JPH10311312A - 連結固定具 - Google Patents
連結固定具Info
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- JPH10311312A JPH10311312A JP9137654A JP13765497A JPH10311312A JP H10311312 A JPH10311312 A JP H10311312A JP 9137654 A JP9137654 A JP 9137654A JP 13765497 A JP13765497 A JP 13765497A JP H10311312 A JPH10311312 A JP H10311312A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B19/00—Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
- F16B19/04—Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B19/00—Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
- F16B19/04—Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
- F16B2019/045—Coated rivets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガタツキや振動による異音の発生を可及的に
防止することができると共に、固定解除後の再使用にも
十分対応することができ、しかも反り等の不良の発生を
効果的に防止し得る良好な成形性を有する連結固定具を
提供することを目的とする。 【解決手段】 基板フランジ1の一面側に設けられた首
部3及び頭部4を一の部材p1の取付穴w1に固定して
一の部材p1に取り付けると共に、上記基板フランジ1
の他面側に設けられた脚部2を他の部材p2の固定穴w
3に固定することによって、一の部材p1と他の部材p
2とを互いに連結固定する連結固定具において、上記基
板フランジ1と上記頭部4との互いに対向する内面及び
上記首部3の外周面が軟質材料12,32,24により
覆われていることを特徴とする連結固定具を提供する。
防止することができると共に、固定解除後の再使用にも
十分対応することができ、しかも反り等の不良の発生を
効果的に防止し得る良好な成形性を有する連結固定具を
提供することを目的とする。 【解決手段】 基板フランジ1の一面側に設けられた首
部3及び頭部4を一の部材p1の取付穴w1に固定して
一の部材p1に取り付けると共に、上記基板フランジ1
の他面側に設けられた脚部2を他の部材p2の固定穴w
3に固定することによって、一の部材p1と他の部材p
2とを互いに連結固定する連結固定具において、上記基
板フランジ1と上記頭部4との互いに対向する内面及び
上記首部3の外周面が軟質材料12,32,24により
覆われていることを特徴とする連結固定具を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板フランジの一
面に係止脚部を突設すると共に、該基板フランジの他面
に柱状の首部を介して板状の頭部を形成してなり、一の
部材に設けられた一部が切り欠かれて開放した取付穴に
上記首部を挿入して上記基板フランジと上記頭部との間
にこの取付穴の周囲を保持し、上記脚部を他の部材に設
けられた固定穴に圧入してこの固定穴の周縁部に係止す
ることにより、一の部材と他の部材とを互いに連結固定
する連結固定具に関する。
面に係止脚部を突設すると共に、該基板フランジの他面
に柱状の首部を介して板状の頭部を形成してなり、一の
部材に設けられた一部が切り欠かれて開放した取付穴に
上記首部を挿入して上記基板フランジと上記頭部との間
にこの取付穴の周囲を保持し、上記脚部を他の部材に設
けられた固定穴に圧入してこの固定穴の周縁部に係止す
ることにより、一の部材と他の部材とを互いに連結固定
する連結固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装材を自動車のボディーに取
り付ける場合などに用いられる、一の部材と他の部材と
を連結固定するための連結固定具として、従来、実開昭
57−46117号公報に開示されたクリップが知られ
ている。このクリップは、図11に示したように、基板
フランジaの一面に、軸方向中間部が大径に形成された
弾性変形可能な係止脚部bを突設すると共に、該基板フ
ランジaの他面に柱状の首部cを介して円板状の頭部d
を形成し、更に上記首部cの外周面に多数の羽板状突片
eを一体に突設すると共に、上記基板フランジaの一面
側に外側に向かうに従って上記係止脚部bの軸方向先端
側へと傾斜する弾性変形可能なリング状の袴部fを設け
たものである。
り付ける場合などに用いられる、一の部材と他の部材と
を連結固定するための連結固定具として、従来、実開昭
57−46117号公報に開示されたクリップが知られ
ている。このクリップは、図11に示したように、基板
フランジaの一面に、軸方向中間部が大径に形成された
弾性変形可能な係止脚部bを突設すると共に、該基板フ
ランジaの他面に柱状の首部cを介して円板状の頭部d
を形成し、更に上記首部cの外周面に多数の羽板状突片
eを一体に突設すると共に、上記基板フランジaの一面
側に外側に向かうに従って上記係止脚部bの軸方向先端
側へと傾斜する弾性変形可能なリング状の袴部fを設け
たものである。
【0003】このクリップは、一の部材p1に設けられ
た一部が切り欠かれて開放した取付穴w1に上記首部c
を挿入して上記基板フランジaと上記頭部dとの間にこ
の取付穴w1の周囲を保持し、上記脚部bを他の部材
(図示せず)に設けられた固定穴(図示せず)に圧入し
て上記脚部bをこの固定穴の周縁部に係止することによ
り、一の部材p1と他の部材(図示せず)とを互いに連
結固定するものである。この場合、上記一の部材p1に
設けられる取付穴w1は、例えば図11,12に示した
ように、幅狭の溝穴sを介して互いに連通した大径の挿
入穴w2と小径の取付穴w1とが連設された所謂ダルマ
穴wの一部として形成され、このダルマ穴wの上記挿入
穴w2に上記頭部dを通して、上記首部cをダルマ穴w
に挿入し、この首部cを上記溝穴sを通して上記取付穴
w1へと移動させることにより、一の部材p1に上記首
部cを固定することが行われる。
た一部が切り欠かれて開放した取付穴w1に上記首部c
を挿入して上記基板フランジaと上記頭部dとの間にこ
の取付穴w1の周囲を保持し、上記脚部bを他の部材
(図示せず)に設けられた固定穴(図示せず)に圧入し
て上記脚部bをこの固定穴の周縁部に係止することによ
り、一の部材p1と他の部材(図示せず)とを互いに連
結固定するものである。この場合、上記一の部材p1に
設けられる取付穴w1は、例えば図11,12に示した
ように、幅狭の溝穴sを介して互いに連通した大径の挿
入穴w2と小径の取付穴w1とが連設された所謂ダルマ
穴wの一部として形成され、このダルマ穴wの上記挿入
穴w2に上記頭部dを通して、上記首部cをダルマ穴w
に挿入し、この首部cを上記溝穴sを通して上記取付穴
w1へと移動させることにより、一の部材p1に上記首
部cを固定することが行われる。
【0004】この場合、このクリップの上記首部cを上
記ダルマ穴wの挿入穴w2から取付穴w1に移動して固
定する際、図12に示したように、首部cに突設された
上記突片eが一旦折れ曲がるようにして上記溝穴sを通
過し、取付穴w1ではこれら突片eの先端が取付穴w1
の内周縁に当接して、クリップの首部cが取付穴w1に
保持固定されるものである。
記ダルマ穴wの挿入穴w2から取付穴w1に移動して固
定する際、図12に示したように、首部cに突設された
上記突片eが一旦折れ曲がるようにして上記溝穴sを通
過し、取付穴w1ではこれら突片eの先端が取付穴w1
の内周縁に当接して、クリップの首部cが取付穴w1に
保持固定されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクリップ
は、首部cと取付穴w1との間に生じる径方向の力や振
動に対しては、取付穴w1の内周縁に当接した上記各突
片eの弾性によって、これを吸収することができ、ガタ
ツキや異音の発生を防止することができるが、軸方向に
大きな力や振動が生じた場合などには、これを吸収する
ことができず、クリップが破損したりガタツキや異音を
発生する場合がある。特に、自動車部品の取り付けにこ
のクリップを用いた場合には、振動による異音の発生が
問題となる。
は、首部cと取付穴w1との間に生じる径方向の力や振
動に対しては、取付穴w1の内周縁に当接した上記各突
片eの弾性によって、これを吸収することができ、ガタ
ツキや異音の発生を防止することができるが、軸方向に
大きな力や振動が生じた場合などには、これを吸収する
ことができず、クリップが破損したりガタツキや異音を
発生する場合がある。特に、自動車部品の取り付けにこ
のクリップを用いた場合には、振動による異音の発生が
問題となる。
【0006】また、この従来のクリップは、合成樹脂材
料によって各部を一体的に成形するものであるが、この
場合、上記基板フランジa、脚部b、首部c及び頭部d
は確実な固定状態を確保するために十分な剛性が必要で
ある。従って、これらの部分と一体に成形される上記各
突片eもある程度剛性の高い材料で成形されることとな
り、ある程度の可撓性は有しているものの必ずしも十分
な柔軟性を有するものではなく、上記取付穴w1に固定
するために上記溝穴sを通過させる際、これら突片eが
折れてしまい、良好に取付穴w1に固定することができ
なくなる場合がある。更に、取付穴w1に固定された後
も一方向に長時間荷重がかけられた状態にあると、これ
ら突片eが折れ曲がったりその他の変形が生じ、この変
形が定着して元の状態に復帰し得なくなり、メンテナン
スなどのために一度取り外した後は、再び使用すること
ができなくなるという欠点がある。
料によって各部を一体的に成形するものであるが、この
場合、上記基板フランジa、脚部b、首部c及び頭部d
は確実な固定状態を確保するために十分な剛性が必要で
ある。従って、これらの部分と一体に成形される上記各
突片eもある程度剛性の高い材料で成形されることとな
り、ある程度の可撓性は有しているものの必ずしも十分
な柔軟性を有するものではなく、上記取付穴w1に固定
するために上記溝穴sを通過させる際、これら突片eが
折れてしまい、良好に取付穴w1に固定することができ
なくなる場合がある。更に、取付穴w1に固定された後
も一方向に長時間荷重がかけられた状態にあると、これ
ら突片eが折れ曲がったりその他の変形が生じ、この変
形が定着して元の状態に復帰し得なくなり、メンテナン
スなどのために一度取り外した後は、再び使用すること
ができなくなるという欠点がある。
【0007】また更に、図からも明らかなように、通常
この種のクリップでは、上記首部cの肉厚は上記円板状
の頭部dの肉厚よりもかなり厚く形成されるため、成形
後の首部cの樹脂収縮は頭部dのそれよりも大きく、こ
のため首部cと頭部dとの連結部上面に窪み状の変形が
生じやすく、これにより頭部dに反りが発生しやすい。
この種のクリップでは、上記首部cの肉厚は上記円板状
の頭部dの肉厚よりもかなり厚く形成されるため、成形
後の首部cの樹脂収縮は頭部dのそれよりも大きく、こ
のため首部cと頭部dとの連結部上面に窪み状の変形が
生じやすく、これにより頭部dに反りが発生しやすい。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、基板フランジの一面側に設けられた首部及び頭部を
一の部材の取付穴に固定して一の部材に取り付けると共
に、上記基板フランジの他面側に設けられた脚部を他の
部材の固定穴に固定することによって、一の部材と他の
部材とを互いに連結固定する合成樹脂製の連結固定具に
おいて、ガタツキや振動による異音の発生を可及的に防
止することができると共に、固定解除後の再使用にも十
分対応することができ、しかも反り等の不良の発生を効
果的に防止し得る良好な成形性を有する連結固定具を提
供することを目的とする。
で、基板フランジの一面側に設けられた首部及び頭部を
一の部材の取付穴に固定して一の部材に取り付けると共
に、上記基板フランジの他面側に設けられた脚部を他の
部材の固定穴に固定することによって、一の部材と他の
部材とを互いに連結固定する合成樹脂製の連結固定具に
おいて、ガタツキや振動による異音の発生を可及的に防
止することができると共に、固定解除後の再使用にも十
分対応することができ、しかも反り等の不良の発生を効
果的に防止し得る良好な成形性を有する連結固定具を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、基板フランジの一面に、外周面に係止突出
部を有する弾性変形可能な係止脚部を突設すると共に、
該基板フランジの他面に柱状の首部を介して板状の頭部
を形成してなり、一の部材に設けられた一部が切り欠か
れて開放した取付穴に上記首部を挿入して上記基板フラ
ンジと上記頭部との間にこの取付穴の周囲を保持し、上
記脚部を他の部材に設けられた固定穴に圧入して上記係
止突出部をこの固定穴の周縁部に係止することにより、
一の部材と他の部材とを互いに連結固定する連結固定具
において、上記基板フランジと上記頭部との互いに対向
する内面及び上記首部の外周面が軟質材料により覆われ
ていることを特徴とする連結固定具を提供する。
成するため、基板フランジの一面に、外周面に係止突出
部を有する弾性変形可能な係止脚部を突設すると共に、
該基板フランジの他面に柱状の首部を介して板状の頭部
を形成してなり、一の部材に設けられた一部が切り欠か
れて開放した取付穴に上記首部を挿入して上記基板フラ
ンジと上記頭部との間にこの取付穴の周囲を保持し、上
記脚部を他の部材に設けられた固定穴に圧入して上記係
止突出部をこの固定穴の周縁部に係止することにより、
一の部材と他の部材とを互いに連結固定する連結固定具
において、上記基板フランジと上記頭部との互いに対向
する内面及び上記首部の外周面が軟質材料により覆われ
ていることを特徴とする連結固定具を提供する。
【0010】上記のように、本発明の連結固定具は、一
の部材にダルマ穴の一部などとして形成された一部が切
り欠かれて開放した取付穴に、該切り欠き部分を通して
上記首部を挿入し、上記基板フランジと上記頭部との間
にこの取付穴の周囲を保持して一の部材に取り付けると
共に、他の部材に形成された固定穴に上記脚部を圧入し
て固定することにより、一の部材と他の部材とを互いに
連結固定するものである。
の部材にダルマ穴の一部などとして形成された一部が切
り欠かれて開放した取付穴に、該切り欠き部分を通して
上記首部を挿入し、上記基板フランジと上記頭部との間
にこの取付穴の周囲を保持して一の部材に取り付けると
共に、他の部材に形成された固定穴に上記脚部を圧入し
て固定することにより、一の部材と他の部材とを互いに
連結固定するものである。
【0011】この場合、本発明の連結固定具によれば、
上記基板フランジと上記頭部との互いに対向する内面及
び上記首部の外周面が軟質材料で被覆され、一の部材に
設けられた取付穴の内周面及び該取付穴周囲に当接する
部分が軟質材料で覆われているので、この連結固定具と
一の部材との間にいずれの方向の力や振動が加わって
も、これらを上記軟質材料が効果的に吸収してガタツキ
や振動による異音の発生を可及的に防止することができ
るものである。この場合、上記首部の外周面や上記基板
フランジと上記頭部との互いに対向する内面の少なくと
もいずれか一方に、上記弾性材料からなる突出部や凸部
を設け、取付穴固定時にこれら突出部や凸部が弾性変形
した状態で取付穴の内周面や周囲に当接するように設計
することにより、より良好にガタツキや異音の発生を防
止することができる。
上記基板フランジと上記頭部との互いに対向する内面及
び上記首部の外周面が軟質材料で被覆され、一の部材に
設けられた取付穴の内周面及び該取付穴周囲に当接する
部分が軟質材料で覆われているので、この連結固定具と
一の部材との間にいずれの方向の力や振動が加わって
も、これらを上記軟質材料が効果的に吸収してガタツキ
や振動による異音の発生を可及的に防止することができ
るものである。この場合、上記首部の外周面や上記基板
フランジと上記頭部との互いに対向する内面の少なくと
もいずれか一方に、上記弾性材料からなる突出部や凸部
を設け、取付穴固定時にこれら突出部や凸部が弾性変形
した状態で取付穴の内周面や周囲に当接するように設計
することにより、より良好にガタツキや異音の発生を防
止することができる。
【0012】また、上記従来のクリップのように、上記
首部の外周面に設ける突出部を羽板状の突片とする場合
でも、この突片を首部の外周面を覆う上記軟質材料で一
体的に形成することにより良好な柔軟性及び弾性を有す
る突片を形成することができ、取付穴にこの首部を挿入
する際に突片が折れてしまうようなことがなく、良好に
取付穴に固定することができる。しかも、取付穴に固定
された後、一方向に長時間荷重がかけられ、これら突片
が折れ曲がったりその他の変形が生じた状態にあって
も、上記荷重から解放することにより軟質材料の柔軟性
及び弾性によって元の状態に復帰することができ、メン
テナンスなどのために一度取り外した後に、再び使用す
ることができるものである。
首部の外周面に設ける突出部を羽板状の突片とする場合
でも、この突片を首部の外周面を覆う上記軟質材料で一
体的に形成することにより良好な柔軟性及び弾性を有す
る突片を形成することができ、取付穴にこの首部を挿入
する際に突片が折れてしまうようなことがなく、良好に
取付穴に固定することができる。しかも、取付穴に固定
された後、一方向に長時間荷重がかけられ、これら突片
が折れ曲がったりその他の変形が生じた状態にあって
も、上記荷重から解放することにより軟質材料の柔軟性
及び弾性によって元の状態に復帰することができ、メン
テナンスなどのために一度取り外した後に、再び使用す
ることができるものである。
【0013】更に、本発明の連結固定具は、合成樹脂を
用いて成形することにより製造されるが、この場合まず
良好な剛性を有する硬質材料を用いて上記基板フラン
ジ、脚部、首部及び頭部を一体的に成形し、この成形物
を更に金型内にセットして軟質材料で二次成形を行い、
首部の外周面及び基板フランジと上記頭部との互いに対
向する内面を上記軟質材料で被覆する、所謂2色成形法
により成形することができ、この場合、二次成形により
成形される軟質材料からなる被覆層の肉厚を調整するこ
とにより、上記硬質材料からなる首部及び頭部の芯材を
ほぼ同一の肉厚とすることができる。よって首部と頭部
との連結部に樹脂の収縮量の差による窪みや反り等の成
形不良を生じることなく、良好に成形を行うことができ
るものである。
用いて成形することにより製造されるが、この場合まず
良好な剛性を有する硬質材料を用いて上記基板フラン
ジ、脚部、首部及び頭部を一体的に成形し、この成形物
を更に金型内にセットして軟質材料で二次成形を行い、
首部の外周面及び基板フランジと上記頭部との互いに対
向する内面を上記軟質材料で被覆する、所謂2色成形法
により成形することができ、この場合、二次成形により
成形される軟質材料からなる被覆層の肉厚を調整するこ
とにより、上記硬質材料からなる首部及び頭部の芯材を
ほぼ同一の肉厚とすることができる。よって首部と頭部
との連結部に樹脂の収縮量の差による窪みや反り等の成
形不良を生じることなく、良好に成形を行うことができ
るものである。
【0014】このように、本発明の連結固定具は、ガタ
ツキや振動による異音の発生を可及的に防止することが
できると共に、固定解除後の再使用にも十分対応するこ
とができ、しかも反り等の不良の発生を効果的に防止し
得る良好な成形性を有するものである。
ツキや振動による異音の発生を可及的に防止することが
できると共に、固定解除後の再使用にも十分対応するこ
とができ、しかも反り等の不良の発生を効果的に防止し
得る良好な成形性を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】次に、本発明の実施例
につき図面を参照してして説明する。図1〜8は、本発
明の一実施例にかかる合成樹脂製の連結固定具を示すも
ので、この連結固定具は、基板フランジ1の一面側(図
中、下側)に係止脚部2を突設すると共に、該基板フラ
ンジの他面側(図中、上側)に円柱状の首部3を介して
円板状の頭部4を形成し、更に上記基板フランジ1の一
面側に袴部5を形成したものである。
につき図面を参照してして説明する。図1〜8は、本発
明の一実施例にかかる合成樹脂製の連結固定具を示すも
ので、この連結固定具は、基板フランジ1の一面側(図
中、下側)に係止脚部2を突設すると共に、該基板フラ
ンジの他面側(図中、上側)に円柱状の首部3を介して
円板状の頭部4を形成し、更に上記基板フランジ1の一
面側に袴部5を形成したものである。
【0016】上記基板フランジ1、首部3及び頭部4
は、図5,6に示されているように、いずれも一体に成
形された硬質材料からな芯材11,31,41を、一体
に成形された軟質材料からなる軟質材料層12,32,
42で被覆したものであり、首部3はその外周面全面が
軟質材料層32により被覆され、基板フランジ1及び頭
部4は互いに対向する内面全面がそれぞれ上記軟質材料
層12,42で被覆されたものである。この場合、基板
フランジ1の軟質材料層12の外周縁部は、基板フラン
ジ1の芯材11よりも外方へと突出していると共に、上
記頭部4の軟質材料層42の外周縁部も頭部4の芯材4
1よりも外方へと突出している。また、首部3の軟質材
料層32には、図7に示されているように、該軟質材料
層32と一体に軟質材料からなる4枚の羽板状突片(突
出部)33が互いに等間隔ずつ離間して放射状に突設さ
れている。更に、この4枚の突片33は、図5,6に示
されているように、いずれも上記頭部4の軟質材料層4
2及び上記基板フランジ1の軟質材料層12と一体化し
ていると共に、この各突片33の先端部から延出するご
とく頭部4の軟質材料層42及び上記基板フランジ1の
軟質材料層12に軟質材料からなる凸部43,13が突
設されている。
は、図5,6に示されているように、いずれも一体に成
形された硬質材料からな芯材11,31,41を、一体
に成形された軟質材料からなる軟質材料層12,32,
42で被覆したものであり、首部3はその外周面全面が
軟質材料層32により被覆され、基板フランジ1及び頭
部4は互いに対向する内面全面がそれぞれ上記軟質材料
層12,42で被覆されたものである。この場合、基板
フランジ1の軟質材料層12の外周縁部は、基板フラン
ジ1の芯材11よりも外方へと突出していると共に、上
記頭部4の軟質材料層42の外周縁部も頭部4の芯材4
1よりも外方へと突出している。また、首部3の軟質材
料層32には、図7に示されているように、該軟質材料
層32と一体に軟質材料からなる4枚の羽板状突片(突
出部)33が互いに等間隔ずつ離間して放射状に突設さ
れている。更に、この4枚の突片33は、図5,6に示
されているように、いずれも上記頭部4の軟質材料層4
2及び上記基板フランジ1の軟質材料層12と一体化し
ていると共に、この各突片33の先端部から延出するご
とく頭部4の軟質材料層42及び上記基板フランジ1の
軟質材料層12に軟質材料からなる凸部43,13が突
設されている。
【0017】上記係止脚部2は、図5,6に示されてい
るように、上記基板フランジ1の芯材11の一面側(図
中、下側)に硬質材料によって一体に突設されたもので
あり、図4,8に示されているように、その外周面に二
組の浅凹部21,21と二組の深凹部22,22とが交
互に形成されていると共に、浅凹部21と深凹部22と
の間の軸方向中間部がそれぞれ外方へと突出して係止突
出部23,23,23,23が形成されている。そし
て、この係止脚部2は上記各係止突出部23部分が、外
方からの押圧力によって内側へと撓むようになってい
る。
るように、上記基板フランジ1の芯材11の一面側(図
中、下側)に硬質材料によって一体に突設されたもので
あり、図4,8に示されているように、その外周面に二
組の浅凹部21,21と二組の深凹部22,22とが交
互に形成されていると共に、浅凹部21と深凹部22と
の間の軸方向中間部がそれぞれ外方へと突出して係止突
出部23,23,23,23が形成されている。そし
て、この係止脚部2は上記各係止突出部23部分が、外
方からの押圧力によって内側へと撓むようになってい
る。
【0018】次に、上記袴部5は、図5,6に示されて
いるように、上記基板フランジ1の芯材11の外周縁部
に硬質材料によって一体に突設されたものであり、外側
に向かうに従って上記係止脚部2の軸方向先端側へと傾
斜し、上記係止脚部を囲うように設けられた弾性変形可
能なリング状ものである。
いるように、上記基板フランジ1の芯材11の外周縁部
に硬質材料によって一体に突設されたものであり、外側
に向かうに従って上記係止脚部2の軸方向先端側へと傾
斜し、上記係止脚部を囲うように設けられた弾性変形可
能なリング状ものである。
【0019】ここで、上記基板フランジ1、首部3及び
頭部4の芯材11,31,41並びに上記係止脚部2及
び袴部11を形成する硬質材料としては、十分な剛性と
可撓性とを有する材料であればいずれのものでもよく、
具体的にはポリオキシメチレン(POM)が好ましく用
いられ、これらPOMとしては、BASF社製,商品名
N2640Z4、三菱エンジニアプラスチック社製,商
品名VR20H、ポリプラスチック社製,TD15R等
が例示される。
頭部4の芯材11,31,41並びに上記係止脚部2及
び袴部11を形成する硬質材料としては、十分な剛性と
可撓性とを有する材料であればいずれのものでもよく、
具体的にはポリオキシメチレン(POM)が好ましく用
いられ、これらPOMとしては、BASF社製,商品名
N2640Z4、三菱エンジニアプラスチック社製,商
品名VR20H、ポリプラスチック社製,TD15R等
が例示される。
【0020】また、上記基板フランジ1、首部3及び頭
部4の軟質材料層12,32,42並びに上記各突片3
3及び凸部13,43を形成する軟質材料としては、十
分な柔軟性と弾性とを有する材料であればいずれのもの
でもよく、特に制限されるものではないが、通常はショ
アーA硬度が50〜80゜、特に70゜前後のエラスト
マーが好適に用いられ、具体的にはオレフィン系エラス
トマーが好ましく用いられる。これらオレフィン系エラ
ストマーとしては、AESジャパン社製,商品名サント
プレーン101−73、住友化学社製,商品名住友TP
E3780、三井石油化学社製,商品名ミラストマー7
030N等が例示される。
部4の軟質材料層12,32,42並びに上記各突片3
3及び凸部13,43を形成する軟質材料としては、十
分な柔軟性と弾性とを有する材料であればいずれのもの
でもよく、特に制限されるものではないが、通常はショ
アーA硬度が50〜80゜、特に70゜前後のエラスト
マーが好適に用いられ、具体的にはオレフィン系エラス
トマーが好ましく用いられる。これらオレフィン系エラ
ストマーとしては、AESジャパン社製,商品名サント
プレーン101−73、住友化学社製,商品名住友TP
E3780、三井石油化学社製,商品名ミラストマー7
030N等が例示される。
【0021】更に、本例の連結固定具は、特に制限され
るものではないが、射出成形法を用いた2色成形により
成形することが好ましく、具体的には、まず上記硬質材
料を射出成形することにより、上記基板フランジ1、首
部3及び頭部4の芯材11,31,41並びに上記係止
脚部2及び袴部11を成形し、この成形物を再び金型内
に配置して、上記軟質材料を射出成形することにより、
上記基板フランジ1、首部3及び頭部4の軟質材料層1
2,32,42並びに上記各突片33及び凸部13,4
3を成形することによって、得ることができる。この場
合、上記首部3及び頭部4の芯材31,41の肉厚をほ
ぼ同一の肉厚とすることが好ましく、これにより樹脂の
収縮量の差による窪みや反り等の成形不良を生じること
なく、良好に成形を行うことができる。なおこの場合、
首部3及び頭部4の最終的な設計上の寸法は、上記軟質
材料層32,42の肉厚を調整することにより、達成す
ることができる。
るものではないが、射出成形法を用いた2色成形により
成形することが好ましく、具体的には、まず上記硬質材
料を射出成形することにより、上記基板フランジ1、首
部3及び頭部4の芯材11,31,41並びに上記係止
脚部2及び袴部11を成形し、この成形物を再び金型内
に配置して、上記軟質材料を射出成形することにより、
上記基板フランジ1、首部3及び頭部4の軟質材料層1
2,32,42並びに上記各突片33及び凸部13,4
3を成形することによって、得ることができる。この場
合、上記首部3及び頭部4の芯材31,41の肉厚をほ
ぼ同一の肉厚とすることが好ましく、これにより樹脂の
収縮量の差による窪みや反り等の成形不良を生じること
なく、良好に成形を行うことができる。なおこの場合、
首部3及び頭部4の最終的な設計上の寸法は、上記軟質
材料層32,42の肉厚を調整することにより、達成す
ることができる。
【0022】本例の連結固定具は、一の部材に形成され
た一部が切り欠かれて開放した取付穴に該切り欠き部分
を通して上記首部を挿入し、上記基板フランジ1と上記
頭部4との間にこの取付穴の周囲を保持して一の部材に
取り付けると共に、他の部材に形成された固定穴に上記
脚部2を圧入して固定することにより、一の部材と他の
部材とを互いに連結固定するものである。
た一部が切り欠かれて開放した取付穴に該切り欠き部分
を通して上記首部を挿入し、上記基板フランジ1と上記
頭部4との間にこの取付穴の周囲を保持して一の部材に
取り付けると共に、他の部材に形成された固定穴に上記
脚部2を圧入して固定することにより、一の部材と他の
部材とを互いに連結固定するものである。
【0023】例えば、図10に示したように、一の部材
p1に小径の取付穴w1と大径の挿入穴w2とを幅狭の
溝穴sを介して互いに連通させた所謂ダルマ穴wを設
け、このダルマ穴wの上記挿入穴w2に上記頭部4を通
して、上記首部3をダルマ穴wに挿入し、この首部3を
その外周面に突設された上記突片33を弾性変形させな
がら上記溝穴sを通して上記取付穴w1へと移動させる
ことにより、図9,10に示されているように、取付穴
w1に上記首部3を固定して、本例連結固定具を一の部
材p1に取り付ける。
p1に小径の取付穴w1と大径の挿入穴w2とを幅狭の
溝穴sを介して互いに連通させた所謂ダルマ穴wを設
け、このダルマ穴wの上記挿入穴w2に上記頭部4を通
して、上記首部3をダルマ穴wに挿入し、この首部3を
その外周面に突設された上記突片33を弾性変形させな
がら上記溝穴sを通して上記取付穴w1へと移動させる
ことにより、図9,10に示されているように、取付穴
w1に上記首部3を固定して、本例連結固定具を一の部
材p1に取り付ける。
【0024】この場合、首部3は、上記のように、良好
な柔軟性と弾性とを有する軟質材料からなる軟質材料層
32で被覆されていると共に、この首部3から突出した
上記各突片33も同様の軟質材料で形成されているの
で、各突片33及び首部3外周面の軟質材料層32が良
好に弾性変形して容易に上記溝穴sを通過させて首部3
を挿入穴w2から取付穴w1へと移動することができ
る。
な柔軟性と弾性とを有する軟質材料からなる軟質材料層
32で被覆されていると共に、この首部3から突出した
上記各突片33も同様の軟質材料で形成されているの
で、各突片33及び首部3外周面の軟質材料層32が良
好に弾性変形して容易に上記溝穴sを通過させて首部3
を挿入穴w2から取付穴w1へと移動することができ
る。
【0025】この一の部材p1に固定された上記首部3
は、その外周面に突設された各突片33の先端部が取付
穴w1の内周面に当接すると共に、各突片33全体が圧
縮変形した状態となり(図9中の一点鎖線が元の突片3
3の位置)、その弾性により良好に取付穴w1に固定さ
れると共に、取付穴w1の中心と首部3の中心(固定具
の中心)とが若干ずれた状態であっても(複数のダルマ
穴間のピッチずれなどにより若干のずれはしばしば生じ
る)、そのずれをこれら突片33の変形により良好に吸
収することができる。
は、その外周面に突設された各突片33の先端部が取付
穴w1の内周面に当接すると共に、各突片33全体が圧
縮変形した状態となり(図9中の一点鎖線が元の突片3
3の位置)、その弾性により良好に取付穴w1に固定さ
れると共に、取付穴w1の中心と首部3の中心(固定具
の中心)とが若干ずれた状態であっても(複数のダルマ
穴間のピッチずれなどにより若干のずれはしばしば生じ
る)、そのずれをこれら突片33の変形により良好に吸
収することができる。
【0026】またこのとき、頭部4及び基板フランジ1
の弾性材料層42,12に突設された各凸部43,13
も取付穴w1の周囲両面にそれぞれ圧縮変形した状態で
当接し(図9中の一点鎖線が元の凸部43,13の位
置)、その弾性により首部3が良好に取付穴w1に固定
される。
の弾性材料層42,12に突設された各凸部43,13
も取付穴w1の周囲両面にそれぞれ圧縮変形した状態で
当接し(図9中の一点鎖線が元の凸部43,13の位
置)、その弾性により首部3が良好に取付穴w1に固定
される。
【0027】次いで、図9に示したように、この状態で
他の部材p2に設けられた固定穴w3に上記係止脚部2
を圧入する、これにより上記各係止突出部23が形成さ
れた脚部2の軸方向中間部が内側へと押圧されて一旦弾
性変形し、固定穴w3を通過することによりこれが弾性
復帰して上記係止突出部23が固定穴w3の周縁部に係
合し、一の部材p1と他の部材p2とが互いに連結固定
される。このとき、上記袴部5の外周縁部が弾性変形し
た状態で他方の部材p2表面に当接し、その弾性力によ
り連結固定具と他の部材p2との間にガタツキが生じる
ことを確実に防止することができる。
他の部材p2に設けられた固定穴w3に上記係止脚部2
を圧入する、これにより上記各係止突出部23が形成さ
れた脚部2の軸方向中間部が内側へと押圧されて一旦弾
性変形し、固定穴w3を通過することによりこれが弾性
復帰して上記係止突出部23が固定穴w3の周縁部に係
合し、一の部材p1と他の部材p2とが互いに連結固定
される。このとき、上記袴部5の外周縁部が弾性変形し
た状態で他方の部材p2表面に当接し、その弾性力によ
り連結固定具と他の部材p2との間にガタツキが生じる
ことを確実に防止することができる。
【0028】このように、本実施例の連結固定具によれ
ば、上記基板フランジ1と上記頭部4との互いに対向す
る内面及び上記首部3の外周面が軟質材料12,42,
32により覆われ、一の部材p1に設けられた取付穴w
1の内周面及び該取付穴w1周囲の両面に当接する部分
が軟質材料で覆われているので、この連結固定具と一の
部材p1との間にいずれの方向の力や振動が加わっても
これらを、上記軟質材料12,42,32が効果的に吸
収してガタツキや振動による異音の発生を可及的に防止
することができるものである。更に、本例では、軟質材
料に覆われた上記基板フランジ1と上記頭部4との互い
に対向する内面及び上記首部3の外周面に軟質材料から
なる複数の突片33及び凸部13,43が突設され、こ
れら軟質材料からなる突片33及び凸部13,43が圧
縮変形した状態で上記取付穴w1に固定されるので、し
っかりと取付穴w1に固定することができると共に、よ
り良好にガタツキや異音の発生を防止することができる
ものである。
ば、上記基板フランジ1と上記頭部4との互いに対向す
る内面及び上記首部3の外周面が軟質材料12,42,
32により覆われ、一の部材p1に設けられた取付穴w
1の内周面及び該取付穴w1周囲の両面に当接する部分
が軟質材料で覆われているので、この連結固定具と一の
部材p1との間にいずれの方向の力や振動が加わっても
これらを、上記軟質材料12,42,32が効果的に吸
収してガタツキや振動による異音の発生を可及的に防止
することができるものである。更に、本例では、軟質材
料に覆われた上記基板フランジ1と上記頭部4との互い
に対向する内面及び上記首部3の外周面に軟質材料から
なる複数の突片33及び凸部13,43が突設され、こ
れら軟質材料からなる突片33及び凸部13,43が圧
縮変形した状態で上記取付穴w1に固定されるので、し
っかりと取付穴w1に固定することができると共に、よ
り良好にガタツキや異音の発生を防止することができる
ものである。
【0029】また、本例連結固定具の首部3に設けられ
た羽板状の突片33は、首部3の外周面を覆う上記軟質
材料層32から該軟質材料により一体的に形成されてい
るので、良好な柔軟性を有しており、取付穴w1にこの
首部3を挿入する際に突片33が折れてしまうようなこ
とがなく、良好に取付穴w1に固定することができる。
しかも、取付穴w1に固定された後、一方向に長時間荷
重がかけられ、これら突片33が折れ曲がったりその他
の変形が生じた状態にあっても、上記荷重から解放する
ことにより軟質材料の柔軟性及び弾性によって元の状態
に復帰することができ、メンテナンスなどのために一度
取り外した後に、再び使用することができるものであ
る。
た羽板状の突片33は、首部3の外周面を覆う上記軟質
材料層32から該軟質材料により一体的に形成されてい
るので、良好な柔軟性を有しており、取付穴w1にこの
首部3を挿入する際に突片33が折れてしまうようなこ
とがなく、良好に取付穴w1に固定することができる。
しかも、取付穴w1に固定された後、一方向に長時間荷
重がかけられ、これら突片33が折れ曲がったりその他
の変形が生じた状態にあっても、上記荷重から解放する
ことにより軟質材料の柔軟性及び弾性によって元の状態
に復帰することができ、メンテナンスなどのために一度
取り外した後に、再び使用することができるものであ
る。
【0030】更に、上述したように、本例の連結固定具
を所謂2色成形法により成形する場合、二次成形により
成形される軟質材料からなる被覆層12,32,42の
肉厚を調整することにより、上記硬質材料からなる首部
3及び頭部4の芯材31,41をほぼ同一の肉厚とする
ことができる。よって、これら首部3と頭部4との連結
部における樹脂の収縮量の差による窪みや反り等の成形
不良を生じることなく、良好に成形を行うことができる
ものである。
を所謂2色成形法により成形する場合、二次成形により
成形される軟質材料からなる被覆層12,32,42の
肉厚を調整することにより、上記硬質材料からなる首部
3及び頭部4の芯材31,41をほぼ同一の肉厚とする
ことができる。よって、これら首部3と頭部4との連結
部における樹脂の収縮量の差による窪みや反り等の成形
不良を生じることなく、良好に成形を行うことができる
ものである。
【0031】このように、本例の連結固定具は、ガタツ
キや振動による異音の発生を可及的に防止することがで
きると共に、固定解除後の再使用にも十分対応すること
ができ、しかも反り等の不良の発生を効果的に防止し得
る良好な成形性を有するものである。
キや振動による異音の発生を可及的に防止することがで
きると共に、固定解除後の再使用にも十分対応すること
ができ、しかも反り等の不良の発生を効果的に防止し得
る良好な成形性を有するものである。
【0032】なお、本発明の連結固定具は、上記実施例
に限定されるものではなく、適宜変更することができ
る。例えば、上記袴部5や突片33,凸部13,43
は、必ずしも必須の構成ではなく、場合によってはこれ
らを省略することもでき、更に脚部2の形状や基板フラ
ンジ1の形状など、その他の構成についても本発明の要
旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。また、
上記首部3が固定される取付穴w1も上記ダルマ穴wの
一部として設けられたものに限定されるものではなく、
一部が切り欠かれて開放した貫通穴であれば、いずれの
態様で設けられたものであってもよい。更に、本発明連
結固定具を製造する方法も上述した2色成形法に限定さ
れるものではなく、いずれの方法により製造しても差し
支えない。また更に、本発明の連結固定具は、ピラーガ
ーニッシュ等の自動車内装材を自動車ボディー取り付け
る場合など、自動車部品の取付に好適に使用されるもの
であるが、用途はこれに限定されるものではなく、2つ
の部材に設けられた取付穴と固定穴とを利用してこれら
部材を互いに連結固定する用途であれば、いずれの用途
にも好適に使用されるものである。
に限定されるものではなく、適宜変更することができ
る。例えば、上記袴部5や突片33,凸部13,43
は、必ずしも必須の構成ではなく、場合によってはこれ
らを省略することもでき、更に脚部2の形状や基板フラ
ンジ1の形状など、その他の構成についても本発明の要
旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。また、
上記首部3が固定される取付穴w1も上記ダルマ穴wの
一部として設けられたものに限定されるものではなく、
一部が切り欠かれて開放した貫通穴であれば、いずれの
態様で設けられたものであってもよい。更に、本発明連
結固定具を製造する方法も上述した2色成形法に限定さ
れるものではなく、いずれの方法により製造しても差し
支えない。また更に、本発明の連結固定具は、ピラーガ
ーニッシュ等の自動車内装材を自動車ボディー取り付け
る場合など、自動車部品の取付に好適に使用されるもの
であるが、用途はこれに限定されるものではなく、2つ
の部材に設けられた取付穴と固定穴とを利用してこれら
部材を互いに連結固定する用途であれば、いずれの用途
にも好適に使用されるものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連結固定
具によれば、ガタツキや振動による異音の発生を可及的
に防止することができると共に、固定解除後の再使用に
も十分対応することができ、しかも反り等の不良の発生
を効果的に防止し得る良好に成形することができるもの
である。
具によれば、ガタツキや振動による異音の発生を可及的
に防止することができると共に、固定解除後の再使用に
も十分対応することができ、しかも反り等の不良の発生
を効果的に防止し得る良好に成形することができるもの
である。
【図1】本発明の一実施例にかかる連結固定具を示す平
面図である。
面図である。
【図2】同連結固定具を示す正面図である。
【図3】同連結固定具を示す側面図である。
【図4】同連結固定具を示す底面図である。
【図5】同連結固定具を示す図1のA−A線に沿った断
面図である。
面図である。
【図6】同連結固定具を示す図4のB−B線に沿った断
面図である。
面図である。
【図7】同連結固定具を示す図2のC−C線に沿った断
面図である。
面図である。
【図8】同連結固定具を示す図2のD−D線に沿った断
面図である。
面図である。
【図9】同連結固定具の使用状態を示す一部を切り欠い
て断面とした正面図である。
て断面とした正面図である。
【図10】同連結固定具の使用状態を示す首部の横断面
図である。
図である。
【図11】従来の連結固定具を示す斜視図である。
【図12】同連結固定具の使用状態を示す首部の横断面
図である。
図である。
1 基板フランジ 11 基板フランジの芯材 12 基板フランジの軟質材料層 13 凸部 2 係止脚部 23 係止突出部 3 首部 31 首部の芯材 32 首部の軟質材料層 33 突片(突出部) 4 頭部 41 頭部の芯材 42 頭部の軟質材料層 43 凸部 5 袴部 w1 取付穴 w3 固定穴 p1 一の部材 p2 他の部材
Claims (6)
- 【請求項1】 基板フランジの一面に、外周面に係止突
出部を有する弾性変形可能な係止脚部を突設すると共
に、該基板フランジの他面に柱状の首部を介して板状の
頭部を形成してなり、一の部材に設けられた一部が切り
欠かれて開放した取付穴に上記首部を挿入して上記基板
フランジと上記頭部との間にこの取付穴の周囲を保持
し、上記脚部を他の部材に設けられた固定穴に圧入して
上記係止突出部をこの固定穴の周縁部に係止することに
より、一の部材と他の部材とを互いに連結固定する連結
固定具において、上記基板フランジと上記頭部との互い
に対向する内面及び上記首部の外周面が軟質材料により
覆われていることを特徴とする連結固定具。 - 【請求項2】 上記首部の外周面に、上記軟質材料から
なる複数の突出部を一体に設けた請求項1記載の連結固
定具。 - 【請求項3】 上記基板フランジと上記頭部との互いに
対向する内面の少なくともいずれか一方に上記弾性材料
からなる凸部を設けた請求項1又は2記載の連結固定
具。 - 【請求項4】 上記首部と頭部とが、ほぼ同一の肉厚の
芯材を上記軟質材料で被覆したものである請求項1〜3
のいずれか1項に記載の連結固定具。 - 【請求項5】 上記軟質材料がショアーA硬度50〜8
0゜のエラストマーである請求項1〜4のいずれか1項
に記載の連結固定具。 - 【請求項6】 上記基板フランジの一面側に、外側に向
かうに従って上記係止脚部の軸方向先端側へと傾斜する
弾性変形可能なリング状の袴部を、上記係止脚部を囲う
ように設け、脚部を上記他方の部材の取付穴に圧入して
固定した際、該袴部が弾性変形した状態で他方の部材に
当接するように構成した請求項1〜5のいずれか1項に
記載の連結固定具。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137654A JPH10311312A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 連結固定具 |
TW086115201A TW354358B (en) | 1997-05-13 | 1997-10-16 | Connecting fastener |
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