JPH11141749A - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
- Publication number
- JPH11141749A JPH11141749A JP9304488A JP30448897A JPH11141749A JP H11141749 A JPH11141749 A JP H11141749A JP 9304488 A JP9304488 A JP 9304488A JP 30448897 A JP30448897 A JP 30448897A JP H11141749 A JPH11141749 A JP H11141749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- grommet
- hole
- main body
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 グロメットに必要な剛性とシール性とをそれ
ぞれ最適値に設定することが可能で、これによって高い
シール機能を保ちつつ、軽い力で、かつ安定した状態に
組み付けることを可能とする。 【解決手段】 パネル30の表面側から裏面側へ突出す
るスリーブ状のフランジ32を有する貫通孔34に組み
付けられるグロメットであって、貫通孔34に対して挿
入可能な筒状で、かつ所定の剛性を有する本体10と、
この本体10の外周部に一体的に設けられているととも
に、所定の弾性を有するシール体20とから構成され、
本体10にはそれを前記貫通孔34に挿入したときに前
記フランジ32の先端面に係合する係合爪12が周方向
に関して複数個に分断されて形成されている一方、前記
シール体20にはパネル30の表面側における貫通孔3
4の端面全周にわたって弾性的に接触する第1シール部
26と、前記フランジ32の内周全周にわたって弾性的
に接触する第2シール部28とが形成されている。
ぞれ最適値に設定することが可能で、これによって高い
シール機能を保ちつつ、軽い力で、かつ安定した状態に
組み付けることを可能とする。 【解決手段】 パネル30の表面側から裏面側へ突出す
るスリーブ状のフランジ32を有する貫通孔34に組み
付けられるグロメットであって、貫通孔34に対して挿
入可能な筒状で、かつ所定の剛性を有する本体10と、
この本体10の外周部に一体的に設けられているととも
に、所定の弾性を有するシール体20とから構成され、
本体10にはそれを前記貫通孔34に挿入したときに前
記フランジ32の先端面に係合する係合爪12が周方向
に関して複数個に分断されて形成されている一方、前記
シール体20にはパネル30の表面側における貫通孔3
4の端面全周にわたって弾性的に接触する第1シール部
26と、前記フランジ32の内周全周にわたって弾性的
に接触する第2シール部28とが形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の車
室とエンジンルームとの間のダッシュパネルにワイヤハ
ーネスなどを通す目的であけられている貫通孔に対し、
この貫通孔の防水(シール)機能を兼ねて組み付けられ
るグロメットに関する。
室とエンジンルームとの間のダッシュパネルにワイヤハ
ーネスなどを通す目的であけられている貫通孔に対し、
この貫通孔の防水(シール)機能を兼ねて組み付けられ
るグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグロメットとしては例え
ば図8,9で示す構造のものが知られている。これらの
図面から明らかなように、グロメット本体50はゴムな
どの弾性材による一体成型品であって、その外周には周
方向へ連続する係合爪52が形成されている。またグロ
メット本体50の一端側には係合爪52と一定の間隔を
もって対向する鍔部54が形成されているとともに、係
合爪52と鍔部54との間には周方向に連続するシール
部56が形成されている。なおグロメット本体50の中
心部には、鍔部54の側においてスリーブ状のワイヤハ
ーネス把持部58が形成されている。
ば図8,9で示す構造のものが知られている。これらの
図面から明らかなように、グロメット本体50はゴムな
どの弾性材による一体成型品であって、その外周には周
方向へ連続する係合爪52が形成されている。またグロ
メット本体50の一端側には係合爪52と一定の間隔を
もって対向する鍔部54が形成されているとともに、係
合爪52と鍔部54との間には周方向に連続するシール
部56が形成されている。なおグロメット本体50の中
心部には、鍔部54の側においてスリーブ状のワイヤハ
ーネス把持部58が形成されている。
【0003】従来のグロメットの使用状態においては、
図9で示すようにグロメット本体50がパネル30のフ
ランジ32を有する貫通孔34に挿入して組み付けられ
ている。この状態においてグロメット本体50の係合爪
52はフランジ32の先端面に係合しており、前記鍔部
54はパネル30の表面側(図9の下面側)で貫通孔3
4の端面に接触している。また前記シール部56はフラ
ンジ32の内周面に押し付けられている。なおグロメッ
ト本体50に予め挿通させてあるワイヤハーネス40
は、前記ワイヤハーネス把持部58によって把持されて
いる。
図9で示すようにグロメット本体50がパネル30のフ
ランジ32を有する貫通孔34に挿入して組み付けられ
ている。この状態においてグロメット本体50の係合爪
52はフランジ32の先端面に係合しており、前記鍔部
54はパネル30の表面側(図9の下面側)で貫通孔3
4の端面に接触している。また前記シール部56はフラ
ンジ32の内周面に押し付けられている。なおグロメッ
ト本体50に予め挿通させてあるワイヤハーネス40
は、前記ワイヤハーネス把持部58によって把持されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでパネル30の
貫通孔34に対するグロメットの組み付けを保持するの
は、主としてフランジ32の先端面に対する前記係合爪
52の係合であり、グロメットによる貫通孔34のシー
ル機能は、貫通孔34の端面に対する鍔部54の接触と
フランジ32の内周面に対するシール部56の接触とに
よって維持している。しかしグロメット本体50は同一
素材による一体成型品であることから、組み付け保持に
必要な剛性と、フランジ32及びシール部56によるシ
ール機能との両立を図ることが困難である。
貫通孔34に対するグロメットの組み付けを保持するの
は、主としてフランジ32の先端面に対する前記係合爪
52の係合であり、グロメットによる貫通孔34のシー
ル機能は、貫通孔34の端面に対する鍔部54の接触と
フランジ32の内周面に対するシール部56の接触とに
よって維持している。しかしグロメット本体50は同一
素材による一体成型品であることから、組み付け保持に
必要な剛性と、フランジ32及びシール部56によるシ
ール機能との両立を図ることが困難である。
【0005】またグロメット本体50は、これをパネル
30の表面側から貫通孔34に挿入することで組み付け
られるのであるが、この場合に前記係合爪52が周方向
へ連続していることから、係合爪52がフランジ32の
内周面を通過するときの抵抗力が大きい。したがってパ
ネル30の貫通孔34に対するグロメット本体50の組
み付けに大きな力を必要とする。
30の表面側から貫通孔34に挿入することで組み付け
られるのであるが、この場合に前記係合爪52が周方向
へ連続していることから、係合爪52がフランジ32の
内周面を通過するときの抵抗力が大きい。したがってパ
ネル30の貫通孔34に対するグロメット本体50の組
み付けに大きな力を必要とする。
【0006】さらにパネル30の貫通孔34はその形成
時において、前記フランジ32の突出量や内径に寸法誤
差を生じる場合がある。これに対してグロメット本体5
0の係合爪52と鍔部54との間隔は一定であるため、
前記フランジ32の突出量が小さめにずれている場合に
はシール機能を維持できないことがある。一方、グロメ
ット本体50の前記シール部56はその変形量が充分で
ないことから、前記フランジ32の内径が大きめにずれ
ている場合、やはりシール機能を維持できないこととな
る。
時において、前記フランジ32の突出量や内径に寸法誤
差を生じる場合がある。これに対してグロメット本体5
0の係合爪52と鍔部54との間隔は一定であるため、
前記フランジ32の突出量が小さめにずれている場合に
はシール機能を維持できないことがある。一方、グロメ
ット本体50の前記シール部56はその変形量が充分で
ないことから、前記フランジ32の内径が大きめにずれ
ている場合、やはりシール機能を維持できないこととな
る。
【0007】請求項1記載の発明の目的は、グロメット
の組み付け保持に必要な剛性とシール性とをそれぞれ最
適値に設定することが可能で、これによってスリーブ状
のフランジを有する貫通孔に対して高いシール機能を保
ちつつ、軽い力で、かつ安定した状態に組み付けること
ができるグロメットを提供することである。
の組み付け保持に必要な剛性とシール性とをそれぞれ最
適値に設定することが可能で、これによってスリーブ状
のフランジを有する貫通孔に対して高いシール機能を保
ちつつ、軽い力で、かつ安定した状態に組み付けること
ができるグロメットを提供することである。
【0008】請求項2記載の発明の目的は、フランジの
突出量の寸法誤差あるいはフランジの内径の寸法誤差を
個々に吸収してシール機能を適正に維持できるグロメッ
トを提供することである。
突出量の寸法誤差あるいはフランジの内径の寸法誤差を
個々に吸収してシール機能を適正に維持できるグロメッ
トを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
パネルの表面側から裏面側へ突出するスリーブ状のフラ
ンジを有する貫通孔に対し、パネルの表面側から挿入し
て組み付けられるグロメットであって、前記貫通孔に対
して挿入可能な筒状で、かつ所定の剛性を有する本体
と、この本体の外周部に一体的に設けられているととも
に、所定の弾性を有するシール体とから構成され、前記
本体にはそれを前記貫通孔に挿入したときに前記フラン
ジの先端面に係合する係合爪が周方向に関して複数個に
分断されて形成されている一方、前記シール体にはパネ
ルの表面側における貫通孔の端面全周にわたって弾性的
に接触する第1シール部と、前記フランジの内周全周に
わたって弾性的に接触する第2シール部とが形成されて
いる。
パネルの表面側から裏面側へ突出するスリーブ状のフラ
ンジを有する貫通孔に対し、パネルの表面側から挿入し
て組み付けられるグロメットであって、前記貫通孔に対
して挿入可能な筒状で、かつ所定の剛性を有する本体
と、この本体の外周部に一体的に設けられているととも
に、所定の弾性を有するシール体とから構成され、前記
本体にはそれを前記貫通孔に挿入したときに前記フラン
ジの先端面に係合する係合爪が周方向に関して複数個に
分断されて形成されている一方、前記シール体にはパネ
ルの表面側における貫通孔の端面全周にわたって弾性的
に接触する第1シール部と、前記フランジの内周全周に
わたって弾性的に接触する第2シール部とが形成されて
いる。
【0010】このようにグロメットが係合爪を備えた本
体と、第1シール部及び第2シール部を備えたシール体
とによって構成されていることから、パネルの貫通孔に
対してグロメットを組み付け状態に保持するために必要
な剛性と、前記第1シール部及び第2シール部によるシ
ール機能とをそれぞれ最適値に設定することが可能とな
る。したがって貫通孔に対して高いシール機能を保ち、
かつ安定した組み付け状態が得られる。
体と、第1シール部及び第2シール部を備えたシール体
とによって構成されていることから、パネルの貫通孔に
対してグロメットを組み付け状態に保持するために必要
な剛性と、前記第1シール部及び第2シール部によるシ
ール機能とをそれぞれ最適値に設定することが可能とな
る。したがって貫通孔に対して高いシール機能を保ち、
かつ安定した組み付け状態が得られる。
【0011】また前記係合爪は周方向に関して複数個に
分断されているため、貫通孔に対するグロメットの組み
付け時において、各係合爪が前記フランジの内周面を通
過するときの抵抗力が小さくて済む。したがってパネル
30の貫通孔34に対するグロメット本体50の組み付
けを軽い力で容易に行うことができる。
分断されているため、貫通孔に対するグロメットの組み
付け時において、各係合爪が前記フランジの内周面を通
過するときの抵抗力が小さくて済む。したがってパネル
30の貫通孔34に対するグロメット本体50の組み付
けを軽い力で容易に行うことができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
グロメットであって、前記第1シール部の弾性変形量が
前記フランジの突出量の寸法誤差を、かつ前記第2シー
ル部の弾性変形量がフランジの内径の寸法誤差を個々に
吸収可能な値に設定されている。
グロメットであって、前記第1シール部の弾性変形量が
前記フランジの突出量の寸法誤差を、かつ前記第2シー
ル部の弾性変形量がフランジの内径の寸法誤差を個々に
吸収可能な値に設定されている。
【0013】本発明によれば、前記第1シール部及び第
2シール部の弾性変形により、フランジの突出量の寸法
誤差及びフランジの内径の寸法誤差を個々に吸収するこ
とができる。したがってこのような寸法誤差にかかわら
ず、グロメットによるシール機能が適正に維持される。
2シール部の弾性変形により、フランジの突出量の寸法
誤差及びフランジの内径の寸法誤差を個々に吸収するこ
とができる。したがってこのような寸法誤差にかかわら
ず、グロメットによるシール機能が適正に維持される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1はワイヤハーネス用グロメットの正面図、図
2は図1の上面図、図3はグロメットの斜視図、図4は
グロメットの断面図である。これらの図面で示すように
グロメットは、所定の剛性を有する樹脂材によって筒状
に形成された本体10と、エラストマー樹脂などの弾性
を有する素材によって形成されたシール体20とによっ
て構成されている。
する。図1はワイヤハーネス用グロメットの正面図、図
2は図1の上面図、図3はグロメットの斜視図、図4は
グロメットの断面図である。これらの図面で示すように
グロメットは、所定の剛性を有する樹脂材によって筒状
に形成された本体10と、エラストマー樹脂などの弾性
を有する素材によって形成されたシール体20とによっ
て構成されている。
【0015】前記本体10には、その周方向に沿って複
数個(4個)の係合爪12がほぼ等間隔で形成されてい
る。これらの各係合爪12における三方の周囲は切り欠
き部14となっており、それによって各係合爪12が本
体10の径方向へ弾性的に変位できるようになってい
る。また図4で示すように本体10の一端部(図面の下
端部)には、その外方へ張り出した鍔部16が形成され
ている。
数個(4個)の係合爪12がほぼ等間隔で形成されてい
る。これらの各係合爪12における三方の周囲は切り欠
き部14となっており、それによって各係合爪12が本
体10の径方向へ弾性的に変位できるようになってい
る。また図4で示すように本体10の一端部(図面の下
端部)には、その外方へ張り出した鍔部16が形成され
ている。
【0016】一方、前記シール体20は円形の平板部2
1の外周部分に結合部22を備えており、この結合部2
2が本体10の鍔部16及びその近傍の外周に対して一
体的に結合されている。したがって前記平板部21は、
本体10の鍔部16を有する側の開放端部を閉ざした状
態に位置している。ただし平板部21の中心部には筒状
のワイヤハーネス把持部24が形成されていて、この部
分において平板部21は開放された格好になっている。
1の外周部分に結合部22を備えており、この結合部2
2が本体10の鍔部16及びその近傍の外周に対して一
体的に結合されている。したがって前記平板部21は、
本体10の鍔部16を有する側の開放端部を閉ざした状
態に位置している。ただし平板部21の中心部には筒状
のワイヤハーネス把持部24が形成されていて、この部
分において平板部21は開放された格好になっている。
【0017】前記シール体20における結合部22の外
周には、個々に周方向へ連続した第1シール部26及び
第2シール部28がそれぞれ形成されている。そこで図
5で示すようにパネル30の表面側から裏面側へ突出す
るスリーブ状のフランジ32を有する貫通孔34に対し
て本体10をパネル30の表面側から挿入すると、第1
シール部26はパネル30の表面側における貫通孔34
の端面全周にわたって弾性的に接触し、第2シール部2
8はフランジ32の内周全周にわたって弾性的に接触す
るように設定されている。
周には、個々に周方向へ連続した第1シール部26及び
第2シール部28がそれぞれ形成されている。そこで図
5で示すようにパネル30の表面側から裏面側へ突出す
るスリーブ状のフランジ32を有する貫通孔34に対し
て本体10をパネル30の表面側から挿入すると、第1
シール部26はパネル30の表面側における貫通孔34
の端面全周にわたって弾性的に接触し、第2シール部2
8はフランジ32の内周全周にわたって弾性的に接触す
るように設定されている。
【0018】つぎに前記のように構成されたグロメット
の使用手順について説明する。まず図5で示すようにグ
ロメットに対してワイヤハーネス40を挿通させること
により、このワイヤハーネス40の外周の一部が前記シ
ール体20のワイヤハーネス把持部24によって把持さ
れる。この状態でグロメットの本体10を前記貫通孔3
4に対し、ワイヤハーネス40と共にパネル30の表面
側(図5の下面側)から挿入する。これにより、すでに
説明したように本体10の各係合爪12が前記フランジ
32の先端面にそれぞれ係合し、第1シール部26はパ
ネル30の表面に、かつ第2シール部28はフランジ3
2の内周面にそれぞれ全周にわたって接触する。
の使用手順について説明する。まず図5で示すようにグ
ロメットに対してワイヤハーネス40を挿通させること
により、このワイヤハーネス40の外周の一部が前記シ
ール体20のワイヤハーネス把持部24によって把持さ
れる。この状態でグロメットの本体10を前記貫通孔3
4に対し、ワイヤハーネス40と共にパネル30の表面
側(図5の下面側)から挿入する。これにより、すでに
説明したように本体10の各係合爪12が前記フランジ
32の先端面にそれぞれ係合し、第1シール部26はパ
ネル30の表面に、かつ第2シール部28はフランジ3
2の内周面にそれぞれ全周にわたって接触する。
【0019】したがって前記貫通孔34に対してグロメ
ットを組み付け状態に保持するのに必要な剛性は前記本
体10によって確保され、貫通孔34とグロメットとの
間の防水に必要なシール機能は前記シール体20の第1
シール部26及び第2シール部28によって保持され
る。この結果、グロメットは貫通孔34に対して良好な
シール機能を保ち、かつ安定した組み付け状態を維持す
ることができる。
ットを組み付け状態に保持するのに必要な剛性は前記本
体10によって確保され、貫通孔34とグロメットとの
間の防水に必要なシール機能は前記シール体20の第1
シール部26及び第2シール部28によって保持され
る。この結果、グロメットは貫通孔34に対して良好な
シール機能を保ち、かつ安定した組み付け状態を維持す
ることができる。
【0020】前記本体10が所定の剛性を有するにもか
かわらず、前記係合爪12は周方向に関して複数個に分
断されていることから、前記貫通孔34に対する本体1
0の挿入時において、各係合爪12がフランジ32の内
周面を通過するときの抵抗力は小さい。このため貫通孔
34に対するグロメットの組み付けに大きな力を必要と
せず、その作業が容易となる。
かわらず、前記係合爪12は周方向に関して複数個に分
断されていることから、前記貫通孔34に対する本体1
0の挿入時において、各係合爪12がフランジ32の内
周面を通過するときの抵抗力は小さい。このため貫通孔
34に対するグロメットの組み付けに大きな力を必要と
せず、その作業が容易となる。
【0021】なお図5は貫通孔34の内径寸法、すなわ
ちフランジ32の内径寸法が誤差によって設計値よりも
大きい場合を示しており、フランジ32の内周面に接触
する第2シール部28の弾性変形量が誤差の分だけ小さ
い。これに対して図6はフランジ32の内径が設計値よ
りも小さい場合を示しており、この場合には寸法誤差に
よって第2シール部28がほとんど限度いっぱいまで弾
性変形している。また図7はフランジ32の突出量が設
計値よりも大きい場合を示しており、パネル30の表面
に接触する第1シール部26がほとんど限度いっぱいま
で弾性変形している。このように第1シール部26及び
第2シール部28の弾性変形量を利用してフランジ32
の突出量、あるいはフランジ32の内径の寸法誤差を個
々に吸収することができる。
ちフランジ32の内径寸法が誤差によって設計値よりも
大きい場合を示しており、フランジ32の内周面に接触
する第2シール部28の弾性変形量が誤差の分だけ小さ
い。これに対して図6はフランジ32の内径が設計値よ
りも小さい場合を示しており、この場合には寸法誤差に
よって第2シール部28がほとんど限度いっぱいまで弾
性変形している。また図7はフランジ32の突出量が設
計値よりも大きい場合を示しており、パネル30の表面
に接触する第1シール部26がほとんど限度いっぱいま
で弾性変形している。このように第1シール部26及び
第2シール部28の弾性変形量を利用してフランジ32
の突出量、あるいはフランジ32の内径の寸法誤差を個
々に吸収することができる。
【図1】ワイヤハーネス用グロメットの正面図。
【図2】図1の上面図。
【図3】グロメットの斜視図。
【図4】グロメットの断面図。
【図5】グロメットの使用状態を表した断面図。
【図6】フランジの内径が小さい場合のグロメットの組
み付け状態を表した断面図。
み付け状態を表した断面図。
【図7】フランジの突出量が大きい場合のグロメットの
組み付け状態を表した断面図。
組み付け状態を表した断面図。
【図8】従来のグロメットを表した斜視図。
【図9】従来のグロメットの使用状態を表した断面図。
10 本体 12 係合爪 20 シール体 26 第1シール部 28 第2シール部 30 パネル 32 フランジ 34 貫通孔
Claims (2)
- 【請求項1】 パネルの表面側から裏面側へ突出するス
リーブ状のフランジを有する貫通孔に対し、パネルの表
面側から挿入して組み付けられるグロメットであって、 前記貫通孔に対して挿入可能な筒状で、かつ所定の剛性
を有する本体と、この本体の外周部に一体的に設けられ
ているとともに、所定の弾性を有するシール体とから構
成され、前記本体にはそれを前記貫通孔に挿入したとき
に前記フランジの先端面に係合する係合爪が周方向に関
して複数個に分断されて形成されている一方、前記シー
ル体にはパネルの表面側における貫通孔の端面全周にわ
たって弾性的に接触する第1シール部と、前記フランジ
の内周全周にわたって弾性的に接触する第2シール部と
が形成されていることを特徴とするグロメット。 - 【請求項2】 請求項1記載のグロメットであって、前
記第1シール部の弾性変形量が前記フランジの突出量の
寸法誤差を、かつ前記第2シール部の弾性変形量がフラ
ンジの内径の寸法誤差を個々に吸収可能な値に設定され
ていることを特徴とするグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9304488A JPH11141749A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9304488A JPH11141749A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141749A true JPH11141749A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17933644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9304488A Pending JPH11141749A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141749A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1266763A1 (en) | 2001-06-13 | 2002-12-18 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Image recording apparatus |
US7100237B2 (en) * | 2002-04-24 | 2006-09-05 | Yazaki Corporation | Grommet |
JP2013038979A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP9304488A patent/JPH11141749A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1266763A1 (en) | 2001-06-13 | 2002-12-18 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Image recording apparatus |
US7100237B2 (en) * | 2002-04-24 | 2006-09-05 | Yazaki Corporation | Grommet |
JP2013038979A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
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