JP6831509B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗車機、特に自動車、及び自動車を跨ぎ得る門型フレームを前後方向に相対移動させ得る相対移動手段と、門型フレームに移動可能に配設されて自動車の車体面をブラシング洗浄し得る洗車ブラシと、門型フレームに設けられて車体面へ特定の処理液(例えば高圧洗浄用清水、リンス用清水、コーティング剤、洗剤等)を噴射し得る処理液噴射管とを備え、自動車及び門型フレームを前後方向に相対的に往復移動させる過程で、洗車ブラシによるブラシング洗浄処理、又は処理液噴射管による処理液噴射処理を実行可能とした洗車機に関する。
上記洗車機において、処理液噴射処理中に処理液が、車体面に対し勢いよくぶつかって撥ねたり、或いは強風で吹き飛ばされたりする等して、門型フレームの開口部を通して門型フレーム外に飛散することがある。そこで、そのような処理液の外部飛散を防止するために、自動開閉する飛散防止用カーテンを門型フレームに設ける技術が既に知られている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特開2006−151208号公報
従来の上記洗車機では、処理液の飛散防止のために専用カーテンを特別に設ける必要があり、そのカーテンを作動位置と待機位置間で駆動するカーテン駆動手段も門型フレームに併せて設ける必要がある。そのため、全体として飛散防止構造が複雑化し、洗車機のコスト増の要因となる等の問題があった。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、上記処理液噴射処理中に従来は休止状態にあった洗車ブラシを処理液の飛散防止手段に兼用できるようにした構造簡単な洗車機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、自動車、及び自動車を跨ぎ得る門型フレームを前後方向に相対移動させ得る相対移動手段と、前記門型フレームに移動可能に配設されて自動車の車体面をブラシング洗浄し得る洗車ブラシと、前記門型フレーム前記洗車ブラシとは異なる部分に設けられて、前記車体面へ処理液を噴射し得る処理液噴射管とを備えており、前記門型フレーム及び自動車を前後方向に相対移動させる過程で、前記車体面に対する前記処理液噴射管による処理液噴射処理を、前記洗車ブラシによる前記ブラシング洗浄の休止状態で実行可能とした洗車機であって、前記処理液噴射処理の実行中、前記門型フレームの外に処理液の一部が飛散するのを前記休止状態の前記洗車ブラシにより防止し得るように、該休止状態の洗車ブラシを処理液の飛散を防止できる位置に移動させる制御を、前記処理液噴射管に対する前記処理液噴射処理のための制御とは別個に行い得る制御装置を備えることを第1の特徴とする。
また本発明は、上記第1の特徴に加えて、前記洗車ブラシには、前記門型フレームに昇降可能に設けられて自動車の車体上面をブラシング洗浄し得るトップブラシが含まれ、前記制御装置は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記トップブラシが、前記車体上面の少なくとも前後方向一部の領域において、車体上面の近傍で又は車体上面と接触した状態で車体上面に沿って移動するように、該トップブラシの昇降位置を制御することを第2の特徴とする。
また本発明は、上記第2の特徴に加えて、前記制御装置は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態のトップブラシが、前記車体上面の前記領域において車体上面に沿って移動する際に、自動車のルーフ面の近傍又はルーフ面との接触位置を移動の起点とするように、該トップブラシの昇降位置を制御することを第3の特徴とする。
また本発明は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記洗車ブラシには、前記門型フレームに左右方向に移動可能に設けられて自動車の左右の車体側面をそれぞれブラシング洗浄し得る左右一対のサイドブラシが含まれ、前記制御装置は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記左右一対のサイドブラシが、前記車体側面の少なくとも前後方向一部の領域において、前記車体側面の近傍で又は車体側面と接触した状態で該車体側面に沿って移動するように、該左右一対のサイドブラシの左右方向位置を制御することを第4の特徴とする。
また本発明は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、前記洗車ブラシには、前記門型フレームに左右方向に移動可能に設けられて自動車の左右の車体側面をそれぞれブラシング洗浄し得る左右一対のサイドブラシが含まれ、前記制御装置は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記左右一対のサイドブラシが互いに接近して自動車の前後方向一端面の中央部に対面する所定接近位置に一時的に保持されるように、該左右一対のサイドブラシの左右方向位置を制御することを第5の特徴とする。
また本発明は、上記第5の特徴に加えて、前記洗車ブラシには、前記門型フレームに設けられて自動車の車体側面下部をブラシング洗浄し得る左右一対のロッカブラシが含まれ、前記制御装置は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記左右一対のサイドブラシが少なくとも前記所定接近位置に保持されるときに、前記休止状態の前記ロッカブラシが自動車の前後方向一端面下部に対面する張出位置に保持されるように、該ロッカブラシの位置を制御することを第6の特徴とする。
本発明において、「前後方向」とは、洗車機により洗車される自動車の前後方向をいい、自動車を跨ぐ門型フレームの前後方向と一致する。また、「左右方向」とは、洗車機により洗車される自動車の左右方向をいい、自動車を跨ぐ門型フレームの左右方向と一致する。
また、本発明の第2,第3の特徴において、トップブラシに関して、「車体上面の近傍で車体上面に沿って移動する」とは、トップブラシを処理液の飛散防止手段として有効に機能し得る程度に近い距離でトップブラシが車体上面に対向近接しつつ、車体上面に沿って移動することをいう。
また、本発明の第4の特徴において、サイドブラシに関して、「車体側面の近傍で車体上面に沿って移動する」とは、サイドブラシを処理液の飛散防止手段として有効に機能し得る程度に近い距離でサイドブラシが車体側面に対向近接しつつ、車体側面に沿って移動することをいう。
本発明の第1の特徴によれば、門型フレーム及び自動車を前後方向に相対移動させる過程で、車体面に対する処理液噴射管による処理液噴射処理を、洗車ブラシによるブラシング洗浄の休止状態で実行可能とした洗車機において、門型フレーム洗車ブラシとは異なる部分に設けられた処理液噴射管による処理液噴射処理の実行中、門型フレーム外に処理液の一部が飛散するのを休止状態の洗車ブラシにより防止し得るように、該休止状態の洗車ブラシを処理液の飛散を防止できる位置に移動させる制御を、処理液噴射管に対する前記処理液噴射処理のための制御とは別個に行い得る制御装置を備えたので、処理液噴射処理中に従来は休止状態にあった洗車ブラシを、処理液の飛散防止手段に兼用でき、飛散防止専用のカーテン等の飛散防止手段を特別に設ける必要はなくなる。これにより、洗車機の構造簡素化や部品点数の削減が図られ、コスト節減に大いに寄与することができる。
また特に第2の特徴によれば、処理液噴射処理の実行中、休止状態のトップブラシが、車体上面の少なくとも前後方向一部の領域において、車体上面の近傍で又は車体上面と接触した状態で車体上面に沿って移動するように、トップブラシの昇降位置を制御するので、車体上面の少なくとも上記領域においては、車幅方向に長いトップブラシを処理液の飛散防止手段として有効に活用でき、これにより、トップブラシを利用した簡単な構造で、門型フレーム外への処理液の飛散量を効果的に減らすことができる。
また特に第3の特徴によれば、処理液噴射処理の実行中、休止状態のトップブラシが、車体上面の上記領域において車体上面に沿って移動する際には、ルーフ面の近傍又はルーフ面との接触位置を移動の起点としているため、乗員が自動車に乗ったまま洗車を行う場合でも、迫り来るトップブラシによって車内の乗員が無用の不安や恐怖心を抱くのを効果的に回避可能となる。
また特に第4の特徴によれば、処理液噴射処理の実行中、休止状態の左右のサイドブラシが、自動車の車体側面の少なくとも前後方向一部の領域において、車体側面の近傍で又は車体側面と接触した状態で車体側面に沿って移動するように、左右のサイドブラシの左右方向位置を制御するので、門型フレーム及び自動車の前後方向相対移動に伴いサイドブラシが車体側面に沿って移動する過程で、高さ方向に長い左右のサイドブラシを処理液の飛散防止手段として有効に活用でき、これにより、サイドブラシを利用した簡単な構造で門型フレーム外への処理液の飛散量を効果的に減らすことができる。
また特に第5の特徴によれば、処理液噴射処理の実行中、休止状態の左右のサイドブラシが互いに接近して自動車の前後方向一端面の中央部に対面する所定接近位置に一時的に保持されるように、左右のサイドブラシの左右方向位置を制御するので、左右のサイドブラシは、これらが上記所定接近位置に在るときは、門型フレームの開口部を広範囲に塞ぐことができて、門型フレーム外への処理液の飛散量を効果的に減らすことができる。
また特に第6の特徴によれば、処理液噴射処理の実行中、休止状態の左右のサイドブラシが少なくとも上記所定接近位置に保持されるときに、休止状態のロッカブラシが自動車の前後方向一端面下部に対面する張出位置に保持されるように、ロッカブラシの位置を制御するので、ロッカブラシを処理液の飛散防止手段として有効に活用できる。特に左右のサイドブラシが、互いに接近した上記所定接近位置にあるときに各サイドブラシと門型フレーム側部との間に隙間が生じても、その隙間の下部領域を張出位置のロッカブラシで塞ぐことができるため、その隙間からの処理液の飛散を効果的に抑制可能となる。
本発明の一実施形態に係る洗車機を示すものであって、(a)は全体側面図であり、(b)は全体平面図である 前記洗車機の要部を示す概略側面図 前記洗車機の門型フレームにおける洗車ブラシ群の配置を示す概略正面図(図2の3矢視図) トップノズル及びその昇降枠の要部正面図(図2の4−4線断面図) (a)はコーティング剤噴射管及びその昇降枠の要部正面図(図2の5a−5a線断面図)を示し、また(b)は高圧洗浄水噴射管及びその昇降枠の要部正面図(図2の5b−5b線断面図)を示す 高圧洗浄コースが選択された場合の各作動機器の作動状態を示す作用図であって、(a)はトップブラシの第1往行・復行・第2往行過程での移動軌跡を示し、(b)はサイドブラシの第1往行・復行・第2往行過程での移動軌跡を示す 高圧洗浄コースが選択された場合の各作動機器の作動状態を示す作用図であって、(c)はロッカブラシの第1往行・復行・第2往行過程での移動軌跡を示す 1.5往復コーティングコースが選択された場合の各作動機器の作動状態を示す作用図であって、(a)はトップブラシの第1往行・復行・第2往行過程での移動軌跡を示し、(b)はサイドブラシの第1往行・復行・第2往行過程での移動軌跡を示す 1.5往復コーティングコースが選択された場合の各作動機器の作動状態を示す作用図であって、(c)はロッカブラシの第1往行・復行・第2往行過程での移動軌跡を示す 洗車ブラシによる処理液飛散防止動作の他の制御例を示すものであって、(d)は第1往行又は復行過程でのトップブラシによる処理液飛散防止動作の他の制御例を示し、また(e)は第1往行又は復行過程でのサイドブラシによる処理液飛散動作の他の制御例を示す 前記洗車機の制御系の一例を示す制御ブロック図
本発明の実施形態を、添付図面により以下に具体的に説明する。
図1,図2において、洗車機Aの洗車機本体を構成する門型フレーム1は、洗浄すべき自動車Vを跨ぐようにしてその前後方向に相対移動可能な門型形状に形成される。その門型フレーム1の左右両側部の下部には、設置面E上に敷設した左右一対の走行レール2,2上を転動可能な前後一対の車輪3,4がそれぞれ回転自在に軸支され、それら車輪3,4を介して門型フレーム1が走行レール2,2上を前後方向に走行可能である。前後一方の車輪3,3には、走行モータ5,5が減速機構を介して連結され、この走行モータ5,5を駆動することにより、門型フレーム1を走行レール2,2上を往復走行させることができる。
而して、走行レール2、車輪3,4、走行モータ5及び減速機構は、互いに協働して門型フレーム1及び自動車Vを前後方向に相対移動させる本発明の相対移動手段Dmを構成する。
図11も併せて参照して、門型フレーム1の前後方向一端部には、洗車機Aを作動制御する制御装置Uが設けられ、この制御装置Uは、マイクロコンピュータ等を内蔵した電子制御ユニットを主要部とする。そして、制御装置Uには、洗車機Aに配備された各種の駆動手段や各種の検出手段、操作部6、受付装置40等が接続され、その操作部6又は受付装置40への操作入力や検出手段の検出結果に基づいて制御装置Uは、任意選択された洗車処理モードに応じて洗車機Aの各種作動機器を制御可能である。
門型フレーム1の下部と設置面Eとの間には、門型フレーム1が図1に例示したスタート位置及び処理終了位置にあることを検出可能な位置検出手段7(図11でのみ表示)が設けられる。また一方の走行モータ5の出力軸には、その出力軸の回転量(延いては門型フレーム1の走行量)を検出可能なロータリエンコーダ8(図11でのみ表示)が接続される。そして、これら位置検出手段7及びロータリエンコーダ8の各検出結果に基づいて、制御装置Uは門型フレーム1のスタート位置からの走行位置を検出可能である。
門型フレーム1の前後方向一端部(即ち門型フレーム1の往行方向前端部)には、自動車Vの車体上面位置を検出する上面位置検出装置10が設けられる。本実施形態の上面位置検出装置10は、同一高さで左右に並列配置した投光器及び受光器の組より各々構成される光電センサー11…が、門型フレーム1の両側部に上下に等間隔で多数、配置されて構成される。
而して、この上面位置検出装置10の検出結果や、前記したロータリエンコーダ8の検出結果等に基づいて、制御装置Uは、自動車Vの前後端位置は元より、車形(例えばボンネット形状、前後ガラス面形状、ルーフ形状、リヤトランク形状等)や車種等を検出可能である。
門型フレーム1の前後方向一端部寄りには、自動車Vの車体面Bをブラシング洗浄し得る洗車ブラシ群が配設される。その洗車ブラシ群には、車体上面Btをブラシング洗浄し得るトップブラシTと、左右の車体側面Bsをそれぞれブラシング洗浄し得る左右のサイドブラシS,Sと、左右の車体側面Bs下部をそれぞれブラシング洗浄し得る左右のロッカブラシR,Rとが含まれる。
また、門型フレーム1の前後方向他端部(即ち門型フレーム1の往行方向後端部)には、乾燥用空気を自動車Vの車体面Bへ噴射し得る乾燥装置Nt,Nsが配設される。この乾燥装置には、乾燥用空気を自動車Vの車体上面Btへ噴射し得るトップノズルNt、および乾燥用空気を自動車Vの左右の車体側面Bsへそれぞれ噴射し得る左右のサイドノズルNs,Nsが含まれる。
トップノズルNtは、門型フレーム1に昇降可能に支持した昇降枠23(図4)に、昇降枠23と共に昇降し得るように取付けられる。その昇降枠23及び門型フレーム1間には、昇降枠23、従ってトップノズルNtを昇降駆動し得る昇降駆動手段Dn(図11でのみ表示)が設けられる。尚、昇降駆動手段Dnの構造は、洗車機において従来周知のトップノズルの昇降駆動手段の構造と同様である。また、トップノズルNtには、門型フレーム1に搭載したブロア9(図11でのみ表示)より乾燥用空気が圧送可能であり、そのトップノズルNtのノズル口より車体上面Btに向けて乾燥用空気を噴射可能である。
一方、左右のサイドノズルNsは、門型フレーム1の左右両側部にそれぞれ取付けられる。そして、各サイドノズルNsにも上記ブロア9より乾燥用空気が圧送可能であり、各サイドノズルNsのノズル口より車体側面Bsに向けて乾燥用空気を噴射可能である。
またトップブラシTは、門型フレーム1に昇降可能に支持した昇降枠(図示せず)に、昇降枠と共に昇降し得るように取付けられる。その昇降枠及び門型フレーム1間には、昇降枠、従ってトップブラシTを昇降駆動し得る昇降駆動手段Dta(図11でのみ表示)が設けられる。また、トップブラシTには、これを回転駆動し得る回転駆動手段Dtb(図11でのみ表示)が連動連結される。尚、上記昇降駆動手段Dta及び回転駆動手段Dtbの構造は、洗車機において従来周知のトップブラシの昇降駆動手段及び回転駆動手段の構造と同様である。
左右一対のサイドブラシS,Sは、前後方向でトップブラシTの回転軸線よりもトップノズルNt側(門型フレーム1の往行方向後側)に配置されていて、門型フレーム1の上部に、従来周知のサイドノズル案内支持手段(図示せず)を介して左右方向に開閉移動可能に垂下、支持される。また各サイドブラシSと門型フレーム1間には、サイドブラシSを左右方向に駆動し得る左右駆動手段Dsa(図11でのみ表示)が設けられる。またサイドブラシSには、これを回転駆動し得る回転駆動手段Dsb(図11でのみ表示)が連動連結される。尚、左右駆動手段Dsa及び回転駆動手段Dsbの構造は、洗車機において従来周知のサイドブラシの左右駆動手段及び回転駆動手段の構造と同様である。
左右一対のロッカブラシR,Rは、前後方向でサイドブラシSよりもトップブラシB寄り(門型フレーム1の往行方向前側)で且つトップブラシBよりも低位置に配置される。その両ロッカブラシRは、門型フレーム1の左右両側部に揺動可能に軸支した揺動腕30の先部に回転自在に支持されており、その揺動腕30の揺動により、ロッカブラシRは、自動車Vから離間した後退位置とそこから自動車V側に張出した張出位置との間で揺動可能である。そして、揺動腕30と門型フレーム1間には、揺動腕30、従ってロッカブラシRを待機位置及び張出位置間で揺動駆動し得る揺動駆動手段Dra(図11でのみ表示)が設けられる。またロッカブラシRには、これを回転駆動し得る回転駆動手段Drb(図11でのみ表示)が連動連結される。尚、揺動駆動手段Dra及び回転駆動手段Drbの構造は、洗車機において従来周知のロッカブラシの揺動駆動手段及び回転駆動手段の構造と同様である。
而して、ロッカブラシRは、これが上記後退位置にあるときは自動車Vの車体側面Bs下部から外側方に十分離間した待機状態となる。またロッカブラシRは、門型フレーム1の走行に伴い車体側面Bsを通過した後において上記張出位置にあれば、自動車Vの前後方向端面Bf,Brの下部に対面可能である。そして、ロッカブラシRは、これが上記張出位置に保持されていても車体側面Bs下部に接触すれば、その接触面圧で張出位置より若干後退した洗浄位置に後退し、この洗浄位置で自動車Vの車体側面Bs下部を適度な面圧でブラシング洗浄可能となる。
また門型フレーム1には、その前後方向で洗車ブラシ群T,S,Rと乾燥装置Nt,Nsとの間において、コーティング剤を車体面Bに噴射し得るコーティング剤噴射管Ct,Csが配設される。このコーティング剤噴射管には、コーティング剤を車体上面Btに噴射し得る上部コーティング剤噴射管Ct、およびコーティング剤を左右の車体側面Bsにそれぞれ噴射し得る左右の側部コーティング剤噴射管Cs,Csが含まれる。
上部コーティング剤噴射管Ctは、門型フレーム1に昇降可能に支持した昇降枠24(図5参照)に、昇降枠24と共に昇降し得るように取付けられる。そして、昇降枠24には、上部コーティング剤噴射管Ctの複数の噴射ノズルCtnが左右方向に互いに間隔をおいて取付けられる。その昇降枠24及び門型フレーム1間には、昇降枠24、従って上部コーティング剤噴射管Ctを昇降駆動し得る第2昇降駆動手段Dc(図11でのみ表示)が設けられる。尚、第2昇降駆動手段Dcの構造は、前記した第1昇降駆動手段Dnと同様、洗車機において従来周知のトップノズルの昇降駆動手段の構造と同じものが使用可能である。
本実施形態において、上部コーティング剤噴射管Ctの各々の噴射ノズルCtnは、昇降枠24に固定状態、又は前後に多少首振り可能(従って噴射の向きを変更可能)な状態で取付けられる。左右の側部コーティング剤噴射管Cs,Csの噴射ノズルは、門型フレーム1の左右両側部にそれぞれ取付けられる。
各々のコーティング剤噴射管Ct,Csには、門型フレーム1に搭載されたコーティング剤供給手段SP1(図11でのみ表示)からコーティング剤を供給可能である。尚、コーティング剤供給手段SP1は、図示はしないが、例えばコーティング剤タンクと、そのタンク内のコーティング剤を吸い込んで各噴射管Ct,Csに圧送するポンプと、そのポンプと各噴射管Ct,Cs間でのコーティング剤の給排制御を各々行う複数の制御弁とで構成される。
また上記コーティング剤としては、車体面に噴射塗布することで短時間の間に車体面上に強固な保護皮膜を形成可能な液状の表面処理剤(例えば、特殊変性シリコーン、その他のシリコーンポリマー剤:出願人会社では商品名「FK−2」として従前より販売)が使用可能であり、或いは、そのような表面処理剤に代えて液状のワックス剤を使用してもよい。また、保護皮膜をより強固にするために、例えば組成の異なる複数種のコーティング剤を車体面に別々のタイミングで噴射塗布してもよいし、或いはまた同一種類のコーティング剤を車体面に別々のタイミングで噴射塗布してもよい。尚、その別々のタイミングとは、門型フレーム1の同一行程(例えば往行)中に別々のタイミングで噴射する場合、或いは門型フレーム1の異なる行程(即ち第1又は第2往行と復行、或いは第1往行と第2往行)でそれぞれ噴射する場合の何れであってもよい。
門型フレーム1の上部には、例えばトップブラシTでブラシング洗浄された直後の自動車Vの車体上面Btにリンス水(本実施形態では清水、以下、本明細書では同様)を噴射し得る第1上部リンス水噴射管Wt1が、前後方向でトップブラシTと上部・側部コーティング剤噴射管Ct,Csとの間に配設される。また門型フレーム1の左右両側部には、例えばサイドブラシSでブラシング洗浄された直後の自動車Vの車体側面Bsにリンス水を噴射し得る左右の第1側部リンス水噴射管Ws1が、前後方向でサイドブラシSと上部・側部コーティング剤噴射管Ct,Csとの間にそれぞれ配設される。第1上部・側部リンス水噴射管Wt1,Ws1には、それぞれ複数宛の噴射ノズルが間隔をおいて配設されている。
更に門型フレーム1の上部には、例えば門型フレーム1の往行時にコーティング処理がされた直後の自動車Vの車体上面Btにリンス水を噴射し得る第2上部リンス水噴射管Wt2が、前後方向で上部コーティング剤噴射管Ctと乾燥装置(トップノズルNt)との間に配設される。一方、門型フレーム1の左右両側部には、例えば門型フレーム1の往行時にコーティング処理がされた直後の自動車Vの車体側面Bsにリンス水を噴射し得る左右の第2側部リンス水噴射管Ws2が、前後方向で側部コーティング剤噴射管Csと乾燥装置(サイドノズルNs)との間に配設される。第2上部・側部リンス水噴射管Wt2,Ws2には、それぞれ複数宛の噴射ノズルが間隔をおいて配設されている。
各々のリンス水噴射管Wt1,Ws1,Wt2,Ws2には、門型フレーム1に搭載されたリンス水供給手段SP2(図11でのみ表示)から、リンス水を供給可能である。尚、リンス水供給手段SP2は、図示はしないが、例えば門型フレーム1に内蔵した水タンクと、その水タンク内の水を吸い込んで各噴射管Wt1,Ws1,Wt2,Ws2に圧送するポンプと、そのポンプと各噴射管Wt1,Ws1,Wt2,Ws2間でのリンス水の給排制御を各々行う複数の制御弁とで構成される。
また門型フレーム1には、高圧洗浄水(例えば、高圧の清水)を自動車Vの車体上面Btへ噴射し得る上部高圧洗浄水噴射管Jtが、前記した第2昇降駆動手段Dcにより、上部コーティング剤噴射管Ctと共に昇降駆動し得るように設けられる。即ち、第2昇降駆動手段Dcの前記した昇降枠24には、上部高圧洗浄水噴射管Jtの、左右方向に間隔をおいて並ぶ複数の噴射ノズルJtnが固定状態、又は前後に多少首振り可能(従って噴射の向きを変更可能)な状態で取付けられる。また、門型フレーム1の左右両側部には、上記高圧洗浄水を自動車Vの左右の車体側面Bs下部へ噴射し得る左右の側部高圧洗浄水噴射管Jsの噴射ノズルがそれぞれ取付けられる。
各々の高圧洗浄水噴射管Jt,Jsには、門型フレーム1に搭載した高圧洗浄水供給手段SP3(図11でのみ表示)から、高圧洗浄水を供給可能である。尚、高圧洗浄水供給手段SP3は、図示はしないが、例えば水タンクと、その水タンク内の水を吸い込んで各噴射管Jt,Jsに圧送する高圧ポンプと、その高圧ポンプと各噴射管Jt,Js間での高圧洗浄水の給排制御を各々行う複数の制御弁とで構成される。
また門型フレーム1には、トップブラシTでブラシング洗浄される直前の自動車Vの車体上面Btに洗剤を噴射し得る上部洗剤噴射管Wt3が、前後方向でトップブラシTと上面位置検出装置10との間に配設される。また門型フレーム1には、サイドブラシSでブラシング洗浄される直前の自動車Vの車体側面Bsに洗剤を噴射し得る左右の側部洗剤噴射管Ws3が、前後方向でサイドブラシSと上面位置検出装置10との間にそれぞれ配設される。上部・側部洗剤噴射管Wt3,Ws3には、それぞれ複数宛の噴射ノズルが間隔をおいて配設される。
各々の洗剤噴射管Wt3,Ws3は、門型フレーム1に搭載される洗剤供給手段SP4(図11でのみ表示)から、洗剤を供給可能である。尚、洗剤供給手段SP4は、図示はしないが、例えば洗剤タンクと、その洗剤タンク内の洗剤を吸い込んで各噴射管Wt3,Ws3に圧送するポンプと、そのポンプと各噴射管Wt3,Ws3間での洗剤の給排制御を各々行う複数の制御弁とで構成される。
また図1に示すように、走行レール2の前端の前方には、ドライバーによる受付操作(例えば処理コース選択や料金支払い等)を行うための受付装置40が設置され、更にその直ぐ後側に開閉可能な遮断機41が設置される。また、走行レール2の後端の後方には、自動車Vのドライバーに処理状況を報知したり或いは処理後の退出を促す案内表示器42が設置されている。そして、それら機器40〜42も制御装置Uに接続される。
つぎに、前記した実施形態の作用を説明する。待機状態において、洗車機Aは、図1に実線で示すように、走行レール2の後端のスタート位置で静止状態に置かれ、また遮断機41が閉じられる。
処理前の自動車Vのドライバーは、先ず、遮断機41の手前(即ち受付装置40の横)の受付位置V1に自動車Vを停止させ、次いで、受付装置40において、希望する処理コースを選択し且つその選択コースに応じて所定料金を投入する。これに応じて制御装置Uは、遮断機41を開放させるので、ドライバーは、自動車Vを洗車位置V2へ前進させる。そして、自動車Vの右前輪を、設置面E上に突設したストッパー43に当てて、車両Vを洗車位置V2に停止させる。ストッパー43は、本実施形態では車輪検出手段を兼ねるものであって、これに車輪が当接すると車輪検出信号を制御装置Uに送る。これにより、一連の処理が開始されて、門型フレーム1が第1往行を開始する。尚、車輪検出手段をストッパー43とは分離独立させてストッパー43の近くに配設してもよい。
かくして、洗車機Aにおいては、受付装置40に対する受付操作に基づいて、選択された処理モード(例えば、通常のシャンプー洗浄コースの他、高圧洗浄コース、コーティングコース等)が実行されるよう、制御装置Uが各種検出手段の検出結果に基づき各種作動機器を制御する。その処理の実行中、自動車Vのドライバーは、原則的には自動車Vに乗ったままでいる。尚、処理コースの選定やスタート操作は、門型フレーム1の操作部6でドライバー又は作業員が操作入力するようにしてもよい。
而して、門型フレーム1がスタート位置から第1往行(図1で右方向へ走行)するときに、制御装置Uは、位置検出手段7及びロータリエンコーダ8の検出結果に基づいて門型フレーム1の走行位置を検出し、さらにその走行位置と、上面位置検出装置10で検出した車体上面位置とに基づいて、自動車Vの車形(車体上面形状)や前後端位置を検出し、記憶する。
ところで制御装置Uが実行制御可能な処理モードとしては、例えば、門型フレーム1の2往行+1復行(即ち1.5往復)で行う高圧洗浄コースや往復コーティングコース、往復シャンプー洗浄コース等があり、そのコース内容の設定は、個々の洗車機Aにおいて個別に設定可能である。
<高圧洗浄コース選択の場合>
本実施形態の洗車機Aにおいて、1.5往復の高圧洗浄コースが選択された場合は、図6,図7に示すように洗車位置V2に静止する自動車Vの車体面Bに対して、門型フレーム1の第1往行過程で高圧洗浄工程が行われ、次いで復行過程で車体面Bに対し何も処理を行うことなく門型フレーム1を処理終了位置からスタート位置まで復行させる。しかる後に、門型フレーム1をスタート位置から処理終了位置まで第2往行させる過程で、通常の片道シャンプー洗浄コースと同様のシャンプー洗浄工程が行われる。かくして、上記高圧洗浄コースによれば、車体面B上の細かい砂粒等の微粒子を予め高圧洗浄水で吹き飛ばすことができるため、第2往行過程でのブラシングを伴うシャンプー洗浄工程では、トップブラシTやサイドブラシS等で上記微粒子を車体面Bに強く擦りつけずに適切にブラシング洗浄を行うことができる。
次に、上記した高圧洗浄工程・シャンプー洗浄工程の概要を説明する。
[高圧洗浄工程](第1往行時)
制御装置Uは、高圧洗浄工程においては、上部・側部高圧洗浄水噴射管Jt,Jsから高圧洗浄水をそれぞれ車体上面Bt及び車体側面Bsに噴射させるように、高圧洗浄水供給手段SP3を制御する。しかもこの高圧洗浄工程において、制御装置Uは、これが記憶する車体上面形状に基づき、上部高圧洗浄水噴射管Jtの噴射ノズルJtnが車体上面Btに対し適度な距離で近接・対向するように第2昇降駆動手段Dcを制御し、これにより、上部高圧洗浄水噴射管Jtが昇降枠24と共に昇降制御される。
そして、高圧洗浄工程においては、洗車ブラシ群即ちトップブラシT、サイドブラシS及びロッカブラシRの回転が各々停止して車体面Bに対しブラシング作用を及ぼさない休止状態に置かれるよう、制御装置Uが洗車ブラシ群T,S,Rの回転駆動手段Dtb,Dsb,Drbを不作動状態に制御する。
しかも本実施形態では、高圧洗浄工程の実行中、門型フレーム1の外に高圧洗浄水が飛散するのを休止状態の洗車ブラシT,S,Rで防止し得るように洗車ブラシT,S,Rの位置を制御すべく、制御装置Uが洗車ブラシT,S,Rの昇降駆動手段Dta,左右駆動手段Dsa及び揺動駆動手段Draを作動制御する。この高圧洗浄工程中の洗車ブラシT,S,Rの位置制御態様は、次の(1)〜(3)の通りである。
(1)高圧洗浄工程時のトップブラシの位置制御
高圧洗浄工程の実行中、休止状態のトップブラシTが、図6(a)の第1往行図で示すように、車体上面Btの少なくとも前後方向一部(図示例でルーフ面〜リヤトランク面)の領域において、車体上面Btの近傍で又は車体上面Btと僅かに接触した状態で車体上面Btに沿って移動するように、トップブラシTの昇降位置が制御装置Uにより制御される。尚、トップブラシTは、リヤトランク面を通過後はそのときの高さを維持し、門型フレーム1が処理終了位置に達すると上限位置まで上昇する。かくして、車体上面Btの少なくとも上記領域においては、門型フレーム1の往行方向前側の開口部を通して高圧洗浄水が外方に飛散するのを、車幅方向に長いトップブラシTにより効果的に防止可能となり、その高圧洗浄水の外部飛散量の低減が図られる。
また本実施形態では、高圧洗浄工程の実行中、休止状態のトップブラシTが、車体上面Btの上記領域において車体上面Btに沿って移動する際に、自動車Vのルーフ面Btaの近傍又はルーフ面Btaとの接触位置が移動の起点となるように、トップブラシTの上限位置からの下降タイミングを制御装置Uが制御する。これにより、乗員が自動車Vに乗ったまま洗車を行う場合でも、休止状態のトップブラシTが前方よりフロントガラス越しに迫り来る動きとはならず、従って、車内の乗員が迫り来るトップブラシTによって無用の不安や恐怖心を抱く事態を回避可能となる。
(2)高圧洗浄工程時のサイドブラシの位置制御
高圧洗浄工程の実行中、休止状態の左右のサイドブラシSが、図6(b)の第1往行図で示すように、車体側面Bsの少なくとも前後方向一部(図示例で前後方向ほぼ全域)の領域において、車体側面Bsの近傍で又は車体側面Bsと僅かに接触した状態で車体側面Bsに沿って移動するように、サイドブラシSの左右方向位置が制御される。尚、その左右方向位置の制御は、例えば門型フレーム1の左右両側部に設けた超音波センサその他の車体側面位置検出手段(図示せず)からの検出信号に基づいて制御装置Uが実行可能である。これにより、門型フレーム1の第1往行に伴いサイドブラシSが車体側面Bsに沿って移動する過程で、高さ方向に長い左右のサイドブラシSを高圧洗浄水の飛散防止手段として有効に活用可能となり、門型フレーム1外への高圧洗浄水の飛散量低減が達成可能となる。
そして、制御装置Uは、左右のサイドブラシSが車体側面Bsを通過後は自動車Vの後端面Br側に回り込んで後端面Brに沿って互いに接近移動するように、且つ左右のサイドブラシSが相互に僅かに接触した状態で後端面Br中央部に対面する所定接近位置に一時的に保持されるように、左右のサイドブラシSの左右方向位置を制御する。これにより、左右のサイドブラシSを高圧洗浄水の飛散防止手段として有効に活用できる。尚、サイドブラシSが車体側面Bsを通過したことは、例えば上面位置検出装置10やロータリエンコーダ8の検出結果等に基づいて検出可能である。尚また、本実施形態では、上記所定接近位置で左右のサイドブラシS相互を僅かに接触させるようにしたが、本発明では、左右のサイドブラシS相互が僅かに(即ち高圧洗浄水の飛散防止に支障のない程度に)離れた位置を所定接近位置としてもよい。而して、左右のサイドブラシSが上記所定接近位置に保持された状態では、門型フレーム1の往行方向前側の開口部を両サイドブラシSで広範囲に塞ぎ得るから、門型フレーム1外への高圧洗浄水の飛散量低減効果が大きい。
(3)高圧洗浄工程時のロッカブラシの位置制御
高圧洗浄工程の実行中、休止状態の左右のロッカブラシRが、図7(c)の第1往行図で示すように、自動車Vの車体側面Bs下部を通過中は後退位置に保持され、その車体側面Bs下部を通過後(少なくとも左右のサイドブラシSが所定接近位置に保持されるとき)は自動車Vの後端面Br下部に対面する張出位置に移動、保持されるように、揺動腕30の揺動位置が制御装置Uにより制御される。尚、ロッカブラシRが車体側面Bs下部を通過したことは、例えば上面位置検出装置10やロータリエンコーダ8の検出結果等に基づいて検出可能である。これにより、例えば左右のサイドブラシSが上記所定接近位置に在る状態で左右のサイドブラシSと門型フレーム1の左右両側部との各間に隙間が生じた状態でも、その隙間の下側領域を張出位置のロッカブラシRで塞ぐことができて、そこからの高圧洗浄水の飛散を防止可能となる。
[シャンプー洗浄工程](第2往行時)
このシャンプー洗浄工程では、次の[1]〜[3]の処理が車体面Bの各部分に対し、順次行われる。
[1]ブラシング洗浄処理
[2]ブラシング洗浄後のリンス処理
[3]乾燥処理
これら一連の処理の具体的制御態様は、次の通りである。
[1]ブラシング洗浄処理
制御装置Uは、記憶した自動車Vの車体上面形状に基づいて、車体上面BtにトップブラシTが適切な接触面圧で接触しながらブラシングし得るように昇降駆動手段Dtaを制御する。従って、トップブラシTは、門型フレーム1の走行に伴い、車体上面形状に沿うように移動して車体上面Btをその前後方向全域に亘りブラシング洗浄可能である。
また、制御装置Uは、左右のサイドブラシSを自動車Vの前端面Bf、側面Bs及び後端面Brに適切な接触面圧で接触、追従させるように開閉駆動手段Dsを制御し、その際のサイドブラシSの移動軌跡の履歴も制御装置Uに記憶される。従って、左右のサイドブラシSは、例えば門型フレーム1の停止状態で自動車Vの前後端面形状に沿うように開閉移動して前後端面Bf,Brをブラシング洗浄可能であり、また門型フレーム1の走行に伴い車体側面形状に沿うように移動して、車体側面Bsをその前後方向全域に亘りブラシング洗浄可能である。
更に制御装置Uは、左右のロッカブラシRが自動車Vの車体側面Bsに沿って移動中は、ロッカブラシRを張出位置に移動保持して車体側面Bs下部をロッカブラシRが適切な接触面圧でブラシング洗浄し得るように、またロッカブラシRが側面Bs手前側あるいは側面Bs通過後は後退位置に保持されるように、進退駆動手段Draを制御する。従って、左右のロッカブラシRは、門型フレーム1の走行に伴い車体側面下部形状に沿うように移動して、車体側面Bs下部をその前後方向全域に亘りブラシング洗浄可能である。
また、制御装置Uは、上述のトップブラシT及びサイドブラシSによるブラシング洗浄にそれぞれ合わせて、上部・側部洗剤噴射管Wt3,Ws3から車体上面Bt及び車体側面Bs上に洗剤を噴射するように、洗剤供給手段SP4を制御する。
[2]リンス処理
制御装置Uは、トップブラシT、サイドブラシS及びロッカブラシRによりブラシング洗浄された直後の車体上面Bt及び車体側面Bsに対してそれぞれ第1上部・側部リンス水噴射管Wt1,Ws1からリンス水が噴射されるように、リンス水供給手段SP2を制御する。このリンス水が噴射されることで、ブラシング洗浄後に車体面B上に残る汚れや余剰の洗剤を洗い流すことできるため、次の乾燥処理を的確に行うことができる。
[3]乾燥処理
制御装置Uは、上述のリンス処理がなされた直後の車体上面Bt及び車体側面BsにそれぞれトップノズルNt及びサイドノズルNsから乾燥用空気が噴射されるように、それらノズルNt,Nsの空気供給源であるブロア9を制御する。この場合、制御装置Uは、これが記憶する車体上面形状に基づいて、噴射ノズル口が車体上面Btに対し適度な距離で近接・対向するように第1昇降駆動手段Dnを制御することで、トップノズルNtを昇降枠14と共に昇降制御する。
かくして、高圧洗浄コースが選択された場合は、門型フレーム1の1.5往復で、高圧洗浄工程(第1往行時)と、シャンプー洗浄処理(第2往行時)とが順次に実行される。その後、制御装置Uは、位置検出手段7の検出信号に基づいて門型フレーム1を往行端、即ち処理終了位置に停止させる。尚、このとき、トップブラシTは上限位置に、左右のサイドブラシSは互いに最も離間した開限位置に、ロッカブラシRは後退位置にそれぞれ移動、保持される。
次いで案内表示器42には、「処理終了」の表示と、退出を促す「前進」の表示がなされる。表示を見た自動車V内のドライバーは、洗車位置V2から自動車Vを前進させて、洗車機Aの設置面E外へ退出する。そして、この退出をストッパー43(車輪検出手段)からの検出信号で検出した制御装置Uは、門型フレーム1を復行させて、再びスタート位置に復帰させ、そこで待機する。
以上で高圧洗浄工程の一連の処理が完了する。
そして、本実施形態の洗車機Aでは、高圧洗浄工程の実行中、前記したように、門型フレーム1の外に高圧洗浄水が噴射圧や強風等に因り飛散するのを洗車ブラシT,S,Rにより防止し得るように、休止状態の洗車ブラシT,S,Rの位置が制御されるため、高圧洗浄工程中に従来は休止状態に置かれていた洗車ブラシT,S,Rを、高圧洗浄水の飛散防止手段に兼用可能となる。これにより、飛散防止専用のカーテン等の飛散防止手段を特別に設ける必要はなくなるから、洗車機の構造簡素化や部品点数の削減が図られ、コスト節減が図られる。
<1.5往復コーティングコース選択の場合>
本実施形態の洗車機Aにおいて、1.5往復コーティングコースが選択された場合には、図8,図9に示すように門型フレーム1の第1往行過程において、洗車位置V2に静止する自動車Vの車体面Bの各部分に対して、通常の片道シャンプー洗浄コースと同様のシャンプー洗浄工程(即ち上記した[1]〜[3]の各処理)が行われ、コーティング工程前の車体面Bを予め綺麗にブラシング洗浄する。次いで、門型フレーム1を処理終了位置からスタート位置まで復行させる過程で、コーティング工程(即ち車体面Bの各部分に対し、次の[4]コーティング処理と[5]リンス処理とを順次実行する工程)が行われ、しかる後に、門型フレーム1をスタート位置から処理終了位置まで第2往行させる過程で、次の[6]の乾燥処理のみが行われる。
上記[4]〜[6]の処理の具体的制御態様は、次の通りである。
[4]コーティング処理
制御装置Uは、門型フレーム1の復行時に、第1往行でブラシング洗浄された直後の車体上面Bt及び車体側面Bsにそれぞれ上部・側部コーティング剤噴射管Ct,Csからコーティング剤が噴射されるように、コーティング剤供給手段SP1を制御する。このとき、特に上部コーティング剤噴射管Ctに関して、制御装置Uは、これが記憶する車体上面形状に基づき、噴射ノズルCtnが車体上面Btに対し適度な距離で近接・対向するように第2昇降駆動手段Dcを制御することで、上部コーティング剤噴射管Ctを昇降枠24と共に昇降制御する。
[5]コーティング処理後のリンス処理
制御装置Uは、上部・側部コーティング剤噴射管Ct,Csによりコーティング処理された直後の車体上面Bt及び車体側面Bsにそれぞれ第1上部・側部リンス水噴射管Wt1,Ws1からリンス水が噴射されるように、リンス水供給手段SP2を制御する。このリンス水が噴射されることで、コーティング処理後に車体面B上に残る余剰のコーティング剤を洗い流すことできるため、次の乾燥処理を的確に行うことができる。
[6]乾燥処理
この[6]の乾燥処理では、制御装置Uが、前記した[3]の乾燥処理と基本的に同様の制御態様となるが、[3]の乾燥処理とは異なり、他の処理(例えばブラシング洗浄処理やリンス処理)が並行して行われることはなく、乾燥処理のみが第2往行の全行程で実行されるため、十分な乾燥効果が期待される。
そして、特に上記したコーティング工程(即ち上記[4][5]の順次処理)においては、洗車ブラシ群T,S,Rの回転が各々停止して車体面Bに対しブラシング作用を及ぼさない休止状態に置かれるよう、制御装置Uが洗車ブラシ群T,S,Rの回転駆動手段Dtb,Dsb,Drbを不作動状態に制御する。しかも本実施形態では、上記コーティング工程の実行中、門型フレーム1の外にコーティング剤及びリンス水が飛散するのを洗車ブラシT,S,Rで防止し得るように休止状態の洗車ブラシT,S,Rの位置を制御すべく、制御装置Uが洗車ブラシT,S,Rの昇降駆動手段Dta,左右駆動手段Dsa及び揺動駆動手段Draを作動制御する。これら洗車ブラシT,S,Rの位置制御態様は、次の(1′)〜(3′)の通りである。
(1′)コーティング工程時のトップブラシの位置制御
上記コーティング工程の実行中、休止状態のトップブラシTは、図8(a′)の復行図で示すように、車体上面Btの少なくとも前後方向一部(図示例でルーフ面〜ボンネット面)の領域において、車体上面Btの近傍で又は車体上面Btと僅かに接触した状態で車体上面Btに沿って移動するように、トップブラシTの昇降位置が制御される。尚、トップブラシTは、ボンネット面を通過後はそのときの高さを維持し、門型フレーム1がスタート位置への到達時又は第2往行の開始時に上限位置まで上昇するよう制御される。かくして、車体上面Btの少なくとも上記領域においては、門型フレーム1の往行方向前側の開口部を通してコーティング剤及びリンス水が外方に飛散するのを、車幅方向に長いトップブラシTにより効果的に防止可能となり、そのコーティング剤等の外部飛散量の低減が図られる。
また本実施形態では、コーティング工程の実行中、休止状態のトップブラシTが、車体上面Btの上記領域において車体上面Btに沿って移動する際に、自動車Vのルーフ面Btaの近傍又はルーフ面Btaとの接触位置が移動の起点となるように、トップブラシTの昇降位置が制御されるため、休止状態のトップブラシTがフロントガラス又はリヤガラス越しに迫り来る動きとはならず、従って、車内の乗員がトップブラシTによって無用の不安や恐怖心を抱く事態を回避可能となる。
(2′)コーティング工程時のサイドブラシの位置制御
上記コーティング工程の実行中、休止状態の左右一対のサイドブラシSは、図8(b′)の復行図で示すように、自動車Vの後端面Brに接近するまでは前記所定接近位置に保持されるようにサイドブラシSの左右方向位置が制御される。そして、左右のサイドブラシSが上記所定接近位置に保持される状態では、門型フレーム1の往行方向前側の開口部を両サイドブラシSで広範囲に塞ぎ得るから、門型フレーム1外へのコーティング剤及びリンス水の飛散を効果的に抑制可能となる。
そして、コーティング工程中、左右のサイドブラシSは、自動車Vの後端面Br中央部に接近した後は後端面Brに沿って互いに離間移動し、更に自動車Vの左右後端コーナで車体側面Bsの側に回り込んだ後、車体側面Bsの少なくとも前後方向一部(図示例で前後方向全域)の領域において、車体側面Bsの近傍で又は車体側面Bsと接触した状態で車体側面Bsに沿って移動するように、サイドブラシSの左右方向位置が制御される。尚、その左右方向位置の制御は、例えば門型フレーム1の左右両側部に設けた超音波センサその他の側面位置検出手段(図示せず)からの検出信号、或いは前記シャンプー洗浄工程でのサイドブラシSの移動軌跡の履歴等に基づいて制御装置Uが実行可能である。而して、門型フレーム1の復行に伴いサイドブラシSが車体側面Bsに沿って移動する過程においても、サイドブラシSをコーティング剤及びリンス水の飛散防止手段として有効に活用可能となり、門型フレーム1外へのコーティング剤等の飛散量低減が図られる。そして、左右のサイドブラシSは、車体側面Bsを通過後は互いに最も離間した開限位置まで移動するように、左右方向位置が制御される。
(3′)コーティング工程時のロッカブラシの位置制御
上記コーティング工程の実行中、休止状態の左右一対のロッカブラシRは、図9(c)の復行図で示すように、自動車Vの後端面Brに接近するまで(少なくとも左右のサイドブラシSが所定接近位置に保持されるとき)は後端面Br下部に対面する張出位置に移動、保持されるように、揺動腕30の揺動位置が制御される。尚、ロッカブラシRが後端面Brに接近したことは、例えば上面位置検出装置10やロータリエンコーダ8の検出結果等に基づいて検出可能である。かくして、左右のサイドブラシSが上記所定接近位置に在る状態で左右のサイドブラシSと門型フレーム1の左右両側部との各間に隙間が生じた状態でも、その隙間の下側領域を張出位置のロッカブラシRで塞ぐことができて、そこからの高圧洗浄水の飛散を防止可能となる。
ところで、前述のように処理コースの内容設定は、個々の洗車機Aにおいて個別に設定可能であり、例えば、上記した1.5往復コーティングコースにおいても、必要に応じて、前記した復行時のみならず、第2往行時にも車体面Bの各部分に対しコーティング処理、リンス処理及び乾燥処理を順次に実行可能としてもよい。この場合において、第2往行時のコーティング処理の直後のリンス処理は、コーティング処理された車体上面Bt及び車体側面Bsに対し、往行方向後側の第2上部・側部リンス水噴射管Wt2,Ws2からリンス水が噴射されるように、リンス水供給手段SP2が制御される。この場合のように、コーティング処理が門型フレーム1の1往復(即ち復行及び第2往行)に亘って行われると、車体面Bに対しコーティング処理剤が重ね塗りされることとなり、車体面B上に保護皮膜を厚く且つ強固に形成可能となる。
また図10には、洗車ブラシによる処理液飛散防止動作のバリエーションが示されている。例えば、前記実施形態では、休止状態のトップブラシTが処理液飛散防止のために、車体上面Btの少なくとも一部領域において車体上面Bt近傍で又は車体上面Btと接触した状態で車体上面Btに沿って移動する際に、自動車Vのルーフ面Btaの近傍又はルーフ面Btaとの接触位置が移動の起点となるようにした制御例(図6(a)の第1往行過程、図8(a′)の復行過程を参照)を示したが、本発明では、図10(d)に示すように、門型フレーム1の第1往行過程又は復行過程において、休止状態のトップブラシTを処理液飛散防止のために、車体上面Btの前後方向全部の領域において、車体上面Bt近傍で又は車体上面Btと接触した状態で車体上面Btに沿って移動させるようにしてもよい。
また前記実施形態では、休止状態のサイドブラシSが処理液飛散防止のために、車体側面Bsの少なくとも前後方向一部(図示例で前後方向ほぼ全域)の領域において、車体側面Bsの近傍で又は車体側面Bsと僅かに接触した状態で車体側面Bsに沿って移動するようにした制御例(図6(b)の第1往行過程、図8(b′)の復行過程を参照)を示したが、本発明では、図10(e)に示すように、門型フレーム1の第1往行過程又は復行過程において、休止状態のサイドブラシSを車体側面Bsの少なくとも前後方向一部(図示例で前後方向ほぼ全域)の領域において、車体側面Bsより十分離間させた開限位置に保持した状態で車体側面Bsに沿って移動させるようにしてもよい。この制御例の場合は、サイドブラシSが処理液飛散防止作用を発揮し得るのは、左右のサイドブラシSが、自動車Vの前後一端面(後端面Br)中央部に対面する前記所定接近位置に保持されるときだけである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施形態を実施可能である。
たとえば、前記実施形態では、本発明を、静止した自動車Vに対して洗車機Aの門型フレーム1を前後移動させるようにした所謂移動式の洗車機に実施した場合について説明したが、門型フレーム1を固定し、自動車Vを地面に設けたコンベア等の搬送手段により搬送して洗車するようにした洗車機にも実施することができる。この場合は、上記コンベア等の搬送手段が本発明の相対移動手段を構成する。
また、前記実施形態では、門型フレーム1及び自動車Vを前後方向一方側へ片道で相対移動(実施形態では門型フレーム1を往行又は復行)させる過程で、車体面Bの各部分に対し、高圧洗浄工程、或いはコーティング工程を実行可能としたものを示したが、本発明では、上記相対移動の片道走行過程で、必要に応じて(例えば処理効果を高めるために)門型フレーム1及び自動車Vの相対移動(門型フレーム1の往行又は復行)を一時的に停止させたり或いは一時的に僅かな距離だけ戻り移動(門型フレーム1を少し復行又は往行)させたりするようにしてもよい。
また前記実施形態では、洗車機Aの門型フレーム1手前側に受付装置40及び遮断機41を配設し、ここでドライバーが処理コース選択等の受付を済ませてから、処理に進むものを示したが、本発明は、このような受付装置や遮断機を持たず、門型フレーム1の前面に設けた制御盤(操作部6)でのみ、作業員又はドライバーが処理コース選択やスタート操作を行う洗車機にも適用可能である。
また前記実施形態では、休止状態の洗車ブラシT,S,Rにより門型フレーム1外に飛散するのを防止する対象処理液として、高圧洗浄水、コーティング剤、及び清水(リンス水)が例示されたが、本発明は、洗車ブラシの休止状態で車体面に噴射処理され且つその噴射圧や風等の影響で門型フレーム1外への飛散を防止すべき処理液であれば実施形態(高圧洗浄水、コーティング剤又はリンス水)に限定されず、例えば、洗剤や、清水でないリンス水であってもよい。
また前記実施形態では、車体面Bに対する処理液噴射処理(具体的には高圧洗浄コース選択時(図6,7参照)における第1往行過程での高圧洗浄工程や、コーティングコース選択時(図8,9参照)における復行過程でのコーティング工程)中に行われる洗車ブラシによる処理液飛散防止動作を全ブラシ(即ちトップブラシT,サイドブラシS及びロッカブラシR)について実行するものを示したが、本発明では、少なくとも一部の洗車ブラシ(例えばトップブラシT又はサイドブラシSのみ)に処理液飛散防止動作を行なわせるようにしてもよい。
また前記実施形態では、上部高圧洗浄水噴射管Jt及び上部コーティング剤噴射管Ctを、共通の昇降駆動手段(即ち第2昇降駆動手段Dc)で昇降駆動可能としたものを示したが、これら噴射管Jt,Ctを別個の昇降駆動手段で昇降駆動可能としてもよい。
A・・・・・・洗車機
B・・・・・・車体面
Br・・・・・後端面(一端面)
Bs,Bt・・車体側面、車体上面
Bta・・・・ルーフ面
Ct,Cs・・上部・側部コーティング剤噴射管(処理液噴射管)
Dm・・・・・相対移動手段
Jt,Js・・・上部・側部高圧洗浄水噴射管(処理液噴射管)
T,S,R・・トップブラシ、サイドブラシ、ロッカブラシ(洗車ブラシ)
U・・・・・・制御装置
V・・・・・・自動車、
Wt1,Ws1・・第1上部・側部リンス水噴射管(処理液噴射管)
Wt2,Ws2・・第2上部・側部リンス水噴射管(処理液噴射管)
1・・・・・・門型フレーム

Claims (6)

  1. 自動車(V)、及び自動車(V)を跨ぎ得る門型フレーム(1)を前後方向に相対移動させ得る相対移動手段(Dm)と、前記門型フレーム(1)に移動可能に配設されて自動車(V)の車体面(B)をブラシング洗浄し得る洗車ブラシ(T,S,R)と、前記門型フレーム(1)前記洗車ブラシ(T,S,R)とは異なる部分に設けられて、前記車体面(B)へ処理液を噴射し得る処理液噴射管(Ct,Cs,Jt,Js,Wt1,Ws1,Wt2,Ws2)とを備えており、
    前記門型フレーム(1)及び自動車(V)を前後方向に相対移動させる過程で、前記車体面(B)に対する前記処理液噴射管(Ct,Cs,Jt,Js,Wt1,Ws1,Wt2,Ws2)による処理液噴射処理を、前記洗車ブラシ(T,S,R)による前記ブラシング洗浄の休止状態で実行可能とした洗車機であって、
    前記処理液噴射処理の実行中、前記門型フレーム(1)の外に処理液の一部が飛散するのを前記休止状態の前記洗車ブラシ(T,S,R)により防止し得るように、該休止状態の洗車ブラシ(T,S,R)を処理液の飛散を防止できる位置に移動させる制御を、前記処理液噴射管(Ct,Cs,Jt,Js,Wt1,Ws1,Wt2,Ws2)に対する前記処理液噴射処理のための制御とは別個に行い得る制御装置(U)を備えることを特徴とする、洗車機。

  2. 前記洗車ブラシには、前記門型フレーム(1)に昇降可能に設けられて自動車(V)の車体上面(Bt)をブラシング洗浄し得るトップブラシ(T)が含まれ、
    前記制御装置(U)は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記トップブラシ(T)が、前記車体上面(Bt)の少なくとも前後方向一部の領域において、車体上面(Bt)の近傍で又は車体上面(Bt)と接触した状態で車体上面(Bt)に沿って移動するように、該トップブラシ(T)の昇降位置を制御することを特徴とする、請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記制御装置(U)は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態のトップブラシ(T)が、前記車体上面(Bt)の前記領域において車体上面(Bt)に沿って移動する際に、自動車(V)のルーフ面(Bta)の近傍又はルーフ面(Bta)との接触位置を移動の起点とするように、該トップブラシ(T)の昇降位置を制御することを特徴とする、請求項2に記載の洗車機。
  4. 前記洗車ブラシには、前記門型フレーム(1)に左右方向に移動可能に設けられて自動車(V)の左右の車体側面(Bs)をそれぞれブラシング洗浄し得る左右一対のサイドブラシ(S)が含まれ、
    前記制御装置(U)は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記左右一対のサイドブラシ(S)が、前記車体側面(Bs)の少なくとも前後方向一部の領域において、前記車体側面(Bs)の近傍で又は車体側面(Bs)と接触した状態で該車体側面(Bs)に沿って移動するように、該左右一対のサイドブラシ(S)の左右方向位置を制御することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の洗車機。
  5. 前記洗車ブラシには、前記門型フレーム(1)に左右方向に移動可能に設けられて自動車(V)の左右の車体側面(Bs)をそれぞれブラシング洗浄し得る左右一対のサイドブラシ(S)が含まれ、
    前記制御装置(U)は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記左右一対のサイドブラシ(S)が互いに接近して自動車(V)の前後方向一端面(Br)の中央部に対面する所定接近位置に一時的に保持されるように、該左右一対のサイドブラシ(S)の左右方向位置を制御することを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の洗車機。
  6. 前記洗車ブラシには、前記門型フレーム(1)に設けられて自動車(V)の車体側面(Bs)下部をブラシング洗浄し得る左右一対のロッカブラシ(R)が含まれ、
    前記制御装置(U)は、前記処理液噴射処理の実行中、前記休止状態の前記左右一対のサイドブラシ(S)が少なくとも前記所定接近位置に保持されるときに、前記休止状態の前記ロッカブラシ(R)が自動車(V)の前後方向一端面(Br)下部に対面する張出位置に保持されるように、該ロッカブラシ(R)の位置を制御することを特徴とする、請求項5に記載の洗車機。
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