JPH10314911A - 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置 - Google Patents

連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置

Info

Publication number
JPH10314911A
JPH10314911A JP9357928A JP35792897A JPH10314911A JP H10314911 A JPH10314911 A JP H10314911A JP 9357928 A JP9357928 A JP 9357928A JP 35792897 A JP35792897 A JP 35792897A JP H10314911 A JPH10314911 A JP H10314911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
mold
bulging
molten metal
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9357928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3271242B2 (ja
Inventor
Hiroshi Mizuno
浩 水野
Keiji Iijima
慶次 飯島
Junichi Kadota
淳一 門田
Hirokazu Kondo
裕計 近藤
Akira Miyamoto
明 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP35792897A priority Critical patent/JP3271242B2/ja
Publication of JPH10314911A publication Critical patent/JPH10314911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3271242B2 publication Critical patent/JP3271242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)
  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】定常鋳込中のバルジング性湯面変動を効率的に
大幅に低減すること。 【解決手段】連続鋳造機におけるモールド5内の溶融金
属2の湯面レベルを検出する湯面レベル計4と、湯面レ
ベル計4による湯面レベルと設定湯面レベルとの偏差信
号を基に、タンディッシュ1に設けられたスライディン
グノズル3の開度指令を出力するPI制御器10と、PI
制御器10から出力の開度指令を入力し、スライディング
ノズル3の開度を調整してタンディッシュ1からの溶融
金属2流入量を調整するスライディングノズル制御器8
と、湯面レベルと設定湯面レベルとの偏差信号から特定
周期の大きなバルジング性湯面変動を抽出し、かつその
位相特性を所定の範囲で進ませて出力する特性を有した
外乱補償器11とを備え、外乱補償器11からの出力信号に
可調整ゲイン12を掛合せた信号を、PI制御器10からの
開度指令に加算して、最終的なスライディングノズル3
の開度指令とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造機におけ
るモールド内の溶融金属の湯面レベルを制御する制御装
置に係り、特に定常鋳込み中のバルジング性湯面変動を
効率的に大幅に低減できるようにした連続鋳造機モール
ド内湯面レベル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、連続鋳造機におけるモールド内
の溶融金属(以下、溶鋼と称する)の湯面レベルの制御
を行なうことは、安定操業上のみならず、鋳片の品質確
保上も重要なことである。
【0003】従来から、この種の連続鋳造機のモールド
内湯面レベル制御としては、一般にPI制御が多く用い
られている。この場合、制御系は、凝固しつつ鋳型から
引き抜かれて行く溶鋼と、スライディングノズルの開度
に依存して鋳型に供給される溶鋼のマスバランスを平衡
させることを目的として構成される。
【0004】鋳型内の湯面変動は、このマスバランスの
乱れを十分に補償できない時に発生し、主たる原因は引
き抜き流量変動にあると考えられている。そして、この
引き抜き流量変動の最も大きなものが、周期性の強いバ
ルジング性湯面変動と称されるもので、引き抜きピンチ
ロールの間の鋳片の凝固シェルが振動することによって
発生すると言われており、ピンチロールの引き抜き速度
(鋳込み速度)とピンチロールの間隔とで決まる周波数
を有することが知られている。
【0005】一方、外乱補償の観点からみれば、一般に
このような流量外乱の補償手段として、PI制御に代え
て、PID制御を採用することが望ましい。特に、観測
量が湯面レベルであり、外乱である流量変動は、観測量
の湯面レベルを微分しなければ、正しい位相で制御に反
映することができないことからも、D(微分)制御の必
要性が分かる。このため、現場で実現できる微分制御と
して、ローパスフィルタを併用した不完全微分制御を付
加することにより外乱補償を行なう技術が知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微分特
性が高周波でゲインの高い特性を有するため、実際の現
場での信号ノイズの影響低減や、鋳型内の定在波発生抑
制の観点から、不完全微分の有するフィルター特性を強
いものとせざるを得ない。
【0007】このため、本来微分特性の有する90度の
位相進みを達成することができず、現実的には20〜3
0度程度となり、微分の効果はほとんど期待できないの
が現状である。
【0008】本発明の目的は、定常鋳込み中のバルジン
グ性湯面変動を効率的に大幅に低減することが可能な連
続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、連続鋳造機におけるモール
ド内の溶融金属の湯面レベルを制御する制御装置におい
て、モールド内の溶融金属の湯面レベルを検出する湯面
レベル計と、湯面レベル計により連続的に検出される湯
面レベルと設定湯面レベルとの偏差信号に基づいて、タ
ンディッシュに設けられたスライディングノズルの開度
指令を出力するPI制御器と、PI制御器から出力され
る開度指令を入力し、スライディングノズルの開度を調
整してタンディッシュからの溶融金属流入量を調整する
スライディングノズル制御器と、湯面レベルと設定湯面
レベルとの偏差信号から特定周期の大きなバルジング性
湯面変動を抽出し、かつその位相特性を所定の範囲(例
えば、45度から135度の範囲)で進ませて出力する
特性を有した外乱補償器とを備え、外乱補償器からの出
力信号に可調整ゲインを掛け合わせた信号を、PI制御
器から出力される開度指令に加算して、最終的なスライ
ディングノズルの開度指令とするようにしている。
【0010】従って、請求項1の発明の連続鋳造機モー
ルド内湯面レベル制御装置においては、鋳造速度一定の
定常操業時に発生する湯面変動のうち、変動幅が大きく
周期的なバルジング性湯面変動を、外乱補償器の中で周
期成分を取り出し、かつ位相特性を進ませて流量変動に
変換し、これによってPI制御器から出力されるスライ
ディングノズルの開度指令を補正することにより、定常
鋳込み中のバルジング性湯面変動を効率的に大幅に低減
することができ、また定在波や高周波ノイズの影響も出
ないため、パウダー巻き込みのない良好な品質の鋳片を
製造することができる。
【0011】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置にお
いて、湯面レベル計により連続的に検出される湯面レベ
ルの信号からバルジング性湯面変動の周期であるバルジ
ング周波数を検出するバルジング周波数検出手段を付加
し、バルジング周波数検出手段により検出されたバルジ
ング周波数に応じて、外乱補償器の設定周波数を連続的
に変更するようにしている。
【0012】従って、請求項2の発明の連続鋳造機モー
ルド内湯面レベル制御装置においては、バルジング周波
数に応じて外乱補償器の設定周波数を連続的に変更する
ことにより、非定常時のようにバルジング性湯面変動の
周期が鋳込み速度(引き抜き速度)の変更によって変化
しても、前記請求項1の発明の場合と同様の作用を維持
し、パウダー巻き込みのない良好な品質の鋳片を製造す
ることができる。
【0013】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
2の発明の連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置に
おいて、バルジング周波数検出手段として、湯面レベル
計により連続的に検出される湯面レベルの信号から、バ
ルジング性湯面変動が存在する周波数帯域のみの信号を
取り出す帯域通過フィルターと、帯域通過フィルターに
より取り出された信号をFFT解析してバルジング周波
数を検出するFFT解析装置とを用いるようにしてい
る。
【0014】従って、請求項3の発明の連続鋳造機モー
ルド内湯面レベル制御装置においては、湯面レベルの信
号からバルジング性湯面変動が存在する周波数帯域のみ
の信号を取り出し、この信号をFFT解析してバルジン
グ周波数を検出し、このバルジング周波数に応じて外乱
補償器の設定周波数を連続的に変更することにより、非
定常時のようにバルジング性湯面変動の周期が鋳込み速
度(引き抜き速度)の変更によって変化しても、前記請
求項2の発明の場合と同様の作用を維持し、パウダー巻
き込みのない良好な品質の鋳片を製造することができ
る。
【0015】さらにまた、請求項4の発明では、上記請
求項2の発明の連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装
置において、バルジング周波数検出手段として、モール
ド内の溶融金属を引き抜くためのピンチロールの速度
(鋳込み速度)と当該ピンチロールの間隔との比からバ
ルジング周波数を算出するバルジング周期演算器を用い
るようにしている。
【0016】従って、請求項4の発明の連続鋳造機モー
ルド内湯面レベル制御装置においては、ピンチロールの
速度(鋳込み速度)とピンチロールの間隔との比からバ
ルジング周波数を算出し、このバルジング周波数に応じ
て外乱補償器の設定周波数を連続的に変更することによ
り、非定常時のようにバルジング性湯面変動の周期が鋳
込み速度(引き抜き速度)の変更によって変化しても、
前記請求項2および請求項3の発明の場合と同様の作用
を維持し、パウダー巻き込みのない良好な品質の鋳片を
製造することができる。
【0017】また、請求項5の発明では、上記請求項1
の発明の連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置にお
いて、湯面レベル計により連続的に検出される湯面レベ
ルの信号から抽出されたバルジング性湯面変動の振幅に
より、前記外乱補償器からの出力信号に掛け合わせる可
調整ゲインの大きさを変更するようにしている。
【0018】従って、請求項5の発明の連続鋳造機モー
ルド内湯面レベル制御装置においては、湯面レベル信号
からバルジング性湯面変動の大きさを判定し、変動の大
きさにより外乱補償器の出力信号に掛けられる可調整ゲ
インの大きさを変更することにより、バルジング性湯面
変動が増加していく場合においても、可調整ゲインを大
きくし、流量調整可能な限界まで、上記請求項1の発明
の場合と同様の作用を維持し、パウダー巻き込みの少な
い良好な品質の鋳片を製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、連続鋳造機におけるモ
ールド内の溶鋼の大きな湯面レベル変動の一つの原因が
バルジング性湯面変動であり、これが周期性の強い変動
であることを利用して、バルジング性湯面変動の主原因
となる流動変動を、観測信号である湯面レベル信号の位
相を通常の不完全微分よりも十分に進ませた信号を作り
出すことによって推定し、この信号をスライディングノ
ズルの開度調整の外乱補償信号として用いることによ
り、バルジング性湯面変動を大幅に低減するものであ
る。
【0020】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態によるモー
ルド内湯面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモー
ルド周辺部の構成例を示す断面図である。
【0021】図1において、タンディッシュ1に満たさ
れた溶鋼2は、タンディッシュ1底部に設置されたスラ
イディングノズル3の位置で定まる開度に応じて、浸漬
ノズル6を経てモールド5内へ注入される。
【0022】また、モールド5内へ注入された溶鋼2
は、側壁から冷却されて表面から凝固しつつ、ピンチロ
ール9によって引き抜き方向(下方)7へ引き抜かれ
る。この時の引き抜き速度(鋳込み速度)は、ほぼ一定
に制御される。
【0023】さらに、モールド5内に注入される溶鋼2
量は、前述のように、スライディングノズル3の開度に
応じて定まるが、このスライディングノズル3は、スラ
イディングノズル制御器であるアクチュエータ8によっ
て駆動される。
【0024】すなわち、後述するPI制御器10から出
力されるスライディングノズル3の開度指令により、ア
クチュエータ8でスライディングノズル3の開度を調整
して、タンディッシュ1からの溶鋼2流入量が調整され
る。
【0025】一方、モールド内湯面レベル制御装置にお
いて、PI制御器10は、モールド5内の溶鋼2の湯面
レベルを検出する湯面レベル計4から得られる湯面レベ
ル検出信号と湯面レベル設定値との偏差信号を連続的に
入力し、この偏差信号に基づいてモールド5内の溶鋼2
の湯面レベルが一定となるようにアクチュエータ8にス
ライディングノズル3の開度指令が与えられる。
【0026】また、外乱補償器11は、上記湯面レベル
と設定湯面レベルとの偏差信号を入力し、この偏差信号
から特定周期の大きなバルジング性湯面変動を抽出し、
かつその位相特性を所定の範囲(例えば、45度から1
35度の範囲)で進ませて出力する特性を有している。
【0027】さらに、外乱補償器11からの出力信号に
適切な可調整ゲイン12を掛け合わせた信号を、PI制
御器10から出力されるスライディングノズル3の開度
指令に加算して、最終的なスライディングノズル3の開
度指令が得られ、アクチュエータ8への指令値となる。
【0028】次に、以上のように構成した本実施の形態
の連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置の作用につ
いて、図2乃至図4を用いて説明する。図1において、
湯面レベル計4にて、モールド5内の溶鋼2の湯面レベ
ルが連続的に検出され、PI制御器10に入力される。
【0029】PI制御器10では、湯面レベル計4から
の湯面レベル検出信号と湯面レベル設定値との偏差信号
を基に、モールド5内の溶鋼2の湯面レベルが一定とな
るように、アクチュエータ8に対してスライディングノ
ズル3の開度指令が与えられる。
【0030】この時、外乱補償器11では、湯面レベル
と設定湯面レベルとの偏差信号から、特定周期の大きな
バルジング性湯面変動が抽出され、その位相特性を所定
の範囲(例えば、45度から135度の範囲)で進ませ
て出力される。
【0031】そして、この外乱補償器11からの出力信
号は、適切な可調整ゲイン12を掛け合わせた上で、P
I制御器10からの出力であるスライディングノズル3
の開度指令に加算されて、最終的なスライディングノズ
ル3の開度指令が得られ、アクチュエータ8への指令値
として与えられる。
【0032】以上により、鋳造速度一定の定常操業時に
発生する湯面変動のうち、変動幅が大きく周期的なバル
ジング性湯面変動が、外乱補償器11の中で周期成分が
取り出され、位相特性を進ませて流量変動に変換され、
PI制御器10から出力されるスライディングノズル3
の開度指令が補正されることにより、定常鋳込み中のバ
ルジング性湯面変動を効率的に大幅に低減することがで
き、また定在波や高周波ノイズの影響も出ないため、パ
ウダー巻き込みのない良好な品質の鋳片を製造すること
ができる。
【0033】次に、以上の点について、図2乃至図4を
用いてより詳細にかつ具体的に説明する。図2は、上述
したモールド内湯面レベル制御系を、定常操業時の平衡
点まわりで線形化してモデルとして表わしたブロック図
である。
【0034】連続鋳造機におけるモールド5内の溶鋼2
の湯面レベル変動をもたらす引き抜き流量外乱は、積分
特性を持つモールド5の直前に入る。このため、観測で
きる変動は、系に入る流量変動dに対して90度の位相
遅れを伴ない、PI制御器10のゲインを上げても、位
相特性の遅れた補償量が操作量に増加するだけであるた
め、効果が期待できない。
【0035】このような場合、理論的には、位相を90
度進ませる微分補償器を付加することで、位相特性を改
善した操作量を増加させることができる。しかしなが
ら、よく知られているように、微分補償器は、位相を進
ませる利点がある反面、高周波になる程ゲインが高くな
る特性を有するため、計測信号ノイズを増大させて、実
質的に使用できないものである。
【0036】これに対して、現場で主に使用できる疑似
微分として、不完全微分と称されるローパスフィルタ付
きのものが用いられるが、フィルターによる位相遅れが
含まれるため、大きな効果が期待できない。
【0037】この点、本実施の形態では、湯面変動量が
大きいバルジング性湯面変動の低減を、実質理想微分に
近い外乱補償器11を、本来のPI制御器10に加える
ことで実現するもので、以下にその設計方法を述べる。
【0038】バルジング性湯面変動は、鋳片を引き抜く
ピンチロール9の間で、鋳片が引き抜き方向7と垂直な
方向に膨らみ、その量が変動して振動的になることによ
り、モールド5内のマスバランスが崩れて発生すると言
われている。また、変動の特徴としては、周期性を有
し、ピンチロール9間隔とピンチロール9速度である引
き抜き速度(鋳込み速度)とで定まる周期を有すると言
われている。
【0039】本実施の形態では、バルジング性湯面変動
が周期的であることを利用し、周期性の外乱補償器11
をPI制御器10に付加することで、バルジング性湯面
変動を低減させる。
【0040】このため、外乱補償器11には、 (1)ノイズの多い湯面レベル信号から、バルジング性
湯面変動を抽出する機能 (2)抽出されたバルジング性湯面変動成分の位相を9
0度程度進ませる機能 という2つの機能が要求される。
【0041】そして、これを実現する一つの手法として
は、上述の機能(1)のための帯域通過フィルター(以
下、バンドパスフィルターと称する)C1 (s) と、機能
(2)のための特定周波数位相進み補償器C2 (s) とで
構成する方法がある。この場合、バンドパスフィルター
1 (s) の構成法は、例えば以下のように定めればよ
い。
【0042】
【数1】
【0043】このように定めると、バンドパスフィルタ
ーC1 (s) を通過する信号は、周波数ω0 の信号のみと
なる上、位相遅れ、進みのない信号が得られる。また、
特定周波数位相進み補償器C2 (s) の構成法は、例えば
以下のように定めればよい。
【0044】
【数2】
【0045】この特定周波数位相進み補償器C2 (s)
は、周波数ω0 の信号成分の位相特性を90度進ませる
特性を有し、しかも高周波のゲインは高くならない。こ
のため、バンドパスフィルターC1 (s) から出力される
信号を、この特定周波数位相進み補償器C2 (s) に入れ
れば、その出力信号は、特定周波数ω0 の成分のみで、
しかも位相が90度進んだものとなっている。すなわ
ち、バルジング性外乱補償器Cd (s) を、
【0046】
【数3】 のように定めればよい。
【0047】この時、特定周波数ω0 =0.2πrad
/sec、すなわち0.1Hzに設定した場合のバルジ
ング性外乱補償器Cd (s) のゲイン、および位相に関す
る周波数特性を図3に示している。
【0048】図3から明らかなように、ゲイン特性が
0.1Hzの信号成分を通過させる特性となり、位相特
性は0.1Hzにおいて、+90度となっていることが
わかる。
【0049】従って、このバルジング性外乱補償器Cd
(s) を、図1における外乱補償器11に配置して、可調
整ゲイン12と共に用いれば、バルジング性外乱に対す
る微分補償が可能となり、従来の場合に比べて、バルジ
ング性湯面変動量を大幅に低減することができる。
【0050】図4は、その効果を示すシミュレーション
結果の一例を示す図である。図4では、PI制御中に外
乱補償器11をONにした場合の湯面レベル変動幅の低
減効果を示すものであり、時刻48秒の時に外乱補償器
11をONにしている。この結果、PI制御のみの場合
には±7mm以上ある変動が、外乱補償後には±5mm
以下となり、30%程度の変動幅低減効果があることが
わかる。
【0051】上述したように、本実施の形態の連続鋳造
機モールド内湯面レベル制御装置においては、鋳造速度
一定の定常操業時に発生する湯面変動のうち、変動幅が
大きく周期的なバルジング性湯面変動を、外乱補償器1
1の中で周期成分を取り出し、かつ位相特性を進ませて
流量変動に変換し、これによってPI制御器10から出
力されるスライディングノズル3の開度指令を補正する
ようにしているので、定常鋳込み中のバルジング性湯面
変動を効率的に大幅に低減することができ、また定在波
や高周波ノイズの影響も出ないため、パウダー巻き込み
のない良好な品質の鋳片を製造することができる。
【0052】これにより、定常鋳込み中のバルジング性
湯面変動が大幅に低減できるモールド内湯面レベル制御
が実現できるため、安定した操業を実現し、歩留まりの
向上が図れると同時に、良好な鋳片品質を保つ効果が得
られる。
【0053】(第2の実施の形態)図5は、本実施の形
態によるモールド内湯面レベル制御装置を適用した連続
鋳造機のモールド周辺部の構成例を示す断面図であり、
図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0054】すなわち、本実施の形態では、図5に示す
ように、図1にバルジング周波数検出装置18を付加し
た構成としている。バルジング周波数検出装置18は、
前記湯面レベル計4により連続的に検出される湯面レベ
ルの信号を入力とし、この信号からバルジング性湯面変
動の周期であるバルジング周波数を検出する。
【0055】さらに、バルジング周波数検出装置18に
より検出されたバルジング周波数に応じて、前記外乱補
償器11の設定周波数を連続的に変更するようにしてい
る。次に、以上のように構成した本実施の形態の連続鋳
造機モールド内湯面レベル制御装置の作用について説明
する。
【0056】なお、ここでは前記第1の実施の形態の場
合と異なる部分の作用についてのみ述べる。図5におい
て、バルジング周波数検出装置18にて、湯面レベル計
4からの湯面レベル信号に含まれるバルジング性湯面変
動の周波数が検出され、そのバルジング周波数によって
外乱補償器11の設定周波数が逐次オンラインで連続的
に変更される。
【0057】実際、定常鋳込み中においては、一定鋳込
み速度で鋳造が行なわれるため、バルジング性湯面変動
の周波数は変更しない。一方、鋳込み開始の増速時、鋳
造末期の減速時、あるいはTD交換時、鋳込み幅変更時
の一次減速等、非定常作業時においては、速度が変更さ
れるため、バルジング性湯面変動の周波数も変化する。
そして、このような場合には、前記第1の実施の形態だ
けでは、十分な効果が得られない。
【0058】この点、本実施の形態では、湯面レベル信
号から、何らかの方法でバルジング性湯面変動の周波数
を検出し、その周波数を、例えば前記式(1)、式
(2)のω0 に代入することにより、いかなる周波数の
バルジング性湯面変動にも外乱補償器11が有効に働
き、前記第1の実施の形態の場合と同様の作用を維持す
ることができる。
【0059】以上により、バルジング周波数に応じて外
乱補償器11の設定周波数が連続的に変更されることに
より、非定常時のようにバルジング性湯面変動の周期が
鋳込み速度(引き抜き速度)の変更によって変化して
も、前記第1の実施の形態の場合と同様の作用を維持
し、パウダー巻き込みのない良好な品質の鋳片を製造す
ることができる。
【0060】よって、非定常時のように鋳込み速度が変
化する場合においても、前記第1の実施の形態の場合と
同等の効果を維持することができる。 (第3の実施の形態)図6は、本実施の形態によるモー
ルド内湯面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモー
ルド周辺部の構成例を示す断面図であり、図1と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0061】すなわち、本実施の形態では、図6に示す
ように、図1にバルジング周波数検出手段であるバンド
パスフィルター19およびFFT解析装置20を付加し
た構成としている。
【0062】バンドパスフィルター19は、前記湯面レ
ベル計4により連続的に検出される湯面レベル信号を入
力とし、この信号からバルジング性湯面変動が存在する
周波数帯域のみの信号を取り出す。
【0063】また、FFT解析装置20は、バンドパス
フィルター19により取り出された信号をFFT解析し
てバルジング周波数を検出する。さらに、FFT解析装
置20により検出されたバルジング周波数に応じて、前
記外乱補償器11の設定周波数を連続的に変更するよう
にしている。
【0064】次に、以上のように構成した本実施の形態
の連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置の作用につ
いて説明する。なお、ここでは前記第1の実施の形態の
場合と異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0065】図6において、バンドパスフィルター19
にて、湯面レベル計4からの湯面レベル信号に含まれる
バルジング性湯面変動が存在する周波数帯域のみの信号
が取り出される。これにより、湯面変動に含まれる他の
変動成分が事前に除去される。
【0066】そして、FFT解析装置20にて、バンド
パスフィルター19からの信号をFFT解析してバルジ
ング周波数が検出され、そのバルジング周波数によって
外乱補償器11の設定周波数が逐次オンラインで連続的
に変更される。
【0067】すなわち、バルジング性湯面変動が存在す
る周波数帯域(概ね、0.02〜0.4Hz程度の範
囲)がわかっている。従って、この範囲のみの信号を取
り出して周波数検出することにより、湯面変動信号に含
まれる他の変動成分を検出することを回避でき、確実に
バルジング周波数を検出することができる。
【0068】以上により、湯面レベルの信号からバルジ
ング性湯面変動が存在する周波数帯域のみの信号が取り
出され、この信号をFFT解析してバルジング周波数が
検出され、このバルジング周波数に応じて外乱補償器1
1の設定周波数が連続的に変更されることにより、非定
常時のようにバルジング性湯面変動の周期が鋳込み速度
(引き抜き速度)の変更によって変化しても、前記第2
の実施の形態の場合と同様の作用を維持し、パウダー巻
き込みのない良好な品質の鋳片を製造することができ
る。
【0069】よって、非定常時のように鋳込み速度が変
化する場合においても、前記第2の実施の形態の場合と
同等の効果を維持することができる。 (第4の実施の形態)図7は、本実施の形態によるモー
ルド内湯面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモー
ルド周辺部の構成例を示す断面図であり、図1と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0070】すなわち、本実施の形態では、図7に示す
ように、図1にバルジング周波数検出手段であるピンチ
ロール速度検出器21およびバルジング周期演算器22
を付加した構成としている。
【0071】ピンチロール速度検出器21は、モールド
5内の溶鋼2を引き抜くためのピンチロール9の速度
(鋳込み速度)を検出する。また、バルジング周期演算
器22は、ピンチロール速度検出器21により検出され
たピンチロール9の速度(鋳込み速度)とピンチロール
間隔23との比から、バルジング周波数を算出する。
【0072】さらに、バルジング周期演算器22により
検出されたバルジング周波数に応じて、前記外乱補償器
11の設定周波数を連続的に変更するようにしている。
次に、以上のように構成した本実施の形態の連続鋳造機
モールド内湯面レベル制御装置の作用について説明す
る。
【0073】なお、ここでは前記第1の実施の形態の場
合と異なる部分の作用についてのみ述べる。図7におい
て、ピンチロール速度検出器21にて、ピンチロール9
の速度(鋳込み速度)が検出される。
【0074】そして、バルジング周期演算器22にて、
ピンチロール速度検出器21からのピンチロール9の速
度(鋳込み速度)とピンチロール間隔23との比から、
バルジング周波数が算出され、そのバルジング周波数に
よって外乱補償器11の設定周波数が逐次オンラインで
連続的に変更される。
【0075】すなわち、バルジング性湯面変動が、ピン
チロール間隔23で膨らんだ凝固シェル部を下部のピン
チロール9が押し込むために発生するモールド5内のマ
スバランス変動であり、この変動が、鋳片がピンチロー
ル間隔23を移動する時間で周期的に発生すると言われ
ている。そして、実際のデータ計測結果によれば、ピン
チロール間隔23が一定となっている場所の通過時間と
バルジング性湯面変動の周期とは、ほぼ一致している。
従って、バルジング周波数Fbは、ピンチロール9の速
度Vcとピンチロール間隔23Bpとにより、以下のよ
うに表わすことができる。
【0076】
【数4】
【0077】バルジング周期演算器22では、この
(4)式でバルジング周波数の算出を実現することによ
り、新規設備をほとんど付加することなしに、確実にバ
ルジング周波数を検出することができる。
【0078】以上により、ピンチロール9の速度(鋳込
み速度)とピンチロール間隔23との比からバルジング
周波数が算出され、このバルジング周波数に応じて外乱
補償器11の設定周波数が連続的に変更されることによ
り、非定常時のようにバルジング性湯面変動の周期が鋳
込み速度(引き抜き速度)の変更によって変化しても、
前記第2および第3の各実施の形態の場合と同様の作用
を維持し、パウダー巻き込みのない良好な品質の鋳片を
製造することができる。
【0079】よって、非定常時のように鋳込み速度が変
化する場合においても、前記第2および第3の各実施の
形態の場合と同等の効果を維持することができる。 (第5の実施の形態)図8は、本実施の形態によるモー
ルド内湯面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモー
ルド周辺部の構成例を示す断面図であり、図1と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0080】すなわち、本実施の形態では、図8に示す
ように、図1に可調整ゲイン変更装置24を付加した構
成としている。可調整ゲイン変更装置24は、前記制御
偏差信号(または、湯面レベル信号)を入力とし、この
信号からバルジング性湯面変動の振幅を検出し、振幅の
大きさに応じて前記可調整ゲイン12の大きさを変更す
るようにしている。
【0081】一方、可調整ゲイン12に設定される値に
は、上限および下限を持たせるようにしている。ここ
で、上限値は制御系の安定限界から根軌跡法等で求めら
れ、下限値は外乱補償器がないPI制御と比べて最低限
補償したい外乱抑制率で定め、通常使用するゲインの大
きさとする。
【0082】図9は、上記可調整ゲイン変更装置24の
構成例を示すブロック図である。図9に示すように、制
御偏差信号(または、湯面レベル信号)を、外乱推定オ
ブザーバ、あるいは外乱〜制御偏差(または、湯面レベ
ル)の逆特性フィルタ等の引き抜き外乱を推定する外乱
推定器25に入力した後、バルジング性湯面変動成分を
抽出するフィルタ26に入力する。
【0083】そして、このフィルタ26の出力信号と制
御ゲイン上下限を定めた制御ゲインテーブル27を用い
ることで制御ゲインを設定できるように、本実施の形態
の制御系を実現するようにしている。
【0084】以上により、湯面レベル信号からバルジン
グ性湯面変動の大きさが判定され、変動の大きさにより
外乱補償器の出力信号に掛けられる可調整ゲインの大き
さが変更されることにより、バルジング性湯面変動が増
加していく場合においても、可調整ゲインを大きくし、
流量調整可能な限界まで、前記第1の実施の形態の場合
と同様の作用を維持し、パウダー巻き込みの少ない良好
な品質の鋳片を製造することができる。よって、バルジ
ング性湯面変動が増加していく場合においても、前記第
1の実施の形態の場合と同等の効果を維持することがで
きる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連続鋳造
機モールド内湯面レベル制御装置によれば、連続鋳造機
におけるモールド内の溶融金属の湯面レベルを検出する
湯面レベル計と、湯面レベル計により連続的に検出され
る湯面レベルと設定湯面レベルとの偏差信号に基づい
て、タンディッシュに設けられたスライディングノズル
の開度指令を出力するPI制御器と、PI制御器から出
力される開度指令を入力し、スライディングノズルの開
度を調整してタンディッシュからの溶融金属流入量を調
整するスライディングノズル制御器と、湯面レベルと設
定湯面レベルとの偏差信号から特定周期の大きなバルジ
ング性湯面変動を抽出し、かつその位相特性を所定の範
囲で進ませて出力する特性を有した外乱補償器とを備
え、外乱補償器からの出力信号に可調整ゲインを掛け合
わせた信号を、PI制御器から出力される開度指令に加
算して、最終的なスライディングノズルの開度指令とす
るようにしたので、定常鋳込み中のバルジング性湯面変
動を効率的に大幅に低減することが可能となる。
【0086】また、バルジング性湯面変動の周期である
バルジング周波数を検出し、このバルジング周波数に応
じて外乱補償器の設定周波数を連続的に変更するように
したので、非定常時のようにバルジング性湯面変動の周
期が鋳込み速度(引き抜き速度)の変更によって変化し
ても、定常鋳込み中のバルジング性湯面変動を効率的に
大幅に低減することが可能となる。
【0087】さらに、バルジング性湯面変動の振幅を検
出し、湯面変動幅が増大した場合には、制御系の限界ま
で可調整ゲインの大きさを増加するようにしたので、バ
ルジング性湯面変動が増加していく場合においても、流
量調整可能な限界まで、バルジング性湯面変動抑制効果
を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるモールド内湯
面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモールド周辺
部の構成例を示す断面図。
【図2】本発明によるモールド内湯面レベル制御系の線
形モデルを示すブロック図。
【図3】本発明による外乱補償器の有する周波数特性の
一例を示す図。
【図4】本発明による作用効果を説明するためのシミュ
レーションの一例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるモールド内湯
面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモールド周辺
部の構成例を示す断面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるモールド内湯
面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモールド周辺
部の構成例を示す断面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態によるモールド内湯
面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモールド周辺
部の構成例を示す断面図。
【図8】本発明の第5の実施の形態によるモールド内湯
面レベル制御装置を適用した連続鋳造機のモールド周辺
部の構成例を示す断面図。
【図9】同第5の実施の形態のモールド内湯面レベル制
御装置における可調整ゲイン変更装置の構成例を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
1…タンディッシュ、 2…溶鋼、 3…スライディングノズル、 4…湯面レベル計、 5…モールド、 6…浸漬ノズル、 7…引き抜き方向、 8…アクチュエータ、 9…ピンチロール、 10…PI制御器、 11…外乱補償器、 12…可調整ゲイン、 18…バルジング周波数検出装置、 19…バンドパスフィルター、 20…FFT解析装置、 21…ピンチロール速度検出器、 22…バルジング周期演算器、 23…ピンチロール間隔、 24…可調整ゲイン変更装置、 25…外乱推定器、 26…フィルタ、 27…制御ゲインテーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 裕計 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 宮本 明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機におけるモールド内の溶融金
    属の湯面レベルを制御する制御装置において、 前記モールド内の溶融金属の湯面レベルを検出する湯面
    レベル計と、 前記湯面レベル計により連続的に検出される湯面レベル
    と設定湯面レベルとの偏差信号に基づいて、タンディッ
    シュに設けられたスライディングノズルの開度指令を出
    力するPI制御器と、 前記PI制御器から出力される開度指令を入力し、前記
    スライディングノズルの開度を調整して前記タンディッ
    シュからの溶融金属流入量を調整するスライディングノ
    ズル制御器と、 前記湯面レベルと設定湯面レベルとの偏差信号から特定
    周期の大きなバルジング性湯面変動を抽出し、かつその
    位相特性を所定の範囲で進ませて出力する特性を有した
    外乱補償器とを備え、 前記外乱補償器からの出力信号に可調整ゲインを掛け合
    わせた信号を、前記PI制御器から出力される開度指令
    に加算して、最終的な前記スライディングノズルの開度
    指令とするようにしたことを特徴とする連続鋳造機モー
    ルド内湯面レベル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の連続鋳造機モール
    ド内湯面レベル制御装置において、 前記湯面レベル計により連続的に検出される湯面レベル
    の信号から前記バルジング性湯面変動の周期であるバル
    ジング周波数を検出するバルジング周波数検出手段を付
    加し、 前記バルジング周波数検出手段により検出されたバルジ
    ング周波数に応じて、前記外乱補償器の設定周波数を連
    続的に変更するようにしたことを特徴とする連続鋳造機
    モールド内湯面レベル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の連続鋳造機モール
    ド内湯面レベル制御装置において、 前記バルジング周波数検出手段として、 前記湯面レベル計により連続的に検出される湯面レベル
    の信号から、前記バルジング性湯面変動が存在する周波
    数帯域のみの信号を取り出す帯域通過フィルターと、 前記帯域通過フィルターにより取り出された信号をFF
    T解析してバルジング周波数を検出するFFT解析装置
    と、 を用いるようにしたことを特徴とする連続鋳造機モール
    ド内湯面レベル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の連続鋳造機モール
    ド内湯面レベル制御装置において、 前記バルジング周波数検出手段として、 前記モールド内の溶融金属を引き抜くためのピンチロー
    ルの速度(鋳込み速度)と当該ピンチロールの間隔との
    比からバルジング周波数を算出するバルジング周期演算
    器を用いるようにしたことを特徴とする連続鋳造機モー
    ルド内湯面レベル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の連続鋳造機モール
    ド内湯面レベル制御装置において、 前記湯面レベル計により連続的に検出される湯面レベル
    の信号から抽出されたバルジング性湯面変動の振幅によ
    り、前記外乱補償器からの出力信号に掛け合わせる可調
    整ゲインの大きさを変更するようにしたことを特徴とす
    る連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置。
JP35792897A 1997-03-12 1997-12-25 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置 Expired - Fee Related JP3271242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35792897A JP3271242B2 (ja) 1997-03-12 1997-12-25 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5768997 1997-03-12
JP9-57689 1997-03-12
JP35792897A JP3271242B2 (ja) 1997-03-12 1997-12-25 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10314911A true JPH10314911A (ja) 1998-12-02
JP3271242B2 JP3271242B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=26398750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35792897A Expired - Fee Related JP3271242B2 (ja) 1997-03-12 1997-12-25 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3271242B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000066293A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Regulation du niveau de la surface du metal dans un moule en moulage continu
AT413023B (de) * 1999-01-14 2005-10-15 Sumitomo Heavy Industries Vorrichtung zum regeln des metallspiegels in einer stranggusskokille
JP2006263812A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Jfe Steel Kk 連続鋳造機の鋳型内湯面レベル制御方法及び連続鋳造鋳片の製造方法
KR100775290B1 (ko) 2006-12-18 2007-11-08 주식회사 포스코 연속주조공정에서의 탕면레벨 제어장치
WO2008075558A1 (ja) * 2006-12-21 2008-06-26 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 位置制御装置
KR100899689B1 (ko) * 2002-08-21 2009-05-28 주식회사 포스코 회전류 상부노즐의 토출량 제어방법
JP2013099770A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Jfe Steel Corp 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置及び制御方法
JP2014111266A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Nippon Steel & Sumitomo Metal 連続鋳造機の湯面レベル制御装置、方法及びプログラム
JP2014111267A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Nippon Steel & Sumitomo Metal 連続鋳造機の湯面レベル制御装置、方法及びプログラム
US20150190863A1 (en) * 2012-06-29 2015-07-09 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Control Method and Apparatus for Continuous Casting Steel Pouring

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03110051A (ja) * 1989-09-22 1991-05-10 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JPH04262845A (ja) * 1991-02-18 1992-09-18 Nkk Corp 連続鋳造におけるモールドレベルの制御方法
JPH0523811A (ja) * 1991-07-15 1993-02-02 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JPH0531560A (ja) * 1991-07-30 1993-02-09 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JPH08147044A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造機の湯面レベル制御方法
JPH08243703A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
WO1997014521A1 (fr) * 1995-10-18 1997-04-24 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Procede de reglage du niveau de metal en fusion dans une machine de coulage continu
JPH09253818A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造機の湯面レベル制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03110051A (ja) * 1989-09-22 1991-05-10 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JPH04262845A (ja) * 1991-02-18 1992-09-18 Nkk Corp 連続鋳造におけるモールドレベルの制御方法
JPH0523811A (ja) * 1991-07-15 1993-02-02 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JPH0531560A (ja) * 1991-07-30 1993-02-09 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JPH08147044A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造機の湯面レベル制御方法
JPH08243703A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Kawasaki Steel Corp 連続鋳造における湯面レベル制御方法
WO1997014521A1 (fr) * 1995-10-18 1997-04-24 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Procede de reglage du niveau de metal en fusion dans une machine de coulage continu
JPH09253818A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造機の湯面レベル制御方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT413023B (de) * 1999-01-14 2005-10-15 Sumitomo Heavy Industries Vorrichtung zum regeln des metallspiegels in einer stranggusskokille
EP1097765A1 (en) * 1999-04-28 2001-05-09 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Molten metal surface level control in mold in continuous casting
EP1097765A4 (en) * 1999-04-28 2005-02-09 Sumitomo Metal Ind CONTROL OF THE MELTING LEVEL IN CONTINUOUS CASTING
WO2000066293A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Regulation du niveau de la surface du metal dans un moule en moulage continu
KR100899689B1 (ko) * 2002-08-21 2009-05-28 주식회사 포스코 회전류 상부노즐의 토출량 제어방법
JP4725291B2 (ja) * 2005-02-25 2011-07-13 Jfeスチール株式会社 連続鋳造機の鋳型内湯面レベル制御方法及び連続鋳造鋳片の製造方法
JP2006263812A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Jfe Steel Kk 連続鋳造機の鋳型内湯面レベル制御方法及び連続鋳造鋳片の製造方法
KR100775290B1 (ko) 2006-12-18 2007-11-08 주식회사 포스코 연속주조공정에서의 탕면레벨 제어장치
WO2008075558A1 (ja) * 2006-12-21 2008-06-26 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 位置制御装置
US8040098B2 (en) 2006-12-21 2011-10-18 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Position controller
JP5169836B2 (ja) * 2006-12-21 2013-03-27 株式会社安川電機 位置制御装置
JP2013099770A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Jfe Steel Corp 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置及び制御方法
US20150190863A1 (en) * 2012-06-29 2015-07-09 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Control Method and Apparatus for Continuous Casting Steel Pouring
US10369624B2 (en) * 2012-06-29 2019-08-06 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd Control method and apparatus for continuous casting steel pouring
JP2014111266A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Nippon Steel & Sumitomo Metal 連続鋳造機の湯面レベル制御装置、方法及びプログラム
JP2014111267A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Nippon Steel & Sumitomo Metal 連続鋳造機の湯面レベル制御装置、方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3271242B2 (ja) 2002-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3271242B2 (ja) 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置
JP3318742B2 (ja) 連続鋳造設備のモールド湯面制御装置
JP2012170984A (ja) 連続鋳造機のモールド内湯面レベル制御装置及び制御方法
JP3245423B2 (ja) 金属の連続鋳造用鋳型内の液体金属の高さの調節方法および装置
JP7136220B2 (ja) 連続鋳造の制御装置、方法及びプログラム
JP5831145B2 (ja) 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置及び制御方法
JP2634106B2 (ja) 連続鋳造における湯面レベル制御方法
JP6065865B2 (ja) 連続鋳造機の制御装置および制御方法
JP3277864B2 (ja) 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御方法
JP5347402B2 (ja) 連続鋳造機のモールド内湯面レベル制御方法
JP5637007B2 (ja) モールド内溶鋼湯面レベル制御方法
JP5751144B2 (ja) 連続鋳造機の制御装置および制御方法
JP2007253170A (ja) 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御方法および装置
JP2007260693A (ja) 連続鋳造機におけるモールド内湯面レベル制御方法
JP4725291B2 (ja) 連続鋳造機の鋳型内湯面レベル制御方法及び連続鋳造鋳片の製造方法
JP2002248555A (ja) 連続鋳造機の湯面レベル制御方法及び湯面レベル制御装置
Furtmueller et al. Control issues in continuous casting of steel
JP2005028381A (ja) 鋳型内湯面レベル検出装置
JPH02200362A (ja) 連続鋳造装置におけるノズル詰まり予測方法およびノズル詰まり抑制方法
KR100711439B1 (ko) 주기적 외란에 강인한 탕면 레벨 제어 장치
JPS62192246A (ja) 連続鋳造設備のモールド湯面レベル制御装置
Jabri et al. Suppression of periodic disturbances in the continuous casting process
JP6555234B2 (ja) 連続鋳造機の制御装置、連続鋳造機の制御方法、及び鋼の連続鋳造方法
KR101664171B1 (ko) 몰드 내 용강탕면 레벨 제어 방법
JP2009160647A (ja) 連続鋳造機モールド内湯面レベル制御装置及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees