JP5751144B2 - 連続鋳造機の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である連続鋳造機の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である連続鋳造機の構成を示す模式図である。
次に、図2を参照して、制御装置8の構成について説明する。図2は、図1に示す制御装置8の内部構成を示すブロック図である。
次に、図3を参照して、外乱補償器83の構成について説明する。図3は、図2に示す外乱補償器83の内部構成を示すブロック図である。
次に、図4を参照して、周波数推定部831(831a〜831e)の構成について説明する。図4は、図3に示す周波数推定部831(831a〜831e)の内部構成を示すブロック図である。
図5は、特定周波数fiを0.09Hz,0.10Hz,0.11Hz,0.12Hz,0.13Hzとしたときの入力信号(湯面レベル信号)に対する周波数推定部831の出力信号を示す図である。図5(b)〜(f)に示すように、本実施例では、領域R1の時間帯では特定周波数を0.12Hzとした周波数推定部831の出力信号の振幅が最大となり、領域R2の時間帯では特定周波数を0.11Hzとした周波数推定部の出力信号の振幅が最大となり、領域R3の時間帯では特定周波数を0.10Hzとした周波数推定部の出力信号の振幅が最大となっている。以上のことから、本発明によれば時系列で変化するバルジング周波数をリアルタイムで推定可能であることが確認された。なお、図5(b)〜(f)に示す各信号は、ノイズが除去された信号であるので、振幅の最大値は信号の微分値の正負の変化点における信号の絶対値を算出することによって評価できる。
次に、従来技術および本発明の湯面レベル制御を用いてバルジング性湯面レベル変動を制御した場合の湯面レベルの変動について説明する。なお、本実施例では、図6に示すバルジング周波数0.1Hzおよび振幅±15mmのバルジング性湯面変動を湯面レベル制御に対する外乱として加えた。また、従来技術の湯面レベル制御では、外乱補償器の設定周波数を0.13Hzに固定した。図7(a),(b)はそれぞれ、本発明および従来技術の湯面レベル制御を用いてバルジング性湯面レベル変動を制御した場合の湯面レベルの変動を示す図である。図7(b)に示すように、従来技術の湯面レベル制御では、外乱補償器の設定周波数とバルジング周波数との間にずれがあるために、バルジング性湯面レベル変動を十分に抑制することができず、湯面レベルが±6mm程度の振幅で変動した。これに対して、図7(a)に示すように、本発明の湯面レベル制御では、リアルタイムでバルジング周波数を検出し、検出されたバルジング周波数に基づいて外乱補償器の設定周波数を変更しているので、湯面レベルの変動を±3mm程度の振幅の範囲内に抑えることができた。
2 タンディッシュ
3 スライディングノズル
4 浸漬ノズル
5 溶鋼
6 アクチュエータ
7 湯面レベル計
8 制御装置
9 ピンチロール
81 減算器
82 PI(比例積分)制御部
83 外乱補償器
84 加算器
831,831a〜831e 周波数推定部
832 出力選択部
833 位相進み処理部
834 ゲイン乗算部
835 周波数モデル
836 減算器
837 PD(比例微分)演算器
Claims (3)
- 連続鋳造機のモールド内の溶鋼の湯面レベルを測定する湯面レベル計と、
前記湯面レベル計によって測定された湯面レベルと該湯面レベルの目標値とに基づいて、該湯面レベルが目標値になるように前記モールドに溶鋼を注入するスライディングノズルの開度を制御する制御部と、
前記湯面レベル計によって測定された湯面レベルに基づいて、湯面レベルに対する外乱を補償するように前記制御部が出力する開度指令値に外乱補償値を加算する外乱補償器と、
を備え、
前記外乱補償器は、
互いに異なる特定周波数における湯面レベルの変動を2次振動系の伝達関数で表現した複数の周波数モデルを備え、
前記湯面レベル計によって測定された湯面レベルと各周波数モデルの出力との偏差を各周波数モデルの入力に帰還することによって複数の特定周波数における湯面レベルの変動成分を抽出し、抽出された湯面レベルの変動成分のうち、振幅が最も大きい湯面レベルの変動成分に対応する特定周波数をバルジング周波数と判断し、該特定周波数の外乱を補償するように前記開度指令値に外乱補償値を加算すること
を特徴とする連続鋳造機の制御装置。 - 前記外乱補償器は、湯面レベル信号の位相を進める位相進み処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造機の制御装置。
- 連続鋳造機のモールド内の溶鋼の湯面レベルを測定する湯面レベル計と、前記湯面レベル計によって測定された湯面レベルと該湯面レベルの目標値とに基づいて、該湯面レベルが目標値になるように前記モールドに溶鋼を注入するスライディングノズルの開度を制御する制御部と、を備える連続鋳造機の制御方法であって、
互いに異なる特定周波数における湯面レベルの変動を2次振動系の伝達関数で表現した複数の周波数モデルの出力と前記湯面レベル計によって測定された湯面レベルとの偏差を各周波数モデルの入力に帰還することによって複数の特定周波数における湯面レベルの変動成分を抽出するステップと、
抽出された湯面レベルの変動成分のうち、振幅が最も大きい湯面レベルの変動成分に対応する特定周波数をバルジング周波数と判断し、該特定周波数の外乱を補償するように前記制御部が出力する開度指令値に外乱補償値を加算するステップと、
を含むことを特徴とする連続鋳造機の制御方法。
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