JP2002172067A - 蓋体の取付構造 - Google Patents

蓋体の取付構造

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JP2002172067A
JP2002172067A JP2000372684A JP2000372684A JP2002172067A JP 2002172067 A JP2002172067 A JP 2002172067A JP 2000372684 A JP2000372684 A JP 2000372684A JP 2000372684 A JP2000372684 A JP 2000372684A JP 2002172067 A JP2002172067 A JP 2002172067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱着が容易で外蓋を内蓋に重ね合わせて取り
付ける蓋体の取付構造を得る。 【解決手段】 クリップ40の一端側は外蓋24に取り
付けられている。一方、クリップ40の他端側には、中
空状の略円錐体の係止部74が設けられており、内蓋2
2と係合可能となっている。係止部74の周面には、一
定の間隔で孔部が形成されており、係止部74を弾性変
形可能としている。ここで、取付台座42の孔部44
は、係止部74の大径部よりも若干内径寸法が小さくな
っており、係止部74を孔部44に係合させるとき、係
止部74が縮径し、係止部74が孔部44の縁部に係合
して、外蓋24が内蓋22に固定される。このように、
外蓋24を内蓋22に重ね合わせて固定することができ
るため、外蓋24を取り付けるための移動スペースを別
途設ける必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部の周縁に固
定されて開口部を閉塞する内蓋と、内蓋に固定されて内
蓋の表面を覆う外蓋と、を備えた蓋体の取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9に示す特開平9−8814
0号公報では、浴槽エプロン100には上面から下方へ
向かって切り欠かれた落し込み部102が凹設されてお
り、この落し込み部102には矩形状の開口部104が
設けられている。
【0003】開口部104の奥方には、給排水管の配管
が配設されており、配管の接続作業及び点検等が行える
ようになっている。この開口部104は内蓋106及び
外蓋108の二重蓋構造により閉塞され、落し込み部1
02内に収納可能となっている。
【0004】落し込み部102のコーナー部分には、ネ
ジ孔110が形成されている。一方、内蓋106のコー
ナーには孔部112が形成され、固定ネジ114が挿通
可能となっている。この固定ネジ114が孔部112を
挿通してネジ孔110にねじ込まれる。
【0005】これにより、内蓋106が開口部104を
閉塞して浴槽エプロン100の落し込み部102内に固
定される。内蓋106の裏面の周縁部には、防水材11
8及びリング状防水材116が設けられており、落し込
み部102に当接可能となっている。このため、落し込
み部102に内蓋106を固定させた状態で、開口部1
04内に水分が入り込まないようにしている。
【0006】ここで、内蓋106の両端には、係合面1
20が設けられている。一方、外蓋108は矩形状を成
しており、係合面120と当接可能な係合面122が設
けられている。
【0007】このため、落し込み部102の上方から外
蓋108を挿入し、外蓋108を落し込み部102の下
方へ向かってスライド移動させて、係合面122を係合
面120に当接させ、外蓋108を内蓋106に固定さ
せる。
【0008】このように、外蓋108をスライド移動さ
せることによって、内蓋106を介して落し込み部10
2へ固定可能となるが、落し込み部102の上方が開放
していなければならない。
【0009】また、外蓋108をスライド移動させ、係
合面122と係合面120とを当接させて内蓋106に
固定するため、外蓋108を取り付けるための外蓋10
8の移動スペースを別途確保しなければならない。
【0010】一方、図10に示すように、内蓋124に
一体成形された爪状の被係合部126と外蓋128に一
体成形された爪状の係合部130とを互いに係合させて
内蓋124を介して外蓋128を内蓋124に固定する
場合、点検のため何度も外蓋128の脱着を行うと被係
合部126又は係合部130が破損してしまう。
【0011】また、外蓋128の脱着に拘らず、浴室で
は洗剤などの薬剤が用いられるため、この薬剤の付着に
よってクラックが生じ、被係合部126又は係合部13
0が破損してしまう。
【0012】このように、被係合部126又は係合部1
30が破損した場合、内蓋124又は外蓋128の交換
となってしまうので、ランニングコストが高くなってし
まう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、脱着が容易で外蓋を内蓋に重ね合わせて取り付け
る蓋体の取付構造を得ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、開口部の周縁には、開口部を閉塞する内蓋が固定さ
れている。この内蓋には、内蓋の表面を覆う外蓋が固定
されている。ここで、内蓋の表面には、係止孔が設けら
れている。一方、外蓋の裏面には、外蓋で内蓋を覆った
とき、係止孔に挿入し係止される係止部材が設けられて
いる。
【0015】このように、係止孔に挿入し係止される係
止部材を外蓋に設けることで、外蓋を内蓋に重ね合わせ
て取り付けることができるため、外蓋を取り付けるため
の移動スペースを別途設ける必要がない。
【0016】請求項2に記載の発明では、外蓋の裏面に
は、係止孔が設けられている。一方、内蓋の表面には、
外蓋で内蓋を覆ったとき、係止孔に挿入し係止される係
止部材が設けられている。
【0017】請求項3に記載の発明では、係止部材を脱
着可能とする脱着手段を設けている。従来のように、外
蓋と係合部とが一体成形されている場合、薬剤によるク
ラック対策として、耐薬品性に優れた合成樹脂で成形す
ると、材料費が大幅に上がってしまう。
【0018】しかし、本発明のように、係止部材を内蓋
及び外蓋に対して脱着可能とすることによって、内蓋及
び外蓋と係止部材とを異なる材料で成形することができ
る。このため、係止部材は耐薬品性に優れた合成樹脂
(一般的に高価格である)で成形し、外蓋は安価な一般
ABSで成形することができる。これによって、機械的
強度の向上と共に、コスト的なメリットが得られる。
【0019】請求項4に記載の発明では、脱着手段が、
係止部材が挿通可能な大径孔と係止部材が係止可能な小
径孔とを繋げた長孔である。これにより、係止部材を大
径部に挿通させた後、係止部材を小径孔へスライドさせ
るだけで、係止部材を小径孔で係止させることができ
る。このため、係止部材を係止させるときに、係止部材
に無理な応力を掛けなくても良いので、係止部材の取付
が容易である。
【0020】請求項5に記載の発明では、外蓋の荷重を
内蓋で受ける荷重受け手段を設けている。係止部材を介
して外蓋を内蓋に固定するため、外蓋の荷重が係止部材
に掛かり、クリープによって係止部材が破断してしまう
恐れが生じる。このため、荷重受け手段を設けること
で、外蓋の荷重を内蓋で受けることができるので、係止
部材に掛かる負荷を緩和させることができる。
【0021】請求項6に記載の発明では、外蓋には当接
部が設けられている。一方、内蓋には被当接部が設けら
れており、外蓋を内蓋に固定したとき、被当接部に当接
部を当接させ、外蓋の荷重を受けるようにしている。
【0022】請求項7に記載の発明では、係止部材には
軸部が備えられており、この軸部は大径孔と小径孔とを
繋ぐ首部を通過するとき縮径し、首部を通過後復元す
る。軸部の一端側には、小径円板が設けられており、こ
の小径円板の外径寸法を大径孔の孔径よりも小さく、ま
た、小径孔の孔径よりも大きくしている。
【0023】このため、小径円板は大径孔を挿通可能と
なり、大径孔に挿通された小径円板を大径孔から小径孔
へ移動させると、小径円板が抜け止めとなり、係止部材
が小径孔に係止されることとなる。
【0024】一方、軸部の他端側には、係止孔を通過す
るとき縮径し、係止孔を通過後拡径する係止部が設けら
れている。また、軸部の中央部には、大径円板が設けら
れており、この大径円板の外径寸法を大径孔の孔径より
も大きくしている。また、大径円板と小径円板との間に
小径部の縁部が挟まれる。
【0025】このため、小径円板を大径孔に挿入する
と、大径円板が大径孔の縁部に当接し、大径円板と小径
円板との間に大径孔の縁部が挟まれる。この状態で、係
止部材を大径孔から小径孔へスライドさせる。
【0026】このとき、軸部は大径孔と小径孔とを繋ぐ
首部を通過するとき縮径し、首部を通過後復元する。こ
れによって、小径円板が小径孔に係止され、係止部材が
外蓋に取り付けられる。
【0027】また、係止部を係止孔に通過させるとき、
係止部が縮径するため、係止部を容易に脱着させること
ができ、また、片持ちである爪状の係止片と比較して、
何度でも使用できる。
【0028】請求項8に記載の発明では、小径孔の孔径
を軸部の外径寸法よりも大きくしている。これにより、
外蓋に係止された係止部材を内蓋に係止するとき、内蓋
と外蓋との成形収縮率の誤差によって取り付けピッチが
異なった場合でも隙間によってこの誤差を吸収できるよ
うにしている。
【0029】
【発明の実施の形態】図1には、本形態に蓋体の取付構
造10が示されている。浴槽エプロン12のコーナー部
には、浴槽エプロン12と略同一の曲率を有する落し込
み部14が凹設されており、この落し込み部14には矩
形状の開口部16が設けられている。
【0030】この開口部16の奥方には、給排水管の配
管が配設されており、配管の接続作業及び点検等が行え
るようになっている。一方、落し込み部14には複数の
ネジ孔18が形成されており、固定ネジ20(図3参
照)がねじ込み可能となっている。
【0031】この固定ネジ20により落し込み部14に
は内蓋22が固定され、この内蓋22によって開口部1
6は閉塞される。そして、内蓋22の表面は外蓋24で
覆われ、外蓋24が落し込み部14内に収納されて、外
蓋24の表面と浴槽エプロン12とが面一となる。
【0032】図2及び図3には、内蓋22が示されてお
り、内蓋22の外形は、落し込み部14と略同一の曲率
を有している。内蓋22の周縁部には凹部26が形成さ
れており、落し込み部14のネジ孔18にねじ込まれる
固定ネジ20が挿通可能な複数の孔部28が形成されて
いる。
【0033】このように、凹部26を設けたことによ
り、固定ネジ20を落し込み部14にねじ込んだとき
に、固定ネジ20の頭部が突出しないようにしている。
また、凹部26によって、内蓋22の裏面を突出させ、
周壁22Aとの間にパッキン収納部30を設けている。
【0034】このパッキン収納部30には環状のパッキ
ン32が収納されており、これにより、内蓋22と落し
込み部14との間を密閉し、開口部16内に水分が入り
込まないようにしている。
【0035】また、孔部28を挟んでパッキン収納部3
0の内側にも、パッキン収納部34が設けられており、
パッキン収納部34内には環状のパッキン36が収納さ
れている。これにより、ネジ孔18を通じて内蓋22と
落し込み部14との間に侵入する水分が、開口部16内
に入り込まないようにして水密性を向上させている。
【0036】一方、内蓋22の表面の中央部は、矩形状
の取付部38が凹設されており、開口部16よりも若干
小さくなっている。この取付部38は内蓋22を落し込
み部14に固定するときに、開口部16内へ挿入して、
内蓋22を落し込み部14に位置決めする。
【0037】取付部38の各コーナーには、取付部38
の底面から立設する取付台座42が設けられている。取
付台座42の側壁には、ステイ43が設けられており、
取付台座42を強化すると共に、成形による取付台座4
2の変形を防止している。
【0038】また、取付台座42には係止孔44が形成
されており、後述するクリップ40が挿入可能となって
いる。さらに、取付部38の縦横には、補強リブ46が
設けられており、内蓋22を補強すると共に、成形によ
る内蓋22の変形を防止している。
【0039】ここで、図3〜図5に示す外蓋24の外形
は、浴槽エプロン12と略同一の曲率を有しており、落
し込み部14よりも若干小さくなっている。外蓋24は
内蓋22と係合した状態で、落し込み部14内に収納さ
れ、外蓋24の表面が浴槽エプロン12と面一となる。
【0040】また、外蓋24の裏面の縦横には、補強リ
ブ48が設けられており、外蓋24を補強すると共に、
成形による外蓋24の変形を防止している。さらに、外
蓋24の裏面の中央部には、複数のリブ50が架渡され
た当接部52が設けられており、この当接部52はリブ
48よりも張り出している。
【0041】一方、図2に示すように、内蓋22に設け
られた取付部38の中央部には、複数のリブ54が架渡
された被当接部56がリブ46の高さよりも張り出して
いる。このため、図6に示すように、内蓋22に外蓋2
4を固定したときに、当接部52が被当接部56に当接
して、外蓋24の荷重を被当接部56で受けるようにし
ている。
【0042】図4に示すように、外蓋24はクリップ4
0を介して内蓋22に固定されるため(後述する)、外
蓋24の荷重が直接クリップ40に掛かると、クリープ
によってクリップ40が破断してしまう恐れが生じる。
このため、被当接部56によって外蓋24の荷重を受け
ることで、クリップ40に掛かる負荷を緩和する。
【0043】また、外蓋24の裏面には、内蓋22の取
付台座42に対面する位置に、クリップ装着台座58が
立設している。クリップ装着台座58の側壁には、ステ
イ59が設けられており、クリップ装着台座58を強化
すると共に、成形によるクリップ装着台座58の変形を
防止している。
【0044】また、クリップ装着台座58には、図7に
示すように、長孔60が設けられており、長孔60は大
径の大径孔62と小径の小径孔64とが繋がって形成さ
れている。
【0045】ところで、クリップ40は合成樹脂によっ
て成形されており、クリップ40には軸部66が設けら
れている。この軸部66の一端側には、小径円板68が
設けられている。小径円板68の外径寸法は、大径孔6
2の孔径よりも小さくしており、また、小径孔64の孔
径よりも大きくしている。
【0046】このため、小径円板68は大径孔62を挿
通可能となり、大径孔62に挿通された小径円板68を
大径孔62から小径孔64へ移動させると、小径円板6
8が抜け止めされ、クリップ40が小径孔64に係止さ
れる。
【0047】また、軸部66の中央部には、大径円板7
0が設けられており、外径寸法を大径孔62の孔径より
も大きくしている。また、小径円板68と大径円板70
との離間距離は、クリップ装着台座58の肉厚と略同一
にしている。
【0048】このため、大径孔62に小径円板68を挿
入すると、大径円板70が大径孔62の縁部に当接する
と共に、小径円板68と大径円板70との間には、大径
孔62の縁部が挟まれる。
【0049】この状態で、クリップ40をスライドさせ
るだけで、クリップ40が大径孔62から小径孔64へ
移動して、クリップ40を小径孔64に係止させること
ができる。このように、クリップ40に無理な応力を掛
けなくても良いので、クリップ40の取付が容易であ
る。
【0050】ここで、大径孔62と小径孔64とを繋ぐ
首部72は、軸部66より若干小さくなっている。この
ため、大径孔62と小径孔64との間でクリップ40を
スライドさせるとき、軸部66が若干縮径して首部72
を通過し、首部72を通過後軸部66は復元する。
【0051】このため、クリップ40が勝手に小径孔6
4から大径孔62へ移動して、外蓋24から外れるとい
うことはなく、クリップ40を小径孔64内に保持する
ことができる。従って、外蓋24を内蓋22に固定させ
るときに、クリップ40を容易に内蓋22の係止孔44
に係止させることができる。
【0052】また、小径孔64の孔径を軸部66の外径
寸法よりも大きくしており、小径部64と軸部66との
間にガタを設けている。このガタにより、外蓋24に係
止されたクリップ40を内蓋22に係止するとき、内蓋
22と外蓋24との成形収縮率の誤差によって取り付け
ピッチが異なった場合でも、この誤差を吸収できるよう
にしている。
【0053】一方、軸部66の他端側には、中空状の略
円錐体である係止部74が設けられており、図2〜図4
に示すように、内蓋22と係合可能となっている。係止
部74の周面には、一定の間隔で孔部76(図7参照)
が形成されており、係止部74を弾性変形可能としてい
る。
【0054】前述した取付台座42の孔部44は、係止
部74の大径部よりも若干内径寸法が小さくなってお
り、係止部74を孔部44に係合させるとき、係止部7
4が縮径し、係止部74が孔部44の縁部に係合して、
外蓋24が内蓋22に固定される。また、外蓋24を取
外すときは、外蓋24を引っ張るだけで、係止部74が
縮径して孔部76の縁部から外れるため、外蓋24を容
易に取外すことができる。
【0055】以上のような構成により、外蓋24を内蓋
22に重ね合わせて固定することができるため、外蓋2
4を取り付けるための移動スペースを別途設ける必要が
ない。
【0056】また、クリップ装着台座58に大径孔62
と小径孔64とを設け、小径円板68を大径孔62に挿
通させた後、クリップ40をスライドさせてクリップ4
0を小径孔64に係止させる。
【0057】このように、外蓋24に設けられたクリッ
プ装着台座58に対して、クリップ40を脱着可能とす
ることで、内蓋22及び外蓋24とクリップ40とを異
なる材料で成形することができる。
【0058】このため、薬剤によるクラック対策として
クリップ40は、耐薬品性に優れた合成樹脂(一般的に
高価格である)で成形し、外蓋24は安価な一般ABS
で成形することができる。これにより、機械的強度の向
上と共に、コスト的なメリットを得ることができる。
【0059】また、内蓋22及び外蓋24に対して脱着
可能なクリップ40を用いることで、外蓋及び内蓋に、
互いを係止させるための複雑な形状を設ける必要がない
ので、内蓋及び外蓋の金型構造が容易である。
【0060】一方、係止部74を係止孔44に通過させ
るとき、係止部74が縮径するため、係止部74を容易
に脱着させることができ、また、片持ちである爪状の係
止片と比較して、何度でも使用できる。
【0061】なお、本形態では、内蓋22及び外蓋24
の外形を、一定の曲率を有するR形状としたが、開口部
の位置によって異なるため、内蓋22及び外蓋24の外
形はフラットでも良い。
【0062】また、当接部52と被当接部54を当接さ
せることによって、外蓋24の荷重を内蓋22で受ける
ことができれば良いため、本形態による形状に限るもの
ではない。
【0063】また、本形態では内蓋22に係止孔44を
設け、外蓋24に長孔60を設けたが、クリップ40を
介して外蓋24が内蓋22に固定できれば良いため、内
蓋に長孔を設け、外蓋に係止孔を設けても良い。
【0064】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、請求項1
及び2に記載の発明では、外蓋を内蓋に重ね合わせて取
り付けることができるため、外蓋を取り付けるための移
動スペースを別途設ける必要がない。
【0065】請求項3に記載の発明では、内蓋及び外蓋
と係止部材とを異なる材料で成形することができるた
め、係止部材は耐薬品性に優れた合成樹脂で成形し、外
蓋は安価な一般ABSで成形することができ、機械的強
度の向上と共に、コスト的なメリットが得られる。
【0066】請求項4に記載の発明では、係止部材を係
止させるときに、係止部材に無理な応力を掛けなくても
良いので、係止部材の取付が容易である。請求項5及び
6に記載の発明では、荷重受け手段を設けることで、外
蓋の荷重を内蓋で受けることができるので、係止部材に
掛かる負荷を緩和させることができる。
【0067】請求項7に記載の発明では、係止部を係止
孔に通過させるとき、係止部が縮径するため、係止部を
容易に脱着させることができ、また、片持ちである爪状
の係止片と比較して、何度でも使用できる。
【0068】請求項8に記載の発明では、外蓋に係止さ
れた係止部材を内蓋に係止するとき、内蓋と外蓋との成
形収縮率の誤差によって取り付けピッチが異なった場合
でも隙間によってこの誤差を吸収できるようにしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る蓋体の取付構造を示す分解斜視図
である。
【図2】本形態に係る蓋体の取付構造に備えられた内蓋
を示す斜視図である。
【図3】本形態に係る蓋体の取付構造を示す平面図であ
る。
【図4】本形態に係る蓋体の取付構造を示す平面図であ
る。
【図5】本形態に係る蓋体の取付構造に備えられた外蓋
を示す斜視図である。
【図6】本形態に係る蓋体の取付構造に備えられた内蓋
の被当接部と外蓋の当接部とを当接させた状態を示す断
面図である。
【図7】本形態に係る蓋体の取付構造に備えられた係止
部材と長孔を示す斜視図である。
【図8】従来の蓋体の取付構造を示す分解斜視図であ
る。
【図9】従来の蓋体の取付構造を示す平面図である。
【図10】従来の蓋体の取付構造に備えられた被係合部
と係合部とが係合した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 蓋体の取付構造 22 内蓋 24 外蓋 40 クリップ(係止部材) 44 係止孔 52 当接部 54 被当接部 60 長孔(脱着手段) 62 大径孔(脱着手段(長孔)) 64 小径孔(脱着手段(長孔)) 66 軸部(係止部材) 68 小径円板(係止部材) 70 大径円板(係止部材) 74 係止部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の周縁に固定され前記開口部を閉
    塞する内蓋と、前記内蓋に固定され内蓋の表面を覆う外
    蓋と、を備えた蓋体の取付構造であって、 前記内蓋の表面に設けられた係止孔と、前記外蓋の裏面
    に設けられ外蓋で前記内蓋を覆ったとき前記係止孔に挿
    入し係止される係止部材と、有することを特徴とする蓋
    体の取付構造。
  2. 【請求項2】 開口部の周縁に固定され前記開口部を閉
    塞する内蓋と、前記内蓋に固定され内蓋の表面を覆う外
    蓋と、を備えた蓋体の取付構造であって、 前記外蓋の裏面に設けられた係止孔と、前記内蓋の表面
    に設けられ外蓋で前記内蓋を覆ったとき前記係止孔に挿
    入し係止される係止部材と、有することを特徴とする蓋
    体の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記係止部材を脱着可能とする脱着手段
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋体
    の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記脱着手段が、前記係止部材が挿通可
    能な大径孔と係止部材が係止可能な小径孔とを繋げた長
    孔であることを特徴とする請求項3に記載の蓋体の取付
    構造。
  5. 【請求項5】 前記外蓋の荷重を前記内蓋で受ける荷重
    受け手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の蓋体の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記荷重受け手段が、 前記外蓋に設けられた当接部と、 前記内蓋に設けられ、前記外蓋を内蓋に固定したとき、
    前記当接部が当接して外蓋の荷重を受ける被当接部と、 で構成されたことを特徴とする請求項5に記載の蓋体の
    取付構造。
  7. 【請求項7】 前記係止部材が、 前記大径孔と前記小径孔とを繋ぐ首部を通過するとき縮
    径し、前記首部を通過後復元する軸部と、 前記軸部の一端側に設けられ、前記大径孔の孔径よりも
    外径寸法が小さく、前記小径孔の孔径よりも外径寸法が
    大きい小径円板と、 前記軸部の中央部に設けられ、前記大径孔の孔径よりも
    外径寸法が大きく、小径円板との間に前記小径部の縁部
    を挟む大径円板と、 前記軸部の他端側に設けられ、前記係止孔を通過すると
    き縮径し、係止孔を通過後拡径する係止部と、 で構成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに
    記載の蓋体の取付構造。
  8. 【請求項8】 前記小径孔の孔径が前記軸部の外径寸法
    よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の蓋体の
    取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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