27から噴射されるエアを停止し(ステップ−19)、車両2の洗車を終了する。
上記ステップ−10〜ステップ−19において、車両2の車形に対してトップノズル27を昇降動させて追従制御を行うとき、トップノズル27の光電センサ53に検出されるトップノズル27の下端面と車両2との検出レベルが、トップノズル27と車両2が接触する恐れのある予め設定される検出レベル以下となると、トップノズル27を上昇し、トップノズル27と車両2の接触を防止する。
また上記ステップ−15において、トップノズル27により車両2の後面を乾燥するとき、トップノズル27を下降しながら、トップノズル27のエアの噴射方向を、車両2に向けて変更し、上記ステップ−16において、サイドノズル28からのエアの噴射を停止することにより、トップノズル27より噴射されたエアが、サイドノズル28から噴射されるエアと干渉することなく車両2に吹き付けられ、トップノズル27から噴射されたエアにより車両2の後面に付着した水滴が吹き飛ばされる。
なお、各ブラシ15〜17および各アーチ20〜24は、コンベヤ装置8に搬送される車両2が通過するとそれぞれ、その駆動が停止される。
以上のように、本実施の形態1によれば、車両2の後面に合わせてトップノズル27を下降しながら、トップノズル27から噴射されるエアの噴射方向を車両2に向けて変更するとき、サイドノズル28から噴射されるエアを停止することにより、トップノズル27から噴射されるエアが、サイドノズル28から噴射されるエアに干渉されることなく車両2に向けて噴射され、トップノズル27から噴射されるエアにより車両2の後面の乾燥を効率よく実施でき、洗車機本体1内を1方向に搬送される(1往路の乾燥工程の一例)車両2を安定して乾燥できる。
なお、本実施の形態1では、洗車対象の車両2として乗用車タイプの車両2を用いて乾燥装置4の説明を行ったが、図10に示す、洗車対象の車両2がハッチバックタイプの車両2´や、その他RVタイプ,ワンボックスタイプの車両でもよく、車両2´の後面が略垂直状に形成された後面であっても、本実施の形態1と同様の効果を得られる。
[実施の形態2]
本実施の形態2では、サイドノズル28のエアの噴射方向を前後方向Xの後方へ向けて変更できるように、サイドノズル28の出退装置70に、新たに前後傾動装置を付加している。また出退装置70及び前後傾動装置71のサイドノズル28に対する連結手段として、連結部材84に代えて、連結部材91を用いている。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。図11に示すように、前後傾動装置71は、サイドノズル28を前後傾動させる動力源となる前後傾動シリンダ装置90と、移動体82とサイドノズル28とを連結する移動体82の内端部上面に垂設され、前記移動体82と連結部材91の相対回動運動の回動中心となる回動軸92とにより構成されている。
前記連結部材91は、移動体82の内端部上面に配設され、移動体82に対して、回動軸92回りに回動自在に連結されている。また前後傾動シリンダ装置90は、移動体82の前端部上面に配置されており、前後傾動シリンダ装置90のピストンロッドの先端は連結部材91の一端に回転自在に連結されている。また前記連結部材91は、サイドノズル27の外端に連結されている。
このような前後傾動装置71の構成により、前後傾動シリンダ装置90のピストンロッドを出退させることで、連結部材91を介してサイドノズル28が回動軸92を中心として前後方向Xへ回動され、これによりサイドノズル28の向き(角度)が変更され、すなわちサイドノズル28から噴射されるエアの向きが変更される。
この前後傾動装置71の付加により、左右一対のサイドノズル28は出退装置70の出退シリンダ装置83の駆動により左右方向Y(車幅方向)に出退自在に構成されるとともに、前後傾動装置71の前後傾動シリンダ装置90の駆動により前後方向Xに傾動自在に構成される。
このような前後傾動装置71の構成により、前後傾動シリンダ装置90のピストンロッドを出退させることで、連結部材91を介してサイドノズル28が回動軸92を中心として前後方向Xへ回動され、これによりサイドノズル28の向き(角度)が変更され、すなわちサイドノズル28から噴射されるエアの向きが変更される。
この前後傾動装置71の付加により、左右一対のサイドノズル28は出退装置70の出退シリンダ装置83の駆動により左右方向Y(車幅方向)に出退自在に構成されるとともに、前後傾動装置71の前後傾動シリンダ装置90の駆動により前後方向Xに傾動自在に構成される。
また本実施の形態2では、ブロワ装置は2基のみとしている。すなわち、実施の形態1では、洗車機本体1の上部に、各左右一対のトップ側ブロワ装置30a、30bおよびサイド側ブロワ装置30c、30dを備えているが、本実施の形態2では、洗車機本体1に左右一対のブロワ装置31a、31b(図12)を備え、ダクトホース29a、29cを一方のブロワ装置31aと接続し、ダクトホース29b、29dを他方のブロワ装置31bと接続している。
図12に示すように、前後傾動装置71の前後傾動シリンダ装置90と、ブロワ装置31a、31bは制御装置62により制御されるように構成されており、制御装置62により各ブロワ装置31a、31bを駆動した状態で、前後傾動装置71の前後傾動シリンダ装置90を駆動することにより、サイドノズル28のエアの噴射方向を、前後方向Xの後方へ向けて変更し、出退装置70の出退シリンダ装置83を駆動することにより、サイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させ、サイドノズル28から噴射されるエアを洗車機本体1内の内板100に干渉させることにより、ブロワ装置31a、31bを停止させることなく、サイドノズル28から車両2の側面へ向けて噴射されるエアを遮断できる。
以下、本実施の形態2の制御装置62による洗車機の動作を、図13のフローチャートに基づいて説明する。
まず、操作装置58より入力される洗車モードおよび洗車開始釦の操作信号を確認すると(ステップ−1)、コンベヤ装置8の回転駆動装置12を駆動し(ステップ−2)、コンベヤ装置8に搬送される車両2の先端を車形検出センサ55により確認すると(ステップ−3)、ロータリーエンコーダ56のパルス信号のカウントを開始し、車形検出センサ55の設置位置からのコンベヤ装置8により搬送される車両2の先端の搬送位置を求め(ステップ−4)、この車両2の先端の搬送位置と車形検出センサ55に検知される車両2の車高を順に記憶して車両2の車形を求め(ステップ−5)、この車形と車両2の先端の搬送位置および車形検出センサ55の設置位置に基づいて、各アーチ20〜24により液剤等を噴霧しながら、各ブラシ15〜17によりブラッシングを行い、車両2の洗浄を実施し(ステップ−6)、トップノズル27を、車両2の前部の車高に合わせて下降する(ステップ−7)。
続いて、車両2の車形に合わせて下降されたトップノズル27から噴射されるエアの噴射位置(トップノズル27の下方位置)に、洗浄後の車両2の前面が搬送されたと判断すると(ステップ−8)、ブロワ装置31a、31bを駆動して、両ノズル27、28からエアを噴射して車両2の乾燥を開始し(ステップ−9)、図14に示すように、昇降手段35を駆動してトップノズル27を車両2の車形に合わせて昇降する追従制御を開始する(ステップ−10)。
続いて、サイドノズル28から噴射されるエアの噴射位置(サイドノズル28の左右方向Yの位置)に、洗浄後の車両2が搬送されたと判断すると(ステップ−11)、出退装置70を駆動することによりサイドノズル28を左右方向Yに沿って車両2側へ突出させ、車両2の乾燥を開始する(ステップ−12)。
続いて、トップノズル27が車両2の上面に合わせて追従制御され、トップノズル27のエアの噴射位置(トップノズル27の下方位置)に、車両2の後面が搬送されたことを判断すると(ステップ−13)、予め設定されたコンベヤ装置8の搬送速度および車形に基づく車両2の後面の傾斜に基づいて正逆駆動部37を駆動することによりトップノズル27を下降しながら、シリンダ装置52を駆動することによりトップノズル27のエアの噴射方向を、車両2に向けて(後方へ)変更し(ステップ−14)、このとき前後傾動シリンダ装置90を駆動することによりサイドノズル28のエアの噴射方向を、前後方向Xの後方へ向けて変更し(ステップ−15)、出退装置70を駆動することによりサイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させ、サイドノズル28から噴射されるエアを洗車機本体1の内板100に干渉させ、サイドノズル28から車両2の側面へ向けて噴射されるエアを遮断する(ステップ−16)。そして車両2へ向けてエアの噴射方向を変更したトップノズル27により車両2の後面の乾燥が終了すると(ステップ−17)、両ノズル27、28へエアを供給するブロワ装置31a、31bを停止し、両ノズル27、28から噴射されるエアを停止し(ステップ−18)、車両2の洗車を終了する。
上記ステップ−10〜ステップ−18において、車両2の車形に対してトップノズル27を昇降動させて追従制御を行うとき、トップノズル27の光電センサ53に検出されるトップノズル27の下端面と車両2との検出レベルが、トップノズル27と車両2が接触する恐れのある予め設定される検出レベル以下となると、トップノズル27を上昇し、トップノズル27と車両2の接触を防止する。
また上記ステップ−14において、トップノズル27により車両2の後面を乾燥するとき、トップノズル27を下降しながら、トップノズル27のエアの噴射方向を、車両2に向けて変更し、上記ステップ−15およびステップ−16において、サイドノズル28から噴射されるエアの向きを変更した後サイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させ、サイドノズル28から噴射されるエアを洗車機本体1の内板100内に干渉させて、サイドノズル28から車両2の側面に噴射されるエアを遮断することにより、トップノズル27から噴射されたエアが、サイドノズル28から噴射されるエアと干渉することなく車両2に吹き付けられ、トップノズル27から噴射されたエアにより車両2の後面に付着した水滴が吹き飛ばされる。
上記方法によって、サイドノズル28から噴射されるエアの向きを変更した後、出退装置70によって、サイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させ、サイドノズル28から噴射されるエアを洗車機本体1の内板100に干渉させることにより、サイドノズル28から車両2の側面へ向けて噴射されるエアを遮断することができる。
なお、各ブラシ15〜17および各アーチ20〜24は、コンベヤ装置8に搬送される車両2が通過するとそれぞれ、その駆動が停止される。
以上のように、本実施の形態2によれば、車両2の後面に合わせてトップノズル27を下降しながら、トップノズル27から噴射されるエアの噴射方向を車両2に向けて変更するとき、サイドノズル28のエアの噴射方向を、前後方向Xの後方へ向けて変更し、サイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させ、サイドノズル28から噴射されるエアを洗車機本体1の内板100に干渉させ、ブロワ装置31a、31bを停止させることなく、サイドノズル28から車両2の側面へ向けて噴射されるエアを遮断することにより、トップノズル27から噴射されるエアを、サイドノズル28から噴射されるエアに干渉されることなく車両2に向けて噴射でき、その結果、トップノズル27から噴射されるエアにより車両2の後面の乾燥を効率よく実施でき、洗車機本体1内を1方向に搬送される(1往路の乾燥工程の一例)車両2を安定して乾燥できる。またブロワ装置は2基となることから、コストの低減を見込むことができる。
なお、本実施の形態2ではサイドノズル28のエアの噴射方向を前後方向Xの後方へ向けて変更し、サイドノズル28を洗車機本体1内まで後退させているが、サイドノズル28のエアの噴射方向を変更せずに、洗車機本体1内まで後退させた後、サイドノズル28の噴射方向を前後方向Xの後方へ変更するようにしてもよく、これにより、本実施の形態2と同様の効果を得られる。
また本実施の形態2では、サイドノズル28のエアの噴射方向を前後方向Xの後方へ向けて変更しているが、サイドノズル28のエアの噴射方向を前後方向Xの前方へ向けて変更するようにしてもよく、これにより、本実施の形態2と同様の効果を得られる。
また本実施の形態2では、洗車対象の車両2として乗用車タイプの車両2を用いて乾燥装置4の説明を行ったが、図15に示す、洗車対象の車両2がハッチバックタイプの車両2´や、その他RVタイプ,ワンボックスタイプの車両でもよく、車両2´の後面が略垂直状に形成された後面であっても、本実施の形態2と同様の効果を得られる。
また本実施の形態2では、前後傾動装置71を用いてサイドノズル28のエアの噴射方向を、前後方向Xの後方へ向けて変更し、洗車機本体1内へ後退させ、サイドノズル28から噴射されるエアを洗車機本体1内の内板100に干渉させることにより、車両2の側面へ噴射されるエアを遮断しているが、前後傾動装置71に代えて、エア遮蔽装置72(図16)を用いることによって、サイドノズル28から車両2の側面に向けて噴射されるエアの遮断を行ってもよい。
前記エア遮蔽装置72は、図16に示すように、サイドノズル28から噴射されるエアを遮断する遮蔽板101と、遮蔽板101を駆動する動力源等を固定するためのベースフレーム102と、動力源としての電動モータ103と、その動力を受けて回動する駆動プーリ104と、従動プーリ105と、動力を遮蔽板101に伝達するワイヤ106と、そのワイヤ106と遮蔽板101とを接続する接続部材107,107とによって構成されている。
前記遮蔽板101は、洗車機本体1の内板100の側面に沿って、左右方向Yに垂直な平面上に配設されている。またベースフレーム102は、内板100の上部であって、左右方向Yに直角な平面上に配設され、このベースフレーム102上には、電動モータ103と、駆動プーリ104と、従動プーリ105とが左右方向Yに直角な同一平面上に配設されている。前記電動モータ103はベースフレーム102の長手方向一端寄りに配設され、また前記従動プーリ105はベースフレーム102の長手方向他端寄りに配設されている。また前記駆動プーリ104は、前記電動モータ103のモータ出力軸に軸着されている。前記駆動プーリ104と前記従動プーリ105には、ワイヤ106が亘ってループ状に巻かれている。前記ワイヤ106は、接続部材107,107を介して前記遮蔽板101の上部に連結されている。前記各接続部材107,107には各々ガイドローラ(図示せず。)が配設され、前記ベースフレーム102の下部にはこれらガイドローラを案内するガイドレール(図示せず。)が設けられている。このようにして、電動モータ103を駆動させると、ワイヤ106が回動し、ワイヤ106に接続部材107,107を介して取り付けられた遮蔽板101が、ガイドローラ及びガイドレールを介して、前後方向Xに移動自在となるように構成されている。
上記エア遮蔽装置72の構成により、電動モータ103を駆動させると、その駆動力により、駆動プーリ104が回転し、従動プーリ105を介してループ状に設置されているワイヤ106が駆動力を受け、ワイヤ106がループ状に回転移動する。その結果、前記ワイヤ106に連結した接続部材107,107を介して遮蔽板101が前後方向Xに沿って移動する。このような前後方向Xに移動自在な遮蔽板101によって、内板100の開口の遮蔽及び開放が自在に行われる。
このように、サイドノズル28を洗車機本体1内へ後退させた後に、電動モータ103を駆動し、内板100の開口を遮蔽板101によって遮蔽し、サイドノズル28から車両2の側面に向けて噴射されるエアを遮蔽板101に干渉させ、ブロワ装置31a、31bを停止させることなく、遮断することにより、トップノズル27から噴射されるエアが、サイドノズル28から噴射されるエアに干渉されることなく車両2へ向けて噴射される。よって、車両2の後面の乾燥を効率よく実施でき、洗車機本体1内を1方向に搬送される(1往路の乾燥工程の一例)車両2を安定して乾燥できる。
なお、本実施の形態1または2では、トップノズル27から噴射されるエアの噴射方向を、車両2に向けて変更したとき、サイドノズル28から車両2の側面へ向けてのエアの噴射の停止、または遮断を行っているが、車両2の車形と車両2の先端の搬送位置に基づいて、サイドノズル28から噴射されるエアの噴射位置を車両2が通過したことを判断すると、サイドノズル28から車両2の側面へ向けてのエアの噴射の停止、または遮断を行うようにしてもよい。
上記方法によれば、同様に、エアの噴射方向が変更されたトップノズル27から車両2に向けて噴射されるエアが、サイドノズル28から噴射されるエアに干渉されることなく車両2に向けて噴射され、トップノズル27から噴射されるエアにより車両2の後面の乾燥を効率よく実施でき、洗車機本体1内を1方向に搬送される(1往路の乾燥工程の一例)車両2を安定して乾燥できる。
また本実施の形態1または2では、洗車機本体1を据置型とし、コンベヤ装置8により車両2を搬送し、洗車機本体1と車両2とを相対的に前後移動させて、車両2の洗車を実施しているが、床面Fに前後方向Xに沿って左右一対のレールを敷設し、前記レールに案内されて前後方向Xに自走可能な洗車機本体を備えた洗車機であってもよい。このような洗車機であって、洗車機本体の複数の往復工程にて車両2の洗車を終える洗車機(ガソリンスタンド等に配置され、車両2の出入り口が同一の洗車機)である場合、サイドノズル28とトップノズル27を、洗車機本体の前部よりこの順で配置し、洗車工程の最終復路にてトップノズル27、サイドノズル28の順で車両2に作用させ、トップノズル27を下降しながら、トップノズル27から噴射されるエアの噴射方向を車両2に向けて変更し、車両2の前面を乾燥するとき、サイドノズル28から車両2の側面へ向けてのエアの噴射の停止、または遮断を行う。
上記方法により、トップノズル27から噴射されるエアがサイドノズル28から噴射されるエアに干渉されることなく車両2に向けて噴射され、車両2の前面を効率よく乾燥でき、1復路の乾燥工程にて車両2を安定して乾燥できる。
また上記洗車機であって、洗車機本体の複数の往復工程と最終往工程にて車両2の洗車
を終える洗車機(セルフ洗車場等に配置され、車両の出入り口が別のドライブスルータイ
プの洗車機)である場合、本実施の形態と同様に、トップノズル27とサイドノズル28を、洗車機本体の後部に前方よりこの順で配置し、本実施の形態1または2と同様の制御方法を行うことにより、トップノズル27から噴射されるエアがサイドノズル28から噴射されるエアに干渉されることなく車両2に向けて噴射され、車両2の後面を効率よく乾燥でき、1往路の乾燥工程にて車両2を安定して乾燥できる。
X 前後方向
Y 左右方向
F 床面
1 洗車機本体
2 車両
3 ブラシ装置
4 乾燥装置
5 スプレー装置
8 コンベヤ装置
27 トップノズル
28 サイドノズル
29a〜29d ダクトホース
30a,30b トップ側ブロワ装置
30c,30d サイド側ブロワ装置
35 昇降手段
51 スプリング
52 シリンダ装置
62 制御装置
70 出退装置
71 前後傾動装置
72 エア遮蔽装置

Claims (2)

  1. 洗車機本体に、昇降自在にかつエアの噴射方向が変更自在に形成され、洗車対象の車両の前後面および上面を乾燥するトップノズルと、前記車両の側面を乾燥するサイドノズルとをこの順で作用するように配置し、前記洗車機本体と前記車両を相対的に前後移動させながら、前記車両の形状に合わせて前記トップノズルを昇降させ、エアの噴射方向を変更させ、前記各ノズルからそれぞれエアを噴射し、前記車両の乾燥を実施する洗車機の制御方法であって、
    前記洗車機本体には前記トップノズル及び前記サイドノズルへエアを供給する左右一対のブロワ装置を備え、前記トップノズルによりエアを噴射して前記車両の前面または後面から前記車両の上面の乾燥を実施しながら、前記サイドノズルにより前記車両の側面にエアを噴射して車両の側面の乾燥を実施し、続いて前記車両の後面または前面に合わせて前記トップノズルを下降しながらエアの噴射方向を前記車両に向けて前記車両の乾燥を実施するとき、前記サイドノズルからのエアの噴射を前記洗車機本体の内板に干渉させることにより、前記ブロワ装置を停止させることなく、前記エアの前記車両の側面への作用を停止することを特徴とする洗車機の制御方法。
  2. 前記サイドノズルを、傾動してエアの噴射方向を変更し、かつ洗車機本体の内板より奥に後退させて、前記サイドノズルからのエアの噴射を前記洗車機本体の内板に干渉させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗車機の制御方法。
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